JP2002148492A - 光モジュール - Google Patents

光モジュール

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JP2002148492A JP2001146889A JP2001146889A JP2002148492A JP 2002148492 A JP2002148492 A JP 2002148492A JP 2001146889 A JP2001146889 A JP 2001146889A JP 2001146889 A JP2001146889 A JP 2001146889A JP 2002148492 A JP2002148492 A JP 2002148492A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易で、信頼性が高く、偏光消光比が
小さく、伝送する光の偏光面の崩れのない窓構造を有す
る光モジュールを提供する。 【解決手段】 本発明の光モジュールは、筐体と、筐体
に固定された、サファイア板を用いた光透過型窓構造を
有する接合部とを有する。サファイアの窓は、サファイ
アのC軸と光の偏光面のなす角度ψと、サファイアのC
軸と光軸とのなす角度θとの間に、次の関係式(1)〜
(4)が成立するように形成される。下式において、ω
はサファイアの主屈折率、εは副屈折率、λは透過光の
波長、dは窓板の厚さである。 (1)n=ωε/√(ωcosθ+εsin
θ) (2)δ=2πd(ω−n)/λ 【数1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信に用いられ
る光モジュール、特に気密性が高く、伝送する光の偏光
面の崩れのない光モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】近年発達の著しい光通信の分野では、光
信号を確実に伝達するために、光モジュールの気密性が
重要視されている。それは、光モジュール内部が高温高
湿状態となると、その内部に配置された光半導体素子の
電極部が劣化することと、内部に侵入した水分が結露し
て光半導体素子の光学特性が劣化し、10年以上の光半
導体素子の寿命を保証できなくなることによる。
【0003】ところで、光モジュールは、内部の光半導
体素子と外部の光ファイバーを、レンズを使用して光学
的に結合する役割がある。光モジュールの気密性を確保
したままこの光学系を維持するために、光半導体気密封
止容器には、光透過型の窓構造を採用している。
【0004】光モジュール用の筐体(気密封止容器)の
窓材には、透光性に優れており、かつ、強度も高いこと
から、サファイアがよく使用されている。特開平8−1
48594号では、光透過型の窓にサファイアを使用し
た光モジュール用の筐体の基本構造と製造方法について
開示されている。この筐体の窓構造について、特開平8
−148594号では、光軸とサファイアのC軸との関
係が述べられている。ここでは、スネルの法則に従って
屈折する光軸と窓板のC軸とを一致させて、光の複屈折
を生じさせない、即ち光の偏光面が回転しないような窓
構造が提案されている。
【0005】特開平11−54642号では、窓板に硼
珪酸ガラスを使用した光モジュールの窓構造が提案され
ている。硼珪酸ガラスは、安価であり、かつ、透光性に
ついてはサファイアよりも優れている。さらに、硼珪酸
ガラスは等方的材料であって光の複屈折を生じない材料
である。しかし、硼珪酸ガラスは熱等の応力によって弾
性歪みが生じるために透過する光の偏光面が崩れるとい
う問題点があった。しかし、特開平11−54642号
に開示されているように、ガラスに均一に応力をかける
ことで光の偏光面の崩れは小さくでき、その際は、光の
偏光面の崩れの指標となる、後述する偏光消光比が−4
0dB程度と小さくなって実使用上問題にならないこと
が分かった。
【0006】ここで、光の偏光面の崩れは、次のような
偏光消光比で表されるのが一般的である。クロスニコル
の実験系において、光射出側の偏光子を光入射側に対し
て90度回転させたとき、最大となる光強度を
max、最小の光強度をIminとすると、偏光消光
比は10×log10(Imin/Imax)で定義さ
れる。したがって、偏光消光比が小さいほど光の偏光面
の崩れが小さいことを示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、光通信における
高密度波長多重技術と高速化技術の高度化に伴い、伝送
する光の偏光面を維持することと、その波長の均一性を
確保することが大きな課題となっている。このうち、後
者を解決するには、光ファイバーグレーティング等の、
気密封止容器の外に光ファイバーを介した外部共振器構
造を形成することが望ましいが、この場合にも光の偏光
面の維持が必要となる。このとき必要となる偏光面の維
持程度は、上述した偏光消光比で−30dB、すなわち
