JP2002162930A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法

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JP2002162930A
JP2002162930A JP2000356552A JP2000356552A JP2002162930A JP 2002162930 A JP2002162930 A JP 2002162930A JP 2000356552 A JP2000356552 A JP 2000356552A JP 2000356552 A JP2000356552 A JP 2000356552A JP 2002162930 A JP2002162930 A JP 2002162930A
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JP2000356552A
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Hideo Takemura
英夫 竹村
Kaoru Nakanishi
馨 中西
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像を複数のブロックに分割して画像のむら
を補正する構成において、ブロックの不必要な細分化を
避けて補正データの総量を削減し、少ない記憶容量にて
補正データを記憶できるようにする。 【解決手段】 入力画像データ7を複数のブロックに分
割するとともに、これら各ブロックの分割サイズを各ブ
ロックの画像データにおける表示むらを示す値に基づい
て設定し、各ブロック毎の表示むらを補正するための補
正データを作成し、各ブロックの画像データを対応する
補正データにより補正する補正演算部1を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶表示装
置において、表示画像の色むらや明るさむら、あるいは
表示画面の輝度むらを補正し、液晶表示装置にむらがな
く均一な画像表示を行わせるようにする画像処理装置お
よび画像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の画像処理装置を備えた構
成としては、例えば特開平6−217242号に開示さ
れた画像表示装置が知られている。この画像表示装置で
は、画像表示の不均一、即ちむらを解消するために、そ
のむらを解消するための補正データを予め記憶手段に格
納している。そして、画像表示に同期して前記補正デー
タを読み出し、元の画像データに補正演算を施すことに
より、むらが解消されるように表示画像を補正してい
る。
【0003】この場合、補正データは、画像サイズまた
は画像を均等に複数のブロックに分割し、各ブロックに
1個を割り当てたサブ画像のようなデータとして構成さ
れている。例えば、元の画像のサイズが1024×76
8画素である場合に、これを縦横32×32個のブロッ
クに分割するとき、画像の分割によって生じたブロック
のサイズは32×24画素となり、補正データの個数は
32×32=1024個となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成では、補正する画像の画素数や、補正量の絶対値、
あるいはむら自体の分布の複雑さに応じて、補正データ
を格納する記憶手段の容量が増大し、コストの上昇を招
来する。
【0005】また、上記従来の構成では、むらが画像上
に局在している場合であっても、全ての画像領域に対し
て、対応する補正データを均一に割り当てるようにして
いるため、即ち記憶手段の記録領域を均一に割り当てる
ようにしているため、記憶手段が有する情報量を最大限
に生かすことができない。例えば、画像上においてむら
が局在し、かつむらの分布が複雑に入り組むような場合
に対応しようとすれば、補正データを作成するときのブ
ロックのサイズを小さくする必要があり、必然的に補正
データ量の増大を招来する。
【0006】一方、補正データを減少させようとすれ
ば、逆に各ブロックのサイズを大きくせざるを得ず、事
実上、むらについての緻密な補正が困難になり、所望の
画像表示ができなくなる虞がある。
【0007】図8には、上記従来の構成により画像を複
数のブロックに分割した例を示す。なお、斜線部は色む
らを示している。同図においては、細かいパターンに対
応して緻密な補正を行うために画像を細かいブロックに
分割している。そして、このような構成では、補正デー
タ量、即ち記憶手段の記憶容量の増大を招来する。
【0008】また、上記のように、各ブロック単位で画
像の補正を行った場合には、ブロック同士の境界におい
て擬似輪郭が生じる。そこで、従来よりこの擬似輪郭を
除去するためにスムージングが行われている。次にこの
処理について説明する。
【0009】ブロック同士の境界付近では、境界を挟む
2つのブロックの補正データの差により、補正結果画像
に輝度の段差が生じるため、擬似輪郭が発生する。この
ため、境界付近のデータをスムージング処理により目立
たなくする必要がある。
【0010】従来のスムージング処理では、n×n画素
の空間フィルタを使用するため、これを実現する重み付
け加算演算器(積和演算器)が多数必要である。さら
に、垂直方向の近隣画素データを演算に使用するための
遅延ラインメモリが複数必要となる。このため、ハード
ウェアが複雑化かつ大規模化し、この結果、高速な補正
処理が困難となり、かつコストアップを招来している。
【0011】したがって、本発明は、画像を複数のブロ
ックに分割して画像のむらを補正する構成において、ブ
ロックの不必要な細分化を避けて補正データの総量を削
減し、少ない記憶容量にて補正データを記憶できるよう
にし、低コストにて画像のむらの補正が可能な画像処理
装置および画像処理方法の提供を目的としている。さら
に、本発明は、空間フィルタ等の高コストのハードウェ
アを使用することなく、少ないハードウェアにより低コ
ストにてスムージング処理が可能な画像処理装置の提供
を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の画像処理装置は、入力された画像データ
を複数のブロックに分割するとともに、これら各ブロッ
クの分割サイズを各ブロックの画像データにおける表示
むらを示す値に基づいて設定する画像データ分割手段
