JP2002158854A - 画像形成方法および画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法および画像形成装置

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JP2002158854A
JP2002158854A JP2000351568A JP2000351568A JP2002158854A JP 2002158854 A JP2002158854 A JP 2002158854A JP 2000351568 A JP2000351568 A JP 2000351568A JP 2000351568 A JP2000351568 A JP 2000351568A JP 2002158854 A JP2002158854 A JP 2002158854A
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image
pattern
unit
image forming
adjustment
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JP2000351568A
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English (en)
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Shoichi Fukutome
正一 福留
Kyosuke Ko
京介 高
Hidekazu Sakagami
英和 坂上
Nobuo Manabe
申生 真鍋
Mitsuharu Yoshimoto
光晴 芳本
Yoshitaka Okabashi
義孝 岡橋
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常のコピー操作で自動的に画像要素同士の
ズレの補正ができる画像形成方法および画像形成装置を
提供すること。 【解決手段】 デジタルカラー複写機1は、画像処理部
13に、認識部31、画像補正部32および調整パター
ン付加部33を備える。画像形成時に、画像領域外であ
る余白部7に調整パターン付加部33によって調整パタ
ーン4を形成する。この調整パターン4が形成された記
録シート5を原稿として複写する場合、読み取り装置1
1によって調整パターン4を読み取り、認識部31にお
いて調整パターン4の位置を認識する。認識部31にお
いて調整パターン4が認識されると、画像補正部33に
よって補正データの調整が行われ、画像形成部12おい
て画像が形成されるときに、画像のズレが補正される。
また、同時に調整パターン付加部32によって画像領域
外に調整パターン4が付加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像の各色成分の
色ズレの調整を行う画像形成方法および画像形成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式のカラー画像形成装
置では、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックなどの
トナー像を形成し、たとえば紙などの記録シートに転写
し、定着させることでカラーの印刷物を作成している。
カラー画像を形成する場合には、各色成分の画像を重ね
合わせることによって所望の色再現を行っている。した
がって、各色成分の画像の重ね合わせが良好に行われな
いと、画像に色ズレが発生してしまい所望の色再現がで
きない部分を生じたり、非常に見苦しい印刷物となって
しまう。
【0003】そこで、色ズレ量を測定するため色ズレ量
判定パターンを記録シートまたは記録シートを搬送する
担持体に形成し、その形成された色ズレ量判定パターン
の画像を検査するようにしている。色ズレ量判定パター
ンの画像の検査は、最も古くは、記録シートに記録され
た画像をスケール付きの高倍率のルーペなどによって目
視で検査したり、特別な測定装置で機械的に測定したり
していたので、検査専用の設備が必要となったり、測定
に長い時間を要するために調整のコストが高くなってし
まう問題があった。また、熟知した作業者でしかこの色
ズレの調整(レジスト調整)を行うことができなかっ
た。
【0004】一方、画像形成装置内に検査手段を設けて
色ズレを検出する場合は、装置内に画像読取手段を組み
込まなければならず、今度は画像形成装置自体のコスト
が高くなってしまう問題があった。
【0005】しかしながら、複写機などのカラー画像形
成装置では、装置内に画像読み取り装置を備えるので、
色ズレ量判定用パターンを記録シートに記録した画像
を、原稿として読み取り装置で読み取り、画像形成部の
各画像要素の画像のズレを調整する方法が考えられてい
る。このような方法は、複数の画像形成用ヘッドを用い
たカラー画像形成装置では、特開平3−139961号
公報に開示されている画像形成装置に用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
3−139961号公報の画像形成装置では、色ズレ判
定用パターンを画像形成部で記録シートに形成し、出力
された画像を原稿の読み取り装置で読み取ることで画像
のズレを調整するので、各画像成分の色ズレの調整作業
をする場合には、作業者が調整用の画像が記録された色
ズレ判定用パターンを原稿読み取り装置にセットし、出
力される画像形成物を再び読み取り装置によって読み取
らせる必要がある。
【0007】本発明の目的は、通常の複写時に記録シー
トに画像のズレを調整するための調整パターンを記録し
ておき、調整パターンが記録された複写物のコピーを取
る場合に、通常のコピー操作で自動的に画像要素同士の
ズレの補正ができる画像形成方法および画像形成装置を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、個別に形成さ
れる複数の画像要素を重ね合わせて1つの画像を形成す
る画像形成方法において、画像形成時に、画像領域外に
各画像要素ごとに形成されたパターン画像を付加し、こ
のパターン画像が付加された画像形成物を読み取る場合
に、前記パターン画像を読み取り、読み取った結果に基
づいて画像要素同士のズレを補正することを特徴とする
画像形成方法である。
【0009】また本発明は、個別に形成される複数の画
像要素を重ね合わせて1つの画像を形成する画像形成装
置において、原稿画像を読み取る画像読み取り部と、読
み取られた原稿画像を記録シート上に形成する画像形成
部と、画像形成部によって原稿画像に基づく画像を形成
する際に、前記記録シートの画像形成領域外に各画像要
素ごとに形成されるパターン画像である調整パターンを
付加する調整パターン付加部と、前記画像読み取り部に
よって読み取られた原稿画像に前記調整パターンが存在
する場合に、その位置を認識する認識部と、前記認識部
における認識結果に基づいて画像要素同士のズレを修正
するための補正データを調整する画像補正部とを備える
ことを特徴とする画像形成装置である。
【0010】本発明に従えば、通常の画像形成時に、出
力される画像形成物の画像領域外に画像要素(シアン、
マゼンタ、イエロー、ブラック)ごとに形成されたパタ
ーン画像が付加される。画像読み取り部によって読み取
られる原稿画像に前記調整パターンが存在する場合に
は、調整パターンの位置を認識し、画像補正部によって
画像要素同士のズレを修正するための補正データを調整
するので、パターン画像が形成された画像形成物を原稿
として複写するときに、パターン画像が読み取られ、自
動的に画像のズレを補正するための補正データが調整さ
れることによって、特に定期的な画像のズレを調整する
特別な調整作業を行わなくても、経時的な変化によって
発生する画像のズレなどが調整される。したがって、良
好な画像形成を維持でき、またサービスマンなどによる
画像のズレの調整作業を行う必要がなく調整コストを削
減できる。また、調整パターンは複写物の画像が形成さ
れる画像領域の外側(余白部)に形成されるので、複写
された画像に影響がない。また、画像形成装置内に原稿
画像を読み取る画像読み取り部を備えるので、画像のズ
レなどを検出する手段を別途必要としないために画像形
成装置を低価格で供給することができる。
【0011】また本発明は、前記画像補正部によって補
正データを調整した回数を記憶するとともに、前記画像
形成部によって画像を記録シート上に形成する際に、調
整した回数を意味する画像を記録シートの画像領域外に
