JP2002160409A - インクジェットプリンター - Google Patents

インクジェットプリンター

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JP2002160409A
JP2002160409A JP2000355884A JP2000355884A JP2002160409A JP 2002160409 A JP2002160409 A JP 2002160409A JP 2000355884 A JP2000355884 A JP 2000355884A JP 2000355884 A JP2000355884 A JP 2000355884A JP 2002160409 A JP2002160409 A JP 2002160409A
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JP
Japan
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paper
cutting
cutting position
cutter unit
target
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000355884A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Sugata
佳寿 菅田
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Publication date
Application filed by Noritsu Koki Co Ltd filed Critical Noritsu Koki Co Ltd
Priority to JP2000355884A priority Critical patent/JP2002160409A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペーパーを設定ピッチで送った際にペーパー
の目標切断位置とカッターユニットの切断位置とが一致
しない場合でも、時間を無駄にすることなく切断を行う
インクジェットプリンターを合理的に構成する。 【解決手段】 プリントに伴ってペーパーPを搬送し、
ペーパーPの目標切断位置がカッターユニットCの切断
位置に近接した場合に、プリントヘッドHのクリーニン
グ時に、ペーパーPを搬送してペーパーPの目標切断位
置をカッターユニットCの切断位置に一致させて切断を
行い、この切断の後にはペーパーPを元の位置まで復元
するようプログラムで成る切断補助手段を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺のペーパーを
長手方向に搬送する搬送機構と、ペーパーにインクを噴
射して画像情報のプリントを行うプリントヘッドと、プ
リント後のペーパーを切断するカッターユニットとを備
えているインクジェットプリンターに関する。
【0002】
【従来の技術】上記のように構成されたインクジェット
プリンターと類似する技術として特開平11‐2547
72号公報に示されるものが存在し、この従来の技術に
は速度優先方式と画質優先方式とが記載され、速度優先
方式では、印字紙の搬送によって切断を行うべき境界部
が切断部の位置に達すると、印字を一時中断して固定刃
と可動刃とによって印字紙の切断を行うよう処理形態が
設定され、画質優先方式では、最初の印字分の印字が完
了すると、ロール紙を逆送し、境界部が切断部に達した
時に固定刃と可動刃とによって印字紙の切断を行うよう
処理形態が設定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、プリントされ
たペーパーを切断する制御を考えるに、上記した従来の
技術の速度優先方式のようにプリント(印字)に伴うペ
ーパー(印字紙)の搬送よって境界部分が切断部に達す
るものでは、つまり、プリント時にペーパーが送られる
ピッチの整数倍の位置にカッターユニットの切断位置が
セットされているものでは、この切断位置にペーパーの
