JP2002156036A - 車両用自動変速装置 - Google Patents

車両用自動変速装置

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JP2002156036A
JP2002156036A JP2000352574A JP2000352574A JP2002156036A JP 2002156036 A JP2002156036 A JP 2002156036A JP 2000352574 A JP2000352574 A JP 2000352574A JP 2000352574 A JP2000352574 A JP 2000352574A JP 2002156036 A JP2002156036 A JP 2002156036A
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automatic transmission
vehicle
amount
shift
automatic
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JP2000352574A
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English (en)
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Yoshinori Ito
嘉規 伊藤
Masaru Shimizu
勝 清水
Yoshinori Taguchi
義典 田口
Yoshitomi Haneda
吉富 羽根田
Kenji Toutsu
憲司 十津
Yasuhiro Hosoi
泰宏 細井
Hiroshi Miyagawa
浩 宮川
Yoshie Miyazaki
剛枝 宮崎
Yoshiyuki Aoyama
義幸 青山
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Aisin AI Co Ltd
Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
Aisin AI Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動変速機での自動的なアップシフトの変速
が実行され難くして、運転者の要求による車両の加速性
を確保し、操作フィーリングを向上させること。 【解決手段】 エンジンに自動クラッチを介して接続さ
れた自動変速機と、前記エンジンの出力を制御するエン
ジン用アクチュエータと、前記自動クラッチの断接を制
御するクラッチ用アクチュエータと、前記自動変速機の
変速段切換を制御する変速用アクチュエータと、前記各
アクチュエータの作動を制御する制御ユニットを備え、
前記各アクチュエータの作動が前記制御ユニットにより
連係制御されて前記自動変速機の変速が自動的に行われ
るようにした車両用自動変速装置において、加速手段の
操作増量が設定量より大きいときに(ステップ200,
101が実行されてステップ101にて「Yes」と判
定されたときにステップ300にて)アップシフト側変
速線が高車速側へ補正設定されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用自動変速装
置、特に、エンジンに自動クラッチを介して接続された
自動変速機と、前記エンジンの出力を制御するエンジン
用アクチュエータと、前記自動クラッチの断接を制御す
るクラッチ用アクチュエータと、前記自動変速機の変速
段切換を制御する変速用アクチュエータと、前記各アク
チュエータの作動を制御する制御ユニットを備え、前記
各アクチュエータの作動が前記制御ユニットにより連係
制御されて前記自動変速機の変速が自動的に行われるよ
うにした車両用自動変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用自動変速装置では、自動変速モー
ドでの走行時、通常、図8に例示したような予め設定さ
れた変速マップ(アクセルペダルの踏込量(一般的には
アクセル開度として表される)および車速と各変速段で
のアップシフト側変速線およびダウンシフト側変速線の
関係を示すマップ)を基に、アクセルペダルの踏込量
(加速手段の操作量)および車速から目標変速段が演算
されて、目標変速段と実変速段が異なるときには自動変
速機が自動的に変速されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した変
速マップは、種々な要求を考慮した標準的な操作をもと
にして予め設定されているため、緊急回避的な操作時
