JP2002159818A - フィルタエレメント - Google Patents

フィルタエレメント

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JP2002159818A
JP2002159818A JP2000357091A JP2000357091A JP2002159818A JP 2002159818 A JP2002159818 A JP 2002159818A JP 2000357091 A JP2000357091 A JP 2000357091A JP 2000357091 A JP2000357091 A JP 2000357091A JP 2002159818 A JP2002159818 A JP 2002159818A
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JP2000357091A
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English (en)
Inventor
Shinichi Yanamoto
晋一 柳元
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Toyo Element Industry Co Ltd
Original Assignee
Toyo Element Industry Co Ltd
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多孔円筒を濾過部の内周面に設けることによ
らず、濾過部を内側から支持可能とし、開孔率が大き
く、通気抵抗の小さいフィルタエレメントを提供する。 【解決手段】 中空筒状をなす濾過部10の端面を閉塞
する下端板30の内周部32から濾過部10の内部空間
に向けて支柱40を立設する。支柱40は、濾過部の内
部空間の平面形における中心において互いに交叉する支
柱頭部41を有する。濾過部の内部空間において、濾過
部の内面、周方向に沿うリング部51a,51bを備え
た濾過部支持体50を支柱頭部41に固定する。リング
部51a,51bは、放射状に配置された複数のフィン
53で連結され、複数のフィン53は、シート状濾材に
多数のひだを形成した濾過部10のひだの間に挿入さ
れ、濾材同士の密着を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルタエレメン
ト、特に内燃機関用その他のエアフィルタエレメントと
して好適なフィルタエレメントに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば内燃機関用のエアフィルタ
エレメントにおいては、シート状濾材に多数のひだを形
成すると共に、全体を中空円筒状となして濾過部を構成
し、該濾過部の両端部を上下端板により閉塞した、半径
方向に流体を濾過する方式のフィルタエレメントが知ら
れている。このようなフィルタエレメントにおいては、
通常、濾過部内外、半径方向の圧力差に濾過部が耐え得
るよう、上下端板にわたる高さを有する、多数の孔を形
成した金属製の円筒(チューブ)を、濾過部の内周面に
設けることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のフィルタエレメ
ントは、工場で濾過部、端板、金属製の円筒を一体化し
て製造する。使い捨てを前提としているため、使用によ
り寿命になると、フィルタエレメント全部を廃棄してい
る。しかし、可燃性の濾紙等を材料とする濾過部と、不
燃性の金属製の円筒や端板というように異種材料から構
成されているため、そのままでの一括処分が困難であ
る。また、一体化したフィルタエレメントを分解して分
別処分することも困難であった。
【0004】さらに、金属製の円筒は重量が重く、開孔
率も十分とれない場合がある。軽量化するため、合成樹
脂材により円筒を形成する手段があるが、成形金型が複
雑な構造となり、コスト高となる。
【0005】本発明は、中空筒状をなす濾過部の両端面
を端板により閉塞した、半径方向に流体を濾過する方式
のフィルタエレメントにおいて、多数の孔を形成した円
筒を濾過部の内周面に設けることによらず、濾過部を内
側から支持可能な新規な手段を提供すること、また、濾
過部を内側から支持する支持体の開孔率が大きく、通気
抵抗の小さいフィルタエレメントを提供することを目的
とする。さらには、フィルタエレメントの一括処分(廃
