JP2002150689A - 記録媒体再生装置 - Google Patents

記録媒体再生装置

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JP2002150689A
JP2002150689A JP2000344353A JP2000344353A JP2002150689A JP 2002150689 A JP2002150689 A JP 2002150689A JP 2000344353 A JP2000344353 A JP 2000344353A JP 2000344353 A JP2000344353 A JP 2000344353A JP 2002150689 A JP2002150689 A JP 2002150689A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、曲のビート音が検出されない場合
でも、正確で安定したBPM値の検出を行うことのでき
る記録媒体再生装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 記録媒体を再生する開始点及び終了点を
設定する開始終了点設定手段と、記録媒体の開始点から
終了点までの区間で再生される曲のビート音を検出する
ビート検出手段と、ビート検出手段で検出されたビート
音のビート数と開始点から終了点までの再生時間とから
単位時間当たりのビート数を算出するビート算出手段
と、ビート算出手段で算出された単位時間当たりのビー
ト数を表示するビート表示手段とを有する。このため、
曲のビート音が検出されない部分があっても、この部分
が含まれないように開始点と終了点を設定するため、正
確で安定した単位時間当たりのビート数を求めることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスク再生装置
に関し、特に、光ディスクに記録された音楽をリミック
スするための特殊再生機能を有するCDプレーヤ等の光
ディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、音楽が記録されたCD(コン
パクトディスク)を使用して、音楽のテンポやキーを変
えたり、同一フレーズを繰り返し再生したり、気に入っ
たフレーズをミックスしたり、さらにミキサのクロスフ
ェーダを使って音楽をつないだりすることにより自分用
のオリジナル演奏を行ったりする、DJ(ディスクジョ
ッキー)等が用いる記録媒体再生装置が存在する。
【0003】DJは、記録媒体再生装置を操作してオリ
ジナル演奏を行う場合、多くの曲を用いたり、音楽が途
切れないようにするために2つのプレーヤーを用いて連
続再生を行っている。このとき、次に再生する曲のビー
ト数が異なってしまうと、音楽的にも時空間的にも不自
然さを生じてしまう。
【0004】よって、DJは再生する曲のビート数を予
め把握し、自然な流れで次の再生に移れるように曲を再
生する曲順を決めている。曲のビート数を把握するため
には、BPM(ビート・パー・ミニッツ)、つまり、1
分間当たりの拍数を抽出する必要がある。
【0005】さらに、2つの曲のビートタイミングを合
わせることで、より自然に次の曲に移れるようになるた
め、DJは曲を聴きながら、ビートタイミングを前の曲
に合わせて次の曲を再生している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな操作は非常に手間がかかるだけでなく、音楽的にも
曲に合わせて拍数を抽出したり、ビートタイミングを合
わせたりと多大な注意力と忍耐力が必要であり、また、
DJの才能が大きく影響している。そのため、一般ユー
ザーがDJのように異なる曲のビートタイミングを合わ
せ自然に連続演奏させる操作を行うことは困難であっ
た。
【0007】また、このような異なる曲のビートタイミ
ングを合わせて連続演奏させるような機能を持つ従来の
記録媒体再生装置においては、次の曲の再生するテンポ
(再生速度)を可変して前の曲のテンポに合わせるため
に、連続演奏しようとする2つの曲のBPM値を検出し
ている。従来のBPM値は、再生した曲のバスドラム等
のビート音を抽出してビートパルスを生成し、このビー
