JP2002159465A - 磁気共鳴撮影装置 - Google Patents

磁気共鳴撮影装置

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JP2002159465A JP2000350019A JP2000350019A JP2002159465A JP 2002159465 A JP2002159465 A JP 2002159465A JP 2000350019 A JP2000350019 A JP 2000350019A JP 2000350019 A JP2000350019 A JP 2000350019A JP 2002159465 A JP2002159465 A JP 2002159465A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】1TRにおけるパルスシーケンスの繰り返し回
数の異なるプロトコル毎に冷却用駆動電力を設定でき、
画像ぼけ等の発生を防止できることはもとより、消費電
力、および騒音の低減を図れる磁気共鳴撮影装置を提供
する。 【解決手段】オペレータコンソール30のデータ処理部
31により実行すべきプロトコルの指定があると、ルッ
クアップテーブルLTBを参照して、あるいは自動的に
演算にして、各プロトコル毎に冷却装置40により過度
の冷却を行うことなく、最適な冷却能力をもってRFコ
イル部214の冷却を行うように指示する制御信号CT
L1を生成する制御部25と、制御部25による制御信
号CTL1の指示に応じた冷却能力をもって冷却風をR
Fコイル部214に接続された冷却風通路41に導出す
る冷却装置40とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静磁場空間に被検
体を収容し、磁気共鳴を利用して被検体の被検部位を撮
影する磁気共鳴撮影装置に関し、特に、1繰り返し時間
(TR;repetiton time)毎に磁気共鳴
信号を得るパルスシーケンス(pulsesequen
ce)でデータを収集し、そのデータに基づいて画像を
再構成する磁気共鳴撮影装置における、磁場形成用コイ
ルの冷却システムおよびその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴撮影処理では、1TR毎に励起
パルスで被検体内のスピン(spin)を励起し、それ
によって生じる磁気共鳴信号を、たとえばスピンエコー
(sion echo)またはグラディエントエコー
(gradient echo)として2次元フーリエ
空間に収集する。磁気共鳴信号には、いわゆるビュー
(view)毎に異なる位相エンコードを付与し、2次
元フーリエ空間において位相軸上の位置が異なる複数の
ビューのエコーデータをそれぞれ収集する。そして、収
集した全ビューのエコーデータを2次元逆フーリエ変換
することにより、画像を再構成する。
【0003】このような磁気共鳴撮影処理においては、
1TR毎に用いるパルスシーケンスの数は、被検部位毎
に対応して設定されたプロトコルによって異なる。たと
えば頭部、胸部、腹部等の被検部位に応じたプロトコル
毎に、それぞれ異なる回数、たとえば64回〜512回
繰り返されて、64ビューから512ビューのビューデ
ータが得られる。
【0004】このような磁気共鳴撮影処理を行う磁気共
鳴撮影装置は、被検体を収容する内部空間(ボア)を有
するマグネットシステムを有している。このマグネット
システムは、ボア内に静磁場を形成する主磁場マグネッ
トと、主磁場マグネットが形成した静磁場の強度に勾配
を付けるための勾配磁場を形成する勾配コイルと、主磁
場マグネットが形成した静磁場空間内で、被検体内にス
ピンを励起するための高周波磁場を形成するRFコイル
を有している。
【0005】そして、たとえば上述したスピンエコーに
よる磁気共鳴撮影処理を行う場合には、1パルスシーケ
ンスにおいて、RFコイルに対して励起パルスである、
90°パルスおよびスピン反転のための180°パルス
がある間隔をおいて印加される。90°パルスによりス
ピンの90°励起が行われ、180°パルスにより18
0°励起すなわちスピン反転が行われる。このとき、勾
配コイルに対してそれぞれスライス勾配パルスが印加さ
れる。また、90°励起とスピン反転の間に期間に、リ
ードアウト勾配パルスおよびフェーズエンコード勾配パ
ルスが印加される。
【0006】励起パルスが印加されたRFコイルは、コ
イルのインダクタンスLとキャパシタのキャパシタンス
Cに基づく下記式(1)で表される共振周波数f0 をも
って発振し、ボア内に高周波磁場を形成する。
【0007】
【数1】 f0 =1/2π(LC)1/2 …(1)
【0008】ところで、この(1)式の共振周波数f0
は理想的に得られるべき周波数ではあるが、実際には、
RFコイルに電流が流れると、正の温度勾配をもったキ
ャパシタの発熱によりそのキャパシタンスCがC+ΔC
にドリフトし、結果として共振周波数f0 が式(2)お
よび図17中曲線でに示すように、f0 ’にドリフト
する(理想曲線から曲線にドリフトする)。すなわ
ち、励起パルスとして理想的なフリップアングルは90
°(または180)であるにもかかわらず、たとえば8
0°等にずれてしまったことと等価な状態となり、収集
した複数のビューデータに基づく再構成画像が全体的に
ぼけた状態となる。
【0009】
【数2】 f0 ’=1/2π(L(C+ΔC))1/2 …(2)
【0010】そこで、磁気共鳴撮影装置では、RFコイ
ルのたとえば空冷による冷却システムを導入し、上述し
た共振周波数のドリフト量を小さくし、再構成画像のぼ
けを防止している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
磁気共鳴撮影装置では、RFコイルの冷却システムにお
ける送風量を、RFコイルにおける発熱量が実効的に大
きいパルスシーケンスの繰り返し回数が多いプロトコル
と発熱量が小さいパルスシーケンスの繰り返し回数が少
ないプロトコルにかかわらず、最も発熱量が大きくなる
と予測されるプロトコルに対応可能な一定量に設定して
いる。換言すれば、発熱量にかかわらず、略最大限に送
風機を駆動している。
【0012】そのため、従来の磁気共鳴撮影装置では、
発熱量が小さいパルスシーケンスの繰り返し回数が少な
いプロトコルでは、過度の冷却が行われることになり、
無駄な電力消費を招き、また、稼働中に騒音が大きくな
るという不利益がある。また、過度の冷却が行われる
と、たとえば図17中曲線および式(3)で示すよう
に、キャパシタの発熱によりそのキャパシタンスCがC
−ΔCにドリフトし、結果として共振周波数f0 が式
(3)および図1中曲線で示すように、f0 ”にドリ
フトし、再構成画像のぼけが生じるおそれがある。
【0013】
【数3】 f0 ’=1/2π(L(C−ΔC))1/2 …(3)
【0014】なお、勾配コイルにおいても、各種駆動パ
ルスの印加により発熱し、上記(2)式で示すような共
振周波数のドリフトが起こりうる。勾配コイルの共振周
波数のドリフトが起こると、再構成画像にいわゆるゴー
ストが発生するおそれがある。しかし、従来の磁気共鳴
撮影装置では、RFコイルのための冷却は行われている
が、勾配コイルのための冷却は行われていないのが現状
である。
【0015】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その第1の目的は、1TRにおけるパルスシ
ーケンスの繰り返し回数の異なるプロトコル毎に冷却用
駆動電力を設定でき、画像ぼけ等の発生を防止できるこ
とはもとより、消費電力、および騒音の低減を図れる磁
気共鳴撮影装置を提供することにある。
【0016】本発明の第2の目的は、勾配コイルの発熱
による共振周波数のドリフトを防止でき、再構成画像に
おけるゴーストの発生を防止できる磁気共鳴撮影装置を
提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点は、静磁場空間に被検体を収容
し、磁気共鳴を利用して被検体の被検部位を撮影する磁
気共鳴撮影装置であって、あらかじめ決められた繰り返
し時間内において所定のパルスシーケンスが繰り返され
る駆動信号を受けて、上記被検体内にスピンを励起する
ための励起用磁場を形成するRFコイルと、上記繰り返
し時間内におけるパルスシーケンスの繰り返し回数が異
なるプロトコルに応じた上記駆動信号を上記RFコイル
に供給するRFコイル駆動手段と、制御信号に応じた冷
却能力をもって上記RFコイルを冷却する冷却手段と、
上記繰り返し時間内におけるパルスシーケンスの繰り返
し回数が異なるプロトコルに応じた上記制御信号を上記
冷却手段に出力する制御手段とを有する。
【0018】また、本発明の第1の観点では、上記制御
手段は、パルスシーケンスの繰り返し回数が少ないプロ
トコル程、冷却能力を低くするように上記制御信号を生
成し出力する。
【0019】また、本発明の第2の観点では、上記繰り
返し時間内におけるパルスシーケンスの繰り返し回数が
異なるプロトコル毎に、各プロトコルの実行に応じた上
記RFコイルにおける予測発熱量に対応する冷却能力が
あらかじめ設定されたテーブルを記憶する記憶手段と、
実行すべきプロトコルを、上記RFコイル駆動手段およ
び制御手段に指示する指示手段と、をさらに有し、上記
制御手段は、上記指示手段の指示を受けて、上記記憶手
段のテーブルを参照し、該当する冷却能力をもって冷却
を行うように上記制御信号を上記冷却手段に出力する。
【0020】また、本発明の第2の観点は、静磁場空間
に被検体を収容し、当該静磁場空間に励起用磁場を形成
