JP2016059830A - 塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗料を基材に対して均一に塗布することができる塗布装置を提供する。
【解決手段】塗布装置は、ブレード(ドクターブレード122)と付勢部材(付勢ローラ123)を有している。ドクターブレードは、基材10に塗料20を介して接触し、塗料20を基材10に塗布する。付勢ローラ123は、ドクターブレード122と対向して配設され、基材をドクターブレード122の側に付勢する。ここで、ドクターブレード122は、少なくとも付勢ローラ123と対向する部分が、付勢ローラ123に向かって突出して円弧状に形成され弾性力を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、塗布装置に関する。
従来から、塗料を基材に塗布する塗布装置が知られている。例えば、直線状に形成されたナイフ型のドクターブレードを用いて塗料を基材に塗布する塗布装置がある(特許文献1を参照。)。また、円弧状に形成されたコンマ型のドクターブレードを用いて塗料を基材に塗布する塗布装置がある(特許文献2を参照。)。
特開2005−279344号公報 特開2006−81956号公報
しかしながら、上記特許文献1のような構成では、ドクターブレードの外形形状の精度が十分ではなかったり、ドクターブレードが摩耗して外形形状が変化してしまったりすると、塗料を基材に対して均一に塗布することができない虞がある。また、上記特許文献2のような構成では、ドクターブレードとコーティングロールとの間の距離を精度良く調整することができなければ、塗料を基材に対して均一に塗布することができない虞がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、塗料を基材に対して均一に塗布することができる塗布装置の提供を目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る塗布装置は、ブレードと付勢部材を有している。ブレードは、基材に塗料を介して接触し、塗料を基材に塗布する。付勢部材は、ブレードと対向して配設され、基材をブレードの側に付勢する。ここで、ブレードは、少なくとも付勢部材と対向する部分が、付勢部材に向かって突出して円弧状に形成され弾性力を備えている。
本発明の塗布装置は、円弧状に形成され弾性力を備えたブレードと付勢部材とによって、基材を挟持する。すなわち、ブレードは、自ら弾性変形することによって、基材を均一に押圧する。したがって、本発明の塗布装置は、塗料を基材に対して均一に塗布することができる。
第1実施形態に係る塗布装置を示す側面図である。 図1の塗布装置の要部を示す側面図である。 図1の塗布装置の塗布部を示す側面図である。 第1実施形態の変形例に係る塗布装置の塗布部を示す側面図である。 第2実施形態に係る塗布装置の塗布部を示す側面図である。 第2実施形態の変形例に係る塗布装置の塗布部を示す側面図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明に係る各実施形態について説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面における部材の大きさや比率は、説明の都合上誇張され実際の大きさや比率とは異なる場合がある。図1〜図6の全ての図において、X、Y、およびZで表す矢印を用いて、方位を示している。Xで表す矢印の方向は、塗布部120から搬出された直後の基材10の搬送方向Xを示している。Yで表す矢印の方向は、搬送方向Xと交差した基材10の幅方向Yを示している。Zで表す矢印の方向は、搬送方向Xおよび幅方向Yと交差した高さ方向Zを示している。
(第1実施形態)
塗布装置100は、円弧状に形成され弾性力を備えたブレード(ドクターブレード122)と付勢部材(付勢ローラ123)とによって基材10を挟持しつつ、基材10とドクターブレード122の間に供給した塗料20を一定の膜厚になるように引き伸ばしつつ基材10に塗布した後、その塗料20を乾燥させる。
先ず、第1実施形態に係る塗布装置100について、図1〜図3を参照しながら説明する。
図1は、第1実施形態に係る塗布装置100を示す側面図である。図1において、塗布装置100の塗布部120の大部分を断面によって示している。図2は、図1の塗布装置100の要部を示す側面図である。図2において、塗布部120の支持部材127を断面によって示している。図3は、図1の塗布装置100の塗布部120を示す側面図である。図3において、塗布部120の大部分を断面によって示している。
塗布装置100は、基材10を搬送する搬送部110、塗料20を基材10に塗布する塗布部120、基材10に塗布された塗料20の層厚を測定する測定部130、基材10に塗布された塗料20を乾燥させる乾燥部140、および各構成部材を制御する制御部150を含んでいる。以下、塗布装置100の構成について順に説明する。
搬送部110は、図1に示している。搬送部110は、供給ローラ111(搬送部材)、ガイドローラ112(搬送部材)、および巻取ローラ113(搬送部材)を備えている。
