JP2002155097A - 6β−フルオロステロイド類の対応6α−フルオロ誘導体への異性化方法 - Google Patents

6β−フルオロステロイド類の対応6α−フルオロ誘導体への異性化方法

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JP2002155097A
JP2002155097A JP2001148749A JP2001148749A JP2002155097A JP 2002155097 A JP2002155097 A JP 2002155097A JP 2001148749 A JP2001148749 A JP 2001148749A JP 2001148749 A JP2001148749 A JP 2001148749A JP 2002155097 A JP2002155097 A JP 2002155097A
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fluoro
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Gianfranco Cainelli
カイネリー ジャンフランコ
Achille Umani-Ronchi
ウマニ−ロンキ アキーレ
Michele Contento
コンテント ミケーレ
Sergio Sandri
サンドリー セルジオ
Col Marco Da
ダ コル マルコ
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Farmabios SpA
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Farmabios SpA
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07JSTEROIDS
    • C07J5/00Normal steroids containing carbon, hydrogen, halogen or oxygen, substituted in position 17 beta by a chain of two carbon atoms, e.g. pregnane and substituted in position 21 by only one singly bound oxygen atom, i.e. only one oxygen bound to position 21 by a single bond
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07JSTEROIDS
    • C07J71/00Steroids in which the cyclopenta(a)hydrophenanthrene skeleton is condensed with a heterocyclic ring

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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 激しい反応条件を必要とせずに6β−フルオ
ロステロイド類から薬理学的に対応する活性6α−フル
オロ誘導体へ転換すること。 【解決手段】 6β−フルオロステロイド類又は6α/
6β異性体混合物と有機塩基との反応により、95:5
よりも高い6α/6β比を有する6αに富んだ6α/6
β混合物を得ることを含む、6β−フルオロ誘導体を一
般式(I)で表されるプレグナン化合物の対応する6α
−フルオロ誘導体へ異性化する方法であって、前記有機
塩基がジアゾイミノ基を含み、かつ前記反応が非プロト
ン性極性有機溶媒中で行われる。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗炎症性医薬製剤
の製造用中間体として有益な6β−フルオロ誘導体を、
以下に述べられる一般式(I)で表されるプレグナン化
合物の対応6α−フルオロ誘導体へ転換する方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】プレグナン誘導体の6α−フルオロ置換異
性体は、薬理作用を有し、抗炎症性医薬製剤の製造に有
益である。反対に、対応する6β−フルオロ誘導体は薬
理作用を示さない。
【0003】これまで多くの6−フルオロプレグナン誘
導体の製造方法が開発されている。しかしながら、前記
方法のほとんどは、かなり高い6β/6α比で2つの異
性体の混合物を生成する。したがって、薬理学的に活性
な異性体だけを得るためには、異性体6βを異性体6α
に転換しなければならない。
【0004】例えば、米国特許第2,961,441号
は、異性体6βを生成する6−フルオロ置換プレグナン
誘導体の製造方法を記述する。この異性体は、その後、
