JP2002156004A - 駆動伝達機構 - Google Patents

駆動伝達機構

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JP2002156004A
JP2002156004A JP2000352435A JP2000352435A JP2002156004A JP 2002156004 A JP2002156004 A JP 2002156004A JP 2000352435 A JP2000352435 A JP 2000352435A JP 2000352435 A JP2000352435 A JP 2000352435A JP 2002156004 A JP2002156004 A JP 2002156004A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動出力ギア24の側面を押動することによ
って被駆動部材25に対し駆動力の断接を行わせる駆動
伝達機構において、該駆動出力ギア24の歯面に傷や窪
みが付けられることを防止して、回転ムラによる画像の
歪み等に起因する記録画質の品質の低下を防止する。 【解決手段】 駆動力を受け入れる被駆動部材25と、
該被駆動部材25と同心して配置され、軸方向に移動す
ることで前記被駆動部材25に対し係脱自在に構成され
た駆動出力ギア24と、該駆動出力ギア24の側面を押
動可能に構成した押動部材26と、を含んで構成される
駆動伝達機構において、前記駆動出力ギア24の側面の
前記押動部材26が接触する部分に、補強リブ24dを
円周方向に沿って形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動伝達機構にお
いて、動力を出力する駆動出力ギアの損傷を未然に防止
し、寿命を延ばすための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、駆動ギアを被駆動部材と同心
させて配置して軸方向に移動可能に支持し、押動部材を
介して該駆動ギアの側面を押動させることで該駆動ギア
と被駆動部材との係合又は係合解除を行わせる構成は公
知となっている。
【0003】例えば、電子写真方式の画像形成装置にお
いて、感光体ドラムとこれに作用するプロセス手段とを
一体的にカートリッジにまとめ、このカートリッジを画
像形成装置に着脱可能とするものがある。この構成はメ
ンテナンス性に優れており、トナーが残り少なくなった
場合や感光体ドラム部分が故障したような場合でも新し
いカートリッジに交換することで再び正常に使えるよう
になるので、ユーザ自身によるメンテナンスを可能と
し、修理サービス専門の担当者を呼んだりする必要がな
い点で有利である。この構成の具体例として、装置本体
側にプロセスカートリッジを駆動するための駆動出力ギ
アが支持される一方、プロセスカートリッジにおいて
は、該駆動出力ギアを向く側の側面に被駆動部材である
駆動入力軸が突出される構成がある。この構成において
は、両者の軸線は互いに一致させて配置され、該駆動出
力ギアにカップリングが形成されて、軸方向にスライド
自在とされて前記カップリングを介して前記駆動入力軸
に対して係脱自在とされ、この部分において駆動部分の
連結/連結解除が行われる。
【0004】この駆動出力ギアの軸方向のスライドは、
押動カムが該駆動出力ギアの側面を押動することにより
行われ、該押動カムには、例えば、画像形成装置のトッ
プカバーの開閉状態が、適宜の連係機構を介して入力さ
れるようになっている。従って、メンテナンスのため画
像形成装置のトップカバーを開いたときは、それに応じ
て押動カムが駆動出力ギアを押動してスライドさせて前
記駆動入力軸に対する係合を解除させる一方、トップカ
バーを閉めたときは該押動が解除されて、駆動出力ギア
は駆動入力軸に対し係合されることになる。この構成に
よれば、メンテナンス時にはプロセスカートリッジに対
する駆動部分の連結状態を解除して、該プロセスカート
リッジを取り外せるようにする一方で、通常の使用時は
セットしたプロセスカートリッジに対して前記駆動部分
を連結して、感光体ドラムを駆動することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
構成では、駆動出力ギアの側面に押動部材が直接当接す
るため、駆動出力ギアの損耗が問題になる。特に、押動
部材が駆動出力ギアに接触し押動する箇所が、ギア側面
周縁の歯の部分に近い場合は、接触押動を繰り返すこと
により駆動出力ギアの歯が欠損したり、歯面にキズや窪
みが生じたりして、駆動がスムーズに伝達されなくな
り、回転ムラによる画像の歪み等が発生して記録画質の
品質が低下するおそれがある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0007】即ち、請求項1においては、駆動力を受け
入れる被駆動部材と、該被駆動部材と同心して配置さ
れ、軸方向に移動することで前記被駆動部材に対し係脱
自在に構成された駆動出力ギアと、該駆動出力ギアの側
面を押動可能に構成した押動部材と、を含んで構成され
る駆動伝達機構において、前記駆動出力ギアの側面の前
記押動部材が接触する部分に補強リブを形成したもので
ある。
【0008】請求項2においては、前記補強リブは円周
方向に沿って形成されていることを特徴とする、請求項
