JP2002146290A - 水性塗料組成物、複層塗膜形成方法および塗装物 - Google Patents

水性塗料組成物、複層塗膜形成方法および塗装物

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JP2002146290A
JP2002146290A JP2000345794A JP2000345794A JP2002146290A JP 2002146290 A JP2002146290 A JP 2002146290A JP 2000345794 A JP2000345794 A JP 2000345794A JP 2000345794 A JP2000345794 A JP 2000345794A JP 2002146290 A JP2002146290 A JP 2002146290A
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coating film
coating
forming
film
paint
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Masuo Kida
益夫 喜田
Norio Nakamura
典生 中村
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Nippon Paint Co Ltd
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Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェットオンウェット塗装系において、下層
側の塗膜と塗り重ね塗膜の混和性が小さく、また、チッ
ピングプライマーまたは中塗り塗膜性能の良好な水性塗
料組成物、複層塗膜形成方法および塗装物を提供する。 【解決手段】 水性塗料組成物は、ビヒクル、カルボキ
シル基含有セルロースアセテートブチレートおよびポリ
エチレンワックスを含有し、より好ましくは、さらにア
ミド基含有アクリル樹脂を含有する。水性塗料組成物
は、被塗基材に、複数塗膜を塗布する複層塗膜形成方法
において、中塗り塗膜またはチッピングプライマー塗膜
として用いる。また、カルボキシル基含有ポリマーおよ
びエポキシ基含有ポリマーを含有する上塗りトップクリ
ヤー塗料を用いて上塗り塗膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性塗料組成物、
複数塗膜をウェットオンウェットで塗装する複層塗膜形
成方法およびこの複層塗膜形成方法により塗装された塗
装物に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車ボディ外面の塗装方法として、下
層塗膜上に、ウェットオンウェット方式により上層塗膜
用の塗料を塗装し、同時に焼き付ける方法が広く採用さ
れている。この塗装方法は、すぐれた仕上り外観、高耐
久性、高耐溶剤性、高耐候性などの高品質塗膜を効率的
に得る方法として、特に自動車のライン塗装に適してい
る。
【0003】このウェットオンウェット方式による塗装
方法によって高外観品質を得るためには、下層塗膜用塗
料と上層塗膜用塗料の組み合わせが重要である。すなわ
ち下層塗膜と上層塗膜とが混じり合うと、下層塗膜中の
顔料粒子の配列が乱れたり、光沢低下が起こったりして
仕上り外観が悪化するからである。なお、この隣り合う
複数の塗膜が混じり合う現象を混和といい、また、混じ
り合いの度合いの大きいことを混和性が大きいという。
【0004】この混和が大きいことによる不具合を改善
するために、特開2000−140058号公報には、
水性樹脂、カルボキシル基含有セルロ−スアセテ−トブ
チレ−トおよびメタリック顔料若しくは着色顔料のうち
の少なくといずれか一方を必須成分とし、水性樹脂10
0重量部に対してカルボキシル基含有セルロ−スアセテ
−トブチレ−トを1〜30重量部含有する水性塗料組成
物、およびベ−スコ−ト塗料を塗装し、次いでクリヤー
コ−ト塗料をウェットオンウェットで塗装してなる塗装
仕上げ方法において、ベ−スコ−ト塗料として、この水
性塗料組成物を用いる塗装仕上げ方法が記載されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記塗