供給ローラ111は、搬送部材に相当する。供給ローラ111は、回転自在の円柱形状からなる。供給ローラ111は、塗料20が塗布される前の基材10をロール状に巻き付けて保持している。供給ローラ111は、後述する巻取ローラ113に従動して回転することによって、基材10を引き出しつつ塗布部120に搬出する。ガイドローラ112は、搬送部材に相当する。ガイドローラ112は、回転自在の円柱形状からなる。ガイドローラ112は、塗布部120から搬出され塗料20が塗布された基材10を、測定部130および乾燥部140に対向するように案内した後、巻取ローラ113に導く。巻取ローラ113は、搬送部材に相当する。巻取ローラ113は、回転自在の円柱形状からなる。巻取ローラ113は、塗料20が塗布された基材10を巻き取って保管する。巻取ローラ113は、モータによって一定の速度で回転駆動される。
塗布部120は、図1〜図3に示し、搬送部110と対向して配設されている。塗布部120は、供給部材(供給ダイ121)、ブレード(ドクターブレード122)、付勢部材(付勢ローラ123)、押圧部材(押圧台124)、駆動ステージ125、取付ボルト126、および支持部材127を備えている。
供給ダイ121は、供給部材に相当する。供給ダイ121は、塗料20をドクターブレード122に供給する。供給ダイ121は、ドクターブレード122および付勢ローラ123よりも基材10の搬送方向Xの上流側であって、ドクターブレード122に隣接し、基材10よりも上方に設けている。供給ダイ121は、貯蔵している塗料20を基材10の搬送速度に合わせて滴下することによって、ドクターブレード122に一定量の塗料20を供給する。
ドクターブレード122は、ブレードに相当する。ドクターブレード122は、基材10に塗料20を介して接触し、塗料20を基材10に塗布する。ドクターブレード122は、付勢ローラ123と対向し、付勢ローラ123の上方に配設している。ドクターブレード122は、肉厚を薄くした円筒形状に形成され、弾性力を備えている。ドクターブレード122は、少なくとも付勢ローラ123と対向する部分が、付勢ローラ123に向かって突出して円弧状に形成されていればよい。
ドクターブレード122は、付勢ローラ123とともに、基材10を挟持する。すなわち、ドクターブレード122は、自ら弾性変形することによって、基材10を均一に押圧する。したがって、ドクターブレード122は、塗料20を基材10に対して均一に塗布することができる。
ドクターブレード122と付勢ローラ123によって押圧された塗料20は、一定の圧力に保たれる。基材10に塗布される塗料20の層厚は、ドクターブレード122と付勢ローラ123との間の押圧力に加えて、塗料20の粘度等によって決まる。ドクターブレード122は、弾性力を備えていることから、特に粘度の低い樹脂性の塗工液であっても、基材10に対して均一に塗布することができる。さらに、ドクターブレード122は、塗料20を介して接触する部材に合わせて柔軟に変形することから、仮に、基材10に塵が付着してしまったり、基材10に塗布する前に乾いてしまった塗料20を供給してしまったりしても、それらに起因した筋状の塗布斑を防止できる。さらに、ドクターブレード122は、円弧状に形成していることから、基材10に合わせて柔軟に変形することによって、基材10に対する圧力変動を十分に抑制することができる。
ドクターブレード122は、例えば、直径10mm〜100mmであって、肉厚0.1mm〜0.5mmに形成している。ドクターブレード122は、例えば、金属からなる。ドクターブレード122は、金属を用いることによって、任意の弾性力を容易に得ることができ、かつ、耐溶剤性および耐摩擦性を備えている。ドクターブレード122は、特にニッケル合金からなる。ドクターブレード122は、ニッケル合金を用いることによって、適度なバネ剛性を備え、肉厚を均一に形成することができる。ドクターブレード122は、表面にクロムをメッキ処理して硬度を上げたり、表面にテフロン(登録商標)を施して塗料20の剥離性を向上させたりしてもよい。ドクターブレード122は、表面処理を行った後、その表面を研磨することによって、表面粗さ、円筒度、および真円度等を向上させてもよい。
付勢ローラ123は、付勢部材に相当する。付勢ローラ123は、基材10をドクターブレード122の側に付勢する。付勢ローラ123は、ドクターブレード122と対向し、ドクターブレード122の下方に配設している。付勢ローラ123は、回転自在の円柱形状からなる。付勢ローラ123は、搬送部110によって搬送される基材10に従動して回転する。付勢ローラ123は、ドクターブレード122とともに、基材10を挟持する。付勢ローラ123は、測定部130の膜厚測定器131による塗料20の層厚の測定結果に基づき、基材10に対する付勢ローラ123の付勢力を増減するために、高さ方向Zに沿って駆動する駆動機構を設けてもよい。このような駆動機構は、例えば、付勢ローラ123のシャフトを回転可能に支持しつつ、付勢ローラ123を高さ方向Zに沿って上下に駆動する。
押圧台124は、押圧部材に相当する。押圧台124は、ドクターブレード122を、基材10に塗料を介して接触した部分から、基材10の搬送方向Xの上流側であって付勢ローラ123の側に押圧する。押圧台124は、ドクターブレード122の上方に配設している。押圧台124は、下部を2分岐している。押圧台124は、その下部に円筒形状のドクターブレード122を当接させている。
駆動ステージ125は、測定部130の膜厚測定器131による塗料20の層厚の測定結果に基づき、基材10に対するドクターブレード122の当接力を増減するために、押圧台124を高さ方向Zに沿って上下に駆動する。駆動ステージ125は、例えば、一軸の直進ステージから構成する。駆動ステージ125は、押圧台124を固定している。駆動ステージ125によって、押圧台124を降下させると、基材10に対するドクターブレード122の当接力が増加し、塗料20の層厚が薄くなる。一方、駆動ステージ125によって、押圧台124を上昇させると、基材10に対するドクターブレード122の当接力が減少し、塗料20の層厚が厚くなる。
