JP2002150373A - 硬貨投入装置及び自動販売機 - Google Patents

硬貨投入装置及び自動販売機

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JP2002150373A
JP2002150373A JP2000343168A JP2000343168A JP2002150373A JP 2002150373 A JP2002150373 A JP 2002150373A JP 2000343168 A JP2000343168 A JP 2000343168A JP 2000343168 A JP2000343168 A JP 2000343168A JP 2002150373 A JP2002150373 A JP 2002150373A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で簡易な構成であり、複数枚の硬貨が投
入された場合、硬貨の詰まりを発生することなく一枚ず
つ分離して供給する硬貨投入装置、該硬貨投入装置を備
えた自動販売機を提供する。 【解決手段】 複数の硬貨を載置する載置面と、複数の
硬貨2を一括して投入する投入口が形成されたトレイ
と、投入された硬貨を案内する案内部10と、案内され
た硬貨を保持する螺旋が形成された回転部材23と、回
転部材に沿って配置されたガイド部材31とを備え、案
内部は、複数の硬貨を貯留するように構成され、回転部
材23は、螺旋の軸を中心に回転し、硬貨を螺旋の間に
保持して、硬貨をガイド部材31に案内させて一枚ずつ
繰り出すよう構成されたことを特徴とする硬貨投入装
置、該硬貨投入装置を備えた自動販売機とする。投入さ
れた硬貨を、簡易な構成で詰まりを発生せず一枚ずつ分
離して繰り出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数枚の硬貨を容
易に投入することができ、複数枚投入された硬貨を自動
販売機の入金処理部に一枚ずつ供給することができる硬
貨投入装置、及び当該硬貨投入装置を備えた自動販売機
に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、商品等を購入するための自動販売
機が普及している。これらの自動販売機では、硬貨を一
枚ずつ識別するので、硬貨を一枚ずつ投入する必要があ
った。
【0003】しかし、硬貨を一枚ずつ投入するのは煩わ
しさに耐えないという理由で、複数枚の硬貨を一度に投
入することができる自動販売機が提案され、実用に供さ
れている。これらの自動販売機であっても、硬貨を一枚
ずつ識別するので、一括して投入された硬貨は、硬貨の
詰まりを発生することなく一枚ずつ分離して識別部に繰
り出す必要がある。
【0004】硬貨を一枚ずつに分離して識別装置に繰り
出すものとして、意匠登録第1023788号に示され
るような、載置面と、該載置面と一体に構成された漏斗
状の、硬貨を投入する投入口とから構成される自動販売
機用のトレイ(硬貨投入口受皿)が知られている。かか
るトレイによれば、複数枚の硬貨を載置面上に載置する
ことができ、自動販売機に複数枚の硬貨を投入すること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来のト
レイによれば、複数枚の投入は容易になるが、一度に複
数枚の硬貨が投入口に流入した場合には硬貨詰まりの原
因となる。したがって、実際には利用者が投入口やや上
方から硬貨を投入口に一枚ずつ落下させたり、トレイの
載置面に硬貨を載置した後に指で硬貨を一枚ずつ投入口
に導くという運用がなされている。
【0006】そこで、硬貨を一括してトレイの載置面に
載置でき、硬貨を一枚ずつ投入口へ直接落下させたり、
硬貨を一枚ずつ投入口に導いたりする必要がなく、載置
された硬貨を一括して投入口に導くことができ、その後
一枚ずつに分離することによって、自動販売機に硬貨を
一括して投入することができる硬貨投入装置及び、当該
硬貨投入装置を備えた自動販売機を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明による硬貨投入装置1は、例え
ば図1、図2に示すように、複数の硬貨を載置する載置
面3Aと、前記複数の硬貨を一括して投入するための投
入口3Bとが形成されたトレイ3と;前記投入された複
数の硬貨を案内する案内部10と;前記案内された複数
の硬貨を保持する螺旋が形成された回転部材23と;回
転部材23に沿って配置されたガイド部材31とを備
え;案内部10は、前記複数の硬貨を貯留するように構
成され;回転部材23は、前記螺旋の軸を中心に回転
し、前記硬貨を前記螺旋の間に保持して、前記硬貨をガ
イド部材31に案内させて一枚ずつ繰り出すよう構成さ
れたことを特徴とする。
【0008】このように構成すると、トレイ3の載置面
3Aに硬貨を一括して一旦載置することができ、投入口
3Bへ一括して導かれ投入された硬貨は、案内部10に
沿って回転部材23に向かって一括して案内される。回
転部材23に行き着いた硬貨は、螺旋の軸を中心に回転
する回転部材23の螺旋の間に保持され、ガイド部材3
