JP2004261487A - 磁気共鳴撮影装置 - Google Patents

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敦 野▲崎▼
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Abstract

【課題】体軸上に設定された複数の個所を撮影する時間が短い磁気共鳴撮影装置を実現する。
【解決手段】制御手段により、撮影手段に複数の個所のスカウト撮影を行わせ(503)、スカウト画像に基づいて複数の個所における体の厚みを測定し(505)、複数の個所における体の厚みに応じて厚み方向のFOVの大きさをそれぞれ決定し(507)、FOVの大きさに比例して位相エンコード数を決定し(509)、この位相エンコード数でそれぞれ複数の個所の撮影を行わせる(511)。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気共鳴撮影装置に関し、とくに、対象の体軸上に設定された複数の個所を磁気共鳴を利用して順次に撮影する磁気共鳴撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気共鳴撮影装置では、血流像を撮影することが行われる。磁気共鳴を利用した血流像撮影はMRA(Magnetic Resonance Angiography)と呼ばれる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許3343392号公報(第2頁、図6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
対象の体軸上に設定された複数の個所の血流像を順次に撮影する場合、どの個所も撮影視野すなわちFOV(field of view)の大きさを同一にして行われるので、撮影に要する時間は撮影個所の数に比例して長くなる。
【0005】
そこで、本発明の課題は、体軸上に設定された複数の個所を撮影する時間が短い磁気共鳴撮影装置を実現することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための本発明は、対象の体軸上に設定された複数の個所を磁気共鳴を利用して順次に撮影する撮影手段および制御手段を有する磁気共鳴撮影装置であって、前記制御手段は、前記撮影手段に前記複数の個所のスカウト撮影を行わせ、スカウト画像に基づいて前記複数の個所における体の厚みを測定し、前記複数の個所における体の厚みに応じて厚み方向のFOVの大きさをそれぞれ決定し、前記FOVの大きさに比例して位相エンコード数を決定し、前記決定した位相エンコード数により前記撮影手段に前記複数の個所の撮影をそれぞれ行わせる、ことを特徴とする磁気共鳴撮影装置である。
【0007】
本発明では、制御手段により、撮影手段に前記複数の個所のスカウト撮影を行わせ、スカウト画像に基づいて複数の個所における体の厚みを測定し、複数の個所における体の厚みに応じて厚み方向のFOVの大きさをそれぞれ決定し、FOVの大きさに比例して位相エンコード数を決定し、この位相エンコード数により撮影手段に複数の個所の撮影をそれぞれ行わせるので、体の厚みの薄い個所の撮影時間が短くなり全体の撮影時間が短くなる。
【0008】
前記撮影手段はアキシャル像を撮影することが、体軸方向に見た断面を得る点で好ましい。前記制御手段は前記スカウト撮影によりサジタル像を撮影させることが、体の厚みの計測を容易にする点で好ましい。前記サジタル像は体の幅に相当するスライス厚を有することが、体の厚みを正しく計測する点で好ましい。
【0009】
前記撮影手段は血流像を撮影することが、血行状態の診断を可能にする点で好ましい。前記撮影手段はTOFによって撮影することが、血流信号のS/Nが良い点で好ましい。前記TOFは2DTOFであることが、血流の断層像を得る点で好ましい。前記TOFは3DTOFであることが、血流の投影像を得る点で好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態に限定されるものではない。図1に磁気共鳴撮影装置のブロック(block)図を示す。本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。
【0011】
同図に示すように、本装置はマグネットシステム(magnet system)100を有する。マグネットシステム100は主磁場コイル(coil)部102、勾配コイル部106およびRFコイル部108を有する。これら各コイル部は概ね円筒状の形状を有し、互いに同軸的に配置されている。マグネットシステム100の概ね円柱状の内部空間(ボア:bore)に、撮影の対象1がクレードル(cradle)500に搭載されて搬入される。
【0012】
クレードル500は、クレードル駆動部120によって駆動される。これによって、対象1をマグネットシステムの内部空間において体軸方向に移動させることできる。体軸方向の移動は、後述のように対象1の撮影領域を変更するときに行われる。
【0013】