酢酸、クロロホルム、メタノール又はエタノールのよう
な適切な有機溶媒中で、HCl又はKOHのような酸又
は塩基で処理することにより対応する異性体6αに転換
される。
【0005】米国特許第3,980,778号は、適当
な基質のフッ素化による6α−フルオロ置換プレグナン
誘導体の製造を記述する。前記反応は、異性体6βが優
勢な6β/6α異性体混合物を生成する。前記特許によ
れば、異性体6βの対応する異性体6αへの転換は、例
えば、クロロホルム又はクロロホルム−エタノール混合
物のような不活性有機溶媒中でHCl処理又はジメチル
ホルムアミド−HCl複合体で処理することにより行わ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】短い反応時間である
が、激しい反応条件を必要としない方法により6β−フ
ルオロステロイド類の対応する薬理学的に活性な6α−
フルオロ誘導体へ転換するという課題が未解決のままで
ある。前記の激しい条件を用いる方法は、例えば、エポ
キシド類、エステル類又はアセタール類のような不安定
な官能基をもつ基質に対しては不適切である。
【0007】
【課題を解決するための手段】驚くことに、純粋な異性
体6β又は異性体6βが優勢な混合物から出発しても、
適当に選んだジアゾイミノ基を含む有機塩基を有する有
機溶媒中で前記出発混合物を処理することにより、簡単
に95:5以上の6α/6β比を有する異性体混合物を
得ることができる方法が見出された。
【0008】すなわち、本発明の目的は、6β−フルオ
ロステロイド類又は6α/6β異性体混合物と有機塩基
との反応により、95:5よりも高い6α/6β比を有
する6αに富んだ6α/6β混合物を得ることを含む、
6β−フルオロ誘導体を一般式(I)で表されるプレグ
ナン化合物の対応する6α−フルオロ誘導体へ異性化す
る方法であり、前記有機塩基がジアゾイミノ基を含み、
かつ前記反応が非プロトン性極性有機溶媒中で行われる
ことを特徴とする前記反応により達成される。
【化3】 [一般式(I)は、RはH又はアルキル鎖中に1〜5個
の炭素原子を含むアシル基;R’はOH又はアルキル鎖
中に1〜5個の炭素原子を含むアシルオキシ基;R”は
H若しくはメチル基;又はR’及びR”は共同して
【化4】 からなる基(但しA及びBは、互いに同一若しくは異な
るH又は1〜4個の炭素原子を含むアルキル基)を形成
し;XはH、YはOH又はカルボニル基;X及びYは共
同してエポキシ基を形成し、かつ1の部分と2の部分の
間に二重結合が存在することができる。]
【0009】本発明の方法の好ましい実施態様として
は、次のものが挙げられる。 (1)一般式(I)で表されるプレグナン化合物におけ
るX及びYが、共同してエポキシ基を形成する前記の方
法。 (2)有機塩基が、1,8−ジアザビシクロ[5.4.
0]ウンデカ−7−エン(1,5−5)(DBU)、1,
5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノンー5−エン(D
BN)、及び1,1,3,3−テトラメチルグアニジン
からなる群から選ばれる前記の方法。 (3)有機塩基が1,8−ジアザビシクロ[5.4.
0]ウンデカ−7−エン(1,5−5)(DBU)であ
る前記の方法。 (4)非プロトン性極性有機溶媒がジメチルホルムアミ
ド、テトラヒドロフラン、アセトン及びアセトニトリル
からなる群から選ばれる前記の方法。 (5)反応温度が0〜50℃である前記の方法。 (6)反応時間が3〜48時間である前記の方法。 (7)有機塩基と一般記式(I)で表されるプレグナン
化合物とのモル比が1:1〜2:1である前記の方法。 (8)モル比が1.3:1である前記の方法。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の方法では、純粋な異性体
6β又はいずれかの6β/6α比を有する混合物から出
発して最終生成物を得る簡単かつ基本的な異性化方法に
より、95:5より高い6α/6β比を有する6αに富
んだ異性体混合物の形の一般式(I)で表される6−フ
ルオロ置換プレグナン誘導体を得ることができる。
【0011】本発明による方法では、好ましくは、上述
した一般式(I)のX及びYが共同してエポキシ基を形
成しているプレグナン誘導体である。
【0012】最終生成物の6α/6β比は、NMR分析
により決定され、95:5より高いことが分かった。
【0013】先行技術の方法と比較すると、穏やかな反
応条件と非常に短い反応時間内で、高純度の一般式
(I)で表される6α−フルオロステロイド類を高収率
で得られるため、本発明の反応は驚くほど有利である。
【0014】本発明では、出発化合物は、1,8−ジア
ザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1,5
−5)(DBU)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.