棄)あるいは分別処分のし易いフィルタエレメントを提
供すること等を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明〕
中空筒状をなす濾過部の両端面を端板により閉塞し
た、半径方向に流体を濾過する方式のフィルタエレメン
トであって、前記端板(少なくとも一の端板)の内周部
から前記濾過部の内部空間に向けて支柱を立設すると共
に、前記濾過部の内部空間において、前記濾過部の内
面、周方向に沿うリング部を備えた濾過部支持体を、前
記支柱に固定したことを特徴とする、フィルタエレメン
トである。
【0007】〔請求項2に係る発明〕 前記支柱は、前
記端板に一体成形により立設されている、請求項1に記
載のフィルタエレメントである。
【0008】〔請求項3に係る発明〕 前記濾過部支持
体は、前記支柱に一体成形により固定されている、請求
項1又は2に記載のフィルタエレメントである。
【0009】〔請求項4に係る発明〕 前記支柱は、前
記濾過部の内部空間の平面形におけるほぼ中心において
互いに交叉する支柱頭部を有し、前記濾過部支持体を、
前記支柱とは別体として形成し、前記支柱頭部に固定し
た、請求項1又は2に記載のフィルタエレメントであ
る。
【0010】〔請求項5係る発明〕 前記濾過部支持体
は、濾過部の軸方向に距離をおいて配置された複数のリ
ング部を有する、請求項1〜4のいずれかに記載のフィ
ルタエレメントである。
【0011】〔請求項6に係る発明〕 前記複数のリン
グ部は、放射状に配置された複数のフィンで連結され
た、請求項5に記載のフィルタエレメントである。
【0012】〔請求項7に係る発明〕 前記複数のフィ
ンは、シート状濾材に多数のひだを形成してなる濾過部
のひだの間に挿入され、濾材同士の密着を防いでいる、
請求項6に記載のフィルタエレメントである。
【0013】〔請求項8に係る発明〕 前記支柱が立設
された端板と対向する側の端板は、前記濾過部の内部空
間と外部空間とを区画する閉鎖部を有し、該閉鎖部と、
前記濾過部支持体と、前記支柱頭部とが分離可能に連結
される、請求項4〜7のいずれかに記載のフィルタエレ
メントである。
【0014】〔請求項9に係る発明〕 前記閉鎖部と、
前記濾過部支持体と、前記支柱頭部とが、センターボル
トによって互いに連結され、固定される、請求項8に記
載のフィルタエレメントである。
【0015】〔請求項10に係る発明〕 前記濾過部の
内周径は、前記支柱が立設された端板の側からこれと対
向する側に向かって小さくなるように形成されている、
請求項1〜9のいずれかに記載のフィルタエレメントで
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例を挙げて説明する。
【0017】<実施例1>図1は実施例1のフィルタエ
レメントの縦断面図である。このフィルタエレメント1
は、内燃機関用として好適なエアフィルタエレメントと
して構成されている。フィルタエレメント1は、中空筒
状をなす濾過部10と、その軸方向の両端面を閉塞する
上端板20及び下端板30とを具備してなる。濾過部1
0の半径方向、外側から内側へと流体が通過して濾過さ
れる。
【0018】濾過部10は、全体が截頭円錐形の中空筒
状に構成されている。濾過部10の内周径は、下側から
上側に向かって小さくなるように形成されている。濾過
部10は、シート状濾材を断面ほぼ菊花状となるように
適宜交互にひだ折りしたものが好適に用いられるが、シ
ート状濾材を巻き回したもの、その他のものを用いるこ
とができ、特に限定されない。シート状濾材としては、
濾紙、不織布等の可燃性材料が用いられる。
【0019】上端板20は、濾過部10の軸方向の上端
面を閉塞(シール)する。本実施例では、上端板20
は、濾過部10の内部空間と外部空間とを区画する閉鎖
部22を有し、全体としてその全面が閉鎖された一の板
状部材を構成している。上端板20と濾過部10とは、
接着により結合するか、あるいは上端板20の成形時に
濾過部10と一体的に結合されるようにしてもよい。
【0020】下端板30は、濾過部10の軸方向の下端
面を閉塞する。下端板30の中央には、濾過部10を通
過して濾過された流体を排出するための開口部31が形
成されている。濾過部10の内部空間とフィルタエレメ
ント1の外部とが、開口部31を通して連通し、流体の
通路が形成されるようになっている。
【0021】下端板30の内周部32には、濾過部10
の内部空間に向けて複数本の支柱40(図示の例では4
本)が立設されている。支柱40は、通常、濾過部10
