JP2002166335A - 工具交換機能付工作機械用数値制御装置の操作盤 - Google Patents

工具交換機能付工作機械用数値制御装置の操作盤

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JP2002166335A
JP2002166335A JP2000365650A JP2000365650A JP2002166335A JP 2002166335 A JP2002166335 A JP 2002166335A JP 2000365650 A JP2000365650 A JP 2000365650A JP 2000365650 A JP2000365650 A JP 2000365650A JP 2002166335 A JP2002166335 A JP 2002166335A
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Hironori Muramatsu
浩徳 村松
Toshiyuki Asano
寿幸 浅野
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Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工具マガジンに貯蔵されている工具の選択使
用に際し、使用する工具の確認を工具マガジン上の工具
の現物確認せずに可能とすること。 【解決手段】 マシニングセンタの工具マガジンに貯蔵
されている多数の工具と対応する工具選択ボタン図形を
数値制御装置の操作盤の表示画面に名称等の詳細情報と
共に表示できるようにするソフトウエアを設ける。MD
Iモード運転において、工具主軸に目的とする工具を取
り付ける際、このソフトウエアを実行して表示画面上に
マガジン上の全ての工具を押しボタン図形で表示させ、
作業者に目的とする工具を識別可能とし、この工具に対
応する押しボタンを押させて選択させる。この選択情報
を数値制御装置に入力することにより、工具主軸への工
具取り付けるための制御動作を数値制御装置に実行させ
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、マシニングセンタ
に代表されるような、例えば、工具主軸と工具交換装置
とを有し、工具マガジンに貯蔵された複数の交換可能な
工具を工具交換装置により主軸に装着する形式の工作機
械を制御する数値制御装置(以下、CNCという)のた
めの操作盤、特にヒューマン・マシン・インターフェイ
ス(HMI)と称される知能型の操作盤に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、CNCに付属される操作盤は、
CNCへの各種データの入力や工作機械を手動操作する
ために各種指示の入力等を行うための入力手段と、工作
機械可動部の現在位置等の各種情報の表示や対話入力の
ためにCNC側から出力される各種指示の表示を行う表
示手段を備えている。
【0003】例えば、マシニンングセンタにおいて、機
械調整や段取り作業における主軸工具交換作業におい
て、作業者が手動モードの状態で1番の工具ホルダに取
り付けられたタッチセンサを工具主軸へ取り付ける作業
を行うとしよう。先ず、作業者は、タッチセンサが工具
主軸に取り付けられていないことを目視により確認し、
次に、マシニングセンタの工具マガジンに収納されてい
る工具ホルダを眺めて、タッチセンサが1番の工具ホル
ダに取り付けられていることを確認する。続いて、図1
の左側列に示すNCプログラムを操作盤上で作成する。
即ち、作業者は、工具ソケット番号(以下、工具番号と
いう)が1番に収められている工具を割り出す命令T0
1を入力し、その次に工具交換位置である第2リファレ
ンス点へ工具主軸を移動させる命令G91G30Z0を
入力し、最後に、割り出した工具番号の工具を工具主軸
に取り付ける命令M06及びプログラム終了命令を順次
追加入力する。この一連のNCプログラムは、マシニン
グセンタを手動操作状態(以下、MDIモード運転と云
う)にして作成する。入力完了後、工具番号の工具に誤
りが無いかの確認を完了し、このNCプログラムを運転
する。これにより、タッチセンサが主軸に取り付けられ
る。
【0004】なお、MDIモード用のNCプログラムを
作成するには、操作盤のキーボード等の入力手段を用い
て直接入力する。また、近年、入力手段としては、ダイ
ヤルや押しボタン等のハードウェアで構成された入力手
段のみならず、ソフトウェアにより表示画面上に押しボ
タンやキーボードを構成するタッチパネル式の入力手段
も採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したCNCと操作
盤を備えた工作機械での機械調整や段取り作業における