付加し、前記画像読み取り部によって読み取られた調整
回数が、記憶されている調整回数と一致した場合に、画
像補正部に補正データの調整を実行させ、一致しない場
合に画像補正部に補正データの調整を実行させない調整
回数データ付加部を備えることを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、補正データを調整した調
整回数を記憶し、また、通常の画像形成時に、前記調整
回数を意味する画像を出力される画像形成物(複写物)
に付加する。また、複写物を読み取ったときに付加され
た調整回数のデータと調整回数データ付加部に記憶され
た調整回数とを比較することによって、読み取った複写
物に付加されている調整パターンが、使用してもよいも
のである場合、つまり原稿に付加された調整回数と、調
整回数データ付加部に記憶される調整回数が一致すると
きは画像の補正データの調整を実行させることによっ
て、補正ミスを防ぐことができる。一方、調整回数が一
致しない場合は、古いデータもしくは、他の画像形成装
置によって出力されたデータであるかもしれないため補
正データの調整は実行されない。
【0013】また本発明は、前記画像形成部によって画
像を記録シート上に形成する際に、装置の固有情報を意
味する画像を付加し、前記画像読み取り部によって読み
取れられた装置の固有情報が、装置の固有情報と一致す
る場合に画像補正部に補正データの調整を実行させ、一
致しない場合には画像補正部に補正データの調整を実行
させない固有情報付加部を備えることを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、通常の画像形成時に、出
力される画像形成物に装置の固有情報を付加する。ま
た、複写物を読み取った時に付加された装置の固有情報
が装置の固有情報と一致する場合にだけ画像のズレを補
正するための補正データが調整される。したがって、同
様な構成を持つ画像形成装置によって形成された複写物
を原稿として用いる場合には誤った補正がされてしまう
ことがない。
【0015】また本発明は、前記画像補正部によって調
整した回数を記憶するとともに、前記画像形成部によっ
て原稿画像を記録シート上に形成する際に、調整した回
数を意味する画像を記録シートの画像領域外に付加する
調整回数データ付加部と、前記画像形成部によって画像
を記録シート上に形成する際に、装置の固有情報を意味
する画像を付加する固有情報付加部と、画像形成時に、
画像読み取り部で調整回数および装置の固有情報を読み
取り、読み取った調整回数と、調整回数データ付加部に
記憶される調整回数とが一致し、かつ読み取った装置の
固有情報と装置の固有情報とが一致した場合に、画像補
正部に補正データの調整を実行させ、一方でも一致しな
い場合は、画像補正部に補正データの調整を実行させな
い手段を有することを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、複写物に付加された装置
の固有情報と調整回数の情報を読み取ることによって、
複写物が現在動作させて使用している画像形成装置で出
力されたものか否かと、その複写物が現在動作させて使
用している画像形成装置に対して一番新しい調整パター
ンが付加されているかを判断でき、確実な補正を行うこ
とができる。
【0017】また本発明は、前記固有情報を意味する画
像は、特定画像の偽造防止のために画像に付加される追
跡画像であることを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、装置の固有情報を意味す
る画像として、特定画像の偽造防止のために画像に付加
される追跡画像を用いることによって、装置の固有情報
を意味する画像を画像領域の中に識別し難いように付加
することができる。また、通常のカラーの画像形成装置
には、この追跡画像を付加する手段を装備しているの
で、新たに画像形成装置を識別する装置の固有データを
記憶し付加する必要がない。
【0019】また本発明は、前記固有情報を意味する画
像は、画像領域外に付加される画像形成装置の製造ナン
バーを意味する画像であることを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、装置の固有情報を意味す
る画像を、装置の製造ナンバーを意味する画像とするこ
とによって、異なる画像形成装置で作成された複写画像
によって、誤って補正データが調整されてしまうことを
防止することができる。また、この固有情報を意味する
画像は、複写物の画像が形成される記録シートの画像領
域外(余白部)に形成されるので、複写された画像に影
響がない。
【0021】また本発明は、前記調整パターンは、人間
の目に対して視認性の低いパターンであることを特徴と
する。
【0022】本発明に従えば、記録シートの画像領域外
に付加される調整パターンが、人間の目に対して視認性
が低く(見えにくく)なるように形成されるため、通常
ではほとんど気が付かないので、付加されていても問題
となりにくい。
【0023】また本発明は、前記視認性の低いパターン
は、画素が不連続であるパターンであることを特徴とす
る。
【0024】本発明に従えば、調整パターンを不連続の
パターン画像とすることによって、単純に見た場合に
は、パターンと見分けられず視認性を低くすることがで
きる。
【0025】また本発明は、前記視認性の低いパターン
は、少なくとも画像要素ごとに1画素の点画像で形成さ
れていることを特徴とする。
【0026】本発明に従えば、調整パターンを1画素程
度の点画像とすることによって、視認性を低くすること
ができる。
【0027】また本発明は、各画像要素ごとの調整パタ
ーンは、それぞれ所定の位置関係にある複数の点画像で
形成されていることを特徴とする。
【0028】本発明に従えば、パターン画像を構成する
点画像のうちの一部の点画像を読み取り損ねた場合で
も、他の点画像によって補うことができ、画像を確実に
補正することができる。
【0029】また本発明は、前記画像読み取り部によっ
て原稿を読み取る際に、前記所定の位置関係にある複数
の点画像を読み取った場合に、前記認識部で、前記調整
パターンが存在していると認識し、前記画像補正部で、
補正データの調整を実行することを特徴とする。
【0030】本発明に従えば、画像領域外に形成される
パターン画像の有無を判別することによって、画像領域
外に調整用のパターンがある場合のみ補正データによっ
て調整を行い、調整パターンが付加されていない原稿の
ときは無駄な調整動作を省略できる。
【0031】また本発明は、前記画像補正部は、前記記
録シートの搬送方向と平行に並んで形成された調整パタ
ーンに基づいて、主走査方向の補正データを調整するこ
とを特徴とする。
【0032】本発明に従えば、記録シートの搬送方向と
平行に連なって形成された、前記画像領域外の調整パタ
ーンを用いることで、主走査方向の補正データを調整す
ることができ、色ズレのない良好な画像形成を維持でき
る。
【0033】また本発明は、前記画像補正部は、前記記
録シートの搬送方向に垂直に並んで形成された調整パタ
ーンに基づいて、副走査方向の補正データを調整するこ
とを特徴とする。
【0034】本発明に従えば、記録シートの搬送方向と
直角に連なって形成された、前記画像領域外の調整パタ
ーンを用いて、副走査方向の補正データを調整すること
ができ、色ズレのない良好な画像形成を維持できる。
【0035】また本発明は、複写物を原稿とした場合に
選択されるべきモードが設定されており、このモードが
選択されている場合に画像補正部に補正データ調整を実
行させることを特徴とする。
【0036】本発明に従えば、複写物を原稿とした場合
に選択されるべきモードを有し、このモードが選択され
たときだけ補正データの調整を実行し、その他のモード
では実行しないようにすることができ、調整パターンが
付加されていない原稿を用いるモードでは、不必要な補
正データの調整を省略できる。
【0037】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態を
示す画像形成装置としてのデジタルカラー複写機1を示
す断面図である。本実施形態の複写機1の構成につい
て、図1を参照して説明する。デジタルカラー複写機1
の本体の上面には、原稿台10および操作パネル(図示
しない)が設けられ、複写機1の本体の内部に画像読み
取り部11、画像形成部12および画像処理部13が設
けられた構成である。原稿台10の上面には、この原稿
台11に対して開閉可能な状態で支持され、原稿台10
に対して所定の位置関係をもって両面自動原稿送り装置