し、磁気共鳴を利用して被検体の被検部位を撮影する磁
気共鳴撮影装置であって、あらかじめ決められた繰り返
し時間内において所定のパルスシーケンスが繰り返され
る駆動信号を受けて、上記静磁場の強度に勾配を付ける
ための勾配磁場を形成する勾配コイルと、上記繰り返し
時間内におけるパルスシーケンスの繰り返し回数が異な
るプロトコルに応じた上記駆動信号を上記勾配コイルに
供給する勾配コイル駆動手段と、制御信号に応じた冷却
能力をもって上記勾配コイルを冷却する冷却手段と、上
記繰り返し時間内におけるパルスシーケンスの繰り返し
回数が異なるプロトコルに応じた上記制御信号を上記冷
却手段に出力する制御手段とを有する。
【0021】また、本発明の第2の観点では、上記制御
手段は、パルスシーケンスの繰り返し回数が少ないプロ
トコル程、冷却能力を低くするように上記制御信号を生
成し出力する。
【0022】また、本発明の第2の観点では、上記繰り
返し時間内におけるパルスシーケンスの繰り返し回数が
異なるプロトコル毎に、各プロトコルの実行に応じた上
記勾配コイルにおける予測発熱量に対応する冷却能力が
あらかじめ設定されたテーブルを記憶する記憶手段と、
実行すべきプロトコルを、上記勾配コイル駆動手段およ
び制御手段に指示する指示手段と、をさらに有し、上記
制御手段は、上記指示手段の指示を受けて、上記記憶手
段のテーブルを参照し、該当する冷却能力をもって冷却
を行うように上記制御信号を上記冷却手段に出力する。
【0023】また、本発明の第3の観点は、静磁場空間
に被検体を収容し、磁気共鳴を利用して被検体の被検部
位を撮影する磁気共鳴撮影装置であって、あらかじめ決
められた繰り返し時間内において所定のパルスシーケン
スが繰り返される第1の駆動信号を受けて、上記被検体
内にスピンを励起するための励起用磁場を形成するRF
コイルと、あらかじめ決められた繰り返し時間内におい
て所定のパルスシーケンスが繰り返される第2の駆動信
号を受けて、上記静磁場の強度に勾配を付けるための勾
配磁場を形成する勾配コイルと、上記繰り返し時間内に
おけるパルスシーケンスの繰り返し回数が異なるプロト
コルに応じた上記第1の駆動信号を上記RFコイルに供
給するRFコイル駆動手段と、上記繰り返し時間内にお
けるパルスシーケンスの繰り返し回数が異なるプロトコ
ルに応じた上記第2の駆動信号を上記勾配コイルに供給
する勾配コイル駆動手段と、第1の制御信号に応じた冷
却能力をもって上記RFコイルを冷却する第1の冷却手
段と、第2の制御信号に応じた冷却能力をもって上記勾
配コイルを冷却する第2の冷却手段と、上記繰り返し時
間内におけるパルスシーケンスの繰り返し回数が異なる
プロトコルに応じた上記第1の制御信号を上記第1の冷
却手段に出力し、上記第2の制御信号を上記第2の冷却
手段に出力する制御手段とを有する。
【0024】また、本発明の第3の観点では、上記制御
手段は、パルスシーケンスの繰り返し回数が少ないプロ
トコル程、冷却能力を低くするように上記第1および第
2の制御信号を生成し出力する。
【0025】また、本発明の第3の観点では、上記繰り
返し時間内におけるパルスシーケンスの繰り返し回数が
異なるプロトコル毎に、各プロトコルの実行に応じた上
記RFコイルおよび勾配コイルにおける予測発熱量に対
応する冷却能力があらかじめ設定されたテーブルを記憶
する記憶手段と、実行すべきプロトコルを、上記RFコ
イル駆動手段および勾配コイル駆動手段および制御手段
に指示する指示手段と、をさらに有し、上記制御手段
は、上記指示手段の指示を受けて、上記記憶手段のテー
ブルを参照し、該当する冷却能力をもって冷却を行うよ
うに上記第1および第2の制御信号を上記第1および第
2の冷却手段に出力する。
【0026】また、本発明の第4の観点では、静磁場空
間に被検体を収容し、磁気共鳴を利用して被検体の被検
部位を撮影する磁気共鳴撮影装置であって、あらかじめ
決められた繰り返し時間内において所定のパルスシーケ
ンスが繰り返される第1の駆動信号を受けて、上記被検
体内にスピンを励起するための励起用磁場を形成するR
Fコイルと、あらかじめ決められた繰り返し時間内にお
いて所定のパルスシーケンスが繰り返される第2の駆動
信号を受けて、上記静磁場の強度に勾配を付けるための
勾配磁場を形成する勾配コイルと、上記繰り返し時間内
におけるパルスシーケンスの繰り返し回数が異なるプロ
トコルに応じた上記第1の駆動信号を上記RFコイルに
供給するRFコイル駆動手段と、上記繰り返し時間内に
おけるパルスシーケンスの繰り返し回数が異なるプロト
コルに応じた上記第2の駆動信号を上記勾配コイルに供
給する勾配コイル駆動手段と、制御信号に応じた冷却能
力をもって上記RFコイルを冷却する冷却手段と、上記
繰り返し時間内におけるパルスシーケンスの繰り返し回
数が異なるプロトコルに応じた上記制御信号を上記冷却
手段に出力する制御手段とを有する。
【0027】また、本発明の第4の観点では、上記制御
手段は、パルスシーケンスの繰り返し回数が少ないプロ
トコル程、冷却能力を低くするように上記制御信号を生
成し出力する。
【0028】また、本発明の第4の観点では、上記繰り
返し時間内におけるパルスシーケンスの繰り返し回数が
異なるプロトコル毎に、各プロトコルの実行に応じた上
記RFコイルおよび勾配コイルにおける予測発熱量に対
応する冷却能力があらかじめ設定されたテーブルを記憶
する記憶手段と、実行すべきプロトコルを、上記RFコ
イル駆動手段および勾配コイル駆動手段および制御手段
に指示する指示手段と、をさらに有し、上記制御手段
は、上記指示手段の指示を受けて、上記記憶手段のテー
ブルを参照し、該当する冷却能力をもって冷却を行うよ
うに上記第制御信号を上記冷却手段に出力する。
【0029】また、本発明の第4の観点では、上記制御
手段は、上記実行するプロトコルにおいて、上記RFコ
イルと勾配コイルにおける発熱量が異なり制御すべき冷
却能力が異なる場合には、高い方の冷却能力をもってを
冷却を行うように上記制御信号を上記冷却手段に出力す
る。
【0030】本発明によれば、たとえば被検部位に応じ
たプロトコルが制御手段に対して指定される。制御手段
では、指定されたプロトコルで用いられる駆動信号の繰
り返し時間内におけるパルスシーケンスの繰り返し回数
に応じた制御信号が生成され、冷却手段に供給される。
たとえば、制御手段においては、駆動信号のパルスシー
ケンスの繰り返し回数が少ないプロトコル程、発熱量が
小さいものとして、冷却能力を低くするように制御信号
が生成されて冷却手段に出力される。
【0031】プロトコルに対応する冷却能力は、たとえ
ば各プロトコルの実行に応じたRFコイルまたは勾配コ
イルにおける予測発熱量に対応する冷却能力として、記
憶手段に記憶されたテーブル(ルックアップテーブル)
にあらかじめ設定される。制御手段では、このテーブル
を参照することにより、該当する冷却能力が認識され
る。あるいは、プロトコルの指定を受けた制御手段にお
いて、たとえばそのプロトコルに用いられる駆動信号の
繰り返し時間内に発生されるシーケンスパルスの高さ
(強さ)と幅(時間)に基づいて発熱量が求められ、こ
の求めた発熱量から最適な冷却能力が導き出される。
【0032】そして、冷却手段により、制御信号が指定
する冷却能力をもってRFコイルまたは勾配コイルが、
最適な能力で安定して冷却される。また、指定されたプ
ロトコル情報は、RFコイル駆動手段および勾配コイル
駆動手段に伝達され、指定されたプロトコルに応じたパ
ルスシーケンス繰り返し回数の駆動信号がRFコイルお
よび勾配コイルに供給される。これにより、静磁場空間
に励起用磁場が形成され、また、静磁場の強度に勾配を
付けるための勾配磁場が形成され、被検体内にスピンが
励起される。そして、磁気共鳴により受信コイルを通し
て処理系回路に送信されて、画像が再構成される。
【0033】また、RFコイルと勾配コイルを共通の冷
却手段により冷却する場合に、実行するプロトコルにお
いて、RFコイルと勾配コイルにおける発熱量が異なり
制御すべき冷却能力が異なる場合には、制御手段におい
ては、高い方の冷却能力をもってを冷却を行うように制
御信号が生成されて冷却手段に出力される。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る磁
気共鳴撮影システムについて図面に関連付けて説明す
る。
【0035】第1実施形態 図1は本発明に係る磁気共鳴撮影装置を採用した磁気共
鳴撮影(MRI:Magnetic Resonance Imaging)システ
ムのレイアウトを説明するするための図、図2は本発明
に係るMRIシステムの第1の実施形態を示す構成図で
ある。
【0036】本実施形態に係るMRIシステム10で
は、図1に示すように、マグネットからの放射磁場の洩
漏や外乱磁場の進入を防止する閉空間を形成したスキャ
ンルーム11内にMRI装置20が配設され、スキャン
ルーム11に隣接して設けられた操作ルーム12内にオ
ペレータOPが操作するオペレータコンソール30が配
設されている。また、操作ルーム12に隣接してマシン
ルーム13が並設されており、このマシンルーム13内
に、冷却手段としての冷却装置40が配設されている。
スキャンルール11と操作ルーム12とは壁14で仕切
られており、壁14にはドア15および窓ガラス16が
設けられている。また、マシンルーム13に配置された
冷却装置40からはスキャンルーム11に配置されたM
RI装置20のマグネットシステム21に対して、たと
えば冷却風を導入する冷却風通路41が接続されてい
る。
【0037】以下、MRI装置20、オペレータコンソ
ール30、および冷却装置40について順を追って説明
