JP2002145902A - 低アレルギー性天然ゴムラテックスの製造方法 - Google Patents

低アレルギー性天然ゴムラテックスの製造方法

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JP2002145902A
JP2002145902A JP2000340729A JP2000340729A JP2002145902A JP 2002145902 A JP2002145902 A JP 2002145902A JP 2000340729 A JP2000340729 A JP 2000340729A JP 2000340729 A JP2000340729 A JP 2000340729A JP 2002145902 A JP2002145902 A JP 2002145902A
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Naoya Ichikawa
直哉 市川
Yoshiaki Miyamoto
芳明 宮本
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Kao Corp
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アレルギーを誘発するおそれが極めて低い天
然ゴムラテックスの製造方法を提供する。 【解決手段】天然ゴムラテックスにエキソペプチダーゼ
活性を有するプロテアーゼを添加して熟成させることに
より、当該ラテックス中の蛋白質を、数平均分子量が4
500以上である蛋白質および蛋白質分解物が検出され
ないレベルにまで分解する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アレルギーを誘発
するおそれをほとんど有しない天然ゴムラテックスの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】天然ゴムは伸びが大きい、弾性が高い、
皮膜の強さが良好である等の特徴を有することから、手
袋等の家庭用品、手術用手袋、各種カテーテル等の医療
用具、授乳用具、避妊具等に幅広く利用されている。一
方、天然ゴムからなる手術用手袋、カテーテル等の医療
用具を使用すると、呼吸困難やアナフィラキシー様症状
(血管性浮腫、じんましん、チアノーゼ等)などの即時
型(I型)アレルギーを引き起こす場合のあることが報
告されており、かかる即時型アレルギーは天然ゴムに含
まれる蛋白質が抗原となって誘発されると推測されてい
る。
【0003】そこで、近年、天然ゴム中の蛋白質を高度
に除去することが試みられており、特許第290500
5号(特開平6−56902号公報)には、天然ゴムラ
テックス中にアルカリプロテアーゼ等の蛋白分解酵素
と、界面活性剤とを加えて蛋白分解処理を施し、次いで
遠心分離処理等によってラテックスを十分に洗浄する方
法が提案されている。上記特許公報に記載の方法によれ
ば、天然ゴム中の蛋白質を高いレベルで分解、除去する
ことができ、具体的には、天然ゴムに含まれる蛋白質の
量をケルダール法(Kjeldahl's method )による窒素含
有量(N%)で表したときに、0.02%以下の極めて
低い値とすることができる。なお、一般に天然ゴムは、
その数平均分子量<Mn>が100万〜250万の高分
子量成分と、10万〜20万の低分子量成分との混合体
であって、前者の高分子量成分は、低分子量成分が天然
ゴムに含まれているペプチド分子等を介して相互に結合
したものと推測されている。ここで、本来の生合成で生
成したと考えられる低分子量成分の分子量を10万と
し、この低分子量成分のゴム1分子に対して分子間結合
に介在するペプチド分子が1分子、すなわち窒素原子
(原子量14)が1原子結合したと仮定すると、天然ゴ
ムの窒素含有量が0.014%となる。従って、たとえ
高度な脱蛋白処理を施したとしても不可避的に0.02
%程度の窒素は残存すると考えられる。
【0004】また、上記公報に記載の方法で脱蛋白処理
を施した場合、処理後の天然ゴムラテックスを用いて成
膜されたゴムフィルムからは、ポリペプチドに特有な3
280-1cmの赤外吸収スペクトルが観察されない。従
って、上記公報に記載の方法によれば、蛋白質の分解・
除去が高度に達成されていることがわかる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
許公報に記載の方法をはじめとする従来公知の種々の脱
蛋白処理を経て蛋白質を分解、除去した場合であって
も、依然として、アレルギー性を示すおそれのあること
が、最近の研究により明らかとなった。そこで本発明者
らは、(i) 従来の方法による脱蛋白処理が施された天然
ゴムラテックス中にどの程度の蛋白質およびその分解物
が残存しているのかを確認すべく、飛行時間(TOF)
型質量分析計と二次元表面修飾チップとを組み合わせた
蛋白質の解析システムによって分析するとともに、(ii)
従来の方法による脱蛋白処理が施された天然ゴムラテッ
クスのアレルギー性について確認すべく、パッチテスト
等による従来のインビボ(in vivo )での測定に代え
て、ヒト患者の血清を用いた抗原−抗体反応に基づくイ
ンビトロ(in vitro)での測定を行った。
【0006】その結果、従来の方法によって脱蛋白処理
を施した場合であっても、(I) 数平均分子量<Mn>が
4500〜4700程度である蛋白質または蛋白質分解
物が残存しており、蛋白質が十分に分解されていないこ
と、しかも、(II)脱蛋白処理後においても、即時型アレ
ルギーを誘発するのに十分な量のアレルゲン性蛋白が含
まれていること、が明らかとなった。
【0007】なお、「アレルゲン性蛋白」とは、本発明
において以下のように定義される。天然ゴムラテックス
の試料中に存在する全ての蛋白質およびその分解物(以
下、「全蛋白」という。)中には、ヒト血清中に抗体を
産生し得る「抗原蛋白」の群が含まれる。また、ヒト血
清中に産生する抗体は、アレルギー反応を誘発し得るI
gEクラスの抗体と、アレルギー反応を誘発しないIg
Eクラスの抗体とに分類される。ここで、「抗原蛋白」