の内面、軸方向に沿って複数本設けられる。支柱40
は、筋状をなす。支柱40は、下端板30に一体成形に
より立設されているものが好ましい。
【0022】支柱40の頭部には、濾過部支持体50が
固定されている。本実施例では、濾過部支持体50は、
濾過部10の内面、周方向に沿うリング部51により構
成されている。濾過部支持体50は、濾過部10を内側
から支持する。好ましくは、濾過部支持体50は、支柱
40に一体成形により固定される。さらに好ましくは、
濾過部支持体50と、支柱40と、下端板30とが、互
いに一体成形により固定される。濾過部10の内周径
は、下側から上側に向かって小さくなるように形成され
ているので、濾過部支持体50と、支柱40と、下端板
30とを一体成形する際、複雑な構造の成形金型によら
ず、成形可能である。濾過部支持体50、支柱40、下
端板30及び上端板20を、合成樹脂材で形成すれば、
フィルタエレメント1が不燃性である金属部材を含まな
いものとなるので、フィルタエレメントを分解せずにそ
のままでの一括処分(焼却等の廃棄)が可能となる。濾
過部支持体50は、濾過部10の軸方向に距離をおいて
配置された複数環のリング部によって構成してもよい。
【0023】上記のフィルタエレメント1は、通常、図
示省略したケーシング内に収容して使用される。ケーシ
ング内への装着は、公知の手段を適用することができ
る。
【0024】<実施例2>図2は実施例2のフィルタエ
レメントの縦断面図である。このフィルタエレメント1
は、実施例1と同様、内燃機関用として好適なエアフィ
ルタエレメントとして構成されている。フィルタエレメ
ント1は、中空筒状をなす濾過部10と、その軸方向の
両端面を閉塞する上端板20及び下端板30とを具備し
てなる。濾過部10の半径方向、外側から内側へと流体
が通過して濾過される。
【0025】濾過部10は、全体が截頭円錐形の中空筒
状に構成されている。濾過部10の内周径は、下側から
上側に向かって小さくなるように形成されている。濾過
部10は、シート状濾材を断面ほぼ菊花状となるように
適宜交互にひだ折りしたものが好適に用いられるが、シ
ート状濾材を巻き回したもの、その他のものを用いるこ
とができ、特に限定されない。シート状濾材としては、
濾紙、不織布等の可燃性材料が用いられる。
【0026】上端板20は、濾過部10の軸方向の上端
面を閉塞(シール)する。本実施例では、上端板20
は、濾過部10の内部空間と外部空間とを区画する閉鎖
部22を有し、全体として一の部材を構成している。上
端板20の中心は外周側に対し凹んで形成されている。
上端板20の中心には透孔21が形成され、透孔21の
周囲下面にはチューブ状部23が突出している。透孔2
1は、センターボルト70挿通孔として、後述する濾過
部支持体50との連結に用いられる。上端板20の外周
縁及びそのやや内側には下方向に側壁24,25が形成
され、これらの間に濾過部10が配置される。上端板2
0と濾過部10とは接着されていない。上端板20と濾
過部10との間にはシール材60(不織布等)が介在
し、気密性を確保している。もっとも、シール材60は
必須ではなく、上端板20と濾過部10とを接着しても
よい。
【0027】下端板30は、濾過部10の軸方向の下端
面を閉塞する。下端板30の中央には、濾過部10を通
過して濾過された流体を排出するための開口部31が形
成されている。濾過部10の内部空間とフィルタエレメ
ント1の外部とが、開口部31を通して連通し、流体の
通路が形成されるようになっている。
【0028】下端板30の外周縁及びそのやや内側には
上方向に側壁34,35が形成され、これらの間に濾過
部10が配置される。下端板30と濾過部10とは接着
されていない。下端板30と濾過部10との間にはシー
ル材60が介在し、気密性を確保している。もっとも、
シール材60は必須ではなく、下端板20と濾過部10
とを接着してもよい。下端板30の下側には筒状部36
が形成されており、この筒状部36は、フィルタエレメ
ント1の取付け部として使用できるようになっている。
【0029】下端板30の内周部32には、濾過部10
の内部空間に向けて複数本の支柱40(図示の例では4
本)が立設されている。下端板30の内周部32は、断
面逆U字形に形成されている。支柱40は、通常、濾過
部10の内面、軸方向に沿って複数本設けられる。支柱
40は、下端板30に一体成形により立設されているも
のが好ましい。
【0030】支柱40は、下端板30の内周部32か
ら、濾過部10の内部空間における高さ方向の中央域に
