JP2002146198A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JP2002146198A
JP2002146198A JP2000339343A JP2000339343A JP2002146198A JP 2002146198 A JP2002146198 A JP 2002146198A JP 2000339343 A JP2000339343 A JP 2000339343A JP 2000339343 A JP2000339343 A JP 2000339343A JP 2002146198 A JP2002146198 A JP 2002146198A
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polyoxyethylene
acid
thermoplastic resin
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Application number
JP2000339343A
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English (en)
Inventor
Yusuke Tsukagoshi
祐介 塚越
Nobumitsu Suda
信光 須田
Shuichi Tsukuda
秀一 築田
Tomoaki Fujita
智明 藤田
Takahiro Eguchi
隆浩 江口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Westlake Akishima Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Akishima Chemical Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、熟成形加工のうち特にカレンダー
ロールで熱成形する際に、熱可塑性樹脂フィルムのカレ
ンダーロールからの剥離性及びプレートアウトを大幅に
改善し、また成形後の熱可塑性樹脂製品では配合剤が表
面にブルーム、ブリードするのを防止し、さらに透明性
も改善された熱可塑性樹脂組成物を得ようとするもので
ある。 【解決手段】この発明は熱可塑性樹脂100重量部に、
(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテルフォスフェ
ートおよび/またはポリオキシエチレンアルキルアリル
エーテルフォスフェートと(B)有機カルボン酸金属塩
を、(A)/(B)で15/1〜15/5として混合加
熱して得られる化合物と、(C)ポリオキシエチレン脂
肪酸エステルおよび/またはポリオキシエチレンソルビ
タン酸エステルをそれぞれ0.01〜5重量部を添加す
ることを特徴とする熱可塑性樹脂樹脂組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は熱可塑性樹脂組成
物に関し、カレンダー成形、押出成形、射出成形を含む
熱成形加工のうち、特にカレンダー成形における加工性
および製品の表面特性を改善した熱可塑性樹脂組成物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂組成物は、物理的特性およ
び化学的特性に優れ、また加工も比較的容易であること
から、食品包装を含む包装材料、電気製品のハウジン
グ、照明器具、電子部品、建設資材、車両の内外装材等
の外、玩具、文具、楽器、家具、包装容器、農業用、医
療用器具など広範に使用されている。
【0003】これらの熱可塑性組成物としては、ポリプ
ロピレン、ポリメチルペンテン、ポリアセタール、ポリ
スチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、メタクリル
−スチレン共重合体、メタクリル−アクリルゴム共重合
体、メタクリル−アクリロニトリル共重合体、メタクリ
ル−ブタジエン−スチレン三元共重合体、アクリロニト
リル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン三元共重合体、アグリロニトリル−エチレ
ン−スチレン三元共重合体、メタクリル−アクリロニト
リル−ブタジエン−スチレン四元共重合体、ポリカーボ
ネート、ポリカーボネートとアクリロニトリル−ブタジ
エン−スチレン三元共重合体のブレンド樹脂、ポリエチ
レンテレフタレート系樹脂、ポリブチレンテレフタレー
ト系樹脂、メタクリル樹脂、メタクリル−アクリロニト
リル共重合体、メタクリル−アクリルゴム共重合体、ポ
リビニルアルコール樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂またはこ
れら樹脂の任意の組み合わせによる混合物からなる。
【0004】上記熱可塑性樹脂製品は、押出あるいは射
出により成形されることが一般的であるが、最近では生
産性向上の目的でカレンダー加工による成形も一部行わ
れるようになって来た。
【0005】しかしながら、カレンダー加工の場合に
は、押出成形や射出成形に比べて熱成形加工時のカレン
ダーロールからのシートの剥離滑性、プレートアウト
(顔料その他の配合剤がカレンダーロールのロール表面
やエンボッシングロールの表面または押出加工機のスク
リューないしダイ部分に付着する現象)が生じ、また成
形されたシート表面のフローマークの発生などが問題と
なっていた。さらに透明が要求される製品などでは、配
合剤に起因する透明性の悪化や色相の変化が問題となっ
ていた。このような加工性や成形品の物性を改善する手
段として様々な方法が提案されている。
【0006】例えば、特公昭59−26632号にはポ
リオレフィン用の滑剤としてアルキルリン酸エステル金
属塩が提案され、特開昭57−209941号ではプロ
ピレン−エチレン−ジエン三元共重合体に石油系ワック
スおよび脂肪酸アミドの滑剤を添加し滑性を改良する方
法、特開昭58−13092号ではオルガノポリシロキ
サンを添加し耐熱性を改良する方法、特開昭63−58
173号ではポリオレフィンの物性改善と難燃化の目的
でリン酸エステルと無機充填剤を添加する方法、特開昭
64−979号ではポリオレフィンにパーフロロアルキ
ルカルボン酸を添加し滑性を改善する方法、特開平5−
17620号、特開平6−136183号には熱可塑性
樹脂の滑剤、離型剤として有機リン化合物の組成物が開
示されている。さらに特開平5−17620号ではポリ
エチレン樹脂用に有機リン酸エステルの亜鉛塩が提案さ
れている。
【0007】しかしながら、これらの先行技術はいずれ
も多量の添加剤を必要としまた樹脂との相溶性が悪く、
これらの添加剤が熱成形加工時に加工機表面へ滲出する
プレートアウトが生じ、それが製品表面に転写されたり
或いは経時により序々に製品表面ヘブルーム、ブリード
し、そのために接着性、印刷不良が発生したり、さらに
透明製品においては透明性の悪化を招き、商品価値を著
しく損うなど多くの問題を生じていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明はカレンダー
成型、押出成形、射出成形などの熱成形における加工性
の改善、特にカレンダーロールで高速で熱成形加工する
際の樹脂フィルムのカレンダーロールからの剥離性およ
びロール表面へのプレートアウトを大幅に改善し、また
成形後の熱可塑性樹脂製品にあっては配合剤が表面にブ
ルーム、ブリードするのを防止し、表面平滑性を向上さ
せるととともに、透明性も著しく改善された熱可塑性樹
脂組成物を得ようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、熱可塑性樹
脂100重量部に、(A)下記一般式(1)
【0010】
【化6】
【0011】(式中、Rはアルキルまたはアルキルア
リール基を表わし、aは4〜55、xは1または2の数
をそれぞれ表わす。)で表わされるポリオキシエチレン
アルキルエーテルフォスフェートおよびポリオキシエチ
レンアルキルアリルエーテルフォスフェートの中の1種
または2種と、(B)金属イオンが亜鉛、アルミニウ
ム、アルカリ金属およびアルカリ土類金属の中から選ば
れるいずれか1種で、カルボン酸残基が炭素数4〜28
の飽和または不飽和カルボン酸残基の中性、塩基性また
は過塩基性の有機カルボン酸金属塩の1種または2種以
上とを、重量比で(A)/(B)で15/1〜15/5
の割合で混合し加熱して得られる化合物を0.01〜5
重量部添加してなることを特徴とする熱可塑性樹脂組成
物(請求項1)、熱可塑性樹脂100重量部に、(A)
下記一般式(1)
【0012】
【化7】
【0013】(式中、Rはアルキルまたはアルキルア
リール基を表わし、aは4〜55,xは1または2の数
をそれぞれ表わす。)で表わされるポリオキシエチレン
アルキルエーテルフォスフェートおよびポリオキシエチ
レンアルキルアリルエーテルフォスフェートの中の1種
または2種と、(B)金属イオンが亜鉛、アルミニウ
ム、アルカリ金属およびアルカリ土類金属の中から選ば
れるいずれかの1種で、カルボン酸残基が炭素数4〜2
8の飽和または不飽和カルボン酸残基の中性、塩基性ま
たは過塩基性の有機カルボン酸金属塩の1種または2種
以上とを、重量比で(A)/(B)を15/1〜15/
5の割合で混合し加熱して得られる化合物を0.015
〜5重量部と、(C)下記一般式(2)
【0014】
【化8】
【0015】(式中、Rは炭素数4〜27の飽和ある
いは不飽和のアルキル基またはリシノール基を、bは4
〜55の数を表わす。)で表されるポリオキシエチレン
脂肪酸エステルまたは/およびポリオキシエチレンソル
ビタン脂肪酸エステルの0.01〜5重量部とを添加し
たことを特徴とする熱可塑性樹脂組成物ただし、ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステルは、次の一般式
(4)または(5)のいずれかで表される。
【0016】
【化9】
【0017】(式中、Rは同一または異なる炭素数4
〜27の飽和あるいは不飽和のアルキル基、リシノール
