JP2002156319A - カッタブレードの着脱用冶具及びカッタブレードの保持機構 - Google Patents

カッタブレードの着脱用冶具及びカッタブレードの保持機構

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JP2002156319A JP2000349895A JP2000349895A JP2002156319A JP 2002156319 A JP2002156319 A JP 2002156319A JP 2000349895 A JP2000349895 A JP 2000349895A JP 2000349895 A JP2000349895 A JP 2000349895A JP 2002156319 A JP2002156319 A JP 2002156319A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレードホルダに対するカッタブレードの着
脱作業を容易に行うことができるカッタブレードの着脱
用冶具を提供する。 【解決手段】 カッタブレード10は、その背を押え板
30の内面に設けられた位置決め用の段差部32に突き
当てた状態で、押え板30の内面に固定される。押え板
30及びカッタブレード10は、取付けボルト15を用
いてブレードホルダ20の上面に固定される。カッタブ
レードの着脱用冶具40は、カバープレート41及び取
っ手42から構成されている。押え板30はカバープレ
ート41の内面に固定される。カバープレート41はカ
ッタブレード10の刃先の前方を覆う様に形成されてい
る。押え板30及びカッタブレード10をブレードホル
ダ20に固定する際、取付けボルト15の頭部は、カバ
ープレート41に設けられた開口部45の中に収まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体試料などの表
層部をカッタブレードを用いて薄く切断して観察用の試
料を作成する試料薄切装置などにおいて、カッタブレー
ドをブレードホルダに対して着脱する際に使用される着
脱用治具、及びカッタブレードを保持するカッタブレー
ドの保持機構に係る。
【0002】
【従来の技術】凍結包埋試料、パラフィン包埋試料など
の表層部を連続的に薄く切断し、切断面を順次露出させ
てその観察を行う試料薄切装置、あるいは、パラフィン
包埋試料などを薄く切断して薄切片を作成する薄切片作
成装置においては、試料を薄く切断するために、非常に
鋭利なカッタブレードを用いている。良好な切断面を得
るため、あるいは、良好な薄切片を得るためには、カッ
タブレードの損耗が進行する前に、適宜、カッタブレー
ドを交換する必要がある。
【0003】図10に、カッタブレード及びそれが装着
されるブレードホルダの概要を示す。カッタブレード1
10は、ブレードホルダ120の先端部の上面に押え板
130を用いて次の様に固定される。即ち、ブレードホ
ルダ120の先端部は楔状に尖った形状を備え、先端部
近傍の上面にはカッタブレード110の位置決め用の段
差部129が形成されている。押え板130は、上記の
段差部129の後方側において、ブレードホルダ120
の上面に取付けボルト150を用いて固定される。押え
板130の先端部は、ブレードホルダ120の先端部に
対向する位置まで伸びている。上記の段差部129の前
方側に当たるブレードホルダ120の上面と、押え板1
30の前半部分の内面(下面)との間には、小さな隙間
が形成され、カッタブレード110は、この隙間の間に
挟まれた状態でブレードホルダ120に固定される。
【0004】従来、ブレードホルダ120に対するカッ
タブレード110の着脱は、次の様な手順で行われてい
た。
【0005】(a)先ず、ブレードホルダ120に押え
板130を取付けボルト150を用いて仮止めする。
(b)次に、ブレードホルダ120の先端部と押え板1
30との間に形成された隙間にカッタブレード110を
挿入する。(c)次に、カッタブレード110の位置決
めを行うため、カッタブレード110の両端部で刃先に
近い部分を押さえて、刃先が所定の位置に来るように調
