JP2002161793A - 触媒温度推定装置 - Google Patents

触媒温度推定装置

Info

Publication number
JP2002161793A
JP2002161793A JP2000362507A JP2000362507A JP2002161793A JP 2002161793 A JP2002161793 A JP 2002161793A JP 2000362507 A JP2000362507 A JP 2000362507A JP 2000362507 A JP2000362507 A JP 2000362507A JP 2002161793 A JP2002161793 A JP 2002161793A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
catalyst
exhaust
outside air
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000362507A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4396026B2 (ja
Inventor
Kojiro Okada
公二郎 岡田
Yasuki Tamura
保樹 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2000362507A priority Critical patent/JP4396026B2/ja
Publication of JP2002161793A publication Critical patent/JP2002161793A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4396026B2 publication Critical patent/JP4396026B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関の排気通路にそなえられた触媒装置
の温度を推定する装置に関し、触媒温度を正確に推定で
きるようにする。 【解決手段】 内燃機関の排気通路に設けられた触媒装
置8と、触媒装置8に流入する排気の温度を検出する排
気温センサ14と、排気温センサ14の検出結果に影響
を与える外気の状況を検出又は推定する外気状況検出手
段16,17と、排気温センサ14の検出出力と外気状
況検出手段16,17の検出出力とに基づいて、触媒装
置8の温度を推定する触媒温度推定手段20Aとをそな
えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気通
路にそなえられた触媒装置の温度を推定する、触媒温度
推定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等に装備される内燃機関には、そ
の排気通路に、排ガス中の有害物質(HC,CO,NO
x)を浄化するための三元触媒(触媒装置)がそなえら
れている。さらに、希薄燃焼内燃機関には、希薄燃焼時
のNOxを浄化するため、排ガス中の酸素が過剰になる
酸素過剰雰囲気において機能するNOx触媒がそなえら
れている。
【0003】これらの三元触媒及びNOx触媒の浄化能
力は、その温度(触媒温度)により大きく左右される。
したがって、触媒の機能状態を考慮した最適な内燃機関
の制御を行なうためには、触媒温度を正確に把握するこ
とが重要となる。しかしながら、触媒の温度を直接計測
することが困難なため、間接的な方法により推定するこ
とになる。
【0004】例えば特開平7−217474号公報に
は、高温センサによって触媒の直上流部分の排気温度を
検出して、この検出した排気温度を、触媒ベッド温度を
代表する温度として扱う技術が開示されている。さら
に、高温センサ値と触媒ベッド温度との間には誤差があ
るため、この誤差を予め測定して両者の温度差マップを
作って記憶させておき、この温度差マップにより高温セ
ンサ値を補正して触媒ベッド温度を求める技術も提案さ
れている(特開平11−107812号公報,特開平1
1−229862号公報等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、触媒の直上
流部分の排気温度は触媒ベッド温度に近いものの、高温
センサによって検出したこの排気温度と触媒ベッド温度
との間には誤差があり、種々の補正が必要になる。ま
た、排気通路を構成する排気管は、外気に晒されており
外気によって空冷されるため、排気管の壁面温度は排気
温度よりもかなり低くなる。排気温度を検出する場合、
この排気管の壁面温度の影響を受けないようにする必要
があり、図9に示すように、高温センサ14の温度検出
部(感熱素子等)14Aを排気管壁面4Aから排気通路
4内に突設したステー14Bの先端に設置している。
【0006】また、ステー14Bは排気の流れを妨げな
いようにできるだけ細くする必要があり、また、高温の
排気に耐えるだけの耐熱性が要求されるので、ステー1
4Bの材料には通常金属が用いられる。しかしながら、
高温センサ14の温度検出部14Aを排気管壁面4Aか
ら離隔させても、温度検出部14Aと排気管壁面4Aと
の間のステー14Bによって熱伝導が行なわれるので、
排気によって高温になる温度検出部14A側から外気に
よって排気温度よりもかなり低温に空冷される排気管壁
面4A側に向かって伝熱が生じて熱が逃げる。このた
め、高温センサ14の検出結果と実際の排気温度との間
に誤差が生じてしまう。特に、ステー14Bを熱伝導性
の良い材料、例えば金属製とすると、この温度検出部1
4Aから壁面4Aへの伝熱が強まり高温センサ14の検
出誤差が大きくなりやすい。
【0007】なお、このような外気の影響は排気管だけ
ではなく触媒自体にも及ぶ。ところで、特開平7−25
9625号公報には、吸気温及び車速によって触媒が冷
却される点を考慮して排気系温度を推定する技術が開示
されているが、この技術は高温センサ14のような温度
センサを用いて触媒温度を推定するものではなく、外気
状況の温度センサへの影響は考慮しておらず、上記の課
題は解決し得ない。
【0008】また、特開平8−114513号公報に
は、排気システムの温度に関する信号を形成するにあた
って吸気温による補正を行なう技術が開示されている
が、上述のように、高温センサ14等の温度センサを用
いて触媒温度を推定するものでもなく、外気状況の温度
センサへの影響を考慮したものでもなく、やはり、上記
の課題は解決し得ない。
【0009】さらに、外気状況は、昼夜の違い,車速の
違い,季節の違いによって大きく異なり、これらの影響
を無視することはできず、より正確に外気状況を考慮す
る必要がある。本発明は、このような課題に鑑み創案さ
れたもので、触媒温度を正確に推定できるようにした、
触媒温度推定装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の触媒温度推定装置では、内燃機関の排気通路
に設けられた触媒装置に流入する排気の温度を、排気温
センサにより検出し、上記排気温センサの検出結果に影
響を与える外気の状況を外気状況検出手段により検出又
は推定し、これらの排気温センサの検出出力と外気状況
検出手段の検出出力とに基づいて、触媒温度推定手段に
よって上記触媒装置の温度を推定するように構成され
る。
【0011】したがって、触媒装置(単に触媒ともい
う)に流入する排気の温度を検出する排気温センサの出
力とこの排気温センサの検出結果に影響を与える外気の
状況とに基づいて触媒の温度を推定することになり、外
