JP2003193052A - ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置 - Google Patents

ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置

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JP2003193052A
JP2003193052A JP2001394472A JP2001394472A JP2003193052A JP 2003193052 A JP2003193052 A JP 2003193052A JP 2001394472 A JP2001394472 A JP 2001394472A JP 2001394472 A JP2001394472 A JP 2001394472A JP 2003193052 A JP2003193052 A JP 2003193052A
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carbon atoms
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Takeshi Kuriyama
毅 栗山
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低粘性で、閾値電圧の温度依存性や周波数依
存性を良好にし、より広い温度範囲で安定した高いコン
トラストを有した表示特性を有する液晶組成物を提供す
ることにあり、また、この液晶組成物を使用し電気光学
特性を改善した液晶表示素子を提供することにある。 【解決手段】 一般式(I)、一般式(II)、一般式(III-a)
及び一般式(III-b) 【化1】 で表される化合物を含有し、なおかつネマチック相−等
方性液体相転移温度(TN- I)が70℃以上180℃以下であ
り、屈折率の異方性(Δn)が0.06〜0.30の範囲であるこ
とを特徴とする液晶組成物。 【効果】 本発明のネマチック液晶組成物は、閾値電圧
の温度依存性や周波数依存性を良好にし、より広い温度
範囲で安定した高いコントラストを有し、信頼性の高い
表示特性を達成することを可能する。この液晶組成物
は、STN-LCDとして非常に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示材料として
有用なネマチック液晶組成物及び、これを用いた液晶表
示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置(LCD)は、電卓のディスプ
レイとして登場して以来、コンピューターの開発と歩み
を同じくして、TN-LCD(捻れネマチック液晶表示装置)か
ら、STN-LCDへと表示容量の拡大に対応してきた。STN-L
CDは、シェファー(Scheffer)等[SID '85 Digest, 120
頁(1985年)]、あるいは衣川等[SID '86 Digest, 122
頁(1986年)]によって開発され、ワードプロセッサ、パ
ーソナルコンピュータなどの高情報処理用の表示に広く
普及しはじめている。最近、STN-LCDでの応答特性を改
善する目的でアクティブアドレッシング駆動方式が提案
されている。(Proc.12th International Display Resea
rch Conference p.503 1992年) この方式用の液晶材料
として、弾性定数比 K33/K11 が 1.5 前後、誘電率異
方性Δεや粘性が比較的小さいことと併せて、特に複屈
折率Δn が大きいものが要求されている。又、カラーフ
ィルター層を用いないでカラー表示ができる方法とし
て、液晶と位相差板の複屈折性を利用した新規反射型カ
ラー液晶表示方式が提案されている。(テレビジョン学
会技術報告 vol.14 No10.p.51 1990年)この用途用の液
晶材料として、光の波長の違いによってより大きな位相
差が現れるものがよいことから、特に複屈折率Δnが大
きいものが要求されており、現在も新しい液晶化合物あ
るいは液晶組成物の提案がなされている。又、携帯用端
末表示(Personal Digital Assistance)では、より広い
温度域で良好な表示特性が要求されている。この様な液