向けて斜状に伸びている。支柱40は、筋状をなす。そ
して、濾過部10の内部空間の平面形におけるほぼ中心
において互いに交叉して支柱頭部41を形成している。
このため、支柱40(及び支柱頭部41)と下端板30
とを一体成形する際、複雑な構造の成形金型によらず、
成形可能である。支柱頭部41には、後述するセンター
ボルト70が固定される固定部43が上側に突出して設
けられている。固定部43は、インサートナットを設け
て形成するのが好ましい。
【0031】濾過部支持体50は、支柱40とは別体と
して形成され、支柱頭部41に固定されている。濾過部
支持体50を、図3に示す。濾過部支持体50は、濾過
部10の軸方向に距離をおいて配置された複数のリング
部51a,51bと、放射状に配置された複数のフィン
53と、中心に位置する取付部55と、取付部55とリ
ング部51aとを連結する枝部57と、を具備してな
る。なお、図2及び図3の濾過部支持体50の断面にお
いて、中心線から端部にわたって本来現れるべき複数の
フィン53については、作図の便宜上、省略している。
濾過部支持体50は、合成樹脂あるいは金属等の材料を
用いて一体成形としたものが好ましい。濾過部10の内
周径は、下側から上側に向かって小さくなるように形成
されているので、濾過部支持体50を成形する際、複雑
な構造の成形金型によらず、成形可能である。
【0032】リング部51a,51bは、夫々、濾過部
10の内面、周方向に沿う形状に形成され、濾過部10
を内側から支持する。上下方向に位置するリング部51
a,51bは、放射状に配置された複数のフィン53で
連結されている。複数のフィン53は、濾過部10の内
面高さ方向に沿い、かつリング部51a,51bよりも
夫々、外側に張り出すように形成されている。複数のフ
ィン53の各間に、半径方向の連通空間が形成される。
【0033】複数のフィン53は、リング部51a,5
1bの連結部材としての機能の他、次のような機能を奏
することができる。すなわち、シート状濾材を蛇腹状に
屈曲し、多数のひだを形成して濾過部10を構成した場
合、濾材の内周側において、図2に示すとおり、濾過部
10のひだの間にフィン53が挿入される(入り込む)
態様となるため、フィン53がひだの間のスペーサとし
て機能し、濾材の保形性が保たれ、濾材同士の密着を防
ぐことができる。濾材同士の密着を防ぐことにより、濾
過性能の低下を抑制することができる。複数のフィン5
3の数は、シート状濾材のひだ数や厚さ等に応じて適宜
設定することができる。例えば、濾過部10を構成する
シート状濾材により形成されたすべてのひだの間にフィ
ン53が挿入される態様としてもよいし、あるいは適宜
ひだ数をおいて挿入される態様としてもよい。
【0034】濾過部支持体50は、中心に位置する取付
部55を有している。この取付部55とリング部51a
とは、放射状に伸びる筋状をなす枝部57によって連結
されている。濾過部支持体50は、取付部55におい
て、支柱40(支柱頭部41)及び上端板20(閉鎖部
22)と結合され、固定される。取付部55の中心に
は、後述するセンターボルト70が挿通される透孔56
が形成されている。透孔56は上側が小径部56a、下
側が大径部56bとなっている。小径部56aは、上端
板20のチューブ状部23が嵌合する大きさに形成さ
れ、大径部56bは、支柱40の支柱頭部41に形成さ
れた固定部43が嵌合する大きさに形成されている。
【0035】濾過部支持体50は、濾過部10の内部空
間において、支柱40(支柱頭部41)に連結され、固
定される。さらに、上端板20の閉鎖部22がその上に
位置して、連結され、固定される。上側から上端板2
0、濾過部支持体50、支柱40(支柱頭部41)の順
で配置された各部材は、互いに係合すると共に、センタ
ーボルト70によって互いに連結され、固定されるよう
になっている。
【0036】本実施例では、支柱40の支柱頭部41に
形成された固定部43に対し、上から、濾過部支持体5
0の取付部55が、その中心に位置する透孔56の大径
部56bが外嵌する態様で係合する。濾過部支持体50
の取付部55の中心に位置する透孔56の小径部56a
に対し、上から、上端板20の閉鎖部22に形成された
チューブ状部23bが内嵌する態様で係合する。そし
て、センターボルト70が、上端板20(透孔21)及
び濾過部支持体50の取付部55(透孔56)を挿通し
て、支柱頭部41に形成された固定部43に螺着され、
各部材が固定される。
【0037】濾過部支持体50、支柱40、下端板30
及び上端板20を、合成樹脂材で形成すれば、フィルタ
