JPH07120181B2 - 表示方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 NC工作機械における表示装置への表示方式において、各
種のモード選択と同時に各モードにおける所望の画面が
表示され、さらに表示画面の更新がされた後、新たに当
該モードが選択されたときは更新された画面が表示され
るようにしたものである。

〔産業上の利用分野〕

本発明はコンピュータ制御によるNC工作機械（以下CN
C）における表示方式に関し、特に煩雑なキー操作を低
減して所望の画面への切換へを迅速に行なうことができ
操作性の改善を図ったCRT表示方式に関する。

〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕

第５図に示すように、CNCは一般に対象物を加工するた
めの工作機械51と、この工作機械のツールに動作を与え
るサーボモータおよびその機構部52と、指令テープＴか
らの入力信号にもとづいてこのサーボ機構部を制御し所
望の加工を行なわしめるマイクロコンピュータによる制
御部53と、操作員によってこの制御部に指令するキーボ
ードからなる操作パネル54と、自動運転等の各種のモー
ドに基づいて対象物の形状、座標、プログラム等を表示
するCRT表示部55とから構成される。

CNCの操作においては、内部メモリに格納されている指
令テープの指示にもとづいて自動運転するモードや、テ
ープ入力しながら運転するテープ運転モードや、誤った
部分を修正する場合などのテープ編集を行なうための編
集モードや、手動により操作するモード、などがあり、
上記CRT表示には、第４図に示すようなこれらモードに
対応する多数の画面番号をサーチしながら表示していく
ことになる。所望の画面への切換、例えば、編集モード
においては画面番号２のプログラムを表示するものへの
切換は強電制御回路（図示せず）による強電シーケンス
によって行われることもあるが、通常、操作パネル上の
キーボードを手動により操作することによってなされ
る。即ち、操作員は各種の画面の中から所望のプログラ
ム表示画面を選択している。

しかしながら、手動によるキーボード操作を行なう場合
において、CNCの上記各モードを選択した時に、上述の
如くそのモード内で使用される所望のいくつかの画面を
キー操作にて選択する場合に不要な画面も順次表示して
いくことになるので、キー操作のわずらわしさ、効率の
悪さ等があり、これらのためのキー操作を低減した操作
性の改善が要望されていた。

〔問題点を解決するための手段および作用〕

本発明は上述の問題点を解消したCRT表示方式を提供す
るもので、第１図に本発明の原理ブロック図を示す。Ａ
はモード切換手段であって、操作員によって自動運転モ
ード、テープ運転モード、編集モード、手動モード等が
選択される。Ｂは指定画面番号選択手段であって、切り
換えられたモードごとに表示されるべき画面番号を自動
的に選択し出力するものである。この場合に後述する画
面の更新がないときは各モード毎に予め切り換えられた
時に表示する画面を指定しておくので直ちに表示手段Ｅ
に表示することができる。一方、Ｃは画面番号切換指令
手段であって、表示画面を更新したいときに操作され、
通常、キーボードに設けられる。画面の更新指令がある
と画面更新判断手段Ｄによって新たな表示画面の番号か
否かの判断がなされ、正しければ更新指令を出して指定
画面番号選択手段Ｂの内容もこの新たな表示画面に切り
換えられ、更新された画面が自動的に表示される。

〔実施例〕

第２図および第３図は本発明のCRT表示方式の実施例フ
ローチャートである。第２図は予め指定された画面番号
の画面をそのまま表示する場合、第３図は表示画面を更
新する場合である。第２図において、最初に、各モー
ド、即ち、自動運転モード、テープ運転モード、編集モ
ード、手動モード等の中から所望のモードがキーボード
操作により選択される（ステップ21）。この場合、例え
ば編集モードが選択されたとすると、例えば画面番号２
の表示を予め指定しておくことにより指定の画面番号２
のみが選択され（ステップ22）、CRT表示装置には指定
された番号の画面が表示される（ステップ23）。

第３図は表示画面の更新を行う場合であり、前回指定し
ていた画面番号Di、例えば、プログラムを表示する画面
番号２、を、他の画面番号Dmに更新したいときの処理フ
ローチャートである。例えば、編集モードにおいて表示
画面を画面番号１に切り換えたい時は実使用上常に生ず
ることである。この場合、まず画面番号を所望の画面番
号に切り換えるべく指令される（ステップ31）。これは
キーボード操作によりなされる。次に今までの画面番号
と比較し、新たな表示画面番号に更新するか否か判断が
なされ（ステップ32）、更新する場合にはもとの画面番
号は新たな画面番号に更新され（ステップ33）、更新さ
れた内容は前述の指定画面番号選択手段を経て（ステッ
プ34）表示される（ステップ35）。以降は第２図のフロ
ーチャートに従って処理される。また、次に他のモード
が選択され、改めてこのモードに戻ることもあるが、こ
の時には最後に更新された画面番号Dmを自動的に選択す
るようになっており、前述の第２図のフローチャートで
処理される。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、各種のモードを選
択したときに所望の画面を迅速に表示することができこ
れによりキーボードの操作性とわずらわしさを改善する
ことができ、実作業においては特に多種少量生産の場合
にはモードの切換、表示画面の更新が頻繁に行なわれる
ので、この効果は非常に大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理ブロック図、 第2,3図は本発明の実施例フローチャート、 第４図は表示画面と画面番号の一例、および 第５図は一般的なCNCの概略ブロック構成図である。 （符号の説明） 51……工作機械、52……サーボ機構、53……制御部、54
……操作パネル、55……CRT表示装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】NC工作機械における表示方式において、自
   動運転、編集等のモードを所望のモードに切り換えるモ
   ード切換手段（Ａ）と、切り換えられたモードごとに表
   示されるべき指定画面番号を選択する指定画面番号選択
   手段（Ｂ）と、表示画面を更新する旨の指令を発する画
   面番号切換指令手段（Ｃ）と、前記指令にもとづいて画
   面の更新をするか否か判断する画面更新判断手段（Ｄ）
   と、画面の内容を表示する表示手段（Ｅ）とを備え、モ
   ードの選択によって所望の画面のみが選択されかつ前記
   画面の更新がなされた後は前記更新された画面が選択さ
   れるようにした表示方式。