取付ボルト126は、押圧台124にドクターブレード122および支持部材127を固定している。一対の取付ボルト126を、押圧台124の両側に開口された貫通孔に挿通した後、ドクターブレード122に挿通し、支持部材127にネジ留めしている。取付ボルト126は、押圧台124と支持部材127によって、ドクターブレード122を挟持するようにして固定している。
支持部材127は、ドクターブレード122を支持している。支持部材127は、ドクターブレード122の内周面122aの側であって、ドクターブレード122の付勢ローラ123から離間した部分に配設している。支持部材127は、基材10の幅方向Yに延在した円柱形状からなり、下部を切り欠いて形成している。支持部材127は、ドクターブレード122の弾性力を維持しつつ、そのドクターブレード122を支持することによって、基材10を介して付勢ローラ123から受ける付勢力を受け止める。支持部材127は、下部の切り欠き量によって、ドクターブレード122の弾性力を任意に調整することができる。支持部材127は、下部の切り欠き量を増加させる程、ドクターブレード122の弾性力を相対的に大きくすることができる。支持部材127は、弾性力を備えた構成としてもよい。弾性力を備えた支持部材127を用いれば、ドクターブレード122は、基材10と塗料20を介して接触した部分に加えて、支持部材127に支持された部分も弾性変形させ易い。
測定部130は、図1に示し、搬送部110の上方であって、塗布部120よりも搬送方向Xの下流側に配設されている。測定部130は、測定部材(膜厚測定器131)を備えている。
膜厚測定器131は、測定部材に相当する。膜厚測定器131は、基材10に塗布された塗料20の層厚を測定する。膜厚測定器131は、例えば、付勢ローラ123から乾燥器141の間において、基材10に対向するように備えている。膜厚測定器131は、例えば、分光式によって構成している。すなわち、膜厚測定器131は、基材10に塗布された塗料20に光を照射し、その反射光を測定する。膜厚測定器131は、測定した反射光に含まれる情報から塗料20の膜厚を算出する。
乾燥部140は、図1に示し、搬送部110の上方であって、測定部130よりも搬送方向Xの下流側に配設されている。乾燥部140は、乾燥部材(乾燥器141)を備えている。
乾燥器141は、乾燥部材に相当する。乾燥器141は、基材10に塗布された塗料20を乾燥させる。乾燥器141は、例えば、膜厚測定器131から巻取ローラ113の間において、基材10に対向するように、熱電対や赤外線ランプ等を一定の間隔で備えている。乾燥器141は、熱電対や赤外線ランプ等から放熱した熱によって、基材10に塗布された状態の塗料20から揮発性の媒体を気化させて、基材10に塗料20を固着させる。
制御部150は、図1に示している。制御部150は、制御部材(コントローラ151)を備えている。
コントローラ151は、制御部材に相当する。コントローラ151は、塗布装置100の各構成部材を制御する。コントローラ151は、ROM、CPU、およびRAMを含んでいる。ROM(Read Only Memory)は、塗布装置100に係る制御プログラムを格納している。制御プログラムは、搬送部110の巻取ローラ113、塗布部120の供給ダイ121とドクターブレード122および付勢ローラ123、測定部130の膜厚測定器131、および乾燥部140の乾燥器141の制御に関するものを含んでいる。制御プログラムは、特に、膜厚測定器131による塗料20の層厚の測定結果に基づき、基材10に対するドクターブレード122の当接力および基材10に対する付勢ローラ123の付勢力を増減して層厚を一定に制御する。CPU(Central Processing Unit)は、制御プログラムに基づいて塗布装置100の各構成部材の作動を制御する。RAM(Random Access Memory)は、制御中の塗布装置100の各構成部材に係る様々なデータを一時的に記憶する。
次に、第1実施形態に係る塗布装置100の動作について、図1〜図3を参照しながら説明する。
最初に、搬送部110の巻取ローラ113を回転させて、長尺状の基材を供給ローラ111から塗布部120に搬出する。次いで、塗布部120は、弾性力を備えたドクターブレード122と付勢ローラ123によって基材10を挟持しつつ、供給ダイ121から供給された塗料20を薄く引き延ばして基材10に塗布する。基材10は、塗料20が塗布された状態で、ドクターブレード122と付勢ローラ123の間から搬出される。ここで、ドクターブレード122は、自ら弾性変形することによって、基材10を均一に押圧する。すなわち、例えば、ドクターブレード122や付勢ローラ123の外形形状の精度が十分ではなかったり、ドクターブレード122や付勢ローラ123が摩耗して外形形状が変化してしまったり、基材10の層厚に誤差が生じていたりしても、ドクターブレード122が自ら弾性変形することによって、ドクターブレードと基材10との間の間隔を常に均一に調整することができる。したがって、ドクターブレード122は、塗料20を基材10に対して均一に塗布することができる。
