JP2002143687A - 重質炭化水素油の流動接触分解用触媒及び流動接触分解方法 - Google Patents

重質炭化水素油の流動接触分解用触媒及び流動接触分解方法

Info

Publication number
JP2002143687A
JP2002143687A JP2001246232A JP2001246232A JP2002143687A JP 2002143687 A JP2002143687 A JP 2002143687A JP 2001246232 A JP2001246232 A JP 2001246232A JP 2001246232 A JP2001246232 A JP 2001246232A JP 2002143687 A JP2002143687 A JP 2002143687A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
fcc
metal
compound
divalent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001246232A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3842086B2 (ja
Inventor
Tadashi Shibuya
忠 渋谷
Junko Naito
順子 内藤
Hidenaga Yamada
英永 山田
Nobuki Sekine
伸樹 関根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cosmo Oil Co Ltd
Japan Petroleum Energy Center JPEC
Original Assignee
Cosmo Oil Co Ltd
Petroleum Energy Center PEC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2001246232A priority Critical patent/JP3842086B2/ja
Application filed by Cosmo Oil Co Ltd, Petroleum Energy Center PEC filed Critical Cosmo Oil Co Ltd
Priority to EP01958515A priority patent/EP1314474B1/en
Priority to DE60131003T priority patent/DE60131003T2/de
Priority to PCT/JP2001/007315 priority patent/WO2002018044A1/ja
Priority to MXPA03001839A priority patent/MXPA03001839A/es
Priority to BR0113653-4A priority patent/BR0113653A/pt
Priority to RU2003105697/04A priority patent/RU2283177C2/ru
Priority to CNB018150101A priority patent/CN1254309C/zh
Priority to US10/362,288 priority patent/US6916762B2/en
Priority to AU2001280181A priority patent/AU2001280181A1/en
Priority to CA002419828A priority patent/CA2419828A1/en
Publication of JP2002143687A publication Critical patent/JP2002143687A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3842086B2 publication Critical patent/JP3842086B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/007Mixed salts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J27/00Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
    • B01J27/20Carbon compounds
    • B01J27/232Carbonates
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J29/00Catalysts comprising molecular sieves
    • B01J29/04Catalysts comprising molecular sieves having base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites
    • B01J29/06Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof
    • B01J29/08Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof of the faujasite type, e.g. type X or Y
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J35/00Catalysts, in general, characterised by their form or physical properties
    • B01J35/19Catalysts containing parts with different compositions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10GCRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
    • C10G11/00Catalytic cracking, in the absence of hydrogen, of hydrocarbon oils
    • C10G11/02Catalytic cracking, in the absence of hydrogen, of hydrocarbon oils characterised by the catalyst used
    • C10G11/04Oxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10GCRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
    • C10G11/00Catalytic cracking, in the absence of hydrogen, of hydrocarbon oils
    • C10G11/02Catalytic cracking, in the absence of hydrogen, of hydrocarbon oils characterised by the catalyst used
    • C10G11/04Oxides
    • C10G11/05Crystalline alumino-silicates, e.g. molecular sieves