(例えば、緊急発進時や交差点での緊急脱出時など)に
も予め設定された変速マップに基づいてアクセルペダル
の踏込量および車速から目標変速段が演算されて、目標
変速段と実変速段が異なるときには自動変速機が自動的
に変速される。したがって、運転者の予期しない時点に
て自動変速機でアップシフトの変速が自動的に行われ
て、運転者の要求に合った車両の加速性が得られないこ
とがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
を解決するために、エンジンに自動クラッチを介して接
続された自動変速機と、前記エンジンの出力を制御する
エンジン用アクチュエータと、前記自動クラッチの断接
を制御するクラッチ用アクチュエータと、前記自動変速
機の変速段切換を制御する変速用アクチュエータと、前
記各アクチュエータの作動を制御する制御ユニットを備
え、前記各アクチュエータの作動が前記制御ユニットに
より連係制御されて前記自動変速機の変速が自動的に行
われるようにした車両用自動変速装置において、前記エ
ンジンの出力を増減操作する加速手段の操作増量(一般
的には、アクセルペダルの踏増量)が設定量より大きい
ときに、前記自動変速機の自動的なアップシフトタイミ
ングを規定するアップシフト側変速線が高車速側へ補正
設定されるようにしたこと(請求項1に係る発明)に特
徴がある。
【0005】この場合において、前記アップシフト側変
速線の高車速側への補正量が前記加速手段の操作ピーク
値、操作量、操作速度および前記自動変速機の変速段の
少なくとも一つに応じて設定されるようにすること(請
求項2に係る発明)、前記加速手段の操作戻し量が第2
の設定量より大きいときに前記アップシフト側変速線が
初期値側へ補正設定されるようにすること(請求項3に
係る発明)、前記アップシフト側変速線の初期値側への
補正量が初期値側への補正開始時からの経過時間、前記
加速手段の操作量、操作速度および前記自動変速機の変
速段の少なくとも一つに応じて設定されるようにするこ
と(請求項4に係る発明)が望ましい。
【0006】
【発明の作用・効果】本発明による車両用自動変速装置
(請求項1に係る発明)においては、加速手段の操作増
量(アクセルペダルの踏み増し量)が設定量より大きい
とき、アップシフト側変速線が高車速側へ補正設定され
る。このため、運転者による加速手段の操作増量が設定
量より大きくなると、自動変速機での自動的なアップシ
フトの変速が実行され難くなって、運転者の要求による
車両の加速性が確保され、操作フィーリングが向上す
る。
【0007】また、本発明による車両用自動変速装置
(請求項2に係る発明)においては、アップシフト側変
速線の高車速側への補正量が加速手段(アクセルペダ
ル)の操作ピーク値、操作量、操作速度および自動変速
機の変速段の少なくとも一つに応じて設定される。この
ため、運転者の要求に合った車両の加速性が得られて、
操作フィーリングが更に向上する。
【0008】また、本発明による車両用自動変速装置
(請求項3に係る発明)においては、加速手段の操作戻
し量が第2の設定量より大きいとき、アップシフト側変
速線が初期値側へ補正設定される。このため、運転者に
よる加速手段の操作戻し量が第2の設定量より大きくな
ると、アップシフトの変速が初期状態に近似した状態で
実行されるようになり、アップシフト側変速線の初期値
にて狙った走行性能(車両の静粛性および燃費の向上等
を図った走行性能)に近似した走行性能を得ることがで
きる。
【0009】また、本発明による車両用自動変速装置
(請求項4に係る発明)においては、アップシフト側変
速線の初期値側への補正量が初期値側への補正開始時か
らの経過時間、加速手段の操作量、操作速度および自動
変速機の変速段の少なくとも一つに応じて設定される。
このため、運転者の要求に合った走行性能が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は車両の駆動系を概略的に
示していて、この駆動系では、エンジン10の出力部
(クランクシャフト13)に組付けた自動クラッチ20
と、この自動クラッチ20を介してエンジン10に接続
されている自動変速機30が、図3に示したシフトレバ
ー41の操作に応じて電気制御装置50によって作動を
制御されるようになっている。
【0011】エンジン10は、エンジン用電動アクチュ
エータ11によって開閉されるスロットルバルブ12を
備えていて、エンジン用電動アクチュエータ11が電気
制御装置50によって作動を制御されることにより出力
が制御されるようになっている。また、エンジン10に
は、スロットルバルブ12の作動位置(すなわちバルブ
開度)を検出するスロットルセンサS12が設けられる
