JP2002163624A - Icカード - Google Patents

Icカード

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JP2002163624A
JP2002163624A JP2000357182A JP2000357182A JP2002163624A JP 2002163624 A JP2002163624 A JP 2002163624A JP 2000357182 A JP2000357182 A JP 2000357182A JP 2000357182 A JP2000357182 A JP 2000357182A JP 2002163624 A JP2002163624 A JP 2002163624A
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JP
Japan
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chip
card
shape
resin
reinforcing plates
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Application number
JP2000357182A
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English (en)
Inventor
Eiji Ota
栄治 太田
Shinichi Matsumura
伸一 松村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カード基体表面の可逆性表示層に対して確実
に印画が行え、かつ補強板によってICチップが確実に
保護された信頼性の高いICカードを提供する。 【解決手段】 絶縁性基板1上に実装されたICチップ
5上及び絶縁性基板1におけるICチップ5の非実装面
上に封止樹脂7,7’を介して補強板9,9’を設けて
なるICモジュール11と、ICモジュール11を挟み
込んだ状態で圧着された2枚の熱可塑性樹脂シート1
5,16からなるカード基体13と、カード基体13の
少なくとも一方の表面に設けられた感熱記録層20とを
備えたICカードにおいて、補強板9,9’は、ICチ
ップ5の平面視形状を収めることができる範囲で、IC
チップ5の最大長尺寸法に2mmを加えた長さの直径を
有する円形に収まる形状、またはICチップ5の各辺を
3mmずつ拡大した図形に収まる形状を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IDカード(身分
証明書)、会員証、プリペイドカード、キャッシュカー
ド、定期券、などに用いられる情報記録媒体を有する情
報記録カードに関するものであって、更に詳しくは電子
データによる記録情報とその可視情報とを併せ持つ情報
記録非接触ICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】IDカードやクレジットカードなどの情
報記録カードにおいては、磁気あるいは光学的読み取り
を行う方法が広く用いられてきた。しかしながら、技術
の大衆化によってデータの改ざんや偽造カードが出回る
ようになり、実際に偽造カードによって被害を受ける人
が増加するなど、個人情報の秘匿に関して社会問題化し
ている。このため近年では、樹脂製のカード基体中にI
Cチップを内蔵したICカードが、情報容量の大きさや
暗号化データを載せられるという点から個人データを管
理するものとして注目を集めている。
【0003】このICカードは、IC回路と外部データ
処理装置との情報交換のために、電気的かつ機械的に接
合するための接続端子を有していた。そのため、IC回
路内部の気密性の確保、静電気破壊対策、端子電極の電
気的接続不良、読み書き装置の機構が複雑、等々様々な
問題を有していた。また、ICカードを読み書き装置に
挿入または装着するという人による動作が結局は必要と
なり、利用分野によっては効率が悪く煩雑であるため、
手間が要らず携帯状態で使用できるような遠隔データ処
理装置との情報交換が可能な非接触ICカードの出現が
望まれていた。
【0004】そこで、カード基体の中に、電磁波を利用
するためのアンテナとメモリや演算機能を具備したIC
チップとを備えている非接触ICカードが開発された。
これはリーダライタからの外部電磁波によってカード気
体内のアンテナに励起された誘導起電力でICを駆動し
ようというものであり、バッテリー電源をカード内部に
もつ必要がなく、アクティビティに優れたカードを提供
することができる。アプリケーションによってはペーパ
ーバッテリーなどの薄型電池を内部に設けて、距離を飛
ばせるようにしたり、高い周波数帯を利用するという動
きもあるが、コストやアプリケーションの観点から、バ
ッテリーレスのものが多く望まれている。
【0005】これらカードの情報記録は、カードの一部
に記録可能なICチップを設けることにより、デジタル
記録が行われている。ところで、これらカードは情報記
録内容を表示、或いは確認する場合においては、専用の
読み取り装置で記録情報の読み込み処理を行う必要があ
り、一般のユーザーが確認する手段は無い。たとえば会
員カードなど、会員に対しプレミア及びポイント等を設
けることがあるが、カードへの記録のみの場合、別に案
内状などでの紹介が必要となる。そこで、こうした情報
記録内容の簡易的な表示への要求が高まりつつある。
【0006】このような要求を満足させるため、樹脂バ
インダー中に有機低分子を分散させ、白濁−透明のコン
トラストにより表示を行う高分子/低分子タイプの可逆
性表示層(例えば可逆性感熱記録層、以下、単に感熱記
録層と記す)をカード基体の表面に設ける技術が開発さ
れている。高分子/低分子タイプの可逆性表示媒体は、
プラスチックシート等の支持体/着色層/記録(高分子
/低分子)層/保護層等から構成されている。
【0007】更には、近年、低価格化を図るために、ア
ンテナとICチップとの接合電極部をシート状の絶縁性
基板上に設け、直接ICチップを実装するベアチップ実
装方式も試みられている。この場合は、ICチップの回
路形成面にある電極部にバンプと呼ばれる突起物をはん
だや金などで設け、バンプを通して電極部と接続するフ
ェイスダウン方式をとっている。接続には、異方性導電
フィルムや異方性導電樹脂のような導電粒子を含んだ樹
脂や、アンダーフィルのようにICチップ回路面と絶縁
性基板の間を埋めることを目的としたものがある。
【0008】ところで、以上のようなICカードにおい
ては、ICチップの動作信頼性を確保するために、カー
ド基体とは異なる硬度を持った封止樹脂にてICチップ
を保護している。また、ICチップが機械的に破壊され
るとすべてのデータが失われてしまうことから、折り曲
げや、点衝撃などの点圧に対して、機械的強度をいかに
上げるかが課題となっている。そこで、ICチップの接
合部、あるいはICチップ自体の破壊を防ぐために、封
止樹脂上に補強板を配備する構成が考えられる。
【0009】また、このようなICカードの一般的な製
造方法は、以下のような手順で行われる。まず白色のポ
リ塩化ビニル(PVC)シートをカード基材とし、その
カード基材にオフセット印刷、グラビア印刷、スクリー