する。
【0038】MRI装置20は、図2に示すように、マ
グネットシステム21、RF駆動部22、勾配駆動部2
3、データ収集部24、制御部25、およびクレードル
26有している。
【0039】マグネットシステム21は、図2に示すよ
うに、概ね円柱状の内部空間(ボア:bore)211
を有し、ボア211内には、クッションを介して被検体
50を載せたクレードル26が図示しない搬送部によっ
て搬入される。
【0040】マグネットシステム21内には、図2に示
すように、ボア211内のマグネットセンタ(走査する
中心位置)の周囲に、主磁場マグネット部212、勾配
コイル部213、およびRFコイル部214が配置され
ている。
【0041】主磁場マグネット部212、勾配コイル部
213、およびRFコイル部214のそれぞれは、検査
時に被検体50が位置するボア211内の空間を挟んで
対向する1対のコイルからなる。
【0042】図3は、本実施形態に係るマグネットシス
テム21における主磁場マグネット部212、勾配コイ
ル部213、およびRFコイル部214の配置構成例を
説明するための図である。
【0043】マグネットシステム21は、図3に示すよ
うに、空間S(ボア211)を介して対向するように上
ヨーク215と下ヨーク216が配置され、上ヨーク2
15と下ヨーク216はサイドヨーク217によって接
続されている。上ヨーク215、下ヨーク216が対向
しているそれぞれの面に、主磁場マグネット部212を
構成する主磁場マグネット212a,212bが設けら
れている。そして、上ヨーク215、下ヨーク216、
サイドヨーク217、および一つの主磁場マグネット2
12a,212bによりボア211内に静磁場を発生す
る磁気回路が形成されている。
【0044】このように、主磁場マグネット部212
は、ボア211内に静磁場を形成する。静磁場の方向
は、たとえば概ね被検体50の体軸方向と平行である。
すなわち、平行磁場を形成する。主磁場マグネット部2
12を構成する主磁場マグネット212a,212b
は、たとえば超伝導電磁石、あるいは永久磁石や常伝導
電磁石などを用いて構成される。
【0045】主磁場マグネット212aと212bが対
向しているそれぞれの面には、勾配コイル部213が設
けられている。具体的には、主磁場マグネット212a
と212bが対向しているそれぞれの面に、勾配コイル
部213に含まれる被検体50が挿入されるボア211
の静磁場を均一にする一対のポールピース218a,2
18bが設けられている。一対のポールピース218
a,218bの内部空間には、勾配磁場を発生する一対
の勾配コイル213a,213bと、静磁場の均一性を
調整するためのパッシブボート219a,219bとが
積層して設けられている。
【0046】このような構成を有する勾配コイル部21
3は、RFコイル部214が受信する磁気共鳴信号に3
次元の位置情報を持たせるために、主磁場マグネット部
212が形成した静磁場の強度に勾配を付ける勾配磁場
を発生する。勾配コイル部213が発生する勾配磁場
は、スライス(slice)勾配磁場、リードアウト
(read out)勾配磁場およびフェーズエンコー
ド(phase encode)勾配磁場の3種類であ
り、これら3種類の勾配磁場に対応して勾配コイル部2
13は3系統の勾配コイルを有する。
【0047】一対の勾配コイル部213の対向するそれ
ぞれの面には、一対の収容部220a,220bが形成
され、これら一対の収容部220a,220bの空間内
に、RFコイル214a,214bが設けられている。
【0048】この一対の収容部220a,220bおよ
びRFコイル214a,214bを有するRFコイル部
214は、主磁場マグネット部212が形成した静磁場
空間内で被検体50の体内のスピンを励起するための高
周波磁場を形成する。ここで、高周波磁場を形成するこ
とをRF励起信号の送信という。RFコイル部214
は、励起されたスピンが生じる電磁波を磁気共鳴信号と
して受信する。RFコイル部214は、図示しない送信
用コイルおよび受信用コイルを有する。送信用コイルお
よび受信用コイルは、同じコイルを兼用するかあるいは
それぞれ専用のコイルを用いる。
【0049】そして、本第1の実施形態においては、図
3に示すように、RFコイル部214の収容部220
a,220bには、マシンルーム13に配置された冷却
装置40から送風された冷却風を案内する冷却風通路4
1の一端部が、収容部220a,220bのRFコイル
214a,214bの収容空間内に冷却風が導入される
ように接続されている。
【0050】RF駆動部22は、制御部25の指示に基
づいたプロトコル対応の駆動信号DR1をRFコイル部
214に与えてRF励起信号を発生させて、被検体50
の体内のスピンを励起する。
【0051】勾配駆動部23は、制御部25の指示に基
づいたプロトコル対応の駆動信号DR2を勾配コイル部
213に与えて勾配磁場を発生させる。勾配駆動部23
は、勾配コイル部213の3系統の勾配コイルに対応し
て、図示しない3系統の駆動回路を有する。
【0052】データ収集部24は、RFコイル部214
が受信した受信信号を取り込み、それをビューデータ
(view data)として収集して、オペレータコ
ンソール30のデータ処理部31に出力する。
【0053】制御部25は、オペレータコンソール30
のデータ処理部31から送られてくる被検体50の被検
部位に対応した実行すべきプロトコルに即して、あらか
じめ決められた繰り返し時間TR内において所定のパル
スシーケンスが所定回数繰り返される駆動信号DR1を
RFコイル部214に印加するようにRF駆動部22を
制御する。同様に、制御部25は、実行すべきプロトコ
ルに即して、1TR内に、所定のパターンのパルス信号
を勾配コイル213に印加するように勾配駆動部23を
制御する。また、制御部25は、RFコイル部214が
受信した受信信号を取り込み、それをビューデータ(v
iew data)として収集して、オペレータコンソ
ール30のデータ処理部31に出力するように、データ
収集部24を制御する。
【0054】なお、制御部25に指定される実行すべき
プロトコルは、磁気共鳴撮影を行うために、被検体50
の被検部位に対応して定められており、各プロトコル毎
に、1TR(繰り返し時間)内におけるパルスシーケン
スの繰り返し回数が異なる。
【0055】この磁気共鳴撮影用パルスシーケンスは、
いわゆるスピンエコー(SE:Spin Echo)
法、グラディエントエコー(GRE:GRadient
Echo)法、ファーストスピンエコー(FSE:F
ast Spin Echo)法、ファーストリカバリ
FSE(Fast Recovery Spin Ec
ho)法、エコープラナー・イメージング(EPI:E
cho PlanarImaging)法等、各撮影方
法によって異なる。
【0056】ここで、各撮影方法のパルスシーケンスの
うち、SE法のパルスシーケンスについて、図4に関連
付けて説明する。図4(a)はSE法におけるRF励起
用の90°パルスおよび180°パルスのシーケンスで
あり、RF駆動部22がRFコイル部214に印加する
駆動信号DR1に相当する。図4(b)、(c)、
(d)、および(e)は、それぞれスライス勾配Gs、
リードアウト勾配Gr、フェーズエンコード勾配Gp、
およびスピンエコーMRのシーケンスであり、スライス
勾配Gs、リードアウト勾配Gr、およびフェーズエン
コード勾配Gpのパルスは、勾配駆動部23が勾配コイ
ル部213に印加する駆動信号DR2に相当する。
【0057】図4(a)に示すように、RF駆動部22
によりRFコイル部214に対して90°パルスが印加
され、スピンの90°励起が行われる。このとき、図4
(b)に示すように、勾配駆動部23により勾配コイル
部213に対してスライス勾配パルスGsが印加され、
所定のスライスについて選択励起が行われる。図4
(a)に示すように、90°励起から所定の時間後に、
RF駆動部22によりRFコイル部214に対して18
0°パルスが印加され、180°励起、すなわちスピン
反転が行われる。このときも、図4(b)に示すよう
に、勾配駆動部23により勾配コイル部213に対して
スライス勾配パルスGsが印加され、同じスライスにつ
いて選択的な反転が行われる。
【0058】図4(c)および(d)に示すように、9
0°励起とスピン反転の間の期間に、勾配駆動部23に
より勾配コイル部213に対してリードアウト勾配パル
スGr、およびフェーズエンコード勾配パルスGpが印
加される。そして、リードアウト勾配パルスGrにより
スピンのディフェーズが行われ、フェーズエンコード勾
配パルスGpによりスピンのフェーズエンコードが行わ
れる。
【0059】スピン反転後、図4(b)に示すように、
勾配駆動部23により勾配コイル部213に対してリー
ドアウト勾配パルスGrが印加されて、リフェーズされ
て、図4(e)に示すように、スピンエコーMRが発生
される。このスピンエコーMRは、データ収集部24に
よりビューデータとして収集される。
【0060】制御部25は、このようなパルスシーケン
スで、実行プロトコルに応じて、周期TRでたとえば6
4〜512回繰り返すように、RF駆動部22、勾配駆
動部23、およびデータ収集部24を制御する。また、
制御部25は、繰り返しのたびに、フェーズエンコード
勾配パルスGpを変更し、毎回異なるフェーズエンコー
ドを行うように、制御を行う。
【0061】上述したように、実行プロトコル毎に、パ
ルスシーケンスに繰り返し回数が異なることから、プロ
トコル実行時、すなわち、駆動信号DR1の印加による
RFコイル部214における発熱量は、プロトコル毎に
