JP4067171B2 - 炭化水素流動接触分解用触媒組成物 - Google Patents

炭化水素流動接触分解用触媒組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の技術的分野】
本発明は、炭化水素流動接触分解用触媒組成物に関し、さらに詳しくは、炭化水素、特にニッケル、バナジウムなどの金属汚染物と硫黄化合物を含有する重質炭化水素の流動接触分解に使用して、耐メタル性、硫黄酸化物捕捉能に優れ、高活性でガソリンおよび中間留分(LCO)選択性、残油(ボトム)分解性に優れ、しかもオクタン価(RON)の低下の少ない炭化水素流動接触分解用触媒組成物に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】
従来、ニッケル、バナジウムなどの金属汚染物を含有する重質炭化水素の流動接触分解では、触媒上に沈着したバナジウムが活性成分である結晶性アルミノシリケートゼオライトの結晶構造を破壊し、触媒の著しい活性低下をもたらすことが知られており、そして触媒上に沈着したバナジウムなどの金属汚染物を不活性化するために、種々の化合物を金属捕捉剤として含有させ、耐メタル性を向上させた触媒も種々提案されている。(例えば、特開昭61−149241号公報、特開昭62−38242号公報参照)
【0003】
しかしながら、アルカリ土類金属化合物は金属汚染物を不活性化する優れた効果を有するものの、アルカリ土類金属化合物を金属捕捉剤として無機酸化物マトリックス中に分散させた触媒組成物では、アルカリ土類金属が接触分解反応使用中に移動して、結晶性アルミノシリケートゼオライトの熱安定性を低下させ、結晶構造を破壊して、触媒の活性が低下したり、あるいは結晶性アルミノシリケートゼオライトにアルカリ土類金属がイオン交換して組み込まれて、接触分解反応で得られるガソリン生成物のオクタン価(RON)が低下するなどの問題があった。
【0004】
さらに、金属捕捉剤として用いるアルカリ土類金属の種類によっては、無機酸化物マトリックス前駆物質と混合する際に該アルカリ土類金属が溶出して、結晶性アルミノシリケートゼオライトにイオン交換したり、あるいは無機酸化物マトリックス前駆物質と反応したりするなどして、得られる触媒組成物の性状に悪影響を及ぼす問題があった。
【0005】
このため、本特許出願人は、これらの問題点を解消するため、触媒内にアルミナをブロック状に存在させたり、触媒製造時に触媒をリン酸イオン含有水溶液で処理することにより、金属捕捉剤としてのアルカリ土類金属のもつ長所を損なうことなく、アルカリ土類金属のもつ欠点を改良した炭化水素流動接触分解用触媒組成物の製造方法を提案している(特公平5−16908号公報、特開平4−200744号公報参照)。
【0006】
一方、硫黄化合物を含有する炭化水素を接触分解する場合、流動接触分解(FCC)装置の再生塔からSOX を含む燃焼ガスが排出されることがあった。このため、燃焼ガス中のSOX 成分を減少する方法(特公昭56−9196号公報)および、低SOX 化が可能な触媒組成物(特開昭56−111047号公報)についても提案されている。
【0007】
上記の燃焼ガス中のSOX 成分を減少する方法では、まず、重質炭化水素中の硫黄化合物を、コークとともに触媒に付着させ、FCC装置の再生塔で、次の反応により、SOXに変化させたのち、金属酸化物と反応させて硫酸塩とし、触媒中に捕捉している。
【0008】
コーク中のS+O2 → SO2 +SO3
2SO2 +O2 → 2SO3
金属酸化物(MO)+SO3 → MSO4
【0009】
次に、反応塔において、金属硫酸塩は、次の反応により、
2MSO4 +8H2 → MS+MO+H2S+7H2
硫化物に変化し、硫化水素を放出する。
【0010】
また、この硫化物は、ストリッパーにおいて、次の反応により、硫化水素を放出する。
MS+H2O → MO+H2
放出された硫化水素は、反応生成ガスとともに回収され、アミン洗浄して除去される。その結果として再生塔の燃焼ガス中のSOX成分は減少する。
【0011】