気状況を加味した触媒温度の推定が可能になり、触媒温
度の推定精度が向上する。上記外気状況検出手段は、上
記外気状況として外気の温度及び/又は速度を検出又は
推定するように構成することが好ましく、これにより、
触媒温度の推定精度をより向上させることができる(請
求項2)。
【0012】この場合、外気温度の代表値としては、吸
気温センサにより検出した値を用いることができ、予め
吸気温センサを備えた内燃機関にあっては既存のセンサ
を流用できることになり、コスト増を抑制できる。もち
ろん、触媒周囲に外気温センサを設けて、触媒周囲の外
気温度を直接検出して用いてもよく、これにより、触媒
に影響する外気温度を正確に検出できる。
【0013】また、外気の流速の代表値としては、車速
センサにより検出した値を用いることができ、予め車速
センサを備えた内燃機関にあっては既存のセンサを流用
できることになり、コスト増を抑制できる。既存のセン
サを流用できコスト増を抑制できる。さらに、上記触媒
温度推定手段は、上記排気温センサが取り付けられるセ
ンサ取付部の温度を上記外気状況検出手段の検出出力に
基づいて推定すると共に、該センサ取付部温度と上記排
気温センサの検出出力とに基づいて上記触媒装置の温度
を推定するように構成することが好ましい(請求項
3)。
【0014】このようにセンサ取付部温度を加味して触
媒温度を推定することにより、外気の影響による排気温
センサの計測誤差を排除して正確な推定を実現できる。
この場合、センサ取付部温度と排気温センサ出力との差
に基づいて補正した排気温センサ出力から触媒温度を推
定することが好ましい。温度差は温度勾配に相当しセン
サ取付部から逃げる熱量に相関するので正確な補正が可
能になる。
【0015】また、請求項4記載の本発明の触媒温度推
定装置では、内燃機関の排気通路に設けられた触媒装置
と、上記排気通路に設けられ上記触媒装置に流入する排
気の温度を検出する排気温センサと、上記排気温センサ
の検出結果に影響を与える上記排気通路における上記排
気温センサ近傍の壁面温度を検出又は推定する排気温セ
ンサ周囲状況検出手段と、上記排気温センサの検出出力
と上記排気温センサ周囲状況検出手段の検出出力とに基
づいて、上記触媒装置の温度を推定する触媒温度推定手
段とをそなえたことを特徴としている。
【0016】したがって、触媒に流入する排気の温度と
触媒装置の温度に影響を与える排気通路における排気温
センサ近傍の壁面温度とに基づいて触媒の温度を推定す
ることになり、排気通路の壁面温度を加味した触媒温度
の推定が可能になり、触媒温度の推定精度が向上する。
また、上記触媒温度推定手段は、上記排気温センサの検
出出力を上記外気状況検出手段の検出出力に基づいて補
正して得た温度を所定平均化時間内で平均して短期平均
温度を算出する第1平均化手段と、該第1平均化手段に
より算出された連続する複数の短期平均温度を移動平均
することで触媒温度を算出する第2平均化手段とを有す
ることが好ましい(請求項5)。
【0017】このように、各分割区間毎に外気の影響を
加味しながら移動平均により最終的な触媒温度を推定す
ることにより、極めて精度良く触媒温度を推定できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。図1〜図5は、本発明の一実
施形態としての触媒温度推定装置について示すものであ
り、ここでは、本触媒温度推定装置を希薄燃焼内燃機関
に適用した場合について示している。
【0019】図1に示すように、本触媒温度推定装置が
適用されたエンジン(希薄燃焼内燃機関)1は、その燃
焼室2に通じる吸気通路3および排気通路4を有してお
り、吸気通路3には、上流側から順に図示しないエアク
リーナ,スロットル弁〔ここでは電子制御スロットル弁
(ETV)〕6およびインジェクタ7が設けられてい
る。また、排気通路4には、その上流側から順に排ガス
浄化用の触媒装置としてのNOx触媒〔三元触媒一体型
の吸蔵型NOx触媒(以下、単に触媒という)〕8およ
び図示しないマフラが設けられている。インジェクタ7
は吸気マニホルド部分に気筒数だけ設けられており、各
燃焼室2の上部中央には点火プラグ5が設けられてい
る。
【0020】さらに、このエンジン1を制御するため
に、電子制御ユニット(ECU)20と、種々のセンサ
とが設けられている。本エンジン1に設けられるセンサ
として、まず吸気通路3側には、そのエアクリーナ配設
部分に、吸気流量を検出するカルマン渦式エアフローセ
ンサ(AFS)10が設けられており、排気通路4側に
は、触媒8の上流側部分に、排気温度を検出する高温セ
ンサ(排気温センサ)14が設けられ、高温センサ14
の取り付けられた排気通路部分(吸気管壁面)4には外
気温度を検出する外気温度センサ16が設けられてい
る。
【0021】なお、高温センサ14は、排気管壁面4A
から排気通路4内に突設したステー14Bと、ステー1
4Bの先端に設設された温度検出部(感熱素子等)14
Aとをそなえている。また、外気温度センサには、吸気
温センサ16を利用してもよい。この外気温度センサ
は、排気通路(排気管)4に温度影響を及ぼす外気の温
度情報が得られるものであれば良く、吸気温センサ16
を予め備えたものにあってはこの既存のセンサを利用す
ることにより、コスト増なく外気温度センサを構成する
ことができるが、もちろん、専用の外気温度センサを設
けても良い。
【0022】さらに、その他のセンサとして、図示しな
いクランクシャフトの回転に同期して信号を出力するク
ランク角センサ15、車速を検出する車速センサ17等
が設けられている。なお、排気通路4の壁部(排気管壁
部)4Aに対する外気の流速は車速とほぼ同一ととらえ
ることができるので、車速センサ17は、排気管壁部4
Aに対する外気の流速を検出する外気流速センサとして
も機能するようになっている。
【0023】なお、外気温度や外気流速は、触媒装置の
温度推定に影響を与える外気の状況であるため、外気温
度センサ(吸気温センサ)16及び外気流速センサ(車
速センサ)17は外気状況検出手段に相当する。ECU
20は、運転状態に応じて空燃比や点火時期を制御する
一方、その触媒温度を推定する機能要素(触媒温度推定
手段)20Aにより、触媒8の触媒温度を推定するよう
になっている。この触媒温度の推定は、触媒8の劣化度
合いあるいは再生度合いを判定したり、また、十分に触
媒機能が発揮されている状態か否かを判定したりする上
で必要になるものである。
【0024】本触媒温度推定装置は、このようなECU
20の触媒温度推定手段20Aと、上記の高温センサ
(排気温センサ)14と、外気温度センサ16と、外気
流速センサとしての車速センサ17とをそなえている。
また、触媒温度推定手段20Aには、平均化時間設定手
段21,第1平均化手段22,第2平均化手段23が設
けられている。平均化時間設定手段21では、各制御周
期における平均化区間についての平均化時間を設定す
る。第1平均化手段22では、排気温センサ14の検出
出力を外気状況検出手段16,17の検出出力に基づい
て補正して得た温度を、平均化時間設定手段21で設定
された所定平均化時間内で平均して短期平均温度を算出
する。第2平均化手段23では、第1平均化手段22に
より算出された連続する複数の短期平均温度を移動平均
することで触媒温度を算出する。
【0025】そして、触媒に流入する熱量、及び排気ガ
スと触媒との間の熱伝達率が触媒の温度変化に及ぼす影
響や、高温センサ(排気温センサ)14や触媒8への外
気の温度影響を考慮しながら触媒温度を推定するように
なっている。ここで、触媒温度に影響を及ぼす要因を整
理すると、この要因には、触媒前面から後面に向かう
