JP2002143377A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002143377A
JP2002143377A JP2000340277A JP2000340277A JP2002143377A JP 2002143377 A JP2002143377 A JP 2002143377A JP 2000340277 A JP2000340277 A JP 2000340277A JP 2000340277 A JP2000340277 A JP 2000340277A JP 2002143377 A JP2002143377 A JP 2002143377A
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game
bell
stop
player
determination
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JP2000340277A
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Hiroki Adachi
弘記 安達
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Universal Entertainment Corp
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Aruze Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 遊技操作の技量の低い遊技者であっても、興
味を持って遊技を行うことができる遊技機を提供する。 【解決手段】 遊技機1は、図柄変動表示装置とこれと
は別の液晶表示装置5を制御すると共に、遊技者にとっ
て有利な図柄組合わせが、変動表示の停止時に有効ライ
ンに沿って並ぶことを許可するか否かを決定する第一の
決定、並びに、第一の決定の結果及び遊技者の停止操作
のタイミングに基づいて、変動表示の停止時に表示すべ
き態様を決定する第二の決定を行う制御手段とを具備す
る。制御手段は、所定の開始条件が成立した後、所定の
終了条件が成立するまでの間において、第一の決定結果
が、所定の開始条件が成立した後における遊技者の遊技
操作の技量を反映した差枚数値に基づいて、特定の図柄
組合わせが変動表示の停止時に有効ラインに沿って並ぶ
こととなるために必要な情報を報知するか否かの第三の
決定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技に必要な図柄
を変動表示する変動表示手段と、その変動表示を制御す
るマイクロコンピュータ等の制御手段とを備えたスロッ
トマシン、パチンコ機その他の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、停止ボタンを備えたスロットマ
シン、いわゆるパチスロ機は、正面の表示窓内に複数の
図柄を表示する機械的回転リールを複数配列して構成し
た変動表示装置、或いはリール上の図柄を画面に表示す
る電気的変動表示装置を有する。遊技者のスタート操作
に応じて、制御手段が変動表示装置を駆動して各リール
を回転させることにより、図柄を変動表示させ、一定時
間後自動的に或いは遊技者の停止操作により、各リール
の回転を順次停止させる。このとき、表示窓内に現れた
各リールの図柄が特定の組合わせ(入賞図柄)になった
場合にメダル、コイン等の遊技媒体を払出すことで遊技
者に利益を付与するものである。
【0003】現在主流の機種は、複数種類の入賞態様を
有するものである。特に、所定の入賞役の入賞が成立し
たときは、1回のメダルの払出しに終わらず、所定期
間、通常の状態よりも条件の良い遊技状態となる。この
ような入賞役として、遊技者に相対的に大きい利益を与
えるゲームが所定回数行える特別増加役(「ビッグボー
ナス」と称し、以下「BB」と略記する)と、遊技者に
相対的に小さい利益を与える遊技を所定ゲーム数行える
入賞役(「レギュラーボーナス」と称し、以下「RB」
と略記する)がある。
【0004】また、現在主流の機種においては、有効化
された入賞ライン(以下「有効ライン」という)に沿っ
て所定の図柄の組合わせが並び、メダル、コイン等が払
出される入賞が成立するには、内部的な抽選処理(以
下、「内部抽選」という)により入賞役に当選(以下、
「内部当選」という)し、且つその内部当選した入賞役
(以下、「内部当選役」という)の入賞成立を示す図柄
の組合わせを有効ラインに停止できるタイミングで遊技
者が停止操作を行うことが要求される。つまり、いくら
内部当選したとしても、遊技者の停止操作のタイミング
が悪いと入賞を成立させることができない。すなわち、
停止操作のタイミングに熟練した技術が要求される
(「目押し」といわれる技術介入性の比重が高い)遊技
機が現在の主流である。
【0005】このような遊技機の一例として、払出枚数
が同数の3種類の特定入賞役のいずれかに「内部当選」
したとき、どの特定入賞役に「内部当選」したかを常に
報知し、「目押し」ができることを条件として遊技者が
所持するメダルの数を減少させない、或いは増加させる
ようにすることが可能な期間(当業界では「アシストタ
イム」と称されているので、以下これを「AT」と記述
する)を発生させる機能を備えた遊技機(「AT機」と
称されている)が提供されている。この「AT機」で
は、後述の「BB遊技状態」の終了後、“1/2”の確
率で「AT」を発生させるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、「目押
し」ができない遊技者は、「特定入賞役」に内部当選し
たとしても、その入賞を成立させることができない場合
がある。従って、「目押し」ができない遊技者にとって
「AT」は、「通常期間」と異なるところがなく、無意
味なものとなっていた。また、「AT」が発生すること
により、「目押し」ができる遊技者と、「目押し」がで
きない遊技者とのメダルの獲得枚数の差が広がる一方と
なり、「目押し」ができない遊技者が遊技に対して興味
を失う場合もある。
【0007】本発明の目的は、遊技操作の技量の低い遊
技者であっても、興味を持って遊技を行うことができる
遊技機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
遊技に必要な複数の図柄を変動表示する変動表示手段
と、変動表示手段とは別の報知手段と、変動表示手段及
び報知手段を制御すると共に、特定役の入賞成立を示す
特定の図柄組合わせを含む、遊技者にとって有利な図柄
組合わせが、変動表示の停止時に所定のラインに沿って
並ぶことを許可するか否かを決定する第一の決定、並び
に、該第一の決定の結果及び遊技者の停止操作のタイミ
ングに基づいて、変動表示の停止時に表示すべき態様を
決定する第二の決定を行う制御手段とを具備し、制御手
段は、所定の開始条件が成立した後、所定の終了条件が
成立するまでの間(例えば、AT)において、第一の決
定結果が、特定の図柄組合わせが所定のラインに沿って
並ぶことを許可するものであるとき、所定の開始条件が
成立した後における遊技者の遊技操作の技量を反映した
獲得度に基づいて、特定の図柄組合わせが変動表示手段
の変動表示の停止時に所定のラインに沿って並ぶことと
なるために必要な情報を報知するように報知手段を制御
するか否かの第三の決定を行うことを特徴とする。
【0009】ここで、獲得度で示される遊技者の遊技操
作の技量とは、例えば「目押し」の技量を反映した指標
である。
【0010】本発明の第2の態様では、獲得度は、遊技
者に付与された遊技媒体の計数値を、遊技に賭けられた
遊技媒体の計数値により除した値であることを特徴とす
る。
【0011】本発明の第3の態様では、獲得度は、遊技
者に付与された遊技媒体の計数値から、遊技に賭けられ
た遊技媒体の計数値を減じた値であることを特徴とす
る。
【0012】本発明の第4の態様では、制御手段は、変
動表示手段の制御と第一及び第二の決定とを行う主制御
手段と、報知手段の制御及び第三の決定を行う副制御手
段とで構成されていることを特徴とする。
【0013】
【作用及び効果】本発明の第1の態様によれば、所定の
開始条件が成立した後における獲得度に基づいて、特定
の図柄組合わせが変動表示手段の変動表示の停止時に所
定のラインに沿って並ぶこととなるために必要な情報を
報知するように報知手段を制御するか否かの第三の決定
を行う。ここで、獲得度は、遊技者の遊技操作の技量を
反映する指標であり、これに基づいて、情報報知の有
無、或いはその頻度を決定し、遊技者に付与される遊技
媒体の数を変化(増減)させることが可能となる。
【0014】例えば、技量が低いために獲得度が所定の
値よりも低い場合には、上記必要な情報を報知するよう
に報知手段を制御するとの第三の決定を常に行う。遊技
者の技量が高く獲得度が所定の値よりも高い場合には、
報知しない、或いはその報知頻度を下げるように報知手
段を制御するとの第三の決定を常に行うようにする。こ
れにより、遊技操作の技量の高い遊技者と、技量の低い
遊技者との間における遊技媒体の獲得数の差の広がりを
抑えることができる。
【0015】また、例えば、第三の決定を抽出した乱数
値に基づいて行うこととし、獲得度が所定の値よりも低
い場合には、上記必要な情報を報知するように報知手段
を制御するとの第三の決定が行われる確率を高くする。
遊技者の技量が高い場合には、報知するように報知手段
を制御するとの第三の決定が行われる確率を低くする。
これにより、遊技操作の技量の高い遊技者と、技量の低
い遊技者との間における遊技媒体の獲得数の差の広がり
を抑えることができる。
【0016】また、技術介入性の高い遊技機を提供する
場合には、獲得度が高いほど、上記必要な情報を報知す
るように報知手段を制御するとの第三の決定が行われる
確率を高くすることもできる。この場合、技量の低い遊
技者は、技量向上に努めるようになる。
【0017】本発明の第2の態様によれば、獲得度とし
て、遊技者に付与された遊技媒体の計数値を、遊技に賭
けられた遊技媒体の計数値により除した値(例えば後述
の「差枚数値」)を採用することができる。例えば、
「遊技者に付与された遊技媒体の数」として、「特定の
図柄組合わせが所定のラインに沿って並ぶことにより遊
技者に付与された遊技媒体の数」を採用することができ
る。また、例えば、「遊技に賭けられた遊技媒体の数」
として、「特定の図柄組合わせが所定のラインに沿って
並ぶことを許可するものであるとの第一の決定結果が得
られたゲームにおいて賭けられた遊技媒体の数」を採用
することができる。
【0018】本発明の第3の態様によれば、獲得度とし
て、遊技者に付与された遊技媒体の計数値から、遊技に
賭けられた遊技媒体の計数値を減じた値(例えば「純増
