JP2002154197A - プリンタ制御装置及びプリンタ制御方法 - Google Patents

プリンタ制御装置及びプリンタ制御方法

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JP2002154197A
JP2002154197A JP2000351813A JP2000351813A JP2002154197A JP 2002154197 A JP2002154197 A JP 2002154197A JP 2000351813 A JP2000351813 A JP 2000351813A JP 2000351813 A JP2000351813 A JP 2000351813A JP 2002154197 A JP2002154197 A JP 2002154197A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字ヘッドのヘッド高さに拘わらず、印刷紙
面上からの印字の欠落を確実に防止しながら、印刷紙の
下端近傍までの印字を可能とする構成のプリンタ制御装
置及びプリンタ制御方法を提供する。 【解決手段】 本発明に係るプリンタ制御装置及び方法
は、次回の紙送り後に印字する文字データである印字デ
ータの下端側領域のうち、紙送り方向においてヘッドは
み出し量に等しい距離に含まれる領域に下端マスク領域
を設定する下端マスク処理を行うとともに、先行頁の印
刷紙の下端近傍において下端側領域に下端マスク領域を
設定されて印字された印字データを、後続頁の印刷紙の
印字可能領域の上端側から印字する際に、当該印字デー
タの印字済み領域に上端マスク領域を設定する上端マス
ク処理を行うものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタ制御装置及
びプリンタ制御方法に関し、特に、テキスト(文字)デ
ータの印字の際におけるプリンタ制御装置及びプリンタ
制御方法として好適なものある。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタは、印字ヘッド
から印刷紙にインクを吐出することにより、文字や画像
を印刷するプリンタである。
【0003】また、現在普及しているインクジェットプ
リンタのなかには、印刷紙の下端近傍まで印刷を行うこ
とが可能となっているものがある。そのようなインクジ
ェットプリンタにおいては、印刷紙の上端及び下端より
十分な距離だけ、例えば14mmだけ印刷紙中央部側に
位置する第一の境界線によって画定される印字保証領域
と、印刷紙の上端及び下端より最小限の距離だけ、例え
ば3mmだけ印刷紙中央部側に位置する第二の境界線に
よって画定される印字可能領域とがある。
【0004】印字保証領域とは、その領域内に含まれて
いる印字データが、設定された印字品質により印字され
ることが保証される領域をいう。また、印字可能領域と
は、設定された印字品質は必ずしも保証されないが、そ
の領域内に含まれている印字データが印字可能である領
域をいう。
【0005】そして、印字を行う際には、印字範囲とし
て印字保証領域又は印字可能領域を選択してから、印字
を実行する。
【0006】ところで、プリンタにおいて、画像データ
を印刷する場合と、テキストデータを印字する場合とで
は、データ転送の方法が異なっている。
【0007】画像データを印刷する場合には、紙送り方
向に対して垂直方向の各ラインを印刷紙の上端から下端
に向かって1ラインごとに順次印刷していく。従って、
画像データを転送するときは、1ラインを構成するライ
ンデータをいくつかに分割した分割ラインデータを、各
ラインが印刷紙の上端から下端に向かって順次形成され
るような順序で転送する。
【0008】一方、テキストデータを印字する場合に
は、(印字ヘッドに設けられたノズル数−1)とノズル
ピッチとを乗算して算出されるヘッド高さにより一度に
印刷可能な紙送り方向における長さを有する単位印字領
域を印刷紙の左端(又は右端)から右端(又は左端)へ
順次印刷していき、紙送り方向における同じ位置に平行
に並んだ総ての単位印字領域の印字が完了すると、単位
印字領域の長さだけ紙送りを行い、同様の動作手順を繰
り返す。従って、テキストデータを転送するときは、単
位印字領域データを紙送り方向にワード単位で分割した
分割単位印字領域データを、各単位印字領域が印刷紙の
左端(又は右端)から右端(又は左端)に向かって順次
形成されるような順序で転送する。
【0009】即ち、テキストデータの印字は、画像デー
タの印字と異なり、印字ヘッドのヘッド高さと同等の長
さを有する単位印字領域ごとに順次行われる。
【0010】従って、印字範囲として印字可能領域を選
択した場合において、印字可能領域下端近傍に印字する
際には、印字ヘッドのヘッド高さによっては、印字ヘッ
ドの一部が印刷紙下端より外部にはみ出すこともあり得
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のプリン
タ制御装置及びプリンタ制御方法によるテキスト印字に
おいては、印字範囲として印字可能領域を選択すること
を可能とする一方、印字可能領域下端近傍の印字の際
に、印字可能領域下端より外部の領域についてマスク処
理を行っていなかった。
【0012】従って、印字ヘッドのヘッド高さによって
は、印字可能領域下端より外部の領域における印刷紙面
上に収まるように印字データを印字することができる場
合もある一方、印字ヘッドの一部が印刷紙下端より外部
にはみ出して、印刷紙面上ではなく印刷紙外部にインク
を吐出してしまうことがあるという問題点があった。
【0013】そして、インクの吐出が行われた印字デー
タは、もはやプリンタ内には保持されず、次頁の印刷紙
への印字は、まだインクの吐出が行われていない後続の
印字データから行われるため、前頁の印刷紙の下端より
外部にインクが吐出された印字データの印字は、印刷紙
面上から欠落してしまう。
【0014】欠落した文字の一部が印刷紙の下端近傍に
印字されていた場合には、文字の欠落が発見されること
もあるが、一部欠落した文字がどんな文字であったのか
判読困難な場合が多い。また、文字の欠落部分が、文字
の半分以上の部分である場合には、文字の欠落が発見さ
れず、文字の存在自体が見落とされてしまう場合が多
い。従って、例えば、経理伝票等を印字していた場合に
は、経理事務上のミスにつながってしまうこともあり得
る。
【0015】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、印字ヘッドのヘッド高さに拘わらず、
印刷紙面上からの印字の欠落を確実に防止しながら、印
刷紙の下端近傍までの印字を可能とする構成のプリンタ
制御装置及びプリンタ制御方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係るプリンタ制
御装置によれば、印刷紙の紙送り経路に配設されて印刷
紙の下端を検出する紙検出センサと、印字条件設定及び
印字データに応じて次回の紙送り量を指令する紙送り指
令部と、紙送り方向の最も排紙側に位置する印字ヘッド
の先頭ノズルと印刷紙の印字可能領域の下端との距離を
