JP2002162380A - 半導体イオンセンサ - Google Patents

半導体イオンセンサ

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JP2002162380A
JP2002162380A JP2000358618A JP2000358618A JP2002162380A JP 2002162380 A JP2002162380 A JP 2002162380A JP 2000358618 A JP2000358618 A JP 2000358618A JP 2000358618 A JP2000358618 A JP 2000358618A JP 2002162380 A JP2002162380 A JP 2002162380A
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JP
Japan
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ion
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semiconductor
surface side
sensitive
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JP2000358618A
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English (en)
Inventor
Yasutaka Arii
康孝 有井
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】イオン感応部へ封止樹脂が流れ込むのを防止す
ることができる半導体イオンセンサを提供する。 【解決手段】シリコン基板1のFET形成領域では、主
表面側にゲート酸化膜5を介してゲート電極6が形成さ
れる。半導体基板1の主表面には平面形状が矩形枠状の
溝17が形成され、溝17で囲まれた島状領域1aの上
方までゲート電極6が延設される。半導体基板1の主表
面側の全面にはイオン感応性膜7が形成され、イオン感
応性膜7上には保護膜11が形成される。保護膜11に
は、イオン感応性膜7の一部よりなるイオン感応部15
を露出させる開口部11bが形成される。シリコン基板
1の主表面側においてイオン感応部15の周囲にはイオ
ン感応部15以外の部位を覆う封止樹脂のイオン感応部
15への流れ込みを阻止する凹部14が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体イオンセン
サに関するものである。
【0002】
【従来の技術】イオンセンサは溶液中の特定のイオンの
濃度を選択的且つ定量的に測定できるという特徴があ
り、特定のイオンの濃度モニタや水質分析、さらには医
療などの広い分野において使用されている。特に水質分
析分野では、水中に含まれるイオン(例えば、水素イオ
ン、塩素イオン、カルシウムイオンなど)の定量的な測
定に応用されている。従来、この種のイオンセンサには
ガラス電極が用いられていたが、最近では半導体イオン
センサが用いられるようになっている。半導体イオンセ
ンサは、従来のガラス電極と比べて、(1)小型化が容
易である、(2)集積化や多機能化が容易である、
(3)大量生産が容易である、などの利点を有してい
る。
【0003】ところで、半導体イオンセンサにおいて
は、その安定動作の実現や長寿命化を図る上でイオン感
応部以外の部分を被測定溶液に接触させないようにする
ことが肝要である。このため、従来の半導体イオンセン
サでは、イオン感応部以外の部分にエポキシ樹脂などの
封止樹脂を塗布してイオン感応部以外の部分を被覆して
いるのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記封
止樹脂は流動性を有しているので、イオン感応部以外の
部位を被覆するためにはイオン感応部を覆い隠すための
特別な装置が必要になり、コストが高くなってしまうと
いう不具合があった。なお、封止樹脂がイオン感応部上
に流れ込んでイオン感応部に封止樹脂が覆い被さると、
センサ機能が損なわれてしまうという不具合がある。
【0005】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、イオン感応部へ封止樹脂が流れ込む
のを防止することができる半導体イオンセンサを提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、半導体基板の主表面側にイオン
感応部を備えた半導体イオンセンサであって、半導体基
板の主表面側においてイオン感応部の周囲にイオン感応
