JP2002153904A - 圧延用組立式ロール - Google Patents
圧延用組立式ロールInfo
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- JP2002153904A JP2002153904A JP2000351139A JP2000351139A JP2002153904A JP 2002153904 A JP2002153904 A JP 2002153904A JP 2000351139 A JP2000351139 A JP 2000351139A JP 2000351139 A JP2000351139 A JP 2000351139A JP 2002153904 A JP2002153904 A JP 2002153904A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B27/00—Rolls, roll alloys or roll fabrication; Lubricating, cooling or heating rolls while in use
- B21B27/02—Shape or construction of rolls
- B21B27/03—Sleeved rolls
- B21B27/035—Rolls for bars, rods, rounds, tubes, wire or the like
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- Geometry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ロールリングの組立および解体作業を容易に
できる圧延用組立式ロールを提供する。 【解決手段】 強靭な材料からなるロール軸の外周に、
硬質材料からなる中空円筒状のロールリングを同軸的か
つロール軸と一体回転可能に、弾性部材を介して側圧に
より固定してなる圧延用組立式ロールにおいて、ロール
軸の胴端部に、液圧室用の溝を形成した固定用リングを
ねじ結合し、固定用リングの液圧室用の溝内にロール軸
方向に移動可能な可動リングを嵌合し、可動リングの外
周に締付け固定用ナットを設けたことを特徴とする。
できる圧延用組立式ロールを提供する。 【解決手段】 強靭な材料からなるロール軸の外周に、
硬質材料からなる中空円筒状のロールリングを同軸的か
つロール軸と一体回転可能に、弾性部材を介して側圧に
より固定してなる圧延用組立式ロールにおいて、ロール
軸の胴端部に、液圧室用の溝を形成した固定用リングを
ねじ結合し、固定用リングの液圧室用の溝内にロール軸
方向に移動可能な可動リングを嵌合し、可動リングの外
周に締付け固定用ナットを設けたことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強靭な材料からな
るロール軸の外周に、超硬合金やセラミックス等の硬質
材料からなるロールリングを固定する圧延用組立式ロー
ルに関し、詳しくは弾性部材を介して側圧または側圧と
キー等の併用により固定する圧延用組立式ロールに関す
る。本発明の圧延用組立式ロールは、棒線や条鋼等の圧
延または矯正に用いるのに好適なものである。
るロール軸の外周に、超硬合金やセラミックス等の硬質
材料からなるロールリングを固定する圧延用組立式ロー
ルに関し、詳しくは弾性部材を介して側圧または側圧と
キー等の併用により固定する圧延用組立式ロールに関す
る。本発明の圧延用組立式ロールは、棒線や条鋼等の圧
延または矯正に用いるのに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来の圧延用組立式ロールに係わる技術
として、例えば特公昭60−20084号公報、特開平
10−146605号公報、実公昭63−3690号公
報に開示されたものがある。図3は、特公昭60−20
084号公報に記載された従来の圧延用組立式ロール3
1を示す。図3において、ロール軸32は鋼系など強靭
な材料からなり、中空円筒状のロールリング33は超硬
合金など耐摩耗性に優れた硬質材料からなる。ロール軸
32の一方の胴端部には、フランジ42をねじ結合す
る。ロール軸32の外周に、ロールリング33、弾性部
材34、スぺーサリング35を嵌入する。ロール軸32
の他方の胴端部には、締付けナット36をねじ結合す
