JP2002165637A - 液体塗布具 - Google Patents

液体塗布具

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JP2002165637A JP2000370297A JP2000370297A JP2002165637A JP 2002165637 A JP2002165637 A JP 2002165637A JP 2000370297 A JP2000370297 A JP 2000370297A JP 2000370297 A JP2000370297 A JP 2000370297A JP 2002165637 A JP2002165637 A JP 2002165637A
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    • B65D47/42Closures with filling and discharging, or with discharging, devices with pads or like contents-applying means
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    • B43WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
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    • B43M11/00Hand or desk devices of the office or personal type for applying liquid, other than ink, by contact to surfaces, e.g. for applying adhesive
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘度が5000mPa・s以下の塗布液体の
場合でも、輸送時や保管時にしばしば起こりうる塗布液
体や本体部内方に混入した気体の体膨張、落下・振動な
どによるキャップ内への塗布液体の漏れ出しを防止する
ことができると共に、供給量の微妙な調製が可能とな
り、塗布作業を適正かつ容易に行うことができる液体口
紅、マニキュア液などの塗布液体を内蔵し、液体押圧機
構によって適宜塗布体へと供給する液体塗布具を提供す
る。 【解決手段】 筒状をなす本体部2の先端に所定の塗布
体3を設け、前記本体部2内方に収納した粘度5000
mPa・s以下の塗布液体Lを、前記本体部2に取り付
けた液体押圧機構によって前方へと押圧し、塗布体3へ
と供給するようにした液体塗布具であって、塗布体3と
本体部2の間に、液漏れ抑制機構を兼ねた塗布液供給体
3c,3dを有することを特徴とする液体塗布具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体口紅、マニキ
ュア液などの塗布液体を内蔵し、液体押圧機構によって
適宜塗布体へと供給する液体塗布具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の液体塗布具としては、例
えば、図21や図22に示すものが知られている。図2
1に示す液体塗布具Xは、係止爪40aとラチエット歯
40bとにより構成されるラチエット機構40によって
回転操作部材41となる外筒部材41aが本体部42に
対して一方向へのみ回転可能となっており、外筒部材4
1aを本体部42に対して回転させると、外筒部材41
aに伴って内筒部材41bが回転し、このとき、ねじ棒
43はその回転を挿通孔44に阻止されるため、ねじ棒
43と回転操作部材41とは相対的に回転し、ねじ棒4
3は雌ねじ部45との螺合によって前方へと移動し、ピ
ストン46を前方へと移動させ、その結果、本体部42
の塗布液貯留部42aに貯留された塗布液体Lは、この
ピストン46に押されてパイプ状の供給体47を通って
塗布体48へと押し出され、塗布体48に含浸されて塗
布可能となるものである。なお、図21中、49はキャ
ップ体である。
【0003】また、図22に示す塗布具Yは、回転操作
部材50を回転させると、これと共に雄ねじ杆51が回
転し、これに螺合する押圧筒52が溝53に沿って前方
へと移動し、その先端部に位置するピストン54が前方
へと移動し、本体部55の内方に貯留された塗布液体L
をパイプ状の供給体56を通って塗布体57へと押し出
し、塗布体57に含浸させて塗布可能とする。このよう
に、従来の液体塗布具X,Yでは、回転操作部材41,
50の回転をピストン46,54の直線運動に変換して
塗布液体Lの供給を行うようになっているため、供給量
の微妙な調整が可能となり、塗布作業を適正かつ容易に
行うことができる。なお、図22中、58はキャップ体
である。
【0004】しかしながら、これらの塗布具X,Yにお
いて、本体部42,55に収納する塗布液体の粘度が5
000mPa・s以下の場合、例えば、製造された塗布
具を輸送や保管する場合に、輸送時、保管時にかかる圧
力や温度、振動によってキャップ49,58内に塗布液
体が容易に漏れ出してしまうという課題がある。
【0005】例えば、キャップ部と本体部の気密性が十
分得られていない液体塗布具を空輸した場合、すなわ
ち、減圧雰囲気下に放置された場合、液体塗布具の本体
部内方に塗布液体と共に混入した気体(主に空気)は体
膨張するため、気体の膨張量に相当する塗布液体がキャ
ップ内に漏れ出してしまうということが考えられる。