次いで、測定部130の膜厚測定器131は、基材10に塗布された塗料20の層厚を測定する。ここで、制御部150によって、膜厚測定器131による塗料20の層厚の測定結果に基づき駆動ステージ125を制御し、基材10に対する例えばドクターブレード122の当接力を増減して、塗料20の層厚を一定に制御する。例えば、塗料20の層厚が目標値よりも厚い場合は、駆動ステージ125によって押圧台124を降下させて、基材10に対するドクターブレード122の当接力を増加させる。一方、塗料20の層厚が目標値よりも薄い場合は、駆動ステージ125によって押圧台124を上昇させて、基材10に対するドクターブレード122の当接力を減少させる。次いで、乾燥部140の乾燥器141は、基材10に塗布された塗料20を、基材10が搬送されている間に乾燥させる。最後に、搬送部110の巻取ローラ113は、塗料20が固着した基材10を巻き付けて保管する。
上述した第1実施形態に係る塗布装置100によれば、以下の構成によって作用効果を奏する。
塗布装置100は、ブレード(ドクターブレード122)と付勢部材(付勢ローラ123)を有している。ドクターブレード122は、基材10に塗料20を介して接触し、塗料20を基材10に塗布する。付勢ローラ123は、ドクターブレード122と対向して配設され、基材10をドクターブレード122の側に付勢する。ここで、ドクターブレード122は、少なくとも付勢ローラ123と対向する部分が、付勢ローラ123に向かって突出して円弧状に形成され弾性力を備えている。
このような構成によれば、円弧状に形成され弾性力を備えたドクターブレード122と付勢ローラ123によって、基材10を挟持する。すなわち、ドクターブレード122は、自ら弾性変形することによって、基材10を均一に押圧する。したがって、塗布装置100は、塗料20を基材10に対して均一に塗布することができる。
さらに、ドクターブレード122と付勢ローラ123との押圧力を相対的に調整する押圧部材(押圧台124)を備えている。
このような構成によれば、押圧台124によって、付勢ローラ123に対するドクターブレード122の押圧力を相対的に増すように調整すると、基材10に対するドクターブレード122の当接力が増加することから、塗料20の層厚を相対的に薄くすることができる。一方、押圧台124によって、付勢ローラ123に対するドクターブレード122の押圧力を相対的に減らすように調整すると、基材10に対するドクターブレード122の当接力が減少することから、塗料20の層厚を相対的に厚くすることができる。すなわち、押圧台124によって、基材10に塗布する塗料20の層厚を規定することができる。押圧部材によって、ドクターブレード122に対する付勢ローラの押圧力を相対的に増減させるように調整してもよい。
さらに、押圧台124は、ドクターブレード122を基材10に塗料を介して接触した部分から基材10の搬送方向Xの上流側に押圧している。
このような構成によれば、基材10の搬送方向Xの上流側から供給される塗料20に対向するようにドクターブレード122を押圧することができる。したがって、ドクターブレード122は、塗料20の粘性が相対的に高かったり、塗料20がより多く供給されたりしても、その塗料20に対向しつつ、十分に引き延ばして、均一な層厚を形成することができる。
さらに、ドクターブレード122は、円筒形状に形成している。
このような構成によれば、ドクターブレード122は、その全体を柔軟に変形させることによって、基材10と塗料20を介して接触した部分を弾性変形させる。すなわち、ドクターブレード122は、例えば基材10やドクターブレード122自身の形状の微小な変化にも十分に追随し、容易に弾性変形することによって、基材10を精度良く均一に押圧することができる。
さらに、ドクターブレード122の少なくとも付勢ローラ123から離間した部分に配設され、ドクターブレード122を支持する支持部材127を備えている。
このような構成によれば、ドクターブレード122の弾性力を維持しつつ、そのドクターブレード122を十分に支持することによって、基材10を介して付勢ローラ123から受ける付勢力を十分に受け止めることができる。
さらに、支持部材127は、ドクターブレード122の内周面122aの側に配設している。
このような構成によれば、支持部材127は、ドクターブレード122の周囲の構成部材(例えば付勢ローラ123)との干渉を十分に防止することができる。さらに、支持部材127は、ドクターブレード122を支持する面積を十分に確保することができる。
さらに、支持部材127は、弾性力を備えている。
このような構成によれば、ドクターブレード122は、基材10と塗料20を介して接触した部分に加えて、支持部材127に支持された部分も弾性変形させ易い。すなわち、例えば基材10の形状の大きな変化にも十分に追随し、柔軟に弾性変形することによって、基材10を精度良く均一に押圧することができる。
さらに、ドクターブレード122は、金属からなる。
このような構成によれば、ドクターブレード122は、十分な強度を保ちつつ、任意の弾性力を容易に得ることができる。さらに、ドクターブレード122は、耐溶剤性および耐摩擦性を備えることができる。
さらに、塗料20をドクターブレード122に供給する供給部材(供給ダイ121)を備えている。
このような構成によれば、供給ダイ121によって、塗料20をドクターブレード122に対して容易に供給することができる。
さらに、基材10を搬送方向Xに沿って搬送する搬送部材(巻取ローラ113等)を備えている。
このような構成によれば、巻取ローラ113等によって、基材10をドクターブレード122と付勢ローラ123の間に容易に搬入し、かつ、塗料20が塗布された基材10をドクターブレード122と付勢ローラ123の間から容易に搬出することができる。