の中で、アレルギー反応の原因となり得るIgEクラス
の抗体を産生する抗原蛋白については、他の抗原蛋白と
区別するために「アレルゲン性蛋白」と称する。
【0008】そこで、本発明の目的は、アレルゲン性蛋
白を実質的に含有せず、それゆえアレルギーを誘発する
おそれが極めて低い天然ゴムラテックスの製造方法を提
供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記課
題を解決するための本発明に係る低アレルギー性天然ゴ
ムラテックスの製造方法は、天然ゴムラテックスにエキ
ソペプチダーゼ活性を有するプロテアーゼを添加して熟
成させることにより、当該ラテックス中の蛋白質を、数
平均分子量が4500以上である蛋白質および蛋白質分
解物が検出されないレベルにまで分解することを特徴と
する。
【0010】従来の脱蛋白処理に用いられていたプロテ
アーゼ(蛋白分解酵素)は主にバクテリア(細菌)が産
生するプロテアーゼであって、これらのプロテアーゼは
アルカリ領域に至適pHを有しており、しかもエンドペ
プチダーゼ活性を有するもののエキソペプチダーゼ活性
を示さないものであった。従来の脱蛋白処理で主として
上記のアルカリプロテアーゼが用いられていたのは、
(a) 天然ゴムのフィールドラテックスは、一旦濃縮され
た後、ラテックスの凝固と腐敗の防止を目的としてアン
モニアを添加したいわゆるアンモニアラテックスとして
供給されており、ラテックス自体がアルカリ性を示すも
のであったこと、(b) それゆえ、蛋白質の分解処理に
は、ゴム分子の凝固を避けるべく、アルカリ領域に至適
pHを有するいわゆるアルカリプロテアーゼを用いる必
要があったこと、などに起因している。なお、従来の脱
蛋白処理に用いられていた市販のアルカリプロテアーゼ
の特性を表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】これに対し、本発明者らは、従来のアルカ
リプロテアーゼに代えて、エキソペプチダーゼ活性を有
するプロテアーゼを用いて蛋白質の分解処理を試みた結
果、意外にも、数平均分子量<Mn>が4500以上の
蛋白質および蛋白質分解物が実質的に存在しないレベル
にまで蛋白質の分解を行うことができ、それゆえアレル
ギーを誘発するおそれをほとんど有しない天然ゴムラテ
ックスを得ることができるという全く新たな事実を見出
し、前述の低アレルギー性天然ゴムラテックスの製造方
法に係る発明を完成するに至ったものである。
【0013】本発明において、蛋白質および蛋白質分解
物の検出は、通常、質量分析法によって、好ましくは飛
行時間(TOF)型質量分析計と二次元表面修飾チップ
とを組み合わせた蛋白質の解析システム〔例えば、サイ
ファージェン・バイオシステムズ(株)製の蛋白質構造
解析装置「プロテインチップTMシステム」〕を用いて行
われる。前記「プロテインチップTMシステム」によれ
ば、天然ゴムラテックス1mL当たり0.1μg程度し
か存在しない微量の蛋白質についても検出することがで
きる。
【0014】なお、特開平9−71604号公報には、
天然ゴムラテックスに界面活性剤を添加し、さらに中和
剤を添加してpHを調整した後、蛋白分解酵素を添加し
てラテックス中の蛋白質を分解する旨の記載がある。し
かしながら、上記公報には酵素を用いた蛋白質の分解処
理について一般的な記載しかなく、かかる処理によって
蛋白質の分子量がどの程度低減されたのかについては一
切触れられていない。また、上記公報に記載の発明は、
酵素による蛋白質の分解処理後、ラテックスに加硫剤を
配合して成形、加硫を行い、その後に希アルカリ水中に
浸漬して分解蛋白質の抽出するという、抽出処理に特徴
を有するものである。
【0015】上記本発明に係る低アレルギー性天然ゴム
ラテックスの製造方法においては、蛋白質を分解した後
でラテックス中の蛋白質およびその分解物を除去するの
が、アレルギー性をより一層低減させるという観点から
好ましい。また、かかる除去処理は、遠心分離処理によ
って行われるのがその除去効果および除去処理の効率の
観点から好ましい。上記本発明に係る低アレルギー性天
然ゴムラテックスの製造方法においては、エキソペプチ
ダーゼ活性を有するプロテアーゼによる処理前に、ラテ
ックスのpHを中性領域(具体的にはpH6〜9)に調
整するのが好ましい。これは、エキソペプチダーゼ活性
を有するプロテアーゼの多くが中性領域に、具体的には
pH6〜9、より好ましくはpH6.5〜8.5程度の
領域に至適pHを有しており、それゆえラテックスのp
Hが中性領域にあれば蛋白質分解処理の効果を高めるこ
とができるからである。
【0016】本発明に用いられるエキソペプチダーゼ活
性を有するプロテアーゼは、糸状菌(カビ)の一種であ
るアスペルギルス属(Aspergillus ;コウジカビ属)ま
たはリゾプス属(Rhizopus;クモノスカビ属)に属する
微生物が産生するものであるのが好ましい。かかる糸状
菌に由来するペプチダーゼは蛋白質の高度な分解を実現
するのに好適である。エキソペプチダーゼ活性を有する
プロテアーゼは、上記の属に属する微生物が産生するも
のの中でも、特にアスペルギルス・オリゼ(Aspergillu
s oryzae)に属する微生物が産生するもの、アスペルギ
ルス・メルス(Asp. mellus )に属する微生物が産生す
るもの、またはリゾプス・オリゼ(Rhizopus oryzae )
に属する微生物が産生するもの、であるのがより好まし
い。
【0017】上記本発明に係る低アレルギー性天然ゴム
ラテックスの製造方法においては、ラテックス中にてゴ
ム分子を安定に分散させ、それにより蛋白質の分解効果
を向上させるという観点から、蛋白質の分解処理を界面
活性剤の存在下で行うのが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る低アレルギー
性天然ゴムラテックスの製造方法について詳細に説明す
る。 〔エキソペプチダーゼ活性を有するプロテアーゼ〕本発
明に用いられる蛋白質を分解するための酵素は、エキソ
ペプチダーゼ活性を有するプロテアーゼである。
【0019】さらに本発明においては、エキソペプチダ