主軸工具交換作業では、該当工具を番号で指定するた
め、操作盤では該当工具かわからない。従って、作業者
が工具マガジンを目視して目的とする工具ホルダを現物
により照合することが必要となる。大型の工作機械で
は、作業者が操作する操作盤の設置位置と交換しようと
する工具を貯蔵する工具マガジンの設置位置とがかなり
の距離的な隔たりを持つことが通常である。典型的なマ
シニングセンタでは、操作盤及び工具マガジンがマシン
の右側面と左側面に離れて設置され、操作盤の操作位置
に立つ作業者からは工具マガジン上の貯蔵工具ホルダの
目視による識別が困難な場合が多い。
【0006】このためMDIモード運転下で工具交換の
ためのNCプログラムを入力するとき、作業者は、操作
盤の操作位置と工具マガジンの正面位置との間を工具ホ
ルダ貯蔵アドレスの確認を含めて数度の往復を余儀なく
され、プログラム作業が行い難いと言った不具合を生じ
ていた。本発明の目的は、機械調整や段取り作業におけ
る主軸工具交換作業において、作業者が工具マガジン上
にある交換目的工具の番号を目視によりその都度確認作
業をする必要性を無くし、そのような工具交換作業を容
易に実施できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題は、請求項
1に記載の発明より解決される。この請求項1記載の発
明は、工作機械の工具マガジンに保持される多数の工具
に関する情報を表示装置に目視可能に表示する工具情報
表示手段と、表示装置に表示された工具に関する情報を
作業者が選択的に指定できるようにするための工具指定
手段とを設けたことを特徴とする。この発明によれば、
表示装置には工作機械の工具マガジンに保持される多数
の工具に関する情報を表示装置に目視可能に表示され、
作業者が表示画面上で選択した工具を指定動作すると、
この指定された工具番号が数値制御装置に指令される。
この場合、作業者は、表示画面上に表示される多数の工
具に関する情報から目的とする1つの工具に関する情報
を画面上で識別でき、この識別された工具番号を例えば
押しボタン操作のような簡単な操作で入力できる。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1の発明
において、工具指定手段により工具が選択指定された
時、数値制御装置に対し指定された工具を前記工具主軸
に取り付けるようにする指令を与える手段とからなるこ
とを特徴とする。この請求項2の発明によれば、作業者
がMDIモードで工具交換を行うとき、工具指定手段で
指定された工具の番号が数値制御装置に入力され、これ
に応答して数値制御装置が指定された工具を工具主軸に
装着する制御動作を実行する。また、請求項3に記載の
発明は、前記工具に関する情報として識別情報を持つ押
しボタン図形を前記表示装置上に表示し、この図形表示
された押しボタンが押された時にこの押しボタンに割り
当てられた工具番号を指定するように構成されることを
特徴とする。この発明によれば、作業者は、識別情報か
ら目的とする1つの工具を指定するボタン図形を押すこ
とにより、その工具を特定する番号が数値制御装置に入
力される。
【0009】請求項4に記載の発明は、前記押しボタン
図形の内側にその押しボタンに割り当てられた工具の形
状の特徴図形を表示するようにしたことを特徴とする。
この発明によれば、作業者は表示画面上の押しボタン図
形の内側に表示される目的とする工具形状の特徴を把握
して1つの押しボタンを選択的に押し、目的とする工具
を指定する。請求項5に記載の発明は、前記押しボタン
図形に加えて、同一画面上にこの押しボタン図形で指定
される工具の詳細情報をさらにウインドウ表示すること
を特徴とする。この発明によれば、押しボタン図形を作
業者が押すと、この図形で指定される工具に関する詳細
情報がこの押しボタン図形を覆わない画面領域の一部に
同時に表示されるようになる。
【0010】本発明が適用される工作機械としては、好
適にはマシニンングセンタであるが、旋盤や研削盤等の
他の機械であってもよい。さらに出力手段としての表示
手段としては、いわゆるディスプレイ(CRT,LCD
等)が考えられ、タッチパネルのパネルスイッチで構成
することが可能である。この表示手段の制御は操作盤用
に専用に設けられるCPUで実施するが、このような専
用のCPUを設ける代わりに、CNCが本来備えている
CPUを利用して処理することも可能である。
【0011】特に、本発明は、工具マガジンに取り付け
られた工具の識別情報を操作盤の表示装置に表示させ、
作業者が工具マガジン上の工具を使用する際に工具マガ
ジン上の工具の現物を確認する必要性を無くし操作盤の
表示装置に表示された工具情報を識別して使用する工具
の選定を行うことができるようにしたものであり、この
意味において、本発明は以下の実施の形態に例示される
