JP2002164203A - 可撓性磁石シート - Google Patents
可撓性磁石シートInfo
- Publication number
- JP2002164203A JP2002164203A JP2000359425A JP2000359425A JP2002164203A JP 2002164203 A JP2002164203 A JP 2002164203A JP 2000359425 A JP2000359425 A JP 2000359425A JP 2000359425 A JP2000359425 A JP 2000359425A JP 2002164203 A JP2002164203 A JP 2002164203A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- self
- magnet sheet
- magnetic
- extinguishing
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F41/00—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
- H01F41/02—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets
- H01F41/0253—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets for manufacturing permanent magnets
- H01F41/026—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets for manufacturing permanent magnets protecting methods against environmental influences, e.g. oxygen, by surface treatment
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Environmental & Geological Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Hard Magnetic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 希土類系強磁性材料を磁性成分とする可撓性
磁石シートにおいて、該磁石シートの耐熱性を向上させ
ることにより希土類系強磁性材料粉末の酸化による発火
を抑制すると共に、該磁石シート磁気吸着面の意匠性を
改善する。 【解決手段】 希土類系強磁性材料粉末を磁性成分とす
る可撓性磁石シート自体の表面または磁石シート磁性層
の表面に、自己消火性である層を塗工により設ける。ま
たこのとき、自己消火性付与剤としては、塗膜形成時に
白色を呈する、水酸化アルミニウムなどの物質を使用す
る。
磁石シートにおいて、該磁石シートの耐熱性を向上させ
ることにより希土類系強磁性材料粉末の酸化による発火
を抑制すると共に、該磁石シート磁気吸着面の意匠性を
改善する。 【解決手段】 希土類系強磁性材料粉末を磁性成分とす
る可撓性磁石シート自体の表面または磁石シート磁性層
の表面に、自己消火性である層を塗工により設ける。ま
たこのとき、自己消火性付与剤としては、塗膜形成時に
白色を呈する、水酸化アルミニウムなどの物質を使用す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報表示や機械部
品部材などに使用される磁石シート(平板状、フィルム
状、テープ状、糸状などの偏平な形態をした磁石の総
称)に関するものであり、特に、磁性成分として希土類
系強磁性材料を原料としたことにより、厚みの薄いシー
ト状形態であっても、強力な磁気吸着力を発揮すること
ができる可撓性磁石シートの実用特性技術に関するもの
であり、さらに詳しくは、その可撓性磁石シートの耐熱
性および意匠性の技術分野に属するものである。
品部材などに使用される磁石シート(平板状、フィルム
状、テープ状、糸状などの偏平な形態をした磁石の総
称)に関するものであり、特に、磁性成分として希土類
系強磁性材料を原料としたことにより、厚みの薄いシー
ト状形態であっても、強力な磁気吸着力を発揮すること
ができる可撓性磁石シートの実用特性技術に関するもの
であり、さらに詳しくは、その可撓性磁石シートの耐熱
性および意匠性の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】可撓性磁石シートは、通常、磁性成分で
ある強磁性材料が、該シートのどの位置に存在するかや
該シートの製造方法の相違などから、1.合成樹脂ない
しゴムの組成型磁石シートと、2.支持基体への塗布型
磁石シートとに、大別することができる。1.の組成型
磁石シートでは、磁性材料の存在が、シートを構成する
基材材料全体への均一分散であるのに対して、2.の塗
布型磁石シートでは、磁性材料がシート形態支持材であ
る基体フィルム中には存在せず、基体フィルムの片側ま
たは両側の表面部分に磁性層として偏在しているのが特
徴である。また、1.では、製造方法として、合成樹脂
やゴム状弾性体と磁性材料との混練物を押出機やカレン
ダーロールで成形して磁石シート化するのに対して、
2.では、初めからシート状の支持基体、例えば合成樹
脂フィルム、に磁性材料を分散化した塗料調製物を塗布
することにより塗膜を形成して磁石シート化するもので