トパルスの周期から1分間当たりのビートパルス数を換
算してBPM値としている。
【0008】しかし、演奏される曲によってはバスドラ
ム等の刻むビート音が検出されない部分もある。この場
合、曲の途中でビートパルスが生成されないことから、
同じ曲の中でも算出されるBPM値が異なり、正確なB
PM値を認識できず、また、ビートパルスの周期は微小
に変動するためBPM値が変動し不安定であるという問
題点があった。
【0009】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、記録媒体に曲のビート音が検出されない部分があっ
ても、正確で安定したBPM値の検出を行うことのでき
る記録媒体再生装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、記録媒体を再生する開始点及び終了点を設定する開
始終了点設定手段と、前記記録媒体の開始点から終了点
までの区間で再生される曲のビート音を検出するビート
検出手段と、前記ビート検出手段で検出された前記ビー
ト音のビート数と前記開始点から終了点までの再生時間
とから単位時間当たりのビート数を算出するビート算出
手段と、前記ビート算出手段で算出された前記単位時間
当たりのビート数を表示するビート表示手段とを有す
る。
【0011】このように、設定されたポイントの開始点
から終了点までの区間のビート数及び再生時間から単位
時間当たりのビート数を検出するため、記録媒体に曲の
ビート音が検出されない部分があっても、この部分が含
まれないように開始点と終了点を設定するため、正確で
安定した単位時間当たりのビート数を求めることができ
る。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
記録媒体再生装置において、前記記録媒体を再生する開
始点及び終了点の少なくとも一方を修正する修正手段を
有する。
【0013】これにより、正確なビート数を検出できる
ような再生の開始点及び終了点を修正するため、開始点
と終了点の間にビート音が検出されない部分があった場
合に、この部分が開始点と終了点の間に含まれないよう
に修正をでき、正確で安定した単位時間当たりのビート
数を求めることができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
記載の記録媒体再生装置において、前記記録媒体を再生
する速度を可変調整したとき、前記ビート表示手段に表
示する前記単位時間当たりのビート数を可変調整の割合
に応じて補正するビート補正手段を有する。
【0015】このように、再生される曲の速度を可変調
整する場合、曲の速度の可変から遅れることなく可変調
整の割合に応じて単位時間当たりのビート数を補正して
表示することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の光ディスク再生
装置の一実施例のブロック構成図を示す。同図中、CD
再生部10は、光ディスクであるCD(コンパクトディ
スク)を通常の再生速度の2倍の速度で回転駆動し、C
D再生部10のピックアップより再生された2倍速の再
生信号はRFアンプを通じてCD再生部10内のCD再
生用DSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)に供
給され、ここで、EFM(エイト・ツー・フォーティー
ン・モジュレーション)復調、CIRC(クロスインタ
ーリーブ・リードソロモン・コード)のデコード等の信
号処理が行われる。
【0017】また、再生信号からサブコードが分離さ
れ、サブコードのデコード処理が行われる。サブコード
データはメインマイクロコンピュータ(以降、「メイン
マイコン」と略す。)12からのカウンタ信号にしたが
ってメインマイコン12内のRAMに格納される。ま
た、CD再生用DSPで信号処理されたオーディオデー
タはデータメンテナンス用のDSP14に供給される。
【0018】DSP14にはオーディオデータを格納す
るためのDRAM(ダイナミックRAM)16が接続さ
れており、DSP14はメモリコントローラの役割を持
っている。DRAM16は送られてくるオーディオデー
タを例えば約10秒間格納することができ、ディフェク
ト等により音飛びが生じた場合の保護のためのアンチシ
