JP2000171018A - 積層型加熱処理装置 - Google Patents

積層型加熱処理装置

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JP2000171018A
JP2000171018A JP10346115A JP34611598A JP2000171018A JP 2000171018 A JP2000171018 A JP 2000171018A JP 10346115 A JP10346115 A JP 10346115A JP 34611598 A JP34611598 A JP 34611598A JP 2000171018 A JP2000171018 A JP 2000171018A
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heat treatment
heating
floor
chamber
heating chamber
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JP10346115A
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English (en)
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Naoto Wakita
直人 脇田
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TYK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多量の有機系被処理物に各種の加熱処理を行
うことが可能でありながら、設置面積が小さくて済む加
熱処理装置を提供すること。 【解決手段】 本発明の積層型加熱処理装置は、燃焼手
段を内部に有している燃焼室70内に上下方向に配置さ
れた複数の加熱室10〜50が形成されており、有機系
被処理物 Pは、回転する攪拌板83、84によって掻き
寄せられ、通路管13〜53を通って落下し、順に上層
の加熱室50から下層の加熱室10まで移送される。こ
の間に、燃焼室70から高温の雰囲気が導入される加熱
処理床3〜5によって有機系被処理物 Pは加熱され、乾
燥および乾留される。加熱室10〜50が上下方向に積
層されているので、設置面積が小さくて済む効果があ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機廃棄物等の有
機系被処理物を加熱昇温し、乾燥、乾留または炭化する
加熱処理装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来技術】従来、有機系被処理物(食品滓、生活塵
芥、家畜糞尿、汚泥等の有機廃棄物)を加熱処理し、乾
燥、乾留または炭化する装置は、たとえば、特開平7−
8936号公報(前者)や、特開平7−39857号公
報(後者)に開示されている。前者の装置では、有機系
被処理物としての有機廃棄物に乾材を添加して攪拌混合
する混合装置、混合物を造粒する造粒装置、造粒された
有機廃棄物の粒を乾燥する乾燥装置、さらに乾留して炭
化する乾留装置、炭化物を冷却する冷却装置、および乾
留ガスを燃焼させる燃焼装置が、土台の上の水平面上に
ほぼ一直線状に配置されている。
【0003】一方、後者の装置では、有機系被処理物と
しての被炭化材を砕く破砕機と、破砕された被炭化材を
乾燥させる乾燥機と、乾燥した被炭化材を粒にする造粒
機と、被炭化材の粒を連続的に炭化処理する連続炭化装
置とが配置され、各機械装置の配置については明記され
ていないが、各機械装置がベルトコンベアで互いに結ば
れて連続処理できるようになっていることから考えて、
おおむね水平面上に展開して各機械装置が配設されざる
を得ないとするのが妥当である。
【0004】すなわち、前述の両公報のうちいずれの装
置においても、乾燥装置や乾留装置または炭化装置など
の各構成要素が、地面の上などにおおむね水平方向に展
開されて配置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述の各公
報の装置では、各構成要素が水平方向に展開されて設置
されているので、広い設置面積が必要になるという不都
合を抱えていた。そこで本発明は、前述のような有機系
被処理物に各種の加熱処理を行うことが可能でありなが
ら、設置面積が小さくて済み、多量の有機系被処理物を
処理できる加熱処理装置を提供することを解決すべき課
題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の積層型加熱処理
装置は、燃焼手段を有し内部が燃焼室となる外筒と、該
燃焼室内に上下方向に配置された複数の加熱室をもつ処
理本体と、最上段の加熱室に有機系被処理物を供給する
供給手段と、各加熱室を区画する加熱処理床より高い位
置に導入口をもち導入口が開口する加熱室の下方にある
加熱室に導出口が開口する被処理物の移送通路と、各加
熱室内に配置され加熱処理床上の被処理物を攪拌して移
送通路の導入口に導く移送手段と、最下層の加熱室より