る。締付けナット36の片側面に円環状の溝を形成し、
この溝内にロール軸方向に摺動可能な可動リング37を
嵌める。締付けナット36の溝の奥側と可動リング37
との間の空間に、油等の加圧流体が注入される液圧室4
0を形成する。Oリング39により液圧を密封する。
として、例えば特公昭60−20084号公報、特開平
10−146605号公報、実公昭63−3690号公
報に開示されたものがある。図3は、特公昭60−20
084号公報に記載された従来の圧延用組立式ロール3
1を示す。図3において、ロール軸32は鋼系など強靭
な材料からなり、中空円筒状のロールリング33は超硬
合金など耐摩耗性に優れた硬質材料からなる。ロール軸
32の一方の胴端部には、フランジ42をねじ結合す
る。ロール軸32の外周に、ロールリング33、弾性部
材34、スぺーサリング35を嵌入する。ロール軸32
の他方の胴端部には、締付けナット36をねじ結合す
る。締付けナット36の片側面に円環状の溝を形成し、
この溝内にロール軸方向に摺動可能な可動リング37を
嵌める。締付けナット36の溝の奥側と可動リング37
との間の空間に、油等の加圧流体が注入される液圧室4
0を形成する。Oリング39により液圧を密封する。
【0003】前記の圧延用組立式ロール31において、
加圧流体を通路41から液圧室40に導入すると、可動
リング37がロール軸方向に押引されて移動するととも
に、弾性部材34が弾性変形する。弾性変形の変位量が
所定の量に達した状態で、2つ割りのリングからなる固
定リング38を嵌め合わして、ロールリング33をロー
ル軸32に固定する。
加圧流体を通路41から液圧室40に導入すると、可動
リング37がロール軸方向に押引されて移動するととも
に、弾性部材34が弾性変形する。弾性変形の変位量が
所定の量に達した状態で、2つ割りのリングからなる固
定リング38を嵌め合わして、ロールリング33をロー
ル軸32に固定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の圧延用組立
式ロール31では、液圧室40に加圧流体が導入され、
弾性部材34が弾性変形して縮むと、締付けナット36
とそれと対向するすぐ隣のスぺーサリング35との間の
隙間が拡がる。そして、弾性部材34の変位量が所定の
量になった状態で、固定リング38をこの隙間に嵌め合
わすことによって、弾性部材34が復元しようとする力
(側圧)を阻止する。
式ロール31では、液圧室40に加圧流体が導入され、
弾性部材34が弾性変形して縮むと、締付けナット36
とそれと対向するすぐ隣のスぺーサリング35との間の
隙間が拡がる。そして、弾性部材34の変位量が所定の
量になった状態で、固定リング38をこの隙間に嵌め合
わすことによって、弾性部材34が復元しようとする力
(側圧)を阻止する。
【0005】締付けナット36とスぺーサリング35と
の隙間は、ロールリング33、弾性部材34、スぺーサ
リング35等の幅寸法に対する加工時の寸法公差の累積
によって左右される。また、ロール軸32にねじ結合さ
れた締付けナット36とフランジ42は、側圧が負荷さ
れた際にねじ部の軸方向戻りが起きる。これらの要因の
ために、締付けナット36とスぺーサリング35との隙
間の寸法を予め正確に把握することははなはだ困難とな
る。したがって、この隙間に嵌合される固定リング38
の幅寸法は、予めの個別加工が難しく、組立の際に現物
合わせ加工をするか、あるいは大型で重い締付けナット
36を回転させて調整することが必要となる。
の隙間は、ロールリング33、弾性部材34、スぺーサ
リング35等の幅寸法に対する加工時の寸法公差の累積
によって左右される。また、ロール軸32にねじ結合さ
れた締付けナット36とフランジ42は、側圧が負荷さ
れた際にねじ部の軸方向戻りが起きる。これらの要因の
ために、締付けナット36とスぺーサリング35との隙
間の寸法を予め正確に把握することははなはだ困難とな
る。したがって、この隙間に嵌合される固定リング38
の幅寸法は、予めの個別加工が難しく、組立の際に現物
合わせ加工をするか、あるいは大型で重い締付けナット
36を回転させて調整することが必要となる。
【0006】また、液圧室40に加圧流体を作用させ
て、ロールリング33の組立が終了すると、加圧流体に
よる加圧を解除する。その状態では、可動リング37は
フリーで拘束されないので、圧延中に可動リング37が
軸方向および円周方向に移動するため、Oリング39の