部以外の部位を覆う封止樹脂のイオン感応部への流れ込
みを阻止する凹部が形成されてなることを特徴とするも
のであり、イオン感応部の周囲に封止樹脂の流れ込みを
阻止する凹部が形成されているので、イオン感応部以外
の部位を封止樹脂にて封止する際にイオン感応部を覆い
隠すような特別な装置を用いることなく封止樹脂のイオ
ン感応部への流れ込みを阻止することができ、低コスト
化を図ることができる。
【0007】請求項2の発明は、厚み方向の中間に絶縁
層が形成され主表面側に活性層が形成されたSOI基板
の主表面側にイオン感応部を備えた半導体イオンセンサ
であって、SOI基板の主表面側においてイオン感応部
の周囲にイオン感応部以外の部位を覆う封止樹脂のイオ
ン感応部への流れ込みを阻止する凹部が形成されてなる
ことを特徴とするものであり、イオン感応部の周囲に封
止樹脂の流れ込みを阻止する凹部が形成されているの
で、イオン感応部以外の部位を封止樹脂にて封止する際
にイオン感応部を覆い隠すような特別な装置を用いるこ
となく封止樹脂のイオン感応部への流れ込みを阻止する
ことができ、低コスト化を図ることができる。また、凹
部の形状にSOI基板の活性層に形成する溝の形状を反
映させることができ、SOI基板の活性層に溝をエッチ
ングにより形成する際にSOI基板の絶縁層をエッチン
グストップ層として利用することができるから、凹部の
深さを高精度に制御することができる。
【0008】請求項3の発明は、半導体基板の主表面側
にイオン感応部を備えた半導体イオンセンサであって、
イオン感応部は、半導体基板の主表面側に突出して封止
樹脂の流れ込みを阻止する突台部の主表面側に設けら
れ、半導体基板の主表面側において突台部が形成された
領域以外の部位に形成されたFETのゲート電極と繋が
れてなることを特徴とするものであり、イオン感応部が
封止樹脂の流れ込みを阻止する突台部の主表面側に設け
られているので、イオン感応部以外の部位を封止樹脂に
て封止する際にイオン感応部を覆い隠すような特別な装
置を用いることなく封止樹脂のイオン感応部への流れ込
みを阻止することができ、低コスト化を図ることができ
る。
【0009】請求項4の発明は、半導体基板の主表面側
にイオン感応部を備えた半導体イオンセンサであって、
イオン感応部は、半導体基板の所定領域の主表面側にお
いて絶縁層を介して設けられ封止樹脂の流れ込みを阻止
する半導体層よりなる突台部の主表面側に設けられ、半
導体基板の主表面側において前記所定領域以外の部位に
形成されたFETのゲート電極と繋がれていることを特
徴とするものであり、イオン感応部が封止樹脂の流れ込
みを阻止する突台部の主表面側に設けられているので、
イオン感応部以外の部位を封止樹脂にて封止する際にイ
オン感応部を覆い隠すような特別な装置を用いることな
く封止樹脂のイオン感応部への流れ込みを阻止すること
ができ、低コスト化を図ることができる。また、突台部
が半導体基板の主表面側に絶縁層を介して設けられた半
導体層よりなるので、いわゆるSOI基板の活性層の一
部をエッチングすることで突台部を形成できるから、突
台部を形成する際にSOI基板の絶縁層をエッチングス
トップ層として利用することができ、突台部の突出高さ
を高精度に制御することができる。
【0010】請求項5の発明は、請求項3または請求項
4の発明において、前記半導体基板の主表面側において
前記イオン感応部と前記FETが形成された部位との間
に前記イオン感応部への封止樹脂の流れ込みを阻止する
凹部が形成されているので、イオン感応部以外の部位を
封止樹脂にて封止する際のイオン感応部への封止樹脂の
流れ込みを請求項3または請求項4の発明よりも確実に
防止することができる。
【0011】請求項6の発明は、請求項1ないし請求項
5の発明において、前記凹部を複数設けてなるので、イ
オン感応部以外の部位を封止樹脂にて封止する際のイオ
ン感応部への封止樹脂の流れ込みを請求項1ないし請求
項5の発明よりも確実に防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態の半導
体イオンセンサは、図1および図2に示すように、半導
体基板たるシリコン基板1の主表面側にドレイン領域2
とソース領域3とが離間して形成され、ドレイン領域2
とソース領域3との間のゲート領域4上に薄いシリコン
酸化膜よりなるゲート酸化膜5を介してポリシリコンよ
りなるゲート電極6が形成されている。ドレイン領域2
上にはポリシリコンよりなるドレイン電極8が形成さ
れ、ソース領域3上にはポリシリコンよりなるソース電
極9が形成されている。ここにおいて、ドレイン電極8
およびソース電極9は、シリコン基板1の主表面側に形
成されたフィールド酸化膜10に設けたコンタクトホー
ル(図示せず)を通してそれぞれドレイン領域2、ソー