整を行う。(d)最後に、取付けボルト150を締め付
けて、押え板130及びカッタブレード110を固定す
る。
【0006】上記の様に、ブレードホルダ120に対し
てカッタブレード110を着脱する作業は、カッタブレ
ード110の刃先を露出させた状態で、オペレータが刃
先の近傍を掴んで行っていた。特に、カッタブレード1
10の位置決めの際には、刃先に近い部分を押さえ、カ
ッタブレード110を斜め上方に押込んで、カッタブレ
ード110の背の部分を上記の段差部129に押し当て
る必要があった。このとき、誤って刃先に触れてオペレ
ータが怪我をすることがないように、作業を行わなけれ
ばならなかった。この結果、カッタブレード110の着
脱作業は、時間がかかるとともに、面倒な作業となって
いた。更に、上記の様に、カッタブレード110の位置
決めの際の作業性が悪いので、カッタブレード110の
背の部分が上記の段差部129に突き当てられていない
状態でカッタブレード110が固定され、位置決めが不
完全になることもあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の様な
従来のブレードホルダに対するカッタブレードの着脱方
法の問題点に鑑み成されたもので、本発明の目的は、カ
ッタブレードをブレードホルダに対して容易に着脱する
ことが可能で、且つ、ブレードホルダに対するカッタブ
レードの位置決めを確実に行うことができるカッタブレ
ードの着脱用冶具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のカッタブレード
の着脱用治具は、ブレードホルダと、内面に段差部が形
成されこの段差部よりも後方側が突出している押え板と
を使用し、カッタブレードの背を前記段差部に突き当て
て位置決めを行った状態でカッタブレードを押え板の内
面に固定した後、押え板に設けられている第一のボルト
孔に押え板の外面側から第一の取付けボルトを挿入し、
ブレードホルダの上面に設けられている第一の雌ネジに
締め込むことによって、ブレードホルダと押え板の間に
カッタブレードを挟んで固定する際に使用される着脱用
治具であって、前記押え板の外面及び前記カッタブレー
ドの刃先の前方を覆う様に形成されたカバープレート
と、このカバープレートの外面から突出する取っ手とを
備え、前記カバープレートには、前記第一のボルト孔に
対応する位置に前記第一の取付けボルトの頭部が貫通可
能な開口部が設けられているとともに、当該カバープレ
ートの外面側から第二の取付けボルトを取り付けて当該
カバープレートの内面に前記押え板を固定するための第
二のボルト孔が設けられていること、を特徴とする。
【0009】なお、この明細書において、「前方」とは
カッタブレードの刃先の方向を意味し、「後方」とはカ
ッタブレードの背の方向を意味する。押え板の「内面」
とは、カッタブレードに接する側の面を意味し、「外
面」とはその裏側を意味する。同様に、カバープレート
の「内面」とは、押え板に接する側の面を意味し、「外
面」とはその裏側を意味する。
【0010】本発明のカッタブレードの着脱用治具の使
用方法について説明する。先ず、着脱用治具のカバープ
レートの内面に押え板を第二の取付けボルトを用いて固
定する。次いで、押え板の内面に形成されている段差部
にカッタブレードの背を突き当てて位置決めを行い、そ
の状態でカッタブレードを押え板に固定する。次に、着
脱用治具の取っ手を掴んで、押え板とともにカッタブレ
ードを持ち上げ、ブレードホルダ上に運ぶ。ブレードホ
ルダに対して押え板の位置決めを行った後、第一の取付
けボルトを用いて押え板及びカッタブレードをブレード
ホルダに固定する。その後、第二の取付けボルトを取り
外して、着脱用治具を押え板から引き離す。
【0011】なお、上記の工程を逆に辿ることによっ
て、カッタブレードをブレードホルダ及び押え板から取
り外すことができる。
【0012】以上の様に、本発明のカッタブレードの着
脱用治具によれば、カッタブレードを押え板に対して着
脱する場合を除いて、一連の着脱作業を、カッタブレー
ドに直接触れることなく、カバープレートの外面側から
行うことができる。また、これらの作業の際、カッタブ