ある。なお、着磁方法については、両者とも、同様に行
なうことが出来る。
ある強磁性材料が、該シートのどの位置に存在するかや
該シートの製造方法の相違などから、1.合成樹脂ない
しゴムの組成型磁石シートと、2.支持基体への塗布型
磁石シートとに、大別することができる。1.の組成型
磁石シートでは、磁性材料の存在が、シートを構成する
基材材料全体への均一分散であるのに対して、2.の塗
布型磁石シートでは、磁性材料がシート形態支持材であ
る基体フィルム中には存在せず、基体フィルムの片側ま
たは両側の表面部分に磁性層として偏在しているのが特
徴である。また、1.では、製造方法として、合成樹脂
やゴム状弾性体と磁性材料との混練物を押出機やカレン
ダーロールで成形して磁石シート化するのに対して、
2.では、初めからシート状の支持基体、例えば合成樹
脂フィルム、に磁性材料を分散化した塗料調製物を塗布
することにより塗膜を形成して磁石シート化するもので
ある。なお、着磁方法については、両者とも、同様に行
なうことが出来る。
【0003】上記1,2の可撓性磁石シートは、その形
状がシート状であることの特徴により、多方面の用途に
使用することが可能である。例えば、鉄製掲示板などに
貼付するための用紙やラベルなどにおいては磁気吸着性
を有すると共に印字・印刷が可能な記録用紙の代替え用
紙として、また、小型モーターなどのマグネット使用製
品においては、軽量でフレキシブルな磁石材料または磁
石部品として利用することができる。
状がシート状であることの特徴により、多方面の用途に
使用することが可能である。例えば、鉄製掲示板などに
貼付するための用紙やラベルなどにおいては磁気吸着性
を有すると共に印字・印刷が可能な記録用紙の代替え用
紙として、また、小型モーターなどのマグネット使用製
品においては、軽量でフレキシブルな磁石材料または磁
石部品として利用することができる。
【0004】このように、可撓性磁石シートの利用拡大
が進展するに伴い、可撓性磁石シートの磁気特性に対す
る新たな要求が出てきた。それは、薄手のフィルム状で
ありながら、さらなる、磁気吸着力の強大化ということ
である。その要求に答えるために、磁性成分として、希
土類系強磁性材料を原料とする可撓性磁石シートが開発
され、特開平11-273938号公報に開示されいる。そこで
は、希土類系強磁性材料、なかでもネオジム系強磁性材
料の使用が特に好ましいとされている。また、耐候性向
上の観点より、磁性塗膜の上に保護層(オーバーコート
層に相当)を設け、磁性塗膜およびその保護層中に難燃
剤を含有させることが提案されている。
が進展するに伴い、可撓性磁石シートの磁気特性に対す
る新たな要求が出てきた。それは、薄手のフィルム状で
ありながら、さらなる、磁気吸着力の強大化ということ
である。その要求に答えるために、磁性成分として、希
土類系強磁性材料を原料とする可撓性磁石シートが開発
され、特開平11-273938号公報に開示されいる。そこで
は、希土類系強磁性材料、なかでもネオジム系強磁性材
料の使用が特に好ましいとされている。また、耐候性向
上の観点より、磁性塗膜の上に保護層(オーバーコート
層に相当)を設け、磁性塗膜およびその保護層中に難燃
剤を含有させることが提案されている。
【0005】ところで、この希土類系強磁性材料は耐熱
性が劣り、金属化合物としては、比較的低温で発火する
という欠点を持っている。その自然発火温度は、粒度に
も依るが、約250℃である。木材や紙、汎用合成樹脂
のそれが約400℃であるのに比較すると非常に低い発
火点温度である。そのため、上記公報においても、磁性
層またはその保護層(オーバーコート層に相当)中に難
燃剤を含有化させるとの言及があると推察できる。しか
しながら、前記公報は、耐熱性という特定の特性改善に
関しては具体的方法を開示していず、未解決のままであ
って、該磁石シートの実用上、大きな問題点として残っ
ていた。
性が劣り、金属化合物としては、比較的低温で発火する
という欠点を持っている。その自然発火温度は、粒度に
も依るが、約250℃である。木材や紙、汎用合成樹脂
のそれが約400℃であるのに比較すると非常に低い発
火点温度である。そのため、上記公報においても、磁性
層またはその保護層(オーバーコート層に相当)中に難
燃剤を含有化させるとの言及があると推察できる。しか
しながら、前記公報は、耐熱性という特定の特性改善に
関しては具体的方法を開示していず、未解決のままであ
って、該磁石シートの実用上、大きな問題点として残っ
ていた。
【0006】また、この可撓性磁石シートには、従来よ
り、改善すべきもう一つの問題点があった。それは、磁
気吸着面の色が、原料とする磁性材料に由来して、黒色
もしくは褐色に近い色調とならざるを得ないという欠点
が有ることである。そのため、可撓性磁石シートを、磁
気吸着力が備わった印刷用紙として使用する場合、用途
的に制限されたり、特別な部材(例えば、白色系のイン
キなど)を必要としたり、さらには、その色調により印
刷物そのものの外観を損ねてしまったりする、などであ
る。
り、改善すべきもう一つの問題点があった。それは、磁
気吸着面の色が、原料とする磁性材料に由来して、黒色
もしくは褐色に近い色調とならざるを得ないという欠点
が有ることである。そのため、可撓性磁石シートを、磁
気吸着力が備わった印刷用紙として使用する場合、用途
的に制限されたり、特別な部材(例えば、白色系のイン
キなど)を必要としたり、さらには、その色調により印
刷物そのものの外観を損ねてしまったりする、などであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の問題点に鑑み、