ス領域3に電気的に接続されている。また、ドレイン電
極8の所定部位上には金属電極12が形成され、ソース
電極9の所定部位上には金属電極13が形成されてい
る。なお、上述の各ポリシリコンは不純物をドープして
ある。
【0013】ところで、シリコン基板1は図1および図
2における右側がFET形成領域となっており、FET
形成領域には上述のドレイン領域2、ソース領域3、ゲ
ート領域(チャネルが形成される領域)4、ゲート酸化
膜5、ゲート電極6などにより構成されるFETが形成
されているが、図1および図2の左側におけるシリコン
基板1の主表面には平面形状が矩形枠状の溝17が形成
されており、溝17で囲まれた島状領域1aの上方まで
上述のゲート電極6が延設されている。また、シリコン
基板1の主表面側にはゲート電極6、ドレイン電極8、
ソース電極9、金属電極12,13および露出したフィ
ールド酸化膜10を覆うシリコン窒化膜よりなるイオン
感応性膜7が形成され、イオン感応性膜7上には絶縁膜
(例えば、シリコン酸化膜、PSG膜、NSG膜)より
なる保護膜11が形成されている。
【0014】保護膜11には、金属電極12の一部より
なるパッドを露出させるための開口部(図示せず)と、
金属電極13の一部よりなるパッドを露出させるための
開口部11aと、上記イオン感応性膜7の一部よりなる
イオン感応部15を露出させるための開口部11bとが
それぞれ形成されている。ここにおいて、開口部11b
は、保護膜11のうち上記島状領域1aに重なる部分の
中央部に矩形状の形状に形成されている。
【0015】また、シリコン基板1の主表面側において
イオン感応部15の周囲にはイオン感応部15以外の部
位を覆う封止樹脂のイオン感応部15への流れ込みを阻
止する凹部14が形成されている。ここにおいて、凹部
14は平面形状および断面形状が上記溝17の形状を反
映した形状に形成されており、イオン感応部15を全周
にわたって囲んでいる。
【0016】なお、本実施形態の半導体イオンセンサを
製造するには、まず異方性エッチングによってシリコン
基板1の主表面側に溝17を形成することで島状領域1
aを形成し、続いてシリコン基板1の主表面側にフィー
ルド酸化膜10を形成した後、ゲート酸化膜5を形成
し、次にゲート電極6を形成し、その後、ドレイン領域
2、ソース領域3、ゲート領域4を形成する。次に、ド
レイン電極8およびソース電極9を形成した後、イオン
感応性膜7、保護膜11を順次形成し、その後、保護膜
11に開口部11bを形成することで島状領域1aの上
方にイオン感応性膜7の一部を露出させてイオン感応性
膜7の一部よりなるイオン感応部15を形成すればよ
い。
【0017】上述のようにして形成された本実施形態の
半導体イオンセンサでは、イオン感応部15の周囲に封
止樹脂(例えば、エポキシ樹脂)の流れ込みを阻止する
凹部14が形成されているので、イオン感応部15以外
の部位を封止樹脂にて封止する際にイオン感応部15を
覆い隠すような特別な装置を用いることなく封止樹脂の
イオン感応部15への流れ込みを阻止することができ、
低コスト化を図ることができる。要するに、本実施形態
の半導体イオンセンサでは、周知のMOSFETの製造
プロセスにおいて、シリコン基板1の主表面に上記溝1
7を異方性エッチングによって形成する工程、イオン感
応性膜7を形成する工程などの一般的な半導体製造装置
で対応できる工程を追加することで、結果的に封止樹脂
のイオン感応部15への流れ込みを阻止することができ
るのである。なお、封止樹脂は例えばディスペンサを用
いて塗布されるが、凹部14に封止樹脂が溜まることに
よって封止樹脂のイオン感応部15への流れ込みが凹部
14により阻止されるので、封止樹脂によってセンサ特
性が損なわれるのを防止することができる。
【0018】なお、本実施形態では半導体基板としてシ
リコン基板1を用いているが、シリコン基板以外の半導
体基板を用いてもよい。
【0019】(実施形態2)本実施形態の半導体イオン
センサの基本構成は実施形態1と略同じであって、実施
形態1で説明したシリコン基板1の代わりに、図3に示
すように厚み方向の中間に埋込酸化膜(シリコン酸化
膜)よりなる絶縁層22が形成され主表面側にシリコン
層よりなる活性層23が形成されたSOI基板20を用
いたものである。ここに、SOI基板20は、シリコン
基板よりなる半導体基板(支持基板)21上に絶縁層2
2が形成され、絶縁層22上に活性層23が形成されて
いる。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符
号を付して説明を省略する。
【0020】本実施形態においては、実施形態1で説明
した溝17がSOI基板20の活性層23に形成されて
いる。ここに、溝17は、実施形態1で説明したように