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原料油中のNiやV等の触媒被毒金属を不活
性化し、水素,コーク生成を抑え、優れた分解活性,残
油処理能を有し、ガソリン,LCO留分を高収率で得る
ことができる上に、これらの性能を長期間、高水準に維
持して触媒寿命を向上させたFCC触媒と、この触媒を
使用したFCC法を提供する。 【解決手段】 2価金属又は2価及び3価金属からなる
化合物で2価金属炭酸塩のXRDパターンを示す化合物
からなるか、該化合物を無機酸化物マトリックス中に分
散してなるか、該化合物を結晶性アルミノシリケートゼ
オライトと共に無機酸化物マトリックス中に分散してな
るFCC触媒と、これらの触媒の1種以上と結晶性アル
ミノシリケートゼオライトを無機酸化物マトリックス中
に分散してなるFCC触媒とを組合せて使用するFCC
法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重質炭化水素油の
流動接触分解(以下、FCCと記すこともある)用触媒
と、この触媒を用いる該油のFCC法に関し、特に該油
中に含まれるニッケルやバナジウム等の触媒被毒金属を
不活性化し、水素,コーク生成量が少なく、優れた分解
活性,残油処理能を有し、オクタン価を下げることなく
ガソリン,LCO留分を高収率で得ることができる上
に、これらの性能を長期間、高水準に維持することがで
きる高耐久型のFCC触媒と、この触媒を用いるFCC
法とに関する。
【0002】
【技術背景】近年、炭化水素油の接触分解において、よ
り低品質低価格な原料炭化水素油からのアップグレーデ
ィング化が求められている一方、原料炭化水素油の重質
化傾向が一層強まってきている。
【0003】重質な原料炭化水素油には、ニッケル、バ
ナジウム等の金属分が多く含まれており、これらの金属
分は、ほぼ全量が触媒に沈着する。特に、バナジウムが
触媒に沈着し蓄積すると、触媒の活性成分である結晶性
アルミノシリケートゼオライトの結晶構造を破壊するた
め、著しい触媒の活性低下をもたらし、かつ水素とコー
クの生成量を増大させることが知られている。一方、ニ
ッケルは、触媒表面に沈着堆積して脱水素触媒反応を生
起するため、水素とコ−クの生成量を増加させ、その結
果、再生塔温度を上昇させる等の問題をもたらすことが
知られている。
【0004】原料炭化水素油に重質な残油分(常圧蒸留
残査油,減圧蒸留残査油等)を多く用いた場合、これら
金属の影響は更に大きくなる外、残油に含まれる硫黄化
合物によって、触媒再生塔燃焼排ガス中のSOxが増加
すると共に、生成油留分、特にガソリン中の硫黄濃度が
増加するという問題がある。また、残油処理量の増加は
触媒メイクアップ量の増加につながり、触媒コスト増及
び廃触媒の増加による環境負荷が問題となる。
【0005】従来、触媒に沈着したバナジウム等の被毒
金属を不活性化するために、塩基性化合物等をメタル不
活性化剤として触媒中に含有させ、触媒の耐メタル性を
向上させる技術も種々提案されている。例えば、アルカ
リ土類金属等の水溶性化合物をゼオライトや無機酸化物
マトリックスにイオン交換する技術や、水不溶性酸化物
(例えばドロマイト、セピオライト、アニオンクレイ
等)を無機酸化物マトリックス中に含有させる技術があ
る(特開昭62−57652号、同63−182031
号、特開平3−293039号等)。
【0006】これらアルカリ土類金属化合物は、被毒金
属を不活性化する効果を有するものの単独では分解能を
持たないため、上記のように、メタル不活性化剤として
分解能を有する無機酸化物マトリックス中に含有させて
用いるが、この触媒では、接触分解反応中にアルカリ土
類金属(特にマグネシウム化合物等)が低融点化合物と
なって移動し、その塩基性質により結晶性アルミノシリ
ケートゼオライトの結晶構造を破壊するため、熱安定性
を低下させる。また、上記のように、アルカリ土類金属
化合物を結晶性アルミノシリケートゼオライトにイオン
交換して組込ませた触媒では、接触分解反応で得られる
ガソリン生成物のオクタン価(RON)が低下する等の
問題がある。更に、アニオンクレイ等を使用する場合
は、天然物は希少なため触媒コストが高騰し、合成品も
安価とは言えず、やはり触媒コストが高くなる。
【0007】加えて、アルカリ土類金属化合物をメタル
不活性化剤として無機酸化物マトリックス中に分散させ
る場合、その塩基性のため触媒スラリのpHが大きく変
動し、触媒製造が困難になる。特に、マグネシウム化合
物は、アンモニアや硫安水溶液等を用いる触媒洗浄(触
媒中のNa,K等のアルカリ金属除去)工程で溶出して
しまうため、マグネシウムを含有させた触媒の洗浄が行
い難く、触媒に混入することに問題がある。
【0008】一方において、上記のバナジウム捕捉効果
を示す触媒組成物の付加的な利点として、SOx結合能
力が示されることがある(USP4889615等参
照)。この能力は、再生塔からの排ガス中のSOxを低
減し、生成油の硫黄分を低減するのに効果を示す。特
に、重質炭化水素油中には硫黄分が多く、これらの硫黄
化合物は、コークと共に触媒に付着し、FCC装置の再
生塔でSOxとなる。このSOxは、塩基性金属酸化物
と反応して触媒中に捕捉され、ライザーでの反応で硫化
水素に変換して分離回収でき、燃焼ガス中のSOx成分
及び生成油中の硫黄分を減少させることが知られてい
る。
【0009】但し、触媒表面に蓄積するニッケルの場
合、上記のメタル不活性化剤では不活性化効果が得られ
ないことが多いため、特定のアンチモン化合物(有機ア
ンチモン等)を原料炭化水素油中に供給して、触媒表面
に沈着したニッケルを不活性化する技術が提案されてい
る(特開昭63−63688号、特開平1−21339
9号等)。しかし、アンチモン化合物は、FCC装置内
のコントロールバルブ等に金属アンチモンデポジット
(融点500〜700℃の低融点化合物)として蓄積す
る。
【0010】
【発明の目的】以上の諸点を考慮し、本発明は、触媒活
性を下げることなくメタル不活性化剤の導入が可能であ
り、原料油中に含まれる重質な原料炭化水素に含まれる
触媒被毒金属を効率よく不活性化し、水素、コーク生成
量が少なく、優れた分解活性、残油処理能を有し、オク
タン価を低下させることなくガソリン、LCO留分を高
収率で得ることができる上に、これらの性能を長期間、
高水準に維持することができる高耐久型(基準触媒の2
倍以上の寿命)のFCC触媒を提供することを目的とす
る。
【0011】
【発明の概要】本発明者等は、上記の目的を達成するた
めに検討を重ねた結果、2価金属からなる結晶性金属炭
酸塩、あるいは2価金属と3価金属とからなる結晶性金
属炭酸塩のうちの特定の炭酸塩をメタル不活性化剤とし
て用いることにより、(a)原料油中に含まれるニッケ
ルやバナジウム等の触媒被毒金属を効率よく不活性化で
きること、(b)バインダとしての無機酸化物マトリッ
クスの種類を問わず触媒調製が容易であり、FCC触媒
としてワンボディ型あるいはアディティブ型のどちらの
形態でも使用可能であること、(c)水素,コーク選択
性を低く抑え、オクタン価の低下を招くことなくガソリ
ン,LCO留分を高収率で得ることができる上に、これ
らの性能を長期間に渡り高水準に維持することができる
こと、を見出し、本発明を完成するに至った。
【0012】
【発明の概要】本発明のFCC触媒は、上記の知見に基
づいてなされたもので、(1)2価金属化合物又は、2
価及び3価金属からなる化合物で2価金属炭酸塩のXR
Dパターンを示す化合物からなることを特徴とする。こ
のとき、上記の化合物は、(2)無機酸化物マトリック
ス中に分散していてもよいし、(3)結晶性アルミノシ
リケートゼオライトと共に無機酸化物マトリックス中に
分散していてもよい。また、本発明のFCC法は、結晶
性アルミノシリケートゼオライトを無機酸化物マトリッ
クスに均一に分散してなる基準触媒Aと、上記(1)の
触媒B、上記(2)の触媒C及び上記(3)の触媒Dの
うちの少なくとも1種以上とを混合使用するか、触媒D
と、触媒B、触媒Cのうちの少なくとも1種以上とを混
合使用するか、又は触媒Dを単独使用することを特徴と
する。
【0013】本発明の上記(1)の触媒Bは、触媒B単
独では分解活性を有さず、上記の分解活性を有する基準
触媒A等のようなFCC触媒に添加して使用する、いわ
ゆるアディティブ型のFCC触媒である。上記(2)の
触媒Cは、触媒Bの活性成分を、無機酸化物マトリック
ス中に分散させて機械的強度を高めたものであって、や
はり触媒C単独では分解活性を有さず、触媒Bと同様
に、基準触媒A等のようなFCC触媒に添加して使用す
る、いわゆるアディティブ型のFCC触媒である。上記
(3)の触媒Dは、触媒Bの活性成分を、分解活性を有
する結晶性アルミノシリケートゼオライトと共に、無機
酸化物マトリックス中に分散させたものであって、触媒
D単独で分解活性をも有し、いわゆるワンボディ型のF
CC触媒として使用できるものである。
【0014】本発明の2価金属化合物又は、2価及び3
価金属からなる化合物で2価金属炭酸塩のXRDパター
ンを示すもの(以下、2価及び3価金属からなる化合物
と略す)であってアニオンクレイ等のピークは保有しな
い化合物からなる触媒が、本発明の触媒Bである。この
2価及び3価金属は、全ての2価及び3価金属が使用可
能であるが、2価金属は、Mg2+,Mn2+,Ca
2+,Sr2+,Ba2+,Sn2+,Zn 2+から選
ばれた1種以上が好ましく、より好ましくはMn2+
Ca2+,Sr2+,Ba2+,Sn2+から選ばれた
1種以上である。3価金属は、Al ,Fe3+,C
3+,Co3+,La3+,Mn3+,Ti3+,G
3+,Sb3+,Bi3+から選ばれた1種以上が好