(RADF:Recirculating Automatic Document Feede
r)14が装着されている。
【0038】さらに、両面自動原稿送り装置14は、ま
ず、原稿の一方の面が原稿台10の所定位置において画
像読み取り部11に対向するよう原稿を搬送し、この一
方の面についての画像読み取りが終了した後に、他方の
面が原稿台10の所定位置において画像読み取り部11
に対向するよう原稿を反転して原稿台10に向かって搬
送するようになっている。そして、両面自動原稿送り装
置14は、1枚の原稿について両面の画像読み取りが終
了した後にこの原稿を排出し、次の原稿についての両面
搬送動作を実行する。以上の原稿の搬送および表裏反転
の動作は、複写機全体の動作に関連して制御されるもの
である。
【0039】画像読み取り部11は、両面自動原稿送り
装置14によって原稿台10上に搬送されてきた原稿の
画像を読み取るために、原稿台10の下方に配置されて
いる。画像読み取り部11は、原稿台10の下面に沿っ
て平行に往復移動する原稿走査体112と、光学レンズ
115と、光電変換素子であるCCDラインセンサ11
6とを有している。
【0040】前記原稿走査体112は、第1の走査ユニ
ット113と第2の走査ユニット114とから構成され
ている。第1の走査ユニット113は原稿画像表面を露
光する露光ランプと、原稿からの反射光像を所定の方向
に向かって偏向する第1ミラーとを有し、原稿台10の
下面に対して一定の距離を保ちながら所定の走査速度で
平行に往復移動するものである。第2の走査ユニット1
14は、第1の走査ユニット113の第1ミラーによっ
て偏向された原稿からの反射光像をさらに所定の方向に
向かって偏向する第2および第3ミラーを有し、第1の
走査ユニット113と一定の速度関係を保って平行に往
復移動する。
【0041】光学レンズ115は、第2の走査ユニット
の第3ミラーによって偏向された、原稿からの反射光像
を縮小し、縮小された光像をCCDラインセンサ116
上の所定位置に結像させるものである。
【0042】CCDラインセンサ116は、結像された
光像を順次光電変換して電気信号として出力するもので
ある。CCDラインセンサ116は、白黒画像あるいは
カラー画像を読み取り、R(赤)、G(緑)、B(青)
の各色成分に色分解したラインデータを出力することが
できる3ラインのカラーCCDである。このCCDライ
ンセンサ116によって電気信号に変換された原稿画像
情報は、さらに、後述する認識部31、調整パターン付
加部33、画像補正部32などを含む画像処理部13に
転送されて所定の画像データ処理が施される。
【0043】次に、画像形成部12の構成、および画像
形成部12に係わる各部の構成について説明する。
【0044】画像形成部12の下方には、記録シートを
入れておくトレイ内に積載収容されている記録シート5
を1枚ずつ分離して画像形成部12に向かって供給する
給紙機構15が設けられている。そして1枚ずつ分離供
給される記録シート5は、画像形成部12の手前に配置
された一対のレジストローラ212によってタイミング
が制御されて画像形成部12に搬送される。さらに、片
面に画像が形成された記録シート5は、画像形成部12
の画像形成にタイミングを合わせて画像形成部12に再
び供給搬送される。
【0045】画像形成部12の下方には、転写搬送ベル
ト機構16が配置されている。転写搬送ベルト機構16
は、駆動ローラ214と従動ローラ215との間に略平
行に伸びるように張架された転写搬送ベルト216に記
録シート5を静電吸着させて搬送する構成となってい
る。
【0046】さらに、記録シート搬送路における転写搬
送ベルト機構16の下流側には、記録シート5上に転写
形成されたトナー像を記録シート5上に定着させるため
の定着装置17が配置されている。この定着装置17の
一対の定着ローラ間におけるニップ部を通過した記録シ
ート5は、搬送方向切換ゲート218を経て、排出ロー
ラ219によって複写機1の外壁に取り付けられている
排紙トレイ220上に排出される。
【0047】搬送方向切換ゲート218は、定着後の記
録シート5の搬送経路を、複写機1の外へ記録シート5
を排出する経路と、画像形成部12に向かって記録シー
ト5を再供給する経路との間で選択的に切換えるもので
ある。搬送方向切換ゲート218によって、再び画像形
成部12に向かって搬送方向が切換えられた記録シート
5は、スイッチバック搬送経路221を介して表裏反転
された後、画像形成部12へと再度供給される。
【0048】また、画像形成部12における転写搬送ベ
ルト216の上方には、転写搬送ベルト216に近接し
て、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),
K(ブラック)によって画像をそれぞれ形成する、第1
の画像形成ステーションPa、第2の画像形成ステーシ
ョンPb、第3の画像形成ステーションPc、および第
4の画像形成ステーションPdが、記録シート搬送経路
上流側から並設されている。
【0049】転写搬送ベルト216は駆動ローラ214
によって、図1において矢符Zで示す方向に摩擦駆動さ
れ、前述したように給紙機構15を通じて給送される記
録シート5を把持し、記録シート5を画像形成ステーシ
ョンPa〜Pdへと順次搬送する。
【0050】各画像ステーションPa〜Pdは、実質的
に同一の構成を有している。各画像ステーションPa,
Pb,Pc,Pdは、図1に示す矢符F方向に回転駆動
される感光体ドラム222a,222b,222c,2
22dをそれぞれ含んでいる。
【0051】各感光体ドラム222a〜222dの周辺
には、感光体ドラム222a〜222dをそれぞれ一様
に帯電する帯電器223a,223b,223c,22
3dと、感光体ドラム222a〜222d上に形成され
た静電潜像をそれぞれ現像する現像装置224a,22
4b,224c,224dと、現像された感光体ドラム
222a〜222d上のトナー像を記録シート5へ転写
する転写用放電器225a,225b,225c,22
5dと、感光体ドラム222a〜222d上に残留する
トナーを除去するクリーニング装置226a,226
b,226c,226dとが、各感光体ドラム222a
〜222dの回転方向に沿って順次配置されている。
【0052】また、各感光体ドラム222a〜222d
の上方には、レーザビームスキャナユニット227a,
227b,227c,227dがそれぞれ設けられてい
る。レーザビームスキャナユニット227a〜227d
は、画像データに応じて変調されたドット光を発する半
導体レーザ素子(図示せず)、半導体レーザ素子からの
レーザビームを主走査方向に偏向させるためのポリゴン
ミラー(偏向装置)240a,240b,240c,2
40dと、ポリゴンミラー240a〜240dによって
偏向されたレーザビームを感光体ドラム222a〜22
2d表面に結像させるためのfθレンズ241a,24
1b,241c,241dやミラー242a,242
b,242c,242d,243a,243b,243
c,243dなどから構成されている。
【0053】レーザビームスキャナ227aにはカラー
原稿画像の黒色成分像に対応する画素信号が、レーザビ
ームスキャナ227bにはカラー原稿画像のシアン色成
分像に対応する画素信号が、レーザビームスキャナ22
7cにはカラー原稿画像のマゼンタ色成分像に対応する
画素信号が、そして、レーザビームスキャナ227dに
はカラー原稿画像のイエロー色成分像に対応する画素信
号がそれぞれ入力される。
【0054】これによって色変換された原稿画像情報に
対応する静電潜像が各感光体ドラム222a〜222d
上に形成される。そして、現像装置224aには黒色の
トナーが、現像装置224bにはシアン色のトナーが、
現像装置224cにはマゼンタ色のトナーが、現像装置
224dにはイエロー色のトナーがそれぞれ収容されて
おり、感光体ドラム222a〜222d上の静電潜像
は、これら各色のトナーによって現像される。これによ
って、画像形成部12で色変換された原稿画像情報が各
色のトナー像として再現される。
【0055】また、第1の画像形成ステーションPaと
給紙機構15との間には記録シート吸着用(ブラシ)帯
電器228が設けられており、この吸着用帯電器228
は転写搬送ベルト216の表面を帯電させ、給紙機構1
5から供給された記録シート5は、転写搬送ベルト21
6上に確実に吸着させた状態で第1の画像形成ステーシ
ョンPaから第4の画像形成ステーションPdの間をズ
レることなく搬送される。
【0056】一方、第4の画像形成ステーションPdと
定着装置17との間で駆動ローラ214のほぼ真上部に