処理済の処理物を受け取る収容手段とを有する。
【0007】本発明の積層型加熱処理装置では、上下方
向に複数の加熱室が積層されており、先ず供給手段から
最上段の加熱室に有機系被処理物が供給される。各加熱
室に供給された有機系被処理物は、燃焼室から伝熱され
た加熱室の内周壁および加熱処理床から加熱されて昇温
する。そして、各加熱室で段階的に加熱処理された有機
系被処理物は、移送手段により各加熱室を区画する加熱
処理床より高い位置の導入口へ導かれ、導入口から現加
熱室の下方にある加熱室の導出口につながる移送通路を
通って、次の加熱室へ投下される。こうして被処理物
は、各加熱室で段階的に加熱処理されながら、次々に一
段下層の加熱室へと投下され、最上層の加熱室の床から
最下層の加熱室へ達する。最後に、加熱処理が完了した
有機系被処理物は、最下層の加熱室の移送通路から収容
手段へ投下され、収容手段に収容されて、本発明の積層
型加熱処理装置から送り出される。
【0008】本発明の積層型加熱処理装置では、上下方
向に複数の加熱室が積層されているので設置面積が小さ
く、各加熱室を区画する加熱処理室より高い位置に導入
口が設置されているので有機系被処理物を多量に加熱処
理床上にためて加熱処理することができ、処理効率が高
くなる。
【0009】
【発明の実施形態】本発明では、例えば以下の形態での
積層型加熱処理装置の実施が可能である。外筒は、内部
の処理本体との間に形成される高温の燃焼室と、外部の
常温の外気とを遮断する機能を有するので、気密性と断
熱性とに優れていることが望ましい。同様に、処理本体
には、内部の加熱室と外部の燃焼室との間を気密に区画
する機能があるので、気密性に優れていることが望まし
い。その反面で、処理本体には、高温の燃焼室から熱伝
導により加熱室内を加熱する機能をも有するので、処理
本体の熱伝導性は高い方が好ましい。
【0010】外筒が有する燃焼手段は、燃焼室を燃焼す
るために、燃焼室の内部に高温の燃焼ガスを供給するバ
ーナーなどの手段である構成が可能である。また燃焼ガ
スが導入された燃焼室は、高温の燃焼ガスを導いて旋回
流を形成する螺旋状の流路を形成する螺旋仕切板を有す
る構成も可能である。これらの構成では、高温の燃焼ガ
スが、燃焼室に導入された後、処理本体と外筒との間に
形成されている中空円筒状の内部空間である燃焼室を鉛
直に上昇して直ぐに廃棄されてしまうことがない。逆
に、高温の燃焼ガスは、螺旋仕切板に沿って燃焼室内を
螺旋状に旋回流を形成して上昇するので、燃焼ガスは時
間をかけて被処理物を加熱し、被処理物と十分に熱交換
を行ってから排気される。それゆえ本構成によれば、加
熱室に供給され被処理物を加熱する燃焼ガスの熱効率が
上昇する。
【0011】加熱処理床には、その上面で有機系被処理
物を保持する機能があるので、加熱処理床は、有機系被
処理物が堆積しても撓まない程度の剛性を有しているこ
とが望ましい。また、加熱処理床には、燃焼室からの熱
により有機系被処理物を加熱する機能もあるので、燃焼
室からの熱伝導性に優れていることが望ましく、加熱室
から熱を導入する手段を備えていればなお良い。なお、
加熱処理床の平面形状は、円形に限られることはなく、
移送手段または攪拌手段の種類によっては、正方形を含
む矩形や三角形、楕円形であっても構わない。さらに、
加熱処理床の上面は必ずしも水平面にある必要はなく、
移送手段または攪拌手段との関係で斜面や曲面であって
も構わない。
【0012】供給手段は、最上段の加熱処理床に有機系
被処理物を供給する機能を有する手段であれば、ベルト
コンベアーでもホッパーでも何らかの投下手段でも良
く、極論すれば手動のスコップでも構わない。一方、収
容手段には、バケット、ベルトコンベア、ダンプトラッ
クの荷台などが採用可能で、加熱処理済みの有機系被処
理物を収容場所または輸送手段に移送したりする機能が
十分にあれば良い。
【0013】移送通路は、加熱室を区画する加熱処理床
より高い位置に導入口を配置し、導入口が開口する加熱
室の下方にある加熱室に導出口が開口している。ここで
導入口は、加熱室を区画する加熱処理床から突き出した
位置に配置されたり、加熱室を区画する側壁に配置され
ることも可能である。導入口が加熱処理床より高い位置
にあると、加熱室内の有機系被処理物が導入口の高さま
で堆積し、さらに堆積すると導入口に滑り落ちる。この
導入口は加熱室を区画する側壁に配置することもでき
る。導入口が加熱処理床より高い位置に配置されれば、
各加熱室に有機系被処理物を多量に堆積させて熱処理す
ることが可能となり、各層あたりの有機系被処理物の熱
処理時間を延ばすことが可能となる。
【0014】移送手段は、加熱処理床の上面に落下して
堆積した有機系被処理物を、加熱処理が十分に行われる
ようにしながら、移送通路に有機系被処理物を導く手段
である。移送手段の作用に、有機系被処理物を攪拌する
作用も加わっていれば、有機系被処理物の加熱処理がよ
り均一に行われるようになるのでなお望ましい。移送手
段としては、有機系被処理物をかき混ぜながら移送通路
まで移送するために能動的に動く攪拌板や、翼列状の攪
拌手段や、ブラシ状ないし櫛状の攪拌手段など、多様な
手段を用いることができる。