ョック機能、また所望の曲を瞬時に音出しするためのク
イックスタート機能、所定の2点間を繰り返し再生する
ためのシームレスループ機能、スクラッチ処理を行う機
能、曲のテンポの可変する機能、再生速度を徐々に減速
して曲を止めるブレーキ機能等を実現するために用いら
れる。
【0019】DSP14は2倍速で読み出されたオーデ
ィオデータをメインマイコン12からのカウンタ信号に
従ってDRAM16に書き込むと同時に、メインマイコ
ン12からのカウンタ信号に従ってオーディオデータを
1倍速で読み出してCD音エフェクト用のDSP18に
供給する。
【0020】DSP18には作業用メモリとしてのDR
AM20が接続されており、DSP18はキー(音程)
の調整、出力レベルの調整、曲中のボーカル音量のみを
下げるボイス機能等の各種エフェクト処理を実行する。
DSP18の出力するオーディオデータはデジタルフィ
ルタを通じてD/Aコンバータ22に供給されると共
に、サンプラーエフェクト用のDSP26に供給され
る。
【0021】DSP26にはデータを格納するためのD
RAM(ダイナミックRAM)28が接続されており、
DSP26はメモリコントローラの役割を持っている。
DRAM28はオーディオデータを例えば約10秒間格
納することができる。DSP26はサンプラー処理を行
う。ユーザが指定するサンプリング開始点からサンプリ
ング終了点までの期間のオーディオデータをDRAM2
8に記憶し、ユーザが指定する再生タイミングで記憶さ
れたオーディオデータを読み出してD/Aコンバータ3
0に供給すると共にDSP18に供給する。DSP18
では自装置の出力オーディオデータにDSP26からの
オーディオデータを混合してD/Aコンバータ22に供
給する。
【0022】また、メインマイコン12には処理のため
のプログラムやデータが記憶されたEPROM(イレー
ザブル・プログラマブルROM)32と、曲(またはト
ラック)毎にテンポ値、ループポイント等の各種設定値
が記憶されるEEPROM(エレクトリック・イレーザ
ブル・プログラマブルROM)34が接続されている。
クロックジェネレータ36はクロック信号を生成してC
D再生部10及びメインマイコン12に供給している。
【0023】また、メインマイコン12はカウンタ信号
に従って内蔵するRAMからサブコードを読み出してコ
ントローラユニット40のマイクロコンピュータ(以
下、「マイコン」という。)42に供給する。マイコン
42はサブコードをタイムコードに変換してディスプレ
イ44上に表示する。コントローラユニット40にはユ
ーザが操作する各種の操作キー等が設けられた操作部4
6が設けられ、マイコン42に接続されている。
【0024】図2及び図3はDSP14,18,26の
機能ブロック図を示す。図2において、DSP14の比
較接続機能50は2倍速で読み出されたオーディオデー
タをメインマイコン12からのカウンタ信号と比較して
接続する。メモリライト機能51は接続されたオーディ
オデータをDRAM16に書き込む。メモリリード機能
52はアンチショック、クイックスタート、シームレス
ループ機能、スクラッチ、テンポ可変、ブレーキの各機
能53に基づいてDRAM16からオーディオデータを
読み出す。上記機能53のテンポ可変はテンポと共にキ
ーも変化するが、テンポ機能54ではキーを固定してテ
ンポの調整を行う。フェードイン/フェードアウト機能
55はフェードイン/フェードアウト時のオーディオデ
ータのレベル調整を行う。
【0025】図3において、DSP18のデエンファシ
ス機能60はCD録音時のエンファシスを元に戻すデエ
ンファシス処理を行う。キー調整機能61は、テンポを
固定してキーを可変調整する。BPM機能62は曲の1
分間当たりのビート数を計測する。ボイス機能63は曲
中のボーカル音量のみを下げる。出力レベル調整機能6
4は出力レベルの調整を行う。出力レベル調整機能64
の出力するオーディオデータは混合機能65を通して出
力されると共に、スイッチ66のオン時にDSP26の
サンプラー機能67に供給される。
【0026】サンプラー機能67はDRAM28にオー
ディオデータを書き込み、また、スイッチ70のオン時
に、DRAM28からオーディオデータを読み出す。テ
ンポ機能68ではサンプラー機能67から供給されるオ
