JP2002156108A - 蓄熱式燃焼ガス処理装置 - Google Patents

蓄熱式燃焼ガス処理装置

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JP2002156108A
JP2002156108A JP2000352168A JP2000352168A JP2002156108A JP 2002156108 A JP2002156108 A JP 2002156108A JP 2000352168 A JP2000352168 A JP 2000352168A JP 2000352168 A JP2000352168 A JP 2000352168A JP 2002156108 A JP2002156108 A JP 2002156108A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄熱式燃焼ガス処理装置において、回転板の
大きさは従来のままで、ガス処理量を増大させる。 【解決手段】 蓄熱式燃焼ガス処理装置に用いられる分
配器は、蓄熱部の各セルに未処理ガスを分配供給すると
ともに、前記各セルから熱回収後の処理済みガスを分配
排気する。このような分配器において、回転板67を回
転させる回転軸63を中空状にして、その内部にパージ
ガスを流し、回転軸63の上部側面に形成したパージガ
ス供給口72から仕切室66内にパージガスを供給する
ようにする。これにより、回転板67に形成される、未
処理ガスや処理済みガスが通るための開口部の開口角度
を大きくすることができ、その結果、ガス処理量を増大
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、揮発性有機化合物
等のガスを処理する蓄熱式燃焼ガス処理装置に係り、特
に未処理ガスを蓄熱材で予め加熱してから燃焼処理する
とともに、燃焼後の処理済みガス中の熱を別の蓄熱材で
回収し、熱回収後の処理済みガスを排気する蓄熱式燃焼
ガス処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に蓄熱式燃焼ガス処理装置は、図7
に示すように、被処理ガスを燃焼させる燃焼部としての
電気ヒータ11と、電気ヒータ11の下側に設けられ、
かつ内部空間が複数に分割されて各空間内に蓄熱材12
が充填された蓄熱部13と、蓄熱部13の下方に設けら
れ、蓄熱部13の各空間との接続を順次切り換えて、各
空間に被処理ガスを分配供給するとともに各空間から熱
回収後の処理済みガスを分配排気する分配器14とを備
えている。
【0003】電気ヒータ11はヒータケース15に収納
され、このヒータケース15と蓄熱部13とはガスケッ
ト16を介してボルト等で結合されている。蓄熱材12
は内面に断熱材17を有する蓄熱ケース18に充填さ
れ、また蓄熱材12の上部には触媒19が充填されてい
る。蓄熱ケース18には熱電対取出座20と圧力計座2
1が取り付けられている。さらに、蓄熱部13の各空間
と分配器14とは耐熱ホース22を介して接続され、こ
の耐熱ホース22の上下両端はホースバンド23で締め
付けられている。
【0004】図7のA−A線、B−B線、C−C線およ
びD−D線に沿った断面図をそれぞれ図8〜図11に示
す。図に示すように、分配器14には、外筒25、中間
筒26、内筒27、回転軸筒28および回転軸29から
なる分配器本体30と、分配器本体30の上方に設けら
れた仕切室31(図7参照)と、分配器本体30と仕切
室31との間に設けられ、回転軸29に結合されて回転
軸29と共に回転する回転板32(図7参照)とが設け
られている。そして、仕切室31の底板33と回転板3
2との間、および回転板32と分配器本体30の天板3
4との間には、それぞれシールパッキン35,36が設
けられている。
【0005】仕切室31は仕切板で仕切られ、図8に示
すように、〜の8個の各セル(部屋)が形成されて
いる。耐熱ホース22は〜の各セルに設けられてい
る。すなわち、耐熱ホース22は8個取り付けられてお
り、各耐熱ホース22によって、仕切室31の各セルと
蓄熱部13の各空間とが1対1で接続されている。
【0006】回転板32には、図9に示すように、開口
角度45度のパージガス供給開口部37、開口角度が9
0度の未処理ガス(被処理ガス)供給開口部38、同じ
く開口角度が90度の処理済みガス排気開口部39がそ
れぞれ形成されている。これらの開口部37,38,3
9の半径方向の位置は、図11に示したパージガス供給
部40、未処理ガス供給部41、処理済みガス排気部4
2の位置に一致している。
【0007】パージガス供給部40、未処理ガス供給部
41、および処理済みガス排気部42は、図11に示す