【0015】移送通路は、加熱室を区画する側壁に導入
口を有している構成が可能である。攪拌された有機系被
処理物が、攪拌手段によって加熱室を区画する側壁に掻
き寄せられ導入口内に滑り落ちやすくなる効果がある。
移送通路は、加熱室を区画する側壁に導出口を有する構
成が可能である。加熱室内に堆積している有機系被処理
物によって導出口が塞がれることを回避できる効果があ
る。
【0016】移送通路は加熱処理床を貫通する通路管で
形成され、通路管上端開口が導入口となり通路管の下端
開口が導出口となる構成が可能である。加熱室は、上下
方向を加熱処理天井と加熱処理床で区画され、上下方向
に隣接する上方の加熱室の加熱処理床と下方の加熱室の
加熱室天井とは燃焼室の一部となる中間燃焼室を隔てて
対向している構成が可能である。これによって加熱室を
区画する側壁から加熱されるだけでなく、加熱室を区画
する天井や床からも加熱され、各層あたりの有機系被処
理物を加熱する際の熱効率が向上する。
【0017】また、移送手段は、処理本体の各加熱室及
び各加熱室処理床を貫通して回転駆動される回転軸と、
回転軸に駆動されて加熱処理床上で有機系被処理物を攪
拌する攪拌手段とを有していてもよい。回転軸に攪拌手
段が駆動される構成であれば、全ての加熱室に攪拌手段
を設けて一本の回転軸によって攪拌手段が駆動されるの
で、構成が簡潔である。構成が簡潔でありながら、全て
の処理室にある有機系被処理物を攪拌しつつ、各加熱室
の導入口へ有機系被処理物を移送できるので、有機系被
処理物がより一様に加熱処理されやすい。
【0018】
【実施例】以下、本発明の積層型加熱処理装置の実施例
を図面を参照して示し、具体的に説明する。 実施例1 (実施例1の構成)本発明の実施例1の積層型加熱処理
装置は、図1に示すように、外筒71および処理本体7
9と、複数の加熱処理床3〜5と、供給手段としてのベ
ルトコンベア91と、収容手段としてのバケット92
と、移送手段としての回転軸85、攪拌腕81、82お
よび攪拌板83、84と、加熱手段としての燃焼ガスパ
イプ75とを有する。
【0019】外筒71は、所定の高さの直立した円筒面
状の筒部材であって、強度部材であると同時に断熱部材
でもある。外筒71の構造は、内周側から外周側へ向か
って、溶接により組み立てられたステンレス綱板と、耐
熱性の断熱部材としてのガラスウールと、溶接により組
み立てられた軟鋼板とからなるサンドイッチ型の三相構
造である。
【0020】処理本体79は、外筒71の内部に直立し
て外筒71と同心に配設されているステンレス綱板製の
強度部材であり、良好な熱伝導性を有する。処理本体7
9の外周面と外筒71の内周面との間の中空円筒状の空
間には、燃焼室70および冷却室72が形成されてい
る。燃焼室70は、上記空間の最下層部を占めていて、
燃焼室70と冷却室72とは互いに連続した空間であ
る。
【0021】加熱処理床3〜5は、土台または基礎(図
略)に固定されている最下層の基礎床1とその一層上の
冷却床2との上に三層にわたって配設されており、加熱
処理床3〜5のさらに上には、天井6が、処理本体79
の内部に鉛直方向に互いに所定間隔を空けて配設されて
おり、加熱室10〜50を形成している。加熱室10〜
50は、外筒71より大気と遮断されているばかりでな
く、処理本体79によって燃焼室70および冷却室72
の中を流れる燃焼ガスおよび二次空気とも遮断されてい
る。
【0022】なお、基礎床1は、外筒71の内周面にま
で達しており、外筒71および処理本体79を基礎(図
略)に対して固定する作用をもつ構造部材でもある。一
方、天井6は、処理本体79の内部空間を上端部で封止
する部材であり、気密性であるだけではなく断熱性をも
有している。また、加熱室10〜50を区画する側壁に
導入口11〜51と導出口12〜42をもち、基礎床1
と冷却床2と加熱処理床3〜5を貫通し、導入口11〜
51と導出口12〜42をそれぞれ上端開口と下端開口
とする通路管13〜53が形成されている。
【0023】供給手段としてのベルトコンベア91は、
最上段の加熱処理床5の上に、外部から有機系被処理物
Pを供給する。すなわち、有機物を多量に含む廃棄物等
である有機系被処理物 Pは、ベルトコンベア91によっ
て外部から搬入され、天井6の漏斗を付けられている貫
通孔61から最上段の加熱室50へと導入され、その加
熱処理床5上に供給される。
【0024】一方、収容手段としてのバケット92は、
最下段の加熱室10から、冷却床2および基礎床1を介
して排出される処理済みの有機系被処理物 Pを、受け取
って一時的に収容しておく移送可能な容器である。バケ
ットは、その中に所定の量の処理済みの有機系被処理物
Pが溜まると、次のバケットに自動的に交換される。移
送手段としての回転軸85、攪拌腕81、82、および
攪拌板83、84は、基礎床1、冷却床2および各加熱
処理床3〜5上の有機系被処理物 Pを導入口11〜51
に導く手段である。すなわち、上記移送手段は、回転軸
85と、攪拌手段としての攪拌腕81、82および攪拌
板83、84等とを有する。回転軸85は、基礎床1、
冷却床2および加熱処理床3〜5の中央部を貫通して処
理本体79と同心に軸支され、鉛直に配設されている。