【0006】また、液体塗布具のキャップ部と本体部の
気密性が保たれている状態であっても、高温雰囲気下に
放置された場合、液体塗布具の本体部内方に収納されて
いる塗布液体が体膨張することによって、キャップ内に
塗布液体の漏れ出しが発生してしまうことが考えられ
る。
【0007】更に、減圧雰囲気下や高温雰囲気下でなく
とも、塗布液体の粘度が5000mPa・s以下の場合
では、塗布具の輸送時に加わる外力、例えば、落下や振
動により、キャップ内に塗布液体が容易に漏れ出してし
まうことが考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
課題等に鑑み、これを解消しようとするものであり、粘
度が5000mPa・s以下の塗布液体の場合でも、輸
送時や保管時にしばしば起こりうる塗布液体や本体部内
方に混入した気体の体膨張、落下・振動などによるキャ
ップ内への塗布液体の漏れ出しを防止することができる
と共に、供給量の微妙な調製が可能となり、塗布作業を
適正かつ容易に行うことができる液体塗布具を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記従来の
課題等について、鋭意検討した結果、粘度が5000m
Pa・s以下の塗布液体を収納する本体部を有し、該本
体部に取り付けた液体押圧機構によって前方へと押圧
し、塗布体へと供給するようにした液体塗布具であっ
て、塗布体と本体部の間に、特定構造となる液漏れ抑制
機構を兼ねた塗布液供給体を設けることにより、上記目
的の液体塗布具を得ることに成功し、本発明を完成する
に至ったのである。
【0010】すなわち、本発明は、次の(1)〜(5)に存す
る。 (1) 筒状をなす本体部の先端に所定の塗布体を設け、前
記本体部内方に収納した粘度5000mPa・s以下の
塗布液体を、前記本体部に取り付けた液体押圧機構によ
って前方へと押圧し、塗布体へと供給するようにした液
体塗布具であって、塗布体と本体部の間に、一部品また
は二部品以上で構成される液漏れ抑制機構を兼ねた塗布
液供給体を有することを特徴とする液体塗布具。 (2) 塗布液供給体を構成する少なくとも一部品が、筒状
をなす本体部内方に収納される粘度5000mPa・s
以下の塗布液体の加温による膨張量と同等若しくはそれ
以上の内容積を有する上記(1)記載の液体塗布具。 (3) 塗布液供給体を構成する少なくとも一部品が、筒状
をなす本体部内方に混入する気体の減圧による膨張量と
同等若しくはそれ以上の内容積を有する上記(1)又は(2)
記載の液体塗布具。 (4) 塗布液供給体を構成する少なくとも一部品が、横断
面形状に放射状スリットを有するものを用いる上記(1)
〜(3)の何れか一つに記載の液体塗布具。 (5) 塗布体は、多数の毛材の一端部を収束させた毛筆状
部材によって構成される上記(1)〜(4)の何れか一つに記
載の液体塗布具。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、図1〜図19を参照して
本発明に係る液体塗布具の実施の形態を説明する。図1
は本発明の実施形態における外観構成を示す側面図であ
る。図1に示すように、この実施形態における液体塗布
具1は、中空円筒状をなし内部に粘度(25℃、以下省
略)5000mPa・s以下、好ましくは、10〜50
00mPa・sの塗布液体Lを貯留する本体部2と、こ
の本体部2の先端部に装着した塗布体3と、前記塗布液
体Lを前方の塗布体3へと押圧する液体押圧機構4と、
前記塗布体3を覆うキャップ5とからなり、前記液体押
圧機構4は、後述する固定筒状体11と、繰出体12
と、ねじ棒13と、ピストン14とを備えるものとなっ
ている。
【0012】そして、前記本体部2は図2〜図6に示す
ような形状、構造をなしている。すなわち、本体部2は
筒状に形成されており、その先方部には前記キャップ5
の内径と略同一の外径を有する小径部2aが形成され、
ここに前記キャップ5が嵌合するようになっている。な
お、小径部2aの外周面には、図2に示すように、前記
キャップ5の内面に形成された凹部5aと嵌合する凹部
2a1が形成されており、この凹部5aと凸部2a1と
の嵌合によってキャップ5が小径部2aから不用意に脱
落するのを防止し得るようになっている。また、小径部
2aの内面には後述の先軸6と係合する凸部6aが形成
され、前記本体部2の後方部内周面には、図3及び図4
に示すように、凸部2bが複数本形成されている。各凸
部2bは、図5に示すように、後方から前方にかけて緩
やかに内方へと立ち上がる緩斜面2b1と、この緩斜面
2b1に連続する平坦面2b2と、この平坦部2b2か
ら直角に近い急峻な角度で外方へと立ち下がる急斜面2
b3とからなり、ここに固定筒状体11が圧入係止され
るようになっている。また、図示4のA−A線拡大図で
ある図6に示すように、前記本体部2の内周面には、そ
の後端部から前記凸部2bの前方にかけて長手方向に延
出する突条2cが形成されている。
【0013】一方、図7は、前記先軸6の形状を示す図
である。この先軸6は前方に向かうに従って縮径する先
細り形状の筒体によって形成され、その後方部外周には
環状の嵌合凹部6aが形成されており、この嵌合凹部6
aが前記本体部2における小径部2aの内面に形成され
た環状の嵌合凸部2a1に圧入嵌合し、先軸6からの抜
脱を防止している。また、前記先軸6の外周部には鍔部
6bが形成され、この鍔部6bが前記小径部の前端面に
当接している。さらに、前記先軸6の内面には、前後方
向に延出するリブ6cが等間隔に複数本(ここでは6
