JP2002158010A - 非水系電解質二次電池用正極活物質およびそれを用いた非水系電解質二次電池 - Google Patents

非水系電解質二次電池用正極活物質およびそれを用いた非水系電解質二次電池

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JP2002158010A
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Masanori Soma
正典 相馬
Tomio Tsujimura
富雄 辻村
Kazunobu Matsumoto
和順 松本
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  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高容量で、サイクル特性および負荷特性が優
れた二次電池を得ることができるコバルト酸リチウム正
極活物質(第1発明)、およびそれを用いた該二次電池
(第2発明)を提供する。 【解決手段】 第1発明は、一次粒子が多数集合した二
次粒子を含む粉末であり、粉末粒子1個の初回充電容量
が任意の5個以上の平均値で7.0nAh未満である。
第2発明は、上記第1発明の正極活物質を用いたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水系電解質二次
電池用正極活物質(以下、活物質という)、およびそれ
を用いた非水系電解質二次電池(以下、二次電池とい
う)に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話やノートパソコンの普及
に伴い、小型・軽量でかつ高エネルギー密度を有する二
次電池の開発が強く望まれている。このようなものとし
てリチウム金属、リチウム合金、カーボンを負極として
用いるリチウムイオン二次電池があり、その研究開発が
盛んに行われている。
【0003】合成が比較的容易なコバルト酸リチウム
(LiCoO2)を活物質として用いたリチウムイオン
二次電池は、4V級の高い電圧が得られるため、高エネ
ルギー密度を有する電池として実用化されている。しか
し、さらなる高容量化や大電流化が要求されている。
【0004】上記要求に対して次のような対策が採られ
たり試みられている。(1)電池に充填される活物質の
実質的な量を増やす、具体的には活物質と混合するカー
ボンなどの導電剤の量を減らす、(2)活物質の粒子径
を大きくして充填密度を向上させる。しかしながら、こ
れらの対策には次の問題があった。
【0005】(1)導電剤量の減少 導電剤が不足して正極の充分な導電性を得ることができ
なくなるために、放電容量が低下してしまう。
【0006】(2)充填密度の向上 (a)リチウムイオンの挿入・脱離反応に関与する表面
積が減少するために、活物質の放電容量が低下してしま
う。そこで、上記表面積を増加させるために粒子径を小
さくすると、上記(1)で述べたように放電容量が低下
してしまう。
【0007】(b)充放電サイクルを繰り返すと、結晶
格子の膨張収縮に伴って粒子内部に亀裂が入ったり導電
剤との間に透き間があくことによって充分な導電性を得
ることができなくなるために、容量劣化が起きる。
【0008】このような問題を解決する方法として、小
さい一次粒子が多数集合して球状もしくは楕円球状を形
成した二次粒子から構成されるコバルト酸リチウム活物
質が提案されている(Abstracts of 9th International
Meeting on Lithium Batteries,Poster II Thur56,199
8)。確かに、この活物質は充填密度が増加し、二次電池
のエネルギー密度を向上させる。しかし、それはまだ充
分でなく、さらにサイクル特性および負荷特性が優れた
二次電池を得ることができる活物質の開発が要求されて
いた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高容
量で、サイクル特性および負荷特性が優れた二次電池を
得ることができるコバルト酸リチウム活物質、およびそ