異なる。そこで、制御部25は、オペレータコンソール
30のデータ処理部31により実行すべきプロトコルの
指定があると、記憶手段としてのメモリ251に記憶さ
れた図5に示すようなルックアップテーブルLTBを参
照して、各プロトコル毎に冷却装置40により過度の冷
却を行うことなく、最適な冷却能力をもってRFコイル
部214の冷却を行うように指示する制御信号CTL1
を生成して冷却装置40に出力する。制御部25は、た
とえば冷却装置40の冷却用モータの駆動電力が、実行
すべきプロトコルに追従するように、制御信号CTL1
を発生する。
【0062】ルックアップテーブルLTBには、繰り返
し時間内におけるパルスシーケンスの繰り返し回数が異
なるプロトコル毎に、各プロトコルの実行に応じた上記
RFコイルにおける予測発熱量に対応する冷却能力があ
らかじめ設定さている。
【0063】図5に示すルックアップテーブルLTBに
おいては、プロトコルに対応する被検部位、および冷却
装置40に指示すべき冷却能力の一例を示している。ル
ックアップテーブルLTBに示す冷却能力は、冷却装置
40の最大の冷却能力を1とした場合の、各実行すべき
プログラムに対応した冷却能力を数値で表したものであ
る。図5の例では、プロトコル番号1は、被検部位は頭
部で、冷却能力は最大の能力に対して0.7(7割)程
度で駆動すればよいことを示している。同様に、プロト
コル番号2は、被検部位は頸部で、冷却能力は最大の能
力に対して0.6(6割)程度で駆動すればよいことを
示している。プロトコル番号3は、被検部位は胸部で、
冷却能力は最大の能力に対して0.8(8割)程度で駆
動すればよいことを示している。プロトコル番号mは、
被検部位は胸部で、冷却能力は最大の能力に対して0.
85(8割5分)程度で駆動すればよいことを示してい
る。
【0064】制御部25は、パルスシーケンスの繰り返
し回数が少ないプロトコル程、冷却能力を低くするよう
に制御信号CTL1を生成し出力する。
【0065】オペレータコンソール30は、図2に示す
ように、データ処理部31、操作部32、および表示部
33を有している。
【0066】データ処理部31は、データ収集部24か
ら取り込んだデータをメモリに記憶する。メモリ内には
データ空間が形成される。メモリに形成されるデータ空
間は、2次元フーリエ空間を構成する。データ処理部3
1は、これら2次元フーリエ空間のデータを2次元逆フ
ーリエ変換して被検体50の画像を生成(再構成)す
る。なお、2次元フーリエ空間をkスペースともいう。
【0067】データ処理部31には、制御部25が接続
されており、制御部25の上位にあってそれを統括す
る。データ処理31には、また、操作部32、および表
示部33が接続されている。
【0068】操作部32は、ポインティングデバイスを
備えたキーボードやマウス等により構成され、オペレー
タOPの操作に応じた操作信号をデータ処理部195に
出力する。また。操作部32からは、たとえば上述した
実行すべきプロトコルの入力が行われる。データ処理部
31は、操作部32から入力されたプロトコルに関する
情報(プロトコル番号等)を制御部25に供給する。
【0069】表示部33は、グラフィックディスプレイ
等により構成され、操作部32からの操作信号に応じ
て、MRI装置20の動作状態に応じた所定の情報を表
示する。
【0070】冷却装置40は、たとえばファンモータを
含む空冷装置により構成され、制御部25による制御信
号CTL1の指示に応じた冷却能力をもって、たとえば
温度コントロールされた冷却風を吸い込み、冷却風通路
41にその他端部から導出する。冷却装置40は、制御
信号CTL1によりファンモータの駆動電力が実行すべ
きプロトコルに応じて制御される。なお、冷却装置とし
ては、吸い込み式の空冷の場合に限定されるものではな
く、吹き出しのものや水冷や油冷のものなど、種々の装
置を用いることが可能である。
【0071】冷却風通路41の一端部は、上述したよう
に、RFコイル部214の収容部220a,220bに
対してRFコイル214a,214bの収容空間内に冷
却風が導入されるように接続されている。
【0072】次に、上記構成による動作を、図6のフロ
ーチャートに関連付けて説明する。
【0073】先ず、クッションを介してクレードル26
上に載せられた被検体50が、図示しない搬送部によっ
て、MRI装置20のマグネットシステム21のボア2
11内に搬入される(ST1)。
【0074】次に、被検体50の被検部位をボア211
内のマグネットセンタに位置させる(ST2)。このと
き、マグネットセンタを含むボア211内の所定の領域
には、主磁場マグネット部212による静磁場が形成さ
れている。
【0075】そして、オペレータOPにより、被検部位
に対応したプロトコル情報が操作部32から入力される
(ST3)。操作部32から入力されたプロトコルに関
する情報(プロトコル番号等)がデータ処理部31によ
り制御部25に供給される。
【0076】制御部25では、オペレータコンソール3
0のデータ処理部31により実行すべきプロトコルの指
定があると、記憶手段としてのメモリ251に記憶され
たルックアップテーブルLTBが参照されて(ST
4)、冷却装置40により過度の冷却を行うことなく、
入力されたプロトコルに適した最適な冷却能力をもって
RFコイル部214の冷却を行うように指示する制御信
号CTL1が生成されて冷却装置40に出力される(S
T5)。
【0077】冷却装置40では、制御部25による制御
信号CTL1の指示に応じた冷却能力をもって、たとえ
ば温度コントロールされた冷却風の吸い込みが行われ、
冷却風通路41にその他端部から導出される(ST
6)。そして、冷却風通路41を案内された冷却風は、
RFコイル部214の収容部220a,220bに対し
てRFコイル214a,214bの収容空間内に導入さ
れる。これにより、実行されるプロトコルに適した冷却
能力をもってRFコイル214a、214bが冷却され
(ST7)。
【0078】また、制御部25においては、オペレータ
コンソール30のデータ処理部31から送られてくる被
検体50の被検部位に対応した実行すべきプロトコルに
即して、あらかじめ決められた繰り返し時間TR内にお
いて所定のパルスシーケンスが所定回数繰り返される駆
動信号DR1をRFコイル部214に印加するようにR
F駆動部22が制御され、実行すべきプロトコルに即し
て、1TR内に、所定のパターンのパルス信号を勾配コ
イル213に印加するように勾配駆動部23が制御され
る。
【0079】RF駆動部22では、制御部25の指示に
基づいたプロトコル対応の駆動信号DR1がRFコイル
部214に印加され、勾配駆動部23では、制御部25
の指示に基づいたプロトコル対応の駆動信号DR2が勾
配コイル部213に印加される。これにより、マグネッ
トセンタを含むボア211内の所定の領域に勾配磁場お
よび高周波磁場が形成され、被検体50の被検部位で励
起されたスピンが生じる電磁波が磁気共鳴信号として取
り出され、これがデータ収集部24で収集され、検査結
果のデータとしてオペレータコンソール30のデータ処
理部31に出力される。すなわち、被検部位の撮像が行
われる(ST8)。
【0080】データ処理部31では、データ収集部24
から入力したデータがメモリに記憶され、メモリ内にデ
ータ空間が形成される。データ処理部31では、これら
2次元フーリエ空間のデータを2次元逆フーリエ変換し
て被検体50の被検部位の画像が生成(再構成)される
(ST9)。
【0081】そして、被検体50の被検部位のデータ収
集が完了すると、図示しない搬送部によって、クレード
ル26と共に被検体50がボア211の外に搬出される
(ST10)。
【0082】以上説明したように、本第1の実施形態に
よれば、オペレータコンソール30のデータ処理部31
により実行すべきプロトコルの指定があると、メモリ2
51に記憶されたルックアップテーブルLTBを参照し
て、各プロトコル毎に冷却装置40により過度の冷却を
行うことなく、最適な冷却能力をもってRFコイル部2
14の冷却を行うように指示する制御信号CTL1を生
成する制御部25と、制御部25による制御信号CTL
1の指示に応じた冷却能力をもって、たとえば温度コン
トロールされた冷却風を吸い込み、RFコイル部214
に接続された冷却風通路41に導出する冷却装置40を
設けたので、1TRにおけるパルスシーケンスの繰り返
し回数の異なるプロトコル毎に冷却用駆動電力を設定で
き、画像ぼけ等の発生を防止できることはもとより、消
費電力、および騒音の低減を図れる利点がある。
【0083】第2実施形態 図7は本発明に係るMRIシステムの第2の実施形態を
示す構成図であり、図8は本第2の実施形態に係るマグ
ネットシステムにおける主磁場マグネット部、勾配コイ
ル部、RFコイル部、および冷却風通路の配置構成例を
示す図である。
【0084】本第2の実施形態が上述した第1の実施形
態と異なる点は、RFコイル部214の代わりに、各プ
ロトコル毎に冷却装置40Aにより過度の冷却を行うこ
となく、最適な冷却能力をもって勾配コイル部213の
冷却を行うように構成したことにある。
【0085】図9は、本第2の実施形態に係る制御部2
5Aが参照する勾配コイルの冷却能力のルックアップテ
ーブルを示す図である。図9の例では、プロトコル番号
1は、被検部位は頭部で、冷却能力は最大の能に対して
0.7(7割)程度で駆動すればよいことを示してい
る。同様に、プロトコル番号2は、被検部位は頸部で、
冷却能力は最大の能力に対して0.6(6割)程度で駆
動すればよいことを示している。プロトコル番号3は、
被検部位は胸部で、冷却能力は最大の能力に対して0.
