JP2002148516A - ズームレンズおよびこれを用いた投写型表示装置 - Google Patents
ズームレンズおよびこれを用いた投写型表示装置Info
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Abstract
プで所定の条件式を満足することにより、ズーミングに
伴う収差変動が小さく、縮小側でのテレセントリック
性、系のコンパクト性、所定のバックフォーカスを得ら
れ、液晶を用いた投映用に好適なズームレンズおよびこ
れを用いた投写型表示装置を得る。 【構成】 拡大側より順に、負の第1レンズ群G1は変
倍の際に固定でフォーカシング機能を有し、正の第2、
正の第3、負の第4の各レンズ群G2、G3、G4は、
相互に関係をもって移動することで連続変倍およびその
連続変倍によって生じる像面の移動の補正を行う機能を
有する。正の第5レンズ群G5は変倍の際に固定のマス
タレンズである。なお、第5レンズ群G5と結像面1と
の間には色合成光学系等に相当するガラスブロック2が
配されている。また、第1、2、3、5の各レンズ群G
1、G2、G3、G5の焦点距離を規定する4つの条件
式を満足する。
Description
の撮像素子あるいは銀塩フィルム等を用いたカメラの結
像用ズームレンズ、さらには投映型テレビの投映用ズー
ムレンズに関し、特に液晶を用いた投写型表示装置に用
いられる投映用ズームレンズおよびこれを用いた投写型
表示装置に関するものである。
開平5−297276号公報等に記載された、物体側より順
に、変倍の際に固定のフォーカシング機能を有する負の
第1レンズ群、変倍機能を有する正の第2レンズ群、変
倍に伴う像面の移動を補正する負の第3レンズ群および
固定の正の第4レンズ群からなるものが知られている。
CD等の撮像素子に用いるために設計されたものであ
る。したがってこれらのレンズを、液晶を用いた投写型
表示装置の投映レンズとして使用するためには、投映す
べき画像が結像されるレンズの縮小側サイズを大きくす
る必要があるため、レンズ自体のサイズがかなり大きな
ものになってしまう。また、投映レンズに使用すること
を考えると、従来技術では歪曲収差が補正不足のものが
多い。
ては、照明系のことも考慮に入れると、投映レンズの縮
小側が略テレセントリックな光学系とされていることが
望ましいが、従来技術の多くはそのような配慮がなされ
ていない。さらに、色分解あるいは色合成の光学系をレ
ンズ系と結像面の間に挿入しようとしても、それを許容
するバックフォーカスが設けられたものは少ない。
際に固定のフォーカシング機能を有する負の第1レンズ
群と、連続変倍のため、およびその連続変倍によって生
じる像面移動の補正のため、相互に関係をもって移動す
る正の第2レンズ群、正の第3レンズ群、負の第4レン
ズ群と、変倍の際に固定の正の第5レンズ群から構成さ
れ、さらに所定の条件式を満足するようにされた特開平
10-268193号公報記載のズームレンズが知られている。
は投写型表示装置において、より広角な投映レンズを用
いることにより、大型スクリーンに近い距離から投映し
たいという要望がある。上述した特開平10-268193号公
報記載のものは、縮小側サイズに対してレンズ系のコン
パクト性と、適切なバックフォーカス量と、縮小側での
略テレセントリック性とが図られたズームレンズとされ
てはいるが画角は23〜25度であり、このような要望に十
分に対応したものとは言い難い。また近年、投写型表示
装置の小型化も強く要望されており、投映レンズにも更
なる小型化が求められている。
ものであり、諸収差が良好に補正され、バックフォーカ
スも長く、縮小側のタンジェンシャル面内の光線が光軸
に対し略均等とされつつも、縮小側サイズに対しコンパ
クトな構成とされかつ従来より広画角なズームレンズを
提供することを目的とするものである。また、本発明
は、上記ズームレンズを用いた投写型表示装置を提供す
ることを目的とするものである。
は、変倍の際に固定でフォーカシングを行うための負の
屈折力を有する第1レンズ群と、連続変倍のため、およ
びその連続変倍によって生じる像面移動の補正のため、
相互に関係をもって移動する正の屈折力を有する第2レ
ンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群および負の屈
折力を有する第4レンズ群と、変倍の際に固定の正の屈
折力を有する第5レンズ群とを拡大側より順に配設して
なり、下記の各条件式(1)〜(4)を満足することを
