JP2000097567A - 廃棄物乾燥装置 - Google Patents

廃棄物乾燥装置

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JP2000097567A
JP2000097567A JP10268596A JP26859698A JP2000097567A JP 2000097567 A JP2000097567 A JP 2000097567A JP 10268596 A JP10268596 A JP 10268596A JP 26859698 A JP26859698 A JP 26859698A JP 2000097567 A JP2000097567 A JP 2000097567A
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waste
cylinder
inner cylinder
path
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Tadayoshi Imanaka
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IMANAKA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱効率・乾燥効率が高く、保守性・信頼性に優
れる廃棄物乾燥装置を提供する。 【解決手段】上流側から下流側に向けて下方に傾斜して
配設された外筒と、外筒と同軸に外筒に回転自在に挿設
された内筒と、外筒と内筒との間に形成された加熱風路
と、を有するロータリーキルンを備えた廃棄物乾燥装置
であって、外筒の下流側に連通し加熱風路に加熱空気を
送入する外筒送風路と、外筒の上流側に連通する外筒排
気路と、外筒排気路と内筒の下流側とに連通する戻り路
と、内筒の上流側に連通する排ガス排気路とを備えた構
成より成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼却灰や下水汚
泥、生ゴミ等の廃棄物を乾燥させる廃棄物乾燥装置に関
するものである。
【0002】
【従来技術】近年、都市ゴミの焼却灰や下水汚泥の脱水
ケーキ等を減容化・無害化処理する為の廃棄物熔融装置
が研究・開発されている。廃棄物熔融装置は、廃棄物を
熔融炉内部で1300℃以上に高温化処理し廃棄物を熔
融し、熔融スラグとして取り出す装置であり、熔融炉と
しては表面熔融炉・電気抵抗炉・電気アーク熔融炉・プ
ラズマ熔融炉・テルミット反応炉等が知られている。こ
のような廃棄物熔融装置においては、熔融炉内で廃棄物
を極めて高温化し熔融する必要がある。従って、廃棄物
中に水分が含まれていると、その気化熱により熱が放散
し、熔融炉の熱効率の著しい低下を招くこととなり、ラ
ンニングコストが増大するという問題を有する。また、
高温により水分が急激に気化・膨張し、水蒸気爆発を生
じたり、炉圧制御が困難になるという問題を有する。こ
のような問題を解決するため、廃棄物の熔融処理の前処
理として廃棄物を乾燥化処理することが行われており、
そのための、高い熱効率での廃棄物の乾燥処理が可能な
廃棄物乾燥装置が求められている。
【0003】従来の廃棄物乾燥装置としては、特開平5
−138053号公報(以下イ号公報と呼ぶ)に「湿灰
用破砕乾燥装置」が開示されている。以下に従来のイ号
公報に開示された廃棄物乾燥装置について、図面を用い
て説明する。
【0004】図6は従来の廃棄物乾燥装置の要部側面図
である。図6において、60は上流側端部から下流側端
部へ下方に傾斜して回転自在に配設されたロータリーキ
ルン、60aはロータリーキルン60の一端部に形設さ
れた廃棄物投入口、60bはロータリーキルン60の上
流側内室に形成された破砕部、60cはロータリーキル
ン60の下流側内室に形成された乾燥部、61は廃棄物
投入口60aに挿設された振動コンベア、62はロータ
リーキルン60の下流側端部に連通する大粒灰ホッパ、
62aは大粒灰ホッパ62の下部排出口に配設された二
重ダンパ、63はロータリーキルン60の中央付近下部
に配設された細粒灰ホッパ、63aは細粒灰ホッパ63
の下部排出口に配設された二重ダンパ、64はロータリ
ーキルン60の下部の細粒灰ホッパ63の下流側に配設
された中粒灰ホッパ、64aは中粒灰ホッパ64の下部
排出口に配設された二重ダンパ、65はロータリーキル
ン60の内壁に複数個配設された掻揚羽根、66はロー
タリーキルン60の内壁に形設され細粒灰ホッパ63及
び中粒灰ホッパ64に連通する灰出口、66aは灰出口
66に配設された網状の篩であるスクリーン体、67は
ロータリーキルン60の内部の細粒灰ホッパ63の上流
