JP2002160686A - 自動二輪車のエアクリーナー装置 - Google Patents
自動二輪車のエアクリーナー装置Info
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Abstract
となくフィルターに流れる空気量を調整でき、各アウト
レット部への新気の流れをスムーズに均等化させたもの
である。 【解決手段】エンジン上方配置のクリーナーボックス2
5内にフィルター29が配置され、ダーティーサイドA
にインレット部35、クリーンサイドBにアウトレット
部36F,36Rがそれぞれ設けられる。自動二輪車の
カウリングには前方に向かって開く空気取入口が設けら
れ、エアクリーナー装置24に続く吸気装置はV型に配
置されたシリンダーの間に配設される。空気取入口をヘ
ッドランプに隣接配置させ、空気取入口からの空気をヘ
ッドパイプの両側を通過させるとともに空気取入口とフ
ィルターとの間に弁装置38を配設し、この弁装置38
の作動により通路面積を調整してフィルター29に流れ
る空気量を調整するエアクリーナー装置24を備えたも
のである。
Description
クリーナー装置に関するものである。
てエアクリーナー装置が設けられている。例えば、複数
のシリンダーが車幅方向に一列に並べられた最も一般的
なレイアウトのエンジンの場合は、エアクリーナー装置
の本体となるクリーナーボックスがエンジンのシリンダ
ー後方に設置される。このクリーナーボックスの内部は
平板状のフィルターを隔ててダーティーサイドとクリー
ンサイドに区画されており、ダーティーサイドにインレ
ット部が設けられ、クリーンサイドにアウトレット部が
設けられる。
部等に設けられ、このインレット部に接続されたエアダ
クトが前方に延びて自動二輪車の車体を覆うカウリング
の最前部に開口する。また、アウトレット部はクリーナ
ーボックスから前方に延びる複数の管状に形成され、こ
れらのアウトレット部が各シリンダーの吸気装置(キャ
ブレター等)に接続される。
風がエアダクトとインレット部を経てクリーナーボック
スのダーティーサイドに流入し、この空気がフィルター
を透過して塵埃等を除去されてからクリーンサイドに流
入し、清浄な空気が各アウトレット部よりエンジンのシ
リンダーに分配される。
面視でV型のシリンダー配置を持つエンジンを搭載した
自動二輪車の場合は、エンジンの上部に設置されたクリ
ーナーボックスから延びる複数のアウトレット部を、そ
れぞれ各シリンダーに向けて前後に指向させる必要があ
るため、前述のようにクリーナーボックスの前上部に設
けたインレット部から新気を導入するように構成したの
では新気が各アウトレット部へ均等に流れにくくなる。
このため、特定のシリンダーに通じるアウトレット部へ
の新気の流れが悪くなって各シリンダーにおける燃焼状
態が不均一になり、エンジンの性能が不安定になりやす
い。
は濾過面積を大きく取ることができないので、吸気抵抗
が大きくなりやすく、しかもクリーンサイドの容積が限
られるので各アウトレット部の間の相互の吸気干渉が生
じやすく、有効なエアクリーナー装置を構成することが
できない。
スの他の部分に設けて前後のアウトレット部への新気の
流れを均等化しようとすると、インレット部に外部から
繋がるエアダクトの配管が困難になり、カウリング内に
無用なデッドスペースが発生するといった懸念がある。
装置は、上述した課題を解決するためになされたもの
で、カウリング内にデッドスペースを発生させることな
くフィルターに流れる空気量を調整でき、各アウトレッ
ト部への新気の流れをスムーズに均等化させることがで
きる自動二輪車のエアクリーナー装置を提供することを
主な目的とする。
ックスのインレット部から流入した新気を各アウトレッ
ト部へ均等に流してエンジン性能の安定化を図ることが
できる自動二輪車のエアクリーナー装置を提供すること
にある。
のエアクリーナー装置は、上述した課題を解決するため
に、請求項1に記載したように、自動二輪車の車両側面
視でV型のシリンダー配置を持つエンジンの上方にクリ
ーナーボックスが配置され、このクリーナーボックス内
にフィルターが配置され、フィルターの一側がダーティ