1によって案内されるので、一枚ずつ繰り出される。
【0009】なお、螺旋の形状は、硬貨投入装置1によ
って扱いたい最大厚さの硬貨が同じ溝部に一枚保持さ
れ、最小厚さの硬貨を2枚重ねた硬貨が同じ溝部に保持
されないように形成することが好ましい。また、硬貨2
は一枚以上投入することができるが、硬貨2が複数投入
され案内部10によって案内された場合、硬貨2は案内
部10に一時的に貯留され一枚ずつ回転部材23によっ
て保持され、ガイド部材31に案内されて一枚ずつ繰り
出される。
【0010】請求項2に係る発明による硬貨投入装置
は、例えば図1、図2に示すように、請求項1の硬貨投
入装置1において、ガイド部材31は、前記保持された
硬貨2の、前記螺旋の軸回りの回転を規制し、前記螺旋
の軸方向の移動を許容するように構成されている。
【0011】螺旋の間に保持された硬貨2は、回転部材
23によって螺旋の軸回りを回転する回転力が与えられ
るが、硬貨2の螺旋の軸回りの回転はガイド部材31に
よって規制されている。よって、回転力は硬貨を螺旋の
軸方向に移動させる力に変わるが、この方向の硬貨2の
移動はガイド部材31によって規制されず、許容されて
いるので、硬貨2はガイド部材31に案内されてこの方
向に繰り出される。
【0012】請求項3に係る発明による硬貨投入装置
は、例えば図1、図2に示すように、請求項1または請
求項2に記載の硬貨投入装置において、案内部10は案
内床11を有し、前記案内される硬貨2のうち案内床1
1に対して立った姿勢の立ち硬貨2を転倒させるよう構
成された転倒部材32を有する。
【0013】転倒部材32を備えるので、案内部10に
案内された立ち硬貨を転倒させることができる。よっ
て、全ての硬貨は転倒した状態で、即ち案内床11に硬
貨の表面または裏面が接した状態で、または表面あるい
は裏面が案内床11に接した他の硬貨の案内床11に接
していない裏面または表面に接した状態で回転部材23
に向かって案内され、スムーズに螺旋間に保持され、ガ
イド部材31に案内されて繰り出される。
【0014】請求項4に係る発明による自動販売機は、
例えば図8に示すように、請求項1から請求項3のいず
れか1項に記載の硬貨投入装置202と;前記繰り出さ
れた硬貨を一枚ずつ処理する入金処理部284とを備え
る。
【0015】硬貨投入装置202により、硬貨を一枚ず
つ繰り出して、硬貨を一枚ずつ確実に処理することがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、各図において互い
に同一あるいは相当する部材には類似符号を付し、重複
した説明は省略する。
【0017】図1(A)は、本発明の第1の実施の形態
に係る硬貨投入装置1の平面図、図1(B)は左側面図
である。硬貨投入装置1は、投入された複数枚の硬貨2
を一枚ずつ分離して、例えば自動販売機201(図8参
照)の入金処理部284に(図8参照)順次投入するも
のである。硬貨投入装置1は、複数枚の硬貨2(図1
(A)中破線にて表示)を一括して載置する載置面3A
と、載置された複数枚の硬貨2を一括して投入する投入
口3Bとを有するトレイ3と、トレイ3の鉛直方向下方
に取り付けられた分離機構4(図1(A)中破線にて表
示)と、トレイ3の鉛直方向下方に取り付けられ分離機
構4を覆うカバー5とを含んで構成される。複数枚の硬
貨2を載置面3A上に載置せず、投入口3Bに直接一括
して投入してもよい。
【0018】トレイ3の載置面3Aは、載置された硬貨
2がこぼれないように、窪みの底に形成され、投入口3
Bの方向に向かって傾斜している。傾斜の角度は水平面
に対し2度から5度、好ましくは3度から4度、最も好
ましくは3.5度なるようにするとよい。カバー5は、
利用者が相対する前壁5Aと、対向する二つの側壁5B
と、底壁5Cから構成されいる。トレイ3がカバー5の
蓋に相当し、前壁5Aに対向する後側の壁は、硬貨投入
装置1が取り付けられる例えば自動販売機201(図8
参照)の外壁面である。図1(A)中左側の側壁5Bは
出張部5Dを有し、出張部5Dは後述のソレノイド51
等(図2参照)を収納する。なお、投入口3Bに投入さ
れた硬貨2が後述の案内床11(図2参照)に落下する
ように、不図示のガイドが投入口3Bと案内床11の間
に設けられている。
【0019】トレイ3と、分離機構4と、カバー5と
は、互いに分解可能に構成されており、分離機構4に硬
貨が詰まった場合は、トレイ3を取り外したり、カバー
5から分離機構4を取り出したりすることができる。
【0020】次に、図2を参照し、分離機構4の構成を
説明する。図2は、分離機構4を鉛直方向に対して、図
中後述のモータ45側に30度傾いた方向から見下ろし
た図である。
【0021】分離機構4は、硬貨2を案内する案内部1
0を備え、案内部10は、以下に説明する、案内床1
1、案内壁19、20、案内壁板41、側壁板12、1
3、ガイド部31、送出床42、送出壁43、44を含
んで構成されている。
【0022】投入口3B(図3参照)に投入された硬貨
2は案内床11の上に落下する。案内床11は水平面に
対してある角度α例えば30度傾いて、図中下側が図中
上側より鉛直方向に高く配置されている(図3参照)。
