JP2002161198A - ポリエステル樹脂組成物、ポリエステルシート、並びにポリエステル成形品 - Google Patents

ポリエステル樹脂組成物、ポリエステルシート、並びにポリエステル成形品

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JP2002161198A JP2000357834A JP2000357834A JP2002161198A JP 2002161198 A JP2002161198 A JP 2002161198A JP 2000357834 A JP2000357834 A JP 2000357834A JP 2000357834 A JP2000357834 A JP 2000357834A JP 2002161198 A JP2002161198 A JP 2002161198A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形後に良好な透明性を有するとともに、耐
熱温度が80℃以上、あるいは140℃以上であるポリ
エステル樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 本発明のポリエステル樹脂組成物は、テ
レフタル酸単位が主成分のジカルボン酸成分と、テトラ
メチレングリコール単位が主成分のグリコール成分とか
らなり、総変性量が3〜20モル%であり、ポリエーテ
ルグリコールを0.5〜6モル%含有するポリエステル
樹脂(A)、テレフタル酸単位が主成分のジカルボン酸成
分と、エチレングリコ−ル単位が主成分のグリコ−ル成
分とからなるポリエステル樹脂(B)およびポリエステル
樹脂(C)を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形後に良好な透
明性を有するとともに、耐熱温度が80℃以上、あるい
は140℃以上であるポリエステル樹脂組成物、及びこ
のポリエステル樹脂組成物を用いて得られるポリエステ
ルシート、並びにポリエステル成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレ−トに代表され
るポリエステル樹脂は、機械特性、耐薬品性、透明性、
ガスバリヤー性等に優れるとともに、環境ホルモン等の
有害物質を排出する恐れがなく環境、人体への安全性も
高いことから、衣料、食品、医療等の種々の分野におい
て幅広く利用されている。その中でも特に、食品分野に
おいては、小型飲料用ボトルをはじめとして、ブリスタ
ーパックやカップ等、ポリエステル樹脂を成形して得ら
れる食品容器が急速に普及している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、食品容器で
は、内容物の高温殺菌や、内容物の高温充填を行うため
には80℃以上、電子レンジで使用する場合には140
℃程度の耐熱温度が必要である。しかしながら、従来の
ポリエステル樹脂からなる食品容器の耐熱温度は50〜
65℃程度と低く、このため、食品の製造工程が複雑化
したり、ポリエステル樹脂の用途が限定されているのが
現状である。
【0004】そこで、従来、ポリエステル樹脂の耐熱性
向上を目的として研究が行われている。例えば、特開昭
59−5019号公報には、成形時の金型温度をガラス
転移温度以上とし、金型内で結晶化させることによりポ
リエステル樹脂からなる耐熱容器を製造する方法が開示
されている。
【0005】しかしながら、特開昭59−5019号公
報に開示された方法では、金型内で結晶化させる必要が
あるため、成形サイクルが長く成形効率が低くなるとと
もに、結晶化による白化が著しく、さらに成形条件によ
って耐熱性が変化するため、所望の耐熱性を有する耐熱
容器を安定して製造することが困難である。
【0006】なお、上記用途に使用されるその他の樹脂
としてはポリスチレン、ポリプロピレン等が挙げられ
る。しかしながら、ポリスチレンは、モノマーやダイマ
ー等低分子量物の環境・人体への影響が懸念されるとと
もに、耐熱性についても十分ではなく、また、食品容器
としたときに、商品陳列時の積み重ね荷重に耐えうるだ
けの十分な強度を有していないという問題点がある。ポ
リプロピレンは、ガスバリヤー性が不十分なことがあ
り、そのため内容物を長期保存したい場合には適さず、
また、ポリスチレンと同様、耐熱性についても十分では
ないという問題点がある。そこで、衛生性やガスバリヤ
ー性に優れたポリエステル樹脂の耐熱性改良を図ること
が望ましい。
【0007】本発明の目的は、成形後に良好な透明性を
有するとともに、耐熱温度が80℃以上、あるいは14
0℃以上であるポリエステル樹脂組成物、及びこのポリ
エステル樹脂組成物を用いて得られるポリエステルシー
ト、並びにポリエステル成形品を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、下記ポ
リエステル樹脂(A)、ポリエステル樹脂(B)および
ポリエステル樹脂(C)を含有することを特徴とするポ
リエステル樹脂組成物にある。本発明のポリエステル樹
脂組成物において、ポリエステル樹脂(A)は、テレフ
タル酸単位を主成分とするジカルボン酸成分と、テトラ
メチレングリコール単位を主成分とするグリコール成分
とからなり、総変性量が3〜20モル%であるととも
に、単位モノマー中の炭素数が2以上であるポリエーテ
ルグリコールを0.5〜6モル%含有し、フェノ−ル/
1,1,2,2−テトラクロルエタン等質量混合溶媒中
に溶解させ、25℃で測定したときの固有粘度が0.5
5〜1.40dl/gである。
【0009】本発明のポリエステル樹脂組成物におい
て、ポリエステル樹脂(B)は、テレフタル酸単位を主
成分とするジカルボン酸成分と、エチレングリコ−ル単
位を主成分とするグリコ−ル成分とからなり、フェノ−
ル/1,1,2,2−テトラクロルエタン等質量混合溶
媒中に溶解させ、25℃で測定したときの固有粘度が
0.55〜1.40dl/gである。
【0010】本発明のポリエステル樹脂組成物におい
て、ポリエステル樹脂(C)は、2,6−ナフタレンジ
カルボン酸単位を主成分とするジカルボン酸成分と、エ
チレングリコ−ル単位を主成分とするグリコ−ル成分と
からなり、フェノ−ル/1,1,2,2−テトラクロル
エタン等質量混合溶媒中に溶解させ、25℃で測定した
ときの固有粘度が0.40〜1.20dl/gである。
【0011】より好ましくは、本発明のポリエステル樹
脂組成物は、前記ポリエステル樹脂(A)40〜65質量
部と、前記ポリエステル樹脂(B)35〜60質量部とを
