JP2002147423A - ファスナー用の連結具 - Google Patents

ファスナー用の連結具

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JP2002147423A JP2000342269A JP2000342269A JP2002147423A JP 2002147423 A JP2002147423 A JP 2002147423A JP 2000342269 A JP2000342269 A JP 2000342269A JP 2000342269 A JP2000342269 A JP 2000342269A JP 2002147423 A JP2002147423 A JP 2002147423A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】単位保持体がファスナーと共に打ち出されるタ
イプのファスナー用連結具において、打ち込み後に単位
保持体が釘に残るものと、単位保持体の全体が釘から飛
散してしまうものとを、低コストで提供できるようにす
る。 【解決手段】連結具2を構成する各単位保持体5は第1
保持部6と、脆弱部8と、第2保持部7とからなってい
る。第2保持部7に環状溝20を形成することにより、
当該第2保持部7を、外径を小さくすることなく強度を
弱くする。連結具2を柔らかい素材で製造すると、第2
保持部7は破断せずに、打ち込み後は釘3に残ったまま
になる。連結具2を硬い素材で製造すると、打ち込み時
に第2保持部7は破断して飛散する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釘やねじのように
軸の一端部に頭部を設けたファスナーの多数本を並列状
に並べた状態に連結するための連結具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、電動式や空圧式等の動力式打
ち込み工具で釘やねじ等のファスナーを連続的に打ち込
み可能にするため、連結具により、多数本のファスナー
を並列状に並べた状態に保持した連結ファスナーが使用
されている。
【0003】その一例が特許2588812号公報に開
示されており、これを図13〜図14で示している。図
13は斜視図、図14は平面図である。
【0004】これらの図では連結釘1を示しており、連
結釘1に使用される連結具2′は合成樹脂製であり、1
本の釘3の軸部3aが嵌まるように貫通穴4が空いた単
位保持体(スリーブ)5を多数並列状に並べた形態にな
っている。以下の説明では、便宜上、釘3の挿入方向か
ら見て手前側を上部、前方側を下部と称する。
【0005】各単位保持体5は、上部に位置した第1保
持部6と、下部に位置した第2保持部7と、両者の間に
位置した脆弱部8とを一体に連設した構造になってお
り、第1保持部6の外形は八角形に形成されており、第
2保持部7は円筒状に形成されている。脆弱部8は一対
の柱状になっており、このため両保持部6,7の間の部
分は凹所9になっており、凹所9の箇所で貫通穴4が横
向きに開口している。
【0006】隣合った単位保持体5は、第1保持部6と
第2保持部7との2ヶ所において、弱い力で破断するブ
リッジ部10によって一体に接続されている。釘3の先
端部は単位保持体5から突出している。
【0007】貫通穴4のうち第1保持部6の箇所は平断
面略菱形状に形成される一方、第2保持部7の箇所では
断面円形に形成されている。また、単位保持体5の上面
のうち連結具2′の長手中心線を挟んだ両側には、釘2
の打ち込み時に応力を集中させて第1保持部6を割れ易
くするため、一対の切欠き(Vノッチ)11が形成され
ている。
【0008】この連結釘1は、図15(概略平面図)に
示すように、釘打ち機のマガジン12に装填して使用さ
れる。
【0009】この例では、マガジン12内には、前後一
対のガイド体13,14を設けており、前ガイド体14
には、釘3の前向き露出部が嵌まる釘用ガイド溝15が
形成されている。後ガイド体14は、各単位保持体5の
上部が嵌まるようになっており、この後ガイド体14
に、凹所9の箇所から露出した釘3が当たる突条16を
設けている。
【0010】連結釘1は、釘打ち機のヘッド(図示せ
ず)からロッドによって1本ずつ打ち出される。打ち出
しにより、釘3の頭部3bで押されてブリッジ部10が
破断して、ヘッドに位置した単位保持体5は釘3と共に
打ち出される。
【0011】そして、釘3と共に打ち出された単位保持
体5は、釘3の頭部3bとワークとの間に軸方向に挟圧
されることにより、第1保持部6は切欠き11の箇所で