ン印刷等公知の印刷方法で印刷を施し、その両面に保護
シートとして透明性の高いPVCシートを積層してカー
ド支持体を作製する。次いで、カード支持体間にICモ
ジュールを挟み込んだ状態で加熱プレス機で熱融着によ
って一体化させ、所定サイズの金型で打ち抜いてカード
形状にする。その後カードには、エンボス文字と呼ばれ
る浮き文字加工されて使用者に供せられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな補強剤を設けた構成のICカードにおいては、次の
ような課題が生じる。すなわち、補強板と、硬化収縮作
用のある封止樹脂とを共に用いた場合、封止樹脂の硬化
収縮に伴って補強板が変形する。このため、封止樹脂で
覆われたICチップ上に補強板を配置してなるICモジ
ュールを、熱可塑性樹脂シート間に封止してカード基体
を形成する際、このような補強板の変形をカード基体で
十分に吸収することができず、カード基体の表面に凹凸
が生じる場合がある。
【0011】カード基体の表面にこのような凹凸が生じ
ている場合、感熱記録層への印画操作時に、感熱記録層
とサーマルヘッドとの間にスペーシングが生じ、感熱記
録層を十分に加熱できず、画像の記録抜けが生じやすく
なってしまうという課題があった。
【0012】そこで本発明は、カード基体の表面平坦性
を確保し、これによってカード基体の表面に設けられた
可逆性表示層に対して確実に印画を行うことが可能であ
り、かつ補強板によってICチップが確実に保護された
信頼性の高いICカードを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るための本発明は、絶縁性基板上に実装されたICチッ
プ上及び当該絶縁性基板におけるICチップの非実装面
上に封止樹脂を介して補強板を設けてなるICモジュー
ルと、当該ICモジュールを挟み込んだ状態で圧着され
た2枚の熱可塑性樹脂シートからなるカード基体と、前
記カード基体の少なくとも一方の表面に設けられた可逆
性表示層とを備えたICカードにおいて、各補強板が次
のような形状及び大きさであることを特徴としている。
すなわち、各補強板は、少なくともICチップの平面視
形状を収めることができる範囲において、ICチップの
最大長尺寸法に2mmを加えた長さの直径を有する円形
に収まる形状、またはICチップの各辺を3mmずつ拡
大した図形に収まる形状を有している。
【0014】このような構成のICカードでは、各補強
板の形状及び大きさを上述のように規定したことによっ
て、補強板によるICチップの保護機能が十分に確保さ
れる範囲で、かつ封止樹脂の変形による補強板の変形が
小さく抑えられる。すなわち、補強板の大きさを、IC
チップの平面視形状を収めることができる範囲としたこ
とで、2枚の補強板によってICチップを両側から完全
に挟み込むことができ、これによってICチップが十分
に保護されるようになる。また、補強板の大きさを、I
Cチップの最大長尺寸法に2mmを加えた長さの直径を
有する円形に収まる形状、またはICチップの各辺を3
mmずつ拡大した図形に収まる形状としたことで、封止
樹脂の変形による補強板の変形が小さく抑えられるよう
になるのである。以上のことから、ICモジュールを挟
み込んだ状態で圧着された2枚の熱可塑性樹脂シートか
らなるカード基体によって、補強板の変形が十分に吸収
され、カード基体やその表面に設けられる可逆性表示層
の表面平坦性が確保され、かつICチップの機械的強度
も確保される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1は本発明のICカードの
一例を示す断面図であり、先ずこの図を用いて実施形態
のICカードの構成を説明する。
【0016】図1に示すICカードは、絶縁性基板1上
にアンテナ等を構成する導電パターン3が形成され、こ
の導電パターン3に接続させる状態でICチップ5が実
装されている。そして、ICチップ5を覆う状態で封止
樹脂7が設けられ、この封止樹脂7の上部に、ICチッ
プ5上を覆う状態で収が設けられ、さらに絶縁性基板1
におけるICチップ5の非実装面にも封止樹脂7’を介
して補強板9’が設けられ、これによってICモジュー
ル11が構成されている。この補強板9’は、ICチッ
プ7をその裏面側から覆う状態で、補強板9と背中合わ
せの位置に設けられていることとする。
【0017】そして、このように構成されたICモジュ
ール11が、カード基体13中に封止されている。カー
ド基体13は、2枚の熱可塑性樹脂シート15,16を
圧着してなるもので、これらの熱可塑性樹脂シート1
5,16間にICモジュールが挟み込まれている。ま
た、カード基体13の一方の表面(ここでは熱可塑性樹
脂シート15表面)には、可逆性表示層20が設けられ
ている。
【0018】次に、このような構造のICカードにおい
て、各部材の詳しい構成を説明する。
【0019】先ず、本発明の特徴である補強板9,9’
の構成を説明する。これらの補強板9,9’は、例えば
図2に示すように、円形に形成されている。ここで、I
Cチップ5はその平面視形状が矩形であることとし、特
にここでは正方形であることとする。そして、このIC
チップ5の平面視形状における最大長尺寸法(すなわち
対角線長)aに対して、補強板9,9’の直径は、最大
長尺寸法a以上でかつ最大長尺寸法a+2mm以下であ
ることとする。ここで好ましくは、補強板9,9’の直
径の上限は、最大長尺寸法a+1mmであることとす
る。また補強板9,9’は、その中心がICチップ5の
中心と同軸上に配置されるようにしてICチップ5上に
設けられるが、このような位置合わせを行った場合に、
確実にICチップ5の両面上が補強板9,9’で覆われ
るような位置合わせマージンを見込んで、補強板9,
9’の直径の下限は、最大長尺寸法a+0.1mmとす
ることが望ましい。
【0020】また、補強板9,9’は、円形に限定され
ることはなく、ICチップ5の平面視形状を収めること
が出来る範囲で、部分的に直線上にカットされている等
の略円形であっても良い。尚、図2を用いて説明した補
強板9,9’の形状は、ICチップ5が長方形であって
も同様である。
【0021】また、補強板9,9’の形状は、例えば図
3に示すように、矩形形状であっても良い。ここで、正
方形のICチップ5の一辺をbとした場合、補強板9,
9’は、ICチップ5の平面視形状を収めることができ
る範囲で、かつ一辺をb+3mmとした正方形内に収ま
る形状を有していることとし、一辺をb+3mmとした
正方形であっても良い。また補強板9,9’は、ICチ
ップ5の上部を確実に覆う状態で設けられることとす
る。このため、その各辺がICチップ5の各辺と平行に
なり、その中心がICチップ5の中心と同軸上に配置さ
れるように、ICチップ5に対して位置合わせが行われ
ることになる。したがって、この位置合わせのマージン
を見込んで、補強板9,9’の大きさの下限は、一辺を
b+0.2mmとした正方形とすることが望ましい。
【0022】また、補強板9,9’の形状は、一辺をb
とした正方形を収めることができる範囲で、かつ一辺を
b+3mmとした正方形内に収まる形状であれば、例え
ば図4のように、一辺をb+3mmとした正方形の2つ
の角部を切り取った8角形や、他の多角形であっても良