ところで、マンガン酸化物は、硫黄酸化物捕捉性能を有することが知られており(例えば特公昭56−9196号公報参照)、炭化水素流動接触分解用触媒では、このようなマンガン酸化物を触媒中に担持させて使用することがある。しかしながら、マンガン成分を含む溶液と触媒とを接触(含浸あるいはイオン交換を含む)させる方法でマンガン酸化物を担持させた触媒組成物は、触媒組成物調製時、あるいは炭化水素との接触分解反応時に、マンガンが結晶性アルミノシリケートゼオライト中にイオン交換して組込まれ、接触分解反応で得られるガソリン生成物のオクタン価(RON)が低下してしまうなどの問題があった。
【0012】
本特許出願人は、上記のような問題点を解決するため、特開平7―323229号公報において、結晶性アルミノシリケートゼオライトおよび粒子状マンガン化合物が無機酸化物マトリックス中に分散していることを特徴とする炭化水素流動接触分解用触媒組成物を提案している。
【0013】
このような炭化水素流動接触分解用触媒組成物は、耐メタル性、硫黄酸化物捕捉能などの点では優れた効果を示すものの、ボトム分解能、中間留分収率などの点で更なる改良が望まれていた。
【0014】
【発明の目的】
本発明は、炭化水素、特にニッケル、バナジウムなどの金属汚染物と硫黄化合物を含有する重質炭化水素の流動接触分解に使用して、耐メタル性、硫黄酸化物捕捉能に優れ、高活性でガソリンおよび中間留分(LCO)選択性に優れ、しかもオクタン価(RON)の低下が少なく、さらに残油(ボトム)分解性に優れた炭化水素流動接触分解用触媒組成物を提供することを目的としている。
【0015】
【発明の概要】
本発明に係る炭化水素流動接触分解用触媒組成物は、
(i)結晶性アルミノシリケートゼオライトおよび(ii)マンガンと亜鉛とを含む化合物が無機マトリックス中に分散していることを特徴としている。
【0016】
前記(ii)マンガンと亜鉛とを含む化合物は、マンガン酸化物と亜鉛酸化物の混合物、マンガンと亜鉛の複合酸化物、マンガン酸化物及び/又は亜鉛酸化物と該複合酸化物の混合物のいずれかであることが好ましい。
【0017】
また、前記(ii)マンガンと亜鉛とを含む化合物は、粒子状であり、かつ平均粒子径が60μm以下であることが好ましい。
さらにまた、前記(ii)マンガンと亜鉛とを含む化合物は、X線的に検知可能な酸化物粒子であることが好ましい。
【0018】
本発明に係る炭化水素流動接触分解用触媒組成物には、さらに活性アルミナが含まれていることが好ましい。
また、本発明に係る炭化水素流動接触分解用触媒組成物は、
(i)結晶性アルミノシリケートゼオライト:5〜50重量%
(ii)マンガンと亜鉛とを含む化合物:0.1〜50重量%
(iii)無機マトリックス:20〜94.9重量%の範囲の成分組成
を有することが好ましい。
【0019】
【発明の具体的説明】
以下に本発明について具体的に説明する。
本発明に係る炭化水素流動接触分解用触媒組成物は、(i)結晶性アルミノシリケートゼオライト(以下ゼオライトということがある)および(ii)マンガンと亜鉛とを含む化合物が無機マトリックス中に分散していることを特徴としている。
【0020】
本発明で使用される(i)結晶性アルミノシリケートゼオライトとしては、X型ゼオライト、Y型ゼオライト、モルデナイト、ZSM型ゼオライトなどの合成ゼオライトおよび天然ゼオライトなどが挙げられる。これらは通常の接触分解用触媒組成物の場合と同様、水素、アンモニウムおよび多価金属から選ばれるカチオンでイオン交換された形で使用される。中でもY型ゼオライトはガソリン選択性が高く、特に超安定性Y型ゼオライト(USY)は耐水熱安定性にも優れているので好適である。
【0021】
本発明で使用される(ii)マンガンと亜鉛とを含む化合物としては、マンガン酸化物と亜鉛酸化物の混合物、マンガンと亜鉛の複合酸化物、マンガン酸化物及び/又は亜鉛酸化物と複合酸化物の混合物などが挙げられる。
▲1▼マンガン酸化物と亜鉛酸化物の混合物
マンガン酸化物としては、MnO、Mn23、MnO2、Mn34などの酸化物、およびMnSiO3などのマンガンを含む複合酸化物が例示される。亜鉛酸化物としては、ZnO、ZnO2などの酸化物、ZnFe24などの亜鉛を含む複合酸化物などが例示される。