密封性能を低下させる要因となりやすい。さらに、弾性
部材34の弾性復元力(側圧)は、固定リング38の側
面で受け、可動リング37では全く受け得ないことか
ら、締付けナット36のみに負荷されるために、剛性の
点で芳しくない問題がある。
て、ロールリング33の組立が終了すると、加圧流体に
よる加圧を解除する。その状態では、可動リング37は
フリーで拘束されないので、圧延中に可動リング37が
軸方向および円周方向に移動するため、Oリング39の
密封性能を低下させる要因となりやすい。さらに、弾性
部材34の弾性復元力(側圧)は、固定リング38の側
面で受け、可動リング37では全く受け得ないことか
ら、締付けナット36のみに負荷されるために、剛性の
点で芳しくない問題がある。
【0007】本発明の目的は、これらの問題点を解決
し、ロールリングの組立および解体作業を容易にできる
圧延用組立式ロールを提供することである。
し、ロールリングの組立および解体作業を容易にできる
圧延用組立式ロールを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の圧延用組立式ロ
ールは、強靭な材料からなるロール軸の外周に、硬質材
料からなる中空円筒状のロールリングを同軸的かつロー
ル軸と一体回転可能に、弾性部材を介して側圧により固
定してなる圧延用組立式ロールにおいて、ロール軸の胴
端部に、液圧室用の溝を形成した固定用リングをねじ結
合し、固定用リングの液圧室用の溝内にロール軸方向に
移動可能な可動リングを嵌合し、可動リングの外周に締
付け固定用ナットを設けたことを特徴とする。
ールは、強靭な材料からなるロール軸の外周に、硬質材
料からなる中空円筒状のロールリングを同軸的かつロー
ル軸と一体回転可能に、弾性部材を介して側圧により固
定してなる圧延用組立式ロールにおいて、ロール軸の胴
端部に、液圧室用の溝を形成した固定用リングをねじ結
合し、固定用リングの液圧室用の溝内にロール軸方向に
移動可能な可動リングを嵌合し、可動リングの外周に締
付け固定用ナットを設けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の圧延用組立式ロールにおいて、ロール
軸の胴部外周にはロールリング、弾性部材およびスペー
サリングが嵌入される。固定用リングの側面に円環状の
液圧室用の溝を形成し、この溝内にロール軸方向に摺動
可能な可動リングが嵌入され、固定用リングと可動リン
グとの間の空間に、例えば油等の加圧流体を導入するた
めの液圧室が形成される。この液圧室内に、油圧を作用
させると、可動リングがスぺーサリングを介して弾性部
材を押圧する。そして、弾性部材の弾性変形によるロー
ル軸方向の変位量が所定の量に達した状態で、可動リン
グの外周にねじ結合により設けた締付け固定用ナットを
固定用リングの側面に密着するまで回転移動させて締付
けると、弾性部材の弾性復元力により各リング間に側圧
が作用しロールリングはロール軸に強固に固定される。
軸の胴部外周にはロールリング、弾性部材およびスペー
サリングが嵌入される。固定用リングの側面に円環状の
液圧室用の溝を形成し、この溝内にロール軸方向に摺動
可能な可動リングが嵌入され、固定用リングと可動リン
グとの間の空間に、例えば油等の加圧流体を導入するた
めの液圧室が形成される。この液圧室内に、油圧を作用
させると、可動リングがスぺーサリングを介して弾性部
材を押圧する。そして、弾性部材の弾性変形によるロー
ル軸方向の変位量が所定の量に達した状態で、可動リン
グの外周にねじ結合により設けた締付け固定用ナットを
固定用リングの側面に密着するまで回転移動させて締付
けると、弾性部材の弾性復元力により各リング間に側圧
が作用しロールリングはロール軸に強固に固定される。
【0010】本発明ロールを組立の際、従来のように固
定リング38を現物合わせ加工したり、大型で重い締付
けナット36を回転調整させる必要がなく、可動リング
の外周にねじ結合により設けた締付け固定用ナットの締
付けにより容易に組立てできる。この締付けによって固
定用リングと可動リングも互いに強固に固定され、弾性
部材の復元による弾性力が可動リングの側端面に負荷さ
れても、十分な剛性が確保でき、この部分の撓みなどの
歪みに対する安全性が高い。
定リング38を現物合わせ加工したり、大型で重い締付
けナット36を回転調整させる必要がなく、可動リング
の外周にねじ結合により設けた締付け固定用ナットの締