装仕上げ方法は、ベースコート塗料とクリヤーコ−ト塗
料のウェットオンウェットの塗り重ね時間のインターバ
ルが短い場合には、混和性が十分には改善されないおそ
れがある。また、上記塗装仕上げ方法は、チッピングプ
ライマーと中塗り塗膜間、チッピングプライマーと上塗
り塗膜間または中塗り塗膜と上塗り塗膜間の各塗膜の可
撓性と柔軟性のバランスが保たれず、チッピングプライ
マーまたは中塗り塗膜に要求される性能が得られないお
それがある。
【0006】本発明は、ウェットオンウェット塗装系に
おいて、塗り重ね時間のインターバルが短い場合であっ
ても、下層側の塗膜と塗り重ね塗膜の混和性が小さく、
また、チッピングプライマーまたは中塗り塗膜に要求さ
れる性能を良好に発揮することができる水性塗料組成
物、複層塗膜形成方法および塗装物を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上述の課題
に鑑み鋭意研究した結果、以下の本発明に至った。 1.ビヒクル、カルボキシル基含有セルロースアセテー
トブチレートおよびポリエチレンワックスを含有してな
る水性塗料組成物。 2.さらにアミド基含有アクリル樹脂を含有してなるこ
とを特徴とする上記の水性塗料組成物。 3.上記カルボキシル基含有アルキルセルロースアセテ
ートブチレートの含有量は、0.5〜20質量%である
ことを特徴とする上記の水性塗料組成物。 4.上記ポリエチレンワックスの含有量は、0.5〜1
0質量%であることを特徴とする上記の水性塗料組成
物。 5.上記ポリエチレンワックスは、95%体積粒子径が
30μm以下であることを特徴とする上記の水性塗料組
成物。 6.被塗基材に、複数塗膜を塗布して複層塗膜を形成す
る複層塗膜形成方法において、該複層塗膜は、(1)中
塗り塗膜上に上塗り塗膜を形成したもの、(2)チッピ
ングプライマー塗膜上に上塗り塗膜を形成したもの、ま
たは(3)チッピングプライマー塗膜上に中塗り塗膜を
形成し、さらに、中塗り塗膜上に上塗り塗膜を形成した
もののいずれかであり、上記中塗り塗膜または上記チッ
ピングプライマー塗膜のうちの少なくともいずれか一方
の塗膜を請求項1〜5のいずれか1項に記載の水性塗料
組成物により形成し、上記塗膜の上に塗り重ね塗膜をウ
ェットオンウェットで形成することを特徴とする複層塗
膜形成方法。
【0008】なお、本明細書の以下の記述において、説
明の便宜上、上記の複層塗膜の構成を、(1)中塗り塗
膜+上塗り塗膜、(2)チッピングプライマー塗膜+上
塗り塗膜、または(3)チッピングプライマー塗膜+中
塗り塗膜+上塗り塗膜、と表現する。 7.カルボキシル基含有ポリマーおよびエポキシ基含有
ポリマーを含有する上塗りトップクリヤー塗料を用いて
上記上塗り塗膜を形成することを特徴とする上記の複層
塗膜形成方法。 8.上記の複層塗膜形成方法により塗装される塗装物。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について詳述
する。
【0010】水性塗料組成物 本発明の水性塗料組成物は、被塗基材に、複数塗膜形成
する方式において、好適には、(1)中塗り塗膜+上塗
り塗膜、(2)チッピングプライマー塗膜+上塗り塗
膜、または(3)チッピングプライマー塗膜+中塗り塗
膜+上塗り塗膜における、中塗り塗膜またはチッピング
プライマー塗膜のうちの少なくともいずれか一方の塗膜
を形成するための塗料であり、塗り重ね塗膜とウェット
オンウェットで複層塗膜を形成するのに用いる。
【0011】上記水性塗料組成物は、ビヒクル、カルボ
キシル基含有セルロースアセテートブチレートおよびポ
リエチレンワックスを含むものである。
【0012】上記カルボキシル基含有セルロースアセテ
ートブチレートは、部分的にアセテート化されたものを
ブチルエステル化とカルボキシル化されたセルロ−ス誘
導体である。カルボキシル基含有セルロースアセテート
ブチレートは、好ましくは、カルボキシル基含有メチル
セルロースアセテートブチレートである。カルボキシル
基含有メチルセルロースアセテートブチレートは、いく
つかのメーカーから供給されているが、中でもイースト
マンケミカル社から販売されているものが好適に使用で
きる。
【0013】上記カルボキシル基含有セルロースアセテ
ートブチレートは、上記水性塗料組成物中に、好ましく
は、0.5〜20質量%含有する。上記カルボキシル基
含有セルロースアセテートブチレートの含有量が、0.