晶材料として粘性が低く、駆動電圧が低くなお且つ広い
温度範囲に対して駆動電圧が一定値を保持することや、
あるいは種々の時分割に対応した周波数範囲で駆動電圧
が変動しないことが要求されている。しかし、表示素子
に組み込んだときの応答速度やコントラストなどはまだ
十分とは言えず、現在も新しい液晶化合物あるいは液晶
組成物の提案がなされている。
【0003】上述のような、TN-LCDやSTN-LCDの重要な
特性改善課題の一つにコントラストの向上がある。LCD
の急速な用途拡大に伴い、室内で使用されるだけでな
く、コンピューターの携帯端末ディスプレイ、車載用計
器、屋外使用計測機のディスプレイのように、温度条件
の過酷な屋外で使用されることが増加してきた。そのた
め、LCDが置かれる環境の温度変化による表示コントラ
ストの低下、低温における応答速度の低下による表示品
位の悪化が問題になってきている。
【0004】周囲の温度変化によるLCD表示品位の低下
の原因は、様々な要因が上げられるが、ネマチック液晶
の弾性定数・誘電率などの温度変化と添加したカイラル
物質の固有ピッチの温度変化に起因する閾値電圧Vthの
温度変化を低減するため、カイラル物質の固有ピッチの
温度変化を制御することにより、閾値電圧の温度依存性
を改善する提案(特開昭55-38869号公報)は既に知られて
いる。しかし、母体液晶とカイラル物質の組み合わせに
より、その効果が出現しない事や、カイラル量を増やす
ことにより、レスポンス等の表示特性に悪影響を及ぼす
ことが問題になっていた。
【0005】本発明の必須成分である一般式(I)に関わ
る技術として特公昭63-502114、DE 4027869A1がある
が、低粘性等の記載はあるものの温度依存性や周波数依
存性に関わる特性については記載されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、粘度が小さく、閾値電圧の温度依存性や周
波数依存性が良好な液晶組成物を提供することにあり、
またこの液晶組成物を使用した広い温度範囲で安定した
高いコントラストを有する液晶表示素子を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、種々の液晶化合物を用いた液晶組成物を
検討した結果、以下の液晶組成物を見いだした。
【0008】第1成分として、一般式(I)
【化6】 (式中、R1は炭素原子数2〜8のアルキル基、アルコキシ
ル基、アルケニル基又はアルケニルオキシ基を表し、A
はシクロヘキシレン環又は1,4-フェニレン環を表し、i
は0又は1を表し、Z1、Z2はそれぞれ独立に単結合、-CH2
CH2-を表し、X1は水素原子又はフッ素原子を表す。)で
表される化合物を1種又は2種以上を含有し、第2成分と
して、一般式(II)
【0009】
【化7】 (式中、R2は炭素原子数2〜8のアルキル基、アルコキシ
ル基、アルケニル基又はアルケニルオキシ基を表し、B
はシクロヘキシレン環又は1,4-フェニレン環を表し、j
は0又は1を表し、X2、X4はそれぞれ独立に水素原子又は
フッ素原子を表し、X3は塩素原子、フッ素原子、トリフ
ルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、シアノ基を
表す。)で表され化合物を1種又は2種以上を含有し、第
3成分として、一般式(III-a)及び一般式(III-b)
【0010】
【化8】 (式中、R7、R8、R9、R10はそれぞれ独立に炭素原子数1
〜8のアルキル基、炭素原子数1〜8のアルコキシル基、
炭素原子数2〜8のアルケニル基又は炭素原子数3〜8のア
ルケニルオキシ基を表し、X9、X10、X11、X12はそれぞ
れ独立に水素原子、フッ素原子又はメチル基を表し、Z6
は単結合、-COO-又は-C2H4-を表し、p、qは0又は1を表
し、かつp+qが1又は2を表し、rは0又は1を表す。)で表
される化合物群から選ばれる1種又は2種以上の化合物を
含有し、なおかつネマチック相−等方性液体相転移温度
(TN-I)が70℃以上180℃以下であり、屈折率の異方性(Δ
n)が0.06〜0.30の範囲であることを特徴とする液晶組成
物、及びこの液晶組成物を用いた液晶表示素子を提供す
る。
【0011】一般式(I)の化合物は、非常に大きい誘電
率異方性を有するため、閾値電圧を低下させる効果が大