と、前記各ブロック毎の表示むらを補正するための補正
データを作成する補正データ作成手段と、前記各ブロッ
クの画像データを対応する前記補正データにより補正す
る画像データ補正手段とを備えていることを特徴として
いる。
【0013】上記の構成によれば、画像データ分割手段
が、入力された画像データを複数のブロックに分割する
とともに、これら各ブロックの分割サイズを各ブロック
の画像データにおける表示むらを示す値、例えばむらデ
ータの分散値に基づいて設定する。そして、補正データ
作成手段が、各ブロック毎の表示むらを補正するための
補正データを作成し、画像データ補正手段が、各ブロッ
クの画像データを対応する補正データにより補正する。
【0014】本画像処理装置では、上記のように、画像
データを複数のブロックに分割する際の各ブロックの分
割サイズが各ブロックの画像データにおける表示むらを
示す値に基づいて設定されるので、例えば、表示むらの
局在状態に応じて各ブロックのサイズを個々に設定する
ことができる。したがって、各ブロックの分割サイズを
一律に設定する場合と比較して、ブロックの不必要な細
分化を回避することができる。これにより、各ブロック
毎に設定される補正データの総量を削減し、少ない記憶
容量にて補正データを記憶でき、低コストにて画像のむ
らの補正が可能となる。
【0015】本発明の画像処理装置は、補正データ記憶
手段と、入力された画像データの表示むらを生じるむら
データの分散値、および複数のブロックに分割された画
像データの各ブロック毎の表示むらを生じるむらデータ
の分散値を計算する分散値計算手段と、前記各ブロック
毎の表示むらを補正するための補正データを作成する補
正データ作成手段と、前記分散値を所定のしきい値と比
較し、前記分散値が前記しきい値以上であるときに、そ
の分散値を有する画像データを複数のブロックに分割す
る一方、前記分散値が前記しきい値未満であり、かつそ
の分散値を有する画像データが前記ブロックの画像デー
タであるときに、その分散値を有するブロックについて
の前記補正データを前記補正データ記憶手段に記憶させ
る制御手段と、前記の各ブロックの画像データを対応す
る前記補正データにより補正する画像データ補正手段と
を備えていることを特徴としている。
【0016】上記の構成によれば、分散値計算手段が、
入力された画像データの表示むらを生じるむらデータの
分散値、および制御手段により複数のブロックに分割さ
れた前記画像データの各ブロック毎の表示むらを生じる
むらデータの分散値を計算し、補正データ作成手段が、
各ブロック毎の表示むらを補正するための補正データを
作成する。そして、制御手段が、前記分散値を所定のし
きい値と比較し、分散値がしきい値以上であるときに、
画像データを複数のブロックに分割する一方、分散値が
しきい値未満であるときに、そのブロックについての補
正データを補正データ記憶手段に記憶させる。したがっ
て、前記ブロックはそのブロックでのむらデータの分散
値がしきい値未満となるまで細分化され、むらデータの
分散値がしきい値以上となっているブロックは細分化さ
れない。その後、画像データ補正手段が、各ブロックの
画像データを対応する補正データにより補正する。
【0017】本画像処理装置では、上記のように、画像
データを複数のブロックに分割する際に、ブロックはそ
のブロックでのむらデータの分散値がしきい値未満とな
るまで細分化され、むらデータの分散値がしきい値以上
となっているブロックは細分化されない。したがって、
各ブロックのサイズを表示むらの局在状態に応じて個々
に設定することができる。これにより、各ブロックの分
割サイズを一律に設定する場合と比較して、ブロックの
不必要な細分化を回避することができる。この結果、各
ブロック毎に設定される補正データの総量を削減し、少
ない記憶容量にて補正データを記憶でき、低コストにて
画像のむらの補正が可能となる。
【0018】上記の画像処理装置は、前記制御手段が、
前記しきい値を変更可能であり、前記しきい値を前記補
正データ記憶手段における前記補正データの記憶可能量
に基づいて設定する構成としてもよい。
【0019】上記の構成によれば、ブロックをさらに分
割するか否かの判定基準となるしきい値が、補正データ
記憶手段における補正データの記憶可能量に基づいて設
定される。したがって、例えば予め仮のしきい値を設定
しておき、このしきい値による複数ブロックへの画像デ
ータの分割処理において、ブロックが過度に細分化さ
れ、補正データ記憶手段の記憶容量が不足するような場
合には、しきい値を緩和する方向へ変更することによ
り、前記ブロックの過度の細分化を防止し、補正データ
記憶手段の記憶容量不足を回避することができる。ま
た、補正データ記憶手段における補正データの記憶可能
量に応じた程度に前記ブロックを適宜細分化すること、
即ち補正データ記憶手段の記憶容量を最大限に利用して
補正データを補正データ記憶手段に記憶させることが可
能となる。
【0020】上記の画像処理装置は、前記補正データ作
成手段が、各ブロックの画像データにおける前記むらデ
ータの平均値を各ブロックの補正データとする構成とし
てもよい。
【0021】上記の画像処理装置は、前記制御手段が、
前記補正データを、その補正データが対応する前記ブロ
ックの位置情報と共に、かつ前記画像データ補正手段に
よる補正動作の際の各ブロックの走査順に各ブロックに
ついての補正データが並ぶように、前記補正データ記憶
手段に記憶させ、前記の画像データ補正手段が、前記補
正動作の際に、補正動作の際の画像データの走査ライン
である第1の走査ライン上、およびこれに先行する少な
くとも一つの第2の走査ライン上に位置する前記ブロッ
クの補正データにONのフラグを設定する一方、フラグ
がONの補正データを順次読み出し、各ブロックについ
ての前記補正処理を行う構成としてもよい。
【0022】上記の構成によれば、画像データ補正手段
が補正データ記憶手段から補正データを読み出し、各ブ
ロックの画像データを補正する際には、フラグがONの
補正データを順次読み出し、各ブロックについての補正
処理を行うことができる。したがって、画像データの補
正処理が容易となる。また、前記フラグは、画像データ
の補正処理を行っている第1の走査ラインだけでなく、
この第1の走査ラインに先行する第2の走査ライン上に
位置するブロックの補正データにも設定されるので、補
正データ記憶手段から補正データを取り出す処理を滞り