ましく、より好ましくはAl ,Mn3+から選ばれ
た1種以上であり、特にAl3+は高表面積を得られる
ため最も好適である。
【0015】上記の2価金属化合物、2価及び3価金属
からなる化合物は、上記の金属の1種以上を自由に組合
せることができる。すなわち、2価金属化合物の場合
は、上記の2価金属の1種のみからなる化合物であって
もよいし、2種以上を組合せた複合化合物であってもよ
い。この場合の混合割合は任意であってよい。2価及び
3価金属からなる上記化合物の場合は、特に、M
2+,Ca2+,Sr2+,Ba2+,Sn2+から
選ばれた1種以上とAl3+を組合せて使用すると、ニ
ッケル酸化物、バナジウム酸化物、硫黄酸化物を効率よ
く吸着するため、触媒被毒金属の不活性化及び脱SOx
に効果的である。この場合の混合割合は、2種以上の2
価金属の混合割合も、2種以上の3価金属の混合割合も
任意であってよいが、2価金属と3価金属との混合割合
は、モル比で2価金属/3価金属が0.5〜10とする
ことが好ましく、より好ましくは2〜5である。触媒C
及び触媒Dにおいて、無機酸化物マトリックスとしてア
ルミナを用いる場合には、上記の金属化合物のうち、C
2+,Sr2+,Ba2+を用いる2価金属化合物
が、触媒被毒金属の不活性化能力が高く好ましい。
【0016】また、上記の2価金属化合物、2価及び3
価金属からなる化合物は、触媒Bとして使用する場合に
は、併用する基準触媒A、あるいは触媒C、Dの平均粒
子径と同等の、平均粒子径50〜90μm、嵩密度0.
3〜1.2g/ml及び吸油量0.1cc/g以上を有
する粒子状が適している。一方、触媒C、Dの成分とし
て無機酸化物マトリックスや結晶性アルミノシリケート
ゼオライト等と混合して使用する場合には、平均粒子経
が0.0001〜60μm、好ましくは0.001〜3
0μm、より好ましくは0.1〜10μmの粒子状が適
している。粒子経が60μmを上廻ると、最終的に得ら
れる触媒C、Dの平均粒子経と同等になり、嵩密度、触
媒強度等の関係で、FCC触媒として望ましくなく、
0.0001μm未満であると、取扱が困難となる。
【0017】上記の2価金属化合物としても、2価及び
3価金属からなる化合物としても、酸化物、炭酸塩、硫
酸塩、ハロゲン化物塩、リン酸塩等が挙げられるが、中
でも炭酸塩が望ましく、これらの炭酸塩は、合成物でも
天然物でもよく、また市販のものをそのまま使用するこ
とができる。触媒C及び触媒Dにおいて、無機酸化物マ
トリックスとしてアルミナを用いる場合には、炭酸塩と
しては、2価金属がCa2+,Sr2+,Ba2+の炭
酸カルシウム,炭酸ストロンチウム,炭酸バリウムが、
触媒被毒金属の不活性化能力の面ばかりでなく触媒摩耗
強度の面からも好ましい。特に、炭酸カルシウムは、炭
酸ストロンチウム、炭酸バリウムに比べて真比重が軽い
ため、触媒に仕上げた際に、嵩密度が上昇せず、触媒調
製が容易である上、毒性がなく、取り扱いが容易で、安
価に入手できるため最も好ましい。
【0018】合成物は、例えば、次のようにして得るこ
とができる。2価金属炭酸塩は、2価金属の水溶性塩の
水溶液をアルカリ炭酸塩水溶液に加え、アルカリ水溶液
によりpHを微調整して、結晶性炭酸塩スラリを得る。
2価金属を2種以上使用する場合は、2種以上の2価金
属の水溶性塩の水溶液を予め混合しておき、これを上記
と同様に処理してスラリを得る。2価及び3価金属から
なる炭酸塩は、少なくとも1種の2価金属の水溶性塩の
水溶液と、少なくとも1種の3価金属の水溶性塩の水溶
液とを混合しておき、これを上記と同様に処理してスラ
リを得る。
【0019】上記の水溶性塩は、無機塩でも有機塩でも
よく、これらの塩のカウンターイオンとしては、F
Cl,Br,I,NO ,CO 2−,SO
2−,PO 3−,ClO ,BO 2−,CH
OO,シュウ酸,サリチル酸等が使用でき、好ましく
は安価なCl,NO ,SO 2−,CO 2−
ある。これらカウンターイオンの種類によっては、スラ
リ熟成過程でゲル中に酸イオンが包み込まれてしまい、
完全な除去が困難な場合があり、製品触媒に悪影響を及
ぼすことがある。焼成処理の際に揮発し易く、従ってこ
のような不都合のないNO 塩が最も好ましい。
【0020】これらの水溶性塩の水溶液を加えるアルカ
リ炭酸塩水溶液は、アルカリイオン(カウンターカチオ
ン)がNH,Na,Kの炭酸塩は一般には安価で入手
し易いため好ましいが、熟成スラリを洗浄処理等を行わ
ないで使用する場合、アルカリの種類によっては、上記
の2価金属や3価金属の塩のように、熟成過程でゲル中
にイオンが包み込まれて製品触媒に悪影響を及ぼすこと
がある。焼成処理の際に揮発し易く、従ってこのような
不都合のないNH塩が好ましい。
【0021】上記のようにして得られる結晶性炭酸塩ス
ラリ中の結晶を熟成するが、このときの熟成条件は、p
H6〜14、温度0〜100℃が好ましく、熟成時間は
任意でよい。なお、一般に、結晶サイズ(粒子径)を大
きくするには熟成時間が長いほどよく、小さくするには
短くてよく、熟成温度が高いほど結晶性の高いものとな
る。前記した粒径の結晶粒子を得るためには、熟成時間
0.5〜36時間、熟成温度50〜90℃、pH8〜1
1が適しており、このような条件で熟成して得られる結
晶性のものであれば、本発明の触媒Bあるいは触媒C,
Dの成分として適している。
【0022】結晶熟成後、結晶性炭酸塩スラリは、その
まま乾燥し粒子径を調整して触媒Bとすることもできる
し、そのまま触媒C、Dの成分として使用することもで
きるが、アンモニア水やアンモニウム塩水溶液と水で洗
浄し、触媒に悪影響を及ぼす金属等の不純物を除去後に
使用することが望ましい。なお、触媒C、Dの成分とす
る場合には、スラリを噴霧乾燥あるいは乾燥後ミル破砕
等してFCC触媒粒子より小さい粒径にしたものを使用
してもよいが、予め粒径を前述の大きさに調整してお
き、これを使用することが触媒C、Dの調製時間を短縮
する上で好ましい。
【0023】また、2価金属又は2価及び3価金属から
なる結晶性炭酸塩は、熱処理によって、その塩基特性が
大きく変化し、この塩基特性がメタル不活性化能に大き
な影響を及ぼす。本発明で使用する2価金属又は2価及
び3価金属からなる結晶性炭酸塩は、乾燥及び焼成処理
は20〜900℃で行うことが可能であるが、メタル不
活性化能を高めるためには、300〜800℃が好まし
く、より好ましくは500〜700℃である。
【0024】天然の炭酸塩は、鉱石、貝殻類、動物骨類
が使用できる。鉱石としては、方解石、氷州石、霰石、
石灰岩、大理石、ホワイチング、ストロンチアン石、毒
重石、菱マンガン鉱等が使用できる。貝殻類や動物骨類
としては、全てのものが使用でき、具体的には、鮑、
蜆、蜊、蛤、牡蠣、ホタテ、サザエ等の殻類、牛、豚、
馬、羊、鶏、魚等の骨類が例示できる。これらは、容易
かつ安価に入手できる上、貝殻類を使用する場合には、
触媒の摩耗強度を高くすることができると言う効果を得
ることもできる。これらの天然物は、1種単独で使用し
てもよいし、2種以上を適宜選択し、適宜の割合で混合
使用することもできる。
【0025】なお、貝殻類や骨類の場合、有機物や水分
等が付着しており、洗浄、焼成の後、粉砕して使用する
ことが好ましい。このときの焼成条件は、有機物や水分
等を除去できる条件であればよく、300〜900℃で
10分〜5時間程度、好ましくは500〜800℃で3
0分〜5時間程度が適している。このような条件で焼成
を行った貝殻類や骨類は、粉砕が比較的容易であり、そ
のままミルで粉砕してもよいし、あるいは水流等で一次
粉砕を行った後、湿式ミルで二次粉砕を行ったり、ハン
マーミル等で一次粉砕を行った後、乾式ミルで二次粉砕
を行って、前述の平均粒子径とする。
【0026】アディティブ型の触媒B及びCは、併用す
る基準触媒Aやワンボディ型の触媒Dと同じ物性である
ことが望ましく、これら触媒の強度、粒子径、嵩密度が
互いに異なると、これらの触媒が均一に混合せず、十分
な触媒性能を発揮することができない場合がある。これ
ら触媒A〜Dの物性としては、FCC装置の種類や運転
条件によって異なり一概には決められないが、FCC装
置内で良好な流動性を得るためには、前述したように、
一般に平均粒子径が50〜90μm、嵩密度が0.3〜
1.2g/ml、吸油量が0.1cc/g以上であるこ
とが好ましい。
【0027】本発明の触媒Cは、上記の2価金属化合物
又は、2価及び3価金属からなる化合物を、無機酸化物
マトリックス中に分散させてなり、FCC活性を有さな
いため、基準触媒Aや触媒D等のFCC活性を有するF
CC触媒に添加して使用するアディティブ型の触媒であ
る。
【0028】触媒C中の上記の金属化合物の量は、乾燥
基準で1〜90質量%が好ましく、より好ましくは30
〜70質量%である。1質量%未満では、メタル不活性
化能やSOx吸着能が低く、90質量%より多くして
も、効果の実質的な上昇は得られない上、相対的に無機
酸化物の量が少なくなり、無機酸化物による粒子結合力
の低下を招く。
【0029】触媒Cにおける無機酸化物としては、シリ
カ、シリカ−アルミナ、アルミナ、シリカ−マグネシ
ア、アルミナ−マグネシア、リン−アルミナ、シリカ−
ジルコニア、シリカ−マグネシア−アルミナ等の通常の
分解用触媒に使用される公知の無機酸化物が使用でき
る。これらの無機酸化物には、カオリン、ハロイサイ
ト、モンモリロナイト等の粘土を混合させることもでき
る。特に、触媒Cとしては、無機酸化物としてのアルミ
ナと、2価金属化合物としての炭酸カルシウムを組み合
わせたものが、高い触媒被毒不活性化能が得られるため
好ましい。
【0030】この触媒Cは、上記の無機酸化物に、上記
の金属化合物を加えて均一に分散させ、得られる混合物
スラリを常法通り噴霧乾燥し、得られる粒子を必要に応