きく、また閾値電圧の温度依存性及び周波数依存性が小
さい。一般式(II)の化合物を同時に使用することによ
り、より低い閾値電圧を有し、閾値電圧の温度依存性及
び周波数依存性が更に小さくなる。さらに、一般式(II
I)の化合物を同時に使用することにより、広い温度範囲
で安定にコントラストを高くすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一例について説明
する。第1成分として一般式(I)から選ばれる化合物を1
種もしくは2種以上を含有するが、1〜10種が好ましく、
1〜5種がさらに好ましい。一般式(I)の式中、iは0又は1
を表すが、iが0である一般式(I-a)
【0013】
【化9】 (式中、R5は炭素原子数2〜8のアルキル基、アルコキシ
ル基、アルケニル基又はアルケニルオキシ基を表し、Z5
はそれぞれ独立に単結合、-CH2CH2-を表し、X7は水素原
子又はフッ素原子を表す。)がより好ましい。更に、一
般式(I-a)において、X7は水素原子又はフッ素原子を表
すが、フッ素原子がより好ましい。
【0014】複数種の該化合物を含有することは、所望
の屈折率異方性、誘電率異方性、ネマチック相‐等方性
液体相転移温度又はコントラストなどを調整するときに
特に効果的であり、任意の組み合わせはすべて好まし
い。一般式(I)及び一般式(I-a)の化合物の含有率が5〜6
0質量%の範囲であるが、5〜40質量%の範囲が好ましく、
5〜35質量%がより好ましい。
【0015】第2成分として一般式(II)から選ばれる化
合物を1種又は2種以上を含有する。一般式(II)中、R1
炭素原子数2〜8のアルキル基、アルコキシル基、アルケ
ニル基又はアルケニルオキシ基を表すが、アルキル基、
アルケニル基が好ましい。一般式(II)中、jは0又は1を
表し、X2、X4はそれぞれ独立に水素原子又はフッ素原子
を表し、X3は塩素原子、フッ素原子、トリフルオロメチ
ル基、トリフルオロメトキシ基、シアノ基を表すが、j
が1で、X2、X3がフッ素原子である一般式一般式(II-a)
【0016】
【化10】 (式中、R6はそれぞれ独立に炭素原子数2〜8のアルキル
基、アルコキシル基、アルケニル基又はアルケニルオキ
シ基を表し、Gはシクロヘキシレン環又は1,4-フェニレ
ン環を表し、X8は水素原子又はフッ素原子を表す。)が
より好ましい。
【0017】一般式(II)及び一般式(II-a)の化合物の含
有率は5〜60質量%の範囲であるが、5〜50質量%の範囲が
好ましく、5〜40質量%がより好ましい。
【0018】第3成分として、一般式(III-a)又は一般
式(III-b)から選ばれる化合物を1種又は2種以上を含有
するが、2種以上が好ましく、2種〜20種がさらに好まし
く、3種〜15種が特に好ましい。
【0019】一般式(III-a)及び一般式(III-b)におい
て、R7、R8、R9、R10はそれぞれ独立的にフッ素置換さ
れていても良い炭素原子数1〜8のアルキル基、炭素原子
数1〜8のアルコキシル基、炭素原子数2〜8のアルケニル
基又は炭素原子数3〜8のアルケニルオキシ基を表すが、
炭素原子数1〜8のアルキル基、炭素原子数2〜8のアルケ
ニル基が好ましく、炭素原子数1〜6のアルキル基、炭素
原子数2〜6のアルケニル基がより好ましく、1〜5のアル
キル基又はアルケニル基として式(a)〜(e)が特に好まし
い。
【0020】
【化11】 X9、X10、X11、X12はそれぞれ独立に水素原子、フッ素
原子又はメチル基を表すが、水素原子又はフッ素原子が
好ましい。
【0021】低粘性化により高速応答性を図る場合は、
一般式(III-a)が有用であり、薄セル化に伴う高Δnを図
る場合は、一般式(III-b)が有用である。一般式(III-a)
中、R7、R8はそれぞれ独立に炭素原子数1〜8のアルキル
基、炭素原子数1〜8のアルコキシル基、炭素原子数2〜8
のアルケニル基又は炭素原子数3〜8のアルケニルオキシ
基を表すが、特に、炭素原子数1〜8のアルキル基又は炭
素原子数2〜8のアルケニル基が好ましい。p、qは0又は1
を表し、且つp+qが1又は2を表すが、ネマチック相液晶
相の温度範囲を広くする場合は、p、qは1が好ましい。
粘性を低下させる場合は、p、qは0又は1で、且つp+qが1
であることが好ましく、pが1で、且つqが0であること