2つに割れて、第2保持部7のみが釘3の軸部3aに嵌
まったままになる。
【0012】従って、ワークは単位保持体5の第2保持
部7を介して押さえ固定されることになる。換言する
と、第2保持部7が座金のような状態になり、単位保持
体5の残骸が打ち込み箇所に残ったままになる。
【0013】上記のように、打ち込み箇所に単位保持体
5の残骸が残ったままになる構造の連結具2′に代え
て、特開平11−198064号公報には、釘の打ち込
み時に、単位保持体の全体を釘の頭部で押し広げて割れ
破断させることにより、単位保持体を釘の外側に飛散さ
せるようにした構造、すなわち、単位保持体の残骸が打
ち込み箇所に残らないようにした構造の連結具が開示さ
れている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ワークの表面を化粧板
等で覆う場合や、打ち込み箇所が人目に触れない場合
は、美観上の問題はないので、特許第2588812号
公報に記載されている連結具2′を使用することができ
る。このタイプの連結具は、単位保持体の残骸による現
場の汚れや掃除の手間を回避できる。
【0015】他方、美感の問題がある場合や、ワークの
表面に大きな凹凸があってはならない場合には、特開平
11−198064号公報に開示されている連結具を使
用すれば良い。
【0016】ところで、この種の連結具は合成樹脂を素
材とした射出成形法によって製造されるものであり、製
造用の金型が必要である。そして、これら両先行技術は
それぞれ特有の形態であるため、製造のためには別々の
金型が必要である。
【0017】しかし、このように用途によって別々の金
型を製造するのは、それだけコストが嵩むという問題が
ある。特に、図面から容易に理解できるとおり、凹所9
と貫通穴4との向きが異なること、並びに両ブリッジ部
10の間に空間が存在していることにより、単純に密着
離反するだけの金型ではこの連結具2′は製造できず、
一方の金型を割り型構造にしなければならないため、金
型の構造が複雑化して一層コストが嵩むことになる。
【0018】また、両従来技術とも、釘の軸径や長さの
違いに対する適応性が低いという問題があった。
【0019】例えば、図12から明らかなように、釘3
は第2保持部7のみで保持されているため、釘3の軸径
がある程度の寸法よりも小さくなると、釘3にがたつき
が生じて打ち込み不良が発生し易くなることになり、こ
のため、釘3の軸径に応じて他種類の連結具2′を製造
しなければならない問題があった。
【0020】また、図9に示すように、釘打ち機のマガ
ジン内では、釘3の前向き露出部を釘用ガイド溝15に
嵌め入れて連結具2′のガイドをしているため、軸部3
aが単位保持体5から露出しない短い釘は使用できない
問題があった。
【0021】本発明は、これらの問題を解消したファス
ナー用連結具を提供することを技術的課題とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】これらの技術的課題を解
決するため、請求項1の発明は、頭部付きファスナーの
軸部が嵌まる筒状の単位保持体を並列状に多数配置し、
隣合った単位保持体を破断可能なブリッジ部にて接続し
た連結具であって、前記各単位保持体を、ある程度以上
の硬さの素材で製造するとファスナーの打ち込み時にフ
ァスナーの頭部による押圧作用によって割れて全体が飛
散し、ある程度以下の硬さの素材で製造するとファスナ
ーの打ち込み後もファスナーに嵌まったままに残る強度
に設定している。
【0023】請求項2の発明では、請求項1において、
前記各単位保持体は、ファスナーの頭部寄りに位置する
第1保持部と、ファスナーの先端側に位置する第2保持
部と、両者の間に位置した脆弱部とを一体に連設した構
造になっている。
【0024】そして、前記脆弱部の存在により、ファス
ナーの頭部の押圧作用によって第1保持部が硬さに関係
なく割れ破断することが許容されている一方、前記第2
保持部には、ある程度以上の硬い素材製であるとファス
ナーの打ち込みによって飛散する強度となる強度調整手
段を設けている。
【0025】請求項3の発明は、頭部付きファスナーの
軸部が嵌まる筒状の単位保持体を並列状に多数配置し、
隣合った単位保持体を破断可能なブリッジ部にて接続し
た連結具において、前記各単位保持体においてファスナ
ーの頭部と反対側に位置する端部に、動力式打ち込み工
具のマガジン部に形成されたガイド溝に嵌まる足部(ガ
イド手段)を設けている。
【0026】請求項4の発明では、頭部付きファスナー
の軸部が嵌まる筒状の単位保持体を並列状に多数配置
し、隣合った単位保持体を破断可能なブリッジ部にて接
