JP2018532077A - 移行域を備えた締結具および使用方法 - Google Patents

移行域を備えた締結具および使用方法 Download PDF

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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
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Abstract

第一建材を第二建材に固定する改良された締結具が提供される。締結具は、頭部と、胴部と、先端とを有する。胴部は頭部に接続し、長手軸に沿って先端部まで延びる。胴部は、上胴部と、下胴部と、移行域とを有する。上胴部は頭部に隣接する。下胴部は上胴部と離間すると共に、先端部に隣接する。移行域は、上胴部と下胴部との間に長手方向に配置される。移行域は、頭部から長手方向に所定距離離間する。所定距離は、移行域が第一建材および第二建材の間の接合箇所に位置合わせされるよう、第一建材の厚さに対応する。
【選択図】図6

Description

関連出願の相互参照
本願は2016年7月29日に出願されたアメリカ実用特許出願番号第15/223,179の優先権を主張すると共に、2015年7月31日に出願されたアメリカ仮出願番号第62/199,274、2015年8月21日に出願されたアメリカ仮出願番号第62/208,158、および、2016年2月2日に出願されたアメリカ仮出願番号第62/388,554の権利を主張する。上記各出願の開示事項は全て、本明細書内に援用される。
本願開示は概して、締結具に関する。限定ではなく例として、当該締結具は、建設業において複数の建材を互いに固定する際に使用されてもよい。
本セクションは、本願開示に関連する背景情報を提供するが、これは必ずしも先行技術にはあたらない。
複数の木製または木質建材を互いに締結するための多くの種類の締結具がある。建築業では、多様な特定用途のために様々な釘やねじが考案されている。木製または木質建材とは、例えば、基材合板製の被覆または外装材、板材、フレーム材、または他の同様な建材のことである。
締結具の多くは、単純な頭部と、単純な胴部と、一般的な尖った先端部とを有する非常に単純な道具である。他の締結具にはより複雑なものがあり、それらは特殊な頭部、複雑な胴部の特徴、および/または、多様な先端部を有する。複雑な締結具の多くでは、使用者が選択可能な異なるサイズや長さが非常に多いため、使用者は用途に合った正しい締結具を選択することが難しく、その結果、設置状態が不十分となる。
釘型の締結具の例は、アメリカ特許番号第6,758,018号“Power Driven Nails for Sheathing Having Enlarged Diameter Heads for Enhanced Retention and Method”(Edward Sutt, Jr.、2004年7月6日発行)、アメリカ特許番号第7,374,384号“Fasteners for Securing Pallet Members Together”(Edward Sutt, Jr.、2008年5月20日発行)、アメリカ特許番号第7,395,925号“Pallet Nail with Enlarged Head”(Edward Sutt, Jr.、2008年7月8日発行)”、および、アメリカ特許番号第8,794,893号“Fastening Pin and Manufacturing Method Thereof”(粟飯原泰宣外、2014年8月5日発行)に開示される。これらの引例に開示される釘型の締結具の胴部でも、胴部のどの部分が二つの建材の間の接合箇所に位置合わせされるのかをあえて明示しているわけではない。
ねじ型の締結具の例は、アメリカ特許番号第9,163,654号“Screw for Composite/Plastic Materials”(Peter Barenski, Jr.外、2015年10月20日発行)、および、アメリカ特許出願公開番号第2007/0204552号“Plastic Composite Deck Screw”(Daniel Onofrioを単独発明者として明記し、2007年9月6日に公開)に開示される。これらの引例に開示されるねじ型の締結具の胴部でも、胴部のどの部分が二つの建材の間の接合箇所に位置合わせされるのかをあえて明示しているわけではない。
本セクションは、開示の概略を示すものであり、その範囲全体又はその全ての特徴を包括的に開示するものではない。
本願開示の一態様によれば、第一建材と第二建材を締結可能な改良された締結具が提供される。この締結具は、頭部と、胴部と、先端部とを有する。前記頭部は頭部直径を有し、前記胴部は、前記頭部直径よりも小さい胴部直径を有する。前記胴部は前記頭部に接続し、長手軸に沿って前記先端部まで延びる。前記胴部は、上胴部と、下胴部と、移行域とを有する。前記上胴部は前記頭部に隣接する。前記下胴部は前記上胴部から離間すると共に、前記先端部に隣接する。前記移行域は、前記上胴部と前記下胴部との間に長手方向に配置される。前記移行域は、前記頭部から長手方向に所定距離離間する。前記所定距離は、前記移行域が第一建材および第二建材の間の接合箇所に位置合わせされるよう、前記第一建材の厚さに対応する。本願開示の締結具は、上述の周知の釘型およびねじ型の締結具の欠点を解消するという効果を有する。
本願開示の別の態様によれば、締結具と建材を選択する方法が提供される。この方法は、締結具を建材に隣接かつ横断配置する工程と、前記締結具の頭部を前記建材の上面に位置合わせする工程と、前記締結部の胴部に設けられた移行域と前記建材の下面の位置が合っているか視認することにより、前記締結部が前記建材との使用に適しているかを判断する工程とを有する。この方法によれば、締結具の移行域と建材の下面の位置が合っていれば、締結具がその建材との使用に適していると判断される。一方、締結具の移行域が建材の下面の上方または下方にあれば、締結具がその建材との使用に不適切であると判断される。
本発明が以下の添付図面と併せて検討され、以下の詳細な説明を参照することによってより理解されるにつれ、本発明の他の効果は容易に認められるだろう。
平滑な胴部を有する周知の釘型締結具の側面図である。 釘型締結具の頭部に向かうにつれて直径が大きくなる複数の保持リングを胴部に有する、周知の釘型締結具の側面図である。 フルート溝状のらせん部を胴部に有する周知の釘型締結具の側面図である。 らせん状に延びるらせん部を胴部に有する周知の釘型締結具の側面図である。 フルート溝状のらせん部を有する上胴部と、平滑な中胴部と、釘型締結具の頭部に向かうにつれて直径が大きくなる保持リングを有する下胴部を備えた周知の釘型締結具の側面斜視図である。 胴部に移行域を有する、本願開示に基づき作製された例示的な締結具の側面図である。 図6に示される例示的な締結具の側面斜視図である。 図6に示される例示的な締結具における移行域の拡大側面図である。 図6に示される例示的な締結具における移行域の拡大側面斜視図である。 例示的な建材に隣接する図6に示される例示的な締結具の側面図であり、例示的な締結具の移行域と例示的な建材の下面の位置が合っている様子を示す。 例示的な建材に隣接する図6に示される例示的な締結具の側面図であり、例示的な締結具の移行域が例示的な建材の下面の下方にある様子を示す。 例示的な建材に隣接する図6に示される例示的な締結具の側面図であり、例示的な締結具の移行域が例示的な建材の下面の上方にある様子を示す。 二つの例示的な建材に埋め込まれた、図6に示される例示的な締結具の側面図である。 半径方向に突出する縦リブを備えた移行域を胴部に有する、本願開示に基づき作製された別の例示的な締結具の側面図である。 図14に示される例示的な締結具の側面斜視図である。 図14に示される例示的な締結具における移行域の拡大側面図である。 図14に示される例示的な締結具における移行域の拡大側面斜視図である。 二つの例示的な建材に埋め込まれた、図14に示される例示的な締結具の側面図である。 胴部に伸長された移行域を有する、本願開示に基づき作製された別の例示的な締結具の側面図である。 図19に示される例示的な締結具における伸長された移行域の拡大側面図である。 