ーサイド、他側がクリーンサイドとされ、上記ダーティ
ーサイドにインレット部、クリーンサイドにアウトレッ
ト部がそれぞれ設けられる一方、前記自動二輪車のカウ
リングには前方に向かって開く空気取入口が設けられ、
走行時には上記空気取入口から走行風がエアダクトを通
過して前記ダーティーサイドに新気として流入するエア
クリーナー装置を備え、上記エアクリーナー装置に続く
吸気装置が前記V型に配置されたシリンダーの間に配設
された自動二輪車のエアクリーナー装置において、前記
空気取入口を車体フレームの前頭部に設けられたヘッド
パイプより車両前方側に配置されたヘッドランプに隣接
配置させ、上記空気取入口からの空気を前記ヘッドパイ
プの両側を通過させるとともに上記空気取入口と前記フ
ィルターとの間に弁装置を配設し、この弁装置の作動に
より通路面積を調整して前記フィルターに流れる空気量
を調整するエアクリーナー装置を備えたものである。
発明に係る自動二輪車のエアクリーナー装置は、請求項
2に記載したように、自動二輪車の車両平面視、前記カ
ウリングの幅を一対のハンドルバーの幅より狭くすると
ともに、前記エアダクトを上記カウリングの幅内であっ
て一対の前記ハンドルバーの間を通過させたものであ
る。
エアクリーナー装置の一実施形態について添付図面を参
照しながら説明する。
を適用可能な自動二輪車の一例を示す左側面図であり、
図2は自動二輪車の平面図である。また、図3は自動二
輪車の前頭部付近を拡大した左側面図である。
形のカウリング2で覆われたロードスポーツ型のもので
あり、その車体フレーム3の前半部分にエンジン4が懸
架されている。このエンジン4は、図5にも示すように
側面視で2つのシリンダー5F,5RがV型に配置され
た2気筒エンジンである。
たヘッドパイプ3a(図3参照)には、前輪6を支持す
るフロントフォーク7がハンドルバー8やブレーキ装置
9等と共に左右へ回動自在に軸支されており、車体フレ
ーム3の中央下部にて車幅方向に架設されたピボット軸
11には後輪12を支持するスイングアーム13が上下
に回動自在に軸支され、この後輪12にエンジン4の動
力がチェーン14を介して伝達されるようになってい
る。
には燃料タンク15が設置されており、その後に続いて
着座シート16とピリオンシート17が設けられてい
る。なお、18は排気マフラーである。また、カウリン
グ2には透明なウィンドースクリーン20やヘッドラン
プ21等が備えられており、ヘッドランプ21の左右に
はカウリング2の前方に向かって開く空気取入口22,
22が図2に示すように隣接して設けられる。
ンジン4の上部に設けられている。このエアクリーナー
装置24は、エンジン4の上方に設置された硬質な合成
樹脂製のクリーナーボックス25を主体に構成されてい
る。図3に示すように、燃料タンク15の下面には上方
に向かって抉れた凹部15aが形成されており、この凹
部15aにクリーナーボックス25が収められる。
である。クリーナーボックス25は、例えば分割線Cを
境に上下に分割可能な構造になっており、クリーナーボ
ックス25の上面25aにはキャップ26が着脱可能に
設けられている。
は、そのほぼ中央部分を貫通するようにして上下に延び
る通気筒27が形成されており、この通気筒27を囲む
ように底面25bの上面側には嵌合枠部28が形成さ
れ、この嵌合枠部28の外周に筒状のフィルター29が
上方から嵌合される。つまり、筒状のフィルター29は
クリーナーボックス25の底面25bに起立する形で設
けられる。なお、図5に示すようにフィルター29はエ
ンジン4のクランク軸31のほぼ真上に位置している。
って上方から押えられ、これによってフィルター29は
クリーナーボックス25内に固定される。キャップ26
を取り外せばフィルター29をクリーナーボックス25
から取り出すことができ、フィルター29の交換や洗浄
等を行える。なお、フィルター29の上下面とクリーナ
ーボックス25の底面25bおよびキャップ26との間
にはシール部材32,33が介装される。
ドA、外周側はクリーンサイドBとなり、ダーティーサ
イドA側にはインレット部35が設けられ、クリーンサ
