JP2002153789A - 水系塗布剤塗工シートの製造方法、その装置及び粘着シート積層体 - Google Patents

水系塗布剤塗工シートの製造方法、その装置及び粘着シート積層体

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JP2002153789A
JP2002153789A JP2000349709A JP2000349709A JP2002153789A JP 2002153789 A JP2002153789 A JP 2002153789A JP 2000349709 A JP2000349709 A JP 2000349709A JP 2000349709 A JP2000349709 A JP 2000349709A JP 2002153789 A JP2002153789 A JP 2002153789A
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Yasunao Miyazawa
靖直 宮沢
Yoshitomo Ono
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Abstract

(57)【要約】 【課題】乾燥後のカールや波うち現象、あるいはエッジ
(耳)部の変形が抑制された水系塗布剤塗工シートの製
造方法及びその装置を提供すること。 【解決手段】吸水性基材表面の少なくとも一部に水系塗
布剤を塗工し、乾燥処理して、塗工シートを製造するに
当たり、水系塗布剤を塗工する前に、吸水性基材に水を
プレコートする水系塗布剤塗工シートの製造方法、並び
に(A)水プレコート機構、(B)水系塗布剤塗工機構
及び(C)乾燥機構を有する水系塗布剤塗工装置であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水系塗布剤塗工シ
ートの製造方法、その装置及び粘着シート積層体に関す
る。さらに詳しくは、本発明は、乾燥後のカールや波う
ち現象、あるいはエッジ(耳)部の変形が抑制された水
系塗布剤塗工シートを効率よく製造する方法、この方法
に用いられる水系塗布剤塗工シートの製造装置、及び上
記方法で得られた粘着シートを複数枚重ね合わせてな
る、波うちのない外観の良好な粘着シート積層体に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、紙類や布類などの吸水性基材に、
水系塗布剤、例えば水系粘着剤、水系塗料、水系印刷イ
ンクなどを一部に特定パターンで塗工したり端部を残し
て全面に塗工することがよく行われている。しかしなが
ら、吸水性基材に水系塗布剤を部分的に塗工し乾燥処理
する場合、塗工部分と未塗工部分の水分量の差により乾
燥処理製品にカールや波うち現象が生じるという好まし
くない事態を招来する。図1は、吸水性基材に、その両
端部分を残して水系塗布剤を全面塗工し、乾燥処理する
従来方法で得られた水系塗布剤塗工シートの一例の斜視
図であって、吸水性基材1上に設けられた水系塗布剤塗
工部2と未塗工部4との境目(エッジ部分)3におい
て,吸水性基材1の水を吸収した部分が浮き上がり、波
うち現象が発生していることを示している。この場合、
エッジ部分を水系塗布剤塗工部2の一部を含めて切除す
る必要があり、歩留まりが悪くなるという問題が生じ
る。水系塗布剤を基材の一部に塗工するパターン塗工の
場合は、カールや波うち現象が顕著に現れ、しかも上記
の全面塗工の場合のように切除できない為、製品の外観
を著しく損なうこととなる。
【0003】このようなカールや波うち現象の発生を抑
制するために、現在、乾燥処理後に水分調整を行う方法
が多く採られているが、この方法では、カールや波うち
現象の発生を充分に抑制することができない。一方、宅
配貨物や商品包装体などの表面に、その貨物や商品の種
類、取扱いなどを表示するために、ラベルが粘着されて
いる。このような宅配ラベル,製品表示ラベル,注意書
きラベルなどの表示ラベルは、これまで用紙状あるいは