例示的な建材に隣接する図19に示される例示的な締結具の側面図であり、例示的な締結具の伸長された移行域と例示的な建材の下面の位置が合っている様子を示す。 例示的な建材に隣接する図19に示される例示的な締結具の別の側面図であり、例示的な締結具の伸長された移行域と例示的な建材の下面の位置が合っている様子を示す。 例示的な建材に隣接する図19に示される例示的な締結具の別の側面図であり、例示的な締結具の伸長された移行域と例示的な建材の下面の位置が合っている様子を示す。 胴部に球状の移行域を有する、本願開示に基づき作製された別の例示的な締結具の側面図である。 図24に示される例示的な締結具における球状の移行域の拡大側面図である。 二つの面を持つ回転防止部を有する胴部を備えた、本願開示に基づき作製された別の例示的な締結具の正面図である。 図26に示される例示的な締結具の側面図である。 四つの面を持つ回転防止部を有する胴部を備えた、本願開示に基づき作製された別の例示的な締結具の側面斜視図である。 二つの面と二つの耳部を持つ回転防止部を有する胴部を備えた、本願開示に基づき作製された別の例示的な締結具の正面図である。 図29に示される例示的な締結具の側面図である。 図29に示される例示的な締結具の上面斜視図である。 図29に示される例示的な締結具の底面斜視図である。 回転防止部とねじ切りされた上胴部とを有する胴部を備えた、本願開示に基づき作製された別の例示的な締結具の正面図である。 図33に示される例示的な締結具の側面図である。 図33に示される例示的な締結具の上面斜視図である。 図33に示される例示的な締結具の底面斜視図である。 回転防止部と移行域とを有する胴部を備えた、本願開示に基づき作製された別の例示的な締結具の正面図である。 図37に示される例示的な締結具の側面図である。 図37に示される例示的な締結具の側面斜視図である。 リリーフカットを有する胴部を備えた、本願開示に基づき作製された別の例示的な締結具の側面図である。 胴部が一つ以上の建材に打ち込まれて屈曲した、図40に示される例示的な締結具の側面図である。 二つの例示的な建材に埋め込まれた、図40に示される例示的な締結具の側面図である。 リリーフカットを有する胴部と複数の保持リングとを備えた、本願開示に基づき作製された別の例示的な締結具の側面断面図である。 らせん状屈曲部を有する胴部を備えた、本願開示に基づき作製された別の例示的な締結具の側面図である。 架橋部と、らせん状屈曲部を有する二つの胴部とを備えた、本願開示に基づき作製された別の例示的な締結具の側面図である。 先端部に長さの異なる四つの斜角刃を有する、本願開示に基づき作製された締結具の例示的な先端部および下胴部の部分側面斜視図である。 図46に示される締結具の例示的な先端部の拡大側面斜視図である。 図46に示される締結具の例示的な先端部の底面図である。 断面が十字形をなす四つの刃を先端部に有する、本願開示に基づき作製された別の例示的な締結具の側面斜視図である。 図49に示される例示的な締結具の先端部の底部断面図である。
各図(いくつかの図では同じ番号で対応箇所が示される)では、本発明に基づき作製されたいくつかの締結具20a〜20mが示される。
添付の図面を参照して、例示的実施形態をより詳細に説明する。本願開示が完全となり、かつ本願開示により請求の範囲が当業者に十分に伝わるように実施形態を提示する。本願開示の実施形態の完全な理解を提供するため、具体的な構成要素、素子および方法の例など、数多くの具体的詳細を記載している。当業者にとって、具体的な詳細を用いる必要はなく、例示的実施形態は多くの異なる形態で実装可能であり、また本願開示の範囲を限定するものと解釈すべきでないことは明らかであろう。いくつかの例示的実施形態において、公知の方法、公知の素子構造および公知の技術は、詳細に記載されない。
本明細書中で用いられる用語は、具体的な例示的実施形態を記述することのみを目的とするものであり、限定的であることを意図しない。本明細書で使用される際、単数形は、明示されていない限り複数形も含むことを意図する。用語「備える」、「備えて」、「含んで」および「有して」は包括的であり、述べられた特徴、整数、工程、操作、要素、および/または部品の存在を特定する。しかし、1以上の特徴、整数、工程、操作、要素、部品および/または群の存在または追加を排除するものではない。本明細書で記載される方法工程、プロセスおよび操作は、実行順序として詳細に特定されない限り、必ずしも記載または図示された特定の順序で実行を要するものと解釈されるべきではない。追加工程または代替工程が用いられてもよいことも理解されるであろう。
要素または層が、他の要素または層「上に」ある、「に係合」、「に接続」または「に連結」すると記される場合、この要素または層は直接に他の要素または層上にあるか、係合、接続、または連結してもよい。または、介在要素または層があってもよい。一方、要素が、他の要素または層の「直接上に」ある、「に直接係合」、「に直接接続」または「に直接連結」すると記される場合、介在要素または層は存在しなくてよい。要素同士の関係を説明するのに使用される他の文言(例えば、「の間に」と「直接の間に」、「隣接して」と「直接隣接して」など)は、同様に解釈されるべきである。本明細書で用いられる際、用語「および/または」は1以上の関連づけられたリスト項目の全ての組み合わせを含む。
第一、第二、第三等の用語が各種要素、部品、領域、層および/または切断面を説明するために本明細書で使用されるが、これらの要素、部品、領域、層および/または切断面はこれらの用語により限定されるものではない。これらの用語は、ある要素、部品、領域、層および/または切断面を他の領域、層または切断面から区別するためにのみ使用されてもよい。本明細書で使用される際の「第一」「第二」のような用語および他の数に関する用語は、文脈で明示されない限り、配列または順序を意味しない。したがって、下記で論じられる第一要素、部品、領域、層および/または切断面は、実施例の教示から逸脱することなく第二要素、部品、領域、層および/または切断面と称されることも可能である。
「インナー」、「アウター」、「真下に」、「下に」、「下側の」「上に」、「上部に」等のような空間的に相対的な用語が、図示する際、ある要素または特徴と他の要素または特徴との関係の記載を容易にするために、本明細書で使われてもよい。空間的に相対的な用語は、図示される向きに加えて、使用時または操作時における装置の異なる向きを包含するとしてもよい。例えば、図の装置がひっくり返ると、他の要素または特徴の「下に」または「真下に」と記載される要素は、他の要素または特徴の「上に」置かれるだろう。このように、例示の用語「下に」は上と下両方への向きを包含することが可能である。装置は他方向に向いてもよい(90度回転または他の向きに)。本明細書で使用される空間関連記述子は適宜解釈される。
図1〜図5では、いくつかの周知の釘型締結具1a〜eが示される。これらの釘型締結具1a〜eはそれぞれ、頭部2および先端部3の間で長手方向に延びる。また、釘型締結具1a〜eはそれぞれ、頭部2および先端部3の間に配置される胴部4a〜eを有する。なお、図1〜図5に示される各釘型締結具1a〜eの頭部2は、釘型締結具1a〜eの胴部4a〜eより直径が大きく、また、各釘型締結具1a〜eの先端部3は概して尖っている図1に示される釘型締結具1aの胴部4aは平滑で、円筒状である。したがって、図1に示される釘型締結具1aは従来の釘の形状を有する。図2に示される釘型締結具1bの胴部4bは、略円筒状であり、複数の保持リング5を有する。複数の保持リング5は胴部4bの一部のみに沿って延びるため、胴部4bは頭部2および先端部3の近接では平滑である。複数の保持リング5はそれぞれ円錐台形状をしており、釘型締結具1bの頭部2に向かうにつれて直径が大きくなる。
図3に示される釘型締結具1cの胴部4cは、略円筒状であり、フルート溝状のらせん部6を有する。フルート溝状のらせん部6は胴部4cに切り込まれてもよく、また、胴部4cの一部のみに沿って延びるようにして、頭部2および先端部3の近接では胴部4cが平滑でもよい。図4に示される釘型締結具1dの胴部4dは、略円筒状であり、らせん状に延びるらせん部7を有する。らせん状に延びるらせん部7は胴部4dに切り込まれてもよく、また、胴部4dの一部のみに沿ってらせん状に延びるようにして、頭部2および先端部3の近接では胴部4dが平滑でもよい。このように、釘型締結具1dのらせん状に延びるらせん部7は、ドリルビットに似た形状でもよい。