側に配設され破砕部60bと乾燥部60cとを仕切る仕
切板、67aは仕切板67に複数個挿通された通孔、6
8は大粒灰ホッパ62の上部に配設された乾燥ガス入
口、69は廃棄物投入口60aに連通するガス排出口、
70は破砕部60bの内部に複数個入れられた剛体球で
ある加撃用剛体である。
【0005】以上のように構成された従来の廃棄物乾燥
装置について、以下その動作を説明する。まず、湿灰は
廃棄物投入孔60a上へ定量供給され、廃棄物投入孔6
0aによりロータリーキルン60内へ移送供給される。
ロータリーキルン60内へ供給された湿灰は、まず、破
砕部60bへ導入される。破砕部60b内では、湿灰
は、掻揚羽根65により加撃用剛体70とともに上方に
持ち上げられ、上方から落下されることにより破砕され
細粒化される。この時、乾燥ガス入口68から乾燥部6
0c、破砕部60bを通してガス排出口69へ乾燥用ガ
スが送風され、破砕部60b内の湿灰は乾燥される。破
砕部60bで破砕された湿灰は、通孔67aを通り乾燥
部60cへ移送される。乾燥部60c内では、湿灰は掻
揚羽根65により掻き混ぜられると同時に、乾燥ガス入
口68から送風される乾燥用ガスにより乾燥され、乾燥
灰となる。細粒化された乾燥灰は、灰出口66を通過し
て、細粒灰ホッパ63へ回収される。また、中程度の粒
径の乾燥灰は、灰出口66を通して中粒灰ホッパ64へ
回収される。また、大粒径の乾燥灰は、大粒灰ホッパ6
2へ回収される。大粒灰ホッパ62、細粒灰ホッパ6
3、中粒灰ホッパ64の下部には、それぞれ、二重ダン
パ62a、細粒灰ホッパ63a、中粒灰ホッパ64aが
配設されており、ロータリーキルン60内部と外界との
気密性が保たれている。
【0006】また、特開平10−96509号公報(以
下ロ号公報と呼ぶ)には「炉内に供給した廃棄物を、外
部の高温ガスにより加熱、乾燥、熱分解させ、取り出し
た熱分解ガスの一部を、再度炉内に循環させる廃棄物の
熱分解ガス化装置」が開示されている。
【0007】また、特開平6−137530号公報(以
下ハ号公報と呼ぶ)には「内部に加熱ガスを通す加熱炉
と、加熱炉を水平方向に貫通する回転がまと、回転がま
内に回転がまと二重管を形成する内筒と、加熱炉から流
出する加熱ガスを被加熱物の移動方向と逆方向から内筒
内に導入する加熱ガス循環流路と、を備えたロータリー
キルン」が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の廃棄物乾燥装置では、以下のような問題点を有してい
た。 (1)イ号公報に開示の廃棄物乾燥装置では、加熱ガス
は一度廃棄物の乾燥に使われた後に排気されるため、熱
効率が悪いという問題点を有していた。 (2)イ号公報に開示の廃棄物乾燥装置では、生ゴミの
ような、紐状の成分を有する廃棄物を乾燥させる場合、
仕切板の通孔やスクリーン体に目詰まりを起こすため、
このような廃棄物の乾燥には使用できないという問題点
を有していた。 (3)ロ号公報に開示の廃棄物乾燥装置では、一度炉内
で発生したガスの一部を、再度炉内に循環させるため、
炉内で廃棄物から発生した水蒸気を再び炉内へ戻すこと
になり、炉内が高湿となるため、廃棄物の乾燥効率が悪
く、乾燥炉としては使用し難いという問題点を有してい
た。 (4)ハ号公報に開示の廃棄物乾燥装置では、炉の構造
が複雑であり、保守性・信頼性に欠けるという問題点を
有していた。 (5)ハ号公報に開示の廃棄物乾燥装置では、炉内に投
入された廃棄物は、炉の底部に堆積するため、廃棄物が
回転がまの内筒に直接接触することがなく、回転がまの
内筒に戻された加熱ガスから廃棄物に熱が伝わりにく
く、熱効率はあまり改善されないという問題点を有して
いた。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、熱効率・乾燥効率が高く、保守性・信頼性に優れる
廃棄物乾燥装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の廃棄物乾燥装置は、上流側から下流側に向け
て下方に傾斜して配設された外筒と、外筒と同軸に外筒
に回転自在に挿設された内筒と、外筒と内筒との間に形
成された加熱風路と、を有するロータリーキルンを備え
た廃棄物乾燥装置であって、外筒の下流側に連通し加熱
風路に加熱空気を送入する外筒送風路と、外筒の上流側
に連通する外筒排気路と、外筒排気路と内筒の下流側と
に連通する戻り路と、内筒の上流側に連通する排ガス排
気路とを備えた構成より成る。この構成により、熱効率
・乾燥効率が高く、保守性・信頼性に優れる廃棄物乾燥
装置を提供することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】この目的を達成するために、本発