基またはアルキルアリール基を表し、l,m,nは同一
あるいは異なる4〜55の数を表わす。)
【0018】
【化10】
【0019】(式中、Rは同一または異なる炭素数4
〜27の飽和あるいは不飽和のアルキル基、リシノール
基またはアルキルアリール基を表し、l,m,nは同一
あるいは異なる4〜55の数を表わす。)(請求項
2)、上記(A)と(B)とを混合し加熱して得られる
化合物が、その混合比を重量比(A)/(B)で15/
2〜15/4として加熱して得られる化合物であること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱可塑性
樹脂組成物(請求項3)および上記(A)が、トリデシ
ルポリオキシエチレンエーテルフォスフェート(aが4
〜10、xが1または2)またはノニルフェニルポリオ
キシエチレンエーテルフォスフェート(aが5〜55、
xが1または2)のいずれかである請求項1、請求項2
および請求項3のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物
(請求項4)である。
【0020】以下に、これらの発明をさらに説明する。
請求項1の発明は、熱可塑性樹脂に(A)化合物のポリ
オキシエチレンアルキルエーテルフォスフェートおよび
ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテルフォスフェ
ートの中の1種または2種と(B)有機カルボン酸金属
塩とを、(A)/(B)(重量比)で15/1〜15/
5の割合で混合して加熱して得られる化合物を、熱可塑
性樹脂100重量部に0.01〜5重量部の範囲で添加
してなる熱可塑性樹脂組成物である。
【0021】本発明における熱可塑性樹脂としては、ポ
リプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリアセタール、
ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、メタク
リル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレン
共重合体、メタクリル−ブタジエン−スチレン共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン三元共重
合体、アクリロニトリル−エチレン−スチレン三元共重
合体、アクリロニトリル−スチレン−アクリルゴム三元
共重合体、メタクリル−アクリロニトリル−ブタジエン
−スチレン四元共重合体など分子中にスチレンを含有す
るポリマーおよびコポリマー、ポリカーボネート、ポリ
カーボネートとアクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン三元共重合体のブレンド樹脂、ポリエチレンテレフタ
レート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂、メ
タクリル樹脂、メタクリル−アクリロニトリル共重合
体、メタクリル−アクリルゴム共重合体、ポリビニルア
ルコール樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂またはこれらの任意
の組み合わせによる混合物などの熱可塑性樹脂組成物で
ある。これらの樹脂の製法は特に限定されるものではな
い。
【0022】また(A)化合物のポリオキシエチレンア
ルキルエーテルフォスフェートおよび/またはポリオキ
シエチレンアルキルアリルエーテルフォスフェートは、
下記一般式(1)
【0023】
【化11】
【0024】(式中、Rはアルキル、またはアルキル
アリール基を表わし、aは4〜55、xは1または2の
数をそれぞれ表わす。)で表わされる化合物である。
【0025】ここで用いられるポリオキシエチレンアル
キルエーテルフォスフェートまたはポリオキシエチレン
アルキルアリルエーテルフォスフェートとしては、例え
ばポリオキシエチレン(aは4〜10)オクチルエーテ
ルフォスフェート(xは1または2)、ポリオキシエチ
レン(aは4〜10)ノニルエーテルフォスフェート
(xは1または2)、ポリオキシエチレン(aは4〜1
0)デシルエーテルフォスフェート(xは1または
2)、ポリオキシエチレン(aは4〜10)ドデシルエ
ーテルフォスフェート(xは1または2)、ポリオキシ
エチレン(aは4〜10)トリデシルエーテルフォスフ
ェート(xは1または2)、ポリオキシエチレン(aは
5〜55)オクチルフェニルエーテルフォスフェート
(xは1または2)、ポリオキシエチレン(aは5〜5
5)ノニルフェニルエーテルフォスフェート(xは1ま
たは2)、ポリオキシエチレン(aは5〜55)ドデシ
ルフェニルエーテルフォスフェート(xは1または2)
などが挙げられるが、この内ポリオキシエチレン(aは
4〜10)トリデシルエーテルフォスフェート(xは1
または2)または/およびポリオキシエチレン(aは5
〜55)ノニルフェニルエーテルフォスフェート(xは
1または2)が望ましい。
【0026】前記の(A)ポリオキシエチレンアルキル
エーテルフォスフェートおよび/またはポリオキシエチ
レンアルキルアリルエーテルフォスフェートは、(B)
有機カルボン酸金属塩と混合し加熱して化合物とされ
る。
【0027】ここで用いる有機カルボン酸金属塩は、金
属イオンが亜鉛、アルミニウム、アルカリ金属およびア
ルカリ土類金属の中から選ばれるいずれかの1種で、カ
ルボン酸残基が炭素数4〜28の飽和または不飽和カル
ボン酸残基の中性、塩基性または過塩基性の有機カルボ
ン酸金属塩の1種または2種以上である。
【0028】有機カルボン酸金属塩の金属としては、亜
鉛、アルミニウム、リチウム、カリウム、ナトリウム、
バリウム、カルシウム、マグネシウム、ストロンチウム
より選ばれる1種である。
【0029】有機カルボン酸残基としては、カプリル
酸、オクタン酸、2−エチルヘキシル酸、ペラゴン酸、
カプリン酸、デカン酸、イソデカン酸、ネオデカン酸、
ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン
酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、マーガリン酸、ス
テアリン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステ
アリン酸、12−ケトステアリン酸、クロロステアリン
酸、フェニルステアリン酸、オレイン酸、エライジン
酸、リシノール酸、リノール酸、リノレン酸、ノナデカ
ン酸、アラキン酸、ベヘン酸、エルカ酸、ブラシジン
酸、リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、ステア
リル乳酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン
酸、レブリン酸、イタコン酸、アクリル酸、ケイ皮酸、
安息香酸、トルイル酸、エチル安息香酸、プロピル安息
香酸、イソプロピル安息香酸、p−t−ブチル安息香
酸、ジ−t−ブチル安息香酸、メトキシ安息香酸、アセ
チル安息香酸、アミノ安息香酸、スルファモイル安息香
酸、サリチル酸、5−t−オクチルサリチル酸、アセチ
ルサリチル酸、キシリル酸、ナフテン酸、モノブチルマ
レート、モノオクチルフタレート、モノデシルフタレー
ト、フタル酸、シクロヘキサンカルボン酸、p−t−ブ
チルフェノール、p−t−オクチルフェノール、ノニル
フェノール、ジノニルフェノール、デシルフェノール、
ドデシルフェノールなどから選ばれる1種または2種以
上である。
【0030】さらに有機酸金属塩としては、過塩基性カ
ルシウムカルボキシレート・カーボネート錯体、過塩基
性カルシウムアルキルフェノレート・カーボネート錯
体、過塩基性バリウム有機カルボキシレート・カーボネ
ート錯体、過塩基性バリウムアルキルフェノレート・カ
ーボネート錯体に代表される有機金属カーボネート錯体
なども含まれ、以上の有機酸金属塩は単塩でも複塩でも
さらには混合物のいずれであってもよい。また、有機酸
残基は1級、2級または3級のいずれであってもよい。
【0031】上記の(A)および(B)は、重量比
(A)/(B)で15/1〜15/5の割合で混合加熱
して得られた化合物として用いる。この場合(A)の混
合比率がこれを超えると透明性が悪化し、逆に(B)の
比率がこれを超えて増すと、カレンダー加工などの場合
に加工機表面からフィルムの剥離滑性が低下する。
(A)/(B)のさらに好ましい割合は15/2〜15
/4である。この化合物を熱可塑性樹脂100重量部に
対し0.01〜5重量部添加する。この添加量が0.0
1重量部未満では効果が見られず、これが5重量を超え
ると樹脂成形品の透明性が低下する。
【0032】請求項2の発明は、上記の請求項項1記載
の配合に、さらにポリオキシエチレン脂肪酸エステルお
よび/またはポリオキシエチレンソルビタン酸エステル
を添加するものである。
【0033】この発明に用いるポリオキシエチレン脂肪
酸エステルは、一般式(2)
【0034】
【化12】
【0035】(式中、Rは炭素数4〜27の飽和ある
いは不飽和のアルキル基、またはリシノール基を、bは
4〜55の数を表す。)で表されるものである。
【0036】かかるポリオキシエチレン脂肪酸エステル
としては、例えばポリオキシエチレン(bは4〜55の
ポリオキシエチレン基)カプリン酸エステル、ポリオキ
シエチレン(bは4〜55のポリオキシエチレン基)−
2−エチルヘキサン酸エステル、ポリオキシエチレン
(bは4〜55のポリオキシエチレン基)ノナン酸エス
テル、ポリオキシエチレン(bは4〜55のポリオキシ
エチレン基)デカン酸エステル、ポリオキシエチレン
(bは4〜55のポリオキシエチレン基)イソデカン酸
エステル、ポリオキシエチレン(bは4〜55のポリオ
キシエチレン基)ウンデカン酸エステル、ポリオキシエ
チレン(bは4〜55のポリオキシエチレン基)ラウリ
ン酸エステル、ポリオキシエチレン(bは4〜55のポ
リオキシエチレン基)ミリスチン酸エステル、ポリオキ
シエチレン(bは4〜55のポリオキシエチレン基)オ