図5に示される釘型締結具1eの胴部4eは、略円筒状であり、上胴部8と、中胴部9と、下胴部10とを有する。上胴部8は釘型締結具1eの頭部2に隣接し、下胴部10は釘型締結具1eの先端部3に隣接する。上胴部および下胴部8、10は、上胴部8および下胴部10の間に設けられた中胴部9によって互いに離間する。図5に示される釘型締結具1eの上胴部8には、図3に示される釘型締結具1cの胴部4cに見られるようならせん部と同様のフルート溝状のらせん部11が設けられる。図5に示される釘型締結具1eの中胴部9は、図1に示される釘型締結具1aの胴部4aのように平滑である。図5に示される釘型締結具1eの下胴部10には、図2に示される釘型締結具1bの胴部4bにみられるようなリングと同様の複数の保持リング12が設けられる。したがって、下胴部10の複数の保持リング12の直径は、図5に示される釘型締結具1eの頭部2に向かうにつれて大きくなる。
図6〜図13では、本願開示に基づき作製された締結具20aが示される。締結具20aは、頭部22と先端部24の間で長手方向に延びる。また、締結具20aは、頭部22と先端部24の間に胴部26を有する。図6および7で最もよく分かるように、締結具20aの頭部22は頭部直径28を有し、締結具20aの胴部26は、頭部直径28よりも小さい胴部直径30を有する。締結具20aの先端部24は、胴部直径30から一点に向かって先細る(つまり、締結具20aの先端部24は尖っている)。図6〜図13に示される締結具20aの胴部26は、略円筒状であり、上胴部32と、移行域34aと、下胴部36とを有する。上胴部32は締結具20aの頭部22に隣接し、下胴部36は締結具20aの先端部24に隣接する。上胴部および下胴部32、36は、上胴部32および下胴部36の間に設けられた胴部26の移行域34aによって互いに離間する。したがって、上胴部32は頭部22から移行域34aまで長手方向に延び、移行域34aは上胴部32から下胴部36まで長手方向に延び、下胴部36は移行域34aから先端部24まで長手方向に延びる。図6および図7に示されるように、頭部22、先端部24、上胴部32、胴部26の移行域34a、および、下胴部36は全て互いに一直線に並び、締結具20aの長手軸38に沿って同軸に順に配列される。
なお、締結具20aの頭部22および先端部24は、本願開示の範囲を逸脱することなく、様々な別の構成で設けられてもよい。図6および図7に示される締結具20aの頭部22は、頭部22の外辺42の近傍では僅かにドーム状に隆起するが、頭部22の中央では平坦な(すなわち、長手軸38に直交する)上面40を有する。また、頭部22は、平坦な(すなわち、長手軸38に直交する)底面44を有する。本例示的構成に関わらず、頭部22に関して他の構造が可能である。非限定的な例として、頭部22の上面40は完全に平坦でもよく、また、頭部22の底面44は、円錐台形状であり、および/または、凹状のアンダーカット(図示略)を有してもよい。図6および図7に示される締結具20aの先端部24は、長手軸38に対して角度をなし、先端部24を尖った形状にする三つの収束面46を有する。本例示的構成に関わらず、先端部24に関して他の構造が可能である。非限定的な例として、先端部24は、任意の数の複数の収束面、または、長手軸38に対して角度をなす単一面を有してもよい。別の非限定的な例では、先端部24は円錐形でもよい。
図6〜図9で最もよく分かるように、締結具20aの上胴部32は複数の上保持リング48を有し、締結具20aの下胴部36は複数の下保持リング50を有する。上胴部32の複数の上保持リング48における各保持リング48は、締結具20aの先端部24に向かうにつれて直径が大きくなり、一方で、下胴部36の複数の下保持リング50における各保持リング50は、締結具20aの頭部22に向かうにつれて直径が大きくなる。すなわち、複数の上下保持リング48、50における各保持リング48、50は、胴部26の移行域34aに向かうにつれて直径が大きくなる。複数の上下保持リング48、50における各保持リング48、50は、少なくとも胴部26の一部の周囲で半径方向に延びる。つまり、保持リング48、50は、胴部26の全周囲360度にわたって延出してもしなくてもよい。
図8および図9で最もよく分かるように、上胴部32の複数の上保持リング48における各保持リング48は、第一傾斜面52と、第一外縁54と、第一かえし面56とを有する。第一傾斜面52は形状が円錐台で、複数の上保持リング48における各保持リング48が移行域34aに向かうにつれて(すなわち、締結具20aの先端部24に向かうにつれて)直径が大きくなるように、長手軸38に対して角度をなす。第一かえし面56は胴部26の周囲で環状に延出し、急激に湾曲、アンダーカット、または、平坦になって締結具20aの長手軸38に対して直交してもよい。複数の上保持リング48における各保持リング48の第一傾斜面52および第一かえし面56は、上胴部32から延出し(すなわち、突出し)、第一外縁54で互いに接する(すなわち、収束する)。第一外縁54は、尖っていても丸くなっていてもよい。締結具20aの上胴部32における胴部直径30は、複数の上保持リング48における保持リング48のいずれかの第一外縁54にわたって測定される。
下胴部36の複数の下保持リング50における各保持リング50は、第二傾斜面58と、第二外縁60と、第二かえし面62とを有する。第二傾斜面58は形状が円錐台で、複数の下保持リング50における各保持リング50の直径が移行域34aに向かうにつれて(すなわち、締結具20aの頭部22に向かうにつれて)大きくなるように、長手軸38に対して角度をなす。第二かえし面62は胴部26の周囲で環状に延出し、急激に湾曲、アンダーカット、または、平坦になって締結具20aの長手軸38に対して直交してもよい。複数の下保持リング50における各保持リング50の第二傾斜面58および第一かえし面62は、下胴部36から延出し(すなわち、突出し)、第二外縁60で互いに接する(すなわち、収束する)。第二外縁60は、尖っていても丸くなっていてもよい。締結具20aの下胴部36における胴部直径30は、複数の下保持リング50における保持リング50のいずれかの第二外縁60にわたって測定される。締結具20aの上胴部および下胴部32、36における胴部直径30は同じでも異なってもよい。図6〜図13に示される例では、胴部直径30は、締結具20aの上胴部および下胴部32、36において同じである。
結果として、複数の上保持リング48における保持リング48は、複数の下保持リング50における保持リング50とは反対の方向を向き、締結具20aの移行域34aは、複数の上保持リング48と複数の下保持リング50とを離間させる。締結具20aの移行域34aは、様々な異なる構成を有してもよい。図6〜図13において、移行域34aは、複数の縦リブ66aを形成する複数の縦溝64を有する。複数の縦溝64は、締結具20aの長手軸38と平行に伸び、移行域34aにおいて胴部26内方に半径方向に延びる。複数の縦リブ66aも同様に、締結具20aの長手軸38と平行に伸び、複数の縦溝64の間に設けられる。複数の縦溝64すなわち複数の縦リブ66aは、胴部26の移行域34aの周囲で周方向に離間し、一連の凹凸形状をなす。図9で最もよく分かるように、複数の縦溝64はそれぞれ溝幅68を有し、複数の縦リブ66aはそれぞれリブ幅70を有する。したがって、複数の縦溝64はリブ幅70で互いに離間し、複数の縦リブ66aは溝幅68で互いに離間する。他の構成も可能ではあるが、溝幅68はリブ幅70より小さい。複数の縦リブ66aにより、胴部26の移行域34aにおける横方向のせん断強さが大きくなるという効果が得られる。