0]ノン−5−エン(DBN)、及び1,1,3,3−
テトラメチルグアニジンからなる群から選ばれる、ジア
ゾイミノ基を含む有機塩基と反応させる。
【0015】本発明の方法の好ましい実施態様では、使
用される前記有機塩基は、1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1,5−5)(D
BU)である。
【0016】前記有機塩基と前記一般式(I)のプレグ
ナン誘導体の間の好ましいモル比は1:1〜2:1の範
囲であり、より好ましくは1.3:1である。
【0017】本発明の異性化方法において使用する溶媒
は、非プロトン性極性有機溶媒であり、さらに、上記利
点を得るために、非無水系の溶媒も使用され得る。
【0018】本発明の好ましい実施態様では、使用する
反応溶媒は、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラ
ン、アセトン及びアセトニトリルからなる群から選ばれ
る。
【0019】本発明の方法は、室温で、一般には0〜5
0℃の範囲の温度で実施することができる。また本発明
の方法では、反応時間は3〜48時間の範囲である。
【0020】次の実施例では本発明の好適なものが示さ
れるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0021】
【実施例】(実施例1)6α−フルオロ−9β,11β−エポキシ−16α−メ
チル−3,20−ジケト−17α,21−ジヒドロキシ
−1,4−プレグナジエンの製造 ジメチルホルムアミド(1.5ml)中で85:15の6α
/6β比を有する異性体混合物の形の6−フルオロ−9
β,11β−エポキシ−16α−メチル−3,20−ジ
ケト−17α,21−ジヒドロキシ−1,4−プレグナ
ジエン(0.26mmol)に室温でDBU(0.33mmol)を添加
した。この反応混合物を約12時間攪拌し続けた。異性
化が終了した約12時間後に、この溶液を、塩酸を添加
して弱酸性にした冷水中に滴下し、沈殿物を減圧濾過し
た。得られた未精製の固体をH1−NMR(CDCl3,200MH
z)で分析した。 δ0.95(d,3H,J=7Hz)、1.05(s,3H)、1.42(s,3H)、3.2
0(m,1H)、3.36 (b.s.,1H)、4.33(系(system)AB,2H,J=18Hz)、5.45
(dddd,1H,J=50,10,6,2Hz)、6.20(d,1H,J=10Hz)、6.39
(s,1H)、6.55(d,1H,J=10Hz) この反応により収率80%で異性体6αを得た。
【0022】(実施例2)6α−フルオロ−9β,11β−エポキシ−16α−メ
チル−3,20−ジケト−1,4−プレグナジエン−1
7α,21−ジアセテートの製造 アセトン(5ml)中で38:62の6α/6β比を有す
る異性体混合物の形の6α−フルオロ−9β,11β−
エポキシ−16α−メチル−3,20−ジケト−1,4
−プレグナジエン−17α,21−ジアセテート(1mmo
l)に室温でDBN(1.3mmol)を添加した。この反応混
合物を攪拌し続けた。異性化が終了した約48時間後
に、この溶液をロータベーパー(rotavapor)で濃縮
し、残渣をジメチルホルムアミド中に溶解した。得られ
た混合液を弱酸性の冷水中に滴下し、沈殿物を減圧濾過
した。得られた未精製の固体をH1−NMR(CDCl3,200
MHz)で分析した。 δ0.96(d,3H,J=7Hz)、0.99(s,3H)、1.42(s,3H)、2.1
3(s,3H)、2.19 (s,3H)、2.67(m,1H)、3.18(m,1H)、3.32(b.s.,1
H)、4.76(m,2H)、5.46(dddd,1H,J=50,10,6,2Hz)、
6.28(dd,1H,J=2,10Hz)、6.47(m,1H)、 6.54(d,1H,J=10Hz) この反応により収率80%で異性体6αを得た。
【0023】(実施例3)6α−フルオロ−9β,11β−エポキシ−16α−メ
チル−3,20−ジケト−1,4−プレグラジエン−1
7α,21−ジアセテートの製造 ジメチルホルムアミド(5ml)中で38:62の6α/
6β比を有する異性体混合物の形の6α−フルオロ−9
β,11β−エポキシ−16α−メチル−3,20−ジ
ケト−1,4−プレグラジエン−17α,21−ジアセ
テート(1mmol)に室温でDBN(1.3mmol)を添加し
た。この反応混合物を攪拌し続けた。異性化が終了した
約48時間後に、この溶液を弱酸性の冷水中に滴下し、
沈殿物を減圧濾過した。得られた未精製の固体をH1
NMRで分析した。この反応により収率88%で異性体
6αを得た。
【0024】(実施例4)6α−フルオロ−9β,11β−エポキシ−16α−メ
チル−3,20−ジケト−1,4−プレグナジエン−1
7α,21−ジアセテートの製造 DBNを1,1,3,3−テトラメチルグアニジンに代
えたことを除いて、実施例3の方法に従った。この場
合、異性化は約12時間で終了した。この反応により収