目標切断位置が達したタイミングでカッターユニットに
よる切断を行えば良いので単純な制御形態で済む。しか
し、ペーパーの目標切断位置はプリントサイズによって
変動するので何らかの手段によってペーパーの目標切断
位置とカッターユニットの切断位置とを一致させる制御
を必要とする。このような制御の一つの形態として、上
記した従来の技術の画質優先方式のようにプリント(印
字)が終了した時点でペーパー(印字紙)を戻し操作す
ることでペーパーの目標切断位置とカッターユニットの
切断位置とを一致させる制御を採用することも考えられ
る。
【0004】しかし、このようにプリントが終了した時
点でペーパーを戻し操作して切断を行うものでは、大き
いプリントサイズの場合にはペーパーの戻し量が大き
く、戻しを行う際の処理時間が無駄になる点で改善の余
地がある。
【0005】本発明の目的は、ペーパーを所定のピッチ
で送った際にペーパーの目標切断位置とカッターユニッ
トの切断位置とが一致しない場合でも、時間を無駄にす
ることなく切断を行うインクジェットプリンターを合理
的に構成する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
インクジェットプリンターの特徴、作用・効果は次の通
りである。 〔特徴〕長尺のペーパーを長手方向に搬送する搬送機構
と、ペーパーにインクを噴射して画像情報のプリントを
行うプリントヘッドと、プリント後のペーパーを切断す
るカッターユニットとを備えているインクジェットプリ
ンターにおいて、設定ピッチでペーパーを搬送した際
に、プリントサイズに基づくペーパーの目標切断位置
と、前記カッターユニットの切断位置とが一致しない場
合には、1つの画像情報のプリントを行う過程において
目標切断位置とカッターユニットの切断位置とを一致さ
せる状況を作り出してペーパーの切断を行う切断補助手
段を備えている点にある。
【0007】〔作用・効果〕上記特徴によると、設定ピ
ッチでペーパーを搬送した際に、プリントサイズに基づ
くペーパーの目標切断位置と、カッターユニットの切断
位置とが一致しない場合には、切断補助手段が、1つの
画像情報のプリントを行う過程において目標切断位置と
カッターユニットの切断位置とを一致させる状況を作り
出してペーパーの切断を行うので、例えば、1コマに対
応する画像のプリントが終了する以前であっても先にプ
リントを行った画像との境界位置(目標切断位置)で切
断することも可能となる。その結果、従来の技術のよう
にペーパーを戻すものと比較して無駄な処理時間を必要
とすることなく、あるいは、無駄となる処理時間を短縮
して効率の高いプリントを可能にするインクジェットプ
リンターが構成されたのである。
【0008】本発明の請求項2に係るインクジェットプ
リンターの特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項1のインクジェットプリンターにおい
て、前記切断補助手段が、前記プリントヘッドがクリー
ニング作動を行う際に、ペーパーを送り出し方向、ある
いは、戻し方向に搬送することで前記目標切断位置と前
記カッターユニットの切断位置とを一致させてカッター
ユニットによる切断を行わせるプログラムで構成されて
いる点にある。
【0009】〔作用・効果〕上記特徴によると、プリン
ト作動が中断するクリーニング作動の時間を有効に利用
してペーパーの切断を行えるので、プリントを中断する
ことなく、あるいは、中断する場合でも中断時間を長引
かせることがない。その結果、複雑なハードウエアを備
えずとも効率の高いプリントを可能にするものとなった
のである。
【0010】本発明の請求項3に係るインクジェットプ
リンターの特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項2のインクジェットプリンターにおい
て、前記クリーニング作動は、プリントヘッドの移動回
数が予め設定された数に達した時点で行われる通常モー
ドと、搬送機構の搬送によってペーパーの目標切断位置
と前記カッターユニットの切断位置とが接近した時点で
行われる切断補助モードとが設定されている点にある。