枚数」)を採用することができる。例えば、所定の終了
条件として、「所定の開始条件が成立してから所定回数
のゲームが行われたこと」、及び「BBに内部当選した
こと」を採用し、獲得度が所定の値よりも低い場合に
は、上記必要な情報を常に報知し、獲得度が所定の値よ
りも高い場合には、上記必要な情報を常に報知しないよ
うにする。これにより、遊技操作の技量が低い遊技者が
多少の「取りこぼし」をしたとしても、所定回数のゲー
ムが行われることにより所定の終了条件が成立したとき
には、遊技操作の技量の高い遊技者と同様の遊技媒体を
獲得していることとなる。一方、遊技操作の技量の高い
遊技者にとっても、獲得度が所定の値に到達した後、所
定の終了条件が成立するまでの間、BBに内部当選する
可能性のある機会を得ながら、更に獲得した遊技媒体の
数を減少させることなく遊技を進めることができる。
【0019】本発明の第4の態様によれば、報知手段の
制御及び第三の決定を副制御手段に行わせることによ
り、法令により機能が制限された主制御手段の負担を軽
減することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例の遊技
機1の外観を示す斜視図である。遊技機1は、いわゆる
「パチスロ機」である。この遊技機1は、遊技媒体とし
てコイン、メダル又はトークンなどを用いて遊技する遊
技機であるが、以下ではメダルを用いるものとして説明
する。
【0021】遊技機1の全体を形成しているキャビネッ
ト2の正面には、略垂直面としてのパネル表示部2aが
形成され、その中央には縦長矩形の表示窓4L,4C,
4Rが設けられる。表示窓4L,4C,4Rには、入賞
ラインとして水平方向にトップライン8b,センターラ
イン8c及びボトムライン8d、斜め方向にクロスダウ
ンライン8a及びクロスアップライン8eが設けられて
いる。これらの入賞ラインは、後述の1−BETスイッ
チ11、2−BETスイッチ12、最大−BETスイッ
チ13を操作すること、或いはメダル投入口22にメダ
ルを投入することにより、それぞれ1本、3本、5本が
有効化される。どの入賞ラインが有効化されたかは、後
で説明するBETランプ9a,9b,9cの点灯で表示
される。
【0022】キャビネット2の内部には、各々の外周面
に複数種類の図柄によって構成される図柄列が描かれた
3個のリール3L,3C,3Rが回転自在に横一列に設
けられ、変動表示手段を構成している。各リールの図柄
は表示窓4L,4C,4Rを通して観察できるようにな
っている。各リールは、定速回転(例えば80回転/
分)で回転する。
【0023】表示窓4L,4C,4Rの左側には、1−
BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BET
ランプ9c、クレジット表示部19が設けられる。1−
BETランプ9a、2−BETランプ9b及び最大BE
Tランプ9cは、一のゲームを行うために賭けられたメ
ダルの数(以下、「BET数」という)に応じて点灯す
る。ここで、本実施例では、一のゲームは、スタートレ
バー6を操作したときに開始し、全てのリールが停止し
たとき、又はそのゲームの演出表示(後述の液晶表示装
置5による演出)が終了したときに終了する。1−BE
Tランプ9aは、BET数が“1”で1本の入賞ライン
が有効化されたときに点灯する。2−BETランプ9b
は、BET数が“2”で3本の入賞ラインが有効化され
たときに点灯する。最大BETランプ9cは、BET数
が“3”で全て(5本)の入賞ラインが有効化されたと
きに点灯する。クレジット表示部19は、7セグメント
LEDから成り、貯留されているメダルの枚数を表示す
る。
【0024】表示窓4L,4C,4Rの右側には、WI
Nランプ17及び払出表示部18が設けられる。WIN
ランプ17は、BB入賞又はRB入賞が成立した場合に
点灯し、BB又はRBに内部当選した場合に所定確率で
点灯する。払出表示部18は、7セグメントLEDから
成り、入賞成立時のメダルの払出枚数を表示する。パネ
ル表示部2aの左側上部には、BB遊技状態ランプ2
5、RB遊技状態ランプ26、再遊技表示ランプ27、
遊技停止表示ランプ28が設けられる。BB遊技状態ラ
ンプ25は、後で説明するBB遊技状態において点灯
し、RB遊技状態ランプ26は、後で説明するRB遊技
状態において点灯する。再遊技ランプ27は、後で説明
する再遊技(リプレイ)の入賞が成立したときに点灯す
る。遊技停止表示ランプ28は、前回のゲームと今回の
ゲームとの間(例えば、前回のゲームのリールの回転開
始から今回のゲームの開始操作までの間)の時間が所定
時間(例えば4.1秒)未満の時やエラー発生時等に点灯
する。
【0025】払出表示部18の下方には、STランプ2
4が設けられる。STランプ24は、点灯により「停止
操作補助期間」であることを遊技者に報知する。ここ
で、実施例において「停止操作補助期間」とは、「ベル
の小役」の入賞成立を示す図柄組合わせが有効ラインに
沿って並ぶこととなるために必要な情報が報知される期
間をいう。STランプ24は、「停止操作補助期間」が
発生したゲームの終了時に点灯し、「停止操作補助期
間」が終了したゲームの終了時に消灯する。なお、「S
Tランプ」は、「Super Timeランプ」を略したものであ
る。
【0026】パネル表示部2aの右側上部には、ボーナ
ス遊技情報表示部20が設けられる。ボーナス遊技情報
表示部20は、7セグメントLEDから成り、後で説明
するRBゲーム可能回数及びRBゲーム入賞可能回数を
表示する。表示窓4L,4C,4Rの下方には水平面の
台座部10が形成され、その台座部10と表示窓4L,
4C,4Rとの間には、報知手段の一例の液晶表示装置
5が設けられている。この液晶表示装置5の表示画面5
aには、「停止操作補助期間」において「ベルの小役」
に内部当選したとき、後で説明する15枚のメダルの払
出しがある「ベルの小役」の入賞を成立させるために
「目押し」するべき図柄及びその図柄が配置されたリー
ルを示す文章が表示される。図1に示す表示画面5aに
は、「右のリールの赤7を狙ってください」と表示され
ている。
【0027】液晶表示装置5の右側にはメダル投入口2
2が設けられ、液晶表示装置5の左側には、1−BET
スイッチ11、2−BETスイッチ12、および最大B
ETスイッチ13が設けられる。1−BETスイッチ1
1は、1回の押し操作により、クレジットされているメ
ダルのうちの1枚がゲームに賭けられ、2−BETスイ
ッチ12は、1回の押し操作により、クレジットされて
いるメダルのうちの2枚がゲームに賭けられ、最大BE
Tスイッチ13は、1回のゲームに賭けることが可能な
最大枚数のメダルが賭けられる。これらのBETスイッ
チを操作することで、前述のとおり、所定の入賞ライン
が有効化される。
【0028】台座部10の前面部の左寄りには、遊技者
がゲームで獲得したメダルのクレジット/払出しを押し
ボタン操作で切り換えるC/Pスイッチ14が設けられ
ている。このC/Pスイッチ14の切換えにより、正面
下部のメダル払出口15からメダルが払出され、払出さ
れたメダルはメダル受け部16に溜められる。C/Pス
イッチ14の右側には、遊技者の操作により上記リール
を回転させ、表示窓4L,4C,4R内での図柄の変動
表示を開始するためのスタートレバー6が所定の角度範
囲で回動自在に取り付けられている。
【0029】台座部10の前面部中央で、液晶表示装置
5の下方位置には、3個のリール3L,3C,3Rの回
転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン7L,
7C,7Rが設けられている。キャビネット2の上方の
左右には、スピーカ21L,21Rが設けられ、その2
台のスピーカ21L,21Rの間には、入賞図柄の組合
わせ及びメダルの配当枚数等を表示する配当表パネル2
3が設けられている。
【0030】ここで、本実施例では、全てのリールが回
転しているときに行われる停止操作を「第1停止操
作」、次に行われる停止操作を「第2停止操作」、「第
2停止操作」の後に行われる停止操作を「第3停止操
作」という。また、「第1停止操作」を左の停止ボタン
7Lに対して行い、「第2停止操作」を中央の停止ボタ
ン7C又は右の停止ボタン7Rに対して行うリール3
L,3C,3Rの停止操作の順番を以下「順押し」とい
う。「第1停止操作」を中央の停止ボタン7C又は右の
停止ボタン7Rに対して行うリール3L,3C,3Rの
停止操作の順番を以下「逆押し」という。
【0031】図2は、各リール3L,3C,3Rに表わ
された複数種類の図柄が21個配列された図柄列を示し
ている。各図柄には“00”〜“20”のコードナンバ
ーが付され、データテーブルとして後で説明するROM
32(図5)に格納されている。各リール3L,3C,
3Rは、図柄列が図2の矢印方向に移動するように回転
駆動される。
【0032】実施例の遊技機1において、遊技者は、通
常の遊技状態である「一般遊技状態」、多数のメダルを
獲得可能な「BB遊技状態」及び「RB遊技状態」にお
いてゲームを行うことができる。ここで、遊技状態と
は、一般に、BB又はRBに内部当選しているか否か、
或いはBB又はRBが作動しているか否かによって区別
するものである。なお、内部当選する可能性のある入賞
役の種類は、いわゆる確率抽選テーブルによって定まる
ものであるが、一般に、確率抽選テーブルは、各遊技状
態毎に設けられている。すなわち、同一の遊技状態のゲ
ームでは、内部当選する可能性のある入賞役の種類が同
一となる。ただし、「BB遊技状態」は、「BB中一般
遊技状態」及び「RB遊技状態」を含むものであり、内
部当選する可能性のある入賞役の種類が異なる状態を含
む。
【0033】「一般遊技状態」及び次に説明する「BB
遊技状態」では、後で説明する「ベルの小役」に内部当
選したとき、その入賞を成立させるために必要な情報の
報知が行われる「停止操作補助期間」が設けられる。こ
の「停止操作補助期間」以外の期間を、以下「通常期
間」という。
【0034】「BB遊技状態」(ビックボーナス遊技状
態)は、遊技者にとって最も有利な遊技状態であり、有
効ラインに沿って“青7(図2の図柄91)−青7−青
7”、“赤7(図2の図柄92)−赤7−赤7”又は
“BAR(図2の図柄93)−BAR−BAR”が並び、BBの
入賞が成立することにより発生する。このとき、15枚
のメダルが払出される。この「BB遊技状態」は、次に
述べる「RB遊技状態」、及び「小役」の入賞が成立す
る可能性がある「BB中一般遊技状態」により構成され
る。「BB遊技状態」が「停止操作補助期間」となる条
件は、「停止操作補助期間」においてBBの入賞が成立
することである。「BB中一般遊技状態」は、「一般遊
技状態」と比較して「ベルの小役」に内部当選する確率
が高くなるように構成されている。従って、「BB中一
般遊技状態」が「停止操作補助期間」であれば、遊技者