本発明の目的は、耐熱性を向上させた、磁気吸着力の大
きな希土類系強磁性材料を使用した可撓性磁石シートの
提供であり、同時に、磁気吸着面を白色化することによ
り意匠性を向上させた希土類系強磁性材料を使用した可
撓性磁石シートの提供である。
本発明の目的は、耐熱性を向上させた、磁気吸着力の大
きな希土類系強磁性材料を使用した可撓性磁石シートの
提供であり、同時に、磁気吸着面を白色化することによ
り意匠性を向上させた希土類系強磁性材料を使用した可
撓性磁石シートの提供である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を行った結果、希土類系強磁性材
料を使用した前記1.の組成物磁石シートにおいては磁
石シートそのものの表面に、前記2.の塗工物磁石シー
トにおいては磁石シートの磁性層部分の表面に隣接させ
てないしは中間層を介して、自己消火性である層を設け
る事により、希土類系強磁性材料の酸化を抑制し、該磁
石シートの自然発火温度を高めて耐熱性を向上させるこ
とが可能である事を見い出した。また、自己消火性付与
剤として、自己消火性である層にしたときに白色を呈す
る難燃剤を使用することにより、意匠性を改善した、白
色表面を持つ可撓性磁石シートを調製する事が可能であ
る事を見いだした。
を解決すべく鋭意検討を行った結果、希土類系強磁性材
料を使用した前記1.の組成物磁石シートにおいては磁
石シートそのものの表面に、前記2.の塗工物磁石シー
トにおいては磁石シートの磁性層部分の表面に隣接させ
てないしは中間層を介して、自己消火性である層を設け
る事により、希土類系強磁性材料の酸化を抑制し、該磁
石シートの自然発火温度を高めて耐熱性を向上させるこ
とが可能である事を見い出した。また、自己消火性付与
剤として、自己消火性である層にしたときに白色を呈す
る難燃剤を使用することにより、意匠性を改善した、白
色表面を持つ可撓性磁石シートを調製する事が可能であ
る事を見いだした。
【0009】ここで、自己消火性とは、JIS K 6911(199
5)の耐燃性A法で規定された所定プラスチック試験片の
燃焼性の指標を示す用語である。そしてその規格では、
プラスチックの燃え難さの度合いをその順に、不燃性、
自己消火性、可燃性の3種に区分している。また、自己
消火性である層とは、この規格により自己消火性と判定
される試験片の薄膜に該当する。
5)の耐燃性A法で規定された所定プラスチック試験片の
燃焼性の指標を示す用語である。そしてその規格では、
プラスチックの燃え難さの度合いをその順に、不燃性、
自己消火性、可燃性の3種に区分している。また、自己
消火性である層とは、この規格により自己消火性と判定
される試験片の薄膜に該当する。
【0010】オーバーコート層は、磁性層の上に隣接し
て設けるのが適当である。但し、中間層として、磁性層
の上に隣接してアルミ蒸着膜のような隠蔽層を設けるよ
うな場合には、それを介して、本発明の自己消火性であ
るオーバーコート層を設けても差し支えはない。
て設けるのが適当である。但し、中間層として、磁性層
の上に隣接してアルミ蒸着膜のような隠蔽層を設けるよ
うな場合には、それを介して、本発明の自己消火性であ
るオーバーコート層を設けても差し支えはない。
【0011】自己消火性付与剤は、公知の各種難燃剤か
ら選定して使用する。難燃剤は無機系および有機系の難
燃剤に分けられ、それぞれ、金属水酸化物系、金属酸化
物系、その他とハロゲン系有機化合物、リン系有機化合
物、その他とがある。また、難燃剤は、それを塗料に調
製でき、塗工によって、塗布物を白色化できる材料であ
る必要がある。さらには、毒性、環境への影響などに考
慮したものでなくてはならない。
ら選定して使用する。難燃剤は無機系および有機系の難
燃剤に分けられ、それぞれ、金属水酸化物系、金属酸化
物系、その他とハロゲン系有機化合物、リン系有機化合
物、その他とがある。また、難燃剤は、それを塗料に調
製でき、塗工によって、塗布物を白色化できる材料であ
る必要がある。さらには、毒性、環境への影響などに考
慮したものでなくてはならない。
【0012】自己消火性であるオーバーコート層の膜厚
は、厚ければ厚いほど耐熱性を増加させることは予想で
きるが、一定の磁気吸着力を維持させることや磁石シー
ト厚みをできるだけ薄く保つことなどのために、所定の
膜厚に制御する必要がある。
は、厚ければ厚いほど耐熱性を増加させることは予想で
きるが、一定の磁気吸着力を維持させることや磁石シー
ト厚みをできるだけ薄く保つことなどのために、所定の
膜厚に制御する必要がある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明につ
いて詳しく説明する。本発明の自己消火性層を有した可
撓性磁石シートの層構成は、希土類系強磁性材料を磁性
成分として使用し、カレンダーロール方式ないしは押出
成形方式により形成した1.組成型可撓性磁石シート、
または磁性塗料の塗工方式により形成した2.塗布型可
撓性磁石シートのそれぞれの表面部分に、自己消火性で
ある層を設けた形態をとるものである。このとき、1.
においては磁石シートそのものの表面に、2.において
は磁性層表面に、自己消火性付与剤を分散させた塗料を
塗工し、乾燥して、自己消火性層とする。
いて詳しく説明する。本発明の自己消火性層を有した可
撓性磁石シートの層構成は、希土類系強磁性材料を磁性
成分として使用し、カレンダーロール方式ないしは押出
成形方式により形成した1.組成型可撓性磁石シート、
または磁性塗料の塗工方式により形成した2.塗布型可
撓性磁石シートのそれぞれの表面部分に、自己消火性で
ある層を設けた形態をとるものである。このとき、1.