レイン酸エステル、ポリオキシエチレン(bは4〜55
のポリオキシエチレン基)ステアリン酸エステル、ポリ
オキシエチレン(bは4〜55のポリオキシエチレン
基)イソステアリン酸エステル、ポリオキシエチレン
(bは4〜55のポリオキシエチレン基)べヘン酸エス
テル、ポリオキシエチレン(bは4〜55のポリオキシ
エチレン基)リシノール酸エステルなどである。
【0037】また、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステルは、下記一般式(3)または(4)で表され
るものである。
【0038】
【化13】
【0039】(式中、Rは、同一または異なる炭素数
4〜27の飽和あるいは不飽和のアルキル基、リシノー
ル基またはアルキルアリール基を表し、l、m、nは同
一あるいは異なる4〜55の数を表わす。)で表され
る。
【0040】
【化14】
【0041】(式中、Rは、同一または異なる炭素数
4〜27の飽和あるいは不飽和のアルキル基、リシノー
ル基またはアルキルアリール基を表し、l、m、nは同
一あるいは異なる4〜55の数を表わす。)で表され
る。
【0042】ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テルは、例えばポリオキシエチレン(l、m、nは同一
あるいは異なる4〜55のポリオキシエチレン基)ソル
ビタンカプリン酸エステル、ポリオキシエチレン(l、
m、nは同一あるいは異なる4〜55のポリオキシエチ
レン基)ソルビタン−2−エチルヘキサン酸エステル、
ポリオキシエチレン(l、m、nは同一あるいは異なる
4〜55のポリオキシエチレン基)ソルビタンノナン酸
エステル、ポリオキシエチレン(l、m、nは同一ある
いは異なる4〜55のポリオキシエチレン基)ソルビタ
ンデカン酸エステル、ポリオキシエチレン(l、m、n
は同一あるいは異なる4〜55のポリオキシエチレン
基)ソルビタンイソデカン酸エステル、ポリオキシエチ
レン(l、m、nは同一あるいは異なる4〜55のポリ
オキシエチレン基)ソルビタンウンデカン酸エステル、
ポリオキシエチレン(l、m、nは同一あるいは異なる
4〜55のポリオキシエチレン基)ソルビタンラウリン
酸エステル、ポリオキシエチレン(l、m、nは同一あ
るいは異なる4〜55のポリオキシエチレン基)ソルビ
タンミリスチン酸エステル、ポリオキシエチレン(l、
m、nは同一あるいは異なる4〜55のポリオキシエチ
レン基)ソルビタンパルミチン酸エステル、ポリオキシ
エチレン(l、m、nは同一あるいは異なる4〜55の
ポリオキシエチレン基)ソルビタンオレイン酸エステ
ル、ポリオキシエチレン(l、m、nは同一あるいは異
なる4〜55のポリオキシエチレン基)ソルビタンイソ
ステアリン酸エステル、ポリオキシエチレン(l、m、
nは同一あるいは異なる4〜55のポリオキシエチレン
基)ソルビタンステアリン酸エステル、ポリオキシエチ
レン(l、m、nは同一あるいは異なる4〜55のポリ
オキシエチレン基)ソルビタンベヘン酸エステル、ポリ
オキシエチレン(l、m、nは同一あるいは異なる4〜
55のポリオキシエチレン基)ソルビタンリシノール酸
エステルなどである。
【0043】以上の一般式(2)で表されるポリオキシ
エチレン脂肪酸エステルと一般式(3)または(4)で
表されるポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル
のいずれか1種または2種は、熱可塑性樹脂100重量
部に対し0.01〜5重量部添加する。この添加量が
0.01未満では効果がなく、5重量部を超えると製品
の透明性の低下がみられる。さらに好ましくは0.05
〜3重量部を添加する。
【0044】本発明の組成物には必要に応じて他の有機
錫化合物、酸化防止剤、紫外線吸収剤、ヒンダ−ドアミ
ン系光安定剤、チョーキング防止剤、充填剤、難燃剤、
防燃剤、滑剤、ゲル化促進剤、帯電防止剤、防曇剤、界
面活性剤、プレートアウト防止剤、防黴剤、抗菌剤、老
化防止剤、加硫促進剤、架橋剤、ポリマー添加剤、無機
及び有機の化学発泡剤(発泡製品の場合)、可塑剤、艶
消し剤、耐衝撃剤、軟化点向上剤、造核剤、チタン及び
アルミニウム系カップリング剤、金属不活性剤、離型
剤、表面処理剤、蛍光増白剤、顔料、色剤、木粉などの
各種添加剤などを適宜併用することができる。
【0045】有機錫化合物の具体例としては、モノまた
はジメチル錫、モノまたはジブチル錫、モノまたはジオ
クチル錫のオクトエート、デカノエート、ラウレート、
ミリステート、パルミテート、オレート、リシノレー
ト、ステアレート、イソステアレートなどの脂肪族一価
カルボキシレート類、マレートポリマー、オクチルマレ
ート、ラウリルマレート、オレイルマレート、ステアリ
ルマレートなどのマレート類、ジブチル錫ビス(ラウリ
ルメルカプタイド)、ジメチル錫ビス(ステアリルメル
カプタイド)、ジオクチル錫ビス(メルカプトエチルト
ーレート)、ジオクチル錫ビス(2−メルカプトエチル
カプリレート)、ジブチル錫(メルカプトエチルトーレ
ート)、ジメチル錫ビス(メルカプトエチルステアレー
ト)、ジオクチル錫ビス(イソオクチルチオグリコレー
ト)、ジオクチル錫ビス(ドデシルチオグリコレー
ト)、ジオクチル錫ビス(テトラドデシルチオグリコレ
ート)、ジオクチル錫ビス(ヘキサデシルチオグリコレ
ート)、ジオクチル錫ビス(オクタデシルチオグリコレ
ート)、ジオクチル錫ビス(C12〜16混合アルキル
チオグリコレート)、ジブチル錫ビス(イソオクチルチ
オグリコレート)、ジメチル錫ビス(イソオクチルチオ
グリコレート)、ジメチル錫ビス(イソオクチルメルカ
プトプロピオネート)、ビス(2−メルカプトカルボニ
ルエチル)錫ビス(イソオクチルチオグリコレート)、
ビス(2−ブトキシカルボニルエチ)錫ビス(ブチルチ
オグリコレート)、モノブチル錫サルファイド等の有機
錫メルカプタイド、モノブチル錫トリス(ラウリルメル
カプタイド)、モノブチルモノクロロ錫ビス(ラウリル
メルカプタイド)、モノオクチル錫トリス(2−メルカ
プトエチルカプリレート)、モノブチル錫(メルカプト
エチルトーレート)、モノメチル錫トリス(メルカプト
エチルステアレート)、モノメチル錫トリス(メルカプ
トエチルオレート)、モノオクチル錫トリス(イソオク
チルチオグリコレート)、モノオクチル錫トリス(2−
エチルヘキシルチオグリコレート)、モノオクチル錫ト
リス(ドデシルチオグリコレート)、モノオクチル錫ト
リス(テトラデシルチオグリコレート)、モノオクチル
錫トリス(ヘキサデシルチオグリコレート)、モノオク
チル錫トリス(オクタデシルチオグリコレート)、モノ
オクチル錫トリス(Cl2〜16混合アルキルチオグリ
コレート)、モノブチル錫トリス(イソオクチルチオグ
リコレート)、モノブチル錫トリス(イソオクチルチオ
グリコレート)、モノブチル錫トリス(ドデシルチオグ
リコレート)、モノブチル錫トリス(イソオクチルメル
カプトプロピオネート)、モノメチル錫トリス(イソオ
クチルチオグリコレート)、モノメチル錫トリス(テト
ラデシルチオグリコレート)、2−メルカプトカルボニ
ルエチル錫トリス(イソオクチルチオグリコレート)、
2−ブトキシカルボニルエチル錫トリス(2−エチルヘ
キシルチオグリコレート)などのモノ有機錫メルカプタ
イド、メチルチオスタノイック酸、ブチルチオスタノイ
ック酸、オクチルチオスタノイック酸、ジメチル錫サル
ファイド、ジブチル錫サルファイド、ジオクチル錫サル
ファイド、ジシクロヘキシル錫サルファイド、モノブチ
ル錫サルファイド・オキサイド、2−メトキシカルボニ
ルエチル錫サルファイド、2−エトキシカルボニルプロ
ピル錫サルファイド、2−ブトキシカルボニルエチル錫
サルファイド、2−プロポキシカルボニルエチル錫サル
ファイド、ビス(2−メトキシカルボニルエチル)錫サ
ルファイド、ビス、(2−メトキシカルボニルプロピ
ル)錫サルファイド、ビス(2−プロポキシカルボニル
エチル)錫サルファイド、ビス[モノブチル・ジ(イソ
オクトキシカルボニルメチレンチオ)錫]サルファイ
ド、ビス[ジブチルモノ(イソオクトキシカルボニルメ
チレンチオ)錫]サルファイド、ビス[ビス(2−メト
キシカルボニルエチル)錫イソオクチルチオグリコレー
ト]サルファイド、ビス(メチル錫ジメチル錫モノイソ
オクチルチオグリコレート)ジサルファイド、ビス(メ
チル錫ジイソオクチルチオグリコレート)トリサルファ
イト、ビス(ブチル錫ジオクチルチオグリコレ一ト)ト
リサルファイト、ビス[メチル錫ジ(2−メルカプトエ
チルカプリレート)]サルファイド、ビス[メチル錫ジ
(2−メルカプトエチルカプリレート)]ジサルファイ
ド、ジブチル錫−β−メルカプトプロピオネート、ジオ
クチル錫−β−メルカプトプロピオネート、ジブチル錫
メルカプトアセテート、ビス(2−メトキシカルボニル
エチル)錫チオグリコレート、ビス(2−メトキシカル
ボニルエチル)錫メルカプトプロピオネートなどであ
る。これらの有機錫化合物から選ばれる一種または二種
以上の合計の添加量は、熱可塑性樹脂100重量部に対
して0.005〜10重量部、特に0.01〜5重量部
が好ましい。
【0046】また、上記の酸化防止剤としては、例えば
燐系としてはトリス(モノ及びジノニルフェニル)フォ
スファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジフォ
スファイト、サイクリックネオペンタンテトライルビス
(オクタデシルフォスファイト)、トリス(2,4−ジ
−t−ブチルフェニル)フォスファイト、4,4′−ブ
チリデン−ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル
ジトリデシル)フォスファイト、1、1、3−トリス
(2−メチル−4−ジ−トリデシルフォスファイト−5
−t−ブチルフェニル)ブタンとジフェニルフォスファ
イトとの混合物、4,4′−ビフェニレンジフォスフィ
ン酸テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)、
サイクリックネオペンタンテトライルビス(2,4−ジ
−t−ブチルフェニル)フォスファイト、サイクリック