無く行え、画像データの補正処理を迅速に行うことがで
きる。なお、単一の第2の走査ライン上に位置するブロ
ックの補正データにONのフラグを設定するばかりでな
く、複数の第2の走査ラインに対しても同様の処理を行
うことにより、上記機能をさらに高めることができる。
【0023】上記の画像処理装置は、前記画像データ補
正手段により第1のブロックに与えられる第1補正デー
タと、このブロックに隣り合う第2のブロックに与えら
れる第2補正データとに基づき、第1のブロックと第2
のブロックとの境界部付近の補正データを、第1補正デ
ータと第2補正データとの間のデータに補正するスムー
ジング処理手段を備えている構成としてもよい。
【0024】上記の構成によれば、空間フィルタ等の高
コストのハードウェアを使用することなく、少ないハー
ドウェアにより低コストにてスムージング処理が可能と
なる。
【0025】上記の画像処理装置は、第1のブロックと
これに隣り合う第2のブロックとの間に、前記画像デー
タ補正手段により第1のブロックに与えられる第1補正
データと第2のブロックに与えられる第2補正データと
の間の補正データを有する第3のブロックを設けるスム
ージング処理手段を備えている構成としてもよい。
【0026】上記の構成によれば、空間フィルタ等の高
コストのハードウェアを使用することなく、少ないハー
ドウェアにより低コストにてスムージング処理が可能と
なる。
【0027】本発明の画像処理方法は、入力された画像
データを複数のブロックに分割するとともに、これら各
ブロックの分割サイズを各ブロックの画像データにおけ
る表示むらを示す値、例えばむらデータの分散値に基づ
いて設定するステップと、前記各ブロック毎の表示むら
を補正するための補正データを作成するステップと、前
記各ブロックの画像データを対応する前記補正データに
より補正するステップとを備えていることを特徴として
いる。
【0028】上記の構成によれば、画像データを複数の
ブロックに分割する際の各ブロックの分割サイズが各ブ
ロックの画像データにおける表示むらを示す値に基づい
て設定されるので、例えば、表示むらの局在状態に応じ
て各ブロックのサイズを個々に設定することができる。
したがって、各ブロックの分割サイズを一律に設定する
場合と比較して、ブロックの不必要な細分化を回避する
ことができる。これにより、各ブロック毎に設定される
補正データの総量を削減し、少ない記憶容量にて補正デ
ータを記憶でき、低コストにて画像のむらの補正が可能
となる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図6に基づいて以下に説明する。本実施の形態の画像
処理装置は、図1に示すように、補正演算部(分散値計
算手段、画像データ分割手段、補正データ作成手段、制
御手段、画像データ補正手段)1、スムージング処理部
(スムージング処理手段)2、補正データベース記憶部
(補正データ記憶手段)3、補正値取出し部(画像デー
タ補正手段)4、および画像走査カウンタ5を備えてい
る。
【0030】補正演算部1は、入力画像データ7、即ち
補正前画像データの表示むらを解消するための補正値
(補正データベース)を作成して補正データベース記憶
部3に記憶させるとともに、この補正値に基づいて入力
画像データ7に補正を施し、補正済画像データを画像表
示装置6に供給する。
【0031】スムージング処理部2は、前記補正演算部
1による補正処理の際において複数に分割された画像デ
ータのブロック間に生じる擬似輪郭を解消するためのス
ムージング処理を行う。補正データベース記憶部3は、
補正値である補正データベースを格納している。補正値
取出し部4は、補正データベース記憶部3に記憶されて
いる補正データベースを走査し、補正値を取り出す。
【0032】画像走査カウンタ5は、前記補正演算部1
による画像データの補正処理において、画像表示装置6
に表示された画像の走査に使用するポインタ値をカウン
トする。画像表示装置6は、例えば液晶表示装置からな
り、補正演算部1を介して供給される補正前画像データ
や補正済画像データを表示する。
【0033】ここで、補正演算部1による補正値(補正
データベース)の作成処理について、図2のフローチャ
ートを使用して説明する。
【0034】補正演算部1では、まず、入力画像データ
7に基づき、画像全体のむらデータの平均値μおよび分
散Sを計算する(S1)。平均値μおよび分散Sは、む
らデータをD(x、y){(x、y)は画像座標系}と
すると、
【0035】
【数1】
【0036】
【数2】
【0037】により求めることができる。
【0038】次に、求めた分散Sの値が所定のしきい値
St以上となった場合に(S2)、入力画像データを4
個のブロックに分割する(S3)。そして、各ブロック
での画像データの平均値μおよび分散Sを計算する(S
4)。
【0039】次に、求めた各ブロックでの分散Sの値が
所定のしきい値St以上であるか否かを調べ(S5)、
分散Sの値が所定のしきい値St以上となっているブロ
ックがある場合、そのブロックをさらに4個のサブブロ
ックに分割する(S6)。そして、各サブブロックでの
画像データの平均値μおよび分散Sを計算する(S
7)。
【0040】このようなS5〜S7によるブロックの細
分化処理は、各ブロックでの分散Sの値が所定のしきい
値St未満となるまで行う。また、分散Sの値が所定の
しきい値St未満となった場合には、そのときの平均値
μをそのブロックの補正値Aとして、ブロックの位置情
報と共に補正データベース記憶部3に記憶させ、補正デ
ータベースを作成する。
【0041】上記の補正データベースの作成処理におい
て、ブロックの分割数は、補正データベース記憶部3の
記憶容量により上限が定められる。したがって、上記処
理においては、予め定めたしきい値Stにより上記一連
の処理を行い、補正データベース記憶部3の記憶容量内
で処理が完了しなかった場合、即ち補正データベース記
憶部3の記憶容量内で、全てのブロックの分散Sの値が
しきい値St未満となるようなブロックの分割を行えな
かった場合、しきい値Stをそのときの値よりも大きい
値に変更、即ちしきい値Stの値を緩和し、そのしきい
値Stを使用して、最初から処理を繰り返す。
【0042】また、上記の処理においては、分散Sの値
としきい値Stとの比較に先立って平均値μと分散Sと
を求めるようにしているが、平均値μは、分散Sの値が