締結具20aの移行域34aは、移行域直径72aを有する。図6〜図13に示される構成によれば、複数の縦リブ66aは、複数の上下保持リング48、50における保持リング48、50を超えて半径方向に延出しない。すなわち、複数の縦リブ66aは、複数の上下保持リング48、50における保持リング48、50の第一および第二外縁54、60に対し、半径方向内側に配置される。したがって、移行域直径72aは、胴部26の上胴部および下胴部32、36における胴部直径30以下である。随意で、移行域34aは一つ以上の環状溝74a、74bをさらに有してもよい。環状溝74a、74bは胴部26の境界を定め、移行域34aにおいて胴部26内方に半径方向に延びる。環状溝74aは、移行域34aの複数の縦リブ66aを上胴部32の上保持リング48から離間させ、環状溝74bは、移行域34aの複数の縦リブ66aを下胴部36の下保持リング50から離間させる。複数の縦溝64は、環状溝74a、74bに開放されてもされなくてもよい。
図10〜図13では、締結具20aは第一建材76と組み合わせて示される。第一建材76は、無垢材、繊維板、複合材、ラミネート材、プラスチック、金属、その他の基板材料といった様々な異なる材料から作られてもよい。限定ではなく例として、第一建材76は、合板または挽材でもよい。第一建材76は、上面78と、上面78から離間する下面80と、上下面78、80の間で測定される厚み82を有する。図13に示されるように、締結具20aは、頭部22が第一建材76の上面78に密着し、先端部24が第一建材76の下面80から突出する位置まで、第一建材76に打ち込まれるよう設計される。締結具20aの胴部26における移行域34aは、第一建材76の厚み82に対応した所定距離84だけ頭部22から離間する。所定距離84は、締結具20aの頭部22が第一建材76の上面78に位置合わせされると、締結具20aの移行域34aが第一建材76の下面80に位置合わせされるように選択される。また、締結具20aの移行域34aは所定長さ86aを有する。図示される例では、移行域34aの所定長さ86aは胴部直径30の等倍からその二倍でもよいが、別の構成も可能である。所定長さ86aもまた、締結具20aの頭部22が第一建材76の上面78に位置合わせされると、締結具20aの移行域34aが第一建材76の下面80に位置合わせされるように選択される。したがって、締結具20aは、異なる厚み82の第一建材76との使用に特に適した様々な構成で実装されてもよい。
移行域34aの胴部26に沿った配置(すなわち、所定距離84の長さと所定長さ86a)により、使用される締結具20aが、第一建材76の任意の所定の厚み82に適しているか否かを目視で確認してもよい。この作業は、以下の方法工程により実施されてもよい。第一に、締結具20aを第一建材76に隣接かつ横断配置する。第二に、締結具20aの頭部22における底面44が第一建材76の上面78に位置合わせされる。第三に、目視点検により、締結具20aが第一建材76の厚み82に適しているか否か判断される。締結具20aの移行域34aが第一建材76の下面80に位置合わせされている場合(すなわち、図10に示されるように、下面80が移行域34aと交差している場合)、締結具20aは第一建材76の厚み82に適している。締結具20aの移行域34aが完全に第一建材76の下面80の下方にある場合(すなわち、図11に示されるように、下面80の先で移行域34a全体が延出している場合)、締結具20aは第一建材76の厚み82に適していない。最後に、締結具20aの移行域34aが完全に第一建材76の下面80の上方にある場合(すなわち、図12に示されるように、移行域34aが全て上下面78、80の間にある場合)、締結具20aは第一建材76の厚み82に適していない。
図13は、第一および第二建材76、88に打ち込まれた後の締結具20aを示す。なお、締結具20aは、多くの異なる方法で第一および第二建材76、88に打ち込まれてもよい。限定ではなく例として、締結具20aは釘状の構造をしており、締結具20aはハンマーやネイルガンを使って人力で第一および第二建材76、88に打ち込まれてもよい。図13に示されるように、第一および第二建材76、88は、第一建材76の下面80が第二建材88に当接する接合部90で、締結具20aによって互いに接合される。なお、第一建材76の厚み82に対して締結具20aが適切に選択されている場合(図13に図示)、接合部90は締結具20aの移行域34aに位置合わせされる(すなわち、交差する)。すなわち、締結具20aの移行域34aは、第一及び第二建材76、88の間の接合部90を跨ぐように配置される。このような位置合わせの結果、締結具20aの上胴部32の複数の上保持リング48における保持リング48の全てと、締結具20aの下胴部36の複数の下保持リング50における保持リング50の全てが、第一および第二建材76、88の分離に抵抗する。これにより、締結具20aの保持力および引き抜き性能が向上する。
本願開示に基づき作製された別の締結具20bが図14〜図18に示される。図14〜図18に示される締結具20bが変形された縦リブ66bを備えた移行域34bを有することを除いて、図14〜図18に示される締結具20bは図6〜図13に示される締結具20aと同じである。複数の縦リブ66bは締結具20aの長手軸38と平行に伸び、複数の縦溝64の間に設けられる。複数の縦溝64すなわち複数の縦リブ66bは、胴部26の移行域34bの周囲で周方向に離間して、複数の縦溝64がリブ幅70で互いに離間し、複数の縦リブ66bが溝幅68で互いに離間する一連の凹凸形状をなす。締結具20bが締結具20aと異なる点は、複数の縦リブ66bが複数の上下保持リング48、50における保持リング48、50を超えて半径方向に延びることである。すなわち、複数の縦リブ66bは、複数の上下保持リング48、50における保持リング48、50の第一および第二外縁54、60を超えて、半径方向に突出する。したがって、図14〜図18に示される締結具20bは、胴部26の上胴部および下胴部32、36の胴部直径30より大きい、複数の縦リブ66bを跨いで測定される移行域直径72bを有する。このような複数の縦リブ66bの構成により、胴部26の移行域34bにおける横方向のせん断強さが大きくなるという効果が得られる。さらに、複数の縦リブ66bが、複数の上下保持リング48、50における保持リング48、50の第一および第二外縁54、60を超えて半径方向に突出するため、複数の縦リブ66bは、第一および/または第二建材76、88に食い込み、第一および/または第二建材76、88に対する締結具20bの回転に抵抗する。
本願開示に基づき作製された別の締結具20bが図19〜図23に示される。図19〜図23に示される締結具20cが伸長された移行域34cを有することを除いて、図19〜図23に示される締結具20cは図6〜図13に示される締結具20aと同じである。図19〜図23に示される締結具20cの移行域34cは、図6〜図13に示される締結具20aの移行域34aの所定長さ86aよりも長い所定長さ86cを有する。締結具20aの移行域34aとは異なり、図19〜図23に示される締結具20cは、複数の縦リブ66cを上胴部32の複数の上保持リング48および下胴部36の第二の複数の保持リング50から離間させる、環状溝74a、74bを有しない。その代り、移行域34cは、互いに離間すると共に、上胴部および下胴部32、36から離間する、一つ以上の環状溝74c、74dを有する。したがって、移行域34cは、環状溝74c、74dが複数の縦リブ66cを横切る位置で分割された複数の縦リブ66cを有する。複数の縦リブ66cの間を延びる複数の縦溝64は、環状溝74c、74dに開放されてもされなくてもよい。
図21〜図23では、締結具20cは第一建材76と組み合わせて示される。繰り返しになるが、第一建材76は、木材、プラスチック、金属、その他の基板材料といった様々な異なる材料から作られてもよい。限定ではなく例として、第一建材76は、合板、挽材、または木質建材でもよい。締結具20cの胴部26における移行域34cは、第一建材76の厚み82に対応した所定距離84だけ頭部22から離間する。所定距離84は、締結具20cの頭部22が第一建材76の上面78に位置合わせされると、締結具20cの移行域34cが第一建材76の下面80に位置合わせされるように選択される。また、締結具20cの移行域34cは所定長さ86cを有する。図19〜図23に示される締結具20cの移行域34cの所定長さ86cは、図6〜図13に示される締結具20aの移行域34aの所定長さ86aよりも長い。移行域34cの所定長さ86cは、第一建材76の厚み82の広い範囲を包含するように選択される。図21〜図23に示されるように、締結具20cが異なる厚み82を有する第一建材76で使用されても、第一建材76の下面80は移行域34cに位置合わせされたままである。したがって、図21〜図23は全て、締結具20cが適切に使用されている様子を示す。移行域34cの環状溝74c、74dは異なる厚み82を有する第一建材76に対応してもよく、移行域34cの境界を確定する際に役立つ。