ネオペンタンテトライルビス(2,6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフェニル)フォスファイト、2,2′−メ
チレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチ
ルフォスファイト、トリスシクロヘキシルフェニルフォ
スファイト、2−t−ブチル−4−α−(3−t一ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)−p−クメニルビス(p
−ノニルフェニル)フォスファイトなどである。
【0047】また、フェノール系酸化防止剤は、例えば
ブチル化ヒドロキシトルエン、4−ヒドロキシメチル−
2,6−ジ−t−ブチルフェノール、2,6−ジ−t−
ブチル−4−エチルフェノール、n−オクタデシル−β
−(4′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフ
ェニル)プロピオネート、トコフェロール、2,4−ビ
ス(オクチルチオメチル)−6−メチルフェノール、
2、2′−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチル
フェノール)、2,2′−メチレンビス(4−エチル−
6−t−ブチルフェノール)、4,4′−メチレンビス
(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4′−ブ
チリデンビス(6−t−ブチル−m−クレゾール)、
1,1−ビス(2′−メチル−4′−ヒドロキシ−5′
−t一ブチル−フェニル)ブタン、4,4′−チオビス
(6−t−ブチル−m−クレゾール)、4,4′−チオ
ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、N,
N′−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシヒドロシンナミド)、3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシベンジルフォスフォン酸モノエ
チルエステルカルシウム塩、ヘキサメチレンビス(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメー
ト)、トリエチレングリコールビス−3−(3−t−ブ
チル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオ
ネート、2,2′−オキサミドビス[エチル−3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]、2,2′−エチリデンビス(4,6
−ジ−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニ
ル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−ト
リス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)ベンゼン、テトラキス[メチレン−3−(3′5′
−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル).プロ
ピオネート]メタン、2,2′−メチレンビス[6−
(1−メチルシクロヘキシル)−p−クレゾール]、ビ
ス〔3,3′−ビス(4′−ヒドロキシ−3′−t−ブ
チルフェニル)ブタン酸]グリコールエステル、1,4
−ベンゼンジカルボン酸ビス[2−(1,1−ジメチル
エチル)−6−[[3−(1,1−ジメチルエチル)−
2−ヒドロキシ−5−メチル]−4−メチルフェニル]
エステル、N,N′−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル)ヒドラ
ジド、1,3,5−トリス(3′,5′−ジ−t−ブチ
ル−4′−ヒドロキシベンジル)−S−トリアジン−
2,4,6−(1H,3H,5H)トリオン、1,3,
5.−トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,
6−ジメチルベンジル)−1,3,5−トリアジン−
2,4,6−(1H,3H,5H)トリオン、2,2′
−メチレンビス(4−メチル−6−ノニルフェノール)
と2,6−ビス(2−ヒドロキシ−3−ノニル−5−メ
チルベンジル)−P−クレゾールの混合物、3,9−ビ
ス[1,1−ジメチル−2−[β−(3−t−ブチル−
4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオ
キシ]エチル]2,4,8,10−テトラオキサスピロ
(5,5)ウンデカン、ペンタエリスリルテトラキス
[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート]などである。
【0048】硫黄系酸化防止剤は、例えばジオクタデシ
ルサルファイド、4,4′−チオビス(3−メチル−6
−t−ブチルフェノール)、ジラウリル−3,3′−チ
オジプロピオネート、ジミリスチル−3,3′−チオジ
プロピオネート、ジステアリル−3,3′−チオジプロ
ピオネート、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウ
リルチオプロピオネート)などである。これら公知の酸
化防止剤などは熱可塑性樹脂100重量部に対し、0,
001〜5重量部添加する。
【0049】紫外線吸収剤は、例えば2,4−ジヒドロ
キシベンゾフェノン、2,2′,4,4′−テトラヒド
ロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキ
シベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキ
シベンゾフェノン、ビス(2−メトキシ−4−ヒドロキ
シ−5−ベンゾイルフェニルメタン、p−t−ブチルフ
ェニルサリシレート、2,4−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンゾエート、2−(2′−ヒドロキシ−5′
−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−
ヒドロキシ−5′−t−ブチルフェニル)ベンゾトリア
ゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t
−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−
ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−アミノフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−t
−ブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾ
トリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−t−ブ
チル−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)−5−ク
ロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
5′−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2,5−ビス−[5′−t−ブチルベンゾキサゾリル−
2]チオフェン、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシベンジルフォスフォン酸モノエチルエステ
ル]ニッケル塩、メチルサリシレート、p−メトキシフ
ェノール、フェニルサリシレート、p−t−ブチルフェ
ニルサリシレート、2−エトキシ−5−t−ブチル−
2′−エチルオキサリックアシド−ビス−アニリド85
〜90%と2−エトキシ−5−t−ブチル−2′−エチ
ル−4′−t−ブチルブチルオキサリックアシド−ビス
−アニリド10〜15%の混合物、2,4−ジ−t−ブ
チルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シベンゾエート、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2
−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル)フェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2
−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエ
チル)フェノール、2,2−メチレンビス[4−(1,
1,3,3,−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベ
ンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]、2−エチ
ルヘキシル−2−シアノ−3.3′−ジフェニルアクリ
レート、エチル−2−シアノ−3,3′−ジフェニルア
クリレートやジベンゾイルメタン、ベンゾイルアセト
ン、ステアロイルベンゾイルメタン、デヒドロ酢酸に代
表されるβ−ジケトン化合物およびそのアルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩または亜鉛塩などである。これ
ら紫外線吸収剤などは熱可塑性樹脂100重量部に対
し、0.001〜6重量部添加する。
【0050】ヒンダードアミン系光安定剤は、例えばビ
ス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
セバケート、ポリ[[6−(1,1,3,3−テトラメ
チルブチル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2,4