レードの刃先の周囲がカバープレートによって覆われて
いるので、オペレータが、誤ってカッタブレードの刃先
に触れる危険がない。
【0013】更に、カッタブレードを押え板に対して着
脱する作業も、カッタブレードの全体が露出している状
態で行われるので、カッタブレードの刃先付近に触れる
ことなく行うことができる。
【0014】好ましくは、前記カッタブレードの着脱用
治具は、前記取っ手及び前記カバープレートの後端側を
下側にし、前記カバープレートの内面を斜め上方に向け
て反転させた姿勢で、作業台の上に置くことができる様
に構成される。
【0015】この様に着脱用治具を構成すれば、カバー
プレートの内面に押え板を固定した後、上記の様な姿勢
で作業台の上に着脱用治具を置くことによって、押え板
の前記段差部の前方に、カッタブレードを、刃先を斜め
上方に向けた姿勢で着脱することができる。これによっ
て、押え板に対してカッタブレードを着脱する際の作業
性を、更に、改善することができる。
【0016】また、本発明のカッタブレードの保持機構
は、カッタブレードをブレードホルダと押え板の間に挟
んで保持するカッタブレードの保持機構であって、内面
に段差部が形成され、この段差部よりも後方側が突出
し、この段差部にカッタブレードの背を突き当てること
によってカッタブレードの位置決めが行われ、その状態
でカッタブレードが固定される押え板と、先端部が楔状
に形成され、その後方に上方に突出する段差部が形成さ
れ、この段差部に前記押え板の後端面を突き当てること
によって前記押え板の位置決めが行われ、その状態で前
記押え板が固定されるブレードホルダと、を備え、前記
押え板には、当該押え板の外面側から第一の取付けボル
トを取り付けて前記ブレードホルダの上面に当該押え板
を固定するための第一のボルト孔が設けられ、前記ブレ
ードボルダには、前記第一のボルト孔に対応する位置
に、第一の雌ネジが形成されていること、を特徴とす
る。
【0017】上記構成を備えたカッタブレードの保持機
構に対して、先に規定したカッタブレードの着脱用治具
を使用することによって、カッタブレードの着脱作業の
作業性を高めるとともに、カッタブレードの位置決めを
確実に行うことができる。
【0018】なお、押え板とブレードホルダとの位置決
めは、押え板の後方側の突出部の内面に形成された別の
段差部とブレードホルダの前記段差部とにより行うよう
にしても良い。
【0019】好ましくは、前記押え板には、前記カッタ
ブレード側から第三の取付けボルトを取り付けて当該押
え板の内面に前記カッタブレードを固定するための第三
の雌ネジが設けられる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に基づくカッタブ
レードの着脱用冶具、及びそれが使用されるカッタブレ
ードの保持機構の概要を示す。図中、10はカッタブレ
ード、20はブレードホルダ、30は押え板、40は着
脱用冶具、15は取付けボルト(第一の取付けボル
ト)、16は取付けボルト(第二の取付けボルト)、1
7は取付けボルト(第三の取付けボルト)、25は雌ネ
ジ(第一の雌ネジ)、35はボルト孔(第一のボルト
孔)、36は雌ネジ(第二の雌ネジ)、37は雌ネジ
(第三の雌ネジ)、41はカバープレート、42は取っ
手、45は開口部、46はボルト孔(第二のボルト孔)
を表す。
【0021】カッタブレードの保持機構は、ブレードホ
ルダ20及び押え板30を備えている。カッタブレード
10は、押え板30とブレードホルダ20との間に挟ま
れた状態で、ブレードホルダ20の上面に固定される。
【0022】押え板30には、内面に段差部32が形成
され、この段差部32よりも後方側が突出している。こ
の段差部32にカッタブレード10の背を突き当てるこ
とによって、カッタブレード10の位置決めが行われ、
その状態で押え板30にカッタブレード10が固定され
る。
【0023】ブレードホルダ20は、その先端部21が
楔状に形成され、その後方に上方に突出する段差部24
が形成されている。この段差部24に押え板30の後端
面を突き当てることによって押え板30の位置決めが行
われ、その状態で、ブレードホルダ20に押え板30及