1に記載のものである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1は本発明の一実施例に係るコピー・ファクシミ
リ複合機の全体的な構成を示した斜視図である。図2は
紙詰まり除去のために読取部の手前を引き上げ回動させ
る様子を示した斜視図、図3はトップカバーを回動して
開いた様子を示した斜視図、図4はカートリッジを取り
外す様子を示した斜視図、図5は詰まった用紙を引き抜
いて除去する様子を示した斜視図である。
【0010】〔全体構成〕図1には本発明の一実施例に
係るコピー・ファクシミリ複合機が示され、この複合機
は、画像形成装置2の上方に読取部3を配置して構成さ
れている。
【0011】読取部3は、読取載置台6内に設けられた
読取装置を走査させて静止原稿等を読み取るフラットベ
ッドタイプのスキャナとして用いられるとともに、該読
取装置を位置固定させて、原稿押さえカバー7の一端に
付設した自動原稿搬送装置(ADF)により原稿を給送
しながら読み取りを行うシートフィードタイプのスキャ
ナとして用いることもできるように構成されている。
【0012】画像形成装置2の下方には給紙装置1が配
置され、該給紙装置1を構成する複数の給紙カセット1
0・10にはそれぞれサイズが異なる記録用紙が堆積貯
溜されて、必要とされる用紙サイズに応じて該給紙カセ
ットのうち一つから用紙を繰り出して画像形成装置2へ
給紙できるように構成している。
【0013】画像形成装置2は通例の電子写真式複写機
におけるそれと同様のものであり、前記給紙装置1から
繰り出される用紙を搬送させる用紙搬送路が形成され、
該用紙搬送路の中途に搬送ローラや感光体ドラム・転写
器や定着器を配置させている。感光体ドラムは帯電手段
により一様に帯電され、その後前記読取部3により読み
取られた画像情報(あるいは、相手側ファクシミリから
受信した画像情報)に応じて選択的に露光が行われ、静
電潜像が形成される。この静電潜像に対して現像手段に
よってトナー像が形成され、転写器にてトナー像が用紙
に転写され記録される。転写機を通過した用紙は定着器
に送られ、該定着器によってトナーが熱溶着され、画像
が固定されて、画像形成の過程が終了する。その後は用
紙は画像形成装置2上面に送られ、排出トレイ5へ排出
されて堆積される。
【0014】この画像形成装置2を構成する装置群のう
ち感光体ドラムとこれに作用するプロセス手段(即ち、
帯電手段や露光手段、現像手段等)は、一体的にプロセ
スカートリッジ(以下「カートリッジ」)としてまとめ
られ、このカートリッジは画像形成装置から着脱可能に
構成されて、メンテナンスの便宜を図っている。例え
ば、図2から図5までに、前記画像形成装置2の用紙搬
送路において紙詰まりが発生した際の用紙の除去手順が
示され、これに即して説明すれば、前記読取載置台6に
は取っ手6aが図2に示すように設けられており、これ
を引きながら該読取載置台6の手前側を持ち上げて上方
回動させることで、画像形成装置2のトップカバー8が
現われる。該トップカバー8は奥側にある支点を介して
回動開閉可能に構成してあり、図3の如く該トップカバ
ー8を開くことで画像形成装置2の内部にある前記カー
トリッジ9や定着器11等が露出される。このカートリ
ッジ9の上面に形成してある把持部9aを掴んで図4の
如く引き上げることによりカートリッジ9を取り外して
用紙搬送路が露出された状態とすることができ、該用紙
搬送路にある詰まっていた用紙を図5のように引き抜く
ことで紙詰まりの状態が解消される。
【0015】〔駆動ユニット〕図5に示すように画像形
成装置2の一側側部には駆動ユニット12が支持され、
該駆動ユニット12による動力を前記カートリッジ9や
定着器11等に伝達して駆動するようにしている。以
下、この駆動ユニット12について説明する。図6は駆
動ユニットの全体側面図である。
【0016】駆動ユニット12の全体構成が図6に示さ
れ、この駆動ユニット12は板金で構成されるフレーム
としての枠体13を有し、該枠体13の一側面には駆動
源たるモータ14が片持ち状に付設されるとともに、該
枠体13には該モータ14の動力を伝達させるための多
数の歯車列が支持されている。枠体13の上部には二つ
の駆動出力部、即ち定着器駆動出力部15とカートリッ
ジ駆動出力部16が配置され、二つの出力部15・16
には前記歯車列を介して前記モータ14の駆動力が常時
伝達されている。
【0017】〔定着器駆動出力部〕前記定着器駆動出力
部15について説明する。図7は駆動ユニットのうち定
着器駆動出力部の構成を示した平面断面図である。
【0018】この定着器駆動出力部15の上には、定着
器11に対する駆動力を受け入れるための定着器駆動入
力ギア17が配設され、該定着器駆動入力ギア17に対
し駆動力を断接できるように定着器駆動出力部15が構
成される。具体的には、前記枠体13に支持され、前記
モータ14と歯車列を介して連動連結された太陽歯車1
8と、該太陽歯車18の軸心と同一の軸心を中心として
上下揺動自在となるよう前記枠体13に枢支させたスイ
ングアーム(第二の枠体)19と、該スイングアーム1
9に支持され前記太陽歯車18に対して常時噛合されて
いる、駆動ギアたる遊星歯車20とによりなる。この構
成により、スイングアーム19が上方回動したときは遊
星歯車20が前記定着器駆動入力ギア17に係合して動
力を伝達し得る状態となる。スイングアーム19が下方
へ回動したときは該係合が解除され、動力伝達が絶たれ
る。
【0019】ここで、前記スイングアーム19の上下揺