案内床11は平面板状である。案内床11は、鉛直に配
置された側壁板12、13によって、図中左右両側から
挟まれて配置され、硬貨2は案内床11の外側に出ない
ように規制されている。案内床11の、図中下側(利用
者側)では、カバー5の前壁5A(図3参照)が硬貨2
を案内し、硬貨2が案内床11の外側に出ないよう規制
している。
【0023】投入口3B(図3参照)から案内床11へ
投入された硬貨2A(図中二点鎖線で表示)は、重力に
よってカバー5の前壁5Aから離れる方向に案内壁19
に沿って案内されて、さらに案内壁20に沿って案内さ
れて移動する(移動中の貨幣を2B、2Cとして二点鎖
線で表示)。案内壁19は案内床11に固定されて取り
付けられ、案内壁20は後述の移動板21の一部であり
移動板21の移動により、案内床11に対して略直角上
方であって案内床11から離れる方向(図4にX方向と
して表示)に移動可能に取り付けられている。なお、案
内壁20の大きさは、排除したい異物の大きさ、最大硬
貨の大きさより大きくするとよい。
【0024】案内床11の水平面に対する傾斜角度α
(図3参照)は、表面または裏面を案内床11に接触さ
せている硬貨が案内床11上を重力によって滑って移動
する角度である。この角度は、案内壁19、20、及び
後述の回転部材23、転倒部材32に接当する前の硬貨
が、案内床11に対して立ち上がった状態の場合は、当
接することにより転倒する角度とすることが好ましい。
【0025】案内床11の、案内壁20の硬貨2Cの移
動に対して下流側の端部近傍には円弧形状の切欠き部2
2が形成され、切欠き部22を埋めるように、図中Y1
方向(反時計方向)に回転する回転部材23が案内床1
1に対して直角に配置されている。
【0026】次に図3を参照して説明する。本図は、カ
バー5に収納された状態の分離機構4を表し、図1のA
−A断面図である。図に示すように回転部材23は2枚
の平行なフランジ24A、Bと、これらに挟まれるバネ
25(左巻き)を含んで構成されている。図中下側の一
方のフランジ24Bにはプーリ軸28が結合され、プー
リ軸28には従動プーリ29が固着されている。図中上
側のフランジ24Aの、バネ25と反対側の端部は、固
定板27に取り付けられたベアリング26Aによって軸
支され、プーリ軸28は、固定板40に取り付けられた
ベアリング26Bによって軸支されている。従動プーリ
29と回転部材23は一体に回転する。
【0027】次に図2に戻って説明する。回転部材23
より下流側には、回転部材23に隣接して、回転部材2
3に沿って、ガイド部材としてのガイド部31が、案内
床11に対して垂直に取り付けられている。ガイド部3
1は案内壁19、20に対して直角に設置されている。
ガイド部31は、案内床11に平行な方向に細長く形成
され、長手方向の長さは最大貨幣の直径より少し大き
い。ガイド部31の案内床11からの高さはバネ25の
リードの2倍以上約3倍に形成されている。ガイド部3
1の、回転部材23に隣接する一端とは反対側の他端の
近傍には、転倒部材32が、その回転軸を案内床11に
対して直角になるように取り付けられている。
【0028】再び図3を参照して説明する。図に示すよ
うに、転倒部材32は羽根車34とスリーブ35が一体
にゴムによって形成され、羽根車34とスリーブ35は
回転軸36に軸止されている。回転軸36にはさらにベ
アリング37、従動プーリ38、ベアリング39が取り
付けられている。羽根車34の羽根板33の枚数は4で
ある(図2参照)。
【0029】案内床11には不図示の孔が形成され、こ
の孔にベアリング37が嵌合されている。案内床11の
下側には案内床11に固定された固定板40が配置され
ている。固定板40には不図示の孔が形成され、この孔
にベアリング39が嵌合されている。転倒部材32の回
転軸36は、ベアリング37及びベアリング39によっ
て軸支されている。
【0030】硬貨2が案内壁19、20、回転部材23
に当たった結果、転倒せず案内床11にほぼ直角に立ち
上がり立ち硬貨2となった場合は、回転する羽根板33
に弾かれることにより転倒する。羽根板33の下側の、
側辺33Aの案内床11からの高さHは、本硬貨投入装
置1が取り扱う硬貨2のうちで最小の硬貨が立ち硬貨と
なった場合に、羽根板33にぶつかるように決めること
が望ましい。Hの値は最小硬貨の直径より少し小さくす
るとよい。
【0031】羽根板33は羽根車34の回転に伴い、回
転部材23にぶつかるが、羽根板33が弾性部材として
のゴムでできているので曲がり、回転部材23の表面部
を擦って通過し、通過直後に真っ直ぐな形状を回復す
る。したがって、円33B(図2に一点鎖線で示す)の
内部の立ち硬貨(不図示)を転倒させることができる。
転倒部材32は、バネ25に保持された最大硬貨が転倒
部材32と干渉せず繰り出されるよう、回転部材23か
ら所定の距離離れて配置されている。硬貨がバネ25に
保持されるとは、螺旋の軸を中心に回転するバネ25の
螺旋の間に硬貨が入り込み、入り込んだ硬貨が螺旋と螺
旋の間に、ある程度の隙間を持って挟まれ保たれること
をいう。
【0032】図2に示すように、ガイド部31の長手方
向で、転倒部材32を越えた先の箇所には案内壁板41
