JP2002146356A - 液晶組成物及び液晶表示素子 - Google Patents
液晶組成物及び液晶表示素子Info
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Abstract
波数依存度を同時に低減した液晶組成物及びこれを用い
た液晶表示素子の提供。 【解決手段】 第一成分として一般式I の化合物及び第二成分として一般式II、IIIの1種
以上の化合物を含有し、ネマチック相-等方性液体相転
移温度75〜130℃、スメクチック相または固体相-ネマチ
ック相転移温度-60〜-20℃、屈折率異方性(Δn)0.07〜
0.30である液晶組成物。 (R1〜R3はC1〜16の置換、非置換アルキル基、
C2〜16のアルケニル基等を表す。)
Description
存度と周波数依存度を低減した液晶組成物及び液晶表示
素子に関する。
イステッドネマチック液晶表示素子(以下、STN-LCDと言
う。)は、幅広い用途の表示装置として使用されてお
り、用途展開に伴い様々な特性が要求されている。携帯
用表示端末に対しては、多くの情報量を表示でき、広い
使用温度域で良好な表示特性を示すSTN-LCDが求められ
ている。これに対し、使用温度の影響を、電気的な温度
補償回路を駆動回路に付加することにより軽減する方法
が行われている。しかし、余分な回路を付加するため、
プロセスの複雑化等による収率の低減を招いていた。こ
のため、使用温度範囲で液晶表示素子の閾値電圧が使用
温度により影響を受けにくいことが求められている。更
に、多くの情報量を表示するための時分割駆動におい
て、時分割数及び表示内容により変化する駆動電圧の周
波数範囲でSTN-LCDの閾値電圧が変動しないことが要求
されている。すなわち、使用温度範囲において、閾値電
圧の温度依存度及び周波数依存度の小さいSTN-LCDが求
められている。これらの特性を達成できれば、戸外等の
過酷な温度環境下でも、置かれた温度に依存しない良好
な表示を得ることが可能となる。これに対して、例え
ば、特開平4-296387号、特開平4-300681号、特開平7-20
9624号、特開平9-157654号、WO89/08102、WO91/08184な
どの改善方法が提案されているが、これらの改善方法に
よるSTN-LCDの閾値電圧の温度依存度や周波数依存度の
改善の程度はまだ十分とは言えず、現在もこれらを改善
した液晶化合物、液晶組成物あるいはSTN-LCDの提案が
求められている。
する課題は、使用温度範囲における閾値電圧の温度依存
度と周波数依存度を同時に低減した液晶組成物及びこれ
を用いた液晶表示素子を提供することにある。
決するために、次に述べる液晶組成物及びこれを用いた
液晶表示素子を提供する。
般式(I)
基、炭素原子数2〜16のアルケニル基、炭素原子数3〜16
のアルケニルオキシ基、X1は水素原子またはフッ素原子
を表す。) で表される化合物を1種もしくは2種以上を含
有し、第二成分として、
16のアルキル基またはアルコキシル基、炭素原子数2〜1
6のアルケニル基またはアルコキシアルキル基、炭素原
子数3〜16のアルケニルオキシ基を表す。) 及び
化合物群から選ばれる化合物を1種もしくは2種以上を含
有し、なおかつネマチック相-等方性液体相転移温度が7
5〜130℃であり、スメクチック相または固体相-ネマチ
ック相転移温度が-60〜-20℃であり、屈折率異方性(Δ
n)が0.07〜0.30の範囲であることを特徴とする液晶組成
物であり、これを用いることを特徴とする条件式(i)
形波の電圧を印加して測定される閾値電圧、Vth(50℃)
は50℃の温度下で周波数100Hzの矩形波の電圧を印加し
て測定される前記液晶表示素子の閾値電圧を表す。)及
び条件式(ii)
で周波数5000Hz及び100Hzの矩形波の電圧をそれぞれ印
加して測定される前記液晶表示素子の閾値電圧をそれぞ
れ表す。)で表される閾値電圧の温度依存度及び周波数
依存度を満たす液晶表示素子である。
の左辺で定義される。この値が3mVを越えると、低温領
域では表示が薄くなり、高温領域では逆に表示が濃すぎ