動をスムーズに行わせる構成について説明する。即ち、
本実施例の駆動ユニット12においては、枠体13の間
に太陽歯車軸21を支架し、該太陽歯車軸21上に太陽
歯車18を回転自在に配置している。前記スイングアー
ム19は板金を図7に示すように平面視「コ」字状に
(枠体状に)折り曲げて両端が同じ側を向くように構成
され、該両端はそれぞれ回動基部19a・19aとされ
て前記太陽歯車軸21が貫通するようにして、前述のと
おりスイングアーム19が該太陽歯車軸21を中心に揺
動自在となるよう支持している。該回動基部19a・1
9aの外面はそれぞれ前記枠体13の内面に近接されて
いる。スイングアーム19の内側には前記太陽歯車軸2
1と平行に前記遊星歯車軸22が支架され、該遊星歯車
軸22上に前記遊星歯車20が支持され回転自在とされ
ている。スイングアーム19揺動時においても両歯車軸
21・22の軸間距離は一定であり、両歯車18・20
の噛合状態が常時維持されるように構成してある。
【0020】以上のような構成において、前記スイング
アーム19の回動基部19a・19aの外面上には複数
の小さい突起23・23が形成され(図6・図7)、該
突起23の先端が前記枠体13の内面に接触した状態で
該スイングアーム19が回動するようになっている。す
なわち、このような突起23を形成しないとすると、枠
体13・スイングアーム19ともに板金で形成されてい
ることから、スイングアーム19を回動させようとした
場合に、板金同士が擦れ合って異音を発生させたり、引
っ掛かったりしてスムーズに動作しない場合が発生す
る。この点、本実施例では、該突起23を介して枠体1
3・スイングアーム19を接触させているので、板金同
士が面同士で擦れ合わないために異音の発生が抑制さ
れ、引っ掛かりが防止されて揺動動作の確実性に優れる
ことになる。従って、板金のバリ取り等の二次加工を特
に施す必要もなくなり、コストの削減に寄与することが
できる。
【0021】なお、突起23はスイングアーム19に設
ける場合に限らず、枠体13の内面側に突起を設けてそ
の先端をスイングアーム19の外面に接触させる構成で
も、同等の効果を奏させることができる。すなわち、枠
体13とスイングアーム19とが相対する面の部分にお
いて、枠体13とスイングアーム19のいずれかに突起
を形成するようにすれば、前述した異音発生防止や動作
の円滑を図ることができるのである。各々の突起23の
形状についても限定するものではなく、枠体13とスイ
ングアーム19とが相対する面において両者が接触する
面積を小さくし得るものであれば構わない。従って、突
状に形成されているもの(突状部)であれば十分であ
る。ただし、スイングアーム19揺動の際の異音発生を
より効果的に抑止し、動作の引っ掛かりを確実に防止さ
せる観点からみれば、本実施例のように各々の突起23
・23を丸みを持った形状に小さく形成し、一点で両者
13・19が擦れ合うようにするのが望ましい。本実施
例では図6に示すように、それぞれの前記回動基部19
a外面に形成される突起23の数は三つとされ、前記太
陽歯車軸21を中心とする円周上に等間隔に形成されて
いる。ただし、これについても限定するものではなく、
例えば四つ以上突起を設ける構成としても差し支えな
い。
【0022】〔カートリッジ駆動出力部〕カートリッジ
駆動出力部16について説明する。図8は定着器駆動出
力部を示した、図6におけるA−A断面矢視図、図9は
定着器駆動出力部において、駆動出力ギアとカートリッ
ジの駆動入力軸との間に軸線のズレがある場合を示した
断面図、図10は図9の状態から駆動出力ギアの軸線が
傾いてカートリッジの駆動入力軸に対し係合する様子を
示した断面図である。
【0023】図6に示すように、前記定着器駆動出力部
15に隣り合う位置にて駆動出力ギア24が前記枠体1
3上部に支持され、該駆動出力ギア24には前記歯車列
を介して前記モータ14からの動力が常時伝達されてい
る。該駆動出力ギア24の取付け位置については、図6
・図8に示すように、前記カートリッジ9に対する駆動
力を受け入れる被駆動部材としての駆動入力軸25と同
心させて配置されている。該駆動入力軸25は図8に示
すように、カートリッジ9内に収容される感光体ドラム
39の回転軸心に配置され、一端をカートリッジ9の側
面から突出させている。該駆動入力軸25の突出部分の
周囲には、環状ガイド40がカートリッジ9の側面に付
設されている。前記駆動出力ギア24はその両側面から
支軸24b・24cを突出させた軸一体型に形成されて
おり、カートリッジ9から遠い側の支軸24bは筒状の
第一の軸受41に、カートリッジ9に近い側の支軸24
cは第二の軸受42に、それぞれ支持されている。該第
二の軸受42は、枠体13のカートリッジ9側を向く外
面に被装されるガイドカバー43に形設されており、該
ガイドカバー43には前記環状ガイド40を入り込ませ
る斜状のガイド溝43aが一体形成され(図6・図
8)、このガイド溝43aの終端(下端)に前記第二の
軸受42が位置するようにしている。この構成とするこ
とにより、カートリッジ9の前記環状ガイド40をガイ
ド溝43aに差し込み、該ガイド溝43aに沿って滑ら
せるようにすることで、前記カートリッジ9を正確な位
置までガイドさせながらセットすることができ、また簡
単に取り外すことができるようになっている。
【0024】該駆動出力ギア24の支軸24c端部に
は、カートリッジ9の前記駆動入力軸25に対し係脱自