▲2▼マンガンと亜鉛の複合酸化物
マンガンと亜鉛の複合酸化物としては、ZnMn24、ZnMn23、Zn2MnO4、ZnMn37、Zn2Mn38などのMn-Zn複合酸化物が挙げられる。
【0022】
さらに、本発明では、マンガンと亜鉛の複合酸化物として、ZnMn(SO4)2、ZnMn(PO4)2、Zn2MnSi27、Li2ZnMn38などのMn-Zn以外の他の元素を含む複合酸化物を使用することもできる。
▲3▼また、本発明では、上記のようなマンガン酸化物、亜鉛酸化物と、前記Mn-Zn複合酸化物、Znを含む複合酸化物、Mnを含む複合酸化物などの複合酸化物との混合物などを使用することもできる。
【0023】
本発明で使用される上記のようなマンガンと亜鉛とを含む化合物は、マンガン酸化物(MnO2)と亜鉛酸化物(ZnO)としての重量比が95:5〜5:95、好ましくは85:15〜15:85の範囲で混合された化合物が望ましい。
【0024】
本発明では、このような(ii)マンガンと亜鉛とを含む化合物として、使用済み乾電池の焼滓、解砕処理品を使用することもできる。このような処理品は、マンガン酸化物、亜鉛酸化物及びこれらの複合酸化物を含み、これを本発明のマンガンと亜鉛とを含む化合物源として使用すれば資源の有効活用の面からも好適である。
【0025】
本発明で用いられる(ii)マンガンと亜鉛とを含む化合物は、粒子状であることが好ましい。マンガンと亜鉛とを含む化合物が粒子状の場合は、マンガンと亜鉛を含む化合物が触媒粒子内にブロック状に存在するために結晶性アルミノシリケートゼオライトに悪影響を及ぼすことなくメタル捕捉能、脱SOX能を高めることができる。
【0026】
このような(ii)マンガンと亜鉛とを含む粒子状化合物の平均粒子径は60μm以下であることが好ましく、さらに0.1〜30μmの範囲にあることが望ましい。平均粒子径が0.1μmよりも小さいと、捕捉されるバナジウム等の金属汚染物が触媒粒子内に分散するため、金属汚染物の不活性化が充分にされないことがある。また平均粒子径が60μmを上回ると、最終的な触媒組成物の平均粒子径との関係で、流動床用の触媒としては望ましくない。
【0027】
また、前記(ii)マンガンと亜鉛とを含む化合物は、X線的に検知可能な酸化物粒子であることが好ましい。該化合物がX線的に検知可能な酸化物粒子である場合には、触媒調製中あるいは接触分解反応使用中にマンガンおよび亜鉛の移動が起きにくく、マンガンおよび亜鉛はイオン交換してゼオライトに組込まれることが少ないため接触分解反応で得られるガソリン生成物のオクタン価(RON)の低下が少ない。
【0028】
本発明で使用される(iii)無機酸化物マトリックスとしては、通常の接触分解用触媒に使用され、かつ結合剤としても作用することが可能なシリカ、シリカ-アルミナ、アルミナ、シリカ-マグネシア、アルミナ-マグネシア、リン-アルミナ、シリカ-ジルコニア、シリカ-マグネシア-アルミナなどのマトリックス成分が例示される。さらに、このようなマトリックス成分には、カオリン、ハロイサイト、モンモリロナイトなどの粘土鉱物が含まれていてもよい。
【0029】
本発明に係る炭化水素流動接触分解用触媒組成物は、
(i)結晶性アルミノシリケートゼオライトが5〜50重量%、好ましくは5〜40重量%、および
(ii)マンガンと亜鉛とを含む化合物を0.1〜50重量%、好ましくは0.5〜20重量%の範囲で無機マトリックス中に分散していることが好ましい。
【0030】
(i)結晶性アルミノシリケートゼオライトの量が5重量%未満では、得られる触媒は活性が低く、ガソリン収率が低くなることがあり、また50重量%を超えて高くなる場合は活性が高すぎてガス、コークの生成量が増加するためにガソリン収率が低くなることがある。
【0031】
マンガンと亜鉛とを含む化合物の含有量が、0.1重量%未満では所望の効果が得られないことがあり、また50重量%を超えて高くなると触媒組成物の耐磨耗性(Attr.Res.)が低下することがある。
【0032】