合計100質量部含有し、前記ポリエステル樹脂(A)
と前記ポリエステル樹脂(B)の合計量100質量部に
対し、前記ポリエステル樹脂(C)を5〜15質量部含有
するものである。
【0012】また、本発明のポリエステル樹脂組成物に
おいて、前記ポリエステル樹脂(B)が、副成分として、
イソフタル酸、ジエチレングリコール、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノールのうち少なくとも1種を含有する
ことが望ましい。
【0013】本発明者は、以上のような構成とすること
により、良好な成形性を有し、成形後に良好な透明性を
有するとともに、耐熱温度が80℃以上、あるいは14
0℃以上であるポリエステル樹脂組成物を提供すること
ができることを見出した。
【0014】なお、本明細書において、「酸成分、ある
いはグリコール成分中の主成分」とは、「酸成分、ある
いはグリコール成分中に50モル%以上含有された成
分」と定義する。また、本明細書において、「ポリエス
テル樹脂(A)の総変性量」とは、「ポリエステル樹脂
(A)における、テレフタル酸単位、テトラメチレング
リコール単位以外のモノマーの合計モル%量(但し、該
モノマーが、酸成分の場合は、酸成分100モル%中の
モル%、グリコール成分の場合はグリコール成分100
モル%中のモル%、酸成分およびグリコール成分の場合
はそれぞれ100モル%中に対するモル%の合計モル
%)」を意味しているものとする。
【0015】また、本明細書において、「フェノ−ル/
1,1,2,2−テトラクロルエタン等質量混合溶媒中
に溶解させ、25℃で測定したときの固有粘度」とは、
「フェノ−ル/1,1,2,2−テトラクロルエタン等
質量混合溶媒にポリエステル樹脂の粉砕物を0.5g/
dlの濃度で溶解させ、ウベローデ粘度計を用いて25
℃で測定したときの固有粘度」であると定義する。
【0016】以上の本発明のポリエステル樹脂組成物を
用いることにより、以下の本発明のポリエステルシート
を提供することができる。本発明のポリエステルシート
は、上記の本発明のポリエステル樹脂組成物からなるポ
リエステル層を少なくとも1層具備することを特徴とす
る。
【0017】本発明によれば、耐熱温度が80℃以上、
あるいは140℃以上であるとともに、常温で良好な透
明性を有し、熱処理を行ってもヘイズ値の変化が小さ
く、透明性の低下が少ないポリエステルシートを提供す
ることができることを見出した。
【0018】具体的には、膜厚が200μmのときに、
初期ヘイズ値が10%以下であるとともに、80℃、3
0分間の熱処理後のヘイズ値に対する、140℃、30
分間の熱処理後のヘイズ値変化率が20%以下のポリエ
ステルシートを提供することができることを見出した。
また、本発明のポリエステルシートは、引張弾性率が7
00MPa以上であり、良好な弾性特性を示すことを見
出した。
【0019】上記の本発明のポリエステル樹脂組成物を
成形することにより、本発明のポリエステル成形品を提
供することができる。また、上記の本発明のポリエステ
ルシートを熱成形することにより、本発明のポリエステ
ル成形品を提供することができる。
【0020】本発明によれば、80℃、あるいは140
℃で熱処理を行っても変形しにくい、良好な耐熱性を有
するポリエステル成形品を提供することができることを
見出した。具体的には、80℃、30分間の熱処理後の
収縮率が2%以下であり、さらに、140℃、30分間
の熱処理後の収縮率が5%以下であるポリエステル成形
品を提供することができることを見出した。
【0021】このように、本発明のポリエステル成形品
は、耐熱温度が80℃以上、あるいは140℃以上であ
り、内容物の高温殺菌や、内容物の高温充填、あるいは
電子レンジでの使用が可能な食品容器として好適であ
る。さらに、本発明のポリエステル成形品は良好な弾性
特性を有し、機械的衝撃にも強く、商品陳列時の積み重
ね等にも耐えうる強度を有するものであることを見出し
た。
【0022】なお、本明細書において、ポリエステル成
形品の収縮率とは、下記式(1)により定義されるもの
である。 「収縮率」= (「熱処理前の容量」 −「熱処理後の容量」) / 「熱処理前の 容量 」 × 100・・・(1)
【0023】以上説明したように、本発明によれば、良
好な成形性を有し、成形後に良好な透明性と十分な強度
を有するとともに、耐熱温度が80℃以上、あるいは1
40℃以上であるポリエステル樹脂組成物、及びこのポ
リエステル樹脂組成物を用いて得られるポリエステルシ
ート、並びにポリエステル成形品を提供することができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。 [ポリエステル樹脂組成物]はじめに、本発明のポリエ
ステル樹脂組成物について説明する。本発明のポリエス
テル樹脂組成物は、後述するポリエステル樹脂(A)、
後述するポリエステル樹脂(B)および後述するポリエ
ステル樹脂(C)を含有することを特徴とする。
【0025】本発明では、後述するポリエステル樹脂
(A)40〜65質量部と、後述するポリエステル樹脂
(B)35〜60質量部とを合計100質量部含有し、
ポリエステル樹脂(A)とポリエステル樹脂(B)の合
計量100質量部に対し、後述するポリエステル樹脂
(C)を1〜25質量部含有することが好ましい。
【0026】より好ましくは、本発明のポリエステル樹
脂組成物は、ポリエステル樹脂(A)50〜60質量部
と、ポリエステル樹脂(B)40〜50質量部とを合計1
00質量部含有し、ポリエステル樹脂(A)とポリエス
テル樹脂(B)の合計量100質量部に対し、ポリエス
テル樹脂(C)を5〜15質量部含有するものである。
【0027】ポリエステル樹脂(A)が40質量部未満で
は耐熱性が低下し、65質量部を超えると成形後の透明
性が低下する恐れがある。また、ポリエステル樹脂(B)
が35質量部未満では成形性が低下し、60質量部を超
えると耐熱性が低下する恐れがある。また、ポリエステ
ル樹脂(C)が1質量部未満では耐熱性が低下し、25質
量部を超えると成形性が低下する恐れがある。
【0028】なお、本発明のポリエステル樹脂組成物に
は、必要に応じて、酸化安定剤、紫外線吸収剤、光安定
剤、帯電防止剤、滑剤、繊維状および板状無機強化剤等
の添加剤、ポリカ−ボネ−ト、ポリメチルメタクリレ−
ト、ポリオレフィン樹脂等のポリエステル樹脂以外の樹
脂成分等を配合してもよい。
【0029】以上のような構成とすることにより、良好
な成形性を有し、成形後に良好な透明性を有するととも
に、耐熱温度が80℃以上、あるいは140℃以上であ
るポリエステル樹脂組成物を提供することができる。