さらに、基材10に塗布された塗料20の層厚を測定する測定部材(膜厚測定器131)を備えている。また、膜厚測定器131による層厚の測定結果に基づき、基材10に対するドクターブレード122の当接力および基材10に対する付勢ローラ123の付勢力の少なくともいずれか一方の力を増減して層厚を一定に制御する制御部材(コントローラ151)を備えている。
このような構成によれば、実際に基材10に塗布された塗料20の層厚に基づいて、ドクターブレード122と付勢ローラ123による基材10の挟持力を補正し、塗料20の層厚を一定にすることができる。したがって、塗料20を基材10に対して任意の層厚に規制しつつ均一に塗布することができる。例えば、塗料20の層厚が目標値よりも厚い場合は、基材10に対するドクターブレード122の当接力を増加させて、層厚を相対的に薄くする。一方、塗料20の層厚が目標値よりも薄い場合は、基材10に対するドクターブレード122の当接力を減少させて、層厚を相対的に厚くする。
さらに、基材10に塗布された塗料20を乾燥させる乾燥部材(乾燥器141)を備えている。
このような構成によれば、基材10に対して塗布した塗料20を容易に乾燥させることができる。
(第1実施形態の変形例)
第1実施形態の変形例に係る塗布装置は、ドクターブレード222を基材10に対してより近い箇所から押圧する調整ボルト228および駆動ステージ229を備えた構成が、前述した第1実施形態に係る塗布装置100の構成と異なる。第1実施形態の変形例においては、前述した第1実施形態と同様の構成からなるものについて、前述した説明を省略する。
第1実施形態の変形例に係る塗布装置の塗布部220について、図4を参照しながら説明する。
図4は、第1実施形態の変形例に係る塗布装置の塗布部220を示す側面図である。図4において、塗布部220の大部分を断面によって示している。
塗布部220は、搬送部110と対向して配設されている。塗布部220は、前述した供給ダイ121、付勢ローラ123、および駆動ステージ125に加えて、塗布部220に特有のブレード(ドクターブレード222)、押圧台224、取付ボルト226、支持部材227、および押圧部材(調整ボルト228)を備えている。
ドクターブレード222は、ブレードに相当する。ドクターブレード222は、基材10に塗料20を介して接触し、塗料20を基材10に塗布する。ドクターブレード222は、付勢ローラ123と対向し、付勢ローラ123の上方に配設している。ドクターブレード222は、層厚を薄くした円筒形状に形成され、弾性力を備えている。ここで、ドクターブレード222は、外周面222bから調整ボルト228が挿通され、かつ、内周面222aに調整ボルト228の先端が当接している。調整ボルト228によって押圧されたドクターブレード222は、付勢ローラ123とともに、基材10を挟持する。
押圧台224は、押圧部材に相当する。押圧台224は、ドクターブレード222を、基材10の搬送方向Xの上流側であって付勢ローラ123の側に押圧する。押圧台224は、ドクターブレード222の上方に配設している。押圧台224は、下部をドクターブレード222の外形形状に合わせて内方に湾曲させている。押圧台224は、その下部に円筒形状のドクターブレード222を当接させている。押圧台224は、駆動ステージ125に固定されている。
取付ボルト226は、押圧台224にドクターブレード222および支持部材227を固定している。取付ボルト226を、押圧台224の湾曲した部分に開口された貫通孔に挿通した後、ドクターブレード222に挿通し、支持部材227にネジ留めしている。取付ボルト226は、押圧台224と支持部材227によって、ドクターブレード222を挟持するようにして固定する。
支持部材227は、ドクターブレード222を支持している。支持部材227は、ドクターブレード222の内周面222aの側であって、ドクターブレード222の付勢ローラ123から離間した上部に配設している。支持部材227は、基材10の幅方向Yに延在した円柱形状からなる。支持部材227は、ドクターブレード222の弾性力を維持しつつ、そのドクターブレード222を上部を支持することによって、基材10を介して付勢ローラ123から受ける付勢力を受け止める。
調整ボルト228は、ドクターブレード222を、基材10の搬送方向Xの上流側であって付勢ローラ123の側に押圧する。調整ボルト228は、押圧台224の湾曲した部分の開口に対して挿通している。調整ボルト228は、ドクターブレード222を外周面222bから挿通しつつ、ドクターブレード222の中心222cを通り、ドクターブレード222の内周面222aに当接する。調整ボルト228は、ドクターブレード222の内周面222aの側に備えた支持部材227も挿通している。調整ボルト228は、基材10の幅方向Yに沿って、例えば20mm間隔で備えている。
調整ボルト228は、その調整ボルト228が挿通されたドクターブレード222の外周面222bの位置と、調整ボルト228が当接されたドクターブレード222の内周面222aの位置を基準として、ドクターブレード222を任意の形状に弾性変形させる。すなわち、調整ボルト228によって、ドクターブレード222が基材10を押圧する圧力値や方向等を任意に規定する。調整ボルト228は、測定部130の膜厚測定器131による塗料20の層厚の測定結果に基づき、ドクターブレード222の内周面222aに対する押圧力を増減するために、高さ方向Zに沿って駆動する駆動機構を設けている。