は除電器229が設けられている。この除電器229に
は、搬送ベルト216に静電吸着されている記録シート
5を転写搬送ベルト216から分離するための交流電流
が印加されている。
【0057】上記構成デジタルカラー複写機1において
は、記録シート5としてカットシート状の紙が使用され
る。この記録シート5は、給紙カセットから送り出され
て給紙機構15の給紙搬送経路のガイド内に供給される
と、その記録シート5の先端部分がセンサ(図示せず)
によって検知され、このセンサから出力される検知信号
に基づいて一対のレジストローラ212によって一旦停
止される。
【0058】そして、記録シート5は各画像ステーショ
ンPa〜Pdとタイミングをとって図1の矢符Zの方向
に回転している転写搬送ベルト216上に送られる。こ
のとき転写搬送ベルト216には前述したように吸着用
帯電器228によって所定の帯電が施されているので、
記録シート5は、各画像ステーションPa〜Pdを通過
する間、安定して搬送供給される。
【0059】各画像ステーションPa〜Pdにおいて
は、各色のトナー像が、それぞれ形成され、転写搬送ベ
ルト216によって静電吸着されて搬送される記録シー
ト5の支持面上で重ね合わされる。第4の画像ステーシ
ョンPdによる画像の転写が終了すると、記録シート5
は、その先端部分から順次、除電用放電器によって転写
搬送ベルト216上から剥離され、定着装置17へと導
かれる。最後に、定着装置17によってトナー画像が定
着された記録シート5は、記録シート排出口(図示せ
ず)から排紙トレイ220上へと排出される。
【0060】なお、上述の説明ではレーザビームスキャ
ナユニット227a〜227dによって、レーザビーム
を走査して露光することによって、感光体への光書き込
みを行っているが、レーザビームスキャナユニットの代
わりに、発光ダイオードアレイと結像レンズアレイから
なる書き込み光学系(LEDヘッド)を用いてもよい。
LEDヘッドはレーザビームスキャナユニットに比べ、
サイズも小さく、また可動部分がなく無音であるので、
複数個の光書き込みユニットを必要とするタンデム方式
のデジタルカラー複写機などの画像形成装置では、好適
に用いることができる。
【0061】次に、上記デジタルカラー複写機1による
画像形成において、各画像形成ステーションPa〜Pd
によって記録シート5に転写する各色のトナー像の記録
シート5上でのズレの調整(以下では「レジスト調整」
という)について説明する。図2は、レジスト調整を行
う際におけるデジタルカラー複写機1の各部間の関係を
示す図である。なお、図2では、画像データを白抜きの
矢印で示している。
【0062】一般の原稿の複写を行う場合は、画像読み
取り部11によって原稿が読み取られ、画像データが生
成されると、その画像データは画像処理部13における
認識部31に送られる。認識部31では、本デジタルカ
ラー複写機1に付与されたレジスト調整用の調整パター
ンがその原稿に存在するか否かと、調整パターンの位置
を認識する。一般の原稿には、調整パターンは存在しな
いため、認識部31では調整パターンなしと認識する。
この場合、画像データのうち画像領域内にある画像デー
タは適宜補正などが施されて画像形成部12に送られ
る。また、画像形成部12には、画像処理部13の調整
パターン付加部33に記憶された所定の調整パターンの
データも送られる。画像形成部12では、送られた画像
データおよび調整パターンのデータに基づいて予め定め
られているレジスト補正データ32bによって画像デー
タに補正を加えて露光、現像および転写などを行い、記
録シート5上に原稿に基づく画像と調整パターン4とを
記録して出力する。記録シート5に形成される調整パタ
ーン4の一例を図3に示す。
【0063】ここで、出力された画像を原稿(複写原
稿)として、再度画像形成を行う場合がある。この場
合、画像読み取り部11によって前記複写原稿が読み取
られ、画像データが生成されると、その画像データが画
像処理部13における認識部31に送られる。この画像
データは複写原稿に基づくものであるため、この画像デ
ータには調整パターンのデータが含まれていることにな
る。したがって、認識部31では調整パターン4ありと
認識する。この場合、画像データのうち記録シート5の
画像領域内にあたる画像データは調整パターン4のない
原稿を複写するときと同様に適宜補正などが施されて画
像形成部12に送られるとともに、画像領域外の調整パ
ターン4に相当するパターンデータは画像補正部32の
演算部32aへ送られる。
【0064】演算部32aでは、調整パターン4に相当
するパターンデータを利用して、演算によって色ズレを
算出する。この色ズレは、複写原稿が形成されたときに
画像形成部12によって生じたものである。そして、算
出した色ズレに基づいて予め設定されているレジスト補
正データ32bを修正し、そのレジスト補正データ32
bを画像形成部12に送る。また、調整パターン付加部
33からの調整パターンのデータが同様に画像形成部1
2に送られる。
【0065】画像形成部12では、送られた画像データ
および調整パターンのデータに基づいて、今度は修正さ
れたレジスト補正データ32bによる補正を加えて感光
体222a〜222dの露光、現像、記録シート5への
転写などを行い、記録シート5上に原稿に基づく画像
と、記録シート5上の前記画像が形成される領域外に調
整パターン4とを記録して出力する。これによって、複
写原稿に生じていた色ズレが修正されることになる。
【0066】上記調整パターン4、および調整パターン
4に基づく色ズレの算出方法について図3から図8に基
づいて説明する。
【0067】図3に示すように、調整パターン4は記録
シート5の主走査方向a(図3の縦方向)および副走査
方向b(図3の横方向)のそれぞれの余白部7に形成さ
れる。この余白部は、一般に記録シートの周囲に設けら
れており、上下左右ともに2〜3mm程度の幅がある。
通常、この余白部7には画像は形成されない。この余白
部7のことを画像領域外という。
【0068】調整パターン4の、主走査方向aにおける
主走査開始側のパターンをPT1(K1,C1,M2,
Y1,K1′)、主走査終了側のパターンをPT2(K
2,C2,M2,Y2,K2′)、主走査方向における
副走査開始側のパターンをPT3(K3,C3,M3,
Y3,K3′)、副走査終了側のパターンをPT4(K
4,C4,M4,Y4,K4′)とする。これらのパタ
ーンPT1,PT2,PT3,PT4は、画像要素であ
るC,M,Y,Kの色をを少なくとも含む。なお、C,
M,Y,Kは、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー、
ブラックの各色のパターンを示しており、本実施形態で
は、各パターンPT1,PT2,PT3,PT4におい
てC,M,Y,Kの1画素が一列に並んでいる。
【0069】調整パターン4の各パターンPT1,PT
2,PT3,PT4は、人の目には認識されにくいもの
であることが好ましい。したがって、各パターンPT
1,PT2,PT3,PT4は連続しない単独のドッ
ト、特に1画素分程度のドットであることが好ましい。
1画素の寸法は、たとえば画像形成の解像度が600d
piの場合には42.3μm程度である。
【0070】また、各パターンPT1,PT2,PT
3,PT4には、少なくとも1色について2つのパター
ンを含んでいることが好ましい。本実施形態ではブラッ
クを2つ含むようにしている。そして、これら2つのパ
ターンの間に他のパターンが形成される。この2つのパ
ターン(以下、基準パターンという。)は、画像形成時
や複写原稿の読み取り時における記録シートの傾きの影
響を除去するために含められている。
【0071】図4を参照して、各画像要素のズレの補正
について説明する。図4では、調整パターン4のパター
ンPT1についてのズレを示している。図4に示すよう
に、記録シート5が角度θ傾いた状態で画像形成される
か、または読み取られた場合には、基準パターンに対す
る各色のパターンのズレは、基準パターンであるK1と
K1′とを通る直線と各色のパターンとの距離として表
される。
【0072】たとえば、X−Y座標上において、K1の
中心が座標(Xk1,Yk1)に、K1′の中心が座標
(Xk1′,Yk1′)に位置し、M1の中心が座標
(Xm1,Ym1)に位置していた場合において、基準
パターンに対するM1のズレΔM1を算出する場合を考
える。このとき、記録シートの傾きθは、 θ=arctan((Yk1′−Yk1)/(Xk1′−Xk
1)) となり、ΔM1は、 ΔM1=(Xm1−Xk1)sin(−θ)+(Ym1−