【0030】以下に、ポリエステル樹脂(A)〜(C)
の組成及び物性について、各々詳述する。 「ポリエステル樹脂(A)」本発明のポリエステル樹脂
組成物に含有されるポリエステル樹脂(A)のジカルボン
酸成分は、主成分がテレフタル酸であり、ポリエステル
全酸成分中に50モル%以上含有されることが好まし
い。テレフタル酸成分が50モル%未満では、ポリエス
テル樹脂組成物の耐熱性が低下するとともに、成形後の
機械的強度が低下する恐れがあるためである。
【0031】テレフタル酸以外のジカルボン酸成分とし
ては、アジピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン
酸、イソフタル酸、5−アルキルイソフタル酸、5−ナ
トリウムスルホイソフタル酸、2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸等のベンゼン環もしくはナフタレン環に直接カ
ルボシキル基を2つ有している芳香族ジカルボン酸、そ
の他p−(β−オキシエトキシ)安息香酸、4,4’−
ジカルボキシフェニ−ル、4,4’−ジカルボキシベン
ゾフェノン、ビス(4−カルボキシフェニ−ル)エタン
あるいはこれらのメチル、エチル、プロピル等のアルキ
ルエステル等を例示することができる。
【0032】ポリエステル樹脂(A)のグリコール成分
は、主成分がテトラメチレングリコールであり、ポリエ
ステル全グリコール成分中に50モル%以上含有される
ことが好ましい。テトラメチレングリコール成分が50
モル%未満では、ポリエステル樹脂組成物の耐熱性が低
下する恐れがあるためである。
【0033】テトラメチレングリコール以外のグリコ−
ル成分としては、エチレングリコール、トリメチレング
リコ−ル、プロピレングリコ−ル、ネオペンチルグリコ
−ル、ヘキサメチレングリコール等の炭素数2〜6のア
ルキレングリコ−ル、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコ−ル、1,4−シクロヘキサンジメタノ−
ル、ビスフェノ−ルAエチレンオキサイド付加物等を1
種類若しくは複数種類、使用することができる。
【0034】また、ポリエステル樹脂(A)の総変性量
は、3〜20モル%であることが好ましく、3モル%未
満ではポリエステル樹脂組成物の加工性が低下し、20
モル%を超えるとポリエステル樹脂(A)の結晶性が低
下するため、ポリエステル樹脂(A)を重合した後のチ
ップ取り出しが困難であったり、ポリエステル樹脂組成
物の耐熱性が低下する恐れがある。
【0035】また、ポリエステル樹脂(A)に、単位モ
ノマー中の炭素数が2以上であるポリエーテルグリコー
ルを0.5〜6モル%配合することが望ましく、ポリエ
ーテルグリコールを0.5〜6モル%配合することによ
り、ポリエステル樹脂組成物の成形性と耐熱性を向上す
ることができる。
【0036】ポリエーテルグリコールとしては、ポリエ
チレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等を
例示することができ、特にポリテトラメチレングリコー
ルが、ポリエステル樹脂(A)の熱安定性およびポリエス
テル樹脂組成物の耐熱性を向上することができるので、
好ましい。
【0037】また、ポリエーテルグリコールの質量平均
分子量は450以上2000以下が好ましい。分子量が
450未満であるとポリエステル樹脂(A)の結晶性が
高くなり、2000を超えるとポリエーテルグリコール
自体の結晶性のため、ポリエステル樹脂組成物の透明性
が低下する恐れがある。
【0038】また、フェノ−ル/1,1,2,2−テト
ラクロルエタン等質量混合溶媒中に溶解させ、25℃で
測定したときのポリエステル樹脂(A)の固有粘度が
0.55〜1.40dl/gであることが好ましい。固
有粘度が0.55dl/g未満であると、ポリエステル
樹脂(A)を重合した後のチップの取り出しが困難であ
ったり、ポリエステル樹脂組成物を成形した後の耐衝撃
性が低下する恐れがあり、1.40dl/gを超える
と、ポリエステル樹脂(A)の重合が困難となる。
【0039】「ポリエステル樹脂(B)」本発明のポリ
エステル樹脂組成物に含有されるポリエステル樹脂(B)
のジカルボン酸成分は、主成分がテレフタル酸であり、
ポリエステル全酸成分中に50モル%以上含有されるこ
とが好ましい。テレフタル酸成分が50モル%未満で
は、ポリエステル樹脂組成物の耐熱性が低下するととも
に、成形後の機械的強度が低下する恐れがあるためであ
る。
【0040】テレフタル酸以外のジカルボン酸成分とし
ては、アジピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン
酸、イソフタル酸、5−アルキルイソフタル酸、5−ナ
トリウムスルホイソフタル酸、2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸等のベンゼン環もしくはナフタレン環に直接カ
ルボシキル基を2つ有している芳香族ジカルボン酸、そ
の他p−(β−オキシエトキシ)安息香酸、4,4’−
ジカルボキシフェニ−ル、4,4’−ジカルボキシベン
ゾフェノン、ビス(4−カルボキシフェニ−ル)エタン
あるいはこれらのメチル、エチル、プロピル等のアルキ
ルエステル等を例示することができる。
【0041】ポリエステル樹脂(B)のグリコール成分の
主成分は、エチレングリコールであり、ポリエステル全
グリコール成分中に50モル%以上含有されることが好
ましい。エチレングリコール成分が50モル%未満で
は、ポリエステル樹脂組成物の耐熱性が低下する恐れが
あるためである。
【0042】エチレングリコール以外のグリコ−ル成分
としては、トリメチレングリコ−ル、プロピレングリコ
−ル、テトラメチレングリコール、ネオペンチルグリコ
−ル、ヘキサメチレングリコール等の炭素数2〜6のア
ルキレングリコ−ル、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコ−ル、1,4−シクロヘキサンジメタノ−
ル、ビスフェノ−ルAエチレンオキサイド付加物等を1
種類若しくは複数種類、使用することができる。
【0043】また、ポリエステル樹脂(B)は、副成分と
して、特に、イソフタル酸、ジエチレングリコール、
1,4−シクロヘキサンジメタノールのうち少なくとも
1種を含有することが重合安定性、リサイクル性、環境
安全性等の点で望ましい。
【0044】また、フェノ−ル/1,1,2,2−テト
ラクロルエタン等質量混合溶媒中に溶解させ、25℃で
測定したときのポリエステル樹脂(B)の固有粘度は0.