【0011】〔作用・効果〕上記特徴によると、ペーパ
ーの目標切断位置と前記カッターユニットの切断位置と
が離間している場合には、通常モードでプリントヘッド
のクリーニング作動が行われ、ペーパーの目標切断位置
と前記カッターユニットの切断位置とが近接した場合に
は通常モードでのクリーニング作動のタイミングにない
場合でも切断補助モードに移行してプリントヘッドのク
リーニング作動を行い、このクリーニング作動時にペー
パーの切断を行うものとなる。その結果、切断だけのた
めにペーパーを搬送する無駄を無くすものとなる。
【0012】本発明の請求項4に係るインクジェットプ
リンターの特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項1のインクジェットプリンターにおい
て、前記切断補助手段が、前記カッターユニットをペー
パーの搬送方向に沿って移動させることで前記切断位置
の調節を行う調節機構と、前記プリントサイズとペーパ
ーの搬送量とから目標切断位置を求め、この目標切断位
置とカッターユニットの切断位置とを一致させるよう前
記調節機構を制御するプログラムで構成されている点に
ある。
【0013】〔作用・効果〕上記特徴によると、ペーパ
ーの目標切断位置とカッターユニットの切断位置とが一
致しない場合でも、プリント作動を継続しながら目標切
断位置までカッターユニットの切断位置を移動させてペ
ーパーの切断を行うことが可能となる。その結果、ペー
パーを切断するためだけに無駄な処理時間を必要とする
ことなく効率の高いプリントを可能にするのである。
【0014】本発明の請求項5に係るインクジェットプ
リンターの特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項4のインクジェットプリンターにおい
て、前記カッターユニットは非作動時においてはホーム
ポジションにセットされるよう構成されると共に、前記
プログラムは、搬送機構の搬送によってペーパーの目標
切断位置と、ホームポジションにおける前記カッターユ
ニットの切断位置とが接近した時点で前記調節機構によ
るカッターユニットの切断位置の調節作動を行わせるよ
う処理形態を設定してある点にある。
【0015】〔作用・効果〕上記特徴によると、カッタ
ーユニットの移動量を少なくでき、又、カッターユニッ
トの移動開始からペーパーの切断完了までの時間を短縮
できる。その結果、無駄な作動をなくせるばかりで無
く、調節機構を小さくしてインクジェットプリンター全
体の小型化も可能にするのである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 〔第1の実施の形態〕図1に示すように、長尺のペーパ
ーをロール状にしたロールペーパーRPから引き出され
たペーパーPに対して、このペーパーPの搬送方向と直
交する方向に移動しながらインクを噴射してペーパーP
の表面に画像を形成するプリントヘッドHと、このプリ
ントヘッドHでプリントされたペーパーPをプリントサ
イズに切断するカッターユニットCとをケース1に収め
てインクジェットプリンターが構成されている。
【0017】図1〜図3に示すように、ロールペーパR
PからペーパーPが送られる経路には、ロールペーパー
RPからのペーパーPを挟み込んでプリントヘッドHに
供給する一対の供給ローラ2を配置すると共に、前記カ
ッターユニットCの搬送方向の上手位置にペーパーPを
挟み込んで搬送する中間ローラ3を配置し、前記カッタ
ーユニットCの搬送方向の下手位置にペーパーPを挟み
込んで搬送する排出ローラ4を配置してある。供給ロー
ラ2は供給モータM2によって駆動され、中間ローラ3
は中間モータM3で駆動され、排出ローラM4は排出モ
ータM4で駆動される。又、供給モータM2、中間モー
タM3、排出モータM4夫々には正転及び逆転自在なス
テッピングモータを用い、ペーパーPを送り出し方向に
も戻し方向にも搬送できるよう構成されている。
【0018】又、前記カッターユニットCは搬送経路の
下側に配置された固定刃5と、搬送経路の上側に配置さ
れた可動刃6と、可動刃6をクランク機構7を介して往
復作動させるカッターモータMCとを備えて構成されて