5質量%未満では、混和性の改善が不十分となるおそれ
があり、一方、含有量が20質量%を超えると塗膜の耐
水性が不足するおそれがある。
【0014】なお、本明細書における各成分、剤の含有
量、含有比率、配合量、および添加量は、特に断らない
限り固形分換算の量を示す。
【0015】また、上記水性塗料組成物に用いるポリエ
チレンワックスは、その95%体積粒子径が30μm以
下のものが好ましく、これにより、混和性を改善した良
好な塗膜外観が得られる。
【0016】上記ポリエチレンワックスはいくつかのメ
ーカーから供給されているが、中でもクラリアント社か
らセリダストの商品名で販売されているマイクロパウダ
ータイプのポリエチレンワックス、またはこれらを水分
散加工したものを用いることができる。特に、「セリダ
スト3620」(95%体積粒子径14μm)、「セリ
ダスト9612A」(95%体積粒子径9μm)、「セ
リダスト9610F」(95%体積粒子径14μm)、
「セリダスト9630F」(95%体積粒子径14μ
m)、「セリダスト9202F」(95%体積粒子径1
1μm)、「セリダスト9205F」(95%体積粒子
径14μm)、またはこれらを水分散加工したものが好
適に使用できる。ここで、「95%体積粒子径」とは、
ポリエチレンワックスの体積基準粒子径分布において粒
子の量が小粒子径側から累積計算して95%となるとき
の粒子径をいう。
【0017】ポリエチレンワックスの好ましい含有量
(添加量)は、上記水性塗料組成物中、その内数とし
て、0.5〜10質量%である。ポリエチレンワックス
の含有量が0.5質量%未満では、混和性が大きくな
り、上側の塗膜の混ざり込みを防止できず、一方、含有
量が10質量%を超えると塗膜外観が悪化する。
【0018】上記水性塗料組成物のビヒクルとして塗膜
形成性用水性樹脂を用いる。塗膜形成性用水性樹脂は、
その酸価を調整し、アミン等で中和して用いる。また、
塗膜形成性用水性樹脂を分散するために溶媒を用いる。
この溶媒は、水を主体とするが親水性有機溶剤を併用す
ることができる。
【0019】上記塗膜形成用樹脂としては、例えば、
(a)アクリル樹脂、(b)ポリエステル樹脂、(c)
ポリウレタン樹脂、(d)フッ素樹脂、(e)エポキシ
樹脂、(f)ポリエーテル樹脂等が挙げられ、特に、耐
候性およびシーラーコートの観点からは、アクリル樹脂
またはポリエステル樹脂が好ましく、また、耐チッピン
グ性を向上させる観点からは、アクリル樹脂またはポリ
エステル樹脂とともに、さらにポリウレタン樹脂を併用
することが好ましい。
【0020】上記塗膜形成用樹脂は、2種以上を組み合
わせて使用することができる。
【0021】また、上記塗膜形成用樹脂には、硬化性を
有するタイプとラッカータイプがあるが、通常硬化性を
有するタイプのものが使用される。硬化性を有するタイ
プの場合には、アミノ樹脂、(ブロック)ポリイソシア
ネート化合物、アミン系、ポリアミド系、多価カルボン
酸等の架橋剤と混合して使用に供され、加熱または常温
で硬化反応を進行させることができる。また、硬化性を
有しないタイプの塗膜形成用樹脂を、硬化性を有するタ
イプの塗膜形成用樹脂と併用することも可能である。
【0022】塗膜形成用樹脂として用いられる上記の各
樹脂について、さらに説明する。 (a)アクリル樹脂 上記アクリル樹脂としては、アクリル系モノマーと他の
エチレン性不飽和モノマーとの共重合体を挙げることが
できる。上記共重合に使用し得るアクリル系モノマーと
しては、アクリル酸またはメタクリル酸のメチル、エチ
ル、プロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、
2−エチルヘキシル、ラウリル、フェニル、ベンジル、
2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル等のエ
ステル化物、アクリル酸またはメタクリル酸2−ヒドロ
キシエチルのカプロラクトンの開環付加物、多価アルコ
ールの(メタ)アクリル酸エステルなどがある。これら