ーゼとともにエンドペプチダーゼによる分解も併せて行
うことにより、蛋白質の分子量の低減効果や分解効率を
より一層向上させることができる。本発明の製造方法に
は、例えばエキソペプチダーゼ活性とエンドペプチダー
ゼ活性とが共存するプロテアーゼを用いるのが好適であ
る。上記エキソペプチダーゼ活性を有するプロテアーゼ
をその起源から限定するならば、前述のように、糸状菌
の一種であるアスペルギルス属(Aspergillus ;コウジ
カビ属)またはリゾプス属(Rhizopus;クモノスカビ
属)に属する微生物が産生するプロテアーゼであるのが
好ましい。
【0020】上記アスペルギルス属に属する微生物とし
ては、例えばアスペルギルス・オリゼ(Aspergillus or
yzae)、アスペルギルス・メルス(Asp. mellus )、ア
スペルギルス・ニガー(Asp. niger)、アスペルギルス
・アワモリ(Asp. awamori)、アスペルギルス・グラウ
クス(Asp. glaucus )、アスペルギルス・フラブス(A
sp. flavus)、アスペルギルス・ソジャエ(Asp. soja
e)等が挙げられる。
【0021】また、上記リゾプス属に属する微生物とし
ては、例えばリゾプス・オリゼ(Rhizopus oryzae )、
リゾプス・ジャバニクス(Rhi. javanicus)、リゾプス
・デレマー(Rhi. delemar)、リゾプス・ニグリカンス
(Rhi. nigricans)等が挙げられる。本発明に用いられ
るエキソペプチダーゼ活性を有するプロテアーゼは、上
記の中でも、特にアスペルギルス・オリゼ(Asp. oryza
e )、アスペルギルス・メルス(Asp. mellus )または
リゾプス・オリゼ(Rhi. oryzae )に属する微生物が産
生するものであるのが好ましい。
【0022】上記エキソペプチダーゼ活性を有するプロ
テアーゼについて、市販されているものの特性を示す。
【0023】
【表2】
【0024】〔原料ラテックス〕本発明の低アレルギー
性天然ゴムラテックスを得るための出発原料となる天然
ゴムラテックスは、天然のゴムの木から得られたラテッ
クスを意味し、当該ラテックスには新鮮なフィールドラ
テックスや、市販のアンモニア処理ラテックス等のいず
れをも使用することができる。 〔蛋白分解処理の方法〕 (蛋白質の分解処理)本発明の製造方法において、エキ
ソペプチダーゼ活性を有するプロテアーゼによる蛋白質
の分解処理は、前述のプロテアーゼを単独でまたは2種
以上混合した上で天然ゴムラテックス中に添加し、数時
間〜1週間程度熟成することによって行われる。
【0025】エキソペプチダーゼ活性を有するプロテア
ーゼの添加量は、そのペプチダーゼ活性に応じて設定さ
れるものであって特に限定されるものではないが、通
常、フィールドラテックスやアンモニア処理ラテックス
のゴム固形分に対して約0.001〜10重量%の割合
となるように設定すればよい。上記プロテアーゼの添加
量が0.001重量%を下回ると蛋白質を分解する効果
が十分に得られなくなるおそれがある。逆に、添加量が
10重量%を超えると酵素の量が多くなりすぎてコスト
アップにつながるとともに、酵素活性も低下するおそれ
がある。
【0026】本発明に使用するエキソペプチダーゼ活性
を有するプロテアーゼについてのペプチダーゼ活性は特
に限定されるものではないが、30u/g以上(LGG
法)であるのが好ましい。上記プロテアーゼによる蛋白
質分解処理時のラテックスのpHは、使用するプロテア
ーゼの至適pHに応じて設定される。前述のエキソペプ
チダーゼ活性を有するプロテアーゼは、その多くが中性
領域に、具体的にはpH6〜9、より好ましくはpH
6.5〜8.5の範囲に至適pHを有するいわゆる中性
プロテアーゼであることから、当該プロテアーゼによる
処理を施すラテックスについてもそのpHを中性領域
に、具体的にはpH6〜9、より好ましくはpH6.5
〜8.5の範囲に調整するのが好ましい。ラテックスの
pHを中性領域に調整するには、ラテックス中に例えば
リン酸二水素ナトリウム、ホルマリン、希塩酸等を添加
すればよい。
【0027】上記プロテアーゼによる蛋白質分解処理時
のラテックスの温度は、使用するプロテアーゼの至適温
度に応じて設定されるものであって特に限定されるもの
ではないが、通常、5〜90℃に設定するのが好まし
く、20〜60℃に設定するのがより好ましい。安定剤
としての界面活性剤は、上記プロテアーゼによる蛋白質
分解処理の前にあらかじめ、または上記プロテアーゼに
よる処理中に、必要に応じて、0.01〜10重量%の
範囲で添加すればよい。
【0028】(蛋白質および蛋白質分解物の除去処理)
蛋白質の分解処理を終えた天然ゴムラテックスには、さ
らに遠心分離、ゴム分の凝固、限外ろ過等の処理を施し
てもよい。かかる処理により、ゴム分と、蛋白質および
その分解物とを分離し、かつ、除去することができる。
かかる除去処理を施すことによって、より一層アレルギ
ー性の低い天然ゴムラテックスとして供給することがで
きる。
【0029】蛋白質および蛋白質分解物の除去処理を遠
心分離により行う場合において、遠心分離処理の回数は
1回行えば十分であるが、ゴム分の損失および歩留まり
の低下に伴う不利益を被ることのない範囲であれば2回
以上行ってもよい。 〔界面活性剤〕本発明の低アレルギー性天然ゴムを製造
するために蛋白質の分解処理を行う際には、エキソペプ
チダーゼ活性を有するプロテアーゼによる処理を施す前
にまたは処理中に、安定化剤としての界面活性剤をラテ
ックス中に添加するのが好ましい。とりわけ、アンモニ
ア処理ラテックスのpHを中性領域に調整する場合、ま
たは蛋白質の分解処理を行う場合にあっては、ゴム分の
凝固を防止する上で界面活性剤の添加が望まれる。
【0030】上記界面活性剤としては、従来公知の種々
のアニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤およびカチ
オン界面活性剤が挙げられ、特に限定されるものではな
いが、エキソペプチダーゼ活性を有するプロテアーゼの
多くが中性領域に至適pHを有するものであることか
ら、中性領域において、好ましくはpHが6.5〜8.