いる。尚、このカッターユニットCではペーパーPを切
断する際にカッターモータMCからの駆動力でクランク
機構7を1回転させて固定刃5に対して可動刃6を上下
に作動させるよう作動形態が設定されている。
【0019】前記プリントヘッドHは、圧電素子型やバ
ブルジェット(登録商標)型のように公知の構造が採用
され、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)、ブラック(K)のインクの貯留部からの少なく
とも4種のインクを独立して噴射するよう多数のノズル
を備えている。又、このプリントヘッドHはペーパーP
の搬送方向と直交する方向に往復自在に支持されると共
に、一対の歯付き型のプーリ8に巻回する歯付きベルト
9に連結し、一方のプーリ8を駆動するステッピングモ
ータ型の往復作動モータMHの正逆回転により、歯付き
ベルト9と一体的に往復作動自在に構成されている。
【0020】そして、このインクジェットプリンターで
は図4に示すように、マイクロプロセッサを有した制御
装置10を備え、この制御装置10に対してプリントサ
イズやプリント枚数等のプリント設定情報と、画像情報
とが入力する入力系が形成され、又、プリントヘッドH
に対して画像情報を転送する出力系と、往復作動モータ
MH、供給モータM2、中間モータM3、排出モータM
4、カッターモータMC夫々に対する出力系を備えてい
る。
【0021】このインクジェットプリンターでは、プリ
ントヘッドHがペーパーPの幅方向に1作動してプリン
トを行うプリント幅(ペーパーPの搬送方向に沿う幅)
が一定であり、プリントヘッドHでプリントを行う際に
は、プリントヘッドHを一方の方向に作動させながらイ
ンクの噴射を行うことでペーパーPに対してプリント幅
の画像を形成し、この画像の形成が終了すると、プリン
ト幅より僅かに小さい値に設定された搬送ピッチF(図
2及び図8を参照)だけペーパーPを搬送した後に、プ
リントヘッドHを逆方向に移動させながらインクの噴射
を行うことでペーパーPに対して、先にプリントされた
画像と一部重複する形態で画像を形成し、この画像形成
が終了すると、設定された搬送ピッチFだけペーパーP
を搬送する作動を繰り返して行うよう制御形態が設定さ
れている。
【0022】このように、このインクジェットプリンタ
ーでは決まった値の搬送ピッチFでペーパーPの搬送を
行ってプリントを行うので、プリントサイズによって
は、先にプリントされた画像と、後にプリントされた画
像との境界(目標切断位置)とカッターユニットCの切
断位置とが一致しない不都合も発生する。
【0023】本発明は、このような不都合が発生して
も、ペーパーPを切断するためだけに無駄に時間を消費
することなくペーパーPを〔目標切断位置〕で切断する
切断補助手段ASを備えている。又、この切断補助手段
ASは前記制御装置10にセットされたソフトウエア
(プログラム)で構成され、このソフトウエアによる処
理形態を以下に説明する。
【0024】つまり、プリント時には、図5のフローチ
ャートに示すように、初期設定において切断タイミン
グ、調節量、クリーニングタイミング夫々の設定、及
び、必要な場合にはペーパーPの先端部の余白を切断す
る処理や、ペーパーPの先端をプリント位置にセットす
る処理を行う(#101ステップ)。この処理が終了し
た後に、インクを噴射しながらプリントヘッドHを横移
動させるプリント作動を行い、このプリント作動によっ
てプリントヘッドHが横移動の端部に達したタイミング
において、そのプリント作動によって形成された画像が
オーダの最終で無く、ペーパーPを切断するに最適なタ
イミングで無く、プリントヘッドHのクリーニングを行
うタイミングで無いと予め判断した場合には、プリント
ヘッドHが横移動の端部に達した後に、設定された搬送
ピッチFだけペーパーPを送り出し方向に搬送する(#
102〜#106ステップ)。
【0025】#101ステップで示した切断タイミン
グ、調節量、クリーニングタイミング夫々の意味を以下
に説明する。図2及び図8に示すように、このインクジ
ェットプリンターではプリントヘッドHでのプリント幅
Eに対して、ペーパーPの搬送ピッチFが僅かに小さく