異方性エッチングによって形成されているが、活性層2
3の主表面から絶縁層22に達する深さまで形成されて
おり、活性層23のうち溝17と絶縁層22とで囲まれ
た領域が実施形態1で説明した島状領域1aを構成して
いる。また、実施形態1で説明したFETは図3におけ
る右側に形成されている。
【0021】しかして、本実施形態の半導体イオンセン
サにおいても実施形態1と同様に、イオン感応部15の
周囲に封止樹脂の流れ込みを阻止する凹部14が形成さ
れているので、イオン感応部15以外の部位を封止する
際にイオン感応部15を覆い隠すような特別な装置を用
いることなく封止樹脂のイオン感応部15への流れ込み
を阻止することができ、低コスト化を図ることができ
る。
【0022】また、本実施形態では、SOI基板20の
主表面に形成した溝17の形状を反映した凹部14が形
成されているので、SOI基板に溝17を異方性エッチ
ングによって形成する際にSOI基板20の絶縁層22
をエッチングストップ層として利用することができ、溝
17の深さを高精度に制御することができるから、結果
的に凹部14の深さを高精度に制御することができる。
すなわち、SOI基板20の活性層23の厚さを溝17
の所望の深さに合わせて設定しておけば、エッチング時
間を管理しながら溝17を形成したり、エッチング深さ
を随時測定しながら溝17を形成する場合に比べて工程
管理が容易になり、製造工程を簡略化することができ
る。
【0023】(実施形態3)本実施形態の半導体イオン
センサの基本構成は実施形態1と略同じであって、図4
に示すように、実施形態1で説明したシリコン基板1の
一部よりなる島状領域1aをシリコン基板1の他の部位
に比べて突出させている。ここに、島状領域1aが、半
導体基板たるシリコン基板1の主表面側に突出して封止
樹脂の流れ込みを阻止する突台部を構成しており、突台
部の主表面側にイオン感応部15が設けられている。な
お、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付し
て説明を省略する。
【0024】本実施形態の半導体イオンセンサの製造方
法は実施形態1と略同じであって、実施形態1のように
異方性エッチングによって溝17を形成することで島状
領域1aを形成する代わりに、シリコン基板1の主表面
側において島状領域1aとなる部分以外の部位を所定深
さまで異方性エッチングすることによって島状領域1a
を形成すればよい。島状領域1aを形成した後の工程は
実施形態1と同じである。
【0025】しかして、本実施形態の半導体イオンセン
サでは、イオン感応部15が封止樹脂の流れ込みを阻止
する突台部たる島状領域1aの主表面側に設けられてい
るので、イオン感応部15以外の部位を封止樹脂にて封
止する際にイオン感応部15を覆い隠すような特別な装
置を用いることなく封止樹脂のイオン感応部15への流
れ込みを阻止することができ、低コスト化を図ることが
できる。要するに、本実施形態の半導体イオンセンサで
は、周知のMOSFETの製造プロセスにおいて、上記
島状領域1aを異方性エッチングによって形成する工
程、イオン感応性膜7を形成する工程などの一般的な半
導体製造装置で対応できる工程を追加することで、結果
的に封止樹脂のイオン感応部15への流れ込みを阻止す
ることができるのである。
【0026】(実施形態4)本実施形態の半導体イオン
センサの基本構成は実施形態2と略同じであって、図5
に示すように、実施形態2で説明したSOI基板20に
おける活性層23の一部よりなる島状領域1aをSOI
基板20の他の部に比べて突出させている。ここに、島
状領域1aが、半導体基板たるシリコン基板21の主表
面側において絶縁層22を介して設けられ封止樹脂の流
れ込みを阻止する半導体層よりなる突台部を構成してお
り、突台部の主表面側にイオン感応部15が設けられて
いる。なお、実施形態2と同様の構成要素には同一の符
号を付して説明を省略する。
【0027】本実施形態の半導体イオンセンサの製造方
法は実施形態2と略同じであって、実施形態2のように
異方性エッチングによって溝17を形成することで島状
領域1aを形成する代わりに、SOI基板20の主表面
側の活性層23において島状領域1aとなる部分以外の
部位を絶縁層22に達する深さまで異方性エッチングす
ることによって島状領域1aを形成すればよい。島状領
域1aを形成した後の工程は実施形態1と同じである。
【0028】しかして、本実施形態の半導体イオンセン
サでは、イオン感応部15が封止樹脂の流れ込みを阻止
する突台部たる島状領域1aの主表面側に設けられてい
るので、イオン感応部15以外の部位を封止樹脂にて封
止する際にイオン感応部15を覆い隠すような特別な装
置を用いることなく封止樹脂のイオン感応部15への流