5の範囲において安定した界面活性を示すものを用いる
のが好ましい。以下、本発明に使用可能な界面活性剤を
示す。以下に例示の界面活性剤は単独で用いるほか、2
種以上を混合して用いることもできる。
【0031】(アニオン界面活性剤)アニオン界面活性
剤には、例えばカルボン酸系、スルホン酸系、硫酸エス
テル系、リン酸エステル系等が挙げられる。カルボン酸
系のアニオン界面活性剤としては、例えば炭素数が6以
上、30以下である脂肪酸塩、多価カルボン酸塩、ロジ
ン酸塩、ダイマー酸塩、ポリマー酸塩、トール油脂肪酸
塩などが挙げられ、中でも炭素数10〜20のカルボン
酸塩が好適である。炭素数が6を下回ると蛋白質および
不純物の分散・乳化作用が不十分となるおそれがあり、
炭素数が30を超えると水に分散させにくくなるおそれ
がある。
【0032】スルホン酸系のアニオン界面活性剤として
は、例えばアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルス
ルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタ
レンスルホン酸塩、ジフェニルエーテルスルホン酸塩等
が挙げられる。硫酸エステル系界面活性剤としては、例
えばアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンア
ルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキル
フェニルエーテル硫酸塩、トリスチレン化フェノール硫
酸エステル塩、ポリオキシアルキレンジスチレン化フェ
ノール硫酸エステル塩等が挙げられる。
【0033】リン酸エステル系のアニオン界面活性剤と
しては、アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキ
レンリン酸エステル塩等が挙げられる。これらの化合物
の塩としては、金属塩(Na,K,Ca,Mg,Zn
等)、アンモニア塩、アミン塩(トリエタノールアミン
塩等)などが挙げられる。 (ノニオン界面活性剤)ノニオン界面活性剤には、例え
ばポリオキシアルキレンエーテル系、ポリオキシアルキ
レンエステル系、多価アルコール脂肪酸エステル系、糖
脂肪酸エステル系、アルキルポリグリコシド系等が挙げ
られる。
【0034】ポリオキシアルキレンエーテル系のノニオ
ン界面活性剤としては、例えばポリオキシアルキレンア
ルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニ
ルエーテル、ポリオキシアルキレンポリオールアルキル
エーテル、ポリオキシアルキレンスチレン化フェノール
エーテル、ポリオキシアルキレンジスチレン化フェノー
ルエーテル、ポリオキシアルキレントリスチレン化フェ
ノールエーテル等が挙げられる。前記ポリオールとして
は炭素数2〜12の多価アルコールが挙げられ、例えば
プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、シ
ュクロース、ペンタエリトリトール、ソルビタン等が挙
げられる。
【0035】ポリオキシアルキレンエステル系のノニオ
ン界面活性剤としては、例えばポリオキシアルキレン脂
肪酸エステル等が挙げられる。多価アルコール脂肪酸エ
ステル系のノニオン界面活性剤としては、炭素数が2〜
12である多価アルコールの脂肪酸エステルまたはポリ
オキシアルキレン多価アルコールの脂肪酸エステルが挙
げられる。より具体的には、例えばソルビトール脂肪酸
エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリ
セライド、脂肪酸ジグリセライド、ポリグリセリン脂肪
酸エステル等が挙げられる。また、これらのポリアルキ
レンオキサイド付加物(例えばポリオキシアルキレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセ
リン脂肪酸エステル等)も使用可能である。
【0036】糖脂肪酸エステル系のノニオン界面活性剤
としては、例えばショ糖、グルコース、マルトース、フ
ラクトース、多糖類の脂肪酸エステル等が挙げられ、こ
れらのポリアルキレンオキサイド付加物も使用可能であ
る。アルキルポリグリコシド系のノニオン界面活性剤と
しては、例えばアルキルグルコシド、アルキルポリグル
コシド、ポリオキシアルキレンアルキルグルコシド、ポ
リオキシアルキレンアルキルポリグルコシド等が挙げら
れ、これらの脂肪酸エステル類も挙げられる。また、こ
れらのポリアルキレンオキサイド付加物も使用可能であ
る。
【0037】これらのノニオン界面活性剤におけるアル
キル基としては、例えば炭素数4〜30のアルキル基が
挙げられる。また、ポリオキシアルキレン基としては、
炭素数2〜4のアルキレン基を有するものが挙げられ、
例えば酸化エチレンの付加モル数が1〜50モル程度の
ものが挙げられる。脂肪酸としては、例えば炭素数が4
〜30の直鎖または分岐した飽和または不飽和の脂肪酸
が挙げられる。 (カチオン界面活性剤)カチオン界面活性剤には、例え
ばアルキルアミン塩型、アルキルアミン誘導体型および
それらの第4級化物、ならびにイミダゾリニウム塩型等
が挙げられる。
【0038】アルキルアミン塩型のカチオン界面活性剤
としては、第1級アミン、第2級アミンおよび第3級ア
ミンの塩が挙げられる。アルキルアミン誘導体型のカチ
オン界面活性剤は、エステル基、エーテル基、アミド基
のうちの少なくとも1つを分子内に有するものであっ
て、例えばポリオキシアルキレン(AO)アルキルアミ
ンおよびその塩、アルキルエステルアミン(AO付加物
を含む)およびその塩、アルキルエーテルアミン(AO
付加物を含む)およびその塩、アルキルアミドアミン
(AO付加物を含む)およびその塩、アルキルエステル
アミドアミン(AO付加物を含む)およびその塩、アル
キルエーテルアミドアミン(AO付加物を含む)および
その塩等が挙げられる。
【0039】前記塩の種類としては、例えば塩酸塩、リ
ン酸塩、酢酸塩、アルキル硫酸エステル、アルキルベン
ゼンスルホン酸、アルキルナフタレンスルホン酸、脂肪
酸、有機酸、アルキルリン酸エステル、アルキルエーテ
ルカルボン酸、アルキルアミドエーテルカルボン酸、ア
ニオン性オリゴマー、アニオン性ポリマー等が挙げられ