テープ状の剥離紙からなる台紙に重ね合わされたもの
を、用紙状の台紙から剥がし、あるいはテープ状の台紙
を一定の位置でカットしたのち剥がして使用されてい
た。しかしながら、このような表紙ラベルは、これを使
用したあとに剥離紙がゴミとして残り、その使用量に応
じて廃棄物が多くなって環境上好ましくなく、また、テ
ープ状の台紙をカットする際に負傷する危険があるなど
の欠点を有していた。したがって、このような欠点を改
良したものとして、基材の片面に基材のエッジに接する
非塗布部分を残して粘着剤を塗布して粘着層を設け、か
つその反対面に剥離層を設けてなる粘着シートを、該粘
着層と剥離層とを対面させて複数枚重ね合わせた粘着シ
ート積層体が提案されている(登録実用新案公報第30
03840号)。このような粘着シート積層体は、粘着
シートを1枚ずつ剥がして貼るだけの簡単な作業である
ので、作業性が良く安全に使用できる上、剥離紙などの
廃棄物が発生しないなどの長所を有している。
【0004】このような粘着シート積層体に用いられる
粘着シートを、吸水性基材の片面の一部に水系粘着剤を
塗工し、乾燥処理して作成する方法においては、前記し
たように、得られる粘着シートにカールや波うち現象が
生じる。したがって、このものを複数枚重ね合わせて積
層する場合、得られる粘着シート積層体は、下記の図2
で示すように、塗工部2’が浮き上がり、への字状の波
うちを形成し、外観が著しく損なわれるのを免れないと
いう問題が生じる。図2は、吸水性基材の片面の一部
に、水系塗布剤を塗工し、乾燥処理する従来の方法で得
られた粘着シートを用いてなる粘着シート積層体の一例
の斜視図である。なお、符号4’は水系粘着剤未塗工部
を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、乾燥後のカールや波うち現象、あるいはエッ
ジ(耳)部の変形が抑制された水系塗布剤塗工シートを
効率よく製造する方法、この方法に用いられる水系塗布
剤塗工シートの製造装置、及び上記方法で得られた粘着
シートを複数枚重ね合わせてなる波うちのない外観の良
好な粘着シート積層体を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、吸水性基材に
水をプレコートしたのち、水系塗布剤を塗工し、乾燥処
理する方法、水プレコート機構、水系塗布剤塗工機構及
び乾燥機構を有する装置、及び上記方法で作成された吸
水性基材の片面に水系粘着剤を有する粘着シートを、複
数枚重ね合わせてなる粘着シート積層体が、それぞれそ
の目的に適合し得ることを見出した。本発明は、かかる
知見に基づいて完成したものである。すなわち、本発明
は、(1)吸水性基材表面の少なくとも一部に水系塗布
剤を塗工し、乾燥処理して、塗工シートを製造するに当
たり、水系塗布剤を塗工する前に、吸水性基材に水をプ
レコートすることを特徴とする水系塗布剤塗工シートの
製造方法、(2)(A)吸水性基材に水をプレコートす
る水プレコート機構、(B)水がプレコートされた吸水
性基材表面の少なくとも一部に水系塗布剤を塗工する水
系塗布剤塗工機構、及び(C)水系塗布剤が塗工された
吸水性基材を乾燥処理する乾燥機構を有することを特徴
とする水系塗布剤塗工シートの製造装置、及び(3)上
記製造方法で得られた、吸水性基材の片面の少なくとも
一部に水系粘着剤層を有するシート(必要に応じてその
反対面に剥離層が設けられている)を、複数枚重ね合わ
せてなる粘着シート積層体、を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の水系塗布剤塗工シートの
製造方法においては、基材として吸水性基材が用いられ
る。この吸水性基材としては、例えば上質紙,クラフト
紙,グラシン紙,コート紙などの紙類、天然繊維や合成
繊維の織布若しくは不織布などの布類を好ましく挙げる
ことができる。この吸水性基材の厚さは、特に制限はな
く、各種の状況に応じて適宜選定すればよいが、通常1
0〜300μm、好ましくは50〜150μmの範囲で
ある。吸水性基材の形状としては、長尺状、枚葉状など