はより多くのメダルを獲得することができる。
【0035】「RB遊技状態」(レギュラーボーナス遊
技状態)は、「一般遊技状態」において、有効ラインに
沿って“青7−青7−BAR”又は“赤7−赤7−BAR”が
並び、RBの入賞が成立することにより発生する。この
「RB遊技状態」は、メダルを1枚賭けることにより所
定の図柄組合わせ“JAC(図2の図柄97)−JAC
−JAC”が揃い、15枚のメダルを獲得できるボーナ
スゲーム(JACゲームという)に当たりやすい遊技状
態である。ここで、一般に上記JACゲームに入賞する
ことを役物入賞と称している。なお、「RB遊技状態」
は、上述の「BB中一般遊技状態」において、有効ライ
ンに沿って“JAC−JAC−JAC”が並ぶこと(い
わゆる「JAC IN」)によっても発生する。なお、「RB
遊技状態」では、次に説明する「ベルの小役」に内部当
選することはない。従って、「RB遊技状態」が「停止
操作補助期間」又は「通常期間」のいずれであるかに従
って、その「RB遊技状態」において遊技者に付与され
るメダルの枚数が異なることはない。
【0036】「一般遊技状態」又は「BB中一般遊技状
態」において、“スイカ(図2の図柄94)−スイカ−
スイカ”が有効ラインに沿って並ぶことにより、「スイ
カの小役」の入賞が成立する。「スイカの小役」の入賞
が成立すると“14枚”のメダルが払出される。左のリ
ール3Lの“チェリー(図2の図柄96)”が有効ライ
ン上に停止したときは、中央のリール3C及び右のリー
ル3Rの停止態様に拘わらず、「チェリーの小役」の入
賞が成立する。「再遊技(リプレイ)」の入賞は、「一
般遊技状態」において、“JAC−JAC−JAC”が
有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。「再遊
技」の入賞が成立すると、投入したメダルの枚数と同数
のメダルが自動投入されるので、遊技者は、メダルを消
費することなく次のゲームを行うことができる。
【0037】「一般遊技状態」又は「BB中一般遊技状
態」において、“ベル(図2の図柄95)−ベル−ベ
ル”が有効ラインに沿って並ぶことにより、「ベルの小
役」の入賞が成立し、10枚のメダルが払出される。
“ベル−ベル−青7”、“ベル−ベル−赤7”又は“ベ
ル−ベル−BAR”が有効ラインに沿って並ぶことによ
り、「ベルの小役」の入賞が成立し、15枚のメダルが
払出される。ここで、右のリール3R上には、“青
7”、“赤7”及び“BAR”が、同時にセンターライン
8cの位置に停止させる停止操作ができないように、1
つずつ配置されている。
【0038】「ベルの小役」に内部当選すると、後で説
明(図22のST83)するように、テーブルナンバー
として“1”〜“3”のいずれかが選択される。各テー
ブルナンバーに対応して、「順押し」用及び「逆押し」
用の停止制御テーブルが設けられている。「順押し」用
の停止制御テーブル(例えば、後述の図7)は、「順押
し」が行われた場合に使用される。「逆押し」用の停止
制御テーブル(例えば、後述の図8〜図10)は、「逆
押し」が行われた場合に使用される。停止制御テーブル
は、後述のように、各リールの停止位置を決定するもの
である。
【0039】各テーブルナンバーに対応した「順押し」
用の停止制御テーブルは、どのような停止操作(いわゆ
る「適当押し」)を行ったとしても“ベル−ベル−ベ
ル”が有効ラインに沿って並ぶように構成されている。
【0040】テーブルナンバー“1”に対応した「逆押
し」用の停止制御テーブルは、右のリール3R上に配置
された“赤7”をセンターライン8cに停止させる「目
押し」が成功したとき、“ベル−ベル−赤7”が有効ラ
インに沿って並ぶように構成されている。また、「目押
し」を行ったとしても“ベル−ベル−ベル”、“ベル−
ベル−青7”又は“ベル−ベル−BAR”のいずれの組合
わせも、有効ラインに沿って並ばないように構成されて
いる。
【0041】テーブルナンバー“2”に対応した「逆押
し」用の停止制御テーブルは、右のリール3R上に配置
された“青7”をセンターライン8cに停止させる「目
押し」が成功したとき、“ベル−ベル−青7”が有効ラ
インに沿って並ぶように構成されている。また、「目押
し」を行ったとしても“ベル−ベル−ベル”、“ベル−
ベル−赤7”又は“ベル−ベル−BAR”のいずれの組合
わせも、有効ラインに沿って並ばないように構成されて
いる。
【0042】テーブルナンバー“3”に対応した「逆押
し」用の停止制御テーブルは、右のリール3R上に配置
された“BAR”をセンターライン8cに停止させる「目
押し」が成功したとき、“ベル−ベル−BAR”が有効ラ
インに沿って並ぶように構成されている。また、「目押
し」を行ったとしても“ベル−ベル−ベル”、“ベル−
ベル−青7”又は“ベル−ベル−赤7”のいずれの組合
わせも、有効ラインに沿って並ばないように構成されて
いる。
【0043】上述のように、「ベルの小役」に内部当選
した場合、有効ラインに沿って並ぶ図柄の組合わせ」を
「停止制御テーブル」により振り分けるようにしてい
る。このような“ベル−ベル−青7”、“ベル−ベル−
赤7”、“ベル−ベル−BAR”及び“ベル−ベル−ベ
ル”を入賞成立を示す図柄組合わせとする「ベルの小
役」は、一つのフラグ(一つの内部当選役)に対してそ
の入賞成立を示す図柄組合わせがリールの停止制御で振
り分けられていることから、一般に「同一フラグ」と称
されている。
【0044】「停止操作補助期間」は、「一般遊技状
態」において“1/200”の確率で発生する。「一般
遊技状態」において、BBに入賞したゲームが「通常期
間」であるとき、その「BB遊技状態」が終了するまで
の間、「停止操作補助期間」が発生することはない。
【0045】「停止操作補助期間」では、「ベルの小
役」に内部当選したとき、15枚のメダルの払出しを受
けるために右のリール3Rに「目押し」するべき図柄が
報知される。15枚のメダルの払出しを受けるには、前
述のように、選択されたテーブルナンバーに対応する
“青7”、“赤7”又は“BAR”のいずれかを「目押
し」により狙う必要がある。従って、「目押し」するべ
き図柄が報知されることにより、遊技者は、「目押し」
ができることを条件として確実に15枚のメダルの払出
しを受けることができる。
【0046】ここで、「停止操作補助期間」における
「BB中一般遊技状態」では、「ベルの小役」に内部当
選したとき、常に「目押し」するべき図柄が報知され
る。一方、「停止操作補助期間」における「一般遊技状
態」では、停止操作(例えば、「目押し」)の熟練度に
応じて獲得できるメダルの数の差が大きくならないよう
にするために、後述の「差枚数値」に応じて「目押し」
するべき図柄を報知するか否かが決定される(後述の図
21のST76)。具体的には、報知が行われる確率が
変動するようにしている。なお、「停止操作補助期間」
において、後述の図21のST76の判別が“YES”
であり、且つ「ベルの小役」に内部当選しているとき、
右のリール3Rに「目押し」するべき図柄が報知され
る。
【0047】また、「順押し」により10枚のメダルの
払出しを受けることができるようにしているのは、「停
止操作補助期間」において、「目押し」ができない遊技
者が殆どメダルを獲得できないという不利益の発生を回
避するためである。また、「ベルの小役」に内部当選し
ているが、上記報知が行われない場合、「逆押し」によ
りその入賞成立を実現できる確率は、約“1/3”であ
り、獲得できるメダルの数の期待値は、“5枚”であ
る。一方、「順押し」を行うことにより獲得できるメダ
ルの数の期待値は、“10枚”である。従って、停止操
作の熟練度の高い遊技者においても、報知の頻度が少な
くなった後、「順押し」を行うことにより、より多くの
メダルを獲得することが可能となる。さらに、「停止操
作補助期間」において、より多くのメダルを獲得するた
めに、「順押し」を開始するべき最適なタイミングを予
測するという新たな面白さを遊技に付加することができ
る。
【0048】「停止操作補助期間」は、「停止操作補助
期間」が発生した後、“200回”のゲームが終了した
とき、又は「BB遊技状態」が終了したときに終了す
る。
【0049】図3は、実施例の遊技機(いわゆる「Aタ
イプ」の遊技機)1の「BB遊技状態」の構成の例、
「停止操作補助期間」においてBBの入賞が成立した場
合の態様1、及び「通常期間」においてBBの入賞が成
立した場合の態様2を示す。
【0050】「BB遊技状態」は、3回の「BB中一般
遊技状態」と、3回の「RB遊技状態」とにより構成さ
れる。「RB遊技状態」は、12ゲーム(RBゲーム可
能回数)を消化すること、又は8回(RB入賞可能回
数)入賞が成立することにより終了する。「BB中一般
遊技状態」は、「RB(JAC IN)」の入賞が成立するこ
と、又は“30ゲーム”(BB中一般ゲーム可能回数)
を消化することにより終了する。「BB遊技状態」は、
「RB遊技状態」が3回(RB発生可能回数)発生する
こと、又は「BB中一般遊技状態」において“30ゲー
ム”を消化することにより終了する。ここで、図3に示
す「BB遊技状態」は、「RB遊技状態」が3回発生し
た場合を示している。
【0051】態様1は、「停止操作補助期間」において
BBの入賞が成立した場合を示す。態様1では、BBの
入賞が成立した後、「BB遊技状態」が終了するまでの
間、「停止操作補助期間」が継続する。なお、「BB遊
技状態」において、「停止操作補助期間」が開始してか
ら“200回目”のゲームが行われたとしても、「停止
操作補助期間」は終了しない。
【0052】態様2は、「通常期間」においてBBの入
賞が成立した場合を示す。態様2では、BBの入賞が成
立した後、「BB遊技状態」が終了するまでの間、「通
常期間」が継続し、「停止操作補助期間」が発生するこ
とはない。
【0053】次に、図4を参照して「停止操作補助期
間」において、「ベルの小役」に内部当選したとき、
「ベルの小役」の入賞成立を示す図柄組合わせがリール
3L,3C,3Rの変動表示の停止時に有効ラインに沿
って並ぶこととなるために必要な情報を報知するために
表示画面5aに表示される表示例について説明する。こ
の表示例は、スタートレバー6の操作(以下「スタート
操作」という)が行われたときのものである。なお、後
述のように(図20)、以下に説明する表示例は、「停
止操作補助期間」において「ベルの小役」に内部当選し
たとき、常に表示されるものではない。
【0054】(A)に示す表示例では、表示画面5aに
「右のリールの赤7を狙って下さい」と表示され、ベル
の小役の入賞が成立することにより“15枚”のメダル
の払出しを受けるには、「第1停止操作」として右の停
止ボタン7Rの操作(逆押し)を行い、かつ“赤7”を
「目押し」するべきことを報知している。(B)に示す
表示例では、「右のリールの青7を狙って下さい」と表
