JP2002155452A - 給糸切れ検知装置 - Google Patents

給糸切れ検知装置

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JP2002155452A JP2000348025A JP2000348025A JP2002155452A JP 2002155452 A JP2002155452 A JP 2002155452A JP 2000348025 A JP2000348025 A JP 2000348025A JP 2000348025 A JP2000348025 A JP 2000348025A JP 2002155452 A JP2002155452 A JP 2002155452A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の給糸体から緯糸を同時に引き出して緯
入れする無杼織機において、緯糸が間欠的に選択される
場合でも、特段の設定をしなくても誤検知しない給糸切
れ検知装置を提供することである。 【解決手段】 複数の給糸体2、3から緯糸4、5を同
時に引き出して緯入れする無杼織機1において、同時に
引き出される各緯糸4、5に対して、緯糸4、5の有無
を検出する検出器11、12を設け、各検出器11、1
2のうちいずれか一方が糸あり状態を検出し、他方が糸
なしを検出した時、糸切れと判断して、給糸切れに対応
する出力信号を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の給糸体から
緯糸を同時に引き出して緯入れする無杼織機において、
複数の給糸体から同時に引き出される各緯糸の糸切れ、
つまり給糸切れを検知する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高い生産性を維持しつつ高密度
の織物を効率よく製織するため、複数本の緯糸を同じ開
口内に同時に緯入れする製織方法が採用される。このよ
うに複数本の緯糸を同時に緯入れする織機では、複数本
の緯糸のうちいずれか1本の緯糸のみが緯入れミスとな
ったときに、緯糸フイーラは、正常に緯入れされた他の
緯糸を検出して、織機の制御装置に対して停止信号を出
力しない。この状態は、緯入れミスの緯糸について見れ
ば、緯入れミスのいわゆる見逃しであるから、緯糸フイ
ーラのみにより緯入れミスを完全に検出することは難し
い。
【0003】緯入れミスの原因の一つに給糸切れがあ
る。これを確実に検知するため、給糸切れ検知装置が配
置される。例えば、特開平3−119146号公報の給
糸切れ検知装置は、給糸体からの緯糸を引き出す過程
で、その時に発生する解舒バルーンをセンサにより検出
し、バルーン信号の発生周期を所定の監視時間と比較す
ることにより、給糸切れを検知する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の公報には、具体
的に開示されていないが、上記のような構成の給糸切れ
検知装置では、織機の起動時や、多色緯入れ織機におけ
る緯糸の選択的な切り換わり時などにより、緯糸の引き
出し速度が変化し、バルーン信号の発生周期が変わる
と、誤って糸切れと判断することがあり、この結果、織
機の空止まり(織機の誤停止)が発生する。
【0005】このため、織機の起動時や、多色緯入れ織
機における選択緯糸の切り換わり時などに備えて、必要
な期間にわたり、給糸切れ検知装置の検知機能を不作動
にする必要があり、この設定が面倒であるという問題が
あった。例えば、緯糸が連続でなく間欠的に選択されて
緯入れされる場合、緯糸の選択が変わり、緯糸の引き出
し速度が変わるたびに、給糸切れ検知装置を不作動の状
態にしなければならなかった。
【0006】したがって、本発明の目的は、複数の給糸
体から緯糸を同時に引き出し、複数の緯糸を引き揃え状
態として緯入れする無杼織機において、緯糸が間欠的に
選択される場合でも、特段の設定をしなくても誤検知し