熱伝導と、排ガスからの熱伝達と、未燃成分による
発熱と、外気への放熱とがあり、ここでは、触媒前
面から後面に向かう熱伝導に対するパラメータには後述
の短期平均化時間を、排ガスからの熱伝達に対するパ
ラメータには後述の排気流速係数(AFS係数)を、
未燃成分による発熱及び外気への放熱に対するパラメ
ータには後述の排ガス温度補正係数を用いている。
【0026】また、温度推測のために、以下のように仮
定している。触媒内を通過する排ガス温度は、触媒入口
排温とする(仮定1)。未燃成分による発熱は排気流速
に比例する。但し、リーン運転か否かによって別設定と
する(仮定2)。外気への放熱は排気流速に比例する
(仮定3)。触媒前面から計測点まで、触媒温度演算期
間で熱伝導する(仮定4)。伝導熱は、触媒内排ガスか
らの熱伝達、未燃成分による発熱、外気への放熱を受け
ながら計測点へ向かう(仮定5)。
【0027】以上の仮定から、計測点熱温度Tdpは、次
式のように近似できるものとする(仮定6)。なお、重
み係数は、熱量を温度に変える変換係数に相当する。 計測点熱温度Tdp=∫(触媒内排ガス温度×熱伝達係数
×発熱係数×放熱係数×重み係数)dT なお、積分範囲は、0〜触媒温度演算期間とする。
【0028】さらに、上式を次のように離散化し、触媒
温度を推測するものとする(仮定7)。 触媒温度=Σ(触媒入口排温×排ガス温度補正係数×排
気流速係数)/Σ排気流速係数 ただし、熱伝達係数×重み係数≒排気流速係数/Σ排気
流速係数,発熱係数×放熱係数≒排ガス温度補正係数 また、外気の影響は後述する外気補正係数により補正す
るものとする(仮定8)。
【0029】ところで、ここでは、触媒温度推測に移動
平均を使用するため、使用RAM数の制限を受ける。そ
こで、触媒温度演算期間を分割し、各分割期間(これ
を、短期平均化期間という)の平均値を移動平均する手
法を導入する。上記の分割は、分割数を多くすれば演算
精度は高まるが演算負担が大きくなり、分割数を少なく
すれば演算負担は減るが演算精度が低下するので、精度
的に許容しうる範囲でできるだけ少ない分割を設定する
ことが好ましい。ここでは、分割数は5分割としてい
る。したがって、上記の仮定7式は次式となる。
【0030】なお、触媒温度(n)を算出するための短期
平均温度は、第1平均化手段22により算出され、触媒
温度(n)は、第2平均化手段23により算出される。 触媒温度(n)=Σ{短期平均温度(k)×排気流速係数
(k)}/Σ排気流速係数(k) ただし、k=n−4,n−3,n−2,n−1,n 短期平均温度=Σ(触媒入口排温×排ガス温度補正係数
×外気補正係数)/積算回数 積算回数=平均化時間/計算周期 この実施形態では、排気流速として、吸気流量を検出す
るカルマン渦式エアフローセンサ(AFS)10の検出
値を流用するので、排気流速係数をAFS係数とも呼
ぶ。この排気流速係数(AFS係数)は、排気ガスから
触媒への熱伝達率に相関するものであり、熱伝達率は排
気流量(流速)の影響を受け前述のように排気流量(A
FS周波数)が少ない程熱伝達率も低いという特性に基
づき、図5に示すように、排気流速係数(AFS係数)
は、平均AFS周波数が大きい程大きく、平均AFS周
波数が小さい程小さくなるように予め設定されている。
なお、平均AFS周波数は、次式により算出される。
【0031】平均AFS周波数=AFS周波数積算値/
積算回数 積算回数=平均化時間/計算周期 また、排気温センサ14の応答遅れを、次式にて補償す
るようにしている。 触媒入口排温=排気温センサ計測温度+入口排温補正量 なお、入口排温補正量(n)=kout×入口排温補正量
(n−1)+(1−kout)×{Rout×(Tdet(n)−
det(n−1))} ただし、Tdet:排気温センサ計測温度 kout:フィルタ定数 Rout:入口排温反映係数テーブル このような触媒温度の推定について具体的に説明する
と、例えば、ある時点で触媒8の触媒温度がTe1℃にな
っているものとする。そして、上流からTe2℃の排気ガ
スが触媒8に流入し(排気ガスの温度は高温センサ14
により測定)、その結果、触媒温度がTe3℃に上昇した
ものとする。この時、触媒温度がTe1℃からTe3℃に変
化するのに要する時間は、触媒8に流入する熱量と、排
気ガスと触媒8との間の熱伝達率により左右される。つ
まり、流入する熱量が大きい程、また、熱伝達率が高い
程、触媒温度の上昇速度は速くなるのである。
【0032】そして、触媒8に流入する熱量,及び排気
ガスと触媒8との間の熱伝達率は、共に単位時間当たり
の排気流量(流速)により影響を受け、排気流量が多い
ほど同じ排気温度であっても流入する熱量も多くなり、
また、熱伝達率も高くなる。このため、同じ排気温度の
排気ガスであっても、その流量が少ないときは、流量が
多いときに比べて触媒8に流入する熱量も少なく、熱伝
達率も低くなり、触媒温度が変化(上昇)するのにかか
る時間も長くなる。また、外気への放熱も排気流量が多
いほど同じ排気温度であっても流出する熱量も多くな
り、熱伝達率も高くなるため、同じ排気温度の排気ガス
であっても、その流量が少ないときは、流量が多いとき
に比べて触媒8から流出する熱量も少なく、熱伝達率も
低くなり、触媒温度が変化(低下)するのにかかる時間
も長くなる。
【0033】本触媒温度推定装置では、このような触媒
温度の温度変化と排気流量との関係に着目し、例えば図
2に示すようにして触媒温度の推定を行なうようになっ
ている。図2を用いて説明すると、本触媒温度推定装置
では、図2(a)に示すように、時点tXにおける触媒
温度を、ある時点t0から時点tXまでに触媒8に流入し
た排ガスの排気温度に基づき推定するようになってい
る。この時点t0から時点tXまでの時間tt0Xは、時点t
0で触媒8に流入した排ガスの触媒温度への影響がなく
なるまでの時間に相当する。したがって、時点t0から
時点tXまでの時間tt 0Xは、排ガスの流量により変化す
るが、ここでは、時点t0から時点tXまでを複数(ここ
では5つ)の区間(N−4,N−3,N−2,N−1,
N)に分け、各区間の時間tt(tt(N-4) ,tt(N-3) ,tt
(N-2) ,tt(N-1) ,tt(N) )を排気流量(単位時間あた
りの流量であり、流速に相関する)に基づき設定してい
る。なお、以下、上記の区間を平均化区間といい、その
区間の時間を平均化時間という。
【0034】つまり、定常走行時の平均的な基準排気流
量における時間tt0Xを5等分して基準時間ttBASEを設定
し、ある平均化区間における排気流量が基準排気流量よ
りも多ければ平均化時間ttを基準時間ttBASEよりも短く
設定し、基準排気流量よりも少なければ基準時間ttBASE
よりも長く設定するようにして、時点t0での排気流量
に基づき平均化時間tt(N-4) を設定する。次に、時点t
0から平均化時間tt(N-4) 経過後(時点t1)における排
気流量に基づき平均化時間tt(N-3) を設定する。さら
に、時点t1から平均化時間tt(N-3) 経過後(時点t2
における排気流量に基づき平均化時間tt(N-2) を設定
し、以下、順次平均化時間tt(N-1) ,tt(N)を設定して
いく。
【0035】そして、各平均化時間ttを設定していくと
ともに、合わせて各区間内での排気温度の平均値(短期
平均温度)TeAVE(例えばTeAVE(N-4),TeAVE(N-3),
TeAVE(N-2),TeAVE(N-1),TeAVE(N))を算出してい
く。そして、算出した各平均化区間の短期平均温度TeA
VEをさらに平均化することにより、時点tXでの触媒温
度の推定値とする。時点tXでの触媒温度の推定値が算