れを用いた該二次電池を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため鋭意研究を行った結果、次の事項を見出
し、本発明を完成するに至った。
【0011】(1)二次粒子1個の初回充電容量とサイ
クル特性および負荷特性との間に密接な関係がある。
【0012】(2)二次粒子1個の初回充電容量は、二
次粒子の粒子径および二次粒子内の焼結組織の有無によ
り影響を受ける。
【0013】すなわち、本発明の活物質(第1発明)
は、小さい一次粒子が多数集合したコバルト酸リチウム
(LiCoO2)の二次粒子を含む粉末であり、粉末粒
子1個の初回充電容量が任意の5個以上の平均値(以
下、初回充電容量平均値という)で7.0nAh未満で
ある。
【0014】第1発明において、二次粒子は、個数で9
0%以上含まれることが好ましい。また、粉末粒子は、
球状および楕円球状のうちの少なくとも1つであること
が好ましい。さらに、粉末粒子の平均粒子径が1〜25
μmであったり、二次粒子が焼結組織からなる焼結部
(以下、焼結部という)、および一次粒子が接合してい
る接合部(以下、接合部という)を有したりすると、初
回充電容量平均値が7.0nAh未満となりやすくて好
ましい。
【0015】本発明の二次電池(第2発明)は、上記第
1発明の活物質を用いたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の活物質(第1発明)は、
小さい一次粒子が多数集合したコバルト酸リチウムの二
次粒子を含む粉末であり、初回充電容量平均値が7.0
nAh未満である。
【0017】本発明の活物質により、高容量で、サイク
ル特性および負荷特性が優れた二次電池を得ることがで
きる。
【0018】高容量の二次電池を得ることができるの
は、(a)大きい粒子径の影響により、粉末粒子の充填
密度が高くなること、および(b)リチウムイオンの挿
入・脱離反応に関与する二次粒子の表面積が該二次粒子
と同程度の粒子径をもつ一次粒子の表面積より大きくな
ることによると考えられる。
【0019】また、サイクル特性が優れた二次電池を得
ることができるのは、(a)充放電サイクルに伴う膨張
収縮変化による二次粒子の歪みが接合部の一次粒子接合
面で緩和されるために、二次粒子全体の膨張収縮変化量
が少なく、導電剤からの剥離や二次粒子内部の割れなど
による導電性の悪化が防止されること、および(b)粉
末粒子の初回充電容量平均値が7.0nAh未満である
ので、粉末粒子全体の膨張収縮変化量が少なくなること
によると考えられる。なお、初回充電容量平均値を得る
個数が5個未満であると、初回充電容量の推定精度が悪
い。
【0020】さらに、負荷特性が優れた二次電池を得る
ことができるのは、粉末粒子の初回充電容量平均値が
7.0nAh未満であるので、電流負荷(活物質単位重
量当たりの電流値)を増加すると、粉末粒子1個当たり
の電流値が著しく増大しても活物質自体の抵抗に伴う電
圧降下が大きくならないことによると考えられる。
【0021】なお、初回充電容量、サイクル特性、負荷
特性など、活物質の充放電特性を測定・評価する際は通
常、活物質、導電剤および結着剤を混合・成形した複合
電極を正極として用いる。この場合は、活物質と導電剤
との混合比などの電極作製方法により、充放電特性が左
右される問題があった。しかし、内田らの報告(電気化
学、Vol.65、954(1997))によると、マイクロリード電
極を活物質粒子に接触させて電気化学特性を測定すると
いう、単一粒子の電気化学測定法を用いることにより、
導電剤などの影響を除外した粒子自体の充放電特性を測
定・評価することができる。そこで、本発明活物質にお
ける粉末粒子1個の充放電特性の測定は、上記単一粒子
の電気化学測定法により行う(後述)。
【0022】活物質粉末中の二次粒子の割合は、個数で
好ましくは90%以上、より好ましくは99%以上であ
る。90%未満では、一次粒子および二次粒子に関する
上記作用・効果が充分に得られない。
【0023】粉末粒子は、球状および楕円球状のうちの
少なくとも1つであることが、充填密度向上、ひいては
高容量化の観点から好ましい。
【0024】粉末粒子は、平均粒子径が1〜25μmで
