JP2002154464A - 可変ゲージ式足回り装置 - Google Patents
可変ゲージ式足回り装置Info
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- JP2002154464A JP2002154464A JP2000351735A JP2000351735A JP2002154464A JP 2002154464 A JP2002154464 A JP 2002154464A JP 2000351735 A JP2000351735 A JP 2000351735A JP 2000351735 A JP2000351735 A JP 2000351735A JP 2002154464 A JP2002154464 A JP 2002154464A
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Abstract
加工容易な、クローラ式の可変ゲージ式足回り装置を提
供する。 【解決手段】 メインフレーム(2)の前後に左右方向に
固設した筒状の外側フレーム(11)に、左右トラックフレ
ーム(12,13)に固設した左右内側フレーム(14,15)を両外
側から挿入し、外側フレーム(11)の上面板の裏面と左右
内側フレーム(14,15)の上面との間に直動案内機器(20)
を介装する。左右内側フレーム(14,15)の先端部にそれ
ぞれ基端部の幅Wより狭い左右狭幅部(16,17)を設け、
前後方向に重合して外側フレーム(11)に左右から挿入す
る。
Description
両の、左右の履帯間隔を伸縮させる可変ゲージ式足回り
装置に関する。
油圧ショベル1の外観図である。メインフレーム2上に
設けられた旋回ベアリング3には、作業機5を有する上
部旋回体4が搭載されている。メインフレーム2には左
右一対のクローラ6,6が取着されている。左右のクロ
ーラ6,6の間隔Lをゲージと称し、これの大きさを調
整可能なものがある。
を伸縮する装置については、各種の提案がなされている
が、その一例として、特開平8−226141号、およ
び特開2000−8412号に提案されたものがある。
号に開示されたものの平面図である。メインフレーム2
に左右方向に向けて固設された矩形筒状の外側フレーム
61,61には、左右外側から、左右のトラックフレー
ム62,63にそれぞれ固設された矩形筒状の内側フレ
ーム64,65が、対向して摺動自在に挿入されてい
る。左右の内側フレーム64,65の内部には、両者を
連結する油圧アクチュエータ66が配置されている。ト
ラックフレーム64,65にはそれぞれクローラ6が巻
装されている。油圧アクチュエータ66を伸縮すると、
左右の内側フレーム64,65は外側フレーム61内を
摺動して移動し、左右のトラックフレーム62,63の
間隔(ゲージL)は変更される。
号に開示されたものの平面構成図である。メインフレー
ム2に左右方向に向けて固設された矩形筒状の外側フレ
ーム71,71には、それぞれの外側フレーム71を前
後2室に分ける前後方向仕切壁72が設けられている。
外側フレーム71,71には、左右のトラックフレーム
73,74にそれぞれ固設された矩形筒状の内側フレー
ム75,75,76,76が、左右外側から前後方向仕
切壁72を介して、前後方向に重合状態に摺動自在に挿
入されている。左右のトラックフレーム73,74は、
内側フレーム75,76を外側フレーム71内に摺動移
動させることにより二点鎖線に示すように間隔を変更で
きる。
成においては、以下のような問題がある。特開平8−2
26141号に開示されたものにおいては、外側フレー
ムの左右両側から内側フレームを、中央部で対向するよ
うに挿入している。そのため、内側フレームの外側フレ
ームへの挿入長さは短くなり、トラックフレームのゲー
ジの変更範囲が小さくなるという問題がある。特開20
00−8412号に開示されたものにおいては、外側フ
レームを仕切壁で前後方向に2室に分け、内側フレーム
を前後方向に重合して挿入しているため、前後方向の寸
法が大きくなり、車両全体が大きくなるという問題があ
る。特開平8−226141号および特開2000−8
412号に開示されたものは、いずれも矩形筒状の外側
フレームに、矩形筒状の内側フレームを摺動自在に挿入
しているため、外側フレームの内面4面と、内側フレー
ムの外面4面とを加工する必要があり、加工困難で工数
も多くかかり、コストが高いという問題がある。外側フ
レームの内面と内側フレームの外面とを加工する場合、