をとりうる。本発明の製造方法においては、上記の吸水
性基材表面に水系塗布剤を塗工する前に、該吸水性基材
に水をプレコートする処置がとられる。このプレコート
法としては、特に制限はなく、従来公知のコート方法、
例えばキスロールコート法,グラビアロールコート法,
マイヤーバーコート法,ダイコート法,スプレーコート
法,ディップコート法などの中から、任意の方法を適宜
選択して用いることができる。水をプレコートする面
は、吸水性基材の水系塗布剤が塗工される面であっても
良いし、水系塗工剤が塗工される面の反対側の面であっ
てもよい。水のコート量は、吸水性基材の内部まで吸収
された状態(平衡状態)に達する量が好ましい。そし
て、この平衡状態の量より過剰量の水を吸水性基材に塗
布しマイヤーバーを用いるなどして過剰量分を除去して
から、水系塗布剤の塗工工程に供するのが有利である。
【0008】本発明の方法においては、このようにして
水がプレコートされた吸水性基材表面に、水系塗布剤を
部分塗工または全面塗工する。この水系塗布剤として
は、水を含む塗布液であれば特に制限はなく、例えば水
系粘着剤,水系塗料,水系印刷インク,水系ヒートシー
ル性コーティング剤,水系バリヤー性コーティング剤な
どの中から、得られる製品の用途に応じて、適宜選択す
ることができる。 ここで、水系粘着剤は、水溶性型と
水性エマルジョン型に大別することができ、水溶性型粘
着剤としては、例えばポリビニルアルコール,ポリビニ
ルメチルエーテル,ポリビニルピロリドン,ポリアクリ
ルアミド,ポリカルボン酸を有するポリマー、デキスト
リンなどに粘着付与剤などを配合したものを挙げること
ができる。一方、水性エマルジョン型粘着剤としては、
例えばアクリルエマルジョン系,天然ゴムラテックス
系,スチレンーブタジエン共重合体ラテックス系などを
挙げることができる。
【0009】水系塗料としては、例えばマレイン化油変
性樹脂,マレイン化脂肪酸変性ポリエステル,特殊フェ
ノール樹脂変性樹脂,アクリル酸をモノマー成分とする
アクリル樹脂,トリメリット酸変性アルキド樹脂などの
ポリカルボン酸樹脂のカルボン酸基をアルカリ金属塩,
アンモニウム塩,アミン塩などに誘導したものを含む水
溶性塗料,さらには粉状水性塗料,無機質塗料,ケイ酸
塩塗料などを挙げることができる。水系印刷インクとし
ては、例えばインクジェットプリンターなどに用いられ
る水性塗料系又は水性顔料系インクなどが、水系ヒート
シール性コーティング剤としては、例えばゴムラテック
ス系コーティング剤などが、水系バリヤー性コーティン
グ剤としては、例えば塩化ビニリデン系共重合体ラテッ
クスコーティング剤などが挙げられる。この水系塗布剤
の塗工方法としては、特に制限はなく、従来公知の方
法、例えばスプレーコート法,バーコート法,ナイフコ
ート法,ロールコート法,ブレードコート法,ダイコー
ト法などの中から、状況に応じて適宜選択して用いるこ
とができる。水系塗布剤の塗工層の厚さは(乾燥状
態)、得られる製品の用途に応じて適宜選定されるが、
通常2〜50μm、好ましくは10〜30μmの範囲で
ある。
【0010】本発明の方法においては、このようにして
水系塗布剤を、基材表面の一部又は全部に塗工したの
ち、乾燥処理することにより、目的の水系塗布剤塗工シ
ートを製造する。乾燥処理は、例えば熱風乾燥機などを
用い、好ましくは50〜100℃、より好ましくは60
〜80℃の範囲の温度で実施するのが望ましい。 水系
塗布剤を塗工する前に、吸水性基材に水をプレコートせ
ずに、水系塗布剤をパターン塗工した場合、この乾燥処
理において製品にカールや波うち現象が生じる。また、
水をプレコートせずに、水系塗布剤を全面塗工した場
合、エッジ(耳)の部分に変形が生じる。これに対し、
本発明のように、吸水性基材に水をプレコートしたの
ち、基材表面に水系塗布剤を塗工し、乾燥処理すること
により、上記のような好ましくない事態を回避すること
ができる。このような本発明の方法は、特に水系塗布剤
をパターン塗工する際に適用するのが有利である。な
お、乾燥処理後に、さらに水分調整を行ってもよい.