85(8割5分)程度で駆動すればよいことを示してい
る。プロトコル番号mは、被検部位は胸部で、冷却能力
は最大の能力に対して0.9(9割)程度で駆動すれば
よいことを示している。
【0086】6本第2の実施形態に係る制御部25A
は、パルスシーケンスの繰り返し回数が少ないプロトコ
ル程、冷却能力を低くするように制御信号CTL2を生
成し出力する。
【0087】本第2の実施形態に係る冷却装置40A
は、制御部25Aによる制御信号CTL2の指示に応じ
た冷却能力をもって、たとえば温度コントロールされた
冷却風を吸い込み、勾配コイル部213に接続された冷
却風通路42に導出する。
【0088】そして、本第2の実施形態においては、図
8に示すように、勾配コイル部213には、冷却装置4
0Aから送風された冷却風を案内する冷却風通路42の
一端部が、勾配コイル213a,213bの収容空間内
に冷却風が導入されるように接続されている。
【0089】次に、本第2の実施形態に係る動作を、図
10のフローチャートに関連付けて説明する。
【0090】先ず、クッションを介してクレードル26
上に載せられた被検体50が、図示しない搬送部によっ
て、MRI装置20のマグネットシステム21のボア2
11内に搬入される(ST11)。
【0091】次に、被検体50の被検部位をボア211
内のマグネットセンタに位置させる(ST12)。この
とき、マグネットセンタを含むボア211内の所定の領
域には、主磁場マグネット部212による静磁場が形成
されている。
【0092】そして、オペレータOPにより、被検部位
に対応したプロトコル情報が操作部32から入力される
(ST13)。操作部32から入力されたプロトコルに
関する情報(プロトコル番号等)がデータ処理部31に
より制御部25Aに供給される。
【0093】制御部25Aでは、オペレータコンソール
30のデータ処理部31により実行すべきプロトコルの
指定があると、記憶手段としてのメモリ251aに記憶
されたルックアップテーブルLTBaが参照されて(S
T14)、冷却装置40Aにより過度の冷却を行うこと
なく、入力されたプロトコルに適した最適な冷却能力を
もって勾配コイル部213の冷却を行うように指示する
制御信号CTL2が生成されて冷却装置40Aに出力さ
れる(ST15)。
【0094】冷却装置40Aでは、制御部25Aによる
制御信号CTL2の指示に応じた冷却能力をもって、た
とえば温度コントロールされた冷却風の吸い込みが行わ
れ、冷却風通路42にその他端部から導出される(ST
16)。そして、冷却風通路42を案内された冷却風
は、勾配コイル部213の勾配コイル213a,213
bの収容空間内に導入される。これにより、実行される
プロトコルに適した冷却能力をもって勾配コイル213
a、213bが冷却され(ST17)。
【0095】また、制御部25Aにおいては、オペレー
タコンソール30のデータ処理部31から送られてくる
被検体50の被検部位に対応した実行すべきプロトコル
に即して、あらかじめ決められた繰り返し時間TR内に
おいて所定のパルスシーケンスが所定回数繰り返される
駆動信号DR1をRFコイル部214に印加するように
RF駆動部22が制御され、実行すべきプロトコルに即
して、1TR内に、所定のパターンのパルス信号を勾配
コイル213に印加するように勾配駆動部23が制御さ
れる。
【0096】RF駆動部22では、制御部25Aの指示
に基づいたプロトコル対応の駆動信号DR1がRFコイ
ル部214に印加され、勾配駆動部23では、制御部2
5の指示に基づいたプロトコル対応の駆動信号DR2が
勾配コイル部213に印加される。これにより、マグネ
ットセンタを含むボア211内の所定の領域に勾配磁場
および高周波磁場が形成され、被検体50の被検部位で
励起されたスピンが生じる電磁波が磁気共鳴信号として
取り出され、これがデータ収集部24で収集され、検査
結果のデータとしてオペレータコンソール30のデータ
処理部31に出力される。すなわち、被検部位の撮像が
行われる(ST18)。
【0097】データ処理部31では、データ収集部24
から入力したデータがメモリに記憶され、メモリ内にデ
ータ空間が形成される。データ処理部31では、これら
2次元フーリエ空間のデータを2次元逆フーリエ変換し
て被検体50の被検部位の画像が生成(再構成)される
(ST19)。
【0098】そして、被検体50の被検部位のデータ収
集が完了すると、図示しない搬送部によって、クレード
ル26と共に被検体50がボア211の外に搬出される
(ST20)。
【0099】以上説明したように、本第2の実施形態に
よれば、オペレータコンソール30のデータ処理部31
により実行すべきプロトコルの指定があると、メモリ2
51に記憶されたルックアップテーブルLTBaを参照
して、各プロトコル毎に冷却装置40Aにより過度の冷
却を行うことなく、最適な冷却能力をもって勾配コイル
部213の冷却を行うように指示する制御信号CTL2
を生成する制御部25Aと、制御部25Aによる制御信
号CTL2の指示に応じた冷却能力をもって、たとえば
温度コントロールされた冷却風を吸い込み、勾配コイル
部213に接続された冷却風通路42に導出する冷却装
置40Aを設けたので、勾配コイルの発熱による共振周
波数のドリフトを防止でき、再構成画像におけるゴース
トの発生を防止できる利点がある。
【0100】第3実施形態 図11は本発明に係るMRIシステムの第3の実施形態
を示す構成図であり、図12は本第2の実施形態に係る
マグネットシステムにおける主磁場マグネット部、勾配
コイル部、RFコイル部、および冷却風通路の配置構成
例を示す図である。
【0101】本第3の実施形態は、上述した第1の実施
形態と第2の実施形態を合体したような形態、すなわ
ち、RFコイル部214のみまたは勾配コイル部213
にみ冷却する代わりに、各プロトコル毎に冷却装置4
0,40Aにより過度の冷却を行うことなく、最適な冷
却能力をもってRFコイル部214、および勾配コイル
部213の冷却を行うように構成している。
【0102】図13は、本第3の実施形態に係る制御部
25Bが参照するRFコイルおよび勾配コイルの冷却能
力のルックアップテーブルを示す図である。図13のル
ックアップテーブルTBLbは、図5と図9を合体した
ような構成をとり、図中、冷却能力1がRFコイル対応
の冷却能力を示し、冷却能力2が勾配コイル対応の冷却
能力を示している。図13の例では、プロトコル番号1
は、被検部位は頭部で、冷却能力1、2共に、最大の能
に対して0.7(7割)程度で駆動すればよいことを示
している。同様に、プロトコル番号2は、被検部位は頸
部で、冷却能力1、2共に、最大の能力に対して0.6
(6割)程度で駆動すればよいことを示している。プロ
トコル番号3は、被検部位は胸部で、冷却能力1は最大
の能力に対して0.8(8割)程度で駆動すればよく、
冷却能力2は最大の能力に対して0.85(8割5分)
程度で駆動すればよいことを示している。プロトコル番
号mは、被検部位は胸部で、冷却能力1は最大の能力に
対して0.85(8割5分)程度で駆動すればよく、冷
却能力2は最大の能力に対して0.9(9割)程度で駆
動すればよいことを示している。
【0103】本第3の実施形態に係る制御部25Bは、
パルスシーケンスの繰り返し回数が少ないプロトコル
程、冷却能力を低くするように制御信号CTL1および
CTL2を生成し出力する。
【0104】本第3の実施形態に係る冷却装置40は、
制御部25Bによる制御信号CTL1の指示に応じた冷
却能力をもって、たとえば温度コントロールされた冷却
風を吸い込み、RFコイル部214に接続された冷却風
通路41に導出する。また、パルスシー冷却装置40A
は、制御部25Bによる制御信号CTL2の指示に応じ
た冷却能力をもって、たとえば温度コントロールされた
冷却風を吸い込み、勾配コイル部213に接続された冷
却風通路42に導出する。
【0105】そして、本第3の実施形態においては、図
12に示すように、RFコイル部214には、冷却装置
40から送風された冷却風を案内する冷却風通路41の
一端部が、RFコイル214a,214bの収容空間内
に冷却風が導入されるように接続されている。また、勾
配コイル部213には、冷却装置40Aから送風された
冷却風を案内する冷却風通路42の一端部が、勾配コイ
ル213a,213bの収容空間内に冷却風が導入され
るように接続されている。
【0106】次に、本第3の実施形態に係る動作を、図
14のフローチャートに関連付けて説明する。
【0107】先ず、クッションを介してクレードル26
上に載せられた被検体50が、図示しない搬送部によっ
て、MRI装置20のマグネットシステム21のボア2
11内に搬入される(ST21)。
【0108】次に、被検体50の被検部位をボア211
内のマグネットセンタに位置させる(ST22)。この
とき、マグネットセンタを含むボア211内の所定の領