が特に好ましい。一般式(III-b)のさらに好ましい形態
は、一般式(III-b-1)〜(III-b-7)である。
【0022】
【化12】
【0023】R11〜R24はそれぞれ独立に炭素原子数1〜8
のアルキル基、炭素原子数1〜8のアルコキシル基、炭素
原子数2〜8のアルケニル基又は炭素原子数3〜8のアルケ
ニルオキシ基を表すが、原子数1〜8のアルキル基、炭素
原子数1〜8のアルコキシル基又は炭素原子数2〜8のアル
ケニル基が好ましい。Z7〜Z13は単結合、-COO-又は-C2H
4-を表す。r1〜r7は0又は1を表すが、ネマチック相液晶
相の温度範囲を広くする場合は、r1〜r7は0が好まし
く、粘性を低下させる場合は、r1〜r7は0が好ましい。
一般式(III)及び一般式(III-a)〜(III-c)の化合物の含
有率が5〜70質量%の範囲であるが、5〜60質量%の範囲が
好ましく、5〜50質量%の範囲がより好ましい。
【0024】この液晶組成物はネマチック相上限温度が
70℃以上であることを特徴とするが、75℃以上が好まし
く、80℃以上がより好ましく、85℃以上が特に好まし
い。Δnは0.06〜0.30の範囲であることを特徴とする
が、0.08〜0.22が好ましく、0.10〜0.20が更に好ましい
範囲であり、0.12〜0.18の範囲がSTN-LCDのセル厚の設
計に特に好ましい。誘電率異方性(Δε)は、1以上でも
良いが、3以上40以下が好ましい。閾値電圧が1.5V〜1.9
Vの場合は5≦Δε≦12の範囲がより好ましく、閾値電圧
が1.2V〜1.6Vの場合は8≦Δε≦16の範囲がより好まし
く、閾値電圧が0.8V〜1.3Vの場合は12≦Δε≦30の範囲
がより好ましい。
【0025】本発明の液晶組成物は、上記の化合物以外
に、通常のネマチック液晶、スメクチック液晶、コレス
テリック液晶、2色性色素などを含有していてもよい。
又、TN-LCDのリバースツイストドメイン防止のためやST
N-LCDの螺旋構造を誘起するため、カイラル剤を添加し
ても良い。カイラル剤は通常市販されているものを使用
することができる。例えば、コレステリルノナノエート
(CN)、メルク社製S-811、R-811、CB-15、C-15などが挙
げられる。温度上昇によって誘起螺旋ピッチが長くなる
ものと短くなるものが知られているが、これらの一方を
1種あるいは2種以上を用いても良く、両者を組み合わ
せて1種あるいは2種以上用いても良い。例えば、TN-L
CD、STN-LCD、TFT-LCDにおいては、基板間の厚みdと誘
起螺旋ピッチpの商d/pは、0.001〜24の範囲から選ぶこと
ができるが、0.01〜12の範囲が好ましく、0.1〜2の範囲が
より好ましく、0.1〜1.5の範囲が更に好ましく、0.1〜1の
範囲が更により好ましく、0.1〜0.8の範囲が特に好まし
い。上記ネマチック液晶組成物はTN-LCD、STN-LCD、OCB-
LCD、高分子分散型液晶表示素子、フェーズチェンジ型
コレステリック液晶表示素子に有用であるが、STN-LCD
に特に有用である。また、透過型あるいは反射型の液晶
表示素子に用いることができる。
【0026】本発明のSTN液晶表示素子は目的に応じ
て、ねじり角を180°から270°の範囲で選択することが
でき、220°から260°が好ましい。本発明の液晶組成物
を使用することにより、閾値電圧Vthが1.8V以下で、閾
値電圧の温度依存性dV/dT(温度:-20〜60℃)が2.8mV/℃
以下で、閾値電圧の周波数依存性dV/dF(1kHz/64Hz)が-2
0℃において1.08以下で、急峻性(Vsat/Vth)が1.10以下
(コントラストが4.5以上)である液晶表示素子が得られ
た。このようなSTN液晶表示素子は、例えば、1/60〜1/4
00 Duty、より好適には1/80〜1/250 Dutyの表示におい
て、温度や周波数の変化による表示品位の悪化が小さ
く、高いコントラストを有したものである。
【0027】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳述する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。又、以下の実施例及び比較例の組成物における
「%」は『質量%』を意味する。
【0028】実施例中、測定した特性は以下の通りであ