ように、MDIモードで工具主軸に対し目的とする工具
を自動交換することに好適に使用されるが、このような
使用形態に限らず、操作盤で比較的簡単なNCプログラ
ムを作業者がプログラムする際にこのプログラム作成過
程で入力する工具を選定する場合にも適用可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図2において、参照符号10はマ
シニングセンタの主要な機械構成を模擬的に示し、その
ワークテーブル11はサーボモータやボールねじ等から
なる駆動手段12により互いに直交するX軸及びY軸方
向へ移動される。主軸モータ(図略)によって駆動され
る工具主軸13は、主軸へッド14に回転可能に支持さ
れている。主軸ヘッド14は、サーボモータやボールね
じ等からなる駆動手段15により、X−Y軸平面に垂直
なZ軸方向へ移動される。
【0013】工具マガジン16は、複数(図例では1
2)のソケットを備えており、各ソケットは、工具交換
可能な工具ホルダ付き工具Tを取り外し可能に貯蔵する
ことができる。ただし、主軸13からの戻し工具Tを受
け入れるために所定の1つのソケットが空になってお
り、ここに工具番号0を割り当ててある。0番を基準と
して時計周り、または半時計周りに自然数を昇順に1、
2,3、…、と工具番号が割り当てられている。工具マ
ガジン16は、円盤或いは循環式のチエーンからなり、
モータ等の駆動手段18によって目的とする工具番号の
工具Tを取り出し位置へ割り出すことができる。両端に
工具把持部を備える交換アームとして構成される工具交
換装置19は、モータ等の駆動手段20によって周知の
ように旋回及び着脱動作され、取り出し位置に割り出さ
れた工具Tと主軸13上の使用済み工具Tとを交換す
る。
【0014】符号22はCNC、符号23は例えば液晶
表示装置25を有するヒューマン・マシン・インターフ
ェイス(HMI)としての操作盤、符号24はシーケン
スコントローラ(以下、PLCと云う)をそれぞれ示
し、CNC22およびPLC24により、マシニングセ
ンタ10が制御される。そして、CNC22にはネット
ワークにより操作盤23が接続されており、この操作盤
23によりCNC22への各種情報の入力やCNC22
からの各種情報の出力が行われる。またCNC22を介
して、PLC24への各種情報の入力やPLC24から
の各種情報の出力を行うことができる。
【0015】図3において、符号30は、表示装置25
に表示された手入力(MDI)補助画面であり、操作盤
23が持つソフトウエアの一機能として内臓されてお
り、表示機能と入力機能を持つ。MDI補助画面30の
表示・入力機能を説明すると、上端中央部にはこの画面
の目的を示す表題31が表示され、工具選択ボタン32
は工具番号の1番から昇順に配置され、最後に、割り出
した工具を戻す戻しボタン33が配置されている。工具
戻しには工具番号00が割り当てられているので、戻し
ボタン33も工具選択ボタンとして見なすことができ
る。さらに、図3の画面を閉じて作業を終了する画面閉
じボタン34が配置され、このボタン34には工具番号
に使わない負の数である−1を予約番号として割り当
て、特殊な工具選択ボタンとして取り扱うこととされて
いる。
【0016】それぞれの工具選択ボタン32,32・・
・33、34には配置位置を固定するためのID(以
下、ボタンIDと云う)が与えられる。ボタンIDは重
複が禁止された自然数の値、または自然数の値を文字列
化したものである。工具選択ボタン32,32・・・3
3、34はそれぞれに与えられたボタンIDをもとにし
て、画面の左上部を出発点、右下部を終点として、左か
ら右へ、上から下へ、1・2・3・…と位置計算を簡素
化するため昇順に並ぶように配置される。ここではボタ
ンIDが昇順となる規則を採用したが、ボタンIDが降
順となる規則であってもよいし、ボタンが右から左への
横並びであってもよいし、上から下または下から上への
縦並びであってもよい。
【0017】このボタンIDの並びを利用して工具選択
ボタン32,32・・・33、34の配置情報をデータ
化したものが図6に示す画面構成テーブルSCTであ
る。画面構成テーブルSCTには、1行に配置できる工
具選択ボタンの最大数(以下、Bmaxという)が1レコー
ド目に指定され、2レコード目以降のレコード部毎にそ
れぞれの工具選択ボタンの情報が登録され、最後レコー
ドとしてデータの終わりを表す記述のレコードが与えら
れている。各工具選択ボタン32,32・・・33、3
4の情報は、ボタンID、機能、工具ホルダ番号及びボ
タン名称のテキストを示す情報で構成される。
【0018】図7は、それぞれの工具選択ボタン32,
32・・・33、34に関する詳細情報を登録する工具
情報テーブルTITを示し、工具選択ボタン32,32
・・・33、34と対応する工具ホルダ番号、工具選択