域には、主磁場マグネット部212による静磁場が形成
されている。
【0109】そして、オペレータOPにより、被検部位
に対応したプロトコル情報が操作部32から入力される
(ST23)。操作部32から入力されたプロトコルに
関する情報(プロトコル番号等)がデータ処理部31に
より制御部25Bに供給される。
【0110】制御部25Bでは、オペレータコンソール
30のデータ処理部31により実行すべきプロトコルの
指定があると、記憶手段としてのメモリ251bに記憶
されたルックアップテーブルLTBbが参照されて(S
T24)、冷却装置40により過度の冷却を行うことな
く、入力されたプロトコルに適した最適な冷却能力をも
ってRFコイル部214の冷却を行うように指示する制
御信号CTL1が生成されて冷却装置40に出力され
る。同様に、制御部40Aでは、冷却装置40Aにより
過度の冷却を行うことなく、入力されたプロトコルに適
した最適な冷却能力をもって勾配コイル部213の冷却
を行うように指示する制御信号CTL2が生成されて冷
却装置40Aに出力される(ST25)。
【0111】冷却装置40では、制御部25Bによる制
御信号CTL1の指示に応じた冷却能力をもって、たと
えば温度コントロールされた冷却風の吸い込みが行わ
れ、冷却風通路41にその他端部から導出される(ST
26)。そして、冷却風通路41を案内された冷却風
は、RFコイル部214のRFコイル214a,214
bの収容空間内に導入される。これにより、実行される
プロトコルに適した冷却能力をもってRFコイル214
a、214bが冷却され(ST27)。同様に、冷却装
置40Aでは、制御部25Bによる制御信号CTL2の
指示に応じた冷却能力をもって、たとえば温度コントロ
ールされた冷却風の吸い込みが行われ、冷却風通路42
にその他端部から導出される(ST26)。そして、冷
却風通路42を案内された冷却風は、勾配コイル部21
3の勾配コイル213a,213bの収容空間内に導入
される。これにより、実行されるプロトコルに適した冷
却能力をもって勾配コイル213a、213bが冷却さ
れ(ST27)。
【0112】また、制御部25Bにおいては、オペレー
タコンソール30のデータ処理部31から送られてくる
被検体50の被検部位に対応した実行すべきプロトコル
に即して、あらかじめ決められた繰り返し時間TR内に
おいて所定のパルスシーケンスが所定回数繰り返される
駆動信号DR1をRFコイル部214に印加するように
RF駆動部22が制御され、実行すべきプロトコルに即
して、1TR内に、所定のパターンのパルス信号を勾配
コイル213に印加するように勾配駆動部23が制御さ
れる。
【0113】RF駆動部22では、制御部25Bの指示
に基づいたプロトコル対応の駆動信号DR1がRFコイ
ル部214に印加され、勾配駆動部23では、制御部2
5の指示に基づいたプロトコル対応の駆動信号DR2が
勾配コイル部213に印加される。これにより、マグネ
ットセンタを含むボア211内の所定の領域に勾配磁場
および高周波磁場が形成され、被検体50の被検部位で
励起されたスピンが生じる電磁波が磁気共鳴信号として
取り出され、これがデータ収集部24で収集され、検査
結果のデータとしてオペレータコンソール30のデータ
処理部31に出力される。すなわち、被検部位の撮像が
行われる(ST28)。
【0114】データ処理部31では、データ収集部24
から入力したデータがメモリに記憶され、メモリ内にデ
ータ空間が形成される。データ処理部31では、これら
2次元フーリエ空間のデータを2次元逆フーリエ変換し
て被検体50の被検部位の画像が生成(再構成)される
(ST29)。
【0115】そして、被検体50の被検部位のデータ収
集が完了すると、図示しない搬送部によって、クレード
ル26と共に被検体50がボア211の外に搬出される
(ST30)。
【0116】以上説明したように、本第3の実施形態に
よれば、上述した第1の実施形態に効果および第2の実
施形態の効果と同様の効果を得ることができる。すなわ
ち、1TRにおけるパルスシーケンスの繰り返し回数の
異なるプロトコル毎に冷却用駆動電力を設定でき、画像
ぼけ等の発生を防止できることはもとより、消費電力、
および騒音の低減を図ることができる。また、勾配コイ
ルの発熱による共振周波数のドリフトを防止でき、再構
成画像におけるゴーストの発生を防止できる利点があ
る。
【0117】第4実施形態 図15は本発明に係るMRIシステムの第4の実施形態
を示す構成図である。
【0118】本第4の実施形態が、上述した第3の実施
形態と異なる点は、態を合体したような形態、すなわ
ち、RFコイル部214および勾配コイル部213の冷
却を熱の冷却装置で行う代わりに、各プロトコル毎に一
つの冷却装置40により過度の冷却を行うことなく、最
適な冷却能力をもってRFコイル部214、および勾配
コイル部213の冷却を行うように構成したことにあ
る。
【0119】本第4の実施形態に係る制御部25Cが参
照するRFコイルおよび勾配コイルの冷却能力のルック
アップテーブルは、図13に示すものと同様のものが用
いられる。すなわち、図13のルックアップテーブルT
BLbでは、冷却能力1がRFコイル対応の冷却能力を
示し、冷却能力2が勾配コイル対応の冷却能力を示して
いる。この例では、プロトコル番号1は、被検部位は頭
部で、冷却能力1、2共に、最大の能に対して0.7
(7割)程度で駆動すればよいことを示している。同様
に、プロトコル番号2は、被検部位は頸部で、冷却能力
1、2共に、最大の能力に対して0.6(6割)程度で
駆動すればよいことを示している。プロトコル番号3
は、被検部位は胸部で、冷却能力1は最大の能力に対し
て0.8(8割)程度で駆動すればよく、冷却能力2は
最大の能力に対して0.85(8割5分)程度で駆動す
ればよいことを示している。プロトコル番号mは、被検
部位は胸部で、冷却能力1は最大の能力に対して0.8
5(8割5分)程度で駆動すればよく、冷却能力2は最
大の能力に対して0.9(9割)程度で駆動すればよい
ことを示している。
【0120】本第4の実施形態に係る制御部25Cは、
パルスシーケンスの繰り返し回数が少ないプロトコル
程、冷却能力を低くするように制御信号CTL1を生成
し出力する。ただし、制御部25Cは、上述した図13
に示す例のように、RFコイル対応の冷却能力1と勾配
コイル対応の冷却能力2が異なる場合には、大きい冷却
能力を必要とする側の冷却能力に基づいた制御信号CT
L1を生成する。本例の場合には、勾配コイル対応の冷
却能力2がRFコイル対応の冷却能力1より大きい場合
があることから、ルックアップテーブルTLBbの冷却
能力2に基づいた制御信号CTL1を生成する。この場
合、RFコイルは、最適な冷却能力より大きい冷却能力
をもって冷却されることになるが、同じプロトコルを実
行する場合には、RFコイル部214と勾配コイル部2
13における発熱量は極端に異なるようなことはないこ
とから、実際の冷却においては過度の冷却になることは
なく、好適な能力をもって冷却を行うことが可能であ
る。
【0121】本第4の実施形態に係る冷却装置40は、
制御部25Bによる制御信号CTL1の指示に応じた冷
却能力をもって、たとえば温度コントロールされた冷却
風を吸い込み、RFコイル部214および勾配コイル部
213に分岐するように接続された冷却風通路41Aに
導出する。
【0122】次に、本第3の実施形態に係る動作を、図
16のフローチャートに関連付けて説明する。
【0123】先ず、クッションを介してクレードル26
上に載せられた被検体50が、図示しない搬送部によっ
て、MRI装置20のマグネットシステム21のボア2
11内に搬入される(ST31)。
【0124】次に、被検体50の被検部位をボア211
内のマグネットセンタに位置させる(ST32)。この
とき、マグネットセンタを含むボア211内の所定の領
域には、主磁場マグネット部212による静磁場が形成
されている。
【0125】そして、オペレータOPにより、被検部位
に対応したプロトコル情報が操作部32から入力される
(ST33)。操作部32から入力されたプロトコルに
関する情報(プロトコル番号等)がデータ処理部31に
より制御部25Cに供給される。
【0126】制御部25Cでは、オペレータコンソール
30のデータ処理部31により実行すべきプロトコルの
指定があると、記憶手段としてのメモリ251bに記憶
されたルックアップテーブルLTBbが参照される(S
T34)。そして、RFコイル対応の冷却能力1と勾配
コイル対応の冷却能力2が等しいか否かの判別が行われ
れる(ST35)。ステップS35において、RFコイ
ル対応の冷却能力1と勾配コイル対応の冷却能力2とが
等しいと判別された場合には、その冷却能力の応じた制
御信号CTL1が生成されて冷却装置40に出力される
(ST36)。一方、ステップS35において、RFコ
イル対応の冷却能力1と勾配コイル対応の冷却能力2と
