JP2002149866A - 機器不具合対応方法又はサーバシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザが使用する機器に不具合が発生した場
合、不具合発生箇所に係る機器を確実に特定できるよう
にする。 【解決手段】 インターネット１３上に、様々な機器に
それぞれ応じた様々な機器情報を格納している機器管理
ＤＢ３３を備える。機器情報は、機器の外形、機器を取
扱っている修理業者の名称等である。ユーザは、ユーザ
住宅１における不具合機器をデジタルカメラ９で撮影
し、ユーザ端末１１を用いて、撮影した画像と、機器の
属性情報とをサーバシステム２１に送信する。サーバ２
１は、受信した撮影画像を２値化処理して撮影機器の外
形を割出し、機器管理ＤＢ３３内の機器の外形との間で
マッチング処理を行う。サーバ２１は、マッチング処理
によって不具合機器に該当すると推測される機器を選出
し、その選出した機器と、ユーザからの撮影画像及び機
器属性情報とを表示し、その選出した機器から、ユーザ
又はサーバオペレータが不具合機器を特定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザが使用する
機器の種々の不具合、例えば、住居や職場等のユーザ住
宅における漏水や溢水等の事故や、トイレ装置やシステ
ムキッチン等の設備機器の故障に対応するための技術に
関する。

【０００２】なお、本明細書でいう「機器」とは、ユー
ザが使用する機器本体のみならず、その部品や備品等も
含むこととする。

【０００３】

【従来の技術】一般に、ユーザが使用する種々の機器
は、使用頻度の多さや使用期間の長さ等が原因で、故障
や破損等の不具合が発生する。不具合が発生すると、そ
れの発生箇所を確認して、それに係る機器本体又は機器
部品（以下、単に機器という）を修理又は交換してその
不具合を解消する。このために、ユーザは、その機器を
特定（例えば、機器の識別番号を取得）し、特定した機
器を注文する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、必ずしも、不
具合発生箇所に係る機器を特定できるとは限らない。典
型的な例として、ユーザ住宅において、漏水や溢水など
のアクシデントや、トイレ装置やシステムキッチン等の
設備機器の故障などが発生した場合は、それらの発生箇
所を確認できても、その発生箇所に係る機器は、予め設
備されていた等の理由で、その機器の識別情報等がわか
らず、その機器を特定できないことがある。

【０００５】従って、本発明の目的は、ユーザが使用す
る機器に不具合が発生した場合、不具合発生箇所に係る
機器を確実に特定できるようにすることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に従う機器不具合
対応方法は、ユーザの使用する機器のうち不具合が生じ
た不具合機器を撮影した電子画像と、上記不具合機器の
属性を示す不具合機器属性情報とをユーザから受信する
ステップと、受信した電子画像を基に不具合機器の外形
である不具合機器外形を割出すステップと、予め用意さ
れている複数種の機器のそれぞれの機器外形及び機器属
性情報を記憶している記憶装置を参照するステップと、
記憶装置を参照した結果と、割出した不具合機器外形
と、不具合機器属性情報とに基づいて複数種の機器の中
から不具合機器に該当する可能性のある候補とした候補
機器を１又は複数選出するステップと、不具合機器の特
定を行なう人に上記選出した候補機器を報知するステッ
プとを有する。

【０００７】本発明によれば、ユーザが使用する機器に
不具合が起こったときは、ユーザは、不具合が起こった
不具合機器を撮影した電子画像と、それの属性情報（例
えば、不具合機器の種類、不具合機器のメーカ、不具合
機器の撮影方向など）を所定のサーバシステムに送信す
れば、自動的に、その不具合機器に該当すると判断され
た候補機器が１又は複数選出される。これにより、不具
合機器の電子画像又はそれの属性情報を参照すれば、選
出された候補機器の中から、その撮影した機器に該当す
る機器を特定することができる。

【０００８】好適な実施形態では、不具合機器属性情報
として、不具合機器の撮影方向の情報と、不具合機器の
種類の情報と、不具合機器の寸法の情報と、不具合機器
のメーカの情報との少なくとも一つ以上がユーザによっ
て入力される。

【０００９】好適な実施形態では、上記報知するステッ
プは、不具合機器の電子画像を参照して候補機器の中か
ら不具合機器に該当する候補機器を選択することが可能
なように、不具合機器の電子画像と候補機器の電子画像
とを一緒に表示する。

【００１０】好適な実施形態では、不具合機器に該当す
る候補機器が特定されたときは、予め用意された複数種
の機器のそれぞれの在庫に関する在庫情報が記録されて
いる在庫管理テーブルを参照して、上記特定された候補
機器に対応する在庫情報を抽出し、その抽出した在庫情
報に基づいて、その候補機器が所定の場所に納入される
ように手配するステップを有する。さらに好適な実施形
態では、記憶装置は、上記複数種の機器のうち、代用品
となる別の機器を持つ機器に関してその別の機器の情報
を記憶しており、上記手配するステップは、不具合機器
に該当する候補機器が特定されたときは、所定の場合
（例えば、在庫数がゼロの場合）に、記憶装置を参照
し、特定された候補機器に関して上記別の機器の情報が
あれば、上記特定された候補機器の代わりにその別の機
器を手配する。

【００１１】本発明に従う機器不具合対応サーバシステ
ムは、予め用意されている複数種の機器のそれぞれの機
器外形及び機器属性情報を記憶している記憶装置と、ユ
ーザの使用する機器のうち不具合が生じた不具合機器を
撮影した電子画像と、不具合機器の属性を示す不具合機
器属性情報とをユーザが使用するユーザ端末から受信す
る手段と、受信した電子画像を基に不具合機器の外形で
ある不具合機器外形を割出す手段と、記憶装置を参照
し、参照した結果と、割出した不具合機器外形と、不具
合機器属性情報とに基づいて複数種の機器の中から不具
合機器に該当する可能性のある候補とした候補機器を１
又は複数選出する手段と、不具合機器の特定を行なう人
に、上記選出した候補機器を報知する手段とを備える。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。

【００１３】図１は、本発明の一実施形態に係るシステ
ムの全体構成を示す。なお、この図では、データベース
をＤＢと略記する。

【００１４】本実施形態に係るシステムは、ユーザが使
用する種々の機器の不具合、例えば、ユーザ住宅１にお
ける漏水や溢水等のアクシデントや、トイレ装置やシス
テムキッチン等の設備機器の故障に対応できるよう構成
されており、具体的には、インターネット１３のような
通信ネットワークに、メーカ端末２３と、修理業者端末
１９Ａ、１９Ｂ、…と、修理業者管理ＤＢ１５と、在庫
管理ＤＢ２５と、ユーザ管理ＤＢ２９と、機器管理ＤＢ
３３と、機器不具合対応サーバシステム（以下、サーバ
システム）２１とが接続されている。

【００１５】ユーザ住宅１には、トイレ装置３、システ
ムキッチン５、及び浴槽７等のユーザが使用する機器が
設備されており、また、ユーザが使用するコンピュータ
マシンであるユーザ端末１１がある。ユーザは、これら
の機器３、５、７等の故障や、漏水や溢水等の事故など
の不具合が発生したときには、不具合発生箇所に係る機
器（以下、不具合機器と言う）をデジタルカメラ９で撮
影し、撮影した画像のデータを、ユーザが使用するコン
ピュータマシンであるユーザ端末１１に入力する。そし
て、ユーザは、ユーザ端末１１を用いて、サーバシステ
ム２１にアクセスして不具合発生を通知し、それに応答
してサーバシステム２１から送られてくる不具合機器情
報入力画面（図２に例示、後に説明する）に、撮影した
機器に関する属性情報（以下、機器属性情報）と、ユー
ザに関するユーザ情報（氏名、住所、連絡先など）と、
上記撮影画像とを入力し、それらをサーバシステム２１
に送信する。なお、機器属性情報は、例えば、機器の種
類（蛇口、トイレ装置など）、撮影方向（例えば、正
面、側面など）、機器の外形の特徴（例えば、正面には
突起が付いている等）、機器のメーカ名、機器の購入年
月（又は取付年月）、機器の主要寸法、修理業者への施
工依頼（修理業者に機器の取付施工の依頼するか否か）
等である。また、撮影画像データは、静止画データと動
画データのどちらでも良い。

【００１６】メーカ端末２３は、例えば個々の機器メー
カにおいてそれぞれ設置されるコンピュータマシンであ
り（図１では１つのみを図示）、サーバシステム２１か
ら機器の発注を受けて、その内容をディスプレイに表示
する。これにより、オペレータは、発注された機器を所
定の場所に納品するように手配することができる。

【００１７】修理業者端末１９Ａ、１９Ｂ、…は、例え
ば個々の修理業者が用いる別のコンピュータマシンであ
り、サーバシステム２１から受信した情報をディスプレ
イに表示したり、オペレータに指定された情報をサーバ
システム２１に送信したりする。

【００１８】修理業者管理ＤＢ１５は、例えば所定の機
関において管理されるものであり、このＤＢ１５には、
様々な修理業者にそれぞれ応じた様々な修理業者情報が
記録された修理業者管理テーブル１７が格納されてい
る。修理業者情報としては、例えば、「業者名」、「住
所」、「連絡先（電話番号、電子メールアドレス、又は
ＵＲＬなど）」、「得意修理区分」、「スケジュール
（空日時等）」、及び「評価ポイント（ユーザに対する
該修理業者の推奨度を点数で表したもの）」である。

【００１９】在庫管理ＤＢ２５は、例えばインターネッ
ト１３上の所定のショッピングサイト（電子モール）に
リンクしたものであり、このＤＢ２５には、様々な機器
にそれぞれ応じた様々な在庫情報が記録された在庫管理
テーブル２７が格納されている。在庫情報としては、例
えば、「品番」、「メーカ名」、「在庫数」、「出荷予
定日」、及び「納品予定日」である。

【００２０】ユーザ管理ＤＢ２９は、例えば上記所定の
機関において管理されるものであり、このＤＢ２９に
は、様々なユーザにそれぞれ応じた様々なユーザ情報が
記録されたユーザ管理テーブル３１が格納されている。
ユーザ情報としては、例えば、「氏名」、「住所」、
「連絡先（電話番号、ＦＡＸ番号、電子メールアドレス
など）」、及び「不具合／対応履歴（どのような不具合
が発生しどのように対応されたかの履歴）」である。

【００２１】機器管理ＤＢ３３は、例えば上記所定の機
関において管理されるものであり、このＤＢ３３には、
様々な機器にそれぞれ応じた様々な機器情報が記録され
た機器管理テーブル３５が格納されている。機器情報と
しては、例えば、「撮影方向（機器を撮影した方向、例
えば、正面、上面、側面など）」、「外形及びその特徴
（該撮影方向から撮影した機器の二次元的な外形とその
特徴）」、「主要寸法（例えば、機器の各部分の寸法で
最も大きなもの）」、「種類（例えば、蛇口、トイレ装
置など）」、「品番」、「メーカ名」、及び「取扱業者
名（該機器を取扱っている修理業者の名称）」である。
また、機器情報には、図示しないが、該機器の撮影画像
（静止画と動画のどちらでも良い）が含まれている。

【００２２】サーバシステム２１は、例えば上記所定の
機関に設置されるまた別のコンピュータマシンであり、
ユーザ端末１１にアクセスされた時は、機器情報入力画
面をユーザ端末１１に送信し、その画面に撮影画像、機
器属性情報、及びユーザ情報が入力されたときは、その
撮影画像データ（撮影画像データが動画データの時は所
定のサンプリング周期で抽出した静止画データ）を２値
化処理して、撮影された機器の外形を二次元的に割出
す。そして、サーバシステム２１は、ユーザ端末１１か
らの機器属性情報に含まれる撮影方向の情報に基づい
て、上記割出した機器外形と、機器管理ＤＢ３３内の機
器外形との間でマッチング処理を行い、撮影された機器
に該当する可能性があると推定される機器を１又は複数
抽出する。更に、サーバシステム２１は、ユーザ端末１
１からの機器属性情報に基づいて、その抽出した機器を
絞り込み、撮影された機器に該当する可能性が特に高い
と推測される機器を１又は複数に絞り込み、その結果を
示した絞り込み結果画面（図３に例示、これについは後
に説明する）をユーザ端末１１に送信又はこのサーバシ
ステム２１のサーバオペレータに表示する。

【００２３】サーバシステム２１は、その絞り込み結果
画面上でユーザ又はサーバオペレータに不具合機器が指
定された時は、後に詳述するように、その不具合機器に
係る在庫情報を在庫管理ＤＢ２５から抽出して所定の処
理をする（例えば在庫数がゼロのときに納品予定を所定
の場所に通知する）。また、サーバシステム２１は、上
記指定された不具合機器の「取扱業者名」を機器管理Ｄ
Ｂ３３から抽出し、その「取扱業者名」を用いて修理業
者管理ＤＢ１５内を参照して、後に詳述するように、そ
の「取扱業者名」の「住所」及び「評価ポイント」と、
ユーザ情報に含まれるそのユーザの「住所」とに基づい
て、機器管理ＤＢ３３から抽出した「取扱業者名」を絞
り込む。そして、サーバシステム２１は、絞り込んだ
「取扱業者名」の修理業者の修理業者端末１９に、見積
りするか否かの質問画面を送信し、それに応答して、見
積りするの回答を受けた時は、その修理業者の「評価ポ
イント」をアップする処理を行うと共に、その修理業者
に、見積り結果とスケジュールとをサーバシステム２１
又は該ユーザのユーザ端末に送信するよう促す（スケジ
ュールは、修理業者管理ＤＢ１５から抽出するようにし
ても良い）。見積り結果とスケジュールとが送信されて
来たときは、サーバシステム２１は、それらのリストを
作成してユーザ端末１１を用いて閲覧可能なように設定
し、そのリストからユーザ所望の修理業者が選択された
時は、その修理業者の端末に、該ユーザのユーザ住宅１
において発生した不具合の解決を依頼する。なお、上記
リストでは、「評価ポイント」が比較的高い修理業者を
推奨業者として表示するようにしても良い。

【００２４】図２に、先述した不具合機器情報入力画面
の一例を示す。

【００２５】不具合機器情報入力画面３７には、機器属
性情報入力エリア３９と、不具合機器の撮影画像入力エ
リア４１と、ユーザ情報入力エリア４３とがある。

【００２６】機器属性情報入力エリア３９には、「機器
の種類」、「メーカ名」、「購入年月（又は取付年
月）」、「主要寸法」、「外形の特徴」、「修理業者へ
の施工依頼」及び「希望修理日時」のそれぞれに、
「▼」ボタンが設けられており、「▼」ボタンを押すこ
とでプルダウンメニューを表示し、そのメニューから該
当する情報を選択することで、種々の機器属性情報が入
力できるようになっている。なお、「主要寸法」及び
「外形の特徴」に表示されるプルダウンメニューは、
「機器の種類」によって異なる。

【００２７】撮影画像入力エリア４１には、１又は複数
の不具合機器撮影画像とそれぞれの撮影方向が入力でき
るようになっている。

【００２８】ユーザ情報入力エリア４３には、ユーザの
氏名、住所、及び連絡先が入力できるようになってい
る。

【００２９】ユーザは、この画面３７に、種々の情報を
入力したら（知っている情報のみを入力すれば良い）、
図示しない入力完了ボタンを押す。サーバシステム２１
は、図示しない入力完了ボタンが押された時は、この画
面３７に入力された種々の情報に基づいて、上述したマ
ッチング処理を行う。なお、先述したように、「主要寸
法」及び「外形の特徴」に表示されるプルダウンメニュ
ーが「機器の種類」によって異なるので、ユーザは、機
器属性情報を入力する時は、最初に「機器の種類」を入
力する。また、図示しない不具合情報入力欄に、ユーザ
は、不具合に関する状況等を入力しても良い。

【００３０】図３に、先述した絞り込み結果画面の一例
を示す。

【００３１】絞り込み結果画面４５には、ユーザ端末１
１から送られて来た不具合機器の撮影画像が表示される
エリア４７と、図２に示した不具合機器情報入力画面で
入力された機器属性情報が表示されるエリア４９と、サ
ーバシステム２１における上記絞り込みによって決定さ
れた機器の撮影画像が表示されるエリア５１とが設けら
れている。

【００３２】ユーザ又はサーバオペレータは、上述した
エリア４７に表示された不具合機器撮影画像と、上述し
たエリア４９に表示された機器属性情報とを参照して、
上述したエリア５１に表示された絞込み画像から、不具
合機器に該当する画像を選択して、その画像の下に設け
られている決定ボタン（参照番号付さず）を押す。サー
バシステム２１は、その決定ボタンに係る画像に写され
ている機器に対応する「取扱業者名」を機器管理ＤＢ３
３から抽出し、その「取扱業者名」を用いて上述した処
理を実行する。

【００３３】以下、上述した実施形態において、ユーザ
住宅において不具合が発生してそれに対応するときの流
れを説明する。

【００３４】図４は、ユーザ住宅において不具合が発生
したときの動作流れを示すフローチャートである。

【００３５】ユーザは、ユーザ住宅１において不具合が
発生したときには（ステップＳ０）、その不具合発生箇
所に係る機器をデジタルカメラ９で撮影し（Ｓ１）、撮
影した画像のデータを、ユーザが使用するコンピュータ
マシンであるユーザ端末１１に入力する（Ｓ２）。そし
て、ユーザは、ユーザ端末１１を用いて、サーバシステ
ム２１にアクセスして不具合発生を通知し、それに応答
してサーバシステム２１から送られてくる不具合機器情
報入力画面に、撮影画像、機器属性情報、及びユーザ情
報を入力し、それらの情報をサーバシステム２１に送信
する（Ｓ３）。

【００３６】図５及び図６は、撮影画像、機器属性情
報、及びユーザ情報をユーザ端末１１から受信した時の
サーバシステム２１の動作を示すフローチャートであ
る。

【００３７】サーバシステム２１は、撮影画像データ、
機器属性情報、及びユーザ情報をユーザ端末１１から受
信した時は、図５に示すように、撮影画像データ（撮影
画像データが動画データの時は所定のサンプリング周期
で抽出した静止画データ）を２値変換し、撮影された不
具合機器の外形を割出す（Ｓ４）。そして、ユーザ端末
１１からの機器属性情報にメーカ名が含まれているか否
かを確認する（Ｓ５）。

【００３８】ステップＳ５において、メーカ名が含まれ
ていれば（Ｓ５でＹＥＳ）、撮影方向情報に基づいて、
上記割出した不具合機器の外形と、機器管理ＤＢ３３内
の、そのメーカにおける機器の外形との間でマッチング
処理を行う（Ｓ７）。一方、メーカ名が含まれていなけ
れば（Ｓ５でＮＯ）、撮影方向情報に基づいて、上記割
出した不具合機器の外形と、機器管理ＤＢ３３内の機器
の外形との間でマッチング処理を行う（Ｓ６）。

【００３９】ステップＳ６又はＳ７において、マッチし
た機器（撮影された機器に該当する可能性があると推定
される機器）が無ければ（Ｓ８でＮＯ）、その旨及び対
処方法（例えば、別の方向から不具合機器を撮影してサ
ーバシステム２１に送信するよう指示）をユーザに報知
する（Ｓ９）。マッチした機器があれば（Ｓ８でＹＥ
Ｓ）、図６に示すように、機器属性情報に基づいて、所
定の方法、例えば、「機器の種類」→「主要寸法」→
「外形の特徴」→「購入年月（又は取付年月）」の順で
優先的にこれらの情報を考慮して、マッチした機器の中
から、撮影された不具合機器に該当する可能性が特に高
いと推測される機器を１又は複数に絞り込み（Ｓ１
０）、絞り込み結果画面をユーザ又はサーバオペレータ
に表示する（Ｓ１１）。

【００４０】サーバシステム２１は、その絞り込み結果
画面上でユーザ又はサーバオペレータに不具合機器が特
定された時は、機器管理ＤＢ３３内を参照して、その機
器に対応する「品番」の有無を確認（Ｓ１２）する。

【００４１】生産中止になっている等の理由で「品番」
が無いときは（Ｓ１３でＹＥＳ）、上記所定の機関とは
別の機関において管理されている機器管理ＤＢにおいて
上述したステップＳ５〜Ｓ１２の動作を行い（Ｓ１
４）、その別の機関において、上記撮影された不具合機
器の代わりとなりそうな機器を特定できるようにする。
一方、「品番」があるときは、その「品番」を用いて在
庫管理ＤＢ２５内の「在庫数」を確認し（Ｓ１５）、在
庫数がゼロであれば（Ｓ１６でＹＥＳ）、在庫数がゼロ
の時の発注処理（例えば、「納品予定日」と機器注文要
求とを含む情報を、注文する機器のメーカのメーカ端末
に送信する）を行い（Ｓ１７）、在庫数がゼロでなけれ
ば在庫数がゼロでない時の発注処理（例えば、「出荷予
定日」と機器注文要求とを含む情報を、注文する機器の
メーカのメーカ端末に送信する）を行う（Ｓ１８）。

【００４２】この後、サーバシステム２１は、図２に示
した画面３７で入力された機器属性情報に含まれる「修
理業者への施工依頼」に基づいて、ユーザが修理業者に
上記発注した機器の取付施工（又はその機器を用いた修
理）依頼するのか否かを判断する（Ｓ１９）。その結
果、修理業者に依頼する場合は（Ｓ１９でＹＥＳ）、図
７のステップＳ２１の動作に進み、修理業者に依頼しな
い場合、つまり、ユーザ自身で上記発注した機器の取付
施工（又はその機器を用いた修理）を行う場合は（Ｓ１
９でＮＯ）、上述したステップＳ１８までの発注処理結
果をユーザ端末１１に送信する（Ｓ２０）。

【００４３】図７及び図８は、ユーザ住宅において発生
した不具合に対応する修理業者が決定されるときのフロ
ーチャートを示す。

【００４４】図７に示すように、サーバシステム２１
は、ユーザ管理ＤＢ２９内の該ユーザの「住所」と、上
述した機器属性情報と、修理業者管理ＤＢ１５内の、該
機器に対応する「取扱業者名」に係る修理業者情報とに
基づいて、該ユーザのユーザ住宅において発生した不具
合の修理業者の候補を、該機器に対応する「取扱業者
名」から選出する（Ｓ２１）。具体的には、例えば、該
ユーザの住所に比較的近く、且つ、「評価ポイント」が
比較的高い修理業者を候補として選出する。

【００４５】サーバシステム２１は、上記選出した修理
業者の修理業者端末に、上述した機器情報入力画面に入
力された種々の情報を送信すると共に、見積りするか否
かの質問画面を送信する（Ｓ２２）。それに応答して、
見積りするか否かの回答を受けた時（Ｓ２３）、サーバ
システム２１は、その回答が見積りしないという内容で
あれば（Ｓ２４でＮＯ）、「評価ポイント」はそのまま
にし（Ｓ２５）、見積りするという内容であれば（Ｓ２
４でＹＥＳ）、見積りする修理業者（以下、見積り受け
業者と言う）の「評価ポイント」をアップする処理を行
う（Ｓ２６）。そして、サーバシステム２１は、その見
積り受け業者に、該ユーザのユーザ情報と、見積り結果
及びスケジュールとをサーバシステム２１又は該ユーザ
のユーザ端末に送信するよう促す（Ｓ２７）。

【００４６】サーバシステム２１は、見積り結果とスケ
ジュールとが送信されて来たときは、図８に示すよう
に、それらのリストを作成して（Ｓ２８）、該ユーザに
そのリストを閲覧するよう電子メールや所定の画面等で
指示を出す（Ｓ２９）。そして、そのリストがユーザに
閲覧されて、そのリストからユーザ所望の修理業者が選
択された時は（Ｓ３０でＹＥＳ）、選択された修理業者
の修理業者端末に、上記発注した機器に関する情報や、
該ユーザのユーザ住宅１において発生した不具合の解決
依頼に関する情報（ユーザ住宅の住所及び訪問する日時
など）等を送信する（Ｓ３１）。

【００４７】この処理の後、不具合解決を依頼された修
理業者は、サーバシステム２１から指定された日時に指
定の場所に行き、事前にユーザ住宅まで配送されていた
機器を受取り、不具合の解決（例えば、機器の修理・交
換など）を行う。そして、不具合が解決した時は、修理
業者は、不具合解決に要した費用と機器代金とをユーザ
から受取り、それをサーバシステム２１から指定された
口座に振込む。

【００４８】以上、上述した実施形態によれば、ユーザ
住宅において不具合が発生した時は、その不具合発生に
係る機器をデジタルカメラ９で撮影し、その撮影画像と
共に、不具合機器の属性情報をサーバシステム２１に送
信すれば、自動的に、その不具合を確実に解決できる修
理業者が選定される。これにより、ユーザは、ユーザ住
宅において発生する不具合を解決できる修理業者がわか
らなくても、それを特定することができるので、自分で
修理業者を探す負担がなくなり便利である。

【００４９】以上、本発明の好適な実施形態を説明した
が、これは本発明の説明のための例示であって、本発明
の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本
発明は、他の種々の形態でも実施することが可能であ
る。例えば、上述した実施形態では、不具合が発生した
機器を撮影するが、実際には、不具合発生箇所を正確に
特定できない場合がある（例えば、壁から水漏れがある
が、どこで水漏れが起きているかがわからない）。その
場合は、その不具合に係る場所（上記例では、水漏れし
ている壁及び部屋全体など）をデジタルカメラ９で撮影
し、撮影した画像と共に、より詳細な属性情報、例え
ば、発生した不具合の内容や状況等を含めた属性情報を
サーバシステム２１に送る。サーバシステム２１では、
サーバオペレータが、送信されて来た撮影画像と属性情
報とに基づいて、不具合内容を推定し、修理業者を指定
又は修理業者の候補を決定する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係るシステムの全体構成
を示すブロック図。

【図２】不具合機器情報入力画面の一例を示す図。

【図３】絞り込み結果画面の一例を示す図。

【図４】ユーザ住宅において不具合が発生したときの動
作流れを示すフローチャート。

【図５】撮影画像、機器属性情報、及びユーザ情報をユ
ーザ端末１１から受信した時のサーバシステム２１の動
作を示すフローチャート。

【図６】撮影画像、機器属性情報、及びユーザ情報をユ
ーザ端末１１から受信した時のサーバシステム２１の動
作を示すフローチャート。

【図７】ユーザ住宅において発生した不具合に対応する
修理業者が決定されるときのフローチャート。

【図８】ユーザ住宅において発生した不具合に対応する
修理業者が決定されるときのフローチャート。

【符号の説明】 １ ユーザ住宅 ９ デジタルカメラ １１ ユーザ端末 １３ インターネット １５ 修理業者管理ＤＢ １９Ａ、１９Ｂ、… 修理業者端末 ２１ 機器不具合対応サーバシステム ２３ メーカ端末 ２５ 在庫管理ＤＢ ２９ ユーザ管理ＤＢ ３３ 機器管理ＤＢ ３５ 機器管理テーブル