在なカップリング部24aが形成されている。前記第一
の軸受41・第二の軸受42は、双方ともスベリ軸受に
構成され、前記駆動出力ギア24の支軸24b・24c
の摺動回転のみならずスラスト方向のスライド移動を可
能とし、このスラスト方向への移動により前記カートリ
ッジ9の駆動入力軸25と前記カップリング部24aと
の係脱が行われるように構成している。
【0025】ここで、前記駆動出力ギア24の支持構成
について説明する。即ち、駆動出力ギア24は前述のと
おり、前記カートリッジ9側の駆動入力軸25と同一軸
線上に配置されるのであるが、組付け誤差等により両部
材24・25の軸線がズレて取り付けられる可能性があ
り、この場合、軸のズレた両部材24・25がそのまま
係合されると前記カップリング部24aがこじられて損
傷して回転を伝達できなくなったり、両部材24・25
が無理に連結されることで前記駆動入力軸25の端部に
強いラジアル方向の力が作用してその回転軸線が傾いた
りズレたりして、感光体ドラム39の偏心回転の原因と
なり記録画像の品質が低下するおそれがあったのであ
る。この点、本実施例では、前記第二の軸受42の軸孔
を若干大きく構成して、支持される支軸24cとの間に
少量のクリアランスを確保し、その軸線の少量の傾きを
許容しながら、二つの軸受41・42で駆動出力ギア2
4を支持させているのである。言い換えれば、前記第二
の軸受42は支軸24cを緩やかに支持するのみであっ
て厳密な位置決めは行わせない代わりに、前記駆動出力
ギア24は、駆動入力軸25に係合させるときに前記カ
ップリング部24aと前記第一の軸受41によってその
位置決めを行うように構成しているのである。
【0026】これにより、例えば図9に示すように、駆
動出力ギア24が駆動入力軸25に対し軸線が距離sだ
けズレて取り付けられている場合でも、係合時には該駆
動出力ギア24の軸心が第二の軸受42の前記クリアラ
ンスcにより許容される範囲内で図10に示す如く傾い
て、上記軸心のズレsは吸収される。従って、駆動入力
軸25に無理に力を作用させることなく駆動出力ギア2
4を連結させることができ、カップリング部24aの損
傷や感光体ドラム39の心ズレを防止できることとな
る。
【0027】〔両出力部の連係構成〕次に、定着器駆動
出力部15とカートリッジ駆動出力部16の連係構成に
ついて説明する。即ち、前記定着器駆動出力部15の前
記スイングアーム19と、カートリッジ駆動出力部16
の駆動出力ギア24とは、以下に説明するカム機構によ
って連係され、定着器駆動出力部15が定着器駆動入力
ギア17に対する連結を解除しているときは、カートリ
ッジ駆動出力部16がカートリッジ9の駆動入力軸25
との連結を解除するように構成されているのである。図
11は駆動出力ギアの側面を押して駆動出力ギアを軸方
向へ移動させるカム機構の構成を示した断面図、図12
は同じく斜視図、図13は図12の状態からスイングア
ームが下方へ回動し、押動カムが駆動出力ギアの側面を
押す様子を示した斜視図である。
【0028】このカム機構27を説明する。図6・図1
1・図12に示すように、前記スイングアーム19の遊
端側にはピン37が突設され、該スイングアーム19の
遊端側に近接させて、押動部材としての板状の押動カム
26がその下端を枢支されて立設され、該押動カム26
の一側の側縁部が前記駆動出力ギア24の一側側面に近
接されている。図11・図12に示すように該回動カム
26には斜状の細長いカム溝26aが欠設され、前記ピ
ン37の先端は該カム溝26a内に挿入されている。一
方、前記駆動出力ギア24の他側側面と枠体13との間
には付勢バネ38が縮めた状態で介装され(図11)、
該付勢バネ38は、駆動出力ギア24を前記駆動入力軸
25に対し係合する方向へ、付勢力を常時加えている。
図12に示すように、前記駆動出力ギア24の押動カム
26に近い側の側面においては、補強リブ24dが円周
方向に沿って環状に形成されている。該補強リブ24d
の頭部は前記押動カム26の側縁に対向させてある。従
って、図12に示す状態から前記スイングアーム19が
下方へ回動した場合は、図13に示すように前記ピン3
7が前記カム溝26a内を下方へ移動し、該カム溝26
aのカム作用によって押動カム26が倒れ、その側縁部
が前記補強リブ24dに接触して前記駆動出力ギア24
を押動する。該駆動出力ギア24は前記付勢バネ38の
付勢力に抗して軸方向に移動し、前記駆動入力軸25と
の連結状態が解除される。以上のカム機構の構成によ
り、定着器駆動入力ギア17と前記遊星歯車20との連
結を解除すべくスイングアーム19を下方回動させた場
合は、それとともに駆動出力ギア24と前記駆動入力軸
25との連結が解除されるのである。
【0029】なお、前記スイングアーム19を下方へ回
動する力が解除された場合は、付勢バネ38は前記駆動
出力ギア24の側面を押してカップリング部24aを突
出させて前記駆動入力軸25と連結させる。その際、該
駆動出力ギア24は前記補強リブ24dを介して前記押
動カム26を押動して起立させるので、前記カム溝26
aのカム作用によってピン37に対し上向きの力が加わ
って、スイングアーム19は上方回動される。即ち、前
記付勢バネ38は、スイングアーム19の下方への回動
を戻す戻しバネとしての役割をも果たすのである。従っ
て、後述するカム機構27においてカム30がスイング
アーム19の押動面を下方へ押動していない場合には、
スイングアーム19は上方へ回動し、支持される遊星歯
