JP2002157921A - ワイヤハーネス - Google Patents

ワイヤハーネス

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JP2002157921A
JP2002157921A JP2000351826A JP2000351826A JP2002157921A JP 2002157921 A JP2002157921 A JP 2002157921A JP 2000351826 A JP2000351826 A JP 2000351826A JP 2000351826 A JP2000351826 A JP 2000351826A JP 2002157921 A JP2002157921 A JP 2002157921A
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Japan
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circuit
ffc
wire harness
conductor
connector
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JP2000351826A
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English (en)
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Masashi Kitada
昌司 北田
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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  • Insulated Conductors (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)
  • Multi-Conductor Connections (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗心地の悪化を抑制できかつ走行中の振動な
どによって断線することを防止できるワイヤハーネスを
提供する。 【解決手段】 ワイヤハーネス1は自動車のルーフパネ
ルに取り付けられる。ワイヤハーネス1はルーフパネル
に取り付けられる電子機器に電力と制御信号とを伝達す
る。ワイヤハーネス1はFFC10などを備えている。
FFC10には折り曲げられて折り曲げ箇所Sが複数形
成されている。折り曲げ箇所Sは折り目23と第1の回
路部24と第2の回路部25と接合箇所26とを備えて
いる。回路部24,25はそれぞれFFC10の一部を
なしている。回路部24,25は互いに重なる。接合箇
所26は折り目23から離れている。接合箇所26は回
路部24,25の導体21同士を結合しかつ回路部2
4,25の絶縁シート22a,22b同士を結合してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車体を構
成するボディパネルに取り付けられて、該ボディパネル
に取付られる電気機器に電力及び制御信号を伝達するた
めのワイヤハーネスに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体を構成するボディパネルに
は種々のワイヤハーネスが取り付けられる。例えば、前
記ボディパネルとしてのルーフパネル103には、照明
ユニット104などの電子機器に電力を供給するため
に、図7に示すワイヤハーネス101が取付られてき
た。図7に例示されたワイヤハーネス101は、複数の
電線にテープを巻いて、該電線を束ねて形成されてい
る。
【0003】前記ワイヤハーネス101は、複数のクラ
ンプ105が取り付けられている。前記クランプ105
は、ワイヤハーネス101をルーフパネル103に取り
付ける。また、前記ワイヤハーネス101の枝線106
などの端末には、コネクタ107が取り付けられてい
る。これらのコネクタ107は、前記枝線106の端末
に取り付けられた図示しない端子金具と、該端子金具を
収容するコネクタハウジング107aと、を備えてい
る。
【0004】前記ワイヤハーネス101は、前記ルーフ
パネル103と、合成樹脂などから成形された内装パネ
ルとしての成形天井102との間に挟まれる。前記成形
天井102は、複数の取付孔108を備えている。
【0005】前記ワイヤハーネス101を、ルーフパネ
ル103に取り付ける際には、まず、クランプ105で
ワイヤハーネス101をルーフパネル103に固定す
る。その後、成形天井102をルーフパネル103に取
り付ける。このとき、前記コネクタ107を前記取付孔
108内に通しておく。
【0006】そして、各コネクタ107に照明ユニット
104などの電子機器を取り付ける。その後、取付孔1
08を通して照明ユニット104などの電子機器をルー
フパネル103にボルトなどで固定して、ランプカバー
109を被せる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たワイヤハーネス101は、電線にテープを巻いて該電