示され、「逆押し」を行い、かつ“青7”を「目押し」
するべきことを報知している。(C)に示す表示例で
は、「右のリールのBARを狙って下さい」と表示され、
「逆押し」を行い、かつ“BAR”を「目押し」するべき
ことを報知している。
【0055】このように、「目押し」するべき図柄の報
知を受けることにより、遊技者は、“15枚”のメダル
の払出しを受けることができる。なお、「目押し」ので
きない遊技者に対して、例えば「目押しができない方
は、順押ししてください」と表示するようにしてもよ
い。
【0056】図5は、遊技機1における遊技処理動作を
制御する主制御回路71と、主制御回路71に電気的に
接続する周辺装置(アクチュエータ)と、主制御回路7
1から送信される制御指令に基づいて液晶表示装置5及
びスピーカ21を制御する副制御回路72とを含む回路
構成を示す。
【0057】主制御回路71は、回路基板上に配置され
たマイクロコンピュータ30を主たる構成要素とし、こ
れに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されて
いる。マイクロコンピュータ30は、予め設定されたプ
ログラムに従って制御動作を行うCPU31と、記憶手
段であるROM32及びRAM33を含む。
【0058】CPU31には、基準クロックパルスを発
生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、
サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器36及び
サンプリング回路37とが接続されている。なお、乱数
サンプリングのための手段として、マイクロコンピュー
タ30内で、すなわちCPU31の動作プログラム上で
乱数サンプリングを実行するように構成してもよい。そ
の場合、乱数発生器36及びサンプリング回路37は省
略可能であり、或いは、乱数サンプリング動作のバック
アップ用として残しておくことも可能である。
【0059】マイクロコンピュータ30のROM32に
は、スタートレバー6を操作(スタート操作)する毎に
行われる乱数サンプリングの判定に用いられる確率抽選
テーブル、停止ボタンの操作に応じてリールの停止態様
を決定するための停止制御テーブル(図7〜図10)、
副制御回路72へ送信するための各種制御指令(コマン
ド)等が格納されている。このコマンドには、「デモ表
示コマンド」、「内部当選役及び作動フラグコマン
ド」、「全リール停止コマンド」、「報知コマンド」、
「入賞役コマンド」等がある。これらのコマンドについ
ては後で説明する。
【0060】図5の回路において、マイクロコンピュー
タ30からの制御信号により動作が制御される主要なア
クチュエータとしては、各種ランプ(1−BETランプ
9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9c、
WINランプ17、STランプ24、BB遊技状態ラン
プ25、RB遊技状態ランプ26、再遊技表示ランプ2
7、遊技停止表示ランプ28)と、各種表示部(払出表
示部18、クレジット表示部19、ボーナス遊技情報表
示部20)と、メダルを収納し、ホッパー駆動回路41
の命令により所定枚数のメダルを払出す遊技価値付与手
段としてのホッパー(払出しのための駆動部を含む)4
0と、リール3L,3C,3Rを回転駆動するステッピ
ングモータ49L,49C,49Rとがある。
【0061】更に、ステッピングモータ49L,49
C,49Rを駆動制御するモータ駆動回路39、ホッパ
ー40を駆動制御するホッパー駆動回路41、各種ラン
プを駆動制御するランプ駆動回路45、及び各種表示部
を駆動制御する表示部駆動回路48がI/Oポート38
を介してCPU31の出力部に接続されている。これら
の駆動回路は、それぞれCPU31から出力される駆動
指令などの制御信号を受けて、各アクチュエータの動作
を制御する。
【0062】また、マイクロコンピュータ30が制御指
令を発生するために必要な入力信号を発生する主な入力
信号発生手段としては、スタートスイッチ6S、1−B
ETスイッチ11、2−BETスイッチ12、最大BE
Tスイッチ13、C/Pスイッチ14、投入メダルセン
サ22S、リール停止信号回路46、リール位置検出回
路50、払出完了信号回路51がある。これらも、I/
Oポート38を介してCPU31に接続されている。
【0063】スタートスイッチ6Sは、スタートレバー
6の操作を検出する。投入メダルセンサ22Sは、メダ
ル投入口22に投入されたメダルを検出する。リール停
止信号回路46は、各停止ボタン7L,7C,7Rの操
作に応じて停止信号を発生する。リール位置検出回路5
0は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リ
ール3L,3C,3Rの位置を検出するための信号をC
PU31へ供給する。払出完了信号回路51は、メダル
検出部40Sの計数値(ホッパー40から払出されたメ
ダルの枚数)が指定された枚数データに達した時、メダ
ル払出完了を検知するための信号を発生する。
【0064】図5の回路において、乱数発生器36は、
一定の数値範囲に属する乱数を発生し、サンプリング回
路37は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタ
イミングで1個の乱数をサンプリングする。こうしてサ
ンプリングされた乱数を用いて、ROM32内に格納さ
れている確率抽選テーブルから内部当選役が決定され
る。内部当選役が決定された後、「停止制御テーブル」
を選択するために再び乱数のサンプリングが行われる。
【0065】リール3L,3C,3Rの回転が開始され
た後、ステッピングモータ49L,49C,49Rの各
々に供給される駆動パルスの数が計数され、その計数値
はRAM33の所定エリアに書き込まれる。リール3
L,3C,3Rからは一回転毎にリセットパルスが得ら
れ、これらのパルスはリール位置検出回路50を介して
CPU31に入力される。こうして得られたリセットパ
ルスにより、RAM33で計数されている駆動パルスの
計数値が“0”にクリアされる。これにより、RAM3
3内には、各リール3L,3C,3Rについて一回転の
範囲内における回転位置に対応した計数値が格納され
る。なお、RAM33には、後述のIN枚数カウンタ及
びOUT枚数カウンタが設けられている。
【0066】上記のようなリール3L,3C,3Rの回
転位置とリール外周面上に描かれた図柄とを対応づける
ために、図柄テーブルが、ROM32内に格納されてい
る。この図柄テーブルでは、前述したリセットパルスが
発生する回転位置を基準として、各リール3L,3C,
3Rの一定の回転ピッチ毎に順次付与されるコードナン
バーと、それぞれのコードナンバー毎に対応して設けら
れた図柄を示す図柄コードとが対応づけられている。
【0067】更に、ROM32内には、入賞図柄組合わ
せテーブルが格納されている。この入賞図柄組合わせテ
ーブルでは、入賞となる図柄の組合わせと、入賞のメダ
ル配当枚数と、その入賞を表わす入賞判定コードとが対
応づけられている。上記の入賞図柄組合わせテーブル
は、左のリール3L,中央のリール3C,右のリール3R
の停止制御時、及び全リール停止後の入賞確認を行うと
きに参照される。
【0068】上記乱数サンプリングに基づく抽選処理
(確率抽選処理)により内部当選した場合には、CPU
31は、遊技者が停止ボタン7L,7C,7Rを操作し
たタイミングでリール停止信号回路46から送られる操
作信号、及び選択された「停止制御テーブル」に基づい
て、リール3L,3C,3Rを停止制御する信号をモー
タ駆動回路39に送る。
【0069】内部当選した入賞役の入賞を示す停止態様
となれば、CPU31は、払出し指令信号をホッパー駆
動回路41に供給してホッパー40から所定個数のメダ
ルの払出しを行う。その際、メダル検出部40Sは、ホ
ッパー40から払出されるメダルの枚数を計数し、その
計数値が指定された数に達した時に、メダル払出完了信
号がCPU31に入力される。これにより、CPU31
は、ホッパー駆動回路41を介してホッパー40の駆動
を停止し、「メダルの払出し処理」を終了する。
【0070】図6のブロック図は、副制御回路72の構
成を示す。副制御回路72は、主制御回路71からの制
御指令(コマンド)に基づいて液晶表示装置5の表示制
御及びスピーカ21からの音の出力制御を行う。この副
制御回路72は、主制御回路71を構成する回路基板と
は別の回路基板上に構成され、マイクロコンピュータ
(以下「サブマイクロコンピュータ」という)73を主
たる構成要素とし、液晶表示装置5の表示制御手段とし
ての画像制御回路81、スピーカ21により出音される
音を制御する音源IC78、及び増幅器としてのパワー
アンプ79で構成されている。
【0071】サブマイクロコンピュータ73は、主制御
回路71から送信された制御指令に従って制御動作を行
うサブCPU74と、記憶手段としてのプログラムRO
M75と、ワークRAM76とを含む。副制御回路72
は、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器及び
サンプリング回路を備えていないが、サブCPU74の
動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように
構成されている。プログラムROM75は、サブCPU
74で実行する制御プログラムを格納する。ワークRA
M76は、上記制御プログラムをサブCPU74で実行
するときの一時記憶手段として構成される。
【0072】画像制御回路81は、画像制御CPU8
2、画像制御ワークRAM83、画像制御プログラムR
OM84、画像ROM86、ビデオRAM87及び画像
制御IC88で構成される。画像制御CPU82は、サ
ブマイクロコンピュータ73で設定されたパラメータに
基づいて、画像制御プログラムROM84内に格納する
画像制御プログラムに従って液晶表示装置5での表示内
容を決定する。画像制御プログラムROM84は、液晶
表示装置5での表示に関する画像制御プログラムや各種
選択テーブルを格納する。画像制御ワークRAM83
は、上記画像制御プログラムを画像制御CPU82で実
行するときの一時記憶手段として構成される。画像制御
IC88は、画像制御CPU82で決定された表示内容
に応じた画像を形成し、液晶表示装置5に出力する。画
像ROM86は、画像を形成するためのドットデータを
格納する。ビデオRAM87は、画像制御IC88で画
像を形成するときの一時記憶手段として構成される。
【0073】[主制御回路]次に、図7〜図10を参照
して各リールの停止位置を決定するための「停止制御テ
ーブル」について説明する。
【0074】「停止制御テーブル」には、各リール3
L,3C,3Rの「停止操作位置」と「停止制御位置」
とが示されている。「停止操作位置」は、各リール3