じて洗浄し、再び乾燥して、あるいは乾燥・焼成して製
造することができる。このとき、上記の金属化合物の種
類によっては、その塩基性により無機酸化物あるいは必
要に応じて配合する他の触媒成分と均一に混合すること
が困難な場合があり、この場合には、リン酸被覆やアル
ミナ被覆等によって金属化合物の塩基性を抑制すること
が好ましい。
【0031】本発明の触媒Dは、上記の2価金属化合物
又は、2価及び3価金属からなる化合物と、結晶性アル
ミノシリケートゼオライトとを、無機酸化物マトリック
ス中に分散させてなり、この金属化合物によるメタル不
活性化効果と共に、結晶性アルミノシリケートゼオライ
トによるFCC活性をも有するため、触媒D単独でFC
C触媒として使用できるワンボディ型の触媒である。
【0032】触媒D中の上記の金属化合物の量は、乾燥
基準で0.01〜20質量%、好ましくは0.1〜10
質量%、より好ましくは0.5〜5質量%が適してい
る。0.01質量%未満では、メタル不活性化効果やS
Oxの捕捉が充分でなくなり、20質量%より多いと、
相対的に結晶性アルミノシリケートゼオライトや無機酸
化物の含有量が減少し、FCC活性やガソリン選択性が
低下して原料油を目的通りに接触分解することが困難に
なる上、触媒強度が低下する等の問題が生じる。
【0033】触媒D中の結晶性アルミノシリケートゼオ
ライトの量は、乾燥基準で10〜50質量%、好ましく
は20〜40質量%が適している。10質量%未満で
は、FCC活性やガソリン選択性が低下して原料油を目
的通りに接触分解することが困難になり、50質量%よ
り多いと、相対的に上記の金属化合物や無機酸化物マト
リックスの含有量が減少し、所望のメタル不活性化効果
が得られなかったり、所望の触媒強度が得られないこと
がある。
【0034】触媒Dにおける無機酸化物としては、上記
の触媒Cで使用するものと同様のものが使用でき、また
無機酸化物には上記の触媒Cにおけるような粘土を含有
させてもよい。また、結晶性アルミノシリケートゼオラ
イトとしては、X型ゼオライト、Y型ゼオライト、β型
ゼオライト、モルデナイト、ZSM型ゼオライト及び天
然ゼオライト等を使用することができ、これは通常のF
CC触媒の場合と同様、水素、アンモニウムあるいは多
価金属から選ばれるカチオンでイオン交換された形で使
用できる。特に、Y型ゼオライトが好ましく、水熱安定
性に優れるUSY型ゼオライトがより好ましい。最も好
ましくは、SiO/Alモル比5〜15、単位
格子寸法24.50Å以上24.70Å未満、アルカリ
金属含有量(酸化物換算)0.02重量%以上1重量%
未満の安定化Yゼオライトを600〜1200℃、5〜
300分間、空気又は窒素雰囲気下、安定化Yゼオライ
トの結晶化度低下率20%以下で焼成して得られ、バル
クのSiO/Alモル比5〜15、ゼオライト
骨格内Alの全Alに対するモル比0.3〜0.6、単
位格子寸法24.45Å未満、アルカリ金属含有量(酸
化物換算)0.02重量%以上1重量%未満、細孔分布
において50Å付近と180Å付近に特徴的なピークを
有し、100Å以上の細孔容積が全細孔容積の10〜4
0%、Yゼオライトの主要なX線回折パターンを有す
る、より水熱安定性に優れるヒートショック結晶性アル
ミノシリケートゼオライト(以下、HSゼオライト)
(特許第2544317号公報参照)である。
【0035】触媒Dは、無機酸化物に、上記のゼオライ
トと、上記の金属化合物を加えて均一に分散させた混合
物スラリを、上記の触媒Cと同様にして製造することが
できる。このとき、上記の触媒Cの場合と同様に、上記
の金属化合物が、その塩基性により、無機酸化物、結晶
性アルミノシリケートゼオライト、あるいは必要に応じ
て配合する他の触媒成分と均一に混合することが困難な
場合には、リン酸被覆やアルミナ被覆等によって金属化
合物の塩基性を抑制することができる。
【0036】以上の触媒B〜Dの1種以上と併用する基
準触媒Aは、無機酸化物からなるマトリックスに結晶性
アルミノシリケートゼオライトを均一に分散させたもの
であって、従来の各種分解用触媒がいずれも使用でき
る。この無機酸化物及び結晶性アルミノシリケートゼオ
ライトは、上記した本発明の触媒CやDと同様のものが
使用できる。
【0037】上記の無機酸化物、あるいはこれと粘土か
らなるマトリックスに分散させる結晶性アルミノシリケ
ートゼオライトの量は、従来のFCC触媒では10〜5
0質量%、好ましくは20〜40質量%程度であるが、
本発明の場合は、基準触媒Aと共に上記の触媒B、Cあ
るいはDを使用する関係上、これらの触媒B、C、Dの
混合比を考慮する必要がある。すなわち、触媒A、B、
C、Dの総量に対して、結晶性アルミノシリケートゼオ
ライトの量が少なくとも10質量%、好ましくは10〜
50質量%、より好ましくは20〜40質量%が適して
いる。ゼオライトの量が10質量%未満であると、所望
のFCC活性が得られず、50質量%より多くてもこの
ゼオライトの混合効果が飽和するため不経済となる。な
お、ゼオライトの所望の混合割合を得るためには、予
め、FCC触媒中のゼオライト量を調整しておくことが
好都合である。
【0038】上記の基準触媒Aは、上記の無機酸化物
に、上記の結晶性アルミノシリケートゼオライトを加え
て均一に分散させ、得られた混合物スラリを常法通り噴
霧乾燥し、得られた粒子を必要に応じて洗浄し、再び乾
燥して、あるいは乾燥後に焼成して製造することができ
る。
【0039】本発明のFCC法は、以上のアディティブ
型触媒B、同C、ワンボディ型触媒Dのうちの少なくと
も1種と、基準触媒Aとを組合せて使用するか、ワンボ
ディ型触媒Dと、アディティブ型触媒B、同Cのうちの
少なくとも1種とを組合せて使用するか、あるいはワン
ボディ型触媒Dを単独で使用して行うものである。この
とき触媒B〜Dのうちの少なくとも1種と、基準触媒A
とを組合せて使用する場合の、これら触媒の使用割合
は、次を目安にして決定される。基準触媒Aと触媒Dと
を併用する場合は、所望のメタル不活性化能と、所望の
SOx捕捉能とに応じて任意に選択すればよい。触媒
(A,Dのいずれか一方又は双方)と触媒(B,Cのい
ずれか一方又は双方)を組合せて使用する場合は、重量
比で触媒(A,Dのいずれか一方又は双方)/触媒
(B,Cのいずれか一方又は双方)が99.9/0.1
〜50/50、好ましくは99.5/0.5〜80/2
0、より好ましくは99/1〜90/10が適してい
る。アディティブ型触媒B,Cのいずれか一方又は双方
が全触媒量の半分以上を占める場合は、FCC活性やガ
ソリン選択性が低下して、原料油を目的通りに接触分解
することが困難になる。
【0040】本発明のFCC法では、上記触媒A〜D
を、それぞれ単独の触媒粒子として上記の使用割合で使
用するか、あるいは予め上記の使用割合で混合した触媒
粒子として使用し、これら触媒粒子に重質炭化水素油を
原料油としてFCC条件下で接触させればよい。このと
きの重質炭化水素油は、例えば、減圧軽油、常圧残油、
減圧残油あるいはこれらのブレンド油等である。
【0041】なお、本発明のFCC触媒は、ニッケルや
バナジウム化合物、硫黄化合物の含有量が少ない重質炭
化水素油を原料油に使用する場合でも有効であるが、該
触媒の有利性が顕著に現れるのは、触媒被毒金属と硫黄
化合物を多量に(例えば、S含有量が0.2質量%以
上、金属含有量が50ppm(金属換算)以上)含有す
る低品位の重質炭化水素油を接触分解する場合であり、
従って本発明のFCC法はこのような低品位の重質炭化
水素油を原料油とする場合に顕著な効果を得ることがで
きる。
【0042】また、本発明のFCC法を実施するに際し
て、原料油に含まれる金属汚染物、硫黄化合物の量を勘
案し、その量が多い場合は、基準触媒A、ワンボディ型
触媒Dとアディティブ型触媒B、Cとの混合使用時にお
けるアディティブ型触媒B、Cの割合を増大させ、基準
触媒A、ワンボディ型触媒Dの相対的な減少に伴って生
ずるであろうFCC活性の低下を、基準触媒A、ワンボ
ディ型触媒D中に分散させる結晶性アルミナシリケート
ゼオライトの増大によって補うこともできる。
【0043】本発明におけるFCC条件としては、従来
慣用されているFCC条件を採用することができ、この
FCC条件の典型例は、次の通りである。 反応温度460〜540℃ WHSV4〜20hr−1 触媒/油比4〜12
【0044】また、FCC法においては、一般に、コー
クの析出によって不活性化したFCC触媒をカーボンバ
ーニングによって再生し、FCC反応に再使用するが、
本発明のFCC触媒及びFCC法においても、従来の再
生装置及び再生条件を使用して使用済みの基準触媒A、
ワンボディ型触媒D及びアディティブ型触媒B、Cを再
生し、再使用することができる。この再生は、600〜
750℃で行われるが、この再生の際に生成するSOx
の捕捉において、本発明の触媒B〜Dは優れた効果を示
す。
【0045】本発明の触媒B〜Dは、原料油中のニッケ
ルやバナジウム等の触媒被毒金属を不活性化し、水素、
コーク生成量が低く、分解活性能や残油処理能に優れ、
ガソリン、LCO留分を高収率で得ることができる上
に、これらの性能を長期間、高水準に維持して触媒寿命
を向上させることができる。しかも、SOx吸着量が高
いため、FCC装置からの排ガスのSOx量を低減する
ことができる。
【0046】
【実施例】〔触媒調製〕 〔1〕2価金属又は2価及び3価金属からなる結晶性金
属化合物の調製 例1 蒸留精製水1000ミリリットル(以下、ミリリットル
をmL、リットルをLと記す)を入れたガラス製3Lビ
ーカに、硫酸マンガン5水和物271.9gを溶解し、
マグネットスターラを用いて15分間攪拌し、溶液Aを
調製した。この溶液AはpH4.54であった。蒸留精
製水1000mLを入れたガラス製3Lビーカに、硫酸