付けにより容易に組立てできる。この締付けによって固
定用リングと可動リングも互いに強固に固定され、弾性
部材の復元による弾性力が可動リングの側端面に負荷さ
れても、十分な剛性が確保でき、この部分の撓みなどの
歪みに対する安全性が高い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づき詳細に説明する。
づき詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明の圧延用組立式ロールの実
施形態を示す一部断面正面図である。図2は、図1中の
液圧ユニット部の拡大図である。図1および図2によ
り、本発明の圧延用組立式ロール1の構成を説明する。
ロールリング3は超硬合金、セラミックスなどの硬質材
料からなり、胴長の比較的短い中空円筒状のリングでそ
の外周に凹状のカリバーを形成した。ロール軸2は強靭
性を有する鋼系材等からなる。ロール軸2の一方の胴端
部にフランジ14を設ける。ロール軸2の胴部外周にロ
ールリング3、弾性部材4およびスペーサリング5を嵌
入する。
施形態を示す一部断面正面図である。図2は、図1中の
液圧ユニット部の拡大図である。図1および図2によ
り、本発明の圧延用組立式ロール1の構成を説明する。
ロールリング3は超硬合金、セラミックスなどの硬質材
料からなり、胴長の比較的短い中空円筒状のリングでそ
の外周に凹状のカリバーを形成した。ロール軸2は強靭
性を有する鋼系材等からなる。ロール軸2の一方の胴端
部にフランジ14を設ける。ロール軸2の胴部外周にロ
ールリング3、弾性部材4およびスペーサリング5を嵌
入する。
【0013】また、フランジ14と反対側の位置にある
ロール軸2の胴端部に、液圧室10用の溝を有する固定
用リング6をねじ結合して設ける。固定用リング6の側
面に円環状の液圧室10用の溝を形成し、この溝内にロ
ール軸方向に摺動可能な可動リング7を嵌挿する。固定
用リング6と可動リング7との間の空間に、加圧流体を
導入するための液圧室10を形成する。固定用リング6
には液圧室10に加圧流体を導入するための通路11を
設け、可動リング7には液圧室10を密封するためのO
リング9を装着する。本発明の最大の特徴である締付け
固定用ナット8を可動リング7の外周にねじ結合する。
このようにして液圧ユニット部を構成する。また、圧延
中に液圧ユニット部が緩まないように、固定用リング6
とロール軸2とに廻り止め用キー12を設ける。
ロール軸2の胴端部に、液圧室10用の溝を有する固定
用リング6をねじ結合して設ける。固定用リング6の側
面に円環状の液圧室10用の溝を形成し、この溝内にロ
ール軸方向に摺動可能な可動リング7を嵌挿する。固定
用リング6と可動リング7との間の空間に、加圧流体を
導入するための液圧室10を形成する。固定用リング6
には液圧室10に加圧流体を導入するための通路11を
設け、可動リング7には液圧室10を密封するためのO
リング9を装着する。本発明の最大の特徴である締付け
固定用ナット8を可動リング7の外周にねじ結合する。
このようにして液圧ユニット部を構成する。また、圧延
中に液圧ユニット部が緩まないように、固定用リング6
とロール軸2とに廻り止め用キー12を設ける。
【0014】次に、本発明の圧延用組立式ロール1の組
立手順を説明する。まず、フランジ14とは反対側のロ
ール軸2胴端部の方向から、ロール軸2の外周に、Oリ
ング13を装着したスぺーサリング5を挿入し、スぺー
サリング5の側面がフランジ14の側面に密着するよう
に嵌着する。次いで、図1に示す配置にてOリングを装
着した弾性部材4、ロールリング3、スぺーサリング
5、ロールリング3、スぺーサリング5をロール軸2の
外周に挿入し、各リングの側面が密着するように嵌め合
わせる。
立手順を説明する。まず、フランジ14とは反対側のロ
ール軸2胴端部の方向から、ロール軸2の外周に、Oリ
ング13を装着したスぺーサリング5を挿入し、スぺー
サリング5の側面がフランジ14の側面に密着するよう
に嵌着する。次いで、図1に示す配置にてOリングを装
着した弾性部材4、ロールリング3、スぺーサリング
5、ロールリング3、スぺーサリング5をロール軸2の
外周に挿入し、各リングの側面が密着するように嵌め合
わせる。
【0015】そして、固定用リング6の内部に可動リン
グ7をOリング9と共に嵌合し、可動リング7の外周に
締付け固定用ナット8をねじ結合した液圧ユニット部