しきい値St以上であることが確認できた後に求めるよ
うにしてもよい。
【0043】上述した補正データベースの作成処理にお
ける画像(入力画像データ7)の分割処理の一例を図3
(a)に示す。同図の例では、24×16画素の画像が
まず4個のブロックに分割され、次にそれらのうちの2
個のブロックが4個のサブブロックに分割され、さらに
それらのうちの1個のサブブロックが4個のサブブロッ
クに分割されている。即ち、ここでは、入力画像データ
7がブロックNo.1〜13の13個のブロックに分割
されている。
【0044】次に、補正データベース記憶部3に記憶さ
れている補正データベースの形態の一例を図3(b)に
示す。同図では、図3(a)のように画像データがブロ
ックNo.1〜13に分割された場合の、各ブロックに
対応した補正値Aを有する補正データベーステーブルを
示している。
【0045】補正データベースは、各ブロックの大きさ
と位置とを表すための位置コード(スタート座標P)お
よびブロックサイズWと、各ブロック毎の補正値Aとを
有する。なお、補正値Aは、各ブロック毎の画像のむら
データの平均値μである。
【0046】例えば、1個のブロックの補正データ
(P,W,A)は、 (P,W,A)={スタート座標(Px,Py)、ブロ
ックサイズ(Wx,Wy)、補正値A} となる。補正データベースは、これら各ブロックに対応
した補正データ(P,W,A)により構築される。
【0047】各ブロックの大きさは、そのブロックが位
置する階層で決まり、階層を下ると小さくなる。例え
ば、サイズ1024×768画素からなる画像であれ
ば、各階層のブロックのサイズは、 階層1:1024×768(画素) 階層2:512×384 (画素) 階層3:256×192 (画素) 階層4:128×96 (画素) (以下同様) となる。
【0048】各補正データは、データベースにおいて、
対応するブロックのラスタ順(補正動作の際の各ブロッ
クの走査順)に並ぶ。即ち、各補正データは、対応する
ブロックのY座標(垂直座標)の若い順に並び、同一Y
座標のものはX座標(水平座標)の若い順に並ぶ。
【0049】例えば、図3(a)に示したNo.11の
ブロックについて補正値Aを設定する場合、補正演算部
1は、前述したように、図3(c)に示す平均値μおよ
び分散Sを求め、この分散Sとしきい値Stとを比較す
る。そして、補正演算部1は、S≧Stのときにブロッ
クを再分割する一方、S<Stのときに平均値μをその
ブロックの補正値Aとして補正データベース記憶部3に
記憶させる。No.11のブロックにおいて、S<St
となったときの平均値μは例えば0であり、この値0
が、図3(b)に示すように、補正値Aとして補正デー
タベース記憶部3に記憶される。
【0050】次に、補正演算部1による入力画像データ
7の補正処理、即ち補正データベースを使用して、実際
の画素毎の補正値を設定する処理について説明する。
【0051】図4は、補正値取出し部4が、補正データ
ベース記憶部3に記憶されている補正データを、ポイン
タとフラグを使用して取り出す処理の説明図である。同
図において、X座標カウンタCxおよびY座標カウンタ
Cyは、表示画像の走査位置を示す。
【0052】先ず、Y方向のデータベースのハンドリン
グについて説明する。図4に示すように、各ブロックの
データベースにはフラグが付加される。処理において
は、フラグFtがON(Ft=1)のブロックのデータ
ベースが参照され、フラグFtがOFF(Ft=0)の
データベースは参照されない。
【0053】フラグFtのON/OFFについては、Y
座標カウンタCyの値と各データベースのY方向スター
トアドレス(スタート座標)Pyとの関係が、 Py−1<Cy<Py+Wy の場合:ON 上記以外の場合 :OFF にセットされる。したがって、ラスタ座標におけるY座
標カウンタCyのラインが横切るブロックは全てONと
して選択される。なお、フラグFtのセット/リセット
は帰線期間に行っても良い。
【0054】次に、X方向のデータベースのハンドリン
グについて説明する。X方向のデータベースの走査は、
帰線期間中にデータベースポインタPtを先頭において
から開始される。この走査において、フラグFtがOF
Fのデータベース(図4の斜線部)はスキップし、フラ
グFtがONとなっているデータベース(図4の斜線部
以外)の先頭のものから処理を行う。
【0055】上記走査の際には、フラグFtがONとな
っている補正データベースの先頭のものから、その補正
データベースによって示されるスタート座標P(ブロッ
クの位置)をX座標カウンタCxの値と比較して行く。
そして、一致したX座標のタイミングから、補正値Aを
Wx画素期間出力する。この補正値AのWx画素期間出
力に平行して、データベースポインタPtを増加させ
る。このとき、フラグFtがONとなっている次のデー
タベースが現れるまでデータベースポインタPtをスキ
ップして、フラグFtがONとなっている未処理のデー
タベースまで、データベースポインタPtをプリセット
しておく。
【0056】次に、上記Wx期間が終了すると、直ぐに
フラグFtが次にONとなっているデータベースの補正
値Aを次のWx期間出力する。以下、同様の処理を、X
座標カウンタCxが一水平表示期間のカウントを終了す
るまで、即ち同一Y座標データベースを全て走査し終わ
るまで行う。
【0057】上述した補正値取出し部4による補正デー
タベースの読み出しタイミングの一例を図5に基づいて
説明する。同図では、図3(a)に示した24×16画
素の画像のうち、画像走査カウンタ5のY座標カウンタ
Cyの値が、Cy=5の場合を示している。
【0058】この場合、フラグFtは、Cy=5のライ
ンが横切るNo.1、4、5、6のブロックが予め1
(ON)にセットされ、それ以外のブロックが0(OF
F)にセットされる。フラグFtは水平期間の帰線期間
で更新するか、偶数ラインと奇数ラインとの2系統の水
平期間を備えた構成において、現表示期間以外で更新す
る。
【0059】X座標カウンタ(水平カウンタ)Cxの値
は、ラインの先頭0から始まる。ここでは、既にデータ
ベースポインタPtがブロック1を指しており、補正値
+5(図3(b)参照)とブロックサイズWxとが読み
出され、補正値Aの+5は、Wx=12のクロック期間
出力される。その間にデータベースポインタPtは、フ
ラグFtがOFFとなっているNo.2、3のブロック
を無視して進み、フラグFtがONとなっているNo.