線を束ねているため、ルーフパネル103への設置スペ
ースが広くなる傾向であった。このため、前記自動車の
乗員室の天井の厚み(ルーフパネル103と成形天井1
02などを合わせた厚み)が増大して、前記乗員室を狭
くする。そして、乗員に対する居住性を低下させること
となり、好ましくない。
【0008】このため、本出願人は、前記ワイヤハーネ
スとして、例えば、フレキシブルフラットケーブル(Fl
exible Flat Cable:FFC)や、フレキシブルプリン
トサーキット(Flexible Printed Circuit:FPC)な
どの帯状のフラット回路体を用いることを提案してい
る。
【0009】前記フラット回路体を用いて前述したワイ
ヤハーネスを構成する際には、ルーフパネルなどのボデ
ィパネルなどに取り付けられて各種の電子機器と接続す
るために、前記フラット回路体を折り曲げる必要が生じ
る。フラット回路体を折り曲げると、この折り曲げ箇所
を確実に固定しなければ、前述した自動車の走行中など
の振動によって、折り曲げ箇所の重なるフラット回路体
の一部が互いに接離する。すると、前記導体が、折り曲
げ箇所で切断するなどして、断線する恐れが生じる。
【0010】このため、前述したフラット回路体を用い
てワイヤハーネスを構成する際には、例えば、特開平4
−209417号公報や、特開平7−31043号公報
に示されたクリップを用いることが提案されている。こ
の種のクリップは、例えば、合成樹脂などからなってお
り、前記折り曲げ箇所の互いに重なるフラット回路体の
一部を挟む。そして、前記クリップは、重なるフラット
回路体の一部が互いに離れることを規制して、前記折り
曲げ箇所で導体が切断されることを防止する。
【0011】しかしながら、前述した公報に示されたク
リップは、互いに重なるフラット回路体の一部を挟むた
め、その厚みが前記フラット回路体の厚みより厚い。こ
のため、前述したルーフパネルへの設置スペースが広く
なって、前述した天井の厚みが増大し、乗員に対する居
住性の悪化を抑制できない。
【0012】したがって、本発明の目的は、乗員に対す
る居住性の悪化を抑制できるとともに、走行中の振動な
どによって断線することを防止できる車両用のワイヤハ
ーネスを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載の本発明のワイヤハー
ネスは、車体を構成するボディパネルに取り付けられ
て、該ボディパネルに取り付けられる電子機器と電気的
に接続するワイヤハーネスにおいて、並行な複数の導体
と、絶縁性を有しかつ前記導体を覆う被覆部と、を有し
たフラット回路体を備え、フラット回路体には、折り曲
げられて折り曲げ箇所が形成されているとともに、該折
り曲げ箇所は、折り目と、フラット回路体の一部をなす
第1の回路部と、フラット回路体の一部をなしかつ前記
第1の回路部と重なる第2の回路部と、前記折り目から
離れているとともに前記第1の回路部の導体と前記第2
の回路部の導体とが互いに機械的に結合した接合箇所
と、を備えていることを特徴としている。
【0014】請求項2に記載の本発明のワイヤハーネス
は、請求項1記載のワイヤハーネスにおいて、前記折り
曲げ箇所は、前記接合箇所を複数備え、これらの接合箇
所が前記折り目に交差する方向に沿って並設されている
ことを特徴としている。
【0015】請求項3に記載の本発明のワイヤハーネス
は、請求項1または請求項2記載のワイヤハーネスにお
いて、前記接合箇所では、前記第1の回路部の被覆部と
前記第2の回路部の被覆部とが互いに機械的に結合して
いることを特徴としている。
【0016】請求項1に記載された本発明によれば、接
合箇所が、折り目から離れているとともに、第1の回路
部の導体と第2の回路部の導体とを機械的に結合してい
る。このため、走行中の振動などによって、折り曲げ箇
所の互いに重ねる第1の回路部と第2の回路部とが接離
しない。
【0017】また、フラット回路体を用い、かつ前記折
り曲げ箇所を固定するために前記フラット回路体とは別
体のクリップなどを用いていない。このため、ボディパ
ネルに取付られた際に、該ボディパネルと内装パネルと
を合わせた厚みを薄くできる。
【0018】本請求項において、前記接合箇所は、前記
第1の回路部の前記折り目から最も離れた導体と、前記
第2の回路部の前記折り目から最も離れた導体と、を機
械的に結合しているのが望ましい。この場合、走行中の
振動などによって、第1の回路部と第2の回路部とが接
離することをより確実に防止できる。
【0019】請求項2に記載された本発明によれば、複
数の接合箇所が、折り目に対し交差する方向に沿って並
設されている。このため、折り曲げ箇所の第1の回路部
と第2の回路部とを確実に固定でき、走行中の振動など
によって、第1の回路部と第2の回路部とが接離するこ
とをより確実に防止できる。
【0020】また、本請求項において、前記接合箇所
は、前記折り目に対し直交する方向に沿って並設されて
いるのが望ましい。この場合、走行中の振動などによっ
て、第1の回路部と第2の回路部とが接離することをよ
り一層確実に防止できる。
【0021】請求項3に記載された本発明によれば、接