が案内床11に直角に設けられ、硬貨が、案内床11の
外部に出ないように規制している(案内壁20は前述の
ように移動することがあるが、ここでは移動していない
場合を説明する。)。案内部10は高さ、床面積とも
に、複数の硬貨が案内部10に導入されてから回転部材
23によって繰り出されるまでの間、一時的に貯留でき
る大きさを有するように形成する。
【0033】案内床11からガイド部31の高さだけ上
に離れて(図4参照)、送出床42が案内床11に平行
に、ガイド部31に接続されて配置されている。送出床
42は平面板状である。回転部材23によってガイド部
31の高さだけ繰り上げられた硬貨2F(図中二点鎖線
で表示)は、回転部材23から離れ送出床42の上を重
力によって滑って移動し、送出部70から送出される。
【0034】送出床42には、送出壁43が直角に取り
付けられている。送出壁43は、硬貨の流れに対して上
流側の半分が案内壁19、20に平行であるが、下流側
の半分は側壁板13に平行である。送出床42は、送出
壁43と、案内壁板41と、側壁板13と、側壁板13
の送出部70側への延長箇所近傍に設置された送出壁4
4とによって周囲を囲まれて、硬貨が送出中に送出床4
2からこぼれないようになっている。なお、送出壁44
も送出床42に直角である。
【0035】送出壁43の近傍には図中M方向(反時計
方向)に回転するモータ45が、回転軸46を案内床1
1と、送出床42とに対して直角に、取り付けられてい
る。
【0036】図3を参照して説明する。図に示すよう
に、モータ45が取り付けられている取付板47は、固
定板40に固定されている。回転軸46の先端には原動
プーリ48が取り付けられ、原動プーリ48と従動プー
リ29、38にはタイミングベルト30が掛けられてい
る。タイミングベルト30の巻き掛け角度を大きくして
歯飛びを防止するために、原動プーリ48と従動プーリ
29との間には自由プーリ49が回転可能に取り付けら
れている。よって、モータ45の回転によって、回転部
材23と、転倒部材32とがスムーズに回転する。
【0037】次に図5を参照して、案内壁20が移動可
能な機構について説明する。側壁板12(図4参照)の
最下部で、案内床11(図4参照)とは反対側に収納板
50(図4参照)が水平に設けられ、収納板50上には
ソレノイド51(図4参照)が設置されている。収納板
50の、側壁板12側の側部とは反対側の側部は、側壁
板12に平行に収納側板52(図4参照)が取り付けら
れている。ソレノイド51は、通電することによりS1
方向にプランジャ53が移動する。プランジャ53に
は、溝54が形成され、溝54に垂直に貫通孔55が形
成されている。
【0038】リンク58の両端部近傍にはそれぞれ孔5
6、57が加工されている。リンク58の孔56が加工
された方の端部が溝54に挿入され、プランジャ53の
貫通孔55と孔56を貫通するピン71が貫通孔55に
挿入され、プランジャ53とリンク58とが結合され
る。
【0039】固定ピン73が、収納側板52のソレノイ
ド51側の表面及び、側壁板12のソレノイド51側の
表面の間に挟まれて固定されている。固定ピン73には
回動ブッシュ59が回動可能にはめ込まれ、回動ブッシ
ュ59はアーム62に固定して取り付けられているの
で、アーム62は固定ピン73を中心に回動可能であ
る。アーム62には、さらに係合ピン60が固定して取
り付けられ、長孔61が加工されている。係合ピン60
が孔57に挿入されるので、リンク58とアーム62と
が係合する。
【0040】不図示の固定ピンが、側壁板12のソレノ
イド51側とは反対側の表面に垂直に固定して取り付け
られ、この固定ピンには、回動ブッシュ63が回転可能
にはめ込まれている。回動ブッシュ63は、移動板21
に固定して取り付けられているので、移動板21は前述
の不図示の固定ピンを中心に回動可能である。移動板2
1には、さらに係合ピン64が固定して取り付けられ、
係合ピン64は、長孔61に係合するので、アーム62
と移動板21とが係合する。移動板21の回動ブッシュ
63が付いている端部とは反対の端部には案内壁20が
一体に接続されている。
【0041】次に図2を参照して説明する。図に示すよ
うに、収納側板52にはバネ固定ピン65が取り付けら
れ、バネ固定ピン65とピン71には、引っ張りバネ6
6が取り付けられ、ソレノイド51のプランジャ53
は、通常時の非通電状態のときプランジャ53が最も突
き出た状態になるようにプランジャ53を付勢してい
る。ソレノイド51が非通電となることにより引っ張り
バネ66の付勢力により、案内壁20は元の箇所に戻り
案内壁として作用するようになる。
【0042】案内壁20の真下には排出板67が配置さ
れ、排出板67は案内床11に略平行であり略平面板状
である。案内壁20が移動して上昇することにより、案
内壁20があった箇所に排出口が形成される。案内壁1
9、案内床11によって案内された異物は、案内壁20
が上昇前の箇所には存在せず排出口となっているので、
重力により排出口を経て排出板67に排出される。異物
は、傾いている排出板67の下側の側部に設けられた排
出側板68に案内されて、排出板67の端部である排出