回転軸85にかかる重量は、回転軸85の下端を回転可
能に支持するスラスト軸受け86に支持されている。一
方、回転軸85は上端に固定されたギア87を有し、天
井6の上に断熱部材を介して固定されているモータ88
により、ワームギヤ(図略)を介して回転駆動される。
【0025】攪拌手段である攪拌腕81、82および攪
拌板83、84は、回転軸85に回転駆動され、基礎床
1、冷却床2および各加熱処理床3〜5上で回転しなが
ら、有機系被処理物 Pを攪拌しつつ導入口11〜51に
導く。攪拌腕81、82は、それぞれの攪拌板83、8
4を回転軸85に対して固定し、各床1〜5からわずか
の隙間を空けて所定の高さに支持する強度部材である。
【0026】ここで、導入口11〜51は、各加熱室1
0〜50を区画する側壁に配置されているので、攪拌板
83、84は、有機系被処理物 Pを導入口に導く作用を
有する。また、導入口は、各加熱室10〜50を区画す
る各床1〜5より高い位置に配置されているので、その
高さまで有機系被処理物 Pが堆積する。各加熱室10〜
50をより詳しく説明するために、図2で加熱室20の
水平断面図を示す。加熱室20内で攪拌腕81、82と
攪拌板83、84は、図2の様に上下二段に配置され
る。上段の攪拌腕81と攪拌板83は、二枚組で回転方
向Rに対して後退角を持って回転軸85の外周面に溶接
されている。ここで後退角とは、中心から外側の攪拌腕
81の先端に向かうに従って、回転方向に対し攪拌腕8
1が後退していることをもって後退角を持つというもの
とする。また、下段の攪拌腕82と攪拌板84は、二枚
組で回転方向 Rに対して前進角を持って回転軸の外周面
に溶接されている。ここで前進角とは、中心から外側の
攪拌腕82の先端に向かうに従って、回転方向に対し攪
拌腕82が前進していることを持って前進角を持つとい
うものとする。それゆえ攪拌板83は、回転するにつれ
て床面上の有機系被処理物 Pを集めながら外周側に移送
し、側壁の内周面に沿って有機系被処理物 Pを導入口1
1に導く。また、攪拌板84は、回転するにつれて床面
上の有機系被処理物 Pを集めながら内周側に移送し、有
機系被処理物 Pを攪拌する。導出口21は、加熱室20
を区画する側壁で上段の攪拌板83の高さの位置に配置
されている。よって加熱室20内では、導出口21の高
さまで堆積した多量の有機系被処理物が、下段の攪拌板
によって攪拌され、導出口21の高さ以上に堆積した多
量の有機系被処理物が、上段の攪拌板83によって攪拌
されながら導出口21に導がれる。
【0027】移送通路としての通路管13〜53は、再
び図1に示すように、燃焼室70の中を通り前述の導入
口11〜51を上端開口として各加熱処理床1〜5を貫
通して、下方に隣接する各加熱室10〜40を区画する
側壁の導出口12〜42を下端開口として構成される。
それゆえ前述の導入口11〜51に導かれた有機系被処
理物 Pは、燃焼室70内の熱によって熱効率を下げるこ
となく導出口12〜42に導かれて下方に隣接する各加
熱室10〜40に移送される。
【0028】加熱手段としての燃焼ガスパイプ75は、
図1に示すように、冷却床2よりもやや上程度の高さで
外筒71に接続されている耐熱パイプ部材であり、図示
しない外部のバーナからの燃焼ガスを、燃焼室70の下
端部に導入する。すなわち燃焼ガスパイプ74は、燃焼
室70内に高温の燃焼ガスを供給することにより、燃焼
室70内の雰囲気を加熱して昇温する作用を有する。
【0029】また、有機系被処理物 Pから発生した可燃
性ガスを、処理本体79の内部から導入して燃焼させ、
燃焼室70を加熱昇温する自然手段としての乾留ガスパ
イプが、外筒71のすぐ外側に配設されている。乾留ガ
スパイプ76は、燃焼ガスパイプ75の直上に鉛直に接
続されており、乾留ガスパイプ76の下端は、燃焼ガス
パイプ75に接続されており、乾留ガスパイプ76の中
間部および上端部からは、三本の分枝が加熱室70を水
平に横切って処理本体79に接続されており、加熱室2
0〜40に連通している。加熱室内20〜40で発生し
た可燃性のガスは、上記各分枝から乾留ガスパイプ76
に導入され、燃焼ガスパイプ75を介して燃焼室70に
放出される。
【0030】ここで、乾留ガスパイプ76は周囲を断熱
材(図略)で囲まれて保温されており、可燃性ガスが乾
留ガスパイプ76の内部で冷えて液化ないし固化して乾
留ガスパイプ76が詰まるような不具合は、未然に防止
されている。なお、乾留ガスパイプ76を外筒71の外
周面に接して配設し、外筒71からの加熱を受けるよう
にしたうえで外部と断熱材で断熱して保温してもよい。
【0031】さらに、外筒71の下端部には二次空気パ
イプが接続されており、二次空気パイプ74は、外部の
ブロワから送り込まれる空気流を、燃焼室70の下の冷
却室72の最下部に導入する。すなわち、二次空気パイ
プは、冷却室72の内部に常温の二次空気を供給するこ
とにより、冷却室72の雰囲気を常温に保つとともに、
燃焼室70に酸素を含んだ二次空気を供給する。
【0032】すると、前述のように乾留ガスパイプ76
および燃焼ガスパイプ75を順に介して燃焼室70内で
燃焼する。それゆえ、乾留ガスパイプ76および燃焼ガ