を、ロール軸2の胴端部に取り付ける。このとき、可動
リング7のスペーサリング側の端面と締付け固定用ナッ
ト8の同方向の端面は互いに面の位置が合うように面一
にセットする。またそれとともに、固定用リング6のス
ペーサリング側の端面とその面と対向する締付け固定用
ナット8の端面との当接面は密着した状態にしておく。
グ7をOリング9と共に嵌合し、可動リング7の外周に
締付け固定用ナット8をねじ結合した液圧ユニット部
を、ロール軸2の胴端部に取り付ける。このとき、可動
リング7のスペーサリング側の端面と締付け固定用ナッ
ト8の同方向の端面は互いに面の位置が合うように面一
にセットする。またそれとともに、固定用リング6のス
ペーサリング側の端面とその面と対向する締付け固定用
ナット8の端面との当接面は密着した状態にしておく。
【0016】以上のように各部材をロール軸2にセット
した後、油等の加圧流体を通路11から液圧室10に導
入すると、可動リング7がロール軸方向に押されて移動
するとともに、弾性部材4が弾性変形する。弾性部材4
の弾性変形による変位量は測定器具で読み取る。ここで
作用させる油圧(加圧流体)のゲージ圧力は、当初設計
された弾性部材4の変位量に相当する分と、締付け固定
用ナット8のねじ部の戻り量に相当する分のみの圧力を
加えればよい。この締付け固定用ナット8のねじ部の戻
り量は非常に少ないことから、ゲージ圧力を低くするこ
とが可能となる。
した後、油等の加圧流体を通路11から液圧室10に導
入すると、可動リング7がロール軸方向に押されて移動
するとともに、弾性部材4が弾性変形する。弾性部材4
の弾性変形による変位量は測定器具で読み取る。ここで
作用させる油圧(加圧流体)のゲージ圧力は、当初設計
された弾性部材4の変位量に相当する分と、締付け固定
用ナット8のねじ部の戻り量に相当する分のみの圧力を
加えればよい。この締付け固定用ナット8のねじ部の戻
り量は非常に少ないことから、ゲージ圧力を低くするこ
とが可能となる。
【0017】このようにして、液圧室10に加圧流体を
導入して、弾性部材4の変位量が所定の量に達するまで
押圧すると、固定用リング6のスペーサリング側の端面
と、その面と対向する締付け固定用ナット8の端面との
間の隙間が拡がる。そして、締付け固定用ナット8をこ
の隙間に相当する分回転移動させて、隙間が無くなるよ
う固定用リング6側に密着するまで固く締付ける。その
後、加圧流体による加圧を解除して、ロールリング3を
ロール軸2に固定させる。さらにその後、予め位置を一
致させておいた固定用リング6とロール軸2の端面キー
溝に廻り止め用キー12をセットし、抜け止め用の止め
ねじを固定用リング6側に取り付けることによりロール
の組立が完了する。
導入して、弾性部材4の変位量が所定の量に達するまで
押圧すると、固定用リング6のスペーサリング側の端面
と、その面と対向する締付け固定用ナット8の端面との
間の隙間が拡がる。そして、締付け固定用ナット8をこ
の隙間に相当する分回転移動させて、隙間が無くなるよ
う固定用リング6側に密着するまで固く締付ける。その
後、加圧流体による加圧を解除して、ロールリング3を
ロール軸2に固定させる。さらにその後、予め位置を一
致させておいた固定用リング6とロール軸2の端面キー
溝に廻り止め用キー12をセットし、抜け止め用の止め
ねじを固定用リング6側に取り付けることによりロール
の組立が完了する。
【0018】また、ロールリング3の取り外し作業につ
いては、液圧室10に弾性部材4の所定の変位量より幾
分多い量に相当するゲージ圧力を加えると、固定用リン
グ6のスペーサリング側の端面と、その面と対向する締
付け固定用ナット8の端面との間に隙間が生じるので、
隙いた状態で締付け固定用ナット8をスペーサリング5
側に当接するまで回転移動させて緩める。その後、ゲー
ジ圧を解除して廻り止め用キー12を外し、固定用リン
グ6と可動リング7を取り除いて、ロールリング3の取
り外しを行う。
いては、液圧室10に弾性部材4の所定の変位量より幾
分多い量に相当するゲージ圧力を加えると、固定用リン
グ6のスペーサリング側の端面と、その面と対向する締
付け固定用ナット8の端面との間に隙間が生じるので、
隙いた状態で締付け固定用ナット8をスペーサリング5
側に当接するまで回転移動させて緩める。その後、ゲー
ジ圧を解除して廻り止め用キー12を外し、固定用リン
グ6と可動リング7を取り除いて、ロールリング3の取
り外しを行う。
【0019】