率88%で異性体6αを得た。
【0025】(実施例5)6α−フルオロ−9β,11β−エポキシ−16α−メ
チル−3,20−ジケト−1,4−プレグナジエン 1
7α,21−ジアセテートの製造 DBNをDBUに代えたことを除いて、実施例2の方法
に従った。この場合、異性化は約12時間で終了した。
この反応により収率80%で異性体6αを得た。
【0026】(実施例6)6α−フルオロ−9β,11β−エポキシ−3,20−
ジケト−1,4−プレグナジエン 17α,21−ジア
セテートの製造 アセトニトリル(3ml)中で85:15の6α/6β比
を有する異性体混合物の形の6α−フルオロ−9β,1
1β−エポキシ−3,20−ジケト−1,4−プレグナ
ジエン−17α,21−ジアセテート(0.44mmol)に室
温でDBU(0.57mmol)を添加した。この反応生成物を
攪拌し続けた。異性化が終了した約48時間後、この溶
液を弱酸性の冷水中に滴下し、沈殿物を減圧濾過した。
未精製の固体をH1−NMR(CDCl3,200MHz)で分析し
た。 δ0.91(s,3H)、1.41(s,3H)、2.07(s,3H)、2.15(s,3
H)、2.36(m,1H)、 2.70(m,1H)、3.32(b.s.,1H)、4.75(系AB,2H,J=18H
z)、 5.42(ddd,1H,J=50,10,6Hz)、6.25(d,1H,J=10Hz)、6.4
5(s,1H)、 6.55(d,1H,J=10Hz) この反応により収率65%で異性体6αを得た。
【0027】(実施例7)6α−フルオロ−9β,11β−エポキシ−3,20−
ジケト−1,4−プレグナジエン−17α,21−ジア
セテートの製造 アセトニトリルをアセトンに代えたことを除き、実施例
6の方法に従った。実施例6と同じ結果が得られた。
【0028】(実施例8)6α−フルオロ−9β,11β−エポキシ−3,20−
ジケト−16,17−イソプロピリデンジオキシ−1,
4−プレグナジエン 21−アセテートの製造 ジメチルホルムアミド(10ml)中で25:75の6α/
6β比を有する異性体混合物の形の6α−フルオロ−9
β,11β−エポキシ−3,20−ジケト−16,17
−イソプロピリデンジオキシ−1,4−プレグナジエン
21−アセテート(2.11mmol)に室温でDBN(2.74
mmol)を添加した。反応混合物を攪拌し続けた。異性化
が終了した約12時間後、この溶液を弱酸性の冷水中に
滴下し、沈殿物を減圧濾過した。未精製の固体をH1
NMR(CDCl3,200MHz)で分析した。 δ0.84(s,3H)、1.22(s,3H)、1.42(s,3H)、1.46(s,3
H)、2.18(s,3H)、 2.40(m,1H)、2.69(m,1H)、3.34(b.s.,1H)、4.89
(系AB,2H,J=18Hz)、 5.00(m,1H)、5.45(dddd,1H,J=50,10,6,2Hz)、6.28
(dd,1H,J=2,10Hz)、 6.47(m,1H)、6.55(dd,1H,J=1.8,10Hz) この反応により収率75%で異性体6αを得た。
【0029】(実施例9)6α−フルオロ−9β,11β−エポキシ−3,20−
ジケト−16,17−イソプロピリデンジオキシ−1,
4−プレグナジエン 21−アセテートの製造 BDNを1,1,3,3−テトラメチルグアニジンに代
えたことを除いて、実施例8の方法に従った。実施例8
と同じ結果が得られた。
【0030】(実施例10)6α−フルオロ−9β,11β−エポキシ−3,20−
ジケト−16,17−イソプロピリデンエポキシ−1,
4−プレグナジエン 21−アセテートの製造 テトラヒドロフラン(10ml)中で25:75の6α/6
β比を有する異性体混合物の形の6α−フルオロ−9
β,11β−エポキシ−3,20−ジケト−16,17
−イソプロピリデンエポキシ−1,4−プレグナジエン
21−アセテート(2.11mmol)に室温でDBU(2.74
mmol)を添加した。反応混合物を攪拌し続けた。異性化
が終了した約24時間後、この溶液をロータベーパーに
より濃縮し、油残渣をジメチルホルムアミドに溶解し
た。得られた混合液を弱酸性の冷水中に滴下し、沈殿物
を減圧濾過した。得られた未精製の固体をH1−NMR
で分析した。この反応により収率70%で異性体6αを
得た。
【0031】(実施例11)6α−フルオロ−9β,11β−エポキシ−3,20−
ジケト−16,17−イソプロピリデンジオキシ−1,
4−プレグナジエン 21−アセテートの製造 使用される溶媒をテトラヒロドフランの代わりにアセト
ニトリルとしたことを除いて、実施例10の方法に従っ
た。実施例10と同一の結果が得られた。
【0032】(実施例12)6α−フルオロ−9β,11β−エポキシー3,20−
ジケト−16,17−イソプロピリデンジオキシ−1,
4−プレグナジエン 21−アセテートの製造 使用する溶媒をテトラヒドロフランの代わりにアセトン
としたことを除いて、実施例10の方法に従った。実施
例10と同一の結果が得られた。
【0033】