と共重合可能な上記他のエチレン性不飽和モノマーとし
ては、スチレン、α−メチルスチレン、イタコン酸、マ
レイン酸、酢酸ビニルなどがある。 (b)ポリエステル樹脂 上記ポリエステル樹脂としては、飽和ポリエステル樹脂
や不飽和ポリエステル樹脂等が挙げられ、例えば、多塩
基酸と多価アルコールを加熱縮合して得られた縮合物が
挙げられる。多塩基酸としては、例えば、飽和多塩基
酸、不飽和多塩基酸等が挙げられる。飽和多塩基酸とし
ては、例えば、無水フタル酸、テレフタル酸、コハク酸
等が挙げられ、不飽和多塩基酸としては、例えば、マレ
イン酸、無水マレイン酸、フマル酸等が挙げられる。多
価アルコールとしては、例えば、二価アルコール、三価
アルコール等が挙げられる。二価アルコールとしては、
例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール等
が挙げられ、三価アルコールとしては、例えば、グリセ
リン、トリメチロールプロパン等が挙げられる。また上
記多塩基酸と多価アルコールにさらに油脂・油脂脂肪酸
(大豆油、アマニ油、ヤシ油、ステアリン酸等)、天然
樹脂(ロジン、コハク等)等の変性剤を反応させて変性
させて得られたアルキド樹脂を用いることができる。 (c)ポリウレタン樹脂 上記ポリウレタン樹脂としては、アクリル、ポリエステ
ル、ポリエーテル、ポリカーボネート等の各種ポリオー
ル成分とポリイソシアネート化合物とによって得られる
ウレタン結合を有する樹脂を挙げることができる。上記
ポリイソシアネート化合物としては、2,4−トリレン
ジイソシアネート(2,4−TDI)、2,6−トリレ
ンジイソシアネート(2,6−TDI)、およびその混
合物(TDI)、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソ
シアネート(4,4’−MDI)、ジフェニルメタン−
2,4’−ジイソシアネート(2,4’−MDI)、お
よびその混合物(MDI)、ナフタレン−1,5−ジイ
ソシアネート(NDI)、3,3’−ジメチル−4,
4’−ビフェニレンジイソシアネート(TODI)、キ
シリレンジイソシアネート(XDI)、ジシクロへキシ
ルメタン・ジイソシアネート(水素化HDI)、イソホ
ロンジイソシアネート(IPDI)、へキサメチレンジ
イソシアネート(HDI)、水素化キシリレンジイソシ
アネート(HXDI)等を挙げることができる。
【0023】上記ビヒクルが塗膜形成用樹脂とともに架
橋剤を含む場合、塗膜形成用樹脂と架橋剤との割合とし
ては、塗膜形成用樹脂が90〜50質量%、架橋剤が1
0〜50質量%であり、好ましくは塗膜形成用樹脂が8
5〜60質量%であり、架橋剤が15〜40質量%であ
る。架橋剤が10質量%未満、言いかえれば、塗膜形成
用樹脂が90質量%を超えると、塗膜中の架橋が十分で
ない。一方、架橋剤が50質量%を超える場合、言いか
えると、塗膜形成用樹脂が50質量%未満では、塗料組
成物の貯蔵安定性が低下するとともに硬化速度が大きく
なるため、塗膜外観が悪くなる。
【0024】本発明の水性塗料組成物は、上記ビヒクル
として用いるアクリル樹脂とは別に、さらにアクリルア
ミド、メタクリルアミドおよびN−メチロールアクリル
アミド等のモノマーであるアミド基含有アクリル樹脂を
配合(添加)することがより好ましい。
【0025】この場合、アミド基含有アクリル樹脂の含
有量は、水性塗料組成物の内数として、5〜15質量%
であることが好ましい。アミド基含有アクリル樹脂の含
有量が5質量%未満では、十分な混和性の改善が得られ
ないおそれがあり、一方、含有量が15質量%を超える
と、塗り重ね塗膜との反応により塗り重ね塗膜の外観が
悪化するおそれがある。
【0026】本発明の上記水性塗料組成物には、着色顔
料、さらに必要に応じて体質顔料を配合して用いること
ができる。
【0027】上記着色顔料として、有機系としてはアゾ
レーキ系顔料、不溶性アゾ系顔料、縮合アゾ系顔料、フ
タロシアニン系顔料、インジゴ系顔料、ペリノン系顔
料、ペリレン系顔料、フタロン系顔料、ジオキサジン系
顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリノン系顔料、
金属錯体顔料等を挙げることができ、また無機系として
は黄鉛、黄色酸化鉄、ベンガラ、カーボンブラック、二
酸化チタン等を挙げることができる。また上記体質顔料
としてタルク、炭酸カルシウム、沈降性硫酸バリウム、
シリカ等を挙げることができる。
【0028】上記水性塗料組成物は、上記各成分の他
に、さらに、脂肪族アミドの潤滑分散体であるポリアミ
ドワックス、沈降防止剤、硬化触媒、紫外線吸収剤、酸
化防止剤、レベリング剤、シリコーンや有機高分子等の
表面調整剤、タレ止め剤、増粘剤、消泡剤、滑剤、架橋
性重合体粒子(ミクロゲル)等の添加剤を適宜添加して
含有することができる。
【0029】複合塗膜形成方法 本発明の複合塗膜形成方法は、被塗基材に、複数塗膜を
塗布して複層塗膜を形成する複層塗膜形成方法におい
て、上記の水性塗料組成物により形成する塗膜が、
(1)中塗り塗膜+上塗り塗膜、(2)チッピングプラ
イマー塗膜+上塗り塗膜、または(3)チッピングプラ
イマー塗膜+中塗り塗膜+上塗り塗膜、のいずれかの複
層塗膜における、中塗り塗膜またはチッピングプライマ
ー塗膜のうちの少なくともいずれか一方であり、塗り重
ね塗膜とウェットオンウェットで塗膜を形成し、塗り重
ね塗膜を同時に焼き付け硬化させるものである。
【0030】上記被塗基材としては、限定されるもので
なく、鉄、アルミニウム、銅またはこれらの合金等の金
属類;ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、アクリ
ル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリカーボネート樹脂、
ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂類や各種のF
RP等のプラスチック材料に導電処理を施した物等が挙
げられる。
【0031】本発明の複層塗膜形成方法において、上記
被塗基材に複層塗膜を形成して得られる塗装物が、自動
車車体および自動車部品の場合は、予め脱脂処理や化成
処理等を施し、さらに、例えば、カチオン電着塗料によ
り電着塗膜を形成し焼付硬化させる。
【0032】上記電着塗膜を形成するのに用いられる電
着塗料は、上記カチオン電着塗料に代えて、アニオン電
着塗料を用いることもできるが、耐食性の点からは、カ
チオン電着塗料を用いることが好ましい。
【0033】カチオン型電着塗料は、アミノ基を導入し
た変性エポキシ樹脂と、ブロックポリイソシアネート硬
化剤を使用するブロックイソシアネート硬化型アミノ変
性エポキシ樹脂系カチオン電着塗料が使用される。
【0034】電着条件は、200〜300Vで90〜3
00s通電し、乾燥膜厚が10〜30μmになるように
設定することが好ましい。
【0035】本発明の複層塗膜形成方法では、上記電着
塗膜の上に上記水性塗料組成物によりチッピングプライ
マー塗膜や中塗り塗膜を形成する。
【0036】上記水性塗料組成物を用いて形成するチッ
ピングプライマー塗膜や中塗り塗膜の形成は、スプレー
塗装、ロール塗装等で行う。形成した塗膜は、室温でセ
ッティングを行い、ウェットオンウェットで上塗り塗装
を行って塗り重ね塗膜を形成し、塗り重ね塗膜を同時に
焼き付け硬化させる。
【0037】上記中塗り塗膜やチッピングプライマー塗
膜の乾燥膜厚は、好ましくは5〜100μmであり、よ
り好ましくは10〜80μmである。乾燥膜厚が5μm
未満では目的とする耐チッピング性等の塗膜性能が十分
に発現できず、一方、乾燥膜厚が100μmを超えると
塗膜外観が、不十分となるおそれがある。
【0038】また、上記上塗り塗膜を形成するのに用い
られる上塗り塗料は、上塗り塗料に常用するビヒクル、
顔料および溶媒、必要に応じて各種添加剤を含むもので
ある。
【0039】上塗り塗料として、着色顔料を含有する上
塗りソリッド塗料を用い、または、光輝性顔料または着
色顔料のうちの少なくともいずれか一方を含有する上塗