55〜1.40dl/gであることが好ましい。固有粘
度が0.55dl/g未満であると、ポリエステル樹脂
(B)を重合した後のチップの取り出しが困難であった
り、ポリエステル樹脂組成物を成形した後の耐衝撃性が
低下する恐れがあり、1.40dl/gを超えると、ポ
リエステル樹脂(B)重合が困難となる。
【0045】「ポリエステル樹脂(C)」本発明のポリエ
ステル樹脂組成物に含有されるポリエステル樹脂(C)の
ジカルボン酸成分は、主成分が2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸であり、ポリエステル全酸成分中に50モル%
以上含有されることが好ましい。2,6−ナフタレンジ
カルボン酸成分が50モル%未満では、ポリエステル樹
脂組成物の耐熱性が低下するとともに、成形後の機械的
強度が低下する恐れがあるためである。
【0046】2,6−ナフタレンジカルボン酸以外のジ
カルボン酸成分としては、アジピン酸、セバシン酸等の
脂肪族ジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、5
−アルキルイソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフ
タル酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸等のベンゼン
環もしくはナフタレン環に直接カルボシキル基を2つ有
している芳香族ジカルボン酸、その他p−(β−オキシ
エトキシ)安息香酸、4,4’−ジカルボキシフェニ−
ル、4,4’−ジカルボキシベンゾフェノン、ビス(4
−カルボキシフェニ−ル)エタンあるいはこれらのメチ
ル、エチル、プロピル等のアルキルエステル等を例示す
ることができる。
【0047】ポリエステル樹脂(C)のグリコール成分
は、主成分がエチレングリコールであり、ポリエステル
全グリコール成分中に50モル%以上含有されることが
好ましい。エチレングリコール成分が50モル%未満で
は、ポリエステル樹脂組成物の耐熱性が低下する恐れが
あるためである。
【0048】エチレングリコール以外のグリコ−ル成分
としては、トリメチレングリコ−ル、プロピレングリコ
−ル、テトラメチレングリコール、ネオペンチルグリコ
−ル、ヘキサメチレングリコール等の炭素数2〜6のア
ルキレングリコ−ル、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコ−ル、1,4−シクロヘキサンジメタノ−
ル、ビスフェノ−ルAエチレンオキサイド付加物等を1
種類若しくは複数種類、使用することができる。
【0049】また、フェノ−ル/1,1,2,2−テト
ラクロルエタン等質量混合溶媒中に溶解させ、25℃で
測定したときのポリエステル樹脂(C)の固有粘度は0.
40〜1.20dl/gであることが好ましい。固有粘
度が0.40dl/g未満であるとポリエステル樹脂
(C)を重合した後のチップの取り出しが困難であった
り、ポリエステル樹脂組成物を成形した後の耐衝撃性が
低下する恐れがあり、1.20dl/gを超えると、ポ
リエステル樹脂(C)の重合が困難となる。
【0050】「ポリエステル樹脂(A)〜(C)の製造
方法」上記ポリエステル樹脂(A)〜(C)は、エステル交
換法やエステル化法等、公知の重合方法によって製造す
ることができる。ポリエステル樹脂(A)〜(C)の製造方
法は同様であるので、以下、ポリエステル樹脂(A)を
例として、その製造方法の例について説明する。
【0051】エステル交換法を採用した場合には、テト
ラメチレングリコ−ル等の全グリコール成分が、テレフ
タル酸のエステル形成性誘導体等の全酸成分に対してモ
ル比で1.2〜1.6倍となるように反応容器内に仕込
み、単位モノマー中の炭素数が2以上であるポリエーテ
ルグリコールおよび、テトラキス[メチレン(3,5−ジ
−t-ブチル−4−ヒドロキシハイドロシンナメート)]
メタン等の酸化安定剤を添加し、テトラブトキシチタン
等の触媒の存在下で150〜220℃まで徐々に加熱し
て十分にエステル交換反応を行った後、0.7kPa以
下の減圧下で230〜260℃に加熱し、2〜5時間縮
合重合した後、ストランド状で水槽中に吐出し、ストラ
ンドカッターにてチップ状にカットしたものを速やかに
乾燥してチップに付着した水分を取り除くことによっ
て、ポリエステル樹脂(A)を製造することができる。
【0052】また、エステル化法を採用した場合には、
テトラメチレングリコ−ル等の全グリコール成分が、テ
レフタル酸等の全酸成分に対してモル比で1.2〜1.
6倍となるように反応容器内に仕込み、単位モノマー中
の炭素数が2以上であるポリエーテルグリコールおよ
び、テトラキス[メチレン(3,5−ジ−t-ブチル−4
−ヒドロキシハイドロシンナメート)]メタン等の酸化安
定剤を添加し、窒素で加圧した状態で徐々に150〜2
20℃まで加熱して十分にエステル化反応を行った後、
0.7kPa以下の減圧下で230〜260℃に加熱
し、2〜5時間縮合重合した後、ストランド状で水槽中
に吐出し、ストランドカッターにてチップ状にカットし
たものを速やかに乾燥してチップに付着した水分を取り
除くことによって、ポリエステル樹脂(A)を製造する
ことができる。
【0053】ポリエステル樹脂(A)を製造する際に用
いて好適な上記以外の触媒としては、エステル交換触媒
として酢酸亜鉛、酢酸マンガン、酢酸マグネシウム等を
例示することができ、重合触媒として三酸化アンチモ
ン、二酸化ゲルマニウム、四塩化ゲルマニウム、チタン
テトラブトキシド、ジブチルスズオキシド等を例示する
ことができ、全酸成分に対して、触媒を20〜1000
ppm添加することが望ましい。
【0054】[ポリエステルシート]上記本発明のポリ
エステル樹脂組成物を用いることにより、本発明のポリ
エステル樹脂組成物からなるポリエステル層を少なくと
も1層具備する本発明のポリエステルシートを提供する
ことができる。
【0055】本発明のポリエステルシートは、本発明の
ポリエステル樹脂組成物からなるポリエステル層を少な
くとも1層具備していればよいので、本発明のポリエス
テル樹脂組成物からなるポリエステル層単層から構成さ
れていてもよいし、本発明のポリエステル樹脂組成物か
らなるポリエステル層が積層形成されたものであっても
よい。また、本発明のポリエステルシートは、本発明の
ポリエステル樹脂組成物からなるポリエステル層と他の