表す量であって、印刷紙の下端が検出された位置におけ
る値を初期値とした量であるオーバーカウント残量か
ら、上記次回の紙送り量を減算することにより、次回の
紙送り後のオーバーカウント残量を算出し、かつ、上記
印字ヘッドの先頭ノズルと最後尾ノズルとの距離を表す
量であるヘッド高さから、次回の紙送り後のオーバーカ
ウント残量を減算することにより、次回の紙送り後の紙
送り方向における印字可能領域の下端からのヘッドはみ
出し量を算出するヘッドはみ出し量算出部と、上記ヘッ
ドはみ出し量が正の値である場合にのみ、次回の紙送り
後に印字する文字データである印字データの下端側領域
のうち、紙送り方向において上記ヘッドはみ出し量に等
しい距離に含まれる領域に下端マスク領域を設定する下
端マスク処理を行うとともに、先行頁の印刷紙の下端近
傍において下端側領域に上記下端マスク領域を設定され
て印字された印字データを、後続頁の印刷紙の印字可能
領域の上端側から印字する際に、当該印字データの印字
済み領域に上端マスク領域を設定する上端マスク処理を
行うマスク処理部とを備えていることを特徴とする。
【0017】換言すると、本発明に係るプリンタ制御装
置は、印刷紙の紙送り経路に配設されて印刷紙の下端を
検出する紙検出センサと、印字条件設定及び印字データ
に応じて次回の紙送り量を指令する紙送り指令部と、紙
送り方向の最も排紙側に位置する印字ヘッドの先頭ノズ
ルと印刷紙の印字可能領域の下端との距離を表す量であ
って、印刷紙の下端が検出された位置における値を初期
値とした量であるオーバーカウント残量から、上記次回
の紙送り量を減算することにより、次回の紙送り後のオ
ーバーカウント残量を算出し、かつ、上記印字ヘッドの
先頭ノズルと最後尾ノズルとの距離を表す量であるヘッ
ド高さから、次回の紙送り後のオーバーカウント残量を
減算することにより、次回の紙送り後の紙送り方向にお
ける印字可能領域の下端からのヘッドはみ出し量を算出
するヘッドはみ出し量算出部と、次回の紙送り後のオー
バーカウント残量がヘッド高さ未満の値である場合にの
み、次回の紙送り後に印字する文字データである印字デ
ータの下端側領域のうち、紙送り方向において上記ヘッ
ドはみ出し量に等しい距離に含まれる領域に下端マスク
領域を設定する下端マスク処理を行うとともに、先行頁
の印刷紙の下端近傍において下端側領域に上記下端マス
ク領域を設定されて印字された印字データを、後続頁の
印刷紙の印字可能領域の上端側から印字する際に、当該
印字データの印字済み領域に上端マスク領域を設定する
上端マスク処理を行うマスク処理部とを備えていること
を特徴とする。
【0018】上記構成により、本発明に係るプリンタ制
御装置は、印字ヘッドのヘッド高さに拘わらず、印刷紙
面上からの印字の欠落を確実に防止しながら、印刷紙の
下端近傍までの印字を行うことが可能となる。
【0019】上記ヘッドはみ出し量算出部、上記紙送り
指令部及び上記マスク処理部は、1個の演算処理部によ
り構成されているものとするとよい。
【0020】通常、上記マスク処理部は、上記印字ヘッ
ドを駆動制御するヘッドドライバに接続されており、上
記紙送り指令部は、紙送りを行う紙送りモータを駆動制
御する紙送りモータドライバに接続されているものとす
る。
【0021】上記ヘッドはみ出し量算出部は、紙送り動
作の際に発生するすべり量を考慮して、上記次回の紙送
り後のオーバーカウント残量を算出するものとするとよ
い。
【0022】本発明に係るプリンタ制御方法の第1の構
成によれば、紙送り方向の最も排紙側に位置する印字ヘ
ッドの先頭ノズルと印刷紙の印字可能領域の下端との距
離を表す量であるオーバーカウント残量の初期値を、印
刷紙の下端が検出されたときに設定する第1の過程と、
印字条件設定及び印字データに応じて指令される次回の
紙送り量を、上記オーバーカウント残量から減算するこ
とにより、次回の紙送り後のオーバーカウント残量を算
出し、かつ、上記印字ヘッドの先頭ノズルと最後尾ノズ
ルとの距離を表す量であるヘッド高さと上記次回の紙送
り後のオーバーカウント残量との比較を行う第2の過程
と、指令された上記次回の紙送り量だけ、紙送りを行う
第3の過程と、上記比較の結果、上記次回の紙送り後の
オーバーカウント残量が上記ヘッド高さ未満の値である
ときは、上記ヘッド高さから上記次回の紙送り後のオー
バーカウント残量を減算することにより、上記次回の紙
送り後の紙送り方向における印字可能領域の下端からの
ヘッドはみ出し量を算出し、上記次回の紙送り後に印字
する文字データである印字データの下端側領域のうち、
紙送り方向において上記ヘッドはみ出し量に等しい距離
に含まれる領域に下端マスク領域を設定する下端マスク
処理を行い、上記下端マスク領域以外の領域の上記印字
データを印字する第4の過程とを備えていることを特徴
とする。
【0023】換言すると、本発明に係るプリンタ制御方
法の第1の構成は、紙送り方向の最も排紙側に位置する
印字ヘッドの先頭ノズルと印刷紙の印字可能領域の下端
との距離を表す量であるオーバーカウント残量の初期値
を、印刷紙の下端が検出されたときに設定する第1の過
程と、印字条件設定及び印字データに応じて指令される
次回の紙送り量を、上記オーバーカウント残量から減算
することにより、次回の紙送り後のオーバーカウント残
量を算出し、かつ、上記印字ヘッドの先頭ノズルと最後
尾ノズルとの距離を表す量であるヘッド高さから上記次
回の紙送り後のオーバーカウント残量を減算することに
より、上記次回の紙送り後の紙送り方向における印字可
能領域の下端からのヘッドはみ出し量を算出し、上記ヘ
ッドはみ出し量が正の値であるか否かについての判断を
行う第2の過程と、指令された上記次回の紙送り量だ
け、紙送りを行う第3の過程と、上記判断の結果、上記
ヘッドはみ出し量が正の値であるときは、上記次回の紙
送り後に印字する文字データである印字データの下端側
領域のうち、紙送り方向において上記ヘッドはみ出し量
に等しい距離に含まれる領域に下端マスク領域を設定す
る下端マスク処理を行い、上記下端マスク領域以外の領
域の上記印字データを印字する第4の過程とを備えてい
ることを特徴とする。
【0024】本発明に係るプリンタ制御方法の第2の構
成によれば、紙送り方向の最も排紙側に位置する印字ヘ
ッドの先頭ノズルと印刷紙の印字可能領域の下端との距
離を表す量であるオーバーカウント残量の初期値を、印
刷紙の下端が検出されたときに設定する第1の過程と、
印字条件設定及び印字データに応じて指令される紙送り
量だけ、紙送りを行う第2の過程と、上記紙送り量を上
記オーバーカウント残量から減算することにより、上記
紙送り後のオーバーカウント残量を算出し、かつ、上記
印字ヘッドの先頭ノズルと最後尾ノズルとの距離を表す
量であるヘッド高さと上記紙送り後のオーバーカウント
残量との比較を行う第3の過程と、上記比較の結果、上
記紙送り後のオーバーカウント残量が上記ヘッド高さ未
満の値であるときは、上記ヘッド高さから上記紙送り後
のオーバーカウント残量を減算することにより、上記紙
送り後の紙送り方向における印字可能領域の下端からの
ヘッドはみ出し量を算出し、上記紙送り後に印字する文
字データである印字データの下端側領域のうち、紙送り
方向において上記ヘッドはみ出し量に等しい距離に含ま