【発明の効果】本発明は、ロール軸にねじ接合される固
定用リングとその中に嵌合される可動リングの外周にね
じ結合された締付け固定用ナットが互いに強固に固定さ
れるから、強度および歪みに対する安全性が向上する。
圧延中に可動リングが滑らないため、密封状態を維持す
るOリングを損傷するおそれがない。従来のように2つ
割りのリングからなる固定リングを隙間に嵌め合せる方
法に比較して、ロールリングの取り付けおよび解体作業
が容易となる。
定用リングとその中に嵌合される可動リングの外周にね
じ結合された締付け固定用ナットが互いに強固に固定さ
れるから、強度および歪みに対する安全性が向上する。
圧延中に可動リングが滑らないため、密封状態を維持す
るOリングを損傷するおそれがない。従来のように2つ
割りのリングからなる固定リングを隙間に嵌め合せる方
法に比較して、ロールリングの取り付けおよび解体作業
が容易となる。
【0020】また、組立の際に、ロールリング、スペー
サリング、弾性部材などの各リングの幅寸法に対する加
工時の寸法公差の累積の影響を考慮する必要がなく、ま
た固定用リングのねじ部の戻り量も無視して加圧流体を
作用させ得るので、組立に必要なゲージ圧力を低くでき
る。このため、吸収エネルギーのより高い弾性部材を使
用することが可能となり、各リング間の側圧が増大する
ため、ロールリングの円周方向の滑りに対する安全性が
向上する。
サリング、弾性部材などの各リングの幅寸法に対する加
工時の寸法公差の累積の影響を考慮する必要がなく、ま
た固定用リングのねじ部の戻り量も無視して加圧流体を
作用させ得るので、組立に必要なゲージ圧力を低くでき
る。このため、吸収エネルギーのより高い弾性部材を使
用することが可能となり、各リング間の側圧が増大する
ため、ロールリングの円周方向の滑りに対する安全性が
向上する。
【図1】本発明の圧延用組立式ロールの実施形態を示
す。
す。
【図2】図1中の液圧ユニット部の拡大図を示す。
【図3】従来の圧延用組立式ロールの一例を示す。
1 圧延用組立式ロール、 2 ロール軸、 3 ロー
ルリング、 4 弾性部材、5 スペーサリング、 6
固定用リング、 7 可動リング、8 締付け固定用
ナット、9 Oリング、 10 液圧室、 11 加圧
流体導入通路、 12 固定キー、13 Oリング、
14 フランジ、 15 フィレットリング、31 圧
延用組立式ロール、 32 ロール軸、 33 ロール
リング、34 弾性部材、 35 スペーサリング、
36 締付けナット、37 可動リング、 38 固定
リング、 39 Oリング、 40 液圧室、41 加
圧流体導入通路、 42 フランジ
ルリング、 4 弾性部材、5 スペーサリング、 6
固定用リング、 7 可動リング、8 締付け固定用
ナット、9 Oリング、 10 液圧室、 11 加圧
流体導入通路、 12 固定キー、13 Oリング、
14 フランジ、 15 フィレットリング、31 圧
延用組立式ロール、 32 ロール軸、 33 ロール
リング、34 弾性部材、 35 スペーサリング、
36 締付けナット、37 可動リング、 38 固定
リング、 39 Oリング、 40 液圧室、41 加
圧流体導入通路、 42 フランジ
Claims (1)
- 【請求項1】 強靭な材料からなるロール軸の外周に、
硬質材料からなる中空円筒状のロールリングを同軸的か
つロール軸と一体回転可能に、弾性部材を介して側圧に
より固定してなる圧延用組立式ロールにおいて、ロール
軸の胴端部に、液圧室用の溝を形成した固定用リングを
ねじ結合し、固定用リングの液圧室用の溝内にロール軸
方向に移動可能な可動リングを嵌合し、可動リングの外
周に締付け固定用ナットを設けたことを特徴とする圧延
用組立式ロール。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000351139A JP2002153904A (ja) | 2000-11-17 | 2000-11-17 | 圧延用組立式ロール |
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JP2000351139A JP2002153904A (ja) | 2000-11-17 | 2000-11-17 | 圧延用組立式ロール |
Publications (1)
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