樹脂層とが積層形成されたものであってもよい。
【0056】ポリエステルシートの膜厚は特に限定され
るものではないが、20μm〜1mm程度の範囲のもの
が実用的に使用される。
【0057】本発明によれば、耐熱温度が80℃以上、
あるいは140℃以上であるとともに、常温で良好な透
明性を有し、熱処理を行ってもヘイズ値の変化が小さ
く、透明性の低下が少ないポリエステルシートを提供す
ることができる。具体的には、膜厚が200μmのとき
に、初期ヘイズ値が10%以下であるとともに、80
℃、30分間の熱処理後のヘイズ値に対する、140
℃、30分間の熱処理後のヘイズ値変化率が20%以下
のポリエステルシートを提供することができる。
【0058】なお、初期ヘイズ値が10%を超えた場合
には、常温下でもポリエステルシートの透明性が十分で
はなく、80℃、30分間の熱処理後のヘイズ値に対す
る、140℃、30分間の熱処理後のヘイズ値変化率が
20%を超える場合には、熱処理によって著しく透明性
が低下するため、好ましくない。
【0059】また、本発明のポリエステルシートの引張
弾性率は700MPa以上であることが望ましい。引張
弾性率が700MPa未満では弾性特性が不十分であ
り、ポリエステルシートを成形して得られるポリエステ
ル成形品が商品移送、店頭陳列時の積み重ね等により変
形する恐れがあるためである。
【0060】本発明のポリエステルシートは、公知の方
法により製造することができる。以下、ポリエステル層
単層からなるポリエステルシートを例として、本発明の
ポリエステルシートの製造方法の例について説明する。
ポリエステル単層からなるポリエステルシートは、押出
法やカレンダー法などにより製造することができる。
【0061】例えば、押出法を採用した場合には、ポリ
エステル樹脂(A)とポリエステル樹脂(B)とポリエステ
ル樹脂(C)とのドライブレンド物、またはこれらを押出
機により溶融混練した後チップ化した樹脂組成物を、ギ
ヤポンプ、Tダイ、チルロール、巻き取り装置を備えた
押出機に投入し、一般的な条件にて製膜することで製造
することができる。
【0062】[ポリエステル成形品]上記の本発明のポ
リエステル樹脂組成物、あるいは上記の本発明のポリエ
ステルシートを公知の方法を用いて所定の形状に成形す
ることにより、種々の形状の本発明のポリエステル成形
品を提供することができる。上記のポリエステルシート
からポリエステル成形品を成形する場合には、真空成形
法、圧空成形法、プレス成形法などを採用することがで
きる。
【0063】本発明によれば、80℃、あるいは140
℃の熱処理を行っても収縮率が小さく、耐熱温度が80
℃以上、あるいは140℃以上であるポリエステル成形
品を提供することができる。具体的には、本発明によれ
ば、80℃、30分間の熱処理後の収縮率が2%以下で
あり、さらに、140℃、30分間の熱処理後の収縮率
が5%以下であるポリエステル成形品を提供することが
できる。
【0064】本発明のポリエステル成形品は、内容物の
高温殺菌や、内容物の高温充填を可能とする食品容器、
あるいは電子レンジで使用可能な食品容器として好適で
ある。また、本発明のポリエステル成形品は良好な弾性
特性を有し、機械的衝撃にも強く、商品陳列時の積み重
ね等にも耐えうる強度を有するものである。
【0065】以上、本発明によれば、ポリエステル樹脂
組成物を上記組成とすることにより、成形性が良く、成
形後に良好な透明性と十分な強度を有するとともに、耐
熱温度が80℃以上、あるいは140℃以上であるポリ
エステル樹脂組成物、及びこのポリエステル樹脂組成物
を用いて得られるポリエステルシート、並びにポリエス
テル成形品を提供することができる。
【0066】
【実施例】以下、本発明に係る実施例、及び比較例につ
いて説明する。ポリエステル樹脂(A)として、ポリエ
ステル樹脂(A−1)、(A−2)、ポリエステル樹脂
(B)として、ポリエステル樹脂(B−1)、(B−
2)、ポリエステル樹脂(C)として、(C−1)、
(C−2)、(C−3)を製造した。
【0067】また、比較のために、酸成分、グリコール
成分として、ポリエステル樹脂(A)と同じ成分を用
い、総変性量、あるいはポリエーテルグリコールの配合
量を変えたものをポリエステル樹脂(D)とし、総変性
量のみを本発明で規定した範囲外(20モル%超)とし
たポリエステル樹脂(D−1)と、総変性量を本発明で
規定した範囲外(20モル%超)とし、さらにポリエー
テルグリコールを本発明で規定した範囲外(6モル%
超)としたポリエステル樹脂(D−2)を製造した。
【0068】実施例1〜3、比較例1、2において、こ
れらのポリエステル樹脂を用いて、ポリエステル樹脂組
成物を製造し、得られたポリエステル樹脂組成物を用い
て、ポリエステル層単層からなるポリエステルシートを
製膜し、さらに、ポリエステルシートを成形してポリエ
ステル成形品を製造し、得られたポリエステルシート、
ポリエステル成形品について評価を行った。
【0069】[ポリエステル樹脂の製造]はじめに、各
ポリエステル樹脂の製造方法について説明する。また、
得られた各ポリエステル樹脂を熱分解クロマトグラフィ
−により分析し、各ポリエステル樹脂のアルカリ分解物
を高速液体クロマトグラフィ−により分析することによ
り、各ポリエステル樹脂の組成分析を行った結果を表1
に示す。表1には、各ポリエステル樹脂の組成、及びポ
リエステル樹脂(A)、(D)の総変性量を示してい
る。また、得られた各ポリエステル樹脂の固有粘度を測
定した結果を表1に合わせて記載する。固有粘度は、フ
ェノ−ル/1,1,2,2−テトラクロルエタン等質量
混合溶媒に得られたポリエステル樹脂の粉砕物を0.5
g/dlの濃度で溶解させ、ウベローデ粘度計を用いて
25℃で測定した。なお、表1においては、簡略化のた
め、ポリエステル樹脂(A)〜(D)を、樹脂(A)〜
(D)と略記している。
【0070】
【表1】
【0071】・ポリエステル樹脂(A−1) ジメチルテレフタレート(以下、「DMT」と略す。)
95モル部、ジメチルイソフタレート(以下、「DM
I」と略す。)5モル部、テトラメチレングリコ−ル
(以下、「BDO」と略す。)137.6モル部、ポリ
テトラメチレングリコール(Mw:1000;以下、
「PTMG」と略す。)2.4モル部に、テトラキス[メ
チレン(3,5−ジ−t-ブチル−4−ヒドロキシハイド
ロシンナメート)]メタンを対ポリマー0.50質量%と
なるように添加したものを精留塔および攪拌装置を備え