設定され、カッターユニットCによる〔切断位置〕とプ
リントヘッドHでのプリント幅Eの搬送下手側の端部と
の距離Dは、搬送ピッチFの整数倍に設定されている。
従って、プリントヘッドHで最初の画像(N=1)のプ
リント(フチ無しの状態でのプリント)を開始してペー
パーPを搬送した場合には、ペーパーPの搬送下手側の
端部がカッターユニットCによる〔切断位置〕に一致す
るものとなり(図示せず)、この理由から、ペーパーP
の搬送方向での長さLに対応するサイズの最初の画像
(N=1)のプリントを行った際に、この長さLが搬送
ピッチFの整数倍で無い場合には、図8(イ)に示すよ
うに、最初の画像(N=1)のペーパーPの〔目標切断
位置〕とカッターユニットCによる〔切断位置〕との間
に距離Gだけズレを生ずるものとなる。
【0026】本発明では後述するように、ズレの距離
〔調節量〕だけペーパーPを搬送して〔目標切断位置〕
を〔切断位置〕まで移動させて切断を行い、この切断の
後には、ペーパーPを復元方向に搬送して元の位置に戻
して、次の画像のプリントを開始するのであるが、最初
の画像(N=1)に対する切断を行った後に、次の画像
(N=2)におけるズレを考えると図8(ロ)に示すよ
うに、G×2のズレを生ずるものとなる。このズレは切
断を行う毎に増加するので、更に次の画像ではG×3の
ズレとなり、ズレの量が変化する。このような理由か
ら、#101ステップにおいて、プリントに先立ってプ
リントに対する〔調節量〕を予め求める処理を行ってい
るのである。そして、この変化量は搬送ピッチFの値内
に収めるよう処理形態が設定されている。
【0027】又、切断タイミングは、1つの画像のプリ
ントを行う際に前述のように〔調節量〕だけ残す状態に
達するまでのプリントヘッドHの移動回数の値として与
えられる。又、クリーニングはプリントヘッドHのノズ
ルに対するインクの詰まりを事前に回避するため、所定
のインターバルでプリントヘッドHを移動端に移動さ
せ、全てのノズルからインクを噴射させる処理であり、
クリーニングタイミングは、プリントヘッドHの移動回
数の値として与えられる。そして、このクリーニングタ
イミングと切断タイミングとが一致する場合には、クリ
ーニングタイミングに優先して切断タイミングの値だけ
が与えられる。又、このように設定されたインターバル
でプリントヘッドHのクリーニングを行うモードが通常
モードであり、ペーパーPを切断する際にプリントヘッ
ドHのクリーニングを行うモードが切断補助モードに対
応する。
【0028】又、#104ステップで切断のタイミング
であると判別した場合には、図6のフローチャート(#
200)に示すように、プリントヘッドHをプリント作
動域の外方まで移動させ全てのノズルにインクを供給す
る制御(クリーニング)を開始すると同時に、供給ロー
ラ2と中間ローラ3と排出ローラ4とを送り出し方向に
駆動してペーパーPを〔調節量〕だけ搬送する制御を開
始し、次に、クリーニングを継続し、カッターユニット
Cを作動させてペーパーPの切断作動を行う。更に、切
断が終了したタイミングで供給ローラ2と中間ローラ3
とを戻し方向に駆動してペーパーPを元の位置まで戻
し、排出ローラ4を送り出し方向に駆動して切り離した
ペーパーPの排出を行うものとなっている(#201〜
#204ステップ)。
【0029】又、#105ステップでクリーニングのタ
イミングであると判別した場合には、プリントヘッドH
をプリント作動域の外方まで移動させ、全てのノズルに
インクを供給する制御を行う形態のクリーニングを行う
(#107ステップ)。
【0030】又、#103で、直前にプリントされた画
像がオーダの最終であり、プリントヘッドHが最後の作
動を完了したことを判別した場合には、図7のフローチ
ャート(#300)、及び、図9(イ)〜(ニ)に示す
ように、この画像が形成された領域の上手位置の画像領
域の端部を〔目標切断位置〕に設定すると共に、供給ロ
ーラ2と中間ローラ3と排出ローラ4とを送り出し方向
に駆動して、この〔目標切断位置〕がカッターユニット
Cの〔切断位置〕に達するまでペーパーPを送り出し方
向に搬送した後に、カッターユニットCを作動させて、
この最終の画像がプリントされたペーパーPを切り離