【発明の効果】本発明の方法によれば、純粋な異性体6
β又はいずれかの6β/6α比を有する混合物から出発
して最終生成物を生成する簡単かつ基本的な異性化によ
り、95:5より高い6α/6β比を有する6αに富ん
だ異性体混合物の形の一般式(I)で表される6−フル
オロ置換プレグナン誘導体を得ることができる。また、
本発明の方法によれば、例えば、エポキシド類、エステ
ル類又はアセタール類のような不安定な官能基をもつ基
質であっても、穏やかな反応条件かつ非常に短い反応時
間で行えるため、高純度の前記一般式(I)で表される
6α−フルオロステロイド類を高収率で得ることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミケーレ コンテント イタリア、40127 ボローニャ、ヴィア エレオノーラ デューズ 15 (72)発明者 セルジオ サンドリー イタリア、47100 フォルリー、ヴィア ピストッキー 13 (72)発明者 マルコ ダ コル イタリア、40139 ボローニャ、ヴィア エミリア レヴァンテ 170 Fターム(参考) 4C091 AA01 BB05 CC01 DD01 EE07 FF04 FF13 GG01 HH01 HH04 JJ03 KK01 KK12 LL01 MM03 NN01 NN04 PA09 PA12 PB01 QQ01 QQ07 QQ15 RR11 4H006 AA02 AC82 BA51 BB16 BB20 BB21 BB25 BB41 BC10 BC19 BC34 4H039 CA51 CJ20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 6β−フルオロステロイド類又は6α/
    6β異性体混合物と有機塩基との反応により、95:5
    よりも高い6α/6β比を有する6αに富んだ6α/6
    β混合物を得ることを含む、6β−フルオロ誘導体を一
    般式(I)で表されるプレグナン化合物の対応する6α
    −フルオロ誘導体へ異性化する方法であって、 前記有機塩基がジアゾイミノ基を含み、かつ前記反応が
    非プロトン性極性有機溶媒中で行われることを特徴とす
    る前記反応。 【化1】 [一般式(I)は、RはH又はアルキル鎖中に1〜5個
    の炭素原子を含むアシル基;R’はOH又はアルキル鎖
    中に1〜5個の炭素原子を含むアシルオキシ基;R”は
    H若しくはメチル基;又はR’及びR”は共同して 【化2】 からなる基(但しA及びBは、互いに同一若しくは異な
    るH又は1〜4個の炭素原子を含むアルキル基)を形成
    し;XはH、YはOH又はカルボニル基;X及びYは共
    同してエポキシ基を形成し、 かつ1の部分と2の部分の間に二重結合が存在すること
    ができる。]
  2. 【請求項2】 前記一般式(I)で表されるプレグナン
    化合物におけるX及びYが、共同してエポキシ基を形成
    する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記有機塩基が、1,8−ジアザビシク
    ロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1,5−5)
    (DBU)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン
    ー5−エン(DBN)、及び1,1,3,3−テトラメ
    チルグアニジンからなる群から選ばれる請求項1又は2
    に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記有機塩基が1,8−ジアザビシクロ
    [5.4.0]ウンデカ−7−エン(1,5−5)(D
    BU)である請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記非プロトン性極性有機溶媒がジメチ
    ルホルムアミド、テトラヒドロフラン、アセトン及びア
    セトニトリルからなる群から選ばれる請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記反応温度が0〜50℃である請求項
    1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記反応時間が3〜48時間である請求
    項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記有機塩基と前記一般記式(I)で表
    されるプレグナン化合物とのモル比が1:1と2:1の
    間である請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記モル比が1.3:1である請求項8
    に記載の方法。
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