本願開示に基づき作製された別の締結具20dが、図24および図25に示される。図24および図25に示される締結具20dが、伸長された球状の(外側に膨らんだ)移行域34dを有することを除いて、図24および図25に示される締結具20dは図6〜図13に示される締結具20aと同じである。図24および図25に示される締結具20dの移行域34dは、図6〜図13に示される締結具20aの移行域34aの所定長さ86aよりも長い所定長さ86dを有する。締結具20aの移行域34aとは異なり、図24および図25に示される締結具20dの移行域34dは、複数の縦溝64または複数の縦リブ66aを有しない。その代り、移行域34dは、移行域34dを複数のセグメント92a〜92cに分割する、互いに離間した複数の環状溝74e〜74hを有する。セグメント92aは上胴部32に隣接し、セグメント92cは下胴部36に隣接し、セグメント92bは移行域34dのセグメント92aと92cの間に配置される。複数の環状溝74e〜74hは胴部26の境界を定め、移行域34dにおいて胴部26内方に半径方向に延びる。環状溝74eは、移行域34dのセグメント92aを上胴部32の複数の上保持リング48から離間させ、環状溝74hは、移行域34dのセグメント92cを下胴部36の第二の複数の保持リング50から離間させる。環状溝74fは、移行域34dのセグメント92aおよびセグメント92bを互いに離間させ、環状溝74gは、移行域34dのセグメント92bおよびセグメント92cを互いに離間させる。セグメント92a〜92cによって、移行域34dには凸状外面94が形成される。移行域34dの凸状外面94は、複数の上下保持リング48、50における保持リング48、50を超えて半径方向に延びる。すなわち、移行域34dの凸状外面94は、複数の上下保持リング48、50における保持リング48、50の第一および第二外縁54、60を超えて、半径方向に突出する。したがって、図24および図25に示される締結具20dは、胴部26の上胴部および下胴部32、36の胴部直径30より大きい、移行域34dのセグメント92bにわたって測定される移行域直径72dを有する。このような構成により、胴部26の移行域34dにおける横方向のせん断強さが大きくなるという効果が得られる。
本願開示に基づき作製された別の締結具20eが、図26および図27に示される。締結具20eは頭部122と先端部124の間で長手方向に延びる。また、締結具20eは、頭部122と先端部124の間に配置される胴部126を有する。締結具20eの頭部122は頭部直径128を有し、締結具20eの胴部126は、頭部直径128よりも小さい胴部直径130を有する。締結具20eの先端部124は、胴部直径130から一点に向かって先細る(つまり、締結具20eの先端部124は尖っている)。締結具20eの胴部126は、略円筒状の上胴部132eと下胴部136を有する。上胴部132eは締結具20eの頭部122に隣接し、下胴部136は締結具20eの先端部124に隣接する。上胴部および下胴部132e、136は、非円形の断面を有する胴部126の回転防止部133eによって互いに離間する。胴部126の回転防止部133eは、上胴部132eと下胴部136の間に配置される。したがって、上胴部132eは頭部122から胴部26の回転防止部133eまで長手方向に延出し、胴部126の回転防止部133eは上胴部132eから下胴部136まで長手方向に延出し、下胴部136は胴部126の回転防止部133eから先端部124に延びる。図26および図27に示されるように、頭部122、先端部124、上胴部132e、胴部126の回転防止部133e、および、下胴部136は全て互いに一直線に並び、締結具20eの長手軸138に沿って同軸に順に配列される。
なお、締結具20eの頭部122および先端部124は、本願開示の範囲を逸脱することなく、様々な別の構成で設けられてもよい。図26および図27に示される締結具20aの頭部122は、頭部122の外辺142の近傍では僅かにドーム状に隆起するが、頭部122の中央では平坦な(すなわち、長手軸138に対して直交する)上面140を有する。頭部122には、工具インタフェース143が設けられてもよい。工具インタフェース143は、限定ではないが、プラスドライバーや、マイナスドライバーや、六角ドライバーや、トルクスドライバーといった工具にかみ合うように構成される。頭部122はまた、円錐台形状の基部145を有する底面144と、頭部122の内方に長手方向に延びると共に、円錐台形状の基部145と頭部122の外辺142の間を環状に延びる凹状のアンダーカット147を有する。本例示的構成に関わらず、他の構造が頭部122に可能である。図26および図27に示される締結具20eの先端部124は、長手軸138に対して角度をなし、先端部124を尖った形状にする三つの収束面146を有する。本例示的構成に関わらず、先端部124に関して他の構造が可能である。非限定的な例として、先端部124は、任意の数の複数の収束面、または、長手軸138に対して角度をなす単一面を有してもよい。別の非限定的な例では、先端部124は円錐形でもよい。
図26および図27に示される締結具20eの上胴部132eは平滑である。上胴部132eは、フランジブル破断接続部149eにおいて、胴部126の回転防止部133eに接続される。一方、締結具20eの下胴部136は平滑ではなく、複数の下保持リング150を有する。複数の下保持リング150における各保持リング150は、少なくとも胴部126の一部の周囲で半径方向に延びる。つまり、保持リング150は、胴部126の周囲360度にわたって延出してもしなくてもよい。
胴部126の回転防止部133eは、平坦で互いに対向する第一および第二面151a、151bを有する。第一および第二面151a、151bは、下胴部136から上胴部132eに向かうにつれて、締結具20eの長手軸138に向かって内側に角度をなす。さらに、第一および第二面151a、151bの幅153eは、下胴部136から上胴部132eに向かうにつれて大きくなる。締結具20eの上胴部および下胴部132e、136における胴部直径130は同じでも異なってもよい。図26および図27に示される例では、胴部直径130は、締結具20eの上胴部および下胴部132e、136において同じである。胴部126の回転防止部133eにおける第一および第二面151a、151bの幅153eは、フランジブル破断接続部149eあるいはその付近において最大になり、第一および第二面151a、151bの幅153eは、上胴部および下胴部132e、136の胴部直径130より大きくなる。
締結具20eが第一および第二建材76、88に打ち込まれると、胴部126の回転防止部133eの第一および第二面151a、151bは第一および第二建材76、88に食い込み、回転に抵抗する。工具インタフェース143を介して頭部122にねじり力を加えると、締結具20eの上胴部132および頭部122が、フランジブル破断接続部149eにおいて回転防止部133eおよび下胴部136から分離可能となる。図26および図27に示される締結具20eのこのような特徴は、第一および第二建材76、88の計画的な分離が望まれるような特定の用途において有用となりうる。このような特徴が特に都合のよい、限定ではないが例示的な用途は、パレットの組み立てである。フランジブル破断接続部149eは、頭部122の底面144から所定距離155だけ離間する。したがって、フランジブル破断接続部149eおよび頭部122の底面144の間の所定距離155は、分離後に締結具20eの胴部126が第一および/ないし第二建材76、88から突出しないように、第一建材76の厚み82に対して選択されてもよい。これにより、締結具20eの胴部126が第一および/ないし第二建材76、88から突出しないため、資材の取り扱いおよび安全性において有利である。