て良好な表示品位が得られない。また、閾値電圧の周波
数依存度は前記条件式(ii)の左辺で定義される。STN-LC
Dの駆動方式である時分割駆動では、時分割数や表示内
容により印加される電圧の周波数が変化するため、閾値
電圧の周波数依存度が0.3を越えると、表示内容による
閾値電圧の変化が視認され表示にムラが生じる。本発明
の液晶組成物を用いたSTN-LCDの閾値電圧の温度依存度
は3mV以下であり、かつ閾値電圧の周波数依存度は0.3以
下となるため、本発明のSTN-LCDは使用温度範囲で、ム
ラのない良好な表示品位を得ることができる。
で表される化合物(以下、化合物(I)と言う。)の式中R1
は、炭素原子数1〜8のアルキル基、炭素原子数2〜8のア
ルケニル基が好ましく、コントラスを高くするためには
式(p)または(q)
されるアルケニル基が更に好ましく、式(q)で表される
アルケニルが特に好ましい。式中X1は、水素原子がより
好ましい。
a)
子数2〜8のアルケニル基を表す。) で表される化合物
(以下、それぞれ化合物(I-a)、化合物(I-b)と言う。)で
ある。液晶組成物中で、化合物(I)の含有率は5〜40質量
%であることが好ましく、5〜30質量%がより好ましく、5
〜20質量%が特に好ましい。また、その液晶組成物は化
合物(I-a)及び化合物(I-b)から選ばれる化合物を1〜4種
含有することが好ましく、1〜2種含有することが特に好
ましい。更に、一般式(II)及び一般式(III)で表される
化合物(以下、それぞれ化合物(II)及び化合物(III)と言
う。)から成る群から選ばれる化合物の液晶組成物中に
おける含有率は、5〜40質量%であることが好ましく、1
0〜30質量%がより好ましい。液晶組成物は、化合物(II)
を含むこと、または、化合物(III)を含むことが好まし
いが、化合物(III)を含むことが閾値電圧の温度依存度
及び周波数依存度の低減のためにはより好ましい。更
に、化合物(II)と化合物(III)を同時に含有すること
が、閾値電圧の温度依存度及び周波数依存度の低減のた
めには更に好ましい。式中R2及びR3は、炭素原子数1〜1
6のアルキル基、炭素原子数2〜16のアルケニル基が好ま
しく、炭素原子数1〜8のアルキル基、炭素原子数2〜8の
アルケニル基がより好ましく、式(p)〜(t)
されるアルケニル基が特に好ましい。更に、(r)または
(s)で表されるアルケニル基がコントラストの改善を同
時に図るためには、特に好ましい。
ネマチック相-等方性液体相転移温度(以下、Tniと言
う。)は、閾値電圧の温度依存度を更に低減するために
は高い方が望ましいが、Tniを高くし過ぎると応答速度
が悪化するため、75℃以上130℃以下であることが好ま
しく、80℃以上120℃以下が更に好ましく、85℃以上110
以下が特に好ましい。また、固体相またはスメクチック
相-等方性液体相転移温度(以下、T-nと言う。)は、低い
方が閾値電圧の温度依存度を改善されるために好まし
く、-60℃以上-20℃以下が好ましく、-60℃以上-30℃以
下が更に好ましい。屈折率異方性(Δn)は0.07〜0.30が
好ましいが、0.08〜0.25が好ましく、0.12〜0.20がより
好ましい。
は更に一般式(IV)
レン基またはトランス-1,4-シクロヘキシレン基を表
し、nは0または1を表す。) で表される化合物(以下、化
合物(IV)と言う。)を含有する。これにより、閾値電圧
の周波数依存度を改善することができる。液晶組成物は
化合物(IV)を1〜5種含有することが好ましく、その含有
率は5〜40質量%が好ましく、10〜40質量%が特に好まし
い。
ルキル基または炭素原子数2〜8のアルケニル基を表
す。) で表される化合物(以下、化合物(IV-a)と言う。)
である。その液晶組成物中における含有率は、5〜40質
量%が好ましく、10〜40質量%が特に好ましい。
般式 (IV-b)
ルキル基または炭素原子数2〜8のアルケニル基を表
す。) で表される化合物(以下、化合物(IV-b)と言う。)
である。その液晶組成物中における含有率は5〜40質量%
が好ましく、10〜40質量%が更に好ましい。化合物(IV-