い。ただし、補強板9,9’の変形を防止する観点か
ら、多角形の内角は90°よりも大きいことが望まし
い。
【0023】以上、図3及び図4を用いて説明した補強
板9,9’の形状は、ICチップ5が長方形であっても
同様であり、この場合ICチップ5と同一の長方形を収
めることができる範囲で、この長方形の各辺を3mm拡
大した長方形内に収まる形状を有していれば良い。
【0024】また、これらの補強板9、9’は、図2〜
図4を用いて説明したような形状であれば、同じ形状で
あっても異なる形状であっても良い。
【0025】そして、以上のような各形状を有する補強
板9,9’は、金属材料からなり、特にビッカース硬度
200以上580未満の材料を用いて構成されることが
好ましい。ビッカース硬度はJIS−Z2244の測定
方法によって得られ、JIS−B7725基準のビッカ
ース硬さ試験機を使用して測定される値であることとす
る。
【0026】ビッカース硬度が200以上580未満の
材料としては、非鉄金属材料としてはCu−Sn−P、
Ni−Cu−Zn、Cu−Be−Ni−Co−Fe、ニ
ッケル・合金系材料としてNi−Co、Ni−Cr、N
i−Mo−Cu、ニッケル・鉄合金系材料としてNi−
Fe、またチタン、モリブデン、ステンレス系としてS
US304、SUS301、SUS316、SUS31
6、SUSS631、ASL350、SUS430、S
US420、炭素鋼としてSK材などが上げられ、これ
ら材料の熱処理により更に硬度を増したものが使用可能
である。
【0027】このような材質からなる補強板9,9’の
厚みとしては、50μm以上が望ましく、また、ICカ
ードの全厚がISO規格範囲内(760±80μm)に
収まるようにするために、厚みの上限は100μmであ
ることが望ましい。このような厚み範囲とすることで、
上述した形状及び大きさに規定された補強板9,9’
を、十分な強度を有しつつ変形し難いものとすることと
ができる。
【0028】また、ICカードの基本的な回路構成は、
図5に示す通りである。この図に示すように、ICカー
ドの回路構成は、アンテナコイル21と同調用コンデン
サ22とからなる共振回路に、整流用ダイオード23、
平滑用コンデンサ24及びICチップ5を接続してな
る。ここで、図6に示すように、アンテナコイル21
は、絶縁性基板1上に形成した導電パターン3によって
構成されるが、上述した同調用コンデンサ(22)、整
流用ダイオード(23)及び平滑用コンデンサ(24)
は、導電パターン3によって構成されるか、またはIC
チップ5内に搭載されている場合もある。
【0029】これらの回路が形成される絶縁性基板1の
構成材料としては、ポリイミド、ポリエステル、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなど
のポリエステル類、プロピレンなどのポリオレフィン
類、セルローストリアセテート、セルロールジアセテー
トなどのセルロース類、アクリロニトリル−ブタジエン
−スチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン樹脂、ポ
リスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリアクリル酸メ
チル、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリル酸エチ
ル、ポリエチルメタクリレート、酢酸ビニル、ポリビニ
ルアルコールなどのビニル系樹脂、ポリカーボネート類
などの単体、あるいは混合物からなり、絶縁性の有機材
料であれば何ら問題なく使用できる。
【0030】そして、この絶縁性基板1上に設けられる
導電パターン3は、メッキや蒸着等の手法によって、
銅、アルミニウム、金、銀等の導電性材料層を絶縁性基
板1上に形成し、この導電性材料層をパターンエッチン
グすることによって得られる。またこの他にも、導電性
粒子または導電性金属により処理された粒子や箔状粒子
を多量に含み、これらを固定する有機高分子/有機低分
子やそれらの反応性物や、無機接着性物質(水ガラスや
シリコン系など)により導体パターンを印刷法(スクリ
ーン印刷法、オフセット印刷法など)などによりパター
ン形成してなるものであっても良い。
【0031】さらに、絶縁性基板1上に、接着剤を用い
て線状の導電パターン3を貼り付けたり、接着剤を用い
て貼り付けた導電性材料箔をパターンエッチングするこ
とで導電パターン3としても良い。この場合に用いられ
る接着剤としては、高分子有機物/低分子有機物、或は
及びこれらの複合体樹脂が用いられ、例えばポリエステ
ルポリウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル
樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂、
アクリロニトリル−スチレン樹脂、ポリスチレン、ポリ
アクリロニトリル、ポリアクリル酸メチル、ポリメチル
メタクリレート、ポリアクリル酸エチル、ポリエチルメ
タクリレート、酢酸ビニル、ポリビニルアルコールなど
のビニル系樹脂、ポリカーボネート類などの様な熱可塑
性樹脂の単体、或は混合物を使用することが出来る。更
に従来公知の結合剤樹脂として、フェノール樹脂、エポ
キシ樹脂、シリコーン樹脂などの熱硬化性樹脂なども使
用することができる。また、反応性の有機低分子剤とし
ては、イソシアネート(NCO)を少なくとも1分子中に
2つ以上有する化合物や、或はエポキシ系官能基を有す
る化合物などを用いることができ、これら反応性官能基
を有する化合物と反応性を有する官能基、例えば水酸
基、アミノ機などを有する化合物を混合して使用しても
何ら問題ない。
【0032】また、ICチップ5は、図7に示すよう
に、例えば回路形成面に突起電極41を設けてなるもの
で、この突起電極41を導電パターン3に接続させる状
態で、異方性導電接着層43を介して絶縁性基板1に対
してフェイスダウン実装されている。異方性導電接着層
43は、接着剤樹脂中に導電性粒子を分散させてなるも
のであり、厚み方向にのみ導電性を得ることができる。
【0033】この異方性導電接着層43の接着剤樹脂と
しては、ポリウレタン樹脂、ポリエステルポリウレタン
樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂、
アクリロニトリル−スチレン樹脂、ポリスチレン、ポリ
アクリロニトリル、ポリアクリル酸メチル、ポリメチル
メタクリレート、ポリアクリル酸エチル、ポリエチルメ
タクリレート、酢酸ビニル、ポリビニルアルコールなど
のビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、エポキシ樹
脂などを単体あるいはそれらの混合体、複合体として使
用できる。
【0034】また、この接着剤樹脂中に分散させる導電
性粒子としては、金(Au)、ニッケル(Ni)、アル
ミニウム(Al)、スズ(Sn)、あるいは非導電性の
粒子、中空粒子、箔片の表面に導電性処理(Au、N
i、Al、Snなどによる物理的、あるいは化学的処
理)をした粒子を用いることができる。これらの導電性
粒子は、その表面に有機物などの非導電性処理を施した
状態で接着剤樹脂中に分散させても良い。このような非