また、本発明に係る炭化水素流動接触分解用触媒組成物では、(iii)無機酸化物マトリックスを20〜94.9重量%、好ましくは30〜90重量%の範囲で含んでいることが望ましい。なお、前記(i)〜(iii)成分の重量%は合計で100重量%となるようにそれぞれの範囲内で決められる。
【0033】
さらにまた、本発明に係る炭化水素流動接触分解用触媒組成物では、上記(iii)の成分中に、他のメタル捕捉剤が含まれていてもよい。このようなメタル捕捉剤としては、公知のものが例示されるが、とくに活性アルミナが好ましい。
【0034】
(iv)活性アルミナがメタル捕捉剤として炭化水素流動接触分解用触媒組成物中に含まれていると、触媒組成物の以下の効果がさらに増大される。
▲1▼脱SOX能力が向上する。
【0035】
▲2▼触媒活性を高める。
▲3▼耐水熱性が向上する。
▲4▼金属捕捉能が向上する。
【0036】
▲5▼前記▲2▼〜▲4▼の効果を有することにより、ガソリン選択性が向上し、ガソリン収率などが高まる。
また、このような活性アルミナは、本出願人の出願に係る特公平5−16908号公報記載のように、アルカリ土類金属および希土類金属から選ばれる1種または2種以上の金属成分、およびリン成分が含まれていてもよい。
【0037】
さらにまた、本発明に係る炭化水素流動接触分解用触媒組成物には、希土類(REということもある)が担持されていてもよい。なお、希土類としては、通常、ランタンを主成分とするもの、セリウムを主成分とするもの、ランタン,セリウムを主成分とするものなどが使用される。炭化水素流動接触分解用触媒組成物中に含まれる希土類(RE)の量は、上記(i)〜(iii)の成分の合計を100重量部としたときに、0.1〜20重量部、好ましくは0.5〜10重量部の範囲にあることが望ましい。このような希土類が含まれていると、炭化水素流動接触分解用触媒組成物の活性を向上させることができる。
【0038】
このような本発明に係る炭化水素流動接触分解用触媒組成物は、結晶性アルミノシリケートゼオライトおよびマンガンと亜鉛とを含む化合物を、必要に応じて活性アルミナとともに無機酸化物マトリックス前駆物質と混合し、噴霧乾燥することによって製造することができる。
【0039】
具体的には、前述の無機酸化物マトリックスの前駆物質、例えばシリカヒドロゾル、シリカーアルミナヒドロゲルなどに、前記(i)結晶性アルミノシリケートゼオライトおよび(ii)マンガンと亜鉛とを含む化合物を加えて均一に混合し、得られた混合物スラリーを常法によって噴霧乾燥することによって得られる。また、噴霧乾燥された粒子は、その後、必要に応じて水で洗浄してもよく、さらに、洗浄時に希土類の塩化物(RECl3)溶液で処理した後、再び乾燥、焼成して、希土類(RE)を担持させてもよい。
【0040】
このような本発明に係る炭化水素流動接触分解用触媒組成物は、硫黄化合物およびニッケル、バナジウムなどの金属汚染物含有重質炭化水素を流動接触分解する際に使用するのが特に好適であるが、金属汚染物を含有しない炭化水素の接触分解にも使用することができる。また、本発明に係る炭化水素流動接触分解用触媒組成物を使用した炭化水素の接触分解には、通常の接触分解条件が採用される。
【0041】
このような本発明に係る炭化水素流動接触分解用触媒組成物は、灯・軽油から高沸点の脱れき油にいたるまで広範囲の石油留分の接触分解に利用することができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明に係る炭化水素流動接触分解用触媒組成物は、耐メタル性および水熱安定性が高く、高活性でかつ活性低下が小さい。また生成するガソリンのオクタン価をほとんど低下させることがない。
【0043】
さらに、このような本発明に係る炭化水素流動接触分解用触媒組成物を用いると、水素、コーク、ドライガスの生成量を少なくし、かつガソリンおよびライトサイクルオイル(LCO)等の液収率を高めることができる。
【0044】
さらにまた、このような本発明に係る炭化水素流動接触分解用触媒組成物は、脱SOX能が高いため、排ガス中のSOX量を低減することができる。