とともに、クランクシャフト13の回転数(エンジン回
転数)を検出する回転センサS13が設けられていて、
これら各センサS12,S13からの検出信号が電気制
御装置50に入力するように、各センサS12,S13
が電気制御装置50に接続(図示省略)されている。
【0012】自動クラッチ20は、クラッチ用電動アク
チュエータ21によって揺動されるクラッチレバー22
を備えていて、クラッチ用電動アクチュエータ21が電
気制御装置50によって作動を制御されることによりク
ラッチレバー22の揺動が制御されて、機械式(乾燥単
板式)の摩擦クラッチ23の断・接(動力伝達の断続)
が制御されるようになっている。また、自動クラッチ2
0には、クラッチレバー22の揺動位置(すなわち摩擦
クラッチ23の係合状態)を検出するクラッチ係合セン
サS21が設けられていて、このクラッチ係合センサS
21からの検出信号が電気制御装置50に入力するよう
に、クラッチ係合センサS21が電気制御装置50に接
続(図示省略)されている。
【0013】自動変速機30は、図1及び図2に示した
ように、入力軸31と出力軸32を備えるとともに、3
対(6個)の変速ギヤ列(G1〜G5とGr)と3個の
スリーブ33,34,35を備えた前進5段・後進1段
の平行軸歯車式変速機であり、入力軸31にて摩擦クラ
ッチ23の出力部(クラッチディスク)に動力伝達可能
に連結され、出力軸32にて車軸(図示省略)に動力伝
達可能に連結されていて、シフト操作機構40の作動に
応じて各スリーブ33,34,35が軸方向に移動する
ことにより特定の変速ギヤ列(変速段)にて動力伝達可
能となっている。また、変速機30には、出力軸32の
回転数(車両の速度に相当する)を検出する回転センサ
S32が設けられていて、この回転センサS32からの
検出信号が電気制御装置50に入力するように、回転セ
ンサS32が電気制御装置50に接続(図示省略)され
ている。
【0014】図2の右方に配置された対の変速ギヤ列で
は、1速のギヤ列G1と4速のギヤ列G4が対向して設
けられていて、これらの間にはスリーブ33が設けられ
ている。また、図2の中央に配置された対の変速ギヤ列
では、2速のギヤ列G2と5速のギヤ列G5が対向して
設けられていて、これらの間にはスリーブ34が設けら
れている。また、図2の左方に配置された対の変速ギヤ
列では、3速のギヤ列G3とリバースのギヤ列Grが対
向して設けられていて、これらの間にはスリーブ35が
設けられている。
【0015】シフト操作機構40は、図3に示したシフ
トパターンに沿って操作されるシフトレバー41を備え
るとともに、スリーブ33を軸方向に押動する電動アク
チュエータ42とシフトフォーク43、スリーブ34を
軸方向に押動する電動アクチュエータ44とシフトフォ
ーク45、及びスリーブ35を軸方向に押動する電動ア
クチュエータ46とシフトフォーク47を備えていて、
各電動アクチュエータ42,44,46は電気制御装置
50によって作動を制御されるようになっている。な
お、各電動アクチュエータ42,44,46は、減速機
付モータと、このモータによって回転駆動されるピニオ
ンと、このピニオンに噛合して各シフトフォーク43,
45,47と一体的にシフト移動するラックによって構
成されている。
【0016】また、シフト操作機構40には、各スリー
ブ33,34,35の移動位置(すなわち各ギヤ列での
動力断続状態)を検出する各センサS42,S44,S
46が設けられていて、これら各センサS42,S4
4,S46からの検出信号が電気制御装置50に入力す
るように、各センサS42,S44,S46が電気制御
装置50に接続(図示省略)されている。
【0017】また、シフトレバー41の各シフト位置
(Nレンジ,Rレンジ,Dレンジ,Mレンジ,+レン
ジ,−レンジ)には、図3に示したように、シフトレバ
ー41の操作位置を検出する各センサSN,SR,S
D,SM,S1,S2が設けられていて、これら各セン
サSN,SR,SD,SM,S1,S2からの検出信号
が電気制御装置50に入力するように、各センサSN,
SR,SD,SM,S1,S2が電気制御装置50に接
続(図示省略)されている。
【0018】センサSNはシフトレバー41がNレンジ
(エンジン10の駆動力を変速機30の出力軸32に動
力伝達不能なニュートラルレンジ)に操作されたことを
検出するセンサである。また、センサSRはシフトレバ
ー41がRレンジ(リバースのギヤ列Grにて動力伝達
可能なリバースレンジ)に操作されたことを検出するセ
ンサである。また、センサSDはシフトレバー41がD
レンジ(自動変速モードで1速〜5速のギヤ列G1〜G
5にて動力伝達可能なドライブレンジ)に操作されたこ