出されると、次は、図2(b)に示すように、時点tX
での排気流量に基づき、次の平均化区間(N+1)の平
均化時間tt(N+1) を設定するとともに、短期平均温度T
eAVE(N+1) を算出する。そして、平均化区間(N−4)
は使わずに平均化区間(N−3)から平均化区間(N+
1)までの5つの平均化区間の短期平均温度TeAVE(例
えばTeAVE(N-3),TeAVE(N-2),TeAVE(N-1),TeAVE
(N),TeAVE(N+1))を平均化することにより、時点t
X+1での触媒温度の推定値を算出する。このような短期
平均温度TeAVEに対する移動平均を用いた手法により、
順次触媒温度を推定更新していく。
【0036】ここで、外気補正係数について説明する。
触媒温度を推定する際に外気の影響は、高温センサ(排
気温センサ)14の検出値及び実際の触媒温度に及ぶ。
つまり、高温センサ14ではステー14Bを介して温度
検出部14Aから吸気管壁面4Aへと熱伝導が行なわれ
るので、排気によって高温になる温度検出部14A側か
ら外気によって排気温度よりもかなり低温に空冷される
排気管壁面4A側に向かって伝熱が生じる。
【0037】そこで、壁面温度(吸気管壁面4Aの温
度)を求める必要があり、本実施形態では、外気温と外
気流速から壁面温度推定するようにしている。すなわ
ち、外気温と壁面温度との差(温度勾配)が大きい程、
壁面から外気に逃げる熱量(熱伝達量)は多くなり、ま
た、外気と壁面との熱伝達率は、外気流速により異な
り、外気流速が大きい程、壁面から外気に逃げる熱量
(熱伝達量)は多くなる。このため、壁面温度は、外気
温と壁面温度との温度差(温度勾配)と、外気流速とに
応じて外気の温度影響を受けるものと考えられる。した
がって、外気温と壁面温度との温度差と、外気流速とを
パラメータとした関数により、壁面温度を推定すること
ができる。ここでは、例えば、温度差及び外気流速から
壁面温度を得るためのマップ(図示略)を実験結果等に
基づいて予め用意して、このマップから壁面温度を求め
るようにしている。
【0038】ここでは、外気温は吸気温センサ16で測
定したエンジンの吸気温で代表するが、エアコン用外気
温センサ値等で代表してもよい。また、外気温と壁面温
度との差を計算する際、壁面温度としては、前回計算値
を用いればよい。最初の計算時の壁面温度としては、高
温船さ4によるセンサ出力温度を用いればよい。また、
単に壁面温度をセンサ出力温度で代用してもよい。
【0039】外気流速は前述のように車速で代表する
が、床下形状の影響によっては、車速によって風の流れ
が変わり触媒8及び高温センサ14近傍の流速が変わる
ことがあり、この場合には、車速の関数として外気流速
を算出することができ、例えば、実験結果等に基づいて
設定したマップ(図示略)を用いて車速を求めることが
できる。
【0040】また、熱放射(ふく射)の影響も考慮する
場合は、熱放射量は壁面温度の関数となるので、壁面温
度を温度勾配(外気温と壁面温度との温度差)と外気流
速と壁面温度(求め方は上記と同様)との関数とするこ
とができ、例えば、実験結果等に基づいて設定したマッ
プ(図示略)を用いて壁面温度を求めることができる。
【0041】高温センサ14先端の温度検出部14Aか
らセンサ取付部側へ熱伝導によって逃げる熱により、実
際の排気温度に対してセンサ出力温度は低くなることに
着目して高温センサ14の検出値を補正するのが外気補
正係数であるが、逃げる熱量(熱伝導量)は、温度差
(温度勾配)が大きい程多くなるので、外気補正係数
は、高温センサ14の出力温度と推定した壁面温度との
差を算出して、この温度差に対する関数としてあらわす
ことができる。このため、実験結果等に基づいて設定し
たマップ(図示略)を用いて高温センサ14の出力温度
と推定した壁面温度との温度差から外気補正係数を求め
ることができる。この温度差算出のときの高温センサ1
4の出力温度にも、前回計算値を用いればよい。
【0042】本発明の一実施形態としての触媒温度推定
装置は、上述のように構成されているので、例えば、図
3に示すフローチャートのようにして、本触媒温度推定
装置による触媒温度推定方法が実施される。なお、ここ
では、排気流量と吸気流量とが略等しいものとして、吸
気流量に相関するAFS(排気流量検知手段)10の出
力(AFS周波数)と、高温センサ14で検出される排
気温度とに基づき、触媒温度を推定するものとする。
【0043】図3のフローチャートに示すように、本触
媒温度推定装置では、まず、AFS10により出力され
たAFS周波数を読み込み(ステップS100)、平均
化時間設定手段21により、読み込んだAFS周波数に
対応して今回の平均化区間(N)の平均化時間を決定す
る(ステップS110)。平均化時間は、排気ガスから
触媒8に熱が伝達されるのに要する時間に相関するもの
であり、前述のように排気流量が少ない程、仮に同じ排
気温度であっても単位時間あたりの排ガスの持つ熱量が
小さく、触媒に伝わる熱量も小さくなり、同じ熱量が伝
わるのにも時間がかかるという特性に基づき、図4に示
すように、AFS周波数が大きい程短くなり、AFS周
波数が小さい程長くなるように予め設定されている。
【0044】平均化区間(N)の平均化時間が決定され
ると、次式に示すように、外気補正係数を設定するとと
もに、ECU20の計測周期毎にそれぞれ計測周期,排
気温度,AFS周波数を積算し、計測周期積算値,排気
温度積算値,AFS周波数積算値を算出していく。次式
において、(n) は今回の計算周期の値、(n-1) は前回の
計算周期の値であることを示している。
【0045】 計測周期積算値(n)=計測周期積算値(n-1)+計算周期 排気温度積算値(n)=排気温度積算値(n-1)+排気温度×
補正係数×外気補正係数 AFS周波数積算値(n)=AFS周波数積算値(n-1)+A
FS周波数 なお、排気温度の積算時に排気温度に乗算している補正
係数は、排ガス温度補正係数であって、この係数は、排
気温度が変化しない定常時においても存在する定常誤
差、例えば、高温センサ14と触媒8との位置が離れて
いることによるその間の熱損失や、触媒8内での反応熱
等を補正するためのものであり、エンジン負荷やエンジ
ン回転速度、或いは排気流量(AFS周波数)をパラメ
ータとして、実験により求めるものとする。また、外気
補正係数については、外気温と壁面温度との温度差(温
度勾配)及び外気流速からマップ(図示略)を用いて壁
面温度を推定し、高温センサ14の出力温度と推定した
壁面温度との差を算出して、この温度差からマップ(図
示略)を用いて外気補正係数を求める(以上、ステップ
S120)。これらの積算処理は、計測周期積算値(n)
が平均化時間以上になるまで行なう(ステップS13
0)。
【0046】平均化時間,排気温度積算値,AFS周波
数積算値が算出されると、次に、第1平均化手段23に
より、今回の平均化区間(N)における短期平均温度
(N)とAFS係数(N)とを決定する。短期平均温度
(N)は次式により算出される。 短期平均温度(N)=排気温度積算値/(平均化時間/
計算周期) AFS係数(N)は排気流速係数であって排気ガスから
触媒への熱伝達率に相関するものであり、熱伝達率は排
気流量(流速)の影響を受け前述のように排気流量(A
FS周波数)が少ない程熱伝達率も低いという特性に基
づき、図5に示すように、平均AFS周波数が大きい程
大きく、平均AFS周波数が小さい程小さくなるように
予め設定されている。
【0047】なお、平均AFS周波数は、字式により算
出される。 平均AFS周波数=AFS周波数積算値/(平均化時間
