JP2002165754A - 内視鏡用処置具の製造方法 - Google Patents
内視鏡用処置具の製造方法Info
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Abstract
生産性向上、製造コスト低減が可能である内視鏡用処置
具の製造方法を提供する。 【解決手段】 一対の鉗子カップ1a、1bを、コイル
パイプ6に変位可能に挿通された一対の操作ワイヤ5
a、5bにより開閉操作する内視鏡処置具の製造方法に
おいて、一対の操作ワイヤ5a、5bの先端部を一対の
鉗子カップ1a、1bの後端部に各々連結する工程と、
一方の先端カバー2aに設けたピン3に前記一対の鉗子
カップ1a、1bに設けた軸穴1c、1dを順に挿通し
前記ピン3により開閉可能に支持する工程と、一対の鉗
子カップ1a、1bのカップ部を露出させた状態で、他
方の先端カバー2bに設けた穴8を前記ピン3の突出端
に連結することで一対の先端カバー2a、2bにより一
対の鉗子カップ1a、1b及びコイルパイプ6の端部を
挟み込み、一対の先端カバー2a、2bの接合部が合致
した状態とする工程と、前記一対の先端カバー2a、2
bの接合部を一体的に固着する工程とを含むものであ
る。
Description
鏡用処置具の製造方法に関するものである。
を示す。図6に示す内視鏡用生検鉗子において、101
a、101bは組織片を採取するための一対のカップ
で、ピン103によって開閉自在に先端カバー102に
取りつけられている。
は、円柱状の素材を前側より縦方向にスリット状に二分
割した形状に形成され、後端部105は筒状に形成され
てコイルパイプ106に連結されている。
介してカップ101a、101bに連結されており、こ
の操作ワイヤ108の進退動作により一対のカップ10
1a、101bがピン103を支軸として開閉動作する
ようになっている。
素材から切削加工により形成されており、このようなピ
ン103と先端カバー102、コイルパイプ106と先
端カバー102との固着方法として特開平6−3276
82号公報はロー付け又は半田付けの方法を開示してい
る。
端カバー102とピン103及び先端カバー102とコ
イルパイプ106との固着をレーザー溶着に行う方法を
開示している。
5,133,727号公報に開示された例を示す。図
7、図8において、先端カバー202は金属鋳造により
形成されており、ピン203は先端カバー202と一体
形成されている。
ー202への組み付けは、コイルパイプ206の先端部
207を細径に加工して先端カバー202の後端内部に
差込みロー付けすることにより行っている。
カップ201a、201bは、先端カバー202のピン
203を形成した側とは反対の部分208を曲げ開げて
カップ201a、201bをピン203に挿入した後、
部分208を元に戻して、前記ピン203と先端カバー
202の部分208をカシメ等で固着している。
示す内視鏡用生検鉗子の場合、先端カバー102のカッ
プ挿入部104内に一対の鉗子カップ101a、101
bをピン103で支持する組立作業には熟練を要すると
ともに、一対の鉗子カップ101a、101bをスムー
ズに開閉作動をさせるためには、カップ挿入部104の
スリット幅と鉗子カップ101a、101bとのクリア
ランスの設定が重要となり、面倒な組み立て作業が必要
となる。
パイプ206と先端カバー202との接合でも、コイル
パイプ206の追加工やロー付け、半田付けといった手
作業による組み付け作業が必要で生産性の点で問題が多
い。
であり、先端カバーの構造を改良し、構成部品の順次組
み付けで一連の組立作業を遂行でき、生産性向上、製造
コスト低減が可能であり、更には自動化対応も容易な生
検鉗子等の内視鏡用処置具の製造方法を提供することを
目的とするものである。
一対の鉗子カップを、コイルパイプに変位可能に挿通さ
れた一対の操作ワイヤにより開閉操作する内視鏡処置具
の製造方法において、前記一対の操作ワイヤの先端部を
一対の鉗子カップの後端部に各々連結する工程と、一対
構成の先端カバーにおける一方の先端カバーに設けた支
軸に前記操作ワイヤが連結された一対の鉗子カップに設
けた軸穴を順に挿通し前記支軸により開閉可能に支持す
る工程と、一対の鉗子カップのカップ部を露出させた状
態で、他方の先端カバーに設けた穴を前記支軸の突出端
に連結することで前記一対の先端カバーにより一対の鉗
子カップ及びコイルパイプの端部を挟み込み、一対の先
端カバーの接合部が合致した状態とする工程と、前記一
対の先端カバーの接合部を一体的に固着する工程とを含
むことを特徴とするものである。
端カバーを採用することにより、従来切削加工や鋳造加
工のような面倒な加工方法で形成していた先端カバーを
プレス加工や鍛造加工といった板材からの比較的簡略な
加工方法で形成することが可能となり、構成部品の製造