あることが好ましい。粉末粒子の平均粒子径が1μm未
満では、二次粒子を含ませる効果が少ない、すなわち高
負荷放電時の放電容量が低下する。一方、25μmを超
えると、放電容量が低下する。一次粒子のわずかな隙間
に浸透した電解液を通じてリチウムイオンは二次粒子内
部へ拡散していくが、平均粒子径が25μmを超えた場
合の放電容量の低下は、充分な量の電解液が浸透しにく
いため、大電流が流れた際にリチウムイオンの拡散が追
随できないことによると考えられる。また、25μmを
超えた場合、初回充電容量平均値を7.0nAh未満に
することが困難である。なお、平均粒子径が1〜25μ
mの範囲を外れると、電極作製時に用いる合剤スラリー
の塗布性も悪化する。
【0025】二次粒子は、焼結部および接合部を有する
ことが好ましい。それは、一次粒子間の電子伝導性を向
上させるために、導電剤の量を減らすことができるから
と考えられる。
【0026】次に、本発明の活物質の製造方法について
説明する。
【0027】一次粒子が多数集合した二次粒子を含むコ
バルト源粉末とリチウム源粉末とを混合し、得られた混
合物を熱処理することにより、本発明のコバルト酸リチ
ウム活物質が得られる。
【0028】上記コバルト源としては、四三酸化コバル
ト、オキシ水酸化コバルトなどを、リチウム源として
は、炭酸リチウム、水酸化リチウム、硝酸リチウムなど
を用いることができる。
【0029】混合物の熱処理は、酸化雰囲気中800〜
1000℃で4〜12時間行うことが望ましい。熱処理
温度が800℃未満では、一次粒子の焼結がほとんど起
こらない。一方、熱処理温度が1000℃を超えると、
特に平均粒子径が25μmを超えたり、一次粒子がほと
んど焼結してしまう。
【0030】
【実施例】[実施例]一次粒子が多数集合して球状およ
び楕円球状を形成し平均粒子径が15μmの二次粒子か
らなる酸化コバルト(四三酸化コバルト)粉末および炭
酸リチウム粉末(市販品)を、LiとCoとの原子比が
1:1になるように精秤し、混合・造粒して、3〜5m
mの造粒物を得た。この際の混合・造粒は次のようにし
て行った。すなわち、ステンレス鋼製の攪拌羽根とアジ
テーターを備えた混合造粒機を用い、酸化コバルト粉末
および炭酸リチウム粉末100重量部に対して約1.4
重量部になるようにポリビニルアルコール(PVA)を
添加しながら行った。
【0031】造粒物を120℃で5時間乾燥させた後、
酸素気流中900℃で10時間焼成した。
【0032】得られた焼成物について、(1)金属顕微
鏡観察、(2)組成分析、(3)粉末X線回折、(4)
SEM観察、並びに(5)初回充電容量測定・負荷特性
評価およびサイクル特性測定を行った。
【0033】(1)金属顕微鏡観察 得られた焼成物の平均粒子径は15μmであった。
【0034】(2)組成分析 誘導結合プラズマ原子分光分析器(ICP)を用いた組
成分析を行った。そして、仕込み組成と一致するLi:
Co=1:1なる結果が得られた。
【0035】(3)粉末X線回折 CuのKα線を用いた粉末X線回折による生成相の同定
を行った。その結果、JCPDSのファイル番号16−
427番のLiCoO2が確認され、それ以外の相とし
てはLi2CO3とCo34が痕跡程度検出されたのみで
あった。
【0036】(4)SEM観察 得られた焼成物から任意に5個の粒子を選び、これら粒
子の各々についてSEM観察を行った。その結果、上記
粒子は全数、(a)粒子径0.4〜3.5μmの一次粒
子が多数集合した(接合部を有する)球状および楕円球
状の二次粒子であること、および(b)焼結部を有して
いることを確認できた。
【0037】(5)初回充電容量測定・負荷特性評価お
よびサイクル特性測定 (a)単一粒子の定電流充放電特性を測定する装置を用
いた。この装置の概略図を図2に示す(以下、符合は図
2と同じ)。
【0038】(b)測定前の予備操作を次の(イ)〜
(ト)のように行った。
【0039】(イ)活物質の対極となるリチウム金属1
を測定セル2に置いた。
【0040】(ロ)リチウム金属1を置いた下室2aと
置かない上室2bとに測定セル2をガラスフィルター3
で仕切った。
【0041】(ハ)ガラスフィルター3上(上室2b