L,3C,3Rに対応して設けられた停止ボタン7L,
7C,7Rが操作されたとき、センターライン8cに位
置していた図柄のコードナンバーを表わす。「停止制御
位置」とは、停止操作が行われたリールが停止したと
き、センターライン8cの位置に停止表示される図柄の
コードナンバーを表わす。ここで、本実施例では、いわ
ゆる「滑りコマ数」を最大“4コマ”としている。例え
ば、右のリール3Rの回転中において、コードナンバー
“09”の“チェリー(図2の図柄96)がセンターラ
イン8cの位置に到達したとき、停止ボタン7Lが操作
された場合、センターライン8cの位置にコードナンバ
ー“13”の“赤7(図2の図柄92)が停止表示する
ように右のリール3Lを停止制御することができる。
【0075】図7は、内部当選役が「ベルの小役」、テ
ーブルナンバーが“1”、“2”又は“3”の状況にお
いて使用される「順押し」用の「停止制御テーブル」で
ある。このテーブルでは、左のリール3Lの「停止制御
位置」は、コードナンバー“01”,“06”,“1
1”,“14”又は“17”のいずれかである。中央の
リール3Cの「停止制御位置」は、コードナンバー“0
1”,“05”,“09”,“13”又は“17”のい
ずれかである。右のリール3Rの「停止制御位置」は、
コードナンバー“02”,“06”,“10”,“1
4”又は“18”のいずれかである。図7に示す「停止
制御テーブル」の「停止制御位置」に示されたコードナ
ンバーに対応する図柄は全て“ベル”である。従って、
内部当選役が「ベルの小役」、テーブルナンバーが
“1”、“2”又は“3”の状況において「順押し」が
行われた場合、センターライン8cに沿って“ベル−ベ
ル−ベル”が並ぶこととなる。図7に示すテーブルは、
後で説明する図24のST99の処理でセットされる。
なお、次に説明する「逆押し」用の「停止制御テーブ
ル」は、後で説明する図22のST84の処理でセット
される。
【0076】図8は、内部当選役が「ベルの小役」、テ
ーブルナンバーが“1”の状況において使用される「逆
押し」用の「停止制御テーブル」である。このテーブル
では、左のリール3Lの「停止制御位置」は、コードナ
ンバー“01”,“06”,“11”,“14”又は
“17”のいずれかである。中央のリール3Cの「停止
制御位置」は、コードナンバー“01”,“05”,
“09”,“13”又は“17”のいずれかである。図
8に示す「停止制御テーブル」において、左及び中央の
リール3L,3Cの「停止制御位置」に示されたコード
ナンバーに対応する図柄は全て“ベル”である。従っ
て、左及び中央のリール3L,3Cが停止したとき、セ
ンターライン8cの位置には、“ベル”が停止表示され
ることとなる。
【0077】右のリール3Rの「停止制御位置」は、コ
ードナンバー“00”,“01”,“03”,“0
4”,“07”,“08”,“13”,“15”,“1
6”,“17”又は“19”のいずれかである。図8に
示す「停止制御テーブル」の「停止制御位置」に示され
たコードナンバーに対応する図柄には、“ベル”、“青
7”及び“BAR”は含まれていない。また、「停止操作
位置」がコードナンバー“09”〜“13”の場合、
「停止制御位置」は、常にコードナンバー“13”とな
る。従って、図8に示すテーブルが使用された場合、セ
ンターライン8cに沿って“ベル−ベル−ベル”、“ベ
ル−ベル−青7”又は“ベル−ベル−BAR”が並ぶこと
はない。また、コードナンバー“09”の“チェリー”
〜コードナンバー“13”の“赤7”のいずれかの図柄
がセンターライン8cに到達したときに停止操作を行う
ことにより“赤7”を狙った「目押し」が成功となり、
センターライン8cに沿って“ベル−ベル−赤7”が並
ぶこととなる。すなわち、図8に示すテーブルが選択さ
れることにより、右のリール3R上に配置された“赤
7”は、センターライン8cの位置に停止することを許
可されることとなる。ここで、コードナンバー“09”
の“チェリー”がセンターライン8cに到達したときに
停止操作を行った場合、いわゆる「滑りコマ数」は、
“4”となる。
【0078】図9は、内部当選役が「ベルの小役」、テ
ーブルナンバーが“2”の状況において使用される「逆
押し」用の「停止制御テーブル」である。このテーブル
では、左のリール3Lの「停止制御位置」は、コードナ
ンバー“01”,“06”,“11”,“14”又は
“17”のいずれかである。中央のリール3Cの「停止
制御位置」は、コードナンバー“01”,“05”,
“09”,“13”又は“17”のいずれかである。図
9に示す「停止制御テーブル」において、左及び中央の
リール3L,3Cの「停止制御位置」に示されたコード
ナンバーに対応する図柄は全て“ベル”である。従っ
て、左及び中央のリール3L,3Cが停止したとき、セ
ンターライン8cの位置には、“ベル”が停止表示され
ることとなる。
【0079】右のリール3Rの「停止制御位置」は、コ
ードナンバー“00”,“01”,“03”,“0
4”,“07”,“08”,“09”,“11”,“1
2”,“15”又は“20”のいずれかである。図9に
示す「停止制御テーブル」の「停止制御位置」に示され
たコードナンバーに対応する図柄には、“ベル”、“赤
7”及び“BAR”は含まれていない。また、「停止操作
位置」がコードナンバー“16”〜“20”の場合、
「停止制御位置」は、常にコードナンバー“20”とな
る。従って、図9に示すテーブルが使用された場合、セ
ンターライン8cに沿って“ベル−ベル−ベル”、“ベ
ル−ベル−赤7”又は“ベル−ベル−BAR”が並ぶこと
はない。また、コードナンバー“16”の“JAC”〜
コードナンバー“20”の“青7”のいずれかの図柄が
センターライン8cに到達したときに停止操作を行うこ
とにより“青7”を狙った「目押し」が成功となり、セ
ンターライン8cに沿って“ベル−ベル−青7”が並ぶ
こととなる。すなわち、図9に示すテーブルが選択され
ることにより、右のリール3R上に配置された“青7”
は、センターライン8cの位置に停止することを許可さ
れることとなる。
【0080】図10は、内部当選役が「ベルの小役」、
テーブルナンバーが“3”の状況において使用される
「逆押し」用の「停止制御テーブル」である。このテー
ブルでは、左のリール3Lの「停止制御位置」は、コー
ドナンバー“01”,“06”,“11”,“14”又
は“17”のいずれかである。中央のリール3Cの「停
止制御位置」は、コードナンバー“01”,“05”,
“09”,“13”又は“17”のいずれかである。図
10に示す「停止制御テーブル」において、左及び中央
のリール3L,3Cの「停止制御位置」に示されたコー
ドナンバーに対応する図柄は全て“ベル”である。従っ
て、左及び中央のリール3L,3Cが停止したとき、セ
ンターライン8cの位置には、“ベル”が停止表示され
ることとなる。
【0081】右のリール3Rの「停止制御位置」は、コ
ードナンバー“00”,“05”,“07”,“0
8”,“09”,“11”,“12”,“15”,“1
6”,“17”又は“19”のいずれかである。図10
に示す「停止制御テーブル」の「停止制御位置」に示さ
れたコードナンバーに対応する図柄には、“ベル”、
“赤7”及び“青7”は含まれていない。また、「停止
操作位置」がコードナンバー“01”〜“05”の場
合、「停止制御位置」は、常にコードナンバー“05”
となる。従って、図10に示すテーブルが使用された場
合、センターライン8cに沿って“ベル−ベル−ベ
ル”、“ベル−ベル−赤7”又は“ベル−ベル−青7”
が並ぶことはない。また、コードナンバー“01”の
“チェリー”〜コードナンバー“05”の“BAR”のい
ずれかの図柄がセンターライン8cに到達したときに停
止操作を行うことにより“BAR”を狙った「目押し」が
成功となり、センターライン8cに沿って“ベル−ベル
−BAR”が並ぶこととなる。すなわち、図10に示すテ
ーブルが選択されることにより、右のリール3R上に配
置された“BAR”は、センターライン8cの位置に停止
することを許可されることとなる。
【0082】このようにすることで、3個の停止ボタン
7L,7C,7Rを「順押し」した場合には、「目押
し」の技術がない遊技者であっても入賞成立を実現する
ことができるが、その獲得枚数は、“10枚”である。
また、「逆押し」した場合には、入賞成立が実現すれ
ば、獲得枚数が“15枚”と相対的に多くのメダルを獲
得できるが、リール停止前(この場合、スタート操作
時)に有効ライン上の位置に停止することを許可された
図柄の報知に従い、その図柄を有効ライン上の位置に停
止させることができる「目押し」の技術が必要となる。
【0083】すなわち、「停止操作補助期間」において
は、「目押し」の技術がない遊技者は、相対的に少ない
ものの、ある程度の数のメダルを獲得することができ
る。一方、「目押し」の技術を有する遊技者にとって
は、より多くのメダルを獲得することができる。
【0084】本実施例では、内部当選役が「ベルの小
役」以外の状況において使用される「停止制御テーブ
ル」は、任意に構成することができる。
【0085】図11は、「ベルの小役」に内部当選し、
「順押し」及び「適当押し」を行った場合に停止表示さ
れる図柄を示す。「適当押し」とは、「目押し」を行な
わないリールの停止操作のことである。
【0086】(A)に示す全リールの回転時において、
「順押し」及び各停止ボタン7L,7C,7Rを「適当
押し」することにより、(B)に示すようにセンターラ
イン8c沿って“ベル−ベル−ベル”が並ぶこととな
る。(B)に示すリールの停止時において、各表示窓4
L,4C,4Rの上段及び下段に表示されるべき図柄の
表示を省略している。なお、「停止操作補助期間」にお
ける全リールの回転時における表示画面5aの表示内容
は、原則として図4の(A)、(B)又は(C)のいず
れかのようになる。
【0087】図12は、「ベルの小役」に内部当選し、
テーブルナンバー“1”が選択され、「逆押し」、かつ
右のリール3Rについて“赤7”をセンターライン8c
に「目押し」した場合に停止表示される図柄を示す。
【0088】(A)に示す全リールの回転時において、
「逆押し」及び右の停止ボタン7Rを「目押し」、左及
び中央の停止ボタン7L,7Cを「適当押し」すること
により、(B)に示すようにセンターライン8c沿って
“ベル−ベル−赤7”が並ぶこととなる。(B)に示す
リールの停止時において、各表示窓4L,4C,4Rの
上段及び下段に表示されるべき図柄の表示を省略してい
る。なお、この場合、「停止操作補助期間」における全
リールの回転時における表示画面5aの表示内容は、原
則として図4の(A)のようになる。
【0089】次に、主制御回路71のCPU31の制御
動作について、図13〜図16に示すフローチャートを
参照して説明する。
【0090】初めに、CPU31は、遊技開始時の初期