ように、回転軸筒28と内筒27との間、内筒27と中
間筒26との間、および中間筒26と外筒25との間に
それぞれ形成されている。また、分配器本体30の天板
34には、図10に示すように、パージガス供給部4
0、未処理ガス供給部41、処理済みガス排気部42に
対応させて複数の開口部43,44,45が形成されて
いる。
【0008】また、図11に示すように、内筒27には
パージガスノズル46が、中間筒26には未処理ガス入
口ノズル47が、外筒25には処理済みガス排気ノズル
48がそれぞれ接続されている。
【0009】さらに、図7に示すように、分配器14の
回転軸29はベルト49を介して無段変速機50に接続
されている。なお、符号51は蓄熱式燃焼ガス処理装置
を支持する支持脚である。
【0010】上記構成において、未処理ガスは未処理ガ
ス入口ノズル47より分配器14内に供給される。分配
器14内では未処理ガス供給部41を上昇して流れ、回
転板32の未処理ガス供給開口部38を通って仕切室3
1内に流れる。さらに、仕切室31から耐熱ホース22
を通って蓄熱部13に流れ、蓄熱材12中を上昇しなが
ら加熱された後、電気ヒータ11で加熱されて触媒19
中で燃焼分解される。燃焼分解により生じた処理済みガ
スは、上部のヒータケース15内で反転して、加熱時と
は別の触媒および蓄熱材を下降し耐熱ホース22を介し
て仕切室31に流入する。そして、別の蓄熱材を通ると
き、処理済みガス中の熱は別の蓄熱材に回収される。仕
切室31に流入した処理済みガスは、回転板32の処理
済みガス排気開口部39を通って、分配器本体30の処
理済みガス排気部42に流れ込み、その後、処理済みガ
ス出口ノズル48から排出される。
【0011】ところで、上記のように、蓄熱部13の各
空間を仕切室31の各セルに対応させて8セルに分割
し、各セルの蓄熱材12で、未処理ガスの加熱と処理済
みガスからの熱回収を順次行う構成の蓄熱式燃焼ガス処
理装置は、熱効率が90%以上と高く、かつ運転コスト
が低いというメリットがあり、現在(今後も)省エネと
いう意味でニーズが高くなっている。
【0012】そして、このような蓄熱部13に仕切室3
1から未処理ガスを連続して分配供給するとともに、処
理済みガスを蓄熱部13から連続して仕切室31に回収
する方式としては、ダンパによる切り換え方式と上記の
ように回転板で分配する方式とがある。
【0013】ここで、回転板で分配する方式の上記分配
器について説明する。図12は、図8〜図11に示した
各構成要素からなる分配器の分解斜視図である。未処理
ガス入口ノズル47より供給され未処理ガス供給部41
を上昇してきた未処理ガスは、回転板32の未処理ガス
供給開口部38と一致する仕切室内のセルに流入する。
未処理ガス供給開口部38の開口角度は90度であり、
図12の状態ではセルとセルに未処理ガスが流入す
ることになる。
【0014】一方、処理済みガスを排気する場合は、回
転板32の処理済みガス排気開口部39と一致する、仕
切室のセル内の処理済みガスに下降流れが生じる。処理
済みガス排気開口部39の開口角度は90度であり、図
12の状態ではセルとセルに処理済みガスの下降流
れが生じることになる。
【0015】また、未処理ガスの供給と処理済みガスの
排気の間には、パージガス(空気)を流入させる必要が
ある。このパージガスはパージガスノズル46から供給
され、パージガス供給部40を上昇し、回転板32のパ
ージガス供給開口部37と一致する仕切室内のセルに流
入する。パージガス供給開口部37の開口角度は45度
であり、図12の状態ではセルにパージガスが流入す
ることになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の分配器では、連続して複数の蓄熱材へ処理ガスを分
配できるが、図12に示すように8セルのうち、未処理
ガスの供給は2セル、パージガスの供給は1セル、処理
済みガスの排気は2セルとなり、実際に有効に蓄熱、処
理しているのは5セルのみで、処理ガス量が少ないとい
う欠点がある。
【0017】回転板の未処理ガス供給開口部や処理済み
ガス排気開口部の開口角度を大きくすれば、処理ガス量
を増やすことはできるが、回転板には前記両開口部以外
にパージガス供給開口部が形成され、未処理ガス、パー
ジガス、および処理済みガスの流れが一つのセルで同時
に生じないようにするためには、各開口部の間には中心
角度45度を有する仕切部が必要であり、開口角度を大
きくすることは難しい。
【0018】また、開口角度はそのままで、回転板の外
径を大きくして開口面積を増大させる方法もあるが、外
径が大きくなると、シート面にうねりが発生したり、ま
たハンドリングも悪くなって、製作性に問題が生じる。
また、回転板の大型化によって装置本体も大型化し、輸