コストを低減できる。
先端カバー側からの)順次組み付け工程で熟練を要すこ
となく容易に内視鏡用処置具の一連の組み立てを遂行で
き、組立工程の簡略化を図れる。
り、自動化にも容易に対応でき、品質の安定した内視鏡
用処置具を製造することが可能となる。
視鏡用処置具の製造方法において、前記一方の先端カバ
ーから突出させた支軸は、一対の鉗子カップの軸穴が嵌
装される太径部と、他方の先端カバーの穴に連結される
細径部とからなる段付形状であることを特徴とするもの
である。
付形状とすることで、一対の鉗子カップの開閉操作性を
確保しつつ、一対構成の先端カバーの固着を容易に行う
ことができる。
載の内視鏡用処置具の製造方法において、前記一対の先
端カバーの後端側内周部には、各々前記コイルパイプ装
着用のコイル状溝が形成されていることを特徴とするも
のである。
端側内周部に各々前記コイル状溝を形成したことによ
り、前記コイルパイプの一対の先端カバーへの取り付け
を容易かつ確実に行うことができる。
いずれかに記載の内視鏡用処置具の製造方法において、
前記先端カバーにおける鉗子カップと対向する側の面に
その開閉方向に沿った突起が形成されていることを特徴
とするものである。
により、前記先端カバーと鉗子カップとの間のクリアラ
ンスを吸収して、一対の鉗子カップを閉じたときの両鉗
子カップのカップの刃の横ズレを抑えることが可能とな
る。
製造方法の実施の形態を、図1乃至図5を参照して説明
する。
おける内視鏡用処置具の先端部分の組み立て状態の部分
断面図である。図2は先端カバーと支軸であるピンとの
固着状態の一例を示す部分拡大図である。図3は内視鏡
用処置具の先端部分の各構成部品を示す分解斜視図であ
る。
の先端カバー2a、2bのうちの一方の先端カバー2a
には、一対の鉗子カップ1a、1bの開閉用の支軸とな
るピン3が一体形成により立設されている。
らなる段付き形状となっており、太径部3aは鉗子カッ
プ1a、1bに設けた軸穴1c、1dを貫通し、細径部
3bは先端カバー2bに設けた後述する穴8に嵌着され
連結される径に設定されている。
3aの長さ寸法は、鉗子カップ1a、1bの開閉動作に
必要な先端カバー2a、2bに対するクリアランスをも
った寸法に設定されている。
位置に対応する位置に穴8が形成されており、その形状
はピン3の細径部3bとの固着方法によって種々の態様
が採用される。
カシメ部10を形成するカシメ方法を採用する場合に
は、前記穴8を皿形状に、また、図2に示すようなレー
ザー光照射による溶着方法を採用する場合には、前記穴
8をザグリ穴形状にするものである。これらいずれの場
合においても、固着終了後に先端カバー2bの外周側へ
ピン3の突出端が突出しない状態にするものである。
内周部には、操作ワイヤ5a、5bを挿通するための切
欠凹部4a、4bが設けられ、さらに切欠凹部4a、4
bよりも後方部分にはコイルパイプ6の外周と形状が一
致するコイル状の内周形状を有するコイル状溝7(先端
カバー2b側のコイル状溝7は図示せず)が形成されて
いる。
は、コイルパイプ6を挟みこむ状態でこれら先端カバー
2a、2bを組み付けたときに接合部12が接合状態と
なって円筒状を呈するように形成されている。
a、2bの形成方法としては、例えば鍛造、プレス、鋳
造、MIM(メタル・インジェクション・モールド)等
の方法を挙げことができる。尚、図1中、11はコイル
パイプ6の外周を被覆するチューブである。
について説明する。予めコイルパイプ6に挿通された操
作ワイヤ5a、5bの先端部5c、5dを鉗子カップ1
a、1bに設けた連結穴1e、1fに各々連結し、次
に、前記鉗子カップ1a、1bの軸穴1c、1dをピン
3にカップ部分の刃が互いに向き合う状態で順に挿入す
る。
ー2aの切欠凹部4aに通し、さらに前記コイル状溝7
に外周を合わせる状態で前記コイルパイプ6を嵌め付
け、コイルパイプ6を先端カバー2aの後端側に確実に
取り付ける。
に嵌着する状態で先端カバー2bを鉗子カップ1a、1
b及びコイルパイプ6上に被せ、先端カバー2aと先端
カバー2bとの接合部分、外周部分が合致した状態とす
る。この場合も前記コイルパイプ6の外周を先端カバー
2bの後端側の図示しないコイル状溝に確実に嵌め付け
る。
の接合部分、外周部分を一体的に固着する。この場合の
固着方法としては、レーザー溶着、カシメ、ロー付け、
超音波溶着、接着等の各固着方法を挙げることができ
る。
バー2a、2bの形状を採用することにより、従来切削
加工や鋳造加工のような面倒な加工方法で形成していた
先端カバー2a、2bをプレス加工や鍛造加工といった
板材からの比較的簡略な加工方法で形成することが可能
となり、これにより、構成部品の製造コストを低減でき
る。
先端カバー2a側からの)順次組み付け工程で熟練を要
すことなく容易に内視鏡用処置具の一連の組み立てを遂