スパイプ75と二次空気パイプ74とにより、有機系被
処理物 Pから出る可燃性ガスを燃焼させて有機系被処理
物 Pを加熱する自然手段が構成されている。ここで、排
気パイプ73の下流部にも排気用のブロワ(図略)が配
設されており、燃焼室70内の圧力は外気よりもやや低
く保たれているので、可燃性ガスが貫通孔60、貫通孔
61から外部に逆流することは防止されている。
【0033】燃焼室70および冷却室72の内部には、
前述の燃焼ガスを導いて旋回流 W(図2参照)を形成す
るように、燃焼室70および冷却室72を上下に仕切っ
て螺旋状の流路を形成する螺旋仕切板77が配置されて
いる。螺旋仕切板77は、燃焼室70の上端部から冷却
室72の下端部にかけて螺旋状に配設されているステン
レス綱板製の帯板部材であって、内周縁で処理本体79
の外周面に溶接されている。
【0034】ここで、燃焼ガスパイプ75および二次空
気パイプ74は、再び図2に示すように、中心線が処理
本体79の接線になる程度の角度をもって、外筒71に
対して水平面内で斜めに接続されている。それゆえ、二
次空気パイプ74から冷却室72内に吹き込まれた二次
空気は、コアンダ効果で処理本体79の外周面に沿って
流れる旋回流 Wを形成する。同様に、燃焼ガスパイプ7
5から燃焼室70内に吹き込まれた燃焼ガスまたは可燃
性ガスは、コアンダ効果で処理本体79の外周面に沿っ
て流れる旋回流 Wを形成する。旋回流 Wは、前述のよう
な螺旋状の流路が形成されている冷却室72および燃焼
室70の内部を、旋回しながら除々に下部から上部にま
で達する。
【0035】旋回流 Wは、再び図1に示すように、燃焼
室70の上端にまで達した後、燃焼室の上端を封止する
封止板78に接続されている排気パイプ73から外部に
排出される。なお、必要があれば排気パイプ73に排気
浄化装置(図略)を付設させても良い。三つの加熱処理
床3〜5はいずれも同じ構成を取っており、加熱処理床
3〜5には、図3に示すように、燃焼室70から高温の
雰囲気を導入する中間燃焼室48が形成されている。加
熱処理床4を取り上げて図説すると、加熱処理床4の構
造は、加熱室30を区画する加熱処理天井54と、直上
の加熱室の加熱処理床64と、両者の中間に水平に配設
されている仕切り板によって、燃焼室70の一部となる
中間燃焼室48からなる構造である。ただし、図の煩雑
さをさけるために、前述の図1にはこの構造図は図示さ
れていない。
【0036】ここで、仕切り板44は、リング状のステ
ンレス綱板部材であり、仕切り板44の外周縁は、外筒
71の内周面に当接しており、仕切り板44は燃焼室7
0を上下に仕切っている。一方、仕切り板44の内周縁
は、加熱処理天井54および加熱処理床64に固定され
て回転軸85を軸枝するセラミック製の平軸受けに対
し、所定の間隔をあけて形成されている。それゆえ、仕
切り板44の内周縁と平軸受け47との間には、上下に
連通した中間燃焼室48が形成されている。なお、中間
燃焼室48を介して上下の燃焼室70が連通するよう
に、処理本体79の加熱処理天井54と加熱処理床64
との間の部分には、多数の円孔46が形成されている。
すなわち仕切り板44は、組立途上では、処理本体79
の内周面に溶接された内部のリング状部材と、処理本体
79の外周面に溶接されたリング状部材との二部材から
構成されている。両リング状部材との二部材から構成さ
れている。両リング状部材が処理本体79の内外に固定
された後、円孔46の部分には両リング状部材の間隙を
塞ぐ封止部材が溶接されて、同間隙は封止される。それ
ゆえ、仕切り板44は、円孔46の部分でのみ処理本体
79の外部と内部とが封止部材により連続しており、円
孔46以外の部分では処理本体79により内外が分裂さ
れている。
【0037】また、中間燃焼室48の中には、加熱処理
天井54、加熱処理床64、仕切り板44および平軸受
け47に接合している複数のベーン45が配設されてい
る。各ベーン45は、半径方向に沿って放射状に配置さ
れており、加熱処理床64の構造強度を増している。そ
ればかりではなく、複数のベーン45は、中間燃焼室4
8に沿って吸熱板の役割を果たし、中間燃焼室48に流
れ込んだ高温の雰囲気から熱を吸収して加熱処理天井5
4および加熱処理床64に伝導する。
【0038】ここで加熱処理天井54と加熱処理床54
を別のものとし、中間燃焼室48の中は、加熱処理天井
54と加熱処理床64のみが配設され、加熱処理天井5
4と加熱処理床64の間に燃焼ガスが流入し、加熱室3
0と加熱室40が独立している構成でもよいものとす
る。したがって、燃焼室70を螺旋状に上がってきた高
温の旋回流 Wは、高温の雰囲気となって仕切り板44に
より円孔46の下半部を介して中間燃焼室48に導入さ
れ、求心方向に流れながら加熱処理天井54を介して直
上の加熱室70を加熱する。そして上記高温の雰囲気
は、中間燃焼室48の内周側で上方におれた後、向きを
変えて遠心方向に流れながら、加熱処理床64を介して
直上の加熱室40を加熱する。こうして、加熱室30、
40にある有機系被処理物 Pは、燃焼室70から中間燃
焼室48に導入された高温の雰囲気によって効率よく加
熱される。