本)形成されており、このリブ6cによって塗布体3
(図8参照)の後方部が挟持されるようになっている。
この実施形態における塗布体3は、図8(a)〜(c)
に示すように、樹脂製の多数の毛材の後端部を互いに熱
溶着して結束させてなる毛筆状部材3aと、前記先軸6
の内面に圧入固定した円環状の保持体3bと、この保持
体3bの中央の貫通孔3b1に嵌挿固定されると共に前
記毛筆状部材3aの後端部中央から中間部(先軸6の先
端部)まで挿入された液漏れ抑制機構を兼ねる塗布液供
給体3cと、前記保持体3b中央の前記本体部側貫通孔
3b2に嵌挿固定された液漏れ抑制機構を兼ねる塗布液
供給体3dとにより構成されている。本実施形態では、
液漏れ抑制機構を兼ねる塗布液供給体3c,3dの二部
品により構成されている。また、液漏れ抑制機構を兼ね
る塗布液供給体3cの全長や内径、内容積は、本体部内
方に貯留された塗布液体Lの体膨張率や、本体部内方に
貯留された塗布液体と共に混入する気体(主に空気)の
体膨張率によって設定されるものである。例えば、塗布
液体の加温による膨張量及び/又は混入する気体の減圧
による膨張量を吸収するように、予め該膨張量を予測
し、液漏れ抑制機構を兼ねる塗布液供給体3cの内容積
(全長、内径を含む)をその膨張量に対して同等若しく
はそれ以上に設定されるものである。上記膨張量の予測
は、塗布液体の加温による膨張の場合は、適宜設定した
温度における塗布液体の比重を測定し、この比重値の変
化から塗布液体の膨張量を算出することにより得られ、
また、混入する気体の減圧による膨張の場合は、予め、
本体部内方に混入した気体の容量を測定したおき、ボイ
ル−シャルルの法則〔P11/T1=P22/T2、P:
圧力(atm)、V:体積(l)、T:体積(K)〕により、減圧
時の期待の膨張量を算出することにより得られる。よっ
て、前記の設定に合致した寸法であれば、液漏れ抑制機
構を兼ねる塗布液供給体3cは、毛筆状部材3aに挿入
されることは必須ではないが、塗布液体の諸物性、例え
ば、粘度や表面張力によって、0〜15mm、好ましく
は、0.5〜10mm程度毛筆状部材3aに挿入されて
いることが望ましい。また、このような特性を有する液
漏れ抑制機構を兼ねる塗布液供給体3cは、ステンレス
などの金属製、合成樹脂等により作製することができ
る。
【0014】また、液漏れ抑制機構を兼ねる塗布液供給
体3dは、図9(a)に示す形状を示し、例えば、ポリ
アセタール系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレ
フィン系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリカーボネート系
樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリフェニレン系樹脂など
の1種又は2種以上の組み合わせからなる各種のプラス
チック材の軸方向(横断面形状)に内壁面から中心へ向
かって延びる3個以上の突起を有するプラスチック成形
体からなるものが挙げられる。使用する液漏れ抑制機構
を兼ねる塗布液供給体3dの横断面形状の具体的な例と
しては、例えば、図9(b)〜(h)に示される構成の
ものなどが挙げられるが、内壁面から中心に向かって延
びる3個以上の突起を有する形状のものであれば、何等
問題はない。これらの断面形状や全長や内径、内容積な
どの寸法は、塗布液体の諸物性、例えば、粘度や表面張
力などによって規定される。この構造となる液漏れ抑制
機構を兼ねる塗布液供給体3dで、主に、落下・振動な
どによるキャップ内への塗布液体の漏れ出しを防止する
ことができることとなる。また、塗布液体の粘度が50
00mPa・s以下であっても、クリームの様に高い構
造粘性を有するもの、例えば、粘度が3000mPa・
sを越えるものであって、本発明の効果を損なわない場
合であれば、液漏れ抑制機構を兼ねる塗布液供給体3d
は、省略しても何等問題はない。
【0015】また、前記固定筒状体は、図10〜図14
に示すような形状に形成されている。すなわち、固定筒
状体11の前半部外周には、前記本体部2の凹凸部2b
に圧入嵌合可能な複数本の凸部11bが形成されてい
る。この凸部11bは、前記本体部2の凸部2bとは逆
に、前方から後方にかけて内方へと突出するよう緩やか
に傾斜する緩斜面11b1と、この緩斜面11b1の頂
部に連続する平坦部11b2と、この平坦部11b2か
ら内方へと略直角に近い角度で急峻に立ち下がる急斜面
11b3とからなり、その急斜面11b3は前記本体部
2の前記凸部11bの急斜面2b3に当接し、本体部2
からの抜脱が阻止されている。
【0016】また、固定筒状体11の前端部は、前記凸
部の形成された外筒部11aの内方に内筒部11cが形
成されて二重筒構造をなしており(図10(b)参
照)、内筒部11cの内面には、図11(a)に示すよ
うに、雌ねじ部11dが形成されている。さらに固定筒
状体11の中間部内面には図11(b)及び図13に示
すように横断面鋸刃状をなす多数のカム溝11eが形成
されている。前記固定筒状体11の後半部は、図11
(b)及び図14に示すように、上下に対向して形成さ
れた一対のスリット11fにより弧面形状をなす一対の
脚部11g,11hによって二股状に形成されており、
各脚部11g,11hの後端部外面には外方へと突出す
る弧状の鍔部11iが形成されると共に、各脚部11
g,11hの内面には円弧状の嵌合突起11g1,11
h1が突設され、この嵌合突起11g1,11h1が前
記本体部2の後端面に当接している。また、固定筒状体