とを検出するセンサである。
【0019】また、センサSMはシフトレバー41がM
レンジ(手動変速モードで1速〜5速のギヤ列G1〜G
5にて動力伝達可能なマニュアルレンジ)に操作された
ことを検出するセンサである。また、センサS1はシフ
トレバー41が+レンジ(シフトアップしたギヤ列にて
動力伝達可能なアップレンジ)に操作されたことを検出
するセンサである。また、センサS2はシフトレバー4
1が−レンジ(シフトダウンしたギヤ列にて動力伝達可
能なダウンレンジ)に操作されたことを検出するセンサ
である。
【0020】電気制御装置50は、周知のマイクロコン
ピュータを主要部とする制御ユニットであり、図1に示
したアクセルセンサS60(アクセルペダル60の踏込
量を検出するセンサ)からの検出信号と、エンジン10
のクランクシャフト13の回転数を検出する回転センサ
S13からの検出信号と、自動変速機30の出力軸32
の回転数を検出する回転センサS32からの検出信号を
受信するとともに、各電動アクチュエータ11,21,
42,44,46によって駆動される各部材の位置を検
出する各センサS12,S21,S42,S44,S4
6からの検出信号と、シフトレバー41の各シフト位置
(Nレンジ,Rレンジ,Dレンジ,Mレンジ,+レン
ジ,−レンジ)への操作状態を検出する各センサSN,
SR,SD,SM,S1,S2からの検出信号を受信し
て、図4および図5のフローチャートに対応したプログ
ラムの実行(イグニッションスイッチがONであるとき
所定の微小時間毎に繰り返し実行される)と、図6およ
び図7のフローチャートに対応したプログラムの実行
(アクセルペダル60の操作状態に応じて選択的に実行
される)により、各センサからの検出信号に応じて各電
動アクチュエータ11,21,42,44,46の作動
を制御するようになっている。
【0021】また、電気制御装置50のマイクロコンピ
ュータは、図4〜図7に示した各フローチャートに対応
したプログラムと、図8に示した変速マップ(アクセル
ペダルの踏込量(アクセル開度)および車速と各変速段
でのアップシフト側変速線およびダウンシフト側変速線
の関係を示すマップ)を記憶するとともに、図9〜図1
6に示した各マップを記憶している。
【0022】次に、上記のように構成した本実施形態の
作動を図4〜図7のフローチャートおよび図8〜図16
のマップを参照して説明する。車両の走行時には、図4
のステップ200にてサブルーチン「アクセル踏み増し
判定」が実行された後に、ステップ101の「アクセル
踏み増しフラグのON・OFF判定」が実行される。
【0023】ステップ200における「アクセル踏み増
し判定」のサブルーチンでは、図5に示したように、ス
テップ201にてアクセルペダル60の踏込量Acc
(アクセルセンサS60によって検出されるアクセル開
度)の変化量(アクセル開度変化量)が演算され、ステ
ップ202にて図9のマップを参照してAcc変化量
(アクセル開度変化量)がアクセル開度に応じた所定値
map1以下か否か(アクセルペダル60の踏込量が安
定しているか否か)が判定されて、「Yes」と判定さ
れるとステップ203と204が実行され、「No」と
判定されるとステップ204にジャンプする。
【0024】図5のステップ203では、アクセル開度
の記憶値BufがアクセルセンサS60によって検出さ
れたアクセル開度Accに書き換えられ、ステップ20
4では、図10のマップを参照してアクセルペダル60
の踏み増し量(Acc−Buf)が記憶値Bufに応じ
た設定値map2(buf)より大きいか否かが判定さ
れて、「Yes」と判定されるとステップ205と20
6が実行され、「No」と判定されるとステップ20
7,208,209が実行される。ステップ205で
は、アクセル踏み増しフラグがONとされ、ステップ2
06では、アクセルペダル60の最大踏み込み量(Ac
cピーク値)が更新される。
【0025】図5のステップ207では、図11のマッ
プを参照してアクセルペダル60の戻し量(Accピー
ク値−Acc)が記憶値Bufに応じた第2の設定値m
ap3(buf)より大きいか否かが判定されて、「Y
es」と判定されるとステップ208と209が実行さ
れ、「No」と判定されるとリターンにジャンプする。
ステップ208では、アクセル踏み増しフラグがOFF
とされ、ステップ206では、Accピーク値がリセッ
トされる。
【0026】また、図4のステップ101では、アクセ
ル踏み増しフラグがONか否かが判定され、「Yes」
と判定されるとステップ102,300,103,10
4が実行され、「No」と判定されるとステップ105
が実行される。ステップ102では、タイマ(アップシ