びカッタブレード10が固定される。
【0024】押え板30及びカッタブレード10は、ブ
レードホルダ20の先端部21の上面に、取付けボルト
15を用いて固定される。このため、押え板30には、
この取付けボルト15用のボルト孔35が設けられ、ブ
レードホルダ2の先端部21には、この取付けボルト1
5に対応する雌ネジ25が形成されている。また、カッ
タブレード10にも、この取付けボルト15用のボルト
孔11が設けられている。
【0025】更に、図2に示す様に、押え板30の外面
には、押え板30を着脱用治具40の内面に取り付ける
ための雌ネジ36が設けられ(図4:後述)、押え板3
0の内面には、カッタブレード10を押え板30の内面
に取り付けるための雌ネジ37(図6:後述)が設けら
れている。
【0026】カッタブレードの着脱用冶具40は、カバ
ープレート41及び取っ手42から構成されている。取
っ手42は、カバープレート41の外面から突出し、着
脱用冶具40を持ち運ぶ際に使用される。カバープレー
ト41には、押え板30及びカッタブレード10をブレ
ードホルダ20に固定する際に、上記の取付けボルト1
5の頭部が貫通する開口部45が形成されている。
【0027】更に、図3に示す様に、カバープレート4
1には、押え板30をカバープレート41の内面に取り
付けるためのボルト孔46が設けられている(図4:後
述)次に、この着脱用冶具40を使用して、カッタブレ
ード10を押え板30及びブレードホルダ20に取り付
ける手順について説明する。
【0028】先ず、図4に示す様に、取付けボルト16
を着脱用冶具のカバープレート41の外面側から取り付
けて、押え板30をカバープレート41の内面に固定す
る。
【0029】次に、図5に示す様に、着脱用冶具40
を、取っ手42及びカバープレート41の後端側を下側
にし、カバープレート41の内面を斜め上方に向けて反
転させた姿勢で、作業台49の上に置く。このとき、押
え板30は、内面側を斜め上方に向け、且つ、先端側を
斜め上方に向けた姿勢となる。なお、取っ手42の取り
付け位置及び長さは、着脱用冶具40をこの様に反転さ
せた姿勢で作業台49上に置いたときに、安定した状態
が得られる様に定められている。
【0030】次に、図6に示す様に、カバープレート4
1の内面に取り付けられている押え板30に、カッタブ
レード10を取り付ける。このとき、刃先を斜め上方に
向けた姿勢でカッタブレード10を掴み、押え板30の
内面に形成されている段差部32にカッタブレード10
の背を突き当てることによってカッタブレード10の位
置決めを行った後、カッタブレード10側から取付けボ
ルト17を取り付けて、カッタブレード10を押え板3
0の内面に固定する。
【0031】次に、図7に示す様に、着脱用冶具の取っ
手42を掴んで、押え板30とともにカッタブレード1
0を持ち上げ、ブレードホルダ20上に運ぶ。ブレード
ホルダ20の上面に形成されている段差部24に、押え
板30の後端面を突き当てることによって押え板30の
位置決めを行った後、カバープレート41の外面側から
取付けボルト15を取り付けて、押え板30及びカッタ
ブレード10をブレードホルダ20の上面に固定する。
【0032】最後に、図8に示す様に、カバープレート
41の外面側から取付けボルト16を取り外して、着脱
用治具40を押え板30から引き離す。
【0033】なお、上記の工程を逆に辿ることによっ
て、カッタブレード10をブレードホルダ20及び押え
板30から取り外すことができる。即ち、(a)着脱用
治具40を押え板30の上面に取付けボルト16を用い
て固定する。(b)取付けボルト15を取り外して、ブ
レードホルダ20からカッタブレード10及び押え板3
0を取り外し、着脱用治具40側に回収する。(c)着
脱用治具40を、取っ手42及びカバープレート41の
後端側を下側にし、カッタブレード10を斜め上方に向
け且つ刃先を斜め上方に向けた姿勢で、作業台49の上
に置く。(d)取付けボルト17を取り外して、押え板
30からカッタブレード10を取り外す。
【0034】本発明の着脱用治具40を使用することに
よって、カッタブレード10を押え板30に対して着脱