ない給糸切れ検知装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的のもとに、本発
明は、複数の給糸体から緯糸を同時に引き出し、複数の
緯糸を引き揃え状態として緯入れする無杼織機におい
て、同時に引き出される各緯糸に対して、緯糸の有無を
検出する検出器を設け、各検出器のうちいずれか一方が
糸あり状態を検出し、他方が糸なしを検出した時、糸切
れと判断して、給糸切れに対応する出力信号を発生する
ようにしている。
【0008】具体的に記載すれば、給糸切れ検知装置
は、複数の給糸体から緯糸を同時に引き出して緯入れす
る無杼織機において、同時に引き出される各緯糸に対し
て設けられ、引き出される各緯糸の有無を検出する検出
器と、これらの各検出器のうちいずれか一方が糸あり状
態を検出し、他方が糸なしの状態を検出したとき、糸切
れと判断して給糸切れの出力信号を発生する糸切れ検知
手段とを備える。
【0009】詳しくは、前記糸切れ検出手段は、前記検
出器のうちいずれか一方が糸ありの状態を検出したと
き、前記他方に対する状態監視を開始するとともに、前
記他方の状態が糸なし状態になったとき、前記給糸切れ
の出力信号を出力する。前記糸切れ検知手段は、前記糸
なしの状態が所定の期間続いたときに、前記給糸切れの
出力信号を発生する。好ましくは、前記糸切れ検出手段
は、前記検出器の一方が糸ありの状態を検出したとき、
前記他方に対する状態監視を所定の期間だけ遅延して開
始するようにしてもよい。
【0010】前記検出器は、緯糸解舒時のバルーンを検
出するセンサにより構成し、糸切れ検知手段は、前記セ
ンサからのバルーン信号が所定の時間出力されなかった
ときに、糸なしに対応する出力信号を発生する信号発生
器と、これらの信号発生器の出力信号のうちいずれか1
つの糸なしの状態の継続時間を積算するタイマーと、こ
のタイマーの出力信号の計時値としきい値との比較結果
に基づき給糸切れの出力信号を発生する比較器とを有す
る。
【0011】前記検出器は、緯糸解舒時のバルーンを検
出するセンサにより構成し、糸切れ検知手段は、前記セ
ンサからの各バルーン信号をそれぞれ周期的にカウント
するカウンタと、これら各カウント値のうち2つの差を
求める演算器と、前記演算器からの差としきい値との比
較結果に基づき給糸切れの出力信号を発生する。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、無杼織機1で、給糸から
緯入れまでの要部を示す。無杼織機1は、複数、例えば
2つの給糸体2、3から緯糸4、5を同時に引き出し、
これらの緯糸4、5を引き揃え状態として同一の開口中
に緯入れする。
【0013】2つの給糸体2、3から引き出された緯糸
4、5は、ヤーンガイド6を経て、引き揃え状態として
測長貯留装置7に導かれる。測長貯留装置7は、引き揃
え状態の緯糸4、5を1ピック分測長し、緯入れ時点ま
で貯留する。緯入れ時点で、クランパ8は、緯糸4、5
の拘束を解き、同時に、緯入れノズル9は、緯入れ流体
として空気または水を噴射することにより、1ピック分
の緯糸4、5を開口中に緯入れする。
【0014】上記の無杼織機1において、給糸体2、3
からヤーンガイド6までの間で、緯糸4、5の糸切れ、
つまり給糸切れが発生したとき、この給糸切れの状態
は、本発明の給糸切れ検知装置10により検知される。
本発明の給糸切れ検知装置10は、検出器11、12
と、糸切れ検知手段13とを備えている。
【0015】検出器11、12は、同時に引き出される
各緯糸4、5ごとに設けられ、例えば一対の投光式のセ
ンサ14および受光式のセンサ15により構成されお
り、光電的に各緯糸4、5の有無を検出する。この例に
よると、検出器11、12内の投光式のセンサ14およ
び受光式のセンサ15は、給糸体2、3からの緯糸4、
5の解舒により形成される糸の回転運動、すなわちバル
ーンを検出することにより、糸の検出時ごとに、例えば
Lレベルのパルス状のバルーン信号S11、S21を含
む検出信号S1、S2を発生し、糸なしの検出時に、検
出信号S1、S2をHレベルに保持する。