【0011】図3は、本発明の方法により得られた水系
塗布剤塗工シートの一例の斜視図であって、吸水性基材
1上に設けられた水系塗布剤塗工部2と未塗工部4との
境目(エッジ部分)3に、前述の図1で示されるような
波うち現象が発生していないことを示している。本発明
の水系塗布剤塗工シートの製造装置は、(A)吸水性基
材に水をプレコートする水プレコート機構、(B)水が
プレコートされた吸水性基材表面の少なくとも一部に水
系塗布剤を塗工する水系塗布剤塗工機構、及び(C)水
系塗布剤が塗工された吸水性基材を乾燥処理する乾燥機
構を有するものである。本発明の装置においては、
(A)水プレコート機構としては、前述の説明のように
キスロールコート法,グラビアロールコート法,マイヤ
ーバーコート法,ダイコート法,スプレーコート法,デ
ィップコート法などが適用できる機構を挙げることがで
き、また、(B)水系塗布剤塗工機構としては、前述の
説明のようにスプレーコート法,バーコート法,ナイフ
コート法,ロールコート法,ブレードコート法,ダイコ
ート法などが適用できる機構を挙げることができる。一
方、(C)乾燥機構としては、熱風乾燥機などを挙げる
ことができる。
【0012】図4は、本発明の水系塗布剤塗工シートの
製造装置の一例の概要図であって、本発明の装置は、例
えばこの図で示されるように、水が収容された水槽11
とキスロール12とからなる水プレコート機構、コンマ
ロール15とコーティングロール16とからなる水系塗
布剤塗工機構及び熱風乾燥機などからなる乾燥機構19
を有している。送出ロール(図示せず)から送り出され
た吸水性基材1は、まず、水プレコート機構に導かれ、
水槽11中の水をピックアップしたキスロール12によ
って水13がプレコートされたのち、ガイドロール14
を通って水系塗布剤塗工機構へ供給される。そして、コ
ンマロール15とコーティングロール16とによって、
水系塗布剤17が所定の厚さになるように塗工されたの
ち、この未乾燥塗工シート18は熱風乾燥機などの乾燥
機構19に送られ、乾燥処理される。このようにして作
成された水系塗布剤塗工シート20は巻取りロール(図
示せず)によって巻取られるか、あるいは積層工程へ供
給される。
【0013】次に、本発明の粘着シート積層体について
説明する。吸水性基材の片面に公知の方法により、通常
0.1〜10.0μm、好ましくは0.5〜4.0μm
程度の厚さを有する剥離層を設ける。剥離層を形成する
剥離剤としては、シリコーン系、フッ素系、オレフィン
系などの公知の剥離剤を用いることができる。この剥離
層は、吸水性基材の全面に設ける必要はなく、該基材の
水系粘着剤層と反対面の少なくとも一部分、通常は当該
粘着シートに積層される他の粘着シートの水系粘着剤層
に対応する領域に設ければよい。剥離層を部分的に設け
ることにより、剥離層が存在しない部分には、捺印や筆
記が可能となる。次に前述の本発明の製造方法によっ
て、吸水性基材の剥離層を設けた面の反対側の面に水を
プレコートし、さらに水系粘着剤を塗工して水系粘着剤
層を有する粘着シートを作成する。水系粘着剤層の乾燥
後の厚さは5〜50μm、好ましくは10〜30μm程
度である。このようにして得られた一方の面に水系粘着
剤層を、他方の面に剥離層を有する粘着シートを所定の
大きさに切断したのち、該剥離層と水系粘着剤層とを対
面させ、水系粘着剤層全面が剥離層で覆われるように複
数枚重ね合わせることにより、本発明の粘着シート積層
体が得られる。なお、裏面に剥離層を有する粘着シート
の積層体について説明したが、水系粘着剤層の特性や粘
着シートの用途によっては、剥離層は必ずしも必要では
ない。本発明の粘着シート積層体は、波うちのない外観
の良好なものであり、粘着ラベル、粘着メモ用紙、粘着
付箋紙などの積層体として好適に用いられる。図5は、
本発明の粘着シート積層体の一例の斜視図であって、前
述の図2で示されるような、水系粘着剤塗工部2’が浮
き上がって、への字状の波うちを形成することがなく、
良好な外観を有することを示している。
【0014】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。 実施例1 吸水性基材として、厚さ100μm、幅1100mmの
上質紙を用いた。この基材の水分含有量は7.2重量%
であった。まず、基材に、キスロールによって水をプレ
コートし、基材中の水分含有量を平衡状態にしたのち、
過剰量の水は除去した。次いで、この基材の水をプレコ
ートした面と反対側の面に、水系粘着剤(アクリルエマ
ルジョン系、固形分濃度36重量%)をロールナイフコ
ーターにより、基材の幅方向に、幅が50mmで、乾燥
厚さが5μmの帯状の塗工層を100mmの間隔をあけ
て形成した。なお、塗工速度は30m/分とした。次
に、この塗工シートを熱風乾燥機を用いて70℃で1分
間乾燥処理することにより、水系粘着剤層が部分的に設
けられた粘着シートを作成した。乾燥後の塗工部分の水
分含有量は6.2重量%、未塗工部分の水分含有量は
5.7重量%であった。この粘着シートは、実質上カー
ルの発生が認められなかった。この粘着シートを、縦横
各100mmの正方形で、且つ幅50mmの塗工層が片