maxがIminの1000倍を上回る程度であり、
上記の従来技術では達成できない厳しい条件となってい
た。
【0008】さらに、窓板にサファイアを用いた上記の
従来技術では、光軸とサファイアのC軸との好ましい関
係を成立させるために次のような方法を用いなければな
らない。すなわち、C軸に対し垂直に切り出したサファ
イア板を用いて、光軸に対しそのサファイア板を垂直に
配置して光軸とC軸を一致させるか、そうでない場合に
は、わざわざC軸に対して特定の角度を有するサファイ
ア板を研磨して作製し、さらに光軸に対してそのサファ
イア板のC軸位置を厳密に位置合わせすることが必要で
あった。前者の場合には、入射側に反射戻り光が発生
し、光モジュールには適さない。後者の場合には、厳密
な位置合わせが難しく、角度を正確に固定して窓部分を
製造することは困難であった。
【0009】また、窓板に硼珪酸ガラスを用いた場合で
も、硼珪酸ガラスは強度が弱いという欠点がある。した
がって、硼珪酸ガラスの窓板は、より過酷な条件下で使
用するには適しておらず、実使用において不十分な材料
であった。実際、海底ケーブル用の超高信頼性が要求さ
れる分野での使用はいまだ避けられているのが現状であ
る。
【0010】そこで、本発明では、製造が容易で、機械
的強度があり、偏光消光比が小さくて偏光面の崩れのな
い窓構造を有する光モジュールを提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、筐体
と、上記筐体に固定された、サファイア板を用いた光透
過型窓構造を有する接合部とを有し、光軸から見てサフ
ァイアのC軸と直線偏光である光の偏光面とのなす角度
ψと、サファイアのC軸と光軸とのなす角度θとの間
に、次の関係式(1)〜(4)が成立することを特徴と
する光モジュールが提供される。 (1)n=ωε/√(ωcosθ+εsin
θ) (2)δ=2πd(ω−n)/λ
【数2】 (4)−30≧+20log(tanβ) ただし、 ω:サファイアの主屈折率 ε:サファイアの副屈折率 λ:透過光の波長 d:サファイア板の厚さ
【0012】さらに本発明によれば、上記の光モジュー
ルであって、サファイアの板厚が0.28mmのとき
に、Nを整数としたとき、上記の角度ψと上記の角度θ
との間に次の(5)〜(7)のいずれか一つの関係式が
成立していることを特徴とする光モジュールが提供され
る。 (5)6度≦θ≦10度 かつ (90N−9)度≦ψ
≦(90N+9)度 (6)2度≦θ<6度 かつ (90N−32)度≦ψ
≦(90N+32)度 (7)10度<θ≦14度 かつ (90N−5)度≦
ψ≦(90N+5)度
【0013】まず、サファイアのC軸と光の偏光面との
なす角度ψ、及び、サファイアのC軸と光軸とのなす角
度θを図2を用いて説明する。図2(A)において、実
線の矢印は光軸を表し、その矢印の方向は光の進行方向
である。図2(A)の中央の長方形は、サファイア板の
断面であり、破線の矢印はサファイア結晶のC軸を表し
ている。サファイア板は、C軸に垂直になるよう切り出
され研磨されている。この図に示すように、光軸とサフ
ァイアのC軸とのなす角がθである。図2(B)は、
(A)を入射光側から見た図であり、円形のサファイア
板が示され、光軸は紙面に垂直となっている。図2
(B)の実線の両矢印は、入射光の偏光方向を示してい
る。図2(B)の破線の矢印はサファイア結晶のC軸の
紙面(光軸に対して垂直な面)への投影を示しており、
実際のC軸はθ分だけ紙面から斜め上方に向かってい
る。図2(B)に示すように、このC軸の投影と光の偏
光方向とのなす角がψである。
【0014】サファイアのように一軸性の結晶では、光
軸と結晶のC軸を一致させると複屈折は起きなくなり、
入射光の偏光面が回転することなく維持される。しか
し、前述のように反射戻り光の影響があったり、製造上
の困難があったりする。一方で、本発明者らは、実験に
より、入射光が直線偏光であれば、入射光の光軸とサフ
ァイアのC軸とを一致させずとも、入射光の偏光面とC
軸のなす角度を0とし、両者を同一面とすることで複屈
折は生じなくなることを確認した。加えて、光通信の分
野で必要な十分条件である偏光消光比−30dBを確保
するには、やはり光の偏光面とC軸を同一面とすればよ
いことが分かった。ところが、この光の偏光面とサファ
イアのC軸を厳密に同一面とすることは、筐体を製造す
る上で大変困難である。
【0015】そこで、本発明者らは研究の結果、入射光
の光軸とサファイアのC軸とのなす角度θ、入射光の偏
光面とサファイアのC軸とのなす角度ψ、サファイアの
主屈折率ω、サファイアの副屈折率ε、透過光の波長λ
及びサファイア板の厚さdを用いて、直線偏光のみを扱
う場合に、透過光の偏光消光比を確度を高く記述できる
近似式を得ることに成功した。それが前述の(1)〜
(3)及び(4)の右辺の式である。図4〜6のグラフ
はそれぞれ、dを変えたときの偏光消光比の実測値及び