【0039】同様に冷却床2には、冷却室72から常温
の二次空気を導入する中間冷却室が形成されている。中
間冷却室を構成する構成要素は、前述の加熱処理床64
の構成要素と同一である。それゆえ、冷却室72から常
温の雰囲気が中間冷却室に流れ込んで、内部に中間冷却
室を形成している冷却床2を直接冷却するので、冷却床
2の上で攪拌されている加熱処理済みの有機系被処理物
Pは、効率よく冷却される。また、冷却床2の直下の加
熱室の雰囲気も、冷却床2の中間冷却室に流れ込んだ常
温の二次空気によって冷却されるので、加熱室10に堆
積している処理済みの有機系被処理物 Pも、穏やかに冷
却される。
【0040】また図4で示すように、各加熱室10〜5
0の攪拌手段の構成は、回転軸81、攪拌腕81、8
2、攪拌板83、84に加えて、加熱処理床64の床板
に先端が摺接するワイヤブラシ89を有する。すなわ
ち、攪拌板84には多数のステンレス綱からなるワイヤ
が溶接されており、攪拌板84の下端部からワイヤブラ
シが加熱処理床64に対向して突出している。ワイヤブ
ラシ89は、先端が加熱処理床64に達するだけの長さ
に設定されており、加熱処理床64上をまんべんなく攪
拌することができる。
【0041】なお、加熱室10〜50の段数をさらに増
やしたり、逆に減らしたりすることは、加熱処理の必要
性に応じて自由に設計することができる。 (実施例1の作用効果)本実施例の積層型加熱処理装置
は、以上のように構成されているので、以下のような作
用効果を発揮する。
【0042】本実施例の積層型加熱処理装置では、図1
に示すように、鉛直方向に複数の加熱室10〜50が積
層されており、先ず供給手段であるベルトコンベア91
から最上段の加熱室50に有機系被処理物 Pが供給され
る。ここで、有機系被処理物Pとしては、食品滓、生活
塵芥、家畜糞尿、汚泥等の有機成分を多量に含む廃棄物
が代表的であるが、本実施例の積層型加熱処理装置によ
れば、その他の被処理物であっても乾燥ないし乾留する
ことができる。
【0043】先ず、有機系被処理物 Pは、ベルトコンベ
アから、予備加熱を目的とする加熱室に投入され、加熱
処理床5上の内周側に堆積し、攪拌手段の攪拌板83、
84によって攪拌された加熱処理床5上に拡げられなが
ら、除々に外周側に移送される。この間に、有機系被処
理物 Pは、加熱処理床5から直接加熱され、百数十℃程
度までに昇温する。未処理の有機系被処理物 Pは、多量
に水分を含んでいるので水蒸気を多量に発生するが、発
生した水蒸気 Sは、加熱室50を区画する側壁に形成さ
れている貫通孔から燃焼室70の最上部に排気される。
この最、加熱室を区画する側壁は燃焼室70から加熱さ
れており、天井6も過熱水蒸気により過熱されて昇温し
ているので、運転の初期以外では加熱室50の内部で結
露が生じることはない。
【0044】次に、加熱室50において乾燥処理された
有機系被処理物 Pは、移送手段でもある上下二段の攪拌
板83、84によって、加熱室50を区画する側壁まで
掻き寄せられて、加熱処理床5より高い位置で上段の攪
拌板83の高さにある導入口51の高さまで多量に堆積
される。さらに堆積されると導入口51につながる通路
管53を通り導出口42から直下の加熱室40の加熱処
理床4上に落下する。この際、有機系被処理物 Pが通路
管53を通るとき、通路管53は燃焼室70から加熱さ
れており、有機系被処理物 Pに絶えず熱伝達を行ってい
る。
【0045】加熱室30、40では、有機系被処理物 P
は、加熱室30、40を区画している側壁、加熱処理天
井54、加熱処理床64から加熱されて、数百℃にまで
昇温され、乾留炭化される。この際、有機系被処理物 P
が有機物を多量に含んでいれば、多量の可燃性ガスが発
生するが、同可燃性ガスは、図1において、乾留ガスパ
イプ76および燃焼ガスパイプ75を介して燃焼室70
に送り込まれ、二次空気に含まれている酸素と反応して
燃焼する。
【0046】以上で加熱処理は終了し、炭化された有機
系被処理物 Pは、冷却床2を持つ加熱20室に投下され
て、冷却床2から冷却されて百℃程度まで温度が下が
る。冷却された処理済みの有機系被処理物 Pは、さらに
直下の加熱室10に落下し、加熱室10を区画する側壁
および基礎床1から徐冷されて、さらに数十℃程度の温
度にまで冷却された後、収容手段であるバケット92に
落下して収容される。すでに炭化している有機系被処理
物 Pは、ここで初めて外気に触れるが、数十℃程度の温
度にまで冷却されているので自然発火する恐れはない。
【0047】したがって、本発明の積層型加熱処理装置
では、上下方向に複数の加熱室10〜50が積層されて
いるので設置面積が小さく、各加熱室10〜50を区画
する基礎床1と冷却床2と加熱処理床3〜5より高い位
置に導入口11〜51が設置されているので有機系被処
理物を多量に加熱処理できる効果がある。 実施例2 (実施例2の構成)本発明の実施例2としての積層型加
熱処理装置は、図6に示すように、通路管13〜53の
構成と攪拌手段の構成が異なるだけで、その他の部分の
構成は実施例1の積層型加熱処理装置と同様である。そ
れゆえ、本実施例の積層型加熱処理装置に関しては、通
路管13〜53と攪拌手段の構成とについてのみ説明す