/計算周期) 短期平均温度(N),AFS係数(N)の決定後は、平
均化時間,排気温度積算値,AFS周波数積算値をリセ
ットする(以上、ステップS140)。そして、第2平
均化手段24により、決定した短期平均温度(N)とA
FS係数(N)とに基づき、次式に示すようにして触媒
温度〔図2(a)に示す場合では、時点tXでの触媒温
度〕を推定する。
【0048】触媒温度=Σ〔短期平均温度(m) ×AFS
係数(m) 〕/ΣAFS係数(m) ここで、mは平均化区間の区間番号であり、図2(a)
に示す場合では、mはN−4〜N,図2(b)に示す場
合では、mはN−3〜N+1となる(以上、ステップ1
50)。ただし、始動直後等5つの平均化区間が全ては
算出されていない場合には、算出されている平均化区間
の短期平均温度,AFS係数から触媒温度を推定する。
【0049】なお、触媒温度変化は、触媒容量,管形
状,各材質等の影響を受けるが、ここでは、これらの影
響は上記係数(補正係数,AFS係数)に既に含んでい
るものとしている。したがって、エンジン,車種が異な
れば上記係数はそれぞれあらためて設定するものとす
る。以上、本触媒温度推定装置による触媒温度の推定方
法について説明したが、このような方法により触媒温度
を推定することにより、例えば、図2(a)に示す場合
において時点t4における吸気流量(AFS周波数)が
少ない場合と多い場合とを比較すると、時点t4におけ
る吸気流量が少ない場合には、吸気流量が多い場合に比
べて平均化区間(N)の平均化時間tt(N) が長く設定さ
れるので、触媒温度の算出タイミング(時点tX)は遅
くなる。つまり、排気温度(短期平均温度)が同じであ
っても、それが触媒温度に反映されるまでに時間がかか
ることになるのである。
【0050】このように本触媒温度推定装置によれば、
短期平均温度の平均化区間を吸気流量(AFS周波数)
によって可変とすることにより、触媒8に流入する総熱
量の違いが触媒温度の時間変化に与える影響を取り入れ
ることが可能になり、排気温度や排気流量が変化する過
渡時であっても、正確に触媒温度を推定することができ
るという利点がある。
【0051】特に、短期平均温度の算出に、高温センサ
14の検出値を用いるが、高温センサ14先端の温度検
出部14Aからセンサ取付部側へ熱伝導によって逃げる
熱により、高温センサ14の出力温度は実際の排気温度
に対して低くなるが、外気補正係数によってこの外気に
よる影響分が補正されるため、高温センサ14によって
触媒に流入する排気温度を正確に求めることができるよ
うになり、短期平均温度をより精度良く算出することが
できる効果がある。したがって、より一層正確に触媒温
度を推定することができる。
【0052】さらに、高温センサ14自体についても応
答遅れが存在するが、特に排気流量が多い運転域では触
媒8の上流での排気温度に対する触媒温度の応答遅れが
小さくなるため、高温センサ14自体の応答遅れが無視
できなくなる。しかしながらこの場合には高温センサ1
4の応答遅れの補正を行なうようにすればよく、次のよ
うに高温センサの応答遅れを一次遅れで近似して触媒8
の上流での排気温度を求めるようにすればよい。
【0053】実際の計算では一次フィルタを用いるもの
とすると、高温センサ14で検出した温度と実際の触媒
8の上流位置(高温センサ14の取り付け位置)での排
気温度との関係は次式で表すことができる。なお、次式
においてHT(n) は今回の計算周期での高温センサ値
(℃)、HT(n-1) は前回の計算周期での高温センサ値
(℃)、aはフィルタ定数である。
【0054】 HT(n) =(1−a)×HT(n-1) +a×排気温度 上式を変形すると排気温度を下記のように表すことがで
きる。 排気温度=1/a×HT(n) −(1−a)/a×HT(n
-1) ここで、上式において反映係数(フィルタ定数)R〔R
=(1−a)/a〕を用いると次式のようになる。
【0055】排気温度=(1+R)×HT(n) −R×H
T(n-1)=HT(n) +R×〔HT(n) −HT(n-1) 〕 実際には高温センサ値の出力信号に種々の要因によりノ
イズがのる可能性があるため、ノイズ対策として〔HT
(n) −HT(n-1) 〕の代わりにフィルタ処理を実施した
次式のようなΔHT(n) を使用する。なお、Kはフィル
タ定数である。
【0056】排気温度=HT(n) +R×ΔHT(n) ΔHT(n) =K×ΔHT(n-1) +(1−K)×〔HT
(n) −HT(n-1) 〕 以上のようにして高温センサ14の応答遅れを考慮した
排気温度(触媒8の上流での排気温度)を求めることが
でき、このように求めた排気温度に基づき触媒温度の推
定を行なうことにより、より正確な触媒温度の推定が可
能になるという利点がある。なお、式中の係数R及びK
は、いずれも実験等により求めることができる。
【0057】また、上述の実施形態では触媒8の全体が
同じ温度と仮定し、代表して触媒中央部の温度を推定し
ているが、実際には触媒8の各部位により温度が異なる
場合が多い。その場合でも上述した触媒温度の推定方法
を利用すれば、触媒8の上流での排気温度から触媒中央
部の温度を推定したのと同様にして触媒8の他の部位、
例えば、図6に示すように触媒前部(上流部)、触媒後
部(下流部)の温度を推定することも可能である。
【0058】この場合、図7に示すように触媒8内の熱
伝導時間に相関すると考えられる平均化時間を触媒前面
からの距離に比例して変更することにより、触媒中央部
の温度を推定した時のパラメータから触媒前部及び後部
の温度を推定することが可能になる。また、定常誤差を
補正するための補正係数は図8に示すように各部位によ
って変更する必要があるが、熱伝達率に相関するAFS
係数は変更しなくてもよい。
【0059】したがって、本触媒温度推定装置により推
定した触媒温度を用いることにより、より精度の高いエ
ンジン制御が可能になる。例えば、本エンジン1のよう
な希薄燃焼内燃機関では、触媒(三元触媒一体型の吸蔵
型NOx触媒)8上に吸蔵されたNOxを放出するNO
x放出制御が必要となるが、触媒8のNOx還元機能が
発揮される活性温度になる前にNOx放出制御を実行し
てNOxの放出を行なうと、浄化されないNOxを大気
中に放出してしまうことになる。したがって、触媒8が
活性温度に達しているか否かを判定することは重要とな
るが、本触媒温度推定装置により推定した触媒温度を用
いることにより、放出されたNOxを確実に還元できる
触媒温度においてNOx放出を行なうことが可能にな
る。
【0060】また、希薄燃焼運転時には、燃料中のS
(硫黄)成分から生成された排ガス中のSOxも触媒8
に吸蔵されるため(S被毒)、吸蔵されたSOxを放出
して触媒8の劣化を防止しNOx浄化効率を維持するた
めの再生制御も必要となるが、SOxの放出速度は触媒
温度に対して指数関数的に増加する。したがって、触媒
8の再生度合いを判断する上で触媒温度の変化の履歴は
重要となるが、本触媒温度推定装置のような方法により
触媒温度を推定することにより、触媒温度の変化の履歴
を正確にとることができ、正確に触媒8の再生度合いを
判断することが可能になる。
【0061】らに、本触媒温度推定装置により推定した
触媒温度を触媒耐熱温度の判定に用いた場合には、確実
に触媒8の熱劣化を防止することが可能になる。例え
ば、通常触媒8はリーン雰囲気となると熱劣化しやすく
なるので、触媒8がリーン耐熱温度以上となった場合に
はリーン運転を禁止すればよい。また、耐熱温度に達す
るまで最適な空燃比制御が行なえるため、燃費の面でも
有利である。例えば、触媒8が高温となる条件では通
常、空燃比よりもリッチとして燃料気化熱による冷却を