特徴とするものである。 -1.5<F1/F<-0.7 ……(1) 0.5<F2/F<1.5 ……(2) 5.0<F3/F<15.0 ……(3) 0.8<F5/F<1.5 ……(4) ただし、 F:広角端におけるレンズ全系の焦点距離 F1:第1レンズ群の焦点距離 F2:第2レンズ群の焦点距離 F3:第3レンズ群の焦点距離 F5:第5レンズ群の焦点距離
群との間隔が望遠端側に向かうにしたがって狭くなるよ
う構成され、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群にお
いて、下記の条件式(5)、(6)を満足することが好
ましい。 0.1<D2/F<0.5 ……(5) 0.03<δD2/(F×Ft)1/2<0.1 ……(6) ただし、 D2:第2レンズ群と第3レンズ群との広角端における
レンズ間隔 δD2:第2レンズ群と第3レンズ群の広角端から望遠
端におけるレンズ間隔の変化量の絶対値 Ft:望遠端におけるレンズ全系の焦点距離
有するレンズと負の屈折力を有するレンズとの2枚から
なり、これら各レンズは、単体または互いに接合された
状態とされ、さらに、下記の条件式(7)を満足するこ
とがより好ましい。 νN<35 ……(7) ただし、 νN:第3レンズ群の負の屈折力を有するレンズのアッ
ベ数
バルブ、および該ライトバルブにより変調された光によ
る光学像をスクリーン上に投映するための投映レンズと
して上記ズームレンズを備えたことを特徴とするもので
ある。
図面を用いて説明する。図1は本発明に係る後述する実
施例1のズームレンズの基本構成を示すものであり、広
角端におけるレンズ構成図(ワイド)および望遠端におけ
るレンズ構成図(テレ)である。このレンズを本実施形態
の代表として、以下に説明する。また、図2は、図1に
示す広角端におけるレンズ構成の拡大図である。
フォーカシングを行うための負の屈折力を有する第1レ
ンズ群G1と、連続変倍のため、およびその連続変倍に
よって生じる像面移動の補正のため、相互に関係をもっ
て移動する正の屈折力を有する第2レンズ群G2、正の
屈折力を有する第3レンズ群G3および負の屈折力を有
する第4レンズ群G4と、変倍の際に固定の正の屈折力
を有する第5レンズ群G5とを拡大側より順に配設され
てなる。第3レンズ群G3は、正の屈折力を有するレン
ズ(図1において第6レンズL6)と負の屈折力を有する
レンズ(図1において第5レンズL5)との2枚からな
る。なお、第5レンズ群G5と結像面1との間には、赤
外線をカットするフィルタやローパスフィルタさらには
色合成光学系(色分解光学系)に相当するガラスブロッ
ク2が配列されている。また、図中Xは光軸を表してい
る。
でフォーカシング機能を有し、上記第2、3、4の各レ
ンズ群G2、G3、G4は、相互に関係をもって移動す
ることで、連続変倍、およびその連続変倍によって生じ
る像面移動の補正を行う機能を有する。なお第5レンズ
群G5は変倍の際に固定のリレーレンズである。なお、
変倍の際に前記第2レンズ群G2と前記第3レンズ群G
3との間隔は、望遠端側に向かうにしたがって狭くなる
よう構成されている。
(1)〜(7)を満足するように構成されている。 -1.5<F1/F<-0.7 ……(1) 0.5<F2/F<1.5 ……(2) 5.0<F3/F<15.0 ……(3) 0.8<F5/F<1.5 ……(4) 0.1<D2/F<0.5 ……(5) 0.03<δD2/(F×Ft)1/2<0.1 ……(6) νN<35 ……(7) ただし、 F:広角端におけるレンズ全系の焦点距離 Ft:望遠端におけるレンズ全系の焦点距離 F1:第1レンズ群G1の焦点距離 F2:第2レンズ群G2の焦点距離 F3:第3レンズ群G3の焦点距離 F5:第5レンズ群G5の焦点距離 D2:第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との広角端
におけるレンズ間隔 δD2:第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の広角端
から望遠端におけるレンズ間隔の変化量の絶対値 νN:第3レンズ群G3の負の屈折力を有するレンズの
アッベ数
は、光源、ライトバルブ、および上述した本発明に係る
ズームレンズを備えた装置である。この装置において本
発明に係るズームレンズは、ライトバルブにより変調さ
れた光による光学像をスクリーン上に投映するための投
映レンズとして機能する。例えば、図1に示すズームレ