送や据付に手間がかかるという問題も生じる。
【0019】本発明の課題は、回転板の大きさは従来の
ままで、ガス処理量を増大させることが可能な蓄熱式燃
焼ガス処理装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、被処理ガスを燃焼させる燃焼部と、内部
空間が複数に分割されて各空間内に蓄熱材が充填され、
前記燃焼部で燃焼させる被処理ガスを前記蓄熱材で予め
加熱するとともに、燃焼後の処理済みガスが持つ熱を前
記蓄熱材に回収する蓄熱部と、前記各空間に被処理ガス
を分配供給するとともに各空間から熱回収後の処理済み
ガスを分配排気する分配器とを有し、
【0021】前記分配器は、外筒、内筒、および内筒の
内部中央に回転自在に設けられた中空状の回転軸からな
り、内筒と回転軸との間の内側環状空間を被処理ガス
が、外筒と内筒との間の外側環状空間を処理済みガスが
それぞれ流れ、かつ回転軸内をパージガスが流れる分配
器本体と、前記分配器本体の上部に設けられ、内部が仕
切板で複数のセルに仕切られて、各セルが前記蓄熱部の
各空間にそれぞれ接続された仕切室と、前記分配器本体
と前記仕切室との間に設けられ、前記回転軸の回転に伴
って回転し、前記内側環状空間および前記外側環状空間
と前記仕切室の各セルとを順次切り換えて連通させる開
口部を有する回転板とを備え、
【0022】前記回転軸の上部側面には供給口が形成さ
れ、前記開口部を介しての前記内側環状空間から前記仕
切室の各セルへの被処理ガスの供給と、前記開口部を介
しての前記仕切室の各セルから前記外側環状空間への処
理済みガスの排気との間に、前記供給口から前記仕切室
の各セルへパージガスを供給することを特徴としてい
る。
【0023】上記構成によれば、中空状の回転軸とした
ので、回転軸の内部にパージガスを流し、回転軸上部側
面の供給口からパージガスを仕切室に供給することが可
能となる。そのため、回転板にはパージガス供給開口部
を設ける必要はなく、未処理ガス供給開口部と処理済み
ガス排気開口部だけを設ければよいから、その分、未処
理ガス供給開口部と処理済みガス排気開口部の開口角度
を大きくすることができる。その結果、回転板の大きさ
は従来のままで、ガス処理量を増大させることが可能と
なる。
【0024】また、本発明では、前記仕切室の各セルに
は、前記回転軸の供給口に対応させて仕切室側の供給口
が形成され、前記両供給口が一致したときにパージガス
が仕切室の各セルに供給されるよう構成されている。
【0025】ここで、本発明のように回転軸内空間を利
用してパージガスを供給すると、回転板の未処理ガス供
給開口部と処理済みガス排気開口部の開口面積を従来よ
りも大きくとれることを、回転板の外径と圧力損失の関
係で図6に示す。
【0026】例えば、処理ガス量が200m/min
の場合、分配器の圧力損失が20mmAq(従来の分配
器での圧力損失とほぼ同じ)では、回転板の開口面積は
0.35m必要となり、この開口面積を確保するため
には、従来構造では回転板の外径は約2350mmにな
るのに対し、本発明では回転板の外径は1800mmで
コンパクトになる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。図1は、本発明の蓄熱式燃焼ガス処
理装置に設置される分配器の断面図である。また、図2
はその分配器の要部を示した内部構成の斜視図である。
なお、分配器以外の蓄熱部や電気ヒータなどの構成は図
7に示した従来のものと同じであるので、ここでは、そ
れらの説明は省略する。
【0028】本実施の形態における分配器60は、図1
および図2に示すように、外筒61、内筒62、および
内筒62の内部中央に回転自在に設けられた回転軸63
からなる分配器本体64と、分配器本体64の上方に設
けられ、半径方向に設置された仕切板65で内部が複数
のセルに仕切られた仕切室66と、分配器本体64と仕
切室66との間に設けられ、回転軸63に結合されて回
転軸63と共に回転する回転板67とが設けられてい
る。
【0029】仕切室66は8個のセル(部屋)に仕切ら
れ、各セルは耐熱ホース22を介して蓄熱部13(図7
参照)の各空間に接続されている。また、仕切室66の
底部には仕切室底板68が設けられている。この仕切室
底板68には、セルの底部形状に合致した開口部69が
形成されている(図8も参照)。そして、仕切室底板6
8と回転板67との間にはシールパッキン70が設けら
れている。
【0030】仕切室66は円環状をなしており、その中
央を回転軸63が貫通している。仕切室66を貫通した
回転軸63は、その上端部が、仕切室66上面に取り付
けられたベアリング71に支持されている。回転軸63
は中空状をなしており、仕切室66を貫通している部分