【0016】そして、各検出器11、12のうちいずれ
か1つが糸なしの状態を検出したとき、糸切れ検知手段
13は、糸切れと判断して、給糸切れに対応するレベル
の出力信号S3を発生する。この出力信号S3は、無杼
織機1に対する停止信号、その他の用途の信号として利
用される。
【0017】図2は、糸切れ検知手段13の具体例を示
す。図2の糸切れ検知手段13は、各検出器11、12
に接続された信号発生器16、17、信号発生器16、
17からの各出力信号S4、S5を入力とする計時手段
18、計時手段18の出力信号S7を入力とする比較器
19、および比較器19の出力信号S8を入力とする出
力器20により構成されている。
【0018】信号発生器16、17は、それぞれリトリ
ガブルマルチバイブレータ21、22により構成されて
いる。リトリガブルマルチバイブレータ21、22の出
力信号S4、S5の発生パルス長t1、t2は、バルー
ン信号S11、S12のLレベルの入力時から出力信号
S4、S5を出力するまでの時間に対応しており、検出
信号S1、S2中のバルーン信号S11、S21の発生
周期を考慮して、外付けのコンデンサ23、24および
可変抵抗器25、26による積分時定数により決定され
る。なお、パルス状のバルーン信号S11、S21の発
生周期は、給糸体2、3の巻径の減少により短くなるた
め、これを考慮して、巻径の減少を誤って検出しないよ
うに、積分時定数を決める。
【0019】計時手段18は、排他的オアゲート27お
よびタイマー28により構成されている。排他的オアゲ
ート27は、リトリガブルマルチバイブレータ21、2
2の出力信号S4、S5を入力とし、出力信号S6を発
生し、タイマー28に送る。タイマー28は、出力信号
S6のHレベルの持続時間を積算し、計時値T1の出力
信号S7を比較器19に送る。
【0020】比較器19は、タイマー28からの出力信
号S7の計時値T1と設定器29により予め設定されて
いる時間のしきい値t3とを比較し、計時値T1>時間
のしきい値t3のときに、比較結果の出力信号S7を発
生し、出力器20に送る。出力器20は、例えばワンシ
ョットマルチバイブレータなどのパルス発生回路により
構成されており、給糸切れ時にLレベルの出力信号S3
を発生する。
【0021】図3は、糸切れ検知手段13の動作時の波
形を示している。なお、図3で、左側は、織機の〔運転
中の糸切れ発生〕に対応し、右側は、織機の〔起動時の
糸切れ発生〕に対応している。
【0022】図3の左側の〔運転中の糸切れ発生〕にお
いて、無杼織機1の運転中に、検出器11、12の一対
の投光式のセンサ14および受光式のセンサ15は、給
糸体2、3からの各緯糸4、5の解舒により形成される
バルーンを検出し、糸の検出時ごとに、Lレベルのパル
スつまりバルーン信号S11、S21を含む検出信号S
1、S2を継続的に発生する。
【0023】このとき、リトリガブルマルチバイブレー
タ21、22は、Lレベルのバルーン信号S11、S2
1の1パルスごとに継続的にリトリガされるため、とも
に糸ありに対応するHレベルの出力信号S4、S5を発
生し、糸切れ検知手段13の排他的オアゲート27の2
つの入力端に送っている。この入力条件で、排他的オア
ゲート27は、Lレベルの出力信号S7を出力してい
る。したがって、糸切れ検知手段13は、給糸切れなし
に対応するHレベルの出力信号S3を発生している。
【0024】運転中に、給糸体2、3のうちいずれか、
例えば給糸体3の緯糸5に糸切れが発生し、検出器12
の投光式のセンサ14、受光式のセンサ15が給糸体3
からの緯糸5の解舒により形成されるバルーンを検出し
なくなったときに、検出信号S2は、糸切れ後、継続的
にHレベルに保持される。この時点で、リトリガブルマ
ルチバイブレータ22は、継続的にリトリガされなくな
るため、検出信号S2中の最後のバルーン信号S21の
発生時点から発生パルス長t2を経過したときに、出力
信号S5をHレベルからLレベルに変化させる。
【0025】ここで、計時手段18の排他的オアゲート
27は、リトリガブルマルチバイブレータ21、22の