4のブロックのデータを先行読みして停止する。
【0060】補正値取出し部4は、上記のように、N
o.1のブロックの補正値Aである+5をWx期間出力
した後、次にフラグFtがONとなっているNo.4の
ブロックの補正値Aである+8をブロックサイズWx=
3のクロック期間出力する。
【0061】以下、ブロック5、6についても同様であ
り、X座標カウンタCxの値が23を越えたところで、
次のラインの帰線期間に入るので、補正値取出し部4
は、補正値Aの出力を一旦停止し、データベースポイン
タPtをリセットして、Y座標カウンタ(垂直カウン
タ)Cyの値を+1とする。帰線期間中では、新たなY
座標カウンタCy=6のラインに対してフラグFtを更
新する。以上の処理は、Y座標カウンタCy=0〜15
まで繰り返され、補正値取出し部4による一連の処理が
終了する。
【0062】また、先行ポインタPvの処理も、フラグ
(フラグFv)を参照し、フラグ(フラグFv)をON
/OFFセットする基準のライン番号が異なるだけであ
り、補正データベースから補正値を読み出す方法は同じ
である。
【0063】補正演算部1は、上記のようにして補正値
取出し部4にて補正データベース記憶部3から取り出さ
れた補正値Aを入力画像データ7におけるXおよびY座
標カウンタCx、Cyが示す位置の画像データに対して
加減算し、入力画像データ7を補正する。これにより、
入力画像データ7におけるむらの補正が完了する。
【0064】次に、スムージング処理部2によるブロッ
ク間の境界のスムージング処理について説明する。この
スムージング処理における処理の流れを図6に示す。
【0065】スムージング処理を行う手段は、一般に知
られた空間フィルタをトランスバーサルフィルタとライ
ンメモリとによって構成することも可能である。ここで
は、上記構成を採用せず、補正データベースの走査によ
るm画素幅のスムージング処理を行っている。
【0066】この処理においては、フラグを拡張し、補
正データベースについての現在の走査点を示すフラグF
t、およびmライン先行した走査点を示すフラグFvを
設定する。そして、補正データベースの走査を上記フラ
グFvに基づきmライン先行して行い、mライン先の補
正値Avを平行して入手する。また、水平方向の先行補
正値Ahを、データベースポインタPtの先読みにより
入手する。
【0067】スムージング処理のための補正データA1
は、スタート座標(Px,Py)、X座標、Y座標カウ
ンタCx、Cyの値、およびブロックサイズ(Wx,W
y)を使用し、下記の条件に応じて、 水平方向:Px+Wx−m<Cx<Px+Wxのとき、 A1=A+{(Ah−A)/m}×(Px+Wx−C
x) 垂直方向:Py+Wy−m<Cy<Py+Wyのとき、 A1=A+{(Av−A)/m}×(Py+Wy−C
y) 上記の2条件を同時に満たすとき: A1=A+{(Ah+Av−2A)/2m}×{(Px
+Wx−Cx)+(Py+Wy−Cy)}/2 の演算により求める。
【0068】すなわち、ブロックサイズ(Wx,Wy)
の幅の残りm画素以内にて、(Ah−A)/mまたは
(Av−A)/mの傾きの補完直線で1次補完を行う。
【0069】この処理では、スムージング処理部2が、
第1のブロックに与えられる第1補正データと、このブ
ロックに隣り合う第2のブロックに与えられる第2補正
データとに基づき、第1のブロックと第2のブロックと
の境界部付近の補正データを、第1補正データと第2補
正データとの間のデータに補正している。
【0070】この場合、第2のブロックの補正データを
並行して入手し、表示の現走査点が第1のブロックの境
界付近に達した場合に、第2のブロックの補正データを
参照して第1のブロックと第2のブロックとの境界両側
の補正データをスムージング処理している。なお、この
スムージング処理は、境界両側の補正データに対してで
はなく、少なくとも一方の補正データに対して行っても
よい。
【0071】上記のような処理によれば、空間フィルタ
等の高コストのハードウェアを使用することなく、少な
いハードウェアにより低コストにてスムージング処理が
可能となる。
【0072】上記と同様の効果が得られる他のスムージ
ング処理を、図7(a)および図7(b)に示す。この
スムージング処理では、補正データベースにおけるブロ
ック間の境界付近であって境界両側の領域の平均値μを
予め計算により求め、この平均値μをその領域の補正値
Aとして設定する。即ち、ブロック間の境界部に上記補
正値Aを有する補間ブロックを挿入する。
【0073】例えば、水平方向に隣り合うブロックをそ
れぞれ第1ブロック、第2ブロックとした場合に、第1
および第2ブロックのデータベース(P、W、A)は、 {(Px ,Py ) 、(Wx ,Wy)、A } 第1ブロック:{(128,100) 、(128,96)、100 } 第2ブロック:{(256,100) 、(128,96)、150 } となる。そこで、第1ブロックと第2ブロックとの間
に、 {(Px ,Py ) 、(Wx ,Wy)、A } 第1ブロック:{(128,100) 、(124,96)、100 } 補間ブロック:{(252,100) 、( 4,96)、125 } 第2ブロック:{(256,100) 、(128,96)、150 } のように、4画素幅のデータベースとして補間ブロック
を挿入し、ブロックの境界部のデータベースを補正す
る。図7(b)の例では、No.10および14のブロ
ック(第1のブロック)とNo.12のブロック(第2
のブロック)との間に補間ブロック11(第3のブロッ
ク)を挿入している。
【0074】上記のスムージング処理は、垂直方向のブ
ロック間においても同様に行うことができる。また、補
間ブロックの挿入は補正データベース記憶部3が記憶す
るデータ量を増加させる。したがって、補間データの挿
入は、補正データベースの作成時に、隣り合ったブロッ
ク同士の補正値Aの差を計算し、この差が大きいブロッ
ク間から優先的に順次行う。また、上記差が小さいブロ
ック間では、補間ブロックの挿入処理(スムージング処
理)を省いてもよい。
【0075】以上のように、本発明の画像処理装置で
は、画像のむらの補正データを得るのに可変サイズのサ