明の請求項1に記載の廃棄物乾燥装置は、上流側から下
流側に向けて下方に傾斜して配設された外筒と、外筒と
同軸に外筒に回転自在に挿設された内筒と、外筒と内筒
との間に形成された加熱風路と、を有するロータリーキ
ルンを備えた廃棄物乾燥装置であって、外筒の下流側に
連通し加熱風路に加熱空気を送入する外筒送風路と、外
筒の上流側に連通する外筒排気路と、外筒排気路と内筒
の下流側とに連通する戻り路と、内筒の上流側に連通す
る排ガス排気路と、を備えた構成としたものであり、こ
の構成により、 (1)外筒送風路から加熱風路に加熱空気を送風するこ
とによって、内筒内部は外部からの熱伝導により加熱さ
れる。 (2)加熱風路から外筒排気路に排出された加熱空気
は、戻り路から内筒の下流側端部に送風され、内筒内部
を通過した加熱空気は、内筒の上流側端部から排ガス排
気路に送風され排出される。これにより、内筒の内部の
廃棄物は加熱空気により直接加熱されるため、更に熱効
率が改善され、また、内筒の内部に乾燥した空気を通風
させ内筒の内部の湿度を低下させることにより、内筒の
内部が除湿され、廃棄物の乾燥効率が改善される。 (3)加熱風路に送入された加熱空気は、下流側から上
流側に向けて送風され、下流側では温度の高い加熱空気
で内筒を加熱し、上流側では内筒に熱が移動して温度の
下がった加熱空気により内筒を加熱する。逆に、内筒内
の廃棄物の温度は上流側では低く、下流側では加熱空気
からの熱を吸収して高くなるため、上流側から下流側ま
で加熱風路内の加熱空気と内筒の内部の廃棄物との温度
差が大きくなり、加熱空気から廃棄物への熱伝導の効率
が高くなる。という作用が得られる。
【0012】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の廃棄物乾燥装置において、排ガス排気路に連
通し内筒で発生する排ガスを加熱燃焼させる燃焼室と、
燃焼室に連通する熱交換器と、熱交換器内を通り外筒送
風路に連通する冷却空気通気路と、を備えた構成とした
ものであり、この構成により、請求項1に記載の作用に
加え、 (1)内筒内で廃棄物を乾燥させる際に廃棄物から発生
する排ガスは、燃焼室で加熱燃焼され、廃棄物から発生
する排ガス中に含まれる有害物質は無害化される。 (2)燃焼室で排ガスを加熱燃焼した際に発生する熱
は、熱交換器において、冷却空気路に送風される空気に
より回収され、回収された空気は加熱空気として外筒送
風路に送風され、再び廃棄物の乾燥に用いられる。これ
により、エネルギー効率が改善される。という作用が得
られる。
【0013】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1又は2に記載の廃棄物乾燥装置において、外筒の下流
側端部に配設され加熱風路が連設された外筒送風口と、
外筒の上流側端部に配設され外筒排気路が連設された外
筒排気口と、を備え、外筒送風口は、外筒の中心軸に対
して垂直な断面が渦巻型となるように外筒の一側部に偏
倚して配設されており、外筒排気口は、外筒の中心軸に
対して垂直な断面が外筒送風口と逆巻の渦巻型となるよ
うに外筒の一側部に偏倚して配設された構成としたもの
であり、この構成により、請求項1又は2に記載の作用
に加え、 (1)外筒送風口から加熱風路に送風される加熱空気
は、加熱風路内を内筒の周囲を旋回しながら外筒排気口
へ送られるため、内筒の周囲は均等に加熱される。 (2)加熱空気が加熱風路内を巡回する時間も長くな
り、加熱風路内の加熱空気の流路は内筒を巻く螺旋状と
なり加熱空気が内筒と接触する距離も長くなるため、熱
効率が上昇する。という作用が得られる。
【0014】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1乃至3の何れか一項に記載の廃棄物乾燥装置におい
て、外筒の中央より下流側端部付近に加熱風路に連通し
て配設されたバーナを備えた構成としたものであり、こ
の構成により、請求項1乃至3の何れか一項に記載の作
用に加え、廃棄物の含水率が高く、加熱空気だけでは十
分に乾燥することができない場合、バーナにより加熱風
路内に加熱空気を送入することにより、廃棄物を乾燥さ
せることができるという作用が得られる。
【0015】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1乃至4の何れか一項に記載の廃棄物乾燥装置におい
て、内筒の内壁に突設された複数の攪拌爪を備えた構成
としたものであり、この構成により、請求項1乃至4の
何れか一項に記載の作用に加え、 (1)内筒の内部の廃棄物は攪拌爪により攪拌され、水
分が含まれた灰や下水汚泥の脱水ケーキ等の粘度の高い
廃棄物や生ゴミのような糾纏し易い廃棄物は、掻き混ぜ
