JP4090671B2 - 画像処理方法、画像処理装置および画像撮影装置 - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置および画像撮影装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理方法および装置、記録媒体並びに画像撮影装置に関し、特に、画像のノイズ(noise)の分散を求める画像処理方法および装置、そのような画像処理機能をコンピュータに実現させるプログラムを記録した媒体、並びに、そのような画像処理装置を備えた画像撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気共鳴撮影(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置では、マグネットシステム(magnet system)の内部空間、すなわち、静磁場を形成した空間に撮影対象を搬入し、勾配磁場および高周波磁場を印加して対象内に磁気共鳴信号を発生させ、その受信信号に基づいて断層像を生成(再構成)する。
【0003】
断層像の細部構造をよりよく観察できるようにするために、画像のノイズ(noise)を除去するフィルタリング(filtering)が行われる。フィルタリングはローパスフィルタリング(low−pass filtering)を基本とするが、それだけでは画像の鮮鋭度(シャープネス:sharpness)が低下するので、シャープネスを確保するための処理を付加したフィルタリングが採用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
シャープネス確保処理を付加したフィルタリングでは、ノイズが偶然に形成したに過ぎないテクスチャ(texture)を強調し、解剖学的に意味のない構造(偽構造)を作り出すという副作用があるので、ノイズだけの部分をシャープネス確保処理の対象から外すために、画像の局所ごとに、ノイズだけが存在するのか真の構造も存在するのかを判別することが必要になる。
【0005】
ノイズと真の構造とを区別するには、画像に含まれるノイズの分散を予め知り、局所の画素値の分散がノイズの分散に対して有意差が無ければノイズであるとし、そうでなければ構造であると判定することが考えられるが、ノイズと画像信号が混在している画像からノイズだけを正確に分離することはできず、したがってその分散を知ることができなかった。
【0006】
そこで、本発明の課題は、画像ノイズの分散を求める画像処理方法および装置、そのような画像処理機能をコンピュータに実現させるプログラムを記録した媒体、並びに、そのような画像処理装置を備えた画像撮影装置を実現することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)上記の課題を解決するための1つの観点での発明は、画像の全体にわたって設定した複数の局所領域ごとに画素値の残差平方和を求め、前記残差平方和のヒストグラムを求め、前記ヒストグラムのピークを与える残差平方和に基づいてノイズの分散を求める、ことを特徴とする画像処理方法である。
【0008】
この観点での発明では、画像の全体にわたって設定した複数の局所領域ごとに画素値の残差平方和を求め、そのヒストグラムのピークを与える残差平方和に基づいてノイズの分散を求めるので、画像ノイズの分散を正しく求めることができる。
【0009】
(2)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、画像の全体にわたって設定した複数の局所領域ごとに画素値の残差平方和を求め、前記残差平方和のヒストグラムを求め、前記ヒストグラムを関数にフィッティングし、前記フィッティングした関数のピーク値を与える変数に基づいてノイズの分散を求める、ことを特徴とする画像処理方法である。
【0010】
この観点での発明では、画像の全体にわたって設定した複数の局所領域ごとに画素値の残差平方和を求め、そのヒストグラムを関数にフィッティングし、その関数のピーク値を与える変数に基づいてノイズの分散を求めるので、画像ノイズの分散を一層正しく求めることができる。
【0011】
(3)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記関数はガウス分布関数である、ことを特徴とする(2)に記載の画像処理方法である。
この観点での発明では、ガウス分布関数にフィッティングするので、画像の実質部における画像ノイズについて、関数のピークを与える変数を正しく求めることができる。
【0012】
(4)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記関数はレイリー分布関数である、ことを特徴とする(2)に記載の画像処理方法である。
この観点での発明では、レイリー分布関数にフィッティングするので、画像のバックグラウンド部における画像ノイズについて、関数のピークを与える変数を正しく求めることができる。
【0013】
(5)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記関数はガウス分布関数およびレイリー分布関数である、ことを特徴とする(2)に記載の画像処理方法である。
【0014】
この観点での発明では、ガウス分布関数およびレイリー分布関数にそれぞれフィッティングするので、画像の実質部およびバックグラウンド部における画像ノイズについて、関数のピークを与える変数を正しく求めることができる。
【0015】
(6)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記画像の画素値は複素数の絶対値である、ことを特徴とする(1)ないし(5)のうちのいずれか1つに記載の画像処理方法である。
【0016】
この観点での発明では、複素数の絶対値を画素値とする画像についてノイズの分散を求めることができる。
(7)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記画像の画素値は複素数の実数部である、ことを特徴とする(1)ないし(3)のうちのいずれか1つに記載の画像処理方法である。
【0017】
この観点での発明では、複素数の実数部を画素値とする画像についてノイズの分散を求めることができる。
