JP2002154669A - 給紙トレイ及び画像形成装置 - Google Patents

給紙トレイ及び画像形成装置

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JP2002154669A
JP2002154669A JP2000353376A JP2000353376A JP2002154669A JP 2002154669 A JP2002154669 A JP 2002154669A JP 2000353376 A JP2000353376 A JP 2000353376A JP 2000353376 A JP2000353376 A JP 2000353376A JP 2002154669 A JP2002154669 A JP 2002154669A
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sheet
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rack
paper feed
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JP2000353376A
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English (en)
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Kunimasa Kawamata
邦正 川又
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】用紙ガイドの操作性に優れ、用紙アライメント
を向上でき、かつコストアップを防止することができる
給紙トレイを得る。 【解決手段】長孔52の軸線上近傍に位置する用紙ガイ
ド本体66の用紙側面には凹部68が形成されている。
このため、用紙が凹部68を押圧することを防止でき
る。すなわち、用紙の角部が凹部68以外のところを押
圧し、用紙ガイド本体66には長孔52上を中心とした
回転モーメントが発生するが、ラック60が撓んで長孔
62の内周面と点接触するため、用紙ガイド本体66が
長孔52の軸方向に沿って移動しない。この結果、別部
材を設けることなく低コストで用紙アライメントを向上
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の大きさにカ
ットされた用紙等、シート状の記録媒体に画像を記録す
る画像形成装置及びこれに設けられた給紙トレイに関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平9−110193号公報に
開示されているように、従来の画像形成装置に設けられ
た手差しトレイ(給紙トレイ)には用紙の幅に合わせて
調整できる用紙ガイドが設けられているが、この用紙ガ
イドでは、用紙に押されても動かないようにラチェット
を設けたり、操作力を大きくするようにして工夫されて
いた(従来技術1)。
【0003】しかし、従来技術1では、ラチェットの溝
ピッチ間隔でしか用紙ガイドの位置が決まらないので、
用紙アライメントが悪くなる問題がある。また、用紙ガ
イドの操作力を大きくした場合には、用紙ガイドは用紙
に押されても動かなくなるが、操作しにくい問題があ
る。
【0004】また、用紙ガイドの操作時に、用紙ガイド
の先端(画像形成装置中央側)の浮きを防止するため
に、用紙ガイドのラック位置を用紙ガイドの中心位置に
近づけていた(従来技術2)。
【0005】しかし、従来技術2では、ラック位置を用
紙ガイドの中心に近づけるには別途取付部材が必要とな
り、コストアップの問題がある。
【0006】また、用紙ガイドを連動させるピニオンは
ネジ止めか、作業し難い硬いスナップにしていた(従来
技術3)。
【0007】しかし、従来技術3では、ネジを用いた場
合にはコストアップの問題があり、スナップ強さを強く
した場合には組みたてしにくい問題があり、またピニオ
ンのガタが大きい場合には用紙アライメントが悪くなる
問題がある。
【0008】また、特開平5−254698号公報に開
示されているように、給紙トレイの幅方向(左右方向)