する場合を除いて、一連の着脱作業を、カッタブレード
10に直接触れることなく、カバープレート40の外面
側から行うことができる。また、これらの作業の際、カ
ッタブレード10の刃先の周囲がカバープレートによっ
て覆われているので、オペレータが、誤ってカッタブレ
ードの刃先に触れる危険がない。
【0035】更に、カッタブレード10を押え板30に
対して着脱する作業も、カッタブレード10の全体が露
出している状態で行われるので、カッタブレード10の
刃先付近に触れることなく行うことができる。また、こ
の作業の際、刃先が斜め上方に向いているので、カッタ
ブレード10の背が押え板30の段差部に密着するよう
に、重力が作用する。従って、カッタブレード10の位
置決めを確実且つ容易に行うことができる。
【0036】図9に、本発明のカッタブレードの着脱用
治具の他の例を示す。
【0037】着脱用治具90は、金属板を折り曲げるこ
とによって一体的に成形されている。着脱用治具90
は、カバープレート91及び取っ手92を備えている。
カバープレート91の先端部は、カッタブレード60の
着脱作業の際、カッタブレード60の刃先を覆い隠すよ
うに折り曲られている。カバープレート91の両端部に
は、取り付けボルト66(後述)が貫通するボルト孔9
6が設けられている。
【0038】この例では、ブレードホルダ70は、その
先端部71が楔状に形成され、先端に近い部分に段差部
72が形成され、この段差部72から後方側が下方に僅
かに窪んでいる。段差部72の後方には、幅方向に延び
る突起部73が形成され、更に突起部73の後方には、
上方に突出する段差部74が形成されている。ブレード
ホルダ70の上面の、段差部72と突起部73との中間
に当たる位置には、取付けボルト65(後述)用の雌ネ
ジ75が設けられている。
【0039】押え板80は、その内面(下面)に段差部
82が形成され、この段差部82から後方側が下方に僅
かに突出している。この段差部82の後方には、幅方向
に延びる溝83が形成されている。押え板80の外面
(上面)は、先端部付近において前下がりのテーパ状に
加工され、これによって押え板80の先端部は楔状にな
っている。段差部82と溝83との中間に当たる位置に
は、取付けボルト65(後述)用のボルト孔85が設け
られている。押え板80の上面の両端付近には、取付け
ボルト66(後述)用の雌ネジ86が設けられている。
押え板80の下面の、段差部82の前方に当たる部分に
は、取付けボルト67(後述)用の雌ネジ87が設けら
れている。
【0040】カッタブレード60には、取付けボルト6
7用のボルト孔63が設けられている。カッタブレード
60は、カッタブレード60の背を上記の段差部82に
突き当てた状態で、取付けボルト67を用いて、押え板
80の内面に固定される。なお、この作業も、先に示し
た例(図6)と同様に、押え板80を着脱用治具90に
保持した状態で、押え板80の内面側を斜め上方に向け
て反転させた姿勢で行われる。
【0041】押え板80は、取付けボルト66を用い
て、カバープレート91の内面に固定される。この様に
押え板80を着脱用治具90に保持した状態で、取付け
ボルト65を用いて、ブレードホルダ70の上面に押え
板80が固定される。このとき、押え板80側の溝83
の中にブレードホルダ70側の突起部73を挿入し、溝
83と突起部73の前方および/または後方の当接面
(別の段差部)によって、押え板80の位置決めが行わ
れる。
【0042】ブレードホルダ70に対する、カッタブレ
ード60及び押え板80の着脱作業は、取っ手92の後
方において、取付けボルト65をボルト孔85を介して
雌ネジ75に取り付け、あるいは取付けボルト65を雌
ネジ75から取り外すことによって行われる。従って、
この作業の際に、オペレータが、誤ってカッタブレード
の刃先に触れる危険がない。
【0043】
【発明の効果】以上の様に、本発明のカッタブレードの
着脱用治具によれば、カッタブレードを押え板に対して
着脱する場合を除いて、一連の着脱作業を、カッタブレ
ードに直接触れることなく、カバープレートの外面側か
ら行うことができる。また、これらの作業の際、カッタ