【0045】
【実施例】
以下に実施例を示して本発明を説明するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。
【0046】
【参考例1】
マンガン‐亜鉛化合物粒子
本実施例では、マンガン‐亜鉛化合物として、市販のマンガン‐亜鉛化合物(野村興産(株)製:商品名「アイゼット‐カルサイン」)を使用した。このマンガン‐亜鉛化合物はマンガン酸化物、亜鉛酸化物、鉄酸化物及びこれらの複合酸化物を含有する粒子であり、マンガンをMnO2換算で50.4重量%、亜鉛をZnO換算で43.6重量%含有し、さらに鉄などの少量成分を含有しており、その酸化物は主として、ZnMn2O4、ZnMnO3、ZnO、ZnFe2O4、MnO、Mn2O3、Fe2O3であった。
【0047】
このマンガン‐亜鉛化合物粒子のX線回折図を図1に示す。またこのマンガン-亜鉛化合物粒子の平均粒子径は、3μmであった。
三酸化二マンガンの性状
また、比較例では三酸化二マンガンを使用した。この三酸化二マンガンは市販の電解二酸化マンガン粉体を空気中750℃で15時間焼成することにより調製した。なお、この三酸化二マンガンは、特開平7―323229号公報にあるように硫黄酸化物捕捉能、耐メタル性に優れ、しかも生成ガソリンのオクタン価(RON)の低下が少ない炭化水素接触分解用触媒として、公知のものである。
【0048】
この三酸化二マンガン粉体のマンガン含有量はMn2O3換算で 91.8重量%であり、平均粒子径は、3μmであった。三酸化二マンガン粉体のX線回折図を図2に示す。
【0049】
【実施例1】
水硝子を硫酸に加えて調製した12.5重量%のSiO2を含むシリカヒドロゾル 4000gに、カオリンクレー 1387.5g(乾燥基準)、活性アルミナ 75g(乾燥基準)、交換率90%でアンモニウムイオン交換されたY型結晶性アルミノシリケート(USYゼオライト)500g(乾燥基準)、および前記マンガン‐亜鉛化合物 37.5g(乾燥基準)を加えて混合スラリーを調製し、この混合スラリーを噴霧乾燥して微小球状粒子を得た。ついでこの微小球状粒子を温水で洗浄し、希土類(具体的にはランタン、セリウムを主成分とする混合希土類、以下同じ)の塩化物(RECl3)溶液をRE2O3 換算で1.2重量%となるように添加して、REを担持させた後、乾燥して炭化水素流動接触分解用触媒組成物(A)を得た。
【0050】
得られた炭化水素流動接触分解用触媒組成物(A)は、活性アルミナを3重量%、USYゼオライトを20重量%、マンガン‐亜鉛化合物を1.5重量%、RE2O3を 1.2重量%の量で含有し、平均粒子径は65μmであった。このような炭化水素流動接触分解用触媒組成物の性状を表1に示す。
【0051】
【実施例2】
水硝子を硫酸に加えて調製した 12.5重量%のSiO2を含むシリカヒドロゾル 4000gにカオリンクレー 1300g(乾燥基準)、活性アルミナ 75g(乾燥基準)、交換率90%でアンモニウムイオン交換されたY型結晶性アルミノシリケート(USYゼオライト)500g(乾燥基準)、および前記マンガン‐亜鉛化合物 125g(乾燥基準)を加えて混合スラリーを調製し、この混合スラリーを噴霧乾燥して微小球状粒子を得た。次いでこの微小球状粒子を洗浄し、希土類の塩化物(RECl3)溶液をRE2O3換算で1.2重量%(酸化物基準)となるように添加して、REを担持させた後、乾燥して炭化水素流動接触分解用触媒組成物(B)を得た。
【0052】
得られた炭化水素流動接触分解用触媒組成物(B)は、活性アルミナを3重量%、USYゼオライトを20重量%、マンガン‐亜鉛化合物を5重量%、RE2O3を1.2重量%の量で含有し、平均粒子径は65μmであった。このような炭化水素流動接触分解用触媒組成物(B)の性状を表1に示す。
【0053】
【比較例1】