る。 TN-I :ネマチック相−等方性液体相転移温度(℃) T→N :固体相又はスメクチック相−ネマチック相転移温度(℃) Vth :25℃でセル厚8.3μmのTN-LCDを構成した時、透過率が10%変化す るのに必要な電圧(V) Δn :複屈折率(25℃) η :25℃での回転粘度(mPa・s) STN-LCD表示素子の作成は以下のように行った。ネマチ
ック液晶組成物にカイラル物質「S-811」(メルク社製)
を添加して混合液晶を調製し、対向する平面透明電極上
に「サンエバー150」(日産化学社製)の有機膜をラビン
グして配向膜を形成したツイスト角240度のSTN-LCD表示
用セルに注入した。なお、カイラル物質はカイラル物質
の添加による混合液晶の固有らせんピッチPと表示用セ
ルのセル厚dが、Δn・d=0.90、d/P=0.50となるように添
加した。
【0029】 Vth(STN) :25℃での閾値電圧(透過率が10%変化するのに必要な電圧)(V) Vsat(STN):25℃での飽和値電圧(透過率が90%変化するのに必要な電圧)(V) γ :25℃での急峻性 Vsat(STN)/Vth(STN) CR :240°ツイストのSTN-LCDに液晶組成物を真空注入し、1/200 Duty 、1/16バイアスの駆動波形で駆動したときのコントラスト Ir :240°ツイストのSTN-LCDに液晶組成物を真空注入し80℃、 100時間加熱後の電流値(μA/cm2) dV/dT :-20〜60℃における閾値電圧の温度依存性(1kHz、mV/℃) (Vth(-20℃)-Vth(60℃))/80 dV/dF :-20℃における閾値電圧の周波数依存性(Vth(1kHz)/Vth(64Hz)) 化合物記載に下記の略号を使用する。 -n 数字 :-CnH2n+1 (アルキル側鎖は数字、代表するときはRとする。) -On :-OCnH2n+1 -ndm :-(CnH2n+1-CH=CH-(CH2)m-1) ndm- :CnH2n+1-CH=CH-(CH2)m-1- -Od(m)n :-O(CnH2n+1-CH=CH-(CH2)m-2) d(m)nO- :CnH2n+1-CH=CH-(CH2)m-2O- 連結基 -VO- :-COO- -T- :-C≡C- -2- :-CH2CH2- 置換基 -CN :-C≡N -F :-F -NCS :-N=C=S 環 Ph :1,4-フェニレン基 Ph1:3-フルオロ-1,4-フェニレン基 Ph2:3,5-ジフルオロ-1,4-フェニレン基 Cy :1,4-シクロヘキシレン基 Ma :ピリミジン-2,5-ジイル基
【0030】(実施例1、比較例1、比較例2、比較例3)ネ
マチック液晶組成物No.1を調製し、この組成物の諸特性
を測定した結果を比較例1と共に表1に示す。
【表1】
【0031】実施例1において、一般式(I-a)の化合物
に対応する0d1-Cy-Ph2-NCS、一般式(II-a)及び一般式(I
II)に対応する化合物を使用した液晶組成物No.1を作製
した。その結果、比較例1と比べ、低粘性化が達成され
ている。また閾値電圧の温度依存性dV/dTが良好な特性
を示しており、閾値電圧の周波数依存性dV/dFにおいて
も、-20℃において、より1に近い値となっており周波数
による閾値電圧の変化が小さいことがわかる。また、比
較例2においては、一般式(I)を使用するが、一般式(II)
を使用しない液晶組成物の結果であるが、粘度は実施例
1と同等の特性が得られているが、閾値電圧の温度依存
性dV/dT及び閾値電圧の周波数依存性dV/dFが大きく悪
いものとなっている。さらに、比較例3においては、粘
度が大幅に上昇し、閾値電圧の温度依存性dV/dT及び閾
値電圧の周波数依存性dV/dFも大きく悪いものとなって
いる。
【0032】(実施例2)さらに、ネマチック液晶組成物N
o.2を調製し、これらの組成物の諸特性を測定した結果
を表2に示す。
【表2】
【0033】実施例2は、本発明の効果である低粘性
で、優れた閾値電圧の温度依存性、優れた周波数依存性
及び広い温度範囲で高コントラストであることを同時に
満たすものである。
【0034】
【発明の効果】本発明の液晶材料の組み合わせによっ
て、低粘性で、閾値電圧の温度依存性や周波数依存性が
良好で、より広い温度範囲でコントラストが高く、高信
頼性な表示特性を達成することを可能にしたものであ