れる領域に下端マスク領域を設定する下端マスク処理を
行い、上記下端マスク領域以外の領域の上記印字データ
を印字する第4の過程とを備えていることを特徴とす
る。
【0025】換言すると、本発明に係るプリンタ制御方
法の第2の構成は、紙送り方向の最も排紙側に位置する
印字ヘッドの先頭ノズルと印刷紙の印字可能領域の下端
との距離を表す量であるオーバーカウント残量の初期値
を、印刷紙の下端が検出されたときに設定する第1の過
程と、印字条件設定及び印字データに応じて指令される
紙送り量だけ、紙送りを行う第2の過程と、上記紙送り
量を上記オーバーカウント残量から減算することによ
り、上記紙送り後のオーバーカウント残量を算出し、か
つ、上記印字ヘッドの先頭ノズルと最後尾ノズルとの距
離を表す量であるヘッド高さから上記紙送り後のオーバ
ーカウント残量を減算することにより、上記紙送り後の
紙送り方向における印字可能領域の下端からのヘッドは
み出し量を算出し、上記ヘッドはみ出し量が正の値であ
るか否かについての判断を行う第3の過程と、上記判断
の結果、上記ヘッドはみ出し量が正の値であるときは、
上記紙送り後に印字する文字データである印字データの
下端側領域のうち、紙送り方向において上記ヘッドはみ
出し量に等しい距離に含まれる領域に下端マスク領域を
設定する下端マスク処理を行い、上記下端マスク領域以
外の領域の上記印字データを印字する第4の過程とを備
えていることを特徴とする。
【0026】上記各構成により、本発明に係るプリンタ
制御方法は、印字ヘッドのヘッド高さに拘わらず、印刷
紙下端近傍における印刷紙面上からの印字の欠落を確実
に防止しながら、印刷紙の下端近傍までの印字を行うこ
とが可能となる。
【0027】上記各構成において、上記(次回の)紙送
り後のオーバーカウント残量の算出は、紙送り動作の際
に発生するすべり量を考慮して行うこととするとよい。
【0028】また、本発明に係るプリンタ制御方法の上
記各構成において、上記下端マスク処理により上記下端
マスク領域以外の領域の上記印字データが印字された印
刷紙を排紙し、後続頁の印刷紙を給紙する第5の過程
と、上記下端マスク処理により上記下端マスク領域を設
定された上記印字データの上記下端マスク領域以外の領
域に上端マスク領域を設定する上端マスク処理を行い、
上記上端マスク領域以外の領域の上記印字データを上記
後続頁の印刷紙の印字可能領域の上端から印字する第6
の過程とをさらに備えているものとすると、印字ヘッド
のヘッド高さに拘わらず、印刷紙面上からの印字の欠落
を確実に防止しながら、印刷紙の下端近傍までの印字を
行うことが可能となる。
【0029】本発明に係るコンピュータプログラムの記
録媒体は、本発明に係るプリンタ制御方法をコンピュー
タシステムにおいて実行するコンピュータプログラムが
記録されたことを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】最初に、本発明に係る紙送り制御
装置及び制御方法が用いられるインクジェットプリンタ
の概略構成について説明する。
【0031】図10は、インクジェットプリンタの概略
構成を示したブロック図である。
【0032】図10に示したインクジェットプリンタ
は、紙送りを行う紙送りモータ(以下、PFモータとも
いう。)1と、紙送りモータ1を駆動制御する紙送りモ
ータドライバ2と、印刷紙50にインクを吐出するヘッ
ド9が固定され、印刷紙50に対し平行方向かつ紙送り
方向に対し垂直方向に駆動されるキャリッジ3と、キャ
リッジ3を駆動するキャリッジモータ(以下、CRモー
タともいう。)4と、キャリッジモータ4を駆動するC
Rモータドライバ5と、CRモータドライバ5に直流電
流指令値を払い出すDCユニット6と、ヘッド9の目詰
まり防止のためのインクの吸い出しを制御するポンプモ
ータ7と、ポンプモータ7を駆動するポンプモータドラ
イバ8と、ヘッド9を駆動制御するヘッドドライバ10
と、キャリッジ3に固定されたリニア式エンコーダ11
と、所定の間隔にスリットが形成されたリニア式エンコ
ーダ11用符号板12と、PFモータ1用のロータリ式
エンコーダ13と、印刷処理されている紙の終端位置を
検出する紙検出センサ15と、プリンタ全体の制御を行
うCPU16と、CPU16に対して周期的に割込み信
号を発生するタイマIC17と、ホストコンピュータ1
8との間でデータの送受信を行うインタフェース部(以
下、IFともいう。)19と、ホストコンピュータ18
からIF19を介して送られてくる印字情報に基づいて
印字解像度やヘッド9の駆動波形等を制御するASIC
20と、ASIC20及びCPU16の作業領域やプロ
グラム格納領域として用いられるPROM21,RAM
22及びEEPROM23と、印刷紙50を支持するプ
ラテン25と、PFモータ1によって駆動されて印刷紙
50を搬送する搬送ローラ27と、CRモータ4の回転
軸に取付けられたプーリ30と、プーリ30によって駆
動されるタイミングベルト31とから構成されている。
【0033】DCユニット6は、CPU16から送られ
てくる制御指令、エンコーダ11,13の出力に基づい
て紙送りモータドライバ2及びCRモータドライバ5を
駆動制御する。また、紙送りモータ1及びCRモータ4
はいずれもDCモータで構成されている。
【0034】図11は、インクジェットプリンタのキャ
リッジ3周辺の構成を示した斜視図である。
【0035】図11に示すように、キャリッジ3は、タ
イミングベルト31によりプーリ30を介してキャリッ
ジモータ4に接続され、ガイド部材32に案内されてプ
ラテン25に平行に移動するように駆動される。キャリ
ッジ3の印刷紙に対向する面には、ブラックインクを吐
出するノズル列及びカラーインクを吐出するノズル列を
有する記録ヘッド9が設けられ、各ノズルはインクカー
トリッジ34からインクの供給を受けて印刷紙にインク
滴を吐出して文字や画像を印刷する。
【0036】また、キャリッジ3の非印字領域には、非
印字時に記録ヘッド9のノズル開口を封止するためのキ
ャッピング装置35と、図10に示したポンプモータ7
を有するポンプユニット36とが設けられている。キャ
リッジ3が印字領域から非印字領域に移動すると、図示
しないレバーにキャリッジ3が当接して、キャッピング
装置35が上方に移動し、ヘッド9を封止する。
【0037】ヘッド9のノズル開口列に目詰まりが生じ
た場合や、カートリッジ34の交換等を行ってヘッド9
から強制的にインクを吐出する場合は、ヘッド9を封止
した状態でポンプユニット36を作動させ、ポンプユニ
ット36からの負圧により、ノズル開口列からインクを
吸い出す。これにより、ノズル開口列の近傍に付着して
いる塵埃や紙粉が洗浄され、さらにはヘッド9内の気泡
がインクとともにキャップ37に排出される。
【0038】図12は、給紙及び紙検出に関連する部分
を示した透視図である。図12を参照して、図10に示
した紙検出センサ15の位置について説明する。図12
において、プリンタ60の給紙挿入口61に挿入された
印刷紙50は、給紙モータ63により駆動される給紙ロ
ーラ64によってプリンタ60内に送り込まれる。プリ
ンタ60内に送り込まれた印刷紙50の先端が例えば光