a)または化合物(IV-b)を使用することは、閾値電圧の周
波数依存度の改善に対し、より効果的である。また、化
合物(IV-b)は、液晶温度範囲の拡大にも効果がある。ま
た、化合物(IV-a)及び化合物(IV-b)の両方を使用するこ
とが更に好ましい。
は一般式(V)
アルケニル基を表し、Gは1,4-フェニレン基またはトラ
ンス-1,4-シクロヘキシレン基を表し、X3はシアノ基、
フッ素原子、トリフルオロメトキシ基、ジフルオロメト
キシ基を表し、X2、X4はそれぞれ独立的に水素原子また
はフッ素原子を表す。) で表される化合物(以下、化合
物(V)と言う。)を含有する。これにより閾値電圧の温度
依存度を更に改善することができる。化合物(V)の液晶
組成物中における含有率は5〜40質量%が好ましく、10〜
30質量%が更に好ましい。
原子数2〜8のアルケニル基を表す。) で表される化合物
(以下、化合物(V-a)と言う。)である。その液晶組成物
中における含有率は、5〜40質量%が好ましく、10〜30質
量%が更に好ましい。
般式(V-b)
子数2〜8のアルケニル基を表す。) で表される化合物
(以下、化合物(V-b)と言う。)である。その液晶組成物
中における含有率量は、5〜40質量%が好ましく、10〜30
質量%が更に好ましい。化合物(V-a)または化合物(V-b)
を使用することは、閾値電圧の温度依存度の改善に対
し、より効果的である。また、化合物(IV)と化合物(V)
の両方を同時に含有することが特に好ましい。本発明で
使用される特に好ましい液晶組成物は、化合物(I-a)を5
〜40質量%と、化合物(II-a)を5〜40質量%と、化合物(IV
-b)を5〜40質量%とを含有することを特徴とする。本発
明で使用される別の特に好ましい液晶材料は、化合物(I
-a)を5〜40質量%と、化合物(III-a)を5〜40質量%と、化
合物(IV-b)を5〜40質量%とを含有することを特徴とす
る。これらの液晶組成物は、STN-LCDの閾値電圧の温度
依存度を更に低減し、同時に閾値電圧の駆動周波数依存
度をも更に低減するために好ましい。
物(I)〜(V)以外に、通常のネマチック液晶、スメクチッ
ク液晶、コレステリック液晶、カイラル剤などを使用す
ることができる。STN―LCDのツイスト角は180〜270°が
好ましく、220〜260°の範囲がより好ましく、230〜250
°の範囲が特に好ましい。
べ、閾値電圧の温度依存度が改善されている。このた
め、本発明のSTN-LCDは使用温度範囲である-20℃から50
℃において、良好な表示品位を有する。具体的には、条
件式(i)
形波の電圧を印加して測定される閾値電圧、Vth(50℃)
は50℃の温度下で周波数100Hzの矩形波の電圧を印加し
て測定される閾値電圧を表す。)で表される閾値電圧の
温度依存度を満たすことを特徴とするSTN-LCDである。
に比べ、閾値電圧の周波数依存度が大幅に改善されてい
る。具体的には、条件式(ii)
で周波数5000Hz及び100Hzの矩形波の電圧をそれぞれ印
加して測定される閾値電圧を表す。)で表される閾値電
圧の周波数依存度を満たすことを特徴とする液晶表示素
子である。このため、印加電圧の周波数が液晶表示に与
える影響が小さくなり、ムラの少ないSTN-LCDを提供す
ることが可能となる。一般に、時分割駆動の時分割数が
大きくなると、印加電圧の周波数幅が大きくなる。この
ため、携帯電話などに求められている1/32〜1/480 Duty
の時分割駆動による高密度表示に、本発明のSTN-LCDは
適している。また、本発明のSTN-LCDは1/64〜1/240 Dut
y駆動により好適である。本発明のSTN-LCDは透過型、半
透過型、反射型などのいずれであってもよく、表示型式
により発明の効果が制限されることはない。
る閾値電圧の温度依存度と周波数依存度を同時に低減
し、携帯電話などに求められている1/32〜1/480 Duty、
より好適には1/64〜1/240 Dutyの時分割駆動において非
常に優れた表示特性を有する。