のガタをなくすために、スプリングで用紙トレイの片側
を与圧していた(従来技術4)。
【0009】しかし、従来技術4では、別途スプリング
やスプリングを止める部材が必要となりコストアップの
問題がある。また、ガタが大きい場合には、用紙アライ
メントが悪くなる問題がある。
【0010】また、特開平9−86678号公報に開示
されているように、給紙ロールは左右に位置するローラ
を備えているが、各ローラの押付力の差を少なくするた
め、別途バランス調整部材を使用していた(従来技術
5)。
【0011】しかし、従来技術5では、別途バランス調
整部材が必要となり、コストアップの問題がある。また
押付力の差があまりにも大きい場合には、用紙走行性が
悪化したり、用紙アライメントが悪くなる問題があっ
た。
【0012】さらに、用紙ガイドのラックとトレイの位
置決めは、ラック又はトレイから出したリブとトレイに
形成した溝で行っていた(従来技術6)。
【0013】しかし、従来技術6では、リブと溝で位置
決めする場合、リブと溝の直線性が操作力に影響して、
操作力が一定でなくなるので操作しづらい問題があっ
た。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記事実を考慮し、用紙ガイドの操作性に優れ、用紙アラ
イメントを向上でき、かつコストアップを防止すること
ができる給紙トレイ及びこれを用いた画像形成装置を提
供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の給紙ト
レイでは、用紙が搭載される用紙搭載部材と、前記用紙
搭載部材に前記用紙の送り方向に対して略垂直方向に形
成された長孔の長手方向に沿って移動するスライド部材
と、該スライド部材に取り付けられ前記用紙の送り方向
に延びたガイド部材と、を有する給紙トレイであって、
前記長孔の近傍に位置する前記ガイド部材の用紙側側面
に凹部を形成したことを特徴とする。
【0016】次に、請求項1に記載の給紙トレイの作用
効果について説明する。
【0017】用紙搭載部材上にはガイド部材が設けられ
ている。このガイド部材はスライド部材に取り付けられ
ており、スライド部材が用紙搭載部材に形成された長孔
の長手方向に沿って移動することにより、ガイド部材が
移動する。
【0018】ここで、長孔の近傍に位置するガイド部材
の用紙側面には凹部が形成されている。このため、用紙
搭載部材上の用紙が画像形成装置側に送られるときに、
用紙が長孔の近傍に位置するガイド部材の用紙側面を押
圧することを防止できる。
【0019】すなわち、用紙が画像形成装置内部に送ら
れると、用紙の角部が用紙ガイドの凹部以外のところを
押圧する。これにより、用紙ガイドには長孔上を中心と
した回転モーメントが発生するが、スライド部材が撓ん
で長孔の内周面と点接触するため、ガイド部材が長孔の
長手方向に沿って移動することを防止できる。
【0020】この結果、別部材を設けることなく、低コ
ストで用紙の送り方向の変化を防止し、いわゆる用紙ア
ライメントを向上することができる。用紙アライメント
を向上することにより、画像形成装置内で用紙の所定の
位置に正確な書き込みができる。
【0021】請求項2に記載の給紙トレイでは、ガイド
部材及び前記スライド部材はそれぞれ2個設けられ、前
記スライド部材はラックで構成されるとともに、前記各
ラックは共通のピニオンと噛み合っていることを特徴と
する。
【0022】次に、請求項2に記載の給紙トレイの作用
効果について説明する。
【0023】スライド部材はラックで構成されており、
2個のラックが1個の共通のピニオンと噛み合ってい
る。このため、どちらか一方のガイド部材を操作すれ
ば、他方のガイド部材も移動させることができ、ガイド
部材の操作性を向上できる。
【0024】請求項3に記載の給紙トレイでは、ラック
には前記長孔の内周面と接触する突状部が形成され、該
突状部は金属性スプリングにより付勢されて前記長孔の
内周面と接触することを特徴とする。
【0025】次に、請求項3に記載の給紙トレイの作用
効果について説明する。
【0026】突状部と長孔の内周面との付勢手段とし
て、金属性スプリングを用いることにより、経時変化に
よるスプリング力の低下を防止できる。このため、接触
部と長孔の内周面との接触圧が低下することを防止で