においては磁石シートそのものの表面に、2.において
は磁性層表面に、自己消火性付与剤を分散させた塗料を
塗工し、乾燥して、自己消火性層とする。
【0014】図1.および図2.に、本発明の代表的な
自己消火性層を有した可撓性磁石シートの構成を示す。
図1.は、上記1.の組成型可撓性磁石シートの場合で
あり、磁石シート(1a部分)そのものの表面に自己消
火性層(1b部分)を塗工方式で設けたものである。こ
こで、図1.は、片面のみに自己消火性層を設けたもの
であるが、当然、必要に応じて、両面に設けることもで
き、また反対側に、他の支持体などを貼着したような場
合にもその表面に設けることができる。
自己消火性層を有した可撓性磁石シートの構成を示す。
図1.は、上記1.の組成型可撓性磁石シートの場合で
あり、磁石シート(1a部分)そのものの表面に自己消
火性層(1b部分)を塗工方式で設けたものである。こ
こで、図1.は、片面のみに自己消火性層を設けたもの
であるが、当然、必要に応じて、両面に設けることもで
き、また反対側に、他の支持体などを貼着したような場
合にもその表面に設けることができる。
【0015】図1.の組成型可撓性磁石シート(1a部
分)の自己消火性層の反対側に、図2.の塗布型におけ
る基体フィルム(2a部分)と同様の効果を持たせるた
めに、他の支持体を貼り合わすことも可能である。必要
に応じて貼着加工すれば良く、自己消火性層形成の前工
程でも後工程でも可能である。形態は平板状またはフィ
ルム状のものが適している。この支持体の材料として
は、例えば、塩化ビニル、ナイロン、セルロースジアセ
テート、セルローストリアセテート、ポリスチレン、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリカーボネート、ポリフェニレンスルフィド、ポ
リフェニレンサルファイド等のプラスチック類、紙、含
浸紙、およびこれら材料の複合体が挙げられ、これ以外
であっても支持体として必要な強度、剛性などを有して
いるものであれば、特に制限なく使用できる。
分)の自己消火性層の反対側に、図2.の塗布型におけ
る基体フィルム(2a部分)と同様の効果を持たせるた
めに、他の支持体を貼り合わすことも可能である。必要
に応じて貼着加工すれば良く、自己消火性層形成の前工
程でも後工程でも可能である。形態は平板状またはフィ
ルム状のものが適している。この支持体の材料として
は、例えば、塩化ビニル、ナイロン、セルロースジアセ
テート、セルローストリアセテート、ポリスチレン、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリカーボネート、ポリフェニレンスルフィド、ポ
リフェニレンサルファイド等のプラスチック類、紙、含
浸紙、およびこれら材料の複合体が挙げられ、これ以外
であっても支持体として必要な強度、剛性などを有して
いるものであれば、特に制限なく使用できる。
【0016】図2.は、上記2.の塗布型可撓性磁石シ
ートの場合であり、基体フィルム(2a部分)上に形成
した磁性層部分(2b部分)の表面に自己消火性層(2
c部分)を塗工方式により設けたものである。ここで、
図は、磁性層と反対側の基体フィルム表面には自己消火
性層を設けていないが、必要に応じて、この表面にも設
けることができる。基体フィルムのみの場合を超えて、
耐熱性および意匠性向上の効果が期待できる。
ートの場合であり、基体フィルム(2a部分)上に形成
した磁性層部分(2b部分)の表面に自己消火性層(2
c部分)を塗工方式により設けたものである。ここで、
図は、磁性層と反対側の基体フィルム表面には自己消火
性層を設けていないが、必要に応じて、この表面にも設
けることができる。基体フィルムのみの場合を超えて、
耐熱性および意匠性向上の効果が期待できる。
【0017】図.2の塗布型可撓性磁石シート部分(2
a+2bの部分)は、基体フィルムの上に磁性塗料を塗
布し、乾燥して形成する。この時、使用する基体2aの
形態はは平板状あるいはフィルム状であって、材料とし
ては、例えば、塩化ビニル、ナイロン、セルロースジア
セテート、セルローストリアセテート、ポリスチレン、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリア
ミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンスルフィド、
ポリフェニレンサルファイド等のプラスチック類、紙、
含浸紙、及びこれらの材料の複合体が挙げられ、これ以
外であっても基体として必要な強度、剛性を有している
ものであれば、特に制限なく使用できる。
a+2bの部分)は、基体フィルムの上に磁性塗料を塗
布し、乾燥して形成する。この時、使用する基体2aの
形態はは平板状あるいはフィルム状であって、材料とし
ては、例えば、塩化ビニル、ナイロン、セルロースジア
セテート、セルローストリアセテート、ポリスチレン、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリア
ミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンスルフィド、
ポリフェニレンサルファイド等のプラスチック類、紙、
含浸紙、及びこれらの材料の複合体が挙げられ、これ以
外であっても基体として必要な強度、剛性を有している
ものであれば、特に制限なく使用できる。
【0018】希土類系強磁性材料としては、Ce(セリ
ウム)−Co系、Y(イットリウム)−Co系、Sm
(サマリウム)−Co系、Sm−Fe−N系、Nd(ネ
オジム)−Fe−B系などの従来公知の希土類系強磁性
材料を使用することが出来る。また、この磁性材料は、
一般に顔料レベルと言われる程度の粉末状形態をとって
いて、公知の分散方法により分散させて、塗料化するこ
とが可能な粒子特性を備えているものである。さらに、
使用する希土類系系強磁性材料としては、B−HMAX
の値が大きい系のものが好ましい。
ウム)−Co系、Y(イットリウム)−Co系、Sm
(サマリウム)−Co系、Sm−Fe−N系、Nd(ネ
オジム)−Fe−B系などの従来公知の希土類系強磁性
材料を使用することが出来る。また、この磁性材料は、
一般に顔料レベルと言われる程度の粉末状形態をとって