る。
【0048】すなわち、基礎床1、冷却床2、加熱処理
床3〜5を貫通するように各通路管13〜53は形成さ
れる。各通路管13〜53は、基礎床1、冷却床2、加
熱処理床3〜5より高い位置に各導入口11〜51をも
つ。各通路管は一本の鉛直線上には配設されておらず、
基礎床1、冷却床2、加熱処理床3〜5の内周側と外周
側とに交互に配置されて形成されている。
【0049】攪拌手段である攪拌腕81、82および攪
拌板80は、回転軸85に回転駆動され、基礎床1、冷
却床2および各加熱処理床3〜5上で回転しながら、各
導入口11〜51の高さまで堆積した多量の有機系被処
理物 Pを攪拌し、さらに堆積さた有機系被処理物 Pを各
導入口11〜51に導く。各攪拌腕81、82はそれぞ
れの攪拌板80、を回転軸に対して固定し、攪拌板が回
転するときに通路管に当たらないように凹形にして、各
床からわずかの間隙をあけて所定の高さに支持する強度
部材である。
【0050】ここで前述のように各通路管13〜53
は、基礎床1,冷却床2および各加熱処理床3〜5の内
周側と外周側とに交互に配置されているので、攪拌板8
0が有機系被処理物 Pを攪拌しつつ導く方向は、各層で
交互に異なっている。攪拌板80は、通路管13、3
3、53が加熱室10、30、50の外周側で、基礎床
1および加熱処理床3、5を貫通して配設されていると
きに有機系被処理物 Pを外周側に掻き寄せる作用を有す
る。また、攪拌板80は、通路管23、43が加熱室2
0、40の内周側で、冷却床2および加熱処理床4を貫
通して配設されているときに有機系被処理物 Pを内周側
に掻き寄せる作用を有する。
【0051】より詳しく説明すると、図6に水平断面図
で示すように、一方の攪拌板80は、二枚組で回転方向
Rに対して後退角を持って回転軸の外周面に溶接されて
いる。ここで後退角とは、中心から外側の攪拌腕81の
先端に向かうに従って、回転方向に対し攪拌腕81が後
退していることをもって後退角を持つというものとす
る。それゆえ攪拌板80は、回転するにつれて床面上の
有機系被処理物 Pを集めながら外周側に移送し、処理本
体79の内周面に沿って有機系被処理物 Pを導入口11
に導く。
【0052】逆に図7に水平断面図で示すように、他方
の攪拌板80は、同様に二枚組ではあるが、回転方向 R
に対して前進角を持っており、回転軸に接合部材を介し
て接合されている。ここで前進角とは、中心から外側の
攪拌腕82の先端に向かうに従って、回転方向に対し攪
拌腕82が前進していることを持って前進角を持つとい
うものとする。それゆえ攪拌板80は、回転するにつれ
て床面上の有機系被処理物 Pを内周側に移送しつつ、攪
拌板80と接合部材とが形成する隅部に有機系被処理物
Pを集めて導入口21に導く。
【0053】加熱処理床64には、図8に示すように、
燃焼室70から高温の雰囲気を導入する中間加熱室48
が形成されている。加熱処理床4を取り上げて図説する
と、加熱処理床4の構造は、加熱室を区画する加熱処理
天井54と、直上の加熱室の加熱処理床64と、両者の
中間に水平に配設されている仕切り板44によって、燃
焼室72の一部となる中間燃焼室48からなる構造であ
る。また、加熱処理天井54と加熱処理床64と仕切り
板44を貫通するようにただし、図の煩雑さをさけるた
めに、前述の図1にはこの構造図は図示されていない。
【0054】各加熱室10〜50を示す図9に示す攪拌
手段は、実施例1の攪拌手段を構成する回転軸85、攪
拌腕81、82、に加えて、攪拌板80のように貫通管
に当たらないように凹形にして、攪拌板80の下端部か
らワイヤブラシ89が加熱処理床64と通路管63に対
向して突出している。ワイヤブラシ89は、先端が加熱
処理床64と通路管63の上端部に達するだけの長さに
設定されており、加熱処理床64の表面をまんべんなく
攪拌し、かつ通路管63の上端部に導くことができる。
【0055】(実施例2の作用効果)本実施例の積層型
加熱処理装置は、以上のように構成されているので、以
下のような作用効果を発揮する。本実施例の積層型加熱
処理装置では、図5に示すように、実施例1同様に有機
系被処理物 Pが、加熱室50に投入される。
【0056】次に、加熱室内において乾燥処理された有
機系被処理物 Pは、加熱室50を区画する加熱処理床5
よりも高い位置にある導入口51の高さまで堆積し、移
送手段でもある攪拌板80によって掻き寄せられて、加
熱処理床5の外周部に形成されている通路管53から、
直下の加熱処理床4上に落下する。さらに加熱室40の
加熱処理床4上で加熱処理された有機系被処理物 Pは、
攪拌板80により攪拌されながら内周部に掻き寄せら
れ、加熱処理床4よりも高い位置にある導入口41の高
さまで堆積し、さらに堆積すると、加熱処理床4の内周
部に形成されている通路管43から直下の加熱室30の
加熱処理床3上に落下する。
【0057】以上のように、有機系被処理物 Pの移送手
段は各加熱室10〜50で同様に行われ、加熱処理は実
施例1と同様に行われる。したがって、本発明の積層型
加熱処理装置では、上下方向に複数の加熱室10〜50
が積層されているので設置面積が小さく、各加熱室10
〜50を区画する基礎床1と冷却床2と加熱処理床3〜