−ジイル][2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)イミノ]ヘキサメチレン[[2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]]、2−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−
ペンタメチル−4−ピペリジル)などである。
【0051】チョーキング防止剤は、例えば酸化銅、塩
基性炭酸銅、酢酸銅、炭酸ニッケル、酢酸ニッケル、ジ
アルキルジチオカルバミン酸ニッケル、酢酸コバルト、
炭酸コバルト、有機リン酸エステルまたは酸性リン酸エ
ステルのマグネシウム塩、カルシウム塩または亜鉛塩な
どである。チョーキング防止剤は熱可塑性樹脂100重
量部に対し、0.001〜5重量部添加する。
【0052】本発明に使用される滑剤は、通常的に使用
されるものが使用できる。それは、例えば流動パラフィ
ン、合成パラフィン、合成イソパラフィン石油炭化水
素、白色鉱油、ペトロラタム、石油系ワックス、微晶ワ
ックス、カルナバワックス、カンデリラワックス、ヌカ
ロウ、イボタロウワックス、モンタンワックス、ポリエ
チレンワックス、水素添加ポリブテン、高級脂肪酸(C
8〜C28)、直鎖脂肪族1価アルコール(C8〜C3
0)、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコー
ル、ペンタエリスリトール、トリエチレングリコール、
高級脂肪酸(C4〜C28)と直鎖脂肪族1価アルコー
ル(C4〜C30)のエステル、アセチルクエン酸トリ
ブチル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジ−2−
エチルヘキシル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジオ
クチル、アゼライン酸ジ−n−ヘキシル、エタンジオー
ルモンタン酸エステル、ポリ(1,3−ブタンジオール
−アジピン酸)エステル、モンタン酸とエタンジオール
または3−ブタンジオールのエステル、アセチルリノー
ル酸メチル、1,3−ブタンジオールモンタン酸エステ
ル、ステアリン酸イソブチル、12−ヒドロキシステア
リン酸グリセリンエステル、アジピン酸とステアリン酸
とペンタエリスリトールとのポリエステル、ポリ(プロ
ピレングリコールのアジピン酸、ラウリン酸のエステ
ル)、ポリ(1,3−ブチレングリコール、1,4−ブ
チレングリコール、アジピン酸オクチルアルコール)エ
ステル、アジピン酸ジイソノニル、アジピン酸ジイソデ
シル、フタル酸ジ−n−ブチル、フタル酸ジ−n−オク
チル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジイ
ソデシル、フタル酸ブチル−ベンジル、水添食用油脂、
水添ひまし油、パーム油、蜜ロウ、アセチル化モノグリ
セライド、水素化抹香鯨油、エチレンビス脂肪酸(C1
6〜C28)アマイド、高級脂肪酸(C8〜C28)ア
マイド、N−ステアリルエルカアマミド、N−オレイル
パルミトアミド、メチルヒドロジェンポリシロキサン、
ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、ロジンおよびロジン誘導体、高級脂肪酸(C8〜C
28)である例えばカプリル酸、2−エチルヘキシル
酸、ペラゴン酸、カプリン酸、イソデカン酸、ネオデカ
ン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリ
スチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、マーガリン
酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキ
システアリン酸、12−ケトステアリン酸、クロロステ
アリン酸、フェニルステアリン酸、オレイン酸、エライ
ジン酸、リシノール酸、リノール酸、リノレン酸、ノナ
デカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セ
ロチン酸、エルカ酸、ブラシジン酸、モンタン酸、ステ
アリル乳酸などの高級脂肪酸と、リチウム、ナトリウ
ム、カリウム、アルミニウム、カルシウム、マグネシウ
ム、亜鉛、ストロンチウム、バリウムなどの金属塩とを
反応させて誘導される高級脂肪酸金属塩などである。
【0053】一般に滑剤は合成樹脂との相溶性が悪いこ
とから、成形加工時にプレートアウトが生じ、これを放
置すると製品にスジ引き、表面荒れ、光沢低下、厚みム
ラなどが生じることにより商品価値が著しく損なわれて
しまうという問題がある。しかしながら、本発明の構成
成分をもってすればこうした問題も解消される。
【0054】充填剤としては、例えば酸化マグネシウ
ム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化カルシウム、
酸化チタン(ルチル型、アナターゼ型)、酸化クロム、
酸化鉄、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、水酸化マグネシウム、
水酸化アルミニウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、炭
酸リチウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグ
ネシウム、焼ミョウバン、リン酸ナトリウム、リン酸カ
ルシウム、ピロリン酸ナトリウム、トリポリリン酸アル
ミニウム、ケイ酸亜鉛、硼酸亜鉛、硫化亜鉛、錫酸亜
鉛、ヒドロキシ錫酸亜鉛、オリトリン酸亜鉛、リン酸ア
ルミニウム、酸化ケイ素、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸マ
グネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、
アルミノケイ酸ナトリウム、アルミノケイ酸カルシウ
ム、ケイ酸アルミニウム−カルシウム、銀含有ゼオライ
ト、クレー、けいそう土、カオリン、タルク、ベントナ
イト、パーライト、ガラス、三酸化アンチモン、五酸化
アンチモン、合成ハイドロタルサイト類、合成ゼオライ
ト類、ハイドロアパタイト、カーボンブラックなどで、
これらの化合物は複塩であっても、また無水物でも結晶
水を有する水和物であってもよく、さらには混合物など
の形態をとっていてもよい。
【0055】ポリマー添加剤は、例えばポリエチレン、
酸化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、無水マレイン酸変性ポリプロピレン、ポリブテン、
ポリブテン−1、ブタジエン樹脂、ポリメチルペンテ
ン、ポリメタクリレート、アクリレートおよびメタアク
リレートのコポリマー、塩化ビニルホモポリマー、塩化
ビニルコポリマー、塩素化ポリ塩化ビニル、ポリイソブ
チレン、ブチルゴム、塩素化ブチルゴム、ポリブタジエ
ン、アクリロニトリルブタジエンゴム、ポリイソプレ
ン、クロロプレンゴム、シリコンエラストマー、ポリウ
レタン、ナイロン、テレフタル酸トリメチルヘキサメチ
レンジアミン縮合物、ポリテトラメチレングリコール変
性ナイロン12、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリ塩化ビニ
リデン、フッ素樹脂、ポリカーボネート、ポリアセター
ル、ポリアリルスルホン、メラミン樹脂、エポキシ樹
脂、水素化石油炭化水素樹脂、テルペン樹脂、フッ化ビ
ニリデンヘキサフルオロプロピレン共重合体、水素化テ
ルペン樹脂、ポリメチルシルセスキオキサン、水添ポリ
シクロペンタジエン樹脂、ヒドロキシ安息香酸ポリエス
テル、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルイミ
ド、ポリエステルカーボネート、ポリ−α−カプロラク
トン、ポリフェニレンエーテルなどである。
【0056】発泡製品の場合には発泡剤を使用すること
が可能である。その場合の発泡剤としては、例えばアゾ
ジカーボンアミド、4,4′−オキシビス(ベンゼンス
ルホニルヒドラジド)、炭酸水素ナトリウム、クエン
酸、フマール酸、コハク酸、リンゴ酸などが使用でき
る。
【0057】その他の添加剤としては、例えばエポキシ
化合物としてはエポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ
油、エポキシ化ステアリン酸オクチル、3−(2キセノ
キシ)−1,2−エポキシプロパンなど、窒素化合物と
しては尿素、ヘキサメチレンテトラミン、メラミン、
N,N,N′,N′−テトラキス(2−ヒドロキシプロ
ピル)エチレンジアミン、トリスヒドロキシイソシアヌ
レートなど、場合によっては造核剤の添加も可能で、酢
酸ナトリウム、安息香酸、安息香酸ナトリウム、エチレ
ンジアミンテトラ酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、クエ
ン酸ナトリウム、無水マレイン酸、ジベンジリデンソル
ビトール、ポリビニルシクロヘキサン、リン酸−2,
2′−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ナトリウム、リン酸ビス(4−t−ブチルフェニ
ル)ナトリウム、ビス(P−メチルベンジリデン)ソル
ビトール、ビス(p−エチルベンジリデン)ソルビトー
ル、過塩素酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩ま
たはアルキルアンモニウム塩、さらにはこの過塩素酸塩
類の水溶液、グリコール溶解物またはグリコール錯体な
ども使用できる。
【0058】なお、この発明の熱可塑性樹脂組成物は、
押出機あるいは射出機により一旦ペレット化し、これを
用いてカレンダー、押出機、射出機で熱成形しても加工
性に何等支障がないことは言うまでもない。
【0059】
【実施例】(実施例1〜24、比較例1〜32)以下
に、実施例および比較例を示し、この発明をさらに具体