合箇所では、第1の回路部の被覆部と第2の回路部の被
覆部とが互いに機械的に結合している。このため、折り
曲げ箇所の第1の回路部と第2の回路部とをより一層確
実に固定できる。したがって、走行中の振動などによっ
て、第1の回路部と第2の回路部とが接離することをよ
り一層確実に防止できる。また、前記折り曲げ箇所を固
定するために前記フラット回路体とは別体のクリップな
どを用いる必要がより一層生じない。
【0022】また、前述した請求項1ないし請求項3に
おいて、前記接合箇所は、超音波溶着によって形成され
るのが望ましい。即ち、導体同士及び被覆部同士は、前
記第1の回路部と第2の回路部とを重ねて超音波溶着を
行うことで、互いに機械的に結合されるのが望ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態にかか
るワイヤハーネス1を、図1ないし図6を参照して説明
する。図1に示す本発明の一実施形態にかかるワイヤハ
ーネス1は、内装パネルとしての成形天井2(図3など
に示す)内に埋設されて、自動車の車体を構成するボデ
ィパネルとしてのルーフパネル3(図3に示す)の内側
に取り付けられて、前記自動車の乗員室の天井を構成す
る。
【0024】なお、前記ワイヤハーネス1がルーフパネ
ル3に取付られると、図3に示すように、前記成形天井
2の内側に、合成樹脂からなる化粧部材4が取り付けら
れる。また、前記成形天井2は、合成樹脂からなる板状
の部材が複数枚積層され、これらの板状の部材が加熱さ
れかつ互いに近づく方向に加圧されて、得られる。
【0025】成形天井2及び化粧部材4は、図2に示す
ように、平面形状が、ルーフパネル3の平面形状に沿っ
た略矩形状に形成されている。成形天井2及び化粧部材
4は、図2に示すように、一対のフロントバニティユニ
ット取付孔5a,5bと、一対のリアバニティユニット
取付孔6a,6bと、ルーフコントロールユニット取付
孔7と、サンルーフ取付孔8と、ルーフセンサ取付孔9
と、を備えている。
【0026】一対のフロントバニティユニット取付孔5
a,5bは、成形天井2と化粧部材4とを貫通してい
る。一対のフロントバニティユニット取付孔5a,5b
は、前記自動車の乗員室内に設置された二つの前席(即
ち運転席及び助手席)双方の上方に設けられている。一
対のフロントバニティユニット取付孔5a,5bには、
それぞれ、図示しない電子機器としてのフロントバニテ
ィユニットが取り付けられる。
【0027】フロントバニティユニットは、前記化粧部
材4または成形天井2などに回動自在に取付られるサン
バイザと、このサンバイザに取り付けられたミラーと、
スイッチと、バニティミラーランプなどを備えている。
フロントバニティユニットは、ミラーが前記前席に着席
した乗員の顔などに相対するように、サンバイザが回転
すると、バニティミラーランプが点灯する。
【0028】フロントバニティユニットは、ミラーが前
記前席に着席した乗員の顔などに相対しなくなると、バ
ニティミラーランプが消灯する。バニティミラーランプ
は、前記前席に着席した乗員の顔などに光をあてる。ま
た、フロントバニティユニットは、前記スイッチを操作
することによって、前記バニティミラーランプを点灯さ
せたり、消灯させることができる。
【0029】一対のリアバニティユニット取付孔6a,
6bは、成形天井2と化粧部材4とを貫通している。一
対のリアバニティユニット取付孔6a,6bは、前記自
動車の乗員室内に設置された二つの後席双方の上方に設
けられている。一対のリアバニティユニット取付孔6
a,6bには、それぞれ、図示しない電子機器としての
リアバニティユニットが取り付けられる。
【0030】リアバニティユニットは、前記化粧部材4
または成形天井2などに回動自在に取付られるサンバイ
ザと、このサンバイザに取り付けられたミラーと、スイ
ッチと、バニティミラーランプなどを備えている。リア
バニティユニットは、ミラーが前記後席に着席した乗員
の顔などに相対するように、サンバイザが回転すると、
バニティミラーランプが点灯する。
【0031】リアバニティユニットは、ミラーが前記後
席に着席した乗員の顔などに相対しなくなると、バニテ
ィミラーランプが消灯する。バニティミラーランプは、
前記後席に着席した乗員の顔などに光をあてる。また、
リアバニティユニットは、前記スイッチを操作すること
によって、前記バニティミラーランプを点灯させたり、
消灯させることができる。
【0032】ルーフコントロールユニット取付孔7は、
成形天井2と化粧部材4とを貫通している。ルーフコン
トロールユニット取付孔7は、自動車の幅方向に沿っ
て、前記一対のフロントバニティユニット取付孔5a,
5b相互間に設けられている。ルーフコントロールユニ
ット取付孔7には、図示しない電子機器としてのルーフ
コントロールユニットが取付られる。
【0033】ルーフコントロールユニットは、ルームラ
ンプと、スポットランプと、スイッチアッセンブリと、
制御基板などを備えている。ルームランプは、乗員室全
体の照明に用いられる。スポットランプは、各座席に対
応して設けられ、各座席毎の照明に用いられる。スイッ
チアッセンブリは、前記ルームランプと、各スポットラ
ンプを点灯・消灯させるためのスイッチや、サンルーフ