車20は前記定着器駆動入力ギア17と係合することと
なる。
【0030】ここで前述のとおり、駆動出力ギア24に
は補強リブ24dが円周方向に沿って環状に形成されて
おり、押動カム26が倒れて駆動出力ギア24を押動さ
せるときには、押動カム26は該補強リブ24dに接触
して押動するようにしている。即ち、このような補強リ
ブ24dを仮に設けないで、押動カム26が駆動出力ギ
ア24の側面に直接接触して押動するような構成では、
押動させるときに該駆動出力ギア24を傷つけて損傷さ
せるおそれがあり、特に本実施例のように、押動カム2
6が接触する箇所が駆動出力ギア24の歯面に近い部分
である場合は、該歯面に傷や窪みがついてしまい、他の
ギアとの良好な噛合いが得られなくなって駆動伝達が円
滑に行われなくなるおそれが強い。このような観点か
ら、本実施例においては、駆動出力ギア24の押動カム
26を接触させる部分に補強リブ24dを設けること
で、駆動出力ギア24(特に、その歯面)に前述のよう
な傷や窪みが付けられることを防止して、回転ムラによ
る画像の歪み等に起因する記録画質の品質の低下を防止
している。
【0031】また、この補強リブ24dは円周方向に沿
って形成されているので、押動カム26が倒れるときに
駆動出力ギア24がいかなる回転位相にあっても、必ず
押動カム26は前記補強リブ24dに当接し、該補強リ
ブ24dを介して駆動出力ギア24を押動することが確
保される。従って、駆動出力ギア24に傷や窪みが付く
ことが確実に防止されるのである。補強リブ24dの形
状については、本実施例においては図11に示すように
断面台形状としているが、その構成に限らず、例えば円
弧状等としても構わない。
【0032】〔トップカバーの開閉に応じて駆動伝達/
伝達解除を行わせる構成〕次に、前記トップカバー8と
前記定着器駆動出力部15のスイングアーム19とを連
結するカム機構27を説明する。即ち、該スイングアー
ム19とトップカバー8とを以下に説明するカム機構2
7を介して連係することにより、トップカバー8が閉め
られているときは前記スイングアーム19を上方へ回動
して、定着器駆動入力ギア17に対する定着器駆動出力
部15の連結、及び、カートリッジ9の駆動入力軸25
に対するカートリッジ駆動出力部16の連結を行わせ
て、定着器11及びカートリッジ9の駆動を行わせるの
である。一方では、紙詰まり除去等、画像形成装置2内
部のアクセスのためにトップカバー8を上方回動して開
いた場合は、前記スイングアーム19を下方へ回動し
て、定着器駆動入力ギア17に対する定着器駆動出力部
15の連結を解除させて定着器11のローラの回転をフ
リーとし、かつ、カートリッジ9の駆動入力軸25に対
するカートリッジ駆動出力部16の連結を解除させて該
カートリッジ9を取り外せるようにして、詰まった用紙
の除去が容易に行えるようにしているのである。図14
はトップカバーとスイングアームとを連係させるカム機
構を示した側面図である。
【0033】図14に示されるこのカム機構27は、支
点44を介し回動開閉可能に設けられた前記トップカバ
ー8と、前記駆動ユニット12とに、その上下を挟まれ
た位置に配置される。該カム機構27は、該トップカバ
ー8に設けられた凸状体たるピン28と、該ピン28に
係合し得るフック部29aを上端に有するレバー29
と、該レバー29の下端に一端を枢結されるカム30と
によりなる。前記ピン28は図14に示すように、トッ
プカバー8の天井面(画像形成装置2内部を向く面)に
ブラケット8aを一体形成して垂下し、該ブラケット8
aの下端に一体形成する形で設けられている。該ピン2
8は、トップカバー8を閉めた状態では前記レバー29
のフック部29aの内部に位置し、トップカバー8の上
方回動に伴ってフック部29aを介してレバー29を上
方に引き上げることができるように構成している。レバ
ー29の上端は、その装置手前側を鉤状に構成して前記
フック部29aとして、前記ピン28を介してトップカ
バー8に対し係脱自在としてある。レバー29の装置奥
側においては上方に開口させる開口部29eとしてい
る。
【0034】レバー29は上下方向に配置され、その長
手方向中途部においては長孔29bを欠設してあり、画
像形成装置2本体に設けた支持ピン33を該長孔に挿通
することにより該レバー29を支持している。該レバー
29はこの長孔29bに案内されながら、上下方向の移
動、及び一定範囲での傾動ができるようになっている。
なお、長孔29bの下方側においては幅広の該遊び部分
29cを設けて、後述するようにレバー29が上方へ移
動したときには前記支持ピン33が遊び部分29cに入
り込むことにより、該レバー29がその下端部(カム3
0との枢結部分)を略中心に回動できるようにしてい
る。
【0035】レバー29と画像形成装置2本体との間に
は二つの付勢バネ31・32が介装されて、第一の付勢
バネ31はレバー29を装置手前側へ、第二の付勢バネ
32はレバー29を略下方向へ、それぞれ張引する付勢
力を与えている。画像形成装置2本体にはストッパ34
が設けられ、前記第一の付勢バネ31の付勢力を受ける
該レバー29が該ストッパ34にその側縁を当接させる
ことで、レバー29が装置手前方向へこれ以上傾動する
ことを規制している。なお、レバー29の前記ストッパ
34に当接させる側縁には凹部29dが設けられ、該レ
バー29が上方へ移動したときは該凹部29dに前記ス
トッパ34を入り込ませるようにしてレバー29が傾動