き、用紙アライメントを向上することができる。
【0027】請求項4に記載の給紙トレイでは、ガイド
部材には、前記用紙搭載部材と係合し該ガイド部材の浮
き上がりを防止する爪部材が設けられたことを特徴とす
る。
【0028】次に、請求項4に記載の給紙トレイの作用
効果について説明する。
【0029】ガイド部材には爪部材が設けられており、
爪部材が用紙搭載部材と係合するため、ガイド部材の浮
き上がりを防止できる。このため、ガイド部材の操作性
を向上することができる。
【0030】請求項5に記載の給紙トレイでは、用紙搭
載部材には前記ピニオンを回転可能に取り付ける支持部
材が設けられ、前記支持部材は、外周に前記ピニオンが
取り付けられ前記ラックと対面する位置に形成された軸
部と、該軸部の先端に形成され弾性変形により離間距離
が縮む1対の爪部を備え、前記ピニオンには、該ピニオ
ンが前記軸部の外周に取り付けられたときに前記爪部と
係合する係合部材が形成されたことを特徴とする。
【0031】次に、請求項5に記載の給紙トレイの作用
効果について説明する。
【0032】弾性変形により爪部の離間距離が縮められ
て、ピニオンがラックと対面する位置に設けられた軸部
に取り付けられる。軸部に取り付けられると、ピニオン
とがラックとが噛み合う。このとき、ラックから作用す
る力はピニオンを介して軸部に伝達される。このため、
軸部を設けることによりラックからの力に対して補強す
ることができる。また、ピニオンが軸部に取り付けられ
ているときに係合部材が爪部と係合している。このた
め、ピニオンをその取付方向に対して確実に固定するこ
とができる。この結果、ピニオンはガタツクことがな
く、用紙アライメントを向上できる。
【0033】請求項6に記載の給紙トレイでは、前記用
紙搭載部材には、用紙送り方向に対して垂直方向となる
該用紙搭載部材の幅方向の移動を規制する規制部材が設
けられたことを特徴とする。
【0034】次に、請求項6に記載の給紙トレイの作用
効果について説明する。
【0035】用紙搭載部材は、規制部材を設けることに
より、用紙送り方向に対して垂直方向となる幅方向の移
動を規制することができる。この結果、画像形成装置の
作動中に用紙搭載部材が幅方向に移動することを防止で
き、低コストで用紙アライメントを向上することができ
る。
【0036】請求項7に記載の給紙トレイでは、給紙ト
レイは、所定の間隔を空けて画像形成装置に設けた左右
のロールからなる給紙ロール側に押上手段により押し上
げられ、給紙トレイは、前記左右のロール間の中点を通
る線上近傍に形成された支持部に支持されていることを
特徴とする。
【0037】次に、請求項7に記載の給紙トレイの作用
効果について説明する。
【0038】給紙トレイは押上手段により給紙ロール側
に押上げられる。給紙ロールは所定の間隔を空けて設け
た左右のロールからなり、用紙搭載部材の左右のロール
に対する接触圧の差は少ない方がよい。
【0039】ここで、用紙搭載部材を左右のロール間の
中点を通る線上近傍に形成された支持部に支持させるこ
とにより、用紙搭載部材が支持部上で揺動することが可
能となるため、左右のロールとの接触圧の差を最小限に
することができる。このため、低コストで、用紙の走行
性及び用紙アライメントを向上することができる。
【0040】請求項8に記載の画像形成装置では、請求
項1乃至7のいずれか1項に記載の給紙トレイを備えた
ことを特徴とする。
【0041】次に、請求項8に記載の画像形成装置の作
用効果について説明する。
【0042】請求項1乃至7のいずれか1項に記載の給
紙トレイを備えた画像形成装置によれば、用紙ガイドの
操作性に優れ、用紙アライメントを向上でき、かつコス
トアップを防止することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の一実施形態に係る給紙トレイ及び画像形成装置につ
いて説明する。
【0044】先ず、画像形成装置全体の構成について説
明する。
【0045】図1に示すように、画像形成装置10は、
画像形成装置本体12と給紙装置14で構成されてい
る。
【0046】画像形成装置本体12は、一様に帯電した
後、像光を照射することにより表面に静電潜像が形成さ
れる像担持体16と、像担持体16の表面に一様に帯電