イドB側にはアウトレット部36F,36Rが設けられ
る。
4によれば、インレット部35から流入した新気が筒状
に形成されたフィルター29の全周面を均等に透過して
流れるため、フィルター29の濾過面積が大きくなり、
吸気抵抗が大幅に低減する。また、筒状に形成されたフ
ィルター29の周囲の空間が全てクリーンサイドになる
ため、クリーンサイドの容積が大きくなって吸気干渉が
防止される。
配置されたエンジン4のシリンダー5F,5R間にイン
レット部35が位置しており、左右のエアダクト41
L,42Rの末端部が内側に湾曲して車体フレーム3の
パイプ部材3b〜3eの間を通ってインレット部に接続
されるため、カウリング2内に無駄なデッドスペースを
発生させることなく各アウトレット部36F,36Rへ
の新気の流れを均等化することができる。
5と同じく硬質な合成樹脂を用いて有底の筒状に造形さ
れており、クリーナーボックス25の底面25bのフィ
ルター29を設置した部分、つまり通気筒27の部分か
ら下方へ延びる形に取り付けられている。このインレッ
ト部35の下部の左右側面には接続孔37,37(図3
参照)が形成されている。
9がエンジン4のクランク軸31の真上に位置している
関係でエンジン4の前後のシリンダー5F,5Rの間に
位置している。インレット部35の内部には、エンジン
4の吸気負圧等によって作動する弁装置38が設けられ
ており、この弁装置38によって通気筒27の通路面積
が常に最適な大きさに調整されるようになっている。
ィルター29を挟む形で前後に振り分けて2個設けられ
ている。これら2個のアウトレット部36F,36R
は、クリーナーボックス25よりも軟質なゴム等の材料
を用いて短い筒状に形成されており、クリーナーボック
ス25の底面25bに穿設された円孔39,39に気密
的に嵌合されている。
それぞれ図5に示すようにエンジン4の前後のシリンダ
ー5F,5Rの吸気装置41F,41Rに接続される。
ここでは吸気装置41F,41Rとして燃料噴射式のス
ロットルボディーが用いられているが、例えばキャブレ
ター等の吸気装置であっても構わない。
4の構成によれば、インレット部35からフィルター2
9を透過してクリーンサイドBに流れた新気がフィルタ
ー29を挟んで前後に振り分けられたアウトレット部3
6F,36Rへ均等に流れるため、エンジン4の前後の
シリンダー5F,5Rに新気がバランス良く供給され、
各シリンダー5F,5Rの燃焼状態が均一化されてエン
ジン性能が安定する。
の間にフィルター29が位置しているため、1つのアウ
トレット部36Fまたは36Rにおける吸気負圧が他の
アウトレット部36Rまたは36Fにおける吸気圧力に
影響を及ぼしにくくなり、この点でも吸気干渉の発生を
効果的にかつ有効的に防止することができる。
の車体前頭部を覆う流線形のカウリング2に設けられた
左右一対の空気取入口22,22には、それぞれ管状の
エアダクト42L,42Rが接続されている。これらの
エアダクト42L,42Rはカウリング2の内側を通っ
て後方に延びており、各エアダクト42L,42Rの末
端部がそれぞれ内側に湾曲してインレット部35の左右
の接続孔37,37に接続されている。
部分は複数のパイプ部材3b〜3eが組み合わされて構
成されており、各エアダクト42L,42Rの末端部
は、これらのパイプ部材3b〜3eの間を通ってインレ
ット部35の接続孔37,37に接続される。なお、各
エアダクト42L,42Rの前端付近に設けられたチャ
ンバー部43は、エアダクト42L,42Rを通る空気
に含まれる水分等を集めて除去するためのものである。
成されている。自動二輪車1が走行すると、図5中に矢
印で示すように前方からの走行風が左右のエアダクト4
2L,42Rを通ってクリーナーボックス25のインレ
ット部35に流入する。この走行風は新気として先ずダ
ーティーサイドAに入り、次にフィルター29を透過し
て塵埃等を除去されてからクリーンサイドBに入る。そ
して、清浄な空気が前後のアウトレット部36F,36
Rよりエンジン4のシリンダー5F,5Rに分配され
る。
24によれば、インレット部35から流入した新気が筒
状に形成されたフィルター29の全周面を均等に透過し