化を行う(ステップ[以下、STと表記する]1)。具
体的には、RAM33の記憶内容の初期化、通信データ
の初期化等を行う。続いてゲーム終了時のRAM33の
記憶内容を消去する(ST2)。具体的には、前回のゲ
ームに使用されたRAM33の書き込み可能エリアのデ
ータの消去、RAM33の書き込みエリアへの次のゲー
ムに必要なパラメータの書き込み、次のゲームのシーケ
ンスプログラムの開始アドレスの指定等を行う。次に、
前回のゲーム終了後、すなわち全リール3L,3C,3
R停止後から30秒経過したか否かを判別する(ST
3)。この判別が“YES”であれば、副制御回路72
に対し、「デモ画像」の表示を要求する「デモ表示コマ
ンド」を送信する(ST4)。
【0091】次に、CPU31は、メダルの自動投入の
要求があるか、すなわち前回のゲームでリプレイに入賞
したか否かを判別する(ST5)。この判別が“YE
S”のときは、投入要求分のメダルを自動投入し(ST
6)、ST8の処理に移る。ST5の判別が“NO”の
ときは、投入メダルセンサ22S又はBETスイッチ1
1,12,13からの入力があるか否かを判別する(S
T7)。この判別が“YES”のときは、ST8の処理
に移り、“NO”のときは、ST3の処理に移る。
【0092】次に、CPU31は、ST6又はST7の
処理において投入されたメダルの枚数をIN枚数カウン
タに加算し(ST8)、スタートレバー6の操作に基づ
くスタートスイッチ6Sからの入力があるか否かを判別
する(ST9)。この判別が“YES”のときは前回の
ゲームが開始してから4.1秒経過しているか否かを判別
し(ST10)、この判別が“YES”のときはST1
2の処理に移り、“NO”のときはST11の処理に移
る。ST11の処理では、「ゲーム開始待ち時間消化処
理」を行う。具体的には、前回のゲームが開始してから
4.1秒経過するまでの間、遊技者のゲームを開始する操
作に基づく入力を無効にする処理を行う。
【0093】次に、CPU31は、リールの回転処理を
行い(ST12)、同時に抽選用の乱数を抽出し(ST
13)、1ゲーム監視用タイマをセットする(ST1
4)。ST13の処理で抽出した乱数は、次に説明する
確率抽選処理において使用される。ST14の処理の1
ゲーム監視用タイマには、遊技者の停止ボタンの停止操
作によらずに自動的にリールを停止させるための自動停
止タイマが含まれる。
【0094】図14のST15の処理では、CPU31
は、上記ST13の処理において抽出した乱数値に基づ
いて確率抽選処理を行う。この確率抽選処理は、遊技状
態に応じて確率抽選テーブルを使用し、乱数値がどの入
賞役の乱数値範囲に属するか否かを判別し、内部当選役
(成立フラグ)を決定するものである。ここで、内部当
選役をBBと決定した後、BBの入賞が成立するまでの
間に行われるゲームでは、CPU31は、他の入賞役に
内部当選した場合を除いて、BBの入賞成立を示す図柄
組合わせが有効ラインに並ぶことを許可する。次に、C
PU31は、後で図17を参照して説明する「停止操作
補助期間選択処理」を行う(ST16)。このST16
の処理では、現在「停止操作補助期間」であるか否かを
示す「停止操作補助期間作動フラグ」のセット、クリア
等の処理を行う。続いて、CPU31は、後で図22を
参照して説明する「停止制御テーブル選択処理」を行う
(ST17)。
【0095】次に、「内部当選役及び作動フラグコマン
ド」を副制御回路72へ送信する(ST18)。このコ
マンドは、ST15の処理で決定された内部当選役の情
報、及び「停止操作補助期間作動フラグ」がセットされ
ているか否かを示す情報を含む。従って、副制御回路7
2は、現在「停止操作補助期間」であるか否かを判別
し、この判別結果に基づいて液晶表示装置5を制御する
ことができる。続いて、ST17の処理で決定されたテ
ーブルナンバーの情報を含む「停止制御テーブルナンバ
ーコマンド」を副制御回路72へ送信し(ST19)、
「メイン側演出選択処理」を行う(ST20)。この
「メイン側演出選択処理」では、副制御回路72が直接
的に制御する液晶表示装置5における演出に関連する事
項を決定する。例えば、全てのリールが停止した後に、
表示画面5a上で継続して行われる演出の時間(以下
「演出時間」という)を決定する。続いて、CPU31
は、後で図23及び図24を参照して説明する「リール
停止処理」を行い(ST21)、全てのリールが停止し
たかどうかを判別する(ST22)。この判別が“N
O”のときは、ST21の処理に移り、“YES”のと
きは、全てのリールが停止したことを示す「全リール停
止コマンド」を副制御回路72へ送信する(ST2
3)。
【0096】図15のST24の処理では、CPU31
は入賞検索を行う。入賞検索とは、表示窓4L,4C,
4Rの図柄の停止態様に基づいて入賞役を識別するため
の入賞フラグをセットすることである。具体的には、セ
ンターライン8cに沿って並ぶ図柄のコードナンバー及
び入賞判定テーブルに基づいて入賞役を識別する。続い
て、入賞フラグが正常であるか否かを判別する(ST2
5)。この判別が“NO”のときはイリーガルエラーの
表示を行う(ST26)。ST25の判別が“YES”
のときは、遊技状態に応じてメダルのクレジット、又は
払出しを行い(ST27)、クレジット、又は払出した
メダルの枚数をOUT枚数カウンタに加算する(ST2
8)。続いて、入賞役を示す「入賞役コマンド」を送信
し(ST29)、「ロック時間処理」を行う(ST3
0)。この「ロック時間処理」では、全リールが停止し
た後、「演出時間」が経過するまでの間、次のゲームを
開始するための操作を無効とする。具体的には、スター
トレバー6の操作を無効とする。続いて、CPU31
は、「WINランプ点灯処理」を行い(ST31)、一
のゲームが終了したことを示す「1ゲーム終了コマン
ド」を送信する(ST32)。「WINランプ点灯処
理」においては、所定の条件下で、「演出時間」経過
後、WINランプ17を点灯させる処理を行う。
【0097】図16のST33の処理では、BB遊技状
態又はRB遊技状態であるか否かを判別する。この判別
が“YES”のときは、BB又はRBの「遊技数チェッ
ク処理」を行う(ST34)。BB遊技状態の場合、こ
の「遊技数チェック処理」では、RB遊技状態が発生し
た回数、BB中一般遊技状態のゲーム回数、RB遊技状
態における入賞回数、及びRB遊技状態におけるゲーム
回数をチェックする。RB遊技状態の場合、遊技数チェ
ック処理では、RB遊技状態における入賞回数、及びR
B遊技状態におけるゲーム回数をチェックする。
【0098】次に、BB遊技状態又はRB遊技状態の終
了時であるか否かを判別する(ST35)。具体的に
は、BB遊技状態のときは、3回目のRB遊技状態にお
いて入賞回数が8回又はゲーム回数が12回であるか、
又はBB中一般遊技状態においてゲーム回数が30回で
あるか否かを判別する。BB遊技状態以外のRB遊技状
態であれば、入賞回数が8回又はゲーム回数が12回で
あるか否かを判別する。ST35の判別が“YES”の
ときは、BB遊技状態又はRB遊技状態の終了時のRA
M33をクリアする(ST36)。続いて、「BB終了
コマンド」又は「RB終了コマンド」を副制御回路72
へ送信する(ST37)。続いて、「BB遊技状態」の
終了時であるか否かを判別する(ST38)。この判別
が“YES”のときは、「停止操作補助期間作動フラ
グ」をクリアし(ST39)、ST2の処理に移る。S
T38の判別が“NO”のときは、今回のゲームにおけ
るST16の処理において「停止操作補助期間作動フラ
グ」がセットされたか否かを判別する(ST40)。こ
の判別が“YES”のときは、IN枚数カウンタ及びO
UT枚数カウンタの値をクリアし(ST41)、ST2
の処理に移る。「停止操作補助期間作動フラグ」は、現
在「停止操作補助期間」であるか否かを示すものであ
る。
【0099】次に、図17を参照して「停止操作補助期
間選択処理」について説明する。
【0100】初めに、CPU31は、「停止操作補助期
間作動フラグ」がセットされているか、すなわち現在
「停止操作補助期間」であるか否かを判別する(ST5
1)。この判別が“NO”のときは、ST52の処理に
移り、“YES”のときは、ST55の処理に移る。S
T52の処理では、現在の遊技状態がBB遊技状態であ
るか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、
ST56の処理に移り、“NO”のときは、ST53の
処理に移る。ST53の処理では、BBに内部当選して
いるか否かを判別し、この判別が“YES”のときは、
ST56の処理に移り、“NO”のときは、次に図18
を参照して説明する「停止操作補助期間発生抽選処理」
を行い(ST54)、ST56の処理に移る。
【0101】ST51の判別が“NO”のときは、後で
図21を参照して説明する「報知の有無選択処理」を行
い(ST55)、ST56の処理に移る。ST56の処
理では、「停止操作補助期間作動フラグ」の状態を判別
し、ST17(図14)の処理に戻る。
【0102】次に、図18を参照して「停止操作補助期
間発生抽選処理」について説明する。
【0103】初めに、CPU31は、“0”〜“163
83”の範囲から一の乱数を抽出する(ST61)。続
いて、図示しない停止操作補助期間発生用抽選テーブル
をセットする(ST62)。停止操作補助期間発生用抽
選テーブルには、「停止操作補助期間」の発生に当選と
なる乱数値範囲、及び不当選となる乱数値範囲が示され
ている。具体的には、発生に当選となる乱数値範囲とし
て“0”〜“82”、不当選となる乱数値範囲として
“83”〜“16383”が示されている。続いて、
「停止操作補助期間」の発生に当選したか否かを判別す
る(ST63)。具体的には、抽出した乱数値が“0”
〜“82”の範囲内のものであれば当選と判別する。S
T63の判別が“YES”のときは、「停止操作補助期
間作動フラグ」をセットし(ST64)、図17のST
56の処理に戻る。
【0104】ここで、図18に示す処理は、BB遊技状
態でなく(ST52の判別が“NO”)、BBに内部当
選していないとき(ST53の判別が“NO”)に行わ
れる。すなわち、BB遊技状態又はBBに内部当選して
いるとき、「停止操作補助期間」が発生することはな
い。
【0105】次に、図19を参照してROM32に備え
られた報知の有無選択テーブルを選択するためのテーブ
ルについて説明する。このテーブルは、後述のST75
(図21)の処理において使用される。
【0106】図19に示すテーブルには、各差枚数値に
対応して報知の有無選択テーブルが示されている。前述
の「獲得度」の一例である「差枚数値」は、IN枚数カ
ウンタの値をOUT枚数カウンタの値により除した値で
ある。報知の有無選択テーブルは、次に図20を参照し
て説明するように、「停止操作補助期間」において「ベ