Yk1)cos(−θ) となる。
【0073】同様にしてC1,Y1の基準パターンに対
するズレΔC1,ΔY1も求めることができる。これに
よって、記録シート5の傾きを考慮して各色間の色ズレ
を求めることができる。
【0074】なお、上記の方法以外にも記録シート5の
傾きの影響を除去することはできる。たとえば、パター
ンPT1,PT2の傾きは、パターンPT3およびPT
4における所定の色、たとえばパターンPT3のK3と
パターンPT4のK4など、に基づいて算出することも
できる。同様に、パターンPT3,PT4の傾きは、パ
ターンPT1およびPT2における所定の色、たとえ
ば、たとえばパターンPT1のK1とパターンPT2の
K2など、に基づいて算出することもできる。
【0075】調整パターン4の各パターンPT1,PT
2,PT3,PT4の位置、および各パターンPT1,
PT2,PT3,PT4について上記のようにして求め
られたズレは、次のようにして色ズレの補正に用いられ
る。まず、PT1における各色のズレは、主走査の開始
位置のズレを示すことになる。したがって、PT1にお
ける各色のズレに基づいて主走査方向aの開始位置を補
正することができる。
【0076】パターンPT2は、図5に示すようにパタ
ーンPT1との距離によって各色の主走査方向aの長さ
(LK1−2,LC1−2,LM1−2,LY1−2)
のズレを示すことになる。LK1−2は、パターンPT
1のK1とパターンPT2のK2との間の距離、LC1
−2は、パターンPT1のC1とパターンPT2のC2
との距離、LM1−2は、パターンPT1のM1とパタ
ーンPT2のM2との距離、LY1−2は、パターンP
T1のY1とパターンPT2のY2との距離を示す。し
たがって、パターンPT1と、パターンPT2との距離
に基づいて各色の主走査方向aの長さを補正することが
できる。
【0077】パターンPT3における各色のズレは、副
走査の開始位置のズレを示すことになる。したがって、
パターンPT3における各色のズレに基づいて副走査の
開始位置を補正することができる。そのためには、感光
体ドラム222a〜222dへの露光開始のタイミング
を調整すればよい。
【0078】パターンPT4は、パターンPT2の場合
と同様に、パターンPT3との距離によって各色の副走
査方向の長さのズレを示すことになる。したがって、パ
ターンPT3とパターンPT4との距離に基づいて各色
の副走査の長さを補正することができる。
【0079】上記のように各画像要素が微小なドット
(1画素)からなる調整パターン4では、このパターン
を読み取る際に読み取りを失敗する可能性がある。そこ
で、各画像要素について上記のようなドットを複数個形
成して1つのパターンを構成することが好ましい。この
ような構成の調整パターンとしては、たとえば、図6に
示すようなパターンが考えられる。図6に示すパターン
は、図3に示した各色のパターン(1画素)を中心とし
て、主走査方向aおよび副走査方向bにそれぞれ前後に
連続しないように2つのドットを追加し、5つのドット
で1つのパターンを構成するものである。中心のドット
と周囲の各ドットとの距離は、たとえば1mm程度とす
ることができる。
【0080】このように、複数のドットから成る調整パ
ターンを用いた場合では、各パターンの読み取り時にパ
ターンを構成するドットの一部を読み取り損ねたときで
も、そのドットの位置を推定することができる。なお、
このように複数個のドットによって1つのパターンを構
成する場合、各ドットごとにズレを算出し、そのズレの
平均からパターンのズレを求めてもよいが、所定の1つ
のドット(たとえば中心のドット)のみを用いてパター
ンのズレを算出することもできる。1つのドットを用い
る方が、計算が少なくなる。この場合では、ズレの算出
に利用するドット以外のドットは、ズレの算出に利用す
るドットを読み取り損ねた場合に、そのドットの位置を
推定するために用いられる。
【0081】以上のようなデジタルカラー複写機1によ
る画像形成動作について図7に示すフローチャートを参
照して説明する。画像形成動作が開始されると、まずス
テップs1で、画像読み取り部11によって原稿を読み
取る。次にステップs2に進み、認識部31によって調
整パターン4の有無を認識する。ここで、画像形成領域
外に調整パターン4が存在するかが判断され、YESの
場合、つまり画像形成領域外に調整パターン4が存在す
るとステップs3に進む。
【0082】ステップs3では、調整パターン4のパタ
ーンPT3およびパターンPT4によって各色の基準色
に対する副走査方向bのズレを算出する。次に、ステッ
プs4に進み、調整パターン4のパターンPT1および
パターンPT2によって各色の基準色に対する主走査方
向aのズレを算出する。次に、ステップs5に進み、ス
テップs3およびステップs4において算出されたズレ
に基づいて、各色のレジスト補正データを更新する。ス
テップs6に進み、ステップs5において更新したレジ
スト補正データ32bに基づいて画像を形成し、これと
同時に調整パターン4の付加を行う。
【0083】一方、ステップs2で、NOの場合、つま
り調整パターン4がないと認識されると、ステップs6
に進み、その時点で設定されているレジスト補正データ
32bに基づいて通常の画像形成を行うとともに、出力
する画像に調整パターン4を付加する。
【0084】なお、デジタルカラー複写機1が、いわゆ
る「コピーtoコピー」モードを備えたものである場合
には、図8のフローチャートに示した動作を行うことが
好ましい。図8のフローチャートでは、ステップs1〜
ステップs6までの各ステップは前記図7に示すフロー
チャートとそれぞれ同一であるので説明を省略する。こ
こで、「コピーtoコピー」モードとは、複写機などに
よって作成された複製原稿を原稿として画像形成を行う
場合に、画像の再現性の向上を図るために選択するモー
ドである。
【0085】このモードでは、γ特性などの画像処理が
複製原稿に適したものとして設定されているモードであ
る。オリジナル原稿を読み取った場合と、オリジナル原
稿をコピーした複製原稿を再度読み取った場合とでは、
特にハイライト部分での読み取り値が異なり、複製物で
はハイライトの部分がオリジナル原稿を読み取った場合
に比べて明るい値となりやすい。そして、カラー画像の
形成においては、明るさの違いだけでなく色が異なって
しまうことになる。また、通常の処理で複製原稿を繰返
すと、色合いの変化が累積されることになる。これを避
けるために、原稿がオリジナルか複製物かに応じてモー
ドを切換え、入出力テーブルを偏向して画像データを補
正するようになっている。これによって、複製原稿に基
づいた画像形成を行う場合の出力画像をオリジナルの原
稿に近づけることができる。
【0086】デジタルカラー複写機1が、この「コピー
toコピー」モードを備えている場合では、デジタルカ
ラー複写機1によって出力された画像、すなわち調整パ
ターンが記録された画像が複製原稿として用いられる場
合には、通常、「コピーtoコピー」モードが選択され
ることになる。したがって、「コピーtoコピー」モー
ドが選択されている場合にのみ図7に示すステップs2
からステップs5の処理を行えばよく、「コピーtoコ
ピー」モードが選択されていない場合には、これらの処
理を省略して処理の簡素化を図ることが好ましい。その
ために、ステップs1′として、「コピーtoコピー」
モードが選択されているか否かを判別するステップを、
図7のフローチャートのステップs1とステップs2と
の間に設け、図8に示すようなフローチャートに沿った
画像形成動作を行う。これによって、ステップs1で、
YESの場合、つまり「コピーtoコピー」モードが選
択されているとステップs2に進み。ステップs1で、
NOの場合、つまり「コピーtoコピー」モード選択さ
れていない場合は、ステップs6に進む。したがって、
調整パターンが付加されていない原稿を用いるモードで
は、不必要な補正データの調整を省略できる。
【0087】以上のように、デジタルカラー複写機1
は、画像形成時に人間の目では認識しにくい調整パター
ンを形成する画像の余白部に形成しておき、画像読み取
り時には調整パターンの有無を判別するとともに、調整
パターンが存在する場合にはその位置関係に基づいて画
像形成条件を補正し、色ズレを修正するので、色ズレを
修正するための特別な処理を行うことなく、色ズレを自
動的に修正することができる。
【0088】次に、本発明の他の実施形態の画像形成装
置としてのデジタルカラー複写機2について図9を参照
して説明する。図9は、デジタルカラー複写機2の断面