導電性処理を施した粒子は、ICチップ5の実装時に、
ICチップ5を加圧さらには加熱保持することで、粒子
表面の非導電性処理層が破壊されて導電性表面が露出
し、ICチップ5と導電パターン3との電気的な接続が
図られる。
【0035】そして、ICチップ5を覆う状態で設けら
れた封止樹脂7は、絶縁性基板1上に実装されたICチ
ップ5の周囲を覆う様に流れ込ませてある。また、絶縁
性基板1のICチップ5非実装面側に設けられる封止封
止7’は、ICチップ5の裏面側を覆う状態で絶縁性基
板1上に設けられている。このような封止樹脂7、
7’、としては、エポキシ系、シリコン系、フェノール
系などの熱硬化性の樹脂が使用できる。この封止樹脂7
中には、熱硬化反応により体積収縮が生じてICチップ
5に応力が加わるのを抑える為に、フィラーや中空粒
子、箔片を単体あるいは複合化させたものが分散されて
いる。フィラーや中空粒子、箔片は収縮による応力の発
生を抑制するために、大きさや粒度、混合割合を適度に
調製されたものが使用されることとする。
【0036】そして、この封止樹脂7、7’の上部に、
この封止樹脂7が硬化する前に、ICチップ5に対して
位置合わせを行った状態で補強板9,9’が配備される
のである。
【0037】そして、図1に示したカード基体13を構
成する熱可塑性樹脂シート15,16は、結晶化度5%
以下の低結晶性の熱可塑性樹脂を用いて構成されてい
る。そして特に、これらの熱可塑性樹脂シート15,1
6としては、塩素を含有しない樹脂を用いることとす
る。従来、カードの素材としては主にポリ塩化ビニル
(PVC)樹脂や塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体が用
いられて、特にポリ塩化ビニル樹脂が一般的に使用され
ている。ポリ塩化ビニル樹脂は物理的な特性、機械的な
特性、そして文字部のエンボス適性などが優れており、
カードの素材としては申し分なく最適な素材として現在
も広く用いられている。しかしながら、ポリ塩化ビニル
樹脂は物性や加工性、経済性が優れる反面、使用後廃棄
する際、特に焼却時の塩化水素ガスを発生させ焼却炉を
傷めて炉そのものの寿命を縮めたり、環境ホルモンの一
つとして騒がれているダイオキシンとの関連性が疑われ
ているという問題があり、これらの問題でドイツ、北欧
などをはじめ各国で脱PVCの動きが活発になってきて
おり、国内でも建材分野や産業資材分野、包装材分野で
は塩化ビニル以外の樹脂を用いる同様な流れになってき
ている。以上のことから、接着剤層18を構成する樹脂
としては、非塩素含有材料を用いることとする。
【0038】このような樹脂としては、テレフタル酸と
シクロヘキサンジメタノール及びエチレングリコールと
の共重合体、又はその共重合体とポリカーボネートとの
アロイや、テレフタル酸とイソフタル酸及びエチレング
リコールとの共重合体、アクリルニトリル−ブタジエン
−スチレン共重合体樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアク
リルニトリル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリア
クリル酸メチル樹脂、ポリメチルメタアクリレート樹
脂、酢酸ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の非晶性
樹脂の単体またはこれらの混合物などを用いることがで
きる。また、これらの非晶性樹脂の代わりに非晶性樹脂
と結晶性樹脂を共押し出し法により作られた両面非晶性
シートを用いることができる。さらには、これらの低結
晶性ポリエステル樹脂や他の樹脂には重量比で50%以
下好ましくは15%以下であれば、各種添加剤やポリマ
ー等の物質を添加してもよい。
【0039】次に、カード基体13の表面に設けられる
可逆性表示層20は、可逆性表示層20上で印画ヘッド
を走査させることによって印画操作が行われるものであ
り、例えば可逆性感熱記録層(以下、単に感熱記録層と
記す)であることとする。
【0040】この感熱記録層20は、高分子/低分子タ
イプとロイコ化合物タイプの何れかを選択し使用するこ
とができ、印刷法、コーティング法等により膜厚4μm
〜20μm程度で設けられることとする。
【0041】高分子/低分子タイプの感熱記録層は、樹
脂母材(マトリクス)に分散された有機低分子物質の結
晶状態の変化によって白濁・透明が可逆的に変化する。
このような感熱記録層において、感熱記録層中に分散さ
れる有機低分子物質としては脂肪酸、脂肪酸誘導体また
は脂環式有機酸が挙げられ、さらに詳しくは、飽和また
は不飽和のもの、あるいはジカルボン酸、ミリスチン
酸、ペンタデカン酸、パルミチル酸、ヘプタデカン酸、
ステアリン酸、ナノデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、
リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、メリシン酸
等が挙げられ、また、不飽和脂肪酸の具体例としては、
オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、ソルビン酸、
ステアロール酸等が挙げられる。尚、脂肪酸、脂肪酸誘
導体または脂環式有機酸は、これ等のものに限定される
ものではなく、かつ、これ等の内の一種類または二種類
以上を混合させて適用することも可能である。
【0042】また、用いられる樹脂母材としては、アク
リル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、セ
ルロースアセテート系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、
塩ビ系樹脂、酢ビ系樹脂の単独、混合あるいは共重合物
が用いられる。一方、可逆性感熱記録部の透明化温度範
囲を制御するため、樹脂の可塑剤、高沸点溶剤等を樹脂
母材に対し、0.1%から20%重量%添加することが
できる。さらに、感熱記録層20の繰り返し印画消去耐
性を向上するため、樹脂母材に対応した三次元架橋する
硬化剤、架橋材等を樹脂母材に対し、0.5%から10
%重量%添加することができる。
【0043】一方、ロイコ化合物タイプの感熱記録層2
0は、樹脂母材(マトリックス)中に分散されたロイコ
化合物と顕滅色剤の可逆的な発色反応を利用している。
このような感熱記録層20中に用いられる通常無色ない
し淡色のロイコ化合物としては、一般的に感圧記録紙、
感熱記録紙、感光記録紙、通電感熱記録紙、感熱転写紙
等に用いられるものに代表され、ラクトン、サルトン、
スピロピラン等の部分骨格を有するキサンテン、スピロ
ピラン、ラクトン、フルオラン、サルトン系等が用いら
れるが、特に制限されるものではない。
【0044】ロイコ化合物の具体例としては、3,3−
ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルア
ミノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェ
ニル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルイン
ドール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3