続した連結具において、前記各単位保持体の内部に、軸
径の異なるファスナーを抱持し得る弾性保持手段を設け
ている。
【0027】
【発明の効果】請求項1及び請求項2のように構成する
と、連結具の素材を変えることにより、ファスナーと共
に打ち出された単位保持体の残骸が打ち込み箇所に残る
状態と、飛散して打ち込み箇所に残らない状態とに変更
することができる。
【0028】このため、製造装置(金型)は共通化した
ままで用途の異なる連結具を製造することができる。そ
のため、用途に応じた連結具を製造するにおいて、その
コストを低減することができる。
【0029】請求項3のように構成すると、各単位保持
体に設けた足部によって連結具の移動がガイドされるた
め、軸部が単位保持体から露出しない短いファスナーも
従来の釘打ち機にそのまま使用することができる。
【0030】請求項4のように構成すると、軸径が多少
相違するファスナーもガタ付きなく保持できるため、軸
径の違いに応じて連結具を製造するにおいてその種類を
少なくすることができ、その結果、コストを抑制でき
る。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図面に基づいて説明する。なお、基本的に従来と同
じものは同じ符号を付して、その詳細な説明を省略す
る。
【0032】(1).第1実施形態(図1〜図10) 図1〜図10は、本発明を連結釘1に適用した第1実施
形態を示している。
【0033】図1は上方から見た斜視図、図2は下方か
ら見た斜視図、図3は平面図、図4は正面図、図5は底
面図、図6の各分図は図3の A-A視、 B-B視、 C-C視断
面図、図7は使用状態の一例を示す断面図、図8は使用
状態の別例を示す断面図、図9は釘打ち機のマガジン1
2に装填した状態の概略図、図10は打ち込み状態を示
す図である。
【0034】本実施形態の連結具2は、図13〜14に
示した従来の連結具2′と基本的に同じ構成であり、各
単位保持体5は、第1保持部6、第2保持部7、脆弱部
8を備えている。
【0035】図6(A)(B)に示すように、貫通穴4
の内面のうち上半部は釘3の軸部3aよりも遥かに大き
い面積で、かつ、ストレート状になっている。上半部に
おいて貫通穴4の面積が大きいのは、打ち込み時に釘3
の頭部3bで第1保持部6を確実に割り破断させるため
である。
【0036】貫通穴4の下半部は、第1テーパ部4a、
これより緩い角度の第2テーパ部4b、小径ストレート
部4cの状態で連続している。2段階のテーパ状に形成
しているのは、図8に示すように2段階のテーパ部3
c,3dを備えた異径釘3′と、ストレート状の釘3と
を取付けできるようにするためである。
【0037】ストレート状の釘3を取付ける場合、小径
ストレート部4cの内径寸法と同じ直径の釘3が使用可
能な最小径となる。
【0038】図3、図6、図7に示すように、貫通穴4
の内部のうち上半部には、請求項4に記載した弾性保持
手段の一例として、釘3の軸部3aを囲う複数対のリブ
(突起、突条)19を内向きに突設している。
【0039】各リブ19の対は、釘3の軸部3aを4方
から囲うように配置されており、単位保持体5の長手方
向に長く延びている。リブ19の対によって平面視V型
(U型でも良い)の溝が形成されている。そして、図3
に示すように、平面視で各リブ19の対の先端が小径ス
トレート部4cに外接するように設定している。
【0040】リブ19は、軸心を挟んだ両側に複数対あ
れば良いが、釘3の安定性を高める点からは、本実施形
態のように軸心を挟んだ両側に複数対ずつ設けるのが好
ましい。
【0041】図1や図6に示すように、各単位保持体5
の第2保持部7には、下向きに開口した環状溝20が形
成されている。換言すると、第2保持部7は二重筒状に
形成されている。この環状溝20は、請求項1の構成を
具体化する強度調整手段としての役割と、請求項4に記
載した弾性保持手段との両方を兼ねている。
【0042】なお、環状溝20の内面は貫通穴4の形状
に合わせてテーパ状に形成されており、このため、第2
保持部7の内筒7aはほぼ等しい厚さになっている。
【0043】第2保持部7の下端(先端)のうち、軸心
を挟んで連結具2の長手方向に向かった両側には、請求
項4に記載した足部21を突設している。図9に示すよ
うに、足部21は、釘打ち機における前ガイド体14の
釘用ガイド溝15にガタ付きなくスライド自在に嵌まる
寸法に設定している。
【0044】足部21は、軸心を挟んで連結具2の長手
方向に沿った両側に設けているため、釘3と干渉するこ
となく、釘用ガイド溝15に嵌まる。