図である。本実施形態のデジタルカラー複写機2は、画
像処理部23を除く構成は、前記実施形態のデジタルカ
ラー複写機1と同様であり、同様な部分には同一の参照
符を付し、その説明を省略する。複写機2の画像処理部
23は、認識部31、演算部およびレジスト補正データ
を含む画像補正部32、調整パターン付加部33、装置
の固有情報を付加する固有情報付加部34、および調整
回数データ付加部35を含み構成される。上記デジタル
カラー複写機2の画像形成において、各画像形成ステー
ションPa〜Pdによって記録シート5に転写する各色
のトナー像の記録シート5上でのレジスト調整について
説明する。図10は、レジスト調整を行う際におけるデ
ジタルカラー複写機2の各部間の関係を示す図である。
なお、図10では、画像データを白抜きの矢印で示して
いる。
【0089】一般の原稿の複写を行う場合は、画像読み
取り部11によって原稿が読み取られ、画像データが生
成されると、その画像データは画像処理部23における
認識部31に送られる。認識部31では、本デジタルカ
ラー複写機2に付与されたレジスト調整用の調整パター
ンがその原稿に存在するか否かと、本デジタルカラー複
写機2によって付加される装置の固有情報である製造番
号を意味する画像が本装置のものと一致するか否かと、
本デジタルカラー複写機2によってされる調整回数を意
味する画像情報が本装置に記憶されている調整回数と一
致するか否か、とを認識する。
【0090】一般の原稿には、調整パターン、装置の固
有情報および調整回数の情報は存在しないため、認識部
31では調整パターン、装置の固有情報および調整回数
の情報はなしと認識する。この場合、画像データのうち
画像領域内にある画像データは適宜補正などが施されて
画像形成部12に送られる。画像形成部12には、画像
処理部23の調整パターン付加部33に記憶された所定
の調整パターンと、装置の固有情報付加部34によっ
て、たとえば製造番号を意味する画像データと、装置の
調整回数データ付加部35によって、レジスト補正デー
タを調整した調整回数を意味する画像データも送られ
る。
【0091】図11は、本実施形態のデジタルカラー複
写機2によって、記録シート5に形成される調整パター
ン4a、装置の固有情報を意味する画像18および調整
回数を意味する画像19を示す図である。本実施形態の
調整パターン4aは、図3に示す前記実施形態の調整パ
ターン4とは同様なものであり、同一の部分には同一の
参照符を付し説明を省略する。装置の固有情報を意味す
る画像18および調整回数を意味する画像19は記録シ
ート5の走査主走査開始側の余白部7に形成され、ま
た、装置の固有情報および調整回数を意味する画像18
および19として記号や数値を用いている。本実施形態
のデジタルカラー複写機2では、装置の固有情報や調整
回数を意味する画像として記号や数値を用いているが、
これらを暗号化したものを用いてもよいし、またバーコ
ードなどにして用いてもよい。また、装置の固有情報お
よび調整回数を意味する画像18および19は、余白部
7のどの位置に形成されてもよい。
【0092】装置の固有情報を意味する画像としては、
たとえば紙幣や有価証券などの特定画像の偽造防止のた
めに追跡情報として付加される追跡情報画像パターンを
利用してもよい。情報追跡パターンの付加装置は、通常
のカラー画像形成装置では装着が務図づけられており、
ほとんどのカラー画像形成装置には装備されている。本
実施形態では、この追跡情報画像パターン装置は図示し
ていないが、装置の固有情報付加部34を追跡情報画像
パターン付加部としてもよい。この場合、追跡情報画像
パターンは画像領域内に識別しにくいように付加され
る。画像形成部12では送られてきた画像データ、装置
の固有情報、調整回数に基づいて予め定められるレジス
ト補正データ32bによって補正を加えて感光体222
a〜222dの露光、現像および記録シート5への転写
を行って、記録シート5上に原稿に基づく画像と調整パ
ターン4aと装置の固有情報を意味する画像18と調整
回数を意味する画像19とを記録して出力する。本実施
形態では、装置の固有情報18として装置の製造番号を
用いている。
【0093】ここで、出力された複製原稿を原稿とし
て、再度画像形成を行う場合がある。この場合、画像読
み取り部11によって原稿が読み取られ、画像データが
生成されると、画像データが画像処理部23の認識部3
1に送られる。この画像データは複写原稿に基づくもの
であるため、この画像データには調整パターンのデー
タ、装置の固有情報および調整回数が含まれることにな
る。したがって、認識部31では調整パターン4aがあ
ることを認識すると、装置の固有情報と調整回数が装置
に記憶されているものと比較する。ここで、一致すると
認識された場合、画像データのうちが像領域内にあたる
画像データは上記と同様に適宜補正が施されて画像形成
部12に送られるとともに、画像領域外の調整パターン
4aに相当するパターンデータは画像補正部32に送ら
れ、調整回数データ付加部35へは調整回数を1つ増加
して記憶するように信号が送られる。画像補正部32の
演算部32aでは、調整パターン4aに相当するパター
ンデータを利用して、演算によって色ズレを算出する。
この色ズレは、複写原稿が形成されたときに画像形成部
12によって生じたものである。そして、算出した色ズ
レに基づいて予め定められるレジスト補正データ32b
を修正し、そのレジスト補正データ32bを画像形成部
12に送る。また、調整パターン付加部33からの調整
パターン4aと、装置の固有情報を意味する画像18
と、調整回数を意味する画像19とが同時に記録シート
5の余白部7に付加される。
【0094】画像形成部12では、送られてきた画像デ
ータ、調整パターンのデータ、装置の固有情報のデータ
および調整回数のデータに基づいて、修正されたレジス
ト補正データ32bによって補正を加えて露光、現像、
および転写を行って、記録シート上に原稿に基づく画像
と調整パターン4aと装置の固有情報と調整回数とを意
味する画像18,19とを記録して出力する。これによ
って、複写原稿に生じていた色ズレが修正されることに
なる。上記調整パターンに基づく色ズレの修正方法は、
前記実施形態と同様にして行われるので、その説明は省
略する。また、調整パターンは、図6に示すような、各
画像要素ごとに複数の画素からなるパターンを用いても
よい。
【0095】次に、デジタルカラー複写機2の画像形成
動作について、図12のフローチャートを参照して説明
する。画像形成動作が開始されると、まずステップs1
1で、画像読み取り部11によって原稿を読み取る。次
にステップs12に進み、認識部31によって調整パタ
ーン4aの有無を認識する。ここで、画像形成領域外に
調整パターン4aが存在するかが判断され、画像形成領
域外に調整パターン4aが存在するとステップs13に
進む。
【0096】ステップs13では、読み取った製造番号
が本装置の製造番号と一致するかを判断する。ここで、
製造番号が一致する場合、ステップs14に進む。ステ
ップs14では読み取った調整回数が装置に記憶されて
いる調整回数が一致するかを判断する。ここで、YES
の場合、つまり調整回数が一致する場合、ステップs1
5に進む。
【0097】ステップs15では、パターンPT3およ
びパターンPT4によって各色の基準色に対する副走査
方向bのズレを算出する。次に、ステップs16に進
み、パターンPT1およびパターンPT2によって各色
の基準色に対する主走査方向aのズレを算出する。次
に、ステップs17に進み、ステップs15およびステ
ップs16において算出されたズレに基づいて、各色の
レジスト補正データを更新する。次に、ステップs18
に進み、調整回数のデータを更新する。次に、ステップ
s19に進み、ステップs18において更新したレジス
ト補正データ32bに基づいて画像を形成し、これと同
時に調整パターン4a、製造番号および調整回数を意味
する画像18,19を付加する。
【0098】一方、ステップs12で、NOの場合、つ
まり調整パターンなしと認識されると、ステップs19
に進み、その時点で設定されているレジスト補正データ
に基づいて通常の画像形成を行うとともに、出力する画
像に調整パターン4a、装置の固有情報および調整回数
を意味する画像18,19を付加する。また、ステップ
s13で、NOの場合、つまり読み取った装置の製造番
号が本装置の製造番号と一致しない場合、または、製造
番号がない場合は、ステップs19に進み、その時点で
設定されているレジスト補正データ32bに基づいて通
常の画像形成を行うとともに、出力する画像に調整パタ