いて、公知の分散方法により分散させて、塗料化するこ
とが可能な粒子特性を備えているものである。さらに、
使用する希土類系系強磁性材料としては、B−HMAX
の値が大きい系のものが好ましい。
【0019】磁性材料である希土類系強磁性材料は、合
成樹脂結合剤中に分散させるが、その結合剤としては、
図1.の組成型磁石シートおよび図2.の塗布型磁石シ
ートで、それぞれ、次のものを使用する。組成型磁石シ
ートでは、各種熱可塑性プラスチック、例えば塩素化ポ
リエチレン、ポリ塩化ピニル、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、天然ゴム、合成ゴム例えばニトリルゴム等の従
来公知の結合剤である。
成樹脂結合剤中に分散させるが、その結合剤としては、
図1.の組成型磁石シートおよび図2.の塗布型磁石シ
ートで、それぞれ、次のものを使用する。組成型磁石シ
ートでは、各種熱可塑性プラスチック、例えば塩素化ポ
リエチレン、ポリ塩化ピニル、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、天然ゴム、合成ゴム例えばニトリルゴム等の従
来公知の結合剤である。
【0020】また、塗布型磁石シートでは、ブチラール
樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、ウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂、セルロース系樹脂、アクリル樹
脂、スチレン−マレイン酸共重合樹脂などが挙げられ
る。そして、必要に応じてこれらに、ニトリルゴムなど
のゴム系樹脂あるいはウレタンエラストマーなどを添加
することもできる。さらに、上記樹脂中に希土類系強磁
性材料を分散した塗料においては、必要に応じて、界面
活性剤、各種カップリング剤、可塑剤、ワックス、シリ
コンオイル、カーボンブラックなどの顔料、その他を添
加することもできる。
樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、ウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂、セルロース系樹脂、アクリル樹
脂、スチレン−マレイン酸共重合樹脂などが挙げられ
る。そして、必要に応じてこれらに、ニトリルゴムなど
のゴム系樹脂あるいはウレタンエラストマーなどを添加
することもできる。さらに、上記樹脂中に希土類系強磁
性材料を分散した塗料においては、必要に応じて、界面
活性剤、各種カップリング剤、可塑剤、ワックス、シリ
コンオイル、カーボンブラックなどの顔料、その他を添
加することもできる。
【0021】自己消火性層である1b(図1)および2
c(図2)は、調製した自己消火性層用塗料を磁石シー
トそのものの表面部分ないしは磁性層表面部分に、塗工
により形成した塗工型の自己消火性塗膜である。自己消
火性層用塗料に使用する難燃剤(自己消火性付与剤)と
しては、無機系の金属水酸化物や金属酸化物などが好適
であるが、なかでも金属水酸化物のように脱水反応を行
う物質がより好ましい。また、白色の顔料としても機能
するものである必要がある。それらを満足する難燃剤材
料として、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムが
挙げられ、好適な材料として使用できる。
c(図2)は、調製した自己消火性層用塗料を磁石シー
トそのものの表面部分ないしは磁性層表面部分に、塗工
により形成した塗工型の自己消火性塗膜である。自己消
火性層用塗料に使用する難燃剤(自己消火性付与剤)と
しては、無機系の金属水酸化物や金属酸化物などが好適
であるが、なかでも金属水酸化物のように脱水反応を行
う物質がより好ましい。また、白色の顔料としても機能
するものである必要がある。それらを満足する難燃剤材
料として、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムが
挙げられ、好適な材料として使用できる。
【0022】
【実施例】 以下に、本発明を実施例により、さらに詳
細に説明する。実施例中、「%」及び「部」は、各々
「質量%」及び「質量部」を示す。 <希土類系強磁性材料を含有した磁性コンパンウンド・Aの調製> MQ POWDER B-TYPE(希土類系強磁性材料粉末) 100部 (マク゛ネクエンチインターナショナル社製;B-HMAX=88 kJ/m3;Hci=710 kA/m;平均粒子径= 約200μm) 塩素化ポリエチレン 18部 可塑剤 3部 をバンバリーミキサーにて混合混練し、磁性コンパウン
ドを得た。
細に説明する。実施例中、「%」及び「部」は、各々
「質量%」及び「質量部」を示す。 <希土類系強磁性材料を含有した磁性コンパンウンド・Aの調製> MQ POWDER B-TYPE(希土類系強磁性材料粉末) 100部 (マク゛ネクエンチインターナショナル社製;B-HMAX=88 kJ/m3;Hci=710 kA/m;平均粒子径= 約200μm) 塩素化ポリエチレン 18部 可塑剤 3部 をバンバリーミキサーにて混合混練し、磁性コンパウン
ドを得た。
【0023】 <希土類系強磁性材料を含有した磁性塗料・Bの調製> MQ POWDER B-TYPE(希土類系強磁性材料粉末) 100部 (マク゛ネクエンチインターナショナル社製;B-HMAX=88 kJ/m3;Hci=710 kA/m;平均粒子径= 約200μm) Bykmen(高分子量不飽和酸エステル) 0.1部 (ヒ゛ックケミー シ゛ャハ゜ン社製) SOLBIN A(塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体) 10部 (日信化学工業社製) ハ゜ンテ゛ックス T-5206(ウレタン樹脂) 10部 (大日本インキ化学工業社製) トルエン 40部 MEK 40部 シクロヘキサノン 20部 をボールミルに入れ、24時間分散混合して、希土類系
強磁性材料粉末を含有した磁性塗料を得た。
強磁性材料粉末を含有した磁性塗料を得た。