し、供給搬送ローラ2と中間ローラ3とを戻し方向に駆
動してペーパーPの端部を初期位置まで戻し、又、排出
ローラ4を送り出し方向に駆動して切り離したペーパー
Pを排出するものとなっている(#301〜#304ス
テップ)。
【0031】このように本発明では、図5のフローチャ
ートに示す#101ステップと、#200ステップとを
併せたソフトウエア、即ちプログラムで切断補助手段A
Sを構成しているので、ハードウエアを何ら変更するこ
となく、このプログラムで構成可能な切断補助手段AS
を備えるだけで、処理時間を有効に活用してペーパーP
の切断と、プリントヘッドのクリーニングとを行えるも
のとなったのである。
【0032】本発明では、クリーニングのインターバル
を短くして、そのクリーニングのタイミングでのみペー
パーPの切断を行うよう構成することも可能である。そ
して、このように切断のタイミングを設定した場合には
ペーパーPの搬送距離が長くなるものの、クリーニング
の時間を有効に利用できるものとなる。
【0033】又、本発明では、〔切断位置〕より搬送方
向の下手位置に〔目標切断位置〕を設定することが可能
であり、又、〔切断位置〕を基準として〔目標切断位
置〕が搬送方向の上手側、下手側の何れにあることを許
し、又、〔切断位置〕と〔目標切断位置〕との相対距離
が最も小さくなるタイミングを求めるよう処理動作を設
定し、かつ、切断を行う際にはペーパーPを送り出す方
向にもペーパーPを戻す方向にも搬送できるよう作動形
態を設定することも可能である。特に、搬送ピッチFだ
けペーパーPを送り出し方向に搬送する作動の途中にペ
ーパーPの切断を行うよう制御形態を設定するものでは
ペーパーPの搬送精度を高め得るものとなっており、そ
の制御形態を以下に説明する。
【0034】この制御では、図5にプリントルーチンと
して示した処理には基本的に変わるところが無く、図6
にした切断作動ルーチンに代えて、図10に示す切断作
動ルーチンを用いる点が異なる。つまり、この制御では
図11のように、〔目標切断位置〕と〔切断位置〕との
間に〔調節量〕として表されるズレを生じた場合には、
〔切断位置〕を基準にして〔目標切断位置〕がペーパー
Pの搬送方向での上手に位置する状態で、かつ、その
〔調節量〕が搬送ピッチFより小さい値に達したタイミ
ングを切断タイミングとして捉えて切断作動ルーチン
(#200’)に移行する。この切断作動ルーチン(#
200’)での作動形態を分かりやすくするため、図1
1には最初の画像(N=1)と、次の画像(N=2)と
の関係を示している。
【0035】具体的には、前述した切断タイミングを捉
えた場合には〔図11(イ)〕、プリントヘッドHを1
ストロークだけ作動させて次の画像(N=2)のプリン
トを継続する(#201’ステップ)。次に、プリント
ヘッドHを端部に移動させた状態でクリーニングを開始
すると同時に、ペーパーPを調節量Gだけ搬送して(送
り出して)ペーパーPの搬送を停止し〔図11
(ロ)〕、カッターユニットCでペーパーPの切断を行
う〔図11(ハ)〕(#202’、#203’ステッ
プ)。このようにペーパーPの切断が行われると、切断
されたペーパーPの排出を行うと共に、次の画像がプリ
ントされるペーパーPを〔F−G〕(搬送ピッチから調
節量を減じた値)の距離だけ送って停止し〔図11
(ニ)〕、プリントヘッドHを作動を再開して次の画像
(N=2)のプリントを継続するのである(#20
4’、#205’ステップ)。
【0036】この処理によると、ペーパーPを送り出し
方向にのみ送るので、前述のようにペーパーPを逆向き
に送るものと比較してペーパーPの搬送姿勢を乱すこと
や、ペーパーPに弛みを生ずる不都合を回避するばかり
で無く、ペーパーPの搬送精度を高く維持し、良質な画
像のプリントを行えるものとなっている。
【0037】〔第2の実施の形態〕この第2の実施の形
態では前記第1の実施の形態と同じ機能を有するものに
は、第1の実施の形態と共通の番号、符号を付してい
る。
【0038】このインクジェットプリンターでは第1の
実施の形態と比較してカッターユニットCがペーパーP
の搬送方向に沿って移動自在に構成された点を除いて、
ハードウエアの面では変わるところがない。