主磁場コイル部102はマグネットシステム100の内部空間に静磁場を形成する。静磁場の方向は概ね対象1の体軸の方向に平行である。すなわちいわゆる水平磁場を形成する。主磁場コイル部102は例えば超伝導コイルを用いて構成される。なお、超伝導コイルに限らず常伝導コイル等を用いて構成してもよい。
【0014】
勾配コイル部106は、互いに垂直な3軸すなわちスライス(slice)軸、位相軸および周波数軸の方向において、それぞれ静磁場強度に勾配を持たせるための3つの勾配磁場を生じる。
【0015】
静磁場空間における互いに垂直な座標軸をx,y,zとしたとき、いずれの軸もスライス軸とすることができる。その場合、残り2軸のうちの一方を位相軸とし、他方を周波数軸とする。また、スライス軸、位相軸および周波数軸は、相互間の垂直性を保ったままx,y,z軸に関して任意の傾きを持たせることも可能である。これはオブリーク(oblique)とも呼ばれる。なお、本装置では対象1の体軸の方向をz軸方向とする。
【0016】
スライス軸方向の勾配磁場をスライス勾配磁場ともいう。位相軸方向の勾配磁場を位相エンコード(encode)勾配磁場またはフェーズエンコード(phase encode)勾配磁場ともいう。周波数軸方向の勾配磁場をリードアウト(read out)勾配磁場ともいう。リードアウト勾配磁場は周波数エンコード勾配磁場と同義である。このような勾配磁場の発生を可能にするために、勾配コイル部106は図示しない3系統の勾配コイルを有する。以下、勾配磁場を単に勾配ともいう。
【0017】
RFコイル部108は静磁場空間に対象1の体内のスピン(spin)を励起するための高周波磁場を形成する。以下、高周波磁場を形成することをRF励起信号の送信ともいう。また、RF励起信号をRFパルス(pulse)ともいう。励起されたスピンが生じる電磁波すなわち磁気共鳴信号は、RFコイル部108によって受信される。
【0018】
磁気共鳴信号は、周波数ドメイン(domain)すなわちフーリエ(Fourier)空間の信号となる。位相軸方向および周波数軸方向の勾配により、磁気共鳴信号のエンコードを2軸で行うので、磁気共鳴信号は2次元フーリエ空間における信号として得られる。フェーズエンコード勾配およびリードアウト勾配は、2次元フーリエ空間における信号のサンプリング位置を決定する。以下、2次元フーリエ空間をkスペース(k−space)ともいう。
【0019】
位相エンコードおよび周波数エンコードによってエコー信号MRを読み出すことにより、kスペースのデータ(data)がサンプリング(sampling)される。kスペース概念図を図2に示す。同図に示すように、kスペースの横軸kxは周波数軸であり、縦軸kyは位相軸である。
【0020】
同図において、複数の横長の長方形がそれぞれ位相軸上のデータサンプリング位置を表す。長方形内に記入された数字は位相エンコード量を表す。位相エンコード量はπ/Nで正規化してある。Nは位相方向のサンプリング数である。位相方向のサンプリング数は位相エンコード数またはビュー数とも呼ばれる。Nは例えば64〜256である。Nの値は、後述するように撮影個所の大きさに応じて変更される。
【0021】
位相エンコード量は位相軸kyの中心で0である。中心から両端にかけて位相エンコード量が次第に増加する。増加の極性は互いに逆である。サンプリング間隔すなわち位相エンコード量の階差はπ/Nである。
【0022】
勾配コイル部106には勾配駆動部130が接続されている。勾配駆動部130は勾配コイル部106に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる。勾配駆動部130は、勾配コイル部106における3系統の勾配コイルに対応して、図示しない3系統の駆動回路を有する。
【0023】
RFコイル部108にはRF駆動部140が接続されている。RF駆動部140はRFコイル部108に駆動信号を与えてRFパルスを送信し、対象1の体内のスピンを励起する。
【0024】
RFコイル部108にはデータ収集部150が接続されている。データ収集部150は、RFコイル部108が受信した受信信号をディジタルデータ(digital data)として収集する。
【0025】
マグネットシステム100、クレードル駆動部120、勾配駆動部130、RF駆動部140およびデータ収集部150からなる部分は、本発明における撮影手段の実施の形態の一例である。
【0026】
クレードル駆動部120、勾配駆動部130、RF駆動部140およびデータ収集部150にはシーケンス(sequence)制御部160が接続されている。シーケンス制御部160は、クレードル駆動部120ないしデータ収集部150をそれぞれ制御して撮影を遂行する。
【0027】
シーケンス制御部160は、例えばコンピュータ(computer)等を用いて構成される。シーケンス制御部160は図示しないメモリ(memory)を有する。メモリはシーケンス制御部160用のプログラム(program)および各種のデータを記憶している。シーケンス制御部160の機能は、コンピュータがメモリに記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