【0024】 <自己消火性層用塗料・Cの調製> 水酸化アルミニウム 100部 SOLBIN A(塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体) 12部 (日信化学工業社製) ハ゜ンテ゛ックス T-5206(ウレタン樹脂) 8部 (大日本インキ化学工業社製) トルエン 30部 MEK 30部 シクロヘキサノン 20部 を攪拌機にて分散混合して自己消火性層用塗料を得た。
【0025】(実施例1)上記で得た磁性コンパウンド
・Aをあらかじめ140℃に加熱し、押出成形機によ
り、厚さ0.25mm、幅500mmの未着磁・可撓性
磁石シート(組成型磁石シート)を作成した。次に、そ
の磁石シート自体の表面に、上記で得た自己消火性層用
塗料・Cをリバース塗工方式で乾燥膜厚が10μmにな
るように塗工し、加熱乾燥を行なった。その後、日本電
磁測器(株)製のヨークを使用して着磁(着磁条件:極
間ピッチ3mm、1500V、1000μF)し、本発
明の、自己消火性層を有した可撓性磁石シートを作成し
た。
・Aをあらかじめ140℃に加熱し、押出成形機によ
り、厚さ0.25mm、幅500mmの未着磁・可撓性
磁石シート(組成型磁石シート)を作成した。次に、そ
の磁石シート自体の表面に、上記で得た自己消火性層用
塗料・Cをリバース塗工方式で乾燥膜厚が10μmにな
るように塗工し、加熱乾燥を行なった。その後、日本電
磁測器(株)製のヨークを使用して着磁(着磁条件:極
間ピッチ3mm、1500V、1000μF)し、本発
明の、自己消火性層を有した可撓性磁石シートを作成し
た。
【0026】(実施例2)上記で得た希土類系強磁性材
料を含有した磁性塗料・Bを、厚さ50μm、幅520
mmのポリエチレンテレフタレートフィルム上にリバー
ス塗工方式で乾燥膜厚が150μmとなるように全面塗
工して、未着磁・可撓性磁石シート(塗布型磁石シー
ト)を作成した。次に、その磁石シートの磁性層表面
に、上記で得た自己消火性層用塗料・Cをリバース塗工
方式で乾燥膜厚が10μmになるように塗工し、加熱乾
燥を行なった。その後、日本電磁測器(株)製のヨーク
を使用して着磁(着磁条件:極間ピッチ3mm、150
0V、1000μF)し、本発明の、自己消火性層を有
した可撓性磁石シートを作成した。
料を含有した磁性塗料・Bを、厚さ50μm、幅520
mmのポリエチレンテレフタレートフィルム上にリバー
ス塗工方式で乾燥膜厚が150μmとなるように全面塗
工して、未着磁・可撓性磁石シート(塗布型磁石シー
ト)を作成した。次に、その磁石シートの磁性層表面
に、上記で得た自己消火性層用塗料・Cをリバース塗工
方式で乾燥膜厚が10μmになるように塗工し、加熱乾
燥を行なった。その後、日本電磁測器(株)製のヨーク
を使用して着磁(着磁条件:極間ピッチ3mm、150
0V、1000μF)し、本発明の、自己消火性層を有
した可撓性磁石シートを作成した。
【0027】(比較例1)<自己消火性層なし> 上記で得た磁性コンパウンド・Aをあらかじめ140℃
に加熱し、押出成形機により、厚さ0.25mm、幅5
00mmの未着磁・可撓性磁石シート(組成型磁石シー
ト)を作成した。次に、日本電磁測器(株)製のヨーク
を使用して着磁(着磁条件:極間ピッチ3mm、150
0V、1000μF)し、自己消火性層を有しない比較
用の可撓性磁石シートを作成した。
に加熱し、押出成形機により、厚さ0.25mm、幅5
00mmの未着磁・可撓性磁石シート(組成型磁石シー
ト)を作成した。次に、日本電磁測器(株)製のヨーク
を使用して着磁(着磁条件:極間ピッチ3mm、150
0V、1000μF)し、自己消火性層を有しない比較
用の可撓性磁石シートを作成した。
【0028】(比較例2)<自己消火性層なし> 上記で得た希土類系強磁性材料を含有した磁性塗料・B
を、厚さ50μm、幅520mmのポリエチレンテレフ
タレートフィルム上にリバース塗工方式で乾燥膜厚が1
50μmとなるように全面塗工して、未着磁・可撓性磁
石シートを作成した。次に、日本電磁測器(株)製のヨ
ークを使用して着磁(着磁条件:極間ピッチ3mm、1
500V、1000μF)し、自己消火性層を有しない
比較用の可撓性磁石シートを作成した。
を、厚さ50μm、幅520mmのポリエチレンテレフ
タレートフィルム上にリバース塗工方式で乾燥膜厚が1
50μmとなるように全面塗工して、未着磁・可撓性磁
石シートを作成した。次に、日本電磁測器(株)製のヨ
ークを使用して着磁(着磁条件:極間ピッチ3mm、1
500V、1000μF)し、自己消火性層を有しない
比較用の可撓性磁石シートを作成した。
【0029】<磁気吸着力試験および評価結果>上記の
実施例1、2で作成した2種類の可撓性磁石シート(自
己消火性層有り)および比較例1、2で作成した2種類
の可撓性磁石シート(自己消火性層なし)の4サンプル
を、実施例サンプルにおいては自己消火性層側が、また
比較例サンプルにおいては磁石シート自体または磁性層
側が被貼着面に直接接触するようにして、鉄製のボード
に貼着したところ、実施例と比較例とで実用上の差が見
られない程度に、各々のサンプルは、十分な磁気吸着力
を保持していた。すなわち、本発明の自己消火性層を設
けた場合でも、実用レベルでの磁気吸着力低下はなかっ
た。
実施例1、2で作成した2種類の可撓性磁石シート(自
己消火性層有り)および比較例1、2で作成した2種類
の可撓性磁石シート(自己消火性層なし)の4サンプル
を、実施例サンプルにおいては自己消火性層側が、また
比較例サンプルにおいては磁石シート自体または磁性層
側が被貼着面に直接接触するようにして、鉄製のボード
に貼着したところ、実施例と比較例とで実用上の差が見
られない程度に、各々のサンプルは、十分な磁気吸着力
を保持していた。すなわち、本発明の自己消火性層を設
けた場合でも、実用レベルでの磁気吸着力低下はなかっ
た。
【0030】<耐熱性試験および評価結果>実施例1、
2および比較例1、2のサンプルを、各磁石シートの自
己消火性層側または磁性層側から800℃の熱源を近付
けたところ、実施例1、2は発火しなかったのに対し
て、比較例1、2は発火して燃焼範囲を拡大していっ
た。これは、自己消火性層が、耐燃性(火炎に対する燃
焼性)の向上だけに止まらず、発火点の上昇化に大きく
寄与し、耐熱性を向上させていることを示す。ただし、
この発火点上昇の変動値および変動のメカニズムなどに
ついて、その詳細は未把握である。