られ細粒化若しくは解きほぐされながら乾燥される。 (2)廃棄物が細粒化若しくは解きほぐされながら乾燥
されるため、加熱空気と接触する表面積が大きくなり、
乾燥効率が向上する。という作用が得られる。
【0016】以下に本発明の一実施の形態について、図
面を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1におけ
る廃棄物乾燥装置の装置構成図である。図1において、
1は廃棄物の乾燥を行うロータリーキルン、2は略円筒
形状のロータリーキルン1の外筒、2aは外筒2の下流
側端部付近の上部に形設され水平断面が矩形や正方形、
丸形状に形成された外筒送風口、2bは外筒2の上流側
端部付近の上部に形設され水平断面が矩形や正方形、丸
形状に形成された外筒排気口、2cは外筒2の下部に配
設されたドレン抜き孔、2dは外筒2の下部を支持する
架台、3は外筒2と同軸に外筒2内に回転自在に挿設さ
れた円筒状のロータリーキルン1の内筒、3aは内筒3
の内壁に上流側から下流側にかけて複数個突設された攪
拌爪、3a'は内筒3の上流側端部付近の内壁に螺旋状
に突設されたスクリュ型攪拌羽、3b及び3cは外筒2
から突出した内筒3の上流側及び下流側端部の外壁に周
設された転支リング、3dは外筒2から突出した内筒3
の上流側端部の外壁に周設されたガースギア、3eは内
筒3の上流側端部付近及び下流側端部付近を下方から支
持する架台である。内筒3は上流側から下流側に向けて
下方に傾斜して配設されている。外筒2の内壁と内筒3
の外壁との間には加熱された気体が送風される加熱風路
Sが形成されており、加熱風路Sに加熱気体を通風させ
ることにより内筒3を外部から加熱する。外筒2は断熱
性のキャスタブル耐火物により構成されている。外筒2
の熱伝導率は、キャスタブル耐火物の種類にもよるが、
加熱風路Sに流す加熱気体の温度範囲内で0.01〜3
kcak/mhr℃、より好ましくは0.05〜0.3
kcal/mhr℃とすることが好ましい。熱伝導率が
0.3kcal/mhr℃よりも大きくなるにつれ廃棄
物乾燥装置の熱効率が悪くなる傾向が認められ、熱伝導
率が0.05kcal/mhr℃よりも小さくなると、
キャスタブル耐火物の断熱性を高めることが難しくなる
傾向が認められる。また、内筒3は、外部からの熱の伝
導を良好とし、且つ、廃棄物の乾燥時に発生するガスに
対する耐腐食性を高めるために、ステンレス鋼等の耐腐
食性鋼材が用いられる。4は一側部に内筒3の上流側端
部が回転自在に挿設された廃棄物投入部、4aは廃棄物
投入部4の上部に形設され内筒3内部の排ガスを排気す
る投入部排気口、5は一側部に内筒3の下流側端部が回
転自在に挿設された廃棄物排出部、5aは廃棄物排出部
5の上部に形設された排出部送風口、5bは廃棄物排出
部5の下部に形設され内筒3から排出される乾燥した廃
棄物を排出する廃棄物排出口、6は乾燥させる廃棄物を
貯留する為の廃棄物貯留ホッパ、7a,7bは廃棄物貯
留ホッパ6の下部及び廃棄物投入部4に連通し廃棄物貯
留ホッパ6に貯留された廃棄物を内筒3の上流側端内部
へ搬送するスクリュフィーダである。外筒2の両端部に
おける内筒3との接触部S1,S2は、加熱風路Sから
大気中へ加熱気体が漏洩することを防止するためにシー
ル(図示せず)が設けられている。また、内筒3の上流
側端部と廃棄物投入部4との接触部S3、及び、内筒3
の下流側端部と廃棄物排出部5との接触部S4には、内
筒3の内部の気体が大気中へ漏洩することを防止する為
にシール(図示せず)が設けられている。接触部S1,
S2,S3,S4のシール材としては、アルミナ・シリ
カ繊維やアルミナ繊維、カオウールなどのセラミックフ
ァイバ、ジルコニア繊維、炭素繊維、炭化珪素繊維、ボ
ロン繊維、グラスファイバ等の断熱性耐火繊維からなる
ブランケットが使用される。10は外筒送風口2aに連
通し外筒2に加熱された気体を送風する外筒送風路、1
1は上流側端部が外筒排気口2bに連通した外筒排気
路、12は外筒排気路11の下流側端部に連通した排気
路、12aは排気路12の下流側に連通した煙突、12
bは排気路12に配設された流量調節弁である排気弁、
13は外筒排気路11の下流側端部と排出部送風口5a
とに連通した戻り路、13bは戻り路13に配設された
流量調節弁である戻り弁、14は投入部排気口4aに連
通し内筒3の内部で発生する排ガスを回収する排ガス回
収路、15は排ガス回収路14の下流側に連通し排ガス
回収路14から送入される排ガスを燃焼させる燃焼室、
16は燃焼室15で燃焼された排ガスから熱を回収する
熱交換器、16aは下流側端部が外筒送風路10の上流
側端部に連通し熱交換器16の冷却空気を通気させる冷
却空気通気路、17は熱交換器16と煙突12aとに連