が等しくないと判別された場合には、大きい方の冷却能
力に応じた制御信号CTL1が生成されて冷却装置40
に出力される(ST37)。これにより、冷却装置40
により過度の冷却を行うことなく、入力されたプロトコ
ルに適した最適な冷却能力をもってRFコイル部214
および勾配コイル部213の冷却を行うように指示する
制御信号CTL1が生成されて冷却装置40に出力され
る。
【0127】冷却装置40では、制御部25Cによる制
御信号CTL1の指示に応じた冷却能力をもって、たと
えば温度コントロールされた冷却風の吸い込みが行わ
れ、冷却風通路41にその他端部から導出される(ST
38)。そして、冷却風通路41を案内された冷却風
は、RFコイル部214のRFコイル214a,214
bの収容空間内、および勾配コイル部213の勾配コイ
ル213a,213bの収容空間内に導入される。これ
により、実行されるプロトコルに適した冷却能力をもっ
てRFコイル214a、214bおよび勾配コイル部2
13の勾配コイル213a,213bが冷却され(ST
39)。
【0128】また、制御部25Cにおいては、オペレー
タコンソール30のデータ処理部31から送られてくる
被検体50の被検部位に対応した実行すべきプロトコル
に即して、あらかじめ決められた繰り返し時間TR内に
おいて所定のパルスシーケンスが所定回数繰り返される
駆動信号DR1をRFコイル部214に印加するように
RF駆動部22が制御され、実行すべきプロトコルに即
して、1TR内に、所定のパターンのパルス信号を勾配
コイル213に印加するように勾配駆動部23が制御さ
れる。
【0129】RF駆動部22では、制御部25Cの指示
に基づいたプロトコル対応の駆動信号DR1がRFコイ
ル部214に印加され、勾配駆動部23では、制御部2
5の指示に基づいたプロトコル対応の駆動信号DR2が
勾配コイル部213に印加される。これにより、マグネ
ットセンタを含むボア211内の所定の領域に勾配磁場
および高周波磁場が形成され、被検体50の被検部位で
励起されたスピンが生じる電磁波が磁気共鳴信号として
取り出され、これがデータ収集部24で収集され、検査
結果のデータとしてオペレータコンソール30のデータ
処理部31に出力される。すなわち、被検部位の撮像が
行われる(ST40)。
【0130】データ処理部31では、データ収集部24
から入力したデータがメモリに記憶され、メモリ内にデ
ータ空間が形成される。データ処理部31では、これら
2次元フーリエ空間のデータを2次元逆フーリエ変換し
て被検体50の被検部位の画像が生成(再構成)される
(ST41)。
【0131】そして、被検体50の被検部位のデータ収
集が完了すると、図示しない搬送部によって、クレード
ル26と共に被検体50がボア211の外に搬出される
(ST42)。
【0132】以上説明したように、本第4の実施形態に
よれば、上述した第3の実施形態の効果と同様の効果を
得ることができる。すなわち、1TRにおけるパルスシ
ーケンスの繰り返し回数の異なるプロトコル毎に冷却用
駆動電力を設定でき、画像ぼけ等の発生を防止できるこ
とはもとより、消費電力、および騒音の低減を図ること
ができる。また、勾配コイルの発熱による共振周波数の
ドリフトを防止でき、再構成画像におけるゴーストの発
生を防止できる利点がある。さらに、本第4の実施形態
によれば、冷却装置や配管が1系統でよいことから、第
3の実施形態の効果に加えて、システムコストの増大、
消費電力の増大を抑止でき、実用的なシステムを構築で
きる利点がある。
【0133】なお、以上の説明では、繰り返し時間内に
おけるパルスシーケンスの繰り返し回数が異なるプロト
コル毎に、各プロトコルの実行に応じた上記RFコイル
における予測発熱量に対応する冷却能力があらかじめ設
定さているルックアップテーブルを参照して冷却装置4
0の冷却能力を制御する例について説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、たとえばプロトコル
の指定を受けた制御部において、たとえばそのプロトコ
ルに用いられる駆動信号の繰り返し時間内に発生される
シーケンスパルスの高さ(強さ)と幅(時間)に基づい
て発熱量を求め、この求めた発熱量から最適な冷却能力
を導き出し、これに基づいて冷却装置40の冷却能力を
制御するように構成することも可能である。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1繰り返し時間におけるパルスシーケンスの繰り返し回
数の異なるプロトコル毎に冷却用駆動電力を設定でき、
画像ぼけ等の発生を防止できることはもとより、消費電
力、および騒音の低減を図れる利点がある。
【0135】また、本発明によれば、勾配コイルの発熱
による共振周波数のドリフトを防止でき、再構成画像に
おけるゴーストの発生を防止できる利点がある。
【0136】また、本発明によれば、システムコストの
増大、消費電力の増大を抑止でき、実用的なシステムを
構築できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気共鳴撮影装置を採用した磁気
共鳴撮影システムのレイアウトを説明するするための図
である。
【図2】本発明に係るMRIシステムの第1の実施形態
を示す構成図である。
【図3】本第1の実施形態に係るマグネットシステムに
おける主磁場マグネット部、勾配コイル部、RFコイル
部、および冷却風通路の配置構成例を説明するための図
である。
【図4】スピンエコー法のパルスシーケンスについて説
明するためのタイミングチャートである。
【図5】本第1の実施形態に係る実行すべきプロトコル
に対応する被検部位、および冷却装置に指示すべきRF
コイル対応の冷却能力が設定されたルックアップテーブ
ルの一例を示す図である。
【図6】本第1の実施形態の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図7】本発明に係るMRIシステムの第2の実施形態
を示す構成図である。
【図8】本第2の実施形態に係るマグネットシステムに
おける主磁場マグネット部、勾配コイル部、RFコイル
部、および冷却風通路の配置構成例を示す図である。
【図9】本第2の実施形態に係る実行すべきプロトコル
に対応する被検部位、および冷却装置に指示すべき勾配
コイル対応の冷却能力が設定されたルックアップテーブ
ルの一例を示す図である。
【図10】本第2の実施形態の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図11】本発明に係るMRIシステムの第3の実施形
態を示す構成図である。
【図12】本第4の実施形態に係るマグネットシステム
における主磁場マグネット部、勾配コイル部、RFコイ
ル部、および冷却風通路の配置構成例を示す図である。
【図13】本第3の実施形態に係る実行すべきプロトコ
ルに対応する被検部位、および冷却装置に指示すべき勾
配コイル対応の冷却能力が設定されたルックアップテー
ブルの一例を示す図である。
【図14】本第3の実施形態の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図15】本発明に係るMRIシステムの第4の実施形
態を示す構成図である。
【図16】本第4の実施形態の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図17】従来の課題の説明するための図である。
【符号の説明】
10…MRIシステム、11…スキャンルーム、12…
操作ルーム、13…マシンルーム、20…MRI装置、
21…マグネットシステム、211…ボア、212…主
磁場マグネット部、213…勾配コイル部、214…R
Fコイル部、22…RF駆動部、23…勾配駆動部、2
4…データ収集部、25,25A〜25C…制御部、2
6…クレードル、30…オペレータコンソール、31…
データ処理部、32…操作部、33…表示部、40,4
0A…冷却装置、41,41A,42…冷却風通路、5
0…被検体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 24/06 530R (72)発明者 佐藤 健志 東京都日野市旭が丘四丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 Fターム(参考) 4C096 AA01 AB08 AB11 AB33 AB34 AB43 AB47 AB50 AD06 AD08 AD09 AD10 AD24 BA05 BA06 BA10 CA51 CA68 CB20 CC40

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静磁場空間に被検体を収容し、磁気共鳴
    を利用して被検体の被検部位を撮影する磁気共鳴撮影装
    置であって、 あらかじめ決められた繰り返し時間内において所定のパ