【0028】
データ収集部150の出力側はデータ処理部170に接続されている。データ収集部150が収集したデータがデータ処理部170に入力される。データ処理部170は、データ収集部150が収集したデータをメモリに記憶する。メモリ内にはデータ空間が形成される。このデータ空間はkスペースに対応する。データ処理部170は、kスペースのデータを2次元逆フ−リエ変換することにより画像を再構成する。
【0029】
データ処理部170は、例えばコンピュータ等を用いて構成される。データ処理部170は図示しないメモリを有する。メモリはデータ処理部170用のプログラムおよび各種のデータを記憶している。
【0030】
データ処理部170はシーケンス制御部160に接続されている。データ処理部170はシーケンス制御部160の上位にあってそれを統括する。本装置の機能は、データ処理部170がメモリに記憶されたプログラムを実行することによりを実現される。シーケンス制御部160およびデータ処理部170からなる部分は、本発明における制御手段の実施の形態の一例である。
【0031】
データ処理部170には表示部180および操作部190が接続されている。表示部180は、グラフィックディスプレー(graphic display)等で構成される。操作部190はポインティングデバイス(pointingdevice)を備えたキーボード(keyboard)等で構成される。
【0032】
表示部180は、データ処理部170から出力される再構成画像および各種の情報を表示する。操作部190は、使用者によって操作され、各種の指令や情報等をデータ処理部170に入力する。使用者は表示部180および操作部190を通じてインタラクティブ(interactive)に本装置を操作する。
【0033】
図3に、他の方式の磁気共鳴撮影装置のブロック図を示す。同図に示す磁気共鳴撮影装置は、本発明の実施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。
【0034】
本装置は、図1に示した装置とは方式を異にするマグネットシステム100’を有する。マグネットシステム100’以外は図1に示した装置と同様な構成になっており、同様な部分は同一の符号を付して説明を省略する。
【0035】
マグネットシステム100’は主磁場マグネット部102’、勾配コイル部106’およびRFコイル部108’を有する。これら主磁場マグネット部102’および各コイル部は、いずれも空間を挟んで互いに対向する1対のものからなる。また、いずれも概ね円盤状の形状を有し中心軸を共有して配置されている。マグネットシステム100’の内部空間(ボア)に、対象1がクレードル500に搭載されて図示しない搬送手段により搬入および搬出される。
【0036】
主磁場マグネット部102’はマグネットシステム100’の内部空間に静磁場を形成する。静磁場の方向は概ね対象1の体軸方向と直交する。すなわちいわゆる垂直磁場を形成する。主磁場マグネット部102’は例えば永久磁石等を用いて構成される。なお、永久磁石に限らず超伝導電磁石あるいは常伝導電磁石等を用いて構成してもよい。
【0037】
勾配コイル部106’は、互いに垂直な3軸すなわちスライス軸、位相軸および周波数軸の方向において、それぞれ静磁場強度に勾配を持たせるための3つの勾配磁場を生じる。
【0038】
静磁場空間における互いに垂直な座標軸をx,y,zとしたとき、いずれの軸もスライス軸とすることができる。その場合、残り2軸のうちの一方を位相軸とし、他方を周波数軸とする。また、スライス軸、位相軸および周波数軸は、相互間の垂直性を保ったままx,y,z軸に関して任意の傾きを持たせること、すなわちオブリークが可能である。本装置でも対象1の体軸の方向をz軸方向とする。3軸方向の勾配磁場の発生を可能にするために、勾配コイル部106’は図示しない3系統の勾配コイルを有する。
【0039】
RFコイル部108’は静磁場空間に対象1の体内のスピンを励起するためのRFパルスを送信する 励起されたスピンが生じる電磁波すなわち磁気共鳴信号は、RFコイル部108’によって受信される。RFコイル部108’の受信信号がデータ収集部150に入力される。
【0040】
マグネットシステム100’、勾配駆動部130、RF駆動部140およびデータ収集部150からなる部分は、本発明における撮影手段の実施の形態の一例である。
【0041】
図4に、磁気共鳴撮影に用いるパルスシーケンス(pulse sequence)の一例を示す。このパルスシーケンスは、グラディエントエコー(GRE:Gradient Echo)法のパルスシーケンスである。
【0042】
すなわち、(1)はGRE法におけるRF励起用のα°パルスのシーケンスであり、(2)、(3)、(4)および(5)は、同じくそれぞれ、スライス勾配Gs、リードアウト勾配Gr、フェーズエンコード勾配GpおよびグラディエントエコーMRのシーケンスである。なお、α°パルスは中心信号で代表する。パルスシーケンスは時間軸tに沿って左から右に進行する。
【0043】