れ込みを阻止することができ、低コスト化を図ることが
できる。また、突台部となる島状領域1aを異方性エッ
チングにより形成する際にSOI基板20の絶縁層22
をエッチングストップ層として利用することができ、突
台部の突出高さを高精度に制御することができるという
利点がある。
【0029】(実施形態5)本実施形態の半導体イオン
センサの基本構成は実施形態1と略同じであって、実施
形態1で説明したようにイオン感応部15の周囲に1つ
の凹部14を設ける代わりに、図6に示すように、イオ
ン感応部15の周囲にイオン感応部15を全周にわたっ
て囲みイオン感応部15への封止樹脂の流れ込みを阻止
する2つの凹部14a,14bを設けている点が相違す
る。図示例ではイオン感応部15を全周にわたって囲む
ように凹部14aを形成し、凹部14aを全周にわたっ
て囲むように凹部14bを形成してある。なお、実施形
態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省
略する。
【0030】しかして、本実施形態では、実施形態1の
ように1つの凹部14が設けられている場合に比べて、
イオン感応部15への封止樹脂の流れ込みをより確実に
防止することができる。なお、実施形態2の構成におい
て本実施形態と同様に2つの凹部14a,14bを設け
てもよい。
【0031】(実施形態6)本実施形態の半導体イオン
センサの基本構成は実施形態3と略同じであって、図7
に示すように、実施形態3で説明した島状領域1aの周
部に実施形態1で説明した凹部14を設けたものであ
る。
【0032】しかして、本実施形態では、実施形態3に
比べて、イオン感応部15への封止樹脂の流れ込みをよ
り確実に防止することができる。なお、実施形態4の構
成において本実施形態と同様に凹部14を設けてもよ
い。
【0033】ところで、上記各実施形態では、イオン感
応性膜7としてシリコン窒化膜を用いているが、イオン
感応性膜7の材料は測定イオンに応じて適宜変更される
ことは勿論である。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明は、半導体基板の主表面
側にイオン感応部を備えた半導体イオンセンサであっ
て、半導体基板の主表面側においてイオン感応部の周囲
にイオン感応部以外の部位を覆う封止樹脂のイオン感応
部への流れ込みを阻止する凹部が形成されてなるもので
あり、イオン感応部の周囲に封止樹脂の流れ込みを阻止
する凹部が形成されているので、イオン感応部以外の部
位を封止樹脂にて封止する際にイオン感応部を覆い隠す
ような特別な装置を用いることなく封止樹脂のイオン感
応部への流れ込みを阻止することができ、低コスト化を
図ることができるという効果がある。
【0035】請求項2の発明は、厚み方向の中間に絶縁
層が形成され主表面側に活性層が形成されたSOI基板
の主表面側にイオン感応部を備えた半導体イオンセンサ
であって、SOI基板の主表面側においてイオン感応部
の周囲にイオン感応部以外の部位を覆う封止樹脂のイオ
ン感応部への流れ込みを阻止する凹部が形成されてなる
ものであり、イオン感応部の周囲に封止樹脂の流れ込み
を阻止する凹部が形成されているので、イオン感応部以
外の部位を封止樹脂にて封止する際にイオン感応部を覆
い隠すような特別な装置を用いることなく封止樹脂のイ
オン感応部への流れ込みを阻止することができ、低コス
ト化を図ることができるという効果がある。また、凹部
の形状にSOI基板の活性層に形成する溝の形状を反映
させることができ、SOI基板の活性層に溝をエッチン
グにより形成する際にSOI基板の絶縁層をエッチング
ストップ層として利用することができるから、凹部の深
さを高精度に制御することができる。
【0036】請求項3の発明は、半導体基板の主表面側
にイオン感応部を備えた半導体イオンセンサであって、
イオン感応部は、半導体基板の主表面側に突出して封止
樹脂の流れ込みを阻止する突台部の主表面側に設けら
れ、半導体基板の主表面側において突台部が形成された
領域以外の部位に形成されたFETのゲート電極と繋が
れてなるものであり、イオン感応部が封止樹脂の流れ込
みを阻止する突台部の主表面側に設けられているので、
イオン感応部以外の部位を封止樹脂にて封止する際にイ
オン感応部を覆い隠すような特別な装置を用いることな
く封止樹脂のイオン感応部への流れ込みを阻止すること
ができ、低コスト化を図ることができるという効果があ
る。
【0037】請求項4の発明は、半導体基板の主表面側
にイオン感応部を備えた半導体イオンセンサであって、
イオン感応部は、半導体基板の所定領域の主表面側にお
いて絶縁層を介して設けられ封止樹脂の流れ込みを阻止
する半導体層よりなる突台部の主表面側に設けられ、半
導体基板の主表面側において前記所定領域以外の部位に