アルミニウム18水和物125gを溶解し、マグネット
スターラを用いて15分間攪拌し、溶液Bを調製した。
この溶液BはpH1.63であった。ガラス製5Lビー
カ中で溶液Aと溶液Bを混ぜて80℃に加熱し、マグネ
ットスターラを用いて撹拌し、溶液Cを調製した。蒸留
精製水1000mLを入れたガラス製5Lビーカに、炭
酸ナトリウム113.8gを溶解し、80℃に加熱して
ウルトラディスパーサを用いて15分間攪拌し、溶液D
を調製した。この溶液DはpH11.47であった。溶
液Dをウルトラディスパーサを用いて攪拌しながら、送
液ポンプで溶液Cを徐々に加えた。このとき、アンモニ
ア水をも加えて、混合溶液をpH9に保持した。この混
合溶液を撹拌しながら、80℃で3時間熟成させて、金
属化合物を生成した。
【0047】熟成終了後、該溶液をブフナーロートで濾
過し、濾別されたスラリ(金属化合物)に80℃の蒸留
精製水2Lを加えて攪拌し、濾過を繰り返すことによっ
て2回洗浄した。濾別されたスラリを100℃で約24
時間乾燥し、金属化合物を得た。乾燥後の金属化合物
を、ミルで粒子径15μm以下に粉砕した。これをMC
−1(Mn−Al−CO)とした。
【0048】上記MC−1について、APS(平均粒子
径)、SA(比表面積)を測定し、ICP装置で金属組
成を確認した。この結果を表1に示す。なお、サンプル
をICP測定するに際して、前処理として1100℃で
2時間の焼成処理を行った。また、XRD装置を用いて
結晶構造を分析し、結果を図1に示す。なお、図1にお
いて、XRD装置による分析結果は最上段に示し、中段
にピークデータを、最下段にJCPDS−PDF(Jo
int Comittie on Power Dif
fraction Standards−PowerD
iffraction、粉末X線回折データを集めたデ
ータバンク)のMn−Al−COデータを示す。図1
から明らかなように、MC−1は、2価金属炭酸塩の結
晶構造を示していることが判る。
【0049】例2 例1において、2価金属をCa2+、Sr2+、Ba
2+、Sn2+にする場合は、例1の溶液Aに硫酸マン
ガンと等モルのこれらの金属の塩化物あるいは硝酸塩を
用い、例1と同様な方法で調製した。2価金属にCa
2+、Sr2+、Ba2+、Sn2+を用いた場合を、
それぞれMC−2(Ca−Al−CO)、MC−3
(Sr−Al−CO)、MC−4(Ba−Al−CO
)、MC−5(Sn−Al−CO)とした。
【0050】上記MC−2、MC−3、MC−4、MC
−5について、APS、SAを測定し、ICP装置で金
属組成を確認し、結果を表1に示す。また、XRD装置
を用いてMC−2〜4の結晶構造を分析し、結果を図2
〜4に示す。なお、図2〜4の上中下段のデータは図1
と同義である。図2〜4から明らかなように、MC−2
〜4ともに2価金属炭酸塩の結晶構造を示していること
が判る。
【0051】例3 例1において、3価金属を他の金属種にするときは例1
の溶液Bに硫酸アルミニウムと等モルの3価金属の硫酸
塩あるいは硝酸塩を用い、例1と同様な方法で調製し
た。3価金属にMn3+を用いた場合を、MC−6(M
n−Mn−CO)とした。
【0052】上記MC−6について、APS、SAを測
定し、ICP装置で金属組成を確認し、結果を表1に示
す。
【0053】例4 関東化学社製の炭酸カルシウム試薬1級をMC−7(C
aCO)、ホタテと牡蠣の貝殻を700℃で2時間焼
成後粉砕した粉末をそれぞれMC−8(CaCO)、
MC−9(CaCO)とした。上記MC−7、MC−
8、MC−9について、APS、SAを測定し、ICP
装置で金属組成を確認し、結果を表1に示す。また、X
RD装置を用いてMC−7〜9の結晶構造を分析し、結
果を図5〜7に示す。なお、図5〜7の上中下段のデー
タは図1と同義である。図5〜7から明らかなように、
MC−7〜9ともに2価金属炭酸塩の結晶構造を示して
いることが判る。
【0054】
【表1の1】
【0055】
【表1の2】
【0056】
【表1の3】
【0057】〔2〕触媒の調製 例5 10質量%のSiOを含むシリカヒドロゾル400g
に、乾燥基準で、HSゼオライト64g、カオリンクレ
イ86gを加えて、混合スラリを得た。この混合スラリ
を、平均粒径が68±5μmの粒子状となるように噴霧
乾燥し、洗浄後、再乾燥して基準触媒Aを得た。
【0058】この基準触媒Aをベース1とし、主にワン
ボディ型触媒Dの比較対象として使用した。また、商業
スケールで一回に100トン程度製造した基準触媒Aを
ベース2とし、主にアディティブ型触媒B,Cの評価対
象として使用した。これら基準触媒A(ベース1、ベー
ス2)について、APS、SA、ABD(かさ密度)、
PV(細孔容積)を測定し、結果を表2及び表3に示
す。
【0059】例6 10質量%のSiOを含むシリカヒドロゾル400g
に、乾燥基準で、HSゼオライト64g、カオリンクレ
イ86gを加え、更に例1〜2で調製した粒子径15μ
m以下の金属化合物10gを加えて、混合スラリを得
た。この混合スラリを、平均粒径が68±5μmの粒子
状となるように噴霧乾燥し、洗浄後、再乾燥して金属化
合物が固定化されたワンボディ型触媒Dを得た。この金
属化合物としてMC−1,MC−2,MC−5,MC−
7,協和化学社製Hydrotalcite(ハイドロ
タルサイト)KW−2200を用いたワンボディ型触媒
を、それぞれ触媒D1,D2,D3,D4,Xとした。
【0060】触媒D1,D2,D3,D4について、A
PS、SA、ABD、PVを測定し、結果を表2に併せ
て示す。更に、ICP装置で金属組成を確認した結果、
これら触媒には、乾燥基準で、金属化合物が約5質量%
含有されていることが確認された。なお、協和化学社製
Hydrotalcite KW−2200は100℃
乾燥後、XRD測定を行い、Hydrotalcite
構造の確認を行い、結果を図8に示す。
【0061】
【表2の1】
【0062】
【表2の2】
【0063】
【表2の3】
【0064】例7 10質量%のSiOを含むシリカヒドロゾル600g
に、例1〜4で調製した粒子径15μm以下の金属化合
物を乾燥基準で40g加えて、混合スラリを得た。この
混合スラリを、その平均粒径が68±5μmになるよう
に噴霧乾燥し、洗浄後、乾燥し、金属化合物が固定化さ
れたアディティブ型触媒Cを得た。金属化合物としてM
C−1及び協和化学社製Hydrotalcite K
W−2200を用いたアディティブ型触媒Cを、それぞ
れ触媒C1,Yとした。触媒C1,Yについて、AP
S、SA、ABD、PVを測定し、結果を表3に示す。
また、ICP装置で金属組成を確認した結果、これら触
媒には、乾燥基準で、金属化合物が約40質量%含有さ
れていることが確認された。
【0065】
【表3の1】
【0066】
【表3の2】
【0067】例8 10質量%のAlを含むアルミナヒドロゲルスラ
リ3kgに、例1〜4で調製した粒子径15μm以下の
金属化合物を、乾燥重量で、200g加え、このスラリ
を、平均粒径が68±5μmの粒子状となるように噴霧
乾燥し、金属化合物が固定化されたアディティブ型触媒
Cを得た。この金属化合物として、MC−1,MC−
2,MC−3,MC−4,MC−5,MC−6,MC−
7,MC−8,MC−9を用いたアディティブ型触媒
を、それぞれを触媒C2,C3,C4,C5,C6,C
7,C8,C9,C10とした。触媒C2,C3,C
4,C5,C6,C7,C8,C9,C10について、
APS、SA、ABD、PVを測定し、C3,C8,C
9,C10については、触媒摩耗強度〔初期摩耗率(I
nitial Fine)《IFと略す》、平均摩耗量
(Attrition Loss)《ALと略す》〕も
測定し、結果を表4に示す。また、ICP装置で金属組
成を確認した結果、これら触媒には、乾燥基準で、金属
化合物が約40質量%含有されていることが確認され
た。
【0068】また、10質量%のAlを含むアル
ミナヒドロゲルスラリ3kgを、平均粒径68±5μm
の粒子状となるように噴霧乾燥し、得られた触媒をZと
した。触媒Zについて、APS、SA、ABD、PVを
測定し、結果を表4に示す。
【0069】
【表4の1】
【0070】
【表4の2】
【0071】
【表4の3】
【0072】
【表4の4】
【0073】〔3〕分析機器、分析条件等 上記の各分析に使用した機器、計算式等は次の通りであ
る。 ICP(組成分析):Thermo Jarrell
Ash社製“IRIS Advantage” APS(平均粒径):筒井理化学器械株式会社製“ミク
ロ形電磁振動ふるい器 M−2型” SA(比表面積):日本ベル株式会社製“BELSOR
P28”(高精度全自動ガス吸着装置) ABD(かさ密度):東京蔵持科学器械製作所製“かさ
比重測定器”(JISZ2504) PV(細孔容積):島津社製“MICROMERITI
CSAUTOPORE II 9220” IF(初期摩耗率)*:〔0〜12時間の微粒子(乾燥
g)/試料量〕×100 AL(平均摩耗量)*:〔12〜42時間の微粒子(乾
燥g)/試料量〕×100 *初期摩耗率・平均摩耗量は、以下の要領の触媒摩耗強
度試験により測定し、算出した。触媒(試料)50gを
500℃,5時間で処理し、水5gを添加し、この触媒
を触媒管中に0.102m/秒の流速で流し、流し開始
時から12時間経過した時点(0〜12時間)と、この
後から42時間経過した時点(12〜42時間)とにお
いて、触媒管中に存在する微粒子の量(乾燥g)をそれ
ぞれ測定し、上記式に基づいて算出した。 XRD*機器:理学電機株式会社製“RINT2500
V” *XRD測定は、各触媒の100℃,24時間乾燥品を