加工精度を確保することが困難であり、外側フレームと
内側フレームとの間にガタを生ずる。そのため摺動時に
コジリを発生する恐れがある。外側フレームの内面と、
内側フレームの外面とが摺動するため、相互の磨耗が大
きい。特に内側フレームの上部には土砂がたまりやす
く、磨耗が大きく、寿命が短いという問題がある。
たものであり、小型で、トラックフレームのゲージの変
更範囲が大きく、磨耗寿命が永く、加工容易で、ガタが
少なく、コジリを発生することのない可変ゲージ式足回
り装置を提供することを目的としている。
的を達成するために、第1発明は、クローラ式作業車両
のメインフレームの前後に左右方向に向けて設けられた
柱状の外側フレームに、左右のクローラフレームの側面
部にそれぞれ固設された柱状の内側フレームを両外側か
ら車両の幅方向に移動自在に挿入し、左右のクローラフ
レームの間隔を変更可能にした作業車両の可変ゲージ式
足回り装置において、前記外側フレームと、右内側フレ
ームおよび左内側フレームとの間に、直線運動可能なレ
ール案内形式の直動案内機器を介装した構成としてい
る。
内側フレームとの間に、直動案内機器を介装したため、
外側フレームと内側フレームとの間に摺動部はない。し
たがって係合部の間にガタがなく、移動が円滑に行わ
れ、コジリを発生することはなない。また、磨耗が少な
く、耐久性に優れている。さらに、外側フレームと内側
フレームの直動案内機器装着部のみを加工すればよいた
め、加工は容易である。
案内機器は、外側フレームの上面板の裏面と、右内側フ
レームおよび左内側フレームの上面との間に介装された
構成としている。
の上面に堆積しても、直動案内機器には直接土砂等はか
からないため軸受が磨耗することはなく、寿命が長い。
づき、前記外側フレームに挿入された右内側フレームお
よび左内側フレームを、移動させる駆動手段を有する構
成としている。
せる動力駆動手段を設けたため、移動は容易に行われ、
左右クローラのゲージの変更を容易に行うことができ
る。
手段は、右内側フレームと左内側フレームとを連結して
設けられ、相互に移動させる油圧シリンダである構成と
している。
ることにより内側フレームを容易に移動してゲージの変
更を行うことができる。また、作業車両の油圧を利用す
ることができ、経済的である。
手段は、右内側フレームと左内側フレームとを連結して
設けられ、相互に移動させるリニアモータ装置である構
成としている。
り電気的にゲージの変更が可能であり、動力源と駆動部
との接続は配線ですむため、油圧に比して構造簡単とな
る。
手段は、右内側フレームと左内側フレームとを連結して
設けられ、相互に移動させるボールネジ装置である構成
としている。
め、内側フレームを任意の位置で止めることができ、汎
用性が向上する。
記右内側フレームおよび左内側フレームは、それぞれの
先端部に基端部より幅の狭い右狭幅部および左狭幅部を
有し、外側フレームの両外側から、前記右狭幅部および
左狭幅部を互いに前後方向に重合して挿入されている構
成としている。
から左右内側フレームの先端部を前後方向に重合して挿
入しているため、左右内側フレームの移動量を大きくす
ることができ、ゲージの変更幅を大きくすることができ
る。また、左右内側フレームの先端部に狭幅部を設け、
この部分を重合するようにしたため、外側フレームの前
後方向の幅を大きくする必要はなく、車両を小型化する
ことが可能である。
足回り装置の実施形態について、図面を参照して詳述す
る。
ある。図1において、メインフレーム2には断面がほぼ
矩形で筒状の、一対の外側フレーム11,11が前後に
所定距離離間し、左右方向に向けて設けられている。右
トラックフレーム12および左トラックフレーム13の
側面部には、それぞれ一対の、断面がほぼ矩形で筒状
の、右内側フレーム14,14、および左内側フレーム
15、15が固設されている。右内側フレーム14と左
内側フレーム15の先端部には、それぞれ基端部の前後
方向の幅Wより幅の狭い右狭幅部16および左狭幅部1
7が設けられている。外側フレーム11,11には左右
の外側から右内側フレーム14,14と左内側フレーム
15,15とが挿入されている。このとき、右狭幅部1
6と左狭幅部17とは互いに前後方向に重合している。
つまり、内側フレームである右内側フレーム14,1
4,と左内側フレーム15,15の一部を重合して挿入
している。左右トラックフレーム12,13にはそれぞ
れにクローラ6が巻きつけられている。
B−B矢視図、図4は図2のC−C矢視図である。図