−ジメチルアミノ−6−クロロ−7−メチルフルオラ
ン、3,3−ビス(9−エチルカルバゾール−3−イル
−5)−ジメチルアミノフタリド、3−ジメチルアミノ
−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(n−エチル
−n−ニトリル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−(n−エチル−n−テトラヒドロ
フリル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン
等が挙げられ、単独或いは混合して用いられる。
【0045】また、顕滅色剤は、熱エネルギーの作用に
よりプロトンを可逆的に放出してロイコ化合物に対し顕
色作用と滅色作用を併せ持つ化合物である。すなわち、
フェノール性水酸基またはカルボキシル基から成る酸性
基とアミノ基から成る塩基性基の双方を有し、熱エネル
ギーの違いにより酸性または塩基性となって上記ロイコ
化合物を発色、消色させるものである。塩基性基は官能
基として存在していても良いし化合物の一部として存在
していても良い。また、顕滅色剤の酸性基、或いは塩基
性基の何れか一方の官能基を有する顕滅色剤は、例え
ば、アミノ安息香酸、o−アミノ安息香酸、4−アミノ
−3−メチル安息香酸、3−アミノ−4−メチル安息香
酸、2−アミノ−5−エチル安息香酸、3−アミノ−4
−ブチル安息香酸、4−アミノ−3−メトキシ安息香
酸、3−アミノ−4−エトキシ安息香酸、2−アミノ−
5−クロロ安息香酸、4−アミノ−3−ブロモ安息香
酸、2−アミノ−2−ニトロ安息香酸、4−アミノ−3
−ニトロ安息香酸、3−アミノ−4−ニトリル安息香
酸、アミノサリチル酸、ジアミノ安息香酸、2−メチル
−5−アミノナフトエ酸、3−エチル−4−アミノナフ
トエ酸、ニコチン酸、イソニコチン酸、2−メチルニコ
チン酸、6−クロロニコチン酸等がある。また、塩基性
基を塩化合物の一部として有するものには、フェノール
性水酸基またはカルボキシル基を有する化合物とアミノ
基を有する化合物の塩または錯塩であり、例えばヒドロ
キシ安息香酸類、ヒドロキシサリチル酸類、没食子酸
類、ビスフェノール酢酸等の酸と、脂肪族アミン類、フ
ェニルアルキルアミン類、トリアリルアルキルアミン類
等の塩基との塩または錯塩が挙げられる。この具体例と
してはp−ヒドロキシ安息香酸−アルキルアミン塩、p
−ヒドロキシ安息香酸−フェニルアルキルアミン塩、m
−ヒドロキシ安息香酸−アルキルアミン塩、p−ヒドロ
キシ安息香酸メチル−アルキルアミン塩、p−ヒドロキ
シ安息香酸ステアリル−アルキルアミン塩、ビスフェノ
ール酢酸−アルキルアミン、ビスフェノール酢酸オクチ
ル−アルキルアミン塩等が挙げられ、単独或いは混合し
て用いられる。尚、ロイコ化合物及び顕滅色剤はこれら
のものに限定されるものではなく、且つ、これらの内の
一種類又は二種類以上を混合させて適用することも可能
である。
【0046】そして、樹脂母材としては、アクリル系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリウ
レア、メラミン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリ
ビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビ
ニル、ポリビニルブチラール等の樹脂の単独、混合或い
は共重合体が用いられる。更に、感熱記録層20部の繰
り返し印字消去耐性を向上するため、樹脂母材に対応し
た三次元架橋する硬化剤、架橋剤などを樹脂母材に対し
0.5%から10%重量%添加することができる。ま
た、耐性を向上させるためにロイコ化合物と比較的相溶
性の高い紫外線吸収剤を添加することができる。
【0047】以上のように構成されたICカードを製造
する方法としては、加熱プレス機による溶融ラミネート
方式が用いることができる。このような溶融ラミネート
方式によってICカードを製造する場合、先ず必要に応
じて、熱可塑性樹脂シート15,16における一方の面
に、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、グラビア印
刷法等の公知の印刷法で文字或いは絵柄を印刷し、この
印刷面に保護シート(図示省略)を設ける。その際、両
面の保護シートの種類は異なっていてもよい。そして、
2枚の熱可塑性樹脂シート15,16における印刷され
ていない面の間にICモジュール11を挟持させ、これ
らを一回り大きい鏡面板で挟み込み、加熱溶融プレスに
より一体化する。この時に用いる鏡面板は、ニッケル−
クロムメッキした銅板、表面を研磨したステンレス板、
表面を研磨したアルミ板などを用いることができる。
【0048】その後、例えば超音波溶着機等を用いて可
逆性表示層20を熱可塑性シート15の表面上に仮止め
し、再度、これらを鏡面板で挟み込んで圧着熱溶融させ
る。次いで、一体化されたカードの各素材を鏡面板から
剥がし、片刃またはオス−メスの金型による打ち抜きで
カード形状に打ち抜いてICカードを作製する。また、
カード形状に打ち抜いた後、必要に応じてエンボッサー
により浮き文字をエンボスし、その文字の上に熱転写箔
によりティッピングして色付けしたり、磁気ストライプ
に磁気情報をエンコードしたり、場合によっては顔写真
やバーコード等を転写してICカードを仕上げる。
【0049】また、ここでの図示は省略したが、接触式
ICチップを設ける為にカード基体13の表面を凹状に
切削加工した後、接着剤を用いてこの凹状内に接触式I
Cチップを埋め込み、非接触IC(すなわちICチップ
5)と接触式ICの両方を有するコンビ、あるいはハイ
ブリッドなカードを作成することもできる。
【0050】このようにして得られたICカードは、I
Cチップ5上及び絶縁性基板1におけるICチップ5の
非実装面上に封止樹脂7,7’を介して設けられた補強
板9,9’の形状及び大きさを上述したように規定した
ことによって、補強板9、9’によるICチップ9の保
護機能が十分に確保され、かつ封止樹脂7、7’の変形
による補強板9,9’の変形が小さく抑えられるように
なる。すなわち、補強板9,9’の大きさを、ICチッ
プ5の平面視形状を収めることができる範囲としたこと
で、2枚の補強板9、9’によってICチップ5を両側
から完全に挟み込むことができ、これによってICチッ
プ5が十分に保護されるようになる。また、補強板9、
9’の大きさを、ICチップ5の最大長尺寸法に2mm
を加えた長さの直径を有する円形に収まる形状、または
ICチップ5の各辺を3mmずつ拡大した図形に収まる
形状としたことで、封止樹脂7、7’の変形による補強
板9,9’の変形が小さく抑えられるようになる。
【0051】以上のことから、ICモジュールを挟み込
んだ状態で圧着された2枚の熱可塑性樹脂シートからな
るカード基体によって補強板の変形が十分に吸収され
て、カード基体やその表面に設けられる可逆性表示層の
表面平坦性が確保され、かつICチップの機械的強度も
確保される。
【0052】したがって、2枚の熱可塑性性シート1
5,16間にICモジュール11挟み込んだカード基体
13によって、この補強板9,9’の変形を十分に吸収