エレメント1が不燃性である金属部材を含まないものと
なるので、フィルタエレメントを分解せずにそのままで
の一括処分(焼却等の廃棄)が可能となる。もっとも、
濾過部支持体50、支柱40、下端板30及び上端板2
0を、金属その他の不燃性材料で構成してもよい。
【0038】本実施例のフィルタエレメント1は、上端
板20(閉鎖部22)と、濾過部支持体50と、支柱4
0(支柱頭部41)とが分離可能に連結される態様であ
り、濾過部10と上端板10、下端板20との接合その
他に接着剤を用いることなく、センターボルト70を用
いて簡単に組立及び分解が可能な構成である。このた
め、経時使用により濾過部10に目詰まり等が生じ、性
能低下を来たしたとき、フィルタエレメント1全体を交
換する必要はなく、分解して濾過部10のみを交換し、
他の構成部分は再使用することができる。したがって、
省資源、廃棄物処理等の環境対策の上できわめて有益で
ある。
【0039】上記のフィルタエレメント1は、通常、ケ
ーシング内に収容せず、このままの形態で、装着すべき
装置等の流体導入部に適宜手段を用いて取り付けて使用
される。例えば、下端板30の下側に形成された筒状部
36を取付け部として、装置の流体導入部に外嵌し、取
付け部の周囲をバンドで締め付けることにより、装着し
得る。もっとも、図示省略したケーシング内に収容して
使用してもよい。ケーシング内への装着は、公知の手段
を適用することができる。
【0040】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の形態に限定されるものではなく、
本発明の要旨の範囲で適宜変更付加等して実施すること
ができるものである。各実施例では、濾過部10は、全
体が截頭円錐形の中空筒状に構成されている例を示した
が、全体を中空円筒状の濾過部10により構成すること
もできる。その場合、実施例1において、上端板20に
も下端板30と同様に、開口部を中央に形成し、支柱4
0を立設すると共に濾過部支持体50を固定してもよ
い。
【0041】
【発明の効果】〔請求項1に係る発明〕 本発明は、端
板の内周部から濾過部の内部空間に向けて支柱を立設す
ると共に、濾過部の内部空間において、濾過部の内面、
周方向に沿うリング部を備えた濾過部支持体を支柱に固
定したので、多数の孔を形成した金属製の円筒を濾過部
の内周面に設けることなく、濾過部を濾過部支持体によ
って内側から支持し、濾過部の変形を防止することがで
きる。また、上下端板にわたる高さを有する円筒と異な
り、軽量となし得、また開孔率も大きくとれ、通気抵抗
の小さいフィルタエレメントが得られる。
【0042】〔請求項2に係る発明〕 支柱は、端板に
一体成形により立設されているので、部品点数の増加を
抑えられると共に、製造が簡単である。
【0043】〔請求項3に係る発明〕 濾過部支持体、
支柱及び端板が一体成形により固定されているため、部
品点数を減少させることができると共に、製造が簡単で
ある。濾過部支持体、支柱及び端板は合成樹脂材により
形成できるので、そうすれば廃棄にあたっては、フィル
タエレメントの分解、分別処理が不要となり、一括処分
(焼却廃棄)ができる。
【0044】〔請求項4に係る発明〕 支柱は、濾過部
の内部空間の平面形におけるほぼ中心において互いに交
叉する支柱頭部を有し、濾過部支持体を、支柱とは別体
として形成し、支柱頭部に固定したので、濾過部支持体
の形態の自由度を高めることができる。
【0045】〔請求項5係る発明〕 濾過部支持体は、
濾過部の軸方向に距離をおいて配置された複数のリング
部を有するので、より確実に安定した状態で、濾過部を
濾過部支持体によって内側から支持することができる。
【0046】〔請求項6に係る発明〕 複数のリング部
は、放射状に配置された複数のフィンで連結されたもの
であるため、複数のフィンの各間に、半径方向の連通空
間が形成され、開口率も充分にとれる。
【0047】〔請求項7に係る発明〕 複数のフィン
は、シート状濾材に多数のひだを形成してなる濾過部の
ひだの間に挿入され、濾材同士の密着を防いでいるの
で、濾材の保形性が保たれると共に、濾過性能の低下を
抑制することができる。
【0048】〔請求項8に係る発明〕 支柱が立設され
た端板と対向する側の端板は、濾過部の内部空間と外部
空間とを区画する閉鎖部を有し、閉鎖部と、濾過部支持
体と、支柱とが分離可能に連結されるものであるから、
濾過部支持体を濾過部の内部空間に配置するフィルタエ
レメントの組立製造及び分解が簡単に行える。経時使用