駆動ステージ229は、測定部130の膜厚測定器131による塗料20の層厚の測定結果に基づき、基材10に対するドクターブレード222の当接力を増減するために、調整ボルト228によってドクターブレード222に若干移動させる。駆動ステージ229は、例えば、一軸の直進ステージから構成する。駆動ステージ229は、調整ボルト228の根元側を固定している。駆動ステージ229によって、調整ボルト228をドクターブレード222に向かって若干移動させると、基材10に対するドクターブレード222の当接力が増加し、塗料20の層厚が薄くなる。一方、駆動ステージ229によって、調整ボルト228をドクターブレード222から退避する方向に若干移動させると、基材10に対するドクターブレード222の当接力が減少し、塗料20の層厚が厚くなる。
上述した第1実施形態の変形例に係る塗布装置によれば、第1実施形態に係る塗布装置100の作用効果に加えて、以下の構成によって作用効果を奏する。
塗布装置は、ブレード(ドクターブレード222)を付勢部材(付勢ローラ123)の側に押圧する押圧部材(調整ボルト228)を備えている。塗布装置は、付勢ローラ123をドクターブレード222の側に押圧する押圧部材を備えてもよい。
このような構成によれば、付勢ローラ123の側から基材10を付勢しつつ、ドクターブレード222の側からも調整ボルト228によって基材10を押圧することによって、基材10を十分に挟持することができる。すなわち、ドクターブレード222は、調整ボルト228から押圧されることによって、例えば基材10やドクターブレード222自身の微小な形状の変化にも十分に追随し、自ら確実に弾性変形することによって、基材10を更に均一に押圧することができる。したがって、塗布装置は、塗料20を基材10に対して均一に塗布することができる。
このような構成によれば、調整ボルト228によって、付勢ローラ123に対するドクターブレード222の押圧力を相対的に増すように調整すると、基材10に対するドクターブレード222の当接力が増加することから、塗料20の層厚を相対的に薄くすることができる。一方、調整ボルト228によって、付勢ローラ123に対するドクターブレード222の押圧力を相対的に減らすように調整すると、基材10に対するドクターブレード222の当接力が減少することから、塗料20の層厚を相対的に厚くすることができる。すなわち、調整ボルト228によって、基材10に塗布する塗料20の層厚を規定することができる。
さらに、調整ボルト228は、ドクターブレード222の内周面222aに当接して、付勢ローラ123を押圧している。
このような構成によれば、調整ボルト228によって、基材10と塗料20を介して接触するドクターブレード222の裏面に相当する内周面222aの側から、基材10を直接的に押圧することができる。したがって、付勢ローラ123の側から基材10を付勢しつつ、ドクターブレード222の側からも調整ボルト228によって基材10を効果的に押圧することができる。すなわち、調整ボルト228は、ドクターブレード222によって基材10を押圧する圧力や方向を調整し易い。したがって、ドクターブレード222は、調整ボルト228から押圧されることによって、ドクターブレード222が基材10を押圧する圧力値や方向等を規定することができる。
さらに、調整ボルト228は、ドクターブレード222を外周面222bから挿通しつつ、内周面222aに当接している。
このような構成によれば、調整ボルト228が挿通されたドクターブレード222の外周面222bの位置と、調整ボルト228が当接されたドクターブレード222の内周面222aの位置を基準として、ドクターブレード222を任意の形状に弾性変形させ易い。すなわち、調整ボルト228によって、ドクターブレード222が基材10を押圧する圧力値や方向等を容易に規定することができる。
さらに、調整ボルト228は、基材10の搬送方向Xと交差する幅方向Yに沿って複数備えている。
このような構成によれば、例えば、基材10やドクターブレード222自身の形状が幅方向Yに沿って異なっている場合、基材10に対するドクターブレード222の押圧力を幅方向Yに沿って変化させる必要がある場合、または基材10に塗布する塗料20の層厚を幅方向Yに沿って変化させる必要がある場合等に、各々の調整ボルト228の押圧力を調整することによって容易に対応することができる。
さらに、基材10に塗布された塗料20の層厚を測定する測定部材(膜厚測定器131)を備えている。また、膜厚測定器131による層厚の測定結果に基づき、基材10に対する調整ボルト228を介したドクターブレード222の当接力を増減して層厚を一定に制御する制御部材(コントローラ151)を備えている。
このような構成によれば、実際に基材10に塗布された塗料20の層厚に基づいて、調整ボルト228によって押圧したドクターブレード222と付勢ローラ123による基材10の挟持力を補正し、層厚を一定にすることができる。したがって、塗料20を基材10に対して任意の層厚に規制しつつ均一に塗布することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る塗布装置は、基材10の幅方向Yに沿って分断され、より変形し易く構成したドクターブレード322を備えた構成が、前述した第1実施形態に係る塗布装置100の構成と異なる。第2実施形態においては、前述した第1実施形態と同様の構成からなるものについて、前述した説明を省略する。
第2実施形態に係る塗布装置の塗布部320について、図5を参照しながら説明する。
図5は、第2実施形態に係る塗布装置の塗布部320を示す側面図である。図5において、塗布部320の大部分を断面によって示している。