計算値のθ及びψに対する依存性を示している。これら
のグラフから、実測値と近似式を用いた計算値がよく一
致していることが分かる。
【0016】さらに、試作実験の結果、本発明者らは望
ましい偏光消光比を得られる最適な範囲を見出した。上
記(4)の不等式、及びdが0.28mmのときの
(5)〜(7)の関係式がその最適範囲である。すなわ
ち、入射光の光軸とサファイアのC軸とが一致していな
くとも、その光の偏光面とC軸とのなす角度を小さく抑
えることにより、偏光消光比−30dB以下の条件を満
足することができる。逆に、入射光の偏光面とサファイ
アのC軸の角度を大きくとって製造しやすくしても、入
射光の光軸とC軸との角度を小さく抑えることにより、
−30dB以下の条件を満足することができる。(4)
が成立するとき、サファイア板の厚さdは、0.3mm
以下が好ましい。後述する実施例では、厚さ0.28m
mのサファイア板を用いた。
【0017】また、半導体レーザを使用して、本発明の
光モジュールに偏光保持(PANDA)ファイバーを接
続することによって、直線偏光の偏光面をさらに正確
に、高度に保ったまま光を伝送することができる。この
場合には、光ファイバーアンプに必要な複数の励起光を
偏波合成して、効率よく光ファイバーアンプを使用する
ことができる。したがって、伝送する光信号の効率的な
増幅が可能である。また、本発明の光モジュールととも
に光通信に用いられるアイソレータの構造を簡略化する
ことが可能で、低コスト化も可能となる。
【0018】また、本発明の光モジュールを用い、異方
性光学材料であるLNで作製した変調器では、窓の偏光
消光比が小さいために、LN変調器内部で生じる複屈折
を抑制することが可能で、S/N比のよい光信号を得る
ことができる。
【0019】また、本発明の光モジュール内部に半導体
レーザを装着して用いると、窓の外に接続するアイソレ
ータでの光損失を抑制することができる。
【0020】さらに、本発明の光モジュールは、四分の
一波長板(λ/4板)を備えていてもよい。従来、半導
体光増幅器では、増幅特性に偏波依存性が生じることが
問題であった。しかし、光モジュールへの入射光をλ/
4板によって直線偏光とした後で、本発明の光モジュー
ルを用いた半導体光増幅器を用いれば、偏波依存性がな
く増幅特性を向上させることができる。λ/4板の挿入
によって直線偏光を得た後、偏光面をサファイアのC軸
に対して位置合わせして、さらにλ/4板をYAG溶接
すると、半導体光増幅器の増幅特性はさらに向上させる
ことができる。したがって、その半導体光増幅器を利用
した波長変換素子や高速動作可能な光−光スイッチング
素子のインサーションロスを低減させ、S/N比のよい
光信号を得ることができる。
【0021】さらにまた、本発明の光モジュールの外側
に、選択的に特定の波長を反射する反射機構、例えば光
ファイバーグレーティングを設けることにより、光モジ
ュール内部の光素子と共振させることができる。このと
きに窓の複屈折によって生じる光信号の発振モードの乱
れを抑制することが可能となり、さらに光信号のロスも
小さくできるので、信号の光強度が増す。
【0022】上記の関係式(5)〜(7)において、N
を0又は偶数にすると、光をサファイア板に入射した
際、サファイアの分極による吸収が生じなくなる。その
ため、サファイア板の透過率がよくなり、光信号を損失
することなく伝送できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
【実施例】1)光半導体気密封止容器の作製 本実施例では、サファイアのC軸と光の偏光面とのなす
角度ψと、光軸とC軸のなす角度θとの間に次の関係式
が成り立つように、本発明の光モジュールの一形態とし
て、光半導体気密封止容器を以下のように作製した。N
は、0とした。 6度≦θ≦10度 かつ (90N−9)度≦ψ≦(9
0N+9)度
【0024】作製した光半導体気密封止容器の窓部の概
略構成を図1に示す。気密封止容器1は、底板5と、容
器側壁2とで全体が構成される。容器側壁2には筒状部
3が設けられ、その中に円形のサファイア板4がはめ込
まれている。サファイア板4に対応する容器側壁2部分
は、円形に切り取られており、筒状部3とサファイア板
4は光透過型の窓を構成している。
【0025】光半導体気密封止容器1は、底板5をコバ
ール、容器側壁2をコバール、光透過型の窓の筒状部3
のパイプにもコバールを用いて、銀鑞付けにより作製し
た。これに、端子部はコバールのピンを低融点ガラスに
て封止した構造のものに、ニッケル金メッキを施して用
いた。容器側壁2には、サファイア板4をはめ込むため
に、筒状部3として側壁に対してθの角度面を有するパ
イプを、θの角度面が入射光の偏光面に対してψだけ傾
くように銀鑞付けした。実際には、容器側壁2に円筒形
の穴をあけて、円柱形のパイプをはめ込み、カーボン治
具で位置合わせした。用いたサファイア板の厚さは0.