学式の紙検出センサ15により検出される。紙検出セン
サ15によって先端が検出された印刷紙50は、PFモ
ータ1により駆動される紙送りローラ65及び従動ロー
ラ66によって紙送りが行われる。
【0039】続いてキャリッジガイド部材32に沿って
移動するキャリッジ3に固定された印字ヘッド(図示せ
ず)からインクが滴下されることにより印字が行われ
る。所定の位置まで紙送りが行われると、現在、印字さ
れている印刷紙50の終端が紙検出センサ15によって
検出される。印字が終了した印刷紙50は、PFモータ
1により駆動される歯車67A,67Bを介して歯車6
7Cにより駆動される排紙ローラ68及び従動ローラ6
9によって排紙口62から外部に排出される。尚、紙送
りローラ65の回転軸には、ロータリ式エンコーダ13
が連結されている。
【0040】図13は、印刷紙の印字可能領域の下端近
傍における印刷紙と印字ヘッドとの位置関係及び印字状
態を模式的に示した平面図である。
【0041】印字ヘッド9のヘッド高さは、前述のよう
に、(印字ヘッドに設けられたノズル数−1)とノズル
ピッチとを乗算して算出されるが、以下の説明において
は、理解を容易にするために、図面に示されている印字
ヘッド9の紙送り方向における長さがヘッド高さに等し
いものとする。尚、図13及び後述する図3,図4,図
6において、紙送り方向は、図面上の縦方向上向きであ
る。
【0042】前述したように、テキストデータを印字す
る場合には、ヘッド高さにより一度に印刷可能な紙送り
方向における長さを有する単位印字領域を印刷紙の左端
(又は右端)から右端(又は左端)へ順次印刷してい
き、紙送り方向における同じ位置に平行に並んだ総ての
単位印字領域の印字が完了すると、単位印字領域の長さ
だけ紙送りを行い、同様の動作手順を繰り返す。
【0043】従って、印字可能領域Pの下端QR近傍に
印字する際には、印字ヘッドのヘッド高さによっては、
印字ヘッドの一部が印刷紙下端より外部にはみ出すこと
もあり、また、従来のプリンタ制御装置及びプリンタ制
御方法によるテキスト印字においては、印字可能領域P
の下端QR近傍の印字の際に、印字可能領域Pの下端Q
Rより外部の領域についてマスク処理を行っていなかっ
た。
【0044】その結果、印字ヘッドのヘッド高さによっ
ては、印字ヘッドの一部が印刷紙50の下端より外部に
はみ出して、印刷紙面上ではなく印刷紙外部にインクを
吐出してしまうことがある。
【0045】例えば、図13に示すように、印字可能領
域Pの下端近傍が印字ヘッド9の位置に送られてきたと
きに、文字「A」の印字データが転送されてきていたと
すると、従来のプリンタ制御装置及びプリンタ制御方法
においては、印字可能領域Pの下端QRより下の部分に
マスク処理をしていなかったために、文字「A」の印字
データのインクの吐出はそのまま行われる。この例にお
いては、文字「A」の大部分は、印字可能領域Pの下端
QRより下部の印刷紙面上に印字されているが、文字
「A」の足の部分のインクは、印刷紙50の外部に吐出
されてしまっている。
【0046】図13の例に場合には、印刷紙50の下端
近傍の文字「A」は読み取ることができるが、文字の半
分程度が欠落している場合には、文字の欠落が発見でき
たとしても、その文字の判読が困難な場合が多い。さら
に、文字の半分以上が欠落している場合には、文字の欠
落が発見されず、文字の存在自体が見落とされてしまう
場合が多い。
【0047】インクの吐出が行われた印字データは、も
はやプリンタ内には保持されず、次頁の印刷紙への印字
は、まだインクの吐出が行われていない後続の印字デー
タから行われるため、前頁の印刷紙の下端より外部にイ
ンクが吐出された印字データの印字は、印刷紙面上から
欠落してしまう。このような印字の欠落は、例えば経理
事務上のミスにつながることもあり得るので、前頁の印
刷紙の下端と次頁の印刷紙の上端とに文字が分割された
としても、確実に文字が印刷紙面上に印字されることが
望ましい。
【0048】そこで、本発明に係るプリンタ制御装置及
びプリンタ制御方法は、印字範囲として印字可能領域を
選択した場合におけるテキストデータの印字の際に、先
行頁の印字可能領域下端と後続頁の印字可能領域上端と
の境界近傍の文字が総て確実に印刷紙面上に印字される
構成を採用することとしたものである。
【0049】以下、本発明に係るプリンタ制御装置及び
プリンタ制御方法の実施の形態について、図面を参照し
ながら説明する。
【0050】図1は、本発明に係るプリンタ制御装置の
構成を示すブロック図である。
【0051】本発明に係るプリンタ制御装置は、印刷紙
の紙送り経路に配設されて印刷紙の下端を検出する紙検
出センサ15と、印字条件設定及び印字データに応じて
次回の紙送り量を指令する紙送り指令部102と、紙送
り方向の最も排紙側に位置する印字ヘッドの先頭ノズル
と印刷紙の印字可能領域の下端との距離を表す量であっ
て、印刷紙の下端が検出された位置における値を初期値
とした量であるオーバーカウント残量から、次回の紙送
り量を減算することにより、次回の紙送り後のオーバー
カウント残量を算出し、かつ、印字ヘッドの先頭ノズル
と最後尾ノズルとの距離を表す量であるヘッド高さか
ら、次回の紙送り後のオーバーカウント残量を減算する
ことにより、次回の紙送り後の紙送り方向における印字
可能領域の下端からのヘッドはみ出し量を算出するヘッ
ドはみ出し量算出部101と、ヘッドはみ出し量が正の
値である場合にのみ、次回の紙送り後に印字する文字デ
ータである印字データの下端側領域のうち、紙送り方向
においてヘッドはみ出し量に等しい距離に含まれる領域
に下端マスク領域を設定する下端マスク処理を行うとと
もに、先行頁の印刷紙の下端近傍において下端側領域に
下端マスク領域を設定されて印字された印字データを、
後続頁の印刷紙の印字可能領域の上端側から印字する際
に、当該印字データの印字済み領域に上端マスク領域を
設定する上端マスク処理を行うマスク処理部103とを
備えている。
【0052】紙送り指令部102は紙送りモータドライ
バに接続されており、マスク処理部103はヘッドドラ
イバ10に接続されている。ヘッドはみ出し量算出部1
01,紙送り指令部102及びマスク処理部103は、
1個の演算処理部100により構成することができる。
演算処理部100としては、例えば図10におけるCP
U16を用いてもよいし、CPU16とは別個の専用の
CPUを設けてもよい。
【0053】また、後述するように、マスク処理部10
3は、「次回の紙送り後のオーバーカウント残量がヘッ
ド高さ未満の値である場合にのみ、次回の紙送り後に印
字する文字データである印字データの下端側領域のう
ち、紙送り方向においてヘッドはみ出し量に等しい距離
に含まれる領域に下端マスク領域を設定する下端マスク
処理を行うとともに、先行頁の印刷紙の下端近傍におい
て下端側領域に下端マスク領域を設定されて印字された
印字データを、後続頁の印刷紙の印字可能領域の上端側
から印字する際に、当該印字データの印字済み領域に上
端マスク領域を設定する上端マスク処理を行うマスク処
理部103」と換言することもできる。
【0054】図2は、本発明に係るプリンタ制御装置及
びプリンタ制御方法において用いられる各数値及び領域
を模式的に示した説明図である。
【0055】図2(a)及び(b)に示されるように、
印字可能領域Pは、設定された印字品質は必ずしも保証
されないが、その領域内に含まれている印字データが印
字可能である領域であって、印刷紙の上端及び下端より
最小限の距離だけ印刷紙中央部側に位置する上端境界線
(図6参照)及び下端境界線QRによって画定される領
域である。ヘッド高さHは、印字ヘッド9の先頭ノズル
と最後尾ノズルとの距離を表す量である。また、オーバ
ーカウント残量Xは、紙送り方向の最も排紙側に位置す
る印字ヘッド9の先頭ノズルと印刷紙50の印字可能領
域Pの下端QRとの距離を表す量であり、その初期値で
ある初期オーバーカウント残量X0は、印刷紙50の下
端が検出された位置におけるオーバーカウント残量Xの
値である。
【0056】図3は、本発明に係るプリンタ制御方法の
手順、即ち、本発明に係るプリンタ制御装置の動作を示
すフローチャートである。また、図4は、本発明に係る
プリンタ制御装置及びプリンタ制御方法の印字可能領域
下端近傍におけるマスク処理を模式的に示した説明図、
図5は、印字可能領域下端近傍におけるマスク処理の対
象となる印字データ領域を模式的に示した説明図、図6
は、本発明に係るプリンタ制御装置及びプリンタ制御方
法の印字可能領域上端近傍におけるマスク処理を模式的
に示した説明図、図7は、印字可能領域上端近傍におけ
るマスク処理の対象となる印字データ領域を模式的に示
した説明図である。
【0057】以下、図1乃至図7を参照して、本発明に
係るプリンタ制御方法の手順、即ち、本発明に係るプリ
ンタ制御装置の動作について説明する。
【0058】文字データである印字データの印刷紙50
への印字及び紙送りが交互に順次行われ、紙検出センサ
15により印刷紙の下端が検出されると、初期オーバー
カウント残量X0がオーバーカウント残量Xとしてヘッ
ドはみ出し量算出部101に設定され、オーバーライド
動作に入る。ここで、オーバーライド動作とは、紙検出
センサ15により先行頁の印刷紙の下端が検出されてか
ら、印字可能領域下端まで印字が行われるまでの動作を
意味する。
【0059】紙送り指令部102が、印字条件設定及び
印字データに応じて次回の紙送り量を指令すると、ヘッ
ドはみ出し量算出部101は、オーバーカウント残量X
から次回の紙送り量を減算することにより、次回の紙送
り後のオーバーカウント残量Xを算出し、その値Xとヘ
ッド高さYとを比較して、次回の紙送り後のオーバーカ
ウント残量Xがヘッド高さYより小さいかどうかを判断
する(ステップS1)。
【0060】尚、紙送り動作を行う際には、すべりが発
生することがあるので、次回の紙送り後のオーバーカウ
ント残量Xを算出する際には、すべり量も考慮して演算
を行うようにしてもよい。その場合、実際の紙送り量
は、すべり量の分だけ小さくなるので、次回の紙送り量
からすべり量を減算した値をオーバーカウント残量Xか
ら減算することにより、次回の紙送り後のオーバーカウ
ント残量Xを算出する。等価の演算として、オーバーカ
ウント残量Xから次回の紙送り量を減算し、さらにすべ
り量を加算することにより、次回の紙送り後のオーバー
カウント残量Xを算出してもよい。
【0061】判断の結果、次回の紙送り後のオーバーカ
ウント残量Xがヘッド高さY以上の値であるときは、印
字ヘッド9が印字可能領域Pの下端QRからはみ出して
いないということであるから、指令された次回の紙送り
量だけ紙送り動作を行い(ステップS2)、通常通り、
印字データの印字を行う(ステップS3)。
【0062】一方、判断の結果、次回の紙送り後のオー
バーカウント残量Xがヘッド高さY未満の値であるとき
は、印字ヘッド9が印字可能領域Pの下端QRからはみ
出しているということであるから、指令された次回の紙
送り量だけ紙送り動作を行い(ステップS4)、印字可
能領域Pの下端QRにおける下端マスク処理を行って
(ステップS5)、印字を行う(ステップS6)。
【0063】即ち、先ず、ヘッドはみ出し量算出部10
1が、ヘッド高さHから次回の紙送り後のオーバーカウ
ント残量Xを減算することにより、次回の紙送り後の紙
送り方向における印字可能領域Pの下端QRからのヘッ
ドはみ出し量Yを算出する。次回の紙送り後のオーバー
カウント残量Xがヘッド高さY未満の値であるときは、
ここで算出したヘッドはみ出し量Yが必ず正の値になる
ので、マスク処理部103は、図4に示すように、次回
の紙送り後に印字する印字データの下端側領域のうち、
紙送り方向においてヘッドはみ出し量Yに等しい距離に
含まれる領域に下端マスク領域M1を設定する下端マス
ク処理を行い、下端マスク領域M1以外の領域の印字デ
ータを印字する。
【0064】ところで、上述のように、次回の紙送り後
のオーバーカウント残量Xがヘッド高さY未満の値であ
るときは、ヘッドはみ出し量Yが必ず正の値になるの
で、上記ステップS1において、ヘッドはみ出し量Yま
で算出し、ヘッドはみ出し量Yが正の値であるか零以下
の値であるかによって、下端マスク処理を行って印字を
行うか、下端マスク処理を行わずに通常の印字を行うか
を判断してもよい。
【0065】また、上記ステップS2及びステップS4
における紙送り動作を、上記ステップ1における判断の
前に行ってもよい。
【0066】この下端マスク処理の際の印字データ領域
が模式的に図5に示されている。次回の紙送り後に印字
する印字データの先頭アドレスがa1であり、イメージ
バッファの高さhはヘッド高さHに対応している。下端
マスク領域M1のイメージマスクワード数m1は、ヘッ
ドはみ出し量Yに対応して決定され、イメージバッファ
の高さhからイメージマスクワード数m1を減算した値
に対応するデータ転送回数nのデータが、先頭アドレス
a1から順次転送されて印字が行われる。従って、イメ
ージマスクワード数m1に含まれる印字データの下端側
領域に対して下端マスク処理が行われたことになる。
【0067】以上のように下端マスク処理をして行った
印字は、印刷対象となっている印刷紙の印字可能領域P
の下端QR近傍の最後の印字であるから、印字終了後、
排紙を行う(ステップS7)。これにより、印刷紙の下
端近傍におけるオーバーライド動作は終了する。
【0068】排紙後、後続頁の印刷紙を給紙し(ステッ
プS8)、印字可能領域Pの上端STにおける上端マス
ク処理を行って(ステップS9)、印字を行う(ステッ
プS10)。
【0069】即ち、図6に示すように、先行頁の印刷紙
の印字可能領域Pの下端QRにおいて下端マスク処理さ
れて印字された印字データの印字済み領域に上端マスク
領域M2を設定する上端マスク処理を行い、当該印字デ
ータの未印字領域の印字を後続頁の印刷紙の印字可能領
域Pの上端STから行う。
【0070】この上端マスク処理の際の印字データ領域
が模式的に図7に示されている。上端マスク領域M2の
イメージマスクワード数m2は、印字済み領域のデータ
転送回数nに対応して決定され、印字を行う未印字領域
の印字データの先頭アドレスa2は、印字済み領域の印
字データの先頭アドレスa1と印字済み領域のデータ転
送回数nとに対応して決定される。そして、先頭アドレ
スa2及びその後続アドレスの印字データが順次転送さ
れて印字が行われる。従って、イメージマスクワード数
m2に含まれる印字データの上端側領域に対して上端マ
スク処理が行われたことになる。
【0071】以上で、本発明に係るプリンタ制御方法の
手順、即ち、本発明に係るプリンタ制御装置の動作は終
了し、その後、印字可能領域Pの下端近傍までの間は、
通常の印字制御が行われる。後続頁の印字可能領域Pの
下端QR近傍及びさらにその後続頁の印字可能領域Pの
上端ST近傍においては、上記同様に、本発明に係るプ
リンタ制御装置及びプリンタ制御方法による下端マスク
処理及び上端マスク処理が行われる。
【0072】上述のように、本発明に係るプリンタ制御
装置及びプリンタ制御方法においては、下端マスク処理
及び上端マスク処理を行うので、印字ヘッドのヘッド高
さに拘わらず、印刷紙面上からの印字の欠落を確実に防
止しながら、印刷紙の下端近傍までの印字を行うことが
できる。
【0073】図8は、本発明に係るプリンタの制御方法
を実行するコンピュータプログラムが記録された記録媒
体及びその記録媒体が使用されるコンピュータシステム
の外観構成を示した説明図、図9は、図8に示したコン
ピュータシステムの構成を示すブロック図である。
【0074】図8に示したコンピュータシステム70
は、ミニタワー型等の筐体に収納されたコンピュータ本
体71と、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)、プ
ラズマディスプレイ、液晶表示装置等の表示装置72
と、記録出力装置としてのプリンタ73と、入力装置と
してのキーボード74a及びマウス74bと、フレキシ
ブルディスクドライブ装置76と、CD−ROMドライ
ブ装置77とから構成されている。図9は、このコンピ
ュータシステム70の構成をブロック図として表示した
ものであり、コンピュータ本体71が収納された筐体内
には、RAM(Random Access Memory)等の内部メモリ
75と、ハードディスクドライブユニット78等の外部
メモリがさらに設けられている。本発明に係るプリンタ
の制御方法を実行するコンピュータプログラムが記録さ
れた記録媒体は、このコンピュータシステム70で使用
される。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディ
スク81,CD−ROM(Read Only Memory)82が用
いられるが、その他、MO(Magneto Optical)ディス
ク、DVD(Digital Versatile Disk)、その他の光学
的記録ディスク、カードメモリ、磁気テープ等を用いて
もよい。
【0075】
【発明の効果】本発明に係るプリンタ制御装置によれ
ば、印刷紙の紙送り経路に配設されて印刷紙の下端を検
出する紙検出センサと、印字条件設定及び印字データに
応じて次回の紙送り量を指令する紙送り指令部と、紙送
り方向の最も排紙側に位置する印字ヘッドの先頭ノズル
と印刷紙の印字可能領域の下端との距離を表す量であっ
て、印刷紙の下端が検出された位置における値を初期値
とした量であるオーバーカウント残量から、上記次回の
紙送り量を減算することにより、次回の紙送り後のオー
バーカウント残量を算出し、かつ、上記印字ヘッドの先
頭ノズルと最後尾ノズルとの距離を表す量であるヘッド
高さから、次回の紙送り後のオーバーカウント残量を減
算することにより、次回の紙送り後の紙送り方向におけ
る印字可能領域の下端からのヘッドはみ出し量を算出す
るヘッドはみ出し量算出部と、上記ヘッドはみ出し量が
正の値である場合にのみ、換言すると、次回の紙送り後
のオーバーカウント残量がヘッド高さ未満の値である場
合にのみ、次回の紙送り後に印字する文字データである
印字データの下端側領域のうち、紙送り方向において上
記ヘッドはみ出し量に等しい距離に含まれる領域に下端
マスク領域を設定する下端マスク処理を行うとともに、
先行頁の印刷紙の下端近傍において下端側領域に上記下
端マスク領域を設定されて印字された印字データを、後
続頁の印刷紙の印字可能領域の上端側から印字する際
に、当該印字データの印字済み領域に上端マスク領域を
設定する上端マスク処理を行うマスク処理部とを備えて
いるので、印字ヘッドのヘッド高さに拘わらず、印刷紙
面上からの印字の欠落を確実に防止しながら、印刷紙の
下端近傍までの印字を行うことが可能となる。
【0076】本発明に係るプリンタ制御方法によれば、
紙送り方向の最も排紙側に位置する印字ヘッドの先頭ノ
ズルと印刷紙の印字可能領域の下端との距離を表す量で
あるオーバーカウント残量の初期値を、印刷紙の下端が
検出されたときに設定する第1の過程と、印字条件設定
及び印字データに応じて指令される次回の紙送り量を、
上記オーバーカウント残量から減算することにより、次
回の紙送り後のオーバーカウント残量を算出し、かつ、
上記印字ヘッドの先頭ノズルと最後尾ノズルとの距離を
表す量であるヘッド高さと上記次回の紙送り後のオーバ
ーカウント残量との比較を行う第2の過程と、指令され
た上記次回の紙送り量だけ、紙送りを行う第3の過程
と、上記比較の結果、上記次回の紙送り後のオーバーカ
ウント残量が上記ヘッド高さ未満の値であるときは、上
記ヘッド高さから上記次回の紙送り後のオーバーカウン
ト残量を減算することにより、上記次回の紙送り後の紙
送り方向における印字可能領域の下端からのヘッドはみ
出し量を算出し、上記次回の紙送り後に印字する文字デ
ータである印字データの下端側領域のうち、紙送り方向
において上記ヘッドはみ出し量に等しい距離に含まれる
領域に下端マスク領域を設定する下端マスク処理を行
い、上記下端マスク領域以外の領域の上記印字データを
印字する第4の過程とを備えており、加えて、上記下端
マスク処理により上記下端マスク領域以外の領域の上記
印字データが印字された印刷紙を排紙し、後続頁の印刷
紙を給紙する第5の過程と、上記下端マスク処理により
上記下端マスク領域を設定された上記印字データの上記
下端マスク領域以外の領域に上端マスク領域を設定する
上端マスク処理を行い、上記上端マスク領域以外の領域
の上記印字データを上記後続頁の印刷紙の印字可能領域
の上端から印字する第6の過程とをさらに備えているの
で、印字ヘッドのヘッド高さに拘わらず、印刷紙面上か
らの印字の欠落を確実に防止しながら、印刷紙の下端近
傍までの印字を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリンタ制御装置の構成を示すブ
ロック図。
【図2】本発明に係るプリンタ制御装置及びプリンタ制
御方法において用いられる各数値及び領域を模式的に示
した説明図。
【図3】本発明に係るプリンタ制御方法の手順、即ち、
本発明に係るプリンタ制御装置の動作を示すフローチャ
ート。
【図4】本発明に係るプリンタ制御装置及びプリンタ制
御方法の印字可能領域下端近傍におけるマスク処理を模
式的に示した説明図。
【図5】印字可能領域下端近傍におけるマスク処理の対
象となる印字データ領域を模式的に示した説明図。
【図6】本発明に係るプリンタ制御装置及びプリンタ制
御方法の印字可能領域上端近傍におけるマスク処理を模
式的に示した説明図。
【図7】印字可能領域上端近傍におけるマスク処理の対
象となる印字データ領域を模式的に示した説明図。
【図8】本発明に係るプリンタの制御方法を実行するコ
ンピュータプログラムが記録された記録媒体及びその記
録媒体が使用されるコンピュータシステムの外観構成を
示した説明図。
【図9】図8に示したコンピュータシステムの構成を示
すブロック図。
【図10】インクジェットプリンタの概略構成を示した
ブロック図。
【図11】インクジェットプリンタのキャリッジ3周辺
の構成を示した斜視図。
【図12】給紙及び紙検出に関連する部分を示した透視
図。
【図13】印刷紙の印字可能領域の下端近傍における印
刷紙と印字ヘッドとの位置関係及び印字状態を示した平
面図。
【符号の説明】
1 紙送りモータ(PFモータ) 2 紙送りドライバ 3 キャリッジ 4 キャリッジモータ(CRモータ) 5 キャリッジモータドライバ(CRモータドライバ) 6 DCユニット 7 ポンプモータ 8 ポンプモータドライバ 9 記録ヘッド(印字ヘッド又は印刷ヘッド) 10 ヘッドドライバ 11 リニア式エンコーダ 12 符号板 13 エンコーダ(ロータリ式エンコーダ) 15 紙検出センサ 16 CPU 17 タイマIC 18 ホストコンピュータ 19 インタフェース部 20 ASIC 21 PROM 22 RAM 23 EEPROM 25 プラテン 30 プーリ 31 タイミングベルト 32 キャリッジモータのガイド部材 34 インクカートリッジ 35 キャッピング装置 36 ポンプユニット 37 キャップ 50 印刷紙(記録紙) 65 紙送りローラ 66 従動ローラ 68 排紙ローラ 69 従動ローラ 100 演算処理部 101 ヘッドはみ出し量算出部 102 紙送り指令部 103 マスク処理部 P 印字可能領域 ST 印字可能領域上端 QR 印字可能領域下端 H ヘッド高さ X オーバーカウント残量 X0 初期オーバーカウント残量 Y ヘッドはみ出し量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) 3F049 Fターム(参考) 2C056 EA04 EB13 EB29 EB36 EB58 EC69 FA10 2C058 AB15 AB17 AC07 AC11 AD01 AE02 AE09 AF19 AF31 GA03 GB13 GB17 GB20 GB31 GB32 GB47 GC11 GD02 GE03 GE22 2C062 AA52 2C087 AC07 BA05 BA06 BD05 2C187 AC08 3F049 AA10 EA22 LA07 LB03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印刷紙の紙送り経路に配設されて印刷紙の
    下端を検出する紙検出センサと、 印字条件設定及び印字データに応じて次回の紙送り量を
    指令する紙送り指令部と、 紙送り方向の最も排紙側に位置する印字ヘッドの先頭ノ
    ズルと印刷紙の印字可能領域の下端との距離を表す量で
    あって、印刷紙の下端が検出された位置における値を初
    期値とした量であるオーバーカウント残量から、前記次
    回の紙送り量を減算することにより、次回の紙送り後の
    オーバーカウント残量を算出し、かつ、前記印字ヘッド
    の先頭ノズルと最後尾ノズルとの距離を表す量であるヘ
    ッド高さから、次回の紙送り後のオーバーカウント残量
    を減算することにより、次回の紙送り後の紙送り方向に
    おける印字可能領域の下端からのヘッドはみ出し量を算
    出するヘッドはみ出し量算出部と、 前記ヘッドはみ出し量が正の値である場合にのみ、次回
    の紙送り後に印字する文字データである印字データの下
    端側領域のうち、紙送り方向において前記ヘッドはみ出
    し量に等しい距離に含まれる領域に下端マスク領域を設
    定する下端マスク処理を行うとともに、先行頁の印刷紙
    の下端近傍において下端側領域に前記下端マスク領域を
    設定されて印字された印字データを、後続頁の印刷紙の
    印字可能領域の上端側から印字する際に、当該印字デー
    タの印字済み領域に上端マスク領域を設定する上端マス
    ク処理を行うマスク処理部と、を備えていることを特徴
    とするプリンタ制御装置。
  2. 【請求項2】印刷紙の紙送り経路に配設されて印刷紙の
    下端を検出する紙検出センサと、 印字条件設定及び印字データに応じて次回の紙送り量を
    指令する紙送り指令部と、 紙送り方向の最も排紙側に位置する印字ヘッドの先頭ノ
    ズルと印刷紙の印字可能領域の下端との距離を表す量で
    あって、印刷紙の下端が検出された位置における値を初
    期値とした量であるオーバーカウント残量から、前記次
    回の紙送り量を減算することにより、次回の紙送り後の
    オーバーカウント残量を算出し、かつ、前記印字ヘッド
    の先頭ノズルと最後尾ノズルとの距離を表す量であるヘ
    ッド高さから、次回の紙送り後のオーバーカウント残量
    を減算することにより、次回の紙送り後の紙送り方向に
    おける印字可能領域の下端からのヘッドはみ出し量を算
    出するヘッドはみ出し量算出部と、 次回の紙送り後のオーバーカウント残量がヘッド高さ未
    満の値である場合にのみ、次回の紙送り後に印字する文
    字データである印字データの下端側領域のうち、紙送り
    方向において前記ヘッドはみ出し量に等しい距離に含ま
    れる領域に下端マスク領域を設定する下端マスク処理を
    行うとともに、先行頁の印刷紙の下端近傍において下端
    側領域に前記下端マスク領域を設定されて印字された印
    字データを、後続頁の印刷紙の印字可能領域の上端側か
    ら印字する際に、当該印字データの印字済み領域に上端
    マスク領域を設定する上端マスク処理を行うマスク処理
    部と、を備えていることを特徴とするプリンタ制御装
    置。
  3. 【請求項3】前記ヘッドはみ出し量算出部、前記紙送り
    指令部及び前記マスク処理部は、1個の演算処理部によ
    り構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記
    載のプリンタ制御装置。
  4. 【請求項4】前記マスク処理部は、前記印字ヘッドを駆
    動制御するヘッドドライバに接続されており、前記紙送
    り指令部は、紙送りを行う紙送りモータを駆動制御する
    紙送りモータドライバに接続されていることを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載のプリンタ制御装
    置。
  5. 【請求項5】前記ヘッドはみ出し量算出部は、紙送り動
    作の際に発生するすべり量を考慮して、前記次回の紙送
    り後のオーバーカウント残量を算出するものであること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のプリン
    タ制御装置。
  6. 【請求項6】紙送り方向の最も排紙側に位置する印字ヘ
    ッドの先頭ノズルと印刷紙の印字可能領域の下端との距
    離を表す量であるオーバーカウント残量の初期値を、印
    刷紙の下端が検出されたときに設定する第1の過程と、 印字条件設定及び印字データに応じて指令される次回の
    紙送り量を、前記オーバーカウント残量から減算するこ
    とにより、次回の紙送り後のオーバーカウント残量を算
    出し、かつ、前記印字ヘッドの先頭ノズルと最後尾ノズ
    ルとの距離を表す量であるヘッド高さと前記次回の紙送
    り後のオーバーカウント残量との比較を行う第2の過程
    と、 指令された前記次回の紙送り量だけ、紙送りを行う第3
    の過程と、 前記比較の結果、前記次回の紙送り後のオーバーカウン
    ト残量が前記ヘッド高さ未満の値であるときは、前記ヘ
    ッド高さから前記次回の紙送り後のオーバーカウント残
    量を減算することにより、前記次回の紙送り後の紙送り
    方向における印字可能領域の下端からのヘッドはみ出し
    量を算出し、前記次回の紙送り後に印字する文字データ
    である印字データの下端側領域のうち、紙送り方向にお
    いて前記ヘッドはみ出し量に等しい距離に含まれる領域
    に下端マスク領域を設定する下端マスク処理を行い、前
    記下端マスク領域以外の領域の前記印字データを印字す
    る第4の過程と、を備えていることを特徴とするプリン
    タ制御方法。
  7. 【請求項7】紙送り方向の最も排紙側に位置する印字ヘ
    ッドの先頭ノズルと印刷紙の印字可能領域の下端との距
    離を表す量であるオーバーカウント残量の初期値を、印
    刷紙の下端が検出されたときに設定する第1の過程と、 印字条件設定及び印字データに応じて指令される次回の
    紙送り量を、前記オーバーカウント残量から減算するこ
    とにより、次回の紙送り後のオーバーカウント残量を算
    出し、かつ、前記印字ヘッドの先頭ノズルと最後尾ノズ
    ルとの距離を表す量であるヘッド高さから前記次回の紙
    送り後のオーバーカウント残量を減算することにより、
    前記次回の紙送り後の紙送り方向における印字可能領域
    の下端からのヘッドはみ出し量を算出し、前記ヘッドは
    み出し量が正の値であるか否かについての判断を行う第
    2の過程と、 指令された前記次回の紙送り量だけ、紙送りを行う第3
    の過程と、 前記判断の結果、前記ヘッドはみ出し量が正の値である
    ときは、前記次回の紙送り後に印字する文字データであ
    る印字データの下端側領域のうち、紙送り方向において
    前記ヘッドはみ出し量に等しい距離に含まれる領域に下
    端マスク領域を設定する下端マスク処理を行い、前記下
    端マスク領域以外の領域の前記印字データを印字する第
    4の過程と、を備えていることを特徴とするプリンタ制
    御方法。
  8. 【請求項8】前記次回の紙送り後のオーバーカウント残
    量の算出は、紙送り動作の際に発生するすべり量を考慮
    して行うことを特徴とする請求項6又は7に記載のプリ
    ンタ制御方法。
  9. 【請求項9】紙送り方向の最も排紙側に位置する印字ヘ
    ッドの先頭ノズルと印刷紙の印字可能領域の下端との距
    離を表す量であるオーバーカウント残量の初期値を、印
    刷紙の下端が検出されたときに設定する第1の過程と、 印字条件設定及び印字データに応じて指令される紙送り
    量だけ、紙送りを行う第2の過程と、 前記紙送り量を前記オーバーカウント残量から減算する
    ことにより、前記紙送り後のオーバーカウント残量を算
    出し、かつ、前記印字ヘッドの先頭ノズルと最後尾ノズ
    ルとの距離を表す量であるヘッド高さと前記紙送り後の
    オーバーカウント残量との比較を行う第3の過程と、 前記比較の結果、前記紙送り後のオーバーカウント残量
    が前記ヘッド高さ未満の値であるときは、前記ヘッド高
    さから前記紙送り後のオーバーカウント残量を減算する
    ことにより、前記紙送り後の紙送り方向における印字可
    能領域の下端からのヘッドはみ出し量を算出し、前記紙
    送り後に印字する文字データである印字データの下端側
    領域のうち、紙送り方向において前記ヘッドはみ出し量
    に等しい距離に含まれる領域に下端マスク領域を設定す
    る下端マスク処理を行い、前記下端マスク領域以外の領
    域の前記印字データを印字する第4の過程と、を備えて
    いることを特徴とするプリンタ制御方法。
  10. 【請求項10】紙送り方向の最も排紙側に位置する印字
    ヘッドの先頭ノズルと印刷紙の印字可能領域の下端との
    距離を表す量であるオーバーカウント残量の初期値を、
    印刷紙の下端が検出されたときに設定する第1の過程
    と、 印字条件設定及び印字データに応じて指令される紙送り
    量だけ、紙送りを行う第2の過程と、 前記紙送り量を前記オーバーカウント残量から減算する
    ことにより、前記紙送り後のオーバーカウント残量を算
    出し、かつ、前記印字ヘッドの先頭ノズルと最後尾ノズ
    ルとの距離を表す量であるヘッド高さから前記紙送り後
    のオーバーカウント残量を減算することにより、前記紙
    送り後の紙送り方向における印字可能領域の下端からの
    ヘッドはみ出し量を算出し、前記ヘッドはみ出し量が正
    の値であるか否かについての判断を行う第3の過程と、 前記判断の結果、前記ヘッドはみ出し量が正の値である
    ときは、前記紙送り後に印字する文字データである印字
    データの下端側領域のうち、紙送り方向において前記ヘ
    ッドはみ出し量に等しい距離に含まれる領域に下端マス
    ク領域を設定する下端マスク処理を行い、前記下端マス
    ク領域以外の領域の前記印字データを印字する第4の過
    程と、を備えていることを特徴とするプリンタ制御方
    法。
  11. 【請求項11】前記紙送り後のオーバーカウント残量の
    算出は、紙送り動作の際に発生するすべり量を考慮して
    行うことを特徴とする請求項9又は10に記載のプリン
    タ制御方法。
  12. 【請求項12】前記下端マスク処理により前記下端マス
    ク領域以外の領域の前記印字データが印字された印刷紙
    を排紙し、後続頁の印刷紙を給紙する第5の過程と、 前記下端マスク処理により前記下端マスク領域を設定さ
    れた前記印字データの前記下端マスク領域以外の領域に
    上端マスク領域を設定する上端マスク処理を行い、前記
    上端マスク領域以外の領域の前記印字データを前記後続
    頁の印刷紙の印字可能領域の上端から印字する第6の過
    程と、をさらに備えていることを特徴とする請求項5乃
    至8のいずれかに記載のプリンタ制御方法。
  13. 【請求項13】請求項6乃至12のいずれかに記載のプ
    リンタ制御方法をコンピュータシステムにおいて実行す
    るコンピュータプログラムが記録されたことを特徴とす
    るコンピュータプログラムの記録媒体。
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