通し熱交換器16で冷却された排ガスを煙突12aへ送
出するための排ガス排気路、18,19は内筒3の上流
側端部付近及び下流側端部付近にそれぞれ配設され内筒
3の下部を転支する内筒担持ローラ、20は内筒3の上
流側端部付近の内筒3の下部に配設されガースギア3d
を回転駆動する内筒回転駆動機である。内筒3の上流側
端部と下流側端部とは外筒2から突出しており、内筒3
は、該突出部の外壁に周設された転支リング3c及びガ
ースギア3dにおいて、内筒3e上面に配設された内筒
担持ローラ18及び内筒担持ローラ19により転支され
ている。
【0017】図2は実施の形態1の廃棄物乾燥装置のロ
ータリーキルンの側面図であり、図3は実施の形態1の
廃棄物乾燥装置のロータリーキルンの平面図である。図
2及び図3において、1はロータリーキルン、2は外
筒、2aは外筒送風口、2bは外筒排気口、2cはドレ
ン抜き孔、2dは架台、3は内筒、3b及び3cは転支
リング、3dはガースギア、3eは架台、4は廃棄物投
入部、4aは投入部排気口、5は廃棄物排出部、5aは
排出部送風口、5bは廃棄物排出口、6は廃棄物貯留ホ
ッパ、7a及び7bはスクリュフィーダ、18及び19
は内筒担持ローラ、20は内筒回転駆動機であり、これ
らは図1と同様のものであるため、同一の符号を付して
説明を省略する。20aは内筒回転駆動機20を駆動す
るモータ、20bはガースギア3dと噛合し内筒3を回
転駆動する駆動歯車、20cはモータ20aの回転動力
を駆動歯車20bに減速して伝達する減速機、21はロ
ータリーキルン1により乾燥した廃棄物を貯留する乾燥
廃棄物貯留部、22は排出部送風口5aの下部と乾燥廃
棄物貯留部21の上部とに連設され乾燥した廃棄物を排
出部送風口5aから乾燥廃棄物貯留部21に搬送する乾
燥廃棄物搬送部、23は外筒2の内部を加熱するバー
ナ、24は外筒送風口2a付近の外筒2の下側部に配設
されたバーナ取付口である。
【0018】図4(a)は図2のA−A線の矢視断面端
面図であり、図4(b)は図2のB−B線の矢視断面端
面図であり、図4(c)は図2のC−C線の矢視断面端
面図であり、図5(a)は図2のD−D線の矢視断面端
面図であり、図5(b)は図2のE−E線の矢視断面端
面図であり、図5(c)は図3のF−F線の矢視断面端
面図である。図4及び図5において、2は外筒、2aは
外筒送風口、2bは外筒排気口、2dは架台、3は内
筒、3aは攪拌爪、3b及び3cは転支リング、3dは
ガースギア、3eは架台、Sは加熱風路、18及び19
は内筒担持ローラ、20は内筒回転駆動機、20aはモ
ータ、20bは駆動歯車、20cは減速機、23はバー
ナ、24はバーナ取付口であり、これらは図1乃至図3
と同様のものであるため、同一の符号を付して説明を省
略する。19bは転支リング3bの下流側側面に当接し
転支リング3bの回転に従動して回転することが可能と
なるよう軸支された係止ローラである。内筒3は上流側
から下流側に向けて、下方に傾斜して配設されている
が、係止ローラ19bが内筒3の上流端付近の外壁に周
設された転支リング3bの側部に当接し転支することに
より、内筒3が下流側方向へずれるのが防止されてい
る。外筒送風口2aは、図5(a)に示したように、外
筒2の側部上方に上流側から下流側の方向に見て右側に
偏倚して外筒2の接線方向に配設されており、外筒送風
口2aの外周側内面2a'は、外筒2の内面側部の子午
線Pを通る外筒2内面の接面に沿って延設されており、
外筒送風口2aの中心側内面2a"は、外筒2の中心軸
Oに対して子午線P側に偏倚して外筒2の内面上方に形
設されている。従って、外筒送風口2aの上流側から見
た外筒中心軸に対して垂直な断面は左巻きの渦巻型を呈
す。また、外筒排気口2bは、図5(b)に示したよう
に、外筒2の側部上方に上流側から下流側の方向に見て
左側に偏倚して外筒2の接線方向に配設されており、外
筒排気口2bの外周側内面2b'は、外筒2の内面側部
の子午線Qを通る外筒2内面の接面に沿って延設されて
おり、外筒排気口2bの中心側内面2b"は、外筒2の
中心軸Oに対して子午線Q側に偏倚して外筒2の内面上
方に形設されている。従って、外筒排気口2bの上流側
から見た外筒中心軸に対して垂直な断面は右巻きの渦巻
型を呈す。バーナ取付口24は、図5(c)に示したよ
うに、上流側から下流側の方向に見て右側の外筒2の下
部側方に下側に偏倚して接線方向に配設されており、外
筒排気口2bの外周側内面24'は、外筒2の内面下部
の子午線Rを通る外筒2内面の接面に沿って延設されて
いる。
【0019】以上のように構成された実施の形態1の廃
棄物乾燥装置について、以下その動作を説明する。ま
ず、水分が多く含まれた廃棄物は、廃棄物貯留ホッパ6