部69から排出される。
【0043】次に、図2を参照し、分離機構4の作用を
説明する。硬貨の投入前には、モータ45がM方向に回
転し、ソレノイド51は非通電の状態にある。したがっ
て、モータ45の回転力は原動プーリ48から、タイミ
ングベルト30(図3参照)によって従動プーリ29
(図3参照)、従動プーリ38(図3参照)に伝えられ
るので、回転部材23はY1方向へ、転倒部材32はZ
1方向に回転している。また、案内壁20は上昇前の位
置にあり案内壁として作用している。
【0044】次に利用者によって、トレイ3の載置面3
A(図3参照)に複数の硬貨が一括して載置され、投入
口3B(図3参照)から該硬貨が一括して投入され、硬
貨2は案内床11上に落下する。案内床11が下に向か
って水平面に対し30度の角度で傾き、案内壁19、2
0は側壁板12に対して約45度傾いて配置されている
ので、硬貨2B、Cは重力により案内床11上を滑り、
案内壁19、20に沿って回転部材23の方へ案内され
る。ほとんどの硬貨は案内床11に面を接触させて(硬
貨の上に硬貨が乗る場合は上の硬貨はその下側の面を、
下側の硬貨の、上側の面に接触させて)移動するが、な
かには案内床11に対して垂直の状態にある、または角
度を持った立ち硬貨(図示せず)が出現する場合があ
る。この立ち硬貨は転倒部材32の羽根板33にぶつか
り転倒される。
【0045】回転部材23まで案内された硬貨2D(図
中二点鎖線で表示)は、回転部材23のバネ25にぶつ
かり、あるいはバネ25の螺旋の間に入り込み保持さ
れ、Y1方向に回転させられる。バネ25にぶつかった
硬貨はバネ25がさらに回転すると螺旋の間に入り込み
保持され、同様にY1方向に回転させられる。バネ25
の螺旋の幅(リードからバネの線部の直径を引いた値に
ほぼ等しい)は、硬貨投入装置1によって扱われる最大
厚さの硬貨が入り込むことができ、最小厚さの硬貨を2
枚重ねた仮想の硬貨が入り込めないように、すなわち硬
貨が一枚ずつ分離されて繰り出されるよう螺旋の形状を
形成する。繰り出される硬貨は、連続して繰り出される
場合は、回転部材23の回転周期に等しい間隔をおいて
繰り出される。また、バネ25の直径は、本硬貨投入装
置1が取り扱う最小硬貨の直径よりわずかに小さくする
ことが望ましい。
【0046】硬貨が回転部材23に向かって積層されて
案内されて来た場合、何層目の硬貨が最初にバネ25の
螺旋の間に入り込むかは、硬貨の厚さとバネ25のリー
ドの関係、バネ25の回転角度状態により様々である。
最上層にない硬貨がバネ25の螺旋の間に保持されて繰
り出され、繰り出された硬貨より上にある硬貨が繰り出
された硬貨により立ち上げられ、一点が案内床11(又
は転倒状態にある硬貨の表面)に接触し、他点がバネ2
5に接触した硬貨は、転倒部材32の羽根板33に当た
ることにより弾かれて転倒させられる。
【0047】回転部材23に入り込んで螺旋の軸回りに
回転させられた硬貨はガイド部31にぶつかり螺旋の軸
回りの回転が規制される。硬貨2E(図中二点鎖線で表
示)は螺旋の軸回りの回転を停止させられるので、螺旋
の軸に沿った方向へガイド部31に接触しながら、ガイ
ド部31に案内されて下から上へ移動する。バネ25が
左巻きであり、Y1方向に回転しているので、硬貨は案
内床11から離れて上方向へ移動する。
【0048】次に、硬貨はガイド部31の幅方向の長さ
(高さ)より高く(案内床11に垂直な方向)移動させ
られるとガイド部31による支えを失い、重力によって
バネ25から離脱し、送出床42面上を滑って送出部7
0より出る。ガイド部31の高さはバネ25のリードの
2倍以上約3倍に形成されているので、硬貨がバネ25
に保持された後、回転部材23が2回転以上約3回転
(N倍のときは、約N回転)することによりバネ25か
ら離脱する。そして、回転部材は再び硬貨を受け入れる
ことができる。
【0049】硬貨が繰り出され、所定の時間が経過する
と、モータ45の回転が停止され、ソレノイド51が通
電される。ソレノイド51が通電されると、プランジャ
53はS1方向に移動し、リンク58がS2方向に移動
する。その結果、アーム62は回動ブッシュ59を中心
にS3方向に回動し、長孔61はS4方向に回動する。
よって、係合ピン64はS5方向に、案内壁20がS6
方向に回動し、案内壁20の箇所に排出口が形成され
る。そして、ゴミ、残留異物等はこの排出口から排出板
67の下側の側部に形成された排出側板68に案内され
て、排出板67の端部である排出部69から排出され
る。ここで、モータ45を図1中時計方向(図1中Mと
反対方向)に回転させると、回転部材23の螺旋上に残
留した異物を積極的に排出することもできる。
【0050】さらに、所定時間が経過すると、ソレノイ
ド51は通電を停止し、モータ45は一旦停止した後、
図1中反時計方向(図1中M方向)に回転し、初期状態
に復帰する。そして、再び硬貨を受け入れることができ
るようになる。
【0051】バネの断面形状は、円形であってもよく、
楕円形、または矩形であってもよい。また螺旋の直径の
半分の幅の帯状の鋼板を螺旋階段のように螺旋状に加工
したものであってもよい。バネの螺旋の軸とは、バネの
外側に接する面が形成する円筒形状の中心軸をいう。
【0052】また、バネの代わりに螺旋面を有するネジ
形状を備えた回転部材とすることもできる。この場合、
硬貨を案内する案内床面を水平面に対して角度α例えば
30度傾け、硬貨が徐々に自重により下がって回転部材
に向かって案内されるようにする。回転部材を鉛直軸に
対して角度α、即ち30度傾けて案内床面に対して直角
に配置し、硬貨を水平面に対して60度の傾きで上方向
に繰り上げるようにするとよい。
【0053】内径が回転部材の直径より僅かに大きい半
円筒状、または同様の直径を有する円筒の、周方向の一
部を形成する案内板を、中心軸を回転部材の中心軸に一
致させて回転部材の下側に沿うように配置する。硬貨は
自重により回転部材の螺旋の軸回りの回転に対抗し、螺
旋の軸方向に案内板の内壁上を案内されて移動し繰り上
げられる。案内板の断面形状は半円状、または円弧状に
限らず、楔型状であってもよい。なお、案内板は本発明
のガイド部材として作用する。
【0054】図6を参照して、本発明の第2の実施の形
態に係る硬貨投入装置101について説明する。図は、
硬貨投入装置101の分解斜視図である。前述の第1の
実施の形態の硬貨投入装置1と相違する部分を主として
説明する。説明のない部分は、硬貨投入装置1と同様で
ある。
【0055】硬貨投入装置101はトレイ103と、ト
レイ103の下方に取り付けられた分離機構104と、
分離機構104を収納するカバー105とを含んで構成
される。トレイ103は、載置面103Aと投入口10
3Bとを有する。投入口103Bは、利用者からみてト
レイ103の右側手前に配置されている。
【0056】次に、分離機構104の構成について説明
する。分離機構104は、投入された硬貨を案内する案
内部110と、案内部110に案内された硬貨を保持す
る螺旋が形成された回転部材123と、案内された立ち
硬貨を転倒させ、回転部材に保持されるようにする転倒
部材132とを含んで構成される。
【0057】案内部110は、回転部材123に沿って
形成されたガイド部材としてのガイド部131のほか、
案内床111、案内壁119、送出床142、送出壁1
43、144が一体に形成されている。案内壁119は
案内床111に固定され移動する部分を含んではいな
い。したがって、案内壁119の一部を移動させるソレ
ノイド、ソレノイドの動きを案内壁119の一部に伝達
する機構は設けられていない。案内壁119、送出壁1
43、144の上部には、案内床111、送出床142
に平行な平面形状の上板127が取り付けられている。
案内床111の下側には、固定板140が取り付けられ
ており、上板127と共に、回転する回転部材123、
転倒部材132等を後述のように固定する。
【0058】図中案内床111は水平に描かれている
が、実際は水平面に対して角度α、例えば35度傾い
て、案内床111側が送出床142側より鉛直方向に高
く配置されている。硬貨が雨滴等の水分を介し案内床1
11、送出床142に張り付くのを防止するために、案
内床111、送出床142には細かな凹凸形状(エンボ
ッシング)が施されている。
【0059】案内壁119は、利用者から見て分離機構
104の右側に形成され、一方ガイド部131は左側に
形成されている。案内壁119からガイド部131へ移
行する境界部分であって、分離機構4の略中央部には、
回転部材123が取り付けられている。
【0060】回転部材123は、図に示すように、バネ
125(右巻き)と、バネ125を挟んで保持するため
のフランジ124A、124Bを含んで構成されてい
る。フランジ124Aは上板127に圧入されたベアリ
ング126Aに、フランジ124Bは固定板140に圧
入されたベアリング126Bに回転可能に支承されてい
る。また、回転部材123の下側のフランジ124Bに
は歯車129が固着され、歯車129と回転部材123
は一体に回転する。
【0061】ガイド部131に沿って回転部材123と
並列であって、案内床111に直立して転倒部材132
が取り付けられている。転倒部材132は、羽根車13
4と羽根車134を固着する回転軸136とを含んで構
成されている。回転軸136の上側は、上板127に圧
入されたベアリング137Aと固定板140に圧入され
たベアリング137Bに回転可能に支承され、回転軸1
36の下側端部には歯車138が固着される。したがっ
て、歯車138と転倒部材132は一体に回転する。
【0062】回転部材123のフランジ124Aには、
突起124Cが取り付けてあり、この突起124Cは回
転部材123と共に回転し、回転部材123に寄りかか
る立ち硬貨であって、転倒部材132によって転倒され
ない硬貨を転倒させる。また、回転部材123及び転倒
部材132は、案内床111に形成された孔111B、
切り欠き111Aをそれぞれ貫通している。
【0063】案内部110には、上記のように案内床1
11と平行に案内床111、送出床142を覆うように
上板127が取り付けられている。上板127は案内床
111、送出床142上の硬貨が散乱することがないよ
うにすると同時に、上記したように、回転部材123を
支承するベアリング126Aと転倒部材132とを支承
するベアリング137Aが圧入され、回転部材123と
転倒部材132とが支承される。
【0064】また、上板127と固定板140には、回
転部材123の近傍に滑り落ちた硬貨を認識するため
に、透過型のセンサ108A、108Bが取り付けられ
ている。センサ108Aとセンサ108B間を光が貫通
するよう、案内床111に孔111Cが形成されてい
る。
【0065】図7を参照して説明する。図7(B)は、
図7(A)のC−C矢視図である。固定板140の下面
には、歯車129、138の両方に噛み合う遊び歯車1
49が回転自在に取り付けられている。歯車149と一
体にウォーム歯車130が形成されている。ウォーム歯
車130と噛み合うウォーム148にはモータ145の
駆動軸が嵌挿されている。したがって、回転部材123
と転倒部材132の両方が一つのモータ145によって
駆動される。
【0066】図6に戻って説明する。案内部110の送
出側には、例えば自動販売機201(図8参照)に本発
明に係る硬貨投入装置を取り付けるための取付板106
が取り付けられる。取付板106には一枚ずつに分離さ
れた硬貨が繰り出される硬貨送出口114が形成される
とともに、硬貨投入装置101の制御を行う電気基板1
07が取り付けられる。電気基板107にはコネクタ1
15を介してセンサ108A、108Bと、モータ14
5に接続され、センサ108A、108Bの入力に基づ
いてモータ145が駆動される。なお、電気基板107
には例えば自動販売機201から直流24ボルトが供給
される。また、取付板106には、角張った外形により
けがをしないように分離機構104を覆うカバー105
が取り付けられる。
【0067】次に、本発明の実施の形態に係る硬貨投入
装置の作用を説明する。硬貨の投入前には、モータ14
5は停止状態にある。硬貨が投入されると硬貨は、重力
により案内床111を滑り、案内壁119に衝突した硬
貨は案内壁119に沿う方向に向きを変えられ、回転部
材123の方へ案内される。センサ108A、108B
の間を硬貨が遮ると、モータ145が回転を始める。モ
ータ145の回転により、ウォーム148、ウォーム歯
車130、歯車149を介して歯車129及び歯車13
8に駆動が伝達されるので、回転部材123はY2方向
(図7参照)へ、転倒部材132はZ2方向(図7参
照)に回転する。
【0068】ほとんどの硬貨は、案内床111上を滑り
案内壁119に沿って案内床111に表面、または裏面
を接触させて(硬貨の上に硬貨が乗る場合は上の硬貨は
その下側の面を、下側の硬貨の上側の面に接触させて)
移動する。しかし、なかには案内床111に対して垂直
の状態にある、または角度を持った立ち硬貨(図示せ
ず)が出現する場合がある。この立ち硬貨は羽根車13
4の羽根板133にぶつかり転倒される。
【0069】回転部材123まで案内された硬貨は、回
転部材123のバネ125にぶつかり、あるいはバネ1
25の螺旋の間に入り込み保持され、Y2方向(図7参
照)に回転させられる。バネ125にぶつかった硬貨は
バネ125がさらに回転するとバネ125の螺旋の間に
入り込み保持され、同様にY2方向に回転させられる。
バネ125の螺旋の幅(ピッチからバネの線部の直径を
引いた値にほぼ等しい)は、硬貨投入装置101によっ
て扱われる最大厚さの硬貨が入り込むことができ、最小
厚さの硬貨を2枚重ねた仮想の硬貨が入り込めないよう
に、すなわち硬貨が一枚ずつ分離されて繰り出されるよ
う螺旋の形状を形成する。
【0070】図8に本発明の硬貨投入装置202を備え
た本発明の第3の実施の形態に係る自動販売機201の
概略構成を表すブロック図を示す。
【0071】自動販売機201は、利用者が複数の硬貨
(図8に不図示)を一括して投入することができる投入
口203Aを有する第1の実施の形態または第2の実施
の形態の硬貨投入装置202を備える。硬貨投入装置2
02は、投入口203Aから案内部に導かれた複数の硬
貨を一枚ずつ分離して繰り出す。自動販売機201は、
さらに繰り出された硬貨を一枚ずつ真偽、及び種類を識
別する識別部281と、識別された硬貨を種類ごとに振
り分ける振分部282と、振り分けられた硬貨を収納す
る収納部283を有する入金処理部284を備える。自
動販売機201は、さらに以下に説明する制御手段28
5、硬貨投出口291、受皿286、オーバーフロー金
庫287、出金部288、送出部289、商品を放出す
る商品放出部292とを備える。
【0072】識別された硬貨、振り分けられた硬貨、収
納された硬貨の情報は制御手段285に送られる。偽硬
貨と判定された硬貨は識別部281から硬貨投出口29
1を経て受皿286に送られる。収納部が満杯のため収
納しきれない硬貨は、収納部283からオーバーフロー
金庫287に送られる。
【0073】商品(図示せず)の価格以上の硬貨が投入
された場合は、制御部285が商品放出部292に商品
を放出させる。放出された商品は、さらに商品放出口2
93から受皿286へ放出される。
【0074】商品の発売後、釣銭の支払いが必要なとき
は制御手段285により収納部283に出金の指示が出
される。収納部283に収納されていない硬貨の出金が
必要な場合は、制御手段285により出金部288に必