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。ま
た、以下の実施例及び比較例の組成物における「%」は
『質量%』を意味する。
る。 Tni :ネマチック相-等方性液体相転移温度(℃) T-n :固体相またはスメクチック相-ネマチック相転
移温度(℃) η :20℃での粘度(mPa・s) Δn :25℃での屈折率異方性 Vth :セル厚d(μm)のSTN液晶表示素子(STN-LCD)を構
成したときの25℃での閾値電圧(V)。印加駆動波形は100
Hz矩形波。セル厚d(μm)は、Δn・d=0.90の関係式によ
り決定。(Vthは、透過率が90%のときの駆動電圧であ
る。) Vsat :セル厚d(μm)のSTN-LCDを構成した時の25℃で
の飽和電圧(V)。印加駆動波形は100Hz矩形波。セル厚d
(μm)は、Δn・d=0.90 の関係式により決定。(Vsatは、
透過率が10%のときの駆動電圧である。) γ :25℃における急峻性 γ=Vsat/Vth τ :STN-LCDに注入したときの25℃における応答速
度(msec)
CDを-20℃、25℃及び50℃の温度において、周波数100Hz
の矩形波の電圧を印加して測定されるSTN-LCDの閾値電
圧を表す。)
の温度において、周波数500Hz及び100Hzの矩形波の電圧
をそれぞれ印加して測定されるSTN-LCDの閾値電圧を表
す。) STN-LCDの作製は以下のように行った。ネマチック液晶
組成物にカイラル物質「S-811」(メルク社製)を添加し
て混合液晶を調製し、対向する平面透明電極上に「サン
エバー150」(日産化学社製)の有機膜をラビングして配
向膜を形成したツイスト角240°のSTN-LCDに注入した。
なお、カイラル物質はカイラル物質の添加による混合液
晶の固有らせんピッチPと表示用セルのセル厚dが、d/P=
0.50となるように添加した。
び実施例2)液晶組成物 No.1(実施例1)、液晶組成物 No.
2(実施例2)、液晶組成物 M1(比較例1)、液晶組成物 M2
(比較例2)及び液晶組成物 M3(比較例3)を調製した。ま
た、これらの液晶組成物を使用したSTN-LCDを作製し
た。表1には、これらの液晶組成物の組成比と液晶組成
物を使用したSTN-LCDの特性測定値を示す。
ある3-Ph1-VO-Ph3-CNを5%添加することにより液晶組成
物 M2(比較例2)を作製し、液晶組成物 M1(比較例1)95%
に化合物(II)である0d1-Cy-Ph3-CNを5%添加することに
より液晶組成物 M3(比較例3)を作製し、液晶組成物 M1
(比較例1)90%に化合物(I)である3-Ph1-VO-Ph3-CN及び化
合物(II)である0d1-Cy-Ph3-CNを5%ずつ添加することに
より液晶組成物 No.1(実施例1)を作製し、液晶組成物 N
o.1に更に化合物(V)である0d1-Cy-Cy-Ph1-Fを添加した
液晶組成物No.2(実施例2)を作製した。その結果、実施
例1及び実施例2のSTN-LCDは、閾値電圧の温度依存度が
改善されていることがわかる。また、実施例1及び実施
例2のSTN-LCDの閾値電圧の周波数依存度も比較例1、比
較例2及び比較例3と比較して、大幅に改善されている。
び実施例4)液晶組成物 No.3 (実施例3)及び液晶組成物N
o.4(実施例4)を調製し、これらの液晶組成物を使用した
STN-LCDを作製した。表2には、これらの液晶組成物の組
成比と液晶組成物を使用したSTN-LCDの特性測定値を示
す。比較のために、比較例1、比較例2及び比較例4も表2
に示す。
I)である1d1-Cy-Ph1-CNを5%添加することにより液晶組
成物 M4(比較例4)を作製し、液晶組成物 M190%に化合物
(I)である3-Ph1-VO-Ph3-CN及び化合物(II)である1d1-Cy
-Ph1-CNを5%ずつ添加することにより液晶組成物 No.3
(実施例3)を作製し、さらに液晶組成物No.3に化合物(V)
である0d1-Cy-Cy-Ph1-Fを添加した液晶組成物No.4(実施
例4)を作製した。その結果、実施例3及び実施例4のSTN-
LCDは、閾値電圧の温度依存度に大きな改善がみられ