た反応容器に入れ、140℃まで昇温した。さらに、攪
拌を行いながらテトラブトキシチタンを対酸成分に対し
て600ppm添加した。
【0072】留出するメタノールを系外に排出しながら
エステル交換反応を行った後、重縮合反応容器に移し、
真空度0.2kPa以下、245℃で3時間縮合重合を
行い、所定の攪拌トルクに至ったところで、ストランド
状で水槽中に吐出したものを、ストランドカッターにて
チップ化し、これを所定の温度、時間にて乾燥してポリ
エステル樹脂(A−1)を得た。得られたポリエステル樹
脂(A−1)の固有粘度を測定したところ、1.04dl
/gであった。
【0073】・ポリエステル樹脂(A−2) DMTを90モル部、DMIを10モル部、BDOを1
38.8モル部、PTMGを1.2モル部とし、テトラ
キス[メチレン(3,5−ジ−t-ブチル−4−ヒドロキ
シハイドロシンナメート)]メタンを対ポリマー0.25
質量%とした以外は、ポリエステル樹脂(A−1)と同様
にしてポリエステル樹脂(A−2)を得た。得られたポリ
エステル樹脂(A−2)の固有粘度を測定したところ、
1.01dl/gであった。
【0074】・ポリエステル樹脂(D−1) DMTを70モル部、DMIを30モル部、BDOを1
38.8モル部とした以外は、ポリエステル樹脂(A−
2)と同様にしてポリエステル樹脂(D−1)を得た。得
られたポリエステル樹脂(D−1)の固有粘度を測定した
ところ、0.96dl/gであった。
【0075】・ポリエステル樹脂(D−2) DMTを87モル部、DMIを13モル部、BDOを1
30.9モル部、PTMGを9.1モル部とし、テトラ
キス[メチレン(3,5−ジ−t-ブチル−4−ヒドロキ
シハイドロシンナメート)]メタンを対ポリマー1.50
質量%とした以外は、ポリエステル樹脂(A−1)と同様
にしてポリエステル樹脂(D−2)を得た。得られたポリ
エステル樹脂(D−2)の固有粘度を測定したところ、
1.17dl/gであった。
【0076】・ポリエステル樹脂(B−1) テレフタル酸(以下、「TPA」と略す。)84モル
部、イソフタル酸(以下、「IPA」と略す。)16モル
部、エチレングリコ−ル(以下、「EG」と略す。)1
50モル部を精留塔および攪拌装置を備えた反応容器に
入れ、攪拌を行いながら窒素で加圧した状態で徐々に2
60℃まで昇温した。留出する水を系外に排出しながら
エステル化を行い、重縮合反応容器に移した後、正リン
酸を対酸成分にして30ppm添加した。
【0077】5分経過後、重合触媒として三酸化アンチ
モンを対酸成分にして350ppm添加し、重縮合反応
容器に移し、真空度0.2kPa以下、285℃で3時
間縮合重合を行い、所定の攪拌トルクに至ったところ
で、ストランド状で水槽中に吐出したものを、ストラン
ドカッターにてチップ化し、これを所定の温度、時間に
て乾燥してポリエステル樹脂(B−1)を得た。得られた
ポリエステル樹脂(B−1)の固有粘度を測定したとこ
ろ、0.78dl/gであった。
【0078】・ポリエステル樹脂(B−2) TPAを100モル部とし、IPAを添加せず、EGを
120モル部とし、グリコール成分として、さらに1,
4−シクロヘキサンジメタノール(以下、「CHDM」
と略す。)を 30モル部添加し、重合触媒チタンテトラ
ブトキシドを対酸成分にして700ppm添加した以外
はポリエステル樹脂(B−1)と同様にしてポリエステ
ル樹脂(B−2)を得た。得られたポリエステル樹脂(B
−2)の固有粘度を測定したところ、0.77dl/g
であった。
【0079】・ポリエステル樹脂(C−1) 2、6−ナフタレンジカルボン酸(以下、「NDC」と
略す。)100モル部、エチレングリコ−ル(以下、
「EG」と略す。)150モル部を精留塔および攪拌装
置を備えた反応容器に入れ、攪拌を行いながら窒素で加
圧した状態で徐々に260℃まで昇温した。留出する水
を系外に排出しながらエステル化を行い、重縮合反応容
器に移した後、正リン酸を対酸成分にして30ppm添
加した。
【0080】5分経過後、重合触媒として三酸化アンチ
モンを対酸成分にして250ppm添加し、重縮合反応
容器に移し、真空度0.2kPa以下、290℃で3時
間縮合重合を行い、所定の攪拌トルクに至ったところ
で、ストランド状で水槽中に吐出したものを、ストラン
ドカッターにてチップ化し、これを所定の温度、時間に
て乾燥してポリエステル樹脂(C−1)を得た。得られた
ポリエステル樹脂(C−1)の固有粘度を測定したとこ
ろ、0.50dl/gであった。
【0081】・ポリエステル樹脂(C−2) NDCを84モル部とし、酸成分として、さらにTPA
を16モル部添加した以外はポリエステル樹脂(C―1)
と同様にしてポリエステル樹脂(C−2)を得た。得ら
れたポリエステル樹脂(C−2)の固有粘度を測定した
ところ、0.49dl/gであった。
【0082】・ポリエステル樹脂(C−3) EGを78モル部とし、グリコール成分として、さらに
CHDMを20モル部添加し、重合触媒として二酸化ゲ
ルマニウムを対酸成分にして200ppm添加した以外
はポリエステル樹脂(C―1)と同様にしてポリエステル
樹脂(C−3)を得た。得られたポリエステル樹脂(C
−3)の固有粘度を測定したところ、0.48dl/g
であった。
【0083】実施例1〜3、比較例1、2では、以上の
ポリエステル樹脂(A−1)、(A−2)、(D−
1)、(D−2)、(B−1)、(B−2)、(C−
1)〜(C−3)を用いて、その配合比を変えてポリエ
ステル樹脂組成物を製造し、得られたポリエステル樹脂
組成物を用いて、ポリエステルシート、ポリエステル成
形品を製造した。実施例1〜3、比較例1、2におい
て、用いたポリエステル樹脂の種類、及びその配合比に
ついて表2に示す。
【0084】なお、実施例1〜3では、用いるポリエス
テル樹脂(A)、(B)、(C)の組み合わせと、その
配合比を本発明で規定した範囲内で変えて、ポリエステ
ル樹脂組成物、ポリエステルシート、ポリエステル成形
品を得た。
【0085】これに対して、比較例1、2では、いずれ
も実施例1を基本組成としているが、ある要素が本発明
で規定した範囲外に設定されている。すなわち、比較例
1、2では、ポリエステル樹脂(A)の代わりに、総変
性量、あるいは総変性量とポリエーテルグリコールの配
合量が本発明で規定した範囲外のポリエステル樹脂
(D)を用いている。
【0086】また、実施例1〜3、比較例1、2におい