行でき、組立工程の簡略化を図れる。
ので、一対の鉗子カップ1a、1bの開閉操作性を確保
しつつ、一対構成の先端カバー2a、2bの固着を容易
に行うことができる。
き、品質の安定した内視鏡用処置具を製造することが可
能となる。
図4、図5を参照して説明する。
基本的構成は上述した実施の形態1の場合と同様である
が、本実施の形態2においては、図4に示すように、先
端カバー2aの前記ピン3の根元部外周と、先端カバー
2bの前記穴8の外周とに、各々リング状の微小寸法の
凸部13を形成したこと、及び、図5に示すように、先
端カバー2aにおける前記鉗子カップ1aの腕部15a
の外側が摺接する部分に、細幅でテーパー状の突起14
を腕部15a、15bの開閉方向に沿って形成したこと
が特徴である。先端カバー2b側にも図示していないが
同様なテーパー状の突起が設けられている。
a、1bの開閉動作の際の摩擦抵抗を少なくするように
機能する。
カップ1a、1bが閉じたときに、先端カバー2aと鉗
子カップ1a、先端カバー2bと鉗子カップ1bとの間
の各間隔のクリアランスを吸収して、鉗子カップ1a、
1bのカップの刃の横ズレを抑える機能を発揮する。
の製造コストを低減し、熟練を不要とする組立工程の実
現が可能であり、さらに組み立て工程の自動化にも対応
できる内視鏡用処置具の製造方法を提供できる。
カップの開閉操作性を確保しつつ、一対構成の先端カバ
ーの固着を容易に行うことができる内視鏡用処置具の製
造方法を提供できる。
の一対の先端カバーへの取り付けを容易かつ確実に行う
ことができる内視鏡用処置具の製造方法を提供できる。
設けたことにより、一対の鉗子カップを閉じたときの両
鉗子カップのカップの刃の横ズレを抑えることが可能な
内視鏡用処置具を製造することができる製造方法を提供
できる。
の先端部分の組み立て状態を示す概略部分断面図であ
る。
態を示す部分拡大図である。
分解状態で示す斜視図である。
の鉗子カップ、先端カバー、ピンの組み付け状態を示す
部分断面図である。
のテーパー突起を設けた先端カバーの部分斜視図であ
る。
概略断面図である。
ある。
開状態の概略断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 一対の鉗子カップを、コイルパイプに変
位可能に挿通された一対の操作ワイヤにより開閉操作す
る内視鏡処置具の製造方法において、 前記一対の操作ワイヤの先端部を一対の鉗子カップの後
端部に各々連結する工程と、 一対構成の先端カバーにおける一方の先端カバーに設け
た支軸に前記操作ワイヤが連結された一対の鉗子カップ
に設けた軸穴を順に挿通し前記支軸により開閉可能に支
持する工程と、 一対の鉗子カップのカップ部を露出させた状態で、他方
の先端カバーに設けた穴を前記支軸の突出端に連結する
ことで前記一対の先端カバーにより一対の鉗子カップ及
びコイルパイプの端部を挟み込み、一対の先端カバーの
接合部が合致した状態とする工程と、 前記一対の先端カバーの接合部を一体的に固着する工程
と、 を含むことを特徴とする内視鏡用処置具の製造方法。 - 【請求項2】 前記一方の先端カバーから突出させた支
軸は、一対の鉗子カップの軸穴が嵌装される太径部と、
他方の先端カバーの穴に連結される細径部とからなる段
付形状であることを特徴とする請求項1記載の内視鏡用
処置具の製造方法。 - 【請求項3】 前記一対の先端カバーの後端側内周部に
は、各々前記コイルパイプ装着用のコイル状溝が形成さ
れていることを特徴とする請求項1又は2記載の内視鏡
用処置具の製造方法。 - 【請求項4】 前記先端カバーにおける鉗子カップと対
向する側の面にその開閉方向に沿った突起が形成されて
いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
の内視鏡用処置具の製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000362665A JP4503816B2 (ja) | 2000-11-29 | 2000-11-29 | 内視鏡用処置具の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JP2002165754A true JP2002165754A (ja) | 2002-06-11 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2000
- 2000-11-29 JP JP2000362665A patent/JP4503816B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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