ブブロック分割を行いむらの局在度に応じてブロックの
分割を行う。分割を繰り返しブロック内の画像データの
むらの分散が一定数値以下のときに分割を止め、そのブ
ロック内の画像データのむらの平均をそのブロックの補
正とする。補正データをデータベース化し、補正処理を
行うときには、フラグを追加し、画像表示の同期信号に
同期して必要なデータベースをフラグを参照しながら、
補正データを順次取り出し元画像に加える。フラグは1
水平期間の帰線期間等で予め関連を調べ、関連するデー
タベースをアクティブ、それ以外を非アクティブとす
る。また、データベースを先行走査することにより近隣
のブロックの補正データを入手し、これらの補正データ
を線形的に補完することにより近隣ブロックとの境界の
スムージングを行う。これにより、局在化したむらの補
正においても一般のむらにおいても、少ない記憶容量
で、かつ複雑な演算器やラインメモリ等のハードウェア
無しで、品位が高く効率の良い補正処理を、高速の処理
速度で実現可能としている。
【0076】このために、本発明の画像処理装置では、
画像を複数のブロックに分割して画像のむらを補正する
構成において、むらの局在化に対応して補正データを局
在化させることにより、ブロックの不必要な細分化を避
けて補正データの総量を削減する。そこで、むらの分布
の特性に応じた効率のよい補正データを用意し、これに
より、少ない記憶容量にて補正データを記憶できるよう
にし、低コストにてむらの補正を可能としている。ま
た、一般の空間フィルタ等の高コストのハードウェアを
使用することなく、ブロック間に生じた擬似輪郭をスム
ージングし、均一で高品位の画像むら補正を、少ないハ
ードウェアにより低コストにて実現している。
【0077】以上のように、本発明の画像処理装置は、
補正データ記憶手段(補正データベース記憶部3)と、
画像データの表示むらを生じるむらデータの分散値を計
算する分散値計算手段(補正演算部1)と、前記分散値
を所定のしきい値と比較し、前記分散値が前記しきい値
以上であるか否かを判定する分散値判定手段(補正演算
部1)と、前記分散値判定手段により、前記分散値が前
記しきい値以上と判定されたときに、その分散値を有す
る画像データを複数のブロックに分割する画像分割手段
(補正演算部1)と、前記各ブロック毎の表示むらを補
正するための補正データを作成する補正データ作成手段
(補正演算部1)と、前記分散値判定手段により、前記
ブロックにおける前記分散値が前記しきい値未満と判定
されたときに、そのブロックについての前記補正データ
を前記補正データ記憶手段に記憶させる制御手段(補正
演算部1)と、前記の各ブロックの画像データを対応す
る前記補正データにより補正する画像データ補正手段
(補正演算部1)とを備え、前記分散値計算手段は、入
力された画像データおよび前記画像分割手段により複数
個に分割された各ブロック毎の前記分散値を計算し、前
記分散値判定手段は、入力された画像データおよび前記
各ブロック毎の前記分散値を判定し、前記画像分割手段
は、前記分散値判定手段により前記分散値が前記しきい
値以上と判定されたブロックをさらに複数のブロックに
分割することを特徴としている。
【0078】本画像処理装置では、上記のように、画像
データを複数のブロックに分割する際に、ブロックはそ
のブロックでのむらデータの分散値がしきい値未満とな
るまで細分化され、むらデータの分散値がしきい値以上
となっているブロックは細分化されない。したがって、
各ブロックのサイズを表示むらの局在状態に応じて個々
に設定することができる。これにより、各ブロックの分
割サイズを一律に設定する場合と比較して、ブロックの
不必要な細分化を回避することができる。この結果、各
ブロック毎に設定される補正データの総量を削減し、少
ない記憶容量にて補正データを記憶でき、低コストにて
画像のむらの補正が可能となる。
【0079】
【発明の効果】以上のように、本発明の画像処理装置
は、入力された画像データを複数のブロックに分割する
とともに、これら各ブロックの分割サイズを各ブロック
の画像データにおける表示むらを示す値に基づいて設定
する画像データ分割手段と、前記各ブロック毎の表示む
らを補正するための補正データを作成する補正データ作
成手段と、前記各ブロックの画像データを対応する前記
補正データにより補正する画像データ補正手段とを備え
ている構成である。
【0080】上記の構成によれば、画像データを複数の
ブロックに分割する際の各ブロックの分割サイズが各ブ
ロックの画像データにおける表示むらを示す値に基づい
て設定されるので、例えば、表示むらの局在状態に応じ
て各ブロックのサイズを個々に設定することができる。
したがって、各ブロックの分割サイズを一律に設定する
場合と比較して、ブロックの不必要な細分化を回避する
ことができる。これにより、各ブロック毎に設定される
補正データの総量を削減し、少ない記憶容量にて補正デ
ータを記憶でき、低コストにて画像のむらの補正が可能
となる。
【0081】また、本発明の画像処理装置は、補正デー
タ記憶手段と、入力された画像データの表示むらを生じ
るむらデータの分散値、および複数のブロックに分割さ
れた画像データの各ブロック毎の表示むらを生じるむら
データの分散値を計算する分散値計算手段と、前記各ブ
ロック毎の表示むらを補正するための補正データを作成
する補正データ作成手段と、前記分散値を所定のしきい
値と比較し、前記分散値が前記しきい値以上であるとき
に、その分散値を有する画像データを複数のブロックに
分割する一方、前記分散値が前記しきい値未満であり、
かつその分散値を有する画像データが前記ブロックの画
像データであるときに、その分散値を有するブロックに
ついての前記補正データを前記補正データ記憶手段に記
憶させる制御手段と、前記の各ブロックの画像データを
対応する前記補正データにより補正する画像データ補正
手段とを備えている構成である。
【0082】上記の構成によれば、画像データを複数の
ブロックに分割する際に、ブロックはそのブロックでの
むらデータの分散値がしきい値未満となるまで細分化さ
れ、むらデータの分散値がしきい値以上となっているブ