フト側変速線の初期値側への補正、すなわちステップ4
00の変速マップの補正解除処理が開始されてからの経
過時間を計時するタイマ)がクリアされ、ステップ30
0では「変速マップの補正処理」のサブルーチンが実行
され、ステップ103では、目標変速段が算出される。
【0027】また、ステップ105では、補正後の変速
線が初期値の変速線と同じか否かが判定され、「Ye
s」と判定されるとステップ106が実行されてステッ
プ103が実行され、「No」と判定されるとステップ
107,108,400が実行されてステップ103が
実行される。ステップ106では、タイマがクリアさ
れ、ステップ107では、タイマ値がゼロか否かが判定
され、「Yes」と判定されるとステップ108が実行
されてステップ400が実行され、「No」と判定され
るとステップ400にジャンプする。また、ステップ4
00では「変速マップの補正解除処理」のサブルーチン
が実行される。
【0028】ステップ300における「変速マップの補
正処理」のサブルーチンでは、図6に示したように、ス
テップ301にて車速補正量が4つの値すなわち基準補
正量map4(Accピーク値)、係数table1
(変速段)、係数map5(Acc)および係数map
9(Acc変化量)から算出され、ステップ302では
図8に示した各アップシフト側変速線が高車速側に車速
補正量に相当するだけ補正設定される。
【0029】基準補正値map4(Accピーク値)
は、図12のマップを参照してAccピーク値から求め
られる。係数table1(変速段)は、図13のマッ
プを参照して変速段から求められる。係数map5(A
cc)は、図14のマップを参照してアクセル開度(A
cc)から求められる。係数map9(Acc変化量)
は、図16のマップを参照してステップ201にて演算
されたAcc変化量から求められる。
【0030】一方、ステップ400における「変速マッ
プの補正解除処理」のサブルーチンでは、図7に示した
ように、ステップ401にて車速補正解除量が4つの値
すなわち基準補正量map6(経過時間)、係数tab
le2(変速段)、係数map7(Acc変化量)およ
び係数map8(Acc)から算出され、ステップ40
2ではステップ302にて高車速側に補正された各アッ
プシフト側変速線が初期値側に車速補正解除量に相当す
るだけ補正設定される。
【0031】基準補正量map6(経過時間)は、図1
5のマップを参照して経過時間(ステップ108の実行
によって加算されるタイマ値)から求められる。係数t
able2(変速段)は、図13のマップを参照して変
速段から求められる。係数map7(Acc変化量)
は、図16のマップを参照してステップ201にて演算
されたAcc変化量から求められる。係数map8(A
cc)は、図14のマップを参照してアクセル開度(A
cc)から求められる。
【0032】また、図4のステップ104では、エンジ
ン回転数(回転センサS13によって検出される)が設
定値Aより大きいか否かが判定され、「Yes」と判定
されたとき(エンジンが過回転となると判定されたと
き)には、ステップ109にて車両加速度が設定値αよ
り小さいか否かが判定され、「Yes」と判定されたと
き(現状の変速段では車速が頭打ちになると判定された
とき)には、ステップ111,112が実行される。ま
た、ステップ104または109にて「No」と判定さ
れたときには、ステップ112にジャンプする。
【0033】ステップ111では、ステップ103にて
算出された目標変速段が高車速側の変速段に変更され、
ステップ112では、クラッチONで目標変速段と実変
速段が同じか否か(自動変速機30での変速が不要か必
要か)が判定され、「Yes」(自動変速機30での変
速が不要)と判定されたときには変速されず、「No」
(自動変速機30での変速が必要)と判定されたときに
はステップ500のサブルーチン「変速処理」(詳細は
省略)が実行されて実変速段が目標変速段に変速され
る。なお、ステップ500のサブルーチン「変速処理」
には、所謂、G抜き制御(アクセルペダル60の踏み込
みに拘らずエンジン10の出力を予め設定した速度で減
少制御させる制御)も含まれていて、各アクチュエータ
11,21,42,44,46の作動が電気制御装置5
0により連係制御されて自動変速機30の目標変速段へ
の変速が円滑に且つ自動的に行われる。
【0034】以上要するに、本実施形態においては、車
両の走行時においてアクセルペダル60の踏み増し量
(Acc−Buf)が設定値map2(buf)より大
きいとき、図4および図6に示したステップ300のサ
ブルーチン「変速マップの補正処理」が実行されて、図
6のステップ302に示したように各アップシフト側変