た。実施例3及び実施例4のSTN-LCDの閾値電圧の周波数
依存度も比較例1、比較例2及び比較例4のSTN-LCDと比較
して大幅な改善がみられた。
No.5(実施例5)、液晶組成物 No.6(実施例6)及び液晶組
成物 M5(比較例5)を調製し、これらの液晶組成物を使用
したSTN-LCDを作製した。表3には、これらの液晶組成物
の組成比と液晶組成物を使用したSTN-LCDの特性測定値
を示す。
CNを化合物(I)である3-Ph1-VO-Ph3-CNと化合物(II)であ
る0d1-Cy-Ph3-CNに置換することにより液晶組成物 No.5
(実施例5)を作製し、液晶組成物 M5(比較例5)中の4-Ph-
VO-Ph1-CN及び3-Cy-Ph-CNを化合物(I)である3-Ph1-VO-P
h3-CN及び5-Ph3-VO-Ph3-CN、化合物(II)である1d1-Cy-P
h1-CN及び化合物(V)である0d1-Cy-Cy-Ph1-Fに置換する
ことにより液晶組成物No.6(実施例6)を作製した。その
結果、実施例5及び実施例6のSTN-LCD閾値電圧の温度依
存度が驚くべき改善をされていることがわかった。ま
た、閾値電圧の周波数依存度も液晶組成物 M5から大き
く改善されていることがわかる。
数依存度を同時に改善することを特徴とする液晶組成物
を提供することにより、使用温度範囲で表示品位が大幅
に改善されたSTN-LCDを得ることができる。したがっ
て、本発明のSTN-LCDは使用温度範囲で表示ムラの少な
い良好な表示品位を有する。
Claims (13)
- 【請求項1】 第一成分として、一般式(I) 【化1】 (式中、R1は炭素原子数1〜16のアルキル基、炭素原子数
2〜16のアルケニル基、炭素原子数3〜16のアルケニルオ
キシ基、X1は水素原子またはフッ素原子を表す。) で表
される化合物を1種もしくは2種以上を含有し、第二成分
として、一般式(II) 【化2】 (式中、R2はフッ素置換されていても良い炭素原子数1〜
16のアルキル基またはアルコキシル基、炭素原子数2〜1
6のアルケニル基またはアルコキシアルキル基、炭素原
子数3〜16のアルケニルオキシ基を表す。) 及び一般式
(III) 【化3】 (式中、R3は前記R2と同じ意味を有する。) で表される
化合物群から選ばれる化合物を1種もしくは2種以上を含
有し、なおかつネマチック相-等方性液体相転移温度が7
5〜130℃であり、スメクチック相または固体相-ネマチ
ック相転移温度が-60〜-20℃であり、屈折率異方性(Δ
n)が0.07〜0.30の範囲であることを特徴とする液晶組成
物。 - 【請求項2】 一般式(I)から選ばれる化合物の含有率
が5〜40質量%の範囲であり、なおかつ一般式(II)及び
(III)で表される化合物群から選ばれる化合物の含有率
が5〜40質量%であることを特徴とする請求項1記載の液
晶組成物。 - 【請求項3】 更に追加の成分として、一般式(IV) 【化4】 (式中、R4、R5は前記R2と同じ意味を有し、Aは1,4-フェ
ニレン基またはトランス-1,4-シクロヘキシレン基を表
し、nは0または1を表す。) で表される化合物を1種もし
くは2種以上を含有することを特徴とする請求項1または
2記載の液晶組成物。 - 【請求項4】 前記液晶組成物が、一般式(IV)として、
一般式(IV-a) 【化5】 (式中、R7、R8はそれぞれ独立的に炭素原子数1〜8のア
ルキル基または炭素原子数2〜8のアルケニル基を表
す。) 及び一般式 (IV-b) 【化6】 (式中、R9、R10はそれぞれ独立的に炭素原子数1〜8のア
ルキル基または炭素原子数2〜8のアルケニル基を表
す。) で表される化合物をそれぞれ5〜40質量%含有す
ることを特徴とする請求項3記載の液晶組成物。 - 【請求項5】 前記液晶組成物が、第一成分として、一
般式(I-a) 【化7】 (式中、R13は炭素原子数1〜16のアルキル基または炭素
原子数2〜8のアルケニル基を表す。) で表される化合物
を5〜40質量%含有し、第二成分として一般式(II-a) 【化8】 (式中、R14は炭素原子数1〜8のアルキル基または炭素原