11の外周部には、前記各スリット11fの最奥部から
前端部にかけて回転係止溝11jが刻設されており、こ
の回転係止溝11jに前記本体部2の突条2cが嵌合し
ている。なお、この回転係止溝11jの前方部11j1
は所定の角度をもって前方に拡開している。このよう
に、この固定筒状体11は、その急斜面11b3と本体
部2の急斜面2b3との係合によって本体部2に対する
後方への移動を阻止され、突条2cと回転係止溝11j
との係合により本体部2に対する回転を阻止され、鍔部
11jと本体部2の後端との当接により本体部2に対す
る前方への移動を阻止されるようになっており、これに
よって本体部2に確固に固定されている。
【0017】また、図15〜図18は、前記繰出体12
を示す図である。この繰出体12は、前記本体部2の内
方に挿入される円筒状の突出部12aと、前記本体部2
内に挿入される円筒状の挿入部12bとを一体に形成し
たものとなっており、前記突出部12aには、環状の鍔
部12cが形成され、この鍔部12cの周面には凹弧面
12c1が形成されている。そして、前記挿入部12b
の前端面には、円弧部分12h1と直線部分12h2と
を有する挿通孔12hが形成されると共に、挿入部12
bの前方部周面にはコ字状のスリット12dが形成され
ており、このスリット12dによって囲繞される部分が
片持ちばね状の弾性片12eとなっている。この弾性片
12eの先端部には、図17及び図18に示すように外
方へと突出する鋭角に屈曲した断面形状をなすカム部1
2fが形成されており、このカム部12fは前記カム溝
11eに係合している。また、前記挿入部12bの後方
部には、環状の嵌合凹部12iが形成されており、この
嵌合凹部12iは前記固定筒状体11の脚部11g,1
1hに突設した嵌合突起11g1,11g2に嵌合して
いる。このため、繰出体12は固定筒状体11に対して
前後方向への移動を阻止され、回動は可能となってい
る。
【0018】また、前記繰出体12の突出部12aの後
端における外周面には、180度の間隔をもって断面3
角形状の係止突起12jが形成されている。そして、こ
の繰出体12の外周面には、図19に示すような円筒状
の天冠16が嵌着されている。この天冠16はその内面
の前端部近傍に環状突起16aが形成されており、この
環状突起16aが前記繰出体12の鍔部12cの凹弧面
12c1に嵌合し、繰出体12からの抜脱を防止するよ
うになっている。さらに、天冠16の内周面には横断面
三角形状をなす係止突起16bが所定の間隔を介して多
数形成されており、各係止突起16bの間には前記繰出
体12の係止突起12jが挿入され、両係止突起12j
と16bとの当接によって天冠16と繰出体12とが略
一体的に回動するようになっている。なお、この実施の
形態においては、天冠16と繰出体12の突出部12a
とによって回転操作部が構成されている。
【0019】そして、前記繰出体12の前面部に形成さ
れた異形の挿通孔12hには、これと略同形の異形断面
を有するねじ棒13が挿入されている。このねじ棒13
は、円弧状の面に形成された雄ねじ部13aと、両雄ね
じ部13aの間に形成された平面部13bとを有し、前
記挿通孔12hに、長手方向への移動が可能であり、か
つ回動が不能となるよう挿入されている。また、このね
じ棒13の先端部には、ピストン14が嵌着されてい
る。このピストン14は、前記本体部2の内面に液密状
態を維持しつつ摺動可能に設けられている。
【0020】上記構成を有する液体塗布具1を組み立て
る場合には、まず、本体部2の外方において塗布液押圧
機構4の組み立てを次のようにして行う。すなわち、固
定筒状体11の雌ねじ部11dにねじ棒13を所定の位
置まで螺合させ、雌ねじ部11dより前方に突出させた
先端部にピストン14を圧入固定する。次いで、固定筒
状体11より後方に突出するねじ棒13を挿通孔12h
に挿通させながら繰出体12を固定筒状体11の内方に
圧入して行き、最終的に固定筒状体11の各脚部11
g,11hに突設されている嵌合突起11g1,11h
1に嵌合溝を嵌合させる。この後、天冠16を繰出体1
2の突出部12aの外周を覆うよう嵌合させ、天冠16
の環状突起16bを繰出体12の鍔部12cの凹弧面1
2c1に嵌合させて天冠16を繰出体12に固定する。
これにより、塗布液押圧機構4の組み立てが完了する。
【0021】この後、本体部2の後端部に形成される開
口部から前記ユニット化した塗布液押圧機構4を、その
前端部に設けられているピストン14から順次挿入させ
て行き、固定筒状体11の回転係止溝11jに本体部2
の突条2cを嵌合させると共に、固定筒状体11の凸部
11bを本体部2の内面の凸部2bに係合させ、固定筒
状体11が本体部2内に完全に挿入された時点で、天冠
16の前方の開口部端縁が本体部2の後方の開口部端縁
に当接し、これにより、本体部2への塗布液押圧機構4
の挿入作業は完了する。なお、この実施形態における回
転係止溝11jの前端部はある程度の幅をもって拡開し
ており、その幅内に突条2cが挿入されるよう両者の位
置を設定すれば、固定筒状体11を挿入することで、突
条2cが係止溝11jの前方部に案内されて係止溝11
j内に確実に挿入される。また、固定筒状体11にはス
リット11fが形成されており、これによって周壁部分
に可撓性をもたせるようになっているため、本体部2へ
の圧入を容易に行うことができる。
【0022】次いで、前記本体部2の先端部に形成され
ている小径部2aの開口部から塗布液を適量注入し、塗
布体3を挿入した先軸6を前記本体部2の小径部2aの
内面に圧入した後、その内面に形成された嵌合凸部2a