することができ、カード基体13やその表面に設けられ
る感熱記録層20の表面平坦性が確保を確保することが
できる。
【0053】この結果、感熱記録層20に対して印画操
作を行う際に印字ヘッドとの間のスペーシングを小さく
して確実に印画を行うことが可能であり、かつ補強板
9,9’によってICチップ5が確実に保護されて機械
的な強度が得られ、ICカードの信頼性の向上を図る事
が可能になる。
【0054】また、補強板9,9’の形状を円形または
略円形にした場合には、ICチップ5に対する補強板
9、9’の位置合わせを容易にすることができる。すな
わち、補強板9,9’の形状が円形または略円形であれ
ば、ICチップ5に対する補強板9,9’の回転方向の
ずれを考慮する必要がなく、中心位置のみを合わせれば
良いことになる。
【0055】また、補強板9,9’の形状を円形または
略円形にした場合において、その直径の下限をICチッ
プ5の最大長尺寸法に0.1mmを加えた長さとするこ
とで、ICチップ5と補強板9,9’との中心位置を合
わせる場合の合わせマージンが考慮され、2枚の補強板
9,9’によって確実にICチップ5を挟み込むことが
可能になり、さらにICチップ5の保護機能を確実にす
ることができる。
【0056】さらに、補強板9,9’の形状を円形また
は略円形にした場合において、その直径の上限をICチ
ップ5の最大長尺寸法に1mmを加えた長さとすること
で、封止樹脂7、7’の変形による補強板9,9’の変
形を十分に小さく抑えることができる。
【0057】また、補強板9,9’の形状を、ICチッ
プ5の平面視形状を収めることができる範囲で、ICチ
ップ5の各辺を3mmずつ拡大した図形に収まる形状と
した場合において、補強板9,9’の大きさの下限を、
ICチップ5の各辺の長さ+0.2mmとすることで、
ICチップ5と補強板9,9’との位置を合わせる場合
の合わせマージンが考慮され、2枚の補強板9,9’に
よって確実にICチップ5を挟み込むことが可能にな
り、これによってICチップ5の保護機能を確実にする
ことができる。
【0058】さらに、上述の実施形態で説明したよう
に、このICカードは、カード基体13を構成する熱可
塑性樹脂シート15,16として非塩素含有材料を用い
ているため、焼却処理時に塩化水素やダイオキシン等が
発生することを回避できる。
【0059】尚、上述した実施形態においては、図1に
示したように、ICチップ5側におけるカード基体13
の表面に感熱記録層(可逆性表示層)20を設けた構成
のICカードを説明した。しかし、本発明のICカード
は、ICチップ5と反対側におけるカード基体13の表
面に可逆性表示層20を設けた構成であっても良い。
【0060】さらに、本発明のICカードにおいては、
図1に示したような、1枚の絶縁性基板1上にICチッ
プ5と導電パターン3の全部分とを設けた構成に限定さ
れることはなく、例えば、図8に示すように、ICチッ
プ5を実装する絶縁性基板1と、アンテナ等を構成する
導電性パターン3を設けた絶縁性基板1’を個別に設
け、ICチップ5に接続された絶縁性基板1側の導電性
パターンと、絶縁性基板1’側の導電性パターン3とを
ワイヤーボンディング等にて接続した構成であっても良
い。また、ここでの図示は省略したが、絶縁性基板1か
ら外側に延設される導電性材料(アンテナコイルなど)
を設けた構成であっても良い。さらに、このような構成
において、ICチップの非実装面側に可逆性表示層を設
けた構成であっても良く、同様の効果を得ることができ
る。
【0061】
【実施例】次に、本発明の具体的な実施例1〜14、及
びこれらの実施例に対する比較例1〜8、さらにはこれ
らの評価結果を説明する。ここでは、下記表1に示すよ
うに、補強板9,9’の形状及び大きさをファクタとし
て各評価サンプル(すなわち実施例1〜16及び比較例
1〜7の各ICチップ)を作製し、それぞれの評価サン
プルについて、可逆性表示層20への印画性、静過重強
度、及び曲げ試験の評価を行った。
【0062】
【表1】
【0063】(実施例1〜4)これらの実施例において
は、図1に示す構成のICカードにおいて、補強板9,
9’の形状をIC投影形状としたICカードを作製し
た。
【0064】先ず、次のようにしてICモジュールを
作製した。ポリエチレンテレフタレート(厚み=50μ
m)からなる絶縁性基板1上にアルミニウム箔(20μ
m)を貼り付け、このアルミニウム箔上にレジスト剤に
よりアンテナパターンを形成した。その後に、アルミニ
ウム箔をエッチング処理することによって、ポリエチレ
ンテレフタレート上にアルミニウムからなるアンテナパ
ターン(導体パターン3)を形成してなるアンテナモジ
ュール(図3参照)を用意した。このアンテナモジュー
ルに異方性導電膜(厚み=30μm)を介してICチッ
プ(縦4mm×横4mm×厚さ180μm)5をフェイ
スダウン実装し、このICチップ5をエポキシ系の封止
樹脂7で封止して上部に補強板9を設けた。その後、1
10℃にて封止樹脂7を硬化させた。また、絶縁性基板
1の非実装面に、封止樹脂7’を介して補強板9’を設
け、その後110℃にて封止樹脂7’を硬化させ、これ
によってICモジュール11を作製した。
【0065】ここで、各実施例1〜4における補強板
9,9’は、JIS規格記号で示すSUS304Hを厚
さ50μmとして用い、表1に示すような形状及び大き
さで形成した。すなわち、補強板9,9’の形状は、正
方形のICチップ5を投影したIC投影形状であり、図
3を用いて説明した形状に相当し、ICチップ5の一辺
に0.4mm〜3mmを加えた各長さの辺を有するの正
方形とした。
【0066】またここでは、封止樹脂7を硬化させた
後、ICチップ5側の補強板9の表面高さを非接触式表
面形状測定機(三鷹光器製)により測定した。この際、
ICチップ5をその中央付近を通って横断するように、
補強板9の両辺間に亘って測定位置を移動させて表面高
さを測定した。そして、測定された表面高さの最大高低
差を、表面高低差として表1に合わせて示した。
【0067】また、次のようにしてカード基体を作製
した。PET−G(テレフタル酸とシクロヘキサンジメ
タノール及びエチレングリコールとの共重合体)に対し
て、白色のフィラー(酸化チタン)を重量比で10%の
割合で混合し、溶融押し出し法にてシート化して熱可塑
性樹脂シート(厚み=350μm)15,16を用意し
た。この熱可塑性樹脂シート15,16の片面へスクリ
ーン印刷法とオフセット印刷法により絵柄・文字を印刷
した。そして、印刷面が外側になるようにして、この熱
可塑性樹脂シート15,16間に、先に作製したICモ
ジュール11を挟み込み、超音波溶着機にて熱可塑性樹
脂シート15,16の四隅を溶着して仮固定した。次い
で、この仮固定したシートの両面に配向性ポリプロピレ
ンフィルムシート(0PP)(厚み=60μm)を配置し
てステンレス鏡面版(厚さ=3mm)で挟み込み、加熱
溶融プレスにより温度170℃、プレス圧15kg/c
2の条件にて圧着熱溶融し、冷却固化し、OPPを剥
離してICモジュール11を内包するカード基体13を
得た。
【0068】さらに、次のようにして感熱記録シート
を作製した。ポリエチレンテレフタレート(厚み=50
μm)からなるシート上に、着色層として真空蒸着法に
よりアルミニウム層(約5nm)を形成し、その上に樹