には、側面にスリット状のパージガス供給口72が1つ
形成されている。また、仕切室66の側壁には、各セル
毎に回転軸63の貫通部にスリット状のパージガス供給
口73が形成されている。
【0031】図3は図1のE−E線に沿った断面図で、
主に回転板67の平面形状を示している。図3に示すよ
うに、回転板67には、未処理ガス供給開口部74と処
理済みガス排気開口部75のみが形成され、パージガス
供給のための開口部は形成されていない。上記したよう
に回転軸63は中空状であるから、この回転軸67の内
部にパージガスを流すよう構成されている。
【0032】回転板67にパージガス供給のための開口
部が形成されていないので、未処理ガス供給開口部74
と処理済みガス排気開口部75の開口角度を大きくする
ことができ、本実施の形態ではそれぞれ135度の開口
角度となっている。そして、未処理ガス供給開口部74
と処理済みガス排気開口部75との間の仕切部の中心角
度は、従来通り45度確保されており、未処理ガスと処
理済みガスの流れが一つのセルで同時に生じることがな
いようになっている。また、パージガスは、未処理ガス
の供給と処理済みガスの排気の間に行う必要があるの
で、回転軸63の上部側面に形成されたパージガス供給
口72が、図3のように右側の仕切部に向いたときに供
給される。なお、パージガス供給口72は、実際にはE
−E線に沿った断面では見えないが、パージガス供給の
位置を示すために記載してある。
【0033】図4は図1のF−F線に沿った断面図で分
配器本体64の形状を示している。分配器本体64に
は、上記のように外筒61、内筒62および回転軸63
が設けられ、内筒62と回転軸63の間の環状空間は未
処理ガスが流れる未処理ガス供給部76であり、外筒6
1と内筒62の間の環状空間は処理済みガスが流れる処
理済みガス排気部77である。分配器本体64には、そ
の上部に天板78が、底部に底板79が設けられ、天板
78には未処理ガス供給部76に対応する位置および処
理ガス済み排気部77に対応する位置に複数の開口部が
形成されている(図5参照)。また、回転軸63にはパ
ージガス配管80が、内筒62は未処理ガス入口ノズル
81が、外筒61には処理済みガス出口ノズル82がそ
れぞれ接続されている。なお、図1において、83は分
配器64等を支持する支持脚であり、84は回転軸63
に回転力を伝達するためのスプロケットである。
【0034】次に、上記構成の分配器60において、各
ガスの流れについて説明する。図5は、分配器60の分
解斜視図である。未処理ガスは未処理ガス入口ノズル8
1より分配器60に供給され、分配器本体64の未処理
ガス供給部76を上昇し、回転板67の未処理ガス供給
開口部74と一致する仕切室66内のセルに流入する。
未処理ガス供給開口部76の開口角度は135度である
ので、図5の状態ではセル、セルおよびセルに未
処理ガスが流入する。
【0035】一方、処理済みガスを排気する場合は、回
転板67の処理済みガス排気開口部75と一致する、仕
切室66のセル内の処理済みガスに下降流れが生じる。
処理済みガス排気開口部75の開口角度も135度であ
るので、図5の状態ではセル、セルおよびセルに
処理済みガスの下降流れが生じ、その処理済みガスは分
配器本体64の処理済みガス排気部77を通って、処理
済みガス出口ノズル82から排気される。
【0036】また、パージガス配管80より分配器60
に供給されたパージガスは、回転軸63内を上昇して、
仕切室66のセルの一つに供給される。この場合、仕切
室66の側壁に形成されたパージガス供給口73と、回
転軸63の上端側面に形成されたパージガス供給口72
とが一致したときにパージガスが供給され、図5の状態
ではセルにパージガスが供給される。このように、パ
ージガスの供給は、未処理ガスの供給と処理済みガスの
排気の間に行われる。
【0037】本実施の形態によれば、回転軸63から仕
切室66にパージガスを供給するようにしたので、分配
器60全体の大きさを一定とすると、分配器60での圧
力損失を小さくすることができ、装置のコンパクト化お
よび軽量化が図れる。また圧力損失を一定にすると分配
器60を小さくでき、製作性、シール性、ハンドリン
グ、輸送、据え付けとあらゆる点でコスト低減を図るこ
とができる。
【0038】また、未処理ガスおよび処理済みガスが通
過する回転板67の開口角度を大きくして、各々のガス
が流れるセル数を従来の各々2セルから3セルに増加で
きることから、以下の二次的効果が得られる。 1)セル内を流れるガス量が減少するため、圧力損失が低
下する。例えば、蓄熱材中の圧力損失は流速の1乗に比
例することから、蓄熱材中の圧力損失は2/3となる。 2)また、蓄熱材で占める圧力損失は装置全体の80%以
上であるから、この効果により、ガスを供給するファン