りベース塗料とこの上塗りベース塗料により形成された
塗膜上に形成する透明性を有する上塗りトップクリヤー
塗料を用いる。
【0040】この場合、上塗りトップクリヤー塗料とし
て、特公平8−19315号公報に記載されたカルボシ
キル基含有ポリマーとエポキシ基含有ポリマーとを含有
する塗料が、酸性雨対策の観点と、およびウェットオン
ウェットで顔料を含有する上塗りベース塗膜に塗装した
際に、上記光輝性顔料の配向を乱さないという観点から
好ましく用いられる。
【0041】上記上塗りソリッド塗膜または上塗りベー
ス塗膜の形成は、スプレー塗装、ロール塗装等で行う。
形成した上塗り塗膜は、焼き付け乾燥を行う場合には、
120〜180℃、20〜40minの焼き付け乾燥条
件で行う。
【0042】上記上塗りソリッド塗膜の乾燥膜厚は、2
0〜100μmが好ましい。また上記上塗りベース塗膜
の乾燥膜厚は、10〜100μmが好ましい。また、上
記上塗りトップクリヤー塗膜の乾燥膜厚は、20〜10
0μmが好ましい。上記の各塗膜の膜厚は、上記好まし
い範囲の下限値を下回る10または20μm未満では、
下地を隠蔽し難く、一方、好ましい範囲の上限値である
100μmを超えると塗膜外観不良を生じるおそれがあ
る。
【0043】塗装物 本発明の塗装物は、上記複層塗膜形成方法により得られ
るものであり、中塗り塗膜やチッピングプライマー塗膜
中にカルボキシル基含有アルキルセルロースアセテート
ブチレートおよびポリエチレンワックスが含まれている
ことにより、上層の塗膜との混和性が大幅に改善され、
混和性が小さくなることにより形成された複層塗膜の塗
膜外観が向上する。
【0044】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例を挙げて
さらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に
のみ限定されるものではない。なお、配合量は特に断り
のないかぎり質量%を表す。
【0045】被塗基材の調製 被塗基材としてのダル鋼板(長さ300mm、幅100
mmおよび厚さ0.8mm)を脱脂後、燐酸亜鉛処理剤
(「サーフダインSD2000」、日本ペイント社製)
を使用して化成処理した後、カチオン電着塗料(「パワ
ートップU−50」、日本ペイント社製)を乾燥膜厚が
25μmとなるように電着塗装した。
【0046】次いで、この電着塗装したダル鋼板を16
0℃で30min焼き付けた。次いで下記各塗料中、各
実施例のチッピングプライマー塗料または中塗り塗料の
いずれかと、比較例の一部に表1に示すカルボキシル基
含有アルキルセルロースアセテートブチレートおよびポ
リエチレンワックスを加え、必要に応じてさらにアミド
基含有アクリル樹脂を加え、表1に示す組み合わせで塗
装した。ここで、カルボキシル基含有アルキルセルロー
スアセテートブチレートは、カルボキシルメチルセルロ
ースアセテートブチレートを用いた。また、アミド基含
有アクリル樹脂は、アミド基含有エチレン性モノマー2
0質量%、酸性基含有エチレン性モノマー10質量%、
水酸基含有エチレン性モノマー20質量%、他のエチレ
ン性モノマー50質量%の共重合体であって、酸価5
0、水酸基価150、数平均分子量5,000の樹脂を
用いた。
【0047】得られた実施例1〜16および比較例1〜
3の各塗装物の塗膜外観を表1に示した。
【0048】
【表1】 中塗り塗料15:有機溶剤型ポリエステル/メラミン樹
脂系中塗り塗料(乾燥膜厚40μm)(*{/}でな
く、いずれか1つに特定する必要があるのではないでし
ょうか。以下同じです。) 上塗りソリッド塗料1:水性アクリル樹脂とメラミン樹
脂とを含有する上塗りソリッド塗料(「スーパーニック
ス ホワイト」、乾燥膜厚40μm) 上塗りベース塗料1:水性アクリル樹脂とメラミン樹脂
とを含有する上塗りメタリック塗料(「スーパーニック
スM−300シルバーメタリック」、乾燥膜厚15μ
m) 上塗りトップクリヤー塗料1:アクリル樹脂とメラミン