できるようになっている。
【0036】レバー29上端の前記フック部29aに
は、該レバー29の長手方向に対して傾斜した底部35
が設けられており、トップカバー8を閉めるときは前記
ピン28が該底部35に当接して、滑りながらレバー2
9を前記第一の付勢バネ31の張引に抗する方向に押動
できるように構成してある。
【0037】また、前記駆動ユニット12のスイングア
ーム19の直上方近傍においてカム30がシーソーの如
くその中途部を画像形成装置2本体に枢支されて、該カ
ム30の一端は前記レバー29の下端に枢結されてい
る。前記スイングアーム19には平板状の押動面19b
が形成されており(図7)、図12・図13に示すよう
に、該押動面19bに前記カム30の他端が接触し下方
へ押動したり、該押動を解除したりできるように構成し
ている。
【0038】以上のような構成において、実際にトップ
カバー8の開閉動作に応じてスイングアーム19がどの
ように連動されるかを説明する。図15は図14の状態
からトップカバーが引き上げられて開かれ、ピンがレバ
ーを介してカムを回動してスイングアームを下方へ押動
する様子を示した側面図、図16はレバーが傾動して凹
部が位置決めピンに係合して、スイングアームが下方に
押動された状態でロックされ、かつ、ピンがフック部か
ら外れた様子を示した側面図である。一方、図17は開
状態のトップカバーが引き下げられ、ピンがレバーのフ
ック部底部に当接する様子を示した側面図、図18はピ
ンがレバーのフック部底部を押動し、レバーが傾動する
様子を示した側面図、図19はレバーの凹部と位置決め
ピンとの係合が解除され、レバーが引き下げられてスイ
ングアームの下方押動が解除される様子を示した図であ
る。図20はトップカバーの状態と駆動連結状態の関係
を表で示した図である。
【0039】まず、トップカバー8を開く場合の動作に
ついて説明する。図14に示す状態はトップカバー8が
閉められている状態であり、前記ピン28は前記レバー
29のフック部29a内にあり、レバー29は第二の付
勢バネ32により下方に張引されて前記長孔29b及び
支持ピン33によって規定される下端位置にある。ま
た、レバー29は第一の付勢バネ31により装置手前側
へ張引され、その側縁部を前記ストッパ34に当接させ
て静止されている。カム30はレバー29枢結側が下方
に引き下げられているので、他側は引き上げられてお
り、スイングアーム19の前記押動面19bとは接触さ
れていない。前記付勢バネ38(図11)により前述の
とおり上方付勢されるスイングアーム19は、上方へ回
動して、支持する遊星歯車20を前記定着器駆動入力ギ
ア17に対して係合させ、前記モータ14からの動力を
定着器11に伝達可能としている。また、前記スイング
アーム19に前記押動カム26等を介して連動される駆
動出力ギア24は、カートリッジ9の駆動入力軸25に
係合される、図12に示す状態となっている。
【0040】この状態からトップカバー8を図14の鎖
線に示す如く上方へ回動し引き上げていくと、ピン28
がレバー29のフック部29aへ当接する。更にトップ
カバー8を上方へ引き上げると、図15に示すように、
ピン28がレバー29のフック部29aを引き上げ、レ
バー29は長孔29b及び支持ピン33に案内されなが
ら上方へ移動する。該レバー29の下端により一端を引
き上げられる前記カム30は、その他端を降下させて、
スイングアーム19の押動面19bに接触して押動し、
スイングアーム19を下方へ回動させる。従って、スイ
ングアーム19に支持される遊星歯車20は下方へ移動
して、前記定着器駆動入力ギア17に対する係合を解除
され、また、該スイングアーム19に押動カム26等を
介して連動される駆動出力ギア24は、カートリッジ9
の駆動入力軸25に対する係合を解除させる、図13の
状態へ移行する。
【0041】そして、一定量だけレバー29が引き上げ
られると、該レバー29に形設された凹部29dも上方
に移動して前記ストッパ34の高さまで至り、また、そ
れと同時に、前記支持ピン33が長孔29b下端の前記
遊び部分29cに入り込むので、レバー29はその上部
を装置手前側へ傾動させることができる状態になる。図
15には傾動を始める直前の状態が示され、この直後
に、前記第一の付勢バネ31の張引により、レバー29
はその下端部(カム30との枢結部分)を略中心に装置
手前側へ傾動し、ストッパ34を凹部29dに入り込ま
せた図16に示す状態となるのである。
【0042】レバー29の傾動が完了し、ストッパ34
と凹部29dとが係合された図16に示す状態は、レバ
ー29の上下移動ができないロックされた状態であり、
従ってカム30はスイングアーム19を下方へ押動した
状態に維持されることになる。一方、レバー29が傾動
することで、該レバー29上端のフック部29aはトッ
プカバー8のピン28に対する係合を解除し、該ピン2
8には前記開口部29eが位置することになる。従っ
て、ピン28をフック部29a内部から脱出させること
ができるので、トップカバー8をその限度まで上方回動
させることができる。この構成により、大きくトップカ
バー8を開くことができ、画像形成装置2内部に対する
アクセスが容易となり、メンテナンス性が向上されてい
る。
【0043】次に、トップカバー8を逆に閉める場合の
動作について説明する。図17に示されるのはトップカ
バー8が開かれた状態であり、この状態からトップカバ
ー8を引き下げ閉めていくと、ピン28は前記レバー2