する帯電装置18と、画像データに基づいて像担持体1
6に像光を照射し静電電位の差による潜像を形成する光
学箱20と、前記潜像にトナーを選択的に転移して可視
化する現像装置22と、用紙搬送路24に沿って供給さ
れる記録用紙に像担持体16表面のトナー像を転写する
転写装置26と、記録用紙上のトナー像を加熱・加圧し
て融着させる定着装置28と、トナー像が転写された後
の像担持体16に残留するトナーを掃除するクリーニン
グ装置30とをそれぞれ有している。
【0047】像担持体16は、表面に感光体層を有し、
一様に帯電した後の露光により、露光部の電位が減衰す
るものである。
【0048】帯電装置18は、像担持体16に当接され
るロール状の部材であり、これらの間に電圧が印加され
ることによって、当接部付近の微少間隙内で放電が生
じ、像担持体16の表面をほぼ一様に帯電するものであ
る。
【0049】帯電装置としては、上記のものの他、電極
ワイヤに高電圧を印加し、コロナ放電によって像担持体
16を帯電するものを用いることができる。
【0050】光学箱20は、点滅するレーザーを像担持
体16の周面に走査させ、画像データに基づいた静電潜
像を像担持体16の周面上に形成するものである。
【0051】なお、光学箱20としては、LED等の発
光素子を配列し、これらを画像データに基づいて点滅さ
せるものでもよい。
【0052】現像装置22は、像担持体16と近接して
対向するように配置された円筒状の現像ロール22Aを
有し、この現像ロール22Aと像担持体16との間に現
像バイアス電圧が印加される。これにより、現像ロール
22Aと像担持体16との間には現像バイアス電界が形
成され、電荷を有するトナーが像担持体16上の露光部
に転移し、可視像を形成するものである。
【0053】転写装置26は、像担持体16と対向する
ように設けられたロール状の部材であり、像担持体16
との間に転写電界を形成することによって、通過する記
録用紙上にトナー像を転移させるものである。
【0054】画像形成装置本体12の下方には、記録用
紙を画像形成装置本体12内部に一枚ずつ送り出す給紙
装置14が設けられている。
【0055】給紙装置14は、着脱自在な給紙カセット
32を備えている。この給紙カセット32は、用紙が送
り出される方向と逆方向(図1中矢印A方向)に引き抜
くことができる。また、給紙カセット32の上方には手
差しトレイ34が設けられており、画像形成装置本体1
2の側部から任意の大きさの用紙を簡単に差し入れるこ
とができるようになっている。
【0056】給紙カセット32及び手差しトレイ34の
先端部近傍には、給紙カセット32又は手差しトレイ3
4から記録用紙を送り出す第1の給紙ロール36及び第
2の給紙ロール38が設けられている。
【0057】また、給紙カセット32の先端部側板32
A及び手差しトレイ34の先端部34Aには、第1の給
紙ロール36及び第2の給紙ロール38に圧接される第
1の捌き部材(パッド)40及び第2の捌き部材(パッ
ド)42がそれぞれ設けられている。これらのパッド4
0、42は、給紙カセット32及び手差しトレイ34に
回転可能に取り付けられたホルダー44、46にそれぞ
れ支持されている。
【0058】また、画像形成装置本体12の下部であっ
て給紙装置14の近傍には、給紙装置14から送り出さ
れた記録用紙を所定のタイミングでトナー像の転写位置
へ搬送するレジストロール48が設けられている。
【0059】次に、手差しトレイ34の構成について詳
細に説明する。
【0060】図2に示すように、手差しトレイ34は、
用紙Pが積層される用紙搭載板50を備えている。用紙
搭載板50には、用紙搭載板50の幅方向(図2中矢印
B方向)に沿って延びた長孔52が用紙送り方向(図2
中矢印C方向)に所定の間隔を空けて2本形成されてい
る。
【0061】また、用紙搭載板50上には用紙送り方向
側に位置している左側用紙ガイド54及び用紙送り方向
の反対側に位置している右側用紙ガイド56からなる1
対の用紙ガイドが設けられている。
【0062】左側用紙ガイド54は、長孔52内に位置
し長孔52の軸線方向に移動するラック60を備えてい
る。
【0063】ラック60は、直方体状のラック本体60
Aと、ラック本体60Aの下側に形成された歯列板60
Bとで構成されている。