ブレードの刃先の周囲がカバープレートによって覆われ
ているので、オペレータが、誤ってカッタブレードの刃
先に触れる危険がない。
【0044】更に、カッタブレードを押え板に対して着
脱する作業も、カッタブレードの全体が露出している状
態で行われるので、カッタブレードの刃先付近に触れる
ことなく行うことができる。また、この作業の際、刃先
が斜め上方に向いているので、カッタブレードの背が押
え板の段差部に密着するように、重力が作用する。この
ため、カッタブレードの位置決めを確実且つ容易に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくカッタブレードの着脱用治具及
びそれが使用されるカッタブレードの保持機構の一例を
示す図。
【図2】本発明に基づくカッタブレードの着脱用治具を
用いて保持される押え板の上面図。
【図3】本発明に基づくカッタブレードの着脱用治具の
上面図。
【図4】カッタブレードをブレードホルダに固定する手
順について説明する図。
【図5】カッタブレードをブレードホルダに固定する手
順について説明する図。
【図6】カッタブレードをブレードホルダに固定する手
順について説明する図。
【図7】カッタブレードをブレードホルダに固定する手
順について説明する図。
【図8】カッタブレードをブレードホルダに固定する手
順について説明する図。
【図9】本発明に基づくカッタブレードの着脱用治具及
びそれが使用されるカッタブレードの保持機構の他の例
を示す図。
【図10】カッタブレードをブレードホルダに固定する
方法の従来の例について説明する図。
【符号の説明】
10・・・カッタブレード、20・・・ブレードホル
ダ、30・・・押え板、40・・・着脱用冶具、15・
・・取付けボルト(第一の取付けボルト)、16・・・
取付けボルト(第二の取付けボルト)、17・・・取付
けボルト(第三の取付けボルト)、11、13・・・ボ
ルト孔、21・・・先端部、24・・・段差部、25・
・・雌ネジ(第一の雌ネジ)、32・・・段差部、35
・・・ボルト孔(第一のボルト孔)、36・・・雌ネジ
(第二の雌ネジ)、37・・・雌ネジ(第三の雌ネ
ジ)、41・・・カバープレート、42・・・取っ手、
45・・・開口部、46・・・ボルト孔(第二のボルト
孔)、60・・・カッタブレード、63・・・ボルト
孔、65・・・取付けボルト、66・・・取付けボル
ト、67・・・取付けボルト、70・・・ブレードホル
ダ、71・・・先端部、72・・・段差部、73・・・
突起部、74・・・段差部、75・・・雌ネジ、80・
・・押え板、82・・・段差部、83・・・溝、85・
・・ボルト孔、86・・・雌ネジ、87・・・雌ネジ、
90・・・着脱用治具、91・・・カバープレート、9
2・・・取っ手、96・・・ボルト孔、110・・・カ
ッタブレード、120・・・ブレードホルダ、130・
・・押え板、129・・・段差部、150・・・取付け
ボルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 尚志 静岡県沼津市大岡2068の3 東芝機械株式 会社内 Fターム(参考) 3C021 JA08 JA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレードホルダと、内面に段差部が形成
    されこの段差部よりも後方側が突出している押え板とを
    使用し、カッタブレードの背を前記段差部に突き当てて
    位置決めを行った状態でカッタブレードを押え板の内面
    に固定した後、押え板に設けられている第一のボルト孔
    に押え板の外面側から第一の取付けボルトを挿入し、ブ
    レードホルダの上面に設けられている第一の雌ネジに締
    め込むことによって、ブレードホルダと押え板の間にカ
    ッタブレードを挟んで固定する際に使用される着脱用治
    具であって、 前記押え板の外面及び前記カッタブレードの刃先の前方
    を覆う様に形成されたカバープレートと、 このカバープレートの外面から突出する取っ手とを備
    え、 前記カバープレートには、前記第一のボルト孔に対応す