塗布部320は、搬送部110と対向して配設されている。塗布部320は、前述した供給ダイ121、付勢ローラ123、押圧台124、駆動ステージ125、および取付ボルト126に加えて、塗布部320に特有のブレード(ドクターブレード322)および支持部材327を備えている。
ドクターブレード322は、ブレードに相当する。ドクターブレード322は、基材10に塗料20を介して接触し、塗料20を基材10に塗布する。ドクターブレード322は、付勢ローラ123と対向し、付勢ローラ123の上方に配設している。ドクターブレード322は、層厚を薄くした円筒形状に形成され、弾性力を備えている。ここで、ドクターブレード322は、基材10に塗料20を介して接触した部分から、基材10の搬送方向Xの下流側において、基材10の搬送方向Xと交差する幅方向Yに沿って分断されている。弾性力を備えたドクターブレード322は、付勢ローラ123とともに、基材10を挟持する。ドクターブレード322は、ドクターブレード322は、その分断された部分によって、基材10に対する塗料20の付着を断ち切り、塗料20の切れが非常に良くなり、筋状の塗布斑を防止できる。
支持部材327は、ドクターブレード322を支持している。支持部材327は、ドクターブレード322の内周面322aの側であって、ドクターブレード322の付勢ローラ123から離間した部分に配設している。支持部材327は、基材10の幅方向Yに延在した円柱形状からなり、ドクターブレード322の形状に対応して下部を切り欠いて形成している。支持部材327は、ドクターブレード322の弾性力を維持しつつ、そのドクターブレード322を支持することによって、基材10を介して付勢ローラ123から受ける付勢力を受け止める。
上述した第2実施形態に係る塗布装置によれば、第1実施形態に係る塗布装置100の作用効果に加えて、以下の構成によって作用効果を奏する。
塗布装置は、円筒形状に形成されたブレード(ドクターブレード322)を備えている。ドクターブレード322は、基材10に塗料20を介して接触した部分から基材10の搬送方向Xの下流側において、基材10の搬送方向Xと交差する幅方向Yに沿って分断されている。
このような構成によれば、ドクターブレード322は、その全体を柔軟に変形させつつ、分断された部分を基準にして撓ませ易い。すなわち、ドクターブレード322は、例えば基材10やドクターブレード322自身の形状の微小な変化にも効果的に追随し、容易に弾性変形することによって、基材10を非常に精度良く均一に押圧することができる。したがって、塗布装置は、塗料20を基材10に対して均一に塗布することができる。
さらに、このような構成によれば、ドクターブレード322は、その分断された部分によって、基材10に対する塗料20の付着を断ち切り、基材10に対する塗布不良を防止することができる。すなわち、ドクターブレード322は、分断した部分を備えることによって、塗料20のいわゆる液切れが良好になる。塗布不良とは、例えば、基材10に対する塗料20の付着に起因した筋状の塗り斑であり、基材10の搬送方向Xに沿った下流側に発生するものである。したがって、塗布装置は、塗装不良を生じさせることなく、塗料20を基材10に対して均一に塗布することができる。
(第2実施形態の変形例)
第2実施形態の変形例に係る塗布装置は、第2実施形態と同様に基材10の幅方向Yに沿って分断されたドクターブレード422を備え、かつ、第1実施形態の変形例と同様にドクターブレード422を押圧する調整ボルト228を備えた構成が、前述した第2実施形態に係る塗布装置の構成と異なる。第2実施形態の変形例においては、前述した第1または第2実施形態と同様の構成からなるものについて、前述した説明を省略する。
第2実施形態の変形例に係る塗布装置の塗布部420について、図6を参照しながら説明する。
図6は、第2実施形態の変形例に係る塗布装置の塗布部420を示す側面図である。図6において、塗布部420の大部分を断面によって示している。
塗布部420は、搬送部110と対向して配設されている。塗布部420は、前述した供給ダイ121、付勢ローラ123、押圧台224、駆動ステージ125、取付ボルト226、支持部材227、および調整ボルト228に加えて、塗布部420に特有のブレード(ドクターブレード422)を備えている。
ドクターブレード422は、ブレードに相当する。ドクターブレード422は、基材10に塗料20を介して接触し、塗料20を基材10に塗布する。ドクターブレード422は、付勢ローラ123と対向し、付勢ローラ123の上方に配設している。ドクターブレード422は、層厚を薄くした円筒形状に形成され、弾性力を備えている。ここで、ドクターブレード422は、基材10の搬送方向Xの下流側において、基材10の搬送方向Xと交差する幅方向Yに沿って分断されている。弾性力を備えたドクターブレード422は、付勢ローラ123とともに、基材10を挟持する。さらに、ドクターブレード422は、外周面422bから調整ボルト228が挿通され、かつ、内周面422aに調整ボルト228の先端が当接している。調整ボルト228によって押圧されたドクターブレード422は、付勢ローラ123とともに、基材10を挟持する。
上述した第2実施形態の変形例に係る塗布装置によれば、第2実施形態に係る塗布装置の作用効果に加えて、以下の構成によって作用効果を奏する。
塗布装置は、円筒形状に形成されたブレード(ドクターブレード422)を備えている。ドクターブレード422は、基材10の搬送方向Xの下流側において、基材10の搬送方向Xと交差する幅方向Yに沿って分断されている。さらに、塗布装置は、ドクターブレード422を付勢ローラ123の側に押圧する調整ボルト228を備えている。