内)に、活物質粒子を分散させたガラスセパレーター4
を置いた。
【0042】(ニ)測定セル2を顕微鏡5の観察台(図
示せず)に設置した。
【0043】(ホ)1モル/リットルのLiClO4
支持塩とするエチレンカーボネート(EC)とジエチル
カーボネート(DEC)の等量混合溶液を非水電解液6
として測定セル2に満たした。
【0044】(ヘ)微小電流ポテンショガルバノスタッ
ト7を介してリチウム金属1とマイクロマニュピレータ
ー8とを結線した。
【0045】(ト)顕微鏡5に装着したCCDカメラの
活物質粒子観察像の中から粒子9を任意に1個選び出
し、マイクロマニュピレーター8を操作して白金−ロジ
ウム合金製のマイクロリード電極10(直径25μm)
を粒子9に押し当てて電気的な接触をとった。
【0046】(c)上記(b)の後、初回充電容量測定
および負荷特性評価を次のようにして行った。
【0047】すなわち、種々の放電レートを得るために
種々の電流で定電流充電および定電流放電を、微小電流
ポテンショガルバノスタット7を用いて行った。そし
て、種々の放電レートにおける充電容量、充電電流およ
び放電容量、放電電流を測定した。この際、1時間でマ
イクロリード電極10の電位が4.3Vvs.Li+
Li(以下、単にVと記す)に達するように定電流充電
を行い、充電終了後1分間開回路電圧を測定し、電位変
動がないことを確認した後、3Vまで定電流放電を行っ
た。得られた測定値から、下記(I)式によって充放電
効率を、下記(II)式によって放電レートを算出し
た。
【0048】 充放電効率(%)=(放電容量(nAh))/(充電容量(nAh))×100 (I) 放電レート(C)=(放電電流値(nA))/(充電容量(nAh)) (II) 上記で算出した結果をグラフにプロットすることによ
り、充放電効率と放電レートとの関係を求めた。得られ
たグラフを、初回充電容量が0.5nAh以上・4.0
nAh未満の粒子と同じく4.0nAh以上・7.0n
Ah未満の粒子とに層別して図1に示した。そして、負
荷特性、すなわち放電レートの増加に対する充放電効率
の低下の程度を図1から評価した。
【0049】その結果、初回充電容量平均値は3.0n
Ahで、7.0nAh未満であった。また、図1から、
初回充電容量が7.0nAh未満の粒子は、放電レート
の増加に対する充放電効率の低下が少ないことが分か
る。
【0050】なお、顕微鏡5による観察から、初回充電
容量が0.5nAh以上・4.0nAh未満の二次粒子
の粒子径はいずれも20μm以下で、初回充電容量が
4.0nAh以上・7.0nAh未満の二次粒子の粒子
径はいずれも25μm以下であった。
【0051】(d)上記(b)の後、サイクル特性を次
のようにして測定した。
【0052】すなわち、上記(c)において放電レート
1で負荷特性評価を行った粒子の各々について、該負荷
特性評価における充電・放電(初回の充電・放電)をサ
イクルとする充放電を50回繰り返した。そして、50
サイクル目の容量維持率を下記(III)式によって算
出した。
【0053】 50サイクル目の容量維持率(%)=(50サイクル目の放電容量(nAh))/(1サイクル目 の放電容量(nAh))×100 (III) ここで、1サイクル目の放電容量は、上記(c)で得ら
れた値を用いた。
【0054】この結果、50サイクル目の容量維持率の
平均値は、初回充電容量が0.5nAh以上・4.0n
Ah未満の粒子が99.0%で、初回充電容量が4.0
nAh以上・7.0nAh未満の粒子が98.5%で、
いずれも98%以上の高い値を示している。
【0055】[比較例]一次粒子が多数集合して球状お
よび楕円球状を形成し平均粒子径が30μmの二次粒子
からなる酸化コバルト(四三酸化コバルト)粉末をコバ
ルト源粉末として用いた以外は、上記実施例と同様にし
て焼成した。
【0056】得られた焼成物について、(1)金属顕微
鏡観察、(2)組成分析、(3)粉末X線回折、(4)
SEM観察、(5)初回充電容量測定・負荷特性評価、
および(6)サイクル特性測定を上記実施例と同様にし
て行った。
【0057】(1)金属顕微鏡観察 平均粒子径は30μmであった。