的に説明する。ここにあげる合成例は、この発明の請求
項1〜4に記載の化合物を合成するものであるが、勿論
これらの事例に限定されるものではない。
【0060】(合成例1)撹拌装置の付いた300m1
の3口コルベンに2−エチルヘキソイン酸85.6gと
酸化亜鉛19.8gを添加し、攪拌しながら序々に加熱
し80℃〜120℃で生成する水を30mmHgに減圧
し留出させ、留出水の発生が完全に停止した時点を終点
とし、減圧を解除し冷却を行った。
【0061】コルベンの底に透明な2−エチルヘキソイ
ン酸亜鉛の中性塩の微黄色油状の粘性液状100gが得
られた。次に攪拌装置付の300m1の3口コルベンに
得られた2−エチルヘキソイン酸亜鉛塩20gとポリオ
キシエチレン(aは4〜10)トリデシルエーテルフォ
スフェート(xは1または2)100gとを添加し攪拌
混合する。混合すると発熱により昇温するのでこの自然
発熱が終息した時点で序々に加熱し90℃で10分間加
熱攪拌した後、冷却を行いコルベンの底に透明な淡黄色
の粘性液体の化合物A,120gを得た。
【0062】(合成例2)合成例1と同様に攪拌装置の
付いた300m1の3口コルベンに2−エチルヘキソイ
ン酸77.6gと酸化亜鉛28.3gを添加し攪拌しな
がら序々に加熱し80℃〜120℃で生成する水を30
mmHgに減圧し留出させ、留出水の発生が完全に停止
した時点を終点とし減圧を解除し冷却を行った。コルベ
ンの底に透明な塩基性2−エチルヘキソイン酸亜鉛塩の
微黄色油状の粘性液状100gを得た。次に、別の攪拌
装置の付いた300m1の3口コルベンに得られた塩基
性2−エチルヘキソイン酸亜鉛塩20gとポリオキシエ
チレン(aは4〜10)トリデシルエーテルフォスフェ
ート(xは1または2)100gとを添加し攪拌混合す
る。混合すると反応により自然発熱が起こり昇温する。
この自然発熱が終息した時点で序々に加熱し90℃で1
0分間30mmHgに減圧した後、冷却を行った。コル
ベンの底に透明な淡黄色の粘性液状の化合物B、118
gを得た。
【0063】(合成例3)攪拌装置の付いた300m1
の3口コルベンにオレイン酸34.5gにp−t−ブチ
ル安息香酸43.9gと安息香酸31.3gを加熱溶解
し、酸化亜鉛31.3gを数回に分け序々に添加し攪
拌、加熱して90℃〜120℃で生成する水を30mm
Hgに減圧し留出させ、留出水の発生が完全に停止した
時点を終点とし減圧を解除し冷却を行った。コルベンの
底に透明なオレイン酸とp−t−ブチル安息香酸と安息
香酸との混合酸の亜鉛塩からなる塩基性の黄色油状の粘
性液状100gを得た。次に、攪拌装置の付いた300
m1の3口コルベンに得られたこの塩基性塩100gと
ポリオキシエチレン(aは4〜10モル)トリデシルエ
ーテルフォスフェート(xは1または2)とを添加し攪
拌混合する。混合すると反応により自然発熱が起こり昇
温する。この自然発熱が終息した時点で序々に加熱し、
90℃で10分間30mmHgに減圧した後冷却を行っ
た。コルベンの底に透明な淡黄褐色の粘性液状の化合物
C、119gを得た。
【0064】この発明で用いる成分を組み合わせてなる
下記[配合物−1]により、加工性、透明性などを改良
したアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン三元共重
合体樹脂組成物を得た。この組成物の熱成形加工時の金
属ロール表面からの剥離滑性(加工滑性)度合とプレー
トアウト防止性及び成形後のシートの表面平滑性、着色
度、透明性の挙動について調べた。この配合および試験
方法は以下の通りである。
【0065】 [配合物−1] アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン三元共重合体 100 重量部 樹脂(SRE NATURAL 日本エイアンドエル社製) ポリメチルメタアクリレート 0.5重量部 (メタブレンP−570:三菱レイヨン社製) ポリメチルメタアクリレートとポリメチルアクリレート の混合物(メタブレンL−1000:三菱レイヨン社製) 3 重量部 4,4′−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)0.3重量部 ステアリン酸亜鉛 0.1重量部 ペンタエリスリトールのアジピン酸、高級脂肪酸の混合エステル0.5重量部 (リケスタ−SL−02:理研ビタミン社製) ジオクチル錫ビスイソオクチルチオグリコレート 0.5重量部 化合物1−1〜1−11の成分 表1に記載 上記1−1〜1−11の各成分は以下に示す化合物であ
る。
【0066】1−1:合成例1の化合物A 1−2:合成例2の化合物B 1−3:合成例3の化合物C 1−4:ポリオキシエチレン(bは20)オレイン酸エ
ステル 1−5:ポリオキシエチレン(l,m,nは20)ソル
ビタンオレイン酸エステル 1−6:ポリオキシエチレン(ポリオキシエチレン基は
20)グリセリンオレイン酸エステル 1−7:ポリオキシエチレン(aは4〜10)トリデシ
ルエーテルフォスフェート(xは1または2) 1−8:ポリオキシエチレン(aは4〜10)トリデシ
ルエーテルフォスフェート(xは1または2)亜鉛塩 1−9:2−エチルヘキソイン酸亜鉛塩 1−10:塩基性2−エチルヘキソイン酸亜鉛塩 1−11:12−ヒドロキシスアリン酸亜鉛塩 試験 1 上記の配合組成物を、表面温度180℃のミキシングロ
−ル(電気誘導加熱式の可変速型テストロール機、15
5φ×380mm、ロール間隔=0.3mm、前ロール
回転数=22r.p.m.後ロール回転数=20r.p.
m.)で10分間混練し0.3mmの均一なシートを作
成し、このシートの着色度および表面平滑性と、その間
の金属ロ−ル表面からのシートの剥離滑性の度合および
10分後の付着堆積物によるロール表面の汚れ度合を観
察することでプレートアウトの判定を行った。この結果
を表1(実施例および比較例)に示した。
【0067】各項目の評価は5段階表示とし以下の数値
で表示した。着色度の判定は、5は無着色、4は微黄
色、3は黄色、2は黄褐色、1は褐色である。表面平滑
性は10分混練後のシートの表面状態を観察し、評価
は、5は非常に平滑で艶がある、4は平滑で艶がある、
3は徴細な凹凸があり、やや艶がない、2は凹凸があり
全く艶がない、1は凹凸が激しくざらついているとし
た。剥離滑性の判定は金属ロールからのシートの剥離度
合を評価し、5は非常によい、4は良い、3は少し悪
い、2は悪い、1は非常に悪いとした。次に、プレート
アウトの判定は、5は全く汚れない、4は僅かに汚れ
る、3は少し汚れる、2は汚れる、1は酷く汚れるであ
る。なお、この数値が4以上であれば工業上の実施にお
いて何等の支障はない。
【0068】試験 2 さらに、前記のシートを使ってプレス成形機にて190
℃で2分間プレス(200Kg/cm)して厚さ3m
mのプレート板を作成し、このプレート板の透明性を調
べ、この結果を表1に示した。
【0069】この透明性の判定は以下の数値で表示し
た。5は非常に良い、4は良い、3は少し悪い、2は悪
い、1は非常に悪いである。なお、これらの数値が4以
上であれば工業上の実施に何等の支障はない。
【0070】
【表1】
【0071】表1の実施例1〜6で明らかなように、こ
の発明の樹脂は、ロールからの剥離滑性、プレートアウ
ト、シートの着色度、表面平滑性、透明性など全ての点
で優れた結果を示していることがわかる。これに対し、
比較例は前記性能で大きく劣っている。
【0072】(実施例1〜6、比較例1〜8)さらに、
この発明で用いる成分を組み合わせてなる下記[配合物
−2]により、加工性、透明性などを改良したポリカー
ボネートとアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン三
元共重合体樹脂とのブレンド樹脂組成物を得た。この配
合および試験方法は以下の通りである。これについて前
記[配合物−1]による実施例1〜6および比較例1〜
8と同様の試験方法によって各性能試験を行い、これら
の結果を表2(実施例および比較例)に示した。
【0073】 [配合物−2] ポリカーボネートとアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン 三元共重合体樹脂とのブレンド樹脂 100 重景部 (F−101:日本エイアンドエル社製) ポリメチルメタアクリレート 3 重量部 (メタブレンP−570:三菱レイヨン社製) ポリメチルメタアクリレートとポリメチルアクリレート 2 重量部 の混合物(メタブレンL−1000:三菱レイヨン社製) ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペロジニル) −セバケート 0.1重量部 2−(3′−t−ブチル−2′−ヒドロキシ−5−メチルフェニル) −5−クロロベンゾトリアゾール 0.5重量部 12−ヒドロキシステアリン酸カルシウム 0.3重量部 ペンタエリスリトールの高級脂肪酸エステル 0.2重量部 (リケスタ−EW−100:理研ビタミン社製) 化合物1−1〜2−1の成分 表2に記載 上記1−1〜2−1の各成分は以下に示す化合物であ
る。
【0074】1−1:合成例1の化合物A 1−2:合成例2の化合物B 1−3:合成例3の化合物C 1−4:ポリオキシエチレン(bは20)オレイン酸エ
ステル 1−5:ポリオキシエチレン(l,m,nは20)ソル
ビタンオレイン酸エステル 1−6:ポリオキシエチレン(ポリオキシエチレン基は
20)グリセリンオレイン酸エステル 1−7:ポリオキシエチレン(aは4〜10)トリデシ
ルエーテルフォスフェート(xは1または2) 1−8:ポリオキシエチレン(aは4〜10)トリデシ
ルエーテルフォスフェート(xは1または2)亜鉛塩 1−9:2−エチルヘキソイン酸亜鉛塩 1−10:塩基性2−エチルヘキソイン酸亜鉛塩 2−1:モノベヘニルフォスフェート亜鉛塩とジベヘニ
ルフォスフェート亜鉛塩の混合物(モル比1:1) 試験 3 上記の配合組成物を、表面温度180℃のミキシングロ
ール(電気誘導加熱式の可変速型テストロール機、15
5φ×380mm、ロール間隔=0.3mm、前ロール
回転数=22r.p.m.後ロール回転数=.20r.p.