下胴部136の複数の下保持リング150における各保持リング150は、傾斜面158と、外縁160と、かえし面162とを有する。傾斜面158は形状が円錐台で、複数の下保持リング150における各保持リング150の直径が胴部126の回転防止部133eに向かうにつれて(すなわち、締結具20eの頭部122に向かうにつれて)大きくなるように、長手軸138に対して角度をなす。かえし面162は胴部126の周囲で環状に延出し、急激に湾曲、アンダーカット、または、平坦になって締結具20eの長手軸138に対して直交してもよい。複数の下保持リング150における各保持リング150の傾斜面158およびかえし面162は、下胴部136から延出し(すなわち、突出し)、外縁160で互いに接する(すなわち、収束する)。外縁160は、尖っていても丸くなっていてもよい。締結具20eの下胴部136における胴部直径130は、複数の下保持リング150における保持リング150のいずれかの外縁160にわたって測定される。下胴部136の複数の下保持リング150は、頭部122と協働し、締結具20eの計画された破断分離に先立って第一および第二建材76、88が分離しないよう機能する。
本願開示に基づき作製された別の締結具20fが図28に示される。図28に示される締結具20fの胴部126が、下胴部136から上胴部132eに向かうにつれて、締結具20fの長手軸138から離れて外側に角度をなす平坦な四つの面151c〜fを有する回転防止部133fを備えることを除いて、図28に示される締結具20fは、図26および図27に示す締結具20eと同じである。したがって、図28に示される締結具20fの回転防止部133fの四つの面151c〜fは、下胴部136から上胴部132に向かうにつれて大きくなる幅153fを有する。胴部126の回転防止部133fにおける四つの面151c〜fの幅153fは、フランジブル破断接続部149eあるいはその付近において最大になり、回転防止部133fにおける四つの面151c〜fの幅153fは、上胴部および下胴部132e、136の胴部直径130より大きくなる。締結具20fが第一および第二建材76、88に打ち込まれると、胴部126の回転防止部133fの四つの面151c〜fは第一および第二建材76、88に食い込み、回転に抵抗する。
本願開示に基づき作製された別の締結具20gが図29〜図32に示される。図29〜図32に示される締結具20gの胴部126が、胴部126の回転防止部133gから外側に突出する二つの耳部161a、161bを有する回転防止部133gと、複数の上保持リング148が設けられた上胴部132gと、さらに一つ以上のフルート溝状のらせん部163を有するフランジブル破断接続部149gとを有することを除いて、図29〜図32に示される締結具20gは、図26および図27に示される締結具20eと同じである。図31で最もよく分かるように、回転防止部133gの二つの耳部161a、161bは、胴部126を二分する共通面165内で互いに対向するように配置される。締結具20gの長手軸138もまた、共通面165内に位置する。図29〜図32に示される回転防止部133gの二つの耳部161a、161bは、第一および第二面151a、151bと同一平面上にあるが、(図33〜図36に図示されるように)第一および第二面151a、151bに対して内側に配置されてもよい。回転防止部133gの二つの耳部161a、161bにより、締結具20gの回転防止部133gの幅153gは、フランジブル破断接続部149gあるいはその付近において最大となり、回転防止部133gの二つの耳部161a、161bの幅153gは、上胴部および下胴部132g、136の胴部直径130より大きくなる。締結具20gが第一および第二建材76、88に打ち込まれると、胴部126の回転防止部133gの二つの耳部161a、161bは第一および第二建材76、88に食い込み、回転に抵抗する。
フランジブル破断接続部149gのフルート溝状のらせん部163は、頭部122および上胴部132gを、回転防止部133gおよび下胴部136から分離しやすくする。上胴部132gの複数の上保持リング148の各保持リング148は、締結具20gの先端部124に向うにつれて直径が大きくなる。すなわち、複数の上保持リング148における各保持リング148は、胴部126の回転防止部133gに向かうにつれて直径が大きくなる。複数の上保持リング148における各保持リング148は、少なくとも胴部126の一部の周囲で半径方向に延びる。つまり、保持リング148は、胴部126の周囲360度にわたって延出してもしなくてもよい。
上胴部132gの複数の上保持リング148における各保持リング148は、傾斜面152と、外縁154と、かえし面156とを有する。傾斜面152は形状が円錐台で、複数の上保持リング148における各保持リング148の直径が回転防止部133gに向かうにつれて(すなわち、締結具20gの先端部124に向かうにつれて)大きくなるように、長手軸138に対して角度をなす。かえし面156は胴部126の周囲で環状に延出し、急激に湾曲、アンダーカット、または、平坦になって締結具20gの長手軸138に対して直交してもよい。複数の上保持リング148における各保持リング148の傾斜面152およびかえし面156は、上胴部132gから延出し(すなわち、突出し)、外縁154で互いに接する(すなわち、収束する)。外縁154は、尖っていても丸くなっていてもよい。締結具20gの上胴部132gにおける胴部直径130は、複数の上保持リング148における保持リング148のいずれかの外縁154にわたって測定される。締結具20gの上胴部132gの複数の上保持リング148における保持リング148と、締結具20gの下胴部136の複数の下保持リング150における保持リング150は協働して、第一および第二建材76、88の分離に抵抗する。これにより、締結具20gの保持力および引き抜き性能が向上する。
本願開示に基づき作製された別の締結具20hが図33〜図36に示される。図33〜図36に示される締結具20hの胴部126が、第一および第二面151a、151bに対して内側に配置される二つの耳部161c、161dを有する回転防止部133hと、少なくとも一つのらせんねじ山167を有する上胴部132hとを備えることを除いて、図33〜図36に示される締結具20hは図29〜図32に示される締結具20gと同じである。図33〜図36に示される締結具20hにおける上胴部132hのらせんねじ山167により、フランジブル破断接続部149gが分離した(すなわち、破断した)後、工具インタフェース143を介して頭部122を引き続いて回転させると、頭部122および上胴部132hは第一建材76から戻って出てくる。回転防止部133hの二つの耳部161c、161dにより、締結具20hの回転防止部133hの幅153hは、フランジブル破断接続部149gあるいはその付近において最大となり、回転防止部133hの二つの耳部161c、161dの幅153hは、上胴部および下胴部132h、136の胴部直径130より大きくなる。締結具20hが第一および第二建材76、88に打ち込まれると、胴部126の回転防止部133hの二つの耳部161c、161dは第一および第二建材76、88に食い込み、回転に抵抗する。
本願開示に基づき作製された別の締結具20iが図37〜図39に示される。図37〜図39に示される締結具20iの胴部126が、第一および第二面151a、151b(図33〜図36に示される締結具20hのものと同様)に対して内側に配置される二つの耳部161c、161dを有する回転防止部133iと、上胴部132gとフランジブル破断接続部149gの間で長手方向に設けられる移行域134(図6〜図13に示される締結具20aのものと同様)とを有することを除いて、図37〜図39に示される締結具20iは図29〜図32に示される締結具20gと同じである。
締結具20iの移行域134は、複数の縦リブ166を形成する複数の縦溝164を有する。複数の縦溝164は、締結具20iの長手軸138と平行に伸び、移行域134において胴部126の内方に半径方向に延びる。複数の縦リブ166もまた、締結具20iの長手軸138と平行に伸び、複数の縦溝164の間に設けれらる。複数の縦溝164さらには複数の縦リブ166は、胴部126の移行域134の周囲において周方向に離間し、一連の凹凸形状をなす。複数の縦リブ166により、胴部26の移行域134における横方向のせん断強さが大きくなるという効果が得られる。