ーン4a、装置の固有情報および調整回数を意味する画
像18,19を付加する。また、ステップs14で、N
Oの場合、つまり読み取った調整回数と装置に記憶され
ている調整回数とが一致しない場合、ステップs19に
進み、その時点で設定されているレジスト補正データに
基づいて通常の画像形成を行うとともに、出力する画像
に調整パターン4a、製造番号および調整回数を意味す
る画像18,19を付加する。
【0099】以上のように、本実施形態のデジタルカラ
ー複写機2では、複写物に付加された装置の固有情報と
調整回数の情報を読み取ることによって、その複写物が
現在動作させて使用しているデジタルカラー複写機2に
対して、一番新しい調整パターンが付加されているかを
判断して、確実な補正を行うことができる。
【0100】
【発明の効果】本発明によれば、通常の画像形成時に、
出力される画像形成物の画像領域外に画像要素(シア
ン、マゼンタ、イエロー、ブラック)ごとに形成された
パターン画像が付加される。画像読み取り部によって読
み取られる原稿画像に前記調整パターンが存在する場合
には、調整パターンの位置を認識し、画像補正部によっ
て画像要素同士のズレを修正するための補正データを調
整するので、パターン画像が形成された画像形成物を原
稿として複写するときに、パターン画像が読み取られ、
自動的に画像のズレを補正するための補正データが調整
されることによって、特に定期的な画像のズレを調整す
る特別な調整作業を行わなくても、経時的な変化によっ
て発生する画像のズレなどが調整される。したがって、
良好な画像形成を維持でき、またサービスマンなどによ
る画像のズレの調整作業を行う必要がなく調整コストを
削減できる。また、調整パターンは複写物の画像が形成
される画像領域の外側(余白部)に形成されるので、複
写された画像に影響がない。また、画像形成装置内に原
稿画像を読み取る画像読み取り部をそなえるので、画像
のズレなどを検出する手段を別途必要としないために画
像形成装置を低価格で供給することができる。
【0101】また本発明によれば、補正データを調整し
た調整回数を記憶し、また、通常の画像形成時に、前記
調整回数を意味する画像を出力される画像形成物(複写
物)に付加する。また、複写物を読み取ったときに付加
された調整回数のデータと調整回数データ付加部に記憶
された調整回数とを比較することによって、読み取った
複写物に付加されている調整パターンが、使用してもよ
いものである場合、つまり原稿に付加された調整回数
と、調整回数データ付加部に記憶される調整回数が一致
するときは画像の補正データの調整を実行させることに
よって、補正ミスを防ぐことができる。一方、調整回数
が一致しない場合は、古いデータもしくは、他の画像形
成装置によって出力されたデータであるかもしれないた
め補正データの調整は実行されない。
【0102】また本発明によれば、通常の画像形成時
に、出力される画像形成物に装置の固有情報を付加す
る。また、複写物を読み取った時に付加された装置の固
有情報が装置の固有情報と一致する場合にだけ画像のズ
レを補正するための補正データが調整される。したがっ
て、同様な構成を持つ画像形成装置によって形成された
複写物を原稿として用いる場合には誤った補正がされて
しまうことがない。
【0103】また本発明によれば、複写物に付加された
装置の固有情報と調整回数の情報を読み取るので、複写
物が現在動作させて使用している画像形成装置で出力さ
れたものか否かと、その複写物が現在動作させて使用し
ている画像形成装置に対して一番新しい調整パターンが
付加されているかを判断でき、確実な補正を行うことが
できる。
【0104】また本発明によれば、装置の固有情報を意
味する画像として、特定画像の偽造防止のために画像に
付加される追跡画像を用いるので、装置の固有情報を意
味する画像を画像領域の中に識別し難いように付加する
ことができる。また、通常のカラーの画像形成装置に
は、この追跡画像を付加する手段を装備しているため、
新たに画像形成装置を識別する装置の固有データを記憶
し付加する必要がない。
【0105】また本発明によれば、装置の固有情報を意
味する画像を、装置の製造ナンバーを意味する画像とす
るので、異なる画像形成装置で作成された複写画像によ
って、誤って補正データが調整されてしまうことを防止
することができる。また、この固有情報を意味する画像
は、複写物の画像が形成される記録シートの画像領域外
(余白部)に形成されるので、複写された画像に影響が
ない。
【0106】また本発明によれば、記録シートの画像領
域外に付加される調整パターンが、人間の目に対して視
認性が低く(見えにくく)なるように形成されるので、
通常ではほとんど気が付かないので、付加されていても
問題となりにくい。
【0107】また本発明によれば、前記調整パターンを
不連続のパターン画像とするので、単純に見た場合に
は、パターンと見分けられず視認性を低くすることがで
きる。
【0108】また本発明によれば、前記調整パターンを
1画素程度の点画像とするので、視認性を低くすること
ができる。
【0109】また本発明によれば、パターン画像を構成
する点画像のうちの一部の点画像を読み取り損ねた場合
でも、他の点画像によって補うことができ、画像を確実
に補正することができる。
【0110】また本発明によれば、画像領域外に形成さ
れるパターン画像の有無を判別するので、画像領域外に
調整用のパターンがある場合のみ補正データによって調
整を行い、調整パターンが付加されていない原稿のとき
は無駄な補正動作を省略できる。
【0111】また本発明によれば、記録シートの搬送方
向と平行に連なって形成された、前記画像領域外の調整
パターンを用いるので、主走査方向の補正データを調整
することができ、色ズレのない良好な画像形成を維持で
きる。
【0112】また本発明によれば、記録シートの搬送方
向と直角に連なって形成された、前記画像領域外の調整
パターンを用いるので、副走査方向の補正データを調整
することができ、色ズレのない良好な画像形成を維持で
きる。
【0113】また本発明によれば、複写物を原稿とした
場合に選択されるべきモードを有し、このモードが選択
されたときだけ補正データの調整を実行し、その他のモ
ードでは実行しないようにすることができ、調整パター
ンが付加されていない原稿を用いるモードでは、不必要
な補正データの調整を省略できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のデジタルカラー複写機
1の断面図である。
【図2】図1のデジタルカラー複写機1のレジスト調整
を行う際における各部間の関係を示す図である。
【図3】デジタルカラー複写機1によって記録シートに
付加される調整パターン4の一例を示す図である。
【図4】デジタルカラー複写機1の色ズレの補正方法を
示す図である。
【図5】主走査方向の色ズレの調整方法を示す図であ
る。
【図6】デジタルカラー複写機1によって記録シート5
に付加される調整パターン4の他の例を示す図である。
【図7】デジタルカラー複写機1の画像形成動作を示す
フローチャートである。
【図8】複写物を原稿として複写する場合のモードを備
えるデジタルカラー複写機1の画像形成動作を示すフロ
ーチャートである。
【図9】本発明の他の実施の形態のデジタルカラー複写
機2の断面図である。
【図10】図9のデジタルカラー複写機2のレジスト調
整を行う際における各部間の関係を示す図である。
【図11】デジタルカラー複写機2によって記録シート
5に付加される調整パターン4a、装置の固有情報を意
味する画像18および調整回数を意味する画像19の一
例を示す図である。
【図12】デジタルカラー複写機2の画像形成動作を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1,2 デジタルカラー複写機 4,4a 調整パターン 5 記録シート 7 画像領域外(余白部) 11 画像読み取り部 12 画像形成部 18 装置の固有情報を意味する画像 19 調整回数を意味する画像 31 認識部 32 画像補正部 33 調整パターン付加部 34 装置の固有情報付加部 35 調整回数データ付加部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/00 560 H04N 1/29 G 5C074 H04N 1/29 B41J 3/00 B 5C076 (72)発明者 坂上 英和 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 真鍋 申生 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 芳本 光晴 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 岡橋 義孝 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2C087 AA09 AA15 AC08 BA03 BA07 BA14 BB10 BD31 CB04 CB07 CB12 2C187 AC07 AF01 CD05 CD07 DC01 2C262 AA24 AA26 AA27 AB15 AC04 EA04 FA10 2H027 DB10 DE07 EB04 EC03 EC06 HA07 HA10 HB05 2H034 FA01 5C074 AA10 CC25 CC26 DD24 EE04 FF15 5C076 AA14 AA16 AA19 AA40 BA06 CA09