同図に示すように、α°パルスによりスピンのα°励起が行われる。αは90以下である。このときスライス勾配Gsが印加され所定のスライスについての選択励起が行われる。
【0044】
α°励起後、フェーズエンコード勾配Gpによりスピンのフェーズエンコードが行われる。次に、リードアウト勾配Grによりまずスピンをディフェーズし、次いでスピンをリフェーズして、グラディエントエコーMRを発生させる。グラディエントエコーMRはデータ収集部150によりビューデータとして収集される。
【0045】
このようなパルスシーケンスが周期TRで64〜512回繰り返される。繰り返しのたびにフェーズエンコード勾配Gpを変更し、毎回異なるフェーズエンコードを行う。これによって、64〜512ビューのビューデータが得られる。ビュー数は、後述するように撮影個所の大きさに応じて変更される。
【0046】
このようなデータ収集を、予めスピンを飽和させたスライスについて行うことにより、スライスに流入する血流のスピンのビューデータを得ることができる。すなわち、MRAにより血行状態を示す画像を得ることができる。
【0047】
このような撮影方法はTOF(time of flight)と呼ばれる。TOFを用いることによりS/N(signal−to−noise ratio)の良い血流像を得ることができる。TOFによる2次元面内の血流撮影は2DTOFと呼ばれる。2DTOFにより血流の断層像を得ることができる。なお、MRAはTOFに限らずPC(phase contrast)等適宜の技法で行ってよい。
【0048】
このようなパルスシーケンスによって得られたビューデータが、データ処理部170のメモリに収集される。データ処理部170は、メモリに収集したビューデータに基づいて画像を再構成する。
【0049】
図5に、本装置の動作のフロー(flow)図を示す。同図に示すように、ステップ(step)501で、体軸に沿って複数の撮影個所を設定することが行われる。撮影個所の設定は、使用者により、表示部180および操作部190を通じて行われる。
【0050】
これによって、例えば図6に示すような撮影断面12が胸部から足首にかけて体軸(z軸)上に複数個所設定される。以下、撮影断面をスライスともいう。各スライスはアキシャル(axial)像を撮影するためのスライスである。アキシャル像を撮影することにより、体軸方向に見た断面の像を得ることができる。
【0051】
次に、ステップ503で、撮影個所についてスカウト(scout)像を撮影することが行われる。スカウト像の撮影は、シーケンス制御部160による制御の下で、マグネットシステム100(100’)、クレードル駆動部120、勾配駆動部130、RF駆動部140およびデータ収集部150によって行われる。
【0052】
スカウト像としては、各撮影個所における対象1の体の厚みがわかる像が撮影される。そのようなスカウト画像として、例えば図7に示すように、対象1を横から見た画像が撮影される。このような画像は、例えばサジタル(sagittal)像を撮影することによって得られる。その場合、サジタル像のスライス厚を、対象1の体の幅に相当する厚さに設定することにより、体の厚みを示す画像を得ることができる。体の幅はx軸方向の対象の大きさである。体の厚みはy軸方向の対象1の大きさである。
【0053】
次に、ステップ505で、スカウト画像に基づいて体の厚み(y軸方向の大きさ)を測定することが行われる。厚み測定はデータ処理部170によって行われる。厚み測定はスライス位置ごとに行われる。スカウト画像は体を横から見た像となっているので、スカウト像のy軸方向の大きさから体の厚みを求めることができる。
【0054】
次に、ステップ507で、撮影個所ごとにFOVを決定することが行われる。FOVの決定はデータ処理部170によって行われる。FOVは各スライス位置における対象の大きさに合わせて決定される。体の厚みすなわちy軸方向の体の大きさがスライス位置によって異なるので、FOVのy軸方向の大きさが体の厚みに合わせて決定される。なお、x軸方向のFOVの大きさは全スライスを通じて同じとされる。
【0055】
これによって、例えば胸部等体の厚みが最も厚い部分についてはy軸方向の大きさが最大のFOVが決定され、足首等体の厚みが最も薄い部分についてはy軸方向の大きさが最小のFOVが決定される。
【0056】
次ぎに、ステップ509で、撮影個所ごとに位相エンコード数を決定することが行われる。位相エンコード数の決定はデータ処理部170によって行われる。位相エンコード数は各FOVのy軸方向の大きさに比例して決定される。
【0057】
これによって、例えば胸部等y軸方向のFOVが最も大きい部分については最大の位相エンコード数(例えば512)が決定され、以下これを基準として他のスライスについてはy軸方向のFOV大きさに比例した位相エンコード数が決定される。このため、例えば位相エンコード数が最大となるスライスは、y軸方向のFOVが最大のものだけとなり、その他のスライスはFOVの減少に比例して最大値よりも小さい位相エンコード数を持つ。
【0058】