ボタンに表示する図や文字列データ、工具名称、工具半
径などの諸元情報が工具番号毎に登録されている。工具
選択ボタンに表示する図のデータは、その図形情報を直
接登録する形態でも、その図形情報を登録するファイル
名を指定する間接指定の形態であってもよい。各ボタン
には、この識別を容易にするために、そのボタン図形の
内側にそのボタンが指定する工具の形状の特徴図形を表
示するようにしてある。なお、画面構成テーブルSCT
と工具情報テーブルTITは、機械の構成上、操作盤2
3又はCNC22のどちらに登録しておいてもよく、操
作盤23又はCNC22に内蔵される図略の主記憶装置
または補助記憶装置に保管されている。また、画面構成
テーブルSCTと工具情報テーブルTITは分離して保
管することも、一体化して保管することも可能である。
【0019】MDIモードの補助画面30は、操作盤2
3をMDIモードに切り替えたときに使用可能となる。
この補助画面30は、MDIモード運転中に操作盤23
の表示画面上に表示される図略の補助画面表示ボタンが
押されたときに表示される。図4は、操作盤23の表示
画面を補助画面25に切り替え制御するため操作盤23
に内蔵のCPUが実行するフローチャートであり、この
切り替え制御を以下に説明する。
【0020】前述した補助画面表示ボタンが押される
と、ステップ51にてMDIモードであることを確認す
る。MDIモードでなかったら補助画面の表示処理をせ
ずに終了する。ステップ51でMDIモード中であるこ
との確認がとれると、ステップ52にて画面構成テーブ
ルSCTの先頭の1レコードを読み込んで1行に配置可
能なボタン数指定データBmaxを取得する。ステップ5
3では、補助画面25を構成する工具選択ボタン以外の
全て(画面枠線や画面名称など)を作成し、ステップ5
4以降のループでそれぞれの工具選択ボタンを1つずつ
作成し配置する。つまり、ステップ54では、画面構成
テーブルSCTの続きの1レコードを読み込み、読み込
んだデータが工具選択ボタンのデータかデータの終わり
を示す情報かをステップ55にて判別する。読み込んだ
データが工具選択ボタンのデータであるとき、ステップ
56及び57にて読み込んだデータからボタンIDiと
工具ホルダ番号jを抽出する。
【0021】ステップ58では、工具ホルダ番号jの詳
細データを工具情報テーブルTITから読み込む。次の
ステップ59において、工具ホルダ番号jの詳細データ
がない場合は、補助画面30上に工具選択ボタンを配置
しないように以降のループ内処理を回避する。工具ホル
ダ番号jの詳細データが登録されている場合は、ステッ
プ60にて補助画面30上のi番目に割り当てられた位
置へ工具選択ボタンを配置し、工具ホルダ番号jの詳細
データにて設定された図形のボタンを補助画面25上に
貼り付ける。続くステップ61では、ステップ60で配
置した工具選択ボタンの直下へボタン名称を貼り付け
る。
【0022】これにより、補助画面30には、図3の左
上コーナーにタッチセンサについてのボタン図形とボタ
ン名称「#1 タッチセンサ」が表示される。1つの工
具選択ボタンについてステップ56〜61を経由する一
連の配置処理が終わると、ステップ54へ戻り、2番目
の1レコードを画面構成テーブルSCTから読み込み、
ステップ55を経て配置処理ステップ56〜61を実行
し、補助画面30上の2番目に割り当てられた位置へ工
具選択ボタンを配置し、工具ホルダ番号2の詳細データ
にて設定された図形のボタンを補助画面30上に貼り付
け、このボタン図形の直下へボタン名称「#02 M8
ドリル」を貼り付ける。
【0023】このようにして、図3に例示するように、
#01〜#08の工具選択を指定するボタンや、工具戻
しボタン#00、さらには画面閉じボタンについて、配
置処理ステップ56〜61が実行され、画面構成テーブ
ルSCTに登録された全てのボタン図形の表示と、それ
らボタン図形直下へのボタン名称表示がなされる。そし
て、ステップ55にて画面構成テーブルSCTのデータ
の終わりが認識されると、ステップ62へ進み、MDI
補助画面30が図3に例示するように表示されて、この
画面表示処理の全ステップが完了される。
【0024】なお、工具ホルダの数が多くこれらホルダ
を指定する選択ボタンが1画面に入らない場合は、ペー
ジ切り替えやスクロール切り替えの手法で対応できる。
工具交換ができない状態においてはこのボタン操作に応
答する工具交換動作が実行されないようにするために、
そのような状態の場合は工具アイコンをグレー表示した
り、押しても利かないようにするソフトウエア処理を用
意することにより、誤操作を防止できる。
【0025】MDI補助画面30上での操作に基づく制
御処理は、作業者が工具選択ボタン32を押しても工具
交換動作が直ちに開始されないようになっている。操作
盤23は、図8のような外観のものとして構成され、運