形成されたFETのゲート電極と繋がれてなるものであ
り、イオン感応部が封止樹脂の流れ込みを阻止する突台
部の主表面側に設けられているので、イオン感応部以外
の部位を封止樹脂にて封止する際にイオン感応部を覆い
隠すような特別な装置を用いることなく封止樹脂のイオ
ン感応部への流れ込みを阻止することができ、低コスト
化を図ることができるという効果がある。また、突台部
が半導体基板の主表面側に絶縁層を介して設けられた半
導体層よりなるので、いわゆるSOI基板の活性層の一
部をエッチングすることで突台部を形成できるから、突
台部を形成する際にSOI基板の絶縁層をエッチングス
トップ層として利用することができ、突台部の突出高さ
を高精度に制御することができる。
【0038】請求項5の発明は、請求項3または請求項
4の発明において、前記半導体基板の主表面側において
前記イオン感応部と前記FETが形成された部位との間
に前記イオン感応部への封止樹脂の流れ込みを阻止する
凹部が形成されているので、イオン感応部以外の部位を
封止樹脂にて封止する際のイオン感応部への封止樹脂の
流れ込みを請求項3または請求項4の発明よりも確実に
防止することができるという効果がある。
【0039】請求項6の発明は、請求項1ないし請求項
5の発明において、前記凹部を複数設けてなるので、イ
オン感応部以外の部位を封止樹脂にて封止する際のイオ
ン感応部への封止樹脂の流れ込みを請求項1ないし請求
項5の発明よりも確実に防止することができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す一部破断した斜視図である。
【図2】同上の概略平面図である。
【図3】実施形態2を示す一部破断した斜視図である。
【図4】実施形態3を示す一部破断した斜視図である。
【図5】実施形態4を示す一部破断した斜視図である。
【図6】実施形態5を示す一部破断した斜視図である。
【図7】実施形態6を示す一部破断した斜視図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 1a 島状領域 5 ゲート酸化膜 6 ゲート電極 7 イオン感応性膜 11 保護膜 11b 開口部 14 凹部 10 フィールド酸化膜 15 イオン感応部 17 溝

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の主表面側にイオン感応部を
    備えた半導体イオンセンサであって、半導体基板の主表
    面側においてイオン感応部の周囲にイオン感応部以外の
    部位を覆う封止樹脂のイオン感応部への流れ込みを阻止
    する凹部が形成されてなることを特徴とする半導体イオ
    ンセンサ。
  2. 【請求項2】 厚み方向の中間に絶縁層が形成され主表
    面側に活性層が形成されたSOI基板の主表面側にイオ
    ン感応部を備えた半導体イオンセンサであって、SOI
    基板の主表面側においてイオン感応部の周囲にイオン感
    応部以外の部位を覆う封止樹脂のイオン感応部への流れ
    込みを阻止する凹部が形成されてなることを特徴とする
    半導体イオンセンサ。
  3. 【請求項3】 半導体基板の主表面側にイオン感応部を
    備えた半導体イオンセンサであって、イオン感応部は、
    半導体基板の主表面側に突出して封止樹脂の流れ込みを
    阻止する突台部の主表面側に設けられ、半導体基板の主
    表面側において突台部が形成された領域以外の部位に形
    成されたFETのゲート電極と繋がれてなることを特徴
    とする半導体イオンセンサ。
  4. 【請求項4】 半導体基板の主表面側にイオン感応部を
    備えた半導体イオンセンサであって、イオン感応部は、
    半導体基板の所定領域の主表面側において絶縁層を介し
    て設けられ封止樹脂の流れ込みを阻止する半導体層より
    なる突台部の主表面側に設けられ、半導体基板の主表面
    側において前記所定領域以外の部位に形成されたFET
    のゲート電極と繋がれてなることを特徴とする半導体イ
    オンセンサ。
  5. 【請求項5】 前記半導体基板の主表面側において前記
    イオン感応部と前記FETが形成された部位との間に前
    記イオン感応部への封止樹脂の流れ込みを阻止する凹部
    が形成されてなることを特徴とする請求項3または請求
    項4記載の半導体イオンセンサ。
  6. 【請求項6】 前記凹部を複数設けてなることを特徴と
    する請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の半導体
    イオンセンサ。
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