締結具20iの移行域134は移行域直径172を有する。図37〜図39に示される構成によれば、複数の縦リブ166は、複数の上下保持リング148、150における保持リング148、150を超えて半径方向に延出しない。すなわち、複数の縦リブ166は、複数の上下保持リング148、150における保持リング148、150の第一および第二外縁154、160に対し、半径方向内側に配置される。したがって、移行域直径172は、胴部126の上胴部および下胴部132g、136における胴部直径130以下となる。
締結具20iにおける胴部126の移行域134は、第一建材76の厚み82に対応した所定距離184だけ頭部122から離間する。所定距離184は、締結具20iの頭部122が第一建材76の上面78に位置合わせされると、締結具20iの移行域134が第一建材76の下面80に位置合わせされるように選択される。また、締結具20iの移行域134は所定長さ186を有する。図示される例では、移行域134の所定長さ186は胴部直径130の等倍からその二倍でもよいが、別の構成も可能である。所定長さ186もまた、締結具20iの頭部22が第一建材76の上面78に位置合わせされると、締結具20iの移行域134が第一建材76の下面80に位置合わせされるように選択される。したがって、締結具20iは、異なる厚み82の第一建材76との使用に特に適した様々な構成で実装されてもよい。フランジブル破断接続部149gが移行域134の下方にあるため、胴部126は第二建材88の内部で破断することになる。移行域134の胴部126に沿った配置(すなわち、所定距離184の長さと所定長さ86a)により、使用される締結具20iが、第一建材76の任意の所定の厚み82に適しているか否かを目視で確認してもよい。この作業は、前述と同様の方法工程により実施されてもよい。
本願開示に基づき作製された別の締結具20jが図40〜図42に示される。締結具20jは、頭部222と先端部224の間で長手方向に延びる。締結具20jはまた、頭部222と先端部224の間に配置される胴部226を有する。締結具20jの頭部222は頭部直径228を有し、締結具20jの胴部226は、頭部直径228より小さい胴部直径230を有する。締結具20jの胴部226は、略円筒状の上胴部232と下胴部236jを有する。上胴部232は締結具20jの頭部222に隣接し、下胴部236jは締結具20jの先端部224に隣接する。したがって、上胴部232は頭部222から下胴部236jまで長手方向に延出し、下胴部236jは上胴部232から先端部224まで長手方向に延びる。図40に示されるように、頭部222と、先端部224と、上胴部232と、下胴部236jは全て互いに一直線に並び、締結具20jの長手軸238に沿って同軸に順に配列される。
なお、締結具20jの頭部222および先端部224は、本願開示の範囲を逸脱することなく、様々な別の構成で実装されてもよい。図40〜図42に示される締結具20jの頭部222は、平坦な上面240と底面244を有する。本例示的構成に関わらず、他の構造が頭部222に可能である。図40〜図42に示される締結具20jの先端部224は、長手軸138に対して角度をなす単一面246を有するのが好ましい。以下で説明するように、図40〜図42で示される締結具20jの下胴部236jは、屈曲して第一および第二建材76、88を一緒にクリンチするように設計される。図示される例における先端部224の単一面246によれば、先端部224に横方向の力がかかると、締結具20jの下胴部236jが容易に屈曲する。
図40〜図42に示される締結具20jの上胴部232は平滑である。締結具20jの下胴部236jも平滑であるが、下胴部236jの一面に沿って長手方向に一つ以上のリリーフカット247が設けられる。締結具20jの胴部226は、胴部226を二分する中心線面249を規定する。締結具20jの長手軸238は、中心線面249内に位置する。リリーフカット247は互いに半径方向に一直線に並び、全てが締結具20jの中心線面249の一方に配置される。リリーフカット247は蒲鉾形で、締結具20jの下胴部236jを容易に屈曲させてもよい。図42は、頭部222の底面244が第一建材76の上面78に密着する位置まで第一および第二建材76、88に打ち込まれた後の締結具20jを示す。下胴部236jが完全に第二建材88に埋め込まれるように、上胴部232は第一建材76を完全に貫通する。先端部224の単一面246とリリーフカット247の組み合わせにより、下胴部236jが屈曲し、第一および第二建材76、88を一緒にクリンチする。結果として、締結具20jは第一および第二建材76、88を一緒に強固に保持し、第一および第二建材76、88の分離に抵抗する。したがって、図40〜図42に示される締結具20jは、クリンチ用釘として特徴づけられてもよい。下胴部236jの屈曲部の半径は、締結具20jの長手軸238に対する先端部224の単一面246の角度や、下胴部236jのリリーフカット247の外形や配置や数によって制御可能である。
本願開示に基づき作製された別の締結具20kが図43に示される。図43に示される締結具20kの胴部226が、複数の下保持リング250を有する下胴部236kと、リリーフカット247の間に設けられる複数のテーパー面251とを有することを除いて、図43の締結具20kは図40〜図42の締結具20jと同じである。複数の下保持リング250における各保持リング250は、胴部226の少なくとも一部の周囲で半径方向に延びる。つまり、保持リング250は胴部226の全周囲360度にわたって延出してもしなくてもよい。下胴部236の複数の下保持リング250における各保持リング250は、傾斜面258と、外縁260と、かえし面262とを有する。傾斜面258は形状が円錐台で、複数の下保持リング250における各保持リング250が締結具20kの頭部222に向かうにつれて直径が大きくなるように、長手軸238に対して角度をなす。かえし面262は胴部226の周囲で環状に延出し、急激に湾曲、アンダーカット、または、平坦になって締結具20kの長手軸238に対して直交してもよい。複数の下保持リング250における各保持リング250の傾斜面258およびかえし面262は、下胴部236から延出し(すなわち、突出し)、外縁260で互いに接する(すなわち、収束する)。外縁260は、尖っていても丸くなっていてもよい。締結具20kの下胴部236の胴部直径230は、複数の下保持リング250における保持リング250のいずれかの外縁260にわたって測定される。下胴部236の複数の下保持リング250は、頭部222と協働して、第一および第二建材76、88が分離しないよう機能する。
複数の下保持リング250と同様に、リリーフカット247の間に設けられた複数のテーパー面251は締結具20kの先端部224に向かって角度をなす。複数のテーパー面251はリリーフカット247と半径方向に一直線に並び、中心線面249の一方に沿って配置される。複数のテーパー面251は角度をなすため、締結具20kの下胴部236の屈曲をさらに容易にする。というのは、締結具20kが第一および第二建材76、88に打ち込まれるにつれて、横方向の力が複数のテーパー面251それぞれに加わるからである。
本願開示に基づき作製された別の締結具20lが図44に示される。締結具20lは、頭部322と先端部324の間で長手方向に延びる。締結具20lはまた、頭部322と先端部324の間に配置される胴部326を有する。締結具20lの頭部322は頭部直径328を有し、締結具20lの胴部326は、頭部直径328より小さい胴部直径330を有する。締結具20lの胴部326は、略円筒状の上胴部332と下胴部336を有する。上胴部332は締結具20lの頭部322に隣接し、下胴部336は締結具20lの先端部324に隣接する。したがって、上胴部332は頭部322から下胴部336まで長手方向に延出し、下胴部336は上胴部332から先端部324まで長手方向に延びる。