出力信号S4、S5を入力とし、2つの入力端のうち、
一方にLレベル、かつ他方にHレベルの入力を受けてい
るため、糸なしに対応するHレベルの出力信号S6を発
生する。タイマー28は、糸なしに対応するHレベルの
出力信号S6を積算し、計時値T1の出力信号S7を発
生し、比較器19に送る。
【0026】比較器19は、タイマー28の出力信号S
7の計時値T1と設定器29により設定されている時間
のしきい値t3とを比較し、計時値T1>時間のしきい
値t3のときに、Hレベルの出力信号S8を発生し、こ
れを出力器20に送る。そこで、出力器20は、所定の
時間にわたって、糸切れつまり給糸切れに対応するLレ
ベルの出力信号S3を発生する。
【0027】なお、両方の給糸体2、3の緯糸4、5に
糸切れが同時に発生し、両方の検出器11、12の投光
式のセンサ14、受光式のセンサ15が緯糸4、5の解
舒により形成されるバルーンを検出しなくなると、検出
信号S1、S2は、ともに継続的にHレベルに保持され
る。このとき、リトリガブルマルチバイブレータ22に
続きリトリガブルマルチバイブレータ21は、継続的に
リトリガされなくなるため、発生パルス長t1を経過し
た時点で、出力信号S4をLレベルに変化させる。
【0028】これにより、排他的オアゲート27の2つ
の入力がともにLレベルの出力信号S4、S5を受ける
こととなり、排他的オアゲート27の出力信号S6は、
Lレベルになる。この状態も糸切れであるが、出力器2
0は、糸切れつまり給糸切れに対応するLレベルの出力
信号S3を発生しない。2本の緯糸4、5の同時糸切れ
の状態は、殆どなく、また、あったとしても、緯入れフ
イーラにより、緯入れ不良として検出できるから、糸切
れ検知手段13が給糸切れのLレベルの出力信号S3を
発生しなくても、実用上、支障はない。
【0029】このような給糸切れの検出は、無杼織機1
の起動初期でも、検出可能である。図3の右側の〔起動
時の糸切れ発生〕に見られるように、無杼織機1の起動
初期では、検出信号S1中のバルーン信号S11のパル
スの周期が過度的に長くなるが、出力信号S1の発生パ
ルス長t1や、時間のしきい値t3の選定により、糸切
れ検知手段13は、検出信号S2のバルーン信号S21
の糸なし出力から給糸切れを判断して、給糸切れのLレ
ベルの停止信号S3を出力する。
【0030】ちなみに、図4の糸切れ検知手段13は、
図1において、緯糸4、5の引き出し開始時(織機起動
時、緯糸選択開始時)に、リトリガブルマルチバイブレ
ータ21、22の出力信号S4、S5のうちいずれか一
方の立上がりから、他方が立上がるまでの遅れを見込ん
で、緯糸4、5の引き出し開始時から一定の期間t4だ
け、排他的オアゲート27の出力を禁止する例である。
【0031】このため、開閉指令器30は、緯糸4、5
の引き出し開始時から、つまりリトリガブルマルチバイ
ブレータ21、22の出力信号S4、S5のいずれかの
立上がり時から一定の期間t3を経過するまでの間、排
他的オアゲート27の出力端の接点31を開き、計時手
段13の動作を禁止し、誤動作を防止する。これによ
り、測長貯留装置7の糸予備巻き量や、給糸体2、3か
ら測長貯留装置7までの間の糸残留量が緯糸4、5ごと
に異なり、バルーンが形成される時期つまりバルーン信
号S11、S21の発生時期も個々に異なっても、緯糸
4、5の引き出し開始時における糸切れ誤検知の可能性
は、なくなる。
【0032】つぎに、図5は、糸切れ検知手段13の要
部をカウンタ32、33、演算器34、比較器35など
により構成する例である。カウンタ32、33は、単位
期間(時間)T2当たりの検出信号S1、S2中のバル
ーン信号S11、S21を計数し、カウント値C1、C
2の出力信号S9、S10を演算器34に送る。演算器
34は、カウント値C1、C2の差ΔC(ΔC=|C1
−C2|)をとり、差の出力信号S11を比較器35に
出力する。
【0033】ここで、比較器35は、差ΔCと設定器3
6により予め設定されているしきい値C3とを比較し、
差ΔC>しきい値C3のときに、糸切れに対応するレベ