【0039】図12及び図13に示すように、カッター
ユニットCはペーパーPの搬送方向に沿って平行移動自
在に支持され、このカッターユニットCに備えたナット
15をペーパーPの搬送方向に沿って配置したネジ軸1
6を螺合させ、ネジ軸16を回転駆動する調節モータM
Sで成る切断位置調節機構を備えると共に、第1の実施
の形態と同様の理由から、無駄に時間を消費することな
くペーパPを〔目標切断位置〕で切断する切断補助手段
ASを備えている。この切断補助手段ASは、前記切断
位置調節機構と、前記制御装置11にセットされたソフ
トウエア(プログラム)とで構成され、このソフトウエ
アによる処理形態を以下に説明する。
【0040】つまり、プリント時には、図14のフロー
チャートに示すように、初期設定において切断タイミン
グ、調節量、クリーニングタイミング夫々の設定、及
び、必要な場合にはペーパーPの先端部の余白を切断す
る処理や、ペーパーPの先端をプリント位置にセットす
る処理を行う(#401ステップ)。この処理が終了し
た後に、インクを噴射しながらプリントヘッドHを横移
動させるプリント作動を行い、このプリント作動によっ
てプリントヘッドHが横移動の端部に達したタイミング
において、そのプリント作動によって形成された画像が
オーダの最終で無く、ペーパーPを切断するに最適なタ
イミングで無く、プリントヘッドHのクリーニングを行
うタイミングで無いと予め判断した場合には、プリント
ヘッドHが横移動の端部に達した後に、設定された搬送
ピッチFだけペーパーPを送り出し方向に搬送する(#
402〜#406ステップ)。
【0041】ここで、切断タイミング、調節量、クリー
ニングタイミング夫々の設定は前記第1の実施の形態で
説明したものと同様の理由を根拠にするものであるが、
この第2の実施形態における調節量とはカッターユニッ
トCをペーパーPの搬送方向に移動させる移動量のこと
であり、切断タイミングとはペーパーPを切断するタイ
ミングのことであるが、この第2の実施例における切断
タイミングは第1の実施の形態のようにクリーニングを
行う際に限られるものではなくプリントヘッドHが作動
している時間内にも設定される。
【0042】そして、#404ステップで切断のタイミ
ングであると判別した場合には、図15のフローチャー
ト(#500)、及び、図16(イ)〜(ニ)に示すよ
うに、プリントヘッドHの作動時に〔調節量〕だけカッ
ターユニットCを移動させる制御を行って、ペーパーP
の〔切断目標位置〕に〔切断位置〕を一致させて切断作
動を行う。更に、切断が終了したタイミングで供給ロー
ラ2と中間ローラ3とを戻し方向に作動させてペーパー
Pを元の位置にまで戻し、排出ローラ4を駆動して切り
離したペーパーPの排出を行い、カッターユニットCを
ホームポジションに復帰させるものとなっている(#5
01〜#504ステップ)。
【0043】又、#405ステップでクリーニングのタ
イミングであると判別した場合には、プリントヘッドH
をプリント作動域の外方まで移動させ全てのノズルにイ
ンクを供給する制御を行う形態のクリーニングを行う
(#407ステップ)。
【0044】又、#403で、直前にプリントされた画
像がオーダの最終であり、プリントヘッドHが最後の作
動を完了したことを判別した場合には、前記第1の実施
の形態と同様の処理が行われる(#600ステップ・#
300ステップを参照)。
【0045】このように、本発明では、ナット15とネ
ジ軸16と調節モータMSで成る切断位置調節機構、及
び、図14のフローチャートに示す#401ステップと
#500ステップとで切断補助手段ASが構成されてい
るので、ペーパーPを移動させることなく、必要なタイ
ミングでペーパーPを切断できるものとなり、プリント
作動に何ら影響を与えること無く、プリントが完了した
ペーパーPを切り離して送り出すことを可能するものと
なっている。
【0046】そして、本発明ではプリント作動時にペー
パーPの切断を行えるので、プリント作動に全く影響を
与えずプリント時間も延長させることなく、能率の良い
プリントを可能にするものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンターの構造を示す側面図