ンズを備えた液晶ビデオプロジェクタの場合は、紙面右
側の光源部(図示せず)から略平行光束が入射され、液
晶表示パネル等のライトバルブの結像面1において映出
された画像情報を担持したこの光束が、ガラスブロック
2を介しこのズームレンズにより、紙面左側方向のスク
リーン(図示せず)に拡大投写される。なお、図1には1
つの結像面1のみが記載されているが、液晶ビデオプロ
ジェクタにおいて一般には、光源からの光束をダイクロ
イックミラーおよびレンズアレイからなる色分離光学系
によりR、G、Bの3原色光に分離し、各原色光用に3
つの液晶表示パネルを配設してフルカラー画像を表示可
能な構成とされる。ガラスブロック2はこの3原色光を
合成するダイクロイックプリズムとすることができる。
びこれを用いた投写型表示装置の作用効果について説明
する。
その連続変倍によって生じる像面移動の補正のため、正
の屈折力の第2レンズ群G2、正の屈折力の第3レンズ
群G 3、負の屈折力の第4レンズ群G4の3群が相互に
関係をもって移動する構成とされることにより、ズーミ
ングによる収差変動を少なくすることができる。また所
定のレンズ群に関し、そのパワーが上記条件式(1)〜
(4)を満足するように構成されることにより、所定のズ
ーム比を確保しつつもレンズ群の移動距離が小さくレン
ズ全長がコンパクトで、かつ諸収差が良好に補正された
ズームレンズを得ることができる。
G3との間隔が望遠端側に向かうにしたがって狭くなる
よう構成されることより、ズーミングに必要な移動間隔
を小さくでき、レンズ全系のコンパクト化を促進するこ
とができる。
件式(1)については、下限を超え第1レンズ群G1の
負のパワーが弱まると、F値の小さなレンズの収差補正
が困難になったり、フォーカシングによる第1レンズ群
G1の移動量が増えてしまい収差変動が激しくなったり
する。また上限を超え負のパワーが強まると、第1レン
ズ群G1によって軸上光線が跳ね上げられすぎて、特に
歪曲収差や球面収差等の収差の補正が困難となる。
第2レンズ群G2の正のパワーが弱まると、変倍に伴う
移動量が大となりレンズサイズが大きくなってしまう。
また下限を超え第2レンズ群G2の正のパワーが強まる
と収差補正が困難となる。上記条件式(3)について
は、上限を超え第3レンズ群G3の正のパワーが弱まる
と、変倍に伴う移動量が大となりレンズサイズが大きく
なってしまう。また下限を超え第3レンズ群G3の正の
パワーが強まると収差補正が困難となる。
第5レンズ群G5の正のパワーが強まると、バックフォ
ーカスが短くなり、また縮小側を略テレセントリックの
状態とすることが困難となる。この下限値を満足するこ
とにより、このズームレンズは所定のバックフォーカス
を確保することができ、カラー画像を投映するために必
要な色合成用のダイクロイックプリズムをガラスブロッ
ク2の位置に挿入することも可能となる。一方、その上
限を超え、第5レンズ群G5の正のパワーが弱まるとバ
ックフォーカスが長くなりすぎ、レンズバックを含めた
サイズが大きくなってしまう。さらに第5レンズ群G5
における軸上光線高が低くなりすぎ収差補正が困難とな
る。
超え第2レンズ群G2と第3レンズ群G3とのレンズ問
隔が短くなると、特に歪曲収差等の諸収差のバランスが
悪くなり、またその上限を超え第2レンズ群G2と第3
レンズ群G3のレンズ間隔が長くなると全体のサイズが
大きくなってしまう。上記条件式(6)については、そ
の上限を超え変化量が大きくなると、ズーミングに伴う
収差変動を補正することが困難となり、一方その下限を
超え変化量が小さくなると、第2レンズ群G2と第3レ
ンズ群G3のズーミングに要する移動量が大きくなって
しまう。上記条件式(7)については、その上限を超え
ると色収差の補正が困難となる。
成とされているので、良好な収差補正と、適切なバック
フォーカス量と縮小側での略テレセントリック性とが達
成され、かつ縮小側サイズに対しコンパクトで従来より
広画角なズームレンズとされ得る。したがって、このズ
ームレンズを投写型表示装置に用いた場合には、所定位
置に色合成光学系等を挿入し得る程度の適当なバックフ
ォーカス量を得ることができ、また、広画角なズームレ
ンズにより大型スクリーンに近い距離から投映すること
ができるとともに、装置自体もコンパクトなものとする
ことができる。
的に説明する。
レンズは、前述したように図1に示す如き構成とされて
いる。すなわちこのレンズは拡大側より順に、第1レン