2、図3、図4において、外側フレーム11の上面板の
下面である裏面11aと、右内側フレーム14、または
左内側フレーム15の上面との間には、それぞれレール
案内形式の直動案内機器20が介装されている。外側フ
レーム11の上面板の裏面11aの左右両端部にはスト
ッパ18,18が設けられている。なお、前記外側フレ
ーム11,11、および前記右内側フレーム14,14
および前記左内側フレーム15,15は一例として、断
面がほぼ矩形で筒状である、柱状のフレームで説明した
が、断面がコの字状又はU字状の一部が開放した断面形
状の柱状のフレームであっても良いし、断面が矩形のフ
レームと断面がコの字状又はU字状のフレームとを組合
せて、外側フレームと内側フレームとの組合せとしたも
のであっても良い。
す平図面であり、図6は図5のD−D矢視図である。直
動案内機器20は、取付穴23を有するケーシング2
1,22と、取付穴26と、両側面部に溝25,25と
を有するトラックレール24と、ケーシング21,22
とトラックレール24の溝25とに係合する複数のロー
ラ27とより構成されている。したがって、直線移動型
軸受20はトラックレール24にガイドされて長手方向
には移動可能であり、上下、左右方向および軸線回りの
回転方向の負荷を支持する負荷能力を有している。
20のケーシング21,22は、外側フレーム11の上
面板の裏面11aに取着され、トラックレール24はそ
れぞれ右内側フレーム14、または左内側フレーム15
の上面に取着されている。図2に示すように、外側フレ
ーム11の内側と、右内側フレーム14または左内側フ
レーム15の外側との間には隙間Sが設けられており、
直接摺動することはない。
態の駆動手段について説明する。図2、図3、図4にお
いて、左内側フレーム14の内側底面部にブラケット3
0を取付け、右内側フレーム15の内側底面部にブラケ
ット31を取付け、それぞれに油圧シリンダ32の両端
部をピン33,33で取着する。
て、油圧シリンダ32を伸縮すると右内側フレーム14
および左内側フレーム15は、直動案内機器20に案内
されて移動する。油圧シリンダ32を伸長するとトラッ
クレール24はケーシング21,22に案内されて2点
鎖線に示すように移動し、ストッパ18に当接してゲー
ジは広い寸法になり、縮小すると実線に示す位置となっ
てゲージは狭い寸法になる。左右のクローラ6,6に加
わる上下方向および前後方向の荷重は直動案内機器20
が受ける。
ような構成としたため、以下のような効果が得られる。
外側フレームと内側フレームとを直動案内機器を介して
連結したため、ガタがなく、移動は円滑に行われ、コジ
リを発生することもない。直動案内機器を外側フレーム
の上面板の裏面と、内側フレームの上面との間に取着し
たため、土砂がかかることが少なく、磨耗が少なくて寿
命が長い。外側フレームと内側フレームとの間に隙間を
設けたため、直接摺動することがなく、磨耗の恐れがな
く、耐久性が優れている。外側フレームと内側フレーム
は、直動案内機器の取り付け部のみの精度を確保すれば
よいため、加工が容易でコストの低減が図れる。内側フ
レームの先端部に狭幅部を設け、互いに重合して外側フ
レームに挿入したため、内側フレームの移動量を大きく
することができ、ゲージの可変幅を大きくできる。ゲー
ジ変更の駆動手段に油圧シリンダを用いたため、作業車
両の油圧を利用でき、コストを低減できる。
ある。図7において、右内側フレーム14と左内側フレ
ーム15との間には、リニアモータ装置40が取付けら
れている。例えば、右内側フレーム14の内側底面部に
電機子コア41を取付け、左内側フレーム15の内側底
面部に界磁磁石ユニット42を取付け、右内側フレーム
14と左内側フレーム15とを相互移動可能としてい
る。
ある。図8に示すように、例えば、右内側フレーム14
の内側底面部にボールネジ装置50のネジ軸52とネジ
軸52を支持する軸受51、およびネジ軸52を回転駆
動する油圧モータ53が取付けられている。左内側フレ
ーム15の内側底面部にはネジ軸52に螺号するサポー
トユニット54が取付けられている。油圧モータ53を
駆動するとネジ軸52は回転し、右内側フレーム14お
よび左内側フレーム15は相互に移動する。
る。
面図である。
式図である。
面、12…右クローラフレーム、13…左クローラフレ
ーム、14…右内側フレーム、15…左内側フレーム、
16…右狭幅部、17…左狭幅部、20…直動案内機
器、32…油圧シリンダ、40…リニアモータ装置、5
0…ボールネジ装置。
Claims (7)