脂中に分散された有機低分子からなる感熱記録塗料をグ
ラビア法を用いて乾燥温度120℃、塗布厚10μmで
塗布して感熱記録層20を設けた。更にこの上に保護層
としてグラビア印刷法により保護層(図示省略)を塗布
厚3μmで塗布した。次にこのシートの裏面に接着剤塗
料をグラビア法により乾燥温度100℃、塗布厚3μm
で塗布し可逆性感熱記録シートを得た。
【0069】上記各塗料の組成は以下の通りにした。 〔感熱記録塗料〕 ステアリン酸 :14.5重量%、 セバシン酸 :3.6重量%、 アクリル酸共重合体 :9.1重量%、 テトラヒドロフラン :36.4重量%、 トルエン :36.4重量%。 〔保護層塗料〕 アクリル系樹脂 :19.8重量%、 炭酸カルシウムフィラー:0.8重量%、 トルエン :39.7重量%、 メチルエチルケトン :39.7重量%。 〔接着剤塗料〕 ポリエステル系樹脂 :28.6重量%、 トルエン :35.7重量%、 メチルエチルケトン :35.7重量%。
【0070】以上の後、次のようにしてカード化を行
った。先ず、にて作製したICモジュール11を内包
したカード基体13の熱可塑性樹脂シート15上に、
で得た可逆性感熱記録シートをその記録層が外側になる
ように配置し、再度超音波溶着機で仮固定した。この仮
固定したシートの両側に配向性ポリプロピレンフィルム
シートを配置し、外側からステンレス鏡面版(厚さ=3
mm)で挟み込み、真空加熱溶融プレスにより温度12
0℃、プレス圧15kg/cm2の条件にて圧着熱溶
融、冷却固化させた後に、カード形状に打ち抜き、これ
によって感熱記録層20を有する実施例1〜4のICカ
ードを作製した。
【0071】(実施例5〜8)これらの実施例では、実
施例1〜4の製造方法において、補強板9,9’の形状
を8角形(略IC投影形状)にしたこと以外は実施例1
〜4と同様にしてICカードの製造を行った。各補強板
9,9’は、表1の補強板寸法に示すような1辺を有す
る正方形の4つの角部を切り落とした8角形にした。た
だし、切り落としによって生じた4つの辺のうち、対向
して配置される2つの辺の距離が、ICチップの最大長
尺寸法+0.1μm以上になるように設定した。
【0072】(実施例9〜11)これらの実施例では、
実施例1〜4の製造方法において、補強板9,9’の形
状を円形にしたこと以外は実施例1〜4と同様にしてI
Cカードの製造を行った。各補強板9,9’は、表1の
補強板寸法に示すように、ICチップ5の最大長尺寸法
(IC最長寸法)に0.3mm〜1.6mmを加えた各
直径を有する円形とした。
【0073】(実施例12〜14)これらの実施例で
は、実施例2において、カード基体13を構成する熱可
塑性樹脂シート15,16を、表1に示す各材料を用い
て構成したこと以外は、実施例2と同様にしてICカー
ドを作製した。
【0074】(比較例1,2)これらの比較例は、実施
例1〜4の変形例であり、ICチップ投影形状とした補
強板9,9’を、表1の補強板寸法に示すようにICチ
ップ5の一辺に−1mmまたは4mmを加えた各長さの
辺を有する正方形とした例である。尚、製造方法は、実
施例1〜4と同様である。
【0075】(比較例3,4)これらの比較例は、実施
例5〜8の変形例であり、8角形(略IC投影形状)と
した補強板9、9’を、表1の補強板寸法に示すように
ICチップ5の一辺に−1mmまたは4mmを加えた各
長さの辺を有する正方形の4つの角を切り取った形状と
した例である。尚、製造方法は、実施例1〜4と同様で
ある。
【0076】(比較例5,6)これらの比較例は、実施
例9〜11の変形例であり、円形とした補強板9、9’
を、表1の補強板寸法に示すようにICチップ5の最大
長尺寸法(IC最長寸法)に−1mmまたは2.5mm
を加えた各直径を有する円形とした例である。尚、製造
方法は、実施例1〜4と同様である。
【0077】(比較例7)この比較例は、実施例1〜4
の製造方法において、封止樹脂7,7’上に補強板9,
9’を設けずにICカードの製造を行った。
【0078】(比較例8)カード基体13を構成する熱
可塑性樹脂シート15,16としてPVCを用いたこと
以外は、実施例2と同様にしてICカードを作製した。
【0079】(評価)以上のようにして作製した各実施
例1〜14及び比較例1〜7のICカードを評価サンプ
ルとして、感熱記録層20への印画性、静過重強度、及
び曲げ試験の評価を行った。評価結果は、表1に示し
た。
【0080】印画性 感熱記録層20に対して、松下電器産業(株)製の感熱
記録プリンター(KUZ−2000)を用い、サーマル
ヘッドへの印可エネルギー0.5mJ/dotで印字し
た。ICチップ実装部上(またはその裏面側)の感熱記
録層20部分に印字抜けが生じていれば印画性×、印画
抜けが無ければ印画性○とした。
【0081】静過重強度 ICチップ実装部上において、ICチップが破壊に至る
までの荷重を評価した。荷重位置はICチップ実装部中
心とし、測定子の先端形状は半径0.2mmの球体、荷
重試験速度は0.5mm/minとし、ICチップ破壊
については通信不能となった時点で破壊として評価し
た。
【0082】曲げ試験 JIS−X−6305記載の曲げ試験を、各評価サンプ
ルについて20枚づつ行い、曲げ試験の前後でIC動作
確認を行った。IC動作確認にはソニー(株)製のリー
ダライタ(通信機RC−S440C)を用いた。
【0083】以上の評価を行った結果、実施例1〜8の
ICカード、すなわち補強板9,9’の形状が、ICチ
ップ5の平面視形状を収めることができる範囲で、IC
チップ5の各辺を3mmずつ拡大した図形に収まる形状
を有しているICカードにおいては、感熱記録層20に
対する印画性も良好で、かつ補強板9,9’が同様の形
状で寸法が小さいICカード(すなわち比較例1,3)
よりもICチップ実装部における静過重強度も大きな値
に保たれ、しかも補強板9,9’によってICチップ5
が確実に保護されているため曲げ試験の後にも全ての評
価サンプルでICチップ5が正常に動作することが確認
された。尚、図9には、代表して実施例2における補強
板9,9’の表面高さのグラフを示す。このグラフか
ら、実施例2の補強板9,9’の表面高低差は6μmで
あった。
【0084】同様に、実施例9〜11のICカード、す
なわち補強板9,9’の形状が、ICチップ5の平面視
形状を収めることができる範囲で、ICチップ5の最大
長尺寸法に2mmを加えた長さの直径を有する円形に収
まる形状有しているICカードにおいても、感熱記録層
20に対する印画性も良好で、かつ補強板9,9’が同
様の形状で寸法が小さいICカード(すなわち比較例
5)よりもICチップ実装部における静過重強度も大き
な値に保たれ、しかも補強板9,9’によってICチッ
プ5が確実に保護されているため曲げ試験の後にも全て
の評価サンプルでICチップ5が正常に動作することが
確認された。
【0085】また、実施例12〜14のICカードは、
実施例2のICカードに対して熱可塑性樹脂シート1
5,16の材質がそれぞれ異なる場合であるが、このよ
うなICカードにおいても、感熱記録層20に対する印
画性も良好で、かつ補強板9,9’が同様の形状で寸法
が小さいICカード(すなわち比較例1)よりもICチ
ップ実装部における静過重強度も大きな値に保たれ、し
かも補強板9,9’によってICチップ5が確実に保護