9上端の開口部29eからフック部29aの内部に入
り、鎖線に示す如く斜状の前記底部35に当接する。こ
の底部35は、トップカバー8の開閉動作に伴うピン2
8の軌跡に対し傾斜させて設けてあるので、ピン28は
その下降に伴って底部35に対し摺動しながら、図18
に示す如く該底部35を装置奥側に向かって押動する。
これによりレバー29は前記第一の付勢バネ31の張引
に抗しながら、その下端を略中心に上部が装置奥側へ移
動するように傾動する。このレバー29の傾動に伴っ
て、側縁に形設した前記凹部29dは前記ストッパ34
に対する係合を解除する。図18には該係合の解除が完
了する直前の状態が示され、この直後、前記第二の付勢
バネ32により下方へ張引されるレバー29は、前記長
孔29b及び支持ピン33に案内されながら下方へ移動
し、最終的には該支持ピン33が長孔29b上端に当接
した図19の状態で静止する。
【0044】カム30は下降するレバー29によってそ
の一端が引き下げられるので、他端は引き上げられ、ス
イングアーム19の下方への押動を解除させる。従っ
て、スイングアーム19は前記戻しバネ38の作用によ
り上方へ引き上げられ、支持する遊星歯車20は定着器
駆動入力ギア17に噛合され、また、スイングアーム1
9に押動カム26を介して連係される駆動出力ギア24
は、カートリッジ9の駆動入力軸25に対して係合され
る。
【0045】以上にトップカバー8の開動作・閉動作そ
れぞれに応じたカム機構27の動作を説明したが、結局
図20の表に示すように、トップカバー8を開いた状態
では定着器駆動入力ギア17と遊星歯車20との噛合を
解除させて定着器11を構成するローラの回転をフリー
として、メンテナンス時の詰まった紙の除去を容易とす
る一方、トップカバー8を閉じた状態では両者17・2
0の噛合を行わせて定着器11を駆動させるようにして
いるのである。また、トップカバー8を開いた状態では
カートリッジ9の駆動入力軸25と駆動出力ギア24と
の連結を解除させて、カートリッジ9を取外し可能とし
てメンテナンス性を向上させる一方、トップカバー8を
閉じた状態では両者25・24を連結させてカートリッ
ジ9内の感光体ドラム39等を駆動させるようにしてい
るのである。
【0046】また、上述するようにカム機構27を構成
することにより、トップカバー8のピン28に対して力
が作用するのは、トップカバー8の開動作にあっては図
14の鎖線に示す状態から図15の状態までであり、閉
動作にあっては図17の鎖線に示す状態から図18の状
態に至るまでであり、それ以外ではピン28に対して力
が作用しないようになっている。即ち、トップカバー8
が開かれた状態及び閉じられた状態においてはピン28
に力は全く加わっておらず、力が加わるのは、トップカ
バー8の開閉動作の過程の一部においてのみである。従
って、ピン28について必要な強度は、従来に比べて弱
いもので足りることになる。本実施例では該ピン28
は、プラスチック製のトップカバー8に一体形成された
ものとしており、特にその強度を向上させる補強構成を
とらないものとして、これにより製造コストを低減させ
ている。
【0047】〔駆動ユニットの画像形成装置への取付構
成〕最後に、前記駆動ユニット12の、画像形成装置2
に対する取付構成について説明する。図21は駆動ユニ
ットの画像形成装置への組付方法を示した斜視図、図2
2は駆動ユニットのモータが本体フレームの通孔に受け
られている状態を示した斜視図である。
【0048】即ち、駆動ユニット12は前述のとおり、
(ブラケットとしての)前記枠体13に前記モータ14
を取り付けた構成としており、モータ14は一般に重量
物であって、駆動ユニット12全体の重量のうち大半を
占めるのが通例である。また、本実施例では駆動ユニッ
ト12は図21に示すように、重量物であるモータ14
を枠体13に片持ち支持させつつ取り付けた構成として
おり、重心が偏っておりバランスが悪いために、直立さ
せた状態とするのが容易でない。一方、駆動ユニット1
2は直立させた状態で画像形成装置2側部の本体フレー
ム45に取り付ける必要があり、このままでは画像形成
装置2への組付け作業のときに困難を伴う。
【0049】このような事情から、本実施例では、板金
で構成された画像形成装置2の本体フレーム45にモー
タ14装着のための方形の通孔46を設けて、該通孔4
6の周辺(具体的には、両側辺と底辺)には、モータ1
4の側面又は底面に沿わせるための板状物のガイド47
・47・・・を装置内方へ突出させて設けてある。以上
の構成で、駆動ユニット12の画像形成装置2への組付
けのときは、まず図21のようにモータ14を本体フレ
ーム45外側から通孔46に挿通させて、図22のよう
にモータ14を底側の前記ガイド47上に載置して、該
モータ14自体の重量を本体フレーム45に受けさせる
ようにする。これにより、前記駆動ユニット12を直立
させた状態に容易に保持することができる。本実施例で
は、この図22の状態からモータ14を前記ガイド47
に沿って滑らせるようにして駆動ユニット12の枠体1
3を該本体フレーム45に対し取り付けるようにしてお
り、図略のネジによって両者13・45を固定するよう
にしている。このような容易な組付け方法を採用できる
ので、組立工数は削減されることとなる。
【0050】なお、前記ガイド47は、前記本体フレー
ム45の通孔46を打ち抜くときに該ガイド部分を残し
て打ち抜き、後に該ガイド部分を画像形成装置2内方へ