(8)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記画像の画素値は複素数の虚数部である、ことを特徴とする(1)ないし(3)のうちのいずれか1つに記載の画像処理方法である。
【0018】
この観点での発明では、複素数の虚数部を画素値とする画像についてノイズの分散を求めることができる。
(9)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記画像は磁気共鳴を利用して撮影した画像である、ことを特徴とする(1)ないし(8)のうちのいずれか1つに記載の画像処理方法である。
【0019】
この観点での発明では、磁気共鳴を利用して撮影した画像についてノイズの分散を求めることができる。
(10)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、画像の全体にわたって設定した複数の局所領域ごとに画素値の残差平方和を求める残差平方和計算手段と、前記残差平方和のヒストグラムを求めるヒストグラム計算手段と、前記ヒストグラムのピークを与える残差平方和に基づいてノイズの分散を求めるノイズ分散計算手段と、を具備することを特徴とする画像処理装置である。
【0020】
この観点での発明では、画像の全体にわたって設定した複数の局所領域ごとに画素値の残差平方和を求め、そのヒストグラムのピークを与える残差平方和に基づいてノイズの分散を求めるので、画像ノイズの分散を正しく求めることができる。
【0021】
(11)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、画像の全体にわたって設定した複数の局所領域ごとに画素値の残差平方和を求める残差平方和計算手段と、前記残差平方和のヒストグラムを求めるヒストグラム計算手段と、前記ヒストグラムを関数にフィッティングするフィッティング手段と、前記フィッティングした関数のピーク値を与える変数に基づいてノイズの分散を求めるノイズ分散計算手段と、を具備することを特徴とする画像処理装置である。
【0022】
この観点での発明では、画像の全体にわたって設定した複数の局所領域ごとに画素値の残差平方和を求め、そのヒストグラムを関数にフィッティングし、その関数のピーク値を与える変数に基づいてノイズの分散を求めるので、画像ノイズの分散を一層正しく求めることができる。
【0023】
(12)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記関数はガウス分布関数である、ことを特徴とする(11)に記載の画像処理装置である。
この観点での発明では、ガウス分布関数にフィッティングするので、画像の実質部における画像ノイズについて、関数のピークを与える変数を正しく求めることができる。
【0024】
(13)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記関数はレイリー分布関数である、ことを特徴とする(11)に記載の画像処理装置である。
この観点での発明では、レイリー分布関数にフィッティングするので、画像のバックグラウンド部における画像ノイズについて、関数のピークを与える変数を正しく求めることができる。
【0025】
(14)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記関数はガウス分布関数およびレイリー分布関数である、ことを特徴とする(11)に記載の画像処理装置である。
【0026】
この観点での発明では、ガウス分布関数およびレイリー分布関数にそれぞれフィッティングするので、画像の実質部およびバックグラウンド部における画像ノイズについて、関数のピークを与える変数を正しく求めることができる。
【0027】
(15)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記画像の画素値は複素数の絶対値である、ことを特徴とする(10)ないし(14)のうちのいずれか1つに記載の画像処理装置である。
【0028】
この観点での発明では、複素数の絶対値を画素値とする画像についてノイズの分散を求めることができる。
(16)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記画像の画素値は複素数の実数部である、ことを特徴とする(10)ないし(12)のうちのいずれか1つに記載の画像処理装置である。
【0029】
この観点での発明では、複素数の実数部を画素値とする画像についてノイズの分散を求めることができる。
(17)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記画像の画素値は複素数の虚数部である、ことを特徴とする(10)ないし(12)のうちのいずれか1つに記載の画像処理装置である。
【0030】
この観点での発明では、複素数の虚数部を画素値とする画像についてノイズの分散を求めることができる。
(18)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記画像は磁気共鳴を利用して撮影した画像である、ことを特徴とする(10)ないし(17)のうちのいずれか1つに記載の画像処理装置である。
【0031】
この観点での発明では、磁気共鳴を利用して撮影した画像についてノイズの分散を求めることができる。
(19)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、画像の全体にわたって設定した複数の局所領域ごとに画素値の残差平方和を求める残差平方和計算機能と、前記残差平方和のヒストグラムを求めるヒストグラム計算機能と、前記ヒストグラムのピークを与える残差平方和に基づいてノイズの分散を求めるノイズ分散計算機能と、をコンピュータに実現させるプログラムをコンピュータにより読み取り可能なように記録したことを特徴とする記録媒体である。
【0032】
この観点での発明では、記録媒体に記録したプログラムが、画像の全体にわたって設定した複数の局所領域ごとに画素値の残差平方和を求め、そのヒストグラムのピークを与える残差平方和に基づいてノイズの分散を求める機能を、コンピュータに実現させるので、画像ノイズの分散を正しく求めることができる。
【0033】