5より高い位置に導入口11〜51が設置されているの
で有機系被処理物 Pを多量に加熱処理できる効果があ
る。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
多量の有機系被処理物に各種の加熱処理を行うことが可
能でありながら、設置面積が小さくて済む加熱処理装置
を提供することができるという効果がある。また、熱効
率が高く、多量の有機系被処理物を処理できるとの効果
もある。さらに、加熱処理の目的に合わせて、加熱室の
積層階数を変える設計変更が容易であるとの効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の積層型加熱処理装置の構成を示す
縦断面図
【図2】 図1のII-II矢視の水平断面図
【図3】 実施例1の中間燃焼室の構成の一例を示す縦
断面図
【図4】 実施例1の加熱室の構成の一例を示す縦断面
【図5】 実施例2の積層型加熱処理装置の構成を示す
縦断面図
【図6】 図5のII-II矢視の水平断面図
【図7】 図5のIII-III矢視の水平断面図
【図8】 実施例2の中間燃焼室の構成の一例を示す縦
断面図
【図9】 実施例2の加熱室の構成の一例を示す縦断面
【符号の説明】
1:基礎床 2:冷却床 3〜5:加熱処理床 6:天
井 10〜50:加熱室 11〜51:導入口 12〜42:導出口 13〜63:通路管 60、61:貫通孔 54:加熱処理天井 64:加熱処理床 44:仕切り板 45:ベーン 46:円孔 47:平軸受け(セラミック製)48:中
間燃焼室 70:燃焼室 71:外筒 72:冷却室 79:処理本体 77:螺旋仕切板 75:燃焼ガスパイプ 74:二次空気パイプ 76:乾留ガスパイプ 73:排気パイプ 78:封止板 85:回転軸 81、82:攪拌腕 83、84、80:攪拌板 84:接合部材 87:ギヤ 88:モータ 86:スラスト軸受け 89:ワイヤブラシ 91:ベルトコンベア(供給手段) 92:バケット
(収容手段) G:可燃性ガス P:有機系被処理物 S:水蒸気
W:旋回流

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼手段を有し内部が燃焼室となる外筒
    と、 該燃焼室内に上下方向に配置された複数の加熱室をもつ
    処理本体と、 最上段の該加熱室に有機系被処理物を供給する供給手段
    と、 各該加熱室を区画する加熱処理床より高い位置に導入口
    をもち該導入口が開口する該加熱室の下方にある該加熱
    室に導出口が開口する該被処理物の移送通路と、 各該加熱室内に配置され該加熱処理床上の該被処理物を
    攪拌して該移送通路の該導入口に導く移送手段と、 最下層の該加熱室より処理済の処理物を受け取る収容手
    段と、 を有することを特徴とする積層型加熱処理装置。
  2. 【請求項2】 前記移送通路は前記加熱室を区画する側
    壁に前記導入口をもつ請求項1記載の積層型加熱処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記移送通路は前記加熱室を区画する側
    壁に前記導出口をもつ請求項2記載の積層型加熱処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記移送通路は前記加熱処理床を貫通す
    る通路管で形成され、該通路管上端開口が前記導入口と
    なり該通路管の下端開口が前記導出口となる請求項1記
    載の積層型加熱処理装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱室は上下方向を加熱処理天井と
    前記加熱処理床で区画され、上下方向に隣接する上方の
    該加熱室の該加熱処理床と下方の該加熱室の該加熱処理
    天井とは前記燃焼室の一部となる中間燃焼室を隔てて対
    向している請求項1記載の積層型加熱処理装置。
  6. 【請求項6】 前記移送手段は、前記処理本体の各前記
    加熱室及び各前記加熱処理床を貫通して回転駆動される
    回転軸と、該回転軸に駆動されて該加熱処理床上で前記
    有機系被処理物を攪拌する攪拌手段と、を有する請求項
    1記載の積層型加熱処理装置。
JP10346115A 1998-12-04 1998-12-04 積層型加熱処理装置 Pending JP2000171018A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106044902A (zh) * 2016-07-20 2016-10-26 江苏省环科院环境科技有限责任公司 一种利用圆盘干化机处理高含盐有机废液的系统及方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106044902A (zh) * 2016-07-20 2016-10-26 江苏省环科院环境科技有限责任公司 一种利用圆盘干化机处理高含盐有机废液的系统及方法

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