ズ群G1が、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズ
よりなる第1レンズL1および縮小側に強い曲率の面を
向けた両凹レンズよりなる第2レンズL2からなり、第
2レンズ群G2が、縮小側に強い曲率の面を向けた両凸
レンズよりなる第3レンズL3および拡大側に凸面を向
けた正メニスカスレンズよりなる第4レンズL4からな
り、第3レンズ群G3が、縮小側に強い曲率の面を向け
た両凹レンズよりなる第5レンズL5および縮小側に強
い曲率の面を向けた両凸レンズよりなる第6レンズL 6
からなり、第4レンズ群G4が拡大側に凸面を向けた負
メニスカスレンズよりなる第7レンズL7からなり、第
5レンズ群G5が、拡大側に強い曲率の面を向けた両凹
レンズよりなる第8レンズL8と縮小側に強い曲率の面
を向けた両凸レンズよりなる第9レンズL9との接合レ
ンズ、縮小側に凸面を向けた正メニスカスレンズよりな
る第10レンズL10、および拡大側に強い曲率の面を
向けた両凸レンズよりなる第11レンズL11からな
る。
径R(広角端における焦点距離を1として規格化されて
いる;以下の各表において同じ)、各レンズの中心厚お
よび各レンズ間の空気間隔D(上記曲率半径Rと同様の
焦点距離で規格化されている;以下の各表において同
じ)、各レンズのd線における屈折率Nおよびアッベ数
νを表1の上段に示す。なお、この表1および後述する
表2〜4において、各記号R、D、N、νに対応させた
数字は拡大側から順次増加するようになっている。
および望遠端(テレ)における第1レンズ群G1と第2
レンズ群G2の距離D4(移動1)、第2レンズ群G2
と第3レンズ群G3の距離D8(移動2)、第3レンズ
群G3と第4レンズ群G4の距離D12(移動3)およ
び第4レンズ群G4と第5レンズ群G5の距離D
14(移動4)ならびに、広角端および望遠端における
焦点距離を表1の下段に示す。また下記表5に、実施例
1における上記各条件式(1)〜(7)に対応する数値
を示す。
ームレンズの広角端(ワイド)、中間(ミドル)、およ
び望遠端(テレ)における諸収差(球面収差、非点収
差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図
である。なお、図4〜6および以下の図7〜15におい
て、各非点収差図にはサジタル像面およびタンジェンシ
ャル像面に対する収差が示されており、各倍率色収差図
にはd線に対する収差が示されている。
ように、実施例1のズームレンズによればズーム領域の
全体に亘って良好な収差補正がなされ、縮小側サイズの
割にコンパクトな構成とすることができ、バックフォー
カスを適切な大きさとすることができ、さらに縮小側の
タンジェンシャル面内の光線束が光軸に対し略平行かつ
対称となるようにすることができ、さらに広角端におい
て半画角ω=29.4度という従来より広画角なレンズとす
ることができる。
レンズは、実施例1のものと略同様の構成とされてい
る。実施例1との相違点は、第2レンズL2が拡大側に
強い曲率の面を向けた両凹レンズよりなり、第4レンズ
L4が拡大側に強い曲率の面を向けた両凸レンズよりな
る点である。この実施例2における各レンズ面の曲率半
径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔
D、各レンズのd線における屈折率Nおよびアッベ数ν
を表2の上段に示す。
および望遠端(テレ)における第1レンズ群G1と第2
レンズ群G2の距離D4(移動1)、第2レンズ群G2
と第3レンズ群G3の距離D8(移動2)、第3レンズ
群G3と第4レンズ群G4の距離D12(移動3)およ
び第4レンズ群G4と第5レンズ群G5の距離D
14(移動4)ならびに、広角端および望遠端における
焦点距離を表2の下段に示す。また下記表5に、実施例
2における上記各条件式(1)〜(7)に対応する数値
を示す。
ームレンズの広角端(ワイド)、中間(ミドル)、およ
び望遠端(テレ)における諸収差(球面収差、非点収
差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図
である。
ように、実施例2のズームレンズによればズーム領域の
全体に亘って良好な収差補正がなされ、縮小側サイズの
割にコンパクトな構成とすることができ、バックフォー
カスを適切な大きさとすることができ、さらに縮小側の
タンジェンシャル面内の光線束が光軸に対し略平行かつ
対称となるようにすることができ、さらに広角端におい