る。アルキルアミン誘導体型カチオン界面活性剤のう
ち、酢酸塩の具体例としては、例えばココナットアミン
アセテート、ステアリルアミンアセテート等が挙げられ
る。上記アルキルアミン塩型およびアルキルアミン誘導
体型カチオン界面活性剤におけるアルキル基は特に限定
されるものではないが、通常炭素数8〜22の、直鎖
状、分岐鎖状またはゲルベ状のものが挙げられる。
【0040】上記アルキルアミン塩型およびアルキルア
ミン誘導体型カチオン界面活性剤の第4級化物として
は、上記アルキルアミン塩およびアルキルアミン誘導体
を、例えばメチルクロライド、メチルブロマイド、ジメ
チル硫酸、ジエチル硫酸等で第4級化したものが挙げら
れる。具体的には、ラウリルトリメチルアンモニウムハ
ライド、セチルトリメチルアンモニウムハライド、ステ
アリルトリメチルアンモニウムハライド等のアルキルト
リメチルアンモニウムハライド;ジステアリルジメチル
アンモニウムハライド等のジアルキルジメチルアンモニ
ウムハライド;トリアルキルメチルアンモニウムハライ
ド;ジアルキルベンジルメチルアンモニウムハライド;
アルキルベンジルジメチルアンモニウムハライド等が挙
げられる。
【0041】イミダゾリニウム塩型のカチオン界面活性
には、例えば2−ヘプタデセニル−ヒドロキシルエチル
イミダゾリン等が挙げられる。上記例示の界面活性剤の
中でも、特に、pHが6.5〜8.5の範囲において安
定した界面活性を示すものとしては、例えば、ノニオン
界面活性剤であるポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテル、アニオン界面活性剤であるポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム等が挙げられ
る。
【0042】〔他の添加剤〕本発明の低アレルギー性天
然ゴムラテックスの製造方法においては、上記例示の各
成分のほかにも、必要に応じて他の添加剤を配合するこ
とができる。かかる他の添加剤としては、例えばpH調
整剤としての、リン酸第一カリウム、リン酸第二カリウ
ム、リン酸ナトリウム等のリン酸塩;酢酸カリウム、酢
酸ナトリウム等の酢酸塩;硫酸、酢酸、塩酸、硝酸、ク
エン酸、コハク酸等の酸類またはその塩;アンモニア、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウム等が挙げられる。また、酵素として
の、リパーゼ、エステラーゼ、アミラーゼ、ラッカー
ゼ、セルラーゼ等が挙げられる。さらに、分散剤として
の、スチレンスルホン酸共重合物、ナフタレンスルホン
酸ホルマリン縮合物、リグニンスルホン酸、多環式芳香
族スルホン酸共重合物、アクリル酸および無水マレイン
酸のホモポリマー/共重合物、イソブチレン−アクリル
酸、イソブチレン−無水マレイン酸共重合物等が挙げら
れる。
【0043】〔蛋白質分解処理の程度とアレルギー性〕
上記本発明の製造方法に従ってエキソペプチダーゼ活性
を有するプロテアーゼによる蛋白質の分解処理が施され
た低アレルギー性天然ゴムラテックスには、ケルダール
法による窒素含有量(N%)で比較した場合に、対照と
なる天然ゴムラテックスと同程度の蛋白質が残存してい
る。しかしながら、本発明の方法により得られる低アレ
ルギー性天然ゴムラテックスは、分子量の大きな蛋白質
およびアレルゲン性蛋白の含有量が、従来の方法による
脱蛋白処理が施された脱蛋白天然ゴムラテックスに比べ
て極めて低い。具体的には、本発明の方法によって得ら
れる低アレルギー性天然ゴムラテックスからは、数平均
分子量<Mn>が4500以上である蛋白質および蛋白
質分解物が検出されない。
【0044】なお、従来の方法による脱蛋白処理(酵素
処理1回、遠心分離処理1回)が施された脱蛋白天然ゴ
ムラテックス(ゴム固形分濃度約30%)では、後述す
る比較例より明らかなように、数平均分子量<Mn>が
4500以上である蛋白質および蛋白質分解物が検出さ
れる。一方、本発明の方法によって蛋白質の分解処理
(酵素処理1回、遠心分離処理なし)が施された天然ゴ
ムラテックスでは、後述する実施例より明らかなよう
に、数平均分子量<Mn>が4500以上である蛋白質
および蛋白質分解物は検出されない。
【0045】上記のように数平均分子量<Mn>が45
00以上の蛋白質および蛋白質分解物が検出されないと
いうレベルは、蛋白質に起因するアレルギーの問題が実
質的に生じない程度に蛋白質が分解されていることを示
す。すなわち、本発明の低アレルギー性天然ゴムラテッ
クスは、ラテックス中に残存する総蛋白質量が多いもの
の、蛋白質に起因する即時性アレルギーを招くおそれは
極めて低くなっている。
【0046】本発明の製造方法によって蛋白質の分解処
理を施した場合には、前述のように、数平均分子量が4
500以上である蛋白質および蛋白質分解物を検出でき
ず、本発明のより好ましい条件によれば、数平均分子量
が2000以上、さらに好ましくは1500以上である
蛋白質および蛋白質分解物を検出できない程度に蛋白質
を分解することができる。また、本発明の製造方法によ
って蛋白質の分解処理を施した場合には、ラスト阻害法
(RAST-inhibition 法)により測定されるアレルゲン性
蛋白の含有量指数を10μg/g以下、好ましくは5μ
g/g以下、より好ましくは2μg/g以下にまで低減
させることができる。
【0047】なお、一般に、アレルゲン性蛋白の含有量
指数が10μg/g以下であれば、実質的に蛋白質に起
因するアレルギーを生じるおそれが低いと考えられる。
ここで「アレルゲン性蛋白の含有量指数」とは、天然ゴ
ムラテックス中に存在する蛋白質のうち、ヒト血清に対
してIgEクラスの抗体を産生させ得る(抗原となり得
る)蛋白質の含有量の程度を、一般のハイアンモニアラ
テックス(HAラテックス)を基準にして示した指標で
あって、アレルギー度を相対的に示した値である。
【0048】天然ゴムラテックス中に存在する蛋白質に
ついては、その総量と溶出蛋白質の総量とを分析によっ
て求めることができるものの、アレルゲン性蛋白と非ア
レルゲン性蛋白との量を個別に定量することができな
い。そこで、天然ゴムラテックスのアレルギー性につい
ては、通常の天然ゴムラテックス、ここではHAラテッ
クスを基準とするアレルギー度の相対値として評価する