28mmであり、そのサファイアの屈折率はC軸に沿っ
て1.7679、C軸に垂直な面では1.7596であ
った。サファイア板4の表面は、C軸に垂直であるもの
を使用した。実際にはC軸に角度ずれがあるために、カ
ーボン治具はθとψが小さく取れるように設計した。サ
ファイアには、MgFのARコートを施した。ここで、
コーティングは、MgF以外に、TiOとSiOの多層
膜を用いてもよい。θがブリュースター角である場合に
は、ψを小さく、0度に近づければ、サファイア板にA
Rコートを施さなくてもよい。サファイア板上のメタラ
イズは、サファイア側からTi/Pt/Auであった。
サファイア板は、AuSn鑞材で、気密封止容器1に封
止接合した。
【0026】2)偏光消光比の測定 上記のように作製した光半導体気密封止容器について、
θとψをパラメータとし、光信号がサファイア板の窓を
通過した後の偏光消光比を求めた。ここで、LD光はλ
が1.48μm(0.00148mm)の光を使用し
た。その結果を図6のグラフに示す。このグラフから、
実測値と近似式を用いた計算値がよく一致していること
が分かる。さらに、ψとθの範囲を明確に示すために、
図3のグラフを示した。図3において、横軸はψ、縦軸
はθ、グレーの濃淡の領域は偏光消光比を示している。
偏光消光比は、ψに対して90度の周期性があり、最大
点及び最小点は90度ごとに繰り返されている。グレー
の濃淡で示した各領域のうち、ψが45度のときは、偏
光消光比はどの角度のθにおいても最大値をとり、ψが
0度及び90度のときは、偏光消光比はどの角度のθに
おいても最小値をとることが分かった。ψを、0度から
半周期である45度ずつずらしてゆくと、偏光消光比の
最大と最小は入れ替わる。偏光消光比が最大となる、ψ
が0度及び90度の付近では、θが大きくなっても偏光
消光比はあまり変動しない。しかし、偏光消光比が最小
となるψが45度及び135度付近では、θの変動によ
って偏光消光比が大きく変動する。光通信に要求される
偏光消光比−30dB以下となるθ及びψの範囲は、次
のとおりであった。 6度≦θ≦10度 かつ (90N−9)度≦ψ≦(9
0N+9)度 2度≦θ<6度 かつ (90N−32)度≦ψ≦(9
0N+32)度 10度<θ≦14度 かつ (90N−5)度≦ψ≦
(90N+5)度 (Nは整数)
【0027】また、ψが0度と90度のときの窓を透過
する光の強度を比較したところ、ψが0度のときの方が
0.2dB光強度が大きくなった。したがって、本実施
例で光半導体気密封止容器を作製する際、Nを0とした
ことによって、サファイア窓の透過率が向上したことが
分かった。
【0028】3)PANDAを接合した光モジュール 上述のように作製した光半導体封止容器の外部に、偏光
保持ファイバー(PANDA)を一本YAG接合させ
て、光モジュールを作製した。本発明の光モジュールを
用いることにより、直線偏光を高度に保ったまま光信号
を伝送することができた。さらに、光ファイバーアンプ
に必要な複数の励起光を偏波合成して、効率よく光ファ
イバーアンプを使用することができた。同時に、アイソ
レータの構造を簡略化することができた。
【0029】 4)半導体レーザ素子を装着した光モジュール 上述のように作製した光半導体封止容器に半導体レーザ
素子をハイブリッド集積した。本発明の光半導体封止容
器を使用したことにより、窓の外に接続したアイソレー
タでの光損失を抑制できた。
【0030】5)異方性光学材料を用いた光導波路素子
を装着した光モジュール 上述のように作製した光半導体封止容器を用いて、マッ
ハテンダー型の素子を装着し、異方性光学材料であるL
Nを用いた変調器を作製した。本発明の光半導体封止容
器を用いたことにより、LN変調器内部で生じる複屈折
を抑制でき、S/N比のよい光信号を得ることができ
た。
【0031】 6)半導体光増幅素子を装着した光モジュール 上述のように作製した光半導体封止容器に半導体光増幅
素子をハイブリッド集積し、半導体光増幅器を作製し
た。この半導体光増幅器のサファイア板の窓の外側に
は、さらに、λ/4板を装着した。光ファイバーからの
入射光をλ/4板を通して直線偏光とし、この半導体光
増幅器を用いて光信号を増幅すると、偏波依存性を生じ
ることなく増幅特性を向上させることができた。この半
導体光増幅器を利用した波長変換素子及び高速動作可能
な光−光スイッチング素子では、インサーションロスが
低減でき、S/N比のよい信号光が得られた。また、λ
/4板を通して直線偏光を得た後、偏光面を位置合わせ
してYAG溶接し、半導体光増幅器を作製した。する