子数2〜8のアルケニル基を表す。) で表される化合物を
5〜40質量%含有し、更に一般式(IV-b) 【化9】 (式中、R9、R10はそれぞれ独立的に炭素原子数1〜8のア
ルキル基または炭素原子数2〜8のアルケニル基を表
す。) で表される化合物を5〜40質量%含有することを特
徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液晶組成物。 - 【請求項6】 前記液晶組成物が、第一成分として一般
式(I-a) 【化10】 (式中、R13は炭素原子数1〜16のアルキル基または炭素
原子数2〜8のアルケニル基を表す。) で表される化合物
を5〜40質量%含有し、第二成分として一般式(III-a) 【化11】 (式中、R15は炭素原子数1〜8のアルキル基または炭素原
子数2〜8のアルケニル基を表す。) で表される化合物を
5〜40質量%含有し、更に一般式(IV-b) 【化12】 (式中、R9、R10はそれぞれ独立的に炭素原子数1〜8のア
ルキル基または炭素原子数2〜8のアルケニル基を表
す。) で表される化合物を5〜40質量%含有することを特
徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液晶組成物。 - 【請求項7】 前記液晶組成物が、一般式(V) 【化13】 (式中、R6は炭素原子数1〜16のアルキル基または2〜8の
アルケニル基を表し、Gは1,4-フェニレン基またはトラ
ンス-1,4-シクロヘキシレン基を表し、X3はシアノ基、
フッ素原子、トリフルオロメトキシ基、ジフルオロメト
キシ基を表し、X2、X4はそれぞれ独立的に水素原子また
はフッ素原子を表す。) で表される化合物を1種もしく
は2種以上を含有することを特徴とする請求項1〜6のい
ずれかに記載の液晶組成物。 - 【請求項8】一般式(V)として、一般式(V-a) 【化14】 (式中、R11は炭素原子数1〜16のアルキル基または炭素
原子数2〜8のアルケニル基を表す。) で表される化合物
を5〜40質量%含有することを特徴とする請求項7記載の
液晶組成物。 - 【請求項9】一般式(V)として、一般式(V-b) 【化15】 (式中、R12は炭素原子数1〜16のアルキル基または炭素
原子数2〜8のアルケニル基を表す。) で表される化合物
を5〜40質量%含有することを特徴とする請求項7または
8記載の液晶組成物。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の液晶組
成物を用いた液晶表示素子。 - 【請求項11】 請求項1〜9のいずれかに記載の液晶組
成物を用いたツイスト角が180〜270°であることを特徴
とするスーパーツイステッドネマチック(STN)液晶表示
素子。 - 【請求項12】 条件式(i) 【数1】 (但し、Vth(-20℃)は-20℃の温度下で周波数100Hzの矩
形波の電圧を印加して測定される閾値電圧、Vth(50℃)
は50℃の温度下で周波数100Hzの矩形波の電圧を印加し
て測定される前記液晶表示素子の閾値電圧を表す。)で
表される閾値電圧の温度依存度を満たすことを特徴とす
る請求項10または11記載の液晶表示素子。 - 【請求項13】 条件式(ii) 【数2】 (但し、Vth(5000Hz)及びVth(100Hz)は、-20℃の温度下
で周波数5000Hz及び100Hzの矩形波の電圧をそれぞれ印
加して測定される前記液晶表示素子の閾値電圧をそれぞ
れ表す。)で表される閾値電圧の周波数依存度を満たす
ことを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の液晶
表示素子。
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- 2001-08-31 JP JP2001263664A patent/JP4876352B2/ja not_active Expired - Lifetime
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