水硝子を硫酸に加えて調製した 12.5重量%のSiO2を含むシリカヒドロゾル 4000gにカオリンクレー 1387.5g(乾燥基準)、活性アルミナ 75g(乾燥基準)、交換率90%でアンモニウムイオン交換されたY型結晶性アルミノシリケート(USYゼオライト)500g(乾燥基準)、および前記三酸化二マンガン 37.5g(乾燥基準)を加えて混合スラリーを調製し、この混合スラリーを噴霧乾燥して微小球状粒子を得た。次いでこの微小球状粒子を洗浄し、洗浄時に希土類の塩化物(RECl3)溶液をRE2O3換算で1.2重量%となるように添加して、REを担持させた後、乾燥して炭化水素流動接触分解用触媒組成物(C)を得た。
【0054】
得られた炭化水素流動接触分解用触媒組成物(C)は、活性アルミナを3重量%、USYゼオライトを20重量%、三酸化二マンガンを1.5重量%、RE2O3を1.2重量%の量で含有し、平均粒子径は65μmであった。このような炭化水素流動接触分解用触媒組成物(C)の性状を表1に示す。
【0055】
【比較例2】
水硝子を硫酸に加えて調製した 12.5重量%のSiO2を含むシリカヒドロゾル 4000gにカオリンクレー 1300g(乾燥基準)、活性アルミナ 75g(乾燥基準)、交換率90%でアンモニウムイオン交換されたY型結晶性アルミノシリケート(USYゼオライト)500g(乾燥基準)、および前記三酸化二マンガン 125g(乾燥基準)を加えて混合スラリーを調製し、この混合スラリーを噴霧乾燥して微小球状粒子を得た。ついでこの微小球状粒子を洗浄し、洗浄時に希土類の塩化物(RECl3)溶液をRE2O3換算で1.2重量%となるように添加して、REを坦持した後、乾燥して炭化水素流動接触分解用触媒組成物(D)を得た。
【0056】
得られた炭化水素流動接触分解用触媒組成物(D)は、活性アルミナ3重量%、USYゼオライトを20重量%、三酸化二マンガンを5重量%、RE2O3を1.2重量%の量で含有し、平均粒子径は65μmであった。このような炭化水素流動接触分解用触媒組成物(D)の性状を表1に示す。
【0057】
【表1】
Figure 0004067171
【0058】
【実施例3〜4、比較例3〜4】
性能試験
実施例1、2および比較例3、4で調製した触媒組成物A、B、C、Dについて、触媒循環再生方式のMidget-2パイロットプラントを用いて性能評価を行った。
【0059】
なお、Midget-2パイロットプラントの概略図を図3に示す。
図3中、1は反応器、2はストリッパー、3は触媒再生装置、4はコンデンサー、5はフラクショネーター、6はレシーバー、7はキャットトラップ、8は分離器、9は可動式管、10は空冷管、11はN2導入口、12は原料油導入口、13はN2、H2O排出口、14はN2導入口、15は空気導入口、16は移送管、17は煙道ガス排出口である。
【0060】
反応器1内における反応は、
2MSO4 + 8H2 → MS + MO + H2S + 7H2O
であり、
ストリッパー2における反応は、
MS+ H2O → MO + H2S
であり、
触媒再生装置3における反応は、
コーク中のS + O2 → SO2 + SO3
2SO2 + O2 → 2SO3
金属酸化物(MO)+ SO3 → MSO4
である。
【0061】
上記式中、Mは金属を示す。
【0062】
このときの運転条件は下記の通りである。
原料油 :脱硫減圧軽油(50%)と脱硫常圧残渣油(50%)の混合油
原料油S分 : 0.28wt%
重量空間速度 : 25 hr-1
触媒/油 : 7 ( 重量比)
反応温度 : 520℃
リジェネーター温度: 680℃
ストリッピング温度: 520 ℃
再生触媒上のコーク: 0.05wt%
【0063】
触媒性能を評価するに際して、各触媒組成物A〜Dに、ニッケル、バナジウムをそれぞれ1000ppm、2000ppm沈着させ、ついでスチーミングして擬平衡化処理を行なった。具体的には、各触媒を予め600℃で1時間焼成した後、所定量のナフテン酸ニッケル、ナフテン酸バナジウムのトルエン溶液を吸収させ、次いで110℃で乾燥後、600℃で1.5時間焼成し、次いで810℃で12時間スチーム処理した後、図3の装置を用い、重質油の分解性能を評価した。
【0064】
得られた結果を表2に示す。
また運転が定常状態に達した後に、再生装置における煙道ガス排出口17から放出されたガス中のSO2、COおよびCO2の分析結果についても表2に示す。