【0045】次に、各単位保持体5による釘3の保持の
態様と、釘2の打ち込み時における単位保持体5の破断
の態様とを説明する。
【0046】図1では、細くて長い釘3を取付けている
状態を示しており、この状態では、釘3は、第2保持部
7で抱持されると共に、第1保持部6のリブ19の群に
よって保持されている。
【0047】図7の(A)(B)では細くて短い釘3を
取付けた状態を示している。(B)は(A)の B-B視断
面図である。この状態では、釘3は、主として第1保持
部6におけるリブ19の群でガタ付きのない状態に保持
されている。
【0048】貫通穴4が第1保持部6の箇所で釘3の軸
部3aよりも遥かに大きい断面積になっていても、リブ
の存在により、細くて短い釘3であっても、ガタ付きの
ない状態に保持して、ワークに真っ直ぐに打ち込むこと
ができる。
【0049】図7(C)の実線では太くて長い釘3を取
付けた状態を示している。この状態では、第2保持部7
の内筒7aが広がり変形することと、第1保持部6の各
リブ19が撓み変形すること(第1保持部6自体も多少
は膨れるように変形している)により、太い釘3の取付
けが許容されている。
【0050】図7(B)の一点鎖線では、太い釘3の軸
部を示している。図7の一点鎖線で示すように、太くて
短い釘3も取付けることができる。
【0051】図9では、短い釘3が取付けられた連結具
2を釘打ち機のマガジン12に装填した状態を示してお
り、この図に示すように、足部21が釘用ガイド溝15
に嵌まっているため、短い釘3であっても、安定した姿
勢で打ち込むことができる。また、リブ19も釘3の姿
勢の安定性向上に寄与しており、両者の相乗作用によ
り、釘3を正確に打ち込むことができる。
【0052】図10では、打ち込まれた後の状態を示し
ている。このうち(A)では、第1保持部6は破断して
変形し、第2保持部7が釘3に嵌まったままでワークW
が固定されている。足部21は曲がり変形している。
【0053】連結具2を例えばポリエチレンのような比
較的柔らかい合成樹脂で製造すると、第2保持部7は半
径外向きに押し広げられる前に潰れ変形するため、この
ような形態での打ち込みが可能になる。
【0054】図10(B)に示す例では、単位保持体5
は全体が破断して、釘3の頭部3bがワークWに密着し
ている。連結具2をポリプロピレンのような比較的硬い
樹脂て製造すると、軸方向の外力に対しては強く(すな
わち、軸方向の圧縮応力は大きく)、半径外向きの押圧
力に対しては弱くなる(すなわち、円周方向のせん断応
力は小さくなる)。
【0055】このため、第1保持部6が釘3の頭部3b
の押圧力で破れ破断すると、これがきっかけとなって、
第2保持部7も軸方向に裂けるように破断する(この場
合、貫通穴4のテーパ部4a,4bが釘の頭部3bの移
動を案内するガイド手段の役割を果たしている)。
【0056】第2保持部7に環状溝20を形成して、樹
脂の性質(硬さ、脆さ)の違いによって破断したり破断
しなかったりする強度に設定したことにより、素材とな
る合成樹脂を変えるだけで、単位保持体5の残骸を座金
状に残したり、全体を飛散させたりすることができる。
【0057】第2保持部7の強度を調整する手段として
は、当該第2保持部7の外径を従来よりも小径にすれば
良いとも考えられるが、そうすると、単位保持体5の残
骸が釘3に残る場合、ワークW及び頭部3bと第2保持
部7との接触面積が小さくなるため、ワークWを局部的
に強く押圧し過ぎて、ワークWの変形をもたらすような
不具合が懸念される。
【0058】これに対して本実施形態のように第2保持
部7を二重筒状に形成すると、第2保持部7の外径は大
きいままであるため、ワークWとの密着面積は従来と同
様に保持して、ワークWを適切に固定することができ
る。
【0059】本実施形態では、リブ19と環状溝20と
足部21とを備えているが、三者のうちの1つだけを備
えるか、任意の組合せで2つを備えることも可能であ
る。
【0060】(2).他の実施形態(図11〜図12) 図11に示す第2実施形態では、第2保持部7の外径を
保持しつつ強度を調整する手段の別例を示している。
(A)は断面図、 (B)は底面図である。
【0061】この例では、環状溝20に、貫通穴4に連
通する枝溝20aを放射状に形成することにより、第2
保持部7のうち環状溝20よりも内側の部位7bを棒状
に形成したものである。
【0062】図12(A)に示す第3実施形態では、第
2保持部7に設けた足部21を底面視でコ字状に形成し
ている。これは、足部21の強度をできるだけ低くする
ことにより、打ち込み後に単位保持体5の残骸が釘に残
るときに変形しやすくなるようにしたものである(すな