速線が高車速側へ補正設定される。このため、運転者に
よるアクセルペダル60の踏み増し量が設定量より大き
くなると、自動変速機30での自動的なアップシフトの
変速が実行され難くなって、運転者の要求による車両の
加速性が確保され、操作フィリングが向上する。
【0035】また、本実施形態においては、図6のステ
ップ301に示したように、アップシフト側変速線の高
車速側への補正量(車速補正量)が、アクセルペダル6
0の操作ピーク値(Accピーク値)、操作量(Ac
c)、操作速度(Acc変化量)および自動変速機30
の変速段に応じて設定される。このため、運転者の要求
に合った車両の加速性が得られて、操作フィリングが最
適に向上する。
【0036】また、本実施形態においては、アクセルペ
ダル60の戻し量(Accピーク値−Acc)が第2の
設定値map3(buf)より大きいとき、図4および
図7に示したステップ400のサブルーチン「変速マッ
プの補正解除処理」が実行されて、図7のステップ40
2に示したように各アップシフト側変速線が初期値側へ
補正設定される。このため、運転者によるアクセルペダ
ル60の戻し量が第2の設定量より大きくなると、自動
変速機30での自動的なアップシフトの変速が初期状態
に近似した状態で実行されるようになり、アップシフト
側変速線の初期値にて狙った走行性能(車両の静粛性お
よび燃費の向上等を図った走行性能)に近似した走行性
能を得ることができる。
【0037】また、本実施形態においては、図7のステ
ップ401に示したように、各アップシフト側変速線の
初期値側への補正量(車速補正解除量)が、初期値側へ
の補正開始時からの経過時間、アクセルペダル60の操
作量(Acc)、操作速度(Acc変化量)および自動
変速機30の変速段に応じて設定される。このため、運
転者の要求に合った走行性能が得られる。
【0038】上記実施形態においては、エンジン10の
出力を増減操作する加速手段としてアクセルペダル60
が採用されている車両に実施したが、加速手段として他
の手段(例えば、アクセルレバー)が採用されている車
両にも同様に実施し得るものである。また、上記実施形
態においては、エンジン10の出力がスロットルバルブ
12の開度に応じて制御される車両に実施したが、エン
ジン10の出力がスロットルバルブ12の開度以外のも
の(例えば、燃料噴射ポンプによる燃料噴射量)に応じ
て制御される車両にも同様に実施し得るものである。
【0039】また、上記実施形態においては、アップシ
フト側変速線の高車速側への補正量(車速補正量)が、
アクセルペダル60の操作ピーク値(Accピーク
値)、操作量(Acc)、操作速度(Acc変化量)お
よび自動変速機30の変速段に応じて設定されるように
して実施したが、アクセルペダル60の操作ピーク値
(Accピーク値)、操作量(Acc)、操作速度(A
cc変化量)および自動変速機30の変速段の少なくと
も一つに応じて設定されるようにして実施することも可
能である。
【0040】また、上記実施形態においては、アップシ
フト側変速線の初期値側への補正量(車速補正解除量)
が、初期値側への補正開始時からの経過時間、アクセル
ペダル60の操作量(Acc)、操作速度(Acc変化
量)および自動変速機30の変速段に応じて設定される
ようにして実施したが、初期値側への補正開始時からの
経過時間、アクセルペダル60の操作量(Acc)、操
作速度(Acc変化量)および自動変速機30の変速段
の少なくとも一つに応じて設定されるようにして実施す
ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による車両用自動変速装置を採用した
車両の駆動系を概略的に示す構成図である。
【図2】 図1に示した自動変速機の構成を概略的に示
す構成図である。
【図3】 図1及び図2に示した自動変速機を操作する
シフトレバーのためのシフトパターンを示す図である。
【図4】 図1に示した電気制御装置にて実行されるプ
ログラムのフローチャートである。
【図5】 図4に示したアクセル踏み増し判定のサブル
ーチンを示すフローチャートである。
【図6】 図4に示した変速マップ補正処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図7】 図4に示した変速マップ補正解除処理のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】 車速とアクセル開度と各変速線の関係を示す
マップである。
【図9】 アクセル開度とアクセル開度変化量の関係を
示すマップである。
【図10】 アクセル開度の記憶値とアクセル踏み増し
量の関係を示すマップである。