【0064】ラック本体60Aの用紙送り方向側の端部
には長孔52の内周面と接触する2つのアーチ状の樹脂
バネ部62が所定の間隔を空けて形成されている。図5
に示すように、この樹脂バネ部62内部には金属製のス
プリング64がそれぞれ取り付けられており、このスプ
リング力で長孔52の内周面と接触する構成である。
【0065】また、図5に示すように、ラック本体60
Aの用紙送り方向と反対側の端部には突部65が形成さ
れており、この突部65が樹脂バネ部62が接触する長
孔52の内周面と対向する内周面に接触している。
【0066】また、図3に示すように、ラック本体60
Aの用紙送り方向と反対方向(図3中矢印D方向)の端
部の下側には、上記した歯列板60Bが取り付けられて
いる。
【0067】また、図2に示すように、ラック本体60
Aの左端部には、長孔52の軸線方向に対して垂直方向
(矢印C方向)に延びる用紙ガイド本体66が取り付け
られている。長孔52の軸線上近傍に位置する用紙ガイ
ド本体66の用紙側内面には凹部68が形成されてい
る。
【0068】一方、右側用紙ガイド56は、左側用紙ガ
イド54と同様の構成をしており、直方体状のラック本
体70Aと、ラック本体70Aの下側に形成された歯列
板70Bとで構成されたラック72を備えている。
【0069】また、図2に示すように、ラック本体70
Aの用紙送り方向と反対側の端部には長孔52の内周面
と接触する2つのアーチ状の樹脂バネ部74が所定の間
隔を空けて形成されている。この樹脂バネ部74内部に
は金属製のスプリング75がそれぞれ取り付けられてお
り、このスプリング力で長孔52の内周面と接触する構
成である。
【0070】また、ラック本体70Aの用紙送り方向側
の端部には突部73(図2参照)が形成されており、こ
の突部73が樹脂バネ部74が接触する長孔52の内周
面と対向する内周面に接触している。
【0071】また、ラック本体70Aの用紙送り方向
(図3中矢印D方向)の端部の下方には、上記した歯列
板70Bが取り付けられている。
【0072】また、ラック本体70Aの右端部には、長
孔52の軸線方向に対して垂直方向に延びる用紙ガイド
本体76が取り付けられている。長孔52の軸線上近傍
に位置する用紙ガイド本体76の用紙側内面には凹部7
8が形成されている。
【0073】また、図2及び図6に示すように、用紙ガ
イド本体66、76の用紙送り方向(図2中矢印C方
向)側の先端部には、用紙搭載板50の端部50Aと係
合する鉤部80が形成されている。用紙ガイド本体6
6、76が長孔52の軸線上を移動すると鉤部80が端
部50A上を摺動していく。これにより、用紙ガイド本
体66、76の先端部が用紙搭載板50に対して浮き上
がることを防止できる。
【0074】なお、用紙搭載板50の端50Aには鉤部
80が進入する切り欠き(図示省略)が形成されてお
り、組み立てるときの負担を軽減している。
【0075】また、図3に示すように、左側用紙ガイド
54の上記ラック60の歯列板60Bと、右側用紙ガイ
ド56のラック72の歯列板70Bとの間には、各歯列
板60B、70Bと噛み合うピニオン82が取り付けら
れている。このため、いずれか一方の用紙ガイド本体6
6を操作することにより、他方の用紙ガイド本体76も
移動させることができる。
【0076】以上のように、用紙搭載板50の上に設け
られた1対の用紙ガイドで用紙Pの両側端が挟持される
ことにより、用紙Pの送り方向が規制される。これによ
り用紙アライメントを向上させることができる。
【0077】ここで、上記ピニオン82の取付構造につ
いて詳細に説明する。
【0078】図8及び図9に示すように、ピニオン82
は、用紙搭載板50の下側に設けられた支持部材84に
取り付けられる。この支持部材84は比較的径の大きい
軸部84Aと、軸部84Aの先端に形成され弾性変形に
より離間距離が縮む1対の爪部84Bで構成されてい
る。
【0079】軸部84Aは各歯列板60B、70Bと対
面する位置に形成されており、この軸部84Aの外周に
ピニオン82のギヤ部86が位置する。軸部84Aの外
周に位置するギヤ部86には、複数の歯が放射状に形成
されており、ラック60の歯列板60Bと噛み合ってい
る。これにより、ラック60から作用する力がピニオン
82を介して軸部84Aに伝達される。所定の強度を持