【0058】(2)組成分析 仕込み組成と一致するLi:Co=1:1なる結果が得
られた。
【0059】(3)粉末X線回折 上記実施例と同様の結果が得られた。
【0060】(4)SEM観察 選んだ5個の粒子は全数、(a)粒子径0.1〜3μm
の一次粒子が多数集合した(接合部を有する)球状およ
び楕円球状の二次粒子であること、および(b)焼結部
を有していることを確認できた。
【0061】(5)初回充電容量測定および負荷特性評
価 初回充電容量平均値は10nAhで、7.0nAh以上
であった。また、得られた充放電効率と放電レートとの
関係を、初回充電容量が7.0nAh以上・20.0n
Ah未満の粒子と同じく20.0nAh以上・35.0
nAh未満の粒子とに層別して図1に示した。図1か
ら、初回充電容量が7.0nAh以上の粒子は、放電レ
ート10以上において充放電効率が著しく低下すること
が分かる。
【0062】なお、顕微鏡5による観察から、初回充電
容量が7.0nAh以上・20.0nAh未満の粒子の
粒子径はいずれも26μm以上・35μm未満で、初回
充電容量が20.0nAh以上・35.0nAh未満の
粒子の粒子径はいずれも35μm以上・45μm未満で
あった。
【0063】(6)サイクル特性測定 50サイクル後の容量維持率の平均値は、初回充電容量
が7.0nAh以上・20.0nAh未満の粒子が9
5.0%で、初回充電容量が20.0nAh以上・3
5.0nAh未満の粒子が87.4%で低かった。
【0064】
【発明の効果】本発明の活物質によれば、高容量で、サ
イクル特性および負荷特性が優れた二次電池を得ること
ができる。また、本発明の二次電池によれば、上記本発
明の活物質を用いるので、高容量および優れたサイクル
特性・負荷特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】充放電効率と放電レートとの関係を示す、実施
例および比較例の粒子で得られたグラフである。
【図2】単一粒子の定電流充放電特性を測定する装置の
概略図である。
【符号の説明】
1 リチウム金属 2 測定セル 2a 測定セル下室 2b 測定セル上室 3 ガラスフィルター 4 ガラスセパレーター 5 顕微鏡 6 非水電解液 7 微小電流ポテンショガルバノスタット 8 マイクロマニュピレーター 9 1個の粒子 10 マイクロリード電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 和順 千葉県市川市中国分3−18−5 住友金属 鉱山株式会社中央研究所内 Fターム(参考) 5H029 AJ03 AJ05 AK03 AL06 AM03 AM04 AM05 AM07 DJ16 HJ02 HJ05 HJ19 5H050 AA07 AA08 BA17 CA08 CB07 EA10 EA24 FA17 HA01 HA05 HA19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次粒子が多数集合したコバルト酸リチ
    ウムの二次粒子を含む粉末であり、粉末粒子1個の初回
    充電容量が任意の5個以上の平均値で7.0nAh未満
    である非水系電解質二次電池用正極活物質。
  2. 【請求項2】 二次粒子は、個数で90%以上含まれる
    請求項1に記載の非水系電解質二次電池用正極活物質。
  3. 【請求項3】 粉末粒子は、球状および楕円球状のうち
    の少なくとも1つである請求項1に記載の非水系電解質
    二次電池用正極活物質。
  4. 【請求項4】 平均粒子径が1〜25μmである請求項
    1、2または3に記載の非水系電解質二次電池用正極活
    物質。
  5. 【請求項5】 二次粒子は、焼結部および接合部を有す
    る請求項1または2に記載の非水系電解質二次電池用正
    極活物質。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の非水系
    電解質二次電池用正極活物質を用いた非水系電解質二次
    電池。
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