て半画角ω=25.8度という従来より広画角なレンズとす
ることができる。
のズームレンズの基本構成を示すものであり、広角端に
おけるレンズ構成図(ワイド)および望遠端におけるレ
ンズ構成図(テレ)である。
施例1のものと略同様の構成とされているが、負の屈折
力を有する第1レンズ群G1が3枚構成とされている点
が実施例1と異なる。すなわち、このレンズは拡大側よ
り順に、第1レンズ群G1が、拡大側に凸面を向けた正
メニスカスレンズよりなる第1レンズL1、拡大側に凸
面を向けた負メニスカスレンズよりなる第2レンズL2
および縮小側に強い曲率の面を向けた両凹レンズよりな
る第3レンズL3からなり、第2レンズ群G2が、縮小
側に強い曲率の面を向けた両凸レンズよりなる第4レン
ズL4および拡大側に強い曲率の面を向けた両凸レンズ
よりなる第5レンズL5からなり、第3レンズ群G
3が、縮小側に強い曲率の面を向けた両凹レンズよりな
る第6レンズL6および縮小側に強い曲率の面を向けた
両凸レンズよりなる第7レンズL7からなり、第4レン
ズ群G4が拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズよ
りなる第8レンズL8からなり、第5レンズ群G5が、
拡大側に強い曲率の面を向けた両凹レンズよりなる第9
レンズL9と縮小側に強い曲率の面を向けた両凸レンズ
よりなる第10レンズL10との接合レンズ、縮小側に
凸面を向けた正メニスカスレンズよりなる第11レンズ
L11、および拡大側に強い曲率の面を向けた両凸レン
ズよりなる第12レンズL12からなる。
径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔
D、各レンズのd線における屈折率Nおよびアッベ数ν
を表3の上段に示す。また、広角端(ワイド)、中間
(ミドル)および望遠端(テレ)における第1レンズ群
G1と第2レンズ群G2の距離D6(移動1)、第2レ
ンズ群G2と第3レンズ群G3の距離D10(移動
2)、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の距離D
14(移動3)および第4レンズ群G4と第5レンズ群
G 5の距離D17(移動4)ならびに、広角端および望
遠端における焦点距離を表3の下段に示す。また下記表
5に、実施例3における上記各条件式(1)〜(7)に
対応する数値を示す。
3のズームレンズの広角端(ワイド)、中間(ミド
ル)、および望遠端(テレ)における諸収差(球面収
差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を
示す収差図である。
かなように、実施例3のズームレンズによればズーム領
域の全体に亘って良好な収差補正がなされ、縮小側サイ
ズの割にコンパクトな構成とすることができ、バックフ
ォーカスを適切な大きさとすることができ、さらに縮小
側のタンジェンシャル面内の光線束が光軸に対し略平行
かつ対称となるようにすることができ、さらに広角端に
おいて半画角ω=29.3度という従来より広画角なレンズ
とすることができる。
レンズは、実施例1のものと略同様の構成とされてい
る。実施例1との相違点は、第10レンズL10が縮小
側に強い曲率の面を向けた両凸レンズよりなる点であ
る。この実施例4における各レンズ面の曲率半径R、各
レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔D、各レン
ズのd線における屈折率Nおよびアッベ数νを表4の上
段に示す。
および望遠端(テレ)における第1レンズ群G1と第2
レンズ群G2の距離D4(移動1)、第2レンズ群G2
と第3レンズ群G3の距離D8(移動2)、第3レンズ
群G3と第4レンズ群G4の距離D12(移動3)およ
び第4レンズ群G4と第5レンズ群G5の距離D
14(移動4)ならびに、広角端および望遠端における
焦点距離を表4の下段に示す。また下記表5に、実施例
4における上記各条件式(1)〜(7)に対応する数値
を示す。
4のズームレンズの広角端(ワイド)、中間(ミド
ル)、および望遠端(テレ)における諸収差(球面収
差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を
示す収差図である。
かなように、実施例4のズームレンズによればズーム領
域の全体に亘って良好な収差補正がなされ、縮小側サイ
ズの割にコンパクトな構成とすることができ、バックフ