に投入され、一時貯留される。運転を開始すると、冷却
空気通気路16aに通風した状態で燃焼室15で燃焼を
行う。このとき、熱交換器16により燃焼室15で発生
する高温の廃ガスから熱を回収することにより外筒送風
路10から加熱風路Sに送風する空気を150℃〜40
0℃程度に加熱する。次に、内筒回転駆動機20を駆動
し内筒3を上流側から下流側の方向に見て左回りに回転
させながら、スクリュフィーダ7a及びスクリュフィー
ダ7bを駆動し廃棄物貯留ホッパ6に貯留された廃棄物
を内筒3の内部に搬送する。内筒3は内筒回転駆動機2
0により回転駆動され、内筒3の内部に搬送投入された
廃棄物は、内筒3の回転に伴って内筒3の内面下部を転
動する。また、内筒3の内面には、多数の攪拌爪3aが
突設されており、廃棄物は攪拌爪3aに引っかかり、内
筒3の回転に伴って、内筒3の内面下部から側部乃至上
部まで掬い上げられた後、上方から落とされる。これに
より、水分が含まれた灰や下水汚泥の脱水ケーキ等の粘
度の高い廃棄物や生ゴミのような糾纏し易い廃棄物は、
掻き混ぜられ細粒化若しくは解きほぐされながら乾燥さ
れる。内筒3は上流側から下流側に向けて下方に傾斜し
ているため、廃棄物は内筒3の内面下部を転動しなが
ら、内筒3の上流側から下流側へ移動する。このとき、
内筒3は外筒送風路10から加熱風路Sに送風された加
熱空気により外部から加熱されており、この外熱により
内筒3の内部の廃棄物は乾燥される。加熱風路Sを通過
した加熱空気は冷やされて外筒排気口2bより外筒排気
路11へ排気されるが、排気された加熱空気の一部乃至
全部は戻り路13を通り排出部送風口5aから内筒3の
内部へ戻され、廃棄物を直接乾燥させる。この時、廃棄
物からは水蒸気と共に廃ガス(臭気や低融点物質の気化
したもの等)が発生するが、廃ガスは投入部排気口4a
から排ガス回収路14へ回収され、燃焼室15内へ送ら
れ高温雰囲気下で燃焼・分解される。外筒排気路11に
排気された加熱空気の一部乃至全部は、排気路12を通
り煙突12aから大気中へ放出される。外筒排気路11
から内筒3の内部へ送入される加熱空気の量は、加熱空
気の温度と廃棄物の含水率に従って、排気弁12b及び
戻り弁13bの開度を調節することにより調節される。
煙突12aから大気中へ放出する加熱空気の量は、排気
弁12b及び戻り弁13bの開度を調節することにより
調節することができる。内筒3の下流側端部まで移動し
た廃棄物は、廃棄物排出口5bへ落下し排出され、乾燥
廃棄物搬送部22により乾燥廃棄物貯留部21へ搬送さ
れ貯留される。加熱風路Sに送入された加熱空気は、下
流側から上流側に向けて送風される。従って、下流側で
は温度の高い加熱空気で内筒3を加熱し、上流側では内
筒3に熱が移動して温度の下がった加熱空気により内筒
3を加熱する。逆に、内筒3内の廃棄物の温度は上流側
では低く、下流側では熱を吸収して高くなるため、上流
側から下流側まで加熱風路S内の加熱空気と内筒3内の
廃棄物との温度差が大きくなり、加熱空気から廃棄物へ
の熱伝導の効率が高くなる。また、加熱風路Sを通過し
て外筒排気口2bから排出された加熱空気の一部は、内
筒3の下流側から内筒3の内部へ送風され内筒3の上流
側から排出される。これにより、内筒3内部の廃棄物は
加熱空気により直接加熱されるため、更に熱効率が改善
され、また、内筒3内部に乾燥した空気を通風させ内筒
3内部の相対湿度を低下させることにより、内筒3の内
部が除湿され、廃棄物の乾燥効率が改善される。外筒送
風口2aは上流側から下流側の方向に見て右側に偏倚し
て外筒2の上部に配設されており、外筒排気口2bは上
流側から下流側の方向に見て左側に偏倚して外筒2の上
部に配設されているため、外筒送風口2aから加熱風路
Sに送風される加熱空気は、加熱風路S内を中心軸Oを
中心に内筒3の周囲を旋回しながら外筒排気口2bへ送
られる。従って、加熱空気のチャネリングを防ぎ内筒3
の周囲を均等に加熱するので、廃棄物の乾燥に斑が生じ
にくく、加熱空気が加熱風路S内を滞留する時間も長く
なり、加熱風路S内の加熱空気の流路は内筒3を巻く螺
旋状となり加熱空気が内筒3と接触する距離も長くなる
ため、熱効率が上昇する。廃棄物の含水率が高く、加熱
空気だけでは十分に乾燥することができない場合、外筒
送風口2aの配設された位置付近の外筒2の下側部に配
設されたバーナ23により加熱風路S内に加熱空気を送
入する。バーナ23aは加熱風路S内の加熱空気の旋回
方向と同方向に向けて配設されており、バーナ23から
の加熱空気は外筒送風口2aから送入される加熱空気と
合流して、同方向に旋回しながら外筒排気口2bに送ら
れる。
【0020】尚、内筒3の傾斜角は0.5゜〜5゜、よ
り好ましくは1.1゜〜2゜とするのが好適である。