こととなる。上記「アレルゲン性蛋白の含有量指数」
は、Pharmacia Cap systemを用いた競合的ラスト免疫阻
害法〔Competitive RAST-immunoinhibition 法,(X. B
aur etAl., Allergy, 52, 661-664 (1997) 参照)〕に
基づいて算出されるものであって、具体的には、以下の
ようにして算出される。
【0049】まず、基準サンプルとしてHAラテックス
(上記文献ではノンアンモニア天然ゴムラテックス)の
抽出液を使用し、これにヒト血清中のIgE抗体を混合
して熟成させることにより、HAラテックス中のアレル
ゲン性蛋白と前記IgE抗体との抗原−抗体反応を進行
させる。なお、前記IgE抗体の供給源には、ラテック
スアレルギーを有する者の血清を用いる。次いで、抗原
−抗体反応を起こさずに残存したIgE抗体と固相のIm
muno-Capラテックス抗原とを反応させ、さらに、固定化
されたIgE抗体に酵素(β−D−ガラクトシダーゼ)
でラベルされた抗IgE抗体とを結合させて、蛍光強度
の測定により残存するIgE抗体の量を測定する。この
測定値により、HAラテックスの溶出蛋白質についての
アレルギー性の度合いが求められる。このアレルギー性
の度合いを、上記HAラテックスの希釈度が異なる数種
のサンプルについて測定して、較正曲線を作成する。一
方、測定試料である天然ゴムラテックスについても上記
と同様にしてアレルギー性の度合いを求める。その結
果、例えばHAラテックスの溶出総蛋白量がゴム1g当
り10μgであるときのアレルギー度と同等であれば、
測定試料についてのアレルゲン性蛋白の含有量指数が1
0μg/gとなる。
【0050】
【実施例】次に、実施例および比較例を挙げて本発明に
係る低アレルギー性天然ゴムラテックスの製造方法につ
いて説明する。以下の実施例および比較例において、天
然ゴムラテックスには、マレーシア国産のフィールドラ
テックス、またはソクテック(マレーシア国)社製のハ
イアンモニアラテックス〔ゴム分濃度60.2重量%、
アンモニア分0.7%〕を使用した。
【0051】界面活性剤には、ノニオン界面活性剤とし
て東邦化学工業(株)製の商品名「Triton X−
100」を、それぞれ使用した。 〔低アレルギー性天然ゴムラテックスの製造〕 実施例1 (蛋白質分解処理のみ)フィールドラテックスのゴム分
100重量部に対してノニオン界面活性剤1.0重量部
と0.12%のナフテン酸ソーダとを添加し、ラテック
スを安定化させた後、5%リン酸二水素ナトリウム水溶
液でラテックスのpHを7.0に調整した。次いで、こ
のラテックスのゴム分100重量部に対してエキソペプ
チダーゼ活性を有するプロテアーゼ0.1重量部を添加
し、30℃で24時間静置して熟成させることにより、
蛋白質の分解処理が施された低アレルギー性天然ゴムラ
テックスを得た。
【0052】前記プロテアーゼには、エキソペプチダー
ゼ活性およびエンドペプチダーゼ活性を有しかつ中性領
域に至適pHを有するものであって、アスペルギルス・
オリゼ(Aspergillus oryzae)に属する微生物が産生す
るプロテアーゼ〔天野製薬(株)製の商品名「ウマミザ
イム」〕を使用した(表2参照)。このプロテアーゼ
は、ペプチダーゼ活性が70u/g以上(pH7.0,
LGG(L-Leucyl-Glycyl-Glycine )法)であった。
【0053】(蛋白質分解処理および除去処理)上記
の、蛋白質の分解処理が施された低アレルギー性天然ゴ
ムラテックスをノニオン界面活性剤の1%水溶液で希釈
し、当該ラテックスのゴム分の濃度を10%にした後、
13000rpmで30分間遠心分離処理を施した。こ
うして分離した上層のクリーム分を取り出して同量の水
に再分散させることにより、蛋白質の分解および除去処
理が施された低アレルギー性天然ゴムラテックスを得
た。
【0054】実施例2 (蛋白質分解処理のみ)ハイアンモニアラテックス(以
下、「HAラテックス」という。)をゴム分の濃度が3
0重量%となるように希釈し、当該ラテックスのゴム分
100重量部に対してノニオン界面活性剤1.0重量部
と0.12%のナフテン酸ソーダ(安定化剤)を添加し
て安定化させた後、5%リン酸二水素ナトリウム水溶液
でラテックスのpHを7.0に調整した。次いで、この
ラテックスのゴム分100重量部に対してプロテアーゼ
(前出の「ウマミザイム」)0.1重量部を添加し、3
0℃で24時間静置して熟成させることにより、蛋白質
の分解処理が施された低アレルギー性天然ゴムラテック
スを得た。
【0055】(蛋白質分解処理および除去処理)上記
の、蛋白質の分解処理が施された低アレルギー性天然ゴ
ムラテックスをノニオン界面活性剤の1%水溶液で希釈
し、当該ラテックスのゴム分の濃度を10%にした後、
13000rpmで30分間遠心分離処理を施した。こ
うして分離した上層のクリーム分を取り出して同量の水
に再分散させることにより、蛋白質の分解および除去処
理が施された低アレルギー性天然ゴムラテックスを得
た。
【0056】実施例3 (蛋白質分解処理のみ)エキソペプチダーゼ活性を有す
るプロテアーゼとして、前出の「ウマミザイム」に代え
てアスペルギルス・メルス(Aspergillus mellus)に属
する微生物が産生するプロテアーゼ〔天野製薬(株)製
の商品名「P「アマノ」3G」〕を使用し、その添加量
をラテックスのゴム分100重量部に対して0.1重量
部としたほかは、実施例1と同様にして(すなわち、フ
ィールドラテックスを出発原料として)蛋白質の分解処
理を行い、低アレルギー性天然ゴムラテックスを得た。
【0057】前記プロテアーゼ「P「アマノ」3G」
は、蛋白消化力が10000u/g以上(pH7.0,
天野法)であって、表2に示したように、エキソペプチ
ダーゼ活性およびエンドペプチダーゼ活性を有しかつ中
性領域に至適pHを有するプロテアーゼである。 (蛋白質分解処理および除去処理)上記の、蛋白質の分
解処理が施された低アレルギー性天然ゴムラテックスに
対し、実施例1と同様にして希釈処理と、遠心分離処理
と、再分散処理とを施すことにより、蛋白質の分解およ
び除去処理が施された低アレルギー性天然ゴムラテック
スを得た。
【0058】実施例4 (蛋白質分解処理のみ)エキソペプチダーゼ活性を有す