用い、以下の条件で測定を行った。 管電圧:50kV 管電流:300mA 走査モード:連続 スキャンスピード:2°/min スキャンステップ:0.02° 測定範囲(2θ):5〜90° 発散,散乱スリット:1° 受光スリット:0.3mm
【0074】〔4〕MAT活性試験 評価条件 例5〜8で得た触媒を、以下の模擬平衡化処理を施した
後、ASTM(3907)基準の固定床マイクロ活性試
験(Micro Activity Test)装置を
用い、表5に示す性状の炭化水素油を用い、下記の試験
条件で、FCC活性能及びメタル不活性化能を評価し
た。
【0075】模擬平衡化処理条件:各新触媒を室温から
500℃まで30分間で昇温し、500℃で5時間保持
して、焼成した。この後、ナフテン酸ニッケル,ナフテ
ン酸バナジウムを所定量(1000,2000質量pp
m)含むシクロヘキサン溶液を各触媒に吸収させた。1
00℃で乾燥後、再び、室温から500℃まで30分間
で昇温し、500℃で5時間保持して、再焼成した。次
いで、各触媒を、流動状態で、空気雰囲気下で室温から
800℃まで90分間で昇温し、800℃に到達後、1
00%スチーム雰囲気に切替え、6時間処理した。この
スチーム処理後の各触媒について、FCC活性能を評価
した。
【0076】各触媒のメタル不活性化能は、触媒へのニ
ッケルとバナジウムの担持量を、それぞれ0,0質量p
pm、1000,2000質量ppm,2000,40
00質量ppm,3000,6000質量ppmにして
評価した。
【0077】
【表5】
【0078】試験条件:固定床 反応温度 :500℃ 触媒/炭化水素油重量比:2.5,3.0,3.5 試験時間 :75秒
【0079】〔5〕触媒の性能評価 例9 MC−1,MC−2,MC−5,MC−7を含有するワ
ンボディ型触媒D1,D2,D3,D4を模擬平衡化処
理した後、MAT活性試験を行った。この結果を表21
に示す。
【0080】例10 触媒Xを模擬平衡化処理した後、MAT活性試験を行っ
た。この結果を表21に併せて示す。
【0081】
【表21の1】
【0082】
【表21の2】
【0083】
【表21の3】
【0084】例11 MC−1を含有するアディティブ型触媒C1をベース2
触媒に10質量%物理混合し、模擬平衡化処理した後、
MAT活性試験を行った。この結果を表31に示す。
【0085】例12 ハイドロタルサイトKW−2200を含有するアディテ
ィブ型触媒Yをベース2触媒に10質量%物理混合し、
模擬平衡化処理した後、MAT活性試験を行った。この
結果を表31に併せて示す。
【0086】
【表31の1】
【0087】
【表31の2】
【0088】例13 MC−1,MC−2,MC−3,MC−4,MC−5,
MC−6,MC−7,MC−8,MC−9を含有するア
ディティブ型触媒C2,C3,C4,C5,C6,C
7,C8,C9,C10を、それぞれベース2触媒に1
0質量%物理混合し、模擬平衡化処理した後、MAT活
性試験を行った。この結果を表41に示す。
【0089】例14 アディティブ型触媒Zを、ベース2触媒に10質量%物
理混合し、模擬平衡化処理した後、MAT活性試験を行
った。この結果を表41に併せて示す。
【0090】
【表41の1】
【0091】
【表41の2】
【0092】
【表41の3】
【0093】
【表41の4】
【0094】
【表41の5】
【0095】
【表41の6】
【0096】〔6〕ベンチスケールプラント活性試験評
価 反応器と触媒再生器とを備えた循環式流動床反応装置の
ベンチスケールプラントを使用し、触媒の活性評価試験
を行った。試験に先立ち、各触媒(ベース2,C3,C
8,C9)は下記の循環式模擬平衡化を行った。原料油
は表6に示す脱硫減圧軽油を使用し、試験条件は下記の
通りとした。触媒/炭化水素油(重量比)=6,8,1
0,12の条件でそれぞれ行い、得られた結果を比較し
て評価した。 反応温度 :500℃ 触媒/炭化水素油重量比:6,8,10,12 触媒循環量 :60g/分
【0097】循環式模擬平衡化:特開平11−1791
92号公報(特願平9−352940号)記載の方法と
装置により、新触媒あるいは新触媒と金属付着触媒との
混合触媒を、775℃に昇温し、50%空気、50%ス
チーム雰囲気下の焼成・スチーム処理(昇温・焼成・ス
チーム処理工程)を行った後、室温まで冷却し、この混
合触媒に金属溶液を窒素ガスでアトマイジングして噴霧
付着し、250℃で乾燥し、窒素ガスでストリッピング
して溶媒蒸気を分離する(ストリッピング工程)操作
を、6時間/1日で、繰り返し行い、これを10日間行
った。
【0098】標準条件:ニッケル、バナジウムの平均担
持量をそれぞれ2500,5000質量ppm、平均ス
チーム処理時間を20時間とする以外は、上記の循環式
模擬平衡化と同じ条件で処理した。 触媒寿命2倍条件:ニッケル、バナジウムの平均担持量
をそれぞれ5000,10000質量ppm、平均スチ
ーム処理時間を40時間とする以外は、標準条件と同じ
条件で処理した。なお、メタル源は、標準条件、触媒寿
命2倍条件ともに、ミッチェル法と同様、ナフテン酸化
合物を、トルエンで希釈して用いた。
【0099】
【表6】
【0100】
【表7の1】
【0101】
【表7の2】
【0102】
【発明の効果】以上のように、本発明の触媒は、水素,
コーク選択性を低く抑え、オクタン価を下げずにガソリ
ン,LCO留分を高収率で得ることができることに加
え、これらの性能を長期間、高水準に維持することがで
き、FCC触媒のメタル耐久寿命を大幅(基準触媒Aの
3倍以上)に向上させることができる(現在の原料油の
3倍以上もの量の金属を含む原料油を処理する場合にお
いて、現在の触媒すなわち基準触媒Aと同等の性能を得
ることができる)。また、この触媒を使用する本発明の
方法は、低品質の重質炭化水素油を、低コストでFCC
分解することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】MC−1(Mn−Al−CO)のXRDパタ
ーンを示す図である。
【図2】MC−2(Ca−Al−CO)のXRDパタ
ーンを示す図である。
【図3】MC−3(Sr−Al−CO)のXRDパタ
ーンを示す図である。
【図4】MC−4(Ba−Al−CO)のXRDパタ
ーンを示す図である。
【図5】MC−7(Ca−CO)のXRDパターンを
示す図である。
【図6】MC−8(ホタテ貝殻Ca−CO)のXRD
パターンを示す図である。
【図7】MC−9(牡蠣貝殻Ca−CO)のXRDパ
ターンを示す図である。
【図8】ハイドロタルサイトのXRDパターンを示す図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10G 11/05 C10G 11/05 11/18 11/18 29/06 29/06 51/06 51/06 55/08 55/08 (72)発明者 内藤 順子 埼玉県幸手市権現堂1134−2 コスモ石油 株式会社中央研究所内 (72)発明者 山田 英永 埼玉県幸手市権現堂1134−2 コスモ石油 株式会社中央研究所内 (72)発明者 関根 伸樹 埼玉県幸手市権現堂1134−2 コスモ石油 株式会社中央研究所内 Fターム(参考) 4G069 AA02 AA03 AA08 BA01B BA02B BA07A BA07B BA13A BA13B BA37 BB16A BB16B BC09A BC09B BC10A BC10B BC12A BC12B BC13A BC13B BC16A BC16B BC22A BC22B BC62A BC62B CC07 DA05 EA02Y EC25 FA01 FB57 ZA01A ZA04B 4H029 BD08 BE05 BE06 CA00 DA00 DA03 DA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2価金属化合物又は、2価及び3価金属
    からなる化合物で2価金属炭酸塩のXRDパターンを示
    す化合物からなることを特徴とする重質炭化水素油の流
    動接触分解用触媒。
  2. 【請求項2】 前記の2価金属化合物又は、2価及び3
    価金属からなる化合物が、無機酸化物マトリックス中に
    分散していることを特徴とする請求項1記載の重質炭化
    水素油の流動接触分解用触媒。
  3. 【請求項3】 前記の2価金属化合物又は、2価及び3
    価金属からなる化合物が、結晶性アルミノシリケートゼ
    オライトと共に無機酸化物マトリックス中に分散してい
    ることを特徴とする請求項1記載の重質炭化水素油の流
    動接触分解用触媒。
  4. 【請求項4】 前記2価金属化合物又は、2価及び3価
    金属からなる化合物の2価金属がMn2+,Ca2+
    Sr2+,Ba2+,Sn2+からなる群から選ばれた
    1種以上で、3価金属がAl3+,Mn3+からなる群
    から選ばれた1種以上であることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載の重質炭化水素油の流動接触分解
    用触媒。
  5. 【請求項5】 (1)結晶性アルミノシリケートゼオラ
    イトを無機酸化物マトリックスに均一に分散してなる基
    準触媒Aと、請求項1記載の触媒B、請求項2記載の触
    媒C及び請求項3記載の触媒Dのうちの少なくとも1種
    とを併用するか、(2)触媒Dと、触媒B、触媒Cのう
    ちの少なくとも1種とを併用するか、又は(3)触媒D
    を単独使用することを特徴とする重質炭化水素油の流動
    接触分解方法。
JP2001246232A 2000-08-28 2001-08-14 重質炭化水素油の流動接触分解用触媒及び流動接触分解方法 Expired - Fee Related JP3842086B2 (ja)