つ軸部84Aにラック60からの力を作用させることに
より、ピニオン82及び支持部材84を補強することが
できる。
【0080】また、ピニオン82にはフランジ88が形
成されている。このフランジ88は爪部84Bとの距離
を調整する機能を有しており、ギヤ部86が軸部84A
の外周に位置したときにフランジ88が爪部84Bと係
合する構成である。このため、ピニオン82がその取付
方向に沿って移動することを防止でき、ピニオン82が
ガタツクことがなく、用紙アライメントを向上できる。
【0081】なお、ピニオン82を支持部材84から取
り外すときは、爪部84Bの離間距離を縮めることによ
り、容易にピニオン82を引き抜くことができる。
【0082】図2及び図6に示すように、上記用紙搭載
板50は固着具90により画像形成装置92(図12参
照)に取り付けられる。すなわち、図4に示すように、
用紙搭載板50の両端部には取付部94(図4では一方
のみを図示)がそれぞれ形成されている。左側の取付部
94には、用紙搭載板50の中央方向に延びた左側突部
96が形成されている。また、左側の取付部(図示省
略)には、用紙搭載板50の外側を向く右側突部(図示
省略)が形成されている。
【0083】図7に示すように、固着具90は、用紙搭
載板50の左側端部を支持する左側片部98と、用紙搭
載板50の右側端部を支持する右側片部100と、左側
片部98及び右側片部100を接続し、かつ用紙搭載板
50の底面を下方から支持する底面部102とで構成さ
れている。なお、左側片部98及び右側片部100が画
像形成装置92に、ネジ止めされる。
【0084】ここで、用紙搭載板50は、先ず右側突部
が固着具90の右側片部100に形成された開孔(図示
省略)に嵌め込まれる。次に、左側突部96が左側片部
98に形成され開孔104(図10参照)に嵌め込まれ
る。図10及び図12に示すように、左側突部96が画
像形成装置92の内壁92Aと左側片部98との間に挟
まれ、用紙搭載板50の幅方向(図12中矢印F方向)
の移動が規制されている。これにより、用紙の送り方向
が変化することがなく、低コストで用紙アライメントを
向上できる。
【0085】なお、左側片部98及び右側片部100に
形成された開孔104は、左側突部96及び右側突部の
径よりも大きく設定されており、用紙搭載板50が画像
形成装置92の高さ方向(図10中矢印G方向)に僅か
ながら移動することができるような構成になっている。
【0086】また、図7に示すように、用紙搭載板50
が画像形成装置92に取り付けられたときに、スプリン
グ(図示省略)等の押上手段により用紙搭載板50の用
紙送り方向側の先端部が給紙ロール106側に押上げら
れる。このとき、給紙ロール106は所定の間隔を空け
た左右のロール108L、108Rで構成されている
が、各ロール108L、108R間の中点を通り、かつ
ロール108L、108R間を結ぶ線(S)に対して垂
直方向に延びる線(T)上であって底面部102の用紙
送り方向と反対方向である後端部には土台108が形成
されている。なお、この土台108は、球状又は半円形
状等、外形が湾曲しているものが好ましい。
【0087】一方、図12に示すように、この土台10
8に対面する用紙搭載板50の底面には突起110が形
成されている。
【0088】このため、用紙搭載板50は土台108に
支持され、線(T)上を中心として左右に揺動できるよ
うな構成になっている。これにより、左右のロール10
8L、108Rに対する接触圧の差を小さくできる。
【0089】次に、手差しトレイ34の作用及び効果に
ついて説明する。
【0090】先ず、複数枚の用紙Pを用紙搭載板50上
に搭載する。このとき用紙Pの幅に合わせて左側用紙ガ
イド54又は右側用紙ガイド56を移動させる。
【0091】なお、各用紙ガイド54、56は、一方の
用紙ガイド54を操作させることにより、他方の用紙ガ
イド56も移動する。
【0092】ここで、図11(A)に示すように、用紙
Pを給紙ロール106により送り出す際に、用紙Pの後
端が用紙ガイド本体66の凹部68を押圧することはな
く、例えば、用紙Pの後端部が用紙ガイド本体66の用
紙送り方向と反対方向側の端部近傍を押圧すると、用紙
ガイド本体66には回転モーメメントMが発生する。