樹脂とを含有するクリヤー塗料(「スーパーラックO−
130クリヤー」、乾燥膜厚35μm、日本ペイント社
製) 上塗りトップクリヤー塗料2:カルボキシル基含有ポリ
マーとエポキシ基含有ポリマーとを含有するクリヤー塗
料(「マックフローO−590クリヤー」、乾燥膜厚3
5μm、日本ペイント社製) 表1中、実施例1〜16は、チッピングプライマー塗料
使用の有無、使用したチッピングプライマー塗料や中塗
り塗料へのカルボキシル基含有アルキルセルロースアセ
テートブチレートやポリエチレンワックスの配合の有無
および配合量、使用したチッピングプライマー塗料や中
塗り塗料へのアミド基含有アクリル樹脂の配合の有無、
上塗り塗料の種類の各項目について組み合わせ条件を変
えたものである。また、比較例1〜3はチッピングプラ
イマー塗料および中塗り塗料のいずれについてもカルボ
キシル基含有アルキルセルロースアセテートブチレー
ト、ポリエチレンワックス、およびアミド基含有アクリ
ル樹脂の3成分すべてについては配合していない例であ
る。但し、比較例1はチッピングプライマー塗料にカル
ボキシル基含有アルキルセルロースアセテートブチレー
トおよびポリエチレンワックスを配合し、比較例2はチ
ッピングプライマー塗料にアミド基含有アクリル樹脂を
配合している。
【0049】なお、表1中、「0」、「1」、「2」、
「10」の各数値は、各塗料中ポリエチレンワックスの
質量%を表す。また、「乾燥」の項で、W/Wで表示し
たものは、ウエットオンウエットによる塗り重ねである
ことを意味し、数値で表示したものは、上層をウエット
オンウエットで塗り重ねることなく下層をそのまま焼き
付けるときのものであり、上段が温度を下段が時間を意
味する。「乾燥」はチッピングプライマーに中塗り塗
料または上塗りベース塗料を塗り重ねたときの乾燥条件
であり、「乾燥」は中塗り塗料に上塗りソリッド塗料
または上塗りベース塗料を塗り重ねたときの乾燥条件で
あり、「乾燥」は上塗りソリッド塗料の乾燥条件であ
り、「乾燥」は上塗りベース塗料に上塗りトップクリ
ヤー塗料を塗り重ねたときの乾燥条件であり、「乾燥
」は上塗りトップクリヤー塗料の乾燥条件である。
【0050】評価方法 評価項目である塗膜外観は、複層塗膜の仕上り外観を目
視で以下の3段階で評価した。
【0051】3…仕上り塗膜肌と塗膜光沢がともに良好 2…仕上り塗膜肌と塗膜光沢のどちらかが不良 1…仕上り塗膜肌と塗膜光沢がともに不良 表1の結果から明らかのように、本実施例1〜16は、
本発明の複層塗膜形成方法で得た塗装物であり、複層塗
膜の仕上り外観が良好であった。一方、比較例1〜3で
は、複層塗膜の仕上り外観が十分ではなく、特に、カル
ボキシル基含有アルキルセルロースアセテートブチレー
ト、ポリエチレンワックス、およびアミド基含有アクリ
ル樹脂の3成分を全く配合していない比較例3は、複層
塗膜の仕上り外観が著しく悪かった。
【0052】
【発明の効果】本発明においては、下層のウェット塗膜
中にカルボキシル基含有アルキルセルロースアセテート
ブチレートおよびポリエチレンワックスが含まれている
ことにより、下層のウェット塗膜をセッティング中に下
層のウェット塗膜表面近傍にカルボキシル基含有アルキ
ルセルロースアセテートブチレートおよびポリエチレン
ワックスが偏在し、上層の塗り重ね塗膜の混ざり込みを
防止する。この混和性の改善により、形成された複層塗
膜の塗膜外観が向上する。なお、本発明により得られる
塗膜は上記良好な仕上り塗膜外観を呈するため、自動
車、二輪車等の乗物外板や部品、容器外面、コイルコー
ティング、家電業界等の高仕上り性が要求される分野に