- 【請求項1】 クローラ式作業車両のメインフレームの
前後に左右方向に向けて設けられた柱状の外側フレーム
に、左右のクローラフレームの側面部にそれぞれ固設さ
れた柱状の内側フレームを、両外側から車両の幅方向に
移動自在に挿入し、左右のクローラフレームの間隔を変
更可能にした作業車両の可変ゲージ式足回り装置におい
て、 前記外側フレーム(11)と、右内側フレーム(14)および左
内側フレーム(15)との間に、直線運動可能なレール案内
形式の直動案内機器(20)を介装したことを特徴とする可
変ゲージ式足回り装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の可変ゲージ式足回り装置
において、 前記直動案内機器(20)は、外側フレーム(11)の上面板の
裏面(11a)と、右内側フレーム(14)および左内側フレー
ム(15)の上面との間に介装されたことを特徴とする可変
ゲージ足回り装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の可変ゲージ式足
回り装置において、 前記外側フレーム(11)に挿入された右内側フレーム(14)
および左内側フレーム(15)を、移動させる駆動手段を有
することを特徴とする可変ゲージ足回り装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の可変ゲージ式足回り装置
において、 前記駆動手段は、右内側フレーム(14)と左内側フレーム
(15)とを連結して設けられ、相互に移動させる油圧シリ
ンダ(32)であることを特徴とする可変ゲージ式足回り装
置。 - 【請求項5】 請求項3記載の可変ゲージ式足回り装置
において、 前記駆動手段は、右内側フレーム(14)と左内側フレーム
(15)とを連結して設けられ、相互に移動させるリニアモ
ータ装置(40)であることを特徴とする可変ゲージ式足回
り装置。 - 【請求項6】 請求項3記載の可変ゲ―ジ式足回り装置
において、 前記駆動手段は、右内側フレーム(14)と左内側フレーム
(15)とを連結して設けられ、相互に移動させるボールネ
ジ装置(50)であることを特徴とする可変ゲージ式足回り
装置。 - 【請求項7】 請求項1〜6記載の可変ゲージ式足回り
装置において、 前記右内側フレーム(14)および左内側フレーム(15)は、
それぞれの先端部に基端部より幅の狭い右狭幅部(16)お
よび左狭幅部(17)を有し、外側フレーム(11)に両外側か
ら前記右狭幅部(16)および左狭幅部(17)を互いに前後方
向に重合して挿入されていることを特徴とする可変ゲー
ジ式足回り装置。
Priority Applications (1)
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JP2000351735A JP4246371B2 (ja) | 2000-11-17 | 2000-11-17 | 可変ゲージ式足回り装置 |
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Family Applications (1)
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JP2012219445A (ja) * | 2011-04-04 | 2012-11-12 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 伸縮式トラックフレーム |
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JP5267953B2 (ja) * | 2010-01-19 | 2013-08-21 | 株式会社 広和 | 自走式作業機械 |
-
2000
- 2000-11-17 JP JP2000351735A patent/JP4246371B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR20160076079A (ko) * | 2014-12-22 | 2016-06-30 | 한화테크윈 주식회사 | 변형 가능한 캐터필러 |
KR102069506B1 (ko) | 2014-12-22 | 2020-01-23 | 한화디펜스 주식회사 | 변형 가능한 캐터필러 |
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