の吐出圧力を低くすることが可能で、装置全体の大幅な
コンパクト化、大幅なコストダウンを図ることができ
る。
【0039】なお、上記実施の形態では従来技術として
蓄熱・触媒式の装置で説明したが、触媒を使用しない蓄
熱・直燃式の装置でも本発明は適用できる。
【0040】また、上記実施の形態では、仕切室66は
8セルで、回転板67の未処理ガス供給開口部74およ
び処理済みガス排気開口部75の開口角度を135度と
して説明したが、セル数は何セルでもよく、またセル数
に見合った各開口部の中心角度を設定できる。例えば、
8セル構成でも中心角度は135度でなくてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
未処理ガスや処理済みガスを通すための、回転板に形成
された開口部の開口角度を大きくすることができるの
で、回転板の外径を大きくすることなく、ガス処理量を
増大させることができ、処理効率に優れた蓄熱式燃焼ガ
ス処理装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蓄熱式燃焼ガス処理装置に用いられる
分配器の断面図である。
【図2】図1の分配器の仕切室内部の斜視図である。
【図3】図1のE−E線に沿った断面図である。
【図4】図1のF−F線に沿った断面図である。
【図5】図1の分配器の分解斜視図である。
【図6】図1の分配器による回転板寸法と圧力損失との
関係を示した図である。
【図7】従来技術における蓄熱式燃焼ガス処理装置の全
体構造図である。
【図8】図7のA−A線に沿った断面図である。
【図9】図7のB−B線に沿った断面図である。
【図10】図7のC−C線に沿った断面図である。
【図11】図7のD−D線に沿った断面図である。
【図12】図7の分配器の分解斜視図である。
【符号の説明】
11 電気ヒータ 12 蓄熱材 13 蓄熱部 60 分配器 61 外筒 62 内筒 63 回転軸 64 分配器本体 66 仕切室 67 回転板 72 仕切室側のパージガス供給口 73 回転軸側のパージガス供給口 74 未処理ガス供給開口部 75 処理済みガス排気開口部 76 未処理ガス供給部 77 処理済みガス排気部 80 パージガス配管 81 未処理ガス入口ノズル 82 処理済みガス出口ノズル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理ガスを燃焼させる燃焼部と、内部
    空間が複数に分割されて各空間内に蓄熱材が充填され、
    前記燃焼部で燃焼させる被処理ガスを前記蓄熱材で予め
    加熱するとともに、燃焼後の処理済みガスが持つ熱を前
    記蓄熱材に回収する蓄熱部と、前記各空間に被処理ガス
    を分配供給するとともに各空間から熱回収後の処理済み
    ガスを分配排気する分配器とを有し、 前記分配器は、 外筒、内筒、および内筒の内部中央に回転自在に設けら
    れた中空状の回転軸からなり、内筒と回転軸との間の内
    側環状空間を被処理ガスが、外筒と内筒との間の外側環
    状空間を処理済みガスがそれぞれ流れ、かつ回転軸内を
    パージガスが流れる分配器本体と、 前記分配器本体の上部に設けられ、内部が仕切板で複数
    のセルに仕切られて、各セルが前記蓄熱部の各空間にそ
    れぞれ接続された仕切室と 前記分配器本体と前記仕切室との間に設けられ、前記回
    転軸の回転に伴って回転し、前記内側環状空間および前
    記外側環状空間と前記仕切室の各セルとを順次切り換え
    て連通させる開口部を有する回転板とを備え、 前記回転軸の上部側面には供給口が形成され、前記開口
    部を介しての前記内側環状空間から前記仕切室の各セル
    への被処理ガスの供給と、前記開口部を介しての前記仕
    切室の各セルから前記外側環状空間への処理済みガスの
    排気との間に、前記供給口から前記仕切室の各セルへパ
    ージガスを供給することを特徴とする蓄熱式燃焼ガス処
    理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の蓄熱式燃焼ガス処理装
    置において、 前記仕切室の各セルには、前記回転軸の供給口に対応さ
    せて仕切室側の供給口が形成され、前記両供給口が一致
    したときにパージガスが供給されることを特徴とする蓄
    熱式燃焼ガス処理装置。
JP2000352168A 2000-11-20 2000-11-20 蓄熱式燃焼ガス処理装置 Expired - Fee Related JP3893532B2 (ja)

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