ーディオデータのキーを固定してテンポの調整を行う。
キー調整機能69は、テンポを固定してキーを可変調整
し、その後、キー調整機能69の出力するオーディオデ
ータはスイッチ70を通して出力されると共に、DSP
18のスイッチ71(スイッチ70と連動してオンす
る)を通して混合機能65に供給され、出力レベル調整
機能64からのオーディオデータと混合されて出力され
る。
【0027】なお、図1に示す光ディスク再生装置は2
台1組とされ、各光ディスク再生装置のメインマイコン
12は相互に制御情報を送受することにより連動して動
作する。図4は2台1組の光ディスク再生装置のコント
ローラユニット40の平面図を示す。なお、各光ディス
ク再生装置のコントローラユニット40は同一構成であ
るため、図4においては一方にのみ符号を付す。
【0028】図4中、ディスプレイ44の表示部80に
は、トラック番号やタイムコードを初めとする各種情報
が表示され、表示部81には、BPM値が表示される。
また、操作部46のプリセットキー82、ジョグダイヤ
ル83,スキップキー84,サーチキー85,プレイ/
ポーズキー86,バンクキー87,メモリキー88,リ
コールキー89,エンターキー90,TAPキー91,
BPMキー92,テンポSYNCキー93,ビートSY
NCキー94,ループキー95,Aキー96,Bキー9
7,サンプルキー98,INキー99,OUTキー10
0,テンポキー101,テンポボリューム102,スク
ラッチキー103,ブレーキキー104、テンキー10
5、マイナスキー106、プラスキー107等が設けら
れている。
【0029】図5は、ディスプレイの表示部の詳細を示
す図である。同図中、ディスプレイ44の表示部80に
はテンポコントロールに関わるテンポ表示110と、キ
ーコントロールに関わるキー表示111とが設けられて
いる。これらの各表示は%単位で行われる。テンポコン
トロールは、テンポボリューム102を上下に摺動させ
て再生する曲のテンポ即ち再生速度を可変調整する。通
常の再生速度を1とすると、このテンポボリューム10
2を摺動させた位置に応じて、テンポ即ち再生速度の可
変幅を最大±32%の範囲で変化できる。このテンポ調
整を行うと、テンポに応じて再生される曲のキーも変化
する。
【0030】キーコントロールは、テンポを固定して再
生される曲のキーを可変調整する。マイナスキー106
またはプラスキー107を押すと、押された回数に応じ
て所定%単位で調整する方法と、半音単位で調整する方
法とがある。
【0031】図6は、BPM機能62の一実施例のブロ
ック図を示す。同図中、低域フィルタ120はデエンフ
ァシス機能60から供給されるオーディオデータのう
ち、バスドラム等の低周波数成分のみを通過させる。図
7(A)に実線で示す如き波形の低周波数成分はレベル
比較部121で図7(A)に一点鎖線で示す検出レベル
と比較される。パルス出力部122は上記比較結果に従
って、低周波数成分が検出レベルを超えたとき値1(ハ
イレベル)で、低周波数成分が検出レベル未満のとき値
0(ローレベル)の図7(B)に示す如きビートパルス
を生成してメインマイコン12に供給する。図7(A)
は図示しやすい方法として、低周波数成分を半波整流し
た図を用いたが、DSPで行う場合はPCMデータの立
ち上がりの回数をビート数として検出を行う。
【0032】本発明においては、メインマイコン12で
は、図7(A)に示すループポイントAからループポイ
ントBの間でループ再生を行う。ユーザーはループ再生
音を聞き、B点からA点への接続時、ビート音周期が同
じであることを聴感で確認する。ビート音周期が違う場
合は、聴感上、リズムが狂ってB点からA点へ接続する
ため、この場合はA点又はB点の修正を行い、リズムを
合わせる。そして、図7(B)に示すループポイントA
からループポイントBの間でのビートパルスによりビー
ト数を計測する(ここではビート数4)と共に、ループ
ポイントAからループポイントBの間の時間tを計測す
る。メインマイコン12は、計測されたループポイント
A−B間のビート数及び時間t(分)から以下に示す式
でBPM値を算出する。
【0033】BPM値=ビート数/t メインマイコン12は、ループ再生で設定されたループ
ポイントAからループポイントBまでの間隔からビート