    ルスシーケンスが繰り返される駆動信号を受けて、上記
    被検体内にスピンを励起するための励起用磁場を形成す
    るRFコイルと、 上記繰り返し時間内におけるパルスシーケンスの繰り返
    し回数が異なるプロトコルに応じた上記駆動信号を上記
    RFコイルに供給するRFコイル駆動手段と、 制御信号に応じた冷却能力をもって上記RFコイルを冷
    却する冷却手段と、 上記繰り返し時間内におけるパルスシーケンスの繰り返
    し回数が異なるプロトコルに応じた上記制御信号を上記
    冷却手段に出力する制御手段とを有する磁気共鳴撮影装
    置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、パルスシーケンスの繰
    り返し回数が少ないプロトコル程、冷却能力を低くする
    ように上記制御信号を生成し出力する請求項1記載の磁
    気共鳴撮影装置。
  3. 【請求項3】 上記繰り返し時間内におけるパルスシー
    ケンスの繰り返し回数が異なるプロトコル毎に、各プロ
    トコルの実行に応じた上記RFコイルにおける予測発熱
    量に対応する冷却能力があらかじめ設定されたテーブル
    を記憶する記憶手段と、 実行すべきプロトコルを、上記RFコイル駆動手段およ
    び制御手段に指示する指示手段と、 をさらに有し、 上記制御手段は、上記指示手段の指示を受けて、上記記
    憶手段のテーブルを参照し、該当する冷却能力をもって
    冷却を行うように上記制御信号を上記冷却手段に出力す
    る請求項1または2記載の磁気共鳴撮影装置。
  4. 【請求項4】 静磁場空間に被検体を収容し、当該静磁
    場空間に励起用磁場を形成し、磁気共鳴を利用して被検
    体の被検部位を撮影する磁気共鳴撮影装置であって、 あらかじめ決められた繰り返し時間内において所定のパ
    ルスシーケンスが繰り返される駆動信号を受けて、上記
    静磁場の強度に勾配を付けるための勾配磁場を形成する
    勾配コイルと、 上記繰り返し時間内におけるパルスシーケンスの繰り返
    し回数が異なるプロトコルに応じた上記駆動信号を上記
    勾配コイルに供給する勾配コイル駆動手段と、 制御信号に応じた冷却能力をもって上記勾配コイルを冷
    却する冷却手段と、 上記繰り返し時間内におけるパルスシーケンスの繰り返
    し回数が異なるプロトコルに応じた上記制御信号を上記
    冷却手段に出力する制御手段とを有する磁気共鳴撮影装
    置。
  5. 【請求項5】 上記制御手段は、パルスシーケンスの繰
    り返し回数が少ないプロトコル程、冷却能力を低くする
    ように上記制御信号を生成し出力する請求項4記載の磁
    気共鳴撮影装置。
  6. 【請求項6】 上記繰り返し時間内におけるパルスシー
    ケンスの繰り返し回数が異なるプロトコル毎に、各プロ
    トコルの実行に応じた上記勾配コイルにおける予測発熱
    量に対応する冷却能力があらかじめ設定されたテーブル
    を記憶する記憶手段と、 実行すべきプロトコルを、上記勾配コイル駆動手段およ
    び制御手段に指示する指示手段と、 をさらに有し、 上記制御手段は、上記指示手段の指示を受けて、上記記
    憶手段のテーブルを参照し、該当する冷却能力をもって
    冷却を行うように上記制御信号を上記冷却手段に出力す
    る請求項4または5記載の磁気共鳴撮影装置。
  7. 【請求項7】 静磁場空間に被検体を収容し、磁気共鳴
    を利用して被検体の被検部位を撮影する磁気共鳴撮影装
    置であって、 あらかじめ決められた繰り返し時間内において所定のパ
    ルスシーケンスが繰り返される第1の駆動信号を受け
    て、上記被検体内にスピンを励起するための励起用磁場
    を形成するRFコイルと、 あらかじめ決められた繰り返し時間内において所定のパ
    ルスシーケンスが繰り返される第2の駆動信号を受け
    て、上記静磁場の強度に勾配を付けるための勾配磁場を
    形成する勾配コイルと、 上記繰り返し時間内におけるパルスシーケンスの繰り返
    し回数が異なるプロトコルに応じた上記第1の駆動信号
    を上記RFコイルに供給するRFコイル駆動手段と、 上記繰り返し時間内におけるパルスシーケンスの繰り返
    し回数が異なるプロトコルに応じた上記第2の駆動信号
    を上記勾配コイルに供給する勾配コイル駆動手段と、 第1の制御信号に応じた冷却能力をもって上記RFコイ
    ルを冷却する第1の冷却手段と、 第2の制御信号のに応じた冷却能力をもって上記勾配コ
    イルを冷却する第2の冷却手段と、 上記繰り返し時間内におけるパルスシーケンスの繰り返
    し回数が異なるプロトコルに応じた上記第1の制御信号
    を上記第1の冷却手段に出力し、上記第2の制御信号を
    上記第2の冷却手段に出力する制御手段とを有する磁気
    共鳴撮影装置。
  8. 【請求項8】 上記制御手段は、パルスシーケンスの繰
    り返し回数が少ないプロトコル程、冷却能力を低くする
    ように上記第1および第2の制御信号を生成し出力する
    請求項7記載の磁気共鳴撮影装置。
  9. 【請求項9】 上記繰り返し時間内におけるパルスシー
    ケンスの繰り返し回数が異なるプロトコル毎に、各プロ
    トコルの実行に応じた上記RFコイルおよび勾配コイル
    における予測発熱量に対応する冷却能力があらかじめ設
    定されたテーブルを記憶する記憶手段と、 実行すべきプロトコルを、上記RFコイル駆動手段およ
    び勾配コイル駆動手段および制御手段に指示する指示手
    段と、 をさらに有し、 上記制御手段は、上記指示手段の指示を受けて、上記記
    憶手段のテーブルを参照し、該当する冷却能力をもって
    冷却を行うように上記第1および第2の制御信号を上記
    第1および第2の冷却手段に出力する請求項7または8
    記載の磁気共鳴撮影装置。
  10. 【請求項10】 静磁場空間に被検体を収容し、磁気共
    鳴を利用して被検体の被検部位を撮影する磁気共鳴撮影
    装置であって、 あらかじめ決められた繰り返し時間内において所定のパ
    ルスシーケンスが繰り返される第1の駆動信号を受け
    て、上記被検体内にスピンを励起するための励起用磁場
    を形成するRFコイルと、 あらかじめ決められた繰り返し時間内において所定のパ
    ルスシーケンスが繰り返される第2の駆動信号を受け
    て、上記静磁場の強度に勾配を付けるための勾配磁場を
    形成する勾配コイルと、 上記繰り返し時間内におけるパルスシーケンスの繰り返
    し回数が異なるプロトコルに応じた上記第1の駆動信号
    を上記RFコイルに供給するRFコイル駆動手段と、 上記繰り返し時間内におけるパルスシーケンスの繰り返
    し回数が異なるプロトコルに応じた上記第2の駆動信号
    を上記勾配コイルに供給する勾配コイル駆動手段と、 制御信号に応じた冷却能力をもって上記RFコイルを冷
    却する冷却手段と、 上記繰り返し時間内におけるパルスシーケンスの繰り返
    し回数が異なるプロトコルに応じた上記制御信号を上記
    冷却手段に出力する制御手段とを有する磁気共鳴撮影装
    置。
  11. 【請求項11】 上記制御手段は、パルスシーケンスの
    繰り返し回数が少ないプロトコル程、冷却能力を低くす
    るように上記制御信号を生成し出力する請求項10記載
    の磁気共鳴撮影装置。
  12. 【請求項12】 上記繰り返し時間内におけるパルスシ
    ーケンスの繰り返し回数が異なるプロトコル毎に、各プ
    ロトコルの実行に応じた上記RFコイルおよび勾配コイ
    ルにおける予測発熱量に対応する冷却能力があらかじめ
    設定されたテーブルを記憶する記憶手段と、 実行すべきプロトコルを、上記RFコイル駆動手段およ
    び勾配コイル駆動手段および制御手段に指示する指示手
    段と、 をさらに有し、 上記制御手段は、上記指示手段の指示を受けて、上記記
    憶手段のテーブルを参照し、該当する冷却能力をもって
    冷却を行うように上記制御信号を上記冷却手段に出力す
    る請求項10または11記載の磁気共鳴撮影装置。
  13. 【請求項13】 上記制御手段は、上記実行するプロト
    コルにおいて、上記RFコイルと勾配コイルにおける発
    熱量が異なり制御すべき冷却能力が異なる場合には、高
    い方の冷却能力をもってを冷却を行うように上記制御信
    号を上記冷却手段に出力する請求項10、11、または
    12記載の磁気共鳴撮影装置。
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