を開閉するためのスイッチなどを備えている。制御基板
は、前記スイッチアッセンブリからの信号に基いて、各
ランプ及びサンルーフなどを制御する。
【0034】サンルーフ取付孔8は、成形天井2と化粧
部材4とを貫通している。サンルーフ取付孔8は、前記
自動車の前後方向に沿って、フロントバニティユニット
取付孔5a,5bと、リアバニティユニット取付孔6
a,6bと、の間に設けられている。サンルーフ取付孔
8は、前記自動車の幅方向の中央に設けられている。サ
ンルーフ取付孔8には、電子機器としての周知のサンル
ーフが取り付けられる。
【0035】ルーフセンサ取付孔9は、成形天井2と化
粧部材4とを貫通している。ルーフセンサ取付孔9は、
自動車の幅方向に沿って、前記一対のリアバニティユニ
ット取付孔6a,6b相互間に設けられている。ルーフ
センサ取付孔9には、図示しない電子機器としてのルー
フセンサが取付られる。ルーフセンサは、サンルーフを
閉める際に、乗員や異物が前記サンルーフに挟まってい
ることを検出する。
【0036】また、前記自動車のルーフパネル3などに
は、電子機器としてのハイマウント停止ランプが取り付
けられる。ハイマウント停止ランプは、前記自動車の後
方に向かって光を照射するように配されている。ハイマ
ウント停止ランプは、運転者がブレーキペダルを操作す
ると点灯する。ハイマウント停止ランプは、運転者がブ
レーキペダルの操作をやめると、消灯する。このよう
に、ハイマウント停止ランプは、後方の車両などに、前
記自動車のブレーキ操作を行っているか否かを知らせ
る。
【0037】ワイヤハーネス1は、図1及び図2に示す
ように、一本のフラット回路体としてのフレキシブルフ
ラットケーブル(Flexible Flat Cable:以下FFCと
呼ぶ)10と、接続用コネクタ11と、ハイマウント停
止ランプ用コネクタ12と、フロントバニティユニット
用コネクタ13と、ルーフコントロールユニット用コネ
クタ14と、一対のリアバニティユニット用コネクタ1
5a,15bと、ルーフセンサ用コネクタ16と、を備
えている。
【0038】FFC10は、図3に示すように、複数の
導体21と、これらの導体21を被覆する一対の絶縁シ
ート22a,22bと、を備えている。導体21は、断
面形状が矩形状に形成されているとともに、一方向に沿
って延在した帯状に形成されている。これらの導体21
は、互いに平行(即ち並行)である。FFC10は、ル
ーフパネル3に取付られるフロントバニティユニットな
どの全ての電子機器に、電力及び制御信号を伝達するた
めに必要な数の導体21を備えている。即ち、FFC1
0は、導体21を前記必要な数以上備えていても良い事
は勿論である。
【0039】絶縁シート22a,22bは、絶縁性の合
成樹脂からなり、帯状に形成されている。絶縁シート2
2a,22bは、互いの間に複数の導体21を挟んで、
該導体21を被覆している。導体21と絶縁シート22
a,22bとは、可撓性を有している。なお、絶縁シー
ト22a,22bは、本明細書に記した被覆部をなして
いる。
【0040】こうして、FFC10は、可撓性を有した
扁平な帯状に形成されている。このように、本明細書で
いうフラット回路体とは、並行な複数の導体と、これら
の導体を被覆する絶縁体とを有し、扁平な帯状に形成さ
れているものを示している。
【0041】FFC10は、前記ルーフパネル3の幅方
向に沿って間隔を存する成形天井2の両縁3a(図2に
示す)に沿う側縁配索部10A,10Bと、これらの側
縁配索部10A,10Bを連結しかつ前記自動車の前方
に位置する前記成形天井2の前縁3b(図2に示す)に
沿う前縁配索部10Cと、を備えている。
【0042】一方の側縁配索部10Aの端末、即ちFF
C10の一方の端末は、前記自動車のピラー内を通っ
て、前記自動車のフロントボディまたはリアボディ内ま
で延びる。図示例では、FFC10の一方の端末は、リ
アボディ内まで延びる。前記一方の側縁配索部10A
は、前記縁3aに沿う基線30と、停止ランプ用枝線3
1と、リアバニティユニット用枝線32と、を備えてい
る。
【0043】停止ランプ用枝線31は、FFC10の一
部の導体21が、前記基線30から分岐して、ハイマウ
ント停止ランプの取付箇所に向かって延在している。停
止ランプ用枝線31は、FFC10の絶縁シート22
a,22bの一部が切断されて、端末が前記停止ランプ
取付箇所に位置するように、折り曲げられて、形成され
ている。
【0044】リアバニティユニット用枝線32は、FF
C10の一部の導体21が、前記基線30から分岐し
て、一方のリアバニティユニット取付孔6aに向かって
延在している。前記リアバニティユニット用枝線32の
端末は、リアバニティユニット取付孔6a内に露出す
る。リアバニティユニット用枝線32は、FFC10の
絶縁シート22a,22bの一部が切断されて、端末が
リアバニティユニット取付孔6a内に露出するように、
折り曲げられて、形成されている。
【0045】他方の側縁配索部10Bは、前記縁3aに
沿いかつ折り曲げられて一方の側縁配索部10Aに向か
って延在した基線33と、ルーフセンサ用枝線34と、
リアバニティユニット用枝線35と、を備えている。
【0046】ルーフセンサ用枝線34は、FFC10の