ルの出力信号S12を発生する。このとき、出力器37
は、糸切れつまり給糸切れに対応するLレベルの出力信
号S3を発生する。
【0034】バルーン信号S11、S21は、経時的に
出力されるため、カウント値C1、C2は、時間に対応
するものとしてとらえられる。なお、カウント値C1、
C2は、カウントアップ前に、リセット回路38により
単位期間(時間)T2の経過ごとに、リセット信号S1
3によりリセットされる。なお、単位期間(時間)T2
は、糸引き出し速度(バルーン信号S11、S21の発
生周期)を考慮して定める。
【0035】なお、検出器11、12のうち、一方の糸
あり状態の検出について、バルーン信号が発生したら、
直ちに糸あり状態と捉え、他方の状態監視を開始するよ
うに構成したが、バルーン信号の複数回あるいは継続的
な発生を、糸あり状態として捉えるように構成すること
もできる。実際に緯糸4、5が引き出されていないにも
かかわらず、例えば織布工場内の空調気流などにより、
給糸体2、3から緯糸4、5が偶発的に解舒されて、バ
ルーン信号が発生し、他方の検出器11または検出器1
2に対する状態監視を開始する結果、誤って給糸切れ信
号を出力してしまうことがあるが、前記のように構成す
ることにより、このような不都合は、解消される。
【0036】さらに、緯糸4、5を同時に引き出す製織
方法で、緯入れは、同じ開口に限定されず、緯糸4、5
を同時に引き出して、一旦、緯糸4、5ごとに下流側の
測長貯留装置7などに貯留し、貯留状態の緯糸4、5を
順番に、異なる開口に緯入れする場合なども考えられ
る。また、糸の有無を検出するための検出器11、12
は、非接触式センサ(透過型・反射型の光電センサ)、
接触式(走行時の振動を検出し、振動信号が所定レベル
以上のとき糸有りとするいわゆるスライドセンサほか、
リミットスイッチ)など、公知のものでよい。これらの
検出器11、12からの検出信号S1、S2のは、図2
や図4のリトリガブルマルチバイブレータ21、22を
介することなく、排他的オアゲート27に直接入力する
こともできる。
【0037】もちろん、緯糸4、5は、3本以上でもよ
い。また、回路は、負論理、正論理いずれでも構成でき
るから、出力信号のレベルは、図のものに限定されな
い。
【0038】
【発明の効果】請求項1によれば、同時に引き出される
緯糸のうちいずれか一方の検出器が糸ありの状態を検出
し、かつ他方の検出器が糸なしの状態を検出していると
きにのみ、給糸切れの出力信号を発生するから、同時に
引き出される緯糸のうちいずれか1つに糸切れが発生し
たことを確実に検知でき、しかも上記の緯糸が選択され
て間欠的に引き出されるときにも、従来のような誤検知
(織機の空止まり)を避けるために面倒な設定をしなく
てよい。また、請求項2によっても、請求項1と同様の
効果が得られる。
【0039】請求項3によれば、糸なしの状態が所定の
期間続いたときに、前記給糸切れの出力信号を発生する
から、誤検知(織機の空止まり)を確実に防止できる。
また請求項4によれば、一方の検出器が糸あり検出して
から所定の期間だけ遅延して他方の検出器に対する状態
監視を開始するから、織機の起動時や多色緯入れ織機に
おける緯糸切替り時のように、バルーン信号の発生状況
が同時に緯糸引き出される給糸体の間で異なったとして
も、その影響を受けず、従来のような誤検知を防止でき
る。
【0040】請求項5によれば、緯糸解舒時のバルーン
を検出して、バルーン信号が所定の時間出力されなかっ
たとき、糸なしに対応する出力信号を発生し、これらの
出力信号のうちいずれか1つの糸なしの状態の継続時間
を積算し、この計時値としきい値との比較結果に基づき
給糸切れの出力信号を発生するから、緯糸解舒時のバル
ーンの発生状況から給糸切れが検知でき、また、回路も
標準的で簡単なもので構成できる。
【0041】請求項6によれば、緯糸解舒時のバルーン
を検出して、バルーン信号をそれぞれ周期的にカウント
し、各カウント値のうち2つの差を求め、この差としき
い値との比較結果に基づき給糸切れの出力信号を発生す