1と先軸6aの嵌合凹部6aとを嵌合させて先軸6を固
定し、キャップ5を小径部2aに嵌合させることによっ
て液体塗布具の組み立ては完了する。なお、この実施形
態においては、天冠16、本体部2、及びキャップ5の
各々の外径が同一寸法に形成されているため、先端から
後端にかけて連続した比較的小径の円筒面を有するスマ
ートな外観を呈するものとなっている。このように、こ
の実施の形態においては、液体押圧機構4をなす全ての
構成部材を本体部2の後方開口部から挿入することで容
易に本体部2に組み込むことができるため、作業が容易
になり、しかも液体押圧機構4は、予め本体部2外で組
み立ててユニット化することができるため、生産工程の
効率化を図ることができる。
【0023】そして、このように構成される本実施形態
の液体塗布具1においては、本体部2より後方に位置す
る天冠16を一定方向(時計方向)へと回転させること
により本体部内の塗布液を塗布体に供給することができ
る。すなわち、本体部2に対して天冠16を時計方向へ
と回転させると、これに伴って繰出体12が同方向へと
回転し、さらにこの繰出体12の異形の挿通孔12hに
挿入されているねじ棒13も共に回転する。このねじ棒
13の雄ねじ部13aは前記固定筒状体11の雌ねじ部
11dに螺合しているため、この螺合によってねじ棒1
3は時計方向へと回転しつつ前方へと移動する。その結
果、ねじ棒13の前端部に連結されているピストン14
は前方へと移動し、これにより、毛筆状部材3aは塗布
可能な状態となる。なお、この実施形態における塗布体
3は毛筆状部材3aを備えたものとなっているため、粘
度が5000mPa・s以下の塗布液体、例えば、口
紅、眉墨などのような細部に対する塗布を行う場合に、
極めて有効なものとなっている。本実施形態の液体塗布
具では、塗布液体の粘度が5000mPa・s以下の塗
布液体Lの場合でも、本体部2内に貯留されている塗布
液体Lを液体押圧機構によって前方へと押し出し、先軸
6内に嵌着されている保持体3bの貫通孔3b1から挿
入された、塗布液体及び本体部内方に混入した気体の体
膨張量、塗布液体の加温による膨張量に相当する容量を
有する液漏れ抑制機構を兼ねる塗布液供給体3cと、保
持体3bの貫通孔3b2から挿入された、内壁面から中
心に向かって延びる3個以上の突起を有する液漏れ抑制
機構を兼ねる塗布液供給体3dを介して毛筆状部材3a
へと供給するので、従来の塗布液供給体に較べて、液体
塗布具の輸送時や使用時等にかかる圧力や温度、振動に
よるキャップ内への塗布液体の漏れ出しを防止すること
ができると共に、液体押圧機構によって塗布液体の供給
量の微妙な調整が可能となり、塗布作業を適正かつ容易
に行うことができることとなる。なお、塗布液体の粘度
が5000mPa・sを越える場合は、塗布液体の吐出
遅れが生じるため、好ましくない。
【0024】また、上記繰出体12は、天冠16による
回転操作において、弾性片12eの先端部に形成された
カム部12fが本体部2に形成されている鋸刃状のカム
溝11eに常時圧接するようになっており、天冠16に
よる回転操作時には、カム部12fがカム溝11eの傾
斜面の後端部に乗り上げた後、次の傾斜面の前端部に落
下して当接するという動作を所定の回転ピッチ毎に繰り
返す。この際、弾性片の弾性力は増大、解放を繰り返す
ため、これが操作者にはクリック感として伝わると共
に、解放時にカム部12fと傾斜面11e1の前端部と
の当接によってクリック音が発生する。このため、この
クリック感またはクリック音の数によって操作者は、天
冠の回転角度、つまり塗布液Lの供給量を認識すること
ができ、供給量の調整を容易に行い得るようになってい
る。また、前記傾斜面11e1の前端部は曲面(Rを付
けている)に形成しているので、天冠16の回転操作に
おいて、カム部12fが傾斜面11e1の前端部から中
央部に乗り上げるときにスムースな乗り上げ感が得られ
る。
【0025】更に、前記弾性片12eのカム部12f
は、常には前記カム溝11eの固定筒状体11の係止面
11e2に当接しているため、回転操作において、天冠
16を反時計方向へと回転させたようとしても、カム部
12fと係止面11e2との当接によって反時計方向へ
の回転は阻止される。このため、ねじ棒13が反時計方
向へと回転することもなくなり、ねじ棒13及びピスト
ン14が後方へと移動することもない。従って、一旦外
部空間へと吐出された液体塗料Lが再び塗布体3のパイ
プ3cあるいは本体2内へと逆流することはなく、本体
2内への雑菌などの混入を防止することができる。な
お、係止面11e2には、ほぼ直線的に立ち上がってい
るため、反時計方向への回転させようとしたときには、
カム部12fは係止面11e2に確実に引っ掛かり、し
っかりした回転阻止感が得られる。
【0026】また、前記繰出体12は本体部2とは直接
的に嵌合せず、本体部2内に固定される固定筒状体11
の環状の嵌合突起11g1,11g2と嵌合するものと
なっている。このため、固定筒状体11と繰出体12と
の嵌合構造を必要とする強度に応じて自在に設定するこ
とができ、しかも本体部2の形状、構造にはなんら影響
を与えることがない。従って、本体部2は軽量化を図る
上で薄肉構造をなすものを用いることができ、素材とし
てもポリプロピレンなどの安価で柔軟性を有するものを
使用することができる。また、固定筒状体11において
は、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン)、ポリカーボネート、ポリアセタール、PBT(ポ
リブチレン・テレフタレート)などの硬度が高い物質を