一部の導体21が、前記基線33から分岐して、ルーフ
センサ取付孔9に向かって延在している。ルーフセンサ
用枝線34の端末は、ルーフセンサ取付孔9内に露出す
る。ルーフセンサ用枝線34は、FFC10の絶縁シー
ト22a,22bの一部が切断されて、端末がルーフセ
ンサ取付孔9内に露出するように、折り曲げられて、形
成されている。
【0047】リアバニティユニット用枝線35は、FF
C10の一部の導体21が、前記基線33から分岐し
て、他方のリアバニティユニット取付孔6bに向かって
延在している。リアバニティユニット用枝線35の端末
は、リアバニティユニット取付孔6b内に露出する。リ
アバニティユニット用枝線35は、FFC10の絶縁シ
ート22a,22bの一部が切断されて、端末がリアバ
ニティユニット取付孔6b内に露出するように、折り曲
げられて、形成されている。
【0048】前縁配索部10Cは、コネクタ接続部36
を備えている。コネクタ接続部36は、第1の切断箇所
41と、この第1の切断箇所41に連なる第2の切断箇
所42とによって形成されている。第1の切断箇所41
は、FFC10の幅方向の一方の縁から内方向に向かっ
て該FFC10の一部を切断している。第1の切断箇所
41は、FFC10の幅方向の一方の縁から該FFC1
0の幅方向の中央まで延在している。
【0049】第2の切断箇所42は、前記FFC10の
前記一方の縁から離れた第1の切断箇所41の縁に連な
っている。第2の切断箇所42は、第1の切断箇所41
からFFC10の長手方向に沿って、該FFC10の絶
縁シート22a,22bの一部を切断している。即ち、
第2の切断箇所42は、FFC10の一部を切断してい
るとともに、該FFC10の長手方向に沿って延在して
いる。
【0050】FFC10の幅方向に沿って、前記第1の
切断箇所41と第2の切断箇所42との側方に位置する
部分を、前記第2の切断箇所42から離れる方向に折り
曲げて、前記コネクタ接続部36が形成される。前記第
1及び第2の切断箇所41,42の側方に位置する部分
を、前記第2の切断箇所42から離れる方向に折り曲げ
ているので、第1の切断箇所41の縁を含んだコネクタ
接続部36には、端子金具を取り付けることのできる十
分なスペースが確保される。
【0051】前記第1の切断箇所41の縁即ち、前記コ
ネクタ接続部36の端末は、前記ルーフコントロールユ
ニット取付孔7に相対する。前記コネクタ接続部36
は、前記前縁3bに沿う。
【0052】また、ワイヤハーネス1は、第2フラット
回路体としての第2フレキシブルフラットケーブル(Fl
exible Flat Cable:以下FFCと呼ぶ)40(図9に
示す)を備えている。第2FFC40は、前記FFC1
0と同様に、並行な複数の導体と、これらの導体を被覆
する被覆部とを有し、扁平な帯状に形成されている。
【0053】第2FFC40は、FFC10の前縁配索
部10Cに取り付けられている。第2FFC40は、コ
ネクタ接続部36の近傍でかつ該コネクタ接続部36と
平行に配されている。第2FFC40は、一方の端末が
FFC10の縁から突出している。この突出した一方の
端末は、ルーフコントロールユニット取付孔7に相対す
る。第2FFC40は、例えば、超音波溶着(超音波接
合ともいい、又は超音波溶接ともいう。)などによっ
て、FFC10の前縁配索部10Cに接合されている。
【0054】第2FFC40は、所望の導体が、FFC
10の所望の導体21と金属結合して電気的に接続して
いる。第2FFC40は、絶縁シート22a,22bと
第2絶縁シート52が互いに溶着して、機械的に結合し
ている。こうして、第2FFC40は、FFC10の前
縁配索部10Cに接合されている。
【0055】接続用コネクタ11は、前記FFC10の
前記一方の端末即ち、一方の側縁配索部10Aの端末に
取り付けられている。接続用コネクタ11は、前記FF
C10の導体21と電気的に接続した端子金具と、該端
子金具を収容するコネクタハウジング11aと、を備え
ている。
【0056】接続用コネクタ11は、前記リアボディ内
に配索された前記自動車のメインハーネスなどのコネク
タとコネクタ結合する。接続用コネクタ11は、前記メ
インハーネスなどのコネクタとコネクタ結合することに
よって、バッテリなどからの電力をFFC10に伝達す
る。
【0057】ハイマウント停止ランプ用コネクタ12
は、前記停止ランプ用枝線31の端末に取り付けられて
いる。ハイマウント停止ランプ用コネクタ12は、FF
C10の導体21と電気的に接続した端子金具と、該端
子金具を収容するコネクタハウジング12aと、を備え
ている。ハイマウント停止ランプ用コネクタ12には、
ハイマウント停止ランプのコネクタがコネクタ結合す
る。
【0058】フロントバニティユニット用コネクタ13
は、第2FFC40のFFC10の縁から突出した一方
の端末に取り付けられている。フロントバニティユニッ
ト用コネクタ13は、第2FFCの第2導体51と電気
的に接続した端子金具と、該端子金具を収容するコネク
タハウジング13aと、を備えている。フロントバニテ
ィユニット用コネクタ13には、一対のフロントバニテ
ィユニットと接続したコネクタがコネクタ結合する。
【0059】ルーフコントロールユニット用コネクタ1