【図2】プリントヘッドと切断位置との位置関係を示す
側面図
【図3】インクジェットプリンターの構造を示す斜視図
【図4】制御系のブロック回路図
【図5】プリントルーチンのフローチャート
【図6】切断作動ルーチンのフローチャート
【図7】ペーパーエンド処理ルーチンのフローチャート
【図8】切断位置と目標切断位置との関係の変化を示す
【図9】切断時のペーパーの移動を連続的に示す図
【図10】切断作動ルーチンのフローチャート
【図11】切断時のペーパーの移動を連続的に示す図
【図12】インクジェットプリンターの構造を示す側面
【図13】インクジェットプリンターの構造を示す斜視
【図14】プリントルーチンのフローチャート
【図15】切断作動ルーチンのフローチャート
【図16】切断時のペーパーの移動を連続的に示す図
【符号の説明】
C カッターユニット H プリントヘッド P ペーパー AS 切断補助手段
フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA24 EC12 EC35 HA27 HA60 2C058 AB08 AC07 AC17 AE04 AE09 AF06 AF20 AF23 AF51 LA03 LA23 LB09 LB17 LB36 LC11 LC16 2C060 BA01 BC03 BC04 BC12 BC15 BC84

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺のペーパーを長手方向に搬送する搬
    送機構と、ペーパーにインクを噴射して画像情報のプリ
    ントを行うプリントヘッドと、プリント後のペーパーを
    切断するカッターユニットとを備えているインクジェッ
    トプリンターであって、 設定ピッチでペーパーを搬送した際に、プリントサイズ
    に基づくペーパーの目標切断位置と、前記カッターユニ
    ットの切断位置とが一致しない場合には、1つの画像情
    報のプリントを行う過程において目標切断位置とカッタ
    ーユニットの切断位置とを一致させる状況を作り出して
    ペーパーの切断を行う切断補助手段を備えているインク
    ジェットプリンター。
  2. 【請求項2】 前記切断補助手段が、前記プリントヘッ
    ドがクリーニング作動を行う際に、ペーパーを送り出し
    方向、あるいは、戻し方向に搬送することで前記目標切
    断位置と前記カッターユニットの切断位置とを一致させ
    てカッターユニットによる切断を行わせるプログラムで
    構成されている請求項1記載のインクジェットプリンタ
    ー。
  3. 【請求項3】 前記クリーニング作動は、プリントヘッ
    ドの移動回数が予め設定された数に達した時点で行われ
    る通常モードと、搬送機構の搬送によってペーパーの目
    標切断位置と前記カッターユニットの切断位置とが接近
    した時点で行われる切断補助モードとが設定されている
    請求項2記載のインクジェットプリンター。
  4. 【請求項4】 前記切断補助手段が、前記カッターユニ
    ットをペーパーの搬送方向に沿って移動させることで前
    記切断位置の調節を行う調節機構と、前記プリントサイ
    ズとペーパーの搬送量とから目標切断位置を求め、この
    目標切断位置とカッターユニットの切断位置とを一致さ
    せるよう前記調節機構を制御するプログラムで構成され
    ている請求項1記載のインクジェットプリンター。
  5. 【請求項5】 前記カッターユニットは非作動時におい
    てはホームポジションにセットされるよう構成されると
    共に、前記プログラムは、搬送機構の搬送によってペー
    パーの目標切断位置と、ホームポジションにおける前記
    カッターユニットの切断位置とが接近した時点で前記調
    節機構によるカッターユニットの切断位置の調節作動を
    行わせるよう処理形態を設定してある請求項4記載のイ
    ンクジェットプリンター。
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