このような構成によれば、ドクターブレード422は、その全体を柔軟に変形させつつ、分断された部分を基準にして撓ませ易い。さらに、付勢ローラ123の側から基材10を付勢しつつ、ドクターブレード422の側からも調整ボルト228によって基材10を押圧することによって、基材10を十分に挟持することができる。すなわち、調整ボルト228は、ドクターブレード422によって基材10を押圧する圧力や方向を調整し易い。したがって、ドクターブレード422は、調整ボルト228から押圧されることによって、ドクターブレード422が基材10を押圧する圧力値や方向等を規定することができる。このように、ドクターブレード422は、例えば基材10やドクターブレード422自身の形状の微小な変化にも効果的に追随し、容易に弾性変形することによって、基材10を非常に精度良く均一に押圧することができる。したがって、塗布装置は、塗料20を基材10に対して均一に塗布することができる。
そのほか、本発明は、特許請求の範囲に記載された構成に基づき様々な改変が可能であり、それらについても本発明の範疇である。
本発明の塗布装置に備えられたドクターブレードは、塗工乾燥装置やラミネート装置に組み込むことができる。また、塗布装置に備えられたドクターブレードは、グラビア印刷機に用いるフローティンググラビアドクターや塗料20の層厚を平滑化するスムージィングドクターにも適用できる。さらに、塗布装置に備えられたドクターブレードは、いわゆる表面処理装置に組み込むことができる。例えば、塗布装置に備えられたドクターブレードは、ホットメルトコータに組み込むことができる。
10 基材、
20 塗料、
100 塗布装置、
110 搬送部、
111 供給ローラ(搬送部材)、
112 ガイドローラ(搬送部材)、
113 巻取ローラ(搬送部材)、
120,220,320,420 塗布部、
121 供給ダイ(供給部材)、
122,222,322,422 ドクターブレード(ブレード)、
122a,222a,322a,422a 内周面、
222b,422b 外周面、
122c,222c,322c,422c 中心、
123 付勢ローラ(付勢部材)、
124,224 押圧台(押圧部材)、
125,229 駆動ステージ、
126,226 取付ボルト、
127,227,327 支持部材、
228 調整ボルト(押圧部材)、
130 測定部、
131 膜厚測定器(測定部材)、
140 乾燥部、
141 乾燥器(乾燥部材)、
150 制御部、
151 コントローラ(制御部材)、
X (基材10の)搬送方向、
Y (基材10の)幅方向、
Z 高さ方向。

Claims (16)

  1. 基材に塗料を介して接触し、前記塗料を前記基材に塗布するブレードと、
    前記ブレードと対向して配設され、前記基材を前記ブレードの側に付勢する付勢部材と、を有し、
    前記ブレードは、少なくとも前記付勢部材と対向する部分が、前記付勢部材に向かって突出して円弧状に形成され弾性力を備えている塗布装置。
  2. 前記ブレードと前記付勢部材との押圧力を相対的に調整する押圧部材を、さらに有する請求項1に記載の塗布装置。
  3. 前記押圧部材は、前記ブレードを前記基材に前記塗料を介して接触した部分から前記基材の搬送方向の上流側に押圧する請求項2に記載の塗布装置。
  4. 前記押圧部材は、前記ブレードの内周面に当接して、前記付勢部材を押圧する請求項2または3に記載の塗布装置。
  5. 前記押圧部材は、前記ブレードを外周面から挿通しつつ、前記内周面に当接する請求項4に記載の塗布装置。
  6. 前記押圧部材は、前記基材の搬送方向と交差する幅方向に沿って複数備えられた請求項2〜5のいずれか1項に記載の塗布装置。
  7. 前記ブレードは、円筒形状に形成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の塗布装置。
  8. 前記ブレードは、前記基材に前記塗料を介して接触した部分から前記基材の搬送方向の下流側において、前記基材の搬送方向と交差する幅方向に沿って分断されている請求項7に記載の塗布装置。
  9. 前記ブレードの少なくとも前記付勢部材から離間した部分に配設され、前記ブレードを支持する支持部材を、さらに有する請求項1〜8のいずれか1項に記載の塗布装置。
  10. 前記支持部材は、前記ブレードの内周面の側に配設された請求項9に記載の塗布装置。
  11. 前記支持部材は、弾性力を備えている請求項9または10に記載の塗布装置。
  12. 前記ブレードは、金属からなる請求項1〜11のいずれか1項に記載の塗布装置。
  13. 前記塗料を前記ブレードに供給する供給部材を、さらに有する請求項1〜12のいずれか1項に記載の塗布装置。
  14. 前記基材を搬送方向に沿って搬送する搬送部材を、さらに有する請求項1〜13のいずれか1項に記載の塗布装置。
  15. 前記基材に塗布された前記塗料の層厚を測定する測定部材と、
    前記測定部材による前記層厚の測定結果に基づき、前記基材に対する前記ブレードの当接力および前記基材に対する前記付勢部材の付勢力の少なくともいずれか一方の力を増減して前記層厚を一定に制御する制御部材と、さらに有する請求項1〜14のいずれか1項に記載の塗布装置。
  16. 前記基材に塗布された前記塗料を乾燥させる乾燥部材を、さらに有する請求項1〜15のいずれか1項に記載の塗布装置。
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