1.1゜よりも小さくなるにつれ、廃棄物が内筒3の上
流側から下流側へ移動しにくく内筒3の上流側端部付近
に滞留する傾向が認められ、また、2゜よりも大きくな
るにつれ、廃棄物が内筒3の上流側から下流側へ速く移
動し廃棄物を十分に乾燥することができない傾向が認め
られ、特に0.5゜よりも小さく又は5゜よりも大きい
とこの傾向が著しい。また、内筒3は、1.3〜10r
pmの回転速度で回転することが好ましい。これによ
り、廃棄物の投入速度の調節により、内筒3に投入され
た廃棄物を、内筒3の内部を1〜2時間で通過させ、廃
棄物を十分に乾燥させることが可能となる。
【0021】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の廃棄物
乾燥装置によれば、上流側から下流側に向けて下方に傾
斜して配設された外筒と、外筒と同軸に外筒に回転自在
に挿設された内筒と、外筒と内筒との間に形成された加
熱風路と、を有するロータリーキルンを備えた廃棄物乾
燥装置であって、外筒の下流側に連通し加熱風路に加熱
空気を送入する外筒送風路と、外筒の上流側に連通する
外筒排気路と、外筒排気路と内筒の下流側とに連通する
戻り路と、内筒の上流側に連通する排ガス排気路と、を
備えたことにより、熱効率及び廃棄物の乾燥効率の高い
廃棄物乾燥装置を提供することができるという有利な効
果が得られる。
【0022】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の廃棄物乾燥装置において、排ガス排気路に連通
し内筒で発生する排ガスを加熱燃焼させる燃焼室と、燃
焼室に連通する熱交換器と、熱交換器内を通り外筒送風
路に連通する冷却空気通気路と、を備えたことにより、
請求項1に記載の効果に加え、 (1)乾燥の過程において廃棄物から発生する排ガス中
に含まれる有害物質は無害化することが可能な廃棄物乾
燥装置を提供することができる。 (2)燃焼室で排ガスを加熱燃焼した際に発生する熱
は、熱交換器において、冷却空気路に送風される空気に
より回収され、回収された空気は加熱空気として外筒送
風路に送風され、再び廃棄物の乾燥に用いられるため、
エネルギー効率が高い廃棄物乾燥装置を提供することが
できる。という有利な効果が得られる。
【0023】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2に記載の廃棄物乾燥装置において、外筒の下流側
端部に配設され加熱風路が連設された外筒送風口と、外
筒の上流側端部に配設され外筒排気路が連設された外筒
排気口と、を備え、外筒送風口は、外筒の中心軸に対し
て垂直な断面が渦巻型となるように外筒の一側部に偏倚
して配設されており、外筒排気口は、外筒の中心軸に対
して垂直な断面が外筒送風口と逆巻の渦巻型となるよう
に外筒の一側部に偏倚して配設されたことにより、請求
項1又は2に記載の効果に加え、 (1)内筒の周囲は均等に加熱されるため、廃棄物がむ
らなく乾燥することのできる廃棄物乾燥装置を提供する
ことができる。 (2)加熱空気が内筒と接触する距離も長くなるため、
熱効率が更に高い廃棄物乾燥装置を提供することができ
る。という有利な効果が得られる。
【0024】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
乃至3の何れか一項に記載の廃棄物乾燥装置において、
外筒の中央より下流側端部付近に加熱風路に連通して配
設されたバーナを備えたことにより、請求項1乃至3の
何れか一項に記載の効果に加え、廃棄物の含水率が高
く、加熱空気だけでは十分に乾燥することができない場
合、バーナにより加熱風路内に加熱空気を送入すること
により、廃棄物を乾燥させることが可能な廃棄物乾燥装
置を提供することができるという有利な効果が得られ
る。
【0025】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
乃至4の何れか一項に記載の廃棄物乾燥装置において、
内筒の内壁に突設された複数の攪拌爪を備えたことによ
り、請求項1乃至4の何れか一項に記載の効果に加え、 (1)廃棄物を細粒化若しくは解きほぐしながら乾燥す
ることのできる廃棄物乾燥装置を提供することができ
る。 (2)廃棄物が細粒化若しくは解きほぐされながら乾燥
されるため、加熱空気と接触する表面積が大きくなり、
乾燥効率が高い廃棄物乾燥装置を提供することができ
る。という有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における廃棄物乾燥装置
の装置構成図
【図2】実施の形態1の廃棄物乾燥装置のロータリーキ
ルンの側面図
【図3】実施の形態1の廃棄物乾燥装置のロータリーキ