Priority Applications (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001246232A JP3842086B2 (ja) 2000-08-28 2001-08-14 重質炭化水素油の流動接触分解用触媒及び流動接触分解方法
US10/362,288 US6916762B2 (en) 2000-08-28 2001-08-27 Catalyst for fluidized catalytic cracking of heavy hydrocarbon oil and method of fluidized catalytic cracking
PCT/JP2001/007315 WO2002018044A1 (fr) 2000-08-28 2001-08-27 Catalyseur pour craquage catalytique fluide de petrole lourd et procede de craquage catalytique fluide
MXPA03001839A MXPA03001839A (es) 2000-08-28 2001-08-27 Catalizador para termofraccionacion catalitica de fluidos de aceites de hidrocarburos pesados y metodo de termofraccionacion catalitica de fluidos.
BR0113653-4A BR0113653A (pt) 2000-08-28 2001-08-27 Catalisador para craqueamento catalìtico fluidizado de óleo de hidrocarboneto pesado e processo de craqueamento catalìtico fluidizado
RU2003105697/04A RU2283177C2 (ru) 2001-08-14 2001-08-27 Катализатор для каталитического крекинга тяжелых нефтепродуктов в псевдоожиженном слое и способ каталитического крекинга в псевдоожиженном слое
EP01958515A EP1314474B1 (en) 2000-08-28 2001-08-27 Catalyst for fluid catalytic cracking of heavy hydrocarbon oil and method of fluid catalytic cracking
DE60131003T DE60131003T2 (de) 2000-08-28 2001-08-27 Katalysator zum fluidkatalytischen cracken von schweröl und verfahren zum fluidkatalytischen cracken
AU2001280181A AU2001280181A1 (en) 2000-08-28 2001-08-27 Catalyst for fluid catalytic cracking of heavy hydrocarbon oil and method of fluid catalytic cracking
CA002419828A CA2419828A1 (en) 2000-08-28 2001-08-27 Catalyst for fluid catalytic cracking of heavy hydrocarbon oil and method of fluid catalytic cracking
CNB018150101A CN1254309C (zh) 2000-08-28 2001-08-27 用于重烃油流化催化裂化的催化剂和流化催化裂化方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000257669 2000-08-28
JP2000-257669 2000-08-28
JP2001246232A JP3842086B2 (ja) 2000-08-28 2001-08-14 重質炭化水素油の流動接触分解用触媒及び流動接触分解方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002143687A true JP2002143687A (ja) 2002-05-21
JP3842086B2 JP3842086B2 (ja) 2006-11-08