(20)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、画像の全体にわたって設定した複数の局所領域ごとに画素値の残差平方和を求める残差平方和計算機能と、前記残差平方和のヒストグラムを求めるヒストグラム計算機能と、前記ヒストグラムを関数にフィッティングするフィッティング機能と、前記フィッティングした関数のピーク値を与える変数に基づいてノイズの分散を求めるノイズ分散計算機能と、をコンピュータに実現させるプログラムをコンピュータにより読み取り可能なように記録したことを特徴とする記録媒体である。
【0034】
この観点での発明では、記録媒体に記録したプログラムが、画像の全体にわたって設定した複数の局所領域ごとに画素値の残差平方和を求め、そのヒストグラムを関数にフィッティングし、その関数のピーク値を与える変数に基づいてノイズの分散を求める機能を、コンピュータに実現させるので、画像ノイズの分散を一層正しく求めることができる。
【0035】
(21)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記関数はガウス分布関数である、ことを特徴とする(20)に記載の記録媒体である。
この観点での発明では、記録媒体に記録したプログラムが、ガウス分布関数にフィッティングする機能を、コンピュータに実現させるので、画像の実質部における画像ノイズについて、関数のピークを与える変数を正しく求めることができる。
【0036】
(22)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記関数はレイリー分布関数である、ことを特徴とする(20)に記載の記録媒体である。
この観点での発明では、記録媒体に記録したプログラムが、レイリー分布関数にフィッティングする機能を、コンピュータに実現させるので、画像のバックグラウンド部における画像ノイズについて、関数のピークを与える変数を正しく求めることができる。
【0037】
(23)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記関数はガウス分布関数およびレイリー分布関数である、ことを特徴とする(20)に記載の記録媒体である。
【0038】
この観点での発明では、記録媒体に記録したプログラムが、ガウス分布関数およびレイリー分布関数にそれぞれフィッティングする機能を、コンピュータに実現させるので、画像の実質部およびバックグラウンド部における画像ノイズについて、関数のピークを与える変数を正しく求めることができる。
【0039】
(24)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記画像の画素値は複素数の絶対値である、ことを特徴とする(19)ないし(23)のうちのいずれか1つに記載の記録媒体である。
【0040】
この観点での発明では、記録媒体に記録したプログラムが、複素数の絶対値を画素値とする画像についてノイズの分散を求める機能を、コンピュータに実現させることができる。
【0041】
(25)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記画像の画素値は複素数の実数部である、ことを特徴とする(19)ないし(21)のうちのいずれか1つに記載の記録媒体である。
【0042】
この観点での発明では、記録媒体に記録したプログラムが、複素数の実数部を画素値とする画像についてノイズの分散を求める機能を、コンピュータに実現させることができる。
【0043】
(26)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記画像の画素値は複素数の虚数部である、ことを特徴とする(19)ないし(21)のうちのいずれか1つに記載の記録媒体である。
【0044】
この観点での発明では、記録媒体に記録したプログラムが、複素数の虚数部を画素値とする画像についてノイズの分散を求める機能を、コンピュータに実現させることができる。
【0045】
(27)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記画像は磁気共鳴を利用して撮影した画像である、ことを特徴とする(19)ないし(26)のうちのいずれか1つに記載の記録媒体である。
【0046】
この観点での発明では、記録媒体に記録したプログラムが、磁気共鳴を利用して撮影した画像についてノイズの分散を求める機能を、コンピュータに実現させることができる。
【0047】
(28)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、対象から収集した信号に基づいて画像を生成する画像撮影装置であって、画像の全体にわたって設定した複数の局所領域ごとに画素値の残差平方和を求める残差平方和計算手段と、前記残差平方和のヒストグラムを求めるヒストグラム計算手段と、前記ヒストグラムのピークを与える残差平方和に基づいてノイズの分散を求めるノイズ分散計算手段と、を具備することを特徴とする画像撮影装置である。
【0048】
この観点での発明では、画像の全体にわたって設定した複数の局所領域ごとに画素値の残差平方和を求め、そのヒストグラムのピークを与える残差平方和に基づいてノイズの分散を求めるので、画像ノイズの分散を正しく求めることができる。
【0049】
(29)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、対象から収集した信号に基づいて画像を生成する画像撮影装置であって、画像の全体にわたって設定した複数の局所領域ごとに画素値の残差平方和を求める残差平方和計算手段と、前記残差平方和のヒストグラムを求めるヒストグラム計算手段と、前記ヒストグラムを関数にフィッティングするフィッティング手段と、前記フィッティングした関数のピーク値を与える変数に基づいてノイズの分散を求めるノイズ分散計算手段と、を具備することを特徴とする画像撮影装置である。
【0050】
この観点での発明では、画像の全体にわたって設定した複数の局所領域ごとに画素値の残差平方和を求め、そのヒストグラムを関数にフィッティングし、その関数のピーク値を与える変数に基づいてノイズの分散を求めるので、画像ノイズの分散を一層正しく求めることができる。
【0051】