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個別に形成される複数の画像要素を重ね
    合わせて1つの画像を形成する画像形成方法において、 画像形成時に、画像領域外に各画像要素ごとに形成され
    たパターン画像を付加し、このパターン画像が付加され
    た画像形成物を読み取る場合に、前記パターン画像を読
    み取り、読み取った結果に基づいて画像要素同士のズレ
    を補正することを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 個別に形成される複数の画像要素を重ね
    合わせて1つの画像を形成する画像形成装置において、 原稿画像を読み取る画像読み取り部と、 読み取られた原稿画像を記録シート上に形成する画像形
    成部と、 画像形成部によって原稿画像に基づく画像を形成する際
    に、前記記録シートの画像形成領域外に各画像要素ごと
    に形成されるパターン画像である調整パターンを付加す
    る調整パターン付加部と、 前記画像読み取り部によって読み取られた原稿画像に前
    記調整パターンが存在する場合に、その位置を認識する
    認識部と、 前記認識部における認識結果に基づいて画像要素同士の
    ズレを修正するための補正データを調整する画像補正部
    とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記画像補正部によって補正データを調
    整した回数を記憶するとともに、前記画像形成部によっ
    て画像を記録シート上に形成する際に、調整した回数を
    意味する画像を記録シートの画像領域外に付加し、前記
    画像読み取り部によって読み取られた調整回数が、記憶
    されている調整回数と一致した場合に、画像補正部に補
    正データの調整を実行させ、一致しない場合に画像補正
    部に補正データの調整を実行させない調整回数データ付
    加部を備えることを特徴とする請求項2記載の画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 前記画像形成部によって画像を記録シー
    ト上に形成する際に、装置の固有情報を意味する画像を
    付加し、前記画像読み取り部によって読み取れられた装
    置の固有情報が、装置の固有情報と一致する場合に画像
    補正部に補正データの調整を実行させ、一致しない場合
    には画像補正部に補正データの調整を実行させない固有
    情報付加部を備えることを特徴とする請求項2記載の画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記画像補正部によって調整した回数を
    記憶するとともに、前記画像形成部によって原稿画像を
    記録シート上に形成する際に、調整した回数を意味する
    画像を記録シートの画像領域外に付加する調整回数デー
    タ付加部と、 前記画像形成部によって画像を記録シート上に形成する
    際に、装置の固有情報を意味する画像を付加する固有情
    報付加部と、 画像形成時に、画像読み取り部で調整回数および装置の
    固有情報を読み取り、読み取った調整回数と、調整回数
    データ付加部に記憶される調整回数とが一致し、かつ読
    み取った装置の固有情報と装置の固有情報とが一致した
    場合に、画像補正部に補正データの調整を実行させ、一
    方でも一致しない場合は、画像補正部に補正データの調
    整を実行させない手段を有することを特徴とする請求項
    2記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記固有情報を意味する画像は、特定画
    像の偽造防止のために画像に付加される追跡画像である
    ことを特徴とする請求項4または5記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 前記固有情報を意味する画像は、画像領
    域外に付加される画像形成装置の製造ナンバーを意味す
    る画像であることを特徴とする請求項4または5記載の
    画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記調整パターンは、人間の目に対して
    視認性の低いパターンであることを特徴とする請求項2
    〜7のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記視認性の低いパターンは、画素が不
    連続であるパターンであることを特徴とする請求項8記
    載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記視認性の低いパターンは、少なく
    とも画像要素ごとに1画素の点画像で形成されているこ
    とを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 各画像要素ごとの調整パターンは、そ
    れぞれ所定の位置関係にある複数の点画像で形成されて
    いることを特徴とする請求項2〜10のいずれか1つに
    記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記画像読み取り部によって原稿を読
    み取る際に、前記所定の位置関係にある複数の点画像を
    読み取った場合に、前記認識部で、前記調整パターンが
    存在していると認識し、前記画像補正部で、補正データ
    の調整を実行することを特徴とする請求項11記載の画
    像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記画像補正部は、前記記録シートの
    搬送方向と平行に並んで形成された調整パターンに基づ
    いて、主走査方向の補正データを調整することを特徴と
    する請求項2〜12のいずれか1つに記載の画像形成装
    置。
  14. 【請求項14】 前記画像補正部は、前記記録シートの
    搬送方向に垂直に並んで形成された調整パターンに基づ
    いて、副走査方向の補正データを調整することを特徴と
    する請求項2〜13のいずれか1つに記載の画像形成装
    置。
  15. 【請求項15】 複写物を原稿とした場合に選択される
    べきモードが設定されており、このモードが選択されて
    いる場合に画像補正部に補正データ調整を実行させるこ
    とを特徴とする請求項2〜14のいずれか1つに記載の
    画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9767546B2 (en) 2012-09-14 2017-09-19 Ricoh Company, Limited Image inspection apparatus, image inspection system and image inspection method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9767546B2 (en) 2012-09-14 2017-09-19 Ricoh Company, Limited Image inspection apparatus, image inspection system and image inspection method

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