向けて折り曲げて構成してある。これにより、装置外側
に突出する部分を少なくして装置のコンパクト化に寄与
するほか、ガイド47が折り曲げられる方向と組付け時
にモータ14を挿通する方向が一致しているので、モー
タ14をスムーズにガイド47に沿って挿通することが
できる。また、前記通孔46は方形に構成してあり、前
記ガイド47は平板状に構成して、略直方体であるモー
タ14のケーシングの形状に沿わせている。
【0051】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
【0052】即ち、請求項1に示す如く、駆動力を受け
入れる被駆動部材と、該被駆動部材と同心して配置さ
れ、軸方向に移動することで前記被駆動部材に対し係脱
自在に構成された駆動出力ギアと、該駆動出力ギアの側
面を押動可能に構成した押動部材と、を含んで構成され
る駆動伝達機構において、前記駆動出力ギアの側面の前
記押動部材が接触する部分に補強リブを形成したので、
押動部材が補強リブに当接して駆動出力ギアを押動させ
るように構成しているから、該駆動出力ギアの損傷・損
耗が防止される。特に駆動出力ギア側面の歯部近くを押
動させるような場合でも、歯面にキズや窪みがついてし
まうようなことは防止され、駆動出力ギアの長寿命化に
寄与することができる。
【0053】請求項2に示す如く、前記補強リブは円周
方向に沿って形成されているので、駆動出力ギアがいか
なる回転位相にあっても、押動部材が駆動出力ギアに当
接する箇所には必ず前記補強リブが位置することとな
る。従って、常に該補強リブを介して駆動出力ギアを押
動することが確保されるので、駆動出力ギアにキズや窪
みが付くことがより確実に防止されるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るコピー・ファクシミリ
複合機の全体的な構成を示した斜視図。
【図2】紙詰まり除去のために読取部の手前を引き上げ
回動させる様子を示した斜視図。
【図3】トップカバーを回動して開いた様子を示した斜
視図。
【図4】カートリッジを取り外す様子を示した斜視図。
【図5】詰まった用紙を引き抜いて除去する様子を示し
た斜視図。
【図6】駆動ユニットの全体側面図。
【図7】駆動ユニットのうち定着器駆動出力部の構成を
示した平面断面図。
【図8】定着器駆動出力部を示した、図6におけるA−
A断面矢視図。
【図9】定着器駆動出力部において、駆動出力ギアとカ
ートリッジの駆動入力軸との間に軸線のズレがある場合
を示した断面図。
【図10】図9の状態から駆動出力ギアの軸線が傾いて
カートリッジの駆動入力軸に対し係合する様子を示した
断面図。
【図11】駆動出力ギアの側面を押して駆動出力ギアを
軸方向へ移動させるカム機構の構成を示した断面図。
【図12】同じく斜視図。
【図13】図12の状態からスイングアームが下方へ回
動し、押動カムが駆動出力ギアの側面を押す様子を示し
た斜視図。
【図14】トップカバーとスイングアームとを連係させ
るカム機構を示した側面図。
【図15】図14の状態からトップカバーが引き上げら
れて開かれ、ピンがレバーを介してカムを回動してスイ
ングアームを下方へ押動する様子を示した側面図。
【図16】レバーが傾動して凹部が位置決めピンに係合
して、スイングアームが下方に押動された状態でロック
され、かつ、ピンがフック部から外れた様子を示した側
面図。
【図17】開状態のトップカバーが引き下げられ、ピン
がレバーのフック部底部に当接する様子を示した側面
図。
【図18】ピンがレバーのフック部底部を押動し、レバ
ーが傾動する様子を示した側面図。
【図19】レバーの凹部と位置決めピンとの係合が解除
され、レバーが引き下げられてスイングアームの下方押
動が解除される様子を示した図。
【図20】トップカバーの状態と駆動連結状態の関係を
表で示した図。
【図21】駆動ユニットの画像形成装置への組付方法を
示した斜視図。
【図22】駆動ユニットのモータが本体フレームの通孔
に受けられている状態を示した斜視図。
【符号の説明】
24 駆動出力ギア 24d 補強リブ 25 駆動入力軸(被駆動部材) 26 押動カム(押動部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H035 CA07 CB04 CD02 CD07 CD14 CG03 2H071 CA02 CA05 DA15 DA26 3J009 DA16 EA04 EA05 EA11 EA12 EA21 EA32 EB01 ED04 FA17 FA18 3J062 AA36 AB01 AC02 BA14 BA16 CG72

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動力を受け入れる被駆動部材と、 該被駆動部材と同心して配置され、軸方向に移動するこ
    とで前記被駆動部材に対し係脱自在に構成された駆動出
    力ギアと、 該駆動出力ギアの側面を押動可能に構成した押動部材
    と、を含んで構成される駆動伝達機構において、 前記駆動出力ギアの側面の前記押動部材が接触する部分
    に補強リブを形成したことを特徴とする、駆動伝達機
    構。
  2. 【請求項2】 前記補強リブは円周方向に沿って形成さ
    れていることを特徴とする、請求項1に記載の駆動伝達
    機構。
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