使用して比較的大きな突出量の嵌合凸部11g1,11
h1を形成し、繰出体12としても前記嵌合凸部11g
1,11h1に嵌合する比較的深い嵌合凹部12iを形
成することで、固定筒状体11と繰出体12とを確固に
嵌合させることができ、液体塗布具1の強度を十分に得
ることができる。この場合、固定筒状体11には嵌合凸
部11g1,11h1の形成位置においてヒケが発生す
る可能性もがあるが、固定筒状体11は外部に表出する
ものではないため、ここに生じるヒケが外観的に問題に
なることはない。なお、繰り出し体12の材質として
は、バネ弾性、耐クリープ性、耐疲労特性の面から、ポ
リアセタールが最も望ましい。なお、本実施形態の液体
塗布具は、本体部内に貯留された液体塗料を先軸側へと
押圧する液体押圧機構における回転操作部を本体部とは
直接的に嵌合させず、本体部内に挿入される固定筒状体
の環状の嵌合部分と嵌合させるようにしたため、本体部
の形状、構造に拘わりなく固定筒状体と回転操作部との
嵌合構造を必要とする強度に応じて自在に設定すること
ができる。さらに、液体押圧機構は、固定筒状体、繰出
体、ねじ棒及びピストンなどの各構成部材を、全て軸体
後方から挿入することが可能であるため、極めて容易に
組み立てを行うことができる。従って、例えば、各構成
部材を軸体の外部で予め組み立てておき、そのユニット
化した液体押圧機構を軸体の後部から同時に挿入するよ
うにすることも可能であり、組立工程の効率化を図るこ
とができると共に、本体部の先端形状をピストンなどに
拘わりなく設定することができ、設計の自由度も大幅に
向上することとなる。
【0027】本発明における液体塗布具1は、粘度が5
000mPa・s以下、好ましくは、10〜5000m
Pa・sの塗布液体からなる口紅、眉墨あるいは頭髪染
料などの化粧料に限らず、粘度が5000mPa・s以
下の塗布液体からなる筆跡用修正液、接着剤、墨液、絵
の具、筆記具用インキ等の塗布液体の塗布にも適用可能
であり、塗布体の形状、構造などにあっても用途に応じ
て適宜変更可能できるものである。また、塗布液体の粘
度が5000mPa・s以下であっても、クリームのよ
うに高い構造粘性を有しており、落下・振動などによる
キャップ内への塗布液体の漏れ出しを考慮しなくとも問
題のない場合、前記先軸6の内面に図20に示す形状を
有するものを使用することができる。なお、上記実施形
態と同様の部材は同一符号をもって示し、その説明を省
略する。この実施形態における塗布体は、図20に示す
ように、樹脂製の多数の毛材の後端部を互いに熱溶着し
て結束させてなる毛筆状部材3aと、前記先軸6の内面
に圧入固定した円環状の保持体3bと、この保持体3b
の中央の貫通孔3b1に嵌挿固定されると共に前記毛筆
状部材3aの後端部中央から中間部(先軸6の先端部)
まで挿入された液漏れ抑制機構を兼ねる塗布液供給体3
eと、前記保持体3b中央の前記本体部側貫通孔3b2
とにより構成されている。この液漏れ機構を兼ねる塗布
液供給体3eの全長や内径、内容積は、本体部内方に貯
留された塗布液体Lの体膨張率や、本体部内方に貯留さ
れた塗布液体と共に混入する気体(主に空気)の体膨張
率によって設定されるものである。更に、上記実施形態
では、液漏れ抑制機構を兼ねる塗布液供給体3c,3d
の二部品により構成したが、保持体3bの中央の貫通孔
を一つとし、該貫通孔に一部品からなる液漏れ抑制機構
を兼ねる塗布液供給体、すなわち、上記実施形態の塗布
液供給体3c,3dの機能を有する液漏れ抑制機構を兼
ねる塗布液供給体を貫通孔に固着して、上記実施形態と
同様に、液体塗布具の輸送時や使用時等にかかる圧力や
温度、振動によるキャップ内への塗布液体の漏れ出しを
防止してもよいものである。
【0028】次に、実施例及び比較例により、本発明を
更に詳述するが、本発明は下記実施例に限定されるもの
ではない。
【0029】〔比較例1〜2及び実施例1〜3〕下記比
較例1〜2及び実施例1〜3に用いた液体塗布具は、液
漏れ抑制機構を兼ねる塗布液供給体を夫々下記に示す各
構造のものを用いると共に、その他の構造は図1〜図1
9(図8及び図9が下記各構造)に示すものを用いた。
また、塗布液体の加温による膨張量、混入する気体の減
圧による膨張量は、下記のとおりである。なお、実施例
及び比較例において設定した加温条件は25℃から50
℃、減圧条件は1気圧から0.7気圧である。 〔減圧による気体の体膨張量及び塗布液体の加温による
膨張量の測定方法等〕 液体塗布具に規定量充填した場合に予想される塗布
液体の充填量、混入される気体の容量は、下記のとおり
である。本体部内方の塗布液体を貯留する部分の容積
(実測)は、約2.4〜2.45mlであり、塗布液の
充填量は平均2.30mlである。25℃における塗布
液体の比重は、0.9であり、換算すると、25℃にお
ける塗布液体の充填量は、2.07gである。また、本
体部内方に混入する気体の容量(実測)は、約0.15
mlである。 後述する減圧試験2の条件で放置した場合に予想さ
れる液漏れ量は、次のように算出される。すなわち、減
圧状態では、本体部内方の気体が膨張することとなるの
で、ボイル−シャルルの法則、すなわち、P11/T1
=P22/T2〔ここで、P:圧力(atm)、V:体積
(l)、T:体積(K)〕により、減圧時の気体の膨張量を
算出することができる。具体的には、〔1(atm)×
0.15(ml)/〔273+25(K)〕=〔0.7
(atm)×X(ml)/〔273+25(K)〕とな
り、減圧時の気体の容量は、X=0.21mlとなり、
1atmの時から0.06mlの膨張、すなわち、0.