なお、締結具20lの頭部322および先端部324は、本願開示の範囲を逸脱することなく、様々な別の構成で設けられてもよい。図44に示される締結具20lの頭部322は、平坦な上面340と底面344を有する。本例示的構成に関わらず、他の構造が頭部322に可能である。図40〜図42に示される締結具20jの先端部324は、長手軸338に対して角度がつけられた単一面346を有するのが好ましい。締結具20lの下胴部336は、締結具20lが第一および第二建材76、88に打ち込まれるにつれて締結具20lを回転させるらせん状屈曲部347を有する。このような締結具20lの回転により、第一および第二建材76、88は一緒にクリンチされる。締結具20lの上胴部332および下胴部336は共に平滑である。
図45は図44に示される締結具20lの変形例を示す。図45において、図示される締結具20mは、架橋部428に直交する一対の胴部426a、426bを備える。一対の胴部426a、426bは互いに平行であり、一対の長手軸438a、438bに沿って延びる。一対の胴部426a、426bはそれぞれ、架橋部428から先端部424a、424bに延びる。先端部424a、424bはそれぞれ、長手軸438a、438bに対して角度がつけられた単一面446a、446bを有する。随意で、胴部426aは胴部426bより長くてもよい。一対の胴部426a、426bはそれぞれ、胴部426a、426bの先端部424a、424b側に設けられたらせん状屈曲部447a、447b(図44に示される締結具20lのものと同様)を有する。らせん状屈曲部447a、447bは、締結具20kが第一および第二建材76、88に打ち込まれるにつれて回転するように設計される。らせん状屈曲部447a、447bによって胴部426a、426bが回転すると、第一および第二建材76、88は一緒にクリンチされる。したがって、図45に示される締結具20mは、クリンチ用ステープルとして特徴づけられてもよい。胴部426a、426bにはそれぞれ、架橋部428を変形させることなく胴部426a、426bを回転可能な、一つ以上のリリーフカット449が設けられてもよい。
図46〜図48は、前述の締結具20a〜20iのいずれかに適用可能な別の先端部524および下胴部536を示す。図46に示されるように、下胴部536は複数の下保持リング550を有する。複数の下保持リング550における各保持リング550は、少なくとも胴部526の一部の周囲で半径方向に延びる。つまり、保持リング550は、胴部526の全周囲360度にわたって延出してもしなくてもよい。下胴部536の複数の下保持リング550における各保持リング550は、傾斜面558と、外縁560と、かえし面562aまたは562bとを有する。傾斜面558は、先端部524から遠ざかるにつれて、直径が徐々に大きくなる。複数の下保持リング550における保持リング550は、長手空隙565a、565bによって離間する3つのグループ563a〜cにグループ分けされる。複数の下保持リング550における各保持リング550のかえし面562aはアンダーカットされるが、各グループ563a〜cにおいて先端部524に最も近接する保持リング550は、長手軸538に直交する平坦なかえし面562bを有する。図46〜図48に示されるように、先端部524は、先端部524の周囲で半径方向に離間する四つの斜角刃567a〜dを有する。四つの斜角刃567a〜dは、先端部524から長手方向に延出し、それぞれが他の斜角刃とは異なる長手方向の長さ569を有する。
図49および図50は、前述の締結具20a〜20iのいずれかに適用可能な、さらに別の先端部624および下胴部636を示す。下胴部636は、下胴部636から半径方向外側に突出し、また、下胴部636の少なくとも一部に沿って先端部624まで長手方向に延びる、少なくとも一つの突条625を有してもよい。図50で最もよく分かるように、先端部624は、先端部624の断面が十字形になるように配置される四つの刃627a〜dを有する。四つの刃627a〜dは次から次へとなめらかに連続し、四つの刃627a〜dの間に湾曲溝629a〜dが形成される。四つの刃627a〜dがそれぞれ、長手軸638に向かって内方に先細る先端縁631a〜dを有することにより、先端部624が尖った形状をなす。四つの刃627a〜dのそれぞれの先端縁631a〜dは、第一および/または第二建材76、88に食い込む一つ以上の突起633a、633bを有する。このような構造によれば、先端部624は、第一および第二建材76、88に対する回転に抵抗する。
上記教示内容に準じて多くの改良および変更が可能であり、具体的に記載される以外にも添付クレームの範囲内で実装されてもよいことは明らかである。なお、図示されていないが、本明細書で開示される移行部34a〜dのいずれかが、図26〜図36および図40〜図50に示される締結具20e〜20hおよび20j〜20mに適用されてもよい。これらの先行記述は、新規性がその有用性を発揮するいかなる組み合わせも包含するものと解釈されるべきである。用語「the」は、クレーム範囲に含まれることが意図されない用語の前にも置かれるが、装置クレームにおける用語「the」の使用は、クレーム範囲に含まれることが意図される明確な記載が先行することを意味する。

Claims (12)

  1. 第一建材を第二建材に固定する締結具であって、
    頭部直径を有する頭部と、
    前記頭部直径よりも小さい胴部直径を有し、前記頭部に接続される胴部とを備え、
    前記胴部は長手軸に沿って先端部に延出し、
    前記胴部は、前記頭部に隣接する上胴部と、前記先端部に隣接する下胴部と、前記上胴部と前記下胴部の間に長手方向に配置された移行域とを有し、
    前記移行域が前記第一建材および前記第二建材の間の接合箇所に位置合わせされるよう前記第一建材の厚さに対応した所定距離だけ、前記移行域は前記頭部から長手方向に離間することを特徴とする締結具。
  2. 請求項1に記載の締結具において、前記移行域は、前記移行域の周囲で周方向に離間する複数の縦リブを有することを特徴とする締結具。
  3. 請求項2に記載の締結具において、前記複数の縦リブが、前記上胴部および前記下胴部に対して半径方向内側に配置され、前記移行域の移行域直径が前記胴部直径より小さいことを特徴とする締結具。
  4. 請求項2に記載の締結具において、前記複数の縦リブが、前記上胴部および前記下胴部を超えて半径方向に延出し、前記移行域の移行域直径が前記胴部直径より大きいことを特徴とする締結具。
  5. 請求項2に記載の締結具において、前記移行域は、少なくとも一つの環状溝を有することを特徴とする締結具。
  6. 請求項1に記載の締結具において、前記移行域は球状であり、前記移行域の少なくとも一部では、前記胴部直径よりも大きい移行域直径を有することを特徴とする締結具。
  7. 請求項1に記載の締結具において、前記下胴部は、前記移行域に向かうにつれて直径が大きくなる複数の下保持リングを有することを特徴とする締結具。
  8. 請求項7に記載の締結具において、前記上胴部は、前記移行域に向かうにつれて直径が大きくなる複数の上保持リングを有することを特徴とする締結具。
  9. 請求項7に記載の締結具において、前記上胴部は平滑であることを特徴とする締結具。
  10. 請求項1に記載の締結具において、前記胴部は、前記下胴部および前記移行域の間に長手方向に配置された回転防止部を有することを特徴とする締結具。
  11. 請求項10に記載の締結具において、前記胴部は、前記回転防止部と前記移行域の間にフランジブル破断接続部を有することを特徴とする締結具。
  12. 締結具と建材を選択する方法であって、
    前記締結具を前記建材に隣接かつ横断配置する工程と、
    前記締結具の頭部を前記建材の上面に位置合わせする工程と、
    前記締結具の胴部に設けられた移行域と前記建材の下面の位置が合っているか視認することにより、前記締結具が前記建材との使用に適しているか判断する工程と、を備え、
    前記締結具の前記移行域と前記建材の前記下面の位置が合っていれば、前記締結具が前記建材との使用に適していると判断され、
    前記締結具の前記移行域が前記建材の前記下面の上方または下方にあれば、前記締結具が前記建材との使用に不適切であると判断されることを特徴とする方法。
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