と、この場合にはさらに光増幅特性を向上させることが
できた。
【0032】7)反射機構を備えた光モジュール 上述のように作製した光モジュールの外側に、選択的に
特定の波長を反射する反射機構である、光ファイバーグ
レーティングを設けた。このときに、入射光の発振モー
ドの乱れを抑制することができ、波長選択性に優れた光
モジュールが作製できた。さらに、光信号のロスも小さ
くなり、光強度が増した。
【0033】
【発明の効果】本発明の光モジュールは、製造が容易
で、機械的強度があり、光信号の偏光面の崩れを生じな
い。さらに、本発明の光モジュールは、偏光消光比が−
30dB以下と小さく、光通信に好適に用いられる。ま
た、本発明の光モジュールは、射出する光強度が大き
く、射出光のモード安定性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 気密封止容器窓部の概略構成図である。
【図2】 角度ψ及びθの説明図である。
【図3】 角度ψ、θ、及び偏光消光比の関係を示す図
である。
【図4】 dが1.0mm、λが1.48μm(0.0
0148mm)のときの、角度ψ、θ、及び偏光消光比
の関係を示すグラフである。
【図5】 dが0.5mm、λが1.48μm(0.0
0148mm)のときの、角度ψ、θ、及び偏光消光比
の関係を示すグラフである。
【図6】 dが0.28mm、λが1.48μm(0.
00148mm)のときの、角度ψ、θ、及び偏光消光
比の関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広瀬 孝昭 兵庫県伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内 Fターム(参考) 2H037 AA01 BA02 BA11 CA03 DA02 DA36 2H049 BA02 BA07 BA42 BB06 BC12 BC25 5F073 AB25 AB28 BA01 FA06 FA30

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光モジュールであって、 筐体と、 上記筐体に固定された、サファイア板を用いた光透過型
    窓構造を有する接合部とを有し、光軸から見てサファイ
    アのC軸と直線偏光である光の偏光面とのなす角度ψ
    と、サファイアのC軸と光軸とのなす角度θとの間に、
    次の関係式(1)〜(4)が成立することを特徴とする
    光モジュール。 (1)n=ωε/√(ωcosθ+εsin
    θ) (2)δ=2πd(ω−n)/λ 【数1】 (4)−30≧+20log(tanβ) ただし、 ω:サファイアの主屈折率 ε:サファイアの副屈折率 λ:透過光の波長 d:サファイア板の厚さ
  2. 【請求項2】 上記サファイア板の厚さdが0.28m
    mであり、Nを整数としたとき、上記角度ψと、上記角
    度θとの間に、次の(5)〜(7)のいずれか一つの関
    係式が成立することを特徴とする請求項1に記載の光モ
    ジュール。 (5)6度≦θ≦10度 かつ (90N−9)度≦ψ
    ≦(90N+9)度 (6)2度≦θ<6度 かつ (90N−32)度≦ψ
    ≦(90N+32)度 (7)10度<θ≦14度 かつ (90N−5)度≦
    ψ≦(90N+5)度
  3. 【請求項3】 さらに、偏光保持ファイバーを少なくと
    も1本有することを特徴とする請求項1又は2に記載の
    光モジュール。
  4. 【請求項4】 さらに、半導体レーザ素子、半導体光増
    幅素子及び異方性光学材料を用いた光導波路素子のいず
    れか一つを有することを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか一項に記載の光モジュール。
  5. 【請求項5】 さらに、四分の一波長板を有することを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光モジ
    ュール。
  6. 【請求項6】 上記筐体の外側に、特定の波長の光を反
    射する反射機構を有していることを特徴とする請求項1
    〜5のいずれか一項に記載の光モジュール。
  7. 【請求項7】 上記Nが0又は偶数であることを特徴と
    する請求項2〜6のいずれか一項に記載の光モジュー
    ル。
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