されているため曲げ試験の後にも全ての評価サンプルで
ICチップ5が正常に動作することが確認された。この
結果、補強板9,9’の形状が本発明で規定された範囲
であれば、熱可塑性樹脂シート15,16の材質に左右
されず同様の効果が得られることが確認された。
【0086】尚、以上実施例1〜14のICカードは、
熱可塑性樹脂シート15,16として非塩素含有材料を
用いているため、焼却処理時に塩化水素やダイオキシン
を発生させる懸念はない。
【0087】これに対して、比較例1,3,5のICカ
ードにおいては、各形状の補強板9,9’が、ICチッ
プ5の平面視形状を収める大きさを有していない。この
ため、感熱記録層20に対する印画性は確保できるもの
の、補強板9,9’によるICチップ5の保護が十分で
はなく、曲げ試験の後には、比較例1〜3の全てでIC
チップに不良品が発生してしまう。
【0088】そして、比較例2,4,6のICカードに
おいては、各形状の補強板9,9’の大きさが規定され
た範囲を超えている。このため、補強板9,9’による
ICチップ5の保護が十分に得られ、曲げ試験の後にも
ICチップの動作を確保できるものの、封止樹脂7の硬
化収縮にともなう補強板9,9’の変形が表面高低差2
0μmを越える大きさになり、この表面高低差をカード
基体13で吸収することができず、ICチップ5の実装
面側に設けた感熱記録層20に対する印画性を確保でき
ない。尚、図10には、代表して比較例2における補強
板9,9’の表面高さのグラフを示す。このグラフか
ら、比較例2の補強板9,9’の表面高低差は26μm
となる。
【0089】また、比較例7のICカードにおいては、
補強板9,9’を設けていないことから、封止樹脂7,
7’上におけるカード基体13表面の平坦性を確保する
ことができず、良好な印画性を確保することができなか
った。さらに、ICチップ5の保護機能を十分に得るこ
とができず、曲げ試験の後には不良品が発生してしま
う。
【0090】さらに、比較例8のICカードは、感熱記
録層20に対する印画性も良好で、かつICチップ実装
部における静荷重強度も高い数値を示しており、しかも
補強板9によってICチップ5が確実に保護されている
ため曲げ試験の後にも全ての評価サンプルでICチップ
5が正常に動作することが確認された。しかし、熱可塑
性樹脂シート15,16としてPVCで構成されている
ことから、焼却処理時に塩化水素やダイオキシンお問題
があるガスを発生する可能性がある。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように本発明のICカード
によれば、封止樹脂を介してICチップを挟み込む状態
で配置される補強板の形状を規定したことで、ICチッ
プの保護機能を維持しながらも、ICチップを覆う封止
樹脂の硬化収縮に伴う補強板の変形を抑えてカード基体
の表面平坦性を確保することが可能になる。この結果、
圧着された2枚の熱可塑性樹脂シート間にICモジュー
ルを封止してなるICカードにおいて、カード基体の表
面に設けられた可逆性表示層に対して確実に印画を行う
ことが可能でありながらも、補強板によってICチップ
の機械的強度を確保することができ、ICカードの信頼
性の向上を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のICカードの一例を示す断面構成図で
ある。
【図2】補強板の形状の第1例を説明する図である。
【図3】補強板の形状の第2例を説明する図である。
【図4】補強板の形状の第3例を説明する図である。
【図5】ICカードの回路構成を示す図である。
【図6】ICモジュールの構成を示す平面図である。
【図7】ICモジュールの構成を示す断面図である。
【図8】本発明のICカードの他の例を示す断面構成図
である。
【図9】実施例2のICカードにおける補強板の表面高
さを示すグラフである。
【図10】比較例2のICカードにおける補強板の表面
高さを示すグラフである。
【符号の説明】
1…絶縁性基板、5…ICチップ、7,7’…封止樹
脂、9…補強板9,9’’…第2の補強板、11…IC
モジュール、13…カード基体、15,16…熱可塑性
樹脂シート、20…可逆性表示層(感熱記録層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 MA07 MA13 MA14 MA28 MB01 MB02 MB07 MB08 NA09 NB26 NB37 PA03 PA04 PA26 QB03 RA04 RA09 RA10 RA11 5B035 AA08 BA05 BB09 BC00 CA03 CA06 CA23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板上に実装されたICチップ上
    及び当該絶縁性基板におけるICチップの非実装面上に
    封止樹脂を介して補強板を設けてなるICモジュール
    と、当該ICモジュールを挟み込んだ状態で圧着された
    2枚の熱可塑性樹脂シートからなるカード基体と、前記
    カード基体の少なくとも一方の表面に設けられた可逆性
    表示層とを備えたICカードにおいて、 前記各補強板は、前記ICチップの平面視形状を収める
    ことができる範囲で、当該ICチップの最大長尺寸法に
    2mmを加えた長さの直径を有する円形に収まる形状ま
    たは当該ICチップの各辺を3mmずつ拡大した図形に
    収まる形状を有していることを特徴とするICカード。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のICカードにおいて、 前記補強板は、円形または略円形に形成されていること
    を特徴とするICカード。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のICカードにおいて、 前記補強板は、前記ICチップの最大長尺寸法に1mm
    を加えた長さ以下の直径を有する円形または略円形に形
    成されていることを特徴とするICカード。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のICカードにおいて、 前記補強板は、前記ICチップの最大長尺寸法に0.1
    mmを加えた長さ以上の直径を有する円形または略円形
    に形成されていることを特徴とするICカード。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のICカードにおいて、 前記補強板は、前記ICチップの各辺を0.2mmずつ
    拡大した図形を収めることができる形状を有しているこ
    とを特徴とするICカード。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のICカードにおいて、 前記補強板は金属材料からなることを特徴とするICカ
    ード。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のICカードにおいて、 前記熱可塑剤シートは、非塩素含有材料で構成されたこ
    とを特徴とするICカード。
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