要な硬貨を出金するように指示が出される。出金部28
8には予め全ての種類の十分な枚数の硬貨が貯留されて
いる。
【0075】収納部283、または出金部288から繰
り出された硬貨は送出部289に搬送され、送出部28
9から硬貨投出口291を経て受皿286に送り出され
る。送出部289に硬貨が繰り出されたとき、自動販売
機201にトラブルが生じた場合は、利用者への釣銭の
払い出しは禁止され硬貨は硬貨投出口291には送り出
されず、オーバーフロー金庫287に送り出される。
【0076】分離部は、異物、残留物等を排出する排出
部269を有し、排出された異物、残留物等は排出物貯
留部290に送られ、排出物貯留部290から適宜取り
出される。
【0077】自動販売機201は、一括して投入された
硬貨を一枚ずつ分離して送り出す硬貨投入装置202を
有するので、識別、振り分け、収納を一枚ずつ行うこと
ができ、硬貨の詰まりを発生させず硬貨を確実に処理す
ることができる。硬貨投入装置210を簡易な構造とし
安価とすることができるので、自動販売機201を取り
扱いが容易で安価なものとすることができる。
【0078】
【発明の効果】以上のように本発明の硬貨投入装置によ
れば、トレイを設けたので、硬貨を一旦トレイにのせる
ことができるので、トレイ上で硬貨を一括して投入する
ことができ、また硬貨の投入口がどの箇所に配置されて
いるのかをトレイを基準に即座に知ることができる。
【0079】さらに螺旋状に形成され、螺旋の軸を中心
に回転する回転部材と、複数の硬貨を貯留する案内部で
あって、該硬貨を回転部材に案内する案内部と、螺旋の
軸に沿って配置されたガイド部材とを設け、回転部材
は、案内された硬貨を螺旋の間に保持して、硬貨をガイ
ド部材に案内させて一枚ずつ繰り出すよう構成したの
で、安価で簡易な構成であり、複数枚の硬貨が投入され
た場合、硬貨の詰まりを発生することなく一枚ずつ分離
して繰り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明の第1の実施の形態に係る硬
貨投入装置の平面図、(B)は、左側面図である。
【図2】本発明の硬貨投入装置の鉛直線から30度傾い
た方向(案内床面に垂直な方向)から見た図面である。
【図3】図2の硬貨投入装置のA−A断面図である。
【図4】図2の硬貨投入装置のB−B矢視図であり、回
転部材、転倒部材を省略し、案内床より上の部分を表し
た図である。
【図5】図2の硬貨投入装置の案内壁板の移動を可能と
する機構の分解図である.
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る硬貨投入装置
の分解斜視図である。
【図7】(A)は、図6の硬貨投入装置の底面の一部を
表す部分底面図である。(B)は、回転部材、転倒部材
の構成を説明する(A)のC−C矢視図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る自動販売機の
概略構成を表すブロック図である。
【符号の説明】 1、101 硬貨投入装置 2 硬貨 2A、B、C、D、E、F 硬貨 3、103 トレイ 3A、103A 載置面 3B、103B 投入口 4、104 分離機構 10、110 案内部 11、111 案内床 23、123 回転部材 25、125 バネ 31、131 ガイド部 32、132 転倒部材 42、142 送出床 201 自動販売機 202 硬貨投入装置 203A 投入口 284 入金処理部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の硬貨を載置する載置面と、前記複
    数の硬貨を一括して投入するための投入口とが形成され
    たトレイと;前記投入された複数の硬貨を案内する案内
    部と;前記案内された複数の硬貨を保持する螺旋が形成
    された回転部材と;前記回転部材に沿って配置されたガ
    イド部材とを備え;前記案内部は、前記複数の硬貨を貯
    留するように構成され;前記回転部材は、前記螺旋の軸
    を中心に回転し、前記硬貨を前記螺旋の間に保持して、
    前記硬貨を前記ガイド部材に案内させて一枚ずつ繰り出
    すよう構成されたことを特徴とする;硬貨投入装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド部材は、前記保持された硬貨
    の、前記螺旋の軸回りの回転を規制し、前記螺旋の軸方
    向の移動を許容するように構成された;請求項1に記載
    の硬貨投入装置。
  3. 【請求項3】 前記案内部は案内床を有し、前記案内さ
    れる硬貨のうち前記案内床に対して立った姿勢の立ち硬
    貨を転倒させるよう構成された転倒部材を有する;請求
    項1または請求項2に記載の硬貨投入装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれか1項に
    記載の硬貨投入装置と;前記繰り出された硬貨を一枚ず
    つ処理する入金処理部とを備えた;自動販売機。
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