次に、ステップ511で、複数の撮影個所を順次に撮影することが行われる。各撮影個所は、y軸方向のFOVの大きさに比例して決定された位相エンコード数で撮影される。位相エンコード数はビュー数に相当するから、y軸方向のFOVが小さい撮影個所の撮影時間は、y軸方向のFOVが大きい個所よりも短縮される。このため、全ての撮影個所を同一のFOVで撮影する場合に比べて、全体として撮影時間を短縮することができる。
【0059】
複数の撮影個所は、上記のようにスライスとして設定する代わりに適宜の厚みを持つスラブ(slab)として設定してもよい。そのようにした場合は、そのスラブについて3次元のTOFを行う。これは3DTOFと呼ばれる。3DTOFにより血流の3次元像を得ることができる。なお、画像再構成は3次元逆フーリエ変換によって行われる。この3次元像から、MIP(maximum intensity projection)等により血流の投影像を得ることができる。
【0060】
3DTOFでは、予めスピンを飽和させたスラブについて、例えば図7に示すような3次元のグラディエントエコー法のパルスシーケンスによりデータ収集を行う。このパルスシーケンスでは、スライス軸方向においても位相エンコードが行われる。この位相エンコードはスラブの厚み方向における位相エンコードである。それ以外は図4に示したパルスシーケンスと同様である。
【0061】
このようなパルシーケンスを用いる場合でも、体の厚み方向のエンコード数をその方向のFOVの大きさに比例して決定することにより、全体としての撮影時間を短縮することができる。
【0062】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、体軸上に設定された複数の個所を撮影する時間が短い磁気共鳴撮影装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図である。
【図2】kスペースの概念を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態の一例の装置が実行するパルスシーケンスの一例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態の一例の装置の動作のフロー図である。
【図6】複数の撮影個所の設定状態を示す図である。
【図7】複数の撮影個所の設定状態を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態の一例の装置が実行するパルスシーケンスの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 対象
100,100’ マグネットシステム
102 主磁場コイル部
102’ 主磁場マグネット部
106,106’ 勾配コイル部
108,108’ RFコイル部
120 クレードル駆動部
130 勾配駆動部
140 RF駆動部
160 データ収集部
160 シーケンス制御部
170 データ処理部
180 表示部
190 操作部
500 クレードル
12 撮影個所

Claims (8)

  1. 対象の体軸上に設定された複数の個所を磁気共鳴を利用して順次に撮影する撮影手段および制御手段を有する磁気共鳴撮影装置であって、
    前記制御手段は、
    前記撮影手段に前記複数の個所のスカウト撮影を行わせ、
    スカウト画像に基づいて前記複数の個所における体の厚みを測定し、
    前記複数の個所における体の厚みに応じて厚み方向のFOVの大きさをそれぞれ決定し、
    前記FOVの大きさに比例して位相エンコード数を決定し、
    前記決定した位相エンコード数により前記撮影手段に前記複数の個所の撮影をそれぞれ行わせる、
    ことを特徴とする磁気共鳴撮影装置。
  2. 前記撮影手段はアキシャル像を撮影する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴撮影装置。
  3. 前記制御手段は前記スカウト撮影によりサジタル像を撮影させる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の磁気共鳴撮影装置。
  4. 前記サジタル像は体の幅に相当するスライス厚を有する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の磁気共鳴撮影装置。
  5. 前記撮影手段は血流像を撮影する、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の磁気共鳴撮影装置。
  6. 前記撮影手段はTOFによって撮影する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の磁気共鳴撮影装置。
  7. 前記TOFは2DTOFである、
    ことを特徴とする請求項6に記載の磁気共鳴撮影装置。
  8. 前記TOFは3DTOFである、
    ことを特徴とする請求項6に記載の磁気共鳴撮影装置。
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