4は、コネクタ接続部36の端末に取り付けられてい
る。ルーフコントロールユニット用コネクタ14は、F
FC10の導体21と電気的に接続した端子金具と、該
端子金具を収容するコネクタハウジング14aと、を備
えている。ルーフコントロールユニット用コネクタ14
には、ルーフコントロールユニットのコネクタがコネク
タ結合する。
【0060】一対のリアバニティユニット用コネクタ1
5a,15bのうち一方は、リアバニティユニット用枝
線32の端末に取り付けられ、他方はリアバニティユニ
ット用枝線35の端末に取り付けられている。一対のリ
アバニティユニット用コネクタ15a,15bは、それ
ぞれ、FFC10の導体21と電気的に接続した端子金
具と、該端子金具を収容するコネクタハウジング17
a,17bと、を備えている。一対のリアバニティユニ
ット用コネクタ15a,15bには、それぞれ、リアバ
ニティユニットのコネクタがコネクタ結合する。
【0061】ルーフセンサ用コネクタ16は、ルーフセ
ンサ用枝線34の端末に取り付けられている。ルーフセ
ンサ用コネクタ16は、FFC10の導体21と電気的
に接続した端子金具と、該端子金具を収容するコネクタ
ハウジング16aと、を備えている。ルーフセンサ用コ
ネクタ16には、ルーフセンサのコネクタがコネクタ結
合する。
【0062】前述した構成のワイヤハーネス1は、図4
に示す一方向に沿って延在した状態の一本のFFC10
の所定箇所が切断されかつ折り曲げられた後、第2FF
C40と各コネクタ11,12,13,14,15a,
15b,16が取り付けられて組立られる。図4に示す
FFC10は、一方向に沿って延在した帯状となってい
る。なお、図4では、FFC10が長いため三つに分割
して示しているが、本実施形態のFFC10は、一本の
帯状である。
【0063】FFC10は、必要な長さに切断された
後、図4中に平行斜線Qで示す部分が除去されるととも
に、図4中に実線Pで示す箇所及び第1及び第2の切断
箇所41,42が切断される。そして、FFC10は、
図4中に点線で示す折り線Rに沿って折り曲げられて、
図1に示すように屈曲形成される。
【0064】こうして、FFC10は、前記ルーフパネ
ル3に取り付けられるフロントバニティユニットなどの
電子機器の位置に応じて、一部が切断されて折り曲げら
れている。折り曲げられているため、FFC10即ちワ
イヤハーネス1は、図1中に一点鎖線が囲んで示す折り
曲げ箇所Sが複数形成されている。
【0065】これらの折り曲げ箇所Sは、図5及び図6
に示すように、FFC10が折り曲げられた際に生じる
折り目23と、第1の回路部24と、前記第1の回路部
24と重なる第2の回路部25と、を備えている。第1
の回路部24及び第2の回路部25は、FFC10の一
部である。このため、第1の回路部24と、第2の回路
部25との双方は、前述した導体21と絶縁シート22
a,22bとを備えている。
【0066】折り曲げ箇所Sは、接合箇所26を、複数
備えている。接合箇所26は、前記折り目23から離れ
た位置に配されている。接合箇所26は、第1の回路部
24の導体21と第2の回路部25の導体21とを機械
的に結合しているとともに、第1の回路部24の絶縁シ
ート22a,22bと第2の回路部25の絶縁シート2
2a,22bとを機械的に結合している。
【0067】接合箇所26は、ワイヤハーネス1が各電
子機器に所望の電力及び制御信号を伝達できる範囲内
で、即ちFFC10の回路構成上許される範囲内で、前
記折り目23から離れた位置に配されるのが望ましい。
さらに、前記接合箇所26は、前記折り目23から最も
離された第1の回路部24の導体21と第2の回路部2
5の導体21とを機械的に結合するのが望ましい。
【0068】図示例では、接合箇所26は、三つ設けら
れている。一つの接合箇所26は、折り目23から最も
離れた第1の回路部24の導体21と第2の回路部25
の導体21とを結合している。他の一つの接合箇所26
は、前記最も離れた導体21の次に折り目23から離れ
た導体21同士を結合している。残りの一つの接合箇所
26は、さらに次に折り目23から離れた導体21同士
を結合している。
【0069】また、接合箇所26は、前記折り目23に
対し交差する図5中の一点鎖線Tに沿って並設されてい
る。なお、図示例では、一点鎖線Tは、折り目23に対
し直交しているとともに、本明細書に記した折り目23
に対し交差する方向をなしている。こうして、接合箇所
26は、折り目23に対し交差する方向に沿って並設さ
れている。接合箇所26は、折り目23に対し直交する
方向に沿って並設されるのが、望ましい。
【0070】前記接合箇所26は、スポット溶接や、超
音波溶着(あるいは超音波接合ともいい、又は超音波溶
接ともいう)などの周知の溶接方法によって、形成され
る。図示例では、接合箇所26は、超音波溶着によって
形成されている。即ち、第1の回路部24の導体21と
第2の回路部25の導体21とは、超音波溶着の際に生
じる摩擦熱によって溶融しない状態で固相のまま互いに
金属結合している。第1の回路部24の絶縁シート22
a,22bと、第2の回路部25の絶縁シート22a,
22bと、は、超音波溶着の際に生じる摩擦熱によって
溶融して互いに溶着している。