行なうが、その際触媒8の個体差や制御のバラツキを見
込んでリッチ度合いは大きめに設定されているので、本
推定装置により正確に触媒温度を推定することによりリ
ッチ度合いを最適にすれば燃料を低減することができ
る。
【0062】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々変形して実施することができる。つまり、本発明は、
外気の空冷によって、高温センサ14の温度検出部14
Aからセンサ取付部側へ逃げる熱に着目して、この高温
センサ14の出力温度が実際の排気温度に対して低くな
る分を補正することによって、高温センサ14で検出す
べき排気温度を正確に求めることを趣旨としており、上
記の実施形態だけでなく高温センサ(吸気温センサ)1
4を用いて触媒温度を推定する場合に広く採用すること
ができ、触媒温度の推定精度の向上に寄与するものであ
る。
【0063】なお、上記実施形態では、壁面温度を外気
状況から推定しているが、この壁面温度を壁面温度セン
サ(排気温センサ14の検出結果に影響を与える排気通
路における排気温センサ近傍の壁面温度を検出するの
で、排気温センサ周囲状況検出手段に相当する)によっ
て直接計測してもよい。つまり、外気の温度情報に代え
て、高温センサ14の取り付けられた部分の排気管壁面
4Aの温度を検出してもよい。この場合、例えば、図1
に示すように、高温センサ14のケーシング内に排気管
壁面4Aの温度を検出する壁面温度センサ16Aを格納
して、高温センサ14のステー14Bの基部が結合する
排気管壁面4Aの温度を検出するようにしてもよい。あ
るいは、図1に二点差線16B,16Cで示すように、
高温センサ14と別体にして高温センサ14の近傍(排
気管外壁面や触媒のケース外面等)に壁面温度センサを
設けても良い。
【0064】また、排気温センサ14は、ステー14B
の断面積(特に、排気管壁面4A方向への投影面積)或
いは表面積が大きい程、センサ取付部側へ逃げる熱が多
くなり、また、材質により熱伝導率は異なるため、排気
温センサ14の種類により外気補正係数マップは異なる
ものを設定する必要がある。さらに、より簡素化した手
法として、吸気温(または外気温、または壁面温度)に
対する外気補正係数の関数、又は、車速に対する外気補
正係数の関数、又は、吸気温(または外気温、または壁
面温度)と車速に対する外気補正係数の関数を、単純に
直接的に実験等により求めて、これに基づいて、各マッ
プを作成して、これらのマップを用いて排気温センサ1
4の出力を補正しても良い。
【0065】また、上記実施形態では、触媒から直接外
気に放熱される熱は、排ガス温度補正係数に含まれてい
る。ただし、排ガス温度補正係数は、未燃成分による触
媒上での反応による発熱の一影響も合わせたものとなっ
ている。そこで、従来の排ガス温度補正係数は、未燃成
分の発熱分のみに関する係数とし、触媒から外気に放熱
される熱の影響は、別途設けた触媒放熱補正係数により
補正するようにしても良い。
【0066】なお、触媒放熱補正係数は、外気温と外気
流速とに対する関数、例えばマップとする。また、外気
温はエンジン吸気温(吸気温センサで測定)で代表するほ
か、エアコン用外気温センサ値で代表してもよく、新た
に排気系に外気温センサを取り付けてもよい。外気流速
は車速で代表する。この場合も、床下した形状の影響に
より、車速によって風の流れが変わり触媒8及び高温セ
ンサ14近傍の流速が変わる場合は、車速の関数、例え
ばマップとすればよい。
【0067】この変更により、短期平均温度は下式によ
り求められる。 短期平均温度=排気温度積算値/(平均化時間/計算周
期) ただし、排気温度積算値(n)は、 排気温度積算値(n)=排気温度積算値(n−1)+排
気温度×排ガス温度補正係数×外気補正係数×触媒放熱
補正係数 なお、触媒担体に直接温度センサを取り付けるかあるい
は触媒担体に温度センサを接触させる等により、触媒温
度を温度センサにより直接検出しようとした場合でも同
様である。
【0068】また、温度センサには、サーミスタタイ
プ,白金抵抗体タイプ,熱電対タイプ等があるが、どの
センサでも同様である。また、上述の実施形態では、平
均化区間の決定において、触媒8を通過する排気流量を
吸気流量によって代用しているが、排気流量を直接計測
するようにしてもよい。また、吸気流量の計測手段とし
ては、カルマン渦式エアフローセンサに限定されず、そ
れ以外のセンサや流量計を用いてもよい。さらに、エン
ジン負荷,エンジン回転速度が高い程、排気流量も多く
なることから、エンジン負荷とエンジン回転速度とに基
づき平均化時間を決定するようにしてもよい。さらに、
簡略化して車速から平均化時間を決定するようにしても
よい。
【0069】上述のような方法を用いることにより、計
算ロジックの簡略化やコスト低減の効果を得ることがで
きる。また、上述の実施形態では、三元触媒一体型のN
Ox触媒をそなえたエンジンに本触媒温度推定装置を適
用した場合について説明したが、三元触媒とNOx触媒
とを別々にそなえたエンジンに適用することもできる。
この場合には、各触媒毎に補正係数,平均化時間,AF
S係数を設定することにより、各触媒毎の触媒温度を推
定することが可能になる。
【0070】また、触媒8の上流のエンジン1に近接し
た位置に、主に冷態始動の排ガス浄化のために三元触媒
又は酸化触媒(以下、近接触媒と言う)を設置するよう
にしてもよい。その際に近接触媒の温度を推定する場合
には、高温センサ14により検出した排気温度を用いて
もよいし、近接触媒の上流に別の高温センサを設けてそ
のセンサにより測定した排気温度により近接触媒の温度
を推定するようにしてもよい。そして、触媒8の温度制
御を行なう場合には、近接触媒の温度が耐熱温度を越え
ないことにも注意しながら制御すればよい。これによっ
て、触媒8及び近接触媒の両方の温度を最適に制御する
ことができるようになる。
【0071】さらに、触媒に直接高温センサを取り付け
て触媒温度を直接測定した場合にも上述した温度推定方
法を適用することができる。即ち、触媒8の特定部位の
温度を直接測定した場合でも触媒の他の部位は同じ温度
とは限らないので、他の部位についてはやはり温度を推
定することが必要となるのである。例えば、触媒前部に
高温センサを取り付けた場合には、上述した実施形態と
同様の方法にて触媒中央部,触媒後部の温度を推定する
ことが可能である。
【0072】また、上述した実施形態では、高温センサ
により測定した温度に基づき触媒温度を推定している
が、特定部位の温度を高温センサで測定する代わりにエ
ンジン運転条件によるマップ値など他の方法で推定する
ようにしてもよい。例えば、エンジン負荷,エンジン回
転速度のマップ値を用いて推定してもよいし、車速によ
るマップ値を用いて推定してもよい。この場合、前記推
定温度(例えば触媒入口温度)に基づき、さらに上述の
実施形態の方法により過渡時の温度を推定することにな
るため、二段階の推定となって誤差が大きくなる可能性
もあるが、高温センサを省略してコストを低減できると
いう利点がある。
【0073】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の触媒温度推定装置によれば、触媒に流入する排気
の温度を検出する排気温センサと排気温センサの検出結
果に影響を与える外気の状況とに基づいて触媒の温度を
推定するため、外気状況を加味した触媒温度の推定が可
能になり、触媒温度の推定精度を向上させることができ
る効果がある。
【0074】請求項2記載の本発明の触媒温度推定装置
によれば、触媒温度の推定精度をより確実に向上させる
ことができる。請求項3記載の本発明の触媒温度推定装