数及び時間を非常に正確に計測できるため、より正確な
BPM値を算出することが可能となる。算出されたBP
M値は、表示部81で表示される。以下に、BPM値の
検出処理について詳細に説明する。
【0034】図8は、BPM値検出処理の一実施例のフ
ローチャートを示す。図8において、まず、ステップS
1でプリセットキー82及びジョグダイアル83を操作
してループモードA―Bを選択し、エンターキー90を
押してループモードA−Bを設定する。次に、ステップ
S2でAキー96及びBキー97を押してループポイン
トA,Bを設定する。ステップS2の処理については図
9のフローチャートで説明する。ループポイントA−B
設定後に、ステップS3でループキー95を押してルー
プ再生を行う。ステップS3の処理については図10の
フローチャートで説明する。次に、ステップS4でAキ
ー96及びBキー97をダブルクリックしてループポイ
ントを修正するか否かを判別する。このとき、ループポ
イントA−B間でビート数が聴感上正確でないためにル
ープポイントが修正される場合には、ステップS5に進
み、ループポイントの修正処理を行う。ループポイント
修正処理の後、ステップS3へ進み、修正されたループ
ポイントの区間でループ再生を行う。ステップS5の処
理については、図11のフローチャートで説明する。
【0035】ループポイントが修正されない場合には、
ステップS6に進み、BPM値検出キー(BPMキー)
92及びエンターキー90が同時にオンされたか否かを
判別する。BPMキー92及びエンターキー90が同時
にオンされたとき、BPM値の検出が開始され、ステッ
プS7以降の処理に進む。BPMキー92及びエンター
キー90がオンされていないときは、再びステップS6
の判別を行う。ステップS7では、ループ再生中の曲の
ビート音を検出する。次に、ステップS8で、メインマ
イコン12により検出されたビート音のループポイント
AからループポイントBまでの間のビート数Bが算出さ
れる。また、ステップS9で、メインマイコン12によ
りループポイントAからループポイントBまでの間の再
生時間t(分)が算出される。次に、ステップS10
で、メインマイコン12は算出されたビート数Bと再生
時間t(分)よりBPM値=B/tを算出する。ステッ
プS11では、算出されたBPM値が表示部81で表示
される。
【0036】図9は、ループポイントA−B設定処理の
一実施例のフローチャートを示す。まず、ループモード
が設定された状態において、ステップS14でAキー9
6が押されてオンになったか否かを判別し、Aキー96
が押されてオンになるとステップS16に進み、現在の
再生位置または一時停止位置をループ開始点であるA点
として設定記憶する。次に、ステップS18に進み、再
生中かまたは一時停止中かを判別する。再生中であれば
ステップS22に進み、一時停止中であればステップS
20に進み、ジョグダイアル等の操作によりフレームが
進んだことを確認してからステップS22に進む。次
に、ステップS22でBキー97が押されてオンになっ
たか否かを判別し、Bキー97が押されてオンになると
ステップS24に進み、現在の再生位置をループ終了点
であるB点として設定記憶する。
【0037】図10は、ループ再生処理の一実施例のフ
ローチャートを示す。まず、ステップS26でループキ
ー95を押してオンすると、ステップS28に進み、再
生中か否かを判別する。再生中であれば、ステップS3
0に進み、ループモードであるか否かを判別する。ルー
プモードでなければこの処理を終了し、ループモードで
あればステップS32に進んでCDの再生位置をループ
開始点であるA点に移動する。
【0038】次に、ステップS34でループキー95が
押されてオンとされたか否かを判別し、オフでなければ
ステップS36に進む。ステップS36ではCDの再生
位置がB点に到着したか否かを判別し、B点に到着する
とステップS32に進んでCDの再生位置をA点に移動
し、これを繰り返す。ステップS34でループキー95
がオフと判別されると、この処理を終了する。なお、ル
ープ再生音のレベルが非常に低い場合には出力レベル調
整機能64で再生音のレベルを増大することができる。
【0039】図11は、ループポイント修正処理の一実
施例のフローチャートを示す。まず、ステップS40で