【0071】前記接合箇所26を形成する際には、ま
ず、互いに重なる第1の回路部24と第2の回路部25
とを超音波振動するチップとアンビルとの間に挟む。そ
して、第1の回路部24と第2の回路部25と互いに近
づける方向に加圧して、これらの回路部24,25に前
記チップなどを介して超音波振動を加える。回路部2
4,25相互間に、前述した振動に応じて摩擦熱が生
じ、まず、双方の絶縁シート22a,22bが溶ける。
【0072】前記チップとアンビルとが互いに近づく方
向に加圧されているので、双方の絶縁シート22a,2
2bが溶けると、回路部24,25の導体21同士が互
いに接触する。互いに接触すると、回路部24,25の
導体21同士は、前述した摩擦熱によって溶融しない状
態で固相のまた互いに金属結合する。
【0073】前記チップとアンビル間から回路部24,
25を外すと、絶縁シート22a,22bの温度が低下
して、回路部24,25の絶縁シート22a,22b同
士は、硬化して互いに溶着する。こうして、回路部2
4,25の導体21同士が機械的に結合され、回路部2
4,25の絶縁シート22a,22b同士が機械的に結
合されて、接合箇所26が形成される。
【0074】前述した構成のワイヤハーネス1を組み立
てる際には、まず、FFC10を所定の長さに切断す
る。図4に示す並行斜線Qで示す部分を除去し、かつ実
線P及び各切断箇所41,42に沿ってFFC10の一
部を切断する。折り線Rに沿って折り曲げる。
【0075】第2FFC40を、コネクタ接続部36と
平行な状態で、該コネクタ接続部36の近傍に取り付け
る。そして、端末などに各コネクタ11,12,13,
14,15a,15b,16を取り付ける。こうして、
図1に示すワイヤハーネス1が得られる。
【0076】さらに、このワイヤハーネス1は、ルーフ
パネル3に取り付けられる際には、成形天井2内に埋設
される。まず、ワイヤハーネス1は、複数の合成樹脂か
らなる板状の部材間に挟まれる。これらの合成樹脂から
なる板状の部材が加熱されかつ互いに近づく方向に加圧
されて、互いに固定して成形天井2となる。こうしてワ
イヤハーネス1は、成形天井2内に埋設される。
【0077】このとき、各取付孔6a,6b,9内に各
コネクタ15a,15b,16が位置し、各コネクタ1
3,14がルーフコントロールユニット取付孔7に相対
し、成形天井2の自動車の後方に位置する後縁3cから
ハイマウント停止ランプ用コネクタ12が露出してい
る。
【0078】そして、成形天井2は、各取付孔5a,5
b,6a,6b,7,8,9即ち各コネクタ12,1
3,14,15a,15b,16に所定の電子機器が取
り付けられかつ乗員室側に化粧部材4が取り付けられる
とともに、ルーフパネル3の乗員室側に取付られる。こ
うして、ワイヤハーネス1は、成形天井2内に埋設され
てルーフパネル3に取付られて、該ルーフパネル3に取
り付けられるフロントバニティユニットなどの各種の電
子機器に、電力と制御信号を伝達する。
【0079】本実施形態によれば、接合箇所26が、折
り目23から離れた第1の回路部24の導体21と第2
の回路部25の導体21とを機械的に結合している。接
合箇所26が、折り目23から離れた第1の回路部24
の絶縁シート22a,22bと第2の回路部25の絶縁
シート22a,22bとを機械的に結合している。接合
箇所26が、一点鎖線Tに沿って並設している。
【0080】このため、折り曲げ箇所Sにおいて第1の
回路部24と第2の回路部25とが確実に固定され、走
行中の振動によって、折り曲げ箇所Sの第1の回路部2
4と第2の回路部25とが互いに接離しない。したがっ
て、走行中の振動によって、前記折り目23の位置する
導体21が切断されることを防止でき、ワイヤハーネス
1が断線することを確実に防止できる。
【0081】また、FFC10を用い、かつ前記折り曲
げ箇所Sを固定するためにFFC10とは別体のクリッ
プなどを用いない。このため、ルーフパネル3に取付ら
れた際に、該ルーフパネル3と成形天井2と化粧部材4
とを合わせた厚みを薄くできる。したがって、居住性の
悪化を抑制できる。
【0082】前述した実施形態では、フラット回路体と
してFFC10を用いている。しかしながら、本発明で
は、FFC10に限定されることなく、フラット回路体
として周知のフレキシブルプリントサーキット(Flexib
le Printed Circuit:FPC)や、並設した複数の電線
が絶縁性を有する合成樹脂に被覆されて帯状に形成され
たフラットワイヤハーネスを用いても良いことは勿論で
ある。
【0083】また、前述した実施形態では、ボディパネ
ルとしてのルーフパネル3に取り付けられる場合を示し
ている。しかしながら、本発明のワイヤハーネス1は、
ルーフパネル3に限定されることなく、例えばドアパネ
ルなどの他のボディパネルに取り付けられても良いこと
は、勿論である。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の本
発明は、接合箇所が、折り目から離れた第1の回路部の
導体と第2の回路部の導体とを機械的に結合しているた
め、走行中の振動などによって、第1の回路部と第2の
回路部とが接離しない。このため、前記折り目で導体が