て、得られたポリエステルシート及びポリエステル成形
品についてそれぞれ評価を行い、得られた結果について
表2に合わせて記載する。
【0087】
【表2】
【0088】以下、各実施例1〜3、比較例1、2にお
ける、ポリエステル樹脂組成物、ポリエステルシート、
ポリエステル成形品の製造方法、及び得られたポリエス
テルシート、ポリエステル成形品の評価項目と評価方法
について説明する。
【0089】[実施例1]ポリエステル樹脂(A−1)6
0質量部、ポリエステル樹脂(B−1)40質量部、ポリ
エステル樹脂(C−1)5質量部をドライブレンドして、
ポリエステル樹脂組成物を得た。得られたポリエステル
樹脂組成物を押出製膜機にて樹脂温280℃、チルロー
ル温度5℃にて製膜し、厚さ200μmのポリエステル
シートを得た。さらに、このシートを真空成形機にて、
シート加熱温度90℃、金型温度135℃で、上部径7
5mm、底部径63mm、高さ40mmのカップ形状の
成形品を得た。
【0090】[実施例2]ポリエステル樹脂(A−2)5
5質量部、ポリエステル樹脂(B−2)45質量部、ポリ
エステル樹脂(C−2)15質量部を二軸押出機で275
℃にて溶融混練した後ペレット化して、ポリエステル樹
脂組成物を得た。得られたポリエステル樹脂組成物を押
出製膜機にて樹脂温280℃、チルロール温度5℃にて
製膜し、厚さ200μmのポリエステルシートを得た。
さらに、このシートを真空成形機にて、シート加熱温度
85℃、金型温度135℃で、実施例1と同様にしてカ
ップ形状の成形品を得た。
【0091】[実施例3]ポリエステル樹脂(A−2)5
0質量部、ポリエステル樹脂(B−1)50質量部、ポリ
エステル樹脂(C−1)5質量部をドライブレンドして、
ポリエステル樹脂組成物を得た。得られたポリエステル
樹脂組成物を、押出製膜機にて樹脂温280℃、チルロ
ール温度5℃にて製膜し、厚さ200μmのポリエステ
ルシートを得た。さらに、このシートを真空成形機に
て、シート加熱温度85℃、金型温度135℃で、実施
例1と同様にしてカップ形状の成形品を得た。
【0092】[比較例1]ポリエステル樹脂(D−1)6
0質量部、ポリエステル樹脂(B−1)40質量部、ポリ
エステル樹脂(C−1)5質量部をドライブレンドし
て、ポリエステル樹脂組成物を得た。得られたポリエス
テル樹脂組成物を、押出製膜機にて樹脂温280℃、チ
ルロール温度5℃にて製膜し、厚さ200μmのポリエ
ステルシートを得た。さらに、このシートを真空成形機
にて、シート加熱温度85℃、金型温度135℃で、実
施例1と同様にしてカップ形状の成形を試みたが金型離
型せず、金型温度を下げても良好な成形品を得ることは
できなかった。
【0093】[比較例2]ポリエステル樹脂(D−2)6
0質量部、ポリエステル樹脂(B−1)40質量部、ポリ
エステル樹脂(C−1)5質量部をドライブレンドして、
ポリエステル樹脂組成物を得た。得られたポリエステル
樹脂組成物を、押出製膜機にて樹脂温280℃、チルロ
ール温度5℃にて製膜し、厚さ200μmのポリエステ
ルシートを得た。さらに、このシートを真空成形機に
て、シート加熱温度85℃、金型温度135℃で、実施
例1と同様にしてカップ形状の成形を試みたが金型離型
せず、金型温度を下げても良好な成形品を得ることはで
きなかった。
【0094】[評価項目、評価方法]以下に、評価項目
及び評価方法について説明する。 (初期ヘイズ値、ヘイズ値変化率)JIS K7105
に準拠し、調温、調湿の後、23℃において、初期値
と、80℃、30分間の熱処理後と、140℃、30分
間の熱処理後のポリエステルシート(膜厚200μm)
についてヘイズ値の測定を行った。初期ヘイズ値は10
%以下であったものを良好な透明性を有していると判定
した。また、80℃、30分間の熱処理後のヘイズ値に
対する、140℃、30分間の熱処理後のヘイズ値変化
率を算出し、下記の判定基準に基づいて判定を行った。 判定基準 ○ : 80℃、30分間の熱処理後のヘイズ値に対す
る、140℃、30分間の熱処理後のヘイズ値変化率が
20%以下であった。 × : 80℃、30分間の熱処理後のヘイズ値に対す
る、140℃、30分間の熱処理後のヘイズ値変化率が
20%より大きかった。
【0095】(引張弾性率)JIS K7127に準拠
し、ポリエステルシート(膜厚200μm)より1号形
試験片を切り出し、調温、調湿の後、23℃において、
毎分10mmの試験速度にて引張弾性率の測定を行っ
た。引張弾性率が700MPa以上あったものを弾性特
性が良好であると判定した。
【0096】(収縮率)熱処理前のポリエステル成形品
と、80℃、30分間の熱処理後と、140℃、30分
間の熱処理後のポリエステル成形品について、それぞ
れ、調温、調湿の後、23℃において、水を完全に充填
した時の容量を処理前後について測定し、下記式に基づ
いて、収縮率を算出した。 「収縮率」= (「熱処理前の容量」 −「熱処理後の容量」) / 「熱処理前の 容量 」 × 100・・・(1) 80℃の熱処理後については収縮率2%以下、140℃
の熱処理後については収縮率5%以下であったものを耐
熱性が良好であると判定した。
【0097】[結果]実施例1〜3で得られたポリエス
テルシートは、初期ヘイズ値が1.6〜1.9%と小さ
く、良好な透明性を有することが判明した。さらに、実
施例1〜3で得られたポリエステルシートは、熱処理を
行ったときのヘイズ値変化が小さく、80℃、あるいは
140℃で熱処理を行っても良好な透明性を維持できる
ことが判明した。また、実施例1〜3で得られたポリエ
ステルシートは、引張弾性率が1430〜1480MP
aと高く、弾性特性も良好であった。また、実施例1〜
3で得られたポリエステル成形品は、80℃、あるいは
140℃の熱処理後の収縮がそれぞれ0.3%、1.0
〜1.3%と小さく、耐熱温度が140℃以上であり、
耐熱性に優れていることが判明した。
【0098】これに対して、ポリエステル樹脂(A)の
代わりに、総変性量が本発明で規定した範囲よりも大き
いポリエステル樹脂(D−1)を用いた比較例1では、
得られたポリエステルシートの引張弾性率は1450M
Paと高く良好であり、初期ヘイズ値は2.4%と良好
な透明性が得られたものの、熱処理を行ったときのヘイ
ズ値の増加が大きく、熱処理後に良好な透明性を得るこ
とができないことが判明した。また、比較例1では、得
られたポリエステルシートの成形性が低く、カップ状の
成形品を得ることができないことが判明した。