るプロテアーゼとして、前出の「ウマミザイム」に代え
て前出の「P「アマノ」3G」を使用し、その添加量を
ラテックスのゴム分100重量部に対して0.1重量部
としたほかは、実施例2と同様にして(すなわち、HA
ラテックスを出発原料として)蛋白質の分解処理を行
い、低アレルギー性天然ゴムラテックスを得た。
【0059】(蛋白質分解処理および除去処理)上記
の、蛋白質の分解処理が施された低アレルギー性天然ゴ
ムラテックスに対し、実施例2と同様にして希釈処理
と、遠心分離処理と、再分散処理とを施すことにより、
蛋白質の分解および除去処理が施された低アレルギー性
天然ゴムラテックスを得た。 実施例5 (蛋白質分解処理のみ)エキソペプチダーゼ活性を有す
るプロテアーゼとして、前出の「ウマミザイム」に代え
てリゾプス・オリゼ(Rhizopus oryzae )に属する微生
物が産生するプロテアーゼ〔天野製薬(株)製の商品名
「ペプチダーゼR」〕を使用し、その添加量をラテック
スのゴム分100重量部に対して0.1重量部としたほ
かは、実施例1と同様にして(すなわち、フィールドラ
テックスを出発原料として)蛋白質の分解処理を行い、
低アレルギー性天然ゴムラテックスを得た。
【0060】前記プロテアーゼ「ペプチダーゼR」は、
ペプチダーゼ活性が420u/g以上(pH7.0,L
GG法)であって、表2に示したように、エキソペプチ
ダーゼ活性およびエンドペプチダーゼ活性を有しかつ中
性領域に至適pHを有するプロテアーゼである。 (蛋白質分解処理および除去処理)上記の、蛋白質の分
解処理が施された低アレルギー性天然ゴムラテックスに
対し、実施例1と同様にして希釈処理と、遠心分離処理
と、再分散処理とを施すことにより、蛋白質の分解およ
び除去処理が施された低アレルギー性天然ゴムラテック
スを得た。
【0061】実施例6 (蛋白質分解処理のみ)エキソペプチダーゼ活性を有す
るプロテアーゼとして、前出の「ウマミザイム」に代え
て前出の「ペプチダーゼR」)を使用し、その添加量を
ラテックスのゴム分100重量部に対して0.1重量部
としたほかは、実施例2と同様にして(すなわち、HA
ラテックスを出発原料として)蛋白質の分解処理を行
い、低アレルギー性天然ゴムラテックスを得た。
【0062】(蛋白質分解処理および除去処理)上記
の、蛋白質の分解処理が施された低アレルギー性天然ゴ
ムラテックスに対し、実施例2と同様にして希釈処理
と、遠心分離処理と、再分散処理とを施すことにより、
蛋白質の分解および除去処理が施された低アレルギー性
天然ゴムラテックスを得た。 比較例1 (蛋白質分解処理のみ)フィールドラテックスのゴム分
100重量部に対してアルカリプロテアーゼ0.1重量
部と、ノニオン界面活性剤1.0重量部と、0.12%
のナフテン酸ソーダとを添加して安定化させた。
【0063】前記アルカリプロテアーゼには、バクテリ
ア由来のプロテアーゼであって、バチルス属のバクテリ
アの一種であるBacillus licheniformisに属する微生物
が産生するプロテアーゼ〔ノボノルディスクバイオイン
ダストリー(株)製の商品名「アルカラーゼ2.0
M」〕を使用した。このアルカリプロテアーゼは力価が
2.0AU/g(pH8.3)であって、表1に示した
ように、アルカリ領域に至適pHを有しており、かつエ
ンドペプチダーゼ活性を有するもののエキソペプチダー
ゼ活性を有しないものである。
【0064】次いで、リン酸二水素ナトリウムによって
pHを9.2に調整した後、30℃で24時間静置する
ことによって熟成させることにより、蛋白質の分解処理
が施された天然ゴムラテックスを得た。 (蛋白質分解処理および除去処理)上記の、蛋白質の分
解処理が施された天然ゴムラテックスをノニオン界面活
性剤の1%水溶液で希釈し、当該ラテックスのゴム分の
濃度を10%にした後、13000rpmで30分間遠
心分離処理を施した。こうして分離した上層のクリーム
分を水に再分散させることによって、蛋白質の分解およ
び除去処理が施された天然ゴムラテックスを得た。
【0065】〔蛋白質分解処理の評価〕 (窒素含有量の測定)上記実施例および比較例におい
て、遠心分離処理後に生じたクリーム分を水に再分散さ
せたラテックスを使用し、このラテックスをガラスプレ
ート上に流延してキャストフィルムを作製した。これら
のキャストフィルムを含有率測定用のサンプルとした。
【0066】また、実施例1および比較例1について
は、蛋白質分解処理のみを施したラテックスを使用して
上記と同様のキャストフィルムを作成し、このフィルム
についても窒素含有率測定用のサンプルとした。さら
に、蛋白分解処理や洗浄処理を施していないフィールド
ラテックスおよびHAラテックスから直接キャストフィ
ルムを作成して、これを対照のサンプルとした。
【0067】実施例、比較例および対照の各サンプルに
ついて、その窒素含有量(N%)をRRIM試験法(Ru
bber Research Institute of Malaysia(1973). 'SMR Bu
lletin No.7')によって測定した。窒素含有量(N%)
の測定結果を表3に示す。 (アレルゲン性蛋白の含有量指数の測定)ラスト阻害法
(RAST-inhibition 法)に基づいて、上記実施例および
比較例で得られた天然ゴムラテックスに含まれるアレル
ゲン性蛋白の含有量指数を測定した。「アレルゲン性蛋
白の含有量指数」の測定は、前述のPharmacia Cap syst
emを用いた競合的免疫阻害法により、ドイツBGFA
(職業医療研究所)にて実施した。
【0068】なお、実施例1および比較例1では、蛋白
質分解処理のみを施したラテックスについても同様にし
てアレルゲン性蛋白の含有量指数を算出した。アレルゲ
ン性蛋白の含有量指数の測定結果を表3に示す。
【0069】
【表3】
【0070】表3より明らかなように、実施例1の低ア
レルギー性天然ゴムラテックスは、比較例1の、従来の
酵素を用いた処理による脱蛋白天然ゴムラテックスと比
べて窒素含有量(N%)が同程度であるものの、アレル
ゲン性蛋白の含有量指数が著しく低くなっていた。ま
た、実施例1においては、酵素処理を施しただけの場合
であっても、対照2に示す通常のHAラテックスよりも
アレルゲン性蛋白の含有量が著しく低くなっており、従
来の酵素処理を施したもの(比較例1の蛋白質除去処理