【0065】
【表2】
Figure 0004067171
【0066】
マンガンと亜鉛とを含む炭化水素流動接触分解用触媒組成物AおよびBは、ニッケル、バナジウムを高濃度で含有するにもかかわらず、さらに高温で水熱処理して擬平衡化を行なったにもかかわらず高い転化率(活性)を示した。
【0067】
このことは本発明の触媒組成物が、従来公知の触媒組成物に比べて耐メタル性と耐水熱性に優れていることを示している。
さらに炭化水素流動接触分解用触媒組成物AおよびBは、転化率が高いにもかかわらず水素収率およびコーク収率は低く、一方ガソリン収率およびガソリンとライトサイクルオイル(LCO)を含めた液収率が高いという結果が得られた。特にマンガン‐亜鉛化合物の含有量の高い触媒組成物Bはその傾向が顕著であった。
【0068】
また生成したガソリンのオクタン価は、実施例と比較例では実質的にほぼ同程度であった。
以上の効果は、炭化水素流動接触分解用触媒組成物中に含まれるマンガン-亜鉛化合物が、金属汚染物を効果的に捕捉して不動態化し、金属汚染物の悪影響すなわちゼオライトの破壊による活性低下、脱水素活性による水素およびコークの生成等を抑制することによるものである。
【0069】
なお、上記をさらに理解するために補足的に付言すると、転化率が高くなるとガス、コーク生成量が増加し、ガソリン、LCO収率は増加するが、転化率が高くなりすぎると減少に転じ、またオクタン価は転化率に比例して高くなるのが本技術分野の常識であるが、本発明に係る炭化水素流動接触分解用触媒組成物ではこの常識を超える効果を発揮している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で使用した市販のマンガン‐亜鉛化合物のX線回折パターンである。
【図2】比較例で使用した三酸化二マンガン粉体のX線回折パターンである。
【図3】実施例において、触媒の評価試験に用いたMidget-2パイロットプラントの概略図である。
【符号の説明】
1 反応器
2 ストリッパー
3 触媒再生装置
4 コンデンサー
5 フラクショネーター
6 レシーバー
7 キャットトラップ
8 分離器
9 可動式管
10 空冷管
11 N2導入口
12 原料油導入口
13 N2、H2O排出口
14 N2導入口
15 空気導入口
16 移送管
17 煙導ガス排出口

Claims (6)

  1. (i)結晶性アルミノシリケートゼオライトおよび(ii)マンガンと亜鉛とを含む化合物が(iii)無機マトリックス中に分散していることを特徴とする炭化水素流動接触分解用触媒組成物。
  2. 前記(ii)マンガンと亜鉛とを含む化合物が、マンガン酸化物と亜鉛酸化物の混合物、マンガンと亜鉛の複合酸化物、マンガン酸化物および/または亜鉛酸化物と該複合酸化物の混合物のいずれかである請求項1に記載の炭化水素流動接触分解用触媒組成物。
  3. 前記(ii)マンガンと亜鉛とを含む化合物が粒子状であり、
    かつ平均粒子径が60μm以下である請求項1または2に記載の炭化水素流動接触分解用触媒組成物。
  4. 前記(ii)マンガンと亜鉛とを含む化合物が、X線的に検知可能な酸化物粒子であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の炭化水素流動接触分解用触媒組成物。
  5. (iv)活性アルミナがさらに含まれていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の炭化水素流動接触分解用触媒組成物。
  6. (i)結晶性アルミノシリケートゼオライト:5〜50重量%
    (ii)マンガンと亜鉛とを含む化合物:0.1〜50重量%
    (iii)無機マトリックス:20〜94.9重量%の範囲の成分組成
    を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の炭化水素流動接触分解用触媒組成物。
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