【0093】このとき、ラック60が撓み、ラック60
の略中央部分が長孔52の用紙送り方向と反対方向側の
内周面とA点で接触するとともに、ラック60の幅方向
の両端部が用紙送り方向側の内周面にB点、C点で接触
する。すなわち、ラック60は長孔52の内周面と3点
で接触した状態となる。このため、用紙ガイド本体66
に回転モーメントMが発生しても、用紙ガイド本体66
が長孔52の軸線上を移動することを防止できる。
【0094】一方、図11(B)に示すように、用紙P
がある程度送り出され、用紙Pの後端部が用紙ガイド本
体66の用紙送り方向側の端部近傍を押圧すると、用紙
ガイド本体66には回転モーメメントMが発生する。
【0095】このとき、ラック60が撓み、ラック60
の略中央部分が長孔52の用紙送り方向側の内周面とD
点で接触するとともに、ラック60の幅方向の両端部が
用紙送り方向と反対方向側の内周面にE点、F点で接触
する。すなわち、ラック60は長孔52の内周面と3点
で接触した状態となる。このため、用紙ガイド本体66
に回転モーメントMが発生しても、用紙ガイド本体66
が長孔52の軸線上を移動することを防止できる。
【0096】以上のように、長孔52の軸線上に位置し
た各用紙ガイド本体66、67に凹部68、78をそれ
ぞれ形成したため、この凹部68、78に用紙Pが押圧
することはなく、図11(A)、(B)のように、用紙
ガイド本体66に回転モーメントMが発生した場合に
は、用紙ガイド本体66は長孔52の内周面と3点で接
触し長孔52の軸線方向に沿って移動することはない。
このため、用紙Pの送り方向の変化を防止し、用紙アラ
イメントを向上することができる。
【0097】なお、用紙ガイド本体66は長孔52の内
周面と3点で接触する場合が最適であるが、例えばA点
及びB点の2点で接触した場合でも、用紙ガイド本体6
6が長孔52の軸線方向に沿って移動することはない。
【0098】また、用紙搭載板50は、その幅方向に移
動することを規制されているので、用紙アライメントを
向上することができる。
【0099】また、用紙搭載板50が線T上を中心に左
右に揺動することにより各ロール108L、108Rに
対する接触圧の差を極力減少させることができる。この
ため、低コストで、用紙Pの走行性及び用紙アライメン
トを向上することができる。
【0100】
【発明の効果】本発明の給紙トレイ及び画像形成装置に
よれば、用紙ガイドの操作性に優れ、用紙アライメント
を向上でき、かつコストアップを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略
構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る給紙トレイの平面図
である。
【図3】本発明の一実施形態に係る給紙トレイの裏面図
である。
【図4】本発明の一実施形態に係る給紙トレイの部分的
な第1の斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る給紙トレイを構成す
るラックの部分拡大図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る給紙トレイの側面図
である。
【図7】本発明の一実施形態に係る給紙トレイの部分的
な第2の斜視図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る給紙トレイに用いら
れるラック及びピニオン機構を示した斜視図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る給紙トレイに用いら
れるラック及びピニオン機構を示した断面図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る給紙トレイを画像
形成装置に取り付けた状態の部分的な断面図である。
【図11】本発明の一実施形態に係る給紙トレイの作用
を示した概念図である。
【図12】本発明の一実施形態に係る給紙トレイを画像
形成装置に取り付けた状態の部分的な斜視図である。
【符号の説明】