    る位置に前記第一の取付けボルトの頭部が貫通可能な開
    口部が設けられているとともに、当該カバープレートの
    外面側から第二の取付けボルトを取り付けて当該カバー
    プレートの内面に前記押え板を固定するための第二のボ
    ルト孔が設けられていること、 を特徴とするカッタブレードの着脱用治具。
  2. 【請求項2】 前記カッタブレードの着脱用治具は、前
    記取っ手及び前記カバープレートの後端側を下側にし、
    前記カバープレートの内面を斜め上方に向けて反転させ
    た姿勢で、作業台の上に置くことができる様に構成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のカッタブレー
    ドの着脱用治具。
  3. 【請求項3】 カッタブレードをブレードホルダと押え
    板の間に挟んで保持するカッタブレードの保持機構であ
    って、 内面に段差部が形成され、この段差部よりも後方側が突
    出し、この段差部にカッタブレードの背を突き当てるこ
    とによってカッタブレードの位置決めが行われ、その状
    態でカッタブレードが固定される押え板と、 先端部が楔状に形成され、その後方に上方に突出する段
    差部が形成され、この段差部に前記押え板の後端面を突
    き当てることによって前記押え板の位置決めが行われ、
    その状態で前記押え板が固定されるブレードホルダと、 を備え、 前記押え板には、当該押え板の外面側から第一の取付け
    ボルトを取り付けて前記ブレードホルダの上面に当該押
    え板を固定するための第一のボルト孔が設けられ、 前記ブレードボルダには、前記第一のボルト孔に対応す
    る位置に、第一の雌ネジが形成されていること、 を特徴とするカッタブレードの保持機構。
  4. 【請求項4】 カッタブレードをブレードホルダと押え
    板の間に挟んで保持するカッタブレードの保持機構であ
    って、 内面に段差部が形成され、この段差部よりも後方側が突
    出し、この段差部にカッタブレードの背を突き当てるこ
    とによってカッタブレードの位置決めが行われ、その状
    態でカッタブレードが固定されるとともに、前記後方側
    の突出部の内面に別の段差部が形成された押え板と、 先端部が楔状に形成され、その後方に上方に突出する段
    差部が形成され、この段差部に前記押え板の前記別の段
    差部を突き当てることによって前記押え板の位置決めが
    行われ、その状態で前記押え板が固定されるブレードホ
    ルダと、 を備え、 前記押え板には、当該押え板の外面側から第一の取付け
    ボルトを取り付けて前記ブレードホルダの上面に当該押
    え板を固定するための第一のボルト孔が設けられ、 前記ブレードボルダには、前記第一のボルト孔に対応す
    る位置に、第一の雌ネジが形成されていること、 を特徴とするカッタブレードの保持機構。
  5. 【請求項5】 前記押え板には、前記カッタブレード側
    から第三の取付けボルトを取り付けて当該押え板の内面
    に前記カッタブレードを固定するための第三の雌ネジが
    設けられていることを特徴とする請求項3または4に記
    載のカッタブレードの保持機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010054483A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Seiko Instruments Inc 自動薄切装置
CN104175360A (zh) * 2014-07-30 2014-12-03 周玉梅 一种刻痕刀片微调板
JP2023502027A (ja) * 2019-11-15 2023-01-20 ライカ ビオズュステムス ヌスロッホ ゲーエムベーハー ミクロトームブレード用の保護ハウジング、保護ハウジングとミクロトームブレードから成る構成装置、並びにミクロトームブレードホルダ

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