切断されることを防止でき、走行中の振動に沿って断線
することを防止できる。
【0085】また、フラット回路体を用い、かつ前記折
り曲げ箇所を固定するために前記フラット回路体とは別
体のクリップなどを用いていない。このため、ボディパ
ネルに取付られた際に、該ボディパネルと内装パネルと
を合わせた厚みを薄くできる。したがって、居住性の悪
化を抑制できる。
【0086】また、前記第1の回路部の前記折り目から
最も離れた導体と、前記第2の回路部の前記折り目から
最も離れた導体とが機械的に結合している場合には。前
記折り目で導体が切断されることをより確実に防止で
き、走行中の振動に沿って断線することをより確実に防
止できる。
【0087】請求項2に記載の本発明は、複数の接合箇
所が、折り目に対し交差する方向に沿って並設されてい
る。このため、折り曲げ箇所の第1の回路部と第2の回
路部とを確実に固定でき、走行中の振動などによって、
第1の回路部と第2の回路部とが接離することをより確
実に防止できる。したがって、前記折り目で導体が切断
されることをより確実に防止でき、走行中の振動に沿っ
て断線することをより確実に防止できる。
【0088】また、前記接合箇所が前記折り目に対し直
交する方向に沿って並設されている場合には、前記折り
目で導体が切断されることをより一層確実に防止でき、
走行中の振動に沿って断線することをより一層確実に防
止できる。
【0089】請求項3に記載の本発明は、接合箇所で
は、第1の回路部の被覆部と第2の回路部の被覆部とが
互いに機械的に結合している。このため、折り曲げ箇所
の第1の回路部と第2の回路部とをより一層確実に固定
できる。したがって、走行中の振動などによって、第1
の回路部と第2の回路部とが接離することをより一層確
実に防止できる。したがって、前記折り目で導体が切断
されることをより一層確実に防止でき、走行中の振動に
沿って断線することをより一層確実に防止できる。
【0090】また、前記折り曲げ箇所を固定するために
前記フラット回路体とは別体のクリップなどを用いる必
要がより一層生じない。このため、ボディパネルに取付
られた場合に、前記ボディパネルと内装パネルとを合わ
せた厚みをより一層確実に薄くでき、居住性の悪化をよ
り確実に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるワイヤハーネスを
示す平面図である。
【図2】図1に示されたワイヤハーネスが成形天井内に
埋設された状態を示す平面図である。
【図3】図2中のIII−III線に沿う断面図であ
る。
【図4】図1に示されたワイヤハーネスを構成するFF
Cの加工前の状態を示す平面図である。
【図5】図1に示されたワイヤハーネスのFFCの折り
曲げ箇所を拡大して示す説明図である。
【図6】図5中のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】従来の自動車のルーフパネルに取り付けられる
電子機器及びワイヤハーネスを示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ワイヤハーネス 3 ルーフパネル(ボディパネル) 10 FFC(フラット回路体) 21 導体 22a,22b 絶縁シート(被覆部) 23 折り目 24 第1の回路部 25 第2の回路部 26 接合箇所 S 折り曲げ箇所 T 折り目に対し交差する方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体を構成するボディパネルに取り付け
    られて、該ボディパネルに取り付けられる電子機器と電
    気的に接続するワイヤハーネスにおいて、 並行な複数の導体と、絶縁性を有しかつ前記導体を覆う
    被覆部と、を有したフラット回路体を備え、 フラット回路体には、折り曲げられて折り曲げ箇所が形
    成されているとともに、 該折り曲げ箇所は、折り目と、フラット回路体の一部を
    なす第1の回路部と、フラット回路体の一部をなしかつ
    前記第1の回路部と重なる第2の回路部と、前記折り目
    から離れているとともに前記第1の回路部の導体と前記
    第2の回路部の導体とが互いに機械的に結合した接合箇
    所と、を備えていることを特徴とするワイヤハーネス。
  2. 【請求項2】 前記折り曲げ箇所は、前記接合箇所を複
    数備え、これらの接合箇所が前記折り目に交差する方向
    に沿って並設されていることを特徴とする請求項1記載
    のワイヤハーネス。
  3. 【請求項3】 前記接合箇所では、前記第1の回路部の
    被覆部と前記第2の回路部の被覆部とが互いに機械的に
    結合していることを特徴とする請求項1または請求項2
    記載のワイヤハーネス。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8322782B2 (en) 2006-12-29 2012-12-04 Honda Motor Co., Ltd. Securing wire harness to a roof liner

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