なし)よりも低くなっていた。
【0071】それゆえ、蛋白質に起因するアレルギーを
誘発するおそれが著しく低減されていることがわかっ
た。 (蛋白質の分子量分析)上記実施例1および比較例1で
得られた天然ゴムラテックスについて、飛行時間(TO
F)型質量分析計と二次元表面修飾チップとを組み合わ
せた蛋白質の解析システム〔サイファージェン・バイオ
システムズ(株)製の蛋白質構造解析装置「プロテイン
チップTMシステム」〕により、数平均分子量<Mn>が
4500〜4700の範囲を中心にして不純物の有無を
分析した。
【0072】上記「プロテインチップTMシステム」によ
る蛋白質の分子量分析は、次のようにして行った。(1)
まず、天然ゴムラテックスの漿液のサンプルをチップ上
に吸着させ、次いで(2) 吸着した蛋白質のみが残存する
ように洗浄用の緩衝液(washing buffer)で洗浄し、
(3) 吸着蛋白質上にエネルギー吸収物質を塗布し、さら
に(4) レーザーを照射してチップ上の蛋白質をイオン化
した上で、(5) TOF型質量分析器を用いて分子量を測
定した。
【0073】残存する蛋白質および蛋白質分解物につい
ての数平均分子量<Mn>の分析結果については、実施
例1の、蛋白質分解処理のみを施した低アレルギー性天
然ゴムラテックスから得られた試料についての測定結果
を図1に、実施例1の、蛋白質分解処理と除去処理とを
施した低アレルギー性天然ゴムラテックスから得られた
試料についての測定結果を図2に、比較例1の、従来の
酵素を用いた処理による脱蛋白天然ゴムラテックスから
得られた試料についての測定結果を図3に、それぞれ示
す。
【0074】また、対照として、蛋白分解処理および洗
浄処理を施していないHAラテックスから得られた試料
について分子量分析を行った。その測定結果を図4に示
す。上記分子量分析の測定結果より明らかなように、比
較例1(図3)では数平均分子量<Mn>が約4700
のところ(蛋白質の存在を示す箇所)にピークが存在し
ていた。これに対し、実施例1の蛋白分解処理のみ行っ
た場合(図1)と、さらに蛋白質およびその分解物の除
去処理を行った場合(図2)とでは、いずれも数平均分
子量<Mn>が4500以上の領域でピークは見られな
かった。特に、蛋白分解処理に加えて蛋白質およびその
分解物の除去処理を行った場合(図2)では、数平均分
子量<Mn>が1500〜4500の領域でも顕著なピ
ークは見られなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた、蛋白質分解処理のみを施
した低アレルギー性天然ゴムラテックスについての、残
存する蛋白質および蛋白質分解物の数平均分子量<Mn
>の測定結果を示すチャート図である。
【図2】実施例1で得られた、蛋白質分解処理と除去処
理とを施した低アレルギー性天然ゴムラテックスについ
ての、残存する蛋白質および蛋白質分解物の数平均分子
量<Mn>の測定結果を示すチャート図である。
【図3】比較例1で得られた、蛋白質分解処理と除去処
理とを施した脱蛋白天然ゴムラテックスについての、残
存する蛋白質および蛋白質分解物の数平均分子量<Mn
>の測定結果を示すチャート図である。
【図4】ハイアンモニア処理ラテックス中に存在する蛋
白質についての数平均分子量<Mn>の測定結果を示す
チャート図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 芳明 兵庫県神戸市中央区脇浜町3丁目6番9号 住友ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 4B050 DD03 LL05 4C081 AC08 BA15 CB051 CD31

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天然ゴムラテックスにエキソペプチダーゼ
    活性を有するプロテアーゼを添加して熟成させることに
    より、当該ラテックス中の蛋白質を、数平均分子量が4
    500以上である蛋白質および蛋白質分解物が検出され
    ないレベルにまで分解することを特徴とする低アレルギ
    ー性天然ゴムラテックスの製造方法。
  2. 【請求項2】蛋白質を分解した後、ラテックス中の蛋白
    質およびその分解物を除去する請求項1記載の低アレル
    ギー性天然ゴムラテックスの製造方法。
  3. 【請求項3】蛋白質およびその分解物の除去を遠心分離
    処理により行う請求項2記載の低アレルギー性天然ゴム
    ラテックスの製造方法。
  4. 【請求項4】エキソペプチダーゼ活性を有するプロテア
    ーゼによる処理前に、ラテックスのpHを中性領域に調
    整する請求項1〜3のいずれかに記載の低アレルギー性
    天然ゴムラテックスの製造方法。
  5. 【請求項5】前記エキソペプチダーゼ活性を有するプロ
    テアーゼは、アスペルギルス(Aspergillus )属または
    リゾプス(Rhizopus)属に属する微生物が産生するもの
    である請求項1〜4のいずれかに記載の低アレルギー性
    天然ゴムラテックスの製造方法。
  6. 【請求項6】前記アスペルギルス属に属する微生物は、
    アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)に属す
    る微生物である請求項5記載の低アレルギー性天然ゴム
    ラテックスの製造方法。
  7. 【請求項7】前記アスペルギルス属に属する微生物は、
    アスペルギルス・メルス(Aspergillus mellus)に属す
    る微生物である請求項5記載の低アレルギー性天然ゴム
    ラテックスの製造方法。
  8. 【請求項8】前記リゾプス属に属する微生物は、リゾプ
    ス・オリゼ(Rhizopus oryzae )に属する微生物である
    請求項5記載の低アレルギー性天然ゴムラテックスの製
    造方法。
  9. 【請求項9】前記蛋白質の分解処理を界面活性剤の存在
    下で行う請求項1〜8のいずれかに記載の低アレルギー
    性天然ゴムラテックスの製造方法。
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