Family

ID=26598606

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001246232A Expired - Fee Related JP3842086B2 (ja) 2000-08-28 2001-08-14 重質炭化水素油の流動接触分解用触媒及び流動接触分解方法

Country Status (10)

Country Link
US (1) US6916762B2 (ja)
EP (1) EP1314474B1 (ja)
JP (1) JP3842086B2 (ja)
CN (1) CN1254309C (ja)
AU (1) AU2001280181A1 (ja)
BR (1) BR0113653A (ja)
CA (1) CA2419828A1 (ja)
DE (1) DE60131003T2 (ja)
MX (1) MXPA03001839A (ja)
WO (1) WO2002018044A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003064038A1 (fr) * 2002-01-31 2003-08-07 Petroleum Energy Center Catalyseur pour le craquage catalytique fluide d'huile hydrocarbonee lourde et procede de craquage catalytique fluide
JP2006142273A (ja) * 2004-11-24 2006-06-08 Catalysts & Chem Ind Co Ltd 炭化水素流動接触分解用触媒組成物の製造方法
JP2008512553A (ja) * 2004-09-08 2008-04-24 インターカット インコーポレイテッド 金属混入物除去のための添加剤

Families Citing this family (39)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8124036B1 (en) 2005-10-27 2012-02-28 ADA-ES, Inc. Additives for mercury oxidation in coal-fired power plants
US6951830B2 (en) 2003-08-05 2005-10-04 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Molecular sieve catalyst compositions, their production and use in conversion processes
KR101493631B1 (ko) 2004-04-28 2015-02-13 헤드워터스 헤비 오일, 엘엘씨 에뷸레이트 베드 하이드로프로세싱 방법 및 시스템 및 기존의 에뷸레이트 베드 시스템을 개량하는 방법
US10941353B2 (en) * 2004-04-28 2021-03-09 Hydrocarbon Technology & Innovation, Llc Methods and mixing systems for introducing catalyst precursor into heavy oil feedstock
US7670984B2 (en) * 2006-01-06 2010-03-02 Headwaters Technology Innovation, Llc Hydrocarbon-soluble molybdenum catalyst precursors and methods for making same
US7842635B2 (en) * 2006-01-06 2010-11-30 Headwaters Technology Innovation, Llc Hydrocarbon-soluble, bimetallic catalyst precursors and methods for making same
CO5930068A1 (es) 2006-12-06 2008-06-27 Ecopetrol Sa Proceso de produccion de trampas de vanadio por impregnacion y trampa de vanadio producida por dicho proceso
US8034232B2 (en) 2007-10-31 2011-10-11 Headwaters Technology Innovation, Llc Methods for increasing catalyst concentration in heavy oil and/or coal resid hydrocracker
US8142645B2 (en) 2008-01-03 2012-03-27 Headwaters Technology Innovation, Llc Process for increasing the mono-aromatic content of polynuclear-aromatic-containing feedstocks
US7951745B2 (en) 2008-01-03 2011-05-31 Wilmington Trust Fsb Catalyst for hydrocracking hydrocarbons containing polynuclear aromatic compounds
US8097149B2 (en) * 2008-06-17 2012-01-17 Headwaters Technology Innovation, Llc Catalyst and method for hydrodesulfurization of hydrocarbons
WO2010014606A2 (en) * 2008-07-28 2010-02-04 Intercat, Inc. Composition and methods for preferentially increasing yields of one or more selected hydrocarbon products
US8372269B2 (en) * 2009-10-02 2013-02-12 Basf Corporation Heavy metals trapping co-catalyst for FCC processes
US11298657B2 (en) 2010-10-25 2022-04-12 ADA-ES, Inc. Hot-side method and system
US8524179B2 (en) 2010-10-25 2013-09-03 ADA-ES, Inc. Hot-side method and system
EP2531276A4 (en) 2010-02-04 2014-07-02 Ada Es Inc METHOD AND SYSTEM FOR CONTROLLING MERCURY EMISSIONS OF COAL HEATING PROCESSES
US8951487B2 (en) 2010-10-25 2015-02-10 ADA-ES, Inc. Hot-side method and system
US8496894B2 (en) 2010-02-04 2013-07-30 ADA-ES, Inc. Method and system for controlling mercury emissions from coal-fired thermal processes
WO2011112854A1 (en) 2010-03-10 2011-09-15 Ada Environmental Solutions, Llc Process for dilute phase injection or dry alkaline materials
US8784757B2 (en) 2010-03-10 2014-07-22 ADA-ES, Inc. Air treatment process for dilute phase injection of dry alkaline materials
US8845986B2 (en) 2011-05-13 2014-09-30 ADA-ES, Inc. Process to reduce emissions of nitrogen oxides and mercury from coal-fired boilers
US9790440B2 (en) 2011-09-23 2017-10-17 Headwaters Technology Innovation Group, Inc. Methods for increasing catalyst concentration in heavy oil and/or coal resid hydrocracker
US9017452B2 (en) 2011-11-14 2015-04-28 ADA-ES, Inc. System and method for dense phase sorbent injection
US9403153B2 (en) 2012-03-26 2016-08-02 Headwaters Heavy Oil, Llc Highly stable hydrocarbon-soluble molybdenum catalyst precursors and methods for making same
US8883099B2 (en) 2012-04-11 2014-11-11 ADA-ES, Inc. Control of wet scrubber oxidation inhibitor and byproduct recovery
US8974756B2 (en) 2012-07-25 2015-03-10 ADA-ES, Inc. Process to enhance mixing of dry sorbents and flue gas for air pollution control
US9644157B2 (en) 2012-07-30 2017-05-09 Headwaters Heavy Oil, Llc Methods and systems for upgrading heavy oil using catalytic hydrocracking and thermal coking
US9957454B2 (en) 2012-08-10 2018-05-01 ADA-ES, Inc. Method and additive for controlling nitrogen oxide emissions
US10350545B2 (en) 2014-11-25 2019-07-16 ADA-ES, Inc. Low pressure drop static mixing system
US10626332B2 (en) 2015-08-21 2020-04-21 W.R. Grace & Co.- Conn Laboratory process for deactivation of a porous solid
US11414608B2 (en) 2015-09-22 2022-08-16 Hydrocarbon Technology & Innovation, Llc Upgraded ebullated bed reactor used with opportunity feedstocks
US11414607B2 (en) 2015-09-22 2022-08-16 Hydrocarbon Technology & Innovation, Llc Upgraded ebullated bed reactor with increased production rate of converted products
US11421164B2 (en) 2016-06-08 2022-08-23 Hydrocarbon Technology & Innovation, Llc Dual catalyst system for ebullated bed upgrading to produce improved quality vacuum residue product
RU2632467C1 (ru) * 2016-11-07 2017-10-05 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Тверской государственный технический университет" Катализатор термокаталитической переработки тяжелого и остаточного углеводородного сырья
US11732203B2 (en) 2017-03-02 2023-08-22 Hydrocarbon Technology & Innovation, Llc Ebullated bed reactor upgraded to produce sediment that causes less equipment fouling
KR102505534B1 (ko) 2017-03-02 2023-03-02 하이드로카본 테크놀로지 앤 이노베이션, 엘엘씨 오염 침전물이 적은 업그레이드된 에뷸레이티드 베드 반응기
KR20200087144A (ko) 2017-11-10 2020-07-20 바스프 코포레이션 유동 접촉 분해(fcc)에 사용하기 위한 금속 트랩
SG11202005188UA (en) 2017-12-15 2020-07-29 Basf Corp Vanadium traps for catalytic cracking processes
CA3057131C (en) 2018-10-17 2024-04-23 Hydrocarbon Technology And Innovation, Llc Upgraded ebullated bed reactor with no recycle buildup of asphaltenes in vacuum bottoms

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4238362A (en) * 1978-07-25 1980-12-09 Phillips Petroleum Company Passivation of metals contaminating a used cracking catalyst with certain antimony carbonates and their thio analogues
US4377494A (en) * 1980-01-15 1983-03-22 Phillips Petroleum Company Cracking catalysts passivated by barium
US4707461A (en) * 1983-09-28 1987-11-17 Chevron Research Company Vanadium passivation in a hydrocarbon catalytic cracking process
US4944864A (en) 1985-06-11 1990-07-31 Exxon Research And Engineering Company Process using cracking calalyst containing strontium carbonate
US4990240A (en) 1985-07-08 1991-02-05 Chevron Research Company Vanadium passivation in a hydrocarbon catalytic cracking process
US4988654A (en) 1989-12-29 1991-01-29 Chevron Research Company Dual component cracking catalyst with vanadium passivation and improved sulfur tolerance

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003064038A1 (fr) * 2002-01-31 2003-08-07 Petroleum Energy Center Catalyseur pour le craquage catalytique fluide d'huile hydrocarbonee lourde et procede de craquage catalytique fluide
JP2008512553A (ja) * 2004-09-08 2008-04-24 インターカット インコーポレイテッド 金属混入物除去のための添加剤
JP2006142273A (ja) * 2004-11-24 2006-06-08 Catalysts & Chem Ind Co Ltd 炭化水素流動接触分解用触媒組成物の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN1450935A (zh) 2003-10-22
AU2001280181A1 (en) 2002-03-13
EP1314474B1 (en) 2007-10-17
WO2002018044A1 (fr) 2002-03-07
CN1254309C (zh) 2006-05-03
EP1314474A1 (en) 2003-05-28
EP1314474A4 (en) 2004-04-07
US20040035750A1 (en) 2004-02-26
CA2419828A1 (en) 2003-02-18
US6916762B2 (en) 2005-07-12
BR0113653A (pt) 2003-06-03
MXPA03001839A (es) 2004-11-01
DE60131003D1 (de) 2007-11-29
DE60131003T2 (de) 2008-07-10
JP3842086B2 (ja) 2006-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002143687A (ja) 重質炭化水素油の流動接触分解用触媒及び流動接触分解方法
CN1049678C (zh) 催化裂化催化剂组合物及用其催化裂化含硫烃的方法
JP5492378B2 (ja) 金属混入物除去のための添加剤
JPH0153717B2 (ja)
TW201117882A (en) Improved heavy metals trapping co-catalyst for FCC processes
JP4535929B2 (ja) 炭化水素油の接触分解用触媒及び接触分解方法
EP1506812A1 (en) Catalyst for fluid catalytic cracking of heavy hydrocarbon oil and method of fluid catalytic cracking
JP2010511768A (ja) 接触分解プロセス用のバナジウムトラップおよび同調製方法
US6605207B2 (en) Bayerite alumina clad zeolite and cracking catalysts containing same
US20050205466A1 (en) Zn-containing FCC catalyst and use thereof for the reduction of sulfur in gasoline
JP2014231034A (ja) 流動接触分解触媒及びその製造方法
US20040256290A1 (en) Catalyst for fluid catalytic cracking of heavy hydrocarbon oil and method of fluid catalytic cracking
DE69300756T2 (de) Krackkatalysatoren und -zusätze.
CN109092280A (zh) 一种催化裂化捕钒剂的制备方法
RU2440185C2 (ru) Катализаторы, связанные сульфатом алюминия
JP2015528744A (ja) マグネシウム安定化超低ソーダ分解触媒
JP4067171B2 (ja) 炭化水素流動接触分解用触媒組成物
JPS63185455A (ja) 金属汚染原料の接触分解
CA1071611A (en) Resid fluid cracking catalyst
KR20140059243A (ko) 마모 선택적 입자
JP2013132589A (ja) 流動接触分解触媒及びその製造方法
JPS5847087A (ja) 炭化水素の転換方法
JPH07323229A (ja) 炭化水素流動接触分解用触媒組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060809

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090818

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100818

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110818

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110818

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120818

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120818

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130818

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees