JP2002149024A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002149024A
JP2002149024A JP2000337948A JP2000337948A JP2002149024A JP 2002149024 A JP2002149024 A JP 2002149024A JP 2000337948 A JP2000337948 A JP 2000337948A JP 2000337948 A JP2000337948 A JP 2000337948A JP 2002149024 A JP2002149024 A JP 2002149024A
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image forming
forming apparatus
roller
charging
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JP2000337948A
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English (en)
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Hiromitsu Takagaki
高垣  博光
Hidetoshi Yano
英俊 矢野
Kiyoshi Tanigawa
清 谷川
Yoshino Noguchi
愛乃 野口
Masahiko Akafuji
昌彦 赤藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電対象の表面に付着した放電生成物質を吸
着部材でより確実に吸着除去し、画像品質の低下を抑制
することができる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 帯電対象である感光体ドラム10を放電
によって帯電するコロナ放電器20と、感光体ドラム1
0の表面に接触して該放電により生成された放電生成物
質を吸着する吸着ローラ80とを有し、吸着ローラ80
と感光体ドラム10との接触領域における吸着ローラ8
0の表面移動速度と感光体ドラム10の表面移動速度と
の間に相対速度差を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、
帯電対象を放電によって帯電する帯電手段とを備えた画
像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置では、像担
持体としての感光体上に静電潜像を形成する前に該感光
体表面を種々の方法で一様に帯電する。この感光体を帯
電する帯電方法としては、コロナ放電を発生させて該像
担持体に接触しないで帯電する非接触帯電方式や、帯電
ローラ、帯電ブラシ等の接触帯電部材に電圧を印加して
該像担持体へ電荷を直接注入する接触帯電方式がある。
非接触帯電方式においては、その放電時に窒素酸化物等
の放電生成物質が発生する。また、接触帯電方式では、
接触帯電部材にバイアスを印加した際、該接触帯電部材
が感光体と接触する部分の両側において放電が発生す
る。このため、接触帯電方式においても、同様に放電生
成物質が発生する。
【0003】この放電生成物質である窒素酸化物は、空
気中等の水分と反応して硝酸を生成し、また金属と反応
して金属硝酸塩を生成する。このように生成された硝酸
又は硝酸塩が上記感光体体表面に付着して薄い膜を形成
すると、これら硝酸又は硝酸塩の吸湿作用によって、該
感光体表面の抵抗値が低くなる。これにより、感光体上
に形成された静電潜像が破壊され、形成画像の品質が低
下してしまうという問題がある。
【0004】図14は、感光体表面に放電生成物が付着
していない場合(a)と付着している場合(b)の感光
体表面電位を示したものである。図14(a)に示すよ
うに、放電生成物が付着していない場合、帯電手段によ
って一様帯電されてその電位が帯電電位VDとなり、そ
の後露光手段によってレーザー光が照射されると、電位
が露光電位VLとなる。一方、図14(b)に示すよう
に、感光体表面に放電生成物が付着している場合、図1
4(a)と等しい領域に露光を行った結果、露光した領
域の感光体表面は露光電位VLにはならず、帯電電位に
近いVL′までしか変化しない。これは、感光体表面に
付着し水分を吸収した放電生成物によって感光体表面の
放電生成物付着部が低抵抗化し、露光によって発生した
電荷が感光体表面を露光領域を超えて周囲に広がってし
まうためである。その結果、露光領域の電位は充分に下
がらずに、露光領域外の電位は多少下がってしまうた
め、シャープで深い潜像が形成されなくなり、現像して
も画像部にトナーが充分に付着せず、画像が流れたよう
な異常画像が発生してしまうのである。特に、高湿環境
下では、放電生成物質が水分を吸収しやすいため、この
ような異常画像が発生しやすい。
【0005】従来、感光体上に付着した放電生成物質に
ついては、該感光体上に残留した転写残トナーを回収す
るためのクリーニング手段を構成するブレードやブラシ
等のクリーニング部材によって感光体表面を機械的に摺
擦して削り取っていた。これにより、放電生成物質によ
る異常画像の発生をある程度抑制することができてい
た。しかし、このようにクリーニング部材で感光体表面
表面の放電生成物質を削り取る場合、放電生成物質とと
もに感光体表面も削り取られるため、該感光体の寿命を
低下させるという不具合がある。
【0006】一方、感光体上に残留した転写残トナーを
クリーニングするクリーニング手段としては、磁気を内
蔵したクリーニングローラに保持されたクリーニング用
キャリア(磁気ブラシ)と転写残トナーとを接触させ
て、バイアス電界によりクリーニング用キャリアに残留
トナーを吸着させる磁気ブラシクリーニング方式が提案
されている(例えば、特開平5−119642号公報参
照)。また、クリーニング手段を設けず、感光体上に残
留した転写残トナーを現像装置等を用いて回収するクリ
ーナーレス方式も提案されている(例えば、特開平11
−30898号公報参照)。この磁気ブラシクリーニン
グ方式及びクリーナーレス方式では、クリーニング部材
で感光体表面を削ってしまうこともないため、高画質化
を維持しつつ、該感光体の長寿命化を図ることもでき
る。
【0007】さらに、感光体表面をクリーニング部材で
削られ難くするためには、感光体表面を例えばアモルフ
ァスシリコン等の高硬度な材質で構成することも考えら
れる。
【0008】ところが、上記磁気ブラシクリーニング方
式及びクリーナーレス方式を適用した画像形成装置にお
いては、従来放電生成物質を削り取る機能も有していた
クリーニング部材が存在しない。また、感光体表面を高
硬度な材質で構成した場合には、感光体表面が削られ難
いため、感光体表面の凹凸に入り込んだり、感光体表面
材質との化学反応によって該表面に付着したりした硝酸
又は硝酸塩を削り取ることができない。従って、このよ
うな放電生成物質を他の方法により除去する必要性が生
じる。
【0009】特開昭60−49352号公報において
は、感光体表面を削り取ることなく、感光体表面の放電
生成物質である硝酸又は硝酸塩を除去することができる
画像形成装置が開示されている。この画像形成装置は、
感光体表面を水で清掃する水清掃手段を設け、この水清
掃手段で水溶性の硝酸又は硝酸塩を除去するものであ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭60−49352号公報記載の画像形成装置では、
水清掃手段として、感光体表面に水を塗布する水塗布ロ
ーラと、塗布された水に溶け込んだ硝酸又は硝酸塩を水
とともに除去する除去ローラとの2つのローラを用いて
おり、その分の配置スペースが感光体の周囲に必要とな
る。このため、画像形成装置全体が大型化してしまい、
装置の小型化に反するという問題があった。
【0011】そこで、本出願人は先に、特願平12−3
14217号において、簡易な構成で、放電により生成
される放電生成物質を除去して、画像品質の向上、像担
持体の長寿命化及び装置全体の小型化を図ることのでき
る画像形成装置を提案した。この画像形成装置では、放
電により生成された放電生成物質を吸着して除去する簡
易な構成の放電生成物質吸着除去手段を備えたものであ
る。
【0012】図15は、特願平12−314217号で
提案されている技術を適用した、放電生成物質吸着除去
手段の一構成例を示すものである。図示の例は、放電生
成物質吸着除去手段として、像担持体としての感光体1
0に接触して放電生成物を吸着する吸着部材80を用い
たものである。この吸着部材80は、吸水性材料からな
る表層81と弾性体で含水性材料からなる下層82とか
ら構成された回転可能なローラ状部材である。また、こ
の下層82には、吸着剤としての水分が含浸され、下層
82から表層81へ水分が供給されるようになってい
る。また、水分が供給された表層82は、ゲル状とな
り、粘着性を持ち適度な水分を保つ。上記構成におい
て、感光体10と吸着部材70とが接触しながら連れ回
り方向に回転すると、該接触回転により下層82から表
層81に供給された水分が該表層81の表面に滲み出
る。この滲み出た水分が、接触ニップ部の入口よりも該
感光体表面の移動方向上流側の感光体表面に供給され、
感光体10表面の放電生成物質に供給される。また、感
光体表面の放電生成物質は、接触ニップ部内においても
水分が供給される。このように水分が供給された放電生
成物質は、その一部が該水分に溶け込み、また他の一部
は湿潤になって感光体10に対する付着力が低下する。
この水分に溶け込んだ、あるいは感光体10に対する付
着力の低下した放電生成物質は、接触ニップ部内で押圧
されることによって、粘着性を持った表層81に吸着さ
れるか、又は吸着ローラ80は感光体10との接触から
開放される接触ニップ部の出口近傍で、吸水性材料から
なる表層81に該水分とともに吸収されるかして、感光
体10表面から除去される。このように、表層81及び
下層82からなる簡易な構成の吸着部材80を用いて、
放電生成物質を除去することができるので、上記特開昭
60−49352号公報記載の画像形成装置よりも、装
置全体の小型化を図ることが可能になる。
【0013】さらに、本出願人は先に、特願2000−
337762号において、上記吸着部材が像担持体に接
触する状態と、像担持体から離間した状態とを、選択的
に取り得るような該吸着部材の接離手段を設けた画像形
成装置も提案している。この画像形成装置によれば、接
離手段で、必要なときのみ吸着部材を像担持体に接触さ
せ、常接させないようにすることで、放電生成物質の吸
着除去能力を発揮しつつ、該接触による吸着部材の摩耗
を抑えることができ、長期に渡って画像品質の低下を抑
制することができる。
【0014】しかしながら、このような吸着部材を有す
るこれらの画像形成装置においても、装置の使用条件や
環境によっては、像担持体に対する放電生成物質の付着
力や付着量が増大し、上記吸着部材による放電生成物質
の吸着除去能力が不十分になるおそれがあることを確認
した。例えば、連続して多量の画像形成を行った後に装
置が長時間使用されなかった場合には、画像形成に伴っ
て多量に発生した放電生成物質が、放置されている間に
強い付着力で像担持体表面に固着してしまい、上記吸着
部材による放電生成物質の吸着除去が困難になってしま
う。この結果、画像が流れたような異常画像が発生して
しまう。
【0015】本発明は、上記特願平12−314217
号及び特願2000−337762号の画像形成装置の
改良に係り、その目的とするところは、帯電対象の表面
に付着した放電生成物質を吸着部材でより確実に吸着除
去し、画像品質の低下を抑制することができる画像形成
装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、帯電対象を放電によって帯電す
る帯電手段を備えた画像形成装置において、上記帯電対
象の表面に接触して上記放電により生成された放電生成
物質を吸着する吸着部材からなる放電生成物質吸着除去
手段を有し、該吸着部材と帯電対象との接触領域におけ
る吸着部材の表面移動速度と帯電対象の表面移動速度と
の間に相対速度差を有することを特徴とするものであ
る。
【0017】この画像形成装置においては、吸着部材と
帯電対象との接触領域における吸着部材の表面移動速度
と帯電対象の表面移動速度との間に相対速度差を有する
ので、吸着部材と帯電対象との間にある放電生成物質に
せん断力を付与することができる。このせん断力によっ
て、帯電対象の表面に付着した放電生成物質の一部を機
械的に剥離することができ、放電生成物質を吸着部材で
より確実に吸着除去することができる。
【0018】請求項2の発明は、請求項1の画像形成装
置において、上記吸着部材は、上記接触領域で上記帯電
対象の表面移動方向と同方向に表面移動する回転体であ
ることを特徴とするものである。
【0019】この画像形成装置においては、上記接触領
域において、吸着部材が帯電対象の表面移動方向と同方
向に表面移動するので、逆方向に表面移動する場合に比
して、上記接触領域での吸着部材と帯電対象との接触時
間が長くなり、接触領域内で吸着部材が放電生成物質を
吸着する時間を充分に確保することができる。
【0020】請求項3の発明は、請求項1の画像形成装
置において、上記吸着部材は、上記接触領域で上記帯電
対象の表面移動方向と逆方向に表面移動する回転体であ
ることを特徴とするものである。
【0021】この画像形成装置においては、上記接触領
域において、吸着部材が帯電対象の表面移動方向と逆方
向に表面移動するので、同方向に表面移動する場合に比
して、帯電対象の表面移動速度との間の相対速度差が増
大し、放電生成物質に与えるせん断力をより大きくする
ことができる。
【0022】請求項4の発明は、請求項1の画像形成装
置において、上記吸着部材は、上記接触領域で上記帯電
対象の表面移動方向と同方向及び逆方向の2方向に選択
的に表面移動し得る回転体であることを特徴とするもの
である。
【0023】この画像形成装置においては、上記接触領
域において、吸着部材が帯電対象の表面移動方向と同方
向及び逆方向の2方向に選択的に表面移動するので、帯
電対象の表面に対する放電生成物質の付着力及び付着量
等に応じて、吸着部材の表面移動方向を選択することが
できる。例えば、連続して多量の画像形成を行った後に
装置が長時間使用されなかった場合等、比較的放電生成
物質の付着力が大きく且つ付着量も多い場合には、逆方
向を選択する。
【0024】請求項5の発明は、請求項1、2、3又は
4の画像形成装置において、上記吸着部材が、上記帯電
対象に接触する状態と、帯電対象から離間した状態と
を、選択的に取り得るような該吸着部材の接離手段を設
けたことを特徴とするものである。
【0025】この画像形成装置においては、上記接離手
段で、必要なときのみ吸着部材を像担持体に接触させ、
常接させないようにすることで、放電生成物質の吸着除
去能力を発揮しつつ、該接触による吸着部材の摩耗を抑
えることができる。
【0026】請求項6の発明は、請求項5の画像形成装
置において、上記帯電対象が回転可能な回転体であり、
上記吸着部材と上記帯電対象との接触時間が、該帯電対
象の1回転以上であることを特徴とするものである。
【0027】この画像形成装置においては、帯電対象の
1回転以上の時間、吸着部材を帯電対象に接触させて放
電生成物質の吸着除去を行うので、帯電対象の円周部の
全表面にわたって放電生成物質を除去することができ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕以下、本発明を画
像形成装置である電子写真複写機(以下、単に「複写
機」という。)に適用した一実施形態について説明す
る。図1は、本実施形態に係る複写機の要部を示す概略
構成図である。この複写機は、単一色の複写を行うもの
であり、図示しない画像読み取り部で読み取った画像デ
ータに基づいてモノクロ画像形成を行う。
【0029】まず、本実施形態に係る複写機全体の構成
について説明する。図1において、複写機は、像担持体
としてのドラム状の感光体1を備えている。感光体10
の周囲には、帯電手段としてのコロナ放電器20、感光
体10に潜像を形成する潜像形成手段としての光書込ユ
ニット30、該潜像をトナー像化する現像手段としての
現像装置40、該現像装置40により形成されたトナー
像を被転写体としての転写紙Pに転写する転写手段とし
ての転写ローラ50、転写後の感光体10表面に残留す
るトナーをクリーニングするクリーニング手段としての
クリーニングユニット60、感光体10表面を除電する
除電ランプ70等が配置されている。
【0030】また、上記感光体10の周囲には、感光体
10表面に接触して上記コロナ放電器20により生成さ
れた放電生成物質を吸着して除去する放電生成物質吸着
除去手段としての、ローラ状の回転体である吸着部材
(以下、吸着ローラという)80も設けられている。な
お、この吸着ローラ80の構成については、後に詳述す
る。
【0031】上記コロナ放電器20は、感光体ドラム1
0表面に所定の距離で非接触で配置され、放電ワイヤに
電圧を印加しコロナ放電によって感光体ドラム10を所
定の極性、所定の電位に帯電するものである。本実施形
態においては、感光体ドラム10をマイナス極性に一様
に帯電させる。
【0032】上記光書込ユニット30は、発光素子とし
てLDを用い、画像データに基づいて感光体10にレー
ザー光を照射し静電潜像を形成する。発光素子として本
実施形態ではLDを用いているがLEDなどを用いても
よい。
【0033】上記現像装置40は、磁界発生手段として
のマグネットを内包した現像剤担持体としての現像ロー
ラ41を有している。この現像ローラ41には、図示し
ない電源から現像バイアスが印加されるようになってい
る。現像装置40のケーシング内には、該ケーシング内
に収容されたトナーとキャリアとからなる二成分現像剤
を互いに逆方向に搬送しながら攪拌する2本の攪拌スク
リュー42、43が設けられている。また、現像ローラ
41に担持された現像剤を規制するためのドクターブレ
ード44も設けられている。上記2本の攪拌スクリュー
によって撹拌・搬送された現像剤中のトナーは、負極性
に帯電される。そして、現像剤は現像ローラ41に内包
されたマグネットの作用により、現像ローラ41に汲み
上げられる。汲み上げられた現像剤は、ドクターブレー
ド44により規制され、感光体ドラム10と対向する現
像領域でマグネットの磁力により穂立ち状態となって磁
気ブラシを形成する。
【0034】上記クリーニングユニット60は、感光体
10表面を摺擦するブレード状のクリーニング部材(以
下、クリーニングブレードという)61を備えている。
また、クリーニングブレード61によってクリーニング
されたトナーを回収して、クリーニングユニット60の
ケーシング外へ排出するトナー排出スクリュー62も設
けられている。
【0035】上記転写ローラ50には、図示しない電源
から転写バイアスが印加されるようになっている。
【0036】次に、上記構成の複写機における画像形成
動作(コピー動作)を説明する。上記構成において、図
示しない操作部のコピースタートボタンが押されると、
図示しない画像読み取り部で原稿の読み取りが開始され
るとともに、上記コロナ放電器20、現像ローラ41、
転写ローラ50に、それぞれ所定の電圧又は電流が順次
所定のタイミングで印加される。また、これと同期し
て、駆動手段としての感光体駆動モータ(不図示)によ
り感光体10が図中矢印A方向に回転駆動される。ま
た、感光体10の回転駆動と同時に、現像ローラ41、
転写ローラ50、攪拌スクリュー42、43、トナー排
出スクリュー62、吸着ローラ80も所定の方向に回転
駆動される。
【0037】感光体10が図中矢印A方向に回転する
と、まず感光体表面が、コロナ放電器20によって例え
ば−900Vの電位に帯電される。そして、光書込ユニ
ット12から画像信号に対応したレーザー光が感光体1
0上に照射され、レーザー光が照射された部分の感光体
ドラム10上の電位が例えば−150Vに低下され、静
電潜像が形成される。
【0038】静電潜像の形成された感光体10は、現像
装置40との対向部で現像ローラ41上に形成された現
像剤の穂で感光体ドラム10表面を摺擦される。このと
き、現像ローラ41上の負帯電トナーは、現像ローラ4
1に印加された例えば−600Vの現像バイアスによっ
て、静電潜像側に移動し、トナー像化(現像)される。
このように、本実施形態では、感光体10上に形成され
た静電潜像は、現像装置40によって、負極性に帯電さ
れたトナーにより反転現像される。
【0039】感光体10上に形成されたトナー像は、給
紙部100からレジストローラ91、92を経て、感光
体10と転写ローラ50との間に形成される転写領域に
給紙される転写紙Pに転写される。この転写時には、転
写ローラ50に、例えば+10μAに定電流制御された
転写バイアスが印加される。トナー像が転写された転写
紙Pは、分離手段としての分離爪93によって感光体1
0から分離され、定着手段としての定着装置110へ搬
送される。そして、定着装置110加熱ローラ111と
加圧ローラ112とのニップ部を通過する事により、熱
と圧力の作用でトナー像が転写紙P上に定着されて機外
に排出される。
【0040】一方、転写後の感光体10の表面は、クリ
ーニングブレード61で転写後の残留トナーが除去さ
れ、さらに除電ランプ70で除電される。
【0041】次に、上記放電生成物質吸着除去手段とし
ての吸着ローラ80について説明する。図2は、吸着ロ
ーラ80の軸方向における断面図であり、図3は、吸着
ローラ80と感光体10との接触ニップ部近傍を示す拡
大図である。図2に示すように、本実施形態の吸着ロー
ラ80は、高吸水性材料からなる表層81と、弾性体で
含水性材料である発泡体又は多孔質体からなる下層82
と、中空芯金軸83とから構成されている。この下層8
2には、吸着剤としての水分が含浸され、下層82から
表層81へ水分が供給されるようになっている。また、
水分が供給された表層82は、ゲル状となり、粘着性を
持ち適度な水分を保つ。なお、この水分は、流体、霧状
体又は水蒸気の気体のいずれでもよい。また、特願平1
2−314217号にて開示したように、吸着ローラ8
0の中空芯金軸83に水分補給手段としての水分タンク
を接続するとともに、芯金軸83に複数の水分補給用開
口を設け、該補給用開口を介して補給タンクからの水分
を下層82に適宜補給するようにしてもよい。
【0042】また、本実施形態においては、吸着ローラ
80の中空芯金軸83に図示しない駆動用モータに接続
され、吸着ローラ80が、感光体10との接触領域であ
る接触ニップ部Wで、感光体10の表面移動方向と同方
向に表面移動するようになっている。吸着ローラ80の
下層82は弾性体であるため、感光体10との接触領域
では、図3に示すように、所定の幅の接触ニップ部Wを
形成する。さらに、本実施形態においては、接触ニップ
部Wにおける吸着ローラ80の表面移動速度と感光体1
0の表面移動速度との間に相対速度差を有するように構
成されている。この相対速度差については、後に詳述す
る。
【0043】次に、上記構成の吸着ローラ80による放
電生成物質の吸着除去動作について説明する。ここで
は、便宜上、上記相対速度を有さない場合について説明
する。図3に示すように、感光体10と吸着部材80と
が接触して、吸着ローラ80が図中矢印方向に回転する
と、該接触押圧により、下層82から表層81に供給さ
れ保持された水分が、該表層81の表面に滲み出る。こ
の滲み出た水分が、接触ニップ部Wの入口よりも該感光
体表面の移動方向上流側の感光体表面に供給され、感光
体10表面の放電生成物質に供給される。また、感光体
10表面の放電生成物質は、接触ニップ部W内において
も水分が供給される。このように水分が供給された放電
生成物質は、その一部が該水分に溶け込み、また他の一
部は湿潤になって感光体10に対する付着力が低下す
る。この水分に溶け込んだ、あるいは感光体10に対す
る付着力の低下した放電生成物質は、接触ニップ部W内
で押圧されることによって、粘着性を持った表層81に
吸着されるか、又は吸着ローラ80は感光体10との接
触から開放される接触ニップ部Wの出口近傍で、表層8
1に該水分とともに吸収されるかして、感光体10表面
から除去される。
【0044】表層81に吸収され該表層81の内部に保
持された放電生成物質は、吸着ローラ80が1回転する
と、再び、その一部が水分と共にしみ出すおそれがあ
る。しかしながら、硝酸又は硝酸塩である放電生成物質
は、水分へ大量に溶解する事ができるので、水分と共に
しみ出てしまっても、次の放電生成物と一緒に再び表層
81の内部へ取り込まれる。したがって、吸着ローラ8
0との接触ニップ部Wを通過した感光体10表面には、
放電生成物が残留することはない。
【0045】以上の構成においては、表層81及び下層
82からなる簡易な構成の吸着部材80を用いて、放電
生成物質を除去することができるので、上記特開昭60
−49352号公報記載の画像形成装置よりも、装置全
体の小型化を図ることが可能になる。
【0046】次に、上記相対速度差を有するように構成
された本実施形態の吸着ローラ80による放電生成物質
の吸着除去動作を、以下に比較例と比較しながら説明す
る。
【0047】図4及び図5は、本実施形態に係る放電生
成物質の吸着除去動作を説明する説明図であり、図6
は、比較例に係る放電生成物質の吸着除去動作を説明す
る説明図である。
【0048】図4に示す例では、吸着ローラ80の表面
移動速度(Vr)を、感光体10の表面移動速度(V
p)の1.5倍に設定している。図4(a)及び(b)
において、感光体10及び吸着ローラ80が回転した場
合、ある一定時間における感光体10の表面移動距離を
Lp、吸着ローラ80の表面移動距離をLrとすると、
Lr=1.5Lpとなり、両者の表面移動距離の差ΔL
は0.5Lpとなる。すなわち、このΔL=1.5Lp
分だけ吸着ローラ80の表面移動距離が大きくなる。こ
のように、両者の表面速度の間に相対速度差を有するこ
とで、吸着ローラ80と感光体10との表面移動距離が
異なり、吸着ローラ80と感光体10との間にある放電
生成物質にせん断力が付与される。接触ニップ部内で
は、上述のように水分を付与しつつ、このせん断力によ
って、感光体10表面に付着した放電生成物質の一部を
機械的に剥離する。よって、放電生成物質を吸着ローラ
80で効果的に吸着除去することができる。
【0049】また、図5に示す例では、吸着ローラ80
の表面移動速度(Vr)を、感光体10の表面移動速度
(Vp)の0.5倍に設定している。図5(a)及び
(b)においては、Lr=0.5Lpとなり、両者の表
面移動距離の差ΔLは0.5Lpとなる。よって、図4
で示した例と同様に、放電生成物質を吸着ローラ80で
効果的に吸着除去することができる。
【0050】一方、図6に示す比較例では、吸着ローラ
80の表面移動速度(Vr)と、感光体10の表面移動
速度(Vp)とが等しくなるように設定している。図6
(a)及び(b)においては、Lr=Lpとなり、両者
の表面移動距離の差ΔLは0となる。よって、図4及び
図5で示した例とは異なり、吸着ローラ80と感光体1
0との間にある放電生成物質にせん断力を付与すること
ができない。このため感光体10に対する放電生成物質
の付着力及び付着量が増大した場合には、水分を供給し
て放電生成物質を吸着除去するのみでは放電生成物質を
完全に除去しきれず、画像が流れたような異常画像が発
生するおそれが残る。
【0051】以上、本実施形態によれば、接触ニップ部
における吸着ローラ80の表面移動速度と感光体10の
表面移動速度との間に相対速度差を有することで、感光
体10表面に付着した放電生成物質を吸着ローラ80で
より確実に吸着除去することができ、画像品質の低下を
抑制することができる。
【0052】なお、接触ニップ部における吸着ローラ8
0の表面移動速度と感光体10の表面移動速度との間の
相対速度差については、一方の表面移動速度が他方の表
面移動速度の0.5〜2倍の範囲におさまるように設定
するのが好ましい。より好ましくは、一方の表面移動速
度が他方の表面移動速度の1.2倍程度である。
【0053】〔実施形態2〕図7(a)は、本発明の他
の実施形態に係る複写機の一部を示す拡大図である。本
実施形態においては、吸着ローラ80が、上記接触ニッ
プ部で感光体10の表面移動方向と逆方向に表面移動す
るように構成されている点で、上記実施形態1の複写機
(図1参照)の構成と異なり、その他の構成はほぼ同じ
であるので、それらの説明は省略する。また、複写機の
基本的な画像形成動作についても、上記実施形態1の複
写機と同様であるので、その説明も省略する。
【0054】本実施形態においては、接触ニップ部にお
いて、吸着ローラ80が感光体10の表面移動方向と逆
方向に表面移動する。また、図7(a)の構成例では、
吸着ローラ80の表面移動速度(Vr)と、感光体10
の表面移動速度(Vp)とを等速に設定している。この
構成においては、感光体10及び吸着ローラ80の表面
移動速度の絶対値が等しいので、図7(a)及び(b)
に示すように、感光体10の表面移動距離Lp及び吸着
ローラ80の表面移動距離Lrの絶対値が等しい(Lr
=Lp)が、両者の相対的な移動距離Lは、L=Lr+
Lp=2Lr=2Lpとなる。このことから、上記実施
形態1の構成に比して、吸着ローラ80と感光体10と
の間にある放電生成物質により大きなせん断力が付与さ
れることになる。接触ニップ部内では、上述のように水
分を付与しつつ、この大きなせん断力によって、感光体
10表面に付着した放電生成物質をより多く機械的に剥
離する。
【0055】以上、本実施形態によれば、放電生成物質
に与えるせん断力をより大きくすることができ、放電生
成物質を吸着ローラ80で効果的に吸着除去することが
できる。また、上記相対速度差を容易に得ることができ
るので、例えば感光体10の表面移動速度に対して吸着
ローラ80の表面移動速度を小さく、すなわち回転数を
低く設定すれば、吸着ローラ80の感光体10との接触
による摩耗劣化を抑えることができ、吸着ローラ80の
長寿命化を図ることも可能になる。
【0056】なお、上記実施形態1及び実施形態2にお
いては、吸着ローラ80が、感光体10に接触する状態
と、感光体10から離間した状態とを、選択的に取り得
るような吸着ローラ80の接離手段を設けてもよい。こ
の接離手段としては、特願2000−337762号に
て開示したような、ソレノイド等を用いて構成された接
離機構を使用することができる。これによれば、接離手
段で、必要なときのみ吸着ローラ80を感光体10に接
触させ、常接させないようにすることで、放電生成物質
の吸着除去能力を発揮しつつ、感光体10との接触によ
る吸着ローラ80の摩耗を抑えることができる。なお、
接離手段を設ける場合には、吸着ローラ80と感光体1
0との接触時間が、感光体10の1回転以上であること
が望ましい。
【0057】〔実施形態3〕図8は、本発明のさらに他
の実施形態に係る複写機の一部を示す拡大図である。本
実施形態においては、吸着ローラ80が、上記接触ニッ
プ部で感光体10の表面移動方向と同方向及び逆方向の
2方向に選択的に表面移動し得るように構成されている
点で、上記実施形態1の複写機(図1参照)の構成と異
なり、その他の構成はほぼ同じであるので、それらの説
明は省略する。また、複写機の基本的な画像形成動作に
ついても、上記実施形態1の複写機と同様であるので、
その説明も省略する。
【0058】本実施形態においては、吸着ローラ80の
駆動用モータによって、吸着ローラ80の回転方向が切
り換え可能に構成されている。この切り換えによって、
図8に示すように、上記接触ニップ部において、吸着ロ
ーラ80が感光体10の表面移動方向と同方向及び逆方
向の2方向に選択的に表面移動できる。
【0059】ここで、特願2000−337762号に
おいて、上記接離手段による吸着ローラ80の接離動
作、すなわち放電生成物質の除去動作の実行タイミング
制御例として、以下の4つのパターンを開示した。 (1) 一連の画像形成動作の終了毎 (2) 一連の画像形成動作の開始前 (3) 連続した画像形成を行う場合の「紙間」 (4) 電源投入後の初期動作時 このような実行タイミングのうち、一連の画像形成動作
の終了毎、及び連続した画像形成を行う場合の「紙間」
においては、感光体に対する放電生成物質の付着力が小
さく、付着量も少ないと考えられる。一方、一連の画像
形成動作の開始前、及び電源投入後の初期動作時におい
ては、放電生成物質の付着力が比較的大きく、付着量も
多いと考えられる。
【0060】そこで、本実施形態では、例えば特願20
00−337762号にて開示したような、吸着ローラ
80の接離機構を設け、この接離機構による吸着ローラ
80の接離動作の実行タイミングのうち、一連の画像形
成動作の終了毎、及び連続した画像形成を行う場合の
「紙間」においては、吸着ローラ80が感光体10の表
面移動方向と同方向に表面移動するように制御し、一連
の画像形成動作の開始前、及び電源投入後の初期動作時
においては、吸着ローラ80が感光体10の表面移動方
向と逆方向に表面移動するように、吸着ローラ80の駆
動用モータを制御する。このような制御を実現するため
には、例えば図示しないメイン制御部に、吸着ローラ8
0の駆動用モータと接離機構とを制御する制御手段とし
ての機能も持たせればよい。
【0061】以上、本実施形態によれば、吸着ローラ8
0の回転方向を切り換え可能に構成することで、感光体
10表面に対する放電生成物質の付着力及び付着量等に
応じて表面移動方向を選択することができ、感光体10
表面に付着した放電生成物質を吸着ローラ80で効果的
に吸着除去することができる。
【0062】なお、上記各実施形態においては、上記表
層81を構成する高吸水性材料として、ポリエチレンオ
キサイド等のポリアルキルオキサイド、ポリビニルピロ
リドン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラー
ル、ポリアクリルアミド、ポリプロピレングリコール、
にかわ、ゼラチン、ガゼイン、アルブミン、アルギン
酸、アルギン酸ソーダ、メチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリ
ビニルエーテル、ポリビニルメチルセルロース、ポリエ
チレングリコール、グルコース、キシロース、スクロー
ス、マルトース、アラビノース、α−シクロデキストリ
ン、でんぷん等の共重合体、グラフト重合体、架橋体な
どを使用することができる。但し、これらに限定される
ものではない。
【0063】また、上記表層81の更なる高吸水性部材
としては、ポリアクリル酸、ポリマレイン酸、ポリメタ
クリル酸、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸ソーダ
ーであり、また各々の誘導体、およびそれらの共重合体
ポリマー等が挙げられる。
【0064】また、上記下層81を構成する弾性体であ
る含水性材料としては、ウレタンゴム、シリコンゴム、
エチレンプロピレンゴム、ブタジエンゴム、スチレンゴ
ム、クロロプレンゴム、ブチレンゴム、エラストマーな
どの発泡体、又は、海綿、ウレタンフォームなどの多孔
質体などを使用することができる。但し、これらに限定
されるものではない。
【0065】また、上記各実施形態では、感光体の帯電
手段としてコロナ放電器20を用い、且つ感光体のクリ
ーニング手段としてクリーニングブレード61を用いて
いるが、これらに限るものではない。例えば、帯電手段
としては、図9に示すような、接触帯電方式の帯電ロー
ラ21も適用可能である。また、クリーニング手段とし
ては、図10に示すようなブラシ部材63、もしくは図
11に示すような磁気を内蔵したクリーニングローラ6
4を用いた磁気ブラシクリーニング方式も適用可能であ
る。なお、図11中のブラシ状の部材66は、クリーニ
ング装置60内の現像剤もれを防止するためのシールブ
ラシである。さらに、図12に示すように、帯電ローラ
21とブラシ部材63とを用いる、あるいは図13に示
すように帯電ローラ21と磁気ブラシクリーニング方式
のクリーニングローラ64を用いるなど、種々の組み合
わせが可能である。
【0066】また、上記各実施形態では、帯電対象が像
担持体としての感光体である場合について説明したが、
本発明は、帯電対象が像担持体としての中間転写体であ
る場合や、転写材搬送部材としての転写材搬送ベルト等
である場合についても適用可能である。
【0067】また、上記各実施形態では、現像に使用す
る現像剤として非磁性トナーと磁性キャリアとからなる
二成分現像剤を用い、二成分磁気ブラシ現像法を用いて
いる。この現像剤に代えて、磁性トナーを用いた磁性一
成分現像を用いてもよい。また、非磁性トナーを用い、
内部にマグネットを内包しない現像剤担持体を用いて非
磁性一成分現像を用いてもよい。
【0068】
【発明の効果】請求項1乃至6の発明によれば、帯電対
象の表面に付着した放電生成物質を吸着部材でより確実
に吸着除去し、画像品質の低下を抑制することができる
という優れた効果がある。
【0069】特に、請求項2の発明によれば、接触領域
内で吸着部材が放電生成物質を吸着する時間を充分に確
保することができ、帯電対象の表面に付着した放電生成
物質を吸着部材で効果的に吸着除去することができると
いう優れた効果がある。
【0070】特に、請求項3の発明によれば、放電生成
物質に与えるせん断力をより大きくすることができ、帯
電対象の表面に付着した放電生成物質を吸着部材で効果
的に吸着除去することができるという優れた効果があ
る。
【0071】特に、請求項4の発明によれば、帯電対象
の表面に対する放電生成物質の付着力及び付着量等に応
じて表面移動方向を選択することができ、帯電対象の表
面に付着した放電生成物質を吸着部材で効果的に吸着除
去することができるという優れた効果がある。
【0072】特に、請求項5の発明によれば、吸着部材
の摩耗を抑えることができ、長期に渡って画像品質の低
下を抑制することができるという優れた効果がある。ま
た、吸着部材の長寿命化を図ることができるという優れ
た効果もある。
【0073】特に、請求項6の発明によれば、帯電対象
の円周部の全表面にわたって放電生成物質を除去するこ
とができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る複写機の要部を示す概略構成
図。
【図2】同複写機に搭載された吸着ローラの軸方向にお
ける断面図。
【図3】同吸着ローラと感光体との接触ニップ部近傍を
示す拡大図。
【図4】実施形態1に係る放電生成物質の除去動作を説
明する説明図。
【図5】実施形態1の他の構成例に係る放電生成物質の
除去動作を説明する説明図。
【図6】比較例に係る放電生成物質の除去動作を説明す
る説明図。
【図7】(a)は、実施形態2に係る複写機の一部を示
す拡大図、(b)は、同複写機の放電生成物質の除去動
作を説明する説明図。
【図8】実施形態3に係る複写機の一部を示す拡大図。
【図9】実施形態1乃至3に係る帯電手段の他の構成例
を示す図。
【図10】実施形態1乃至3に係るクリーニング手段の
他の構成例を示す図。
【図11】実施形態1乃至3に係るクリーニング手段の
さらに他の構成例を示す図。
【図12】実施形態1乃至3に係る帯電手段とクリーニ
ング手段の他の組み合わせを示す図。
【図13】実施形態1乃至3に係る帯電手段とクリーニ
ング手段のさらに他の組み合わせを示す図。
【図14】感光体の表面に放電生成物質が付着していな
い場合(a)と付着している場合(b)の感光体表面電
位を示す図。
【図15】本出願人が提案した画像形成装置の放電生成
物質吸着除去手段を感光体とともに示す図。
【符号の説明】 10 感光体(帯電対象) 20 コロナ放電器 21 帯電ローラ 30 光書込ユニット 40 現像装置 41 現像ローラ 50 転写ローラ 60 クリーニングユニット 61 クリーニングブレード 63 ブラシ部材 64 クリーニングローラ 70 除電ランプ 80 吸着ローラ(放電生成物質吸着除去手段) 81 表層 82 下層 83 中空芯金軸 91、92 レジストローラ 100 定着装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷川 清 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 野口 愛乃 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 赤藤 昌彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H027 DA22 DA45 DD09 DE07 DE09 EA09 EC06 EC14 ED02 ED27 EE02 EE03 EF01 EF07 EF09 EF13 2H034 AA06 BA02 BA05 BC01 BC02 BC03 BC07 BC10 BF01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯電対象を放電によって帯電する帯電手段
    を備えた画像形成装置において、 上記帯電対象の表面に接触して上記放電により生成され
    た放電生成物質を吸着する吸着部材からなる放電生成物
    質吸着除去手段を有し、該吸着部材と帯電対象との接触
    領域における吸着部材の表面移動速度と帯電対象の表面
    移動速度との間に相対速度差を有することを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像形成装置において、 上記吸着部材は、上記接触領域で上記帯電対象の表面移
    動方向と同方向に表面移動する回転体であることを特徴
    とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1の画像形成装置において、 上記吸着部材は、上記接触領域で上記帯電対象の表面移
    動方向と逆方向に表面移動する回転体であることを特徴
    とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1の画像形成装置において、 上記吸着部材は、上記接触領域で上記帯電対象の表面移
    動方向と同方向及び逆方向の2方向に選択的に表面移動
    し得る回転体であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3又は4の画像形成装置に
    おいて、 上記吸着部材が、上記帯電対象に接触する状態と、帯電
    対象から離間した状態とを、選択的に取り得るような該
    吸着部材の接離手段を設けたことを特徴とする画像形成
    装置。
  6. 【請求項6】請求項5の画像形成装置において、 上記帯電対象が回転可能な回転体であり、上記吸着部材
    と上記帯電対象との接触時間が、該帯電対象の1回転以
    上であることを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006163129A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Kyocera Mita Corp クリーニング装置及びこれを搭載した画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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