端に位置するように切断し、それを塗工層が同じ位置に
来るように100枚重ね合せ、粘着シート積層体を作成
したところ、波うちは認められなかった。
【0015】比較例1 実施例1において、基材に水をプレコートしなかったこ
と以外は、実施例1と同様にして、水系粘着剤層が部分
的に設けられた粘着シートを作成した。なお、塗工前の
基材の水分含有量は7.2重量%、乾燥後の塗工部分の
水分含有量は4.6重量%,未塗工部分の水分含有量は
2.5重量%であった。この粘着シートは、明らかにカ
ールの発生が認められた。また、実施例1と同様にして
粘着シート積層体を作成したところ、への字状の波うち
が認められた。
【0016】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、乾燥後のカ
ールや波うち現象、あるいはエッジ(耳)部の変形が抑
制された水系塗布剤塗工シートを効率よく製造すること
ができる。 また、本発明の方法で得られた粘着シート
を複数枚重ね合わせることにより、波うちのない外観の
良好な粘着シート積層体を得ることができる。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】 吸水性基材に水系塗布剤を部分的に塗工し、
乾燥処理する従来の方法で得られた水系塗布剤塗工シー
トの一例の斜視図である。
【図2】 吸水性基材の片面の一部に、水系粘着剤を塗
工し、乾燥処理する従来の方法で得られた粘着シートを
用いてなる粘着シート積層体の一例の斜視図である。
【図3】 本発明の方法により得られた水系塗布剤塗工
シートの一例の斜視図である。
【図4】 本発明の水系塗布剤塗工シートの製造装置の
一例の概要図である。
【図5】 本発明の粘着シート積層体の一例の斜視図で
ある。
【0018】
【符号の説明】
1 吸水性基材 2 水系塗布剤塗工部 2’ 水系粘着剤塗工部 3 水系塗布剤塗工部のエッジ部分 4 水系塗布剤未塗工部 4’ 水系粘着剤未塗工部 11 水槽 12 キスロール 13 水 14 ガイドロール 15 コンマロール 16 コーティングロール 17 水系塗布剤 18 未乾燥塗工シート 19 乾燥機構 20 水系塗布剤塗工シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 5/00 C09J 5/00 4L031 7/02 7/02 Z 4L055 D06M 11/05 D21H 19/12 D21H 19/12 D06M 11/18 Fターム(参考) 4D075 AE03 AE06 BB79X CA48 DA04 DB18 DB20 DC36 EA06 EA35 4F040 AA22 AB14 AC01 BA23 CB40 DA16 DB02 4F042 AA22 BA08 CB07 DB25 DD03 DD06 4J004 AB01 CB01 CB02 GA01 4J040 JA09 JB09 MA09 PA04 4L031 AA01 AA11 AB32 AB34 BA08 DA21 4L055 AG99 AH37 AH38 AH50 AJ03 BE08 BE20 FA30 GA42

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水性基材表面の少なくとも一部に水系
    塗布剤を塗工し、乾燥処理して、塗工シートを製造する
    に当たり、水系塗布剤を塗工する前に、吸水性基材に水
    をプレコートすることを特徴とする水系塗布剤塗工シー
    トの製造方法。
  2. 【請求項2】 吸水性基材が紙類又は布類である請求項
    1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 水系塗布剤が水系粘着剤である請求項1
    又は2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 (A)吸水性基材に水をプレコートする
    水プレコート機構、(B)水がプレコートされた吸水性
    基材表面の少なくとも一部に水系塗布剤を塗工する水系
    塗布剤塗工機構、及び(C)水系塗布剤が塗工された吸
    水性基材を乾燥処理する乾燥機構を有することを特徴と
    する水系塗布剤塗工シートの製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の方法で得られた、吸水性
    基材の片面の少なくとも一部に水系粘着剤層を有するシ
    ートを、複数枚重ね合わせてなる粘着シート積層体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004270064A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Asahi Kasei Corp 構造体
JP2016059830A (ja) * 2014-09-12 2016-04-25 千葉機械工業株式会社 塗布装置

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