により濾過部に目詰まり等が生じ、性能低下を来たした
とき、必ずしもフィルタエレメント全体を交換する必要
はなく、分解して濾過部のみを交換し、他の構成部分は
再使用することができる。したがって、省資源、廃棄物
処理等の環境対策の上できわめて有益である。
【0049】〔請求項9に係る発明〕 前記閉鎖部と、
前記濾過部支持体と、前記支柱とが、センターボルトに
よって、互いに連結され、固定されるため、フィルタエ
レメントの組立製造及び分解が簡単かつ確実に行える。
【0050】〔請求項10に係る発明〕 濾過部の内周
径は、支柱が立設された端板の側からこれと対向する側
に向かって小さくなるように形成されているため、支柱
や濾過部支持体の成形において、周方向に開く金型が不
要であり、軸方向に抜ける単純な構造の金型のみで成形
することが可能となり、低コストで製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のフィルタエレメント1を示す縦断面
図である。
【図2】実施例2のフィルタエレメント1を示す縦断面
図である。
【図3】濾過部支持体50の構成例を示すもので、
(a)は平面図、(b)は側面及側断面図である。
【符号の説明】
1 フィルタエレメント 10 濾過部 20 上端板 22 閉鎖部 30 下端板 32 内周部 40 支柱 41 支柱頭部 43 固定部 50 濾過部支持体 51 リング部 53 フィン 55 取付部 70 センターボルト

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空筒状をなす濾過部の両端面を端板に
    より閉塞した、半径方向に流体を濾過する方式のフィル
    タエレメントであって、 前記端板の内周部から前記濾過部の内部空間に向けて支
    柱を立設すると共に、 前記濾過部の内部空間において、前記濾過部の内面、周
    方向に沿うリング部を備えた濾過部支持体を、前記支柱
    に固定したことを特徴とする、 フィルタエレメント。
  2. 【請求項2】 前記支柱は、前記端板に一体成形により
    立設されている、 請求項1に記載のフィルタエレメント。
  3. 【請求項3】 前記濾過部支持体は、前記支柱に一体成
    形により固定されている、 請求項1又は2に記載のフィルタエレメント。
  4. 【請求項4】 前記支柱は、前記濾過部の内部空間の平
    面形におけるほぼ中心において互いに交叉する支柱頭部
    を有し、 前記濾過部支持体を、前記支柱とは別体として形成し、
    前記支柱頭部に固定した、 請求項1又は2に記載のフィルタエレメント。
  5. 【請求項5】 前記濾過部支持体は、濾過部の軸方向に
    距離をおいて配置された複数のリング部を有する、 請求項1〜4のいずれかに記載のフィルタエレメント。
  6. 【請求項6】 前記複数のリング部は、放射状に配置さ
    れた複数のフィンで連結された、 請求項5に記載のフィルタエレメント。
  7. 【請求項7】 前記複数のフィンは、シート状濾材に多
    数のひだを形成してなる濾過部のひだの間に挿入され、
    濾材同士の密着を防いでいる、 請求項6に記載のフィルタエレメント。
  8. 【請求項8】 前記支柱が立設された端板と対向する側
    の端板は、前記濾過部の内部空間と外部空間とを区画す
    る閉鎖部を有し、 該閉鎖部と、前記濾過部支持体と、前記支柱頭部とが分
    離可能に連結される、 請求項4〜7のいずれかに記載のフィルタエレメント。
  9. 【請求項9】 前記閉鎖部と、前記濾過部支持体と、前
    記支柱頭部とが、センターボルトによって互いに連結さ
    れ、固定される、 請求項8に記載のフィルタエレメント。
  10. 【請求項10】 前記濾過部の内周径は、前記支柱が立
    設された端板の側からこれと対向する側に向かって小さ
    くなるように形成されている、 請求項1〜9のいずれかに記載のフィルタエレメント。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010240524A (ja) * 2009-04-01 2010-10-28 Amc:Kk ろ過用カートリッジフィルターエレメント
WO2017190554A1 (zh) * 2016-05-03 2017-11-09 佛山市云米电器科技有限公司 高强度集成水路板

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