て流れるため、フィルター29の濾過面積を大きくする
ことができ、吸気抵抗を大幅に低減させることができ
る。また、筒状に形成されたフィルター29の周囲の空
間を全てクリーンサイドBとして活用できるため、クリ
ーンサイドBの容積を大きくして吸気干渉を効果的に防
止することができる。
ンジン4のシリンダー5F,5R間にインレット部35
が位置しており、左右のエアダクト42L,42Rの末
端部が内側に湾曲して車体フレーム3を構成するパイプ
部材3b〜3eの間を通ってインレット部35の接続孔
37,37に接続されているため、カウリング2内に無
駄なデッドスペースを発生させることなく各アウトレッ
ト部36F,36Rへの新気の流れを均等化することが
できる。
9を透過してクリーンサイドBに流れた新気がフィルタ
ー29を挟んで前後に振り分けて設けられたアウトレッ
ト部36F,36Rへ均等に流れるため、エンジン4の
前後のシリンダー5F,5Rに新気がバランス良く供給
され、両シリンダー5F,5Rの燃焼状態が均一化す
る。従って、エンジン4の性能を安定させることができ
る。
6Rの間にフィルター29が位置しているため、片方の
アウトレット部36Fまたは36Rにおける吸気負圧が
他方のアウトレット部における吸気圧力に影響を及ぼし
にくくなり、この点でも吸気干渉の発生を防止すること
ができる。
二輪車のエアクリーナー装置においては、カウリング内
に無駄なデッドスペースを発生させることなくフィルタ
に流れる空気量を調整でき、各アウトレット部への新気
の流れをスムーズにかつ均等化させることができ、各シ
リンダー内の燃焼状態を安定化させ、エンジン性能を安
定化させ、信頼性を向上させることができる。
ーナー装置は、ハンドルバーの幅より狭いカウリングの
幅内にエアダクトを通過させ、このエアダクトを介して
エンジンの前後のシリンダーに新気をバランス良く供給
し、各シリンダーの燃焼状態を均一化させてエンジン性
能の安定化を図ることができ、信頼性の高いエアクリー
ナー装置を提供できる。
自動二輪車の一例を示す左側面図。
およびエンジン、カウリングの縦断面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 自動二輪車の車両側面視でV型のシリン
ダー配置を持つエンジンの上方にクリーナーボックスが
配置され、このクリーナーボックス内にフィルターが配
置され、フィルターの一側がダーティーサイド、他側が
クリーンサイドとされ、上記ダーティーサイドにインレ
ット部、クリーンサイドにアウトレット部がそれぞれ設
けられる一方、前記自動二輪車のカウリングには前方に
向かって開く空気取入口が設けられ、走行時には上記空
気取入口から走行風がエアダクトを通過して前記ダーテ
ィーサイドに新気として流入するエアクリーナー装置を
備え、上記エアクリーナー装置に続く吸気装置が前記V
型に配置されたシリンダーの間に配設された自動二輪車
のエアクリーナー装置において、前記空気取入口を車体
フレームの前頭部に設けられたヘッドパイプより車両前
方側に配置されたヘッドランプに隣接配置させ、上記空
気取入口からの空気を前記ヘッドパイプの両側を通過さ
せるとともに上記空気取入口と前記フィルターとの間に
弁装置を配設し、この弁装置の作動により通路面積を調
整して前記フィルターに流れる空気量を調整するエアク
リーナー装置を備えたことを特徴とする自動二輪車のエ
アクリーナー装置。 - 【請求項2】 自動二輪車の車両平面視、前記カウリン
グの幅を一対のハンドルバーの幅より狭くするととも
に、前記エアダクトを上記カウリングの幅内であって一
対の前記ハンドルバーの間を通過させたことを特徴する
請求項1記載の自動二輪車のエアクリーナー装置。
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- 2001-09-13 JP JP2001278206A patent/JP3552690B2/ja not_active Expired - Fee Related
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