【0099】また、ポリエステル樹脂(A)の代わり
に、総変性量が本発明で規定した範囲よりも大きく、さ
らに、ポリエーテルグリコールを本発明で規定した範囲
よりも多く配合したポリエステル樹脂(D−2)を用い
た比較例2では、得られたポリエステルシートの初期ヘ
イズ値が5.5%と良好な透明性が得られ、熱処理後の
ヘイズ値の増加も小さく良好であったものの、引張弾性
率は680MPaと低く、弾性特性が不十分であること
が判明した。また、比較例2では、得られたポリエステ
ルシートの成形性が低く、カップ状の成形品を得ること
ができないことが判明した。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
良好な成形性を有し、成形後に良好な透明性と十分な強
度を有するとともに、耐熱温度が80℃以上、あるいは
140℃以上であるポリエステル樹脂組成物、及びこの
ポリエステル樹脂組成物を用いて得られるポリエステル
シート、並びにポリエステル成形品を提供することがで
きる。本発明のポリエステル成形品は、内容物の高温殺
菌や内容物の高温充填、電子レンジでの使用が可能な食
品容器として好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳永 眞 愛知県豊橋市牛川通四丁目1番地の2 三 菱レイヨン株式会社豊橋事業所内 Fターム(参考) 3E033 BA17 BB01 CA07 FA04 GA03 4F071 AA45 AA46 AA88 AF20 AF20Y AF30 AF30Y AF45 AF45Y AF61 AF61Y AH05 BC01 BC12 4J002 CF06X CF07W CF083 GG01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記ポリエステル樹脂(A)、ポリエス
    テル樹脂(B)およびポリエステル樹脂(C)を含有す
    ることを特徴とするポリエステル樹脂組成物。 ポリエステル樹脂(A) テレフタル酸単位を主成分とするジカルボン酸成分と、
    テトラメチレングリコール単位を主成分とするグリコー
    ル成分とからなり、総変性量が3〜20モル%であると
    ともに、単位モノマー中の炭素数が2以上であるポリエ
    ーテルグリコールを0.5〜6モル%含有し、フェノ−
    ル/1,1,2,2−テトラクロルエタン等質量混合溶
    媒中に溶解させ、25℃で測定したときの固有粘度が
    0.55〜1.40dl/gであるポリエステル樹脂。 ポリエステル樹脂(B) テレフタル酸単位を主成分とするジカルボン酸成分と、
    エチレングリコ−ル単位を主成分とするグリコ−ル成分
    とからなり、フェノ−ル/1,1,2,2−テトラクロ
    ルエタン等質量混合溶媒中に溶解させ、25℃で測定し
    たときの固有粘度が0.55〜1.40dl/gである
    ポリエステル樹脂。 ポリエステル樹脂(C) 2,6−ナフタレンジカルボン酸単位を主成分とするジ
    カルボン酸成分と、エチレングリコ−ル単位を主成分と
    するグリコ−ル成分とからなり、フェノ−ル/1,1,
    2,2−テトラクロルエタン等質量混合溶媒中に溶解さ
    せ、25℃で測定したときの固有粘度が0.40〜1.
    20dl/gであるポリエステル樹脂。
  2. 【請求項2】 前記ポリエステル樹脂(A)40〜65質
    量部と、前記ポリエステル樹脂(B)35〜60質量部と
    を合計100質量部含有し、 前記ポリエステル樹脂(A)と前記ポリエステル樹脂
    (B)の合計量100質量部に対し、前記ポリエステル
    樹脂(C)を1〜25質量部含有することを特徴とする請
    求項1に記載のポリエステル樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記ポリエステル樹脂(B)が、イソフタ
    ル酸、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサン
    ジメタノールのうち少なくとも1種を含有することを特
    徴とするポリエステル樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項に記載のポリエステル樹脂組成物からなるポリエステ
    ル層を少なくとも1層具備することを特徴とするポリエ
    ステルシート。
  5. 【請求項5】 膜厚が200μmのときに、 初期ヘイズ値が10%以下であるとともに、 80℃、30分間の熱処理後のヘイズ値に対する、14
    0℃、30分間の熱処理後のヘイズ値変化率が20%以
    下であることを特徴とする請求項4に記載のポリエステ
    ルシート。
  6. 【請求項6】 引張弾性率が700MPa以上であるこ
    とを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のポリエス
    テルシート。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項に記載のポリエステル樹脂組成物からなることを特徴
    とするポリエステル成形品。
  8. 【請求項8】 請求項4から請求項6までのいずれか1
    項に記載のポリエステルシートを熱成形して得られるこ
    とを特徴とするポリエステル成形品。
  9. 【請求項9】 80℃、30分間の熱処理後の収縮率が
    2%以下であることを特徴とする請求項7又は請求項8
    に記載のポリエステル成形品。
  10. 【請求項10】 140℃、30分間の熱処理後の収縮
    率が5%以下であることを特徴とする請求項7から請求
    項9までのいずれか1項に記載のポリエステル成形品。
  11. 【請求項11】 耐熱温度が80℃以上であり、食品容
    器として用いられることを特徴とする請求項7から請求
    項10までのいずれか1項に記載のポリエステル成形
    品。
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CN103756263A (zh) * 2013-12-20 2014-04-30 安徽国星生物化学有限公司 一种耐温pet复合材料

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