置によれば、外気の影響による排気温センサの計測誤差
を排除して触媒温度の正確な推定を実現することができ
る。請求項4記載の本発明の触媒温度推定装置によれ
ば、触媒に流入する排気の温度と触媒装置の温度に影響
を与える排気通路における排気温センサ近傍の壁面温度
とに基づいて触媒の温度を推定することになり、排気通
路の壁面温度を加味した触媒温度の推定が可能になり、
触媒温度の推定精度が向上する効果がある。
【0075】請求項5記載の本発明の触媒温度推定装置
によれば、各分割区間毎に外気の影響を加味しながら移
動平均により最終的な触媒温度を推定することにより、
極めて精度良く触媒温度を推定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかる希薄燃焼内燃機
関の全体構成図である。
【図2】 本発明の一実施形態にかかる触媒温度の推定
方法を説明する図である。
【図3】 本発明の一実施形態にかかる触媒温度の推定
処理を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の一実施形態にかかる平均化時間のA
FS周波数に対する特性を示す図である。
【図5】 本発明の一実施形態にかかるAFS係数の平
均AFS周波数に対する特性を示す図である。
【図6】 本発明の一実施形態にかかる触媒の温度推定
箇所を説明する図である。
【図7】 本発明の一実施形態にかかる平均化時間のA
FS周波数に対する特性を示す図である。
【図8】 本発明の一実施形態にかかる定常誤差を補正
するための補正係数の平均AFS周波数に対する特性を
示す図である。
【図9】 本発明の課題を説明する排気通路要部の模式
的拡大図である。
【符号の説明】
1 エンジン(内燃機関) 4 排気通路(排気管) 4A 排気管壁面 8 NOx触媒(触媒装置) 10 カルマン渦式エアフローセンサ 14 高温センサ(排気温センサ) 14A 高温センサ14の温度検出部 14B 高温センサ14のステー 16 外気状況検出手段としての外気温度センサ(吸気
温センサ) 17 外気状況検出手段としての外気流速センサ(車速
センサ) 20 ECU 20A 触媒温度推定手段 21 平均化時間設定手段 22 第1平均化手段 23 第2平均化手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気通路に設けられた触媒装
    置と、 上記触媒装置に流入する排気の温度を検出する排気温セ
    ンサと、 上記排気温センサの検出結果に影響を与える外気の状況
    を検出又は推定する外気状況検出手段と、 上記排気温センサの検出出力と上記外気状況検出手段の
    検出出力とに基づいて、上記触媒装置の温度を推定する
    触媒温度推定手段とをそなえたことを特徴とする、触媒
    温度推定装置。
  2. 【請求項2】 上記外気状況検出手段は、上記外気状況
    として外気の温度及び/又は速度を検出又は推定するこ
    とを特徴とする、請求項1記載の触媒温度推定装置。
  3. 【請求項3】 上記触媒温度推定手段は、上記排気温セ
    ンサが取り付けられるセンサ取付部の温度を上記外気状
    況検出手段の検出出力に基づいて推定すると共に、該セ
    ンサ取付部温度と上記排気温センサの検出出力とに基づ
    いて上記触媒装置の温度を推定することを特徴とする、
    請求項1又は2記載の触媒温度推定装置。
  4. 【請求項4】 内燃機関の排気通路に設けられた触媒装
    置と、 上記排気通路に設けられ上記触媒装置に流入する排気の
    温度を検出する排気温センサと、 上記排気温センサの検出結果に影響を与える上記排気通
    路における上記排気温センサ近傍の壁面温度を検出又は
    推定する排気温センサ周囲状況検出手段と、 上記排気温センサの検出出力と上記排気温センサ周囲状
    況検出手段の検出出力とに基づいて、上記触媒装置の温
    度を推定する触媒温度推定手段とをそなえたことを特徴
    とする、触媒温度推定装置。
  5. 【請求項5】 上記触媒温度推定手段は、上記排気温セ
    ンサの検出出力を上記外気状況検出手段又は上記排気温
    センサ周囲状況検出手段の検出出力に基づいて補正して
    得た温度を所定平均化時間内で平均して短期平均温度を
    算出する第1平均化手段と、該第1平均化手段により算
    出された連続する複数の短期平均温度を移動平均するこ
    とで触媒温度を算出する第2平均化手段とを有すること
    を特徴とする、請求項1〜4のいずれかの項に記載の触
    媒温度推定装置。
JP2000362507A 2000-11-29 2000-11-29 触媒温度推定装置 Expired - Fee Related JP4396026B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000362507A JP4396026B2 (ja) 2000-11-29 2000-11-29 触媒温度推定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000362507A JP4396026B2 (ja) 2000-11-29 2000-11-29 触媒温度推定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002161793A true JP2002161793A (ja) 2002-06-07
JP4396026B2 JP4396026B2 (ja) 2010-01-13

Family

ID=18833770

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000362507A Expired - Fee Related JP4396026B2 (ja) 2000-11-29 2000-11-29 触媒温度推定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4396026B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006291837A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化装置
WO2007046300A1 (ja) * 2005-10-19 2007-04-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 内燃機関の排気ガス浄化装置
JP2007239472A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Toyota Motor Corp 内燃機関の触媒温度推定装置
JP2008518153A (ja) * 2004-10-27 2008-05-29 ルノー・エス・アー・エス 排気ガスの処理装置の下流に配置された後処理装置へ流入する排気ガスの温度推定方法及び推定装置
JP2010071255A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Nippon Soken Inc 内燃機関の排気浄化制御装置及び排気浄化システム
JP2011149421A (ja) * 2009-12-25 2011-08-04 Ngk Spark Plug Co Ltd 酸素センサ制御装置
JP2012516971A (ja) * 2009-02-05 2012-07-26 デルファイ・テクノロジーズ・ホールディング・エス.アー.エール.エル. 車載式の酸化触媒診断