Aキー96またはBキー97をダブルクリックすると、
ダブルクリックしたのがAキー96ならばループ開始点
が修正され、Bキー97ならばループ終了点が修正され
る。次に、ステップS44に進んで、CDの再生位置を
修正するべきA点またはB点まで移動する。
【0040】次に、ステップS46で移動したA点また
はB点で一時停止し、ステップS48でその位置のタイ
ムアドレスを表示部80に表示する。次に、ステップS
50でユーザがジョグダイヤル83を回転させることに
よるA点またはB点の修正を受け付ける。なお、ジョグ
ダイヤル83を左回転させるとA点またはB点は遅れ
(タイムアドレスの値は小さくなる)、右回転させると
A点またはB点は進む(タイムアドレスの値は大きくな
る)。また、ジョグダイヤルの回転に伴い再生音が出力
される。従って、タイムアドレス以外に再生音によって
も修正位置を確認することができる。修正操作が終了し
て、ユーザがAキー96またはBキー97をクリックす
ると、これがステップS52で判別され、ステップS5
4に進んで修正されたA点またはB点が新たなA点また
はB点として更新される。
【0041】このように、ループの開始点及び終了点を
設定し、この設定したループの開始点及び終了点間のル
ープ再生を行い、ビート数が聴感上正確でないなどの場
合はループの開始点及び終了点を修正し、修正されたル
ープの開始点及び終了点をEEPROM34に記憶し、
記憶した曲のループの開始点及び終了点の間をループ再
生し、ループの開始点からループの終了点の間での時間
とビート数を計測してマイコンでBPM値を算出するた
め、正確なBPM値を求めることができる。なお、ルー
プの開始点とループの終了点の間を長く設定することに
より、ループの開始点からループの終了点までの時間が
従来のビートパルスの周期からBPM値を換算するのに
比して大きくなり、より安定したBPM値を求めること
が可能となる。
【0042】次に、テンポボリュームを摺動させたと
き、テンポボリュームの調整可変幅により、BPM値を
補正して表示する方法について説明する。
【0043】図12は、テンポ可変時のBPM表示処理
の一実施例のフローチャートを示す。まず、ステップS
60で現在再生中の曲から検出したBPM値が表示部8
1に表示されているか否かを判別する。表示されている
場合にはステップS64に進む。ステップS64でユー
ザがテンポボリューム102を所望の位置に摺動させる
とメインマイコン12はテンポボリューム102の摺動
位置に応じて、現在再生中の曲のテンポを可変調整す
る。次に、ステップS66に進み、テンポボリューム1
02を摺動させる前の位置から摺動させた後の位置まで
の調整可変幅(%)を算出する。例えばテンポボリュー
ム102を−8%の位置から−16%の位置まで可変調
整した場合には、調整可変幅は−8%である。
【0044】この後、ステップS68でテンポ可変前の
BPM値を初期BPM値として、次式によりテンポコン
トロールによる新たなBPM値を算出する。
【0045】新たなBPM値=初期BPM値+(初期B
PM値×調整可変幅/100) そして、ステップS70でこの新たなBPM値を表示部
81に表示して、この処理を終了する。
【0046】このように、再生する曲のテンポを可変調
整し、その可変調整の割合に応じて単位時間当たりのビ
ート数を変更し、変更したビート数からBPM値を算出
し、曲のテンポの可変調整時から遅れることなく可変に
よって変化する新たなBPM値を表示することができ
る。
【0047】なお、上記実施例では記録媒体としてCD
を用いているが、CDの代わりにVD(ディジタル・バ
ーサタイル・ディスク)やMD(ミニディスク)やフラ
ッシュメモリ等の他の記録媒体を使用するものであって
もよく、上記実施例に限定されない。
【0048】なお、ステップS2、S14〜S24が請
求項記載の開始終了点設定手段に対応し、ステップS7
がビート検出手段に対応し、ステップS5、S40〜S
54が修正手段に対応し、メインマイコン12及びBP
M機能62、ステップS8〜S10がビート算出手段に
対応し、ステップS11、表示部81がビート表示手段
に対応し、ステップS60〜S70がビート補正手段に
対応する。
【0049】
【発明の効果】上述の如く、請求項1に記載の発明は、