ルンの平面図
【図4】(a)図2のA−A線の矢視断面端面図 (b)図2のB−B線の矢視断面端面図 (c)図2のC−C線の矢視断面端面図
【図5】(a)図2のD−D線の矢視断面端面図 (b)図2のE−E線の矢視断面端面図 (c)図3のF−F線の矢視断面端面図
【図6】従来の廃棄物乾燥装置の要部側面図
【符号の説明】
1 ロータリーキルン 2 外筒 2a 外筒送風口 2a' 外周側内面 2a" 中心側内面 2b 外筒排気口 2b' 外周側内面 2b" 中心側内面 P,Q,R 子午線 O 中心軸 2c ドレン抜き孔 2d 架台 3 内筒 3a 攪拌爪 3a' スクリュ型攪拌羽 3b,3c 転支リング 3d ガースギア 3e 架台 S 加熱風路 4 廃棄物投入部 4a 投入部排気口 5 廃棄物排出部 5a 排出部送風口 5b 廃棄物排出口 6 廃棄物貯留ホッパ 7a,7b スクリュフィーダ 10 外筒送風路 11 外筒排気路 12 排気路 12a 煙突 12b 排気弁 13 戻り路 13b 戻り弁 14 排ガス回収路 15 燃焼室 16 熱交換器 16a 冷却空気通気路 17 排ガス排気路 18,19 内筒担持ローラ 19b 係止ローラ 20 内筒回転駆動機 20a モータ 20b 駆動歯車 20c 減速機 21 乾燥廃棄物貯留部 22 乾燥廃棄物搬送部 23 バーナ 24 バーナ取付口 24' 外周側内面 60 ロータリーキルン 60a 廃棄物投入口 60b 破砕部 60c 乾燥部 61 振動コンベア 62 大粒灰ホッパ 62a 二重ダンパ 63 細粒灰ホッパ 63a 二重ダンパ 64 中粒灰ホッパ 64a 二重ダンパ 65 掻揚羽根 66 灰出口 66a スクリーン体 67 仕切板 67a 通孔 68 乾燥ガス入口 69 ガス排出口 70 加撃用剛体
フロントページの続き Fターム(参考) 3K061 NA05 NA19 3K065 AA08 AC01 AC02 AC03 BA04 CA12 CA13 3L113 AA06 AA09 AB02 AB05 AC03 AC20 AC45 AC46 AC54 AC68 BA01 BA37 CA02 CB12 CB23 DA02 DA03 DA11 DA26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上流側から下流側に向けて下方に傾斜し
    て配設された外筒と、前記外筒と同軸に前記外筒に回転
    自在に挿設された内筒と、前記外筒と前記内筒との間に
    形成された加熱風路と、を有するロータリーキルンを備
    えた廃棄物乾燥装置であって、前記外筒の下流側に連通
    し前記加熱風路に加熱空気を送入する外筒送風路と、前
    記外筒の上流側に連通する外筒排気路と、前記外筒排気
    路と前記内筒の下流側とに連通する戻り路と、前記内筒
    の上流側に連通する排ガス排気路と、を備えたことを特
    徴とする廃棄物乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記排ガス排気路に連通し前記内筒で発
    生する排ガスを加熱燃焼させる燃焼室と、前記燃焼室に
    連通する熱交換器と、前記熱交換器内を通り前記外筒送
    風路に連通する冷却空気通気路と、を備えたことを特徴
    とする請求項1に記載の廃棄物乾燥装置。
  3. 【請求項3】 前記外筒の下流側端部に配設され前記加
    熱風路が連設された外筒送風口と、前記外筒の上流側端
    部に配設され前記外筒排気路が連設された外筒排気口
    と、を備え、前記外筒送風口は、前記外筒の中心軸に対
    して垂直な断面が渦巻型となるように前記外筒の一側部
    に偏倚して配設されており、前記外筒排気口は、前記外
    筒の中心軸に対して垂直な断面が前記外筒送風口と逆巻
    の渦巻型となるように前記外筒の一側部に偏倚して配設
    されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の廃
    棄物乾燥装置。
  4. 【請求項4】 前記外筒の中央より下流側端部付近に前
    記加熱風路に連通して配設されたバーナを備えているこ
    とを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の廃
    棄物乾燥装置。
  5. 【請求項5】 前記内筒の内壁に突設された複数の攪拌
    爪を備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一
    項に記載の廃棄物乾燥装置。
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