m.)で10分間混練し0.3mmの均−なシートを作
成し、このシートの着色度および表面平滑牲と、その間
の金属ロール表面からのシートの剥離滑性の度合および
10分後の付着堆積物によるロールの表面の汚れ度合を
観察することでプレートアウトの判定をした。この結果
を表2(実施例および比較例)に示した。
【0075】各項目の評価は5段階表示とし、以下の数
値で表示した。着色度の判定は、5は無着色、4は微黄
色、3は黄色、2は黄褐色、1は褐色である。表面平滑
性は10分混練後のシートの表面状態を観察し、評価
は、5は非常に平滑で艶がある、4は平滑で艶がある、
3は微細な凹凸があり、やや艶がない、2は凹凸があり
全く艶がない、1は凹凸が激しくざらついているであ
る。剥離滑性の判定は金属ロールからのシートの剥離度
合を評価し、5は非常によい、4は良い、3は少し悪
い、2は悪い、1は非常に悪い、である。次に、プレー
トアウトの判定は、5は全く汚れない、4は僅かに汚れ
る、3は少し汚れる、2は汚れる、1は酷く汚れるであ
る。なお、この数値が4以上であれば工業上の実施にお
いて何等の支障はない。
【0076】試験 4 更に、前記のシートを使ってプレス成形機にて190℃
で2分間プレス(200Kg/cm)して厚さ3mm
のプレート板を作成し、このプレート板の透明性を調
べ、この結果を表2に示した。
【0077】この透明性の判定は以下の数値で表示し
た。5は非常に良い、4は良い、3は少し悪い、2は悪
い、1は非常に悪いである。なお、これらの数値が4以
上であれば工業上の実施に何等の支障はない。
【0078】
【表2】
【0079】表2の実施例7〜12からも明らかなよう
に、ポリカーボネートとアクリロニトリルーブタジエン
−スチレン三元共重合体樹脂とのブレンド樹脂において
も本発明の樹脂組成物によればロールからの剥離滑性、
プレートアウト、シートの着色度、表面平滑性、透明性
など全ての点で優れた結果を示し、工業上の実施におい
て何等問題はない。これに対し、比較例は上記の性能項
目のいずれにおいても、この発明より劣る結果となって
いる。
【0080】さらに、この発明で用いる成分を組み合わ
せてなる下記[配合物−3]により、加工性、透明性な
どを改良したポリカーボネート樹脂組成物を得た。この
組成物の熱成形加工時の金属ロール表面からの剥離滑性
(加工滑性)度合とプレートアウト防止牲及び成形後の
シートの表面平滑性、着色度、透明性の挙動について調
べた。この配合および試験方法は以下の通りである。
【0081】 [配合物−3] ポリカーボネート樹脂 100 重量部 (301−10:住友ダウ社製) ポリメチルメタアクリレート 13 重量部 (メタブレンP−570:三菱レイヨン社製) ポリメチルメタアクリレートとポリメチルアクリレート 1 重量部 の混合物(メタブレンL−1000:三菱レイヨン社製) 4,4′−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)0.3重量部 ステアリン酸亜鉛 0.1重量部 ペンタエリスリトールのアジピン酸、高級脂肪酸の混合エステル0.5重量部 (リケスタ−SL−02:理研ビタミン社製) 化合物1−1〜1−11の成分 表3に記載 上記1−1〜1−11の各成分は以下に示す化合物であ
る。
【0082】1−1:合成例1の化合物A 1−2:合成例2の化合物B 1−3:合成例3の化合物C 1−4:ポリオキシエチレン(bは20)オレイン酸エ
ステル 1−5:ポリオキシエチレン(l,m,nは20)ソル
ビタンオレイン酸エステル 1−6:ポリオキシエチレン(ポリオキシエチレン基は
20)グリセリンオレイン酸エステル 1−7:ポリオキシエチレン(aは4〜10)トリデシ
ルエーテルフォスフェート(xは1または2) 1−8:ポリオキシエチレン(aは4〜10)トリデシ
ルエーテルフォスフェート(xは1または2)亜鉛塩 1−9:イソデカン酸亜鉛塩 1−10:塩基性イソデカン酸亜鉛塩 1−11:12−ヒドロキシスアリン酸亜鉛塩 試験 5 上記の配合組成物を、表面温度220℃のミキシングロ
ール(電気誘導加熱式の可変速型テストロール機、15
5φ×380mm、ロール間隔=0.3mm、前ロール
回転数=22r.p.m.後ロール回転数=20r.p.
m.)で10分間混練し0.3mmの均−なシートを作
成し、このシートの着色度および表面平滑性と、その間
の金属ロール表面からのシートの剥離滑性の度合および
10分後の付着堆積物によるロール表面の汚れ度合を観
察することでプレートアウトの判定を行った。この結果
を表3(実施例および比較例)に示した。
【0083】各項目の評価は5段階表示とし、以下の数
値で表示した。着色度の判定は、5は無着色、4は徴黄
色、3は黄色、2は黄褐色、1は褐色である。表面平滑
牲は10分混練後のシートの表面状態を観察し、評価
は、5は非常に平滑で艶がある、4は平滑で艶がある、
3は微細な凹凸があり、やや艶がない、2は凹凸があり
全く艶がない、1は凹凸が激しくざらついているであ
る。剥離滑性の判定は金属ロールからのシートの剥離度
合を評価し、5は非常によい、4は良い、3は少し悪
い、2は悪い、1は非常に悪いである。次に、プレート
アウトの判定は、5は全く汚れない、4は僅かに汚れ
る、3は少し汚れる、2は汚れる、1は酷く汚れるであ
る。なお、この数値が4以上であれば工業上の実施にお
いて何等の支障はない。
【0084】試験 6 さらに、前記のシートを使ってプレス成形機にて200
℃で3分間プレス(200Kg/cm)して厚さ3m
mのプレート板を作成し、このプレート板の透明性を調
べ、この結果を表3に示した。
【0085】この透明性の判定は以下の数値で表示し
た。5は非常に良い、4は良い、3は少し悪い、2は悪
い、1は非常に悪いである。なお、これらの数値が4以
上であれば工業上の実施に何等の支障はない。
【0086】
【表3】
【0087】表3の実施例13〜18で明らかなよう
に、この発明は、ロールからの剥離滑性、プレートアウ
ト、シートの着色度、表面平滑性、透明性など全ての点
で優れた結果を示していることが分かる。これに対し、
比較例は前記性能に極めて大きな欠陥があり、この発明
に対し劣る結果となっている。
【0088】さらに、この発明で用いる成分を組み合わ
せてなる下記〔配合物−4]により、加工性、透明性な
どを改良したポリエチレンテレフタレート(PETG)
樹脂組成物を得た。この配合および試験方法は以下の通
りである。これについて前記[配合物−1]による実施
例1〜6および比較例1〜8と同様の試験方法によって
各性能試験を行い、これらの結果を表4(実施例および
比較例)に示した。
【0089】 [配合物−4] ポリエチレンテレフタレート樹脂(PETG) 100 重量部 (Easter PETG コポリエステル 6763: イーストマンケミカルジャパン社製) ポリメチルメタアクリレート 3 重量部 (メタブレンP−551:三菱レイヨン社製) ポリメチルメタアクリレートとポリメチルアクリレート の混合物 2 重量部 (メタブレンL−1000:三菱レイヨン社製) ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル) セバケート 0.1重量部 2−(2′−ヒドロキシ−4′−n−オクチルフェニル) ベンゾトリアゾール 0.5重量部 12−ヒドロキシステアリン酸亜鉛 0.5重量部 エタンジオールモンタン酸エステル 0.5重量部 (ホスタルブWE4:クラリアントジャパン社製) 化合物1−1〜2−2の成分 表4に記載 上記1−1〜2−2の各成分は以下に示す化合物であ
る。
【0090】1−1:合成例1の化合物A 1−2:合成例2の化合物B 1−3:合成例3の化合物C 1−4:ポリオキシエチレン(bは20)オレイン酸エ
ステル 1−5:ポリオキシエチレン(l,m,nは20)ソル
ビタンオレイン酸エステル 1−6:ポリオキシエチレン(ポリオキシエチレン基は
20)グリセリンオレイン酸エステル 1−7:ポリオキシエチレン(aは4〜10)トリデシ
ルエーテルフォスフェート(xは1または2) 1−8:2−エチルヘキソイン酸亜鉛塩 1−9:塩基性2−エチルヘキソイン酸亜鉛塩 2−1:モノベヘニルフォスフェート亜鉛塩とジベヘニ
ルフォスフェート亜鉛塩の混合物(モル比1:1) 2−2:ステアリン酸亜鉛塩 試験 7 上記の配合組成物を、表面温度180℃のミキシングロ
ール(電気誘導加熱式の可変速型テストロール機、15
5φx380mm、ロール間隔=0.3mm、前ロール
回転数=22r.p.m.後ロール回転数=20r.p.