設定されたポイントの開始点から終了点までの区間のビ
ート数及び再生時間から単位時間当たりのビート数を検
出するため、記録媒体に曲のビート音が検出されない部
分があっても、この部分が含まれないように開始点と終
了点を設定するため、正確で安定した単位時間当たりの
ビート数を求めることができる。
【0050】また、請求項2に記載の発明は、正確なビ
ート数を検出できるような再生の開始点及び終了点を修
正するため、開始点と終了点の間にビート音が検出され
ない部分があった場合に、この部分が開始点と終了点の
間に含まれないように修正をでき、正確で安定した単位
時間当たりのビート数を求めることができる。
【0051】また、請求項3に記載の発明は、再生され
る曲の速度を可変調整する場合、曲の速度の可変から遅
れることなく可変調整の割合に応じて単位時間当たりの
ビート数を補正して表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク再生装置の一実施例のブロ
ック構成図である。
【図2】DSP14の機能ブロック図である。
【図3】DSP18,26の機能ブロック図である。
【図4】2台1組の本発明の光ディスク再生装置のコン
トローラユニット40の平面図である。
【図5】ディスプレイの表示部の詳細を示す図である。
【図6】BPM機能62の一実施例のブロック図を示
す。
【図7】BPM機能62を説明するための信号波形図で
ある。
【図8】BPM値検出処理の一実施例のフローチャート
を示す。
【図9】ループポイント設定処理の一実施例のフローチ
ャートである。
【図10】ループ再生処理の一実施例のフローチャート
である。
【図11】ループポイント修正処理の一実施例のフロー
チャートである。
【図12】テンポ可変時のBPM表示処理の一実施例の
フローチャートである。
【符号の説明】
10 CD再生部 12 メインマイコン 14 データメンテナンス用DSP14 16,20,28 DRAM 18 CD音エフェクト用DSP18 22,30 D/Aコンバータ 26 サンプラーエフェクト用DSP26 32 EPROM 34 EEPROM 36 クロックジェネレータ 40 コントローラユニット 42 マイコン 44 ディスプレイ 46 操作部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鬼木 健児 東京都武蔵野市中町3丁目7番3号 ティ アック株式会社内 (72)発明者 清水 泰伸 東京都武蔵野市中町3丁目7番3号 ティ アック株式会社内 Fターム(参考) 5D044 BC03 CC06 DE03 DE12 DE17 DE23 DE29 DE39 5D087 AA15 AA23 CC10 DA01 DA10 DA12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を再生する開始点及び終了点を
    設定する開始終了点設定手段と、 前記記録媒体の開始点から終了点までの区間で再生され
    る曲のビート音を検出するビート検出手段と、 前記ビート検出手段で検出された前記ビート音のビート
    数と前記開始点から終了点までの再生時間とから単位時
    間当たりのビート数を算出するビート算出手段と、 前記ビート算出手段で算出された前記単位時間当たりの
    ビート数を表示するビート表示手段とを有することを特
    徴とする記録媒体再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の記録媒体再生装置におい
    て、 前記記録媒体を再生する開始点及び終了点の少なくとも
    一方を修正する修正手段を有することを特徴とする記録
    媒体再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の記録媒体再生装置
    において、 前記記録媒体を再生する速度を可変調整したとき、前記
    ビート表示手段に表示する前記単位時間当たりのビート
    数を可変調整の割合に応じて補正するビート補正手段を
    有することを特徴とする記録媒体再生装置。
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