06mlの液漏れとなる。 加温試験の条件で放置した場合に予想される液漏れ
量は、次のようになる。すなわち、加温試験の場合、キ
ャップは正しく嵌合されており、加温によって、本体部
内方の気体も膨張するが、キャップ内部の気体も同じ割
合で膨張するので、加温放置時は、塗布液体の体膨張の
み考慮すればよいこととなる。そこで、25℃における
塗布液体の比重は、0.9であり、換算すると、25℃
における塗布液体の充填量は、2.07g(2.30m
l)であり、50℃における塗布液体の比重は、0.8
8であり、換算すると、2.07gの塗布液体は、2.
35mlとなる。よって、0.05mlの液漏れが予測
される。以上の結果から、本体部内方の貯留部の外側
に、0.06ml程度(約0.06cm3)の容量を有
する空間があれば、理論上、上記の減圧、加温条件下で
も液漏れが発生せず、キャップ内に液が漏れない、更に
は、塗布液体も漏れないこととなる。以下に示す、実施
例1〜3は、この理論値から設定されたものである。
【0030】(比較例1)保持体3bの毛髪状部材側貫
通孔3b1に、パイプ状の流通路となる塗布液供給体
(内径1.2mm×長さ21mm、内容積0.0237
cm3、材質:ステンレス)を嵌挿した液体塗布具。
【0031】(比較例2)保持体3bの毛髪状部材側貫
通孔3b1に、液漏れ抑制機構を兼ねる図9(e)に示
す断面形状を有する塗布液供給体(外径1.5mm×長
さ21mm、材質:ポリアセタール)を嵌挿した液体塗
布具。
【0032】(実施例1)保持体3bの毛髪状部材側貫
通孔3b1に、パイプ状の流通路となる塗布液供給体
(内径1.2mm×長さ21mm、内容積0.0237
cm3、材質:ステンレス)を嵌挿し、更に保持体3b
の本体部側貫通孔3b2には、液漏れ抑制機構を兼ねる
図9(e)に示す断面形状を有する塗布液供給体(外径
1.5mm×長さ4mm、材質はポリアセタール)を嵌
挿した液体塗布具。
【0033】(実施例2)保持体3bの毛髪状部材側貫
通孔3b1に、パイプ状の流通路となる塗布液供給体
(内径1.7mm×長さ17mm、内容積0.0386
cm3、材質:ステンレス)を嵌挿し、更に保持体3b
の本体部側貫通孔3b2には、液漏れ抑制機構を兼ねる
図9(e)に示す断面形状を有する塗布液供給体(外径
1.5mm×長さ4mm、材質はポリアセタール)を嵌
挿した液体塗布具。
【0034】(実施例3)保持体3bの毛髪状部材側貫
通孔3b1に、パイプ状の流通路となる塗布液供給体
(内径1.7mm×長さ20mm、内容積0.0454
cm3、材質:ステンレス)を嵌挿し、更に保持体3b
の本体部側貫通孔3b2には、液漏れ抑制機構を兼ねる
図9(e)に示す断面形状を有する塗布液供給体(外径
1.5mm×長さ4mm、材質はポリアセタール)を嵌
挿した液体塗布具。
【0035】上記比較例1〜2及び実施例1〜3の各液
体塗布具を使用し、塗布液体として、粘度70mPa・
sの植物油を本体部(内容量2.4ml)に充填して、
下記各評価法により、減圧後、落下後及び加温後の各液
体塗布具の状態を評価した。これらの結果を下記表1〜
表4に示す。
【0036】(評価法:減圧試験1)上記で作製した比
較例1〜2及び実施例1〜3のキャップを正しく装着し
た液体塗布具を塗布体側を下向き状態にして、0.4気
圧の雰囲気下において16時間放置し、漏れ出した塗布
液による塗布体の濡れと、キャップへの塗布液の漏れ
を、夫々目視にて下記評価基準にて評価した。なお、こ
の試験はサンプル数5本で評価した。評価基準: 〇:漏れない ×:漏れが確認される
【0037】(減圧試験2)上記で作製した比較例1〜
2及び実施例1〜3のキャップを被せた状態(十分な気
密性が得られない状態)の液体塗布具を、塗布体側を下
向き状態にして、0.7気圧の雰囲気下において16時
間放置し、漏れ出した塗布液による塗布体の濡れと、キ
ャップへの塗布液の漏れを、目視にて下記評価基準にて
評価した。なお、この試験はサンプル数5本で評価し
た。 〔キャップへの塗布液の漏れ評価基準〕 〇:漏れ難し ×:漏れが確認される 〔塗布体への塗布液の漏れ評価基準〕 −:漏れが確認されない +:僅かに塗布体が濡れる ++:塗布体が明らかに濡れる
【0038】(落下試験)上記で作製した比較例1〜2
及び実施例1〜3のキャップを正しく装着した液体塗布
具を、高さ70cmから塗布体側を下にして、杉板上
(30cm×30cm)に落下させて、キャップ内に塗
布液が漏れ出すまでの落下回数で評価した。
【0039】(加温試験)上記で作製した比較例1〜2
及び実施例1〜3のキャップを正しく装着した液体塗布
具を塗布体側を下向き状態にして、50℃の雰囲気下に
おいて60時間放置し、漏れ出した塗布液による塗布体
の濡れと、キャップへの塗布液の漏れを、目視にて上記
減圧試験1の評価基準にて評価した。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】上記表1〜4の結果から明らかなように、
本発明範囲となる実施例1〜3の液漏れ抑制機構を兼ね
る塗布液供給体を用いた液体塗布具は、本発明の範囲外