る。本発明の液晶ディスプレイにより情報量の増加やカ
ラー表示に対して、より改善した高コントラストの液晶
表示素子(STN-LCD)を提供することができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1成分として、一般式(I) 【化1】 (式中、R1は炭素原子数2〜8のアルキル基、アルコキシ
    ル基、アルケニル基又はアルケニルオキシ基を表し、A
    はシクロヘキシレン環又は1,4-フェニレン環を表し、i
    は0又は1を表し、Z1、Z2はそれぞれ独立に単結合、-CH2
    CH2-を表し、X1は水素原子又はフッ素原子を表す。)で
    表される化合物を1種又は2種以上を含有し、第2成分と
    して、一般式(II) 【化2】 (式中、R2は炭素原子数2〜8のアルキル基、アルコキシ
    ル基、アルケニル基又はアルケニルオキシ基を表し、B
    はシクロヘキシレン環又は1,4-フェニレン環を表し、j
    は0又は1を表し、X2、X4はそれぞれ独立に水素原子又は
    フッ素原子を表し、X3は塩素原子、フッ素原子、トリフ
    ルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、シアノ基を
    表す。)で表され化合物を1種又は2種以上を含有し、第
    3成分として、一般式(III-a)及び一般式(III-b) 【化3】 (式中、R7、R8、R9、R10はそれぞれ独立に炭素原子数1
    〜8のアルキル基、炭素原子数1〜8のアルコキシル基、
    炭素原子数2〜8のアルケニル基又は炭素原子数3〜8のア
    ルケニルオキシ基を表し、X9、X10、X11、X12はそれぞ
    れ独立に水素原子、フッ素原子又はメチル基を表し、Z6
    は単結合、-COO-又は-C2H4-を表し、p、qは0又は1を表
    し、かつp+qが1又は2を表し、rは0又は1を表す。)で表
    される化合物群から選ばれる1種又は2種以上の化合物を
    含有し、なおかつネマチック相−等方性液体相転移温度
    (TN-I)が70℃以上180℃以下であり、屈折率の異方性(Δ
    n)が0.06〜0.30の範囲であることを特徴とする液晶組成
    物。
  2. 【請求項2】 一般式(I)の化合物の含有率が5〜60質量
    %の範囲であり、一般式(II)の化合物の含有率が5〜60質
    量%の範囲であり、かつ一般式(III-a)又は一般式(III-
    b)の化合物の含有率が5〜70質量%の範囲である請求項1
    記載の液晶組成物。
  3. 【請求項3】 一般式(I)が一般式(I-a) 【化4】 (式中、R5は炭素原子数2〜8のアルキル基、アルコキシ
    ル基、アルケニル基又はアルケニルオキシ基を表し、Z5
    はそれぞれ独立に単結合、-CH2CH2-を表し、X7は水素原
    子又はフッ素原子を表す。)で表される請求項1又は2記
    載の液晶組成物。
  4. 【請求項4】 一般式(II)が一般式(II-a) 【化5】 (式中、R6はそれぞれ独立に炭素原子数2〜8のアルキル
    基、アルコキシル基、アルケニル基又はアルケニルオキ
    シ基を表し、Gはシクロヘキシレン環又は1,4-フェニレ
    ン環を表し、X8は水素原子又はフッ素原子を表す。)で
    ある請求項1〜3の何れかに記載の液晶組成物。
  5. 【請求項5】 誘電率異方性(Δε)が3以上40以下であ
    る請求項1〜4の何れかに記載の液晶組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の液晶組成
    物を用いた液晶表示素子。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載の液晶組成
    物を用い、ねじれ角が180°〜270°である超捩れネマチ
    ック(STN)液晶表示素子。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれかに記載の液晶組成
    物を用い、ねじれ角が80°〜130°である捩れネマチッ
    ク(TN)液晶表示素子。
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