【図11】 アクセル開度の記憶値とアクセル戻し量の
関係を示すマップである。
【図12】 Accピーク値と基準補正量の関係を示す
マップである。
【図13】 変速段と係数の関係を示すマップである。
【図14】 アクセル開度と係数の関係を示すマップで
ある。
【図15】 経過時間と基準補正量の関係を示すマップ
である。
【図16】 Acc変化量と係数の関係を示すマップで
ある。
【符号の説明】
10…エンジン、11…エンジン用電動アクチュエー
タ、12…スロットルバルブ、13…クランクシャフ
ト、20…自動クラッチ、21…クラッチ用電動アクチ
ュエータ、22…クラッチレバー、23…摩擦クラッ
チ、30…自動変速機、31…入力軸、32…出力軸、
33,34,35…スリーブ、G1,G2,G3,G
4,G5,Gr…変速ギヤ列、40…シフト操作機構、
41…シフトレバー、42,44,46…電動アクチュ
エータ、43,45,47…シフトフォーク、50…電
気制御装置、60…アクセルペダル(加速手段)、S1
2,S13,S21,S32,S42,S44,S4
6,SN,SR,SD,S1,S2,S60…センサ。
フロントページの続き (72)発明者 田口 義典 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 羽根田 吉富 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 十津 憲司 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 細井 泰宏 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 宮川 浩 愛知県刈谷市昭和町2丁目3番地 アイシ ン・エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 宮崎 剛枝 愛知県西尾市小島町城山1番地 アイシ ン・エーアイ株式会社内 (72)発明者 青山 義幸 愛知県西尾市小島町城山1番地 アイシ ン・エーアイ株式会社内 Fターム(参考) 3J552 MA04 MA13 MA17 NA01 NB01 PA32 RA03 SB27 TB15 VA37Z VA74W VA76W VB04Z VC01Z VC03Z VD02W VD04W VD07W

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンに自動クラッチを介して接続さ
    れた自動変速機と、前記エンジンの出力を制御するエン
    ジン用アクチュエータと、前記自動クラッチの断接を制
    御するクラッチ用アクチュエータと、前記自動変速機の
    変速段切換を制御する変速用アクチュエータと、前記各
    アクチュエータの作動を制御する制御ユニットを備え、
    前記各アクチュエータの作動が前記制御ユニットにより
    連係制御されて前記自動変速機の変速が自動的に行われ
    るようにした車両用自動変速装置において、前記エンジ
    ンの出力を増減操作する加速手段の操作増量が設定量よ
    り大きいときに、前記自動変速機の自動的なアップシフ
    トタイミングを規定するアップシフト側変速線が高車速
    側へ補正設定されるようにしたことを特徴とする車両用
    自動変速装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用自動変速装置に
    おいて、前記アップシフト側変速線の高車速側への補正
    量が前記加速手段の操作ピーク値、操作量、操作速度お
    よび前記自動変速機の変速段の少なくとも一つに応じて
    設定されるようにしたことを特徴とする車両用自動変速
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の車両用自動変
    速装置において、前記加速手段の操作戻し量が第2の設
    定量より大きいときに前記アップシフト側変速線が初期
    値側へ補正設定されるようにしたことを特徴とする車両
    用自動変速装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の車両用自動変速装置に
    おいて、前記アップシフト側変速線の初期値側への補正
    量が初期値側への補正開始時からの経過時間、前記加速
    手段の操作量、操作速度および前記自動変速機の変速段
    の少なくとも一つに応じて設定されるようにしたことを
    特徴とする車両用自動変速装置。
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