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０６Ｆ 17/30 １１０ Ｇ０６Ｆ 17/30 １１０Ｆ １７０ １７０Ｂ (72)発明者 杉山 啓史 福岡県北九州市小倉北区中島２丁目１番１ 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 津々見 伸広 福岡県北九州市小倉北区中島２丁目１番１ 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 藤井 壮人 福岡県北九州市小倉北区中島２丁目１番１ 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 広畑 向一 福岡県北九州市小倉北区中島２丁目１番１ 号 東陶機器株式会社内 Ｆターム(参考） 5B049 BB00 CC02 CC11 CC21 CC45 DD00 DD01 EE01 EE07 FF03 FF04 GG04 GG07 5B075 KK07 KK13 KK33 KK38 ND03 ND06 ND20 ND23 NK46 PP02 PP03 PP12 PP13 PP30 PQ02 PQ13 UU40

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ユーザの使用する機器のうち不具合が生
   じた不具合機器を撮影した電子画像と、前記不具合機器
   の属性を示す不具合機器属性情報とをユーザから受信す
   るステップと、 前記受信した電子画像を基に、前記不具合機器の外形で
   ある不具合機器外形を割出すステップと、 予め用意されている複数種の機器のそれぞれの機器外形
   及び機器属性情報を記憶している記憶装置を参照するス
   テップと、 前記記憶装置を参照した結果と、前記割出した不具合機
   器外形と、前記不具合機器属性情報とに基づいて、前記
   複数種の機器の中から、前記不具合機器に該当する可能
   性のある候補とした候補機器を１又は複数選出するステ
   ップと、 前記不具合機器の特定を行なう人に、前記選出した候補
   機器を報知するステップとを有する機器不具合対応方
   法。
2. 【請求項２】 前記不具合機器属性情報として、前記不
   具合機器の撮影方向の情報と、前記不具合機器の種類の
   情報と、前記不具合機器の寸法の情報と、前記不具合機
   器のメーカの情報との少なくとも一つ以上が前記ユーザ
   によって入力される請求項１記載の機器不具合対応方
   法。
3. 【請求項３】 前記報知するステップは、前記不具合機
   器の電子画像を参照して前記候補機器の中から前記不具
   合機器に該当する候補機器を選択することが可能なよう
   に、前記不具合機器の電子画像と、前記候補機器の電子
   画像とを一緒に表示する請求項１記載の機器不具合対応
   方法。
4. 【請求項４】 前記不具合機器に該当する前記候補機器
   が特定されたときは、予め用意された前記複数種の機器
   のそれぞれの在庫に関する在庫情報が記録されている在
   庫管理テーブルを参照して、前記特定された候補機器に
   対応する在庫情報を抽出し、その抽出した在庫情報に基
   づいて、その候補機器が所定の場所に納入されるように
   手配するステップを有する請求項１記載の機器不具合対
   応方法。
5. 【請求項５】 前記記憶装置は、前記複数種の機器のう
   ち、代用品となる別の機器を持つ機器に関して、前記別
   の機器の情報を記憶しており、 前記手配するステップは、前記不具合機器に該当する前
   記候補機器が特定されたときは、所定の場合に、前記記
   憶装置を参照し、前記特定された候補機器に関して前記
   別の機器の情報があれば、前記特定された候補機器の代
   わりにその別の機器を手配する請求項４記載の機器不具
   合対応方法。
6. 【請求項６】 予め用意されている複数種の機器のそれ
   ぞれの機器外形及び機器属性情報を記憶している記憶装
   置と、 ユーザの使用する機器のうち不具合が生じた不具合機器
   を撮影した電子画像と、前記不具合機器の属性を示す不
   具合機器属性情報とをユーザが使用するユーザ端末から
   受信する手段と、 前記受信した電子画像を基に、前記不具合機器の外形で
   ある不具合機器外形を割出す手段と、 前記記憶装置を参照し、前記参照した結果と、前記割出
   した不具合機器外形と、前記不具合機器属性情報とに基
   づいて、前記複数種の機器の中から、前記不具合機器に
   該当する可能性のある候補とした候補機器を１又は複数
   選出する手段と、 前記不具合機器の特定を行なう人に、前記選出した候補
   機器を報知する手段とを備える機器不具合対応サーバシ
   ステム。