ルの小役」に内部当選したとき、“15枚”のメダルの
払出しを受けるために「目押し」するべき図柄を報知す
るか否かを決定するために使用される。図19に示すテ
ーブルでは、差枚数値“0.35未満”に対応してテー
ブルA、差枚数値“0.35以上0.40未満”に対応
してテーブルB、差枚数値“0.40以上”に対応して
テーブルCが示されている。
【0107】次に、図20を参照してROM32に備え
られた報知の有無選択テーブルについて説明する。この
テーブルは、後述のST75(図21)の処理において
セットされ、ST76の判別を行うために使用される。
【0108】報知の有無選択テーブルには、「報知有
り」及び「報知無し」に対応する乱数範囲が示されてい
る。「報知有り」は、「停止操作補助期間」において
「ベルの小役」に内部当選したとき、“15枚”のメダ
ルの払出しを受けるために「目押し」するべき図柄の報
知が行われることを示す。「報知無し」は、上記報知が
行われないことを示す。
【0109】(1)に示すテーブルAでは、「報知無
し」に乱数範囲が割り当てられていないため、常に「報
知有り」が選択される。
【0110】(2)に示すテーブルBでは、「報知有
り」に“0〜63”の乱数範囲が割り当てられ、「報知
無し」に“64〜127”の乱数範囲が割り当てられて
いる。従って、テーブルBでは、“1/2”の確率で
「報知有り」又は「報知無し」が選択される。
【0111】(3)に示すテーブルCでは、「報知有
り」に乱数値“0”が割り当てられ、「報知無し」に乱
数範囲“1〜127”が割り当てられている。従って、
テーブルCでは、“1/128”の確率で「報知有り」
が選択され、“127/128”の確率で「報知無し」
が選択される。
【0112】次に、図21を参照して「報知の有無選択
処理」について説明する。
【0113】初めに、CPU31は、現在の遊技状態が
BB遊技状態であるか否かを判別する(ST71)。こ
の判別が“YES”のときは、後で説明するST77の
処理に移り、“NO”のときは、ST72の処理に移
る。ST72の処理では、「停止操作補助期間作動フラ
グ」がセットされた後、“200ゲーム”以上経過した
か否かを判別する。この判別が“YES”のときは、
「停止操作補助期間」の終了条件が成立したことから
「停止操作補助期間作動フラグ」をクリアし(ST7
3)、図17のST56の処理に移る。
【0114】ST72の判別が“NO”のとき、“0〜
127”の範囲から「報知有り」又は「報知無し」のい
ずれかを決定するための乱数を抽出する(ST74)。
続いて、IN枚数とOUT枚数により差枚数値を算出
し、いずれかの報知の有無選択テーブルを選択する(S
T75)。具体的には、IN枚数カウンタの値をOUT
枚数カウンタの値で除することにより算出した差枚数
値、及び図19に示すテーブルに基づいて報知の有無選
択テーブルを選択し、これをセットする。続いて、CP
U31は、「報知有り」に当選したか否かを判別する
(ST76)。具体的には、ST74の処理において抽
出した乱数値が、セットされた報知の有無選択テーブル
の「報知有り」に対応する乱数範囲に含まれるかどうか
を判別する。この判別が“YES”のときは、「報知有
り」を示す報知コマンドを送信し(ST77)、“N
O”のときは、「報知無し」を示す報知コマンドを送信
する(ST78)。続いて、図17のST56の処理に
移る。なお、ST71の判別が“YES”のときは、S
T77の処理に移ることから、BB遊技状態において
は、常に「報知有り」を示す報知コマンドが送信され
る。
【0115】ここで、実施例では、BB遊技状態におい
て、「停止操作補助期間」が開始してから“200ゲー
ム”以上経過したとしても、「停止操作補助期間作動フ
ラグ」は、クリアされることはなく、そのBB遊技状態
の終了時にクリアされる(図16のST39)。また、
IN枚数カウンタ及びOUT枚数カウンタの値は、「停
止操作補助期間作動フラグ」がセットされたとき(図1
6のST40の判別が“YES”)、クリアされる(図
16のST41)。従って、ST75の処理における差
枚数値は、「停止操作補助期間」の開始後、IN枚数カ
ウンタ及びOUT枚数カウンタに計数された値により算
出されたものである。
【0116】次に、図22を参照してCPU31の「停
止制御テーブル選択処理」について説明する。
【0117】初めに、CPU31は、内部当選役が「ベ
ルの小役」であるかどうかを判別する(ST81)。こ
の判別が“YES”のときは、CPU31は、“0”〜
“16383”の範囲から乱数を抽出する(ST8
2)。続いて、抽出した乱数値に基づいてテーブルナン
バーとして“1”,“2”又は“3”のいずれかを各々
約“1/3”の確率で選択する(ST83)。具体的に
は、乱数値が“0”〜“5460”のいずれかのとき
は、テーブルナンバーとして“1”を選択する。乱数値
が“5461”〜“10921”のいずれかのときは、
テーブルナンバーとして“2”を選択する。乱数値が
“10922”〜“16383”のいずれかのときは、
テーブルナンバーとして“3”を選択する。続いて、選
択したテーブルナンバーに対応する「逆押し」用の「停
止制御テーブル」をセットし(ST84)、図14のS
T18の処理に移る。例えば、ST83の処理でテーブ
ルナンバー“1”が選択された場合、図8に示す「停止
制御テーブル」がセットされる。ST84の処理でセッ
トされたテーブルは後で説明するリール停止処理(図2
3、図24)のST98の処理で使用される。停止操作
として「順押し」が行われた場合には、後で説明するS
T99(図24)の処理において、テーブルナンバーに
対応した「順押し」用の「停止制御テーブル」がセット
される。ST81の判別が“NO”(内部当選役が「ベ
ルの小役」以外)のとき、内部当選役、遊技状態に基づ
いて「停止制御テーブル」を選択し(ST85)、図1
4のST18の処理に移る。
【0118】次に、図23及び図24を参照してCPU
31の「リール停止処理」について説明する。
【0119】初めに、CPU31は、停止ボタンがオン
か、すなわちリール停止信号回路46からの入力がある
か否かを判別する(ST91)。この判別が“YES”
のときはST93の処理に移る。“NO”のときは自動
停止タイマが“0”であるか否かを判別する(ST9
2)。この判別が“YES”のときはST93の処理に
移り、“NO”のときはST91の処理に移る。次に、
CPU31は、内部当選役が「ベルの小役」であるか否
かを判別し(ST93)、この判別が“YES”のとき
は、図24のST96の処理に移り、“NO”のとき
は、ST94の処理に移る。ST94の処理では、「停
止制御テーブル」、「停止操作位置」等から「滑りコマ
数」を決定し、その滑りコマ数分リールを回転させた
後、停止させ(ST95)、図14のST22の処理に
移る。
【0120】図24のST96の処理では、CPU31
は、「第1停止操作」であるか否かを判別し、この判別
が“YES”のときは、ST97の処理に移り、“N
O”のときは、ST98の処理に移る。ST97の処理
では、「第1停止操作」に対応するリールが右のリール
3Rであるか否かを判別する。この判別が“YES”の
ときは、セットされている「停止制御テーブル」に基づ
いて滑りコマ数を決定し(ST98)、ST95の処理
に移る。ST97の判別が“NO”のときは、テーブル
ナンバーに対応する「順押し」用の「停止制御テーブ
ル」をセットし、ST98の処理に移る。
【0121】前述のように、本実施例では、「第1停止
操作」が左のリール3Lに対して行われた場合、その停
止操作を「順押し」とし、「第1停止操作」が中央のリ
ール3C又は右のリール3Rに対して行われた場合、そ
の停止操作を「逆押し」としている。このため、ST9
6の判別が“YES”の場合にのみ、対応するリールが
いずれであるかを判別するようにしている。また、前述
の「停止制御テーブル選択処理(図22)」のST84
の処理では、「第1停止操作」が行われる前に「逆押
し」用の「停止制御テーブル」をセットしているので、
「順押し」が行われた場合には、ST99の処理におい
て、改めて「順押し」用の「停止制御テーブル」をセッ
トするようにしている。
【0122】[副制御回路]次に、副制御回路72のサ
ブCPU74の「停止操作補助期間作動処理」につい
て、図25に示すフローチャートを参照して説明する。
【0123】初めに、サブCPU74は、「内部当選役
及び作動フラグコマンド」を受信したか否かを判別する
(ST101)。この判別が“YES”のときは、内部
当選役が「ベルの小役」であるか否かを判別する(ST
102)。この判別が“YES”のときは、ST103
の処理に移り、“NO”のときは、ST101の処理に
移る。ST103の処理では、「停止制御テーブルナン
バーコマンド」を受信したか否かを判別する。この判別
が“YES”のときは、ST101の処理で受信したコ
マンドに基づいて、現在「停止操作補助期間」であるか
否かを判別する(ST104)。この判別が“YES”
のときは、「報知コマンド」を受信したか否かを判別す
る(ST105)。この判別が“YES”のときは、
「報知コマンド」は、「報知有り」を示すかどうかを判
別する(ST106)。この判別が“YES”のとき
は、ST107の処理に移り、“NO”のときは、ST
101の処理に移る。
【0124】ST107の処理では、サブCPU74
は、ST103の処理において受信した「停止制御テー
ブルナンバーコマンド」がテーブルナンバーとして
“1”を示すかどうかを判別する。この判別が“YE
S”のとき、右のリール3Rに“赤7”を狙うことを報
知する(ST108)。具体的には、サブCPU74
は、画像制御回路81を制御し、表示画面5aは、図4
の(A)に示す状態となる。ST107の判別が“N
O”のとき、サブCPU74は、テーブルナンバーが
“2”であるかどうかを判別する(ST109)。この
判別が“YES”のとき、右のリール3Rに“青7”を
狙うことを報知する(ST110)。具体的には、サブ
CPU74は、画像制御回路81を制御し、表示画面5
aは、図4の(B)に示す状態となる。ST109の判
別が“NO”のとき、すなわちテーブルナンバーが
“3”のとき、右のリール3Rに“BAR”を狙うことを
報知する(ST111)。具体的には、サブCPU74
は、画像制御回路81を制御し、表示画面5aは、図4
の(C)に示す状態となる。
【0125】以上、実施例について説明したが、本発明
はこれに限られるものではない。
【0126】獲得度は、実施例のものに限られず、遊技
者の遊技操作の技量を示す指標であればよい。例えば、
獲得度として、遊技者に付与された遊技媒体の計数値か
ら、遊技に賭けられた遊技媒体の計数値を減じた値を採
用するようにしてもよい。具体的には、図21のST7
5の処理において、OUT枚数からIN枚数を減算し、
その演算結果に基づいて報知の有無を決定(ST76)