2および比較例1、2のサンプルを、各磁石シートの自
己消火性層側または磁性層側から800℃の熱源を近付
けたところ、実施例1、2は発火しなかったのに対し
て、比較例1、2は発火して燃焼範囲を拡大していっ
た。これは、自己消火性層が、耐燃性(火炎に対する燃
焼性)の向上だけに止まらず、発火点の上昇化に大きく
寄与し、耐熱性を向上させていることを示す。ただし、
この発火点上昇の変動値および変動のメカニズムなどに
ついて、その詳細は未把握である。
【0031】<白色度試験および評価結果>実施例1、
2のサンプルについて、自己消火性層の白色度を目視に
て外観評価したところ、黒色インキおよび各色カラーイ
ンキが使用可能な程度に白色度が有り、比較例1、2の
サンプルに比較して、格段の意匠性向上が認められた。
2のサンプルについて、自己消火性層の白色度を目視に
て外観評価したところ、黒色インキおよび各色カラーイ
ンキが使用可能な程度に白色度が有り、比較例1、2の
サンプルに比較して、格段の意匠性向上が認められた。
【0032】
【発明の効果】以上の結果から、希土類系強磁性材料を
磁性成分とする可撓性磁石シートに対して、組成型の磁
石シートにおいては磁石シート自体に、また塗布型の磁
石シートにおいては磁性層表面に、それぞれ、自己消火
性である層を塗膜として設けることにより、耐熱性が向
上して、希土類系強磁性材料粉末の欠点である酸化によ
る発火を大幅に抑制することができる。これにより、優
れた磁気特性を持つ希土類系強磁性材料粉末の使用可能
範囲が広がり、これを磁性成分とした可撓性磁石シート
の用途が拡大する。従来は、事務用品分野や公告部材分
野における表示用媒体としての用途が主体であったもの
が、工業用途向け、例えば、磁気部品を使用するモータ
ー等における一層の小型・軽量化に寄与する磁石材料と
して使用される可能性が生じるなど、従来成し得なかっ
た分野・方面への用途拡大が見込めるという顕著な効果
がある。また、同時に達成した白色化よる意匠性の向上
も、可撓性磁石シートの用途拡大という点で、顕著な効
果がある。
磁性成分とする可撓性磁石シートに対して、組成型の磁
石シートにおいては磁石シート自体に、また塗布型の磁
石シートにおいては磁性層表面に、それぞれ、自己消火
性である層を塗膜として設けることにより、耐熱性が向
上して、希土類系強磁性材料粉末の欠点である酸化によ
る発火を大幅に抑制することができる。これにより、優
れた磁気特性を持つ希土類系強磁性材料粉末の使用可能
範囲が広がり、これを磁性成分とした可撓性磁石シート
の用途が拡大する。従来は、事務用品分野や公告部材分
野における表示用媒体としての用途が主体であったもの
が、工業用途向け、例えば、磁気部品を使用するモータ
ー等における一層の小型・軽量化に寄与する磁石材料と
して使用される可能性が生じるなど、従来成し得なかっ
た分野・方面への用途拡大が見込めるという顕著な効果
がある。また、同時に達成した白色化よる意匠性の向上
も、可撓性磁石シートの用途拡大という点で、顕著な効
果がある。
【図1】カレンダーロール方式ないしは押出成形方式に
より希土類系強磁性材料粉末をシート状に加工し、その
磁石シート自体の表面に、自己消火性層を塗工により設
けた、本発明の可撓性磁石シート(組成型の磁石シー
ト)の構成例を示す図である。
より希土類系強磁性材料粉末をシート状に加工し、その
磁石シート自体の表面に、自己消火性層を塗工により設
けた、本発明の可撓性磁石シート(組成型の磁石シー
ト)の構成例を示す図である。
【図2】基体フィルム上への磁性塗料の塗工方式により
希土類系強磁性材料粉末をシート化し、その磁石シート
の磁性層表面に、自己消火性層を塗工により設けた、本
発明の可撓性磁石シート(塗布型の磁石シート)の構成
例を示す図である。
希土類系強磁性材料粉末をシート化し、その磁石シート
の磁性層表面に、自己消火性層を塗工により設けた、本
発明の可撓性磁石シート(塗布型の磁石シート)の構成
例を示す図である。
1a 磁性材料/基材組成物(組成型磁石シート) 1b 自己消火性層 2a 基体フィルム 2b 塗工による磁性層(2a+2b=塗工型磁石シ
ート) 2c 自己消火性層
ート) 2c 自己消火性層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島村 佳ノ助 埼玉県上尾市原市2230−2 カーサSHO HNAN 101 Fターム(参考) 4F100 AA17B AA18B AA19B AK04 BA02 BA07 CA04 EH46 GB41 JG06A JJ07 JJ07B YY00B 5E040 AA03 BC01 BC05 CA01
Claims (5)
- 【請求項1】 希土類系強磁性材料を磁性成分とする磁
石シートにおいて、該磁石シートのシート表面自体また
は磁石シート磁性層部分の表面に対するオーバーコート
層として、耐燃性評価で自己消火性である層を設けたこ
とを特徴とする可撓性磁石シート。 - 【請求項2】 オーバーコート層の自己消火性付与剤と
して、金属水酸化物および/または金属酸化物を使用す
ることを特徴とする請求項1記載の可撓性磁石シート。 - 【請求項3】 自己消火性付与剤としての金属水酸化物
が、水酸化アルミニウムおよび/または水酸化マグネシ
ウムであることを特徴とする請求項2記載の可撓性磁石
シート。 - 【請求項4】 自己消火性であるオーバーコート層の塗
膜厚が、3〜30μm厚であることを特徴とする請求項
1ないし3記載の可撓性磁石シート。 - 【請求項5】 オーバーコート層の色が、オーバーコー
ト層中に分散した自己消火性付与剤によって白色を呈す
ることを特徴とする請求項1ないし4記載の可撓性磁石
シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000359425A JP2002164203A (ja) | 2000-11-27 | 2000-11-27 | 可撓性磁石シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000359425A JP2002164203A (ja) | 2000-11-27 | 2000-11-27 | 可撓性磁石シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002164203A true JP2002164203A (ja) | 2002-06-07 |