おいて好ましく使用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 101/14 C09D 101/14 123/04 123/04 133/14 133/14 191/06 191/06 Fターム(参考) 4D075 AE12 CA04 CA32 CA44 CB04 CB06 DA06 DB02 DB06 DB07 DB36 DB38 DB40 DB43 DB47 DB48 DB50 DB53 DB61 DC10 DC12 DC13 DC18 DC41 EA06 EA37 EA43 EB07 EB13 EB14 EB16 EB19 EB20 EB22 EB32 EB33 EB35 EB37 EB38 EB39 EB45 EB56 EB57 EC07 EC53 EC54 4J038 BA062 BA212 CB022 CD091 CG001 CG002 DB001 DD001 DF001 DG001 GA06 GA09 MA08 MA14 NA11 NA12 PA07 PB07 PC02 PC08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビヒクル、カルボキシル基含有セルロー
    スアセテートブチレートおよびポリエチレンワックスを
    含有してなる水性塗料組成物。
  2. 【請求項2】 さらにアミド基含有アクリル樹脂を含有
    してなることを特徴とする請求項1記載の水性塗料組成
    物。
  3. 【請求項3】 前記カルボキシル基含有アルキルセル
    ロースアセテートブチレートの含有量は、0.5〜20
    質量%であることを特徴とする請求項1または2項記載
    の水性塗料組成物。
  4. 【請求項4】 前記ポリエチレンワックスの含有量
    は、0.5〜10質量%であることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか1項に記載の水性塗料組成物。
  5. 【請求項5】 前記ポリエチレンワックスは、95%
    体積粒子径が30μm以下であることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか1項に記載の水性塗料組成物。
  6. 【請求項6】 被塗基材に、複数塗膜を塗布して複層塗
    膜を形成する複層塗膜形成方法において、 該複層塗膜は、(1)中塗り塗膜上に上塗り塗膜を形成
    したもの、(2)チッピングプライマー塗膜上に上塗り
    塗膜を形成したもの、または(3)チッピングプライマ
    ー塗膜上に中塗り塗膜を形成し、さらに、中塗り塗膜上
    に上塗り塗膜を形成したもののいずれかであり、 該中塗り塗膜または該チッピングプライマー塗膜のうち
    の少なくともいずれか一方の塗膜を請求項1〜5のいず
    れか1項に記載の水性塗料組成物により形成し、 該塗膜の上に塗り重ね塗膜をウェットオンウェットで形
    成することを特徴とする複層塗膜形成方法。
  7. 【請求項7】 カルボキシル基含有ポリマーおよびエ
    ポキシ基含有ポリマーを含有する上塗りトップクリヤー
    塗料を用いて前記上塗り塗膜を形成することを特徴とす
    る請求項6記載の複層塗膜形成方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載の複層塗膜形成方
    法により塗装される塗装物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009155537A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Nippon Paint Co Ltd 水性ベース塗料組成物並びに金属調積層塗膜及びその形成方法
CN101932388A (zh) * 2007-12-27 2010-12-29 威士伯采购公司 利用有机凝结剂涂布木质基材的方法和系统

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JP2009155537A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Nippon Paint Co Ltd 水性ベース塗料組成物並びに金属調積層塗膜及びその形成方法
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