JP2013130478A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 流体温度測定装置及び流体温度測定方法
JP2014238424A (ja) * 2014-09-19 2014-12-18 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサの温度推定システム、及び、ガスセンサの温度制御システム
JP2016153630A (ja) * 2015-02-20 2016-08-25 いすゞ自動車株式会社 排気浄化システム

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008518153A (ja) * 2004-10-27 2008-05-29 ルノー・エス・アー・エス 排気ガスの処理装置の下流に配置された後処理装置へ流入する排気ガスの温度推定方法及び推定装置
JP4630716B2 (ja) * 2005-04-08 2011-02-09 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の排気浄化装置
JP2006291837A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化装置
KR100988190B1 (ko) * 2005-10-19 2010-10-18 도요타 지도샤(주) 내연기관용 배기가스 정화 장치
WO2007046300A1 (ja) * 2005-10-19 2007-04-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 内燃機関の排気ガス浄化装置
US8051641B2 (en) 2005-10-19 2011-11-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust gas purifying apparatus for internal combustion engine
JP4561656B2 (ja) * 2006-03-06 2010-10-13 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の触媒温度推定装置
JP2007239472A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Toyota Motor Corp 内燃機関の触媒温度推定装置
JP2010071255A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Nippon Soken Inc 内燃機関の排気浄化制御装置及び排気浄化システム
JP2012516971A (ja) * 2009-02-05 2012-07-26 デルファイ・テクノロジーズ・ホールディング・エス.アー.エール.エル. 車載式の酸化触媒診断
JP2011149421A (ja) * 2009-12-25 2011-08-04 Ngk Spark Plug Co Ltd 酸素センサ制御装置
JP2013130478A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 流体温度測定装置及び流体温度測定方法
JP2014238424A (ja) * 2014-09-19 2014-12-18 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサの温度推定システム、及び、ガスセンサの温度制御システム
JP2016153630A (ja) * 2015-02-20 2016-08-25 いすゞ自動車株式会社 排気浄化システム
US10436092B2 (en) 2015-02-20 2019-10-08 Isuzu Motors Limited Exhaust purification system and control method therefor

Also Published As

Publication number Publication date
JP4396026B2 (ja) 2010-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7028467B2 (en) Exhaust emission control device for internal combustion engine
US7350350B2 (en) Exhaust gas purifying apparatus
US7418322B2 (en) Exhaust temperature sensor malfunction detection apparatus
US7730718B2 (en) Control system for internal combustion engine
JP2004263606A (ja) 触媒温度推定装置及び触媒温度推定方法
JP2009203940A (ja) 触媒の劣化を診断するための装置及び方法
US5822979A (en) Catalyst monitoring using a hydrocarbon sensor
JP4396026B2 (ja) 触媒温度推定装置
JP2010185371A (ja) 触媒劣化診断装置
US20060016254A1 (en) Intake air flow detecting device for internal combustion engine
JP2009287507A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP5212826B2 (ja) 触媒異常診断装置
JP5494571B2 (ja) 燃料性状判定装置及びこれを備えた触媒異常診断装置
JP3849357B2 (ja) 触媒温度推定装置
JP4192617B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2010255490A (ja) 触媒異常診断装置
JP2006307716A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP4366976B2 (ja) 排気ガスセンサの異常検出装置
JP2004060563A (ja) 内燃機関の燃料噴射量制御装置
JP2962089B2 (ja) 内燃機関の触媒劣化診断装置
JP4305291B2 (ja) 濃度検出装置
JP2003176714A (ja) 内燃機関の排気浄化装置の機能診断装置
JP2009091921A (ja) 内燃機関の触媒劣化診断装置
JP2009121414A (ja) 内燃機関の触媒劣化診断装置
JP4277776B2 (ja) 内燃機関の診断装置及び診断方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090210

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090929

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091012

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131030

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees