JP3258155B2 - インクジェットプリンタの目詰まり防止方法 - Google Patents

インクジェットプリンタの目詰まり防止方法

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JP3258155B2 JP28878293A JP28878293A JP3258155B2 JP 3258155 B2 JP3258155 B2 JP 3258155B2 JP 28878293 A JP28878293 A JP 28878293A JP 28878293 A JP28878293 A JP 28878293A JP 3258155 B2 JP3258155 B2 JP 3258155B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
タの目詰まり防止方法に関し、さらに詳しくはオンデマ
ンドタイプのインクジェットプリンタ用記録ヘッドを備
えたインクジェットプリンタの目詰まり防止方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】文字を構成するドットに応じて、吐出さ
せるかさせないかを制御し、文字や記号を描くいわゆる
オンデマンドタイプのインクジェットプリンタ用の記録
ヘッドは、印字動作を行っていない場合は、ノズルの乾
燥による目詰まりを防止するためにキャッピングされて
いる。キャッピングする位置は印字を行う位置から外れ
た位置にあり、記録ヘッドの回復装置についたキャップ
にてキャッピングを行っている。
【0003】また、個々のノズルについて注目すると、
印字データによりその使用頻度が異なり、中には1回も
吐出動作がなされないノズルも出現する。これら使用頻
度が異なるノズルも、つぎの印字のときには一様に吐出
させなければならない。
【0004】よって、従来よりインクジェットプリンタ
用記録ヘッドのノズルの目詰まり防止について、とくに
複数のノズルを持つオンデマンドタイプのインクジェッ
トプリンタ用記録ヘッドについては、インクジェットプ
リンタの課題として、種々の考案・発明がなされてき
た。
【0005】たとえば特公昭61−53230号公報に
は、所定時間毎に時限信号を発するタイマー装置を設
け、時限信号がくる度にインク切れ防止のために噴射を
行うものや、特公昭61−56109号公報のように1
つでも所定時間噴射しないノズルがあると全ノズルから
インク液滴を吐出させるものや、特公平3−59832
号公報に示すように所定時間非駆動状態にあり、つぎの
印字指令信号がくると、吐出口に対して回復手段を行う
ものなどがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
発明はタイマー装置を設けてそのタイマー装置が所定の
時間を過ぎた後の処理方法の考案であり、そのときはノ
ズルがかなり詰まりかけているために充分な回数の空吐
出や、吸引動作を行わせねばならず、インクの消費効率
を下げ、かつ回復処理に多くの時間を費やしていた。
【0007】これらの課題に鑑み、本発明はインクの消
費効率を上げ、かつ回復処理に最適かつ最短の時間で済
ませるようにし、プリンタとしての使用効率の高い目詰
まり防止方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の目詰まり防止方法は、下記記載の方法を採
用する。
【0009】本発明の目詰まり防止方法は、印字が終わ
ると記録ヘッドを回復装置まで移動させて直ちに第1回
目の回復処理を行い、出力されるべきデータがきて印字
を始める直前に再び回復装置で第2回目の回復処理を行
わせるものである。
【0010】また本発明の目詰まり防止方法は、第1回
目の回復処理において空吐出のみを行い、回復装置の内
部を湿らせ、長時間の非駆動時間にもノズルの目詰まり
が起こらないようにしたものである。
【0011】また本発明は第2回目の回復処理におい
て、第1回目の回復処理後の時間を計時し、第1の所定
時間経過以内であれば何もせず、第2の所定時間経過以
内であれば空吐出のみを、第2の所定時間経過後であれ
ば吸引と空吐出の回復処理を行わせ、最適かつ最短の処
理時間で回復処理を済ませるようにしたものである。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
おけるインクジェットプリンタの目詰まり防止方法につ
き、詳細に説明する。
【0013】図1を用いて本発明の第1の実施例を説明
する。図1に示すように、ホストコンピュータ1から転
送されてきたデータは、プリンタ制御装置10内のイン
ターフェース11を介してCPU12で読みとられ、記
録ヘッド100に合わせたドット形式に展開されて、R
AM14に収納される。
【0014】印字指令がくると、プリンタ制御装置10
はキャリッジモーター用ドライバー18を介してキャリ
ッジモーター104を駆動し、記録ヘッド100を搭載
したキャリッジ101を、ベルト102を介して主走査
方向に移動させる。
【0015】キャリッジ101は、あらかじめホームセ
ンサー105により位置決めされており、その後の動い
た位置については、キャリッジモーター104に取り付
けられたエンコーダー103により分かるようになって
いる。
【0016】プリンタ制御装置10は、キャリッジ10
1が印字すべき位置にきたとき、印字データをRAM1
4から取り出し、ヘッドドライバー17を介して記録ヘ
ッド100に送り、記録媒体106にインクを吐出し、
印字を行わせる。
【0017】記録媒体106は、あらかじめペーパーフ
ィードモーター107により送られてきているが、ペー
パーフィードモーター107もペーパーフィードモータ
ードライバー19を介してプリンタ制御装置10が制御
している。
【0018】また記録媒体106は、記録媒体検出セン
サー108により、常にその有無を検出している。
【0019】印字すべきデータが無くなるか、記録媒体
106がなくなり、つぎに補給するまでなど印字動作が
途切れたとき、キャリッジ101はホームセンサー10
5の検出する位置まで戻る。
【0020】このホーム位置には回復装置110が具備
されており、キャリッジ101が検出されると、プリン
タ制御装置10は回復装置用モーター113を、回復装
置モータードライバー16を介して駆動し、まず記録ヘ
ッド100に対してキャップ111によりキャッピング
する。
【0021】この実施例ではホーム位置を回復装置11
0の位置と同じにしたが、異なっている場合は、もちろ
ん回復装置110の位置まで戻るものである。
【0022】ここで第1回目の回復処理として、すべて
のノズルから空吐出を行うのであるが、完全密封された
キャップ111に対して吐出を行うと、吐出されたイン
クの分だけキャップ111内の圧力が高まり、空気がノ
ズル内に入り、不吐出の原因にもなる。
【0023】そこで、吸引ポンプ112とインク廃棄チ
ュウブ115を介して、大気解放にしておく必要があ
る。このときの吐出回数は、キャップ111内を湿らす
程度でよいので少ない回数で良い。
【0024】そしてホストコンピュータ1からデータが
転送され印字動作に入るときとか、記録媒体106が補
給されたことが検出されると、第2回目の回復動作を行
い、印字動作に移る。
【0025】印字動作のために回復装置110のキャッ
プ111を記録ヘッド100から離したとき、回復装置
110は吸引ポンプ112でキャップ111内のインク
を吸い取り、インク廃棄チュウブ115を通してインク
廃棄溜114にインクを廃棄する。
【0026】図2はこれらの動作全体をフローチャート
で示したものである。この図2と図1とを用いてインク
ジェットプリンタの目詰まり防止方法を説明する。
【0027】印字動作をおこなって(処理201)、印
字データがまだあるかを判断し(判断202)、印字デ
ータがある場合、記録媒体106が交換かどうかを判断
する(判断203)。
【0028】記録媒体106を交換しない状態であれ
ば、印字動作(処理201)を続けて行う。
【0029】記録媒体106が交換であれば、記録ヘッ
ド100をまず回復装置110まで戻す(処理20
4)。そして直ちに第1回目の回復処理を行う(処理2
05)。
【0030】回復処理後、記録媒体106が交換された
かどうかを判断し(判断206)、交換されたら第2回
目の回復処理を行う(処理207)。
【0031】そして第2回目の回復処理後、印字動作を
続ける(処理208)。
【0032】印字データがなくなった場合、記録ヘッド
100を回復装置110まで戻して(処理209)、そ
して直ちに第1回目の回復処理を行う(処理210)。
そこで印字データがくるまで待つ(判断211)。
【0033】印字データがくると、印字動作を始める前
に、第2回目の回復処理を行う(処理212)。
【0034】第2回目の回復処理後、印字動作を行う
(処理213)。
【0035】
【実施例2】つぎに本発明の第2の実施例におけるイン
クジェットプリンタの目詰まり防止方法について説明す
る。
【0036】第2回目の回復動作については、下記のよ
うに行えば、さらに効果を上げることができる。
【0037】すなわちまず、第1回目の回復処理におけ
る吐出後、プリンタ制御装置10はタイマー15をスタ
ートさせる。
【0038】そしてホストコンピュータ1からデータが
転送され印字動作に入るときとか、記録媒体106が補
給されたことが検出されると、タイマー15の計時を読
み込み、その計時内容により回復処理手段を変えて、最
適かつ最短時間の回復処理を行わせる。
【0039】タイマー15の計時時間が、第1の所定時
間内であれば、直ちに印字動作に移り、第1と第2の所
定時間内であれば空吐出のみの回復処理を行ってから印
字動作に移り、第2の所定時間を過ぎていれば吸引動作
と空吐出動作を行った後、印字動作に移る。
【0040】図3は第2の実施例における回復処理につ
いての動作を、フローチャートで詳細に示したものであ
る。第2の実施例における目詰まり防止方法を図3と図
1とを用いて説明する。
【0041】まず、第1回目の回復処理をした後(処理
301)、タイマー15をスタートさせる(処理30
2)。
【0042】そしてデータがくるまで待ち(判断30
3)、印字動作を行う前にタイマー装置15の時間を読
み込む。
【0043】そのタイマー15の時間が第1の所定時間
以内であれば(判断304)、第2の回復処理としては
何の回復処理もしないで、印字動作に移る(処理30
7)。
【0044】そのタイマー15の時間が第1の所定時間
と第2の所定時間との範囲にあれば(判断305)、第
2回目の回復処理として空吐出のみを行い(処理30
8)、印字動作に移る(処理307)。
【0045】もし第2の所定時間以後であれば、第2の
回復処理として吸引動作と空吐出動作を行い(処理30
6)、印字動作に移る(処理307)。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、インク
の消費効率においては第1回目の回復処理においては回
復処理装置内を湿らす程度の空吐出で済み、また第2回
目の回復処理においても本格的な回復処理以外は最少の
空吐出で済むことから、第1回目、2回目を合わせても
従来の技術より少ない空吐出回数で済む。したがって、
本発明においては、インクの消費効率を格段に上げるこ
とができる。
【0047】また処理時間においては、第1回目の回復
処理後の時間を計時し、これにより細かく回復処理の内
容を決めることで、最適かつ最短時間で回復処理を行な
うことができる。したがって、本発明においては、プリ
ンタとしての使用効率の高い目詰まり防止方法を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるインクジェットプリン
タの目詰まり防止方法を適用するインクジェットプリン
タの構成を示す図面である。
【図2】本発明の実施例におけるインクジェットプリン
タの目詰まり防止方法を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施例におけるインクジェットプリン
タの目詰まり防止方法の第2回目の回復処理方法を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
10 プリンタ制御装置 15 タイマー 100 記録ヘッド 101 キャリッジ 104 キャリッジモーター 106 記録媒体 110 回復装置 111 キャップ 112 吸引ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/18 B41J 2/185 B41J 2/175

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の有無を検出する記録媒体検出
    センサーを有するインクジェットプリンタの目詰まり防
    止方法であって、 前記記録媒体検出センサーにより前記記録媒体の補給が
    必要と検出された場合、記録ヘッドを所定位置まで搬送
    し第1回目の回復動作を行なわせ、前記記録媒体が補給
    されたら第2回目の回復動作を行なわせることを特徴と
    するインクジェットプリンタの目詰まり防止方法。
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