るから、緯糸解舒時のバルーンの発生状況から給糸切れ
が検知でき、また、回路もカウンタや演算器などで簡単
に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】織機に本発明の給糸切れ検知装置を組み込んだ
状態の説明図である。
【図2】本発明の給糸切れ検知装置のブロック線図であ
る。
【図3】図2の給糸切れ検知装置での動作タイミンクヤ
チャート図である。
【図4】本発明の他の給糸切れ検知装置のブロック線図
である。
【図5】本発明のさらに他の給糸切れ検知装置のブロッ
ク線図である。
【符号の説明】
1 無杼織機 2 給糸体 3 給糸体 4 緯糸 5 緯糸 6 ヤーンガイド 7 測長貯留装置 8 クランパ 9 緯入れノズル 10 給糸切れ検知装置 11 検出器 12 検出器 13 糸切れ検知手段 14 センサ 15 センサ 16 信号発生器 17 信号発生器 18 計時手段 19 比較器 20 出力器 21 リトリガブルマルチバイブレータ 22 リトリガブルマルチバイブレータ 23 コンデンサ 24 コンデンサ 25 抵抗器 26 抵抗器 27 排他的オアゲート 28 タイマー 29 設定器 30 開閉指令器 31 接点 32 カウンタ 33 カウンタ 34 演算器 35 比較器 36 設定器 37 出力器 38 リセット回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の給糸体から緯糸を同時に引き出し
    て緯入れする無杼織機において、 同時に引き出される各緯糸に対して設けられ、引き出さ
    れる各緯糸の有無を検出する検出器と、これらの検出器
    のうちいずれか一方が糸ありの状態を検出し、他方が糸
    なしの状態を検出したとき、糸切れと判断して給糸切れ
    の出力信号を発生する糸切れ検知手段とを備えることを
    特徴とする給糸切れ検知装置。
  2. 【請求項2】 前記糸切れ検知手段は、前記検出器のう
    ちいずれか一方が糸ありの状態を検出したとき、他方に
    対する状態監視を開始するとともに、前記他方の状態が
    糸なしの状態になったとき、前記給糸切れの出力信号を
    出力することを特徴とする請求項1に記載の給糸切れ検
    知装置。
  3. 【請求項3】 前記糸切れ検知手段は、糸なしの状態が
    所定の期間続いたときに、前記給糸切れの出力信号を発
    生することを特徴とする請求項1または2に記載の給糸
    切れ検知装置。
  4. 【請求項4】 前記糸切れ検知手段は、前記検出器の一
    方が糸ありの状態を検出したときの前記他方に対する状
    態監視を、所定の期間だけ遅延して開始することを特徴
    とする請求項2または請求項3に記載の給糸切れ検知装
    置。
  5. 【請求項5】 前記検出器は、緯糸解舒時のバルーンを
    検出するセンサにより構成し、糸切れ検知手段は、前記
    センサからのバルーン信号が所定の時間出力されなかっ
    たとき、糸なしに対応する出力信号を発生する信号発生
    器と、これらの信号発生器の出力信号のうちいずれか1
    つの糸なしの状態の継続時間を積算するタイマーと、こ
    のタイマーの出力信号の計時値としきい値との比較結果
    に基づき給糸切れの出力信号を発生する比較器とを有す
    ることを特徴とする請求項2、3または4に記載の給糸
    切れ検知装置。
  6. 【請求項6】 前記検出器は、緯糸解舒時のバルーンを
    検出するセンサにより構成し、糸切れ検知手段は、前記
    センサからの各バルーン信号をそれぞれ周期的にカウン
    トするカウンタと、これら各カウント値のうち2つの差
    を求める演算器と、前記演算器の差としきい値との比較
    結果に基づき給糸切れの出力信号を発生する比較器とを
    有することを特徴とする請求項2、3または4に記載の
    給糸切れ検知装置。
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