転可能な状態を示す「運転準備」ランプ71が点灯して
いるときに、「起動」ボタン72を押すことによって、
工具交換の実施が可能となる。各工具選択ボタン32
は、一旦押されると、その後「起動」ボタンが押されて
工具交換が完了するまで、押された状態を維持する。押
された状態の工具選択ボタン32をもう一度押すと、押
された状態が解除される。また、別の工具選択ボタン3
2が押されると、前に押された状態の工具選択ボタン3
2は状態が解除され、このときに押された工具選択ボタ
ン32が押された状態を維持する。工具交換が完了する
と、押された状態の工具選択ボタン32は押されていな
い状態に戻る。工具交換中の工具選択ボタン32は押し
ても利かないようにインターロックがかかるようになっ
ている。なお、図8において、73は非常停止押しボタ
ン、74は各種押しボタンスイッチ、75は各種切替え
スイッチ、76はタッチスイッチ式LCD表示パネル、
77は表示パネル76上のソフトキースイッチ、78は
各種表示ランプを示す。
【0026】図5は、工具交換を制御するフローチャー
トを示す。工具選択ボタン32,32・・・の何れかが
押されると、ステップ80にてMDI補助画面30に配
置された全ての押しボタンを押せない、または押しても
利かないようボタンをロックする。ステップ81では1
つの工具選択ボタンが押されているか判断し、押されて
いなければステップ89へ分岐し、押されていればステ
ップ82を実行する。ステップ82では、押されている
工具選択ボタンのIDiを取得し、ステップ83にて工
具番号であるjへ変換する。ステップ84では工具番号
jの割り出しをCNC22へ指令する。ステップ85で
は主軸ヘッド14を第2リファレンス点へ復帰させる指
令をCNC22へ送出する。ステップ86では主軸工具
の交換をCNC22へ指令する。ステップ87ではステ
ップ84〜86からなる一連の工具交換指令の終わりを
CNC22へ通知する。
【0027】その後、ステップ88では押されている工
具選択ボタンを押されていない状態に戻し、ステップ8
9ではステップ81にて行った工具選択ボタンに対する
ロックを解除する。なお、ステップ84〜87は、操作
盤23、CNC22のいずれで実施してもよく、また、
それぞれ個別に指令するのではなく、図1のようなNC
データを自動生成してCNC22で実行してもよい。
【0028】(他の応用変形例)他の応用変形の1例と
して、請求項1に記載のヒューマン・マシン・インターフ
ェイスには、詳細情報を表示させる手段を備えてもよ
い。例えば、図9のように、MDI補助画面30に表示
される選択ボタン32,32・・・33、34は詳細情
報のないものとし、何れかのボタンが押されたとき、こ
の工具選択ボタンの該当工具の詳細情報を示すウインド
ウWを必要に応じて同一画面上のそのボタンと重ならな
い領域に表示させることができる。タッチパネルのよう
に入力手段と出力手段が一体である表示装置を使用する
ときは、シングルクリックにより詳細情報のみをするも
のとし、ダブルクリックにより詳細情報を表示せずボタ
ンを押したこととする。代わりに、詳細表示ボタンを設
け、このボタンを押す前に押したボタンに該当する工具
の詳細情報を表示することも可能である。さらに別の方
法では、シングルクリック操作により詳細情報を表示す
ると同時にボタンを押したこととすることも可能であ
る。また、入力手段と出力手段がそれぞれマウス等とC
RT等に分担させるときは、左クリックによりボタンを
押したこととし、右クリックにより詳細情報を表示する
こととすることも可能である。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、工作機械の工具マガジンに取り付けられ
ている多数の工具に関する情報を操作盤の表示画面に目
視可能に表示し、作業者が目的とする工具を操作盤上で
簡単な操作により指定できるようにしたので、作業者が
NCプログラムを作成するときや、機械調整或いは段取
り作業において主軸工具の交換作業を実行するときは、
作業者は、工具マガジンの設置場所近辺へ出向いて工具
番号を目視による確認作業を行わなくても、このような
確認作業が操作盤の表示画面上で実現されると云った効
果が奏せられる。また、請求項2に記載の発明によれ
ば、工具指定手段により工具が選択された時、数値制御
装置に対し指定された工具を前記工具主軸に取り付ける
ようにする指令を与える手段をさらに設けたので、作業
者がMDIモードで工具交換を行うとき、工具指定手段
で指定された番号の工具が工具主軸に自動的に装着され
るようになり、作業者がその都度図1に示すようなNC
プログラムを作成する面倒が不要となり、実用上有益な
効果が奏せられる。請求項3に記載の発明によれば、前
記工具に関する情報は、表示画面上に識別情報を持つ押
しボタン図形の形態で表示するようにしたので、目的と