するようにしてもよい。また、「停止操作補助期間」の
開始条件及び終了条件は任意に決定することができる。
【0127】実施例では、報知手段として液晶表示装置
を用いているが、演出用のリール、模型等の動作物(い
わゆる「役物」等)、音、光、LEDドットマトリクス
等を用いるようにしてもよい。なお、変動表示手段及び
報知手段を一の装置により実現するようにしてもよい
し、それぞれを異なる装置により実現するようにしても
よい。例えば、いわゆる「液晶パチスロ」では、液晶表
示装置により変動表示手段及び報知手段を実現すること
ができる。
【0128】また、特定役の一例である「ベルの小役」
に内部当選する確率は任意に設定することができる。こ
の確率に応じて、報知の有無選択テーブルを選択するた
めの基準となる「差枚数値(図19)」を任意に設定す
ることができる。また、この「差枚数値」を、いわゆる
電源メインスイッチ、リセットスイッチ、設定用鍵型ス
イッチ、スタートレバー等の操作により設定できるよう
にしてもよい。これにより、本発明を適用した遊技機間
においても、この「差枚数値」が異なることから、多様
性のある遊技機を適用することができる。更に、いわゆ
る設定値との組合わせにより、多様性のある遊技機を提
供することが可能となる。この場合、実施例と異なり、
「停止操作補助期間」の発生・終了の決定を副制御回路
に行わせるようにし、その設定を行うための設定手段か
らの入力信号は、副制御回路に直接入力されるようにし
てもよい。これにより、法令により機能が制限された主
制御回路の負担を軽減することができる。また、異なる
遊技状態間において、この「差枚数値」を異ならせるよ
うにしてもよい。
【0129】また、実施例では、「ベルの小役」に内部
当選したとき、「順押し」を行うことによりその入賞が
成立し、“10枚”のメダルが払出されるようにしてい
るが、「順押し」を行った場合には、入賞が成立しない
ようにしてもよい。この場合、「ベルの小役」の入賞が
成立した回数を「ベルの小役」に内部当選した回数によ
り除した値を獲得度として採用するようにしてもよい。
【0130】また、例えば、「ベルの小役」の入賞成立
を示す図柄の組合わせを“ベル−ベル−ベル”のみと
し、「ベルの小役」に内部当選したとき、「順押し」を
行った場合のみ“ベル−ベル−ベル”が有効ラインに沿
って並び、「ベルの小役」の入賞が成立する「停止制御
テーブル」と、「逆押し」を行った場合のみ「ベルの小
役」の入賞が成立する「停止制御テーブル」とを設け、
いずれかが選択されるようにする。「停止操作補助期
間」では、いずれの停止制御テーブルが選択されたか、
すなわち「ベルの小役」の入賞を成立させるために必要
な「停止操作の順番」を報知するようにしてもよい。こ
れにより、「目押し」ができない遊技者であっても、報
知される順番に従って停止操作を行うことにより、「ベ
ルの小役」の入賞成立を実現し、遊技を十分に楽しむこ
とができる。
【0131】また、実施例では、「ベルの小役」を「同
一フラグ」とし、「停止制御テーブル」の選択により、
その入賞成立を示す図柄組合わせを決定するようにして
いるが、「同一フラグ」に換えていわゆる「別フラグ」
を採用するようにしてもよい。具体的には、入賞役とし
て、“ベル−ベル−青7”が有効ラインに沿って並ぶこ
とにより入賞成立が実現する「ベル−ベル−青7の小
役」、“ベル−ベル−赤7”が有効ラインに沿って並ぶ
ことにより入賞成立が実現する「ベル−ベル−赤7の小
役」、及び“ベル−ベル−BAR”が有効ラインに沿って
並ぶことにより入賞成立が実現する「ベル−ベル−BAR
の小役」の3種類を設ける。いずれの入賞役に内部当選
するかは、確率抽選処理において決定される。なお、
「別フラグ」を採用した場合には、例えば「ベル−ベル
−青7の小役」に内部当選したとき、“ベル−ベル−BA
R”が有効ラインに沿って並ぶことはない。すなわち、
本発明は、情報報知が行われない限り、“ベル−ベル−
赤7”、“ベル−ベル−青7”及び“ベル−ベル−BA
R”の入賞成立を同時に狙うことができないようなリー
ル上の図柄配列となっていれば、それが「同一フラグ」
であっても、「別フラグ」であっても適用することがで
きる。
【0132】また、BB遊技状態において、獲得度に応
じて報知の頻度を変化させるようにしてもよい。
【0133】更に、本実施例のようなスロットマシンの
他、パチンコ遊技機等の他の遊技機にも本発明を適用で
きる。さらに、上述のスロットマシンでの動作を家庭用
ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログ
ラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行するこ
とができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記
録媒体は、CD−ROM、FD(フレキシブルディス
ク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のスロットマシンの斜視図。
【図2】リール上に配列された図柄の例を示す図。
【図3】実施例のBB遊技状態の構成を示す図。
【図4】液晶表示装置による報知の例を示す図。
【図5】実施例の電気回路の構成を示すブロック図。
【図6】実施例の副制御回路の構成を示すブロック図。
【図7】停止制御テーブルの例を示す図。
【図8】停止制御テーブルの例を示す図。
【図9】停止制御テーブルの例を示す図。
【図10】停止制御テーブルの例を示す図。
【図11】所定の停止操作に基づき表示窓内に停止表示
される図柄の例を示す図。
【図12】所定の停止操作に基づき表示窓内に停止表示
される図柄の例を示す図。
【図13】主制御回路のメインフローチャート。
【図14】図13に続くフローチャート。
【図15】図14に続くフローチャート。
【図16】図15に続くフローチャート。
【図17】停止操作補助期間選択処理を示すフローチャ
ート。
【図18】停止操作補助期間発生抽選処理を示すフロー
チャート。
【図19】報知の有無選択テーブルを選択するためのテ
ーブルを示す図。
【図20】報知の有無選択テーブルを示す図。
【図21】報知の有無選択処理を示すフローチャート。
【図22】停止制御テーブル選択処理を示すフローチャ
ート。
【図23】リール停止処理を示すフローチャート。
【図24】図23に続くフローチャート。
【図25】停止操作補助期間作動処理を示すフローチャ
ート。
【符号の説明】
1…遊技機、2…キャビネット、2a…パネル表示部、
3L,3C,3R…リール、4L,4C,4R…表示
窓、5…液晶表示装置、5a…液晶表示画面、6…スタ
ートレバー、7L,7C,7R…停止ボタン、8a…ク
ロスダウンライン、8b…トップライン、8c…センタ
ーライン、8d…ボトムライン、8e…クロスアップラ
イン、9a…1−BETランプ、9b…2−BETラン
プ、9c…最大BETランプ、10…台座部、11…1
−BETスイッチ、12…2−BETスイッチ、13…
最大−BETスイッチ、14…C/Pスイッチ、15…
メダル払出口、16…メダル受け部、17…WINラン
プ、18…払出表示部、19…クレジット表示部、20
…ボーナス遊技情報表示部、21L,21R…スピー
カ、22…メダル投入口、22S…投入メダルセンサ、
23…配当表パネル、24…STランプ、25…BB遊
技状態ランプ、26…RB遊技状態ランプ、27…再遊
技表示ランプ、28…遊技停止表示ランプ、30…マイ
クロコンピュータ、31…CPU、32…ROM、33
…RAM、34…クロックパルス発生回路、35…分周
器、36…乱数発生器、37…サンプリング回路、38
…I/Oポート、39…モータ駆動回路、40…ホッパ
ー、41…ホッパー駆動回路、45…ランプ駆動回路、
46…リール停止信号回路、48…表示部駆動回路、4
9L,49C,49R…ステッピングモータ、50…リ
ール位置検出回路、51…払出完了信号回路、71…主
制御回路、72…副制御回路、73…サブマイクロコン
ピュータ、74…サブCPU、75…プログラムRO
M、76…ワークRAM、77…INポート、78…音
源IC、79…パワーアンプ、80…OUTポート、8
1…画像制御回路、82…画像制御CPU、83…画像
制御ワークRAM、84…画像制御プログラムROM、
85…INポート、86…画像ROM、87…ビデオR
AM、88…画像制御IC。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技に必要な複数の図柄を変動表示する変
    動表示手段と、 該変動表示手段とは別の報知手段と、 前記変動表示手段及び前記報知手段を制御すると共に、
    特定役の入賞成立を示す特定の図柄組合わせを含む、遊
    技者にとって有利な図柄組合わせが、前記変動表示の停
    止時に所定のラインに沿って並ぶことを許可するか否か
    を決定する第一の決定、並びに、該第一の決定の結果及
    び遊技者の停止操作のタイミングに基づいて、前記変動
    表示の停止時に表示すべき態様を決定する第二の決定を
    行う制御手段とを具備し、 前記制御手段は、所定の開始条件が成立した後、所定の
    終了条件が成立するまでの間において、前記第一の決定
    結果が、前記特定の図柄組合わせが所定のラインに沿っ
    て並ぶことを許可するものであるとき、前記所定の開始
    条件が成立した後における遊技者の遊技操作の技量を反
    映した獲得度に基づいて、前記特定の図柄組合わせが前
    記変動表示手段の変動表示の停止時に前記所定のライン
    に沿って並ぶこととなるために必要な情報を報知するよ
    うに前記報知手段を制御するか否かの第三の決定を行う
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の遊技機において、前記獲得
    度は、遊技者に付与された遊技媒体の計数値を、遊技に
    賭けられた遊技媒体の計数値により除した値であること
    を特徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】請求項1記載の遊技機において、前記獲得
    度は、遊技者に付与された遊技媒体の計数値から、遊技
    に賭けられた遊技媒体の計数値を減じた値であることを
    特徴とする遊技機。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか記載の遊技機に
    おいて、前記制御手段は、前記変動表示手段の制御と前
    記第一及び第二の決定とを行う主制御手段と、前記報知
    手段の制御及び前記第三の決定を行う副制御手段とで構
    成されていることを特徴とする遊技機。
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