となる比較例1〜2の従来のパイプ状の塗布液供給体を
用いた液体塗布具に較べ、減圧状態、加温状態、並び
に、落下などの外力などがあっても、キャップ内への塗
布液体の漏れ出しを防止することができることが判明し
た。また、比較例1は、実施例1に較べ、液漏れ抑制機
構を兼ねる塗布液供給体3b2がない構成となるので、
気体の混入量が増加し、より漏れやすいことが判った。
更に、膨張量を考慮して、実施例1より内容積の大きい
パイプを使用した実施例2,3の方がより液漏れ抑制効
果が大きいことが判った。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、塗布液体の粘度が50
00mPa・s以下の塗布液体を用いる場合でも、輸送
時や保管時にしばしば起こりうる塗布液体や本体部内方
に混入した気体の体膨張、落下・振動などによるキャッ
プ内への塗布液体の漏れ出しを防止することができると
共に、供給量の微妙な調製が可能となり、塗布作業を適
正かつ容易に行うことができる液体塗布具が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液体塗布具の実施形態の一例の全
体構造を示す側面図である。
【図2】図1に示したものの前半部を示す縦断側面図で
ある。
【図3】図1に示したものの後半部を示す縦断側面図で
ある。
【図4】図2及び図3に示した本体部の縦断側面図であ
る。
【図5】図4に示したもののB部拡大図である。
【図6】図4に示したもののA−A線縦断図である。
【図7】(a)は図3に示した先軸の一部縦断側面図、
(b)は(a)に示したものの背面図である。
【図8】(a)は、図3に示した先軸及び液漏れ抑制機
構を兼ねる塗布液供給体を示す縦断側面図であり、
(b)及び(c)は、先軸を除いた状態での左側面図及
び右側面図である。
【図9】(a)は、液漏れ抑制機構を兼ねる塗布液供給
体の側面図であり、(b)〜(h)は、それぞれ具体的
な態様を示す断面図である。
【図10】図3における固定筒状体を示す図であり、
(a)は平面図、(b)は同図(a)の正面図である。
【図11】(a)は図10に示したものの縦断側面図、
(b)は図7に示したものの背面図である。
【図12】図10のC部拡大図である。
【図13】図11(a)のA−A線断面図である。
【図14】図11(a)のB−B線断面図である。
【図15】図3に示した繰出体の形状を示す図で、
(a)は側面図、(b)はの正面図、(c)は背面図、
(d)は底面図である。
【図16】図15(a)に示したものの縦断側面図であ
る。
【図17】図15(a)におけるA−A線断面図であ
る。
【図18】図15(a)に示したもののB−B線断面図
である。
【図19】(a)は図3に示す天冠の拡大縦断側面図、
(b)は(a)の正面図である。
【図20】別の実施形態を示す先軸及び液漏れ抑制機構
を兼ねる塗布液供給体を示すと塗布体の断面図である。
【図21】従来の液体塗布具の一例を示す縦断側面図で
ある。
【図22】従来の液体塗布具の他の例を示す縦断側面図
である。
【符号の説明】
L 液体塗料 1 液体塗布具 2 本体部 3 塗布体 3a 毛筆状部材 3b 保持体 3c 液漏れ抑制機構を兼ねる塗布液供給体 4 液体押圧機構 11e,11E カム溝 11d 雌ねじ部 11 固定筒状体 16 天冠 12 繰出体 12 挿入部 12a 突出部 12b 挿通孔 12f カム部 12h 挿通孔 13 ねじ棒 13a 雄ねじ部 14 ピストン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状をなす本体部の先端に所定の塗布体
    を設け、前記本体部内方に収納した粘度5000mPa
    ・s以下の塗布液体を、前記本体部に取り付けた液体押
    圧機構によって前方へと押圧し、塗布体へと供給するよ
    うにした液体塗布具であって、塗布体と本体部の間に、
    一部品または二部品以上で構成される液漏れ抑制機構を
    兼ねた塗布液供給体を有することを特徴とする液体塗布
    具。
  2. 【請求項2】 塗布液供給体を構成する少なくとも一部
    品が、筒状をなす本体部内方に収納される粘度5000
    mPa・s以下の塗布液体の加温による膨張量と同等若
    しくはそれ以上の内容積を有する請求項1記載の液体塗
    布具。
  3. 【請求項3】 塗布液供給体を構成する少なくとも一部
    品が、筒状をなす本体部内方に混入する気体の減圧によ
    る膨張量と同等若しくはそれ以上の内容積を有する請求
    項1又は2記載の液体塗布具。
  4. 【請求項4】 塗布液供給体を構成する少なくとも一部
    品が、横断面形状に放射状スリットを有するものを使用
    する請求項1〜3の何れか一つに記載の液体塗布具。
  5. 【請求項5】 塗布体は、多数の毛材の一端部を収束さ
    せた毛筆状部材によって構成される請求項1〜4の何れ
    か一つに記載の液体塗布具。
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