(30)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記関数はガウス分布関数である、ことを特徴とする(29)に記載の画像撮影装置である。
この観点での発明では、ガウス分布関数にフィッティングするので、画像の実質部における画像ノイズについて、関数のピークを与える変数を正しく求めることができる。
【0052】
(31)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記関数はレイリー分布関数である、ことを特徴とする(29)に記載の画像撮影装置である。
この観点での発明では、レイリー分布関数にフィッティングするので、画像のバックグラウンド部における画像ノイズについて、関数のピークを与える変数を正しく求めることができる。
【0053】
(32)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記関数はガウス分布関数およびレイリー分布関数である、ことを特徴とする(29)に記載の画像撮影装置である。
【0054】
この観点での発明では、ガウス分布関数およびレイリー分布関数にそれぞれフィッティングするので、画像の実質部およびバックグラウンド部における画像ノイズについて、関数のピークを与える変数を正しく求めることができる。
【0055】
(33)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記画像の画素値は複素数の絶対値である、ことを特徴とする(28)ないし(32)のうちのいずれか1つに記載の画像撮影装置である。
【0056】
この観点での発明では、複素数の絶対値を画素値とする画像についてノイズの分散を求めることができる。
(34)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記画像の画素値は複素数の実数部である、ことを特徴とする(28)ないし(30)のうちのいずれか1つに記載の画像撮影装置である。
【0057】
この観点での発明では、複素数の実数部を画素値とする画像についてノイズの分散を求めることができる。
(35)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記画像の画素値は複素数の虚数部である、ことを特徴とする(28)ないし(30)のうちのいずれか1つに記載の画像撮影装置である。
【0058】
この観点での発明では、複素数の虚数部を画素値とする画像についてノイズの分散を求めることができる。
(36)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記信号は磁気共鳴信号である、ことを特徴とする(28)ないし(35)のうちのいずれか1つに記載の画像撮影装置である。
【0059】
この観点での発明では、磁気共鳴を利用して撮影した画像についてノイズの分散を求めることができる。
【0060】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態に限定されるものではない。図1に画像撮影装置のブロック(block)図を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の動作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例が示される。
【0061】
図1に示すように、本装置はマグネットシステム100を有する。マグネットシステム100は主磁場コイル(coil)部102、勾配コイル部106およびRF(radio frequency)コイル部108を有する。これら各コイル部は概ね円筒状の形状を有し、互いに同軸的に配置されている。マグネットシステム100の概ね円柱状の内部空間(ボア:bore)に、撮影する対象300がクレードル(cradle)500に搭載されて図示しない搬送手段により搬入および搬出される。
【0062】
主磁場コイル部102はマグネットシステム100の内部空間に静磁場を形成する。静磁場の方向は概ね対象300の体軸の方向に平行である。すなわちいわゆる水平磁場を形成する。主磁場コイル部102は例えば超伝導コイルを用いて構成される。なお、超伝導コイルに限らず常伝導コイル等を用いて構成しても良いのはもちろんである。
【0063】
勾配コイル部106は静磁場強度に勾配を持たせるための勾配磁場を生じる。発生する勾配磁場は、スライス(slice)勾配磁場、リードアウト(read out)勾配磁場およびフェーズエンコード(phase encode)勾配磁場の3種であり、これら3種類の勾配磁場に対応して勾配コイル部106は図示しない3系統の勾配コイルを有する。
【0064】
RFコイル部108は静磁場空間に対象300の体内のスピンを励起するための高周波磁場を形成する。以下、高周波磁場を形成することをRF励起信号の送信という。RFコイル部108は、また、励起されたスピンが生じる電磁波すなわち磁気共鳴信号を受信する。
【0065】
RFコイル部108は図示しない送信用のコイルおよび受信用のコイルを有する。送信用のコイルおよび受信用のコイルは、同じコイルを兼用するかあるいはそれぞれ専用のコイルを用いる。
【0066】
勾配コイル部106には勾配駆動部130が接続されている。勾配駆動部130は勾配コイル部106に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる。勾配駆動部130は、勾配コイル部106における3系統の勾配コイルに対応して、図示しない3系統の駆動回路を有する。
【0067】
RFコイル部108にはRF駆動部140が接続されている。RF駆動部140はRFコイル部108に駆動信号を与えてRF励起信号を送信し、対象300の体内のスピンを励起する。
【0068】
RFコイル部108にはデータ収集部150が接続されている。データ収集部150はRFコイル部108が受信した受信信号を取り込み、それをビューデータ(view data)として収集する。
【0069】
勾配駆動部130、RF駆動部140およびデータ収集部150には制御部160が接続されている。制御部160は、勾配駆動部130ないしデータ収集部150をそれぞれ制御して撮影を遂行する。
【0070】
データ収集部150の出力側はデータ処理部170に接続されている。データ処理部170は、例えばコンピュータ(computer)等を用いて構成される。データ処理部170は図示しないメモリ(memory)を有する。メモリはデータ処理部170用のプログラムおよび各種のデータを記憶している。本装置の機能は、データ処理部170がメモリに記憶されたプログラムを実行することによりを実現される。
【0071】
データ処理部170は、データ収集部150から取り込んだデータをメモリに記憶する。メモリ内にはデータ空間が形成される。データ空間は2次元フ−リエ(Fourier)空間を構成する。2次元フ−リエ空間をkスペース(k−space)ともいう。データ処理部170は、これら2次元フ−リエ空間のデータを2次元逆フ−リエ変換して対象300の画像を生成(再構成)する。
【0072】
2次元逆フ−リエ変換により再構成した画像の画素値は複素数となる。複素数の絶対値を用いて絶対値画像を構成する。複素数の実数部(リアルパート:real part)を用いて実数部画像を構成することができる。複素数の虚数部(イマジナリパート:imaginary part)を用いて虚数部画像を構成することができる。実数部および虚数部はいずれも正負の値をとることができる。これらの画像を正負画像ともいう。
【0073】
データ処理部170は再構成した画像についてノイズの分散を求めるための画像処理を行う機能を有する。データ処理部170の画像処理機能については後にあらためて説明する。
【0074】
データ処理部170は、本発明における画像処理装置の実施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の動作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例が示される。
【0075】
データ処理部170は制御部160に接続されている。データ処理部170は制御部160の上位にあってそれを統括する。データ処理部170には表示部180および操作部190が接続されている。表示部180は、グラフィックディスプレー(graphic display)等で構成される。操作部190はポインティングデバイス(pointing device)を備えたキーボード(keyboard)等で構成される。
【0076】
表示部180は、データ処理部170から出力される再構成画像および各種の情報を表示する。操作部190は、操作者によって操作され、各種の指令や情報等をデータ処理部170に入力する。操作者は表示部180および操作部190を通じてインタラクティブ(interactive)に本装置を操作する。
【0077】
図2に、他の方式の画像撮影装置のブロック図を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。
【0078】
図2に示す装置は、図1に示した装置とは方式を異にするマグネットシステム100’を有する。マグネットシステム100’以外は図1に示した装置と同様な構成になっており、同様な部分に同一の符号を付して説明を省略する。
【0079】
マグネットシステム100’は主磁場マグネット部102’、勾配コイル部106’およびRFコイル部108’を有する。これら主磁場マグネット部102’および各コイル部は、いずれも空間を挟んで互いに対向する1対のものからなる。また、いずれも概ね円盤状の形状を有し中心軸を共有して配置されている。マグネットシステム100’の内部空間(ボア)に、対象300がクレードル500に搭載されて図示しない搬送手段により搬入および搬出される。
【0080】
主磁場マグネット部102’はマグネットシステム100’の内部空間に静磁場を形成する。静磁場の方向は概ね対象300の体軸方向と直交する。すなわちいわゆる垂直磁場を形成する。主磁場マグネット部102’は例えば永久磁石等を用いて構成される。なお、永久磁石に限らず超伝導電磁石あるいは常伝導電磁石等を用いて構成しても良いのはもちろんである。
【0081】
勾配コイル部106’は静磁場強度に勾配を持たせるための勾配磁場を生じる。発生する勾配磁場は、スライス勾配磁場、リードアウト勾配磁場およびフェーズエンコード勾配磁場の3種であり、これら3種類の勾配磁場に対応して勾配コイル部106’は図示しない3系統の勾配コイルを有する。
【0082】
RFコイル部108’は静磁場空間に対象300の体内のスピンを励起するためのRF励起信号を送信する。RFコイル部108’は、また、励起されたスピンが生じる磁気共鳴信号を受信する。RFコイル部108’は図示しない送信用のコイルおよび受信用のコイルを有する。送信用のコイルおよび受信用のコイルは、同じコイルを兼用するかあるいはそれぞれ専用のコイルを用いる。
【0083】
図3に、磁気共鳴撮影に用いるパルスシーケンス(pulse sequence)の一例を示す。このパルスシーケンスは、グラディエントエコー(GRE:Gradient Echo)法のパルスシーケンスである。
【0084】
すなわち、(1)はGRE法におけるRF励起用のα°パルスのシーケンスであり、(2)、(3)、(4)および(5)は、同じくそれぞれ、スライス勾配Gs、リードアウト勾配Gr、フェーズエンコード勾配GpおよびグラディエントエコーMRのシーケンスである。なお、α°パルスは中心信号で代表する。パルスシーケンスは時間軸tに沿って左から右に進行する。
【0085】
同図に示すように、α°パルスによりスピンのα°励起が行われる。フリップアングル(flip angle)α°は90°以下である。このときスライス勾配Gsが印加され所定のスライスについての選択励起が行われる。
【0086】
α°励起後、フェーズエンコード勾配Gpによりスピンのフェーズエンコードが行われる。次に、リードアウト勾配Grにより先ずスピンをディフェーズ(dephase)し、次いでスピンをリフェーズ(rephase)して、グラディエントエコーMRを発生させる。グラディエントエコーMRの信号強度は、α°励起からエコータイム(echo time)TE後の時点で最大となる。グラディエントエコーMRはデータ収集部150によりビューデータとして収集される。
【0087】
このようなパルスシーケンスが周期TR(repetition time)で64〜512回繰り返される。繰り返しのたびにフェーズエンコード勾配Gpを変更し、毎回異なるフェーズエンコードを行う。これによって、kスペースを埋める64〜512ビューのビューデータが得られる。
【0088】
磁気共鳴撮影用パルスシーケンスの他の例を図4に示す。このパルスシーケンスは、スピンエコー(SE:Spin Echo)法のパルスシーケンスである。
【0089】
すなわち、(1)はSE法におけるRF励起用の90°パルスおよび180°パルスのシーケンスであり、(2)、(3)、(4)および(5)は、同じくそれぞれ、スライス勾配Gs、リードアウト勾配Gr、フェーズエンコード勾配GpおよびスピンエコーMRのシーケンスである。なお、90°パルスおよび180°パルスはそれぞれ中心信号で代表する。パルスシーケンスは時間軸tに沿って左から右に進行する。
【0090】
同図に示すように、90°パルスによりスピンの90°励起が行われる。このときスライス勾配Gsが印加され所定のスライスについての選択励起が行われる。90°励起から所定の時間後に、180°パルスによる180°励起すなわちスピン反転が行われる。このときもスライス勾配Gsが印加され、同じスライスについての選択的反転が行われる。
【0091】
90°励起とスピン反転の間の期間に、リードアウト勾配Grおよびフェーズエンコード勾配Gpが印加される。リードアウト勾配Grによりスピンのディフェーズが行われる。フェーズエンコード勾配Gpによりスピンのフェーズエンコードが行われる。
【0092】
スピン反転後、リードアウト勾配GrでスピンをリフェーズしてスピンエコーMRを発生させる。スピンエコーMRの信号強度は、90°励起からTE後の時点で最大となる。スピンエコーMRはデータ収集部150によりビューデータとして収集される。このようなパルスシーケンスが周期TRで64〜512回繰り返される。繰り返しのたびにフェーズエンコード勾配Gpを変更し、毎回異なるフェーズエンコードを行う。これによって、kスペースを埋める64〜512ビューのビューデータが得られる。
【0093】
なお、撮影に用いるパルスシーケンスはGRE法またはSE法に限るものではなく、例えば、FSE(Fast Spin Echo)法、ファーストリカバリFSE(Fast Recovery Fast Spin Echo)法、エコープラナー・イメージング(EPI:Echo Planar Imaging)等、他の適宜の技法のものであって良い。
【0094】
データ処理部170は、kスペースのビューデータを2次元逆フ−リエ変換して対象300の断層像を再構成する。再構成した画像はメモリに記憶し、また、表示部180で表示する。
【0095】
磁気共鳴撮影した画像は局所的には構造が一様となることが多いという特質を有する。構造が一様な局所領域にノイズが存在する場合、画素値の分布は、領域の画素値の平均値を中心とするガウス(Gauss)分布となり、その標準偏差σがノイズの分散を表す。このような性質に着目し、次のような画像処理によって画像のノイズの分散を求める。
【0096】
図5に、データ処理部170による画像処理動作のフローチャート(flowchart)を示す。同図に示すように、ステップ(step)502で、画像における局所領域を指定する。局所領域とは、次のステップでの計算に用いる画素値が属する領域である。最初の領域としては、例えば画像の中央における局所領域が指定される。
【0097】
局所領域としてNxNの画素マトリクス(matrix)が採用される。Nは例えば9である。なお、マトリクスサイズ(matrix size)これに限るものではなく、適宜のマトリクスサイズとして良い。また、NxNの画素マトリクスに限るものではなく、画素を中心とする適宜の領域として良い。以下、局所領域を単に領域ともいう。
【0098】
次に、ステップ504で、領域に属する画素値の残差平方和Sを求める。すなわち、
【0099】
【数1】
Figure 0004090671
【0100】
ここで、
Piは画素値、
【0101】
【数2】
Figure 0004090671
【0102】
は、Piを中心とするNxN領域の画素値の平均値である。また、kは例えば81である。
次に、ステップ506で、全ての局所領域について以上の処理を済ませたか否かを判定し、未済の場合はステップ508で局所領域を変更する。これによって例えば隣のNxNの領域が新たな局所領域となる。
【0103】
この新たな局所領域について、ステップ504の処理を行い、画素値の残差平方和を求める。以下同様にして、画像における全ての局所領域について画素値の残差平方和を求める。
【0104】
ステップ502〜508の処理を行うデータ処理部170は、本発明における残差平方和計算手段の実施の形態の一例である。また、ステップ502〜508の処理は、本発明における残差平方和計算機能の実施の形態の一例である。
【0105】
上記のようにして求めた残差平方和は、
【0106】
【数3】
Figure 0004090671
【0107】
分布となり、その平均値は、
【0108】
【数4】
Figure 0004090671
【0109】
となる。kが大きい場合は、
【0110】
【数5】
Figure 0004090671
【0111】
分布はガウス分布に近づき、そのピークの位置が、ほぼ
【0112】
【数6】
Figure 0004090671
【0113】
となる。
次に、ステップ510で、残差平方和Sのヒストグラム(histogram)を形成する。ステップ510の処理を行うデータ処理部170は、本発明におけるヒストグラム計算手段の実施の形態の一例である。また、ステップ510の処理は、本発明におけるヒストグラム計算機能の実施の形態の一例である。
【0114】
図6に、画像が絶対値画像である場合の、残差平方和Sのヒストグラムを概念的に示す。同図に示すように、ヒストグラムは3つの分布曲線a,b,cからなる。
【0115】
分布曲線aはガウス分布曲線であり、一様構造部分におけるノイズによるものである。分布曲線bはレイリー(Rayleigh)分布曲線であり、FOV(Field of View)のうち対象300が存在しない部分、すなわち、バックグラウンド(background)におけるノイズによるものである。絶対値画像であることにより、バックグラウンドのノイズによるものはガウス分布ではなくレイリー分布となる。分布曲線cは対象の微細構造によるもので、前二者とは異なり不特定な分布を示す。
【0116】
このようなヒストグラムについて、ステップ512で、ピーク位置検出を行う。これによって、ガウス分布曲線aについてはピーク位置s1が検出され、レイリー分布曲線bについてはピーク位置s2が検出される。
【0117】
ヒストグラムは実際は離散的(ディスクリート:discrete)な値をとるのでピーク検出に先立って、ステップ512で、関数フィッティング(fitting)を行うのが、ピーク位置を精度良く求める点で好ましい。フィッティングに用いる関数としては、例えば、ガウス分布関数およびレイリー分布関数をそれぞれ用いるが、それに限るものではなく、他の適宜の関数であって良い。
【0118】
フィッティングを行うデータ処理部170は、本発明におけるフィッティング手段の実施の形態の一例である。また、ステップ512の処理は、本発明におけるフィッティング機能の実施の形態の一例である。
【0119】
次に、ステップ514で、ノイズの分散を算出する。ノイズの分散の算出はピーク位置s1またはs2に基づいて行われる。
s1,s2とσの間にはそれぞれ、
【0120】
【数7】
Figure 0004090671
【0121】
【数8】
Figure 0004090671
【0122】
の関係があるので、これら関係からσの値を求める。(2),(3)式のどちらから求めてもσの値は同じになる。求めたσの値はメモリに記憶して、別途画像のフィルタリングを行う際に利用する。
【0123】
分布曲線cの状態によってはガウス分布曲線aのピーク位置s1が精度良く検出できない場合がある。その場合はレイリー分布曲線bのピーク位置s2に基づいてσの値を求める。また、バックグラウンド部分の面積の比率が大きい画像では、レイリー分布曲線bの方がノイズの分散を精度良く求めるのに適する。
【0124】
ステップ512,514の処理を行うデータ処理部170は、本発明におけるノイズ分散計算手段の実施の形態の一例である。また、ステップ512,514の処理は、本発明におけるノイズ分散計算機能の実施の形態の一例である。
【0125】
以上は、絶対値画像の場合であるが、処理対象の画像が正負画像、すなわち、実数部画像または虚数部画像である場合は、バックグラウンド部分におけるノイズは0を中心とする正負の値をとる。
【0126】
このため、ステップ510で形成したヒストグラムは、例えば図7に示すようになり、レイリー分布を持たないのとなる。そのような場合は、ステップ514では、ガウス分布曲線aのピーク位置s1に基づいてノイズの分散を求める。
【0127】
以上のようにして求めたノイズの分散は、対象画像の局所的な構造に応じてフィルタリング方法を適宜に切り換えるための判定基準として用いることができる。
【0128】
すなわち、注目画素を含む局所領域における画素値の分散がノイズの分散に対して有意差がない場合は、その局所領域の画像は格別な構造を持たず、画素値の分散はノイズによるものである可能性が高い。そのような場合は、例えば、その領域の画素値をローパスフィルタリングすることにより注目画素の画素値を確定する。
【0129】
これに対して、注目画素を含む局所領域における画素値の分散がノイズの分散に対して有意差がある場合は、その局所領域の画像はエッジ等の特定の構造を持ち、画素値の分散は画像の構造によるものである可能性が高い。そのような場合は、例えば、その領域の画素値についてシャープネス確保処理付フィルタリングを行うことにより注目画素の画素値を確定する。
【0130】
図8に、ノイズの分散を基準値としてフィルタリングの切換を行う場合のフロー図を示す。同図に示すように、ステップ802で、画像中の注目画素を指定する。最初の注目画素は例えば画像の中央部の画素とする。
【0131】
次に、ステップ804で注目画素を含む局所領域の画素値の分散を計算する。注目画素を含む局所領域は、図9に示すように、注目画素iを中心とする例えば5x5のマトリクスとする。
【0132】
次に、ステップ806で、画素値の分散がノイズの分散より大きいか否かを判定する。
画素値の分散がノイズの分散より大きいときは、ステップ808で、シャープネス確保処理付フィルタリングを行い、その結果を注目画素の画素値とする。画素値の分散がノイズの分散より大きくないときは、ステップ810で、ローパスフィルタリングを行い、その結果を注目画素の画素値とする。
【0133】
次に、ステップ812で全ての注目画素について上記の処理を済ませたか否かを判定し、未済の場合は、ステップ814で、注目画素を例えば隣の画素に変更してステップ804以降の処理を行う。以下、同様の処理を繰り返し、全ての注目画素の画素値を確定する。そして、ステップ716で、確定した画素値で画像を形成する。
【0134】
以上のような機能をコンピュータに実現させるプログラムが、記録媒体に、コンピュータで読み取り可能なように記録される。記録媒体としては、例えば、磁気記録媒体、光記録媒体、光磁気記録媒体およびその他の方式の適宜の記録媒体が用いられる。記録媒体は半導体記憶媒体であっても良い。本書では記憶媒体は記録媒体と同義である。
【0135】
以上、画像処理を磁気共鳴撮影装置のデータ処理部で行う例で説明したが、画像処理は、例えばEWS(Engineering Work Station)やPC(personal computer)等、磁気共鳴撮影装置とは別体のデータ処理装置で行うようにしても良いのはもちろんである。
【0136】
また、画像撮影装置が磁気共鳴撮影装置である例で説明したが、それに限るものではなく、例えばX線CT(Computed Tomography)装置、X線撮影装置、PET(Positron Emission Tomography)、ガンマカメラ(γ camera)等、他の方式の画像撮影装置であって良い。
【0137】
また、医用画像を処理する例で説明したが、処理対象は医用画像に限るものではなく、例えば光学器械で撮影したディジタル画像等、多様な画像のノイズ分散の計算に一般的に適用することができる。
【0138】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、画像ノイズの分散を求める画像処理方法および装置、そのような画像処理機能をコンピュータに実現させるプログラムを記録した媒体、並びに、そのような画像処理装置を備えた画像撮影装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図である。