10 画像形成装置 34 手差しトレイ(給紙トレイ) 50 用紙搭載板(用紙搭載部材) 52 長孔 60、72 ラック(スライド部材) 62、74 樹脂バネ部(突状部) 64、75 金属性スプリング 66、76 用紙ガイド本体(ガイド部材) 68、78 凹部 80 鉤部(爪部材) 82 ピニオン 84 支持部材 84A 軸部 84B 爪部 88 フランジ(係合部材) 92 画像形成装置 96 左側突部(規制部材) 106 給紙ロール 108 土台(支持部)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙が搭載される用紙搭載部材と、前記
    用紙搭載部材に前記用紙の送り方向に対して略垂直方向
    に形成された長孔の長手方向に沿って移動するスライド
    部材と、該スライド部材に取り付けられ前記用紙の送り
    方向に延びたガイド部材と、を有する給紙トレイであっ
    て、 前記長孔の近傍に位置する前記ガイド部材の用紙側側面
    に凹部を形成したことを特徴とする給紙トレイ。
  2. 【請求項2】 前記ガイド部材及び前記スライド部材は
    それぞれ2個設けられ、 前記スライド部材はラックで構成されるとともに、前記
    各ラックは共通のピニオンと噛み合っていることを特徴
    とする請求項1に記載の給紙トレイ。
  3. 【請求項3】 前記ラックには前記長孔の内周面と接触
    する突状部が形成され、該突状部は金属性スプリングに
    より付勢されて前記長孔の内周面と接触することを特徴
    とする請求項2に記載の給紙トレイ。
  4. 【請求項4】 前記ガイド部材には、前記用紙搭載部材
    と係合し該ガイド部材の浮き上がりを防止する爪部材が
    設けられたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    1項に記載の給紙トレイ。
  5. 【請求項5】 前記用紙搭載部材には前記ピニオンを回
    転可能に取り付ける支持部材が設けられ、 前記支持部材は、外周に前記ピニオンが取り付けられ前
    記ラックと対面する位置に形成された軸部と、該軸部の
    先端に形成され弾性変形により離間距離が縮む1対の爪
    部を備え、 前記ピニオンには、該ピニオンが前記軸部の外周に取り
    付けられたときに前記爪部と係合する係合部材が形成さ
    れたことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に
    記載の給紙トレイ。
  6. 【請求項6】 前記用紙搭載部材には、用紙送り方向に
    対して垂直方向となる該用紙搭載部材の幅方向の移動を
    規制する規制部材が設けられたことを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれか1項に記載の給紙トレイ。
  7. 【請求項7】 前記給紙トレイは、所定の間隔を空けて
    画像形成装置に設けた左右のロールからなる給紙ロール
    側に押上手段により押し上げられ、 前記給紙トレイは、前記左右のロール間の中点を通る線
    上近傍に形成された支持部に支持されていることを特徴
    とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の給紙トレ
    イ。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の
    給紙トレイを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7780162B2 (en) 2004-07-29 2010-08-24 Sharp Kabushiki Kaisha Paper supply apparatus
US8602410B2 (en) 2011-09-07 2013-12-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Sheet stackable devices
JP2014069926A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Brother Ind Ltd 画像形成装置

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