Family
ID=18831189
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000359425A Pending JP2002164203A (ja) | 2000-11-27 | 2000-11-27 | 可撓性磁石シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002164203A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013089687A (ja) * | 2011-10-14 | 2013-05-13 | Nitto Denko Corp | 希土類永久磁石及び希土類永久磁石の製造方法 |
WO2013137134A1 (ja) * | 2012-03-12 | 2013-09-19 | 日東電工株式会社 | 希土類永久磁石及び希土類永久磁石の製造方法 |
JP2013191613A (ja) * | 2012-03-12 | 2013-09-26 | Nitto Denko Corp | 希土類永久磁石及び希土類永久磁石の製造方法 |
JP2013191611A (ja) * | 2012-03-12 | 2013-09-26 | Nitto Denko Corp | 希土類永久磁石及び希土類永久磁石の製造方法 |
CN108530893A (zh) * | 2017-11-21 | 2018-09-14 | 江苏澳盛复合材料科技有限公司 | 一种可与金属粘结的复合材料 |
-
2000
- 2000-11-27 JP JP2000359425A patent/JP2002164203A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013089687A (ja) * | 2011-10-14 | 2013-05-13 | Nitto Denko Corp | 希土類永久磁石及び希土類永久磁石の製造方法 |
WO2013137134A1 (ja) * | 2012-03-12 | 2013-09-19 | 日東電工株式会社 | 希土類永久磁石及び希土類永久磁石の製造方法 |
JP2013191613A (ja) * | 2012-03-12 | 2013-09-26 | Nitto Denko Corp | 希土類永久磁石及び希土類永久磁石の製造方法 |
JP2013191611A (ja) * | 2012-03-12 | 2013-09-26 | Nitto Denko Corp | 希土類永久磁石及び希土類永久磁石の製造方法 |
US10770207B2 (en) | 2012-03-12 | 2020-09-08 | Nitto Denko Corporation | Rare-earth permanent magnet and method for manufacturing rare-earth permanent magnet |
CN108530893A (zh) * | 2017-11-21 | 2018-09-14 | 江苏澳盛复合材料科技有限公司 | 一种可与金属粘结的复合材料 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6693506B2 (en) | Magnetic sticking sheet and method of producing same | |
KR950018335A (ko) | 투명 도전성 도료조성물 및 투명 대전방지 성형체 | |
JP2002164203A (ja) | 可撓性磁石シート | |
JP6301126B2 (ja) | 強磁性体薄板複合両面磁石シート及びそれを用いた磁性表示装置 | |
KR20110010616A (ko) | 발광성 조성물, 그것을 이용하는 무기계 전계 발광 시트 | |
US3634137A (en) | Magnetic recording medium | |
JP3200382B2 (ja) | 磁気表示用分散組成物 | |
JP2017102167A (ja) | 磁性複合層を有するウインドーフィルム及び両面表示機構 | |
JP6159158B2 (ja) | 掲示シート、その製造方法、並びに該掲示シートを用いた表示物 | |
US12116495B2 (en) | Decorative sheet, decorative plate, and inkjet ink for decorative sheet | |
JP3326690B2 (ja) | 表示用磁気吸着シート | |
JP2005290707A (ja) | 防火磁性壁面材及びそれを用いた防火磁性壁 | |
US5508086A (en) | Electrostatic notice board system | |
EP1597717A1 (en) | Passively magnetic foil, notice devie and use of the notice device | |
JP2002141219A (ja) | 可撓性磁石シート及びその製造方法 | |
JP2002049318A (ja) | 可撓性磁石シート | |
JPH11273938A (ja) | 可撓性磁石シ―トおよびその製造方法 | |
JP2008140963A (ja) | ノイズ抑制シート | |
JP6004583B2 (ja) | 重畳型磁気貼着表示機構 | |
JP7349168B2 (ja) | 磁性フィルム | |
JP2001035717A (ja) | 軟質磁性シート | |
CN211222384U (zh) | 一种绝缘抗静电阻燃膜 | |
JP2002244562A (ja) | 磁気吸着シート | |
JPH09239923A (ja) | 耐汚染シート | |
JP2003337539A (ja) | 粘接着剤を使用しない吸着型の表示用貼着シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20050727 |