【図3】図1または図2に示した装置が実行するパルスシーケンスの一例を示す図である。
【図4】図1または図2に示した装置が実行するパルスシーケンスの一例を示す図である。
【図5】図1または図2に示した装置が行う画像処理のフローチャートである。
【図6】ヒストグラムの概念図である。
【図7】ヒストグラムの概念図である。
【図8】図1または図2に示した装置が行う画像処理のフローチャートである。
【図9】注目画素と局所領域の関係を示す図である。
【符号の説明】
100,100’ マグネットシステム
102 主磁場コイル部
102’ 主磁場マグネット部
106,106’ 勾配コイル部
108,108’ RFコイル部
130 勾配駆動部
140 RF駆動部
150 データ収集部
160 制御部
170 データ処理部
180 表示部
190 操作部
300 対象
500 クレードル

Claims (24)

  1. 画像の全体にわたって設定した複数の局所領域ごとに画素値の残差平方和を求め、
    前記残差平方和のヒストグラムを求め、
    前記ヒストグラムを関数にフィッティングし、
    前記フィッティングした関数のピーク値を与える変数に基づいてノイズの分散を求め
    注目画素を含む前記局所領域の画素値の分散が求めたノイズの分散より大きくないときはローパスフィルタリングを行う
    ことを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記関数はガウス分布関数である、ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記関数はレイリー分布関数である、ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  4. 前記関数はガウス分布関数およびレイリー分布関数である、ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  5. 前記画像の画素値は複素数の絶対値である、ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の画像処理方法。
  6. 前記画像の画素値は複素数の実数部である、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理方法。
  7. 前記画像の画素値は複素数の虚数部である、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理方法。
  8. 前記画像は磁気共鳴を利用して撮影した画像である、ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載の画像処理方法。
  9. 画像の全体にわたって設定した複数の局所領域ごとに画素値の残差平方和を求める残差平方和計算手段と、
    前記残差平方和のヒストグラムを求めるヒストグラム計算手段と、
    前記ヒストグラムを関数にフィッティングするフィッティング手段と、
    前記フィッティングした関数のピーク値を与える変数に基づいてノイズの分散を求めるノイズ分散計算手段と、
    注目画素を含む前記局所領域の画素値の分散が、前記ノイズ分散計算手段が求めたノイズの分散より大きくないときはローパスフィルタリングを行うフィルタリング手段と、
    を具備することを特徴とする画像処理装置
  10. 前記関数はガウス分布関数である、ことを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記関数はレイリー分布関数である、ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  12. 前記関数はガウス分布関数およびレイリー分布関数である、ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  13. 前記画像の画素値は複素数の絶対値である、ことを特徴とする請求項9ないし請求項12のうちのいずれか1つに記載の画像処理装置。
  14. 前記画像の画素値は複素数の実数部である、ことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の画像処理装置。
  15. 前記画像の画素値は複素数の虚数部である、ことを特徴とする請求項または請求項10に記載の画像処理装置。
  16. 前記画像は磁気共鳴を利用して撮影した画像である、ことを特徴とする請求項9ないし請求項15のうちのいずれか1つに記載の画像処理装置。
  17. 対象から収集した信号に基づいて画像を生成する画像撮影装置であって、
    画像の全体にわたって設定した複数の局所領域ごとに画素値の残差平方和を求める残差平方和計算手段と、
    前記残差平方和のヒストグラムを求めるヒストグラム計算手段と、
    前記ヒストグラムを関数にフィッティングするフィッティング手段と、
    前記フィッティングした関数のピーク値を与える変数に基づいてノイズの分散を求めるノイズ分散計算手段と、
    注目画素を含む前記局所領域の画素値の分散が、前記ノイズ分散計算手段が求めたノイズの分散より大きくないときは、ローパスフィルタリングを行うフィルタリング手段と、
    を具備することを特徴とする画撮影装置。
  18. 前記関数はガウス分布関数である、ことを特徴とする請求項17に記載の画像撮影装置。
  19. 前記関数はレイリー分布関数である、ことを特徴とする請求項17に記載の画像撮影装置。
  20. 前記関数はガウス分布関数およびレイリー分布関数である、ことを特徴とする請求項17に記載の画像撮影装置。
  21. 前記画像の画素値は複素数の絶対値である、ことを特徴とする請求項17または請求項20に記載の画像撮影装置。
  22. 前記画像の画素値は複素数の実数部である、ことを特徴とする請求項17または請求項18に記載の画像撮影装置。
  23. 前記画像の画素値は複素数の虚数部である、ことを特徴とする請求項17または請求項18に記載の画像撮影装置。
  24. 前記信号は磁気共鳴信号である、ことを特徴とする請求項17ないし請求項23のうちのいずれか1つに記載の画像撮影装置。
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