ォーカスを適切な大きさとすることができ、さらに縮小
側のタンジェンシャル面内の光線束が光軸に対し略平行
かつ対称となるようにすることができ、さらに広角端に
おいて半画角ω=27.4度という従来より広画角なレンズ
とすることができる。
記実施例のものに限られるものではなく種々の態様の変
更が可能であり、例えば各レンズ群を構成するレンズの
枚数や各レンズの曲率半径Rおよびレンズ間隔(もしく
はレンズ厚)Dを適宜変更することが可能である。ま
た、第3レンズ群G3を構成する、正の屈折力を有する
レンズと負の屈折力を有するレンズとは、互いに接合さ
れた状態とされていてもよい。
ンズを透過型の液晶表示パネルを用いた投写型表示装置
の投映レンズとして用いているが、本発明のズームレン
ズの使用態様はこれに限られるものではなく、反射型の
液晶表示パネルを用いた装置の投映レンズあるいはDM
D等の他の光変調手段を用いた装置の投映レンズ等とし
て用いることも可能であるほか、CCD、撮像管等の撮
像手段、さらには銀塩フィルム等を用いたカメラに使用
されるズーム機能を有する結像レンズとして用いること
も可能である。
ンズによれば、正の屈折力を有する第2レンズ群と第3
レンズ群、および負の屈折力を有する第4レンズ群が可
動とされた5群タイプとし、さらに各群の焦点距離等を
前述した如き適切な範囲に設定しているので、従来より
画角を広くしつつもズーミングに伴う収差変動を小さく
することができる。また、レンズ系を縮小側サイズの割
にコンパクトな構成とすることができ、縮小側のタンジ
ェンシャル面内の光線が光軸に対し略均等とされ、かつ
所定位置に色合成光学系等を挿入し得る程度の適当なバ
ックフォーカス量を得ることができるので、本発明のズ
ームレンズを用いた投写型表示装置は、広画角で収差が
よく補正されたコンパクトな装置とされ得る。
のレンズ構成図
詳細なレンズ構成図
のレンズ構成図
各収差図
収差図
各収差図
各収差図
収差図
各収差図
る各収差図
各収差図
る各収差図
る各収差図
各収差図
る各収差図
Claims (5)
- 【請求項1】 変倍の際に固定でフォーカシングを行う
ための負の屈折力を有する第1レンズ群と、 連続変倍のため、およびその連続変倍によって生じる像
面移動の補正のため、相互に関係をもって移動する正の
屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3
レンズ群および負の屈折力を有する第4レンズ群と、 変倍の際に固定の正の屈折力を有する第5レンズ群とを
拡大側より順に配設してなり、下記の各条件式(1)〜
(4)を満足することを特徴とするズームレンズ。 -1.5<F1/F<-0.7 ……(1) 0.5<F2/F<1.5 ……(2) 5.0<F3/F<15.0 ……(3) 0.8<F5/F<1.5 ……(4) ただし、 F:広角端におけるレンズ全系の焦点距離 F1:第1レンズ群の焦点距離 F2:第2レンズ群の焦点距離 F3:第3レンズ群の焦点距離 F5:第5レンズ群の焦点距離 - 【請求項2】 前記第2レンズ群と前記第3レンズ群と
の間隔が望遠端側に向かうにしたがって狭くなるよう構
成されてなることを特徴とする請求項1記載のズームレ
ンズ。 - 【請求項3】 前記第2レンズ群と前記第3レンズ群に
おいて、下記の条件式(5)、(6)を満足することを
特徴とする請求項1または2記載のズームレンズ。 0.1<D2/F<0.5 ……(5) 0.03<δD2/(F×Ft)1/2<0.1 ……(6) ただし、 D2:第2レンズ群と第3レンズ群との広角端における
レンズ間隔 δD2:第2レンズ群と第3レンズ群の広角端から望遠
端におけるレンズ間隔の変化量の絶対値 Ft:望遠端におけるレンズ全系の焦点距離 - 【請求項4】 前記第3レンズ群は、正の屈折力を有す
るレンズと負の屈折力を有するレンズとの2枚からな
り、これら各レンズは、単体または互いに接合された状
態とされ、さらに、下記の条件式(7)を満足すること
を特徴とする請求項3記載のズームレンズ。 νN<35 ……(7) ただし、 νN:第3レンズ群の負の屈折力を有するレンズのアッ
ベ数 - 【請求項5】 光源、ライトバルブ、および該ライトバ
ルブにより変調された光による光学像をスクリーン上に
投映するための投映レンズとして請求項1〜4のうちい
ずれか1項記載のズームレンズを備えたことを特徴とす
る投写型表示装置。
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