m.)で10分間混練し0.5mmの均−なシートを作
成し、このシートの着色度および表面平滑性と、その間
の金属ロール表面からのシートの剥離滑性の度合および
10分後の付着堆積物によるロールの表面の汚れ度合を
観察することでプレートアウトの判定をした。この結果
を表4(実施例および比較例)に示した。
【0091】各項目の評価は5段階表示とし以下の数値
で表示した。着色度の判定は、5は無着色、4は徴黄
色、3は黄色、2は黄褐色、1は褐色である。表面平滑
性は10分混練後のシートの表面状態を観察し、評価
は、5は非常に平滑で艶がある、4は平滑で艶がある、
3は微細な凹凸があり、やや艶がない、2は凹凸があり
全く艶がない、1は凹凸が激しくざらついているであ
る。剥離滑性の判定は金属ロールからのシートの剥離度
合を評価し、5は非常によい、4は良い、3は少し悪
い、2は悪い、1は非常に悪いである。次に、プレート
アウトの判定は、5は全く汚れない、4は僅かに汚れ
る、3は少し汚れる、2は汚れる、1は酷く汚れるであ
る。なお、この数値が4以上であれば工業上の実施にお
いて何等の支障はない。
【0092】試験 8 さらに、前記のシートを使ってプレス成形機にて190
℃で2分間プレス(200Kg/cm)して厚さ3m
mのプレート板を作成し、このプレート板の透明性を調
べ、この結果を表4に示した。
【0093】この透明性の判定は以下の数値で表示し
た。5は非常に良い、4は良い、3は少し悪い、2は悪
い、1は非常に悪いである。なお、これらの数値が4以
上であれば工業上の実施に何等の支障はない。
【0094】
【表4】
【0095】表4の実施例19〜24からも明らかなよ
うに、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PETG)に
おいても本発明の樹脂組成物によればロールからの剥離
滑性、プレートアウト、シートの着色度、表面平滑性、
透明性など全ての点で優れた結果を示し、工業上の実施
において何等問題はない。これに対し、比較例は上記の
性能項目のいずれにおいても、この発明より劣る結果と
なっている。
【0096】
【発明の効果】この発明の熱可塑性樹脂組成物は表1、
表2、表3、表4の実施例1〜24に示したように、カ
レンダーなど加工機で優れた剥離滑性、プレートアウト
防止性を発揮し、ロール表面のクリーニング回数の減免
や、さらには製品の表面平滑性、透明性など製品の外観
特性の改善などに従来にない優れた効果を示している。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 105:16 B29K 105:16 (72)発明者 須田 信光 埼玉県大宮市吉野町1丁目406番地1 信 越ポリマー株式会社東京工場内 (72)発明者 築田 秀一 東京都昭島市武蔵野3丁目9番地15号 昭 島化学工業株式会社昭島テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 藤田 智明 東京都昭島市武蔵野3丁目9番地15号 昭 島化学工業株式会社昭島テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 江口 隆浩 東京都昭島市武蔵野3丁目9番地15号 昭 島化学工業株式会社昭島テクニカルセンタ ー内 Fターム(参考) 4F204 FA06 FB02 FN11 FN15 FQ26 4J002 BB111 BB171 BC031 BC051 BC061 BC071 BD041 BE021 BG041 BG101 CF061 CF071 CG001 EG027 EG037 EH038 EH118 EW046 FD010 FD050 FD070 FD170 FD200 GA00 GB01 GG02 GL00 GQ00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂100重量部に、(A)下
    記一般式(1) 【化1】 (式中、Rはアルキルまたはアルキルアリール基を表
    わし、aは4〜55、xは1または2の数をそれぞれ表
    わす。)で表わされるポリオキシエチレンアルキルエー
    テルフォスフェートおよびポリオキシエチレンアルキル
    アリルエーテルフォスフェートの中の1種または2種
    と、(B)金属イオンが亜鉛、アルミニウム、アルカリ
    金属およびアルカリ土類金属の中から選ばれるいずれか
    1種で、カルボン酸残基が炭素数4〜28の飽和または
    不飽和カルボン酸残基の中性、塩基性または過塩基性の
    有機カルボン酸金属塩の1種または2種以上とを、重量
    比で(A)/(B)で15/1〜15/5の割合で混合
    し加熱して得られる化合物を0.01〜5重量部添加し
    てなることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂100重量部に、(A)下
    記一般式(1) 【化2】 (式中、Rはアルキルまたはアルキルアリール基を表
    わし、aは4〜55,xは1または2の数をそれぞれ表
    わす。)で表わされるポリオキシエチレンアルキルエー
    テルフォスフェートおよびポリオキシエチレンアルキル
    アリルエーテルフォスフェートの中の1種または2種
    と、(B)金属イオンが亜鉛、アルミニウム、アルカリ
    金属およびアルカリ土類金属の中から選ばれるいずれか
    の1種で、カルボン酸残基が炭素数4〜28の飽和また
    は不飽和カルボン酸残基の中性、塩基性または過塩基性
    の有機カルボン酸金属塩の1種または2種以上とを、重
    量比で(A)/(B)を15/1〜15/5の割合で混
    合し加熱して得られる化合物を0.015〜5重量部
    と、(C)下記一般式(2) 【化3】 (式中、Rは炭素数4〜27の飽和あるいは不飽和の
    アルキル基またはリシノール基を、bは4〜55の数を
    表わす。)で表されるポリオキシエチレン脂肪酸エステ
    ルまたは/およびポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
    エステルの0.01〜5重量部とを添加してなることを
    特徴とする熱可塑性樹脂組成物。ただし、ポリオキシエ
    チレンソルビタン脂肪酸エステルは、次の一般式(4)
    または(5)のいずれかで表される。 【化4】 (式中、Rは同一または異なる炭素数4〜27の飽和
    あるいは不飽和のアルキル基、リシノール基またはアル
    キルアリール基を表し、l,m,nは同一あるいは異な
    る4〜55の数を表わす。) 【化5】 (式中、Rは同一または異なる炭素数4〜27の飽和
    あるいは不飽和のアルキル基、リシノール基またはアル
    キルアリール基を表し、l,m,nは同一あるいは異な
    る4〜55の数を表わす。)
  3. 【請求項3】 上記(A)と(B)とを混合し加熱して
    得られる化合物が、その混合比を重量比(A)/(B)
    で15/2〜15/4として加熱して得られる化合物で
    あることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    熱可塑性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 上記(A)が、トリデシルポリオキシエ
    チレンエーテルフォスフェート(aが4〜10、xが1
    または2)またはノニルフェニルポリオキシエチレンエ
    ーテルフォスフェート(aが5〜55、xが1または
    2)のいずれかである請求項1、請求項2および請求項
    3のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
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