する工具の選択指定は単に押しボタン図形を押す操作の
みで簡単に行うことができると共に入力ミスの発生が防
止できる。さらに、請求項4に記載の発明によれば、押
しボタン図形内に工具形状の特徴を示す工具図形を表示
するようにしたので、作業者が工具を選択するとき工具
の識別が一層容易となる。さらに、請求項5に記載の発
明によれば、前記工具に関する情報は、工具識別図形を
持つ押しボタン図形の形態で表示画面上に表示するよう
にし、この押しボタン図形で指定される工具の詳細情報
を、同一画面上にウインドウ表示するようにしたので、
工具の識別のために表示できる情報量を増やすことがで
き、これにより作業者が工具を選択する際の選択ミスが
確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】周知のマシニングセンタにおいて、MDIモー
ドで工具主軸に工具を取り付けるために操作盤上で作成
されるNCプログラムの例を示すプログラム例。
【図2】工具交換機能を備えた周知のマシンングセンタ
の模式図と、本発明による操作盤を備えたこのマシニン
グセンタ用の制御系統図とを併記したブロック図。
【図3】本発明により操作盤の表示画面上に表示される
工具交換用のMDI操作画面。
【図4】工具交換用のMDI操作画面を表示するために
操作盤に内蔵したCPUが実行するフローチャート。
【図5】MDIモードにおいて操作盤に内蔵したCPU
が工具交換動作を実行するために行う処理を示すフロー
チャート。
【図6】MDIモードにおいて操作盤に内蔵したCPU
が工具交換用のMDI操作画面を表示するために使用す
る画面配置情報等を記憶した画面構成テーブルSCTの
説明図。
【図7】MDIモードにおいて操作盤に内蔵したCPU
が工具交換用のMDI操作画面を表示するために使用す
る工具詳細情報を記憶した工具情報テーブルTITの説
明図。
【図8】本発明による操作盤の外観を示す正面図。
【図9】本発明により操作盤の表示画面上に表示される
工具交換用のMDI操作画面の図3に代わる変形例を示
す操作画面。
【符号の説明】
10・・・マシニングセンタ、11・・・テーブル、1
2・・・モータ等の駆動装置、13・・・工具主軸、1
4・・・主軸ヘッド、16・・・工具マガジン、18・
・・マガジン駆動装置、19・・・工具交換装置、T・
・・工具、20・・・工具交換装置の駆動装置、22・
・・CNC、23・・・操作盤、24・・・PLC、3
0・・・MDI補助画面、76・・・タッチスイッチ式
表示パネル。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具主軸に対して多数の工具を選択的に
    交換取り付け可能な工作機械用数値制御装置の表示装置
    付操作盤であって、前記工作機械の工具マガジンに保持
    されている多数の工具に関する情報を前記表示装置に目
    視可能に表示する工具情報表示手段と、前記表示装置に
    表示された工具に関する情報を作業者が選択的に指定で
    きるようにするための工具指定手段とを備えることを特
    徴とする操作盤。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の操作盤において、前記
    工具指定手段により工具が選択された時、前記数値制御
    装置に対し前記指定された工具を前記工具主軸に取り付
    けるようにする指令を与える手段をさらに備えることを
    特徴とする操作盤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の操作盤におい
    て、前記工具情報表示手段は、前記工具に関する情報と
    して識別情報を持つ押しボタン図形を前記表示装置上に
    表示し、前記工具指定手段は前記表示装置上に図形表示
    された押しボタンが押された時にこの押しボタンに割り
    当てられた工具番号を指定するように構成されることを
    特徴とする操作盤。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の操作盤において、前記
    工具情報表示手段は前記押しボタン図形の内側にその押
    しボタンに割り当てられた工具の形状の特徴図形を表示
    するようにしたことを特徴とする操作盤。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の操作盤におい
    て、前記工具情報表示手段は、前記押しボタン図形に加
    えて、同一画面上にこの押しボタン図形で指定される工
    具の詳細情報をさらにウインドウ表示することを特徴と
    する操作盤。
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