わち、残骸とワークWとの密着面積をなるべく大きくす
るようにしたもの)。
【0063】図12の(B)〜(D)では、第2保持部
7の強度調整手段の別例を示している。このうち(B)
に示す第4実施形態では、溝22を適当な間隔で形成し
ており、(C)に示す第5実施形態では、半径内向きに
開口した溝22を適当な間隔で多数形成しており、
(D)に示す第6実施形態では、半径外向きに開口した
溝22を適当な間隔で多数形成している。
【0064】(3).その他 本発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。
例えば、各単位保持体の下面から下向き突出した足部
は、各保持体に少なくとも1つあれば良い。
【0065】また、貫通穴は、第2保持部の箇所におい
ても、多角形のような非円形とすることも可能である。
各単位保持体をそれぞれ別々に製造して、これらを接着
剤で接着したり、蟻溝と蟻ホゾとからなる嵌め合わせ構
造で連結したりすることも可能である。
【0066】また、本願発明は、釘に限らず、ピンやリ
ベット、或いはねじなど、軸の一端部に頭部を備えたフ
ァスナーに広く適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態を上方から見た斜視図である。
【図2】下方から見た斜視図である。
【図3】平面図である。
【図4】正面図である。
【図5】底面図である。
【図6】図3の断面図で、 (A)は A-A視断面図、 (B)は
B-B視断面図、 (C)はC-C視断面図である。
【図7】使用状態を示す断面図で、 (B)は (A)の B-B視
断面図である。
【図8】他の使用状態を示す断面図である。
【図9】釘打ち機のマガジンに装填した状態の概略平面
図である。
【図10】打ち込み状態を示す図である。
【図11】第2実施形態を示す図である。
【図12】第3〜第6実施形態を示す図である。
【図13】従来例の斜視図である。
【図14】従来例の平面図である。
【図15】従来の連結釘の使用状態を示す概略図である。
【符号の説明】
1 連結ファスナーの一例としての連結釘 2 連結具 3,3′ 釘 4 貫通穴 5 単位保持体 6 第1保持部 7 第2保持部 8 脆弱部 10 ブリッジ部 13,14 ガイド体 15 釘用ガイド溝 19 弾性保持手段の一例としのてリブ 20 強度調整手段の一例としての環状溝 21 足部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】頭部付きファスナーの軸部が嵌まる筒状の
    単位保持体を並列状に多数配置し、隣合った単位保持体
    を破断可能なブリッジ部にて接続した連結具であって、 前記各単位保持体を、ある程度以上の硬さの素材で製造
    するとファスナーの打ち込み時にファスナーの頭部によ
    る押圧作用によって割れて全体が飛散し、ある程度以下
    の硬さの素材で製造するとファスナーの打ち込み後もフ
    ァスナーに嵌まったままに残る強度に設定している、フ
    ァスナー用の連結具。
  2. 【請求項2】前記各単位保持体は、ファスナーの頭部寄
    りに位置する第1保持部と、ファスナーの先端側に位置
    する第2保持部と、両者の間に位置した脆弱部とを一体
    に連設した構造になっており、 前記脆弱部の存在により、ファスナーの頭部の押圧作用
    によって第1保持部が硬さに関係なく割れ破断すること
    が許容されている一方、 前記第2保持部には、ある程度以上の硬い素材製である
    とファスナーの打ち込みによって飛散する強度となる強
    度調整手段を設けている、請求項1に記載したファスナ
    ーの連結具。
  3. 【請求項3】頭部付きファスナーの軸部が嵌まる筒状の
    単位保持体を並列状に多数配置し、隣合った単位保持体
    を破断可能なブリッジ部にて接続した連結具であって、 前記各単位保持体においてファスナーの頭部と反対側に
    位置する端部に、動力式打ち込み工具のマガジン部に形
    成されたファスナー用ガイド溝に嵌まる足部を設けてい
    る、ファスナーの連結具。
  4. 【請求項4】頭部付きファスナーの軸部が嵌まる筒状の
    単位保持体を並列状に多数配置し、隣合った単位保持体
    を破断可能なブリッジ部にて接続した連結具であって、 前記各単位保持体の内部に、軸径の異なるファスナーを
    抱持し得る弾性保持手段を設けている、ファスナー用の
    連結具。
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