ロックは細分化されない。したがって、各ブロックのサ
イズを表示むらの局在状態に応じて個々に設定すること
ができる。これにより、各ブロックの分割サイズを一律
に設定する場合と比較して、ブロックの不必要な細分化
を回避することができる。この結果、各ブロック毎に設
定される補正データの総量を削減し、少ない記憶容量に
て補正データを記憶でき、低コストにて画像のむらの補
正が可能となる。
【0083】上記の画像処理装置は、前記制御手段が、
前記しきい値を変更可能であり、前記しきい値を前記補
正データ記憶手段における前記補正データの記憶可能量
に基づいて設定する構成としてもよい。
【0084】上記の構成によれば、補正データ記憶手段
の記憶容量が不足するような場合には、しきい値を緩和
する方向へ変更することにより、前記ブロックの過度の
細分化を防止し、補正データ記憶手段の記憶容量不足を
回避することができる。また、補正データ記憶手段にお
ける補正データの記憶可能量に応じた程度に前記ブロッ
クを適宜細分化すること、即ち補正データ記憶手段の記
憶容量を最大限に利用して補正データを補正データ記憶
手段に記憶させることが可能となる。
【0085】上記の画像処理装置は、前記補正データ作
成手段が、各ブロックの画像データにおける前記むらデ
ータの平均値を各ブロックの補正データとする構成とし
てもよい。
【0086】上記の画像処理装置は、前記制御手段が、
前記補正データを、その補正データが対応する前記ブロ
ックの位置情報と共に、かつ前記画像データ補正手段に
よる補正動作の際の各ブロックの走査順に各ブロックに
ついての補正データが並ぶように、前記補正データ記憶
手段に記憶させ、前記の画像データ補正手段が、前記補
正動作の際に、補正動作の際の画像データの走査ライン
である第1の走査ライン上、およびこれに先行する少な
くとも一つの第2の走査ライン上に位置する前記ブロッ
クの補正データにONのフラグを設定する一方、フラグ
がONの補正データを順次読み出し、各ブロックについ
ての前記補正処理を行う構成としてもよい。
【0087】上記の構成によれば、画像データ補正手段
が補正データ記憶手段から補正データを読み出し、各ブ
ロックの画像データを補正する際には、フラグがONの
補正データを順次読み出し、各ブロックについての補正
処理を行うことができる。したがって、画像データの補
正処理が容易となる。また、前記フラグは、画像データ
の補正処理を行っている第1の走査ラインだけでなく、
この第1の走査ラインに先行する第2の走査ライン上に
位置するブロックの補正データにも設定されるので、補
正データ記憶手段から補正データを取り出す処理を滞り
無く行え、画像データの補正処理を迅速に行うことがで
きる。
【0088】上記の画像処理装置は、前記画像データ補
正手段により第1のブロックに与えられる第1補正デー
タと、このブロックに隣り合う第2のブロックに与えら
れる第2補正データとに基づき、第1のブロックと第2
のブロックとの境界部付近の補正データを、第1補正デ
ータと第2補正データとの間のデータに補正するスムー
ジング処理手段を備えている構成としてもよい。
【0089】上記の構成によれば、空間フィルタ等の高
コストのハードウェアを使用することなく、少ないハー
ドウェアにより低コストにてスムージング処理が可能と
なる。
【0090】上記の画像処理装置は、第1のブロックと
これに隣り合う第2のブロックとの間に、前記画像デー
タ補正手段により第1のブロックに与えられる第1補正
データと第2のブロックに与えられる第2補正データと
の間の補正データを有する第3のブロックを設けるスム
ージング処理手段を備えている構成としてもよい。
【0091】上記の構成によれば、空間フィルタ等の高
コストのハードウェアを使用することなく、少ないハー
ドウェアにより低コストにてスムージング処理が可能と
なる。
【0092】本発明の画像処理方法は、入力された画像
データを複数のブロックに分割するとともに、これら各
ブロックの分割サイズを各ブロックの画像データにおけ
る表示むらを示す値に基づいて設定するステップと、前
記各ブロック毎の表示むらを補正するための補正データ
を作成するステップと、前記各ブロックの画像データを
対応する前記補正データにより補正するステップとを備
えていることを特徴としている。
【0093】上記の構成によれば、画像データを複数の
ブロックに分割する際の各ブロックの分割サイズが各ブ
ロックの画像データにおける表示むらを示す値に基づい
て設定されるので、例えば、表示むらの局在状態に応じ
て各ブロックのサイズを個々に設定することができる。
したがって、各ブロックの分割サイズを一律に設定する
場合と比較して、ブロックの不必要な細分化を回避する
ことができる。これにより、各ブロック毎に設定される
補正データの総量を削減し、少ない記憶容量にて補正デ
ータを記憶でき、低コストにて画像のむらの補正が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の一形態における画像処
理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、図1に示した画像処理装置における補
正データベースの作成処理を示すフローチャートであ
る。
【図3】図3(a)は、図2に示した補正データベース
の作成処理における複数ブロックへの画像の分割処理の
一例の説明図、図3(b)は、図2の処理により作成さ
れた補正データベースの一例を示すの説明図、図3
(c)は、図3(b)に示した補正データベースの作成
手順の説明図である。
【図4】図1に示した補正値取出し部による補正データ
ベース記憶部が記憶する補正データベースからの補正値
の取出し処理の説明図である。
【図5】図1に示した補正値取出し部による補正データ
ベースからの補正値の取出しタイミングの一例を示すタ
イミングチャートである。
【図6】図1に示した画像処理装置によるスムージング
処理の流れを示す説明図である。
【図7】図7(a)(b)は、図1に示した画像処理装
置によるスムージング処理の他の例を示すものであっ
て、図7(a)は、画像を複数のブロックに分割した場
合において、ブロック間の境界付近領域の補正値を補正
する前の状態を示す説明図、図7(b)は、上記境界付
近領域の補正値を、補間ブロックを挿入することにより
さらに補正した状態を示す説明図である。
【図8】画像の色むらを解消するための従来の画像処理
において、画像を複数のブロックに分割した状態を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 補正演算部(分散値計算手段、画像データ分割手
段、補正データ作成手段、制御手段、画像データ補正手
段) 2 スムージング処理部(スムージング処理手段) 3 補正データベース記憶部(補正データ記憶手段) 4 補正値取出し部(画像データ補正手段) 5 画像走査カウンタ 6 画像表示装置 7 入力画像データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C006 AF46 BB11 BC16 BF09 BF15 BF28 FA22 FA43 FA52 5C058 AA06 BA06 BB11 BB25 5C080 AA10 BB05 DD05 DD22 DD27 JJ01 JJ02 JJ04 JJ07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された画像データを複数のブロックに
    分割するとともに、これら各ブロックの分割サイズを各
    ブロックの画像データにおける表示むらを示す値に基づ
    いて設定する画像データ分割手段と、 前記各ブロック毎の表示むらを補正するための補正デー
    タを作成する補正データ作成手段と、 前記各ブロックの画像データを対応する前記補正データ
    により補正する画像データ補正手段とを備えていること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】補正データ記憶手段と、 入力された画像データの表示むらを生じるむらデータの
    分散値、および複数のブロックに分割された画像データ
    の各ブロック毎の表示むらを生じるむらデータの分散値
    を計算する分散値計算手段と、 前記各ブロック毎の表示むらを補正するための補正デー
    タを作成する補正データ作成手段と、 前記分散値を所定のしきい値と比較し、前記分散値が前
    記しきい値以上であるときに、その分散値を有する画像
    データを複数のブロックに分割する一方、前記分散値が
    前記しきい値未満であり、かつその分散値を有する画像
    データが前記ブロックの画像データであるときに、その
    分散値を有するブロックについての前記補正データを前
    記補正データ記憶手段に記憶させる制御手段と、 前記の各ブロックの画像データを対応する前記補正デー
    タにより補正する画像データ補正手段とを備えているこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記しきい値を変更可能
    であり、前記しきい値を前記補正データ記憶手段におけ
    る前記補正データの記憶可能量に基づいて設定すること
    を特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】前記補正データ作成手段は、各ブロックの
    画像データにおける前記むらデータの平均値を各ブロッ
    クの補正データとすることを特徴とする請求項1または
    2に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】前記制御手段は、前記補正データを、その
    補正データが対応する前記ブロックの位置情報と共に、
    かつ前記画像データ補正手段による補正動作の際の各ブ
    ロックの走査順に各ブロックについての補正データが並
    ぶように、前記補正データ記憶手段に記憶させ、 前記の画像データ補正手段は、前記補正動作の際に、補
    正動作の際の画像データの走査ラインである第1の走査
    ライン上、およびこれに先行する少なくとも一つの第2
    の走査ライン上に位置する前記ブロックの補正データに
    ONのフラグを設定する一方、フラグがONの補正デー
    タを順次読み出し、各ブロックについての前記補正処理
    を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装
    置。
  6. 【請求項6】前記画像データ補正手段により第1のブロ
    ックに与えられる第1補正データと、このブロックに隣
    り合う第2のブロックに与えられる第2補正データとに
    基づき、第1のブロックと第2のブロックとの境界部付
    近の補正データを、第1補正データと第2補正データと
    の間のデータに補正するスムージング処理手段を備えて
    いることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処
    理装置。
  7. 【請求項7】第1のブロックとこれに隣り合う第2のブ
    ロックとの間に、前記画像データ補正手段により第1の
    ブロックに与えられる第1補正データと第2のブロック
    に与えられる第2補正データとの間の補正データを有す
    る第3のブロックを設けるスムージング処理手段を備え
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像
    処理装置。
  8. 【請求項8】入力された画像データを複数のブロックに
    分割するとともに、これら各ブロックの分割サイズを各
    ブロックの画像データにおける表示むらを示す値に基づ
    いて設定するステップと、 前記各ブロック毎の表示むらを補正するための補正デー
    タを作成するステップと、 前記各ブロックの画像データを対応する前記補正データ
    により補正するステップとを備えていることを特徴とす
    る画像処理方法。
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